JP2008044498A - ステアリングコラムの支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チルトステアリング装置において、ステアリングコラムを支持する可動ブラケットが固定ブラケットに対してチルト操作で相互の接触領域が変動することによるステアリングコラムとの接合部分が固定ブラケットの支持範囲から外れて狭くなることを防止すること。
【解決手段】
底部12の幅方向両側より側部11が立上り形成され、両側部11上端がステアリングコラム3の略直径方向両側を挟持すると共に軸方向に沿って接合部14を有する可動ブラケット1と、該可動ブラケット1の両側部11を挟持する側部21を有すると共に前記可動ブラケット1をチルト操作可能に支持する固定ブラケット2と、前記可動ブラケット1に接合部14によって接合されるステアリングコラム3とからなること。前記接合部14は、高所領域部141と低所領域部142とが形成されること。前記低所領域部142は前記高所領域部141よりもチルト中心部Q側寄りに位置してなること。
【選択図】図1

Description

本発明は、チルト操作機能を備えたステアリング装置において、ステアリングコラムを支持する可動ブラケットが固定ブラケットに対してチルト操作で相互の接触領域が変動することによる、ステアリングコラムとの接合部分が固定ブラケットの支持範囲から外れて狭くなることを防止できるステアリングコラムの支持装置に関する。
従来、チルト・テレスコ調整装置を具備したステアリング装置が存在している。一般的な構造としては、ステアリングコラムaと可動ブラケットbとが溶接にて接合固着された構造体の可動ブラケットbが固定ブラケットcに、ボルト軸を介して上下動自在に装着されている。この種の可動ブラケットbは、図9(A)に示すように、略平行に対向する2つの側板を有しており、この2つの側板がステアリングコラムaの軸方向に沿って接触し、直線状に接合するようになっている。
通常は、ステアリングコラムaの軸芯線を直径中心とし、該直径中心を通過する水平方向直径線に略一致するステアリングコラムaの外周面に、前記可動ブラケットの両側板が溶接接合される。そして、前記固定ブラケットcの両側板間に前記可動ブラケットbが挟持されるようにして配置され、それぞれに形成された長孔にボルトが挿通され且つ操作レバー部が装着されて、該操作ハンドル等を操作することによって、前記可動ブラケットb共にステアリングコラムが固定ブラケットc内を上下動し、チルト調整を行うことができる。
このチルト操作によって、ステアリングホイールを最下段位置に設定したときには、前記可動ブラケットbの幅方向両側板は、前記固定ブラケットの側板と略全面的に接触して支持されているので、該可動ブラケットbに固着されたステアリングコラムaは、固定ブラケットの側板によっても左右方向に支持される状態となり、前記ステアリングコラムは、水平直径方向における剛性があり、安定したステアリングホイールの操作ができる。
ところが、チルト操作によって、前記ステアリングホイールを最上段位置に設置させたときには、図9(B),(C)に示すように、可動ブラケットbの側板のチルト中心側における側板上方の一部が前記固定ブラケットcからはみだしてしまうハミ出部eが存在することがある〔図9(C),(D)参照〕。該ハミ出部eは、図9(B)においては、点線によるハッチングで記載されている。
これは、固定ブラケットcの側板が可動ブラケットの側板に比較して小さいことによって、生じるものである。そして、固定ブラケットからの可動ブラケットbのハミ出部eが存在する側板部分は、固定ブラケットcの側板によって、支持されない部分となる〔図9(C)参照〕。したがって、可動ブラケットbに溶接接合されたステアリングコラムaは、可動ブラケットbの側板のみで支持されることとなり、前述したステアリングコラムを最下段位置に設定した場合のステアリングコラムの剛性に比較して、最上段位置に設定されたステアリングコラムの剛性は大幅に落ちてしまうことになる。その結果として前記可動ブラケットbのはみ出した部分に溶接接合されたステアリングコラムaは、左右方向の剛性が低く不安定となる〔図9(D)参照〕。
特開2004−359101 特開2002−104205
そこで、チルト操作によって、ステアリングホイールを最上段位置に設置したときに、チルト(固定)ブラケットからはみだした可動ブラケットに固着されたステアリングコラムの剛性が落ちたり、或いは不安定な状態にならないようにするために種々の試みが発明されている。まず、特許文献1では、例えば固定ブラケットとディスタンスブラケットとの接触面積の変化を小さくして、チルト操作による固定ブラケットとディスタンスブラケットとの支持変動を小さくしようとするものである。
しかしながら、特許文献1では、固定ブラケットとディスタンスブラケットとの接触範囲が凸部によって予め設定されたものである。しかし、この凸部による、固定ブラケットとディスタンスブラケットとの接触範囲は、実際には固定ブラケットの側板の有効面積よりもさらに狭いものであり、ディスタンスブラケットを固定ブラケットによって安定した状態では支持することができないものである。
また、特許文献2では、コラムに、スリットが形成され、該スリットの近傍にて弾性変形が容易に生じ易いようにすることによって、チルト・テレスコピックによって、位置設定した後の締め付けを良好なものにすることができるものである。しかし、この発明によっては、前述したように、固定ブラケットからはみ出した可動ブラケットの一部に固着されたステアリングコラムの剛性が落ちることを防止することはできない。
本発明の技術的課題(目的)は、チルト操作によって、ステアリング装置における固定ブラケットから可動ブラケットの一部がはみ出し、そのはみ出した部分のステアリングコラムの剛性が落ちることを防止し、しかもその構造を極めて簡単にすることにある。
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、底部の幅方向両側より側部が立上り形成され、該両側部上端がステアリングコラムの略直径方向両側を挟持すると共に、高所領域部と低所領域部とからなる接合部が形成された可動ブラケットのチルト操作におけるステアリングコラムの最上段位置において、前記低所領域部が固定ブラケットの側部上端より下方側に位置してなるステアリングコラムの支持装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、底部の幅方向両側より側部が立上り形成され、該両側部上端がステアリングコラムの略直径方向両側を挟持すると共に軸方向に沿って接合部を有する可動ブラケットと、該可動ブラケットの両側部を挟持する側部を有すると共に前記可動ブラケットをチルト操作可能に支持する固定ブラケットと、前記可動ブラケットに接合部によって接合されるステアリングコラムとからなり、前記接合部は、高所領域部と低所領域部とが形成されると共に、前記低所領域部は前記高所領域部よりもチルト中心部側寄りに位置してなるステアリングコラムの支持装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項3の発明を、前述の構成において、前記高所領域部と前記低所領域部とが仕切り部によって仕切られてなるステアリングコラムの支持装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項4の発明を、前述の構成において、前記仕切り部は前記高所領域部から低所領域部に向かって連続的に変化する段差形状に形成されてなるステアリングコラムの支持装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明を、前述の構成において、前記接合部は前記ステアリングコラムの軸方向に沿って傾斜直線状とし、前記高所領域部と前記低所領域部とが直線状に連続するように形成されてなるステアリングコラムの支持装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明によって、両接合部の低所領域部がチルト操作における上下のいずれの位置においても、常時前記固定ブラケットの側部上端より内方に位置するようにしたものである。これによって、前記接合部は、チルト操作によって、ステアリングコラムをチルト最上段の位置に設定にしても、前記可動ブラケットとステアリングコラムとの接合部付近は、固定ブラケット内に収まる状態にすることができる。
よって、前記ステアリングコラムがチルト中立又はチルト下段時の状態のように、固定ブラケットと可動ブラケットと同等の接触状態が得られることになる。よって、ステアリングコラムを極めて安定した状態にすることができ、ステアリングコラムの軸中心から左右方向における剛性を良好に維持することができる。
請求項2の発明は、可動ブラケットと前記ステアリングコラムとのそれぞれの接合部は、高所領域部と低所領域部とが形成されると共に、前記低所領域部は前記高所領域部よりもチルト中心部側寄りに位置している。これによってチルト操作時にステアリングコラムをチルト上段の位置に設定しても、前記可動ブラケットのステアリングコラムとの接合部は、ステアリングコラムに対して直径中心部寄りに低所領域部が存在するので、前記接合部は、常に、固定ブラケット内に収まる状態となる。
よって、前記固定ブラケットの側部と、前記可動ブラケットの側部との接触は、チルト・テレスコ操作にかかわらず、良好に維持され、ステアリングコラムの直径中心の左右方向における剛性を高くし、極めて安定した状態に維持することができる。また、ステアリングコラムのチルト下段状態においても、接合部は高所領域部と低所領域部とが形成され、単に接合部の上端を全体的に低くしたものではないので、接合部の高所領域部では、低所領域部に対してステアリングコラムをより高い保持力で支持するものであり、チルト中立及びチルト下段でのステアリングコラムの安定性はより一層良好である。
請求項3の発明によって、前記接合部は、前記高所領域部と前記低所領域部とが仕切り部によって仕切られてなることにより、該仕切り部が前記高所領域部及び低所領域部と共に前記ステアリングコラムに溶接接合することが可能となり、ステアリングコラムと強固な接合とすることができる。請求項4の発明によって、前記仕切り部は前記高所領域部から低所領域部に向かって連続的に変化する段差形状に形成されることにより、前記仕切り部には、大きな応力がかかりにくく、接合部の力学的強度を向上させることができるものである。
請求項5の発明は、前記接合部は前記ステアリングコラムの軸方向に沿って傾斜直線状とし、前記高所領域部と前記低所領域部とが直線状に連続するように形成されてなることにより、前記高所領域部と低所領域部とを有しながら極めて簡単な形状にすることができ、ステアリングコラムと可動ブラケットとの組立製造を行い易いものにできる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明は、図1乃至図3に示すように、主に可動ブラケット1,固定ブラケット2,ステアリングコラム3,ロックボルト4,操作レバー5等により構成されている。まず、可動ブラケット1は、図2に示すように、主に側部11,11及び底部12から形成されており、該底部12は板片状に形成され、該底部12の幅方向両端箇所から略直角となるように板片状の側部11,11が平行に対向配置されている。
両側部11,11は、後述する固定ブラケット2の両側部21,21間に挟まれるようにして配置且つ上下方向に移動自在に装着されるものである〔図1(B)参照〕。そのために両側部11,11の間隔は、前記側部21,21より僅かに小さく設定される。両側部11,11には、可動調整用長孔13,13が形成され、前記固定ブラケット2の側部21,21及び可動ブラケット1の両側部11,11に後述するロックボルト4が貫通する構造となっている〔図1(B),(C)参照〕。前記可動調整用長孔13は、前記可動ブラケット1の長手方向に沿って長孔として形成されており、ステアリング装置のテレスコピック動作を行う役目をなすものである。
その可動ブラケット1の両側部11,11の上端箇所には、図2に示すように、ステアリングコラム3が固着されている。該ステアリングコラム3と前記両側部11,11とは溶接手段等にて固着されるものである。そして、前記両側部11、11と前記ステアリングコラム3とを接合する役目をなす部位を、以下、接合部14と称する。該接合部14は、図2(B)乃至(D)及び図3に示すように、両側部11,11の上端箇所が可動ブラケット1の幅方向内方側に折曲された部分である。すなわち、前記可動ブラケット1とステアリングコラム3とは、前記接合部14を介して溶接接合されるものである。
該接合部14の先端は、前記ステアリングコラム3の軸方向に沿って接触し、その接触箇所に溶接等の接合手段によって溶接部141が施される(図2参照)。まず、前記ステアリングコラム3の中心軸Lの位置を直径中心Pとし、該直径中心Pを通過する水平直径方向を前記ステアリングコラム3の幅方向とすると、前記接合部14の先端がステアリングコラム3の略幅方向両側に接触当接されて、溶接が施されて接合される〔図2(B),(C)参照〕。
前記接合部14は、図2(B),(C)及び図3に示すように、ステアリングコラム3の水平直径方向より外方に下向きに傾斜するように斜面状に形成されたものである。或いは、前記ステアリングコラム3の水平直径方向から略水平状に外方に形成するように形成されたものでかまわない。
前記接合部14は、図2に示すように、高所領域部141と低所領域部142とが形成されている。さらに、前記高所領域部141と低所領域部142との間には、仕切り部143が形成され、該仕切り部143によって前記高所領域部141と低所領域部142とが仕切られている。前記高所領域部141,低所領域部142及び仕切り部143は、前記接合部14が長手方向に沿って適宜の位置で屈曲されることによって形成される。すなわち、該接合部14の長手方向に沿って高所領域部141,低所領域部142及び仕切り部143が存在するように形成されている〔図2(A)参照〕。
前記高所領域部141は、図2(B)に示すように、前記ステアリングコラム3の垂直直径方向の高い位置に溶接接合される部位である。また、前記低所領域部142は、図2(C)に示すように、前記ステアリングコラム3の垂直直径方向の低い位置に溶接接合される部位である。
具体的には、前記高所領域部141における先端縁と前記ステアリングコラム3との接合位置は、該ステアリングコラム3の直径中心Pと同一高さに対応するステアリングコラム3の外周側面に溶接接合される〔図2(A),(B)参照〕。すなわち、前記ステアリングコラム3の軸方向に直交する適宜位置の断面において、前記直径中心Pを通過する水平方向直径線とステアリングコラム3の外周側面とが交差する位置に、前記高所領域部141における接合部14の先端縁が接触して溶接接合されて溶接部14aが形成される。
次に、前記低所領域部142における先端縁と、前記ステアリングコラム3との接合位置は、該ステアリングコラム3の直径中心Pよりも低い位置に対応するステアリングコラム3の外周側面に溶接接合される〔図2(A),(C)参照〕。すなわち、前記ステアリングコラム3の軸方向に直交する適宜位置の断面において、前記直径中心Pを通過する水平方向直径線よりも下方で且つステアリングコラム3の垂直方向下端との間に位置する外周側面が交差する位置に、前記高所領域部141における接合部14の先端縁が接触して溶接接合されて溶接部14aが形成される。
また、前記仕切り部143は、前記高所領域部141と低所領域部142との境目として段差形状に形成されたものである〔図2(A),(D)参照〕。前記仕切り部143の段差形状の具体例としては、傾斜面状に形成されたものである。前記仕切り部143は、前記高所領域部141と低所領域部142との間に、前記ステアリングコラム3の軸方向に沿って傾斜する面とした部位である。
該仕切り部143も前記高所領域部141及び低所領域部142と共に、前記ステアリングコラム3の外周側面に溶接接合され、溶接部14aが施される。前記仕切り部143は、前記ステアリングコラム3の軸方向に沿って傾斜面としているが、その傾斜面についても直線タイプと、弧状線タイプとが存在する。
前記仕切り部143を直線の傾斜面としたものでは、図2(A),(D)に示すように、その斜面が平坦面であり、プレス成形により容易に成形を行い易い利点がある。また、傾斜面を弧状線タイプとしたものでは、図7(A),(B)に示すように、その斜面が曲面状であり、高所領域部141から低所領域部142への変化を緩やかにして、応力が集中しにくい構造で力学的強度を備えたものにできる利点がある。また、前記高所領域部141と低所領域部142との間に仕切り部143が存在しないこともある。このタイプでは高所領域部141に直接低所領域部142が隣接するものである。
さらに、前記接合部14は、前記高所領域部141と低所領域部142とが直線状に連続していると共に前記ステアリングコラム3の軸方向に沿って傾斜面とした実施形態も存在する(図8参照)。すなわち、前記接合部14は、前記ステアリングコラム3のステアリングホイール9側から、ステアリングコラム3のチルト中心部Q側に向かって、次第に低くなるような傾斜面として形成されたものである〔図8(B),(C)参照〕。このタイプの接合部14では、高所領域部141と低所領域部142が存在するのみで、前記仕切り部143は存在しないものである。
次に、固定ブラケット2は、対向する2つの側部21の上端に水平状の取付片22が形成され、前記両側部21,21は連結部24によって連結されている〔図1(B),図3参照〕。前記側部21は、平坦な板片状に形成された部材であり、略多角形状に形成されている。具体的には、上下方向に位置する両辺が平行であり、略平行四辺形状に形成されている。そして、前記固定ブラケット2は、自動車室内のフロント部の枠材等に固着されている。
前記固定ブラケット2の両側部21,21間には、前記可動ブラケット1の両側部11,11が配置される。すなわち、前記両側部21,21が前記可動ブラケット1の両側部11,11によって、挟持される状態となる。両側部21,21には、固定調整用長孔23,23が略上下方向に沿って形成されている。
そして、前記可動ブラケット1の両側部11,11の可動調整用長孔13,13と、2個の前記固定調整用長孔23,23にロックボルト4が挿通され、操作レバー5が前記ロックボルト4の螺子に螺合装着される〔図1(A),(B)参照〕。そして、前記操作レバー5を上方側に回動させると、固定ブラケット2の対向する両側部21,21は、前記ロックボルト4と操作レバー5とによって締め付けられ、両側部21,21が前記可動ブラケット1の両側部11,11を強固に締め付けることができる。
また、前記操作レバー5を下方に回動させると、前記ロックボルト4と操作レバー5との締付けが緩み、前記固定ブラケット2の両側部21,21による前記可動ブラケット1に対する圧力のかかる接触が解除され、両側部21,21内にて前記可動ブラケット1が上下動することができ、チルト操作が可能となる。前記ステアリングコラム3内には、ステアリングシャフト8が回動自在に装着され、該ステアリングシャフト8の先端にはステアリングホイール9が装着される。
次に、本発明において、チルト・テレスコ操作時における前記接合部14と前記固定ブラケット2との位置関係について説明する。まず、チルト操作時において、前記ステアリングコラム3は、チルト中立線Lnの上下を、該チルト中立線Lnの延長内に位置するチルト中心部Qを中心にして、チルト回動する。ここで、前記ステアリングコラム3の軸芯線Lが前記チルト中立線Lnより下方に位置するときには、前記ステアリングコラム3は、チルト下段とし、前記ステアリングコラム3の軸芯線Lが前記チルト中立線Lnより上方に位置するときにはチルト上段とする〔図4(A)参照〕。
さらに、前記ステアリングコラム3の軸芯線Lがチルト中立線Lnと一致するときはチルト中立とする〔図4(B)参照〕。また、前記ステアリングコラム3の軸芯線Lがチルト中立線Lnよりも下方に位置するときには、チルト下段とする〔図4(C)参照〕。そして、前記ステアリングコラム3がチルト中立又はチルト下段の状態にあるときには、図4(B),(C)に示すように、前記可動ブラケット1の幅方向両接合部14,14は、前記固定ブラケット2の側部21,21側部の上端より下方に位置している。
したがって、前記可動ブラケット1の両低所領域部142には、固定ブラケット2の両側部21,21による支持領域fが存在する〔図4(B),(C)参照〕。該支持領域fとは、前記低所領域部142に隣接する側部11の部分が固定ブラケット2の側部21に接触することにより、前記低所領域部142も前記側部11を介して前記側部21によって支持される領域のことをいう。
この状態では、前記ステアリングコラム3と溶接部14aを介して接合している両接合部14は、高所領域部141から低所領域部142に亘って、前記可動側部11,11と共に前記両側部21,21によって、挟持されるような状態で支持されている。したがって、両接合部14によって支持されているステアリングコラム3は、直径中心Pを通過する水平直径方向(直径中心Pの左右方向)において高い剛性を有することができ、ステアリングコラム3の支持状態は安定し、ハンドル操作が良好に維持される。
次に、前記ステアリングコラム3の軸芯線Lがチルト中立線Lnよりも上方に位置する場合、すなわち、前記ステアリングコラム3がチルト上段の状態にあるときには、図4(A),図5(A)に示すように、前記可動ブラケット1の幅方向両接合部14,14は、前記固定ブラケット2の側部21,21側部の上端に向かって近寄ることになる。
このように前記接合部14が側部21,21の上端に近づいたとしても、前記接合部14は、低所領域部142が形成されているので、該低所領域部142は、前記側部21の上端よりも下方に位置するので、前記可動ブラケット1の低所領域部142と固定ブラケットの側部21との間に前記支持領域fが存在し、該支持領域fによって、前記ステアリングコラム3は前記可動側部11,11と共に前記両側部21,21によって、挟持されるような状態で支持されている。
図5(A)は、ステアリングコラム3がチルト上段に設定された状態において、前記接合部14の低所領域部142が固定ブラケット2の側部21の上端より下方に位置していることが示されている。そして、図5(B)は、図5(A)のXd−Xd矢視断面であって、可動ブラケット1は接合部14の低所領域部142が固定ブラケット2の両側部21,21によって挟持状態で支持されることを示したものである。
したがって、チルト操作における、ステアリングコラム3のチルト中立及びチルト下段の場合と同様に両接合部14によって支持されているステアリングコラム3は、直径中心Pを通過する水平直径方向(直径中心Pの左右方向)において高い剛性を得ることができ、ステアリングコラム3の支持状態は安定し、ステアリングホイール9の操作が良好に維持される。
さらに、ステアリング装置をテレスコ操作によって、ステアリングコラム3を最大に縮めた状態でステアリングコラム3をチルト上段とした場合〔図6(A)参照〕、又はステアリングコラム3を最大に伸ばした状態でステアリングコラム3をチルト上段とした場合〔図6(B)参照〕のいずれの状態であっても、前記接合部14の低所領域部142によって、接合部14は、固定ブラケット2の側部21の上端よりも下方に位置しており、前記ステアリングコラム3は、直径中心Pを通過する水平直径方向(直径中心Pの左右方向)において高い剛性を得ることができ、支持状態を安定させることができる。
(A)は本発明を備えたステアリング装置の正面図、(B)は(A)のXa−Xa矢視断面図、(C)は(A)の固定ブラケットを想像線にて記載した可動ブラケット箇所の要部拡大図である。 (A)は可動ブラケットをステアリングコラムに溶接接合した拡大側面図、(B)は(A)のXb−Xb矢視断面図、(C)は(A)のXc−Xc矢視断面図、(D)は可動ブラケットをステアリングコラムに溶接接合した拡大側面図、固定ブラケットを想像線にて記載した可動ブラケット箇所の斜視図である。 本発明の主要部材の一部断面とした分解図である。 (A)は本発明においてステアリングコラムがチルト上段に設定された位置での側面より見た状態図、(B)は本発明においてステアリングコラムがチルト中立に設定された位置での側面より見た状態図、(C)は本発明においてステアリングコラムがチルト下段に設定された位置での側面より見た状態図である。 (A)は本発明においてステアリングコラムがチルト上段に設定された位置での側面より見た要部の拡大図、(B)は(A)のXd−Xd矢視断面図である。 (A)はステアリングコラムが縮んだ状態で且つチルト上段に設定された位置での側面より見た状態図、(B)はステアリングコラムが伸びた状態で且つチルト上段に設定された状態の側面より見た状態図である。 (A)は可動ブラケットの接合部の仕切り部が円弧状に変化する実施形態の要部側面図、(B)は可動ブラケットの接合部の仕切り部が円弧状に変化する実施形態の斜視図、(C)は可動ブラケットの接合部に仕切り部が存在しない実施形態の要部側面図、(D)は可動ブラケットの接合部に仕切り部が存在しない実施形態の斜視図である。 (A)は可動ブラケットの接合部が高所領域部から低所領域部に亘って直線傾斜状とした実施形態の斜視図、(B)は(A)の要部側面図、(C)は(A),(B)の実施形態のチルト中立における状態図である。 (A)は従来技術におけるステアリングコラムと可動ブラケットとの接合状態を示す斜視図、(B)は従来技術におけるチルト中立における状態図、(C)は(B)のXe−Xe矢視端面図、(D)は(C)のステアリングコラム箇所の拡大断面図である。
符号の説明
1…可動ブラケット、11…側部、14…接合部、141…高所領域部、
142…低所領域部、12…底部、2…固定ブラケット、21…側部、
3…ステアリングコラム、Q…チルト中心部。

Claims (5)

  1. 底部の幅方向両側より側部が立上り形成され、該両側部上端がステアリングコラムの略直径方向両側を挟持すると共に、高所領域部と低所領域部とからなる接合部が形成された可動ブラケットのチルト操作におけるステアリングコラムの最上段位置において、前記低所領域部が固定ブラケットの側部上端より下方側に位置してなることを特徴とするステアリングコラムの支持装置。
  2. 底部の幅方向両側より側部が立上り形成され、該両側部上端がステアリングコラムの略直径方向両側を挟持すると共に軸方向に沿って接合部を有する可動ブラケットと、該可動ブラケットの両側部を挟持する側部を有すると共に前記可動ブラケットをチルト操作可能に支持する固定ブラケットと、前記可動ブラケットに接合部によって接合されるステアリングコラムとからなり、前記接合部は、高所領域部と低所領域部とが形成されると共に、前記低所領域部は前記高所領域部よりもチルト中心部側寄りに位置してなることを特徴とするステアリングコラムの支持装置。
  3. 請求項2において、前記接合部は、前記高所領域部と前記低所領域部とが仕切り部によって仕切られてなることを特徴とするステアリングコラムの支持装置。
  4. 請求項3において、前記仕切り部は前記高所領域部から低所領域部に向かって連続的に変化する段差形状に形成されてなることを特徴とするステアリングコラムの支持装置。
  5. 請求項2において、前記接合部は前記ステアリングコラムの軸方向に沿って傾斜直線状とし、前記高所領域部と前記低所領域部とが直線状に連続するように形成されてなることを特徴とするステアリングコラムの支持装置。
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