JP2010254234A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の増加が無く、テレスコピック位置によって、アウターコラムをインナーコラムにクランプする操作レバーの操作力が変動するのを抑制し、安定したテレスコピッククランプ力でクランプすることを可能にしたステアリング装置を提供する。
【解決手段】チルト位置が上端でテレスコピック位置が最短の時には、車体取付けブラケット3の内側面と接触面46Aは、締付けロッドの軸心52よりも車体前方側に離間した位置で接触している。また、側板33には側板スリット38が形成されている。従って、車体取付けブラケット3の側板33は撓みやすくなっているため、側板33及びクランプ部材41Aを、所定寸法だけ弾性変形させるのに必要な操作レバーの操作力がほぼ一定に維持される。
【選択図】図2

Description

本発明はステアリング装置、特に、アウターコラムとインナーコラムが軸方向に相対的に摺動可能に嵌合することによって、ステアリングホイールのテレスコピック位置の調整を行うようにしたステアリング装置に関する。
アウターコラムとインナーコラムが軸方向に相対的に摺動可能に嵌合することによって、ステアリングホイールのテレスコピック位置の調整を行うようにしたステアリング装置がある。
このようなステアリング装置においては、アウターコラムに軸方向のスリット(コラムスリット)を形成し、締付けロッドを車体取付けブラケットに締付けて、車体取付けブラケットの側板でアウターコラムのクランプ部材をスリット部分で弾性変形させ、通常の運転操作時には、アウターコラムをインナーコラムに対して摺動不能にテレスコピッククランプする構造のものが一般的である。
アウターコラムにスリットを形成したステアリング装置は、スリット部分でアウターコラムが容易に弾性変形して、インナーコラムのクランプが確実に行える利点がある。しかし、テレスコピック位置によって、スリットの閉鎖側の端部と締付けロッドの軸心との間の距離が変化するため、てこの原理で、アウターコラムを所定寸法だけ弾性変形させるのに必要な操作レバーの操作力が変化する。従って、テレスコピック位置によって、アウターコラムをインナーコラムにクランプする操作レバーの操作力が異なるため、アウターコラムをインナーコラムに安定したテレスコピッククランプ力でクランプすることが難しい。
また、締付けロッドの軸心が、アウターコラムの軸心と車体取付けブラケットの車体取付面との間に配置されているタイプのステアリング装置は、チルト位置によって、締付けロッドの軸心と車体取付けブラケットの車体取付面との間の距離が変化するため、てこの原理で、車体取付けブラケットの側板を所定寸法だけ弾性変形させるのに必要な操作レバーの操作力が変化する。従って、チルト位置によって、アウターコラムを車体取付けブラケットにクランプする操作レバーの操作力が異なるため、アウターコラムを車体取付けブラケットに安定したチルトクランプ力でクランプすることが難しい。
特許文献1に示すステアリング装置は、テレスコピッククランプ力が所定のクランプ力に達すると、クランプ部材の内側面をスペーサの外側面に当接させて停止させるため、テレスコピッククランプ力の上限を所定の大きさに規制することができる。しかし、特許文献1のステアリング装置は部品点数が増加するため、部品費が高くなると共に、組立工数が増加するという問題が生じる。
特開2008−195180号公報
本発明は、部品点数の増加が無く、テレスコピック位置によって、アウターコラムをインナーコラムにクランプする操作レバーの操作力が変動するのを抑制し、安定したテレスコピッククランプ力でクランプすることを可能にしたステアリング装置を提供することを課題とする。また、本発明は、部品点数の増加が無く、チルト位置によって、アウターコラムを車体取付けブラケットにクランプする操作レバーの操作力が変動するのを抑制し、安定したチルトクランプ力でクランプすることを可能にしたステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、インナーコラム、上記インナーコラムの外周面にテレスコピック位置調整可能に外嵌された中空のアウターコラム、上記アウターコラムに軸方向の所定長に渡って形成されたコラムスリット、上記アウターコラムに上記コラムスリットを介して互いに接近離反可能に形成され、上記アウターコラムの内周面を拡径及び縮径させて、所定のテレスコピック調整位置で、上記インナーコラムの外周面をクランプ/アンクランプする一対のクランプ部材、車体に取付け可能で、上記一対のクランプ部材の外側面に接触し、外側面を挟持する左右一対の側板を有する車体取付けブラケット、上記車体取付けブラケットの側板及びクランプ部材に挿通され、車体取付けブラケットの側板を締付けて、上記一対のクランプ部材を互いに接近離反させる締付けロッド、上記クランプ部材の外側面に形成され、テレスコピック調整長さを長くするに従って、上記車体取付けブラケットの側板を撓みにくくするように、車体取付けブラケットの側板との接触部が変動する接触面を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第2番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記締付けロッドの軸心は、上記アウターコラムの軸心と上記車体取付けブラケットの車体取付面との間に配置され、上記接触面は、上記締付けロッドの軸心よりも上記アウターコラムの軸心側に形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第3番目の発明は、第2番目の発明のステアリング装置において、上記接触面は、上記締付けロッドの軸心近傍のクランプ部材の外側面よりも、車幅方向外側に突出して形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第4番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、上記アウターコラムは、上記車体取付けブラケットの側板にチルト位置調整可能に挟持され、上記車体取付けブラケットの側板の車体上方側の端面には、車体取付けブラケットの車体取付面に対して車体後方側に傾斜して形成された側板スリットが形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置では、クランプ部材の外側面に、テレスコピック調整長さを長くするに従って、上記車体取付けブラケットの側板を撓みにくくするように、車体取付けブラケットの側板との接触部が変動する接触面を備えている。従って、テレスコピック調整長さが長い時の方が、車体取付けブラケットの側板が撓みにくくなっているため、側板及びクランプ部材を、所定寸法だけ弾性変形させるのに必要な操作レバーの操作力がほぼ一定に維持される。従って、安定したテレスコピッククランプ力でクランプすることができる。
また、本発明のステアリング装置では、車体取付けブラケットの側板の車体上方側の端面に、車体取付けブラケットの車体取付面に対して車体後方側に傾斜して形成された側板スリットが形成されている。従って、チルト位置が上端の時に、車体取付けブラケットの側板を撓みやすくしているため、側板を所定寸法だけ弾性変形させるのに必要な操作レバーの操作力がほぼ一定に維持される。従って、安定したチルトクランプ力でクランプすることができる。
本発明のステアリング装置の全体を示し、一部を断面した側面図であって、操舵補助部を有する電動パワーステアリング装置に適用した実施例を示す。 本発明の実施例の車体取付けブラケット周辺を示す側面図であり、ステアリングホイールのチルト位置が上端でテレスコピック位置が最短の時の状態を示す。 図2のA−A拡大断面図である。 本発明の実施例のアウターコラム単体を示す斜視図である。 本発明の実施例の車体取付けブラケット周辺を示す側面図であり、ステアリングホイールのチルト位置が上端でテレスコピック位置が最長の時の状態を示す。 図5のB−B拡大断面図である。 本発明の実施例の車体取付けブラケット周辺を示す側面図であり、ステアリングホイールのチルト位置が下端でテレスコピック位置が最短の時の状態を示す。 図7のC−C拡大断面図である。 本発明の実施例の車体取付けブラケット周辺を示す側面図であり、ステアリングホイールのチルト位置が下端でテレスコピック位置が最長の時の状態を示す。 図9のD−D拡大断面図である。
以下の実施例では、チルト位置及びテレスコピック位置の両方が調整可能な、チルト/テレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用した例について説明する。図1は本発明のステアリング装置の全体を示し、一部を断面した側面図であって、操舵補助部を有する電動パワーステアリング装置に適用した実施例を示す。
図1に示すように、本発明のステアリング装置は、車体後方側(図1の右側)にステアリングホイール121を装着可能なステアリングシャフト12と、このステアリングシャフト12を挿通したコラム1と、このステアリングシャフト12に補助トルクを付与する為のアシスト装置(操舵補助部)20と、このステアリングシャフト12の車体前方側(図1の左側)に、図示しないラック/ピニオン機構を介して連結されたステアリングギヤ27とを備えている。
ステアリングシャフト12は、雌ステアリングシャフト12Aと雄ステアリングシャフト12Bとを、回転トルクを伝達可能に、かつ軸方向に関して相対移動可能にスプライン嵌合している。従って、上記雌ステアリングシャフト12Aと雄ステアリングシャフト12Bとは、衝突時に、このスプライン嵌合部が相対移動して、全長を縮めることができる。
また、上記ステアリングシャフト12を挿通した筒状のコラム1は、アウターコラム11とインナーコラム10とをテレスコピック移動可能に組み合わせており、衝突時に軸方向の衝撃が加わった場合に、この衝撃によるエネルギを吸収しつつ全長が縮まる、所謂コラプシブル構造としている。
そして、上記インナーコラム10の車体前方側端部を、ギヤハウジング21の車体後方側端部に圧入嵌合して固定している。また、上記雄ステアリングシャフト12Bの車体前方側端部を、このギヤハウジング21の内側に通し、アシスト装置20の図示しない入力軸の車体後方側端部に連結している。
コラム1は、その中間部を車体取付けブラケット3により、ダッシュボードの下面等、車体18の一部に支承している。また、この車体取付けブラケット3と車体18との間に、図示しない係止部を設けて、この車体取付けブラケット3に車体前方側に向かう方向の衝撃が加わった場合に、この車体取付けブラケット3が上記係止部から外れ、車体前方側に移動するようにしている。
また、上記ギヤハウジング21の上端部も、上記車体18の一部に支承している。また、本実施例の場合には、チルト機構及びテレスコピック機構を設けることにより、上記ステアリングホイール121の高さ位置、及び、車体前後方向位置の調節を自在としている。
上記ギヤハウジング21の車体前方側端面から突出した出力軸23は、自在継手15を介して、中間シャフト16の後端部に連結している。また、この中間シャフト16の前端部に、別の自在継手17を介して、ステアリングギヤ27の入力軸28を連結している。中間シャフト16は、雄中間シャフト(雄シャフト)16Aの車体前方側に、雌中間シャフト(雌シャフト)16Bの車体後方側が外嵌し、回転トルクを伝達可能に、かつ、軸方向に関して相対移動可能に嵌合している。
図示しないピニオンが、入力軸28に結合している。また、ステアリングギヤ27に往復摺動可能に内嵌された図示しないラックが、このピニオンに噛み合っており、ステアリングホイール121の回転が、タイロッド29を移動させて、図示しない車輪を操舵する。
アシスト装置20のギヤハウジング21には、電動モータ26のケース261が固定され、この電動モータ26の図示しない回転軸にウォームが結合されている。出力軸23には図示しないウォームホイールが取り付けられ、このウォームホイールに電動モータ26の回転軸のウォームが噛合っている。
また、出力軸23の軸方向長さの中間部の周囲には、図示しないトルクセンサが設けられている。上記ステアリングホイール121からステアリングシャフト12に加えられるトルクの方向と大きさを、トルクセンサで検出している。
このトルクセンサの検出値に応じて、電動モータ26を駆動し、ウォームとウォームホイールから成る減速機構を介して、出力軸23に、所定の方向に所定の大きさで補助トルクを発生させる。
図2は本発明の実施例の車体取付けブラケット周辺を示す側面図であり、ステアリングホイールのチルト位置が上端でテレスコピック位置が最短の時の状態を示す。図3は図2のA−A拡大断面図である。図4は本発明の実施例のアウターコラム単体を示す斜視図である。
図2から図4に示すように、コラム1は、中空円筒状のアウターコラム(アッパーコラム)11と、このアウターコラム11の左側(車体前方側)に軸方向に摺動可能に内嵌したインナーコラム(ロアーコラム)10で構成されている。
アウターコラム11には、アウターコラム11を左右両側から挟み込むようにして車体取付けブラケット3が取付けられている。車体取付けブラケット3は、車体18に固定されたアルミ合金製等のカプセル37を介して、車体前方側に離脱可能に取付けられている。
アウターコラム11は、二次衝突時にステアリングホイール121に運転者が衝突して大きな衝撃力が作用すると、カプセル37から車体取付けブラケット3が車体前方側に離脱し、衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。
車体取付けブラケット3は、上板32と、この上板32から下方に延びる側板33、34を有している。アウターコラム11には、アウターコラム11の車体上方側(図3の上方)に突出して、一対のクランプ部材41A、41Bが一体的に形成されている。すなわち、クランプ部材41A、41Bは、ステアリングシャフト12の軸心よりも車体上方側に形成されている。クランプ部材41A、41Bの外側面42A、42Bは、車体取付けブラケット3の側板33、34の内側面331、341に摺動可能に接している。
本発明の実施例では、アウターコラム11は、アルミダイカスト製の一体成型品であるが、鋼管にクランプ部材41A、41Bを溶接したものであってもよい。また、軽量化を目的として、マグネシウムダイカスト製であってもよい。
車体取付けブラケット3の側板33、34には、チルト調整用長溝35、36が形成されている。クランプ部材41A、41Bには、図3の左右方向に延びると共に、アウターコラム11の軸心112の方向に平行に長く延びるテレスコ調整用長溝43A、43Bが形成されている。
丸棒状の締付けロッド5が、上記チルト調整用長溝35、36及びテレスコ調整用長溝43A、43Bを通して、図3の左側から挿入されている。締付けロッド5の左端には円筒状の頭部51が形成されている。側板33の外側面332と頭部51との間には、締付
けロッド5の左端外周に、固定カム53、可動カム54、操作レバー55がこの順で外嵌されている。締付けロッド5の軸心52は、アウターコラム11の軸心112と車体取付けブラケット3の車体取付面31との間に配置されている。
固定カム53の右端外周には、矩形断面の回り止め部(図示せず)が形成されている。この回り止め部がチルト調整用長溝35に嵌入して、固定カム53を車体取付けブラケット3に対して回り止めするとともに、アウターコラム11のチルト位置調整時に、チルト調整用長溝35、36に沿って、固定カム53、締付けロッド5を摺動させる。
固定カム53と可動カム54の対向する端面には、相補的な傾斜カム面が形成され、互いに噛み合っている。可動カム54の左側面に連結された操作レバー55を手で操作すると、可動カム54が固定カム53に対して回動する。
締付けロッド5の右端外周には、側板34の外側面342に接触して、スラスト軸受56、ナット57が、この順で外嵌され、ナット57の内径部に形成された雌ねじが、締付けロッド5の右端に形成された雄ねじ58にねじ込まれている。
図3から図4に示すように、アウターコラム11の上面には、アウターコラム11の軸方向に平行に、アウターコラム11の外周面11Aから内周面11Bに貫通したコラムスリット44が形成されている。コラムスリット44は、アウターコラム11の車体前方側端面111の近傍に、アウターコラム11の軸線に直交する方向に切り込まれたT字形スリット442を有し、このT字形スリット442から一定の幅で平行に車体後方側に延び、クランプ部材41A、41Bの車体後方側端面45A、45Bを過ぎ、アウターコラム11の軸方向長さの略中間位置に、円弧状の閉鎖端部441が形成されている。コラムスリット44の車体前方側に、アウターコラム11の車体前方側端面111に開放された開放端部を形成してもよい。
操作レバー55をクランプ方向に回動すると、クランプ部材41A、41Bは、内側に弾性変形し、コラムスリット44は、閉鎖端部441を支点としてその幅が狭まる。従って、アウターコラム11の内周面11Bが縮径して、インナーコラム10の外周面10Aをクランプ(テレスコピッククランプ)する。
図2に示すテレスコピック位置が最短の時には、締付けロッド5の軸心52と閉鎖端部441との間の距離が小さいため、クランプ部材41A、41Bは弾性変形しにくい。また、図5に示すテレスコピック位置が最長の時には、締付けロッド5の軸心52と閉鎖端部441との間の距離が大きくなるため、てこの原理で、クランプ部材41A、41Bは弾性変形しやすくなる。
図2、図3に示すように、車体取付けブラケット3の側板33、34の車体上方側の端面333、343には、側板スリット38、38が形成されている。図2では、片方の側板33側の側板スリット38だけが見えている。側板スリット38、38は、チルト調整用長溝35、36よりも車体前方側に形成され、車体取付面31に対して車体後方側に傾斜して形成されている。この傾斜角度は、略45度が好ましいが、45度に限定されるものではなく、何度でもよい。側板スリット38、38は、図2に示すチルト位置が上端の時に、操作レバー55をクランプ方向に回動して車体取付けブラケット3を締め付けた時に、車体取付けブラケット3の側板33、34を撓みやすくしている。
図4にハッチングを付して示すように、クランプ部材41A、41Bの外側面42A、42Bには、接触面46A、46Bが形成されている。図4では、片方の外側面42A側の接触面46Aだけが見えている。接触面46A、46Bは、テレスコ調整用長溝43A、43B(締付けロッド5の軸心52)よりもアウターコラム11の軸心112側(車体下方側)に形成され、車体取付けブラケット3の内側面331、341と接触可能である。また、接触面46A、46Bは、テレスコ調整用長溝43A、43Bの周縁の外側面42A、42Bよりも、車幅方向外側に長さL(図4参照)だけ突出して形成されている。操作レバー55をクランプ方向に回動して車体取付けブラケット3を締め付けた時に、車体取付けブラケット3の内側面331、341と接触面46A、46Bが接触可能であれば、接触面46A、46Bは、外側面42A、42Bよりも車幅方向外側に突出していなくてもよい。
図2にハッチングを付して示すように、チルト位置が上端(チルト角度α1)でテレスコピック位置が最短の時には、車体取付けブラケット3の内側面331、341と接触面46A、46Bとの接触面積は小さく、締付けロッド5の軸心52よりも車体前方側に離間した位置で接触している。図2のテレスコピック位置が最短の状態から、テレスコピック調整長さを長くするに従って、車体取付けブラケット3の内側面331、341と接触面46A、46Bとの接触部が変動する。
図5にハッチングを付して示すように、チルト位置が上端でテレスコピック位置が最長の時には、車体取付けブラケット3の内側面331、341と接触面46A、46Bは、締付けロッド5の軸心52と同じ車体前後方向位置で接触している。従って、図5に示すテレスコピック位置が最長の時に、操作レバー55をクランプ方向に回動して車体取付けブラケット3を締め付けた時に、車体取付けブラケット3の側板33、34を最も撓みにくくしている。
操作レバー55をクランプ方向に回動すると、固定カム53の傾斜カム面の山に可動カム54の傾斜カム面の山が乗り上げ、締付けロッド5を図3の左側に引っ張ると同時に、固定カム53を図3の右側に押す。
右側の側板34は、スラスト軸受56の左端面によって左側に押され、側板34を内側に変形させる。すると、側板34の内側面341がクランプ部材41Bの外側面42Bに強く押しつけられる。
同時に、左側の側板33は、固定カム53の右端面によって右側に押され、側板33を内側に変形させる。すると、側板33の内側面331が、クランプ部材41Aの外側面42Aに強く押しつけられる。その結果、側板33、34の内側面331、341が、クランプ部材41A、41Bの外側面42A、42Bに強く押しつけられ、クランプ部材41A、41Bを車体取付けブラケット3にチルトクランプする
同時に、クランプ部材41A、41Bは、コラムスリット44の閉鎖端部441を支点として内側に弾性変形し、コラムスリット44の幅が狭まる。従って、上記アウターコラム11の内周面11Bが縮径して、インナーコラム10の外周面10Aをクランプ(テレスコピッククランプ)する。
図2、図3に示すチルト位置が上端でテレスコピック位置が最短の時には、締付けロッド5の軸心52とコラムスリット44の閉鎖端部441との間の距離(車体前後方向の距離)が小さいため、てこの原理で、クランプ部材41A、41Bは弾性変形しにくい。また、締付けロッド5の軸心52と車体取付面31との間の距離(車体上下方向の距離)が小さいため、てこの原理で、車体取付けブラケット3の側板33、34は弾性変形しにくい。
しかし、図2にハッチングで示すように、車体取付けブラケット3の内側面331、341と接触面46A、46Bは、締付けロッド5の軸心52よりも車体前方側に離間した位置で接触している。また、側板33、34には側板スリット38が形成されている。
従って、車体取付けブラケット3の側板33、34は撓みやすくなっているため、側板33、34及びクランプ部材41A、41Bを、所定寸法だけ弾性変形させるのに必要な操作レバーの操作力がほぼ一定に維持される。従って、安定したチルトクランプ力及びテレスコピッククランプ力でクランプすることができる。
図5、図6に示すチルト位置が上端でテレスコピック位置が最長の時には、締付けロッド5の軸心52とコラムスリット44の閉鎖端部441との間の距離が最も大きいため、てこの原理で、クランプ部材41A、41Bは最も弾性変形しやすい。
しかし、図5にハッチングで示すように、車体取付けブラケット3の内側面331、341と接触面46A、46Bは、締付けロッド5の軸心52と同じ車体前後方向位置で接触している。従って、車体取付けブラケット3の側板33、34が撓みにくくなっているため、側板33、34及びクランプ部材41A、41Bを、所定寸法だけ弾性変形させるのに必要な操作レバーの操作力がほぼ一定に維持される。従って、安定したチルトクランプ力及びテレスコピッククランプ力でクランプすることができる。
図7、図8に示すチルト位置が下端(チルト角度α2)でテレスコピック位置が最短の時には、締付けロッド5の軸心52とコラムスリット44の閉鎖端部441との間の距離が小さいため、クランプ部材41A、41Bは弾性変形しにくい。
しかし、図7に示すように、車体取付けブラケット3の内側面331、341と接触面46A、46Bは接触していない。従って、車体取付けブラケット3の側板33、34が撓みやすくなっているため、側板33、34及びクランプ部材41A、41Bを、所定寸法だけ弾性変形させるのに必要な操作レバーの操作力がほぼ一定に維持される。従って、安定したチルトクランプ力及びテレスコピッククランプ力でクランプすることができる。
図9、図10に示すチルト位置が下端でテレスコピック位置が最長の時には、締付けロッド5の軸心52とコラムスリット44の閉鎖端部441との間の距離が大きいため、てこの原理で、クランプ部材41A、41Bは弾性変形しやすい。
しかし、図9にハッチングで示すように、車体取付けブラケット3の内側面331、341と接触面46A、46Bが接触し、締付けロッド5の軸心52と同じ車体前後方向位置で接触している。従って、車体取付けブラケット3の側板33、34が撓みにくくなっているため、側板33、34及びクランプ部材41A、41Bを、所定寸法だけ弾性変形させるのに必要な操作レバーの操作力がほぼ一定に維持される。従って、安定したチルトクランプ力及びテレスコピッククランプ力でクランプすることができる。
上記実施例では、チルト/テレスコピック式ステアリング装置に本発明を適用した例について説明したが、テレスコピック位置だけの調整が可能なテレスコピック式ステアリング装置に適用してもよい。
1 コラム
10 インナーコラム
10A 外周面
11 アウターコラム
11A 外周面
11B 内周面
111 車体前方側端面
112 軸心
12 ステアリングシャフト
12A 雌ステアリングシャフト
12B 雄ステアリングシャフト
121 ステアリングホイール
15 自在継手
16 中間シャフト
16A 雄中間シャフト
16B 雌中間シャフト
17 自在継手
18 車体
20 アシスト装置
21 ギヤハウジング
23 出力軸
26 電動モータ
261 ケース
27 ステアリングギヤ
28 入力軸
29 タイロッド
3 車体取付けブラケット
31 車体取付面
32 上板
33、34 側板
331、341 内側面
332、342 外側面
333、343 車体上方側の端面
35、36 チルト調整用長溝
37 カプセル
38 側板スリット
41A、41B クランプ部材
42A、42B 外側面
43A、43B テレスコ調整用長溝
44 コラムスリット
441 閉鎖端部
442 T字形スリット
45A、45B 車体後方側端面
46A、46B 接触面
5 締付けロッド
51 頭部
52 軸心
53 固定カム
54 可動カム
55 操作レバー
56 スラスト軸受
57 ナット
58 雄ねじ

Claims (4)

  1. インナーコラム、
    上記インナーコラムの外周面にテレスコピック位置調整可能に外嵌された中空のアウターコラム、
    上記アウターコラムに軸方向の所定長に渡って形成されたコラムスリット、
    上記アウターコラムに上記コラムスリットを介して互いに接近離反可能に形成され、上記アウターコラムの内周面を拡径及び縮径させて、所定のテレスコピック調整位置で、上記インナーコラムの外周面をクランプ/アンクランプする一対のクランプ部材、
    車体に取付け可能で、上記一対のクランプ部材の外側面に接触し、外側面を挟持する左右一対の側板を有する車体取付けブラケット、
    上記車体取付けブラケットの側板及びクランプ部材に挿通され、車体取付けブラケットの側板を締付けて、上記一対のクランプ部材を互いに接近離反させる締付けロッド、
    上記クランプ部材の外側面に形成され、テレスコピック調整長さを長くするに従って、上記車体取付けブラケットの側板を撓みにくくするように、車体取付けブラケットの側板との接触部が変動する接触面を備えたこと
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記締付けロッドの軸心は、上記アウターコラムの軸心と上記車体取付けブラケットの車体取付面との間に配置され、
    上記接触面は、上記締付けロッドの軸心よりも上記アウターコラムの軸心側に形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項2に記載されたステアリング装置において、
    上記接触面は、上記締付けロッドの軸心近傍のクランプ部材の外側面よりも、車幅方向外側に突出して形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項3に記載されたステアリング装置において、
    上記アウターコラムは、上記車体取付けブラケットの側板にチルト位置調整可能に挟持され、
    上記車体取付けブラケットの側板の車体上方側の端面には、車体取付けブラケットの車体取付面に対して車体後方側に傾斜して形成された側板スリットが形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
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