JP2008044440A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】ビードヒール部がホイールのハンプを乗り越える際の抵抗を低減することができ、ビード部をホイールに容易且つ確実に嵌合することのできる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】ビードヒール部13bの表面側に他の部分よりも軟質のゴム材料からなる軟質部15を設けたので、ビードヒール部13bがホイール20のハンプ24を乗り越える際の抵抗を軟質部15の変形により低減することができ、ビード部13をホイール20に容易且つ確実に嵌合することができる。これにより、自動リム組み装置によってリム組みする場合でも、嵌合不良の発生やユニフォミティの悪化を確実に低減することができる。
【選択図】図3
【解決手段】ビードヒール部13bの表面側に他の部分よりも軟質のゴム材料からなる軟質部15を設けたので、ビードヒール部13bがホイール20のハンプ24を乗り越える際の抵抗を軟質部15の変形により低減することができ、ビード部13をホイール20に容易且つ確実に嵌合することができる。これにより、自動リム組み装置によってリム組みする場合でも、嵌合不良の発生やユニフォミティの悪化を確実に低減することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えば乗用車、トラック、バス等に用いられる空気入りタイヤに関するものである。
一般に、自動車工場の生産ラインでタイヤをホイールに装着する場合には、自動リム組み装置によって空気の充填と共に行われている。この自動リム組み装置では、ホイールに組付けられたタイヤのサイドウォール部にタイヤの幅方向外側から空気充填用の円筒状部材の先端側を圧接し、円筒状部材の圧接によりタイヤのビード部とホイールのリム部との間に生じた隙間からタイヤ内に空気を充填するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−67238号公報
しかしながら、近年の扁平タイヤは、サイドウォール部の剛性が高い上に、サイドウォール部にリムプロテクトバーが設けられているものが多いため、前記自動リム組み装置によってリム組みする際、タイヤのビードヒール部がホイールのハンプを乗り越えきれずに嵌合不良を生ずる場合がある。このような嵌合不良が発生すると製造ラインを停止しなければならず、生産性を低下させるという問題点があった。また、嵌合不良に至らない場合であっても、ハンプを乗り越える際の抵抗により嵌合状態が不完全になり易く、ホイールに組付けられたタイヤのユニフォミティを悪化させるという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ビードヒール部がホイールのハンプを乗り越える際の抵抗を低減することができ、ビード部をホイールに容易且つ確実に嵌合することのできる空気入りタイヤを提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、ビードコアが埋設されたビード部を有し、ビード部のビードヒール部がホイールのハンプを乗り越えながらホイールにリム組みされる空気入りタイヤにおいて、前記ビードヒール部の表面側に他の部分よりも軟質のゴム材料からなる軟質部を設けている。
これにより、ビード部のビードヒール部がホイールのハンプを乗り越えて嵌合する場合、ビードヒール部に設けた軟質部が当接するため、ビードヒール部がハンプを乗り越える際の抵抗が軟質部の変形により低減される。
本発明によれば、ビードヒール部がホイールのハンプを乗り越える際の抵抗を低減することができるので、ビード部をホイールに容易且つ確実に嵌合することができ、自動リム組み装置によってリム組みする場合でも、嵌合不良の発生やユニフォミティの悪化を確実に低減することができる。
図1乃至図5は本発明の一実施形態を示すもので、図1は空気入りタイヤとホイールの組立体の部分正面断面図、図2はビード部の要部正面断面図、図3はタイヤとホイールの嵌合工程を示す要部正面断面図、図4は接触圧の分布を示す概略図、図5は評価試験の結果を示す図である。
同図に示すタイヤ10は、外周面側に形成されるトレッド部11と、タイヤ幅方向両側面に形成されるサイドウォール部12と、サイドウォール部12の径方向内側に形成されるビード部13とを備え、サイドウォール部12にはタイヤ幅方向外側に突出するリムプロテクトバー14が設けられている。また、タイヤ10はタイヤ断面高さSHが100mm以下の扁平タイヤである。尚、タイヤ断面高さSHは、タイヤ10に正規内圧を充填し、正規荷重を負荷とした状態におけるタイヤ断面高さである。
ビード部13にはタイヤ周方向に延びる環状のビードコア13aが埋設され、ビードコア13aはタイヤ周方向に巻回された金属ワイヤ等からなる。ビード部13におけるビードヒール部13bの表面側には他の部分よりも軟質のゴム材料からなる軟質部15が設けられ、軟質部15はビードヒール部13bからビードベース部13c側及びリムフィッティング面13d側に亘って形成されている。この場合、軟質部15のタイヤ径方向の範囲A1 は、ビードコア13aのタイヤ径方向外側端部に対応するタイヤ径方向位置B1 よりもタイヤ径方向内側になるように形成され、軟質部15のタイヤ幅方向の範囲A2 は、ビードコア13aのタイヤ幅方向外側端部に対応するタイヤ幅方向位置B2 よりもタイヤ幅方向外側になるように形成されている。また、軟質部15にはJISA硬度が50度以上65度以下のゴムが用いられる。
前記タイヤ10が装着されるホイール20は、タイヤ10の径方向内側に配置されるホイール本体21と、ホイール本体21の幅方向端部に設けられたリムフランジ22とからなり、リムフランジ22からタイヤ幅方向内側に向かってビードシート23及びハンプ24が形成されている。
以上の構成において、ホイール20にタイヤ10をリム組みすると、図1に示すようにタイヤ10のビード部13がホイール20のリムフランジ22及びビードシート23に嵌合する。その際、自動リム組み装置によってリム組みされる場合は、図3に示すようにビード部13のビードヒール部13bがホイール20のハンプ24を乗り越えて嵌合するが、ハンプ24にはビードヒール部13bに設けた軟質部15が当接するため、ビードヒール部13bがハンプ24を乗り越える際の抵抗が軟質部15の変形により低減される。また、図4の接触圧の分布に示すように、嵌合状態でのタイヤ10及びホイール20にはタイヤ径方向及び幅方向にそれぞれ接触圧P1 ,P2 が生ずるが、これらの接触圧P1 ,P2 はタイヤ径方向位置B1 からタイヤ幅方向位置B2 の範囲には生じないため、この範囲内に設けられた軟質部15によってエアシール性及び嵌合力が低下することはない。
ここで、本実施形態の空気入りタイヤについて、嵌合不良発生率の評価試験を行ったところ、以下の結果が得られた。尚、この試験では、タイヤサイズが215/45ZR17のものを用い、ビードヒール部に設けた軟質部のJISA硬度が50度から80度まで5度ずつ異なるものについて試験を行った。ここで、嵌合不良発生率は、自動リム組み装置でリム組みしたタイヤ10本のうち、嵌合不良を発生したタイヤの割合であり、0%であれば良好であると評価した。試験の結果、JISA硬度が65度以下のものについては、嵌合不良の発生率が0%であり、良好な結果が得られた。
このように、本実施形態によれば、ビードヒール部13bの表面側に他の部分よりも軟質のゴム材料からなる軟質部15を設けたので、ビードヒール部13bがホイール20のハンプ24を乗り越える際の抵抗を軟質部15の変形により低減することができ、ビード部13をホイール20に容易且つ確実に嵌合することができる。これにより、自動リム組み装置によってリム組みする場合でも、嵌合不良の発生やユニフォミティの悪化を確実に低減することができる。特に、本実施形態のタイヤ10のようにタイヤ断面高さが100mm以下の扁平タイヤ及びリムプロテクトバー14を有するものは、サイドウォール部12の剛性が高いため、このようなタイヤの場合に極めて有利である。
また、軟質部15を、タイヤ径方向の範囲A1 がビードコア13aのタイヤ径方向外側端部に対応するタイヤ径方向位置B1 よりもタイヤ径方向内側になるように形成し、タイヤ幅方向の範囲A2 がビードコア13aのタイヤ幅方向外側端部に対応するタイヤ幅方向位置B2 よりもタイヤ幅方向外側になるように形成したので、嵌合状態のタイヤ10及びホイール20に生ずる接触圧P1 ,P2 を受けない範囲に軟質部15を配置することができ、エアシール性及び嵌合力を低下させることがないという利点がある。
更に、軟質部15をJISA硬度が50度以上65度以下のゴムによって形成したので、嵌合不良の発生やユニフォミティの悪化をより確実に低減することができ、実用化に際して極めて有利である。
10…タイヤ、13…ビード部、13a…ビードコア、13b…ビードヒール部、14…リムプロテクトバー、15…軟質部。
Claims (5)
- ビードコアが埋設されたビード部を有し、ビード部のビードヒール部がホイールのハンプを乗り越えながらホイールにリム組みされる空気入りタイヤにおいて、
前記ビードヒール部の表面側に他の部分よりも軟質のゴム材料からなる軟質部を設けた
ことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記軟質部を、タイヤ径方向の範囲がビードコアのタイヤ径方向外側端部に対応するタイヤ径方向位置よりもタイヤ径方向内側になるように形成し、タイヤ幅方向の範囲がビードコアのタイヤ幅方向外側端部に対応するタイヤ幅方向位置よりもタイヤ幅方向外側になるように形成した
ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 前記軟質部をJISA硬度が50度以上65度以下のゴムによって形成した
ことを特徴とする請求項1または2記載の空気入りタイヤ。 - タイヤ断面高さが100mm以下に形成された
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の空気入りタイヤ。 - 前記サイドウォール部の外側にリムプロテクトバーを有する
ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006219784A JP2008044440A (ja) | 2006-08-11 | 2006-08-11 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006219784A JP2008044440A (ja) | 2006-08-11 | 2006-08-11 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008044440A true JP2008044440A (ja) | 2008-02-28 |
Family
ID=39178591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006219784A Pending JP2008044440A (ja) | 2006-08-11 | 2006-08-11 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008044440A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017124647A (ja) * | 2016-01-12 | 2017-07-20 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP2017136967A (ja) * | 2016-02-04 | 2017-08-10 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
CN110392638A (zh) * | 2017-03-30 | 2019-10-29 | 株式会社普利司通 | 轮胎 |
-
2006
- 2006-08-11 JP JP2006219784A patent/JP2008044440A/ja active Pending
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