JP2008044141A - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録物の余白部分に対して色をつけることを可能とする。
【解決手段】レイアウト決定(S7003)では、記録媒体の領域データを取得する。そして、この記録媒体の前後左右の端部それぞれにおいて所定幅の余白の領域データを作成する。次に、算出された余白領域と、これらの余白部からそれぞれ所定量はみ出した領域とを合わせた領域に対し、余白データの作成を行う(S7004)。この余白データは、記録する画像の内容に対応させて単色の所定の色データとする。作成された余白データと画像データによって記録データが作成され(S7005)、この記録データに基づいて記録を行う(S7006)。
【選択図】図7

Description

本発明は、記録装置および記録方法に関し、詳しくは、余白のある画像を記録する場合の余白の記録処理に関するものである。
写真をデジタル画像として撮影する装置として、デジタルカメラが普及して来ている。このデジタルカメラは、一般にメモリカードと呼ばれる着脱可能な不揮発性メモリを装着でき、撮影した画像をデジタルファイルに変換してこのメモリカードの中に保存することができる。ユーザーは、デジタルカメラで撮影した画像を、パーソナルコンピュータ(以下、PCと記載する)等のデジタル機器を介して見ることもできる。さらに、このPC上の画像を、PCに接続されたプリンタ等の記録装置によって紙などの記録媒体に記録することができる。さらには、PC等のデジタル機器を使用しなくても、メモリカードを直接装着し、その内容を記録することができるプリンタも増えて来ており、ユーザーは所望の写真を簡単に手にすることができるようになりつつある。
以上のようなデジタル画像データは、銀塩写真のように記録された形態で保存されるものと違い基本的に画像劣化が無く、年月が経った後もその画像データに基づいて同じ画像を見ることができ、また、記録することができる。しかし、例えば、銀塩写真を好むユーザーの中には、時間が経過した昔の画像のような、いわゆる郷愁漂う雰囲気をもつ写真を好むユーザーもいる。
そこで、デジタル画像に強制的に退色処理を加え、経過した時間に応じた退色が現れた、あたかも銀塩写真のようなデジタル画像を作成する方法が提案されている(特許文献1参照)。この方法は、デジタル画像データが持つ撮影日時情報を参照し、これに基づいて階調特性を変換する処理をすることによって画像に退色処理を施すものである。なお、特許文献1によれば、この階調特性変換処理は、画像の階調特性のヒストグラム、累積ヒストグラム、平均値、メジアン、モード、標準偏差、分散の少なくともいずれか一つに基づいて行われることが好ましいとされている。
特開2001−331781号公報
ところで銀塩写真が郷愁漂う雰囲気をかもし出す要素として、写真画像自体の退色のほかに、写真画像の周りに存在する余白部分の変色がある。1980年代以前の銀塩写真は、ほとんどの場合、白い余白部分が存在し、その余白部分が経過年月の印画紙の化学変化、日光による日焼けなどによって変色する。
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、この余白部分に対して特に処理が行われない。すなわち、デジタル画像データそのものに対して退色処理が施されるが、このデジタル画像を記録媒体に記録した場合、作成される余白部分には退色処理が施されないため記録媒体の色がそのまま出る。このため、ユーザーの望む郷愁漂う雰囲気を半減させる恐れがあった。
以上のように、余白部分に対する色処理の有無は、時間の経過に伴う変色だけでなく、記録画像の印象を大きく左右する要因となる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、記録物の余白部分に対して色をつけることができる記録装置および記録方法を提供することにある。
そのために本発明では、画像データに基づいて記録媒体に記録を行う記録装置において、記録に用いる記録媒体の情報に基づき、当該記録媒体の領域において画像データに基づく画像を記録する領域以外の余白部を設定する余白設定手段と、前記設定された余白部を少なくとも含む領域の記録を行うための余白データを作成する余白データ作成手段と、前記余白データと前記画像データとによって構成される記録データに基づいて記録を行う記録手段と、を具えたことを特徴とする。
また、画像データに基づいて記録媒体に記録を行うための記録方法において、記録に用いる記録媒体の情報に基づき、当該記録媒体の領域において画像データに基づく画像を記録する領域以外の余白部を設定する余白設定工程と、前記設定された余白部を少なくとも含む領域の記録を行うための余白データを作成する余白データ作成工程と、前記余白データと前記画像データとによって構成される記録データに基づいて記録を行う記録工程と、を有したことを特徴とする。
以上の構成によれば、記録媒体に対して設定された余白部を記録するための余白データが作成される。これにより、例えば、余白部を記録する画像に対応させた色で着色することができる。また、例えば、画像データを取得してからの経過時間を得、この経過時間に応じて余白データの処理を行うことにより、出力されてから年月のたった銀塩写真と類似した出力結果を得ることが可能になる。その結果、ユーザーが望む郷愁漂う雰囲気を持つ写真により近い写真を得ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に関わる記録装置であるプリンタ1000の外観斜視図である。このプリンタ1000は、以下の機能を備えた装置である。
図示しないホストコンピュータから記録データを受信して記録する機能や、備え付けられたスキャナ1004を利用して原稿の読取を行い読み取ったデータを記録するコピー機能を備える。さらに、カード挿入口1003に挿入されたメモリカードから画像データを受信し、受信したデータに画像処理を施して記録を行うカード記録機能や、用紙原稿の読み取り接続された前記ホストコンピュータに読み取りデータを保存するPCスキャン機能を備える。
図1において、本実施形態に係るプリンタ1000は、排出トレイ1001、スキャナ原稿カバー1004、ケース1006、および記録装置へのアクセスで利用するアクセスカバー1007の外装部材を有している。また、ケース1006は、記録動作に係る各機構を収納する中空対構造をなしている。排出トレイ1001は、その一端部が、ケース1006に回転自由に保持され、その回転によってケース1006の前面部に形成される開口部を開閉させ得るようになっている。このため、記録動作を実行させる時は、排出トレイ1001を、前面側へ開口部を開くことにより、ここから記録シートが排出可能となると共に、排出された記録シートを順次積載し得るようになっている。アクセスカバー1007は、一端部がケース1006に回転自由に保持され、上面に形成される開口部を開閉しうるようになっており、このアクセスカバー1007を開くことによって、本体内部に収納されている記録ヘッドカートリッジなどの交換が可能になる。
また、操作パネル1002には、電源キー、各種記録設定を行うキーが押し下げ可能に設けられている。また、記録設定などを表示できる液晶部も同様に設けられている。1005は自動給紙部を示し、記録シートを装置本体内へと自動的に給紙する。1003は、カード挿入口を示し、ここにメモリカードが挿入され、メモリカード内に記憶されている画像データを記録することができる。このメモリカードとしては、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、スマートメディア、メモリスティック等がある。
図2は、図1に示したプリンタ1000を背面から見た外観斜視図である。図2において、2001は、電源コード差込口を示し、プリンタ1000に内蔵された図示しない電源と接続し、交流電流を供給するために利用される。2002は、ホストコンピュータと接続するために必要なUSBの差込口を示す。
図3は、図1に示したプリンタ1000の原稿カバー1004を上に開き、原稿台にアクセス可能な状態を示す外観斜視図である。なお、図3において、上述の図に示す要素と同じ要素は、それらの説明を省略する。図3において、3001はガラス製の原稿台を示し、原稿のRGBデータを読み取る図示しないコンタクトセンサが内部に装着されている。3002は、白色基準版を示し、原稿カバー1004に備え付けられている。原稿カバー1004を閉めた状態で、備え付けられているコンタクトセンサの白基準データ(キャリブレーション)を取得するのに利用される。
図4は、本実施形態に係るプリンタ1000の制御に係る主要部の構成を示すブロック図である。なお、の図4において、上述の図に示す要素と同じ要素は同じ符号を付しそれらの説明を省略する。
図4において、4001は制御部(制御基板)を示しており、この制御部は以下の要素を有して構成される。4003はASIC(専用カスタムLSI)を示し、その構成は図5を参照して詳細に後述する。4002は中央演算装置(CPU)を示し、図7以降で後述する処理を含む各種制御や演算等を実行する。4004はメモリを示し、CPU4002が実行する制御プログラムを記憶するプログラムメモリ4004aや、実行時のプログラムを記憶するRAMエリア、データなどを記憶するワークメモリとして機能するメモリエリアを有している。
以上の構成を有する制御部4001によって次の各部の処理、動作が制御される。すなわち、4005は記録部を示し、画像データに基づいて用紙などの記録媒体に記録する処理、動作を行う。本実施形態では、インクジェット記録ヘッドを用いたシリアルスキャン方式の記録を行う。また、4006はスキャナ部を示し、用紙に記載された原稿を読み取るために使用される。さらに、4010はメモリカードを示し、デジタルデータを保存している。メモリカード4010は前述のメモリカード挿入部1003に挿入して使用される。4007は電源コネクタを示し、電源コード4008を家庭用コンセント(図不指示)に差し込むことにより、電源4009は商用ACから変換した直流電圧を供給する。
図5は、図4に示したASIC4003の詳細な構成を示すブロック図である。図5において、5001は内部バス(ASICバス)を示し、内部の各モジュールを接続している。5002はCPUインターフェース部を示し、CUP4002との間でのデータのやり取りの制御を行う。5003はメモリカードインターフェース部を示し、装着されたメモリカード4010に記憶されている画像データを読み取ったり、メモリカード4010へのデータの書き込み等を行ったりする。5004は操作パネルインターフェース部を示し、操作パネル1002に存在する各種ボタンからの各種操作信号を入力したり、表示部への表示データを出力したりする。5005はスキャナ関連モジュールを示し、スキャナ部4006を動作させるための各モジュールが存在する。5006は記録関連モジュールを示し、記録部4005を動作させるための各モジュールが存在する。5007はUSB関連モジュールを示し、USB差込口2002に差し込まれたUSBケーブルを介して外部機器と通信を行う。
図6は、本実施形態に係るプリンタ1000において設定される画像データ、記録媒体、記録領域などのサイズの関係を示す概念図である。具体的には、同図は、記録媒体に対して画像をレイアウトする処理における、画像、記録媒体、記録領域などの領域データを模式的に示している。
図6において、6001は記録媒体の領域データ(以下では、単に「記録媒体6001」と称する。)を示す。この記録媒体6001は、プリンタ1000において記録に用いる用紙に対応した領域である。6002は画像データを示し、記録媒体6001に対してレイアウトされた位置の一例を示している。すなわち、記録に用いる記録媒体上に記録される画像の位置に対応している。
6003は余白の領域データ(以下では、単に「余白6003」と称する。)を示す。これは、画像データ6002が配置されたときの記録媒体6001における残余の領域を示している。また、6004は記録領域データ(以下では、単に「記録領域6004」と称する。)を示す。この領域は、プリンタ1000が記録媒体に対して記録を行う場合の記録領域を示している。すなわち、本実施形態では、記録媒体の総ての領域あるいはこれをはみ出した領域6003Aまで記録する、いわゆる縁無し記録を行う。この縁無し記録は、公知の方法で実行することができる。本実施形態のシリアルタイプのインクジェットプリンタでは、記録ヘッドの走査が記録媒体の幅方向の両端それぞれを越えるように行われるとともに、この記録媒体の領域を超える走査領域の全領域で、記録データに応じてインク吐出を行う。同様に、記録媒体の搬送方向における前後端それぞれでは、記録ヘッドの一部のノズルが記録媒体の端を超えた領域に対向する位置で走査を行うとともに、この走査領域において記録データに応じたインク吐出を行う。この縁無し記録に対応して、図6に示す領域の関係では、記録領域6004が記録媒体6001よりも広い範囲の領域となる。すなわち、記録媒体6001をはみ出した領域がインクを吐出して記録を行う記録領域6004となる。
以上説明した構成を備えたプリンタにおいて実行される余白部への記録のいくつかの実施形態について以下に説明する。
(実施形態1)
図7は、プリンタ1000における、特に、余白がある記録でその余白に着色を行う場合の記録データの作成およびそれに基づく記録動作の手順を示すフローチャートである。プリンタ1000の電源コード4009がコンセントに挿入されるとプリンタ1000における初期処理など所定の処理が起動される。そして、操作パネル1002に配置されている電源キーが押下されると、ユーザーからの入力待ち状態に遷移する。また、以下で説明する処理で使用する画像データは、メモリカード4011に保存されているものを用いることとする。記録の際には、この画像データが保存されたメモリカード4011は、カード挿入口1003に挿入される。
図7に示す処理は、ユーザーが所望のデータを選択し、記録開始を指示(入力)すると起動される(S7001)。先ず、制御部4001は、記録を行うにあたり必要な設定情報を取得し記録設定を行う(S7002)。この設定情報は、記録媒体のサイズ、記録媒体の種類、ユーザーが所望する記録方法や記録スピードなど、記録に必要な情報すべてが含まれる。この記録方法には、余白有り/無しモード、さらに余白有りのうち、余白着色有り/無しモードも含まれる。以下に示す各工程は、この余白着色有りモードが設定された場合に実行される工程である。
すなわち、次のレイアウト決定(S7003)では、上記設定情報から記録媒体の領域(サイズ)データ6001を取得する。そして、図6に示すように、この記録媒体6001の前後左右の端部それぞれにおいて所定幅の余白の領域データ6003を作成する。さらに、記録媒体6001の余白6003を除いた部分を画像データ6002の領域として定める。以上のレイアウト設定によって、余白6003の配置や面積を算出することが可能となる。
次に、算出された余白6003と、これらの4つの余白部からそれぞれ所定量はみ出した領域6003Aとを合わせた領域に対し、余白データの作成を行う(S7004)。
この余白データは、本実施形態では、記録する画像の内容に対応させて単色の所定の色データを配置する。これに代わり、乱数を用いた計算によって色の濃淡を付けてもよい。計算方法として、色分解したCMYKの各要素に対して乱数を使用し、例えば50%〜100%の濃度をランダムに割り当てる方法がある。
また、色データではなく、本プリンタで保持する所定の余白画像用データを用いることもできる。
上述した所定の色データあるいは所定の余白画像用のデータの色として、黄色系、茶色系、赤茶色、セピア系の色などが、ユーザーが望む郷愁漂う雰囲気を持たせる色としてあげられる。
次に、上述のように作成された余白データと画像データ6002を、ステップS7003で定めたレイアウトに従い、それぞれの領域に配置する。これにより、記録データが作成され、この記録データの領域が記録領域6004となる(S7005)。最後に、ステップS7005で、作成された記録データに基づいて記録を行う(S7006)。この記録は、上述した縁無し記録のモードで行う。すなわち、余白6003の総てが、例えば所定の色となるように記録するべく、はみ出した領域6003Aまで上記所定の色の記録を行うようにする。
記録媒体に対する記録が総て終了すると本処理を終了する(S7007)。
以上のとおり、本実施形態によれば、記録物の余白に、例えば、記録する画像に合せた色を付すことができ、これによって記録画像をより際立たせるなど、画像の印象を変えることができる。
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態は、銀塩写真の時間の経過に伴う変色と同じ変色を余白の部分にも適用するものである。
図8は、本実施形態に係る記録データ作成およびそれに基づく記録動作の工程を示すフローチャートである。本処理で、図7に示した処理と同じ処理はその説明を省略し、主に異なる部分を説明する。
本処理が起動されると(S8001)、先ず、制御部4001は、記録出力する画像データの撮影日時の取得を行う(S8002)。この取得方法に関しては特に限定されない。例えば、画像データの内部に保持さているものでも良いし、画像ファイルに関連付けられている別データでもよい。また、操作パネル1002を介してユーザーが入力したものでもよい。次に、この取得した撮影日時が正しく取得できたか否かの判断を行う(S8003)。
撮影日時が正しく取得できなかったと判断したときは、別に画像データの経過時間の作成を行う(S8006)。この経過時間は、決まった値として本プリンタ内に保持されたデータとすることができる。あるいは、操作パネル1002にてユーザーが入力したものでも良い。
ステップS8003で、撮影日時が正しく取得できたと判断したときは、撮影日時と対になる基本日時の取得を行う(S8004)。この基本日時は、一般的に本処理が実行される日時であることが望ましい。この取得方法に関しては特に限定されず、本発明のシステムに搭載されたリアルタイムクロックモジュールなどから取得してもよいし、操作パネル1002を介してユーザーが入力されたものでもよい。
次に、ステップS8004で取得した基本日時とステップS8002で取得した撮影日時とから、経過時間の割り出しを行う(S8005)。この経過時間は、本実施形態では、次の式によって求めることができる。
(基本日時)―(撮影日時)=(経過時間)
次に、記録情報の設定(S8007)、レイアウトの決定(S8008)、および余白データの作成(S8009)を順次行う。
余白データの作成(S8009)では、余白データの濃度を定めるときに、ステップS8005またはステップS8006で作成した経過時間を使用する。一般に銀塩写真の余白部分は、経過年月の印画紙の化学変化、日光による日焼けなどによって変色することが多いが、この変色の程度は経過時間が長いほど顕著に表れ濃いものとなる。この点から、ステップS8005またはステップS8006で求めた経過時間に応じて余白に付する色の濃淡を定める。また、本実施形態では、記録画像についても経過時間に応じた退色処理を施す。この退色処理は、画像の経過時間ごとの階調特性の変化を予め調べ、これに従って、階調特性を変化させることによって行う。具体的には、画像の階調特性変化のヒストグラム、累積ヒストグラム、平均値、メジアン、モード、標準偏差、分散の少なくともいずれか一つに基づいて行われると好ましい。例えば、経年時間に応じてヒストグラムにも変化が生じてくる。この変化を係数として表し、この係数を濃度にかけることで、色変化を持たせることができる。
余白部の濃淡もステップS8005またはステップS8006で求めた経過時間に応じて同様にして定める。また、乱数を使うなどの計算式を用い、色の濃淡を付けた方がより効果的である。計算式としては、実施形態1で説明した方法を用いればよい。
以上のようにして、余白部のデータを作成すると、記録データの作成を行い(S8010)、この記録データに基づいて記録を行い(S8011)、記録媒体に記録が終了すると本処理を終了する(S8012)。
以上のように、本実施形態によれば、画像データを取得してからの経過時間に応じて、特に余白部分を変色させる処理を行うので、銀塩写真と同様の郷愁を帯びた写真画像の記録を行うことができる。
(実施形態3)
本発明の第三の実施形態は、スキャナで読み取った画像に基づいて、余白のある画像を記録するとともに、その余白に上記実施形態2または3で説明した色などを付すものに関する。
図9は、本実施形態に係る記録データ作成およびそれに基づく記録動作の工程を示すフローチャートである。本処理で、図7に示した処理と同じ処理はその説明を省略し、主に異なる部分を説明する。
ユーザーが、写真など紙面上に出力された画像を、原稿台3001に置き、記録開始を指示すると、本処理が起動される(S9001)。制御部4001は、最初に、原稿台3001に置かれた原稿の読み取りを行う(S9002)。ステップS9002で読み込まれた画像データは、メモリ4004上に一時的に保存される。次に保存された画像データから、余白部分の検出を行う(S9003)。この検出は、公知の方法を用いることができ、例えば、画像の色分布特性などにおいてエッジ検出を用いて行うことができる。次に、ステップS9003の余白の検出で余白が検出されたか否かを判断する(S9004)。余白が無かった場合は、記録条件の設定に移行する(S9006)。余白があるときは、ステップS9002で読み取られた画像データから、余白以外の画像データの取り出しを行う(S9005)。
その後の処理については、上記余白がない画像データまたは余白を除いた画像データを用いて、図7または図8にて説明した処理と同じ処理を行う。
以上のように、本実施形態によれば、スキャナなどで読取った画像についても、余白のある画像を記録するとともに、その余白に色などを付すことができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態1および実施形態2では、メモリカード4010から画像データを取得する場合に本発明を適用することを説明したが、これらに限られないことはもちろんである。本体内にハードディスクなどのデータ保存領域を設けて画像データを保存して使用してもよいし、USBやネットワーク接続を行い、画像データや日付情報を通信することにより使用してもよい。また、プリンタに、カメラなどの撮像装置を直接接続し、画像データや日付情報を取得して使用してもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現する、図7、図8、図9に示したフローチャートの手順を実現するプログラムコード、またはそれを記憶した記憶媒体によっても実現することができる。また、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSが実際の処理の一部または全部を行うものであってもよい。
更に、プログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、CPUなどが実際の処理の一部または全部を行うものであってもよい。
本発明の一実施形態に関わるプリンタの外観斜視図である。 図1に示したプリンタを背面から見た外観斜視図である。 図1に示したプリンタの原稿カバー1004を上に開き、原稿台にアクセス可能な状態を示す外観斜視図である。 上記プリンタの制御に係る主要部の構成を示すブロック図である。 図4に示したASICの詳細な構成を示すブロック図である。 上記プリンタにおいて設定される画像データ、記録媒体、記録領域などのサイズの関係を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る、余白がある記録でその余白に着色を行う場合の記録データの作成およびそれに基づく記録動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の第二の実施形態に係る記録データ作成およびそれに基づく記録動作の工程を示すフローチャートである。 本発明の第三の実施形態に係る記録データ作成およびそれに基づく記録動作の工程を示すフローチャートである。
符号の説明
1000 プリンタ
1002 操作パネル
1003 カード挿入口
3001 原稿台
4001 制御部
4002 CPU
4003 ASIC(専用カスタムLSI)
4004 メモリ
4004a プログラムメモリ
4005 記録部
4006 スキャナ部
4010 メモリカード
6001 記録媒体
6002 画像データ(の領域)
6003 余白データの領域
6004 記録データの領域

Claims (9)

  1. 画像データに基づいて記録媒体に記録を行う記録装置において、
    記録に用いる記録媒体の情報に基づき、当該記録媒体の領域において画像データに基づく画像を記録する領域以外の余白部を設定する余白設定手段と、
    前記設定された余白部を少なくとも含む領域の記録を行うための余白データを作成する余白データ作成手段と、
    前記余白データと前記画像データとによって構成される記録データに基づいて記録を行う記録手段と、
    を具えたことを特徴とする記録装置。
  2. 前記画像データに関する経過時間を取得する経過時間取得手段をさらに具え、
    前記余白データ作成手段は、前記経過時間に応じて余白データを作成することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記余白データ作成手段は、前記余白部および該余白部から記録媒体の外へはみ出した領域の記録を行うための余白データを作成し、前記記録手段は、該余白データと前記画像データとによって構成される記録データに基づいて記録を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記余白設定手段は、記憶媒体に格納された画像データを読み出し、該読み出した画像データに基づいて余白部を設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 前記余白設定手段は、画像読み取り手段によって読み取った画像データに基づいて余白部を設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
  6. 前記余白設定手段は、外部の機器と通信することによって受け取った画像データに基づいて余白部を設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
  7. 画像データに基づいて記録媒体に記録を行うための記録方法において、
    記録に用いる記録媒体の情報に基づき、当該記録媒体の領域において画像データに基づく画像を記録する領域以外の余白部を設定する余白設定工程と、
    前記設定された余白部を少なくとも含む領域の記録を行うための余白データを作成する余白データ作成工程と、
    前記余白データと前記画像データとによって構成される記録データに基づいて記録を行う記録工程と、
    を有したことを特徴とする記録方法。
  8. 前記画像データに関する経過時間を取得する経過時間取得工程をさらに具え、
    前記余白データ作成工程は、前記経過時間に応じて余白データを作成することを特徴とする請求項7に記載の記録方法。
  9. 前記余白データ作成工程は、前記余白部および該余白部から記録媒体の外へはみ出した領域の記録を行うための余白データを作成し、前記記録工程は、該余白データと前記画像データとによって構成される記録データに基づいて記録を行うことを特徴とする請求項7または8に記載の記録方法。
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