JP2004207987A - 画像処理方法及びプリントシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プリントシステム10は、デジタルカメラ11、写真プリンタ12、メモリカード13からなる。デジタルカメラ11は被写体を撮像した撮像画像データと、画像全体に対する人物画像の位置及び大きさを示す人物座標情報をメモリカード13に記憶する。写真プリンタ12は、メモリカード13から人物座標情報を画像データとともに読み出し、人物座標情報に基づいて、画像範囲に対する所定の位置及び大きさとなるように人物画像データを拡大縮小及び変位して補正した補正画像データをプリント出力する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラやスキャナなどで撮像して出力された画像データから人物画像を抽出する画像処理方法と、この画像処理方法を用いたプリントシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スナップ写真や、記念写真など、カメラで撮像する画像の多くは、その主要な被写体が人物であり、例えば、風景や建造物等と一緒に撮像した場合でも、被写体の中で最も注目を集めるのは人物の画像であり、さらに人物の画像の中でも顔が最も重要な位置にあることが多い。このため、カメラによって撮像を行う際には、人物を画像の中心など、特定の目立つ部分に配置するようにフレーミングして撮像を行うことが考えられるが、ユーザーが高度な写真技術を持たない場合や、大量の撮像を行うときには、このような配慮をしながら撮像をすることは非常に困難である。
【0003】
そこで、例えば、特許文献1では、画像をCCDなどの固体撮像素子によって読み取って画像データとして出力し、この画像データから人物の顔の大きさや位置が、適正な範囲内に収まるようにしてプリントする画像処理方法が用いられており、これによって、カメラで撮像を行うときに人物の位置が多少ずれても補正してプリントすることが可能となっている。この特許文献1に示す画像処理方法では、コンピュータの表示装置などに画像データを表示し、この表示された画像データを見ながら入力された2つの位置に基づいて、コンピュータが顔の拡大縮小率などを求めている。
【0004】
また、特許文献2では、画像データに基づいて人物画像を抽出し、所定のレイアウトに従って編集してレイアウト画像データを得る画像処理方法をコンピュータに実行させている。さらにまた、特許文献3にも、特許文献2と同様に画像データから人物画像を抽出する画像処理方法が記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−341272号公報
【特許文献2】
特開2000−165648号公報
【特許文献3】
特開平9−80652号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1記載の画像処理方法では、使用者が画像データ毎に画面を見ながら入力しなければならないので、大量の画像データを処理するときには非常に手間がかかってしまう。さらに、特許文献2及び3は、被写体又は画像原稿を撮像して画像データを出力し、この画像データから人物画像データを抽出してプリント出力するまでを、1つの装置で行うように考慮されたものである。よって、画像データの出力には、デジタルカメラやスキャナなど、そしてプリント出力には、サーマルプリンタやインクジェットプリンタなど、被写体や用途に応じて、撮像やプリントに用いる電子機器を使い分けて用いることについては考慮されていない。また、近年では、撮像した画像データをそのままプリント出力するだけではなく、テンプレートと言われる枠組みや、背景画像などと合成した合成画像をプリントする需要も増えてきており、このような合成画像を手軽にプリント出力することも望まれている。
【0007】
本発明は、上記問題点を考慮してなされたものであり、画像データから人物画像データを抽出し、プリント出力することを容易に行うことができるとともに、撮像やプリントを行う様々な電子機器に対応することが可能であり、さらにテンプレート画像や、様々な背景画像との合成画像をプリント出力することも可能な画像処理方法及びプリントシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載のプリントシステムは、被写体、又は画像原稿を撮像して画像データを電子記憶媒体に記憶するデジタル撮像装置と、このデジタル撮像装置によって記憶された画像データを電子記憶媒体から読み出して記録媒体に画像をプリント出力するプリンタとからなるプリントシステムにおいて、前記デジタル撮像装置は、画像データから人物の顔を含む人物画像データを抽出する人物画像抽出手段と、この人物画像抽出手段が抽出した前記人物画像データに基づいて画像全体に対する人物画像の位置及び大きさを示す人物座標情報を検出する人物座標検出手段と、前記人物座標情報を含む各種情報を前記電子記憶媒体に出力する情報出力部とが設けられており、前記プリンタは、前記電子記憶媒体から前記人物座標情報を前記画像データとともに読み出し、人物座標情報に基づいて、画像範囲に対する所定の位置及び大きさとなるように前記人物画像データを拡大縮小及び変位して補正した補正画像データをプリント出力している。
【0009】
また、請求項2記載のプリントシステムでは、補正画像データは、もとの画像とは異なる背景画像又はテンプレートに対する所定の位置及び大きさに人物画像データを補正し、前記背景画像又はテンプレートと合成している。
【0010】
請求項3記載の画像処理方法では、被写体、又は画像原稿が撮像された画像データから人物の顔を含む人物画像データを抽出し、この人物画像データに基づいて画像全体に対する人物画像の位置及び大きさを示す人物座標情報を検出して、前記画像データとともに、前記人物座標情報を電子記憶媒体に記憶させた後、前記画像データを読み出すとき、前記人物座標情報に基づいて前記人物画像データの位置及び大きさを画像全体に対する所定の位置及び大きさに補正した補正画像データを作成している。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るプリントシステムの構成を示す概略図である。プリントシステム10は、デジタルカメラ11、写真プリンタ12、メモリカード13から構成されている。プリントシステム10は、デジタルカメラ11で撮像した被写体画像をメモリカード13にデジタルの撮像画像データとして記憶させる。メモリカード13に記憶された撮像画像データは、写真プリンタ12で記録紙14にプリントされて写真プリント15が得られる。なお、メモリカード13としては、スマートメディア(登録商標)を使用している。
【0012】
デジタルカメラ11のカメラボディ16の前面には、撮像レンズ17を保持した鏡筒18が、背面には、LCDパネル19(図2参照)、各種操作ボタンなどが、上面には、レリーズボタン20が設けられている。さらに、このカメラボディ2の側面には、メモリスロット21の開閉蓋22が設けられており、開閉蓋22を開放状態とすると、メモリスロット21にメモリカード13を装着可能となる。
【0013】
図2は、デジタルカメラ11の電気的構成を示す。このデジタルカメラ11は、撮像レンズ17、CCDイメージセンサ26、A/D変換回路27、AWB(ホワイトバランス)補正回路28、リニアマトリクス回路29、γ変換回路30、YCrCb変換及び同時化処理回路31、色差マトリクス回路32、圧縮回路33、人物画像抽出回路34、人物座標検出回路35、情報出力部36などからなる。そして、デジタルカメラ11には、システムコントローラ41が設けられており、このシステムコントローラ41が操作部42からの入力に基づいて各種回路を全体的に制御する。操作部42は、レリーズボタン20,各種操作ボタンなどの操作に応じた操作信号をシステムコントローラ41に送る。これらの操作信号に基づいて、システムコントローラ41は、各部を制御して撮像のためのシーケンスを実行する。
【0014】
CCDイメージセンサ26は、周知のようにマトリクス状に配列された多数の受光素子からなり、撮像レンズ17を通して入射された光学的な被写体画像を電気的な撮像信号に変換して出力する。CCDイメージセンサ26から出力された撮像画像データは、A/D変換回路27によってデジタルデータに変換されて、AWB補正回路28に送信される。
【0015】
デジタル変換された撮像画像データは、AWB補正回路28によってホワイトバランスが補正され、さらにリニアマトリクス回路29でリニアマトリクス変換式に基づいて色補正係数が補正され、その次にγ変換回路30によりγ補正された撮像画像データ(RGBデータ)は、YCrCb変換及び同時化処理回路31により、RGB→YCrCb変換式(ITU−R BT.Rec601準拠)に基づいてYCrCbデータに変換され、さらにYCrCbの各信号について同時化処理が行われる。
【0016】
YCrCb変換及び同時化処理回路31から出力された撮像画像データ(YCrCbデータ)は、色差マトリクス回路32、及び人物画像抽出回路34に出力される。色差マトリクス回路32では、色差マトリクス変換式に基づいて撮像画像データの色補正係数が再補正される。圧縮回路33は、色差マトリクス回路32により色補正係数が補正された撮像画像データを圧縮する。圧縮回路33にはメディアI/F(インターフェース)45が接続されており、メディアI/F45は、メモリスロット21に装着されているメモリカード13のデータの入出力を制御する。そして、圧縮回路33により圧縮された撮像画像データは、メディアI/F45によってメモリカード13へ記憶される。なお、撮像画像データを圧縮する形式としては、例えばJPEG形式などが用いられている。
【0017】
一方、YCrCb変換及び同時化処理回路31から出力された画像データ(YCrCbデータ)は、人物画像抽出回路34によって、画像データ50(図3参照)の全体から、人物の画像に相当する人物画像データ50aを抽出する。人物画像データ50aを抽出する方法としては、例えば特開2000−165648号公報に示すような、エッジ検出、2値化、パターンマッチングなどの画像処理を行う、そして人物画像抽出回路34によって抽出された人物画像データ50aは、人物座標検出回路35に出力される。
【0018】
人物座標出力回路35は、図3(A)に示すように、人物画像データ50aから、人物画像の顔の中心位置の座標(x,y)を求めるとともに、人物画像の顔の縦方向の大きさv及び横方向の大きさhを求める。そして、人物座標出力回路35によって求められたこれら人物画像の顔の中心位置(x,y)、及び大きさ(v,h)からなる人物座標情報は、情報出力部36へ送られる。
【0019】
情報出力部36では、上述した人物座標情報を、後述するExifフォーマットに合わせたデータ形式にして出力する。情報出力部36から出力された人物座標情報は、メディアI/F45に送られ、画像データとともにメモリカード13に記憶される。また、情報出力部36には、撮影日付、シャッタ速度、絞り値、などの情報が被写体を撮像した1フレーム分の各画像毎にシステムコントローラ41から送信されてくる。そして、情報出力部36では、これら各種情報についても人物座標情報と同様に、メディアI/F45に出力し、画像データとともにメモリカード13に記憶する。
【0020】
なお、システムコントローラ41には、LCDドライバ55も接続されている。LCDドライバ55には、色差マトリクス回路32から画像処理済みの画像データが送られてくる。これにより、LCDパネル19には撮像中の被写体画像が動画としてスルー表示され、ビューファインダとして使用することができる。
【0021】
メモリカード13は、高速でアクセスが可能なDRAM(Dynamic RAM )から構成されている。デジタルカメラ11で撮像された撮像画像データは、図4に示すようなファイル構造で記録されており、デジタルカメラ11で撮像された撮像画像データ及びその各種情報データが撮像画像ファイルとして記録される。これら撮像画像ファイル1〜nはすべて撮像画像フォルダにまとめて格納される。各撮像画像ファイルは、例えば電子情報技術産業協会(JEIDA)から発表された規格であるExifフォーマットで記録される。
【0022】
Exifフォーマットは、撮像画像データに加えてExif Tagデータが付加されたものである。撮像画像データは、上述したようにJPEG形式で記録されるが、撮像画像データの形式としては、このJPEG形式の他に、撮像画像データとこのデータのファイル内の格納位置などを示す情報を記録するTagとからなるTiff(Taged Image File Format)形式を使用してもよい。さらに、Exifフォーマットには、インデックス表示等に使用するためのサムネイル画像データを含めることもできる。
【0023】
Exif Tagデータには、情報出力部36で作成された人物座標情報を含む各種情報データが書き込まれる。このExif Tagデータには、撮像日付、シャッタ速度、絞り値、露光量、レンズF値、焦点距離、ストロボ発光の有無などのExifフォーマット規格に沿ったExif固有情報と、Maker Note Tagデータとが含まれる。Maker Note Tagデータとは、各カメラメーカーが自由にメーカー固有の情報を設定できるエリアであり、このエリアには、例えば撮像に使用した機種データなどが記録される。なお、撮像画像ファイルの形式はExifフォーマットに限るものではない。
【0024】
本実施形態においては、Maker Note Tagに人物座標情報が書き込まれる。また、これら人物座標情報の他に、Maker Note Tagには、画質モード、撮像時シャープネス強度、ホワイトバランスモードなどの情報が書き込まれる。
【0025】
撮像画像ファイルとして撮像画像データが記録されたメモリカード13は、写真プリンタ12のメモリスロット61に装着されて、記録紙14に画像が記録される。写真プリンタ12の前面には、メモリスロット61の他にカセット装填口62が、上面には、モード切替ボタン63aを含む各種操作ボタン63が配置された操作パネル64が設けられている。モード切替ボタン63aは、通常モード、及び人物画像プリントモードのいずれかのモードに切り替えてプリントを実行するときに操作するものである。カセット装填口62には、給紙カセット65が着脱自在にセットされる。給紙カセット65には、予め決められたサイズの記録紙14が複数枚収納される。この給紙カセット65から写真プリンタ12の内部にへ記録紙14が引き出され、撮像画像が記録される。記録紙14に撮像画像が記録された写真プリント15は、給紙カセット65の上面に排紙される。
【0026】
図5に写真プリンタ12の電気的構成を示す。写真プリンタ12は、メディアI/F67、画像データ解凍回路68、YCrCbマトリクス補正回路69、LUT補正回路70、YMC変換回路71、プリンタオートセットアップ係数決定部72、プリントエンジン73などを備えている。メディアI/F67はメモリスロット61に装着されたメモリカード13にアクセスしてデータの読み取り及び書き込みを行う。
【0027】
画像データ解凍回路68は、メモリカード13に記憶された撮像画像ファイルをメディアI/F67を介して読み込み、デジタルカメラ11の圧縮回路33で圧縮された撮像画像ファイル(撮像画像データ及び各種情報データを含む)を解凍する。解凍された撮像画像ファイルは、プリンタオートセットアップ係数決定部72に送られるとともに、撮像画像データがYCrCbマトリクス補正回路69へ送られる。
【0028】
解凍された撮像画像データは、YCrCbマトリクス補正回路69により色補正係数が補正され、LUT(ルックアップテーブル)補正回路70に送られる。
LUT補正回路は、撮像画像データのうち特定部分の位置を変位させたり、大きさを拡大縮小したり、また特定部分の色を変更するように撮像画像データを補正する。そして、LUT補正回路70によって補正された撮像画像データは、YMC変換回路71へ送られ、YMCデータに変換される。YMC変換回路71からYMCデータとなった撮像画像データが送られたプリントエンジン73は、この撮像画像データに基づいて記録紙14に画像をプリントする。画像のプリントが終わった記録紙14は、写真プリント15として排紙口12bから排出される。
【0029】
画像データ解凍回路68、YCrCbマトリクス補正回路69、LUT補正回路70には、プリントオートセットアップ係数決定部72が接続されている。プリントオートセットアップ係数決定部72は、画像データ解凍回路68により解凍された撮像画像データを解析するとともに、人物座標情報を含む各種情報データから、LUT補正回路70による補正内容を表す補正情報を設定する。
【0030】
本実施形態においては、モード切替ボタン63aによって、人物画像プリントモードが選択されているときには、プリントオートセットアップ係数決定部72で設定する補正情報は、上述した人物座標情報に基づいて、人物画像データ50aを所定の位置及び大きさとするように拡大縮小及び変位して補正するための補正係数であり、この補正係数が、LUT補正回路70で使用するLUTに入力される。そしてLUT補正回路70では、この補正係数を用いたLUTで、人物画像データ50aを拡大縮小、及び変位させるように補正を行う。このような特定部分の拡大縮小、及び変位を行うための補正は、例えば周知のアフィン変換の式を用いて行う。なお、アフィン変換の式は、特開2000−165648号公報に詳しく記載されている。
【0031】
そして、もとの撮像画像データ50が図3(A)で示す状態だったものが、LUT補正回路70によって補正され、図3(B)に示すように、人物画像データaの中心位置(x,y)が画像範囲75の中心位置(x0,y0)となるように変位し、顔の大きさ(v,h)が画像範囲75に対する所定の大きさ(v´,h´)に補正された補正画像データ76になる。なお、この画像範囲70に対する所定の大きさ(v´,h´)としては、例えば、画像範囲70の横の長さをL、縦の長さをMとすると、v´=aL,h´=bM(a,bは0〜1の係数)となるように設定すればよい。なお、モード選択で、通常モードが選択されたときには、このような補正は行われず、人物画像データ50aの位置及び大きさは、もとの撮像画像データ50のままである。
【0032】
次に上記構成の作用について以下に説明する。先ず、デジタルカメラ11によって撮像を行うと、上述したように複数の撮像画像ファイルからなる撮像画像フォルダがメモリカード13に記憶され、さらにそれぞれの撮像画像ファイルには、撮像画像データと、人物座標情報を含む各種情報データが保存される。
【0033】
そして撮像が終了したデジタルカメラ11のメモリスロット21からメモリカード13を抜き取って、メモリカード13を写真プリンタ12のメモリスロット61にセットする。写真プリンタ12によるプリントが行われるときのプロセスを図6に示すフローチャートを用いて説明する。メモリスロット61にメモリカード13がセットされ、モード切替ボタン63aを操作してプリントモードの切り替えを行った後、操作ボタン63を押操作してプリント開始を指示する。人物画像プリントモードが選択されたときには、1枚ずつの撮像画像データとともに、人物座標情報を含む各種情報データが読み込まれる。そして、人物座標情報に基づいて、人物画像データ50aが画像範囲75に対する所定の位置及び大きさとなるように補正された補正画像データ76が作成される。そしてこの補正画像データ76がプリントされ、写真プリント15が得られる。そして、この作業を1枚の撮像画像ファイルごとに繰り返していき、全ての撮像画像データについてのプリント処理が終了する。一方、通常モードが選択されたときには、補正画像データ76の作成が行われず、もとの撮像画像データ50のまま、プリントが行われる。
【0034】
このようにして、人物画像データ50aの位置と大きさを補正した補正画像データ76がプリントされた写真プリント15を容易に得ることができる。しかも、画像データを得るデジタル撮像装置としては、1つのデジタルカメラ11に限定されるものではなく、同様の構成とした他のデジタルカメラで、撮像画像データとともに人物座標情報をメモリカード13に記憶させれば、そのメモリカード13を使用して、同様に補正画像データ76のプリント出力を行うことが可能である。
【0035】
なお、上記第1の実施形態では、人物画像データの位置及び大きさを、画像範囲に対する所定の位置及び大きさとなるように補正した補正画像データを作成しているが、本発明はこれに限るものではなく、人物画像データの位置及び大きさを補正した補正画像データと、テンプレート画像と合成した合成画像データを作成してもよい。以下に示す本発明の第2の実施形態では、デジタル撮像装置で撮像した撮像データから、人物画像データの位置及び大きさを補正し、尚且つテンプレート画像と合成した合成画像データをプリントする画像処理方法及びプリントシステムについて説明する。なお、上記第1の実施形態で説明した部品及び部材については同符号を用いて説明を省略する。
【0036】
図7は、本実施形態に係るプリントシステムを構成する写真プリンタ81の電気的構成を示すブロック図である。なお、本実施形態のプリントシステムも、デジタルカメラ、メモリカード及び写真プリンタからなる構成であり、デジタルカメラ及びメモリカードについては上記第1の実施形態と同様の構成である。写真プリンタ81には、画像設定部82、及び画像合成部83が設けられている。
【0037】
画像設定部82は、テンプレート画像が保存されており、プリンタオートセットアップ係数決定部72、及び画像合成部83に接続されている。画像合成部83は、LUT補正回路70とYMC変換回路71の間に接続されている。なお、本実施形態では、テンプレートとは、単にレイアウト用の枠組みを示すものではなく、キャラクタの絵柄等も含む装飾枠全般を指すものとする。また、テンプレートは、多数の画像が画像設定部82に保存され、写真プリンタ81の操作部を操作していずれか1つを選択する設定にするとよい。
【0038】
本実施形態の作用について以下に説明する。写真プリンタ81によるプリントが行われるときのプロセスを図8に示すフローチャート、及び図9に示す説明図を用いて説明する。メモリスロット61にメモリカード13がセットされ、モード切替ボタン63aを操作してプリントモードの切り替えを行った後、操作ボタン63を操作してユーザーは複数のテンプレート画像の中から任意の1つを選択する。次にテンプレート画像を選択した後、プリント開始を指示する。人物画像プリントモードが選択されたときには、1枚ずつの撮像画像データ85(図9参照)とともに、人物座標情報を含む各種情報データが読み込まれる。また、同時にプリンタオートセットアップ係数決定部72には、ユーザーが選択したテンプレート画像86(図9参照)が読み込まれる。
【0039】
プリンタオートセットアップ係数決定部72は、人物座標情報及びテンプレート画像86に基づいて、人物画像データ85aがテンプレート画像86に対する所定の位置及び大きさとなるように補正された補正画像データを作成する。さらにこの補正画像データが画像合成部83でテンプレート画像86と合成され、合成画像データ87が作成される。なお、人物画像データ85aの位置及び大きさを補正するときには、テンプレート画像86の中心に顔の中心位置を変位させ、顔の大きさをテンプレートの内側に収まる大きさに拡大縮小するとよい。
【0040】
そして、この合成画像データ87がプリントされ、写真プリント15が得られる。そして、この作業を1枚の撮像画像ファイルごとに繰り返していき、全ての撮像画像データについてのプリント処理が終了する。一方、通常モードが選択されたときには、合成画像データ87の作成が行われず、もとの撮像画像データ85のまま、プリントが行われる。
【0041】
なお、上記第2の実施形態では、人物画像データの位置及び大きさを補正した補正画像データと、テンプレート画像と合成した合成画像データを作成しているが、本発明はこれに限らず、もとの撮像画像データとは異なる背景画像データと合成した合成画像データを作成してもよい。以下に示す本発明の第2の実施形態では、デジタル撮像装置で撮像した撮像データから、もとの撮像画像データとは異なる背景画像と合成した合成画像データをプリントする画像処理方法及びプリントシステムについて説明する。なお、本実施形態に係るプリントシステムの構成としては、上記第2の実施形態と同様の構成であるが、画像設定部82には、テンプレート画像ではなく、多数の背景画像が保存されている。
【0042】
本実施形態の作用について以下に説明する。写真プリンタ81によるプリントが行われるときのプロセスを図10に示すフローチャート、及び図11に示す説明図を用いて説明する。メモリスロット61にメモリカード13がセットされ、モード切替ボタン63aを操作してプリントモードの切り替えを行った後、操作ボタン63を操作してユーザーは複数の背景画像の中から任意の1つを選択する。次に背景画像を選択した後、プリント開始を指示すると、1枚ずつの撮像画像データ95(図11参照)とともに、人物座標情報を含む各種情報データが読み込まれる。また、同時にプリンタオートセットアップ係数決定部72には、ユーザーが選択した背景画像が読み込まれる。
【0043】
プリンタオートセットアップ係数決定部72は、人物座標情報及び背景画像96に基づいて、人物画像データ95aが背景画像に対する所定の位置及び大きさとなるように補正された補正画像データを作成する。さらにこの補正画像データが画像合成部83で背景画像と合成され、合成画像データ96が作成される。そして、この合成画像データ96がプリントされ、写真プリント15が得られる。
【0044】
なお、上記第1〜3の実施形態では、撮像画像データ及び人物座標情報をメモリカード13に記憶させるためのデジタル撮像装置としては、デジタルカメラを使用しているが、本発明はこれに限るものではなく、画像原稿を読み取るスキャナや、露光済みの写真フイルムの画像を読み取るフイルムスキャナでもよい。また、プリンタとしてもサーマルプリンタに限らず、インクジェットプリンタや、レーザープリンタなどでもよい。
【0045】
また、上記例では、メモリカード13にスマートメディア(登録商標)を用いた例について説明しているが、本発明はこれに限らず、コンパクトフラッシュ(登録商標)など他の記憶メディアを用いてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のプリントシステムによれば、デジタル撮像装置には、画像データから人物の顔を含む人物画像データを抽出する人物画像抽出手段と、この人物画像抽出手段が抽出した人物画像データに基づいて画像全体に対する人物画像の位置及び大きさを示す人物座標情報を検出する人物座標検出手段と、人物座標情報を含む各種情報を電子記憶媒体に出力する情報出力部とが設けられており、プリンタには、電子記憶媒体から人物座標情報を画像データとともに読み出し、人物座標情報に基づいて、画像範囲に対する所定の位置及び大きさとなるように人物画像データを拡大縮小及び変位して補正した補正画像データをプリント出力しているので、人物画像データを抽出して所定の位置及び大きさでプリント出力することが容易であり、かつ撮像やプリントを行う様々な電子機器に対応することが可能である。
【0047】
また、請求項2記載のプリントシステムでは、もとの画像とは異なる背景画像又はテンプレートに対する所定の位置及び大きさに人物画像データを補正し、前記背景画像又はテンプレートと合成しているので、様々な背景画像やテンプレートとの合成画像のプリント出力を容易に行うことができる。
【0048】
請求項3記載の画像処理方法では、被写体、又は画像原稿が撮像された画像データから人物の顔を含む人物画像データを抽出し、この人物画像データに基づいて画像全体に対する人物画像の位置及び大きさを示す人物座標情報を検出して、前記画像データとともに、前記人物座標情報を電子記憶媒体に記憶させた後、前記画像データを読み出すとき、前記人物座標情報に基づいて前記人物画像データの位置及び大きさを画像全体に対する所定の位置及び大きさに補正した補正画像データを作成しているので、人物画像を所定の位置及び大きさでプリント出力することが容易であり、かつ撮像やプリントを行う様々な電子機器に対応することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリントシステムの外観斜視図である。
【図2】デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】デジタルカメラによって撮像された撮像画像データ(A)及びこの撮像画像データが補正された補正画像データ(B)を示す説明図である。
【図4】撮像画像ファイルのデータ構造を示す説明図である。
【図5】写真プリンタの電気的構成を示すブロック図である。
【図6】プリント処理を行うときのシーケンスを示すフローチャートである。
【図7】第2実施形態の写真プリンタの電気的構成を示すブロック図である。
【図8】プリント処理を行うときのシーケンスを示すフローチャートである。
【図9】デジタルカメラによって撮像された撮像画像データと、この撮像画像データが補正され、テンプレート画像と合成された合成画像データを示す説明図である。
【図10】プリント処理を行うときのシーケンスを示すフローチャートである。
【図11】デジタルカメラによって撮像された撮像画像データと、この撮像画像データが補正され、別の背景画像と合成された合成画像データを示す説明図である。
【符号の説明】
10 プリントシステム
11 デジタルカメラ
12,81 写真プリンタ
13 メモリカード
Claims (3)
- 被写体、又は画像原稿を撮像して画像データを電子記憶媒体に記憶するデジタル撮像装置と、このデジタル撮像装置によって記憶された画像データを電子記憶媒体から読み出して記録媒体に画像をプリント出力するプリンタとからなるプリントシステムにおいて、
前記デジタル撮像装置は、画像データから人物の顔を含む人物画像データを抽出する人物画像抽出手段と、この人物画像抽出手段が抽出した前記人物画像データに基づいて画像全体に対する人物画像の位置及び大きさを示す人物座標情報を検出する人物座標検出手段と、前記人物座標情報を含む各種情報を前記電子記憶媒体に出力する情報出力部とが設けられており、前記プリンタは、前記電子記憶媒体から前記人物座標情報を前記画像データとともに読み出し、人物座標情報に基づいて、画像範囲に対する所定の位置及び大きさとなるように前記人物画像データを拡大縮小及び変位して補正した補正画像データをプリント出力することを特徴とするプリントシステム。 - 前記補正画像データは、もとの画像とは異なる背景画像又はテンプレートに対する所定の位置及び大きさに人物画像データを補正し、前記背景画像又はテンプレートと合成していることを特徴とする請求項1記載のプリントシステム。
- 被写体、又は画像原稿が撮像された画像データから人物の顔を含む人物画像データを抽出し、この人物画像データに基づいて画像全体に対する人物画像の位置及び大きさを示す人物座標情報を検出して、前記画像データとともに、前記人物座標情報を電子記憶媒体に記憶させた後、前記画像データを読み出すとき、前記人物座標情報に基づいて前記人物画像データの位置及び大きさを画像全体に対する所定の位置及び大きさに補正した補正画像データを作成する画像処理方法。
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JP2010010946A (ja) * | 2008-06-25 | 2010-01-14 | Canon Inc | 画像処理装置及び画像処理方法、プログラム、並びに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体 |
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-
2002
- 2002-12-25 JP JP2002374345A patent/JP2004207987A/ja active Pending
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