JP2001292322A - 画像読み取り装置及び画像読み取り方法 - Google Patents

画像読み取り装置及び画像読み取り方法

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JP2001292322A
JP2001292322A JP2000103401A JP2000103401A JP2001292322A JP 2001292322 A JP2001292322 A JP 2001292322A JP 2000103401 A JP2000103401 A JP 2000103401A JP 2000103401 A JP2000103401 A JP 2000103401A JP 2001292322 A JP2001292322 A JP 2001292322A
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JP2000103401A
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Suguru Shimizu
英 清水
Akio Saegusa
昭夫 三枝
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Canon Inc
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医療用X線フィルムスキャナの出力画像を読
影しやすくするために、簡単な構成で画像中のフィルム
周囲の余白部を黒く塗りつぶす。 【解決手段】 医療用X線フィルムスキャナのデータ処
理の際、読み取るフィルムのベース濃度より低い濃度の
画素値は指定の濃度値となるような余白部濃度変換回路
を用いる。フィルム余白部はフィルムベース濃度より低
いので指定の濃度値に変換され、フィルム余白部が読影
の妨げになることを防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像が記録された
X線フィルム等の原稿から画像を読み取ってデジタル画
像信号を形成する画像読み取り装置及び画像読み取り方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の医療用フィルムスキャナは、例え
ば特開平9-270897号公報に開示されるようなものがあ
る。フィルムスキャナ上に備えられたコントロールパネ
ルにより、画像転送先、画像転送のフォーマット、画像
パラメータ(画素ピッチ、濃度範囲、階調数、出力変換
テーブル、画像圧縮の有無)、等を設定したり、フィル
ム読み取り開始の指示をすることができる。外部機器と
のインターフェースもスキャナ自体が持っているため、
PCの介在なしにスキャナをネットワークに接続して読み
取った画像を画像サーバなど画像ファイル保存のための
記録装置に転送することができる。連続給送機構を用い
れば操作者の介在なしに連続して複数枚のフィルムを読
み取り順次画像を転送することができる。
【0003】図11は、医療用フィルムスキャナ(画像
読取装置)で読み取った画像データを画像サーバに転送
する例を示している。フィルムスキャナが画像サーバに
転送する画像には、医用データ交換の標準規格、例え
ば、DICOM規格のフォーマットが使用されているた
め、画像サーバ、プリンター、画像表示装置など様々な
画像機器で取り扱うことができる。また、フィルムスキ
ャナはDICOMストレージサービスクラスだけでな
く、DICOMのプリントサービスクラスにも対応して
いるので、図12に示すような構成でDICOMプリン
タと直接接続して読み取った画像をPCなど使用するこ
となくプリントすることもできる。
【0004】このようなフィルムスキャナを用いて、図
13に示すような医療用X線フィルム等の透過画像を読
み取ると、出力されるデジタル画像は、図14(a)に
示すようにフィルム外部の余白部が含まれてしまう。こ
の画像をCRT上に表示して診断する場合、この余白部が
眩しいため読影がしにくい、という問題が指摘されてい
た。特に、画像の周辺部に患部がある場合は、正しい診
断の大きなさまたげになる。また、実際の診断では、こ
の画像データをプリンタ等でフィルム上に出力してから
読影することも多い。フィルム上に出力された画像は図
14(b)のようになり、ライトボックス上にこのフィ
ルムをかけて診断する場合も同様に周囲の余白部が眩し
いため読影がしにくい。
【0005】この余白部を眩しくないようにするために
は、従来ではスキャナから出力された画像について、ワ
ークステーション上のアプリケーションなどを用い画像
処理を行うことで図15(a)のように余白部を黒く塗
りつぶしていた。このような画像処理を行うとCRT上に
表示して診断する際、周辺の余白部が眩しくないので患
部の診断が行いやすい。プリンタでフィルム上に出力す
ると、図15(b)のように同様に診断がしやすい画像
が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなフィルムスキャナから出力される画像データに対す
る画像処理のためには、画像処理のアプリケーションを
用いた作業が必要となり、以下のような問題があった。 (1)画像処理のためのアプリケーションとワークステ
ーションが必要である。 (2)画像処理のアプリケーションでは画像中のある濃
度以下の領域を分離し、その領域のデータを一定値
(黒)に書き換える、という複雑な処理を行う必要があ
る。 (3)上記処理に手間がかかる。 (4)処理時間が長くなってしまう。
【0007】本発明の目的は、上述のような問題を解消
するために、フィルムスキャナから出力された画像に対
して後から画像処理することなく、簡単な構成で画像の
余白部を指定の濃度にすること特徴とした画像読み取り
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであり、請求項1に記載の画
像読み取り装置は、原稿上に記録された画像を読み取
り、デジタル画像データとして出力する画像読み取り装
置において、光電変換手段から得られる画像濃度に対応
する信号値Sが基準値Pより小さい場合に所定値K(K
>P)を出力し、前記信号値Sが前記基準値P以上の場
合に前記信号値Sを出力するように制御する制御手段を
有することを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の画像読み取り装置は、原
稿上に記録された画像を読み取り、デジタル画像データ
として出力する画像読み取り装置において、光電変換手
段から得られる画像光量に対応する信号値Sが基準値P
より大きい場合に所定値K(K<P)を出力し、前記信
号値Sが前記基準値P以下の場合に前記信号値Sを出力
するように制御する制御手段を有することを特徴とす
る。
【0010】請求項13に記載の画像読み取り方法は、
原稿上に記録された画像を読み取り、デジタル画像デー
タとして出力する画像読み取り方法において、光電変換
手段から得られる画像濃度に対応する信号値Sが基準値
Pより小さい場合に所定値K(K>P)を出力し、前記
信号値Sが前記基準値P以上の場合に前記信号値Sを出
力することを特徴とする。
【0011】請求項14に記載の画像読み取り方法は、
原稿上に記録された画像を読み取り、デジタル画像デー
タとして出力する画像読み取り方法において、光電変換
手段から得られる画像光量に対応する信号値Sが基準値
Pより大きい場合に所定値K(K<P)を出力し、前記
信号値Sが前記基準値P以下の場合に前記信号値Sを出
力することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の一例を図面に
基づいて説明する。まず最初にフィルムスキャナについ
て説明を行う。図1は、本発明を実施したX線撮影によ
って画像が形成されたX線フィルムから画像を読み取っ
て、デジタル画像信号を形成するフィルムスキャナの電
気回路構成図である。装置全体の動作を制御するための
システム制御部1には、操作者が行う読取開始や読取条
件の設定、装置の作動状態やエラーなどの表示を行う制
御盤2、フィルム上に張り付けられたバーコードを読み
取るバーコード読取回路3、フィルムが読み取られる際
にフィルム幅検知センサによってフィルム幅信号を発生
するフィルム幅検知回路4がそれぞれ接続されている。
【0013】また、システム制御部1は、CCDライン
センサなどの受光素子とその駆動回路や画像データの採
取と処理を行う回路などから構成され、読取画像データ
に所定の画像処理を施して転送先コンピュータに送信す
る画像データ処理回路5、読み取られるフィルムを照明
するための光源であるハロゲンランプの駆動を行うハロ
ゲンランプ駆動回路6、フィルムの分離や給送などの動
作を行うモータ、クラッチ、ソレノイドなどのアクチュ
エータを駆動するアクチュエータ駆動回路7にそれぞれ
接続されている。
【0014】図2は、図1に示したフィルムスキャナの
側面図である。図2のように、装置本体10はカバー1
1により覆われており、カバー11の上面には液晶ディ
スプレイとスイッチ類を含む制御盤2が設けられてお
り、操作者は読取開始や中断、画素ピッチの指定などの
読取条件の設定などを行うことができるようになってい
る。
【0015】カバー11の側面には、読取対象であるフ
ィルムFを積層するサプライトレイ12が装置本体10
に対して傾斜して取り付けられ、その上方に読取終了後
のフィルムFを溜めて置くレシーブトレイ13が、副走
査方向についてのみサプライトレイ12と同一の方向に
傾斜して取り付けられている。そして、フィルムFが積
層されたサプライトレイ12の角部には分離爪14が設
けられており、フィルムFの分離が容易に行えるように
なっている。図3は、図2におけるA−A線方向から見
たサプライトレイ12の断面図、図4は、B−B線方向
から見たサプライトレイ12の平面図を示し、フィルム
Fは、図4に示すように幅及び長さの異なるフィルムF1
やF2であっても、図中の左下側に揃えてセットすること
により連続して読み取ることが可能である。
【0016】サプライトレイ12の奥側の近傍には、レ
ーザー走査型のバーコード読取器17が設けられてお
り、フィルムFの表面に貼付されたバーコードラベル上
を走査することにより、フィルムFのID番号を読み取
ってシステム制御部1にその信号を送るようになってい
る。また、ガイド板15aの所定位置には、フィルム幅
検知センサ18がフィルム幅方向に複数個配置されてお
り、このフィルム幅検知センサ18はフィルムFが通過
すると、図の点線位置に倒れてフィルムFの通過信号を
発生し、これらの通過信号の組み合わせにより搬送中の
フィルム幅の判別ができるようになっている。
【0017】上述の構成において、先ず操作者はX線フ
ィルムFをサプライトレイ12上にセットし、続いて制
御盤2を用いて、画素ピッチ、濃度範囲、読取階調数等
の読み取り条件を指定してパラメータの設定を行う。操
作者は制御盤2を介してこれらのパラメータを所望の値
に設定する。
【0018】次に制御盤2にあるスタートボタンが押さ
れると、吸盤16aはサプライトレイ12に向かって降
下する。吸盤位置T1でサプライトレイ12上のフィルム
Fを吸着すると吸盤16aは上昇し始める。途中で、分
離爪14にフィルムFを引掛けてフィルム角部を一時的
に折曲してフィルムFの分離を行い、吸盤位置T2で吸盤
16aの上昇は停止する。続いて、吸盤16aは搬送機
構16の回転中心Oを中心に回転運動を始め、ガイド板
15a,15b間を通って吸盤位置T3へ移動し、フィル
ムFは副走査機構19に送られる。そして、吸盤16a
の吸着が解除されて吸盤16aはフィルムFに干渉しな
い位置T4まで退避する。
【0019】続いて、ローラ対20a,20bとローラ
対21a,2abによって副走査が行われ、ガイド板2
3a,23b内を一定速度で搬送中のフィルムFに対し
て、ガイド板23a,23b下方のランプ24により露
光が行われ、その透過光を光学ユニット27内のCCD
ラインセンサ30上に結像して、一定の時間間隔でCC
Dラインセンサ30から電気信号を得る。そして、読取
終了後にローラ対21a,21bにより排出されたフィ
ルムFはレシーブトレイ13に積層される。
【0020】CCDラインセンサ30から得られた電気
信号は、図1の画像データ処理回路5によって、A/D変
換器でデジタル画像信号に変換された後、操作者によっ
て設定された読み取り条件(画素ピッチ、濃度範囲、階
調数、出力変換テーブル、圧縮/非圧縮、余白部濃度な
ど)に応じて適切にデータ処理が行われる。画像データ
処理回路5での処理については後に詳しく述べる。
【0021】読み取り条件は画像の種類、診断の目的な
どによって異なるが、例えば、胸部X線画像の場合は、
画素ピッチ175μm、濃度範囲0−3.0 O.D.12ビット、等
の設定とするのが一般的である。画像のフォーマットは
医用画像にはDICOMフォーマットが一般に用いられ
る。
【0022】このDICOMフォーマットの画像ファイ
ルには付帯情報として患者情報のデータが付加される
が、本実施例のフィルムスキャナの場合、患者IDや患
者氏名は、バーコード読み取り手段で読み取ったフィル
ム上のバーコードの値を使って記入することができる。
【0023】こうして、フィルムスキャナによって読み
取られ、FTP転送(またはDICOM転送)されたD
ICOM画像は画像サーバに次々と転送、記録されてい
く。操作者はSトレイ上に多数のフィルムをセットして
スタートボタンを押すだけで、自動的に連続してフィル
ムを読み取り画像転送を行うことができる。
【0024】次に、画像データ処理回路5での処理につ
いて詳しく述べる。図5は、画像データ処理回路5での
データの流れを示したものである。フィルム上の画像に
応じた電気信号をCCDラインセンサから採取するデー
タ採取回路51は、シェーディング補正回路52、余白
部濃度変換回路53、濃度補正ルックアップテーブル5
4、補間回路55、画像メモリ56に順次接続される。
さらに画像圧縮回路57、ハードディスク57、に接続
され、インターフェース59から外部装置に出力される
ようになっている。
【0025】次に、各々のデータの処理について詳しく
説明する。データ採取回路51ではCCDラインセンサ
を用いてフィルム上の画像に応じた電気信号を採取し、
AD変換してから各画素に対する信号Ri,jとして出力
する。この出力信号は、次に続くシェーディング補正回
路52において、明分布(光量分布データ)、暗分布
(暗時出力データ)などの補正パラメータを用いてシェ
ーディング補正が行われ信号Si,jとして出力される。
読み取るフィルムの画像の濃度とシェーディング補正回
路52から出力された信号Si,jの関係の一例を図6に
示す。
【0026】余白部濃度変換回路53では、シェーディ
ング補正回路52から出力された信号Si,jに対して、
余白部パラメータを用いて余白部濃度の変換処理が行わ
れる。ここで、余白部濃度の変換処理について詳しく述
べる。まず、フィルム上の画像で最も低い濃度はフィル
ムベース濃度である。フィルムスキャナで透過フィルム
を読み取る時、フィルムベースより低い濃度の画像デー
タはフィルム上にあり得ないのでフィルム周囲の余白部
であると考えることができる。そこで、余白部濃度変換
回路53でこの部分を黒など指定の値に変換すること
で、フィルム周囲が白くない診断しやすい画像を得るこ
とができる。
【0027】図7に余白部濃度変換回路53でのデータ
処理の流れを説明する図を示す。シェーディング補正回
路の出力信号Si,jが入力されると(S1)、大小比較
回路を用いてシェーディング補正回路の出力Si,jは余
白部濃度値Pと比較され(S2)、Si,jがPより小さい
場合は余白部濃度出力値Kを出力し(S3)、Si,jがP
以上の場合はそのままSi,jの値を余白部濃度変換回路
出力値 Mi,jとして出力する(S4)。
【0028】ここで、余白部出力値Kは、余白部を塗り
替える濃度を指定する値で、周囲が眩しくならないよう
に最大濃度に対応する値(出力データが12ビットの時
は4095)を用いることが一般的である。
【0029】余白部濃度Pは、余白部かどうかを判断す
るためのしきい値で、読み取るフィルムのベース濃度を
用いても良いが、実際にはフィルムベース濃度から誤差
分を引いた値を用い、どんな場合でもフィルム上の画像
の画素値が余白部出力値に塗り替えられることはないよ
うにする。一般に読み取られるX線フィルムのベース濃
度は、ベース色(クリアベース、ブルーベース等)、フ
ィルム種類、現像条件、現像後の経時的な褪色などによ
り異なるが、最も低いベース濃度は実際には0.05D
程度と考えられる。これから、データ採取回路のノイズ
や入出力の非線形性、センサのアーチファクト等を考慮
し0.02D程度の誤差を見込み、ベース濃度(0.0
5D)から差し引いた0.03Dを余白部濃度とし、こ
れに対応する値を余白部濃度値Pとして用いる。
【0030】次に、余白部濃度変換回路53にて余白部
を所定の値に変換されたデータ Mi,jは、濃度補正ルッ
クアップテーブル54に出力される。濃度補正ルックア
ップテーブルでは、読み取り濃度範囲の変更および濃度
リニアリティの補正を行う。
【0031】読み取り濃度範囲は読み取るフィルムの濃
度によって操作者が設定することが可能で、例えば胸部
画像など一般の画像では0 〜 3O.D.に設定するの
が一般的である。この濃度補正ルックアップテーブルの
一例を図8に示す。CCD素子やデータ採取回路の特性
により、画像データと画像の濃度が比例関係にならない
場合があるが、その場合には濃度補正ルックアップテー
ブルを用いて出力画像が画像濃度と正しく比例関係とな
るように補正することが可能である。
【0032】このようにして濃度補正を行われた画像デ
ータDi,jは補間回路55に出力される。補間回路55
では指定された画素ピッチになるような補間処理がなさ
れる。その後、一時的に画像メモリ56に保管された
後、画像圧縮回路57を介してから直接ハードディスク
58へ書き込まれる。なお、この圧縮回路は操作者の設
定によりパスすることもできる。
【0033】次にあらかじめ設定された画像フォーマッ
トに対して規程のヘッダ情報を付加し、インターフェー
ス59より外部装置に図15(a)のような画像データ
を転送することとなる。本装置の読み取り動作と外部デ
ータ出力は独立して行うことができるので、インターフ
ェース75による外部装置の出力時間の遅れた場合でも
画像データをハードディスクにどんどん書き込むことが
でき本装置が次のフィルムを読み取る時間に影響を及ぼ
すことはない。
【0034】以上のように、余白部塗りつぶし用の余白
部濃度変換回路を用いることで、簡単な構成で余白部が
まぶしくない、診断に好適な画像を得ることができる。
【0035】尚、上記実施形態では、余白部出力値Kと
して最大濃度に対応する値を用いたが、画像を診断する
者の好みによって他の濃度を指定することもできる。例
えば中間値を指定すれば図16(a)のように余白部が
グレーの画像を得ることもできる。これをプリンタを用
いてフィルム上に出力すると図16(b)のような画像
が得られる。
【0036】上記形態では余白部濃度変換回路は、大小
比較回路を用いているが、図9のようなルックアップテ
ーブルを使用しても同様の処理を行うことができる。
【0037】また、図10で表わされるように、一つの
ルックアップテーブルを使って、余白部の濃度変換と濃
度補正を同時に行うこともできる。この場合、大小比較
回路が不要になり処理が簡素化されるという利点があ
る。
【0038】尚、以上の実施形態では画像データは濃度
データとして取り扱っていたが、その他の単位のデー
タ、例えば透過率(透過光量)などのデータでも差し支
えない。その場合、余白部濃度に対応する値を余白部透
過率として求めることが必要であり、また、透過率は値
が大きいほど濃度が低くなるので、余白部濃度変換回路
53では余白部透過率より大きい値のみを余白部出力値
に変換する、という処理を行えば同様に余白部を指定の
色に塗りつぶすことができる。また、上記した実施形態
ではモノクロ画像の場合についてのみ述べたが、カラー
画像の場合にも各色についてそれぞれ同様の処理を施す
ことにより、余白部を塗りつぶした読影に好適な画像を
得ることができる。さらに操作者の好みにより各色異な
る余白色出力値(Kr,Kg,Kb)を使用することに
より所望の余白部を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な構成で読み取った原稿周囲の余白部を所定値に変換
して出力することができ、例えば読影等に好適なデジタ
ル画像データを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像読み取り装置の電気ブ
ロック回路構成図である。
【図2】本発明の実施形態の画像読み取り装置の説明図
である。
【図3】図1のA−A線に沿ったサプライトレイの断面
図である。
【図4】図1のB−B線方向から見たサプライトレイの
断面図である。
【図5】画像処理回路内のデータ処理の流れを示す説明
図である。
【図6】フィルム濃度とシェーディング補正回路出力の
関係の一例を表す図である。
【図7】余白部濃度変換回路でのデータ処理の説明図で
ある。
【図8】濃度補正ルックアップテーブルを表す図であ
る。
【図9】余白部濃度変換ルックアップテーブルを表す図
である。
【図10】余白部濃度変換と濃度補正を同時に行うルッ
クアップテーブルを表す図である。
【図11】本発明の実施形態の画像読み取り装置を使っ
たシステムの例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態の画像読み取り装置を使っ
たシステムの別の例を示す図である。
【図13】画像読み取り装置で読み取るX線フィルム画
像の例を示す図である。
【図14】従来の画像読み取り装置で読み取った画像デ
ータ及びそのデータをフィルムに出力したものを示す図
である。
【図15】余白部を黒く塗りつぶした画像データ及びそ
のデータをフィルムに出力したものを示す図である。
【図16】余白部を中間色に塗りつぶした画像データ及
びそのデータをフィルムに出力したものを示す図であ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA08 BA02 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CB12 CB16 CC01 CE11 CH07 5C062 AA05 AB03 AC02 AC04 AC05 5C077 MP01 NN02 PP12 PP15 PP25 PP44 PP58 PQ08 PQ20 PQ23 SS01 TT09

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿上に記録された画像を読み取り、デ
    ジタル画像データとして出力する画像読み取り装置にお
    いて、 光電変換手段から得られる画像濃度に対応する信号値S
    が基準値Pより小さい場合に所定値K(K>P)を出力
    し、前記信号値Sが前記基準値P以上の場合に前記信号
    値Sを出力するように制御する制御手段を有することを
    特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 原稿上に記録された画像を読み取り、デ
    ジタル画像データとして出力する画像読み取り装置にお
    いて、 光電変換手段から得られる画像光量に対応する信号値S
    が基準値Pより大きい場合に所定値K(K<P)を出力
    し、前記信号値Sが前記基準値P以下の場合に前記信号
    値Sを出力するように制御する制御手段を有することを
    特徴とする画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記信号値Sを前記基準値Pと比較する
    比較手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記
    載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記信号値Sに対する出力値を表わすル
    ックアップテーブルを有することを特徴とする請求項1
    又は2に記載の画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記基準値Pは、読み取る原稿のベース
    濃度FBに対応する値であることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 前記基準値Pは、読み取る原稿が取り得
    る最小のベース濃度FBに対応する値であることを特徴
    とする請求項5に記載の画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 前記基準値Pは、読み取る原稿のベース
    濃度FBより小さい濃度に対応する値であることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読み
    取り装置。
  8. 【請求項8】 前記基準値Pは、(FB−0.02D)
    に対応する値であることを特徴とする請求項7に記載の
    画像読み取り装置。
  9. 【請求項9】 前記所定値Kは、出力範囲内の最大値で
    あることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に
    記載の画像読み取り装置。
  10. 【請求項10】 前記所定値Kを所定範囲内で任意に設
    定可能であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    か1項に記載の画像読み取り装置。
  11. 【請求項11】 前記原稿は透過フィルムであることを
    特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像
    読み取り装置。
  12. 【請求項12】 前記フィルムは放射線フィルムである
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像読み取り装
    置。
  13. 【請求項13】 前記放射線フィルムはX線フィルムで
    あることを特徴とする請求項12に記載の画像読み取り
    装置。
  14. 【請求項14】 前記光電変換手段は異なる複数の色成
    分からなる信号を出力することを特徴とする請求項1乃
    至13のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  15. 【請求項15】 前記所定値Kは各色成分毎に設定され
    ることを特徴とする請求項14に記載の画像読み取り装
    置。
  16. 【請求項16】 原稿上に記録された画像を読み取り、
    デジタル画像データとして出力する画像読み取り方法に
    おいて、 光電変換手段から得られる画像濃度に対応する信号値S
    が基準値Pより小さい場合に所定値K(K>P)を出力
    し、前記信号値Sが前記基準値P以上の場合に前記信号
    値Sを出力することを特徴とする画像読み取り方法。
  17. 【請求項17】 原稿上に記録された画像を読み取り、
    デジタル画像データとして出力する画像読み取り方法に
    おいて、 光電変換手段から得られる画像光量に対応する信号値S
    が基準値Pより大きい場合に所定値K(K<P)を出力
    し、前記信号値Sが前記基準値P以下の場合に前記信号
    値Sを出力することを特徴とする画像読み取り方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008044141A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Canon Inc 記録装置および記録方法
JP2008284005A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Takashi Sone 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法

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