JP2008042314A - 送信装置、受信装置、それらを含んだ送受信システムおよびそのデータ伝送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】最も伝送特性がよい伝送路を選択して通信を行なうことが可能な送信装置、受信装置、それらを含んだ送受信システムおよびそのデータ伝送方法を提供すること。
【解決手段】送信側通信装置1は、上流ネットワークを介して受信した同じ内容のデータを複数の伝送路31〜34を介して受信側通信装置2に送信する。受信側通信装置2は、複数の伝送路31〜34を介して受信した同じ内容のデータの伝送特性に応じて、複数の伝送路の中からデータを受信する伝送路を選択し、選択された伝送路を介して受信したデータを下流ネットワークに送信する。したがって、複数の伝送路31〜34の中で最も伝送特性がよい伝送路を選択して通信を行なうことが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】送信側通信装置1は、上流ネットワークを介して受信した同じ内容のデータを複数の伝送路31〜34を介して受信側通信装置2に送信する。受信側通信装置2は、複数の伝送路31〜34を介して受信した同じ内容のデータの伝送特性に応じて、複数の伝送路の中からデータを受信する伝送路を選択し、選択された伝送路を介して受信したデータを下流ネットワークに送信する。したがって、複数の伝送路31〜34の中で最も伝送特性がよい伝送路を選択して通信を行なうことが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、宅内ネットワークにおける通信技術に関し、特に、複数の伝送路の中から最適な伝送路を選択して通信を行なう送信装置、受信装置、それらを含んだ送受信システムおよびそのデータ伝送方法に関する。
近年、インターネットが広く普及し、宅内ネットワークの伝送路として様々なものが使用されるようになってきている。たとえば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.11b/802.11g/802.11a等に規定される無線LAN(Local Area Network)、Bluetoothなどの無線による伝送路や、同軸線、電話線、電力線などの有線による伝送路がある。これら複数の伝送路を用いた通信技術として、下記の特許文献1および特許文献2に開示された発明がある。
特許文献1に開示された通信システムは、単位時間あたりのデータ送信量が基準量に達していない場合は1つの伝送路を使用し、基準量に達している場合は複数の伝送路を使用してデータを送信するものである。
特許文献2に開示された情報処理装置は、通信先の装置に備えられた複数の通信手段のうちの通信可能な通信手段をこの通信手段を介して検出し、その通信可能な通信手段の各々の通信速度を対応する通信手段を介して検出し、この検出結果に基づいて通信手段の中から通信先の装置との通信に使用すべき通信手段を選択するものである。
特開2004−64568号公報
特開2003−8681号公報
無線LAN、Bluetoothなどの無線を用いた通信機器は、伝送路の品質が外来波や障害物の影響で時々刻々と変化し、回線状態が悪くなったり、通信が一時途切れたりすることがある。
また、電力線を用いた通信機器は、電力線を共有する電気製品のスイッチのオン/オフ、電気製品のインピーダンスなどによって伝送路の状態が悪化して、安定した通信を提供することができないことがある。
また、CATV(ケーブルテレビ)などの同軸線を用いた通信機器は、分配器接続による信号の損失、インピーダンスの不整合などによって通信状態が悪化して、通信ができなくなる経路が発生することがある。
さらには、電話線を用いた通信機器は、電話線の分岐により回線状態が悪化して、安定した通信を提供することができないことがある。
このように、各伝送路は特有の問題を抱えており、通信が断絶することなく、安定して通信が行なえる宅内ネットワークを提供することが困難であるといった問題点があった。また、宅内ネットワークにおいて使用できる伝送路の中で最も通信速度が速い伝送路で通信を行なうことが望ましい。これらの問題は、上述した特許文献1および特許文献2に開示された発明を用いたとしても解決することができない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、最も伝送特性がよい伝送路を選択して通信を行なうことが可能な送信装置、受信装置、それらを含んだ送受信システムおよびそのデータ伝送方法を提供することである。
本発明のある局面に従えば、複数の伝送路を介して通信を行なう送信装置および受信装置を含んだ送受信システムであって、送信装置は、データを受信する第1の受信手段と、第1の受信手段によって受信された同じ内容のデータを複数の伝送路を介して受信装置に送信する第1の送信手段とを含み、受信装置は、複数の伝送路を介して送信装置から同じ内容のデータを受信する第2の受信手段と、第2の受信手段によって受信されたデータの伝送特性に応じて、複数の伝送路の中からデータを受信する伝送路を選択する選択手段とを含む。
好ましくは、第1の送信手段は、選択手段によって選択された伝送路のみを用いて、第1の受信手段によって受信されたデータを送信し、所定期間経過後に再度第1の受信手段によって受信された同じ内容のデータを複数の伝送路を介して送信する。
好ましくは、受信装置はさらに、選択手段によって選択された伝送路を用いて送信装置にデータを送信する第2の送信手段を含み、送信装置はさらに、第2の送信手段から送信されたデータを受信する第3の受信手段を含む。
好ましくは、選択手段は、第2の受信手段によって受信されたデータの受信速度に応じて、複数の伝送路の中からデータを受信する伝送路を選択する。
好ましくは、選択手段は、第2の受信手段によって受信されたデータのエラー率に応じて、複数の伝送路の中からデータを受信する伝送路を選択する。
好ましくは、複数の伝送路は、無線による伝送路および有線による伝送路を含み、選択手段は、第2の受信手段によって受信されたデータの受信速度およびエラー率に応じて、無線による伝送路および有線による伝送路のいずれかを選択する。
本発明の別の局面に従えば、複数の伝送路を介して受信装置にデータを送信する送信装置であって、データを受信する受信手段と、受信手段によって受信された同じ内容のデータを複数の伝送路を介して受信装置に送信する送信手段とを含む。
本発明のさらに別の局面に従えば、複数の伝送路を介して送信装置からデータを受信する受信装置であって、複数の伝送路を介して送信装置から同じ内容のデータを受信する受信手段と、受信手段によって受信されたデータの伝送特性に応じて、複数の伝送路の中からデータを受信する伝送路を選択する選択手段とを含む。
本発明のさらに別の局面に従えば、複数の伝送路を介して通信を行なう送信装置および受信装置を含んだ送受信システムにおけるデータ伝送方法であって、送信装置が、データを受信するステップと、送信装置が、受信した同じ内容のデータを複数の伝送路を介して受信装置に送信するステップと、受信装置が、複数の伝送路を介して送信装置から同じ内容のデータを受信するステップと、受信装置が、受信したデータの伝送特性に応じて、複数の伝送路の中からデータを受信する伝送路を選択するステップとを含む。
本発明のある局面によれば、選択手段が、第2の受信手段によって受信されたデータの伝送特性に応じて、複数の伝送路の中からデータを受信する伝送路を選択するので、複数の伝送路の中で最も伝送特性がよい伝送路を選択して通信を行なうことが可能となる。
また、第1の送信手段が、選択手段によって選択された伝送路のみを用いて、第1の受信手段によって受信されたデータを送信し、所定期間経過後に再度第1の受信手段によって受信された同じ内容のデータを複数の伝送路を介して送信するので、最も伝送特性がよい伝送路のみを用いて通信を行なうことができ、消費電力を削減することが可能となる。
また、受信装置はさらに、選択手段によって選択された伝送路を用いて送信装置にデータを送信する第2の送信手段を含むので、同じ伝送路を用いて送受信を行なうことが可能となる。
また、選択手段が、第2の受信手段によって受信されたデータの受信速度に応じて、複数の伝送路の中からデータを受信する伝送路を選択するので、複数の伝送路の中で最も受信速度が速い伝送路を選択して通信を行なうことが可能となる。
また、選択手段が、第2の受信手段によって受信されたデータのエラー率に応じて、複数の伝送路の中からデータを受信する伝送路を選択するので、複数の伝送路の中で最もエラー率が低い伝送路を選択して通信を行なうことが可能となる。
また、選択手段が、第2の受信手段によって受信されたデータの受信速度およびエラー率に応じて、無線による伝送路および有線による伝送路のいずれかを選択するので、外来波や障害物の影響で無線による伝送路のエラー率が高くなった場合に、受信速度に応じて伝送路を選択することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態における送受信システムの概略構成を示すブロック図である。この送受信システムは、上流ネットワークに接続される第1の通信装置1と、下流ネットワークに接続される第2の通信装置2とを含む。
第1の通信装置1は、上流ネットワーク(WAN(Wide Area Network)側)を介してデータを送受信する機能、および後述する4つの伝送路31〜34を介して第2の通信装置2との間でデータを送受信する機能を有している。また、第2の通信装置2は、4つの伝送路31〜34を介して第1の通信装置1との間でデータを送受信する機能、および下流ネットワークを介してコンピュータなどの端末装置との間でデータを送受信する機能を有している。
本実施の形態においては、第1の通信装置1が上流ネットワークを介して受信したデータを第2の通信装置2に送信し、第2の通信装置2が第1の通信装置1から受信したデータを下流ネットワークを介して端末装置に送信する場合について説明する。そのため、第1の通信装置1を送信側通信装置と呼び、第2の通信装置2を受信側通信装置と呼ぶことにする。
なお、第2の通信装置2が下流ネットワークを介して受信したデータを第1の通信装置1に送信し、第1の通信装置1が第2の通信装置2から受信したデータを上流ネットワークを介して送信する場合も同様の処理が行なわれる。
送信側通信装置1は、4つのDSP(Digital Signal Processor)11−1〜11−4と、4つの伝送路31〜34のそれぞれに接続されるアナログ回路12−1〜12−4と、送信側通信装置1の全体的な制御を行なうCPU(Central Processing Unit)13と、マルチプレクサ/デマルチプレクサ(MUX/DEMUX)14と、上流ネットワークに接続されるネットワーク・インタフェース(NI)15とを含む。
DSP11−1は、無線LAN、Bluetoothなどの無線(伝送路31)によって受信側通信装置2と通信する機能を有しており、MUX/DEMUX14から受けた入力データをエンコードした後、直交周波数分割多重方式、直接スペクトラム拡散方式などの変調方式で変調する。そして、パラレルデータをシリアルデータに変換した後、アナログ信号に変換してアナログ回路12−1に出力する。
また、DSP11−1は、アナログ回路12−1から受けたアナログ信号をデジタル信号に変換した後、シリアルデータをパラレルデータに変換する。そして、パラレルデータを上記変調方式に対応する復調方式で復調した後、デコードしてMUX/DEMUX14に出力データとして出力する。
DSP11−2は、CATVなどの同軸線(伝送路32)を介して受信側通信装置2と通信する機能を有しており、MUX/DEMUX14から受けた入力データをエンコードした後、64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)方式、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式などの変調方式で変調する。そして、パラレルデータをシリアルデータに変換した後、アナログ信号に変換してアナログ回路12−2に出力する。
また、DSP11−2は、アナログ回路12−2から受けたアナログ信号をデジタル信号に変換した後、シリアルデータをパラレルデータに変換する。そして、パラレルデータを上記変調方式に対応する復調方式で復調した後、デコードしてMUX/DEMUX14に出力データとして出力する。
DSP11−3は、電話線(伝送路33)を介して受信側通信装置2と通信する機能を有しており、MUX/DEMUX14から受けた入力データをエンコードして変調する。そして、パラレルデータをシリアルデータに変換した後、アナログ信号に変換してアナログ回路12−3に出力する。
また、DSP11−3は、アナログ回路12−3から受けたアナログ信号をデジタル信号に変換した後、シリアルデータをパラレルデータに変換する。そして、パラレルデータを復調した後、デコードしてMUX/DEMUX14に出力データとして出力する。
DSP11−4は、電力線(伝送路34)を介して受信側通信装置2と通信する機能を有しており、MUX/DEMUX14から受けた入力データをエンコードした後、直交周波数分割多重方式などの変調方式で変調する。そして、パラレルデータをシリアルデータに変換した後、アナログ信号に変換してアナログ回路12−4に出力する。
また、DSP11−4は、アナログ回路12−4から受けたアナログ信号をデジタル信号に変換した後、シリアルデータをパラレルデータに変換する。そして、パラレルデータを上記変調方式に対応する復調方式で復調した後、デコードしてMUX/DEMUX14に出力データとして出力する。
アナログ回路12−1〜12−4は、DSP11−1〜11−4から受けたアナログ信号を所定のレベルに増幅して伝送路31〜34に出力する。また、アナログ回路12−1〜12−4は、伝送路31〜34を介して入力したアナログ信号を所定のレベルに調整してDSP11−1〜11−4に出力する。
CPU13は、受信速度が最も速い伝送路、またはエラー率の最も低い伝送路からのデータを選択してNI15に出力するようにMUX/DEMUX14を制御する。
MUX/DEMUX14は、CPU13の制御によってDPS11−1〜11−4から受けたデータのいずれかを選択してNI15に出力する。また、MUX/DEMUX14は、NI15から受けたデータをDSP11−1〜11−4のぞれぞれに出力する。
NI15は、上流ネットワークを介して受信したデータをMUX/DEMUX14に出力する。また、NI15は、MUX/DEMUX14から受けたデータを上流ネットワークを介して送信する。
受信側通信装置2は、4つのDSP21−1〜21−4と、4つの伝送路31〜34のそれぞれに接続されるアナログ回路22−1〜22−4と、受信側通信装置2の全体的な制御を行なうCPU23と、MUX/DEMUX24と、下流ネットワークに接続されるNI25とを含む。
DSP21−1〜21−4は、送信側通信装置1内のDSP11−1〜11−4と同様の機能を有している。また、アナログ回路22−1〜22−4は、送信側通信装置1内のアナログ回路12−1〜12−4と同様の機能を有している。
CPU23は、DSP21−1〜21−4のそれぞれから受信速度、エラー率などの情報を受け、受信速度が最も速い伝送路、またはエラー率の最も低い伝送路からのデータを選択してNI25に出力するようにMUX/DEMUX24を制御する。
MUX/DEMUX24は、CPU23の制御によってDPS21−1〜21−4から受けたデータのいずれかを選択してNI25に出力する。また、MUX/DEMUX24は、NI25から受けたデータをDSP21−1〜21−4のぞれぞれに出力する。
NI25は、下流ネットワークを介して受信したデータをMUX/DEMUX24に出力する。また、NI25は、MUX/DEMUX24から受けたデータを下流ネットワークを介して送信する。
図2は、本発明の実施の形態における受信側通信装置2内のDSP21−1およびアナログ回路22−1の構成例を示す図である。なお、DSP21−2〜21−4は、DSP21−1と同様の構成を有している。また、アナログ回路22−2〜22−4は、アナログ回路22−1と同様の構成を有している。
DSP21−1は、MUX/DEMUX24からの入力データをエンコードするエンコーダ41と、エンコーダ41によってエンコードされたデータを変調する変調器42と、変調器42によって変調された後のパラレルデータをシリアルデータに変換するP/S(Parallel/Serial)変換器43と、P/S変換器43から受けたデジタル信号をアナログ信号に変換してアナログ回路22−1に出力するDAC(Digital Analog Converter)44と、アナログ回路22−1から受けたアナログ信号をデジタル信号に変換するADC(Analog Digital Converter)45と、ADC45から受けたシリアルデータをパラレルデータに変換するS/P(Serial/Parallel)変換器46と、S/P変換器46から受けたパラレルデータを復調する復調器47と、復調器47によって復調されたデータをデコードしてMUX/DEMUX24に出力するデコーダ48とを含む。
エンコーダ41は、MUX/DEMUX24から受けた入力データをエンコードして変調器42に出力する。
変調器42は、エンコーダ41によってエンコードされたデータを高速逆フーリエ変換(IFFT)によってデジタル変調する。このデジタル変調として、たとえば、直交周波数分割多重方式、直接スペクトラム拡散方式などの変調方式が用いられる。そして、変調器42は、デジタル変調信号をP/S変換器43に出力する。
P/S変換器43は、変調器42から受けたパラレルのデジタル信号をシリアルのデジタル信号に変換してDAC44に出力する。DAC44は、P/S変換器43から受けたデジタル信号をアナログ信号に変換してアナログ回路22−1に出力する。
ADC45は、アナログ回路22−1から受けたアナログ信号をデジタル信号に変換してS/P変換器46に出力する。S/P変換器46は、ADC45から受けたシリアルのデジタル信号をパラレルのデジタル信号に変換して復調器47に出力する。
復調器47は、S/P変換器46から受けたデジタル信号を高速フーリエ変換(FFT)によって上記変調方式に対応する復調方式でデジタル復調する。そして、復調器47は、デジタル復調したデータをデコーダ48へ出力する。
デコーダ48は、復調器47から受けたデータをデコードし、出力データとしてMUX/DEMUX24に出力する。
アナログ回路22−1は、ドライバ51と、ハイブリッド回路52と、低雑音アンプ53とを含む。
ドライバ51は、DAC44から受けたアナログ信号を所定のレベルに増幅して、ハイブリッド回路52に出力する。
ハイブリッド回路52は、ドライバ51から受けたアナログ信号を伝送路31を介して送信側通信装置1へ送信する。また、ハイブリッド回路52は、送信側通信装置1から伝送路31を介して受信したアナログ信号を低雑音アンプ53に出力する。
低雑音アンプ53は、ハイブリッド回路52から受けたアナログ信号を所定のレベルに調整してADC45に出力する。
図3は、DSP21−1〜21−4がプログラムを実行することによって実現される機能的構成を示すブロック図である。DSP21−1は、送信部61−1と、受信部62−1とを含む。なお、DSP21−2〜21−4は、DSP21−1と同様の構成を有している。また、DSP21−1〜21−4は、伝送路31〜34のそれぞれの通信状態などの情報や、受信した制御フレームなどの情報を諸処理用データとしてCPU23に通知する。
送信部61−1は、図2を用いて説明したエンコーダ41、変調器42、P/S変換器43およびDAC44を制御することによって、MUX/DEMUX14から受けた送信データをアナログ回路22−1を介して送信側通信装置1に送信する。
受信部62−1は、図2を用いて説明したADC45、S/P変換器46、復調器47およびデコーダ48を制御することによって、アナログ回路22−1を介して送信側通信装置1からデータを受信する。このとき、受信部62−1は、受信速度およびエラー率を検出してCPU23に通知する。
図4は、受信部62−1の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、受信部62−1は、アナログ回路22−1を介して送信側通信装置1からのデータ受信処理を行ない(S11)、そのときの受信速度を検出し(S12)、エラー率を検出する(S13)。この受信速度およびエラー率の検出は定期的に行なわれる。このとき、送信側通信装置1は、上流ネットワークを介して受信した同じデータを伝送路31〜34のそれぞれを介して受信側通信装置2に送信し、受信部62−1〜62−4のそれぞれがデータを受信して、受信速度およびエラー率を検出するものとする。
そして、受信部62−1は、検出した受信速度およびエラー率をCPU23に通知して(S14)、処理を終了する。受信部62−2〜62−4についても、検出した受信速度およびエラー率をCPU23に通知するものとする。
なお、受信速度の検出およびエラー率の検出は定期的にではなく、データ受信のたびに行なってCPU23に通知するようにしてもよい。
図5は、CPU23がプログラムを実行することによって実現される機能的構成を示すブロック図である。CPU23は、DSP21−1〜21−4から受けた諸処理用データを処理する処理部71と、外部インタフェースを介して入力した指示に応じて判定アルゴリズムを選択する判定アルゴリズム選択部72と、伝送路31〜34のいずれを選択するかを判定する判定部73とを含む。
処理部71は、DSP21−1〜21−4から諸処理用データを受け、たとえば通信不能となっている伝送路があれば、その伝送路の通信処理を行なうDSPの動作を停止させたり、制御用フレームを受けた場合には、その情報に応じた制御処理を行なったりする。また、処理部71は、判定部73による判定結果を受け、MUX/DEMUX24を制御してDSP21−1〜21−4によって受信されたデータのいずれかを選択してNI25に出力させる。
判定アルゴリズム選択部72は、外部インタフェースを介して、たとえばユーザからの指示を入力し、その指示に応じて受信速度を重視した判定アルゴリズムを用いるか、エラー率を重視した判定アルゴリズムを用いるかを選択する。
判定部73は、DSP21−1〜21−4からそれぞれの伝送路における受信速度およびエラー率を受け、判定アルゴリズム選択部72による選択に応じてどの伝送路を用いるかの判定を行なって、その判定結果を処理部71に通知する。
図6は、CPU23の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、判定部73がDSP21−1〜21−4から受信速度およびエラー率を受けると(S21)、判定アルゴリズム選択部72による選択に応じて、受信速度を重視するか、エラー率を重視するかを判定する(S22)。
判定アルゴリズム選択部72によって受信速度重視が選択された場合には(S22,受信速度重視)、判定部73はDSP21−1〜21−4から受けた受信速度の中で最も受信速度が速い伝送路がいずれであるかを判定し、その判定結果を処理部71に通知する。処理部71は、判定部73から受けた判定結果に応じてMUX/DEMUX24を切替えて(S23)、処理を終了する。
また、判定アルゴリズム選択部72によってエラー率重視が選択された場合には(S22,エラー率重視)、判定部73はDSP21−1〜21−4から受けたエラー率の中で最もエラー率が低い伝送路がいずれであるかを判定し、その判定結果を処理部71に通知する。処理部71は、判定部73から受けた判定結果に応じてMUX/DEMUX24を切替えて(S24)、処理を終了する。
なお、受信側通信装置2は選択した伝送路に関する情報を送信側通信装置1に通知し、送信側通信装置1はその伝送路を用いて受信側通信装置2からデータを受信する。これによって、送信側通信装置1と受信側通信装置2とが同じ伝送路を用いてデータの送受信を行なえるようになる。
また、送信側通信装置1および受信側通信装置2のそれぞれにおいて、最も受信速度が速い伝送路または最もエラー率が低い伝送路を選択するようにし、それぞれが別の伝送路を用いて通信を行なうようにしてもよい。
また、無線による伝送路31は高速通信が可能であるが、外来波や障害物の影響で伝送品質が変化しやすい。したがって、無線による伝送路31と、有線による伝送路32〜34とを組合わせて使用する場合には、たとえば、無線による伝送路31のエラー率が所定値よりも低い場合には伝送路31を使用し、無線による伝送路31のエラー率が所定値よりも高い場合には有線による伝送路32〜34のうち最も受信速度が速い伝送路を使用するようにしてもよい。
以上の説明においては、送信側通信装置1が伝送路31〜34を介して同じデータを送信し、受信側通信装置2が最も受信速度が速い伝送路または最もエラー率が低い伝送路を選択するようにした。それ以外には、受信側通信装置2は、受信速度とエラー率とを組合わせた条件、たとえば、受信速度が10Mbps以上、かつ、エラー率が10−7以下によって、受信する伝送路を判定してもよい。また、送信側通信装置1内のCPU13がMUX/DEMUX14を切替えて上流ネットワークからのデータを適宜DSP11−1〜11−4に振分け、伝送路31〜34のそれぞれにおいて異なるデータが受信側通信装置2に送信されるようにしてもよい。
このように、伝送路31〜34のそれぞれを介して異なるデータを送信することにより、受信側通信装置2における見かけ上の受信速度を向上させることができ、最も受信速度が速い伝送路よりも速い速度でデータを受信することができるようになる。
また、送信側通信装置1は、4つの伝送路31〜34を介して同じデータを常に送信するとして説明したが、最も受信速度が速い伝送路または最もエラー率が低い伝送路のみを用いてデータを送信し、定期的に4つの伝送路31〜34の受信速度およびエラー率を検出して、そのとき最も受信速度が速い伝送路または最もエラー率が低い伝送路に切替えてデータを送信するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態における送受信システムによれば、送信側通信装置1が上流ネットワークを介して受信した同じデータを伝送路31〜34のそれぞれを介して受信側通信装置2に送信し、受信側通信装置2が最も受信速度が速い伝送路または最もエラー率が低い伝送路を選択するようにしたので、最も伝送特性がよい伝送路を選択して通信を行なうことが可能となった。
また、送信側通信装置1が上流ネットワークからのデータを適宜4つの伝送路31〜34に振分け、伝送路31〜34を介して異なるデータを受信側通信装置2に送信するようにしたので、受信側通信装置2における見かけ上の受信速度を向上させることが可能となった。
また、送信側通信装置1が、最も受信速度が速い伝送路または最もエラー率が低い伝送路のみを用いてデータを送信し、定期的に4つの伝送路31〜34の受信速度およびエラー率を検出して、そのとき最も受信速度が速い伝送路または最もエラー率が低い伝送路に切替えてデータを送信するようにしたので、消費電力を削減しつつ、最も伝送特性がよい伝送路を選択して通信を行なうことが可能となった。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 送信側通信装置、2 受信側通信装置、11−1〜11−4,21−1〜21−4 DSP、12−1〜12−4,22−1〜22−4 アナログ回路、13,23 CPU、14,24 MUX/DEMUX、15,25 NI、31〜34 伝送路、41 エンコーダ、42 変調器、43 P/S変換器、44 DAC、45 ADC、46 S/P変換器、47 復調器、48 デコーダ、51 ドライバ、52 ハイブリッド回路、53 低雑音アンプ、61−1〜61−4 送信部、62−1〜62−4 受信部、71 処理部、72 判定アルゴリズム選択部、73 判定部。
Claims (9)
- 複数の伝送路を介して通信を行なう送信装置および受信装置を含んだ送受信システムであって、
前記送信装置は、データを受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段によって受信された同じ内容のデータを前記複数の伝送路を介して前記受信装置に送信する第1の送信手段とを含み、
前記受信装置は、前記複数の伝送路を介して前記送信装置から同じ内容のデータを受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段によって受信されたデータの伝送特性に応じて、前記複数の伝送路の中からデータを受信する伝送路を選択する選択手段とを含む、送受信システム。 - 前記第1の送信手段は、前記選択手段によって選択された伝送路のみを用いて、前記第1の受信手段によって受信されたデータを送信し、所定期間経過後に再度前記第1の受信手段によって受信された同じ内容のデータを前記複数の伝送路を介して送信する、請求項1記載の送受信システム。
- 前記受信装置はさらに、前記選択手段によって選択された伝送路を用いて前記送信装置にデータを送信する第2の送信手段を含み、
前記送信装置はさらに、前記第2の送信手段から送信されたデータを受信する第3の受信手段を含む、請求項1または2記載の送受信システム。 - 前記選択手段は、前記第2の受信手段によって受信されたデータの受信速度に応じて、前記複数の伝送路の中からデータを受信する伝送路を選択する、請求項1〜3のいずれかに記載の送受信システム。
- 前記選択手段は、前記第2の受信手段によって受信されたデータのエラー率に応じて、前記複数の伝送路の中からデータを受信する伝送路を選択する、請求項1〜3のいずれかに記載の送受信システム。
- 前記複数の伝送路は、無線による伝送路および有線による伝送路を含み、
前記選択手段は、前記第2の受信手段によって受信されたデータの受信速度およびエラー率に応じて、前記無線による伝送路および有線による伝送路のいずれかを選択する、請求項1〜3のいずれかに記載の送受信システム。 - 複数の伝送路を介して受信装置にデータを送信する送信装置であって、
データを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された同じ内容のデータを前記複数の伝送路を介して前記受信装置に送信する送信手段とを含む、送信装置。 - 複数の伝送路を介して送信装置からデータを受信する受信装置であって、
前記複数の伝送路を介して前記送信装置から同じ内容のデータを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信されたデータの伝送特性に応じて、前記複数の伝送路の中からデータを受信する伝送路を選択する選択手段とを含む、受信装置。 - 複数の伝送路を介して通信を行なう送信装置および受信装置を含んだ送受信システムにおけるデータ伝送方法であって、
前記送信装置が、データを受信するステップと、
前記送信装置が、受信した同じ内容のデータを前記複数の伝送路を介して前記受信装置に送信するステップと、
前記受信装置が、前記複数の伝送路を介して前記送信装置から同じ内容のデータを受信するステップと、
前記受信装置が、受信したデータの伝送特性に応じて、前記複数の伝送路の中からデータを受信する伝送路を選択するステップとを含む、データ伝送方法。
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