JP2008042273A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カラー画像中の黒文字部の鮮鋭さ向上を実現すること。
【解決手段】 カラー画像データを入力する入力し、入力したカラー画像データの各色のバランスが揃っているか否か判定し、バランスが揃っている場合には、注目画素の出力色を白もしくは黒に置換する(110)。周辺画素についての入力色と出力色の色差データを、注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散処理において、白もしくは黒に置換された注目画素については、無彩色を表す周辺画素の色差データのみ注目画素のカラー画像データに加算する(111)。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像形成装置及び画像形成方法に関する。
従来から画像形成装置として、カラー複写機やカラープリンタなど、カラー画像を出力可能なものが知られている。
ここで、カラー複写機においては、カラー原稿を光学走査することにより入力画像を得ることができる。例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)等にてカラー原稿を光学的に走査し、R(Red)、G(Green)、B(Blue)成分のアナログ電圧信号に変換する。そして、アナログ電圧信号をA/D変換し、デジタルカラー画像データを作成し、カラー複写機内部の画像処理部に送信している。
一方、カラープリンタにおいては、パソコンのアプリケーション作成されたデジタルカラー画像データを入力したり、デジタルカメラなどの画像入力機器のデジタルカラー画像をダイレクトに入力したりすることができる。
カラー複写機ならびにカラープリンタといった画像形成装置は、Y(Yellow)、M(Magenta)、C(Cyan)、或いはこれにK(Black)を加えた、4つの色、インクやトナー等の記録剤を用いてカラー画像を出力・表現する。また、更に高画質印刷を実現するためにはR(Red)、G(Green)、B(Blue)を始めとする多種の色材を有しているものもある。
これらの画像形成装置では、パソコンのアプリケーションや画像入力機器に依存した色空間と画像形成のための色空間との関係を調整し、修正を施す。これにより入力であるRGBカラーデータは、YMCないしはこれにKを加えた印刷色材数と同数の原色成分データに色分解される。そして、これら原色成分データに対して擬似階調処理を施して印刷用カラー画像データを生成することも多い。その場合、印刷用カラー画像データの各原色成分データを、対応する色材で紙やフィルムなどの記録メディアに印刷することで、カラー画像を出力・表現しているのが一般的である。
従来の画像形成装置における色分解、擬似階調処理の一つとして、記録剤によって再現可能な色の組合せと、入力画像の色との色空間における距離を計算して、その距離が最小になる色の組合せを選択する方法が知られている。例えば、入力画像データの色と、出力画像の色の組合せとを対応付け、対応付けられた色の差ΔEを他の画素に拡散するCD法(Color-difference Diffusion法、色差拡散法)が知られている(特許文献1参照)。
このCD法を用いることにより、多値カラーデータと2値データの対応を求める演算を省略できるので、画像処理負荷を極めて小さくできる。これにより、画像処理を行う回路を小規模に抑えてコストダウン効果を得ることができる。
また、画像形成装置において、経時変化の濃度変動による色の変動を無くすための手段として、擬似階調処理を施されたパッチパターンを形成し、その濃度状態を測定し、常に理想濃度で印刷するべく濃度補正を実施する提案がされている(特許文献2参照)。
ここで、カラー複写機やカラープリンタで例えば青空の青を印刷した場合、入力画像データに忠実に印刷するよりも、青の彩度を上げた方がより好ましいと感じる、記憶色と呼ばれる現象がある。このような傾向は印刷物の黒文字部分でも顕著であり、この部分を黒色材のみで形成することが好ましい。
入力カラー画像中の黒文字部を鮮鋭に再現する方法については、特許文献3に関連する開示がある。この方法ではまず、入力画像データ中の注目画素のRGB信号を分析し、各信号が予め設定した閾値よりも小さい場合、注目画素を黒置換対象と判定する。また定められたウィンドウ内の黒画素数、白画素数ならびに白及び黒画素がウィンドウに占める割合を判定することにより文字領域を判定する。これら黒置換対象と文字領域の組合せた結果を元に各画素の出力色をK単色の出力色に置換している。
特開平11−55535号公報 特開2002−374416号公報 特開2003−60923号公報
しかしながら、上記従来技術の方法においては注目画素の出力色を黒に置き換える処理のみを実現しており、置換による色差の拡散を行っていない。このため、置換後の画像にざらつき感が残ってしまうという問題点があった。
本発明は、上述の問題点を個々にあるいはまとめて解決するためのものであり、カラー画像中の黒文字部の鮮鋭さ向上を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
カラー画像データを入力する入力手段と、
入力したカラー画像データの各色のバランスが揃っているか否か判定し、前記バランスが揃っている場合には、前記注目画素の出力色を白もしくは黒に置換する白黒置換手段と、
周辺画素についての入力色と出力色の色差データを、注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散手段であって、前記白黒置換手段によってカラー画像データが白もしくは黒に置換された注目画素については、周辺画素の色差データのうち、無彩色を表す色差データのみ注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散手段と、
を有することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る他の装置は、
カラー画像データを入力する入力手段と、
入力したカラー画像データ中の黒文字部分を判定する黒文字判定手段と、
注目画素について黒文字部分と判定された場合には、前記注目画素の出力色を白もしくは黒に置換する白黒置換手段と、
周辺画素についての入力色と出力色の色差データを、注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散手段であって、前記白黒置換手段によってカラー画像データが白もしくは黒に置換された注目画素については、周辺画素の色差データのうち、無彩色を表す色差データのみ注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散手段と、
を有することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
カラー画像データを入力する入力工程と、
入力したカラー画像データの各色のバランスが揃っているか否か判定し、前記バランスが揃っている場合には、前記注目画素の出力色を白もしくは黒に置換する白黒置換工程と、
周辺画素についての入力色と出力色の色差データを、注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散工程であって、前記白黒置換工程によってカラー画像データが白もしくは黒に置換された注目画素については、周辺画素の色差データのうち、無彩色を表す色差データのみ注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散工程と、
を有することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る他の方法は、
カラー画像データを入力する入力工程と、
入力したカラー画像データ中の黒文字部分を判定する黒文字判定工程と、
注目画素について黒文字部分と判定された場合には、前記注目画素の出力色を白もしくは黒に置換する白黒置換工程と、
周辺画素についての入力色と出力色の色差データを、注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散工程であって、前記白黒置換工程によってカラー画像データが白もしくは黒に置換された注目画素については、周辺画素の色差データのうち、無彩色を表す色差データのみ注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散工程と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、カラー画像中の黒文字部の鮮鋭さ向上を実現できる。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、本明細書において、「黒文字部」とは、掛線を含む概念である。
(前提技術)
単純に誤差拡散法と濃度補正を組合せた画像形成装置について、前提技術として説明する。図2は、前提技術としての画像形成装置の処理構成を示すブロック図である。
輝度−濃度変換部2102は、デジタル画像データのR、G、B各信号を入力し、C、M、Yの各濃度信号に変換する。濃度補正部2601では現在のプリンタの印刷環境において各色があらかじめ決めてある理想特性になるべく補正が施されたC'、M'、Y'を生成する。そしてCD処理部2201にてプリンタ用のCp、Mp、Yp、Kp信号を生成しプリンタ2112にて印刷を行う。
補正データ作成部2114は、濃度センサ2113からのCp、Mp、Yp各色の印字濃度を元に、濃度補正部2601で使用する濃度補正データを作成する。この印字濃度とは以下の手順で得ることができる。CD処理部2201は、予め決めてある理想特性に適合すべく用意されたC、M、Yの階調パッチイメージを、擬似階調イメージに変換し、プリンタ112内の図示しない印字エリアに実際に印字する。
濃度センサ2113は、たとえば光源と受光素子とを有しており、対象物の反射濃度をアナログ電圧に変換し、さらにはA/D変換することで対象物の反射濃度をデジタル濃度信号に変換する。濃度センサ2113は、プリンタ2112内に実印字された擬似階調イメージの濃度を測定し、濃度レベルを得る。
これらの濃度レベルとCD処理部2201の入力信号であるC、M、Y各値との関係をプロットすれば、現在のプリンタ2112の各色の印刷濃度特性を得ることができる。そして、印刷濃度特性が理想濃度特性になるように、補正データ作成部2114は、濃度補正部2601で使用する濃度補正データを作成する。
処理されたカラー印刷画像はより安定した色味の印刷結果をもたらすことが可能である。
しかし、この系では黒文字部分の画像データとして特長的な無彩色つまり理想的にはR=G=Bの関係を満たす入力画像が入力された場合に、濃度補正部2202にてそのバランスを崩し、結果として印刷物が有彩色となってしまう可能性がある。
これに対し、以下の各実施形態に記載の方法によって、上記問題を解決する。
(第1実施形態)
本発明に係る画像処理装置の第1実施形態について、まず図1を用いて説明する。本装置は、処理対象画像として、カラーイメージスキャナやデジタルカメラなどの画像入力機器、又はパソコンのアプリケーションから入力されたR、G、B各要素のデジタルデータを入力するものとするが、本発明はこれに限定されるものではない。つまり、濃度情報であるC、M、Yを入力しても良い。また、出力としてはカラープリンタからの印刷物である。
図1において、黒文字判定部101は、文字部分と、イメージ部分とを、入力画像からそれぞれ認識し、文字部分のエッジ部にエッジ強調処理を施したり、イメージ部分にスムージング処理を施したりする機能を有している。また更に文字部分と判定した部分の色味の解析を行い、無彩色すなわち黒文字である場合は入力信号を変換する。この変換後の信号をR'、G'、B'とすると、黒文字判定された画素はR'=G'=B'となるように信号バランスを揃える。本実施形態においては前述した機能の内、特に黒文字部の信号バランスをR'=G'=B'に揃える機能を用いる。黒文字判定部101自身はRGB信号バランスを整えるだけでなく、文字部にはエッジ強調を、イメージ部にはスムージングをかけるフィルタ機能を有している。
輝度−濃度変換部102は、入力画像データの輝度情報を以降使用する処理のために濃度情報に変換するブロックである。具体的には入力のR、G、Bの輝度信号値をそれぞれ対応するC、M、Yの濃度信号値へ変換する。この処理においては対数変換を用いるのが一般的である。それは人間の視覚特性が対数関数に近似できることが広く知られているためである。信号の各領域において細かい誤差はあるものの、対数変換は全般的に良好な変換結果をもたらしている。この変換を関数演算してもよいが、各色毎に輝度−濃度の関係をプロットしたLUT(Look Up Table)を使用すると、演算にかかっていた処理時間を大幅に削減することが可能である。また、画像処理ICなどのハードウェアで本変換処理動作を実現する場合、演算のために回路規模を大きくする必要がなくなる。
輝度−濃度変換部102は、RからC、GからM、BからYの変換を各色独立で行う。この変換特性はプリンタ112のC、M、Yそれぞれの濃度特性と画像入力側のR、G、Bのそれぞれの輝度特性から導き出されるものであり、これをデジタル的に正規化したものが適用される。当然、各色毎に特性は異なるため、輝度濃度変換特性も各色異なる。しかしながら各色の色相の中心、すなわち白から黒にかけての無彩色の輝度濃度変換特性で正規化することで、各色の輝度濃度変換特性は一致したものになる。本実施形態においては、この方法を基に説明する。これにより輝度−濃度変換部の輝度濃度変換特性は各色共通のLUTが採用される。
濃度補正部103は印刷物の色味を安定させるためにプリンタ112の印刷濃度特性を基にC、M、Y信号を補正するブロックである。本ブロックは第一の信号判定部104とC、M、Y各チャンネル用の濃度補正データ106と濃度補正を適用するかもしくは濃度補正をスルーするかを選択するC、M、Y各チャンネル用のセレクタ105とを内包している。
濃度補正データ106は、例えば、Cチャンネルに着目して説明すると、プリンタ112で実際に印刷するCyanのチャネルが予め決めてある理想濃度よりも濃かった場合に、Cの信号が低くなるように補正する。また逆に予め決めてある理想濃度よりも薄かった場合に、Cの信号が高くなるように補正する。そして入力されたC、M、Y信号をそれぞれ補正済のC'、M'、Y'として出力する。この補正も関数演算することは可能であるが、一般的に非線形で表されるプリンタ112の濃度特性を補正する非線形関数を作成することは実用的ではない。よって、輝度−濃度変換部102のようにLUTで構成される方がより実現的である。なお、濃度補正データ106は補正データ作成部114により生成される。
セレクタ105は第一の信号判定部104の指示に従い、入力画像信号が濃度補正データ106による補正を施されるか、それとも濃度補正データ106をバイパスするか、その信号経路を二者択一的に選択する
第一の信号判定部104は濃度補正部103に入力されるC、M、Y信号を監視し、C=M=Yの関係が成立しているか否かを判定する。黒文字判定部101における黒文字部の信号バランスの調整及び輝度−濃度変換部102においては各色共通の輝度濃度変換特性を有しているということから、黒文字部はC=M=Yの関係を保障されて濃度補正部103に入力されている。よって、更にこの信号バランスを保障したまま後段に伝達させるために、セレクタ105へ濃度補正データ106をバイパスする信号経路を選択するよう指示する信号を出力する。一方濃度補正部103に入力されるC、M、Y信号がC≠M≠Yの関係である場合はセレクタ105へ濃度補正データ103を経由する信号経路を選択するよう指示する信号を出力する。
以上のブロックのそれぞれの機能を動作させて、濃度補正部103はC、M、Yの画像信号を入力し、補正なしのC、M、Yないしは補正済みのC'、M'、Y'信号を出力する。
CD処理部107は、第二の信号判定部108と出力色テーブル109と白黒置換部110と色差拡散部111とを内包している。第二の信号判定部108はCD処理部107に入力されるC、M、YないしはC'、M'、Y'信号を監視し、C=M=YないしはC'=M'=Y'の関係が成立しているか否かを判定する。前述の濃度補正部103の出力は、黒文字部についてはC=M=YないしはC'=M'=Y'の関係となるのでこのバランスを監視することで、以下に述べる出力色の白もしくは黒単色への置換判定として使用することが可能である。出力色テーブル109はCD処理部107に入力されたC、M、YないしはC'、M'、Y'信号に対応したプリンタ112が表現可能な出力をテーブル化したものである。
色差拡散部111はCD処理部107に入力されたC、M、YないしはC'、M'、Y'信号を基に前述した出力色テーブル112を参照してテーブルに対応した出力色をプリンタ113に渡す。この時、入力信号と出力信号の色差を算出し、その誤差を周辺画素に拡散する。これにより擬似階調画像を生成する。なお、以下に述べる白もしくは黒に置換されている画素に対して色差誤差を拡散する場合は過去に処理した白もしくは黒に置換した画素からの色差誤差のみを加算する機能も有している。白黒置換部110は第二の信号判定部108の判定結果に従い、処理注目画素の出力色を白もしくは黒に置換するブロックである。
以上のブロックのそれぞれの機能を動作させて、CD処理部107はC、M、YないしはC'、M'、Y'信号を入力し、擬似階調表現されプリンタが印刷可能なCp、Mp、Yp、Kp信号を生成する。同時に黒文字判定部101でR=G=Bにバランスをそろえられた画素に関して白もしくは黒の出力色のみを選択し、かつ階調表現されプリンタが印刷可能な信号を生成する。
プリンタ112はCD処理部が生成したCp、Mp、Yp、Kp信号を受け、擬似階調表現されたカラー印刷を行うデバイスであり、以下に述べる濃度センサ113を内包している。プリンタ112の印刷方式としては、電子写真、インクジェット、熱転写等、様々なものが採用できる。
濃度センサ113は光源と受光素子で構成されたセンサである。例えば電子写真方式のように中間転写体を有するプリンタの場合は、図3(a)に示すような中間転写体301を有している。中間転写体301はカラー印刷画像を形成する各色材を順次転写し、各色を重ね合わせる働きを有している。濃度センサ113はこの中間転写体301近傍に設置され、中間転写体301上に形成された各色毎の擬似階調パッチ302の濃度を測定する。
例えばインクジェット方式のように色材を直接印刷メディア上に重ね合わせる場合は図3(b)に示すように印刷メディア303上に各色毎の擬似階調パッチ302を形成しその濃度を濃度センサ113で測定すればよい。
なお、図3に示す304は前述した光源であり305は前述した受光素子である。補正データ作成部114は前述した濃度センサ113の測定結果を基に各色毎の前述した濃度補正データ106を作成する。
以上述べた図1に示されるそれぞれのブロックの内、CD処理部107、補正データ作成部114、濃度補正データ106についてより詳細に説明する。
図4は、CD処理部107の詳細構成を示すブロック図である。色差加算回路401はCD処理部107に入力される画像信号のうち、注目画素に前画素から及び前ラインからの色差情報を加算する回路である。即ち後述する色差分配回路403や前ライン色差メモリ405からの色差を入力信号に加算する。なおこの回路には前述した第二の信号判定部108の判定結果も入力されており、注目画素の信号バランスが各色で等しい場合、注目画素に加算すべき色差がC=M=Yの時は色差を加算し、C=M=Y以外の場合は色差を加算しないという処理をも行う。
出力色テーブル109は詳細には図5に示されるように注目画素の入力信号に対応して出力色を決定するために参照する出力色テーブルである。注目画素の入力信号に応じた出力色を決定し、印刷すべき出力色を指定する。また、同時に出力色の出力色濃度データを出力する。図5においてWは出力色白、Yは出力色イエロー、Mは出力色マゼンタ、Cは出力色シアンである。また、Rはマゼンタとイエローから成る出力色レッド、Gはシアンとイエローから成る出力色グリーン、Bはマゼンタとシアンから成る出力色ブルー、Kは出力色黒を意味している。また、(*、*、*)と示されている座標値はそれぞれ(シアン、マゼンタ、イエロー)の順で3次元の座標を表している。この座標のレンジは0〜255である。注目画素の多値画像濃度データにおけるシアン、マゼンタ、イエローの各値と出力色テーブルを照らし合わせ、多値画像濃度データが指し示す座標と最も近い座標(重心)における出力色が、注目画素の出力色として選択される。例えば、多値画像濃度データが(30、253、42)という値であった場合は、図5中の斜線網掛けをしたMすなわちマゼンタが選択される。
なお、図5のなかで太線で囲われた出力色は多値画像濃度データが(0、0、0)〜(255、255、255)までC=M=Yの関係を保ったまま変動した場合、即ち白から黒へのグレースケール画像データであった場合に選択される出力色である。
白・黒置換部110は第二の信号判定部108の判定結果をうけ、注目画素の入力信号バランスが各色で等しい場合は出力色を白もしくは黒に置換する。出力色を置換した場合は注目がその出力色濃度データも出力色に合わせて置換する。即ち図6に示す出力色濃度テーブルの白もしくは黒に該当する出力濃度データ値に置換する。そしてこの注目画素の出力色をプリンタ112に出力することで注目画素を印刷する。ここで図6の出力色濃度テーブルは出力色の濃度データを保持している。これらは例えば白紙表面をW(白)としてC、M、Y、R、G、B、Kをそれぞれ印字したものを側色し、演算装置のビット精度幅で正規化したものを使用しても良いし、スキャナ装置で読み取ったデジタル値を使用しても良い。注目画素の入力信号と画素に対して決定された出力色に対応する出力色濃度データ(Cd、Md、Yd)との減算を行うことで入力−出力間の色差を算出する。注目画素の入力信号バランスが等しくない場合は特に置換処理を行わずに出力色テーブルを参照して決定した出力色をプリンタ112へ出力する。
減算回路402は注目画素の入力信号と、出力色濃度データとの減算を行い、色差を算出する回路である。色差分配回路403は減算回路402で算出された色差を図7に示すように周辺画素に分配する回路である。本実施の形態においてはCMY各色の色差を次に処理する画素へ7/16の重み付けをして分配し、次のラインに存在する画素へそれぞれ3/16、5/16、1/16の重み付けをして分配する。なお、実施の形態においては色差を16で除算した際の余りは1/16の重み付けをした画素に全て割り当てる。これにより、除算による濃度情報の欠落を防ぎ、画像前面に渡って濃度を保障することが可能となる。ここで、7/16の色差は次画素の処理のために色差加算回路401へ渡し、その他の次ラインへ分配する色差は色差積算回路404へ渡す。
色差積算回路404は次ラインのそれぞれの画素に対応する画素毎の色差の和をとり、前ライン色差メモリ405に渡す回路である。前ライン色差メモリ405はそれぞれの画素に対する蓄積した色差を格納しており、注目画素が色差加算回路401に入力されたときに対応する画素の色差を呼び出し、色差加算回路401に出力する。
以上述べたCD処理部107の動作例を図9のフローチャートを用いて説明する。第二の信号判定部108は入力された信号のバランスを常に監視する(S901)。注目画素の信号が各色等しい場合はS902へ進み、それ以外の場合はS903へ進む。
色差加算回路401において色差分配回路403からの色差即ち前画素からの色差もしくは前ライン色差メモリ405からの色差即ち前ラインの画素からの色差がC=M=Yであるか否かを判断する。前画素や前ラインからの色差の供給は図7の分配方向からも明らかなように計4画素から供給を受けることとなる。この画素それぞれに対して判断を下す(S902)。供給される色差がC=M=Yであった場合、注目画素への色差の供給はS903へ進み、それ以外の場合はS904へ進む。
S903では注目画素へ前画素もしくは前ラインの画素からの色差を加算し、S905へ進む。S904では注目画素へ前画素もしくは前ラインの画素からの色差を加算せず、S905へ進む。
即ちS901で入力信号のバランスが各色等しくないと判断された場合のS903のステップでの色差の加算は図8(a)で示される。又、S901で入力信号のバランスが各色等しいと判断された場合のS903とS904のステップでの色差の加算は図8(b)で示される通りとなる。図8(a)の例では前画素及び前ラインの画素からの色差を全て加算する。図8(b)の例では注目画素の左斜め上の画素即ち前ラインの画素にある色差はC=M=Yの条件から外れている。そのため、注目画素は左斜め上の画素からの色差を加算しない。それ以外の画素にある色差はC=M=Yの条件を満たしているのでこれらの画素からの色差は加算するといった動作を表している。色差加算回路401での処理が終了したら出力色テーブル109を参照し、前述した通り注目画素を何色で印刷するかを決定する(S905)。
次に白・黒置換部110においては第二の信号判断部108の判断結果を判定する(S906)。そして注目画素がC=M=Yと判定された場合はS907へ進み、それ以外の判定がなされている場合はS911へ進む。S907では注目画素の出力色として白もしくは黒が選択されているか否かを判断する。出力色として白もしくは黒が選択されている場合はS911へ進み、白も黒も選択されていない場合はS908へ進む。
S908では入力信号のCMY各値を予め設定してある閾値と比較する。入力信号のCMY各値が閾値よりも大きい場合にはS909にて出力色を黒に置換し、小さい場合にはS910にて出力色を白に置換する。
なお、図10は図5の出力色テーブルにおける置換対象となる出力色を羅列したものである。図10からも明らかな通り、本置換を施さない場合は、入力信号バランスの等しい画素に対してC、G、Bなどの有彩色の出力色が選択されてしまうことがあるが、本置換を施すことで白もしくは黒の無彩色の出力を実現することが可能となる。
次に減算回路402にて注目画素の入力信号と出力色との色差を前述した図6の出力色濃度データテーブルを参照して算出する(S911)。更に、図7に示す通り注目画素の周辺画素へ色差分配回路305にて色差を分配する(S912)。色差分配を行う際、図7において注目画素の右隣方向への分配はこの後処理される次注目画素への分配となるため、直接色差加算回路401へ出力する。注目画素の下方向への分配は将来処理される次ラインの画素への分配となるため、色差積算回路306にて分配対象画素への色差を積算し、S913にて前ライン色差メモリへ格納する。
以上のステップで説明される動作を全画素の処理が終わるまで、S901〜S914を繰り返し、最終画素を処理し終えた場合に全ての処理を終了する。
次に補正データ作成部114における濃度補正データの作成方法について説明する。ここでは、図12に示すようにC、M、Y各色4パッチずつの印刷イメージを濃度測定することで濃度補正データを作成することとして説明する。また、これら4パッチは濃度レベル20%、40%、60%、80%のパッチパターンであるとする。
このパッチ数に関しては、擬似階調の階調数の範囲内で任意の数を選択してよいことは明らかであるし、パッチの濃度レベルも適宜最適なものを使用してよいことは明らかである。
図11は濃度測定処理の一例を示すフローチャートである。濃度補正データ106はC、M、Y各色独立に作成される。まず、CをC'に補正するための濃度補正データ106を作成するためのパッチ画像信号をCD処理部に入力する(S1101)。CD処理部107では前述した処理動作に則りプリンタ112用の擬似階調処理された印刷画像を作成する(S1102)。
例えばプリンタ112が電子写真方式であるならば図3(a)に示すように中間転写体301に擬似階調パッチを印刷する。また、プリンタ112がインクジェット方式などのように中間転写体を有さない場合は図3(b)に示すように印刷メディア303に擬似階調パッチを印刷する。
そして、プリンタ112内に設置されている濃度センサ113を用いて前述の擬似階調パッチの濃度を測定する(S1104)。これらS1101〜S1104をC、M、Yの3回分繰り返し行う。
図13は補正データ作成部114の処理を示すフローチャートである。本実施形態では理想濃度特性が濃度リニア特性であるものとして説明するが、この理想濃度特性がリニア特性である必要は必ずしもなく、適宜最適な特性を理想濃度特性として使用しても良い。
補正データ作成部114は濃度センサ113から階調パッチ302の測定濃度レベルを取得する(S1301)。そして理想濃度特性と測定濃度との差、つまり濃度変動量を算出する(S1302)。濃度変動量より、プリンタ112の濃度特性が理想濃度特性となるべく補正データを作成し(S1303)、濃度補正データ106として濃度補正部103にセットし、以降の印刷時に使用する(S1304)。以上のステップS1301〜S1304をC、M、Yについてそれぞれ動作させることで、各色の濃度補正データ106を作成する。
図14を用いて補正データ作成時のより詳細な説明を行う。図14(a)は濃度センサ113の測定結果すなわち、プリンタ112の濃度変動量と理想濃度特性の関係をプロットしたグラフである。横軸はCD処理部107への入力信号レベル、縦軸は想定している印刷メディアの下地から色材を100%印刷したときの濃度を0〜255に正規化した軸であり、つまり印刷濃度を表す軸である。ここでは例として上記印刷メディアの下地をOD(Optical Density)値、0.07、100%印刷したときの濃度をOD値1.40として説明する。
前述した階調パッチ302をそれぞれ測定したときの濃度を前述したように正規化したものが○で表されており、その理想濃度が●で表されている。これら○をつなぐ曲線が即ちプリンタ112の濃度特性としてあらわされている。この濃度特性を理想濃度特性となるように補正するには各測定ポイントにおける測定濃度と理想濃度との変動量に対応した逆特性の補正を施せばよく図14(b)に示すとおりのものが濃度補正データとなる。
以上の様に補正データ作成部114が動作をすることでC、M、Y各色の濃度補正データ106が作成され、安定した色味の印刷物を出力するために濃度補正部103にて使用される。
以上述べたように図1の構成においてそれぞれのブロックが機能することで安定した色味のカラー印刷が可能となる。また、小さな回路規模で高速に処理するCD法を用いても、黒文字判定されR=G=Bに画像信号バランスを整えられた部分を黒単色の色材で擬似階調表現し、黒文字部を鮮鋭に再現することが可能となる。
本実施形態では、M値の入力カラー画像データを元に注目画素のN値の出力色を決定し、そこで生じた色差を他の画素に分配するカラー画像形成において、M値カラー画像データ中の黒文字を判定し、黒文字部の出力色を白もしくは黒に置換する。また、M値カラー画像データ中の黒文字部画素は処理済の画素から分配される色差が無彩色の場合のみ受け取る。従って、CD法にプリンタの濃度特性補正制御を併用した画像形成手段において、濃度特性補正制御を行っても黒文字部の色バランスを保ち、それぞれ黒文字部は黒もしくは白の出力色で印刷される。これにより、黒色単色の色材で確実に印刷でき、更に階調性を持ち、ざらつき感を抑えることができ、入力カラー画像中の黒文字部の鮮鋭さ向上を実現できる。また、黒文字部領域では黒画素への置換だけでなく白画素への置換も行うので、色差拡散により、ザラツキを抑えることができる。また、白もしくは黒に置換する処理は一意であるのでユーザーの操作も一意となり煩雑な操作は必要ない。
(第2実施形態)
以下、図15を参照して本発明の第2実施形態について説明する。本構成は図1に示される本発明の第1実施形態のブロック構成に対し、濃度補正部103から第一の信号判定部104削除して新たな濃度補正部1501を配置する構成となっている。また、CD処理部107から第二の信号判定部を排除して新たなCD処理部1502を配置した構成となっている。更に、黒文字判定部101から黒文字信号を濃度補正部1501内のセレクタ105及びCD処理部1502へ出力する。なお、他の構成及び動作については第1実施形態と同様である。
本実施形態では、第1実施形態で用いた第一の信号判定部ならびに第二の信号判定部の判定信号の代わりに黒文字信号を使用する。黒文字信号を受け付けるブロックは黒文字信号がある場合は第一の信号判定部において入力信号バランスが等しい時、及び第二の信号判定部において入力信号バランスが等しい時と同等の動作をする。
以上述べたように、図15のそれぞれのブロックが機能することで、安定した色味のカラー印刷が可能となる。また、小さな回路規模で高速に処理するCD法を用いても、黒文字判定されR=G=Bに画像信号バランスを整えられ、黒文字信号のある部分を黒単色の色材で擬似階調表現し、黒文字部を鮮鋭に再現することが可能となる。
(第3実施形態)
次に図16を参照して本発明の第3実施形態について説明する。本構成は図1に示される第1実施形態のブロック構成に対し、濃度補正部103から第一の信号判定部104とセレクタ105を排除して新たな濃度補正部1601を配置した構成となっている。また、濃度補正部1601とCD処理部107との間に新たに比較・置換部1602を配置した構成となっており、かつ黒文字判定部101から黒文字信号を比較・置換部1602へ出力する。
濃度補正部1601は入力信号を濃度補正データ106を用いて各色それぞれ常に補正を施す。比較・置換部1602は更には比較部1603と置換部1604を内包している。黒文字判定部101からの黒文字信号により注目画素が黒文字で無い場合は入力信号であるC'、M'、Y'に特に処理を施さずにCD処理部107へ出力する。
黒文字判定部101からの黒文字信号により注目画素が黒文字である場合は入力信号であるC'、M'、Y'を置換部1604にて置換する。前述のように黒文字信号であった場合、比較部1603はC'、M'、Y信号の大小関係を比較することでそれぞれの大小関係を算出する。この比較部1603の比較結果により例えばC'>M'>Y'の関係であった場合は置換後の信号C''、M''、Y''をC''=C'、M''=C'、Y''=C'に置換する。即ち本ブロックの出力信号C''、M''、Y''をC'、M'、Y'のうちの最大値で揃える。なお、他の構成及び動作については第1実施形態と同様である。
このように置換された黒文字部の注目画素の信号C''、M''、Y''をCD処理部107にて前述した処理を施すことで、安定した色味のカラー印刷が可能となる。また、小さな回路規模で高速に処理するCD法を用いても、黒文字判定されR=G=Bに画像信号バランスを整えられ、黒文字信号のある部分を黒単色の色材で擬似階調表現し、黒文字部を鮮鋭に再現することが可能となる。
本発明の第3実施形態において置換部1604は比較部1603の比較結果が例えばC'>M'>Y'の関係であった場合に、C''=M'、M''=M'、Y''=M'としてもよい。つまり、本ブロックの出力信号C''、M''、Y''をC'、M'、Y'のうちの中央値で揃えても良い。また、C''=Y'、M''=Y'、Y''=Y'といったように本ブロックの出力信号C''、M''、Y''をC'、M'、Y'のうちの最小値で揃えても良い。また、C''=(C'+M'+Y')/3、M''=(C'+M'+Y')/3、Y''=(C'+M'+Y')/3といったように本ブロックの出力信号C''、M''、Y''をC'、M'、Y'の平均値で揃えても良い。
(第4実施形態)
以下、本発明に係る第4実施形態の画像形成方法を図面を参照して詳細に説明する。図18は、画像処理方法をカラー複写機に搭載した場合の装置構成ブロック図である。図18においてCPU211はROM207に格納されているプログラムにしたがって、本実施形態であるカラー複写機の動作を制御する。
カラーコピー動作においては駆動部203が読み取りデバイス202に備えられている図示しないモーター部などの動作を制御し、読み取りデバイス202に原稿を走査させる。この時読み取りデバイス202が読み取った画像信号はA/D変換部204にてアナログ−デジタル変換が施され、デジタル信号になった画像信号はRAM208に一旦格納される。その後画像処理部205に画像信号を渡し、画像処理が施され、再びRAM208に一旦格納される。そして、必要量のデータが揃ったら記録デバイス206を介し、出力画像として印刷される。これがコピー動作における各ブロックの働きである。
なお、操作部209は本装置の動作を指定するためのキー群から構成されている。そしてCPU211はこれらキーの押下状態を検出し、その状態に応じて各ブロックを制御する。また、表示部210は例えばドットマトリックスの液晶表示装置等で構成され、CPU211の制御に基づいて各種の表示を行う。
図17は画像処理部205の内部ブロックを表した図である。読み取りデバイス202及びA/D変換部204を介して得た入力画像信号はR、G、Bの3チャンネルの多値画像輝度データとして画像処理部205に入力される。多値画像データを受けた黒文字判定部101は画像中の各画素について黒文字を構成する画素か否かを判定する。そして黒文字を構成する画素であると判定した場合はRGBの値をR=G=Bと成るように補正して後段にデータを渡す。
次に多値画像輝度データは輝度−濃度変換部102に渡り、輝度情報から濃度情報で構成される多値画像濃度データに変換される。ここではRGBで表される輝度情報からCMYで表される濃度情報へは一般的にLog関数を用いて変換する。これら各色用のLog関数として同じ物を使用してれば、黒文字判定部101にて黒文字と判定され、RGB値がR=G=Bとなるように補正された画素のCMY値はC=M=Yを維持する。
そして多値画像濃度データはCD処理部107に渡り、記録デバイス206が記録できるCMYKの2値データへCD法を用いて色分解・2値化処理が施される。このCD処理部107は色分解・2値化部1701と白黒置換部110で構成されており、黒文字部の画素を白もしくは黒の出力色に置換する。
図19はCD処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。色差加算回路401はCD処理部107に入力される多値画像濃度データのうち、注目画素に前画素から及び前ラインからの色差情報を加算する回路である。なお、この回路には黒文字信号も入力されており、注目画素が黒文字である場合、注目画素に加算すべき色差がC=M=Yのときは色差を加算し、C=M=Y以外の条件の時は色差を加算しないという処理をも行う。
出力色テーブル109は、第1実施形態において図5を用いて説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
白・黒置換部110は黒文字信号を受け、注目画素が黒文字である場合は出力色を白もしくは黒に置換する。出力色を置換した場合は注目画素の出力色濃度データも出力色に合わせて置換する。即ち図20に示す出力色濃度テーブルの白もしくは黒に該当する出力濃度データ値に置換する。そして注目画素の出力色を記録デバイス206に出力することで、注目画素を印字する。注目画素が黒文字でない場合は特に置換処理を行わず、出力色テーブルの出力をスルー出力する。
減算回路402は注目画素の多値画像濃度データと、出力色濃度データとの減算を行い、色差を算出する回路である。色差分配回路は減算回路402で算出された色差を、第1実施形態中、図7を用いて説明したように周辺画素に分配する。
本実施の形態においてはCMY各色の色差を次に処理する画素へ7/16の重み付けをして分配し、次のラインに存在する画素へ3/16、5/16、1/16の重み付けをして分配する。なお、本実施の形態においては色差を16で除算した際の余りは1/16の重み付けをした画素に割り当てる。
これにより、演算による濃度情報の欠落を防ぎ、画像全面に渡って濃度保存することが可能となる。ここで、1/16の色差は次画素の処理のために色差加算回路401へ渡し、その他の次ラインへ分配する色差は色差積算回路404へ渡す。
色差積算回路は、次ラインのそれぞれの画素に対応する画素毎の色差の和をとり、前ライン色差メモリ405に保管する。
前ライン色差メモリはそれぞれの画素に対する蓄積した色差を格納しており、注目画素が色差加算回路401に入力されたときに対応する画素の色差を色差加算回路401に渡す。
図21はCD処理部の動作例を示すフローチャートである。多値画像濃度データと黒文字信号を受け取ったCD処理部107は、図21に記載のステップにて動作する。
色差加算回路401において黒文字信号により、注目画素が黒文字か否かを判断する(S2101)。注目画素が黒文字の場合はS902へ進み、黒文字でない場合はS903へ進む。
色差分配回路403からの色差即ち前画素からの色差もしくは前ライン色差メモリ405からの色差即ち前ラインの画素からの色差がC=M=Yであるか否かを判断する。前画素や前ラインの画素からの誤差の供給は図6の分配方向からも明らかなように計4画素から供給を受けることとなる。この画素のうち一つ一つに対し、判断を下す(S902)。C=M=Yであった画素の色差供給はS903へ進み、C=M=Yの条件から外れている画素の色差供給はS904へ進む。
S903では注目画素へ前画素からもしくは前ラインの画素からの色差を加算し、S905へ進む。S904では注目画素へ前画素からもしくは前ラインの画素からの色差を加算せず、S905へ進む。
即ちS2101で黒文字でないと判断された場合のS903のステップでの色差の加算例は、第1実施形態中に図8(a)で示されたものと同様である。S2101で黒文字と判断された場合のS903とS904のステップでの色差の加算例は、第1実施形態と同様に、図8(b)のとおりとなる。図8(a)の例では前画素及び前ラインの画素からの色差を全て加算する。図8(b)の例では注目画素の左斜め上の画素即ち前ラインの画素にある色差はC=M=Yの条件から外れているため、注目画素は左斜め上の画素からの色差を加算しない。それ以外の画素にある色差はC=M=Yの条件を満たしているのでこれらの画素からの色差は加算するといった動作を表している。
誤差加算回路401での処理が終了したら出力色テーブル109を参照して注目画素を何色で印刷するか決定する(S905)
次に白・黒置換部110においては黒文字信号を元にS905で処理した注目画素が黒文字か否かを判定する(S906)。そして注目画素が黒文字である場合はS907へ進み、黒文字以外の場合はS911へ進む。S907では黒文字である注目画素の出力色として白もしくは黒が選択されているか否かを判断する。出力色が白もしくは黒が選択されていた場合はS911へ進み、白も黒も選択されていない場合はS908へ進む。
S908では多値画像濃度データのCMY各値をを予め設定してある閾値と比較する。多値画像濃度データのCMY各値が閾値よりも大きい場合はS909にて出力色を黒に置換し、小さい場合はS910にて出力色を白に置換する。以上により、注目画素が黒文字の場合、黒文字以外の場合における出力色が最終的に決定されるので、白・黒置換部110は記録デバイス206へ出力色情報を出力する。
次にS911にて注目画素の多値画像濃度データと、出力色との色差を算出する。各出力色の濃度データは図4に示すように予め設定されている。これらは白紙表面を白としてC、M、Y、R、G、B、Kをそれぞれ印字したものを測色し、演算装置のビット精度幅で正規化したものを使用しても良いし、スキャナ装置で読み取ったデジタル値を使用しても良い。
注目画素の多値画像濃度データと画素に対して決定された出力色に対応する濃度(Cd、Md、Yd)との減算を行うことで入力−出力間の色差を算出する。全画素の処理が終わるまでS2101〜S914を繰り返し、最終画素を処理し終えた場合に全処理を終了する。以上の構成及びステップにより、CD法を用いた印字画像形成において、CD処理に黒文字信号を与え、黒文字部の出力色を白もしくは黒に置換することが実現できる。
上述の第1〜第4実施形態では、画像形成装置の一例としてプリンタについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、コピー機やFAX、複合機など、画像データをプリントできるあらゆる装置に適用可能である。
本発明の第1実施形態を実現する構成ブロック図である。 CD法と濃度補正制御を併用した時のブロック図である。 パッチ濃度を測定する部分の図である。 CD処理部内部ブロック図である。 出力色テーブルを示す図である。 出力色とその濃度データを示すテーブルを示す図である。 色差の分配比率を表す図である。 本発明における色差の分配の受け方を示す図である。 本発明の動作を示すフローチャートである。 図5におけるグレーラインを示す図である。 パッチ濃度測定時のフローチャートである。 濃度測定時のパッチを表す図である。 濃度補正データ作成時のフローチャートである。 測定濃度と濃度補正の特性をあらわす図である。 本発明の第2実施形態を説明する構成ブロック図である。 本発明の第3実施形態を説明する構成ブロック図である 本発明の第4実施形態を説明する画像処理部の内部ブロック図である。 本発明を第4実施形態に係る装置の構成ブロック図である。 CD処理部の内部構成を示すブロック図である。 出力色とその濃度データとの関係を説明するテーブルを示す図である。 本発明の第4実施形態の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
101:黒文字判定部
102:輝度−濃度変換部
103:濃度補正部
104:第一の信号判定部
105:セレクタ
106:濃度補正データ
107:CD処理部
108:第二の信号判定部
109:出力色テーブル
110:白黒置換部
111:色差拡散部
112:カラープリンタ
113:濃度センサ
114:補正データ作成部
202:読み取りデバイス
203:駆動部
204:A/D変換部
205:画像処理部
206:記録デバイス
207:ROM
208:RAM
209:操作部
210:表示部
211:CPU
301:中間転写体
302:濃度測定用パッチ
303:印刷メディア
304:濃度センサの光源
305:濃度センサの受光部
401:色差加算回路
402:減算回路
403:色差分配回路
404:色差積算回路
405:前ライン色差メモリ
1501:第二の実施形態の濃度補正部
1502:第二の実施形態のCD処理部
1601:第三の実施形態の濃度補正部
1602:比較・置換部
1701:色分解・2値化部

Claims (10)

  1. カラー画像データを入力する入力手段と、
    入力したカラー画像データの各色のバランスが揃っているか否か判定し、前記バランスが揃っている場合には、前記注目画素の出力色を白もしくは黒に置換する白黒置換手段と、
    周辺画素についての入力色と出力色の色差データを、注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散手段であって、前記白黒置換手段によってカラー画像データが白もしくは黒に置換された注目画素については、周辺画素の色差データのうち、無彩色を表す色差データのみ注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 注目画素について入力したカラー画像データの各色のバランスが揃っているか否か判定し、前記バランスが揃っている場合には、入力したカラー画像データに対して濃度補正処理を施さず、それ以外の場合は濃度補正処理を施す濃度補正手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記濃度補正手段は、カラー画像データがレッドチャネル、グリーンチャネル、ブルーチャネルを示す3つの信号R、G、Bを含む場合はR=G=B、シアンチャネル、マゼンタチャネル、イエローチャネルを示す3つの信号Y、M、Cを含む場合はC=M=Yであれば、カラー画像データの各色のバランスが揃っていると判定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 入力したカラー画像データ中の黒文字部分を判定する黒文字判定手段と、
    前記黒文字部分と判定された注目画素について、各色のバランスが揃うように、置換を行う置換手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記置換手段は、各色の入力信号の内、最小値、最大値、中央値、又は平均値に、全ての色の信号値を置換することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. カラー画像データを入力する入力手段と、
    入力したカラー画像データ中の黒文字部分を判定する黒文字判定手段と、
    注目画素について黒文字部分と判定された場合には、前記注目画素の出力色を白もしくは黒に置換する白黒置換手段と、
    周辺画素についての入力色と出力色の色差データを、注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散手段であって、前記白黒置換手段によってカラー画像データが白もしくは黒に置換された注目画素については、周辺画素の色差データのうち、無彩色を表す色差データのみ注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 注目画素について黒文字部分と判定された場合には、注目画素についてのカラー画像データに対して濃度補正処理を施さず、それ以外の場合は濃度補正処理を施す濃度補正手段を更に有することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記白黒置換部は、注目画素のカラー画像データと白黒判定用の閾値とを比較し、カラー画像データが該閾値よりも小さい場合は白に置換し、カラー画像データが該閾値よりも大きい場合は黒に置換することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. カラー画像データを入力する入力工程と、
    入力したカラー画像データの各色のバランスが揃っているか否か判定し、前記バランスが揃っている場合には、前記注目画素の出力色を白もしくは黒に置換する白黒置換工程と、
    周辺画素についての入力色と出力色の色差データを、注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散工程であって、前記白黒置換工程によってカラー画像データが白もしくは黒に置換された注目画素については、周辺画素の色差データのうち、無彩色を表す色差データのみ注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散工程と、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  10. カラー画像データを入力する入力工程と、
    入力したカラー画像データ中の黒文字部分を判定する黒文字判定工程と、
    注目画素について黒文字部分と判定された場合には、前記注目画素の出力色を白もしくは黒に置換する白黒置換工程と、
    周辺画素についての入力色と出力色の色差データを、注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散工程であって、前記白黒置換工程によってカラー画像データが白もしくは黒に置換された注目画素については、周辺画素の色差データのうち、無彩色を表す色差データのみ注目画素のカラー画像データに加算する色差拡散工程と、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
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