JP2006041949A - 画像処理プログラム、画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理プログラム、画像処理装置および画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006041949A
JP2006041949A JP2004219203A JP2004219203A JP2006041949A JP 2006041949 A JP2006041949 A JP 2006041949A JP 2004219203 A JP2004219203 A JP 2004219203A JP 2004219203 A JP2004219203 A JP 2004219203A JP 2006041949 A JP2006041949 A JP 2006041949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black component
value
components
type
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004219203A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3941804B2 (ja
Inventor
Maki Kondo
真樹 近藤
Yasunari Yoshida
康成 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2004219203A priority Critical patent/JP3941804B2/ja
Priority to US11/188,742 priority patent/US7460273B2/en
Publication of JP2006041949A publication Critical patent/JP2006041949A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3941804B2 publication Critical patent/JP3941804B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6016Conversion to subtractive colour signals
    • H04N1/6022Generating a fourth subtractive colour signal, e.g. under colour removal, black masking
    • H04N1/6025Generating a fourth subtractive colour signal, e.g. under colour removal, black masking using look-up tables

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)

Abstract

【課題】 インク材料の違いによる光沢度の差により生じる擬似輪郭を防ぐ画像処理プログラム、画像処理装置および画像処理方法を提供すること。
【解決手段】 RGB値により構成される画像情報は、あらかじめ設定されたMaxKの値に基づいてCMYK成分へ変換される。この際、MaxKの値は顔料であるK成分と染料であるCMY成分とのインク材料の違いによる光沢度の差が発生しないように設定されている。よって、PCプリントまたはメディアプリントを用いてCMYK成分により構成される画像情報を印刷しても、光沢度の差による擬似輪郭を発生せず、自然なカラー画像の印刷が可能となる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ブラック成分の光沢と他の成分の光沢とが異なることにより発生する疑似輪郭を防止することができる画像処理プログラム、画像処理装置および画像処理方法に関するものである。
フルカラー画像における色再現は、理想的にはシアン(以下「C」という)、マゼンタ(以下「M」という)、イエロー(以下「Y」という)の3原色インクで実現できるが、C、M、Yの3原色インクを合成することによって再現される「グレースケール」は、C、M、Yの3原色のバランスにより作られているため全ての階調で完全なバランスを取ることが難しく、グレースケールが色味を帯びたり、黒色としての濃度が不足するといった問題がある。また、重ね打ちされるC、M、Yの3原色の画素が相互に位置ずれを起こすことによって画素の周囲に色が付く等、「黒」としての品位を充分に確保することができない。このため、現在使用されているカラープリンタ等の多くの画像記録装置では、C、M、Yの3原色にK(ブラック成分)を含めたC、M、Y、Kの4色インクを用いてフルカラー画像を記録することが一般的に行われている。このように、C、M、Yの3原色インクに加えてKインクを使用することにより、記録されたカラー画像の「黒」の品位を確保することができるが、一方で、淡色部分にKインクによるドットが直接形成されると、淡色部分に対するKインクによるドットの「ザラツキ」が目立って、不自然なカラー画像になるといった問題点があった。
このようなKインクによるドットの「ザラツキ」の問題を解決するために、特開2001−203901号公報(特許文献1)において、RGBの3原色成分またはCMYKの4色成分からなる入力画像データに基づいて無彩色成分を算出する。そして、この無彩色成分と入力画像データに基づいて、有彩色成分に分配するための分配データと実際に出力すべき無彩色成分とをGCR変換等を用いて算出し、この分配データを有彩色成分に合成することで、入力画像データをCMYKの4色成分からなる画像データに変換することが開示されている。このようにして変換された画像データに基づいてカラー画像を記録すると、淡色部分におけるKインクのドットの生成が抑えられ、淡色部分において目障りであったKインクの「ザラツキ」を解消することができる。
特開2001−203901号公報
しかしながら、4色成分からなるカラー画像の記録においては、CMYK成分全て染料のインク材料を用いるプリンタ以外にCMY成分は染料インク、一方、K成分は顔料インクといった異なる性質のインク材料を用いるプリンタにおいては、CMYKに基づいて4色成分からなるカラー画像を記録する際にインク材料の光沢度の差により、特に濃色部分において「擬似輪郭」が発生し、違和感のない自然なカラー画像を実現することができないという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、ブラック成分の光沢と他の成分の光沢との差により発生する擬似輪郭を防止することができる画像処理プログラム、画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の画像処理プログラムは、画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの値を入力する入力ステップと、その入力ステップにより入力された入力値を、印刷に用いられるブラック成分を含む複数成分の出力値に変換する変換ステップと、その変換ステップにより変換された画像情報を印刷データとして出力し、または印刷する印刷ステップを有するものであって、前記変換ステップは、ブラック成分の出力値が、ブラック成分を含まない複数成分により形成される画像の光沢と、ブラック成分とブラック成分以外の複数成分とにより形成される画像の光沢との差が発生しないブラック成分の最大値以下に設定されるように構成されている。
請求項2記載の画像処理プログラムは、請求項1記載の画像処理プログラムにおいて、前記変換ステップは、画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの入力値に対する出力値として、ブラック成分を含む複数成分の値が記憶された変換テーブルにより変換するものであり、その変換テーブルのブラック成分の出力値は前記最大値以下に設定されるように構成されている。
請求項3記載の画像処理プログラムは、請求項2記載の画像処理プログラムにおいて、前記変換ステップは、前記印刷ステップにより印刷されるシート材の種類を設定するシート材種類設定ステップまたは前記印刷ステップにおいて使用されるインクの種類を設定するインク種類設定ステップまたは前記印刷ステップにおける解像度を設定する解像度設定ステップと、前記シート材種類設定ステップにより設定されるシート材の種類または前記インク種類設定ステップにより設定されるインクの種類または前記解像度設定ステップにより設定される解像度にそれぞれ応じてブラック成分の前記最大値が設定された複数の前記変換テーブルとを有し、その変換テーブルの中からシート材の種類またはインクの種類または解像度に対応した変換テーブルを選択し、その変換テーブルを用いてブラック成分を含む複数成分の値を設定するように構成されている。
請求項4記載の画像処理プログラムは、請求項1記載の画像処理プログラムにおいて、前記変換ステップは、画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの入力値に対する出力値として、ブラック成分を含まない複数成分の値へ変換する色変換ステップと、その色変換ステップにより変換されたブラック成分を含まない複数成分から、ブラック成分の値を前記最大値以下に設定し、且つ、そのブラック成分の値に応じてブラック成分以外の複数成分の値を設定するブラック成分設定ステップとを備えるように構成されている。
請求項5記載の画像処理プログラムは、請求項4記載の画像処理プログラムにおいて、前記ブラック成分設定ステップによるブラック成分以外の複数成分の出力値は、前記色変換ステップにより変換されたブラック成分を含まない複数成分の変換値と前記最大値以下に設定されたブラック成分の値との差により算出されるように構成されている。
請求項6記載の画像処理プログラムは、請求項4または5に記載の画像処理プログラムにおいて、前記ブラック成分設定ステップは、前記印刷ステップにより印刷されるシート材の種類を設定するシート材種類設定ステップまたは前記印刷ステップにおいて使用されるインクの種類を設定するインク種類設定ステップまたは前記印刷ステップにおける解像度を設定する解像度設定ステップと、前記シート材種類設定ステップにより設定されるシート材の種類または前記インク種類設定ステップにより設定されるインクの種類または前記解像度設定ステップにより設定される解像度にそれぞれ応じてブラック成分の前記最大値を記憶したブラック成分最大値記憶手段とを有し、そのブラック成分最大値記憶手段の中からシート材の種類またはインクの種類または解像度に対応したブラック成分の最大値を選択し、そのブラック成分の最大値を用いてブラック成分以外の複数成分の値を設定するように構成されている。
請求項7記載の画像処理プログラムは、印刷に用いられるブラック成分を含む複数成分により構成される画像情報を入力する入力ステップと、その入力ステップにより入力された入力値を印刷データに変換する変換ステップと、その変換ステップにより変換された画像情報を印刷データとして出力し、または印刷する印刷ステップとを有するものであって、前記変換ステップは、前記入力ステップにより入力された複数成分のうちブラック成分の値が、ブラック成分を含まない複数成分により形成される画像の光沢とブラック成分を含む複数成分とにより形成される画像の光沢との差が発生しない最大値を超える場合は、ブラック成分をその最大値に変更し、且つ、その変更されたブラック成分の値に応じてブラック成分以外の複数成分の値を変更するブラック成分変更ステップとを備えるように構成されている。
請求項8記載の画像処理プログラムは、請求項7記載の画像処理プログラムにおいて、前記ブラック成分変更ステップによるブラック成分以外の複数成分の出力値は、ブラック成分以外の複数成分の入力値にブラック成分の入力値と前記最大値との差を加算することにより算出されるように構成されている。
請求項9記載の画像処理プログラムは、請求項7または8に記載の画像処理プログラムにおいて、前記ブラック成分変更ステップは、前記印刷ステップにより印刷されるシート材の種類を設定するシート材種類設定ステップまたは前記印刷ステップにおいて使用されるインクの種類を設定するインク種類設定ステップまたは前記印刷ステップにおける解像度を設定する解像度設定ステップと、前記シート材種類設定ステップにより設定されるシート材の種類または前記インク種類設定ステップにより設定されるインクの種類または前記解像度設定ステップにより設定される解像度にそれぞれ応じてブラック成分の前記最大値を記憶したブラック成分最大値記憶手段とを有し、そのブラック成分最大値記憶手段の中からシート材の種類またはインクの種類または解像度に対応したブラック成分の最大値を選択し、そのブラック成分の最大値を用いてブラック成分以外の複数成分の値を設定するように構成されている。
請求項10記載の画像処理装置は、画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの値を入力する入力手段と、その入力手段により入力された入力値を、印刷に用いられるブラック成分を含む複数成分の出力値に変換する変換手段と、その変換手段により変換された画像情報を印刷データとして出力し、または印刷する印刷手段を有するものであって、前記変換手段は、ブラック成分の出力値が、ブラック成分を含まない複数成分により形成される画像の光沢と、ブラック成分とブラック成分以外の複数成分とにより形成される画像の光沢との差が発生しないブラック成分の最大値以下に設定されるように構成されている。
請求項11記載の画像処理装置は、請求項10記載の画像処理装置において、前記変換手段は、画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの入力値に対する出力値として、ブラック成分を含む複数成分の値が記憶された変換テーブルにより変換するものであり、その変換テーブルのブラック成分の出力値は前記最大値以下に設定されるように構成されている。
請求項12記載の画像処理装置は、請求項11記載の画像処理装置において、前記変換手段は、前記印刷手段により印刷されるシート材の種類を設定するシート材種類設定手段または前記印刷手段において使用されるインクの種類を設定するインク種類設定手段または前記印刷手段における解像度を設定する解像度設定手段と、前記シート材種類設定手段により設定されるシート材の種類または前記インク種類設定手段により設定されるインクの種類または前記解像度設定手段により設定される解像度にそれぞれ応じてブラック成分の前記最大値が設定された複数の前記変換テーブルとを有し、その変換テーブルの中からシート材の種類またはインクの種類または解像度に対応した変換テーブルを選択し、その変換テーブルを用いてブラック成分を含む複数成分の値を設定するように構成されている。
請求項13記載の画像処理装置は、請求項10記載の画像処理装置において、前記変換手段は、画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの入力値に対する出力値として、ブラック成分を含まない複数成分の値へ変換する色変換手段と、その色変換手段により変換されたブラック成分を含まない複数成分から、ブラック成分の値を前記最大値以下に設定し、且つ、そのブラック成分の値に応じてブラック成分以外の複数成分の値を設定するブラック成分設定手段とを備えるように構成されている。
請求項14記載の画像処理装置は、請求項13記載の画像処理装置において、前記ブラック成分設定手段によるブラック成分以外の複数成分の出力値は、前記色変換手段により変換されたブラック成分を含まない複数成分の変換値と前記最大値以下に設定されたブラック成分の値との差により算出されるように構成されている。
請求項15記載の画像処理装置は、請求項13または14に記載の画像処理装置において、前記ブラック成分設定手段は、前記印刷手段により印刷されるシート材の種類を設定するシート材種類設定手段または前記印刷手段において使用されるインクの種類を設定するインク種類設定手段または前記印刷手段における解像度を設定する解像度設定手段と、前記シート材種類設定手段により設定されるシート材の種類または前記インク種類設定手段により設定されるインクの種類または前記解像度設定手段により設定される解像度にそれぞれ応じてブラック成分の前記最大値を記憶したブラック成分最大値記憶手段とを有し、そのブラック成分最大値記憶手段の中からシート材の種類またはインクの種類または解像度に対応したブラック成分の最大値を選択し、そのブラック成分の最大値を用いてブラック成分以外の複数成分の値を設定するように構成されている。
請求項16記載の画像処理装置は、印刷に用いられるブラック成分を含む複数成分により構成される画像情報を入力する入力手段と、その入力手段により入力された入力値を印刷データに変換する変換手段と、その変換手段により変換された画像情報を印刷データとして出力し、または印刷する印刷手段とを有するものであって、前記変換手段は、前記入力手段により入力された複数成分のうちブラック成分の値が、ブラック成分を含まない複数成分により形成される画像の光沢とブラック成分を含む複数成分とにより形成される画像の光沢との差が発生しない最大値を超える場合は、ブラック成分をその最大値に変更し、且つ、その変更されたブラック成分の値に応じてブラック成分以外の複数成分の値を変更するブラック成分変更手段とを備えるように構成されている。
請求項17記載の画像処理装置は、請求項16記載の画像処理装置において、前記ブラック成分変更手段によるブラック成分以外の複数成分の出力値は、ブラック成分以外の複数成分の入力値にブラック成分の入力値と前記最大値との差を加算することにより算出されるように構成されている。
請求項18記載の画像処理装置は、請求項16または17に記載の画像処理装置において、前記ブラック成分変更手段は、前記印刷手段により印刷されるシート材の種類を設定するシート材種類設定手段または前記印刷手段において使用されるインクの種類を設定するインク種類設定手段または前記印刷手段における解像度を設定する解像度設定手段と、前記シート材種類設定手段により設定されるシート材の種類または前記インク種類設定手段により設定されるインクの種類または前記解像度設定手段により設定される解像度にそれぞれ応じてブラック成分の前記最大値を記憶したブラック成分最大値記憶手段とを有し、そのブラック成分最大値記憶手段の中からシート材の種類またはインクの種類または解像度に対応したブラック成分の最大値を選択し、そのブラック成分の最大値を用いてブラック成分以外の複数成分の値を設定するように構成されている。
請求項19記載の画像処理方法は、画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの入力値を、印刷に用いられるブラック成分を含む複数成分の出力値に変換する変換ステップを有するものであって、ブラック成分とブラック成分を含まない複数成分との合成比率が徐々に変化する色見本を印刷する印刷ステップと、その印刷ステップにより印刷された色見本のうち、光沢度が印刷に用いられるブラック成分を含まない複数成分により形成された色の光沢度とほぼ同一である色見本を判定する光沢度判定ステップと、その光沢度判定ステップにより判定された光沢度がほぼ同一である色見本のうち、ブラック成分が最も多く含まれる合成比率に基づいてブラック成分の最大値を決定する最大値決定ステップとを有し、前記変換ステップは、ブラック成分の出力値が、前記最大値決定ステップにより決定された最大値以下に変換するように設定されるように構成されている。
請求項1記載の画像処理プログラムおよび請求項10記載の画像処理装置によれば、画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの値は入力ステップおよび入力手段により入力され、その入力された入力値は、ブラック成分を含まない複数成分により形成される画像の光沢と、ブラック成分とブラック成分以外の複数成分とにより形成される画像の光沢との差が発生しないブラック成分の最大値以下に設定された変換ステップおよび変換手段により変換され、その変換された画像情報は印刷ステップおよび印刷手段により印刷データとして出力または印刷される。したがって、印刷データは、ブラック成分を含まない複数成分により形成される画像の光沢と、ブラック成分とブラック成分以外の複数成分とにより形成される画像の光沢との差が発生しないので、光沢度の差によって生じる擬似輪郭が発生しないという効果がある。
請求項2記載の画像処理プログラムおよび請求項11記載の画像処理装置によれば、請求項1記載の画像処理プログラムおよび請求項10記載の画像処理装置の奏する効果に加え、ブラック成分を含む複数成分の値が記憶された変換テーブルは、画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの入力値を、ブラック成分以外の成分の出力値とブラック成分の出力値を最大値以下に設定して変換を行う。したがって、ブラック成分を含まない複数成分からブラック成分を設定する方法に比べ、元の画像情報をより忠実に印刷データに変換することができ、また、ブラック成分の出力値は最大値以下に設定されているので、ブラック成分を含まない複数成分により形成される画像の光沢と、ブラック成分とブラック成分以外の複数成分とにより形成される画像の光沢との差が発生しない。よって、光沢度の差によって生じる擬似輪郭を生じることなく、複数の基本色の組み合わせの入力値をブラック成分を含む複数成分の出力値に変換することができるという効果がある。
請求項3記載の画像処理プログラムおよび請求項12記載の画像処理装置によれば、請求項2記載の画像処理プログラムおよび請求項11記載の画像処理装置の奏する効果に加え、印刷されるシート材の種類を設定するシート材種類設定ステップおよびシート材種類設定手段または使用されるインクの種類を設定するインク種類設定ステップおよびインク種類設定手段または印刷における解像度を設定する解像度設定ステップおよび解像度設定手段を備えている。そして、シート材種類設定ステップおよびシート材種類設定手段により設定されるシート材の種類またはインク種類設定ステップおよびインク種類設定手段により設定されるインクの種類または解像度設定ステップおよび解像度設定手段により設定される解像度にそれぞれ応じてブラック成分の最大値が設定された変換テーブルを有している。このように、シート材の種類またはインクの種類または解像度の変更に応じてブラック成分の最大値が設定されているので、シート材の種類またはインクの種類または解像度の変更に従いブラック成分の最大値を選択し、擬似輪郭を生じることなく印刷を行うことができるという効果がある。
請求項4記載の画像処理プログラムおよび請求項13記載の画像処理装置によれば、請求項1記載の画像処理プログラムおよび請求項10記載の画像処理装置の奏する効果に加え、色変換ステップおよび色変換手段は画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの入力値をブラック成分を含まない複数成分の出力値へ変換する。そして、ブラック成分を含まない複数成分からブラック成分の値を最大値以下に設定し、そのブラック成分の値に応じてブラック成分以外の複数成分の値を設定するブラック成分設定ステップおよびブラック成分設定手段を備えている。このように、入力値はブラック成分を含まない複数成分の出力値へ変換するので、ブラック成分を含む複数成分の出力値へ変換する場合に比べてデータ量が少なくてよく、少ない記憶容量で処理できるという効果がある。
請求項5記載の画像処理プログラムおよび請求項14記載の画像処理装置によれば、請求項4記載の画像処理プログラムおよび請求項13記載の画像処理装置の奏する効果に加え、ブラック成分以外の複数成分の値の出力値は、色変換ステップおよび色変換手段により変換されたブラック成分を含まない複数成分の変換値と最大値以下に設定されたブラック成分の値との差により算出する。これにより、最大値以下に設定された値に応じてブラック成分を含まない複数成分の値の出力値が算出されるので、ブラック成分の光沢度とブラック成分以外の複数制分の光沢度の差が生じず、擬似輪郭が発生しないと同時にブラック成分以外の成分が適正に補正されるので、入力される画像の色が忠実に印刷されるという効果がある。
請求項6記載の画像処理プログラムおよび請求項15記載の画像処理装置によれば、請求項4または5に記載の画像処理プログラムおよび請求項13または14に記載の画像処理装置の奏する効果に加え、印刷されるシート材の種類を設定するシート材種類設定ステップおよびシート材種類設定手段または使用されるインクの種類を設定するインク種類設定ステップおよびインク種類設定手段または印刷における解像度を設定する解像度設定ステップおよび解像度設定手段を備えている。そして、シート材種類設定ステップおよびシート材種類設定手段により設定されるシート材の種類またはインク種類設定ステップおよびインク種類設定手段により設定されるインクの種類または解像度設定ステップおよび解像度設定手段により設定される解像度にそれぞれ応じてブラック成分の最大値が記憶されたブラック成分最大値記憶手段を有している。このように、シート材の種類またはインクの種類または解像度の変更に応じてブラック成分の最大値が記憶されているので、シート材の種類またはインクの種類または解像度の変更に従いブラック成分の最大値を選択し、擬似輪郭を生じることなく印刷を行うことができるという効果がある。
請求項7記載の画像処理プログラムおよび請求項16記載の画像処理装置によれば、画像情報が構成されるブラック成分を含む複数成分の値は入力ステップおよび入力手段により入力され、その入力された入力値は、ブラック成分を含まない複数成分により形成される画像の光沢と、ブラック成分を含む複数成分により形成される画像の光沢との差が発生しないブラック成分の最大値を超える場合には、ブラック成分をその最大値に変更し、且つ、その変更されたブラック成分の値に応じてブラック成分以外の複数成分の値を変更するブラック成分変更ステップおよびブラック成分変更手段を有する変換ステップにより変換され、その変換された画像情報は印刷ステップおよび印刷手段により印刷データとして出力または印刷される。このように、ブラック成分を含まない複数成分により形成される画像の光沢と、ブラック成分を含む複数成分により形成される画像の光沢との差が発生する場合にブラック成分は最大値に変更され、その変更された値に応じてブラック成分以外の複数成分の値が変更されるので、光沢度の差によって生じる擬似輪郭が発生しないとともに、入力される画像の色が忠実に印刷されるという効果がある。
請求項8記載の画像処理プログラムおよび請求項17記載の画像処理装置によれば、請求項7記載の画像処理プログラムおよび請求項16記載の画像処理装置の奏する効果に加え、ブラック成分以外の複数成分の出力値は、ブラック成分以外の複数成分の入力値にブラック成分の入力値と最大値との差を加算することにより算出される。これにより、ブラック成分の入力値と最大値に応じてブラック成分の出力値とブラック成分以外の複数成分の出力値が算出されるので、ブラック成分の光沢度とブラック成分以外の複数制分の光沢度の差が生じず、擬似輪郭が発生しないという効果がある。
請求項9記載の画像処理プログラムおよび請求項18記載の画像処理装置によれば、請求項7または8に記載の画像処理プログラムおよび請求項16または17に記載の画像処理装置の奏する効果に加え、印刷されるシート材の種類を設定するシート材種類設定ステップおよびシート材種類設定手段または使用されるインクの種類を設定するインク種類設定ステップおよびインク種類設定手段または印刷における解像度を設定する解像度設定ステップおよび解像度設定手段を備えている。そして、シート材種類設定ステップおよびシート材種類設定手段により設定されるシート材の種類またはインク種類設定ステップおよびインク種類設定手段により設定されるインクの種類または解像度設定ステップおよび解像度設定手段により設定される解像度にそれぞれ応じてブラック成分の最大値が記憶されたブラック成分最大値記憶手段を有している。したがって、複数の変換テーブルやブラック成分設定ステップまたはブラック成分設定手段をもつことなく、シート材の種類またはインクの種類または解像度の変更に応じたブラック成分の最大値を選択し、擬似輪郭を生じることなく印刷を行うことができるという効果がある。
請求項19記載の画像処理方法によれば、印刷ステップによりブラック成分とブラック成分を含まない複数成分との合成比率が徐々に変化する色見本を印刷し、その色見本のうち、ブラック成分を含まない複数成分により形成された色の光沢度とほぼ同一である色見本を光沢度判定ステップにより判定し、その判定された光沢度がほぼ同一である色見本のうち、ブラック成分が最も多く含まれる合成比率に基づいて最大値決定ステップがブラック成分の最大値を決定する。このように、色見本に基づいて光沢度の差が発生せず、且つ、ブラック成分が最も多く含まれるブラック成分の最大値を決定するので、擬似輪郭が生じないブラック成分の最大値を決定することができるという効果がある。
以下、本発明の第1の実施例について、図面を参照して説明する。図1は、パーソナルコンピュータ20(以下「PC」という)とプリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。このプリンタ1は、PC20から入力する画像情報またはプリンタ20に備えられている外部メディアスロット6に装着される外部メディア40に記録された画像情報を印刷することができるように構成されている。
プリンタ1は、CPU2と、RAM3と、ROM4と、USBインターフェイス5と、USB接続端子7と、切替スイッチ9と、外部メディアスロット6と、操作パネル30と、印字ヘッド8とを備えている。
CPU2は、ROM4に記録された各種プログラムを実行するマイクロプロセッサであり、RAM3は、CPU2が各種プログラムを実行する際、変数などを一時記憶するワークエリアを有するメモリである。ROM4は、CPU2により実行される各種プログラムや、そのプログラムを実行する際に参照する定数やテーブルを記憶する読み出し専用のメモリである。ROM4には、制御プログラムである色変換プログラム4a及び印刷制御プログラム4bと、変換テーブルであるUCRカーブ1(4c)、UCRカーブ2(4d)及びルックアップテーブルであるLUT1−M(4e)とLUT2−M(4f)等が記憶されている。
色変換プログラム4aは、入力される印刷情報に含まれるRGBなどの値を、このプリンタにおいて最適な状態で印刷を行うことができるように変換するプログラムであって、印刷に使用するインクや印刷されるシート材の種類や印刷の解像度などに適合するように、最適なUCRカーブやルックアップテーブルを用いて変換するものである。
印刷制御プログラム4bは、色変換プログラム4aにより変換された印刷を行うための画像情報に応じて、印字ヘッド8や図示しない印字ヘッド8を搭載するキャリッジやシート材を駆動する駆動装置を制御するものである。
UCRカーブ1(4c)、UCRカーブ2(4d)は、C、M、Yの3成分からK(ブラック)成分を生成する際に使用される変換カーブで、印刷に使用するインクや印刷されるシート材の種類や印刷の解像度などに応じてKの値の最大値であるMaxKが設定された複数のUCRカーブが記憶されている。
ルックアップテーブルであるLUT1−M(4e)、LUT2−M(4f)は、メディアに記憶された画像情報が有する3色の基本色(RGB)の組み合わせの値を入力し、PC20から入力した画像情報により印刷された画像と同等の画像を得ることができるようにCMYに変換する変換テーブルである。UCRカーブと同様に、印刷に使用するインクや印刷されるシート材の種類や印刷の解像度などに応じて複数のルックアップテーブルが記憶されている。
USBインターフェイス5は、USB接続端子7に接続されたUSBケーブルを通じてPC20と通信を行うもので、ここでは、PC20から印刷を行うための印刷データ(C、M、Y、K)を入力する。
外部メディアスロット6は、デジタルカメラなどで撮影された画像情報(イメージデータ)を記憶する外部メディア40を着脱自在に装着することができ、装着された外部メディア40から直接画像情報(R、G、B)を入力する。
スイッチ9は、USBインターフェイス5の出力と外部メディアスロット6の出力とを切り替えるスイッチで、外部メディアスロット6に外部メディアが装着された場合には、外部メディアスロット6に切り替えられるようにしてもよく、ユーザが任意に切り替えるようにしてもよい。
印字ヘッド8は、図示しないキャリッジに搭載され、印刷を行うシート材の上を移動してシート材の所定の位置に所定のインクを吐出するものである。
操作パネル30は、プリンタ1の各種設定をユーザが行うことができるものであり、図2を参照して後述する。
PC20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、ハードディスク24(以下「HDD」という)と、USBインターフェイス25等により構成されている。CPU21は、ROM22やHDD24に記憶された各種プログラムを実行するマイクロプロセッサであり、RAM23は、CPU21が各種プログラムを実行する際、変数などを一時記憶するワークエリアを有するメモリである。
HDD24は、不揮発性の大記憶容量を有するメモリであり、いわゆるOS(オペレーティングシステム)や各種アプリケーションプログラムなどが記憶される。本発明に関する記憶内容としては、デジタルカメラなどで撮影されたイメージデータ24a、色変換プログラム24b、ルックアップテーブルであるLUT1−PC(24c)とLUT2−PC(24d)が記憶されている。
イメージデータ24aは、デジタルカメラからUSBインターフェイス25を介して入力され、HDD24に記憶される。色変換プログラム24aは、イメージデータ24aなどの印刷を行うために、イメージデータ24aを構成しているRGB値からルックアップテーブル24cまたは24dを参照して、CMYK値に変換するプログラムである。
ルックアップテーブル24c,24dは、RGB値で表される3次元のデータをCMYKの4次元のデータに変換するものである。これらの色変換プログラム24b及びルックアップテーブル24c,24dは、使用するプリンタ1に対応する処理を行うように設定されるものであり、プリンタ1に添付されたCD−ROMなどにより供給され、PC20においては、図示しないCD−ROMドライブによりこれらのデータを読み込んでハードディスク24に記憶される。なお、これらのデータは、図示しない通信インターフェイスを装備し、インターネットなどのネットワークを介して受信するようにしてもよい。
USBインターフェイス25は、USB端子26に接続されるUSBケーブルを通じて外部機器と通信を行うインターフェイスで、デジタルカメラなどが撮影した画像情報を入力したり、プリンタ1に印刷を行うための印刷情報を出力したり、プリンタ1のスキャナ機能により取り込まれた画像情報を受信するものである。
図2(a)は、プリンタ1の操作パネル30の部分平面図であり、(b)は、その正面図である。このプリンタ1は、ファックス、コピー、スキャンなどを行うことができる複合機であり、スイッチ33により、これらの機能が選択される。PC20から画像情報を受信した場合は、いずれの機能が選択されていても印刷を実行するように構成されている。
各機能における各種設定は、設定スイッチ31を操作することにより行われ、ダイヤルボタン部32は、ファックスを送信する場合に相手のファックス番号を入力するなどに使用される。表示部34は、液晶により構成され、設定状態を表示したり、この液晶に表示される機能の中からカーソルを移動することなどにより選択することができる。
カーソルキー35は、表示部34に表示されたカーソルを移動したり、表示された機能の中から選択を行う際に使用されるものである。ストップボタン37は、各種機能を実行している場合に、その機能の実行の開始を指示するボタンである。フラットベッド39は、コピー、ファックス、スキャンを行う際に、資料の画像を読み込むために資料を配置する面である。
プリンタ1の正面には、印刷が終了したシート材を排出する排出トレイ50と、各種外部メディアを装着する外部メディアスロットが形成されている。この図では、コンパクトフラッシュ(登録商標)用のスロット41、メモリスティック(登録商標)用のスロット42、スマートメディア(登録商標)用のスロット43が備えられている。
図3(a)は、PC20において画像情報から印刷データが生成される処理(PCプリント)を示すフローチャートであり、(b)は、プリンタ1において、装着された外部メディアに記憶された画像情報から印刷情報を生成する処理(メディアプリント)を示すフローチャートである。
PC20においては、まず、デジタルカメラ等により撮影されHDD24に取り込まれたRGB(レッド、グリーン、ブルーの光の3原色)値により形成された画像情報の読み出しを行う(S1)。
次に、RGB値により形成される画像情報は、RGBをCMYK成分へ変換するルックアップテーブル24cを参照することにより、CMYK成分に変換される(S2)。入力値であるRGBは、各R、G、Bが1バイトで表され、10進数で0から255の範囲をとる。ルックアップテーブル24cは、入力値であるそれぞれのRGBについて、0から255の範囲を16に等分割し、この分割点であるグリッドの交点に出力値を記憶するものである。したがって、各R軸、G軸、B軸は17のグリッドを有し、グリッドの交点の総数は、17の3乗あり、その交点に対応して、CMYK値が記憶されている。このK値は後述するブラック成分の最大であるMaxKの値以下に設定されている。なお、入力値が隣り合うグリッドの間の中間の値である場合には、隣り合うグリッドの出力値を線形補間などの方法により補間して出力値が求められる。
CMYK成分が求められると、次にハーフトーン処理が行われる(S3)。ハーフトーン処理では、CMYK値から、インクを吐出する大きさである、大ドット、中ドット、小ドットあるいはインクを吐出しないを決定する誤差拡散処理またはディザ処理が行われる。このようにして形成されたCMYK値の印刷情報をプリンタへ出力する(S4)。
一方、メディアプリントの場合は、まず外部メディアスロット6に装着された外部メディア40に記憶されているRGB値の画像情報の読み出しを行う(S5)。次に、RGB値により形成される画像情報は、RGBをCMY成分へ変換するルックアップテーブル4eを参照することにより、CMY成分に変換される(S6)。なお、RGBをCMYK成分へ変換するルックアップテーブル24cのデータ量は、RGBをCMY成分へ変換するルックアップテーブル4eのデータ量と比べて非常に大きい。そのため、ROM4(図1参照)にはRGBをCMY成分へ変換するルックアップテーブルを記憶している。
次に、CMY成分により形成される画像情報からUCRカーブ4cを参照し、K値を求め、そのK値に応じてCMYの各値を変更する(S7)。後述するようにUCRカーブ4cは、ブラック成分の値をブラック成分の最大値MaxK以下になるように設定されている。CMYK成分が求められると、PCプリントの場合と同様にハーフトーン処理が行われ(S8)、印刷処理(S9)により印刷が行われる。
続いて、図4から6を参照してブラック成分の最大値であるMaxKの決定方法について説明する。ブラック成分の光沢とブラック成分以外の光沢が異なることにより、濃色部分において擬似輪郭が発生するのを防止するために、ブラック成分以外の成分により形成される濃色の光沢と、ブラック成分を含む成分により形成される濃色の光沢とが、ほぼ同一となるブラック成分を含む成分のうちで、最大のブラック成分を含むものを抽出し、そのブラック成分の値を最大値とするものである。そのために、ブラック成分とブラック成分以外の成分の量少しずつを変えた色見本を印刷し、その色見本の光沢を目視あるいは測定することにより、ブラック成分を含まない成分による光沢とほぼ同一の光沢で、ブラック成分を最も多く含む色見本を見いだし、その色見本に含まれるブラック成分の量を最大値、MaxKとする。
図4は、色見本の形成方法を示す図であって、CMY成分とK成分のそれぞれのインク量の変化を表すグラフと、このグラフの下方で横軸に平行に帯状のCMY成分とK成分とのインク量をそれぞれ変化させて印刷した色見本を示している。
このグラフにおいて、横軸は、CMY成分とK成分のインクの量が17段階に変化する変化を、縦軸に、インクの量を0から255の値で示している。右方向へ向かうに従ってインクの量が増加する直線(細い実線)はCMY成分のインク量を、一方、右方向へ向かうに従ってインクの量が減少する直線(太い実線)はK成分のインク量を示している。グラフの下に示された色見本は、左端の(No.1)は、K成分の値を255とし、C、M、Yの各成分は0として印刷されたものであり、左から2番目の(No.2)は、K成分の値は240とし、C、M、Yの各成分は16として印刷されたものである。3番目以降の色見本も同様にC、M、Yの各成分は16ずつ増加し、一方、K成分は16ずつ減少して印刷されたもので、最終的に17の色見本が形成されている。ただし、各成分を8ずつ増加または減少させて33の色見本にしてもよいし、4ずつ増加または減少させて65の色見本にしてもよい。
このようにして色見本を形成すると顔料であるK成分と染料であるCMY成分とのインク材料の違いによる光沢度の違いを目視により確認することができる。すなわち、最右側の色見本が、ブラック成分を含まないCMYのみにより形成される色見本であるので、右端から順に、各色見本の光沢と、右端の色見本の光沢と比較し、ほぼ同一の光沢を有する色見本のうち最も左側に位置する色見本を抽出する。そして、その色見本が含むブラック成分の値をMaxKに決定する。
この色見本を目視するという簡単な作業により、ブラック成分を含まない色見本と光沢度に差異がなく、且つ、最もK成分のインク量が多く含まれる色見本を見いだし、ブラック成分の最大値MaxKを設定することができる。
目視により、光沢の差異判別が難しい場合は、色見本の光沢度を測定器により測定し、測定結果に基づいて、ブラック成分の最大値MaxKを決定することができる。
図5は、図4に示す色見本の光沢度を測定器により測定し、その結果をグラフにしたものである。光沢度の測定にはスガ試験機のデジタル変角光沢計(UGV−5K)を用い、測定角度を45度としている。このグラフは、図4と同様に、横軸に、色見本の並びを表し、C、M、Yの各成分は左から右へ向かって一定割合で増加し、一方、K成分は左から右へ向かって一定割合で減少する。縦軸は、光沢度を%で示している。このグラフから分かるように、CMYのみより形成された右端の色見本の光沢度は、0.4%であり、この色見本から左方の色見本であるCMKが各64、Kが192という値で印刷された色見本まで、同じ光沢度であり、この色見本よりKの成分が多い色見本の光沢度は、大きくなっている。したがって、この場合は、MaxKの値を192に決定する。
図6は、各色見本の光沢度を比較してMaxKを設定するフローチャートである。
まず、グロス0に光沢度の比較の基準値としてK0、CMY255の光沢度を代入する(S10)。上記のグラフの場合は、この光沢度は、0.4%である。続いて変数mに1を代入し(S11)、右端の色見本から順にその色見本の光沢度とグロス0の光沢度を比較する(S12)。すなわち、まずK16、CMY240の光沢度とK0、CMY255の光沢度との比較を行い、これらの光沢度が等しければ(S12:Yes)、mの値を1加算する(S13)。そして、mの値が17か否かを判断し(S14)、mの値が17でない場合は(S14:No)S12の処理に戻り、2番目の色見本の光沢度とグロス0の光沢度との比較が行われる。
S12の比較処理において、色見本の光沢度とグロス0の光沢度とが異なると判断した場合は(S12:No)、mから1を引いた色見本のKの値をMaxKとして決定する(S16)。S14の判断処理において、mの値が17に達した場合は(S14:Yes)、すべての色見本の光沢度が同一であるのでMaxKを255と設定し(S15)、この処理を終了する。
以上のようにしてブラック成分の最大値MaxKが決定されると、この値に基づいて、UCRカーブを補正し、ブラック成分の値が最大値MaxKを超えないように設定する。
図7は、UCRカーブ4cの一例を示している。前述したように、メディアプリントでは、ルックアップテーブル4eにより変換されたCMY成分をUCRカーブ4cを用いてK成分の値を求める。このカーブは、横軸にC、M、Yの最小値であるmin(CMY)を、縦軸にKを表示したものであり、min(CMY)をxとし、K=xとする場合や、図7に示す曲線のようにxが小さい範囲ではKの値は0とし、xが大きくなるに従ってKの値が増加するカーブなどが用いられる。このMaxKの値は、印刷に用いるインクの種類、印刷されるシート材の種類、印刷の解像度により異なり、これらの種々の条件において、MaxKの値が決定される。
図7において、太い実線で示されるカーブは、最大値がMaxK1である場合のUCRカーブである。最大値がMaxK1より小さいMaxK2である場合には、実線で示すUCRカーブの最大値がMaxK2を超えないように、図7において示す直線A(一点鎖線)を超えないような特性としてもよいし、図7においてB(二点鎖線)で示すようにMaxK2の値を最大値とするカーブをUCRカーブとしてもよい。このUCRカーブ4eを用いてK成分の値が決定すると、各C、M、Y成分の値は、それぞれ次式により補正される。
C=C−K
M=M−K
Y=Y−K
このように、MaxKの値が設定されたUCRカーブ4cを用いることにより、光沢度の差が発生しない範囲でC、M、Y、Kの各成分の値が決定されるので、擬似輪郭を生じることなく印刷を行うことができる。
なお、印刷が行われるシート材の種類、インクの種類および印刷の解像度などにそれぞれ応じたMaxKの値を設定し、そのMaxKの値を有する複数のUCRカーブをROM4に記憶させて、ユーザーが使用するシート材の種類、インクの種類、解像度に応じて操作パネル30により選択できるようにしてもよい。
次に第2の実施例について説明する。第1の実施例では、プリンタ1に備えられているUCRカーブの最大値をMaxKに設定することにより、ブラック成分の最大値をMaxK以下に変換するものであったが、第2の実施例では、PC20において、ブラック成分の値がMaxKの値を超えないように設定するものである。すなわち、PCプリントで用いられるルックアップテーブル24cを補正することにより、Kの値が最大値MaxKを超えないようにする。
図8は、PCプリントにおけるルックアップテーブル24cを補正する処理を示すフローチャートである。ルックアップテーブルは、入力値であるRGBそれぞれの軸について、入力値である0から255の範囲を16等分し(この分割点をグリッドという)、各グリッドの交点に出力値を記憶するものであり、グリッドの全ての交点について記憶されているCMYK値について処理を行う。例えばRGB値が(0、0、0)のグリッドの交点をグリッドナンバー0とし、RGB値が(1、0、0)の交点をグリッドナンバー1というように、全ての交点に番号を付ける。0〜255の入力値を16に分割すると、R軸、G軸、B軸それぞれは17個(16+1)のグリッドを有する。したがって、これらのグリッドの交点の総数は、17の3乗個存在する。
フローチャートにおいて、まず、グリッドナンバー示す変数Numを0に設定する(S20)。次に、mの値が、17の3乗より小さいかまたは等しいかを確認する(S21)。mの値が17の3乗より小さいまたは等しい場合は(N21:Yes)、まだ全ての点についての処理が終わっていないので、mの値が示す点に対応して記憶されている出力値CMYKのうち、Kの値がMaxKより大きいかを確認する(S22)。Kの値がMaxKの値より大きい場合には(S22:Yes)、C、M、Y、Kの各成分の値は、それぞれ次式により変換される(S23)。
C=C+(K−MaxK)
M=M+(K−MaxK)
Y=Y+(K−MaxK)
K=MaxK
一方、Kの値がMaxKの値よりも小さい場合には(S22:No)、変換を行わずNumが1加算され(S24)、S21の処理に戻る。S21の判断処理で、mの値が17の3乗より大きい場合は(S21:No)このルックアップテーブル24cを補正する処理を終了する。
このようにして補正されたMaxKの値が設定されたルックアップテーブル24cを用いることにより、光沢度の差が発生しない範囲で、C、M、Y、Kの各成分の値が決定されるので、擬似輪郭を生じることなくPCプリントを行うことができる。
なお、メディアプリントの場合と同様に、印刷が行われるシート材の種類、インクの種類および印刷の解像度などにそれぞれ応じたMaxKの値を設定し、そのMaxKの値を有する複数のルックアップテーブルをHDD24に記憶させて、ユーザーが使用するシート材の種類、インクの種類、解像度に応じて操作パネル30により選択できるようにしてもよい。
つぎに、第3の実施例について説明する。第1実施例では、プリンタ1に備えられているUCRカーブを、変換されたブラック成分の値が最大値MaxKを超えないように設定し、第2実施例では、PCに備えられたルックアップテーブルに記憶されてるKの出力値を最大値MaxKを超えないように設定した。この第3実施例は、印刷データとしてCMYK値を入力すると、その都度、Kの値がMaxKの値を超えるかを判断し、MaxKの値を超える場合は、CMYKの値を補正するものである。
図9は、CMYKの値を入力した場合に実行されるフローチャートである。
まず、入力したCMYKのうちのKの値が、設定されたMaxKの値よりも大きいかを確認する(S30)。Kの値の方がMaxKの値より大きい場合には(S30:Yes)、C、M、Y、Kの各成分の値は、それぞれ次式により変換される(S31)。
C=C+(K−MaxK)
M=M+(K−MaxK)
Y=Y+(K−MaxK)
K=MaxK
一方、MaxKの値よりもK成分の値が小さい場合には(S30:No)、C、M、Y、Kの各成分の値は変換されずに終了する。
この処理を実行するプログラムをプリンタ1またはPC20に記憶させておくことにより、PCプリントの場合ではルックアップテーブルを、そしてメディアプリントの場合ではUCRカーブを一つ記憶させ、印刷条件に合うMaxKを設定し、そのMaxKに応じたC、M、Y、Kの各成分を変換することができる。
以上のように、ブラック成分以外の成分により形成される画像の光沢と、ブラック成分を含む成分により形成される画像の光沢がほぼ同一であるブラック成分の最大値を求め、この最大値を超えないようにブラック成分の値を設定することにより、ブラック成分と他の成分の光沢の違いにより発生する疑似輪郭を防止することができる。
なお、請求項でいう入力ステップおよび入力手段は、ハードディスクおよび外部メディアからRGBイメージデータを読み出す処理であり、図3(a)に示すPCプリント処理のフローチャートにおけるS1および図3(b)に示すメディアプリント処理のフローチャートにおけるS5が該当する。
また、請求項でいうシート材種類設定ステップおよびシート材種類設定手段またはインク種類設定ステップおよびインク種類設定手段または解像度設定ステップおよび解像度設定手段は、シート材の種類またはインクの種類または印刷の解像度に応じたMaxKを設定する処理であり、図1のLUT1−PC(24c)やLUT2−PC(24d)、UCRカーブ1(4c)やUCRカーブ2(4d)に記憶されている。
また、請求項でいうブラック成分設定ステップまたはブラック成分設定手段は、図7に示すUCRカーブのminCMY=255におけるK成分の値を設定する処理が該当し、ブラック成分最大値記憶手段はそのK成分の値を記憶する手段が該当する。
また、ブラック成分変更ステップおよびブラック成分変更手段は、図9のMaxKによりCMYK成分を変換するプログラムのフローチャートにおけるS30のMaxKの値を変更する処理が該当する。
また、光沢度判定ステップおよび光沢度判定手段は、図6のMaxKを設定するフローチャートのS12の処理が該当し、最大値決定ステップおよび最大値決定手段はS15およびS16の処理が該当する。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱いない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できる。
例えば、上記実施例では、CMYKの4色のインクを用いて印刷を行うものとしたが、4色より多い、あるいは少ないインクの種類により印刷を行う場合にも、本発明を適用してもよい。
本発明の第1の実施例におけるPCおよびプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 (a)は、プリンタの操作パネルの部分平面図であり、(b)は、その正面図である。 (a)は、PCプリントにおける印刷処理のフローチャートであり、(b)はメディアプリントにおける印刷処理のフローチャートである。 CMY成分とK成分のインク量変化による色見本を示すグラフである。 CMY成分とK成分のインク量変化による光沢度を示すグラフである。 MaxKを設定する処理のフローチャートである。 UCRカーブを示すグラフである。 第2の実施例におけるルックアップテーブルの出力値を設定する処理を示すフローチャートである。 第3の実施例におけるMaxKによりCMYK成分を変換する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ
4a,24b 色変換プログラム(変換ステップ、変換手段)
4b 印刷制御プログラム(印刷ステップ、印刷手段)
4e LUT1−M(色変換ステップ、色変換手段)
4f LUT2−M(色変換ステップ、色変換手段)
20 パーソナルコンピュータ
24c LUT1−PC(変換テーブル)
24d LUT2−PC(変換テーブル)

Claims (19)

  1. 画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの値を入力する入力ステップと、その入力ステップにより入力された入力値を、印刷に用いられるブラック成分を含む複数成分の出力値に変換する変換ステップと、その変換ステップにより変換された画像情報を印刷データとして出力し、または印刷する印刷ステップを有する画像処理プログラムにおいて、
    前記変換ステップは、ブラック成分の出力値が、ブラック成分を含まない複数成分により形成される画像の光沢と、ブラック成分とブラック成分以外の複数成分とにより形成される画像の光沢との差が発生しないブラック成分の最大値以下に設定されていることを特徴とする画像処理プログラム。
  2. 前記変換ステップは、画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの入力値に対する出力値として、ブラック成分を含む複数成分の値が記憶された変換テーブルにより変換するものであり、その変換テーブルのブラック成分の出力値は前記最大値以下に設定されていることを特徴とする請求項1記載の画像処理プログラム。
  3. 前記変換ステップは、前記印刷ステップにより印刷されるシート材の種類を設定するシート材種類設定ステップまたは前記印刷ステップにおいて使用されるインクの種類を設定するインク種類設定ステップまたは前記印刷ステップにおける解像度を設定する解像度設定ステップと、前記シート材種類設定ステップにより設定されるシート材の種類または前記インク種類設定ステップにより設定されるインクの種類または前記解像度設定ステップにより設定される解像度にそれぞれ応じてブラック成分の前記最大値が設定された複数の前記変換テーブルとを有し、その変換テーブルの中からシート材の種類またはインクの種類または解像度に対応した変換テーブルを選択し、その変換テーブルを用いてブラック成分を含む複数成分の値を設定することを特徴とする請求項2記載の画像処理プログラム。
  4. 前記変換ステップは、画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの入力値に対する出力値として、ブラック成分を含まない複数成分の値へ変換する色変換ステップと、
    その色変換ステップにより変換されたブラック成分を含まない複数成分から、ブラック成分の値を前記最大値以下に設定し、且つ、そのブラック成分の値に応じてブラック成分以外の複数成分の値を設定するブラック成分設定ステップとを備えていることを特徴とする請求項1記載の画像処理プログラム。
  5. 前記ブラック成分設定ステップによるブラック成分以外の複数成分の出力値は、前記色変換ステップにより変換されたブラック成分を含まない複数成分の変換値と前記最大値以下に設定されたブラック成分の値との差により算出されることを特徴とする請求項4記載の画像処理プログラム。
  6. 前記ブラック成分設定ステップは、前記印刷ステップにより印刷されるシート材の種類を設定するシート材種類設定ステップまたは前記印刷ステップにおいて使用されるインクの種類を設定するインク種類設定ステップまたは前記印刷ステップにおける解像度を設定する解像度設定ステップと、前記シート材種類設定ステップにより設定されるシート材の種類または前記インク種類設定ステップにより設定されるインクの種類または前記解像度設定ステップにより設定される解像度にそれぞれ応じてブラック成分の前記最大値を記憶したブラック成分最大値記憶手段とを有し、そのブラック成分最大値記憶手段の中からシート材の種類またはインクの種類または解像度に対応したブラック成分の最大値を選択し、そのブラック成分の最大値を用いてブラック成分以外の複数成分の値を設定することを特徴とする請求項4または5に記載の画像処理プログラム。
  7. 印刷に用いられるブラック成分を含む複数成分により構成される画像情報を入力する入力ステップと、その入力ステップにより入力された入力値を印刷データに変換する変換ステップと、その変換ステップにより変換された画像情報を印刷データとして出力し、または印刷する印刷ステップとを有する画像処理プログラムにおいて、
    前記変換ステップは、前記入力ステップにより入力された複数成分のうちブラック成分の値が、ブラック成分を含まない複数成分により形成される画像の光沢とブラック成分を含む複数成分とにより形成される画像の光沢との差が発生しない最大値を超える場合は、ブラック成分をその最大値に変更し、且つ、その変更されたブラック成分の値に応じてブラック成分以外の複数成分の値を変更するブラック成分変更ステップとを備えていることを特徴とする画像処理プログラム。
  8. 前記ブラック成分変更ステップによるブラック成分以外の複数成分の出力値は、ブラック成分以外の複数成分の入力値にブラック成分の入力値と前記最大値との差を加算することにより算出されることを特徴とする請求項7記載の画像処理プログラム。
  9. 前記ブラック成分変更ステップは、前記印刷ステップにより印刷されるシート材の種類を設定するシート材種類設定ステップまたは前記印刷ステップにおいて使用されるインクの種類を設定するインク種類設定ステップまたは前記印刷ステップにおける解像度を設定する解像度設定ステップと、前記シート材種類設定ステップにより設定されるシート材の種類または前記インク種類設定ステップにより設定されるインクの種類または前記解像度設定ステップにより設定される解像度にそれぞれ応じてブラック成分の前記最大値を記憶したブラック成分最大値記憶手段とを有し、そのブラック成分最大値記憶手段の中からシート材の種類またはインクの種類または解像度に対応したブラック成分の最大値を選択し、そのブラック成分の最大値を用いてブラック成分以外の複数成分の値を設定することを特徴とする請求項7または8に記載の画像処理プログラム。
  10. 画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの値を入力する入力手段と、その入力手段により入力された入力値を、印刷に用いられるブラック成分を含む複数成分の出力値に変換する変換手段と、その変換手段により変換された画像情報を印刷データとして出力し、または印刷する印刷手段を有する画像処理装置において、
    前記変換手段は、ブラック成分の出力値が、ブラック成分を含まない複数成分により形成される画像の光沢と、ブラック成分とブラック成分以外の複数成分とにより形成される画像の光沢との差が発生しないブラック成分の最大値以下に設定されていることを特徴とする画像処理装置。
  11. 前記変換手段は、画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの入力値に対する出力値として、ブラック成分を含む複数成分の値が記憶された変換テーブルにより変換するものであり、その変換テーブルのブラック成分の出力値は前記最大値以下に設定されていることを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
  12. 前記変換手段は、前記印刷手段により印刷されるシート材の種類を設定するシート材種類設定手段または前記印刷手段において使用されるインクの種類を設定するインク種類設定手段または前記印刷手段における解像度を設定する解像度設定手段と、前記シート材種類設定手段により設定されるシート材の種類または前記インク種類設定手段により設定されるインクの種類または前記解像度設定手段により設定される解像度にそれぞれ応じてブラック成分の前記最大値が設定された複数の前記変換テーブルとを有し、その変換テーブルの中からシート材の種類またはインクの種類または解像度に対応した変換テーブルを選択し、その変換テーブルを用いてブラック成分を含む複数成分の値を設定することを特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  13. 前記変換手段は、画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの入力値に対する出力値として、ブラック成分を含まない複数成分の値へ変換する色変換手段と、
    その色変換手段により変換されたブラック成分を含まない複数成分から、ブラック成分の値を前記最大値以下に設定し、且つ、そのブラック成分の値に応じてブラック成分以外の複数成分の値を設定するブラック成分設定手段とを備えていることを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
  14. 前記ブラック成分設定手段によるブラック成分以外の複数成分の出力値は、前記色変換手段により変換されたブラック成分を含まない複数成分の変換値と前記最大値以下に設定されたブラック成分の値との差により算出されることを特徴とする請求項13記載の画像処理装置。
  15. 前記ブラック成分設定手段は、前記印刷手段により印刷されるシート材の種類を設定するシート材種類設定手段または前記印刷手段において使用されるインクの種類を設定するインク種類設定手段または前記印刷手段における解像度を設定する解像度設定手段と、前記シート材種類設定手段により設定されるシート材の種類または前記インク種類設定手段により設定されるインクの種類または前記解像度設定手段により設定される解像度にそれぞれ応じてブラック成分の前記最大値を記憶したブラック成分最大値記憶手段とを有し、そのブラック成分最大値記憶手段の中からシート材の種類またはインクの種類または解像度に対応したブラック成分の最大値を選択し、そのブラック成分の最大値を用いてブラック成分以外の複数成分の値を設定することを特徴とする請求項13または14に記載の画像処理装置。
  16. 印刷に用いられるブラック成分を含む複数成分により構成される画像情報を入力する入力手段と、その入力手段により入力された入力値を印刷データに変換する変換手段と、その変換手段により変換された画像情報を印刷データとして出力し、または印刷する印刷手段とを有する画像処理装置において、
    前記変換手段は、前記入力手段により入力された複数成分のうちブラック成分の値が、ブラック成分を含まない複数成分により形成される画像の光沢とブラック成分を含む複数成分とにより形成される画像の光沢との差が発生しない最大値を超える場合は、ブラック成分をその最大値に変更し、且つ、その変更されたブラック成分の値に応じてブラック成分以外の複数成分の値を変更するブラック成分変更手段とを備えていることを特徴とする画像処理装置。
  17. 前記ブラック成分変更手段によるブラック成分以外の複数成分の出力値は、ブラック成分以外の複数成分の入力値にブラック成分の入力値と前記最大値との差を加算することにより算出されることを特徴とする請求項16記載の画像処理装置。
  18. 前記ブラック成分変更手段は、前記印刷手段により印刷されるシート材の種類を設定するシート材種類設定手段または前記印刷手段において使用されるインクの種類を設定するインク種類設定手段または前記印刷手段における解像度を設定する解像度設定手段と、前記シート材種類設定手段により設定されるシート材の種類または前記インク種類設定手段により設定されるインクの種類または前記解像度設定手段により設定される解像度にそれぞれ応じてブラック成分の前記最大値を記憶したブラック成分最大値記憶手段とを有し、そのブラック成分最大値記憶手段の中からシート材の種類またはインクの種類または解像度に対応したブラック成分の最大値を選択し、そのブラック成分の最大値を用いてブラック成分以外の複数成分の値を設定することを特徴とする請求項16または17に記載の画像処理装置。
  19. 画像情報が有する複数の基本色の組み合わせの入力値を、印刷に用いられるブラック成分を含む複数成分の出力値に変換する変換ステップを有する画像処理方法において、
    ブラック成分とブラック成分を含まない複数成分との合成比率が徐々に変化する色見本を印刷する印刷ステップと、
    その印刷ステップにより印刷された色見本のうち、光沢度が印刷に用いられるブラック成分を含まない複数成分により形成された色の光沢度とほぼ同一である色見本を判定する光沢度判定ステップと、
    その光沢度判定ステップにより判定された光沢度がほぼ同一である色見本のうち、ブラック成分が最も多く含まれる合成比率に基づいてブラック成分の最大値を決定する最大値決定ステップとを有し、
    前記変換ステップは、ブラック成分の出力値が、前記最大値決定ステップにより決定された最大値以下に変換するように設定されていることを特徴とする画像処理方法。
JP2004219203A 2004-07-27 2004-07-27 画像処理方法 Expired - Lifetime JP3941804B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004219203A JP3941804B2 (ja) 2004-07-27 2004-07-27 画像処理方法
US11/188,742 US7460273B2 (en) 2004-07-27 2005-07-26 Image processing method and device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004219203A JP3941804B2 (ja) 2004-07-27 2004-07-27 画像処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006041949A true JP2006041949A (ja) 2006-02-09
JP3941804B2 JP3941804B2 (ja) 2007-07-04

Family

ID=35731782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004219203A Expired - Lifetime JP3941804B2 (ja) 2004-07-27 2004-07-27 画像処理方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7460273B2 (ja)
JP (1) JP3941804B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015035783A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 富士ゼロックス株式会社 色変換プロファイル生成装置、色変換プロファイル生成プログラム、及び色変換装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070086057A1 (en) * 2005-09-30 2007-04-19 Seiko Epson Corporation Method of driving printer
JP5025323B2 (ja) * 2007-05-10 2012-09-12 キヤノン株式会社 色処理装置および方法
EP2109304A1 (en) * 2008-04-07 2009-10-14 Océ-Technologies B.V. Color management method, module, and program product, and printer ussing said method

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3168001B2 (ja) 1990-11-30 2001-05-21 キャノン株式会社 カラー画像処理装置
US5162860A (en) * 1990-11-30 1992-11-10 Canon Kabushiki Kaisha Color image forming apparatus controlling glossiness of an image
JPH04369970A (ja) 1991-06-19 1992-12-22 Canon Inc カラー画像処理装置および方法
US5285246A (en) * 1991-08-30 1994-02-08 Canon Kabushiki Kaisha Image forming method and apparatus that maintains uniform image glossiness
JP3767189B2 (ja) 1998-08-27 2006-04-19 富士ゼロックス株式会社 カラー画像処理方法および装置
EP1089554A4 (en) 1999-03-30 2005-07-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd METHOD FOR CORRECTING COLORS OF IMAGE PRODUCTION DEVICE
JP2000343761A (ja) 1999-06-03 2000-12-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 色補正方法
JP2000280531A (ja) 1999-03-30 2000-10-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像出力装置の色補正方法
JP4218165B2 (ja) * 2000-01-19 2009-02-04 ブラザー工業株式会社 画像データ変換処理方法及び画像データ変換処理プログラムを記録した記録媒体
JP2005028636A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Seiko Epson Corp 印刷システムおよび印刷制御装置
JP4238992B2 (ja) * 2003-12-15 2009-03-18 富士ゼロックス株式会社 カラー画像処理方法およびカラー画像処理装置、カラー画像処理プログラム、記憶媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015035783A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 富士ゼロックス株式会社 色変換プロファイル生成装置、色変換プロファイル生成プログラム、及び色変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20060023234A1 (en) 2006-02-02
JP3941804B2 (ja) 2007-07-04
US7460273B2 (en) 2008-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3403157B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JP4891162B2 (ja) 画像処理装置ならびにプロファイル作成方法
US7477415B2 (en) Image processing method and apparatus
JP2006262238A (ja) 画像処理方法および画像処理装置並びにプログラム
JP4449503B2 (ja) 画像処理装置
JP2011059445A (ja) 画像形成装置、プレビュー画像の生成方法及びプログラム
US7460273B2 (en) Image processing method and device
US20070046960A1 (en) Color processing method and apparatus
JP2007336554A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム
JP2013198075A (ja) 記録方法、記録装置、画像処理方法、画像処理装置及びテーブル生成方法
JP2007151055A6 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
JP2007151055A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
JP2007060558A (ja) 色処理方法およびその装置、並びに、画像処理方法
JP2006281445A (ja) 印刷データ作成装置及び印刷データ作成プログラム
JP7490447B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法及びプログラム
JP2005184144A (ja) 色画像データ修正方法、色画像データ修正装置および色修正テーブル作成プログラム。
JP2008067031A (ja) 色変換テーブル生成装置及びプログラム並びに色変換装置及びプログラム
JP2001352456A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置並びにそれを備えた画像形成装置
JP4101741B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および記録媒体
JP2007336007A (ja) 色処理装置およびその方法
JP2006159709A (ja) 画像出力装置、画像出力方法及び記録媒体
JP4266002B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および記録媒体
JP4818147B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2008042273A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP4055783B2 (ja) 画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140413

Year of fee payment: 7