JP2008041428A - 押釦スイッチ用接点部材およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板上に設けられた固定電極と対向するように配置される押釦スイッチ用接点部材10であって、樹脂フィルム30と、樹脂フィルム30における固定電極側の面に設けられる金属薄膜層32と、樹脂フィルム30における固定電極側と反対側に積層される第2のシリコーンゴム層26と、樹脂フィルム30と第2のシリコーンゴム層26との間に接着層として積層される第1のシリコーンゴム層28と、を有する。
【選択図】図2
Description
以下、本発明の第1の実施の形態に係る押釦スイッチ用接点部材10について、図面を参照しながら説明する。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る押釦スイッチ用接点部材50について、図面を参照しながら説明する。なお、第2の実施の形態に係る押釦スイッチ用接点部材50において、第1の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
厚み25μmのポリイミドフィルムの片面に接着剤により厚み35μmの銅箔を張り合わせた丸和製作所製のポリイミドフィルムを用意した。そして、該ポリイミドフィルムにおける銅箔の表面にニッケルメッキを施し、さらにその表面に金メッキを施した。次に、シリコーンゴムシートを用意し、該シリコーンゴムシートの片面に接着性を有するシリコーンゴムシートとして、信越化学工業株式会社製の商品名:KE−1935AおよびKE−1935Bを所定の配合比にて混合したもの100重量部にエポキシ当量が100〜5000g/molで、分子中に少なくとも1個の芳香族環と少なくとも1個のSi−H基を含有する有機珪素化合物とし、信越化学工業株式会社製の商品名:X−93−3046を3重量部加えて混合したものをスクリーン印刷により印刷し、厚み約10μmの接着性シリコーンゴム層を得た。
厚み28μmのポリイミドフィルムの片面に厚み35μmの銅層が積層された信越化学工業株式会社製の銅張り積層板を用意した。そして、該銅張り積層板における銅層の表面にニッケルメッキを施し、さらにその表面に金メッキを施した。次に、シリコーンゴムシートを用意し、該シリコーンゴムシートの片面に接着性を有するシリコーンゴムシートとして、信越化学工業株式会社製の商品名:KE−1935AおよびKE−1935Bを所定の配合比にて混合したもの100重量部にエポキシ当量が100〜5000g/molで、分子中に少なくとも1個の芳香族環と少なくとも1個のSi−H基を含有する有機珪素化合物とし、信越化学工業株式会社製の商品名:X−93−3046を3重量部とエポキシ基を有するシランカップリング剤として信越化学工業株式会社製の商品名:KBM403を1重量部加えて混合したものをスクリーン印刷により印刷し、厚み約10μmの接着性シリコーンゴム層を得た。
厚み50μmの洋白の両面に厚み0.5μm以上のニッケルメッキを施し、その後、一方の面のニッケルメッキの表面に厚み0.5μm以上の金メッキを施した。次に、他方の面のニッケルメッキの表面に信越化学工業株式会社製の商品名:No25であるプライマーを刷け塗りにて塗布した。その後、乾燥機にて200℃の温度下で1時間乾燥処理させた。次に、信越化学工業株式会社製の商品名:KE−951Uであるシリコーンゴムコンパウンド100重量部に、信越化学工業株式会社製の商品名:C−8である過酸化物架橋材を2重量部添加、混練した後、厚み0.5mmのシート状に分出しした。次に、金属のプライマー処理面にシート状のゴムを貼り合わせた。次に、当該ゴムが貼り合わされた金属を厚み0.5mmのシートができるように作成された金型に投入し、175℃の温度下で3分間圧縮過熱して金属とゴムの一体シートを作成した。その後、直径3mmのパンチ型にて打ち抜き、押釦スイッチ用接点部材を得た。
実施例1および比較例1のスイッチ部材の各接触抵抗値を測定した。各スイッチ部材に荷重500gを加えて接触抵抗値の測定を行った。試験基板として電極幅0.5mm、電極間隔0.5mmのクシ歯型金メッキ基板を用いた。また、接触抵抗の測定器としてADVANTEST R6561 DIGITAL MULTIMETERを使用した。
実施例1および比較例1の各スイッチ部材を用いて、打鍵耐久試験を行った。荷重200g、打鍵速度3.3回/秒の条件下で打鍵耐久試験を実施した。試験基板として電極幅0.5mm、電極間隔0.5mmのクシ歯型金メッキ基板を用いた。また、接触抵抗を測定するための測定器としてADVANTEST R6561 DIGITAL MULTIMETERを使用し、絶縁抵抗を測定するための測定器としてTOA SUPER MEGOHMMETER MODEL SM−5Eを使用した。絶縁抵抗の測定は印加電圧500Vの下で行った。
実施例2および比較例1の各スイッチ部材を用いて、通電打鍵試験を行った。電流500mA、荷重200g、打鍵速度1回/秒の条件下で通電打鍵試験を実施した。試験基板として電極幅0.5mm、電極間隔0.5mmのクシ歯型金メッキ基板を用いた。また、電圧降下を測定するための測定器としてADVANTEST DC VOLTAGE CURRENT SOURCE/MONITOR TR6143を使用し、接触抵抗を測定するための測定器としてADVANTEST R6561 DIGITAL MULTIMETERを使用した。また、絶縁抵抗を測定するための測定器としてTOA SUPER MEGOHMMETER MODEL SM−5Eを使用した。絶縁抵抗の測定は印加電圧500Vの下で行った。
実施例2および比較例1の各スイッチ部材を用いて、耐異物性試験を行った。電流500mA、荷重500g、打鍵速度1回/秒の条件下で、直径100μmのガラスビーズを所定個数接点上に配置した後、500回の通電打鍵を行い、初期、1回、10回、100回、300回、500回毎に導通状態の確認を行った。試験基板として電極幅0.5mm、電極間隔0.5mmのクシ歯型金メッキ基板を用いた。また、電圧降下を測定するための測定器としてADVANTEST DC VOLTAGE CURRENT SOURCE/MONITOR TR6143を使用した。
実施例1における接着性シリコーンゴム層の厚みを変えることにより、第1のシリコーンゴム層の厚みと金属薄膜層から樹脂フィルムまでの厚みを変えて、押釦スイッチ用部材の撓み評価試験を行った。撓み評価は、複合シートを打ち抜き型で打ち抜く際に、その作業性に支障が生じるか否かによって判断した。打ち抜きは、複合シートを打ち抜き型の位置決めピンに嵌め込んで、位置決めがなされた状態で行われる。そのため、複合シートが、位置決めピンに嵌め込むことができないほど撓んでいる場合、打ち抜きに支障が生じる。撓み評価試験では、複合シートの撓み量が10mm以上の場合、作業性に支障が生じたため、撓み量が10mm未満の場合に作業性に支障なし(○)とし、撓み量が10mm以上の場合に作業性に支障あり(×)とした。
16…回路基板(基板)
21…固定電極
26…第2のシリコーンゴム層
28…第1のシリコーンゴム層
30…樹脂フィルム
32…金属薄膜層
36…ニッケルメッキ層
38…金メッキ層
Claims (5)
- 基板上に設けられた固定電極と対向するように配置される押釦スイッチ用接点部材であって、
樹脂フィルムと、
上記樹脂フィルムにおける上記固定電極側の面に設けられる金属薄膜層と、
上記樹脂フィルムにおける上記固定電極側と反対側に積層される第2のシリコーンゴム層と、
上記樹脂フィルムと上記第2のシリコーンゴム層との間に接着層として積層される第1のシリコーンゴム層と、
を有することを特徴とする押釦スイッチ用接点部材。 - 前記金属薄膜層の表面には、ニッケルメッキ層および金メッキ層のうちの双方または一方が積層されていることを特徴とする請求項1記載の押釦スイッチ用接点部材。
- 前記第1のシリコーンゴム層は、加熱硬化型のオルガノポリシロキサン組成物100重量部と、補強性シリカ微粉末1〜100重量部と、エポキシ当量が100〜5000g/molで、分子中に少なくとも1個の芳香族環と少なくとも1個のSi−H基を含有する有機珪素化合物0.1〜50重量部を含む組成物からなることを特徴とする請求項1または2記載の押釦スイッチ用接点部材。
- 前記金属薄膜層は、前記固定電極と対向する側から反対側に向かってへこむ凹部を有すると共に、上記凹部の外周には外方に向かって水平に延出する平坦部を有し、かつ前記固定電極は、上記平坦部と対向するように設けられる第1の電極部と、上記凹部と対向するように上記第1の電極部の内側に設けられる第2の電極部とを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の押釦スイッチ用接点部材。
- 基板上に設けられた固定電極と対向するように配置される押釦スイッチ用接点部材の製造方法であって、
金属薄膜層を付けた樹脂フィルムの当該金属薄膜層と反対側の面に、第1のシリコーンゴム層となる未加硫のシリコーンゴムコンパウンドを挟んで、加硫化済みの第2のシリコーン層を積層する積層工程と、
上記積層工程後に上記シリコーンゴムコンパウンドを加硫化する条件で加熱処理を行う加熱工程と、
を含むことを特徴とする押釦スイッチ用接点部材の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006214316A JP2008041428A (ja) | 2006-08-07 | 2006-08-07 | 押釦スイッチ用接点部材およびその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020145147A (ja) * | 2019-03-08 | 2020-09-10 | 信越ポリマー株式会社 | 接点部材およびその製造方法、ならびに押釦スイッチ用部材 |
JP7488454B2 (ja) | 2020-04-28 | 2024-05-22 | ミツミ電機株式会社 | プッシュスイッチ |
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-
2006
- 2006-08-07 JP JP2006214316A patent/JP2008041428A/ja active Pending
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