JP2008041428A - 押釦スイッチ用接点部材およびその製造方法 - Google Patents

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和房 横山
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崇 川村
Susumu Iwama
進 岩間
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健司 高山
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Abstract

【課題】押釦スイッチ用接点部材のスイッチ動作を良好にすること。
【解決手段】基板上に設けられた固定電極と対向するように配置される押釦スイッチ用接点部材10であって、樹脂フィルム30と、樹脂フィルム30における固定電極側の面に設けられる金属薄膜層32と、樹脂フィルム30における固定電極側と反対側に積層される第2のシリコーンゴム層26と、樹脂フィルム30と第2のシリコーンゴム層26との間に接着層として積層される第1のシリコーンゴム層28と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、各種電子機器に備えられた押釦スイッチの接点部分に用いられる押釦スイッチ用接点部材に関する。
従来から、押釦スイッチ用接点部材として、シリコーンゴムに金属板を貼り合わせ、所定形状に打ち抜いたものが使用されている。特許文献1には、樹脂フィルムの片面に接着剤を介して金属箔層を積層させ、該樹脂フィルムの反対側の面にプライマーあるいは樹脂印刷層を介してシリコーンゴムを積層させた押釦スイッチ用接点部材が開示されている。また、特許文献2には、蒸着、メッキまたはスパッタリングにより樹脂フィルムの片面に金属薄膜層を形成させ、該金属薄膜層が形成された樹脂フィルムに選択接着性シリコーンゴムを積層させ、これらを一体成形した押釦スイッチ用接点部材が開示されている。
特開2003−109449号公報(図1〜図4) 特開2005−209543号公報(要約書)
シリコーンゴムに金属板を貼り合わせた従来の押釦スイッチ用接点部材では、その金属板の剛性が高いため、金属板と基板上の電極との間に絶縁性を有する異物が混入すると接触不良を引き起こすという問題があった。
特許文献1に開示されている押釦スイッチ用接点部材では、樹脂フィルムとシリコーンゴムを接着するために、プライマーを塗布したり樹脂印刷層を形成させる等の方法が採用されている。しかし、プライマーや樹脂印刷層にムラがあると、このムラによって樹脂フィルムとシリコーンゴムが接着不良を起こすおそれがある。また、このムラが生じていないかどうかを管理するのに多大なコストを要する。また、特許文献2に開示されている押釦スイッチ用接点部材では、一体成形により樹脂フィルムと選択接着性シリコーンゴムを一体化させているため、選択接着性シリコーンゴムの収縮により低合成の樹脂フィルムが大きく変形し、その変形に伴い金属薄膜層も変形するおそれがある。その結果、打ち抜き工程において変形を戻しながらの作業が必要となったり、一回の打ち抜き工程において打ち抜く部材の個数を減らす必要があり作業性が著しく悪化する。また、変形が著しい場合は、押釦スイッチ用接点部材が基板上の接点と導通しなくなる危険性がある。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スイッチ動作の良好な押釦スイッチ用接点部材を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、基板上に設けられた固定電極と対向するように配置される押釦スイッチ用接点部材であって、樹脂フィルムと、樹脂フィルムにおける固定電極側の面に設けられる金属薄膜層と、樹脂フィルムにおける固定電極側と反対側に積層される第2のシリコーンゴム層と、樹脂フィルムと第2のシリコーンゴム層との間に接着層として積層される第1のシリコーンゴム層と、を有するものである。
このように構成した場合には、樹脂フィルムの一方の面には、第2のシリコーンゴム層が第1のシリコーンゴム層を介して積層される。このような構成により、第1のシリコーンゴム層が熱収縮しても、剛性が小さい樹脂フィルムが大きく撓む危険性がない。その結果、樹脂フィルムの撓みに伴って金属薄膜層が変形するのを防止できる。したがって、スイッチ動作において、固定電極と押釦スイッチ用接点部材との接触性を良好にすることが可能となる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、金属薄膜層の表面には、ニッケルメッキ層および金メッキ層のうちの双方または一方が積層されているものである。このように構成した場合には、金属薄膜層が腐食するのを防止できると共に、金属薄膜層と固定電極との導通状態が良好なものとなる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、第1のシリコーンゴム層を、加熱硬化型のオルガノポリシロキサン組成物100重量部と、補強性シリカ微粉末1〜100重量部と、エポキシ当量が100〜5000g/molで、分子中に少なくとも1個の芳香族環と少なくとも1個のSi−H基を含有する有機珪素化合物0.1〜50重量部を含む組成物から構成した。このような構成により、第1のシリコーンゴム層の接着性を高めることが可能となる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、金属薄膜層は、固定電極と対向する側から反対側に向かってへこむ凹部を有すると共に、凹部の外周には外方に向かって水平に延出する平坦部を有し、かつ固定電極は、平坦部と対向するように設けられる第1の電極部と、凹部と対向するように第1の電極部の内側に設けられる第2の電極部とを有するものである。
このように構成した場合には、押釦スイッチを押し下げた場合、まず、平坦部が第1の電極部と接触し、更に押釦スイッチを押し下げると、凹部の中央部が凸状に変形し、該凹部の中央部が第2の電極部と接触する。そのため、押釦スイッチを段階的に固定電極と導通させることが可能となる。
また、本発明は、基板上に設けられた固定電極と対向するように配置される押釦スイッチ用接点部材の製造方法であって、金属薄膜層を付けた樹脂フィルムの当該金属薄膜層と反対側の面に、第1のシリコーンゴム層となる未加硫のシリコーンゴムコンパウンドを挟んで、加硫化済みの第2のシリコーン層を積層する積層工程と、積層工程後に上記シリコーンゴムコンパウンドを加硫化する条件で加熱処理を行う加熱工程とを含むものである。
このような製造方法を採用した場合には、第1のシリコーンゴム層が熱収縮しても、剛性が小さい樹脂フィルムが大きく撓む危険性がない。また、第2のシリコーンゴム層は、積層時において既に加硫化されたものであるため、熱収縮しない。したがって、樹脂フィルムが大きく撓む危険性がない。その結果、樹脂フィルムの撓みに伴って金属薄膜層が変形するのを防止できる。したがって、スイッチ動作において、固定電極と押釦スイッチ用接点部材との接触性を良好にすることが可能となる。
本発明によると、押釦スイッチ用接点部材のスイッチ動作を良好にすることが可能となる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係る押釦スイッチ用接点部材10について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る押釦スイッチ用接点部材10を含む押釦スイッチ12の断面図である。図2は、図1中の押釦スイッチ用接点部材10の断面図である。なお、以下の説明において、図1〜図6における紙面上側を上方といい、紙面下側を下方という。
図1に示すように、押釦スイッチ12は、スイッチ部材14と、該スイッチ部材14の下方に配置される回路基板16と、から主に構成されている。また、スイッチ部材14は、押釦スイッチ用接点部材10と、該押釦スイッチ用接点部材10を外側から保持するカバー体18と、から主に構成されている。
図1に示すように、カバー体18は、上から下に向かって、キートップ部20と、ドーム部22と、ベース部24と、から主に構成されている。キートップ部20は、操作者によって回路基板16側に押し下げられる部分であり、その外形は略円柱形状を有する。キートップ部20の外周からは、全周に亘ってドーム状のドーム部22が延出している。ドーム部22の先端は平板状のベース部24に繋がっている。ドーム部22は、キートップ部20をベース部24に対して支持している。また、ドーム部22は、キートップ部20の押し下げを解放した後、該キートップ部20を元の位置まで復元させる。カバー体18はシリコーンゴムを一体成形することにより形成されている。なお、キートップ部20の形状は略円柱形状に限定されることなく、四角柱や五角柱等の他の形状としても良い。
図1に示すように、スイッチ部材14は、回路基板16の上方に配置されている。回路基板16の表面には固定電極21が設けられている。固定電極21はその外側に設けられた外側電極部21aと、該外側電極部21aの内側に設けられた内側電極部21bとから構成されている。
押釦スイッチ用接点部材10は、キートップ部20の下面20aに取り付けられている。図2に示すように、押釦スイッチ用接点部材10は、第2のシリコーンゴム層26と、第1のシリコーンゴム層28と、樹脂フィルム30と、金属薄膜層32を有している。樹脂フィルム30の上方には、第1のシリコーンゴム層28が積層されており、さらにその上方には、第2のシリコーンゴム層26が積層されている。また、樹脂フィルム30の下方には、接着剤層34を介して金属薄膜層32が積層されている。また、金属薄膜層32の接着剤層34と反対側の面には、下方に向かって順にニッケルメッキ層36、金メッキ層38が積層されている。
樹脂フィルム30は、耐熱性を有する樹脂から成る。樹脂フィルム30としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリサルホン、ポリエーテルケトン、ポリアリエート、ポリエステルおよびこれらのアロイ等が挙げられる。しかしながら、樹脂フィルム30は、これらの樹脂に限定されることなく、他の樹脂から成っていても良い。樹脂フィルム30の厚みは5μm以上100μm以下の範囲が好ましく、作業性および耐塵性を考慮すると、20μm以上50μm以下の範囲がより好ましい。
上述したように、樹脂フィルム30の下面には、金属薄膜層32が積層されている。金属薄膜層32は、銅、ニッケル、アルミニウム、白金、ステンレスもしくはクロム等の金属からなる。また、金属薄膜層32は、樹脂フィルム30との間に接着層34を介在させて樹脂フィルム30と接着されている。金属薄膜層32の厚みは、10μm以上50μm以下の範囲が好ましく、作業性および耐塵性を考慮すると、15μm以上45μm以下の範囲がより好ましい。金属薄膜層32は単層としても良いし、複数の層から形成するようにしても良い。また、金属薄膜層32の表面には腐食防止等の耐環境性を備えるために、ニッケルメッキ層36および金メッキ層38が、下方に向かって順に設けられている。しかしながら、これらメッキ層36,38を設けなくても良いし、これらを他の金属から形成するようにしても良い。なお、金属薄膜層32、ニッケルメッキ層36および金メッキ層38は、固定電極21と電気的に導通する可動電極40を形成している。
樹脂フィルム30の上面には、第1のシリコーンゴム層28が積層されている。第1のシリコーンゴム層28は、積層時において接着性を有しており、加熱硬化型のオルガノポリシロキサン組成物100重量部と、補強性シリカ微粉末1〜100重量部と、エポキシ当量が100〜5000g/molで、分子中に少なくとも1個の芳香族環と少なくとも1個のSi−H基を含有する有機珪素化合物0.1〜50重量部を含む組成物からなっている。また、当該組成物の分子中に少なくとも1個のエポキシ基やビニル基を含むシランカップリング剤を0.1〜50重量部添加するようにしても良い。なお、加熱硬化型のオルガノポリシロキサン組成物には、付加反応型の触媒および硬化剤を適宜、適量だけ添加する。第1のシリコーンゴム層28の厚みは、2μm以上200μm以下の範囲が好ましく、20μm以上100μm以下の範囲がより好ましい。加硫後に第1のシリコーンゴム層28となる樹脂接着性シリコーンゴム組成物を、第2のシリコーンゴム層26の一面にスクリーン印刷によって形成するのが好ましいが、その積層方法は特に限定されるものではない。また、第1のシリコーンゴム層28の厚みは、樹脂フィルム30から金属薄膜層32までの総厚の3倍以下の厚みとするのが好ましい。
第1のシリコーンゴム層28の上方に積層される第2のシリコーンゴム層26は、積層前から、予め加硫化されたゴムシートである。第2のシリコーンゴム層26の素材は、耐熱性を有するシリコーンゴムであれば特に限定されるものではない。第2のシリコーンゴム層26の厚みは、手作業で持ち運び可能な厚みであることを考慮すると、第1のシリコーンゴム層28の厚みとの合計が300〜1000μmの範囲の厚みであるのが好ましい。
図3は、固定電極21を上方から見た状態を示す平面図である。図4は、可動電極40の構成を示す断面図である。図5は、可動電極40と固定電極21とが接触した状態を示す概略図であり、(A)は、平坦部43が外側電極部21aと接触した状態を示す図であり、(B)は、凹部42および平坦部43のそれぞれが、内側電極部21bおよび外側電極部21aのそれぞれと接触した状態を示す図である。
図3に示すように、外側電極部21aは、平面において略円周状に設けられている。また、内側電極部21bは、平面において略円形状の形態を有する。また、固定電極21の略中央部には、上下方向に沿って外側電極部21aおよび内側電極部21bのそれぞれを左右の2つの領域に分割するような隙間部21cが設けられている。また、外側電極部21aの左右両側には、外方に向かって延出するパターン電極21d,21dが形成されている。
上述したように、可動電極40は、金属薄膜層32と、ニッケルメッキ層36と、金メッキ層38とから構成されている(図2参照)。図4に示すように、可動電極40は、下方から上方に向かってへこんだ凹部42と、該凹部42の外周から外方に向かって水平に延出する平坦部43とを有している。凹部42は、可動電極40の略中央に設けられ、その略中央が上方に向かって最もへこんでいる。その最も上方にへこんだ部分は、天頂部42aとなっている。凹部42の深さHの寸法は、後述する凹部42の変形量(2段階目のストロークに相当)に影響を及ぼさない範囲(シワやクラックが発生しない範囲)で適宜決めればよい。例えば、可動電極40の厚みを35μm、その直径を4mmとした場合、深さHの寸法は0.3mm以下であることが要求される。平坦部43の横方法の寸法は、凹部42の横方向の寸法の1%以上60%以下の範囲であるのが好ましく、特に10%以上40%以下の範囲であるのがより好ましい。
可動電極40は、押釦スイッチ用接点部材10の一部を構成しており、キートップ部20の下面20aに取り付けられた状態では、押釦スイッチ用接点部材10の最も下方に位置し、固定電極21と対向している。具体的には、平坦部43が外側電極部21aと対向し、凹部42が内側電極部21bと対向している。
そのため、キートップ部20を押し下げると、図5(A)に示すように、まず、平坦部43が外側電極部21aと接触する。そして、さらにキートップ部20を押し下げると、図5(B)に示すように、凹部42の天頂部42aが下方に向かって凸状に変形し、凹部42が内側電極部21bと接触する。このように、キートップ部20を押し下げると、可動電極40は、固定電極21と2段階で接触する。なお、凹部42の上下方向の撓み量がスイッチ部材14の2段階目のストローク(平坦部43が外側電極部21aと接触してから凹部42が内側電極部21bと接触する間のストローク)に相当する。
キートップ部20の押し下げを解放すると、凹部42が有する復元力により、凹部42は元の状態に戻る。すなわち、天頂部42aは内側電極部21bから離反する。さらに押し下げを解放すると、ドーム部22の有する復元力により、キートップ部20が押し上げられる。それに伴い、平坦部43が外側電極部21aから離反する。このように、キートップ部20の押し下げを解放すると、可動電極40は、固定電極21から2段階に渡って離反する。
次に、押釦スイッチ用接点部材10の製造方法について説明する。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る押釦スイッチ用接点部材10の製造方法を示すフローチャートである。図7は、押釦スイッチ用接点部材10の製造方法を説明するための図であり、(A)は、金属付き樹脂フィルム45の断面図であり、(B)は、金属付き樹脂フィルム45にメッキを施した後の状態を示す断面図であり、(C)は、シリコーンゴム体47の断面図である。図8は、押釦スイッチ用接点部材10の製造方法を説明するための図であり、(A)は、積層工程の説明をするための図であり、(B)は、加硫化工程後の積層体48の断面図である。
まず、図7(A)に示す樹脂フィルム30の片面に、接着性を有する接着剤層34を介在させて、金属薄膜層32を張り合わせた金属付き樹脂フィルム45を用意する。そして、当該金属付き樹脂フィルム45における金属薄膜層32側の面にニッケルメッキを施し、ニッケルメッキ層36を形成する。次に、ニッケルメッキ層36の表面に金メッキを施し、金メッキ層38を形成する。(メッキ工程S101)。この結果、図7(B)に示す形態の積層体が得られる。
次に、予め加硫化された第2のシリコーンゴム層26の片面に第1のシリコーンゴム層28となる未加硫の樹脂接着性シリコーンゴム組成物46をスクリーン印刷する(印刷工程S102)。この結果、図7(C)に示す形態のシリコーンゴム体47が形成される。より具体的には、第2のシリコーンゴム層26の片面に加熱硬化型のオルガノポリシロキサン組成物100重量部と、補強性シリカ微粉末1〜100重量部と、エポキシ当量が100〜5000g/molで、分子中に少なくとも1個の芳香族環と少なくとも1個のSi−H基を含有する有機珪素化合物0.1〜50重量部を含む組成物をスクリーン印刷により印刷するのが好ましい。
次に、図8(A)に示すように、シリコーンゴム体47の樹脂接着性シリコーンゴム組成物46側の面を、既にメッキ層36,38を積層した状態にある金属付き樹脂フィルム45の樹脂フィルム30側の面に重ね合わせ、ゴムローラーにて密着させる(積層工程S103)。その後、積層工程S103を経た積層体48を減圧処理する(減圧工程S104)。次に、減圧処理した積層体48を加熱硬化させる(加熱工程S105)。その後、加熱硬化した積層体48(図8(B)に示す)をポンチ等により所定の大きさに打ち抜く(打ち抜き工程S106)。以上のような工程により、押釦スイッチ用接点部材10が製造される。なお、樹脂フィルム30の片面に、接着剤層34を介在させて、金属薄膜層32を積層させる工程を設けても良いし、予め、第2のシリコーンゴム層26の片面に未加硫の樹脂接着性シリコーンゴム組成物46が積層されたシリコーンゴム体47を使用するようにしても良い。また、印刷工程S102に代えて、金属付き樹脂フィルム45に樹脂接着性シリコーンゴム組成物46を塗布する工程を含めるようにしても良い。
以上のようにして構成された押釦スイッチ用接点部材10では、樹脂フィルム30の一方の面に、第2のシリコーンゴム層26が、第1のシリコーンゴム層28を介して積層されている。このような構成により、第1のシリコーンゴム層28が熱収縮しても、金属付き樹脂フィルム45が大きく撓む危険性がない。また、第2のシリコーンゴム層26は、積層時において既に加硫化されたものであるため、加熱工程S105において熱収縮しない。したがって、金属付き樹脂フィルム45が大きく撓む危険性がない。その結果、スイッチ動作において、固定電極21と押釦スイッチ用接点部材10との接触性を良好にすることが可能となる。特に、第1のシリコーンゴム層28の厚みを、樹脂フィルム30から金属薄膜層32までの総厚の3倍以下とすることにより、より、金属付き樹脂フィルム45が撓むのを防止することができる。
また、押釦スイッチ用接点部材10では、金属薄膜層32の表面には、ニッケルメッキ層36および金メッキ層38が積層されている。そのため、金属薄膜層32の表面がニッケルメッキ層36および金メッキ層38によって保護される。したがって、金属薄膜層32が直接外部と接触することがなくなる。その結果、金属薄膜層32が腐食するのを防止できると共に、該金属薄膜層32と固定電極21との導通状態を良好にすることができる。特に金は非常に電気伝導性の高い金属であるため、スイッチ動作において導通不良を起こしにくい。
また、押釦スイッチ用接点部材10では、第1のシリコーンゴム層28は、加熱硬化型のオルガノポリシロキサン組成物100重量部と、補強性シリカ微粉末1〜100重量部と、エポキシ当量が100〜5000g/molで、分子中に少なくとも1個の芳香族環と少なくとも1個のSi−H基を含有する有機珪素化合物0.1〜50重量部を含む組成物から成っている。そのため、第1のシリコーンゴム層28の接着性を高めることが可能となり、第2のシリコーンゴム層26を樹脂フィルム26に確実に固定することが可能となる。
また、押釦スイッチ用接点部材10では、第2のシリコーンゴム層26を設けることによって、押釦スイッチ用接点部材10の全体の厚みをある程度確保することができる。そのため、押釦スイッチ用接点部材10の取り扱いが容易なものとなり、作業性の向上を図ることが可能となる。
また、押釦スイッチ用接点部材10では、可動電極40は、凹部42と、平坦部43を有している。また、凹部42および平坦部43は、それぞれ内側電極部21bおよび外側電極部21aと対向するように配置されている。したがって、キートップ部20を押し下げた場合、可動電極40を、固定電極21に2段階で接触させることが可能となる。また、キートップ部20の押し下げを解放した場合、可動電極40を、固定電極21から2段階に渡って離反させることが可能となる。
また、本実施の形態に係る押釦スイッチ用接点部材10の製造方法を採用すると、第1のシリコーンゴム層28が熱収縮しても、金属付き樹脂フィルム45が大きく撓む危険性がない。また、第2のシリコーンゴム層26は、積層時において既に加硫化されたものであるため、加熱工程S105において熱収縮しない。したがって、金属付き樹脂フィルム45が大きく撓む危険性がない。その結果、スイッチ動作において、固定電極21と押釦スイッチ用接点部材10との接触性を良好にすることが可能となる。特に、第1のシリコーンゴム層28の厚みを、樹脂フィルム30から金属薄膜層32までの総厚の3倍以下とすることにより、より、金属付き樹脂フィルム45が撓むのを防止することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る押釦スイッチ用接点部材50について、図面を参照しながら説明する。なお、第2の実施の形態に係る押釦スイッチ用接点部材50において、第1の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る押釦スイッチ用接点部材50の断面図である。
押釦スイッチ用接点部材50は、第2のシリコーンゴム層26と、第1のシリコーンゴム層28と、樹脂フィルム30と、金属薄膜層32を有している。樹脂フィルム30の上方には、第1のシリコーンゴム層28が積層されており、さらにその上方には、第2のシリコーンゴム層26が積層されている。また、樹脂フィルム30の下側の面には、金属薄膜層32が積層されている。金属薄膜層32の表面には、下方に向かって順に、ニッケルメッキ層36、金メッキ層38が積層されている。
金属薄膜層32は、銅、ニッケル、アルミニウム、白金、ステンレスもしくはクロム等の金属からなる。本実施の形態では、金属薄膜層32は、蒸着、スパッタリング、メッキを用いて樹脂フィルム30に積層されている。なお、キャスティングにより金属薄膜層32上に樹脂フィルム30を形成するようにしても良い。
以上のようにして構成された押釦スイッチ用接点部材50では、金属薄膜層32は、蒸着、スパッタリング、メッキを用いて樹脂フィルム30に積層されている。また、樹脂フィルム30はキャスティングにより金属薄膜層32上に形成されている。そのため、接着層が不要となると共に、金属薄膜層32と樹脂フィルム30との積層を確実に行うことが可能となる。また、接着層の積層が不要な分、押釦スイッチ用接点部材50の全体の厚みを薄くできる。
次に、本発明の実施例および比較例について説明する。表1〜表4に、各実施例および比較例の試験条件および得られた結果を示す。
(実施例1)
厚み25μmのポリイミドフィルムの片面に接着剤により厚み35μmの銅箔を張り合わせた丸和製作所製のポリイミドフィルムを用意した。そして、該ポリイミドフィルムにおける銅箔の表面にニッケルメッキを施し、さらにその表面に金メッキを施した。次に、シリコーンゴムシートを用意し、該シリコーンゴムシートの片面に接着性を有するシリコーンゴムシートとして、信越化学工業株式会社製の商品名:KE−1935AおよびKE−1935Bを所定の配合比にて混合したもの100重量部にエポキシ当量が100〜5000g/molで、分子中に少なくとも1個の芳香族環と少なくとも1個のSi−H基を含有する有機珪素化合物とし、信越化学工業株式会社製の商品名:X−93−3046を3重量部加えて混合したものをスクリーン印刷により印刷し、厚み約10μmの接着性シリコーンゴム層を得た。
次に、この接着性シリコーンゴム層と銅箔を張り合わせたポリイミドフィルムのポリイミドフィルム面とを重ね合わせ、ゴムローラーにて軽く密着させた後、−75mmHgの減圧処理層に80秒間投入した。その後、減圧処理層から取り出し、密着した状態で乾燥機にて125℃下で30分間熱処理することで、ポリイミドフィルムの片面に金属層が積層され、その反対側の面にシリコーンゴム層が積層された複合シートを得た。次に、該複合シートを直径3mmに打ち抜けるように調整された打ち抜き型で打ち抜き、直径3mmの押釦スイッチ用接点部材を得た。
この押釦スイッチ用接点部材をカバー体を成形するための成形用金型の可動接点部分に相当する凹部に配置した後、信越化学工業株式会社製の商品名:KE−941Uであるシリコーンゴムコンパウンド100重量部に信越化学工業株式会社製の商品名:C−8である架橋材を2重量部配合した原料を使用して、170℃の温度下で10分間ブレス成形した。これにより、ベース部、ドーム部、キートップ部およびキートップ部の反対側の面に形成された直径3mm、高さ0.55mmの可動接点用凸部が一体に成形されたカバー体が作製されると共に、該カバー体と押釦スイッチ用接点部材とが一体成形され、スイッチ部材が得られた。
(実施例2)
厚み28μmのポリイミドフィルムの片面に厚み35μmの銅層が積層された信越化学工業株式会社製の銅張り積層板を用意した。そして、該銅張り積層板における銅層の表面にニッケルメッキを施し、さらにその表面に金メッキを施した。次に、シリコーンゴムシートを用意し、該シリコーンゴムシートの片面に接着性を有するシリコーンゴムシートとして、信越化学工業株式会社製の商品名:KE−1935AおよびKE−1935Bを所定の配合比にて混合したもの100重量部にエポキシ当量が100〜5000g/molで、分子中に少なくとも1個の芳香族環と少なくとも1個のSi−H基を含有する有機珪素化合物とし、信越化学工業株式会社製の商品名:X−93−3046を3重量部とエポキシ基を有するシランカップリング剤として信越化学工業株式会社製の商品名:KBM403を1重量部加えて混合したものをスクリーン印刷により印刷し、厚み約10μmの接着性シリコーンゴム層を得た。
次に、この接着性シリコーンゴム層と銅張り積層板のポリイミドフィルム面とを重ね合わせ、ゴムローラーにて軽く密着させた後、−75mmHgの減圧処理層に80秒間投入した。その後、減圧処理層から取り出し、密着した状態で乾燥機にて125℃下で30分間熱処理することで、ポリイミドフィルムの片面に金属層が積層され、その反対側の面にシリコーンゴム層が積層された複合シートを得た。次に、該複合シートを直径3mmに打ち抜けるように調整された打ち抜き型で打ち抜き、直径3mmの押釦スイッチ用接点部材を得た。
この押釦スイッチ用接点部材をカバー体を成形するための成形用金型における可動接点部分に相当する凹部に配置した後、信越化学工業株式会社製の商品名:KE−941Uであるシリコーンゴムコンパウンド100重量部に信越化学工業株式会社製の商品名:C−8である架橋材を2重量部配合した原料を使用して、170℃の温度下で10分間ブレス成形した。これにより、ベース部、ドーム部、キートップ部およびキートップ部の反対側の面に形成された直径3mm、高さ0.55mmの可動接点用凸部が一体に成形されたカバー体が作製されると共に、該カバー体と押釦スイッチ用接点部材とが一体成形され、スイッチ部材が得られた。
(比較例1)
厚み50μmの洋白の両面に厚み0.5μm以上のニッケルメッキを施し、その後、一方の面のニッケルメッキの表面に厚み0.5μm以上の金メッキを施した。次に、他方の面のニッケルメッキの表面に信越化学工業株式会社製の商品名:No25であるプライマーを刷け塗りにて塗布した。その後、乾燥機にて200℃の温度下で1時間乾燥処理させた。次に、信越化学工業株式会社製の商品名:KE−951Uであるシリコーンゴムコンパウンド100重量部に、信越化学工業株式会社製の商品名:C−8である過酸化物架橋材を2重量部添加、混練した後、厚み0.5mmのシート状に分出しした。次に、金属のプライマー処理面にシート状のゴムを貼り合わせた。次に、当該ゴムが貼り合わされた金属を厚み0.5mmのシートができるように作成された金型に投入し、175℃の温度下で3分間圧縮過熱して金属とゴムの一体シートを作成した。その後、直径3mmのパンチ型にて打ち抜き、押釦スイッチ用接点部材を得た。
この押釦スイッチ用接点部材をカバー体を成形するための成形用金型における可動接点部分に相当する凹部に配置した後、信越化学工業株式会社製の商品名:KE−941Uであるシリコーンゴムコンパウンド100重量部に信越化学工業株式会社製の商品名:C−8である架橋材を2重量部配合した原料を使用して、170℃の温度下で10分間ブレス成形した。これにより、ベース部、ドーム部、キートップ部およびキートップ部の反対側の面に形成された直径3mm、高さ0.55mmの可動接点用凸部が一体に成形されたカバー体が作製されると共に、該カバー体と押釦スイッチ用接点部材とが一体成形され、スイッチ部材が得られた。
1.接触抵抗値試験
実施例1および比較例1のスイッチ部材の各接触抵抗値を測定した。各スイッチ部材に荷重500gを加えて接触抵抗値の測定を行った。試験基板として電極幅0.5mm、電極間隔0.5mmのクシ歯型金メッキ基板を用いた。また、接触抵抗の測定器としてADVANTEST R6561 DIGITAL MULTIMETERを使用した。
表1に接触抵抗値の測定結果を示す。
Figure 2008041428
実施例1の接触抵抗値は、0.198Ωであり、実施例1の接触抵抗値は比較例1の金属板を貼り付けたスイッチ部材と同等の値を示している。これより、実施例1の接触抵抗値は、低抵抗の接触抵抗値を示す良好な接点部材であることがわかった。
2.打鍵耐久試験
実施例1および比較例1の各スイッチ部材を用いて、打鍵耐久試験を行った。荷重200g、打鍵速度3.3回/秒の条件下で打鍵耐久試験を実施した。試験基板として電極幅0.5mm、電極間隔0.5mmのクシ歯型金メッキ基板を用いた。また、接触抵抗を測定するための測定器としてADVANTEST R6561 DIGITAL MULTIMETERを使用し、絶縁抵抗を測定するための測定器としてTOA SUPER MEGOHMMETER MODEL SM−5Eを使用した。絶縁抵抗の測定は印加電圧500Vの下で行った。
表2に打鍵耐久試験の結果を示す。
Figure 2008041428
実施例1のスイッチ部材では、100万回まで導電部材の脱離がなく安定したスイッチ機能を保持することがわかった。
3.通電打鍵試験
実施例2および比較例1の各スイッチ部材を用いて、通電打鍵試験を行った。電流500mA、荷重200g、打鍵速度1回/秒の条件下で通電打鍵試験を実施した。試験基板として電極幅0.5mm、電極間隔0.5mmのクシ歯型金メッキ基板を用いた。また、電圧降下を測定するための測定器としてADVANTEST DC VOLTAGE CURRENT SOURCE/MONITOR TR6143を使用し、接触抵抗を測定するための測定器としてADVANTEST R6561 DIGITAL MULTIMETERを使用した。また、絶縁抵抗を測定するための測定器としてTOA SUPER MEGOHMMETER MODEL SM−5Eを使用した。絶縁抵抗の測定は印加電圧500Vの下で行った。
表3に通電打鍵試験の結果を示す。
Figure 2008041428
実施例2のスイッチ部材では、10万回まで異常なく安定したスイッチ機能を保持することがわかった。
4.耐異物性試験
実施例2および比較例1の各スイッチ部材を用いて、耐異物性試験を行った。電流500mA、荷重500g、打鍵速度1回/秒の条件下で、直径100μmのガラスビーズを所定個数接点上に配置した後、500回の通電打鍵を行い、初期、1回、10回、100回、300回、500回毎に導通状態の確認を行った。試験基板として電極幅0.5mm、電極間隔0.5mmのクシ歯型金メッキ基板を用いた。また、電圧降下を測定するための測定器としてADVANTEST DC VOLTAGE CURRENT SOURCE/MONITOR TR6143を使用した。
表4に耐異物性試験の結果を示す。
Figure 2008041428
実施例2のスイッチ部材では、ガラスビーズの数が0個、5個、10個の場合、導通不良はなかった:○。ガラスビーズの数が15個、20個の場合、初期または途中で導通不良が1回以上発生した:△。ガラスビーズの数が25個、30個の場合、全く導通を確認できなかった:×。
一方、比較例1のスイッチ部材では、ガラスビーズの数が0個の場合、導通不良はなかった:○。ガラスビーズの数が5個の場合、初期または途中で導通不良が1回以上発生した:△。ガラスビーズの数が10個、15個、20個、25個、30個の場合、全く導通を確認できなかった:×。以上より、実施例2のスイッチ部材は、ガラスビーズ20個まで安定したスイッチ機能を保持しており、優れた耐異物性が確認された。
5.撓み評価試験
実施例1における接着性シリコーンゴム層の厚みを変えることにより、第1のシリコーンゴム層の厚みと金属薄膜層から樹脂フィルムまでの厚みを変えて、押釦スイッチ用部材の撓み評価試験を行った。撓み評価は、複合シートを打ち抜き型で打ち抜く際に、その作業性に支障が生じるか否かによって判断した。打ち抜きは、複合シートを打ち抜き型の位置決めピンに嵌め込んで、位置決めがなされた状態で行われる。そのため、複合シートが、位置決めピンに嵌め込むことができないほど撓んでいる場合、打ち抜きに支障が生じる。撓み評価試験では、複合シートの撓み量が10mm以上の場合、作業性に支障が生じたため、撓み量が10mm未満の場合に作業性に支障なし(○)とし、撓み量が10mm以上の場合に作業性に支障あり(×)とした。
表5に撓み評価試験の結果を示す。
Figure 2008041428
表5より、第1のシリコーンゴム層の厚みが金属薄膜層から樹脂フィルムまでの総厚の3倍を越えた場合に、作業性に支障が出たことが確認された。
本発明の押釦スイッチ用接点部材は、各種電気機器の押釦スイッチにおいて利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る押釦スイッチ用接点部材を用いた押釦スイッチの断面図である。 図1中の押釦スイッチ用接点部材の断面図である。 図1中の固定電極を上方から見た状態を示す平面図である。 図2中の可動電極の構成を示す断面図である。 可動電極と固定電極とが接触した状態を示す概略図であり、(A)は、平坦部が外側電極部と接触した状態を示す図であり、(B)は、凹部および平坦部のそれぞれが、内側電極部および外側電極部のそれぞれと接触した状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る押釦スイッチ用接点部材の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る押釦スイッチ用接点部材の製造方法を説明するための図であり、(A)は、金属付き樹脂フィルムの断面図であり、(B)は、金属付き樹脂フィルムにメッキを施した後の状態を示す断面図であり、(C)は、シリコーンゴム体の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る押釦スイッチ用接点部材の製造方法を説明するための図であり、(A)は、積層工程の説明をするための図であり、(B)は、加硫化工程後の積層体の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る押釦スイッチ用接点部材の断面図である。
符号の説明
10,50…押釦スイッチ用接点部材
16…回路基板(基板)
21…固定電極
26…第2のシリコーンゴム層
28…第1のシリコーンゴム層
30…樹脂フィルム
32…金属薄膜層
36…ニッケルメッキ層
38…金メッキ層

Claims (5)

  1. 基板上に設けられた固定電極と対向するように配置される押釦スイッチ用接点部材であって、
    樹脂フィルムと、
    上記樹脂フィルムにおける上記固定電極側の面に設けられる金属薄膜層と、
    上記樹脂フィルムにおける上記固定電極側と反対側に積層される第2のシリコーンゴム層と、
    上記樹脂フィルムと上記第2のシリコーンゴム層との間に接着層として積層される第1のシリコーンゴム層と、
    を有することを特徴とする押釦スイッチ用接点部材。
  2. 前記金属薄膜層の表面には、ニッケルメッキ層および金メッキ層のうちの双方または一方が積層されていることを特徴とする請求項1記載の押釦スイッチ用接点部材。
  3. 前記第1のシリコーンゴム層は、加熱硬化型のオルガノポリシロキサン組成物100重量部と、補強性シリカ微粉末1〜100重量部と、エポキシ当量が100〜5000g/molで、分子中に少なくとも1個の芳香族環と少なくとも1個のSi−H基を含有する有機珪素化合物0.1〜50重量部を含む組成物からなることを特徴とする請求項1または2記載の押釦スイッチ用接点部材。
  4. 前記金属薄膜層は、前記固定電極と対向する側から反対側に向かってへこむ凹部を有すると共に、上記凹部の外周には外方に向かって水平に延出する平坦部を有し、かつ前記固定電極は、上記平坦部と対向するように設けられる第1の電極部と、上記凹部と対向するように上記第1の電極部の内側に設けられる第2の電極部とを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の押釦スイッチ用接点部材。
  5. 基板上に設けられた固定電極と対向するように配置される押釦スイッチ用接点部材の製造方法であって、
    金属薄膜層を付けた樹脂フィルムの当該金属薄膜層と反対側の面に、第1のシリコーンゴム層となる未加硫のシリコーンゴムコンパウンドを挟んで、加硫化済みの第2のシリコーン層を積層する積層工程と、
    上記積層工程後に上記シリコーンゴムコンパウンドを加硫化する条件で加熱処理を行う加熱工程と、
    を含むことを特徴とする押釦スイッチ用接点部材の製造方法。
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