JP2008040077A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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博司 山下
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Abstract

【課題】小型で衝撃に強く、簡単な構成で、効率が高いレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】このレンズ駆動装置では、レンズユニット1をレンズホルダ2により保持し、シャフト4,5によりレンズホルダ2を光軸1aの方向に移動可能に支持し、コイル6、マグネット7およびヨーク8からなるリニアモータによりレンズホルダ2を光軸1aの方向に移動させ、磁性部材9によりレンズホルダ2の位置を保持し、ヨーク8の折り曲げ部をレンズホルダ2の孔15,16に挿入する。したがって、小型で衝撃に強く、簡単な構成で、効率が高いレンズ駆動装置を実現できる。
【選択図】図1

Description

この発明はレンズ駆動装置に関し、特に、デジタルカメラ、カメラ付き携帯電話機、ビデオカメラなどの撮像装置においてレンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動装置に関する。
オートフォーカス機能やズーム機能を有する撮像装置には、複数のレンズからなる光学系全体、フォーカス用レンズ(またはレンズ群)単体、あるいはズーム用レンズ(またはレンズ群)単体を光軸方向に移動させるためのレンズ駆動装置が設けられている。
レンズ駆動装置としては、ステッピングモータによってリードスクリューネジを回転させてレンズを駆動させるもの(たとえば特許文献1参照)、スパイラル構造にして変位を拡大させた圧電素子によってレンズを駆動させるもの(たとえば特許文献2参照)、ボイスコイルを用いたもの(たとえば特許文献3参照)などがある。
実公平6−37228号公報 特表2004−530172号公報 実公昭63−2997号公報
しかし、ステッピングモータを用いたレンズ駆動装置では、ステッピングモータが大きいため、装置が大型化するという問題があった。また、スパイラル構造の圧電素子を用いたレンズ駆動装置では、小型化は可能となるが、衝撃などによって圧電素子が破壊し易いという問題があった。また、ボイスコイルを用いたレンズ駆動装置では、レンズバレルを支持するバネ部材の構造が複雑になり、歩留まりが悪いという問題があった。また、漏れ磁束が大きく、効率が悪いという問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、小型で衝撃に強く、簡単な構成で、効率が高いレンズ駆動装置を提供することである。
この発明に係るレンズ駆動装置は、レンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動装置であって、レンズを保持するレンズホルダと、レンズホルダを光軸方向に移動可能に支持する案内手段と、レンズホルダを光軸方向に移動させるリニアモータとを備えたものである。リニアモータは、レンズホルダの一側面に設けられたコイルと、正面がコイルに対向して設けられた片面2極配置型のマグネットと、マグネットの背面に固定されたヨークとを含む。このレンズ駆動装置は、さらに、レンズホルダに設けられ、マグネットに吸引されてレンズホルダの位置を保持する磁性部材を備える。また、レンズホルダの表面に孔が形成され、ヨークの少なくとも一部は、断面コの字型に形成され、その一方端部はマグネットの背面に固定され、その他方端部はレンズホルダの孔に挿入されている。
好ましくは、さらに、レンズホルダに設けられ、レンズホルダの移動量を規制する突起部を備える。
この発明に係るレンズ駆動装置では、レンズを保持するレンズホルダと、レンズホルダを光軸方向に移動可能に支持する案内手段と、レンズホルダを光軸方向に移動させるリニアモータとを備え、リニアモータはコイルとマグネットとヨークとを含み、さらに、レンズホルダに設けられ、マグネットに吸引されてレンズホルダの位置を保持する磁性部材を備える。したがって、装置の小型化、耐衝撃性の向上、構成の簡単化を図ることができる。また、レンズホルダの表面に孔が形成され、ヨークの少なくとも一部は、断面コの字型に形成され、その一方端部はマグネットに固定され、その他方端部はレンズホルダの孔に挿入されている。したがって、漏れ磁束を少なくして磁力を有効利用することができる。
図1は、この発明の一実施の形態によるカメラ装置のレンズ駆動装置の構成を示す斜視図である。図1において、このレンズ駆動装置は、レンズ群を含むレンズユニット1を保持するレンズホルダ2と、カメラ装置の筐体3に立設され、レンズホルダ2を光軸1aの方向に移動可能に支持する2本のシャフト4,5と、レンズホルダ2を光軸方向に移動させるリニアモータを構成するコイル6、マグネット7およびヨーク8と、マグネット7に吸引されてレンズホルダ2の位置を保持する磁性部材9とを備える。
図2はレンズホルダ2の構成を示す斜視図であり、図3はレンズホルダ2の構成を示す背面図である。図2および図3において、レンズホルダ2は、レンズユニット1を受ける円筒状のレンズ受け部11と、レンズ受け部11を支持する直方体状の支持部材12とを含む。レンズ受け部11は、支持部材12の一側面の上部の中央部に結合されている。このように構成することにより、レンズホルダ2の軽量化を図っている。
支持部材12の一方端部にはシャフト4を挿通させるための貫通孔13が形成され、その他方端部にはシャフト5を挿通させるための切欠部14が形成されている。貫通孔13の直径は、シャフト4の直径よりも僅かに大きい。切欠部14は、1つの曲面部と2つの平面部とを含む。曲面部の曲率半径はシャフト5の半径よりも僅かに大きい。したがって、レンズホルダ2は、シャフト4,5に沿って、光軸1aの方向に移動可能に設けられている。
また、支持部材12の上面には、ヨーク8の折り曲げ部を挿入するための貫通孔15,16と、丸棒状の磁性部材9を嵌め込んで固定するための穴17と、ヨーク8に当たることによってレンズホルダ2の移動量を規制する2つのストッパ18,19とが形成されている。穴17は、2つの貫通孔15,16の間に設けられている。ストッパ18,19は、フォーカス動作時にレンズホルダ2がマクロ側に動く場合の移動量を規制する。ストッパ18,19は、半径0.1〜0.5mm程度の半球状に凸設されている。ストッパ18,19は、レンズホルダ2の上面だけでなく、下面にも設けてもよい。
図1に戻って、コイル6は、フラット型であり、支持部材12のレンズ受け部11と反対側の側面に固定されている。マグネット7は片面2極配置型であり、その正面は所定の間隔を開けてコイル6に対向して設けられている。マグネット7の背面はヨーク8に固定され、ヨーク8はカメラ装置の筐体3に固定されている。ヨーク8は、両端部と中央部を除く2箇所で断面コの字型に形成され、マグネット7およびコイル6を包むようにして配置され、2つの折り曲げ部は図2で示した貫通孔15,16に挿入される。これにより、漏れ磁束を少なくすることができる。なお、ヨーク8の両端部はシャフト4,5の上端面に固定されている。
ここで、コイル6、マグネット7およびヨーク8で構成されるリニアモータの動作について説明する。図4(a)はマグネット7の構成を示す正面図であり、図4(b)はコイル6の構成を示す正面図である。マグネット7は、そのN極領域7aとS極領域7bがレンズホルダ2の移動方向すなわち光軸1aの方向に並ぶように配置される。コイル6は直線部が光軸1aの方向と直交する方向に向くようにしてトラック形状に巻回され、コイル6の上半部6aおよび下半部6bはそれぞれマグネット7のN極領域7aおよびS極領域7bに対向して設けられる。コイル6の上半部6aと下半部6bでは電流Iが逆向きに流れる。たとえば、図4(a)に示す面と図4(b)に示す面が対向した状態で図4(b)で示される向きに電流Iを流すと、コイル6には図中上方向の力Fが発生し、コイル6およびレンズホルダ2は上方に移動する。また、図4(b)で示される向きと逆向きに電流Iを流すと、コイル6には図中下方向の力Fが発生し、コイル6およびレンズホルダ2は下方に移動する。
次に、このカメラ装置のフォーカス動作について説明する。図5に示すように、レンズホルダ2のホームポジションは、レンズホルダ2の下端がカメラ装置の筐体3に接触する位置である。フォーカス動作スタート時は、コイル6に電流Iを流してレンズホルダ2を上方に移動させる。焦点が合った場合は、コイル6に流れる電流Iをゼロにして、コイル6およびレンズホルダ2を停止させる。このとき、マグネット7と磁性部材9の間に磁気吸引力が発生しているので、この磁気吸引力によってレンズホルダ2がシャフト4,5に押圧され、レンズホルダ2の位置が保持される。再度フォーカス動作する場合は、コイル6に流す電流Iの向きおよび大きさを調整することにより、レンズホルダ2を所望の位置に移動させることができる。
図6は、図1に示したレンズ駆動装置を備えたカメラ装置の構成を示すブロック図である。図6を参照して、カメラ装置には、レンズホルダ2と、コイル6と、マグネット7とが設けられる。また、レンズホルダ1の後部(図では右側)には、波長が700nm以上の赤外線をカットして色再現性を高めるためのIRカットフィルタ20と、CCD、CMOSなどのイメージセンサ21とが設けられている。物体からの光は、光軸1aに沿ってレンズホルダ2に保持されたレンズユニット1およびIRカットフィルタ20を介してイメージセンサ21に入射される。
また、カメラ装置には、レンズホルダ2の位置を検出するための位置センサ22が設けられている。位置センサ22としては、たとえばホール素子が使用される。なお、筐体3側にストッパを設けてゼロ点にレンズホルダを一旦移動させるようにすれば、位置センサ22を省略することも可能である。位置センサ22の信号は、制御回路23に入力される。制御回路23は、位置センサ22の出力信号に基づいて、ドライバ24を介してコイル6の駆動電流を制御する。
この実施の形態では、レンズユニット1をレンズホルダ2により保持し、シャフト4,5によりレンズホルダ2を光軸1aの方向に移動可能に支持し、コイル6、マグネット7およびヨーク8からなるリニアモータによりレンズホルダ2を光軸1aの方向に移動させ、磁性部材9によりレンズホルダ2の位置を保持する。したがって、装置の小型化、耐衝撃性の向上、構成の簡単化を図ることができる。また、ヨーク8を断面コの字型に形成し、ヨーク8の折り曲げ部をレンズホルダ2の孔15,16に挿入するので、漏れ磁束を少なくすることができる。
なお、この実施の形態では、レンズホルダ2に磁性部材9を1つ設けたが、レンズホルダ2に磁性部材9を複数設けてもよいことは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の一実施の形態によるカメラ装置のレンズ駆動装置の構成を示す斜視図である。 図1に示したレンズホルダの構成を示す斜視図である。 図1に示したレンズホルダの構成を示す背面図である。 図1に示したコイルおよびマグネットの動作を示す図である。 図1に示したレンズ駆動装置のフォーカス動作を示す図である。 図1に示したレンズ駆動装置を備えたカメラ装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 レンズユニット、1a 光軸、2 レンズホルダ、3 筐体、4,5 シャフト、6 コイル、6a 上半部、6b 下半部、7 マグネット、7a N極領域、7b S極領域、8 ヨーク、9 磁性部材、11 レンズ受け部、12 支持部材、13,15,16 貫通孔、14 切欠部、17 穴、18,19 ストッパ、20 IRカットフィルタ、21 イメージセンサ、22 位置センサ、23 制御回路、24 ドライバ。

Claims (2)

  1. レンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動装置であって、
    前記レンズを保持するレンズホルダと、
    前記レンズホルダを前記光軸方向に移動可能に支持する案内手段と、
    前記レンズホルダを前記光軸方向に移動させるリニアモータとを備え、
    前記リニアモータは、
    前記レンズホルダの一側面に設けられたコイルと、
    正面が前記コイルに対向して設けられた片面2極配置型のマグネットと、
    前記マグネットの背面に固定されたヨークとを含み、
    さらに、前記レンズホルダに設けられ、前記マグネットに吸引されて前記レンズホルダの位置を保持する磁性部材を備え、
    前記レンズホルダの表面に孔が形成され、
    前記ヨークの少なくとも一部は、断面コの字型に形成され、その一方端部は前記マグネットの背面に固定され、その他方端部は前記レンズホルダの孔に挿入されていることを特徴とする、レンズ駆動装置。
  2. さらに、前記レンズホルダに設けられ、前記レンズホルダの移動量を規制する突起部を備える、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
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WO2009107420A1 (ja) * 2008-02-26 2009-09-03 三洋電機株式会社 撮像装置
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