JP2008039040A - 保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】中心孔を有する回転体形状の保持対象を同行回転するように保持する際に、保持対象の中心軸が保持具の回転軸に対して偏心したり傾くのを防止する。
【解決手段】保持対象2の中心孔2aに挿入部3aを径方向隙間δを介して挿入し、本体3の第1ねじ部3cに第1押し付け部材4の第2ねじ部4aをねじ込むと、保持対象2の軸方向一端側に受け部3bが接し、保持対象2の軸方向他端側の内周縁2eに接する第1押し付け部4bは保持対象2の軸方向一端から他端に向かうに従い径方向外方に向かう傾斜面であるので、保持対象2に受け部3bに向かう軸方向力と径方向外方に向かう径方向力との合力Fが作用する。第1押し付け部材4の第3ねじ部4cに第2押し付け部材5の第4ねじ部5aをねじ込むことで、第2押し付け部5bは保持対象2の他端側に押し付けられ、保持対象2に受け部3bに向かう軸方向力が作用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、中心孔を有する回転体形状の保持対象を同行回転するように保持する保持具に関する。
図5に示す従来の保持具101は、回転体形状の保持対象として円筒状の砥石102を保持し、研削盤の主軸103に取り付けられる。保持具101は、筒状の本体104とリング状の押し付け部材105を備える。その本体104の一端部は径方向外方に延びるフランジ104aとされ、他端部の外周は雄ねじ部104bとされ、両端間は円周に沿う外周面104c′を有する挿入部104cとされ、内周孔にテーパ部104dが形成されている。その挿入部104cが砥石102の中心孔102aに挿入される。雄ねじ部104bに押し付け部材105の内周に形成された雌ねじ部105aがねじ合わされる。これにより砥石102は、フランジ104aの一端に形成された受け面104a′に、押し付け部材105の一端に形成された押し付け面105bによって押し付けられ、保持具101は砥石102を摩擦力により同行回転するように保持する。本体104の内周孔のテーパ部104dに、主軸103の外周に形成されたテーパ部が嵌め合わされ、主軸103の先端にねじ合わされるナット106により保持具101は主軸103に固定される。主軸103の駆動により保持具101と共に砥石102は回転軸Rを中心として回転する。
上記のような砥石による研磨精度を向上する上では、砥石の回転軸回りの重量分布の不釣り合いによる振れ回りを低減することが必要になる。そこで、砥石にウエイトを回転方向に変位可能に収納し、砥石の回転時におけるウエイトの変位により砥石の回転軸回りの重量分布の不釣り合いを低減するバランサーが提案されている(特許文献1参照)。
特開平6−198564号公報
上記のような保持具101においては、砥石102の中心孔102aの内径は挿入部104cの外周面104c′の外径よりも僅かに大きくされ、その寸法差により挿入部104cの中心孔102aへの挿入作業の円滑化が図られている。ところが、その寸法差の存在により、砥石102の中心軸が回転軸Rに対して偏心したり傾きを生じるため、砥石102の振れ回りにより研磨精度を向上できないという問題がある。また、上記のようなバランサーを設けても、その振れ回り低減効果を十分に奏することができなかった。本発明は、そのような問題を解決することのできる保持具を提供することを目的とする。
本発明は、駆動装置により回転軸中心に回転駆動されると共に、中心孔を有する回転体形状の保持対象を保持する保持具であって、本体と、第1押し付け部材と、第2押し付け部材とを備える。前記本体は、前記保持対象の中心孔に径方向隙間を介して挿入される挿入部と、前記挿入部が挿入された前記保持対象の軸方向一端側に接する受け部と、前記回転軸と同軸心に設けられた第1ねじ部とを有する。前記第1押し付け部材は、前記第1ねじ部にねじ合わされる第2ねじ部と、前記保持対象の軸方向他端側の内周縁に接する第1押し付け部と、前記第2ねじ部と同軸心に設けられた第3ねじ部とを有する。前記第2押し付け部材は、前記第3ねじ部にねじ合わされる第4ねじ部と、前記保持対象の他端側に接する第2押し付け部とを有する。前記第1押し付け部は、前記第1ねじ部に前記第2ねじ部がねじ合わされた状態で、前記挿入部が挿入された前記保持対象の軸方向一端から他端に向かうに従い径方向外方に向かうと共に、前記回転軸を中心とする回転体の外周面に沿う傾斜面により構成される。前記保持対象に前記受け部に向かう軸方向力と径方向外方に向かう径方向力との合力が作用するように、前記第1ねじ部への前記第2ねじ部のねじ込みより前記第1押し付け部が前記保持対象の軸方向他端側の内周縁に押し付けられ、前記保持対象に前記受け部に向かう軸方向力が作用するように、前記第3ねじ部への前記第4ねじ部のねじ込みより前記第2押し付け部が前記保持対象の他端側に押し付けられる。
本発明によれば、保持対象の中心孔に挿入部を挿入し、本体の第1ねじ部に第1押し付け部材の第2ねじ部をねじ合わせることで、保持対象の軸方向一端側に受け部が接し、保持対象の軸方向他端側の内周縁に第1押し付け部が接する状態にできる。この状態から第1ねじ部に第2ねじ部をねじ込むと、第1押し付け部は保持対象の軸方向一端から他端に向かうに従い径方向外方に向かう傾斜面であることから、保持対象に受け部に向かう軸方向力と径方向外方に向かう径方向力との合力が作用する。これにより、保持対象は第1押し付け部材により受け部に押し付けられる。この際、第1ねじ部は保持具の回転軸と同軸心であり、第1押し付け部は保持具の回転軸を中心とする回転体の外周に沿い、第1押し付け部を構成する傾斜面に保持対象の他端側内周縁が接することから、保持具の回転軸に対する保持対象の中心軸の偏心や傾きを矯正し、その中心軸と回転軸の一致を図ることができる。しかる後に、第1押し付け部材の第3ねじ部に第2押し付け部材の第4ねじ部をねじ合わせることで、保持対象の他端側に第2押し付け部が接し、この状態から第3ねじ部に第4ねじ部をねじ込むことで第2押し付け部が保持対象の他端側に押し付けられ、保持対象に受け部に向かう軸方向力が作用する。これにより、保持具は保持対象を摩擦力により同行回転するように保持し、保持対象は保持具の回転軸を中心として保持具と同行回転する。
前記保持対象を保持する状態において、前記挿入部の外周は前記中心孔の内周に前記径方向隙間を介して対向する円筒面により構成され、前記受け部は前記回転軸に直角となる面により構成され、前記第2押し付け部は前記回転軸に直角となる面により構成されているのが好ましい。これにより、保持対象の振れ回りを確実に低減できる。
前記保持対象は砥石やメタルソー等の加工工具であるのが好ましい。これにより、加工工具による加工精度を向上できる。特に、保持対象は回転体形状を有し、保持具により保持される状態において、その一端側端面と他端側端面とが保持具の回転軸に直角とされているのが振れ回りを防止する上で好ましい。
前記第1ねじ部への前記第2ねじ部のねじ込み時の回転方向と、前記第3ねじ部への前記第4ねじ部のねじ込み時の回転方向が、回転駆動される前記保持具の回転方向と逆方向になるように、前記第1〜第4ねじ部が形成されているのが好ましい。これにより、第1ねじ部への第2ねじ部のねじ込みと、第3ねじ部への第4ねじ部のねじ込みが、回転中に保持対象に負荷が作用しても緩むのが防止される。
本発明によれば、中心孔を有する回転体形状の保持対象を同行回転するように保持する際に、保持対象の中心軸が保持具の回転軸に対して偏心したり傾くのを防止することで保持対象の振れ回りを低減する保持具を提供できる。
図1に示す保持具1は、研削盤(駆動装置)により回転軸R中心に回転駆動されると共に、中心孔2aを有する回転体形状の保持対象として加工工具である砥石2を保持する。砥石2はリング状とされ、その一端側端面2bと他端側端面2cは砥石2の中心軸に直角とされ、その内外周は砥石2の中心軸と同軸心の円筒面に沿う。砥石2の外周面2dと各端面2b、2cの外周側とで研磨を行なうことが可能とされている。保持具1は、本体3と、第1押し付け部材4と、第2押し付け部材5とを備える。
本体3は本実施形態では一体成形物とされ、砥石2の中心孔2aに挿入される挿入部3aと、挿入部3aが挿入された砥石2の一端側端面2bに接する受け部3bと、回転軸Rと同軸心に設けられた第1ねじ部3cとを有する。本実施形態の本体3は、第1ねじ部3cを除いて回転軸Rを中心とする筒状の回転体形状を有するものとされている。
保持具1により砥石2を保持する状態で、挿入部3aの外周は中心孔2aの内周に径方向隙間δを介して対向する円筒面3a′により構成されている。径方向隙間δの値は作業性を考慮して適宜設定すればよい。受け部3bは、挿入部3aの一端側から径方向外方に延びるフランジに3b′おける回転軸Rに直角となる面により構成されている。本実施形態の第1ねじ部3cとして、本体3の他端外周に雄ねじ部が一体成形されている。
挿入部3aと第1ねじ部3cとは軸方向において互いから離隔され、第1ねじ部3cの山径は挿入部3aの外径よりも小さくされ、挿入部3aと第1ねじ部3cとの間の本体3の外径は第1ねじ部3cの谷径よりも小さくされている。受け部3bに一端側端面2bが接した状態の砥石2の他端側端面2cは、挿入部3aよりも第1ねじ部3c側に位置される。
本体3の内周孔はテーパ部3dを有し、そのテーパ部3dに研削盤の主軸Sの外周に形成されたテーパ部が嵌め合わされ、主軸Sの先端にねじ合わされるナットNにより保持具1は主軸Sに固定される。
第1押し付け部材4は、第1ねじ部3cにねじ合わされる第2ねじ部4aと、第1押し付け部4bと、第2ねじ部4aと同軸心に設けられた第3ねじ部4cとを有する。
第2ねじ部4aは、第1押し付け部材4の内周に一体的に形成される雌ねじ部とされている。第3ねじ部4cは、第1押し付け部材4の外周に一体的に形成される雄ねじ部とされている。
第1押し付け部4bは、第2ねじ部4aの軸方向(図1における左右方向)において一端から他端に向かうに従い径方向外方に向かうように、第1押し付け部材4の一端側に形成された傾斜面により構成されている。これにより第1押し付け部4bは、第1ねじ部3cに第2ねじ部4aがねじ合わされた状態で、挿入部3aが挿入された砥石2の軸方向一端から他端に向かうに従い径方向外方に向かうと共に、回転軸Rを中心とする回転体の外周面(本実施形態では円錐面)に沿う。図2に示すように、回転軸Rから砥石2の他端側内周縁2eまでの距離D1は、第1押し付け部4bを構成する傾斜面の一端までの距離D2よりも大きく他端までの距離D3よりも小さくされている。これにより第1押し付け部4bは、第1ねじ部3cに第2ねじ部4aがねじ合わされることで、挿入部3aが挿入された砥石2の軸方向他端側の内周縁2eに接する。さらに、第1ねじ部3cへの第2ねじ部4aのねじ込により第1押し付け部4bが砥石2の内周縁2eに押し付けられ、砥石2に受け部3bに向かう軸方向力と径方向外方に向かう径方向力との合力Fが作用する。
なお、第1押し付け部材4の他端面には工具挿入穴(図示省略)が形成され、第2ねじ部4aの第1ねじ部3cへのねじ込み用工具が挿入可能とされている。本実施形態の第1押し付け部材4は、その工具挿入穴、第2ねじ部4a、第3ねじ部4cを除いて回転体形状を有するものとされている。なお、砥石2の内周縁2eは面取り部とされるのが好ましい。
第2押し付け部材5は、第3ねじ部4cにねじ合わされる第4ねじ部5aと、第2押し付け部5bとを有する。第4ねじ部5aは、第2押し付け部材5の内周に一体的に形成される雌ねじ部とされている。
保持具1による砥石2の保持状態で、第2押し付け部5bは回転軸Rに直角となる面により構成され、第3ねじ部4cに第4ねじ部5aがねじ合わされることで挿入部3aが挿入された砥石2の他端側端面2cに接する。さらに、第3ねじ部4cへの第4ねじ部5aのねじ込みより第2押し付け部5bは砥石2の他端側端面2cに押し付けられ、砥石2に受け部3bに向かう軸方向力が作用する。 なお、第2押し付け部材5の他端面には工具挿入穴(図示省略)が形成され、第4ねじ部5aの第3ねじ部4cへのねじ込み用工具が挿入可能とされている。本実施形態の第2押し付け部材5は、その工具挿入穴と第4ねじ部5aを除いて回転体形状を有するものとされている。
第1ねじ部3cに第2ねじ部4aをねじ合わせ、第3ねじ部4cに第4ねじ部5aをねじ合わせた状態で、本体3、第1押し付け部材4、第2ねじ部4a、第3ねじ部4c、第2押し付け部材5、第4ねじ部5aは、それぞれの軸心が回転軸Rと同軸心となるように成形される。第1ねじ部3cへの第2ねじ部4aのねじ込み時の回転方向と、第3ねじ部4cへの第4ねじ部5aのねじ込み時の回転方向が、回転駆動される保持具1の回転方向と逆方向になるように、第1〜第4ねじ部3c、4a、4c、5aが形成されている。本実施形態の保持具1は図1の矢印A方向視で時計方向に回転駆動され、第1ねじ部3c、第2ねじ部4a、第3ねじ部4c、第4ねじ部5aは左ねじとされている。これにより、第1ねじ部3cへの第2ねじ部4aのねじ込みと、第3ねじ部への第4ねじ部のねじ込みが、保持具1を回転させて砥石2により研磨を行なっている時に緩むのが防止される。
上記構成によれば、砥石2の中心孔2aに挿入部3aを挿入し、本体3の第1ねじ部3cに第1押し付け部材4の第2ねじ部4aをねじ合わせることで、砥石2の軸方向一端側端面2bに受け部3bが接し、砥石2の軸方向他端側の内周縁2eに第1押し付け部4bが接する状態にできる。この状態から第1ねじ部3cに第2ねじ部4aをねじ込むと、第1押し付け部4bは砥石2の軸方向一端から他端に向かうに従い径方向外方に向かう傾斜面であることから、砥石2に受け部3bに向かう軸方向力と径方向外方に向かう径方向力との合力Fが作用する。これにより、砥石2を第1押し付け部材4により受け部3bに押し付けると共に、砥石2の中心軸Cと回転軸Rの一致を図ることができる。
すなわち、図2に示すように砥石2の中心孔2aに挿入部3aを挿入しただけで、第1押し付け部4bが砥石2の他端側内周縁2eに接していない状態では、図3に示すように挿入部3aの外周と砥石2の中心孔2aの内周との間の径方向隙間δは不均一であるため、回転軸Rに対して砥石2の中心軸Cが大きく偏心したり傾く。この状態から第1ねじ部3cに第2ねじ部4aをねじ込むと、第1ねじ部3cは保持具1の回転軸Rと同軸心であり、第1押し付け部4bは保持具1の回転軸Rを中心とする回転体の外周に沿い、第1押し付け部4bを構成する傾斜面に砥石2の他端側内周縁2eが接することから、図4に示すように径方向隙間δを均一化し、保持具1の回転軸Rに対する砥石2の中心軸Cの偏心や傾きを矯正できる。
しかる後に、第1押し付け部材4の第3ねじ部4cに第2押し付け部材5の第4ねじ部5をねじ合わせることで、砥石2の他端側端面2cに第2押し付け部5bが接し、この状態から第3ねじ部4cに第4ねじ部5をねじ込むことで第2押し付け部5bは砥石2の他端側端面2cに押し付けられ、砥石2に受け部3bに向かう軸方向力が作用する。これにより、保持具1は砥石2を摩擦力により同行回転するように保持し、主軸Sの駆動により回転する保持具1と砥石2は回転軸Rを中心として同行回転するので、研磨精度を向上できる。また、挿入部3aの外周は円筒面とされ、受け部3bと第2押し付け部5bは回転軸Rに直角となる面とされているので、砥石2の振れ回りを確実に低減できる。
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、保持対象は砥石以外のメタルソー等の加工工具でもよく、さらに、中心孔を有する回転体形状であれば加工工具以外のものでもよい。さらに、第1押し付け部を構成する傾斜面は湾曲していてもよい。なお、砥石として従来例で示したようなバランサーが設けられてもよい。さらに、回転体の回転軸回りの重量分布の不釣り合いを補正するため、例えば特開2006−189164号公報に開示されたようなバランサー機構を、図1において2点差線20で示すように保持具1に取り付けたり、あるいは主軸Sに取り付けてもよい。
本発明の実施形態の保持具の回転軸方向に沿う断面図 本発明の実施形態の保持具による保持対象の保持途中での回転軸方向に沿う断面図 本発明の実施形態の保持具による保持対象の保持途中での径方向に沿う断面図 本発明の実施形態の保持具の径方向に沿う断面図 従来の保持具の回転軸方向に沿う断面図
符号の説明
1…保持具、2…砥石(保持対象)、2a…中心孔、2e…他端側内周縁、3…本体、3a…挿入部、3b…受け部、3c…第1ねじ部、4…第1押し付け部材、4a…第2ねじ部、4b…第1押し付け部、4c…第3ねじ部、5…第2押し付け部材、5a…第4ねじ部、5b…第2押し付け部、R…回転軸

Claims (4)

  1. 駆動装置により回転軸中心に回転駆動されると共に、中心孔を有する回転体形状の保持対象を保持する保持具であって、
    本体と、
    第1押し付け部材と、
    第2押し付け部材とを備え、
    前記本体は、前記保持対象の中心孔に径方向隙間を介して挿入される挿入部と、前記挿入部が挿入された前記保持対象の軸方向一端側に接する受け部と、前記回転軸と同軸心に設けられた第1ねじ部とを有し、
    前記第1押し付け部材は、前記第1ねじ部にねじ合わされる第2ねじ部と、前記保持対象の軸方向他端側の内周縁に接する第1押し付け部と、前記第2ねじ部と同軸心に設けられた第3ねじ部とを有し、
    前記第2押し付け部材は、前記第3ねじ部にねじ合わされる第4ねじ部と、前記保持対象の他端側に接する第2押し付け部とを有し、
    前記第1押し付け部は、前記第1ねじ部に前記第2ねじ部がねじ合わされた状態で、前記挿入部が挿入された前記保持対象の軸方向一端から他端に向かうに従い径方向外方に向かうと共に、前記回転軸を中心とする回転体の外周面に沿う傾斜面により構成され、
    前記保持対象に前記受け部に向かう軸方向力と径方向外方に向かう径方向力との合力が作用するように、前記第1ねじ部への前記第2ねじ部のねじ込みより前記第1押し付け部が前記保持対象の軸方向他端側の内周縁に押し付けられ、
    前記保持対象に前記受け部に向かう軸方向力が作用するように、前記第3ねじ部への前記第4ねじ部のねじ込みより前記第2押し付け部が前記保持対象の他端側に押し付けられる保持具。
  2. 前記保持対象を保持する状態において、前記挿入部の外周は前記中心孔の内周に前記径方向隙間を介して対向する円筒面により構成され、前記受け部は前記回転軸に直角となる面により構成され、前記第2押し付け部は前記回転軸に直角となる面により構成されている請求項1に記載の保持具。
  3. 前記保持対象は加工工具である請求項1または2に記載の保持具。
  4. 前記第1ねじ部への前記第2ねじ部のねじ込み時の回転方向と、前記第3ねじ部への前記第4ねじ部のねじ込み時の回転方向が、回転駆動される前記保持具の回転方向と逆方向になるように、前記第1〜第4ねじ部が形成されている請求項1〜3の中の何れか1項に記載の保持具。
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