JP2008038974A - クラッチ装置、被記録材給送装置、記録装置 - Google Patents

クラッチ装置、被記録材給送装置、記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008038974A
JP2008038974A JP2006211652A JP2006211652A JP2008038974A JP 2008038974 A JP2008038974 A JP 2008038974A JP 2006211652 A JP2006211652 A JP 2006211652A JP 2006211652 A JP2006211652 A JP 2006211652A JP 2008038974 A JP2008038974 A JP 2008038974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
engaging
gear
engagement
engaged
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006211652A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokujiro Okuno
徳次郎 奥野
Hiroyuki Tajima
裕之 田島
Kiyotaka Nakamura
清隆 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006211652A priority Critical patent/JP2008038974A/ja
Publication of JP2008038974A publication Critical patent/JP2008038974A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)

Abstract

【課題】クラッチの非係合状態時に駆動側ギアのギア歯とクラッチの歯部とが衝突しない位置までクラッチを揺動させるようなクラッチ装置を提供すること
【解決手段】クラッチ付勢手段95により常時、クラッチ係合状態側に揺動するように付勢されている係合爪98を備えるクラッチ部材93と、係合爪98と係合可能なクラッチ係合部123を備え、クラッチ部材93および被駆動側ギア99が回転中に係合爪98がクラッチ係合部123に係合することにより、クラッチ部材93を揺動させてクラッチ係合状態からクラッチ非係合状態に切り替えるレバー部材115とを備え、係合爪98とクラッチ係合部123とが係合するときに、クラッチ係合部123が係合爪98を押し込んで、クラッチ部材93の歯部94が駆動側ギア92から完全に離れるようにクラッチ部材93を揺動させるように、クラッチ係合部123の回動軌跡が係合爪98と重なっている。
【選択図】図16

Description

本発明は、インクジェット記録装置、複写機、ファクシミリ等の記録装置を含む各種機器において搭載されているクラッチ装置、該クラッチ装置を備えた被記録材給送装置、更に記録装置に関する。
特許文献1には、給紙ローラに対する駆動力の伝達をオン・オフする1回転クラッチと、該1回転クラッチのオン・オフを決定するトリガレバーを備えた摩擦クラッチとを設け、給紙ローラの駆動モータの逆転で摩擦クラッチのトリガレバーを1回転クラッチから離れる方向に揺動させ、正転で1回転クラッチに近づく方向に揺動させて、給紙ローラが1回転した段階で1回転クラッチをオフにし、給紙ローラを停止させるような構成が開示されている。
また特許文献2には、給紙ローラに対する駆動力の伝達をオン・オフする1回転クラッチと、該1回転クラッチのオン・オフを決定するトリガレバーを備えた摩擦クラッチとを設け、給紙ローラの駆動モータの逆転で摩擦クラッチのトリガレバーを1回転クラッチから離れる方向に揺動させ、正転で1回転クラッチに近づく方向に揺動させて、給紙ローラが1回転した段階で1回転クラッチをオフにし、給紙ローラを停止させると共に、給紙ローラの駆動モータの逆転でキャリッジの係止部に当接させてキャリッジをロックするような構成が開示されている。
特開2001−341871号公報 特開2002−283649号公報
特許文献1及び特許文献2に開示の1回転クラッチ装置では、トリガレバーを1回転クラッチから離れる方向に揺動させるとき、トリガーレバーの揺動に余分な力が掛かることを防止するために、トリガレバーのクラッチ係合部の回動軌跡が1回転クラッチの係合爪とオーバーラップしないようになっていた。しかし、このような構成では駆動側ギアのギア歯と1回転クラッチの歯部とが完全に離れた状態にならず、クラッチの非係合状態時に駆動側ギアのギア歯と1回転クラッチの歯部との衝突によりカチカチ音が発生することがあった。
本発明の目的は、クラッチの非係合状態時に駆動側ギアのギア歯とクラッチの歯部とが衝突しない位置までクリアランスをもって離れるようにクラッチを揺動させるクラッチ装置、該クラッチ装置を備えた被記録材給送装置、更に記録装置を提供することにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様に係るクラッチ装置は、駆動モータによって回転駆動される駆動側ギアから、被駆動系への動力伝達をオンおよびオフするためのクラッチ装置であって、前記駆動側ギアと歯合可能な歯部および係合爪を有し、且つ揺動支点を中心に揺動可能に設けられ、揺動することにより前記歯部と前記駆動側ギアとのクラッチ係合状態とクラッチ非係合状態とを切り替え可能であり、クラッチ付勢手段により常時、前記クラッチ係合状態側に揺動するように付勢されているクラッチ部材と、回動支点を中心に回動可能なアームと、前記アームに設けられ前記係合爪と係合可能なクラッチ係合部とを備え、前記クラッチ部材および前記被駆動系が回転中に前記係合爪が前記クラッチ係合部に係合することにより、前記クラッチ部材を揺動させて前記クラッチ係合状態からクラッチ非係合状態に切り替えるレバー部材とを備え、前記係合爪と前記クラッチ係合部とが係合するときに、前記クラッチ係合部が係合爪を押し込んで前記クラッチ部材を揺動させ、これにより前記クラッチ部材の歯部が駆動側ギアからクリアランスをもって離れるように構成されていることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係るクラッチ装置は、駆動モータによって回転駆動される駆動側ギアから、被駆動系への動力伝達をオンおよびオフするためのクラッチ装置であって、
前記駆動側ギアと歯合可能な歯部および係合爪を有し、且つ揺動支点を中心に揺動可能に設けられ、揺動することにより前記歯部と前記駆動側ギアとのクラッチ係合状態とクラッチ非係合状態とを切り替え可能であり、クラッチ付勢手段により常時、前記クラッチ係合状態側に揺動するように付勢されているクラッチ部材と、回動支点を中心に回動可能なアームと、前記アームに設けられ前記係合爪と係合可能なクラッチ係合部とを備え、前記クラッチ部材および前記被駆動系が回転中に前記係合爪が前記クラッチ係合部に係合することにより、前記クラッチ部材を揺動させて前記クラッチ係合状態からクラッチ非係合状態に切り替えるレバー部材とを備え、前記係合爪に前記クラッチ係合部が係合する際の当該クラッチ係合部の回動軌跡が前記係合爪と重なるように形成され、前記回動軌跡に沿って前記クラッチ係合部が回動することにより、前記クラッチ部材の歯部が駆動側ギアからクリアランスをもって離れるように構成されていることを特徴とする。
本発明の第1の態様及び第2の態様のいずれにおいても、係合爪がクラッチ係合部に係合するときに、クラッチ係合部が係合爪を押し込むことにより、クラッチ部材の歯部が駆動側ギアから完全に離れるようにクラッチ部材が揺動支点を中心に揺動する。これにより、クラッチ部材の歯部が駆動側ギアに衝突して発生するカチカチ音が防止される。
また、本発明の第3の態様に係るクラッチ装置は、上記第1の態様又は第2の態様において、前記クラッチ係合部と前記係合爪との互いの係合面が、前記クラッチ部材の歯部が前記駆動側ギアからクリアランスをもって離れるように前記クラッチ部材を揺動させる角度で係合するように構成されている。
クラッチ係合部が係合爪を押し込む動作は、係合爪の係合面とクラッチ係合部の係合面の形成角度によっても規定される。そのためこれらの係合面を、クラッチ部材の歯部が爪車のギア歯から完全に離れるようにクラッチ部材を揺動させるような角度で互いに係合させることにより、クラッチ部材の歯部が駆動側ギアから離れることを確実に実現できる。
また、本発明の第4の態様は、駆動モータと、該駆動モータによって回転駆動される駆動側ギアから被駆動系への動力伝達をオンおよびオフするためのクラッチ装置と、被記録材に送り力を作用する給送ローが固定され前記駆動側ギアから動力伝達されて回転する前記被駆動系に属する給送ローラ軸とを備えた被記録材給送装置であって、前記クラッチ装置は前記第1の態様から第3の態様のいずれかに記載のクラッチ装置であることを特徴とするものである。
本発明によれば、給紙装置等の被記録材給送装置において、前記第1の態様から第3の態様と同様の作用効果を得ることができる
また、本発明の第4の態様は、被記録材給送装置と、該被記録材給送装置から給送される被記録材に記録を実行する記録実行部とを備えた記録装置であって、前記被記録材給送装置は前記第4の態様の被記録材給送装置であることを特徴とするものである。
以下、本願発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る被記録材給送装置が適用可能なインクジェットプリンタの被記録材給送装置の正面下方からの斜視図であり、図2は媒体戻しレバーアップ時のホッパの背面斜視図であり、図3は媒体戻しレバーダウン時のホッパの背面斜視図であり、図4は被記録材給送装置の右側面図であり、図5はホッパ作動部材周辺の拡大斜視図であり、図6から図9はカム軸の回転位置と媒体戻しレバーとの関係を段階的に示す図であり、図10はホッパリセット時の状態を示す側面図であり、図11はホッパアップ時の状態を示す側面図である。
また図12は同給送装置に搭載されている駆動伝達系を示す側面図、図13は同駆動伝達系を示す斜視図、図14は同駆動伝達系の分解斜視図、図15はクラッチ非係合状態を示す説明図(a)で要部拡大断面図(b)が併記されており、図16は係合爪とクラッチ係合部の係合時の状態を示す説明図、図17はクラッチ係合状態への移行開始時を示す説明図(a)で要部拡大断面図(b)が併記されており、図18は歯部が爪車のギア歯に衝突した状態を示す説明図(a)で要部拡大断面図(b)が併記されており、図19はクラッチ係合状態を示す説明図(a)で要部拡大断面図(b)が併記されており、図20はトリガレバーの起こし開始時を示す説明図(a)で要部拡大断面図(b)が併記されており、図21はトリガレバーの起こし完了時を示す説明図(a)で要部拡大断面図(b)が併記されており、図22は係合爪とクラッチ係合部の係合直前の状態を示す説明図(a)で要部拡大断面図(b)が併記されており、図23は歯部が爪車のギア歯に係合している状態を示す説明図、図24は歯部の回動軌跡がギア歯を横切る状態を示す説明図、図25は歯部が爪車のギア歯から離間する状態を示す説明図、図26はクラッチ非係合状態へ移行した状態を示す説明図(a)で要部拡大断面図(b)が併記されており、図27は摩擦クラッチ機構の斜視図である。
図1に示す被記録材給送装置1は、はがきや名刺などの比較的小さな被記録材に記録を行うインクジェットプリンタ等の記録装置または同様に比較的小さな被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置用の給送装置であり、日本工業規格A4版やB5版などの通常オフィスで使用する記録装置用の給送装置と比較すると、全体として小さな寸法を有する。尚、液体噴射装置用の給送装置は記録装置用の給送装置と実質的に同じ構造を備えるので、以下の説明では記録装置用の給送装置を中心に説明する。
被記録材給送装置1は、複数枚の被記録材Pを積層状態で斜めに保持可能な給送トレイ3を有し、且つ上端側の揺動支点2aを中心に下端側が揺動可能なホッパ2を備え、給送トレイ3のすぐ前側上方に設けられる給送ローラ軸4に給送ローラ5が回転可能に支持されている。
給送ローラ5に対向した位置に分離パッド7を備えている。すなわち、給送ローラ5とホッパ2によって被記録材Pが挟圧保持され、この状態で給送ローラ5が回転することによって被記録材Pが給送トレイ3上からピックアップされるが、給送トレイ3上の被記録材Pが2枚以上重なって送り出されようとする(この状態を以下「重送」と称する)場合に、最上部の被記録材Pだけが給送方向の下流側すなわち前方へ進行するように他の被記録材から分離する作用をする分離手段である分離パッド7を備えている。分離パッド7は、エラストマー等の弾性素材で形成され、ミクロ的には被記録材Pの先端がパッド表面に少しめり込みながら下流に移動する。
また、ホッパ2の下流側近傍には重送された最上部以外の被記録材Pを給送トレイ3へ戻すための媒体戻しレバー9が設けられている。ホッパ2および媒体戻しレバー9は同じ駆動系を介して作動するようになっている。即ちホッパ2は、駆動伝達系11、該駆動伝達系11を介して伝達された動力をホッパ2と媒体戻しレバー9とに分岐するカム軸13およびカム軸13からホッパ2へ駆動を伝達するホッパ作動部材15(図2)を介して作動する。一方、媒体戻しレバー9は、駆動伝達系11、カム軸13、カム伝達戻し部材16および戻し作用部材17を介して作動する(図2)。なお、媒体戻しレバー9は、その先端が後述するように搬送される被記録材の裏面に接触しつつ回動するため、摩擦抵抗は極力小さい方が好ましく、ポリアセタール樹脂等の摺動抵抗の小さい素材で形成されることが望ましい。以下、これらの構成について詳しく説明する。
駆動伝達系11は、駆動モータ19と、駆動モータ19の出力ピニオンに歯合する複数のギア21とを備える。駆動伝達系11の最後のギア21aはカム軸13の端部に形成されたカム軸ギア41に歯合している。カム軸13には、カム伝達戻し部材16の近傍に第1カム43(図2)が形成され、また戻し作用部材17の近傍に第2カム45(図1)が形成されている。これら第1カム43および第2カム45を介して、それぞれ駆動モータ19の駆動力が媒体戻しレバー9およびホッパ2に伝達される。
ホッパ作動部材15は、図2、図3及び図5に示したように、基枠47に対して回動自在に支持されており、その回動軸50部分(図2、図3)からはホッパ押圧部49とカム受け部51(図3、図5)とが形成されている。またホッパ作動部材15の回動軸50部分には捻りバネ53が設けられ、捻りバネ53の一端は基枠47に固定され、他端はホッパ押圧部49に係止している。ホッパ押圧部49の端部にはホッパ作用端55が形成されており、ホッパ作用端55はホッパ2の下面側に当接している。そして、捻りバネ53の他端がホッパ押圧部49に係止していることにより、ホッパ作用端55がホッパ2を常時上昇するように付勢している。
カム軸13の第2カム45は、ホッパ作動部材15の第2カム受け部51をカムフォロアとしてカム作動するように当接しており、該第2カム45のカム作用によってホッパ作動部材15を回動軸50回りに回動させることにより、所定のタイミングでホッパ押圧部49をホッパ2の下方へ退避させて、ホッパ2の下側からの押圧を解除することでホッパ2の自重によりホッパ2が下方に回動するようになっている。
次に、カム伝達戻し部材16は、図2及び図3に示したように、全体がほぼ円柱形をしており、円柱の周面には第1カム受け部57とバネ係止部59とが形成されている。カム伝達戻し部材16は、前記円柱の軸線を前記給送ローラ軸4と平行になるようにしてその一端側が前記基枠47に設けられた軸(図示せず)に前記軸線の回りに回転可能に取り付けられている。また、カム伝達戻し部材16の他端部には2枚のガイド板61が形成され、それら2枚のガイド板61の間には案内間隙63が形成されている。第1カム受け部57は、カム軸13の第1カム43と協働してカム作用をなし、またバネ係止部59には一端が基枠47に固定されたコイルバネ65の他端が係止している。
戻し作用部材17は、図2、図3及び図5に示したように、カム伝達戻し部材16側に形成された軸部67と、ホッパ作動部材15を跨ぐように形成されるコの字状のレバー基部69と、該レバー基部69の前記軸部67と反対側に突設形成された軸端68とを備えて成る。前記軸端68は基枠47に設けられた長穴状の軸受け部48に、媒体戻しレバー9による戻し動作領域から後退する方向に移動可能に軸支されている。軸部67の端部にはスライド板70が一体に形成されており、スライド板70は、カム伝達戻し部材16の案内間隙63の間で軸部67の軸線と直交する方向にスライド可能な状態で挿入されている。
そして、コの字状の前記レバー基部69の両方の外側部分には、それぞれ捻りバネ71の一端が係止しており、各捻りバネ71の他端は基枠47に固定されて係止され、前記レバー基部69は、前記捻りバネ71から全体として前記後退する方向と反対の前進方向(給送中の被記録材を裏面から押し上げる方向)に向かう付勢力を受けている。この前進方向の付勢力によって前記軸端68は前記軸受け部48の前端に常時押し付けられている。該レバー基部69のコの字の両先端部分に既述のように前記媒体戻しレバー9が形成されている。
すなわち、戻し作用部材17は、媒体戻しレバー9の回動によって、その先端10が分離パッド7の所まで重送された被記録材Pを給送トレイ3に戻す動作時に、前記捻りバネ71の付勢力で前進方向への力を受け、一方最上位の被記録材Pの裏面にその先端10が押さえられて前記前進方向への力に抗して押し戻される力を受ける。従って、後述するカム案内面77が設けられていない状態では、媒体戻しレバー9の先端10は、回動当初は単純円弧状の軌跡をとり、被記録材Pの裏面に先端10が当接した後は、前記両方の力が均衡する回動軌跡を取る。
この実施の形態では、被記録材が給送ローラ5に接触しないようにその姿勢を決める補助ローラ6によって給送中の被記録材のとる姿勢が決まる構造である。前記回動軌跡は補助ローラ6との接触点から近い距離の位置で媒体戻しレバー9の先端10が被記録材の裏面に当接する。この構造では被記録材の剛性が高い場合には、該被記録材が撓みにくいので、媒体戻しレバー9を押し戻す際に被記録材の裏面に引っ掻き跡が残る虞がある。また、媒体戻しレバー9の当該取り付け構造では、前記押し戻し位相角が水平に近いため、重力の寄与を期待できないと共に、軸受け部のこじり抵抗を受け、媒体戻しレバー9は一層押し戻されにくくなり、前記引っ掻き跡が残りやすくなる。或いは駆動モータ10の脱調という問題につながる虞がある。
この問題を解消するために、図6に示したように、本発明においては各媒体戻しレバー9の外側の面には、カム被案内部73が形成されており、一方媒体戻しレバー9がホッパ2の上面側に突出するために基枠47の対応する部位に形成された切り欠き75(図1)内には、カム被案内部73を案内するためのカム案内面77が形成されている。上述の捻りバネ71はレバー基部69をカム案内面77側に付勢する。これにより、カム被案内部73は常時、カム案内面77に当接して案内されるように付勢される。従って、媒体戻しレバー9はホッパ2の上面から上方へ突出する方向へ常時付勢されていると共に、その突出位置は前記カム案内面77によって規制される。
ここで、図2、図3および図6から図11を参照しながら、ホッパ2及び媒体戻しレバー9の作用を説明する。まず図2、図6に示す如く、媒体戻しレバー9がアップ状態、即ち被記録材Pの給送開始前の状態のとき、カム軸13の第2カム45はホッパ作動部材15の第2カム受け部51とのカム作用により、ホッパ押圧部49をホッパ2の下方へ退避(図10)させて、ホッパ2の下側からの押圧を解除することでホッパ2の自重によりホッパ2が下側に回動した状態となっている。このとき給送トレイ3上の被記録材Pは給送ローラ5に接触していない。また、カム軸13の第1カム43が第1カム受け部57にカム作用することで、コイルバネ65のバネ引っ張り作用に抗してカム伝達戻し部材16を回転させ、これに伴いレバー基部69が回動することで媒体戻しレバー9の先端10が切り欠き75から上方へ突出状態になっている。
図7に示す如く、カム軸13が回転して第1カム43が第1カム受け部57から外れると、コイルバネ65のバネ引っ張り力により媒体戻しレバー9の先端10が下方に退避する(図3参照)。カム軸13が、図8に示す位置まで回転すると、カム軸13の第2カム45がホッパ作動部材15の第2カム受け部51から外れて、捻りバネ53の作用によりホッパ押圧部49がホッパ2の下面側を上方へ押圧するようになるため(図11)、ホッパ2が上昇する。これにより、給送トレイ3上の最上位の被記録材Pが給送ローラ5に接触して給送トレイ3の回転による給送が開始される。
カム軸13が、図9に示す位置まで回転すると、カム軸13の第1カム43が第1カム受け部57に再び係合を開始する。そしてカム軸13が、図9に示す位置から図6に示す位置まで回転する間に、カム伝達戻し部材16を介して軸部67とレバー基部69とが一緒に回転する。このときカム被案内部73がカム案内面77に案内されるため、軸部67および軸端68を結ぶ軸線の位置(軸部67の軸線と同じ)が後退し、これに伴い媒体戻しレバー9の先端10の軌跡が、カム被案内部73およびカム案内面77を有しない場合の軌跡よりも下側を通るようになる。この軌跡が媒体戻しレバー9の先端10が給送中の被記録材Pの裏面の形状に沿うように移動する軌跡と同じであるように、カム案内面77の形状が設定されている。
すなわち、補助ローラ6との接触点から遠い距離の位置で媒体戻しレバー9の先端10が被記録材の裏面に当接する。距離が遠くなった分、同じ剛性のものでも被記録材は撓みやすくなるため、媒体戻しレバー9を押し戻す際に被記録材の裏面に引っ掻き跡が残る虞が少ない。また、前記押し戻し位相角が水平より大きく立ち上がるため、重力の寄与を期待できると共に、軸受け部のこじりの虞も少なく、媒体戻しレバー9は一層押し戻されやすくなり、前記引っ掻き跡が一層残り難くなる。更には駆動モータ10の脱調という問題につながる虞が少なくなる。
以上に説明したように、カム被案内部73がカム案内面77に案内されて、媒体戻しレバー9の先端10と媒体戻しレバー9の回動支点とを結ぶ直線の方向へ媒体戻しレバー9が後退しつつ当該媒体戻しレバー9の先端10が給送中の被記録材Pの裏面の姿勢に沿う前記軌跡をとって回動する。従って、媒体戻しレバー9の先端10が給送中の被記録材Pの裏面を押し上げるように通過する場合に生じる無理な負荷や過剰の摩擦力を生じないから、給送中の被記録材の裏面に傷を付けたり、負荷に起因する駆動モータ19の脱調といった不具合を解消することができる。

次に、図12から図14に基づいて、給送ローラ5およびカム軸13への駆動伝達系11について説明する。駆動モータ19の出力ピニオン81には、第1ギア83(図1のギア21)が歯合し、第1ギア83と複合ギアになっている第2ギア85を介してホッパ2の自動給送機構へ駆動力が伝達され、同様に第1ギア83と複合ギアになっている第3ギア87を介してインク吸引ポンプへ駆動力が伝達される。
第2ギア85は、第4ギア89に歯合しており、更に第4ギア89は第5ギア91と第8ギア111とに歯合している。第5ギア91は、第5ギア91と一体に形成され駆動側ギアに相当する爪車92(図14)を有しており、この爪車92の緒元は直径7.5mmの10歯であり、かなり小さい。第5ギア91及び爪車92は給送ローラ5の給送軸78に対して自由に回転可能であり、クラッチ部材93の内側に形成された歯部94が爪車92と係合することにより、初めて給送ローラ5の給送軸78へ駆動力が伝達されるようになっている。
即ち、クラッチ部材93は揺動支点96を中心に回動自在であり、またクラッチ部材93は揺動支点96においてクラッチ補助部材97と互いに回動可能に接続されている。クラッチ部材93とクラッチ補助部材97との間には捻りコイルバネ95が設けられ、その作用によりクラッチ部材93は、常時、歯部94が爪車92のギア歯79と係合する方向へ付勢されている。クラッチ補助部材97は、給送ローラ5の給送軸78に固定されており、従って歯部94が爪車92と係合することに給送軸78へ駆動力が伝達される。クラッチ部材93の外周側には係合爪98が形成されている。
給送ローラ5の給送軸78には、被駆動系のギアを構成する第6ギア99が設けられており、第6ギア99には第7ギア101、ギア21a、カム軸ギア41が順次歯合してギア列を構成している。尚、カム軸ギア41以降の駆動伝達系は上述(図1から図11)したとおりである。
第4ギア89に歯合している第8ギア111には、図15(b)に示す如く、本実施例では、90°に亘って円弧状に形成される係合凸部100が形成されており、後述する差動ギアを介してトリガレバー115側に接続されている。トリガレバー115はレバー部材に相当し、レバー軸113の周囲で回動可能であり、アーム116と、レバー軸113の周囲に形成される従動差動ギア119と、摩擦クラッチ機構121とを備えている。アーム116の先端には、クラッチ部材93側に延び係合爪98と係合可能なクラッチ係合部123が形成されている。また、係合爪98とクラッチ係合部123とには、それぞれ係合時に接する係合面125、127(図14)が形成されている。
従動差動ギア119には、本実施例では、170°に亘って被係合凸部129が形成されており、被係合凸部129は上述の係合凸部100の端部が係合したときに被係合凸部129に回動駆動力が伝達されるようになっている。また従動差動ギア119の被係合凸部129が形成されていない非伝達部131内を係合凸部100が移動しているときには従動差動ギア119には駆動力は伝達されず、このように係合凸部100と被係合凸部129とは差動ギアを構成する。
摩擦クラッチ機構121は、図27に示す如く、従動差動ギア119の円筒基部133の周囲に僅かな隙間を隔てて形成される環状部135と、圧縮バネ117を収納する収納部137と、収納部137と環状部135との境界において、圧縮バネ117の弾性力により円筒基部133側へ弾性変形可能な摺接片139とを備えている。そして圧縮バネ117の弾性力により摺接片139が円筒基部133の表面に圧接することで、従動差動ギア119が回転するとき、トリガレバー115の回動に外部から規制が掛からない限り、摺接片139と円筒基部133との間の摩擦力によりトリガレバー115も一緒に回動するようになっている。
次に、図15から図26に基づいて、クラッチ部材93の動作によるクラッチ係合状態とクラッチ非係合状態との切り替えについて説明する。尚本明細書において「クラッチ係合状態」とはクラッチ部材93の歯部94が爪車92のギア歯79に係合した状態をいい、「クラッチ非係合状態」とはクラッチ部材93の歯部94が爪車92のギア歯79から係合解除した状態をいう。
まず、クラッチ非係合状態への移行について説明する。図21に示す如く、駆動モータ19が正転時、第4ギア89が図21(a)の矢印の方向へ回転し、この駆動力は第5ギア91、爪車92に伝達されるとともに、第8ギア111を介してトリガレバー115をクラッチ部材93側へ回動させる駆動力を伝達する。そして、クラッチ部材93が時計回りに回転して図22(a)に示す状態になった後、クラッチ部材93が更に時計回りに回転して係合爪98がクラッチ係合部123に係合することによって、捻りコイルバネ95の引っ張り力に抗して、クラッチ部材93は揺動支点96において、図15(a)の反時計回り方向に揺動する。これにより、クラッチ部材93の歯部94が爪車92のギア歯79から外れ、クラッチ非係合状態となる。
クラッチ係合部123が係合爪98に係合するとき、図16に示す如く、クラッチ係合部123が係合爪98を矢印143で示す方向に押し込んで、クラッチ部材93の歯部94が爪車92のギア歯79からクリアランスをもって完全に離れるようにクラッチ部材93を揺動させる。従って、図16に示す如く、クラッチ係合部123の回動軌跡141は係合爪98と重なっていることになる。このような構成を採用することにより、クラッチ部材93の歯部94が爪車92のギア歯79に衝突してカチカチ音が発生することを防止できる。
上述のように、クラッチ係合部123が係合爪98を矢印143で示す方向に押し込む動作は、係合爪98の係合面125とクラッチ係合部123の係合面127の形成角度によっても規定される。そのため、これらの係合面125、127は、クラッチ部材93の歯部94が爪車92のギア歯79からクリアランスを持って完全に離れるようにクラッチ部材93を揺動させるような角度で互いに係合するようになっている。
次に、クラッチ係合状態への移行について説明する。図15に示す状態から駆動モータ19が逆転すると、図17(b)に示す如く、係合凸部100の第1端145が被係合凸部129に当接するまで第8ギア111が回転する。係合凸部100の第1端145が被係合凸部129に当接した後は、従動差動ギア119が回転することでトリガレバー115が反時計回りに回動を開始して、トリガレバー115が図18に示す位置まで回動する。これにより係合爪98へのクラッチ係合部123の係合が解除されるため、捻りコイルバネ95の付勢力によりクラッチ部材93が揺動支点96の周囲で揺動して歯部94が爪車92に係合しようとする。
しかし、図18に示す如く、クラッチ部材93の歯部94が爪車92のギア歯79の先端に衝突して、歯部94がギア歯79に係合しない場合がある。そこで、駆動モータ19を正転させることにより、爪車92を図19(a)の時計回り方向に一ギア歯分だけ回転させ、歯部94をギア歯79に確実に係合させる。駆動モータ19の正転により、第8ギア111は図19(b)の時計回り方向に回転するが、係合凸部100が非伝達部131を通過するため、その間は回転駆動力がトリガレバー115には伝達されない。
尚、本実施形態では、図17(b)の状態から図15(b)の状態に至るまでの差動角度は100°であり、一ギア歯分だけ回転させるための回転角度は67.5°であるため、図19(b)の時点で駆動力がトリガレバー115に伝達されるまでに32.5°の余裕がある。このように、駆動モータ19の正転時に差動ギアによりトリガレバー115は回動しないため、クラッチ係合部123は係合爪98に再係合しない。
図19(a)に示す如く、歯部94がギア歯79に係合することにより、クラッチ係合状態となり、クラッチ部材93が回転を開始する。係合凸部100が残り32.5°分だけ回動し、係合凸部の第2端147が被係合凸部129に当接すると(図20(b)参照)、トリガレバー115は図21(a)に示す如く再度クラッチ部材93側に回動するが、このとき係合爪98は上方へ回動しているので、クラッチ係合部123は係合爪98と係合しない。因みに図21(a)に示す状態では、第2カム45のカム作用によりホッパ押圧部49が回動を開始し、給送動作に入っている。
クラッチ部材93がほぼ一回転し、係合爪98がクラッチ係合部123に係合する直前であるとき、図22(a)に示す如く、第2カムフォロワ51が第2カム45の頂部149に至る状態となる。第2カムフォロワ51が第2カム45の頂部149を越えると、捻りバネ53の付勢力により第2カム45のプロファイルに従って第2カムフォロワ51がカム斜面151を能動的に滑り落ちて凹部153に収まろうとする。そのとき未だ係合爪98はクラッチ係合部123に係合していない。
第2カムフォロワ51がカム斜面151を能動的に滑り落ちる動作により、カム軸13も能動的に動き、カム軸13側が従動の立場から駆動側に変わる。このときの駆動力でクラッチ部材93が揺動して係合爪98がクラッチ係合部123に係合するとともに、クラッチ部材93が能動的に動くことで、図25に示す如く、クラッチ部材93の歯部94が爪車92のギア歯79から離間する状態(符号155)を生じる。そして、この離間した状態の時に係合爪98がクラッチ係合部123に係合するため、クラッチ部材93の揺動により、図26(a)に示す如く、クラッチ部材93の歯部94が爪車92のギア歯79から瞬時に且つ抵抗無く抜けて、クラッチ非係合状態に入ることができる。
図23及び図24は、クラッチ部材93の歯部94が爪車92のギア歯79に係合して動力伝達をしているときの状態を示す。このような状態の時、クラッチ部材93の歯部94が爪車92のギア歯79から外れて歯飛びを起こすことを防止しなければならない。そこで、カムフォロワ51が凹部153に嵌り込まない状態では、図24に示す如く、クラッチ部材93がクラッチ非係合状態に移行しようとする場合におけるクラッチ部材93の歯部94の少なくとも一部(本例では歯部94のギア歯79側の先端部分156)の回動軌跡157が、爪車92のギア歯79の形状を横切るように歯部94および爪車92のギア歯79が形成されている。
即ち、図24において歯部94がギア歯79との係合を解除するためには、先端部分156が回動軌跡157に沿って回動しなければならないが、回動軌跡157がギア歯79を横切っているため、爪車92が逆方向に回転しなければ歯部94がギア歯79との係合を解除できないようになっている。
従って、歯部94がギア歯79に係合して動力伝達をしているときには、歯部94とギア歯79との係合が解除される虞はほとんど無く、歯飛びを生じない。その一方、クラッチ非係合状態に移行する場合には、図25に示す如く、歯部94がギア歯79から離間して外れやすくなるから、図24に示すように回動軌跡157がギア歯79を横切る構成を採用しても、歯部94がギア歯79から外れない状態を生じることはない。
以上、本発明をインクジェット式記録装置に適用した実施形態について説明したが、被噴射材を給送する給送装置を備える液体噴射装置にも上記同様に本発明を適用することができる。
本発明が適用可能なインクジェットプリンタの給送装置の正面下方からの斜視図。 媒体戻しレバーアップ時のホッパの背面斜視図。 媒体戻しレバーダウン時のホッパの背面斜視図。 給送装置の右側面図。 ホッパ作動部材周辺の拡大斜視図。 カム軸の回転位置と媒体戻しレバーとの関係を段階的に示す図。 カム軸の回転位置と媒体戻しレバーとの関係を段階的に示す図。 カム軸の回転位置と媒体戻しレバーとの関係を段階的に示す図。 カム軸の回転位置と媒体戻しレバーとの関係を段階的に示す図。 ホッパリセット時の状態を示す側面図。 ホッパアップ時の状態を示す側面図。 同給送装置に搭載されている駆動伝達系を示す側面図。 同駆動伝達系を示す斜視図。 同駆動伝達系の分解斜視図。 クラッチ非係合状態を示す説明図(a)で要部拡大断面図(b)が併記されている。 係合爪とクラッチ係合部の係合時の状態を示す説明図。 クラッチ係合状態への移行開始時を示す説明図(a)で要部拡大断面図(b)が併記されている。 歯部が爪車のギア歯に衝突した状態を示す説明図(a)で要部拡大断面図(b)が併記されている。 クラッチ係合状態を示す説明図(a)で要部拡大断面図(b)が併記されている。 トリガレバーの起こし開始時を示す説明図(a)で要部拡大断面図(b)が併記されている。 トリガレバーの起こし完了時を示す説明図(a)で要部拡大断面図(b)が併記されている。 係合爪とクラッチ係合部の係合直前の状態を示す説明図(a)で要部拡大断面図(b)が併記されている。 歯部が爪車のギア歯に係合している状態を示す説明図。 歯部の回動軌跡がギア歯を横切る状態を示す説明図。 歯部が爪車のギア歯から離間する状態を示す説明図。 クラッチ非係合状態へ移行した状態を示す説明図(a)で要部拡大断面図(b)が併記されている。 摩擦クラッチ機構の斜視図。
符号の説明
1 給送装置、2 ホッパ、2a ホッパの揺動支点、3 給送トレイ、4 給送ローラ軸、5 給送ローラ、6 補助ローラ、7 分離パッド、9 媒体戻しレバー、10 媒体戻しレバーの先端、11 駆動伝達系、13 カム軸、15 ホッパ作動部材、16 カム伝達戻し部材、17 戻し作用部材、19 駆動モータ、21 ギア、21a ギア、41 カム軸ギア、43 第1カム、45 第2カム、47 基枠、48 軸受け部、49 ホッパ押圧部、50 ホッパ作動部材の回動軸、51 第2カム受け部、52 移動規制度当て部、53 捻りバネ、55 ホッパ作用端、57 第1カム受け部、59 バネ係止部、61 ガイド板、63 案内間隙、65 コイルバネ、67 軸部、68 軸端、69 レバー基部、70 スライド板、71 捻りバネ、73 カム被案内部、75 切り欠き、77 カム案内面、78 給送ローラの給送軸、79 爪車のギア歯、81 駆動モータの出力ピニオン、83 第1ギア、85 第2ギア、87 第3ギア、89 第4ギア、91 第5ギア、92 爪車、93 クラッチ部材、94 歯部、95 捻りコイルバネ、96 揺動支点、97 クラッチ補助部材、98 係合爪、99 第6ギア、100 係合凸部、101 第7ギア、111 第8ギア、113 レバー軸、115 トリガレバー、116 アーム、117 圧縮バネ、119 従動差動ギア、121 摩擦クラッチ機構、123 クラッチ係合部、125 係合爪の係合面、127 クラッチ係合部の係合面、129 被係合凸部、131 非伝達部、133 円筒基部、135 環状部、137 収納部、139 摺接片、141 クラッチ係合部の回動軌跡、143 矢印、145 係合凸部の第1端、147 係合凸部の第2端、149 第2カムの頂部、151 カム斜面、153 凹部、155 離間した状態、156 歯部のギア歯側の先端部分、157 歯部の回動軌跡

Claims (5)

  1. 駆動モータによって回転駆動される駆動側ギアから、被駆動系への動力伝達をオンおよびオフするためのクラッチ装置であって、
    前記駆動側ギアと歯合可能な歯部および係合爪を有し、且つ揺動支点を中心に揺動可能に設けられ、揺動することにより前記歯部と前記駆動側ギアとのクラッチ係合状態とクラッチ非係合状態とを切り替え可能であり、クラッチ付勢手段により常時、前記クラッチ係合状態側に揺動するように付勢されているクラッチ部材と、
    回動支点を中心に回動可能なアームと、前記アームに設けられ前記係合爪と係合可能なクラッチ係合部とを備え、前記クラッチ部材および前記被駆動系が回転中に前記係合爪が前記クラッチ係合部に係合することにより、前記クラッチ部材を揺動させて前記クラッチ係合状態からクラッチ非係合状態に切り替えるレバー部材とを備え、
    前記係合爪と前記クラッチ係合部とが係合するときに、前記クラッチ係合部が係合爪を押し込んで前記クラッチ部材を揺動させ、これにより前記クラッチ部材の歯部が駆動側ギアからクリアランスをもって離れるように構成されていることを特徴とするクラッチ装置。
  2. 駆動モータによって回転駆動される駆動側ギアから、被駆動系への動力伝達をオンおよびオフするためのクラッチ装置であって、
    前記駆動側ギアと歯合可能な歯部および係合爪を有し、且つ揺動支点を中心に揺動可能に設けられ、揺動することにより前記歯部と前記駆動側ギアとのクラッチ係合状態とクラッチ非係合状態とを切り替え可能であり、クラッチ付勢手段により常時、前記クラッチ係合状態側に揺動するように付勢されているクラッチ部材と、
    回動支点を中心に回動可能なアームと、前記アームに設けられ前記係合爪と係合可能なクラッチ係合部とを備え、前記クラッチ部材および前記被駆動系が回転中に前記係合爪が前記クラッチ係合部に係合することにより、前記クラッチ部材を揺動させて前記クラッチ係合状態からクラッチ非係合状態に切り替えるレバー部材とを備え、
    前記係合爪に前記クラッチ係合部が係合する際の当該クラッチ係合部の回動軌跡が前記係合爪と重なるように形成され、前記回動軌跡に沿って前記クラッチ係合部が回動することにより、前記クラッチ部材の歯部が駆動側ギアからクリアランスをもって離れるように構成されていることを特徴とするクラッチ装置。
  3. 請求項1また2に記載のクラッチ装置において、前記クラッチ係合部と前記係合爪との互いの係合面が、前記クラッチ部材の歯部が前記駆動側ギアからクリアランスをもって離れるように前記クラッチ部材を揺動させる角度で係合するように構成されていることを特徴とするクラッチ装置。
  4. 駆動モータと、該駆動モータによって回転駆動される駆動側ギアから被駆動系への動力伝達をオンおよびオフするためのクラッチ装置と、被記録材に送り力を作用する給送ローが固定され前記駆動側ギアから動力伝達されて回転する前記被駆動系に属する給送ローラ軸と、を備えた被記録材給送装置であって、前記クラッチ装置は請求項1から3のいずれか1項に記載のクラッチ装置であることを特徴とする被記録材給送装置。
  5. 被記録材給送装置と、該被記録材給送装置から給送される被記録材に記録を実行する記録実行部と、を備えた記録装置であって、前記被記録材給送装置は請求項4に記載の被記録材給送装置であることを特徴とする記録装置。
JP2006211652A 2006-08-03 2006-08-03 クラッチ装置、被記録材給送装置、記録装置 Pending JP2008038974A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006211652A JP2008038974A (ja) 2006-08-03 2006-08-03 クラッチ装置、被記録材給送装置、記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006211652A JP2008038974A (ja) 2006-08-03 2006-08-03 クラッチ装置、被記録材給送装置、記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008038974A true JP2008038974A (ja) 2008-02-21

Family

ID=39174238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006211652A Pending JP2008038974A (ja) 2006-08-03 2006-08-03 クラッチ装置、被記録材給送装置、記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008038974A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4736185Y1 (ja) * 1970-05-22 1972-11-01
JPS4968164A (ja) * 1972-11-08 1974-07-02
JPS49132437A (ja) * 1973-04-26 1974-12-19
JP2002283649A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Seiko Epson Corp トリガ装置、キャリッジロック装置および記録装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4736185Y1 (ja) * 1970-05-22 1972-11-01
JPS4968164A (ja) * 1972-11-08 1974-07-02
JPS49132437A (ja) * 1973-04-26 1974-12-19
JP2002283649A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Seiko Epson Corp トリガ装置、キャリッジロック装置および記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4218710B2 (ja) クラッチ装置、被記録材給送装置、記録装置
JP4218709B2 (ja) クラッチ装置、被記録材給送装置、記録装置
US8231288B2 (en) Rotary shaft locking device and recording apparatus having the same
JP4844773B2 (ja) 被記録媒体給送装置
JP5196144B2 (ja) 動力伝達切換装置、記録装置
JP5935990B2 (ja) 被記録媒体給送装置及び記録装置
US9751706B2 (en) Conveyance apparatus and image recording apparatus
JP5830694B2 (ja) シート供給装置及び画像読取装置
JP5213740B2 (ja) 駆動伝達装置および給送装置
CN107709022B (zh) 打印设备
JP4895015B2 (ja) 被記録媒体給送装置、記録装置、液体噴射装置
JP2008095743A (ja) クラッチ装置、被記録材給送装置、記録装置
JP2008038974A (ja) クラッチ装置、被記録材給送装置、記録装置
JP5987400B2 (ja) 搬送装置及び画像記録装置
JP6102713B2 (ja) 給送装置及び画像記録装置
JP5136785B2 (ja) 歯車装置、およびこれを備えた記録装置
JP4136186B2 (ja) 画像形成装置
JP4868134B2 (ja) 被記録媒体給送装置、これを備える記録装置、液体噴射装置
US20210237991A1 (en) Medium transport device and recording apparatus
JP4168279B2 (ja) クラッチ装置及び該クラッチ装置を備えた記録装置
JP4835848B2 (ja) 被記録媒体給送装置、記録装置、液体噴射装置
JP4200385B2 (ja) 給紙装置
JP4877490B2 (ja) 給送装置における媒体分離装置、これを備える記録装置、液体噴射装置
JP5216548B2 (ja) シート搬送装置及び画像読取装置
JP4849217B2 (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20090731

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110427

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110627

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110907

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120125