JP2008038737A - 触媒劣化検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】触媒劣化判定要求が有る場合に、先ず、排気燃料添加弁に還元剤を指示添加量だけ添加するように指示する(ステップ102)。次に、触媒下流の空燃比センサの出力に基づき、還元剤の添加量を計測する(ステップ104)。指示添加量に対する計測添加量(ステップ104で求められた添加量)の比率Rを算出する(ステップ106)。この比率Rが基準値Rthよりも小さい場合に、触媒が劣化していると判定する(ステップ108,110)。
【選択図】図7
Description
内燃機関の排気通路に配置され、酸化能力を有する触媒と、
前記触媒の下流の排気空燃比を検出する空燃比検出手段と、
前記触媒の上流の排気通路に還元剤を添加する還元剤添加手段と、
前記空燃比検出手段により検出された排気空燃比に基づき、前記還元剤の添加量を計測する添加量計測手段と、
前記還元剤添加手段への指示添加量と、前記添加量計測手段により計測された計測添加量とのずれに基づいて、前記触媒の劣化を検出する劣化検出手段とを備えたことを特徴とする。
前記劣化検出手段は、前記指示添加量に対する前記計測添加量の比率を算出する比率算出手段を有し、該比率が基準値よりも小さい場合に前記触媒の劣化を検出することを特徴とする。
図1は、本発明の実施の形態1によるシステム構成を説明するための図である。図1に示すシステムは、内燃機関1として、4サイクルのディーゼルエンジン(圧縮着火内燃機関)を備えている。ディーゼルエンジン1は、車両に搭載され、その動力源とされているものとする。図1に示すディーゼルエンジン1は直列4気筒型であるが、本発明において、気筒数および気筒配置はこれに限定されるものではない。
上記システムのNOx触媒42に吸蔵されたNOx量が所定値以上になると、NOxを還元・放出させるため、いわゆるリッチスパイクが実施される。すなわち、排気燃料添加弁44から還元剤である燃料の添加が行われ、この還元剤によりNOx触媒42の再生処理が行われる。本実施の形態1では、このリッチスパイク実施時に、NOx触媒42の上流に配置された酸化触媒40の劣化を検出する手法について提案する。
リッチスパイクが実施されていない時、つまり、排気燃料添加弁44から燃料添加が行われていない時には、空燃比センサ出力は、図2において一点鎖線で示すような出力A/F_Aとなる。
一方、リッチスパイクが実施されている時、つまり、排気燃料添加弁44から燃料添加が行われている時には、空燃比センサ出力は、図2において実線で示すような出力A/F_Bに変化する。
後述するように、これらのリッチスパイク非実施時の空燃比センサ出力A/F_Aとリッチスパイク実施時の空燃比センサ出力A/F_Bとを用いて、排気燃料添加弁44から添加された燃料量を計測することができる。すなわち、空燃比センサ出力A/F_A,A/F_Bに基づいて、計測添加量を求めることができる。
A/F_A=Ga/Q・・・(1)
上式(1)を変形すると、次式(2)が得られる。
Q=Ga/(A/F_A)・・・(2)
A/F_B=Ga/(Q+Qex)・・・(3)
上式(3)を変形すると、次式(4)が得られる。
Q+Qex=Ga/(A/F_B)・・・(4)
Qex=Ga×{1/(A/F_B)-1/(A/F_A)}・・・(5)
=Ga×{(A/F_A)-(A/F_B)}/(A/F_A)/(A/F_B)・・・(6)
かかる方法により求められる計測添加量に基づいて、酸化触媒40の劣化検出を行う手法が考えられる。
図4に示すように、機関回転数Ne(rpm)と筒内噴射量(mm3/st)とが異なる4つの運転条件において、計測添加量(g)がそれぞれ求められている。さらに、各運転条件において、正常触媒(「新触」とも称される。)と劣化触媒の両方について計測添加量が求められている。図4に示すように、正常触媒については、運転条件が異なっても、計測添加量は同じであることが分かった。しかし、劣化触媒については、運転条件が異なると、同じ劣化度合であるにも関わらず計測添加量がばらついてしまうことが分かった。これより、計測添加量を基準値と比較するだけでは、酸化触媒40の劣化検出を精度良く行うことが難しいことが分かった。
図5に示すように、機関回転数Ne(rpm)と筒内噴射量(mm3/st)とが異なる4つの運転条件において、比率RとHC濃度との関係がそれぞれプロットされている。なお、図5に示した運転条件は、図4に示した運転条件と同じである。
また、比率Rに基づき酸化触媒40の劣化判定を行うため、指示噴射量が一定でなくてもよく、内燃機関1の運転条件に応じて指示噴射量を変更することができる。よって、幅広い運転条件で、酸化触媒40の劣化判定を精度良く行うことができる。
図7は、本実施の形態1において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。図7に示すルーチンは、所定間隔毎に起動される。
次に、図8を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態8のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU60に、後述する図8に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
上記実施の形態1では、指示添加量に対する計測添加量の比率Rに基づき、触媒劣化が検出されている。ところで、指示添加量と計測添加量とのずれは、かかる比率Rに限られない。
ところで、上記実施の形態1では、指示添加量に対する計測添加量の比率Rに基づいて、酸化触媒40の劣化検出が行われる。このため、内燃機関1の運転条件に応じて指示添加量を変化させても、劣化検出への影響はほとんどないものと考えられる。一方、本実施の形態2では、指示添加量と計測添加量との差分Dという絶対量に基づいて、酸化触媒40の劣化検出が行われる。このため、内燃機関1の運転条件に応じて指示添加量を変化させると、劣化検出への影響が出てしまう可能性がある。
(Ga+Q)×Co>>Qad・・・(7)
上式(7)における「Ga+Q」は排気ガス量である。よって、上式(7)は、「排気ガスに含まれる酸素量が、指示噴射量に比して十分大きい」という条件を意味している。上式(7)の条件を満たす典型的な運転状態は、高速定常運転である。従って、本実施の形態2では、高速定常運転時に、差分Dに基づく酸化触媒40の劣化検出を実行する。
図8は、本実施の形態2において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。図8に示すルーチンは、所定間隔毎に起動される。
その後、上記ステップ102で排気燃料添加弁44に対して指示された指示添加量と、上記ステップ104で求められた計測添加量との差分Dを算出する(ステップ116)。
5 クランク角センサ
26 エアフロメータ
38 排気通路
40 酸化触媒
42 NOx触媒
44 排気燃料添加弁
46 第1空燃比センサ
48 第2空燃比センサ
60 ECU
Claims (2)
- 触媒の劣化を検出する触媒劣化検出装置であって、
内燃機関の排気通路に配置され、酸化能力を有する触媒と、
前記触媒の下流の排気空燃比を検出する空燃比検出手段と、
前記触媒の上流の排気通路に還元剤を添加する還元剤添加手段と、
前記空燃比検出手段により検出された排気空燃比に基づき、前記還元剤の添加量を計測する添加量計測手段と、
前記還元剤添加手段への指示添加量と、前記添加量計測手段により計測された計測添加量とのずれに基づいて、前記触媒の劣化を検出する劣化検出手段とを備えたことを特徴とする触媒劣化検出装置。 - 請求項1に記載の触媒劣化検出装置において、
前記劣化検出手段は、前記指示添加量に対する前記計測添加量の比率を算出する比率算出手段を有し、該比率が基準値よりも小さい場合に前記触媒の劣化を検出することを特徴とする触媒劣化検出装置。
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