JP2008038147A - 有機塩を含む伝導性高分子組成物及びこれを用いた有機光電素子 - Google Patents

有機塩を含む伝導性高分子組成物及びこれを用いた有機光電素子 Download PDF

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Abstract

【課題】効率特性及び寿命特性を向上できる有機光電素子用伝導性高分子組成物を提供する。
【解決手段】有機光電素子用伝導性高分子組成物は、伝導性高分子およびアルキルイミダゾリウムテトラフルオボレート、アルキルピペリジニウムテトラフルオロボレート、アルキルイミダゾリウムビス(ペルフルオロメチル−スルホニル)イミドなどから選ばれる異項原子として窒素原子を含有する複素環式有機塩、及び溶媒を含む。
【選択図】なし

Description

本発明は、有機塩を含む伝導性高分子組成物及びこれを用いた有機光電素子に関するものである。
光電素子とは、有機電界発光素子(Organic light emission diode;OLED)、有機太陽電池、有機トランジスタなどのように電気エネルギーを光エネルギーに変換するか、または、逆に光エネルギーを電気エネルギーに変換する素子のことをいう。
このような光電素子の中でも、特に有機電界発光素子は、最近平板ディスプレイ(Flat−Panel Display:以下、「FPD」という。)技術が発展するに伴って大きく注目されている。
現在、FPDの中でも液晶ディスプレイ(LCD)は、画期的な技術的発展からFPD市場で80%以上のシェアを獲得しているが、40inch以上の大画面における応答速度の低下、狭い視野角などの決定的短所があり、これを克服できる新しいディスプレイの必要性が高まっている。
これと関連して、有機電界発光素子は、FPDの中でも低電圧駆動、自己発光、薄膜型、広い視野角、高い応答速度、高いコントラスト、経済性などの多くの長所を持っているディスプレイで、次世代FPDに必要な全ての条件を揃えた唯一のディスプレイ方式として関心を集めている。
現在、このような有機電界発光素子を含め、光電素子分野では、電極で生成される電荷、すなわち、正孔及び電子を光電素子内に円滑に輸送して素子の効率を増大させるための目的から、伝導性高分子膜の形成に関する多くの研究がなされてきている。
特に、有機電界発光素子は、蛍光性または燐光性有機化合物薄膜(以下、「有機膜」という。)に電流を流すと、電子と正孔が有機膜で結合しながら光を発する現象を用いた能動発光型表示素子である。この有機電界発光素子は、効率向上及び駆動電圧低下のために有機層として単一発光層のみを使用するのではなく、発光層に加えて伝導性高分子を用いた正孔注入層、発光層、電子注入層などのような多層構造を有することが一般的である。
なお、このような構造は、1層が多数の機能を行うようにそれぞれの層を除去することによって単純化可能である。最も簡単なOLED構造は、2個の電極とこれらの電極間に発光層を含んで全ての機能を行う有機層が位置する場合である。
しかし、事実上、輝度を増加させるためには、電子注入層または正孔(hole)注入層を電気発光アセンブリーとして導入しなければならない。
電荷(正孔または電子)を伝達する多数の有機化合物及びその用途は、例えば、特許文献1から4に開示されている。
特に、電荷を伝達する有機化合物の代表には、可溶性(soluble)有機ELに用いられているもので、バイエル(Bayer AG)社が製造して販売しているバイトロン−P(Baytron−P)という製品があり、これは、PEDOT(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン))−PSS(ポリ(4−スチレンスルホネート))水溶液
の一種である。
このようなPEDOT−PSSは、有機発光素子の製作時に広く用いられており、ITO(インジウムスズ酸化物)電極上にスピンコーティング(spin coating)によって正孔注入層を形成するもので、下記の構造式(A)のような構造を持つ。
Figure 2008038147
上記の構造式(A)に表示されたPEDOT−PSSは、ポリ(4−スチレンスルホネート)(PSS)のポリ酸(polyacid)とポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)の伝導性高分子との単純イオン複合体で、PEDOTに水溶性ポリ酸がドーピングされている構造である。
ヨーロッパ特許公開第387715号 米国特許第4,539,507号 米国特許第4,720,432号 米国特許第4,769,292号
しかしながら、上記のようなPEDOT−PSS伝導性高分子組成物を用いて正孔注入層を形成すると、劣化によって脱ドーピング(dedoping)されるか、または、PSS部分が電子との反応によって分解されて硫酸塩(Sulfate)などのような物質を放出し、このような物質が隣接した有機膜(例えば、発光層)に拡散されてエキシトン消滅(exciton quenching)を引き起こし、有機電界発光素子の効率及び寿命低下を招くという問題につながる。
したがって、上記のような問題を解決するために、電気伝導性高分子組成物を用いた有
機電界発光素子を製作して素子の効率及び寿命を向上しようとする研究がなされている。
本発明の目的は、効率特性及び寿命特性を向上できる有機光電素子用伝導性高分子組成物を提供することにある。
本発明による有機光電素子用伝導性高分子組成物は、伝導性高分子、下記の構造式(1)から(4)に示される有機塩より選択される1以上の有機塩、及び溶媒を含む。
Figure 2008038147
本発明の実施例に係る有機光電素子用伝導性高分子組成物によると、次のような効果が得られる。
第一に、電子との反応によって分解される残基の含量が非常に少ない。
第二に、製造された伝導性高分子組成物膜が隣接する膜との関係で安定的なモフォロジーを維持することができ、エキシトン消滅などの問題点が発生しない。
第三に、ポリ酸と伝導性高分子とが化学結合によって連結され、この伝導性高分子共重合体を有機光電素子に適用する場合、優れた熱的安定性によって素子駆動時に脱ドーピング現象が発生しない。
第四に、優れた発光効率及び寿命特性を有する有機光電素子の具現化が可能である。
本発明の伝導性高分子組成物は、伝導性高分子、下記の構造式(1)から(4)に示される有機塩より選択される1以上の有機塩、及び溶媒を含む。
Figure 2008038147
(前記R1及びR2は、それぞれ独立に、C1−C30のアルキル基、C1−C30のヘテロアルキル基、C1−C30のアルコキシ基、C1−C30のヘテロアルコキシ基、C6−C30のアリール基、C6−C30のアリールアルキル基、C6−C30のアリールオキシ基、C2−C30のヘテロアリール基、C2−C30のヘテロアリールアルキル基、C2−C30のヘテロアリールオキシ基、C5−C20のシクロアルキル基、C2−C30のヘテロシクロアルキル基、C1−C30のアルキルエステル基、C1−C30のヘテロアルキルエステル基、C6−C30のアリールエステル基、及びC2−C30のヘテロアリールエステル基からなる群から選択されるもので、各官能基の炭素と結合された水素は、他の官能基に置き換えることができ、
前記R3−R12は、それぞれ独立に、C1−C30のアルキル基、C1−C30のヘテロアルキル基、C1−C30のアルコキシ基、C1−C30のヘテロアルコキシ基、C6−C30のアリール基、C6−C30のアリールアルキル基、C6−C30のアリールオキシ基、C2−C30のヘテロアリール基、C2−C30のヘテロアリールアルキル基、C2−C30のヘテロアリールオキシ基、C5−C20のシクロアルキル基、C2−C30のヘテロシクロアルキル基、C1−C30のアルキルエステル基、C1−C30のヘテロアルキルエステル基、C6−C30のアリールエステル基、及びC2−C30のヘテロアリールエステル基からなる群から選択されるもので、各官能基の炭素と結合された水素は、それぞれ独立にハロゲンなどに置き換えることができ、
-は陰イオン官能基で、Xは、F、 Cl、 Br、 I、 BF4、PF6、または(Cn2n+1SO22N(nは、1〜50の自然数)などのように、陰イオンになったときに安定化される全ての種類の原子または分子を示す。ここで、C1は炭素数1、C30は炭素数30を意味する。)
上記の他の技術的課題を解決するための本発明の伝導性高分子組成物膜は、伝導性高分子組成物から前記溶媒の全部または一部を除去することで形成される。
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び添付の図面に含まれている。
本発明の利点、特徴及びそれらを達成する方法は、添付の図面に基づいて詳細に説明される実施例によって明確になるだろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施例に限定されるものでなく、互いに異なる多様な形態で具現化する。ただし、本実施例は、本発明の開示を完全にし、本発明の属する技術分野で通常の知識を持つ者に本発明の範疇を完
全に知らせるために提供されるものであって、本発明は、特許請求の範囲の範疇によって定義されるものに過ぎない。明細書全体における同一の図面符号は、同一の構成要素を意味する。
また、図面において、層、膜または領域の大きさ及び厚さは、明細書の明確性のために誇張されて記述されたものであり、一つの膜または層が他の膜または層の「上に」形成されると記載された場合、前記一つの膜または層が前記他の膜または層の上に直接存在するか、それらの膜または層の間に第3の膜または層が介在することをいう。
本発明で使われる置換基であるアルキル基の具体的な例として、直鎖状または分岐状のメチル、エチル、プロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、iso−アミル、へキシルなどが挙げられ、前記アルキル基に含まれている1以上の水素原子は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基(−NH2、−NH(R)、−N(R’)(R”)、R’とR”は、互いに独立に炭素数1〜10のアルキル基である)、アミジノ基、ヒドラジン、またはヒドラゾン基に置き換えることができる。
前記ヘテロアルキル基は、アルキル基の主鎖中の炭素原子のうちの1以上、好ましくは、1〜5個の炭素原子が酸素原子(O)、硫黄原子(S)、窒素原子(N)、リン原子(P)などのようなヘテロ原子に置換されたものを意味する。
前記本発明で使われる置換基であるアリール基は、1以上の芳香族環を含む炭素環芳香族分子を意味し、これらの環はペンダント法により共に付着されるか、または縮合(fused)される。アリール基の具体的な例には、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチルなどのような芳香族基が挙げられ、このアリール基のうちの1以上の水素原子は、上記のアルキル基と同様に置換可能である。
本発明で使われる置換基であるヘテロアリール基は、N、O、PまたはSから選択された1〜3個のヘテロ原子を含み、残りの環原子がCである環原子数5〜30の環芳香族化合物を意味し、これらの環は、ペンダント法により共に付着されるか、または縮合(fused)されることができる。そして、前記ヘテロアリール基中の1以上の水素原子は、上記のアルキル基と同様に置換可能である。
本発明で使われる置換基であるアルコキシ基の具体的な例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソブチルオキシ、sec−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、iso−アミルオキシ、へキシルオキシなどが挙げられ、このアルコキシ基中の1以上の水素原子は、上記のアルキル基と同様に置換可能である。
本発明で使われる置換基であるアリールアルキル基は、アリール基において水素原子中の一部が低級アルキル、例えば、メチル、エチル、プロピルなどのようなラジカルに置換されたものを意味し、例えば、ベンジルメチル、フェニルエチルなどがある。このアリールアルキル基に含まれている1以上の水素原子は、上記のアルキル基と同様に置換可能である。
本発明で使われる置換基であるヘテロアリールアルキル基は、ヘテロアリール基の水素原子の一部が低級アルキル基に置換されたものを意味し、ヘテロアリールアルキル基のうちヘテロアリールに対する定義は、上述した通りである。このヘテロアリールアルキル基に含まれている1以上の水素原子は、上記のアルキル基と同様に置換可能である。
本発明で使われる置換基であるアリールオキシ基は、−O−アリールラジカルを意味し
、ここで、アリールは、上記で定義された通りである。具体的な例には、フェノキシ、ナフトキシ、アントラセニルオキシ、フェナントレニルオキシ、フルオレニルオキシ、インデニルオキシなどがあり、アリールオキシ基に含まれている1以上の水素原子は、上記のアルキル基と同様に置換可能である。
本発明で使われる置換基であるヘテロアリールオキシ基は、−O−ヘテロアリールラジカルを意味し、ここで、ヘテロアリールは、上記で定義された通りである。
本発明で使われる置換基であるヘテロアリールオキシ基に含まれている1以上の水素原子は、上記のアルキル基と同様に置換可能である。
本発明で使われる置換基であるシクロアルキル基は、炭素原子数5〜30の1価モノサイクリックシステムを意味する。このシクロアルキル基に含まれている1以上の水素原子は、上記のアルキル基と同様に置換可能である。
本発明で使われる置換基であるヘテロシクロアルキル基は、環原子数5〜30の1価モノサイクリック化合物で、N、O、PまたはSから選択された1〜3個のヘテロ原子を含むシクロアルキル基を意味する。このシクロアルキル基に含まれている1以上の水素原子は、上記のアルキル基と同様に置換可能である。
本発明で使われる置換基であるアミノ基は、−NH2、−NH(R)または−N(R’
)(R”)を意味し、R’とR”は、それぞれ独立に、炭素数1〜10のアルキル基である。
本発明で使われるハロゲンは、ふっ素、塩素、臭素、ヨード、またはアスタチンが好ましく、なかでもふっ素が特に好ましい。
本発明による伝導性高分子組成物に含まれる有機塩の場合、置換体の種類、炭素数、及び陰イオンの大きさによって、常温で液体状態、固体状態、またはその中間状態であるハイブリッド状態を維持することができる。
したがって、本発明において、有機塩を溶媒と伝導性高分子とが混合された組成物に添加するとき、その比率は特に制限されないが、液体状態である有機塩については全体組成物のうち30重量%以下添加することが好ましく、固体状態である有機塩については50重量%以下添加することが好ましい。
有機塩は、分子内に双極子モーメント(dipole moment)を有するので、極性が非常に高く、水を含む極性溶媒に溶かして使用可能であり、伝導性高分子組成物と良好に混合される。したがって、これを用いる光電素子の場合、長寿命の特性を示すようになる。
また、前記有機塩は、極性有機溶媒によく溶解するので、これを光電素子に適用する場合、隣接する有機膜、すなわち、非極性溶媒を用いて製造される発光層膜の損傷を防止することができるのみならず、他の要因によって水を使用できない場合に水以外の他の極性有機溶媒を使用することもできる。
本発明による伝導性高分子組成物を製造するためには、伝導性高分子:溶媒を0.5:99.5〜10:90の重量比で混合して伝導性高分子溶液を製造した後、前記伝導性高分子溶液100重量部を基準にして、上記の構造式(1)から(4)に示された有機塩として、常温で液体である有機塩のうち1以上については0.05〜30重量部添加することが好ましく、常温で固体である有機塩については0.05〜50重量部添加することが好ましい。
本発明による伝導性高分子組成物に使われる伝導性高分子は、有機光電素子の製造に汎用的に用いられる伝導性高分子であっても構わないが、下記の構造式(5)に示されるポリアニリンもしくはその誘導体である単量体、下記の構造式(6)に示されるピロール、チオフェンもしくはそれらの誘導体である単量体、または、下記の構造式(7)に示される環状単量体を重合した高分子であってもよい。
Figure 2008038147
(上記の構造式(5)及び(6)において、Xは、NH;N、O、SまたはPなどのヘテロ原子にC1−C20のアルキル基またはC6−C20のアリール基が結合されたもので、
前記Ra、Rb、Rc、Rdは、それぞれ独立に、水素、C1−C30のアルキル基、C1−C30のヘテロアルキル基、C1−C30のアルコキシ基、C1−C30のヘテロアルコキシ基、C6−C30のアリール基、C6−C30のアリールアルキル基、C6−C30のアリールオキシ基、C6−C30のアリールアミン基、C6−C30のピロール基、C6−C30のチオフェン基、C2−C30のヘテロアリール基、C2−C30のヘテロアリールアルキル基、C2−C30のヘテロアリールオキシ基、C5−C20のシクロアルキル基、C2−C30のヘテロシクロアルキル基、C1−C30のアルキルエステル基、C1−C30のヘテロアルキルエステル基、C6−C30のアリールエステル基、及びC2−C30のヘテロアリールエステル基からなる群から選択される一つであり、炭素原子に結合された水素は、他の官能基に置き換えることができ、
前記Re、Rfは、それぞれ独立に、NH;N、O、SまたはPなどのヘテロ原子にC1−C20のアルキル基またはC6−C20のアリール基が結合されたもの、C1−C30のアルキル基、C6−C30のアリール基、C1−C30のアルコキシ基、C1−C30のヘテロアルキル基、C1−C30のヘテロアルコキシ基、C6−C30のアリールアルキル基、C6−C30のアリールオキシ基、C6−C30のアリールアミン基、C6−C30のピロール基、C6−C30のチオフェン基、C2−C30のヘテロアリール基、C2−C30のヘテロアリールアルキル基、C2−C30のヘテロアリールオキシ基、C5−C20のシクロアルキル基、C2−C30のヘテロシクロアルキル基、C1−C30のアルキルエステル基、C1−C30のヘテロアルキルエステル基、C6−C30のアリールエステル基、及びC2−C30のヘテロアリールエステル基からなる群から選択された一つであり、炭素原子に結合された水素は、他の官能基に置き換えることができる。)
Figure 2008038147
(Xは、NH;N、O、SまたはPなどのヘテロ原子にC1−C20のアルキル基またはC6−C20のアリール基が結合されたもので、
Yは、NH;N、O、SまたはPなどのヘテロ原子にC1−C20のアルキル基またはC6−C20のアリール基が結合されたもので、
mとnは、それぞれ独立に、0〜9の整数である。
Zは、−(CH2X−CRgh−(CH2yで、このとき、Rg及びRhは、それぞれ独立に、H、C1−C20のアルキルラジカル、C6−C14のアリールラジカルまたは−CH2−ORiであり、このとき、Riは、H、C1−C6のアルキル酸、C1−C6のア
ルキルエステル、C1−C6のヘテロアルキル酸、またはC1−C6のアルキルスルホン酸であり、炭素に結合された1以上の水素は、他の置換基に置換されることができる。)
本発明の伝導性高分子組成物に使われる溶媒は、前記伝導性高分子を溶解させるものであれば全て使用可能であるが、水、アルコール類、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド、トルエン、キシレン及びクロロベンゼンからなる群から選択される1以上の溶媒であることが好ましい。
また、本発明による伝導性高分子組成物の場合、伝導性高分子のグラフト架橋能を一層向上させるために、架橋剤(cross−linking agent)をさらに含むことができ、このとき、架橋剤としては、物理的及び/または化学的架橋剤を用いると良い。
本発明に使われる物理的架橋剤とは、化学的な結合なしに物理的に高分子鎖間での架橋の役割を担うもので、ヒドロキシ基(−OH)を含む低分子または高分子化合物をいう。
物理的架橋剤の具体的な例には、グリセロール及びブタノールなどの低分子化合物と、ポリビニルアルコール及びポリエチレングリコールなどの高分子化合物があり、この他にも、ポリエチレンイミン(polyethyleneimine)、ポリビニルピロリドン(polyvinylpyrolidone)なども物理的架橋剤として使用可能である。
添加される物理的架橋剤の含量は、前記有機塩を含む伝導性高分子組成物100重量部に対して0.001〜5重量部であることが好ましく、0.1〜3重量部であることが一層好ましい。
物理的架橋剤の含量が上記の範囲内である場合、架橋剤の性能が効率的に発揮され、伝導性高分子膜の薄膜モフォロジー(morphology)が効果的に維持される。
化学的架橋剤とは、化学的に架橋させる役割を担うもので、in−situ重合(in−situ polymerization)が可能であり、IPN(Interpenetrating polymer network)を形成できる化学物質のことをいう。
化学的架橋剤としてはシラン系物質が多く用いられるが、その具体的な例には、テトラエチルオキシシラン(TEOS)がある。この他にも、ポリアジリジン(Polyaziridine)、メラミン(Melamine)系、エポキシ(Epoxy)系物質が用いられる。
化学的架橋剤の含量は、有機塩を含む伝導性高分子組成物100重量部に対して0.001〜50重量部であることが好ましく、1〜10重量部であることが一層好ましい。
化学的架橋剤の含量が上記の範囲内である場合、架橋剤の性能が効果的に発揮され、伝導性高分子に大きな影響を与えないので、伝導性も充分に維持される。
以上では伝導性高分子組成物について説明したが、このような組成物を用いて伝導性高分子膜を製造するには、組成物中のほとんどの溶媒を除去しなければならない。このとき、溶媒が全部除去されたと仮定したとき、伝導性高分子膜は、伝導性高分子100重量部に対して上記の構造式(1)から(4)に示される有機塩より選択される1以上の有機塩が0.05〜50重量部含まれている。
また、本発明は、前記伝導性高分子組成物による伝導性高分子膜及びこれを含む有機光電素子を提供する。ここで、光電素子とは、有機電界発光素子、有機太陽電池、有機トランジスタ、及び有機メモリ素子などを意味する。
以下では、本発明による伝導性高分子組成物が有機電界発光素子に適用される場合について説明する。
有機電界発光素子では、前記伝導性高分子組成物が電荷注入層、すなわち、正孔注入層または電子注入層に用いられ、正孔及び電子を均衡的かつ効率的に注入することで、有機電界発光素子の発光強度と効率を高める役割を担う。
また、有機太陽電池では、本発明による伝導性高分子膜組成物が電極や電極バッファ層に用いられて量子効率を増加させ、有機トランジスタでは、ゲート、ソース−ドレイン電極などで電極物質として用いられる。
上記のような有機光電素子のうち、本発明による伝導性高分子膜組成物を用いた有機電界発光素子の構造及びその製造方法について説明すると、下記の通りである。
図1から図4に示される各図は、本発明の好ましい実施例によって製造される有機電界発光素子の積層構造を概略的に示す断面図である。
図1の有機電界発光素子は、第1電極10上に発光層12が積層され、この電極と発光層との間に、本発明の伝導性高分子組成物を含む正孔注入層(HIL)(または、「バッファ層」ともいう。)11が積層され、発光層12上に正孔抑制層(HBL)13が積層されており、その上部には第2電極14が形成される。
図2の有機電界発光素子は、発光層12上に正孔抑制層(HBL)13の代わりに電子輸送層(ETL)15が形成されたことを除けば、図1と同一の積層構造を持つ。
図3の有機電界発光素子は、発光層12上に正孔抑制層(HBL)13と電子輸送層15が順次積層された2層膜が用いられたことを除けば、図1と同一の積層構造を持つ。
図4の有機電界発光素子は、正孔注入層11と発光層12との間に正孔輸送層16がさらに形成されたことを除けば、図3の有機電界発光素子と同一の構造を持つ。ここで、正孔輸送層16は、正孔注入層11から発光層12への不純物浸透を抑える役割を担う。
上記図1から図4に示される積層構造を持つ有機電界発光素子は、一般の製作方法によって形成すれば良い。
すなわち、まず、基板(図示せず)上に、パターニングされた第1電極10を形成する。ここで、前記基板は、通常の有機電界発光素子で使われる基板とすれば良く、透明性、表面平滑性、取扱容易性及び防水性に優れたガラス基板または透明プラスチック基板が好ましい。また、前記基板の厚さは、0.3〜1.1mmであることが好ましい。
第1電極10の形成材料は特に制限されることはない。もし第1電極が正極(cathode)である場合、正極は正孔注入が容易な伝導性金属またはその酸化物からなり、具体的には、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、金(Au)、イリジウム(Ir
)などを使用する。
続いて、第1電極10の形成された基板を洗浄した後、UVオゾン処理を実施する。このとき、洗浄にはイソプロパノール(IPA)、アセトンなどの有機溶媒を使用する。
洗浄済み基板の第1電極10上に、本発明による伝導性高分子組成物を含む正孔注入層(バッファ層)11を形成する。このようにして正孔注入層11が形成されると、第1電極10と発光層12の接触抵抗を減少させるとともに、発光層12に対する第1電極10の正孔輸送能力が向上し、素子の駆動電圧と寿命特性が全般的に改善されるという効果を得られる。
正孔注入層11は、伝導性高分子を溶媒に溶解させて製造した本発明の組成物を、第1電極10上にスピンコーティングした後、これを乾燥して形成する。
ここで、正孔注入層11の厚さは、5〜200nmであることが好ましく、20〜100nmであることが一層好ましい。正孔注入層11の厚さが上記の範囲である場合、正孔注入が十分になされ、光の透過度も良好に維持される。
前記正孔注入層11上には発光層12を形成する。発光層を形成する物質に特に制限はない。より具体的には、オキサジアゾールダイマー染料(oxadiazole dimer dyes(Bis−DAPOXP))、スピロ化合物(spiro compounds)(Spiro−DPVBi、Spiro−6P)、トリアリールアミン化合物(triarylamine compounds)、ビス(スチリル)アミン(bis(styryl)amine)、DPVBi、DSA、Flrpic、CzTT、アントラセン(Anthracene)、TPB、PPCP、DST、TPA、OXD−4、BBOT及びAZM−Zn(以上、青色);クマリン6(Coumarin 6)、C545T、キナクリドン(Quinacridone)及びIr(ppy)3(以上、緑色);
DCM1、DCM2、トリス(テノイルトリフルオロアセトン)ユーロピウム(Eu(thenoyltrifluoroacetone)3)(Eu(TTA)3)及びブチル−6−(1,1,7,7−テトラメチルジュロリジル−9−エニル)−4H−ピラン(butyl−6−(1,1,7,7−tetramethyljulolidyl−9−enyl)−4H−pyran)(DCJTB)(以上、赤色)などを用いることができる。また、高分子発光物質には、フェニレン(phenylene)系、フェニレンビニレン(phenylenevinylene)系、チオフェン(thiophene)系、フルオレン(fluorene)系及びスピロフルオレン(spiro−fluorene)系高分子などのような高分子または窒素を含む芳香族化合物などが含まれるが、これに限定されることはない。
前記発光層12の厚さは、10〜500nmであることが好ましく、50〜120nmであることが一層好ましい。発光層12の厚さが上記の範囲である場合、漏れ電流量及び駆動電圧上昇幅が適切に維持され、寿命が効果的に維持される。
場合によっては、前記発光層形成用組成物にドーパント(dopant)をさらに添加しても良い。この場合、ドーパントの含量は、発光層形成材料によって可変的であるが、一般的に、発光層形成材料(ホストとドーパントの総重量)100重量部を基準にして30〜80重量部であることが好ましい。ドーパントの含量が上記の範囲内である場合、EL素子の発光特性が効果的に維持される。前記ドーパントの具体的な例には、アリールアミン、フェリル系化合物、ピロール系化合物、ヒドラゾン系化合物、カルバゾール系化合物、スチルベン系化合物、スターバースト系化合物、オキサジアゾール系化合物などが挙げられる。
前記正孔注入層11と発光層12との間には、正孔輸送層16を選択的に形成しても良
い。
前記正孔輸送層形成物質は、特に制限されず、例えば、正孔輸送の役割を担うカルバゾール基及び/またはアリールアミン基を持つ化合物、フタロシアニン系化合物及びトリフェニレン誘導体からなる群から選択された1以上の物質を含むことができる。より具体的に、前記正孔輸送層は、1,3,5−トリカルバゾリルベンゼン、4,4'−ビスカルバゾリルビフェニル、ポリビニルカルバゾール、m−ビスカルバゾリルフェニル、4,4'−ビスカルバゾリル−2,2'−ジメチルビフェニル、4,4',4"−トリ(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン、1,3,5−トリ(2−カルバゾリルフェニル)ベンゼン、1,3,5−トリス(2−カルバゾリル−5−メトキシフェニル)ベンゼン、ビス(4−カルバゾリルフェニル)シラン、N,N'−ビス(3−メチルフェニル)−N,N'−ジフェニル−[1,1−ビフェニル]−4,4'ジアミン(TPD)、N,N'−ジ(ナフタレン−1−イル)−N,N'−ジフェニルベンジジン(α−NPD)、N,N'−ジフェニル−N,N'−ビス(1−ナフチル)−(1、1'−ビフェニル)−4、4'−ジアミン(NPB)、IDE320(出光社)、ポリ(9,9−ジオクチルフルオレン−co−N−(4−ブチルフェニル)ジフェニルアミン)(poly(9,9−dioctylfluorene−co−N−(4−butylphenyl)diphenylamine)(TFB))及びポリ(9,9−ジオクチルフルオレン−co−ビス−N,N−フェニル−1,4−フェニレンジアミン(poly(9,9−dioctylfluorene−co−bis−(4−butylphenyl−bis−N,N−phenyl−1,4−phenylenediamine))(PFB))からなる群から選択された1以上の物質を含んでなされることができるが、これに限定されることはない。
前記正孔輸送層16の厚さは、1〜100nmであることが好ましく、5〜50nmであることが一層好ましい。正孔輸送層16の厚さが上記の範囲である場合、正孔輸送能力が十分に維持され、駆動電圧が適正水準に維持される。
前記発光層12上には、蒸着またはスピンコーティング方法によって正孔抑制層13及び/または電子輸送層15が形成される。ここで、正孔抑制層13は、発光物質によって形成されるエキシトンの電子輸送層15への移動を防ぐか、または、正孔の電子輸送層15への移動を防ぐ役割を担う。
前記正孔抑制層13の形成材料としては、フェナントロリン(phenanthrolines)系化合物(例:UDC社、BCP)、イミダゾール系化合物、トリアゾール(triazoles)系化合物、オキサジアゾール(oxadiazoles)系化合物(例:商品名PBD)、アルミニウム錯体(aluminum complex)(UDC社製品)及びBAlqなどが好ましい。
前記電子輸送層15の形成材料としては、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合物、トリアゾール系化合物、イソトリアゾール(isothiazole)系化合物、オキサジアゾール系化合物、チアジアゾール(thiadiazole)系化合物、ペリレン(perylene)系化合物、アルミニウム錯体(例:Alq3(トリス(8−キノリノラート)−アルミニウム(tris(8−quinolinolato)aluminium))、BAlq、SAlq、Almq3及びガリウム錯体(例:Gaq’2OPiv、Gaq’2OAc、2(Gaq’2)などが好ましい。
前記正孔抑制層の厚さは5〜100nm、電子輸送層の厚さは5nm〜100nmであることが好ましい。上記の厚さ範囲である場合、電子輸送能力や正孔抑制能力が効果的に維持される。
上記のように製造された積層構造物に第2電極14を積層し、前記結果を封止して有機
電界発光素子を完成する。
前記第2電極14の形成材料は、特に制限されることはないが、なかでも仕事関数の小さい金属、すなわち、Li、Cs、Ba、Ca、Ca/Al、LiF/Ca、LiF/Al、BaF2/Ca、Mg、Ag、Alまたはその合金、あるいはその多重層を用いて形
成することが好ましい。この第2電極14の厚さは、50〜3000Åであることが好ましい。なお、この第2電極14が、LiFなどの化合物からなる層の上に金属等からなる層が形成している積層構造を有する場合、該化合物からなる層は、電子注入層としての役割を有する。
以下では、本発明の伝導性高分子組成物によって有機光電素子の効率特性が非常に向上することを、具体的な実施例に基づいて説明する。ただし、ここに記載されていない内容は、当該技術分野における熟練された者であれば十分に技術的に類推可能であるので、それに対する説明を省略する。
[実施例]
1.有機塩の合成及び有機電界発光素子の製作
(1)有機塩の合成
N−メチルイミダゾール(methylimidazole)5gをアセトニトリル250mLに溶かした。この混合溶液に臭化エチル7.2gを滴加した後、80℃で反応させた。このようにして得られた塩を、再結晶過程後に乾燥させた。この塩を再びアセトンに溶かした後、テトラフルオロほう酸ナトリウム(Sodium tetrafluoroborate)7gを添加した。この混合物を24時間の間反応した後、フィルタを通して不溶塩を除去し、シリカを用いて精製した後、濃縮して所望のエチルメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(ethylmethylimidazolium tetrafluoroborate)約13gを得た。
(2)有機塩の合成
N−メチルイミダゾール(methylimidazole)5gをアセトニトリル250mLに溶かした。この混合溶液に臭化ブチル8gを滴加した後、80℃で反応させた。このようにして得られた塩を、再結晶過程後に乾燥させた。この塩を再びアセトンに溶かした後、テトラフルオロほう酸ナトリウム(Sodium tetrafluoroborate)7gを添加した。この混合物を24時間の間反応した後、フィルタを通して不溶塩を除去し、シリカを用いて精製した後、濃縮して所望のブチルメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(buthylmethylimidazolium tetrafluoroborate)約14gを得た。
(3)有機塩の合成
N−メチルピペリジン(methylpiperidine)5gをアセトニトリル250mLに溶かした。この混合溶液に臭化ブチル8gを滴加した後、80℃で反応させた。このようにして得られた塩を、再結晶過程後に乾燥させた。この塩を再びアセトンに溶かした後、テトラフルオロほう酸ナトリウム7gを添加した。この混合物を24時間の間反応した後、フィルタを通して不溶塩を除去し、シリカを用いて精製した後、濃縮してブチルメチルピペリジニウムテトラフルオロボレート(butylmethylpiperidinium tetrafluoro−borate)約14gを得た。
(4)有機塩の合成
N−メチルイミダゾール(methylimidazole)5gをアセトニトリル250mLに溶かした。この混合溶液に臭化エチル7.2gを滴加した後、80℃で反応させた。このようにして得られた塩を、再結晶過程後に乾燥させた。この塩を再びアセトンに溶かした後、LiN(SO2CF3212gを添加した。この混合物を24時間の間反応させた後、フィルタを通して不溶塩を除去し、シリカを用いて精製した後、濃縮してエチルメチルイミダゾリウムビス(ペルフルオロメチル−スルホニル)イミド)(ethylmethylimidazolium bis(perfluoromethyl−sulfonyl)imide)約15gを得た。
(5)有機塩の合成
3−メチルピペリジン(methylpiperidine)5gをアセトニトリル250mLに溶かした。この混合溶液に臭化イソブチル8gを滴加した後、80℃で反応させた。このようにして得られた塩を、再結晶過程後に乾燥させた。この塩を再びアセトンに溶かした後、LiN(SO2CF3212gを添加した。この混合物を24時間の間反応させた後、フィルタを通して不溶塩を除去し、シリカを用いて精製した後、濃縮してエチルメチルイミダゾリウムビス(ペルフルオロメチル−スルホニル)イミド)(ethylmethylimidazolium bis(perfluoromethyl−sulfonyl)imide)約15gを得た。
(6)有機塩の合成
N−メチルピロリジン(methylpyrrolidine)5gをアセトニトリル250mLに溶かした。この混合溶液に臭化ブチル8gを滴加した後、80℃で反応させた。このようにして得られた塩を、再結晶過程後に乾燥させた。この塩を再びアセトンに溶かした後、テトラフルオロほう酸ナトリウム7gを添加した。この混合物を24時間の間反応させた後、フィルタを通して不溶塩を除去し、シリカを用いて精製した後、濃縮して所望のブチルメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(buthylmethylimidazolium tetrafluoroborate)約13gを得た。
(7)有機塩と伝導性高分子組成物
シグマアルドリッチ(Sigma Aldrich)社のポリスチレンスルホン酸(polystyrene sulfonic acid)と、3,4−エチレンジオキシチオフェン(ethylenedioxythiophene)を用いて、米国特許US5,035,926号明細書に開示された製造方法によって水溶性伝導性高分子であるPEDOT/PSSを合成した。合成されたPEDOT/PSSを水に1.5wt%で溶解した後、有機塩(実施例(1)〜(6)に限定されない)をPEDOT/PSS対比1重量%添加し、有機塩を含有した伝導性高分子組成物を調製した。
(8)有機電界発光素子の製作
コーニング(Corning)社の15Ψ/cm2(1200Å)ITOガラス基板を
、横×縦×厚50mm×50mm×0.7mm大きさに切ってイソプロピルアルコールと純粋水中で各5分間超音波洗浄した後、30分間UV、オゾン洗浄した。
前記基板上に、前記(4)で製造した有機塩を1重量%溶解させた伝導性高分子膜組成物水溶液をスピンコーティングし、40nm厚さの正孔注入層を形成した。
前記正孔注入層の上部にDow社の緑色発光高分子を用いて45nm厚さの発光層を形成した後、前記発光層の上部にLiFを蒸着して2nm厚さの電子注入層を形成した。前記電子注入層の上部に、第2電極としてAlを100nm厚さで形成し、有機電界発光素子(以下、「実施例1」という。)を製作した。
また、実施例2においては、伝導性高分子膜組成物水溶液として、前記(4)で製造した有機塩の溶解量を3重量%とした点を除けば、実施例1の場合と同一の方法で有機電界発光素子を製作した。
(9)有機電界発光素子の製作
正孔注入層形成物質として、(5)で製造した有機塩を1重量%及び3重量%溶解させた各伝導性高分子組成物水溶液を用いた点を除けば、上記の(8)と同一の方法で有機電界発光素子(以下、それぞれ「実施例3」及び「実施例4」という。)を製作した。
(10)有機電界発光素子の製作
正孔注入層形成物質として、(6)で製造した有機塩を3重量%含有した伝導性高分子組成物水溶液を用いた点を除けば、上記の(8)と同一の方法で有機電界発光素子(以下、「実施例5」という。)を製作した。
(11)比較例1:有機電界発光素子の製作
正孔注入層形成物質として、Bayer社のBatron P AI 4083である
PEDOT/PSSの水溶液を用いた点を除けば、上記の(8)と同一の方法で有機電界発光素子(以下、「比較例1」という。)を製作した。
2.特性評価
図5は、上記の実施例によって製造された比較例1及び実施例1〜実施例5に対する発光効率特性を測定した結果グラフである。特性評価は、SpectraScan PR650スペクトロラジオメーター(spectroradiometer)を用いて測定した。この実験の結果、本発明の伝導性高分子組成物によって製造された有機電界発光素子において、比較例に比べて約10%の効率向上を示しており、高電圧で一層安定した特性を示すことが確認された。
以上、添付の図面及び表を参照して本発明の実施例を説明してきたが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、他の様々な形態に製造されることができ、本発明の属する技術分野における通常の知識を持つ者にとっては、本発明の技術的思想や必須な特徴を逸脱しない限度内で他の具体的な形態に実施できることは明らかである。したがって、以上で記述された実施例はあらゆる面で例示的なもので、限定的なものとして理解してはいけない。
本発明の好適な実施例によって製造される有機電界発光素子の積層構造を概略的に示した断面図である。 本発明の好適な実施例によって製造される有機電界発光素子の積層構造を概略的に示した断面図である。 本発明の好適な実施例によって製造される有機電界発光素子の積層構造を概略的に示した断面図である。 本発明の好適な実施例によって製造される有機電界発光素子の積層構造を概略的に示した断面図である。 図5(a)及び(b)は、実施例及び比較例によって製造された有機発光素子に対する発光効率特性を測定した結果グラフである。
符号の説明
10 第1電極
11 正孔注入層
12 発光層
13 正孔抑制層
14 第2電極
15 電子輸送層
16 正孔輸送層

Claims (14)

  1. 伝導性高分子、下記の構造式(1)から(4)に示される有機塩より選択される1以上の有機塩、及び溶媒を含む有機光電素子用伝導性高分子組成物。
    Figure 2008038147
    (前記R1及びR2は、それぞれ独立にC1−C30のアルキル基、C1−C30のヘテロアルキル基、C1−C30のアルコキシ基、C1−C30のヘテロアルコキシ基、C6−C30のアリール基、C6−C30のアリールアルキル基、C6−C30のアリールオキシ基、C2−C30のヘテロアリール基、C2−C30のヘテロアリールアルキル基、C2−C30のヘテロアリールオキシ基、C5−C20のシクロアルキル基、C2−C30のヘテロシクロアルキル基、C1−C30のアルキルエステル基、C1−C30のヘテロアルキルエステル基、C6−C30のアリールエステル基、及びC2−C30のヘテロアリールエステル基からなる群から選択されるもので、各官能基内の水素は、ハロゲンなどの他の官能基に置き換えることができ、
    前記R3〜R12は、それぞれ独立にC1−C30のアルキル基、C1−C30のヘテロアルキル基、C1−C30のアルコキシ基、C1−C30のヘテロアルコキシ基、C6−C30のアリール基、C6−C30のアリールアルキル基、C6−C30のアリールオキシ基、C2−C30のヘテロアリール基、C2−C30のヘテロアリールアルキル基、C2−C30のヘテロアリールオキシ基、C5−C20のシクロアルキル基、C2−C30のヘテロシクロアルキル基、C1−C30のアルキルエステル基、C1−C30のヘテロアルキルエステル基、C6−C30のアリールエステル基、及びC2−C30のヘテロアリールエステル基からなる群から選択されるもので、各官能基内の水素は、ハロゲンなどの他の官能基に置き換えることができ、
    -は陰イオン官能基で、Xは、F、Cl、Br、I、BF4、PF6、または(Cn2n+1SO22N(nは、1〜50の自然数)などのように、陰イオンになったときに安定化される原子または分子である。)
  2. 前記有機塩のうち常温で液体である有機塩は、前記伝導性高分子及び溶媒100重量部に対して、0.05〜30重量部添加されることを特徴とする、請求項1に記載の有機光電素子用伝導性高分子組成物。
  3. 前記有機塩のうち常温で固体である有機塩は、前記伝導性高分子及び溶媒100重量部に対して、0.05〜50重量部添加されることを特徴とする、請求項1に記載の有機光
    電素子用伝導性高分子組成物。
  4. 前記伝導性高分子は、下記の構造式(5)に示されるポリアニリンもしくはその誘導体、または下記の構造式(6)に示されるピロール、チオフェンもしくはそれらの誘導体を単量体として重合した高分子であることを特徴とする、請求項1に記載の有機光電素子用伝導性高分子組成物。
    Figure 2008038147
    (Xは、NH;N、O、SまたはPなどのヘテロ原子に、C1−C20のアルキル基またはC6−C20のアリール基が結合されたもので、
    前記Ra、Rb、Rc、Rdは、それぞれ独立に水素、C1−C30のアルキル基、C1−C30のヘテロアルキル基、C1−C30のアルコキシ基、C1−C30のヘテロアルコキシ基、C6−C30のアリール基、C6−C30のアリールアルキル基、C6−C30のアリールオキシ基、C6−C30のアリールアミン基、C6−C30のピロール基、C6−C30のチオフェン基、C2−C30のヘテロアリール基、C2−C30のヘテロアリールアルキル基、C2−C30のヘテロアリールオキシ基、C5−C20のシクロアルキル基、C2−C30のヘテロシクロアルキル基、C1−C30のアルキルエステル基、C1−C30のヘテロアルキルエステル基、C6−C30のアリールエステル基、及びC2−C30のヘテロアリールエステル基からなる群から選択される一つであり、各官能基内の水素は、他の官能基に置き換えることができ、
    前記Re、Rfは、それぞれ独立にNH;N、O、SまたはPなどのヘテロ原子にC1−C20のアルキル基またはC6−C20のアリール基が結合されたもの、C1−C30のアルキル基、C6−C30のアリール基、C1−C30のアルコキシ基、C1−C30のヘテロアルキル基、C1−C30のヘテロアルコキシ基、C6−C30のアリールアルキル基、C6−C30のアリールオキシ基、C6−C30のアリールアミン基、C6−C30のピロール基、C6−C30のチオフェン基、C2−C30のヘテロアリール基、C2−C30のヘテロアリールアルキル基、C2−C30のヘテロアリールオキシ基、C5−C20のシクロアルキル基、C2−C30のヘテロシクロアルキル基、C1−C30のアルキルエステル基、C1−C30のヘテロアルキルエステル基、C6−C30のアリールエステル基、及びC2−C30のヘテロアリールエステル基からなる群から選択された一つであり、各官能基内の水素は、他の官能基に置き換えることができる。)
  5. 前記伝導性高分子は、下記の構造式(7)に示される単量体を重合した高分子であることを特徴とする、請求項1に記載の有機光電素子用伝導性高分子組成物。
    Figure 2008038147
    (Xは、NH;N、O、SまたはPなどのヘテロ原子にC1−C20のアルキル基また
    はC6−C20のアリール基が結合されたもので、
    Yは、NH;N、O、SまたはPなどのヘテロ原子にC1−C20のアルキル基またはC6−C20のアリール基が結合されたもので、
    mとnは、それぞれ独立に、0〜9の整数であり、
    Zは、−(CH2X−CRgh−(CH2yで、Rg及びRhは、それぞれ独立にH、C1−C20のアルキルラジカル、C6−C14のアリールラジカル、及び−CH2−ORiから選択される一つであり、このとき、Riは、H、C1−C6のアルキル酸、C1−C
    6のアルキルエステル、C1−C6のヘテロアルキル酸、及びC1−C6のアルキルスルホン酸から選択される一つであり、各官能基内の水素は、他の置換基に置き換えることができる。)
  6. 前記溶媒は、水、アルコール、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド、トルエン、キシレン及びクロロベンゼンからなる群から選択される1以上の溶媒を含むことを特徴とする、請求項1に記載の有機光電素子用伝導性高分子組成物。
  7. 前記伝導性高分子組成物は、物理的架橋剤または化学的架橋剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の有機光電素子用伝導性高分子組成物。
  8. 前記物理的架橋剤は、グリセロール、ブタノール、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリエチレンイミン、及びポリビニルピロリドンからなる群から選択される1以上であることを特徴とする、請求項7に記載の有機光電素子用伝導性高分子組成物。
  9. 前記化学的架橋剤は、テトラエチルオキシシラン、ポリアジリジン、メラミン系高分子、及びエポキシ系高分子からなる群から選択される1以上であることを特徴とする、請求項7に記載の有機光電素子用伝導性高分子組成物。
  10. 前記物理的架橋剤は、請求項1の伝導性高分子組成物100重量部に対して0.001〜5重量部含まれることを特徴とする、請求項7または8に記載の有機光電素子用伝導性高分子組成物。
  11. 前記化学的架橋剤は、請求項1の伝導性高分子組成物100重量部に対して0.001〜50重量部含まれることを特徴とする、請求項7または9に記載の有機光電素子用伝導性高分子組成物。
  12. 請求項1から11のうちいずれか1項の伝導性高分子組成物によって形成される、有機光電素子用伝導性高分子組成物膜。
  13. 請求項4の伝導性高分子100重量部に対して前記構造式(1)から(4)に示される有機塩より選択される1以上の有機塩0.05〜50重量部を含む、伝導性高分子組成物膜。
  14. 請求項12の伝導性高分子組成物膜を含む有機光電素子。
JP2007192546A 2006-07-24 2007-07-24 有機塩を含む伝導性高分子組成物及びこれを用いた有機光電素子 Active JP4686510B2 (ja)

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