JP2008037054A - インターロック機構およびこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

インターロック機構およびこれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】1つのスイッチで複数のカバー開閉等の複数入力(外力)に対応できると同時にスイッチの破損のおそれもなくす。
【解決手段】作動子21がON/OFF方向に移動することで,インターロック機構の取り付け対象である装置への供給電源をON/OFFするスイッチ20と,スイッチ20の作動子21に連動部材22を介して作動子21をON方向へ移動させてスイッチをONするON位置と,スイッチ20をOFFさせるOFF位置とをとる作動部材30と,作動部材30に直接当接しまたは直接連動していることで作動部材30をON位置またはOFF位置へと移動させる複数の移動部材であって,全ての移動部材が作動部材30をON位置に向けて移動させたときに作動部材30をON位置に位置させる移動部材40,50とを備え,複数の移動部材40,50の,スイッチ20をONさせる際の移動方向が,全て,スイッチの作動子21のON方向以外となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は,インターロック機構およびこれを用いた画像形成装置に関する。主として,用紙等のシート(以下単に用紙または紙ともいう)に画像(文字等を含む)を形成するプリンター,ファクシミリ,複写機等の画像形成装置におけるカバー開閉技術に関するものである。
一般に,用紙に画像を形成する画像形成装置においては,その紙搬送経路中において,しばしば紙詰まりが生じる。また,装置内に組み込まれたユニットを着脱する必要もある。
詰まった紙を除去することができるように,あるいは上記ユニットを着脱できるように,通常,装置のケースにはカバーが設けられている。
詰まった紙を容易に除去することができるように,また,上記ユニットを容易に着脱できるようにするには,装置ケースにおける複数の面(少なくとも2面,望ましくは3面)を,それぞれ開閉可能なカバーで構成することが望まれる。
一方,カバーの開閉時には,インターロック機構により装置の供給電源をカットする(インターロック用のスイッチをOFFにする)必要があるが,複数のカバーを開閉可能に構成した場合に,供給電源をカットするスイッチをそれぞれのカバーに設けると,スイッチの数が多くなってしまう。
そこで従来,スイッチの数を少なくすることができるインターロック機構およびこれを用いた画像形成装置が提案されている(例えば特許文献1,2)。
これら従来のインターロック機構ないし画像形成装置は,画像形成装置のケースにおける複数の面を,それぞれ開閉可能なカバーで構成するとともに,画像形成装置内に,
作動子がON/OFF方向に移動することで,画像形成装置への供給電源をON/OFFするスイッチと,
このスイッチの前記作動子に当接しまたは連動部材を介して該作動子をON方向へ移動させてスイッチをONするON位置と,前記スイッチをOFFさせるOFF位置とをとる作動部材と,
この作動部材に直接当接しまたは直接連動していることで該作動部材を前記ON位置またはOFF位置へと移動させる複数の移動部材であって,全ての移動部材が前記作動部材を前記ON位置に向けて移動させたときに該作動部材を前記ON位置に位置させる移動部材とを備え,
前記複数の移動部材を,前記開閉可能なカバーに設けた突起で構成し,または開閉カバーの開閉と連動させた構成となっている。
特開2001−152724号公報 特開2003−287987号公報
上述した従来のインターロック機構ないし画像形成装置では,前記複数の移動部材のうちの1つの移動部材の移動方向が,前記スイッチの作動子のON方向となっていた。
このため,その移動部材(移動方向がスイッチの作動子のON方向となっている移動部材)に連動している開閉カバーに想定以上の力が作用すると,その想定以上の力がスイッチの作動子のON方向に作用してスイッチが破損し,結果として,インターロック機構が機能しなくなるおそれがあった。
例えば,上記特許文献1の図4において,カバー(50)に想定以上の力が作用すると,その想定以上の力がスイッチ(70)の作動子のON方向に作用し,スイッチ(70)が破損するおそれがある。なお,この特許文献1記載のものは,2つの開閉カバー(50)(60)にしか対応できず,しかも2つのカバーの開閉順が規制されているという難点も有している(0017段落)。
また,例えば上記特許文献2の図11において,カバー(70)に想定以上の力が作用すると,その想定以上の力がスイッチ(101)の作動子のON方向に作用し,スイッチ(101)が破損するおそれがある。
本発明の目的は,以上のような問題を解決し,1つのスイッチで複数のカバー開閉等の複数入力(外力)に対応できると同時に,スイッチの破損のおそれもないインターロック機構およびこれを用いた画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明のインターロック機構は,作動子がON/OFF方向に移動することで,インターロック機構の取り付け対象である装置への供給電源をON/OFFするスイッチと,
このスイッチの前記作動子に当接しまたは連動部材を介して該作動子をON方向へ移動させてスイッチをONするON位置と,前記スイッチをOFFさせるOFF位置とをとる作動部材と,
この作動部材に直接当接しまたは直接連動していることで該作動部材を前記ON位置またはOFF位置へと移動させる複数の移動部材であって,全ての移動部材が前記作動部材を前記ON位置に向けて移動させたときに該作動部材を前記ON位置に位置させる移動部材とを備え,
前記複数の移動部材の,前記スイッチをONさせる際の移動方向が,全て,前記スイッチの作動子のON方向以外となっていることを特徴とする。
また,本発明の画像形成装置は,画像形成装置のケースにおける複数の面を,それぞれ開閉可能なカバーで構成するとともに,画像形成装置内に,上記インターロック機構を設け,前記複数の移動部材を,前記開閉可能なカバーに設けた突起で構成し,または開閉カバーの開閉と連動させたことを特徴とする。
このような構成によれば,複数の移動部材全てが,作動部材を前記ON位置に向けて移動させる方向へ移動したときに該作動部材が前記ON位置に位置し,スイッチの作動子がON方向へと移動してスイッチがONし,このインターロック機構の取り付け対象である装置への供給電源がONし,逆に,複数の移動部材のうちの1つでも作動部材をOFF位置に向けて移動させる方向へ移動したときにはスイッチがOFFしてこのインターロック機構の取り付け対象である装置への供給電源がOFFすることとなる。
そして,前記複数の移動部材の,前記スイッチをONさせる際の移動方向は,全て,前記スイッチの作動子のON方向以外となっているので,移動部材を移動させる外力(例えばカバーの開閉による外力)として想定以上の力が作用したとしても,その想定以上の力はスイッチの作動子のON方向へは作用しない。
したがって,スイッチが破損するおそれがなくなる。
以上のようにこの発明によれば,1つのスイッチで複数のカバー開閉等の複数入力(外力)に対応できると同時に,スイッチの破損のおそれもなくなる。
結果として,信頼性の高いインターロック機構を提供することができる。
前記作動部材を,前記作動子をON/OFF方向へ移動させることが可能なカム部を有しかつ前記ON/OFF方向と直交方向へ移動可能かつ前記ON/OFF方向へ移動可能な作動部材で構成し,前記複数の移動部材は,前記作動部材を前記ON/OFF方向と直交方向へ移動させる第1移動部材と,前記ON/OFF方向と直交方向へ移動することで前記作動部材に当接して当該作動部材を前記ON/OFF方向へ移動させる第2移動部材で構成することで,2入力(例えば2つのカバーの開閉)に対応したインターロック機構ないし画像形成装置を得ることができる。
また,前記第1移動部材を,2段階で移動する構成とし,2段階目の移動により,前記作動部材のカム部が前記作動子をON方向へ移動させることが可能となる構成とすることで,3入力(例えば3つのカバーの開閉)に対応したインターロック機構ないし画像形成装置を得ることができる。
前記第1移動部材はレバー状の部材とし,このレバー状部材の中間部に前記作動部材を回動可能に連結し,前記レバー状部材の一端部の移動を1段階目の移動とし,当該1段目の移動後の前記レバー状部材の他端部の移動を前記2段階目の移動とすることで,作動の確実性および円滑性を向上させることが可能となる。
また,前記第2移動部材を,2段階で移動させ,2段階目の移動により,前記作動部材のカム部が前記作動子をON方向へ移動させることが可能となる構成とすることで,3入力(例えば3つのカバーの開閉)または4入力(例えば4つのカバーの開閉)に対応したインターロック機構ないし画像形成装置を得ることができる。
前記第2移動部材はレバー状部材の中間部に回動可能に連結された前記作動部材と当接可能なカム付の部材とし,前記レバー状部材の一端部の移動によって1段階目の移動をさせ,当該1段目の移動後の前記レバー状部材の他端部の移動によって前記2段階目の移動をさせて前記カムを,前記作動部材のカム部による前記作動子を介したスイッチのON/OFFを可能とする位置に位置させる構成とすることで,作動の確実性および円滑性を向上させることが可能となる。
すなわち,移動部材をレバー状の部材とし,このレバー状部材の中間部に作動部材を回動可能に連結し,前記レバー状部材の一端部と他端部とがともに前記作動部材をON位置に移動させる方向へ移動したときに前記作動部材がON位置に位置する構成とすることで,作動の確実性および円滑性を向上させることが可能となる。
以下,本発明に係るインターロック機構およびこれを用いた画像形成装置の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は,本発明に係るインターロック機構の一実施の形態を示す部分省略斜視図である。
図2は該インターロック機構を組み込んだ画像形成装置の一実施の形態を示す図で,(a)はカバーを閉じた状態の斜視図,(b)はカバーを開けた状態の斜視図,(c)はカバーとフレームとの関係を示す斜視図,(d)はフレームを省略してインターロック機構と開かれたカバーとの関係を示す斜視図,(e)はフレームを省略してインターロック機構と閉じられたカバーとの関係を示す斜視図である。
図3(c1),(c2)は図2(c)の平面図と正面図,(d1),(d2)は図2(d)の平面図と正面図,(e1),(e2)は図2(e)の平面図と正面図である。
図4は画像形成装置のフレームへのインターロック機構の組み込み状態を示す分解斜視図である。
図5(a)〜(d)は作動説明図である。
図1(および図5)に示すように,このインターロック機構10は,作動子21がON/OFF方向(図5において矢印X1,X2方向)に移動することで,インターロック機構の取り付け対象である装置(この場合画像形成装置)への供給電源をON/OFFするスイッチ20と,
このスイッチ20の前記作動子21を,連動部材22を介してON方向(矢印X1方向)へ移動させてスイッチ20をONするON位置(図5(d)参照)と,前記スイッチ20をOFFさせるOFF位置(図5(a)(b)(c)参照)とをとる作動部材30と,
この作動部材30に直接当接しまたは直接連動していることで該作動部材30を前記ON位置またはOFF位置へと移動させる複数の移動部材40,50であって,全ての移動部材40,50が前記作動部材30を前記ON位置に向けて移動させたときに該作動部材30を前記ON位置に位置させる移動部材40,50とを備え,
前記複数の移動部材40,50の,前記スイッチ20をONさせる際の移動方向が,全て,前記スイッチ20の作動子21のON方向(矢印X1方向)以外となっている。
なお,作動部材30は連動部材22を介することなく作動子21に直接当接して該作動子21をON/OFFさせるように構成することもできる。
図4に示すように,このインターロック機構10は,第1ホルダー11と第2ホルダー12とを有しており,スイッチ20は,第1ホルダー11に取り付けられている。なお,このインターロック機構10を画像形成装置の後述するフレームFに取り付けない場合,第1ホルダー11と第2ホルダー12は一体に構成することもできる。
スイッチ20は,その作動子21(図5(a)参照)がスイッチ20に内蔵されたバネにより常時X2方向(OFF方向)へ突出しているが,外力により作動子21がX1方向(ON方向)へ押し込まれると内部にある接点同士が当接してONする構成である。
図1,図4,および図5に示すように,作動部材30は,スイッチ20の作動子21をON/OFF方向(矢印X1,X2方向)へ移動させることが可能なカム部31を有しかつ前記ON/OFF方向と直交方向(矢印Y1,Y2方向)へ移動可能かつ前記ON/OFF方向へ移動可能な作動部材である。
作動部材30は,軸部32とこの軸部32に一体的に垂下された前記カム部31とを有する振り子状の作動部材であり,軸部32の両端が,第2ホルダー12に設けられた縦方向(矢印Y1,Y2方向に伸びる)ガイド溝12aと,このガイド溝12aに対向して第1ホルダー11に設けられたガイド溝11a(図4参照)に案内されることで矢印Y1,Y2方向へ移動可能となっており,かつ軸部32を中心として揺動可能(カム部31が矢印X1,X2方向へ移動可能)となっている。図4に示すように,第1ホルダー11側のガイド溝11aは第1ホルダー11における凸部前板の背面側に形成されている。
作動部材30の下端と第1ホルダー11と間には引っ張りバネ13が設けられており,この引っ張りバネ13の作用で,作動部材30は常時Y2方向かつX2方向へ付勢されているが,移動部材40,50の後述する作動でY1方向へ移動可能であり,またX1方向へも移動可能である。
移動部材40は,作動部材30を前記ON/OFF方向と直交方向(Y1,Y2方向)へ移動させる第1移動部材であり,カム部41を有するスライダで構成されている。
移動部材40の背面には図示しない2本のピンが設けられており,それらのピンが,第2ホルダー12に設けられたガイド溝12bで案内されることで,第2ホルダー12に対しX1,X2方向ヘスライド可能に取り付けられている。
移動部材40と第2ホルダー12との間には引っ張りバネ14が設けられており,この引っ張りバネ14の作用で,移動部材40は常時X1方向へ付勢されているが,X2方向への外力が作用することでX2方向へ移動し,X2方向へ移動したときカム部41が作動部材30の軸部32を持ち上げるようにして作動部材30をY1方向へ移動させる。
この実施の形態では,後述するように画像形成装置のカバーが閉じられると,そのカバーに設けた突起が移動部材40に当接して移動部材40をX2方向へスライドさせる。
移動部材50(図1,図5参照)は,スイッチ20のON/OFF方向(X1,X2方向)と直交方向(Z1,Z1方向)へ移動することで作動部材30に当接して当該作動部材30を前記ON/OFF方向へ移動させる第2移動部材であり,この実施の形態では,後述するように画像形成装置のカバー2に設けたカム状突起で構成されている。そのカバー2が閉じられて移動部材50がZ1方向に移動すると,移動部材50が作動部材30に当接して作動部材30をX1方向へ移動(揺動)させ,カバー2が開けられて移動部材50がZ2方向に移動すると,上記引っ張りバネ13の作用で作動部材30はX2方向へ移動する(揺動する)。
図2,図3に示すように,この実施の形態の画像形成装置は,そのケースにおける2つの面を,それぞれ開閉可能なカバー1,カバー2で構成するとともに,画像形成装置内におけるフレームFに対し,カバー1とカバー2との間に位置する部位に,前記インターロック機構10を設け,前記移動部材40を,開閉可能なカバー1の開閉と連動させ,移動部材50をカバー2に設けた突起で構成してある。
すなわち,カバー1には突起1aが設けてあり,図2(a)(e)および図3(e1)(e2)に示すようにカバー1が閉じられると,図5(c)または(d)に示すように突起1aが移動部材40を矢印X2方向へスライドさせる。また,カバー2の突起は移動部材50を構成しており,図2(a)(e)および図3(e1)(e2)に示すようにカバー2が閉じられると,図5(b)または(d)に示すように突起(移動部材)50がZ1方向(図1参照)へ移動して作動部材30をX1方向へ移動(揺動)させる。
以上のようなインターロック機構10ないし画像形成装置は次のように作動する。
図5(a)に示すように,インターロック機構10に外部からの力が入力されない状態(図2(b)に示すようにカバー1,2が開かれた状態)では,移動部材40は引っ張りバネ14の作用でX1方向へ移動した状態であり,作動部材30はY2方向へ移動した状態となっている。スイッチ20の作動子21はX2方向へ突出していてスイッチ20はOFF状態となっている。したがって,このインターロック機構10が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図5(b)に示すように,インターロック機構10に外部から移動部材50のみが作動(入力)した状態(カバー2のみが閉じられた状態)では,移動部材50のカム形状で押された分だけ作動部材30はX1方向へ移動する。しかし,移動部材40は引っ張りバネ14の作用でX1方向へ移動した状態のままであり,作動部材30はY2方向へ移動した状態のままとなっていて,スイッチ20の作動子21をX1方向(ON方向)へは移動させないので,スイッチ20はOFF状態のままである。したがって,このインターロック機構10が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図5(c)に示すように,インターロック機構10に外部から移動部材40のみを作動させる外力のみが入力された状態(カバー1のみが閉じられて突起1aのみが入力された状態)では,移動部材40のカム形状で持ち上げられた分だけ作動部材30はY1方向へ移動する。しかし,移動部材50が作動していないために,作動部材30はX2方向へ移動した状態のままとなっていて,スイッチ20の作動子21をX1方向(ON方向)へは移動させないので,スイッチ20はOFF状態のままである。したがって,このインターロック機構10が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図5(d)に示すように,インターロック機構10に外部から移動部材40を作動させる外力と移動部材50とがともに作動する(カバー1とカバー2とがともに閉じられる)と,移動部材40のカム形状で持ち上げられた分だけ作動部材30がY1方向へ移動し,かつ,移動部材50のカム形状で押された分だけ作動部材30がX1方向へ移動する。このため,スイッチ20の作動子21が連動部材22を介してX1方向(ON方向)へ押されてスイッチ20がONする。したがって,このインターロック機構10が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源が供給される。
以上のように,この実施の形態のインターロック機構10は,作動子21がON/OFF方向に移動することで,インターロック機構10の取り付け対象である装置への供給電源をON/OFFするスイッチ20と,
このスイッチ20の前記作動子21に当接しまたは連動部材22を介して該作動子21をON方向へ移動させてスイッチ20をONするON位置(図5(d)参照)と,前記スイッチ20をOFFさせるOFF位置(5(a)(b)(c)参照)とをとる作動部材30と,
この作動部材30に直接当接しまたは直接連動していることで該作動部材30を前記ON位置またはOFF位置へと移動させる複数の移動部材40,50であって,全ての移動部材40,50が前記作動部材30を前記ON位置に向けて移動させたときに該作動部材30を前記ON位置に位置させる移動部材40,50とを備え,
前記複数の移動部材40,50の,前記スイッチ20をONさせる際の移動方向が,全て,前記スイッチの作動子のON方向以外となっており,
また,この実施の形態の画像形成装置は,画像形成装置のケースにおける複数の面を,それぞれ開閉可能なカバー1,2で構成するとともに,画像形成装置内に,上記インターロック機構10を設け,前記複数の移動部材40,50を,前記開閉可能なカバー1,2に設けた突起で構成し,または開閉カバーの開閉と連動させてあるので,
このような構成によれば,複数の移動部材40,50全てが,作動部材30を前記ON位置に向けて移動させる方向へ移動したときに該作動部材30が前記ON位置に位置し(図5(d)参照),スイッチ20の作動子21がON方向へと移動してスイッチ20がONし,このインターロック機構10の取り付け対象である装置への供給電源がONし,逆に,複数の移動部材40,50のうちの1つでも作動部材30をOFF位置に向けて移動させる方向へ移動したときにはスイッチ20がOFFしてこのインターロック機構10の取り付け対象である装置への供給電源がOFFすることとなる(図5(a)(b)(c))。
そして,前記複数の移動部材40,50の,前記スイッチ20をONさせる際の移動方向は,全て,前記スイッチ20の作動子21のON方向以外となっているので,移動部材40,50を移動させる外力(例えばカバー1,2の開閉による外力)として想定以上の力が作用したとしても,その想定以上の力はスイッチ20の作動子21のON方向へは作用しない。
すなわち,移動部材40の,前記スイッチ20をONさせる際の移動方向はX2方向(前記スイッチ20の作動子21のON方向であるX1方向とは逆方向)となっており,移動部材50の,前記スイッチ20をONさせる際の移動方向はZ1方向(前記スイッチ20の作動子のON方向であるX1方向と直交方向)となっているので,移動部材40,50を移動させる外力(上記X2方向,Z1方向の外力)として想定以上の力が作用したとしても,その想定以上の力はスイッチ20の作動子21のON方向(X1方向)へは作用しない。
したがって,スイッチ20が破損するおそれがなくなる。
以上のようにこの実施の形態によれば,1つのスイッチ20で複数のカバー1,2の開閉等の複数入力(外力)に対応できると同時に,スイッチ20の破損のおそれもなくなる。
前記作動部材30を,前記作動子21をON/OFF方向へ移動させることが可能なカム部31を有しかつ前記ON/OFF方向と直交方向(Y1,Y2方向)へ移動可能かつ前記ON/OFF方向(X1,X2方向)へ移動可能な作動部材で構成し,前記複数の移動部材40,50は,前記作動部材30を前記ON/OFF方向と直交方向(Y1,Y2方向)へ移動させる第1移動部材40と,前記ON/OFF方向と直交方向(Z1,Z2方向)へ移動することで前記作動部材30に当接して当該作動部材30を前記ON/OFF方向へ移動させる第2移動部材50で構成することで,2入力(例えば2つのカバー1,2の開閉)に対応したインターロック機構ないし画像形成装置を得ることができた。
図6は,本発明に係るインターロック機構の他の実施の形態を示す部分省略斜視図である。
図7は該インターロック機構を組み込んだ画像形成装置の一実施の形態を示す図で,(a)はカバーを閉じた状態の斜視図,(b)はカバーを開けた状態の斜視図,(c)はカバーとフレームとの関係を示す斜視図,(d)はフレームを省略してインターロック機構と開かれたカバーとの関係を示す斜視図,(e)はフレームを省略してインターロック機構と閉じられたカバーとの関係を示す斜視図である。
図8(c1),(c2)は図7(c)の平面図と正面図,(d1),(d2)は図7(d)の平面図と正面図,(e1),(e2)は図7(e)の平面図と正面図である。
図9はインターロック機構の分解斜視図である。
図10,図11の各(a)〜(d)は作動説明図である。
これらの図において前述した実施の形態と同一または対応する部材ないし部位には同一の符号を付してある。
主として図6に示すように,このインターロック機構10’が上述したインターロック機構10と基本的に異なる点は,第1移動部材60を,2段階で移動する部材とし,2段階目の移動により,作動部材30のカム部31がスイッチ20の作動子21をON方向へ移動させることが可能となる構成とした点にある。また,第2移動部材70の移動方向をY1,Y2方向とした点にある。
第1移動部材60はレバー状の部材であり,このレバー状部材60の中間部に前記作動部材30が回動可能に連結され,前記レバー状部材60の一端部の移動が1段階目の移動であり,当該1段目の移動後の前記レバー状部材60の他端部の移動が前記2段階目の移動となっている。詳細については,後述する。
図9に示すように,このインターロック機構10’は,第1ホルダー15と,第2ホルダー16と,第3ホルダー17と,第1ホルダー15のカバー18とを有しており,スイッチ20は,第1ホルダー15に取り付けられている。なお,図6における第2移動部材70の縦方向長さと,図7における第2移動部材70の縦方向長さは異なっているが,その長さは後述する画像形成装置における開閉カバーとの連動関係において適宜設定でき(図6のようにも図7のようにもでき)るもので,基本的動作に変わりはない。
図6,図9,図10および図11に示すように,作動部材30は,スイッチ20の作動子21をON/OFF方向(矢印X1,X2方向)へ移動させることが可能なカム部31を有しかつ前記ON/OFF方向と直交方向(矢印Y1,Y2方向)へ移動可能かつ前記ON/OFF方向へ移動可能な作動部材である。
作動部材30は,軸部32とこの軸部32に一体的に垂下された前記カム部31とを有する振り子状の作動部材であり,軸部32の両端が,第1ホルダー15に設けられた縦方向(矢印Y1,Y2方向に伸びる)ガイド溝15aと,このガイド溝15aに対向してカバー18に設けられたガイド溝18a(図9参照)に案内されることで矢印Y1,Y2方向へ移動可能となっており,かつ軸部32を中心として揺動可能(カム部31が矢印X1,X2方向へ移動可能)となっている。
作動部材30の軸部32は,第1移動部材60の中間部にある貫通孔63に回動可能に挿入されている。したがって,第1移動部材60と作動部材30とは軸部32を中心として相対的に回動可能である。
作動部材30の下端と第1ホルダー15と間には引っ張りバネ13が設けられており,この引っ張りバネ13の作用で,作動部材30は常時Y2方向かつX2方向へ付勢されているが(図10(a)参照),第1移動部材60と第2移動部材70の後述する作動で,Y1方向へ移動可能でありまたX2方向へも移動可能である。
第1移動部材60は,作動部材30を前記ON/OFF方向と直交方向(Y1,Y2方向)へ移動させる部材であり,前述したように作動部材30の軸部32回りに回動可能に連結されたレバー状の部材である。
したがって,第1移動部材60の一端(両端61,62のうちの一方)がY1方向へ移動すると,第1移動部材60は傾斜し,その分(図示のものの場合一端の移動量の半分)だけ作動部材30がY1方向へ移動し(これが1段階目の移動である),その後他端部もY1方向へ移動すると,第1移動部材60は水平状態となり,その分だけ作動部材30がさらにY1方向へ移動することとなる(これが2段階目の移動である)。例えば,図10(b)または(c)に示す状態が1段階目の移動であり,図11(c)または(d)に示す状態が2段階目の移動である。
この実施の形態では,後述するように画像形成装置のカバーが閉じられると,そのカバーと連動して第1移動部材60が上記のように移動する。
移動部材70(図6,図9〜図11参照)は,スイッチ20のON/OFF方向(X1,X2方向)と直交方向(Y1,Y2方向)へ移動することで作動部材30のカム部31に当接して当該作動部材30を前記ON/OFF方向へ移動させる第2移動部材である。
図9に示すように,第2移動部材70は,第1の垂直部71と,その下端から前方に伸びる第1の水平部72と,その前端から下方に伸びる第2の垂直部73と,その下端から水平方向左方に伸びる第2の水平部74と,その左端前部から下方に伸びるカム部75とを有している。
この実施の形態のインターロック機構10’は,図7,図8に示すように,画像形成装置のフレームFに取り付けられるため,第2移動部材70における第1の垂直部71はフレームFの背面側(画像形成装置内部側)に位置し,第1の水平部72はフレームFに設けられた開口(図15の符号Fa参照)を背面側から正面側へ突出し,それ以降の部分(第2の垂直部73,第2の水平部74,カム部75)はフレームFの正面側に位置する。
第3ホルダー17はフレームFの背面との間に第2移動部材70における第1の垂直部71をスライド可能に保持し,これによって,第2移動部材70はY1,Y2方向へスライド可能である。
第1の垂直部71には長穴71aが設けられているとともに,第3ホルダー17には,長穴71aに入り込むトラック状の突起17aが設けられている。
したがって,第2移動部材70は,上記トラック状の突起17aが長穴71a内を相対的に移動できる範囲内においてスライド可能である。
第2移動部材70における第2の垂直部73と第2の水平部74との間に設けられたバネ取付部76と,カバー18の上縁に設けられたバネ取付部18bとの間には,圧縮バネ77が装着される。
したがって,第2移動部材70は,上記圧縮バネ77の作用で常時上方(Y1方向)に向けて付勢されているが,Y2方向への外力が作用すると,Y2方向へスライドする。
図7,図8に示すように,この実施の形態の画像形成装置は,そのケースにおける3つの面を,それぞれ開閉可能なカバー1,カバー2,カバー3で構成するとともに,画像形成装置内におけるフレームFに対し,カバー1とカバー2とカバー3との間に位置する部位に,前記インターロック機構10’を設け,前記第1移動部材60を,開閉可能なカバー1,カバー2の開閉と連動させ,第2移動部材70をカバー3の開閉と連動させてある。
カバー1には突起1aが設けてある。
一方,図9に示すように,第2ホルダー16とカバー18との間には,第1レバー80が回転可能に取り付けられている。
第1レバー80の軸81には作動用アーム82と被作動用アーム83(図10参照)とが一体に設けられている。作動用アーム82は第1ホルダー15の前面側に位置し,被作動用アーム83は,第1ホルダー15に開けられた被作動用アーム83と相似形の穴15bに挿通されて第1ホルダー15の背面側に位置する。また,被作動用アーム83は,開閉カバー1が閉じられる際の突起1aの回動軌道中に位置する。作動用アーム82は,図9における矢印b方向から見た断面形状が,同図(b)に示すようなL字形であり,その水平部82bの上面が,前述した第1移動部材60の一端部61に下方から当接する。
したがって,カバー1が閉じられて,図10(b)に示すように,カバー1の突起1aが被作動用アーム83に当接して第1レバー80が同図において時計方向へ回転すると,第1移動部材60の一端部61が上動し,第1移動部材60が傾斜して,その分作動部材30も上動することとなる。
なお,カバー1が開けられると,引っ張りバネ13の付勢力で作動部材30および第1移動部材60が下動し,第1レバー80は反時計方向に回転して元の位置に戻る。
図7,図8に示すように,カバー2には突起2aが設けてある。
一方,図9に示すように,第1ホルダー15とそのカバー18との間には,第2レバー90が回転可能に取り付けられている。
第2レバー90の軸91には作動用アーム92と被作動用アーム93(図10参照)とが一体に設けられている。作動用アーム92は第1ホルダー15の内部に位置し,被作動用アーム93は,第1ホルダー15に開けられた穴15cに挿通されて第1ホルダー15の外部に位置する。また,被作動用アーム93は,開閉カバー2が閉じられる際の突起2aの回動軌道中に位置する。作動用アーム92の上面92bは,前述した第1移動部材60の他端部62に当接する。
したがって,カバー2が閉じられて,図10(c)に示すように,カバー2の突起2aが被作動用アーム93に当接して第2レバー90が同図において反時計方向へ回転すると,第1移動部材60の他端部62が上動し,第1移動部材60が傾斜して,その分作動部材30も上動することとなる。
なお,カバー2が開けられると,引っ張りバネ13の付勢力で作動部材30および第1移動部材60が下動し,第2レバー90は時計方向に回転して元の位置に戻る。
図7,図8に示すように,カバー3には突起3aが設けてある。
一方,図9に示すように,第3ホルダー17の上部には開口17bが設けられており,この開口17bに下方から第2移動部材70の頭部78が臨む。開口17bおよび第2移動部材70の頭部78は,開閉カバー3が閉じられる際の突起3aの回動軌道中に位置する。
したがって,カバー3が閉じられて,図10(d)に示すように,カバー3の突起3aが上記開口17bを通じて第2移動部材70の頭部78に当接して押し下げると,第2移動部材70が下動し,そのカム部75も下動することとなる。
なお,カバー3が開けられると,圧縮バネ77の付勢力で第2移動部材70が上動し,そのカム部75も上動して元の位置に戻る。
以上のようなインターロック機構10’ないし画像形成装置は次のように作動する。
図10(a)に示すように,インターロック機構10’に外部からの力が入力されない状態(図7(b)に示すようにカバー1,2,3が開かれた状態)では,上述したように,第1レバー80,第2レバー90は第1移動部材60に作用せず,したがって,第1移動部材60は引っ張りバネ13の作用で下動した状態にあり,したがってまた作動部材30も下動した状態にある。
また,第2移動部材70は,圧縮バネ77の作用で上動した状態となっている。この状態では,第2移動部材70のカム部75は作動部材30に作用しないため,作動部材30は,X2方向へ移動した状態となっている。
したがって,スイッチ20の作動子21はX2方向へ突出していてスイッチ20はOFF状態となっている。よって,このインターロック機構10’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図10(b)に示すように,インターロック機構10’に対し外部から第1レバー80のみが作動(入力)した状態(カバー1のみが閉じられた状態)では,上述したように,第1移動部材60が傾斜し,その分だけ作動部材30は上動するが,この状態では作動部材30の上動が不十分であり,また,第2移動部材70は下動していないので,作動部材30は引っ張りバネ13の作用でX2方向へ移動した状態のままとなっていて,スイッチ20の作動子21をX1方向(ON方向)へは移動させない。
したがって,スイッチ20はOFF状態のままであり,このインターロック機構10’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図10(c)に示すように,インターロック機構10’に対し外部から第2レバー90のみが作動(入力)した状態(カバー2のみが閉じられた状態)では,上述したように,第1移動部材60が傾斜し,その分だけ作動部材30は上動するが,この状態では作動部材30の上動が不十分であり,また,第2移動部材70は下動していないので,作動部材30は引っ張りバネ13の作用でX2方向へ移動した状態のままとなっていて,スイッチ20の作動子21をX1方向(ON方向)へは移動させない。
したがって,スイッチ20はOFF状態のままであり,このインターロック機構10’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図10(d)に示すように,インターロック機構10’に外部から第2移動部材70のみを作動させる外力のみが入力された状態(カバー3のみが閉じられて突起3aのみが入力された状態)では,上述したように第2移動部材70およびそのカム部75は下動するが,作動部材30は下動したままであって,第2移動部材70のカム部75の作動を受けうる位置にはない。
したがって,作動部材30はX2方向へ移動した状態のままとなっていて,スイッチ20の作動子21をX1方向(ON方向)へは移動させないので,スイッチ20はOFF状態のままである。よって,このインターロック機構10’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図11(a)に示すように,インターロック機構10’に対し外部から第1レバー80と第2移動部材70が作動(入力)した状態(カバー1とカバー3とが閉じられ,カバー2は開かれた状態)では,上述したように,第1移動部材60が傾斜し,その分だけ(1段階分だけ)作動部材30は上動するが,この状態では作動部材30の上動が不十分(第2移動部材70のカム部75の作動を受けうる位置にはない状態)である。したがって,第2移動部材70が下動しても,作動部材30は引っ張りバネ13の作用でX2方向へ移動した状態のままとなっていて,スイッチ20の作動子21をX1方向(ON方向)へは移動させない。
したがって,スイッチ20はOFF状態のままであり,このインターロック機構10’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図11(b)に示すように,インターロック機構10’に対し外部から第2レバー90と第2移動部材70が作動(入力)した状態(カバー2とカバー3とが閉じられ,カバー1は開かれた状態)では,上述したように,第1移動部材60が傾斜し,その分だけ(1段階分だけ)作動部材30は上動するが,この状態では作動部材30の上動が不十分(第2移動部材70のカム部75の作動を受けうる位置にはない状態)である。したがって,第2移動部材70が下動しても,作動部材30は引っ張りバネ13の作用でX2方向へ移動した状態のままとなっていて,スイッチ20の作動子21をX1方向(ON方向)へは移動させない。
したがって,スイッチ20はOFF状態のままであり,このインターロック機構10’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図11(c)に示すように,インターロック機構10’に対し外部から第1レバー80と第2レバー90とが作動(入力)した状態(カバー1とカバー2とが閉じられ,カバー3は開かれた状態)では,上述したように,第1移動部材60が2段階で上動し,その分だけ(2段階分だけ)作動部材30は上動して第2移動部材70のカム部75の作動を受けうる位置に達する。
しかしながら,第2移動部材70は,圧縮バネ77の作用で上動した位置にあり,第2移動部材70のカム部75は作動部材30に作用しないため,作動部材30は,X2方向へ移動した状態となっている。
したがって,スイッチ20はOFF状態のままであり,このインターロック機構10’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図11(d)に示すように,インターロック機構10’に外部から第1レバー80,第2レバー90,および第2移動部材70がともに作動する(カバー1,カバー2,カバー3がともに閉じられる)と,上述したように,第1移動部材60が2段階で上動し,その分だけ(2段階分だけ)作動部材30が上動して第2移動部材70のカム部75の作動を受けうる位置に達し,かつ,第2移動部材70が下動して,第2移動部材70のカム部75が作動部材30に作用する。
このため,作動部材30がX1方向へ移動し,スイッチ20の作動子21が連動部材22を介してX1方向(ON方向)へ押されてスイッチ20がONする。したがって,このインターロック機構10’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源が供給される。
なお,カバー1,2,3が閉じられる順番は任意である。
以上のように,この実施の形態のインターロック機構10’も,複数の移動部材60,70の,前記スイッチ20をONさせる際の移動方向が,全て,前記スイッチの作動子のON方向以外となっており,
また,この実施の形態の画像形成装置は,画像形成装置のケースにおける複数の面を,それぞれ開閉可能なカバー1,2,3で構成するとともに,画像形成装置内に,上記インターロック機構10’を設け,前記複数の移動部材60,70を,前記開閉可能なカバー1,2,3に連動させてあるので,
このような構成によれば,複数の移動部材60,70全てが,作動部材30を前記ON位置に向けて移動させる方向へ移動したときに該作動部材30が前記ON位置に位置し(図11(d)参照),スイッチ20の作動子21がON方向へと移動してスイッチ20がONし,このインターロック機構10’の取り付け対象である装置への供給電源がONし,逆に,複数の移動部材60,70のうちの1つでも作動部材30をOFF位置に向けて移動させる方向へ移動したときにはスイッチ20がOFFしてこのインターロック機構10’の取り付け対象である装置への供給電源がOFFすることとなる。
そして,前記複数の移動部材60,70の,前記スイッチ20をONさせる際の移動方向は,全て,前記スイッチ20の作動子のON方向以外となっているので,移動部材60,70を移動させる外力(例えばカバー1,2,3の開閉による外力)として想定以上の力が作用したとしても,その想定以上の力はスイッチ20の作動子21のON方向へは作用しない。
すなわち,移動部材60の,前記スイッチ20をONさせる際の移動方向はY1方向となっており,移動部材70の,前記スイッチ20をONさせる際の移動方向はY2方向(前記スイッチ20の作動子のON方向であるX1方向と直交方向)となっているので,移動部材60,70を移動させる外力(上記Y1方向,Y2方向の外力)として想定以上の力が作用したとしても,その想定以上の力はスイッチ20の作動子21のON方向(X1方向)へは作用しない。
したがって,スイッチ20が破損するおそれがなくなる。
以上のようにこの実施の形態によれば,1つのスイッチ20で複数のカバー1,2,3の開閉等の複数入力(外力)に対応できると同時に,スイッチ20の破損のおそれもなくなる。
また,第1移動部材60を,2段階で移動する構成とし,2段階目の移動により,作動部材30のカム部31がスイッチ20の作動子21をON方向へ移動させることが可能となる構成とすることで,3入力(例えば3つのカバー1,2,3の開閉)に対応したインターロック機構ないし画像形成装置を得ることができた。
さらに,第1移動部材60はレバー状の部材とし,このレバー状部材60の中間部に作動部材30を回動可能に連結し,レバー状部材60の一端部61(または62)の移動を1段階目の移動とし,当該1段目の移動後のレバー状部材60の他端部62(または61)の移動を2段階目の移動とすることで,作動の確実性および円滑性を向上させることが可能となった。
図12は,本発明に係るインターロック機構の他の実施の形態を示す部分省略斜視図である。
図13は該インターロック機構を組み込んだ画像形成装置の一実施の形態を示す図で,(a)はカバーを閉じた状態の斜視図,(b)はカバーを開けた状態の斜視図,(c)はカバーとフレームとの関係を示す斜視図,(d)はフレームを省略してインターロック機構と開かれたカバーとの関係を示す斜視図,(e)はフレームを省略してインターロック機構と閉じられたカバーとの関係を示す斜視図である。
図14(c1),(c2)は図13(c)の平面図と正面図,(d1),(d2)は図13(d)の平面図と正面図,(e1),(e2)は図13(e)の平面図と正面図である。
図15はインターロック機構の分解斜視図である。
図16〜図18の各(a)〜(d)および図19(a)〜(c)は作動説明図である。
これらの図において図6〜図11に示した実施の形態と同一または対応する部材ないし部位には同一の符号を付してある。
主として図12に示すように,このインターロック機構10’’が上述したインターロック機構10’と基本的に異なる点は,第2移動部材130を,2段階で移動する部材とし,2段階目の移動により,作動部材30のカム部31がスイッチ20の作動子21をON方向へ移動させることが可能となる構成とし,4入力に対応させた点にある。
第2移動部材130はレバー状部材160の中間部に回動可能に連結された,前記作動部材30と当接可能なカム付の部材であり,前記レバー状部材160の一端部の移動によって1段階目の移動をし,当該1段目の移動後の前記レバー状部材160の他端部の移動によって前記2段階目の移動をして前記カム131が,前記作動部材30のカム部31による前記作動子21を介したスイッチ20のON/OFFを可能とする。
以下,主としてこのインターロック機構10’’が上述したインターロック機構10’と異なっている点について説明する。
図15に示すように,このインターロック機構10’’は,第1ホルダー15と,第2ホルダー16と,第3ホルダー17と,第1ホルダー15のカバー18とを有している。
図12,図15〜図19に示すように,第2移動部材130は,軸部132とこの軸部132の上方に一体的に設けられた前記カム131とを有する倒立振子状の部材であり,軸部132の両端が,第1ホルダー15に設けられた縦方向(矢印Y1,Y2方向に伸びる)ガイド溝15d(図16(b)参照)と,このガイド溝15dに対向してカバー18に設けられたガイド溝18d(図15参照)に案内されることで矢印Y1,Y2方向へ移動可能となっている。
第2移動部材130の軸部132は,レバー状部材160の中間部にある貫通孔163に回動可能に挿入されている。したがって,レバー状部材160と第2移動部材130とは軸部132を中心として相対的に回動可能であるが,第2移動部材130は第1ホルダー15に設けられたガイド15e(図15および図16(b)参照)に案内されて縦方向(矢印Y1,Y2方向)にのみ移動可能となっている。
第2移動部材130の上端と第1ホルダー15と間には引っ張りバネ113が設けられており,この引っ張りバネ113の作用で,第2移動部材130は常時Y1方向へ付勢されているが,レバー状部材160と後述する作動部材170,180等の作動でY2方向へ移動可能である。
レバー状部材160は,第2移動部材130をスイッチ20のON/OFF方向と直交方向(Y1,Y2方向)へ移動させる部材であり,前述したように第2移動部材130の軸部132回りに回動可能に連結されている。
したがって,レバー状部材160の一端(両端161,162のうちの一方)がY2方向へ移動すると,レバー状部材160は傾斜し,その分(図示のものの場合一端の移動量の半分)だけ第2移動部材130がY2方向へ移動し(これが1段階目の移動である),その後他端部もY2方向へ移動すると,レバー状部材160は水平状態となり,その分だけ第2移動部材130がさらにY2方向へ移動することとなる(これが2段階目の移動である)。例えば,図16(d)に示す状態が1段階目の移動であり,図17(b)に示す状態が2段階目の移動である。
この実施の形態では,後述するように画像形成装置のカバーが閉じられると,そのカバーと連動してレバー状部材160が上記のように移動する。
図15等において,170,180はレバー状部材160を上記のように移動させるための作動部材であり,190は作動部材170とレバー状部材160の一端162とを連動させるための連動レバーである。
作動部材170は,前述した移動部材70とほぼ同様の構成となっており,第1の垂直部171と,その下端から前方に伸びる第1の水平部172と,その前端から下方に伸びる第2の垂直部173と,その下端から水平方向左方に伸びる第2の水平部174と,その左端前部から下方に伸びる第3の垂直部175とを有している。
この実施の形態のインターロック機構10’’は,図13,図14に示すように,画像形成装置のフレームFに取り付けられるため,作動部材170における第1の垂直部171はフレームFの背面側(画像形成装置内部側)に位置し,第1の水平部172はフレームFに設けられた開口Faを背面側から正面側へ突出し,それ以降の部分(第2の垂直部173,第2の水平部174,第2の垂直部175)はフレームFの正面側に位置する。
第3ホルダー17はフレームFの背面との間に作動部材170における第1の垂直部171をスライド可能に保持し,これによって,作動部材170はY1,Y2方向へスライド可能である。
第1の垂直部171には長穴171aが設けられているとともに,第3ホルダー17には,長穴171aに入り込む前述したトラック状の突起17aと同様の突起(図示せず)が設けられている。
したがって,作動部材170は,上記トラック状の突起が長穴171a内を相対的に移動できる範囲内においてスライド可能である。
作動部材170と第1ホルダー15との間には,圧縮バネ77が装着される。
したがって,作動部材170は,上記圧縮バネ77の作用で常時上方(Y1方向)に向けて付勢されているが,Y2方向への外力が作用すると,Y2方向へスライドする。
作動部材180は,上記作動部材170とほぼ同様の構成となっており,第1の垂直部181と,その下端から前方に伸びる第1の水平部182と,その前端から下方に伸びる第2の垂直部183と,その下端から水平方向左方に伸びる第2の水平部184と,その左端から下方に伸びる第3の垂直部185とを有している。
この実施の形態のインターロック機構10’’は,図13,図14に示すように,画像形成装置のフレームFに取り付けられるため,作動部材180における第1の垂直部181はフレームFの背面側(画像形成装置内部側)に位置し,第1の水平部182はフレームFに設けられた開口Faを背面側から正面側へ突出し,それ以降の部分(第2の垂直部183,第2の水平部184,第2の垂直部185)はフレームFの正面側に位置する。
第3ホルダー17はフレームFの背面との間に作動部材180における第1の垂直部181をスライド可能に保持し,これによって,作動部材180はY1,Y2方向へスライド可能である。
作動部材180と第1ホルダー15との間には,圧縮バネ(図示せず)が装着される。
したがって,作動部材180は,上記圧縮バネの作用で常時上方(Y1方向)に向けて付勢されているが,Y2方向への外力が作用すると,Y2方向へスライドする。なお,作動部材180のY1方向への移動は,後述する連動レバー186が第1ホルダー15の内壁面に当接することで規制される。
作動部材180が下動すると,第2の垂直部185の下端がレバー状部材160の一端161に当接してこれを押し下げる(図17(a)参照)。
連動レバー190は,第1ホルダー15とカバー18との間に回転可能に取り付けられている。
連動レバー190は,図15における矢印b方向から見た断面形状が,同図(b)に示すような逆L字形であり,その水平部の下面191が,前述したレバー状部材160の一端部162に上方から当接する。また,連動レバー190の先端は,下動する作動部材170の第2の垂直部175の下部と当接する(図16(c)(d)参照)。
したがって,作動部材170が下動して連動レバー190が図上時計方向へ回動すると,レバー状部材160の一端部162が押し下げられることとなる。なお,作動部材170の垂直部175が直接レバー状部材160の一端部162に当接してこれを押し下げるように構成することも可能である。
図13,図14に示すように,この実施の形態の画像形成装置は,そのケースにおける3つの面を,開閉可能なカバー1,カバー2,カバー3,カバー4で構成するとともに,画像形成装置内におけるフレームFに対し,カバー1とカバー2とカバー3およびカバー4との間に位置する部位に,前記インターロック機構10’’を設け,第1移動部材60を,開閉可能なカバー1,カバー2の開閉と連動させ,第2移動部材130をカバー3,カバー4の開閉と連動させてある。
カバー1(突起1a),第1レバー80,カバー2(突起2a),第2レバー90,第1移動部材60,および作動部材30の連動関係は前述した実施の形態と同様である。
また,前述した実施の形態同様,図13,図14に示すように,カバー3には突起3aが設けてある一方,図15に示すように,第3ホルダー17の上部には開口17bが設けられており,この開口17bに下方から作動部材170の頭部178が臨む。開口17bおよび作動部材170の頭部178は,開閉カバー3が閉じられる際の突起3aの回動軌道中に位置する。
したがって,カバー3が閉じられて,図16(d)に示すように,カバー3の突起3aが上記開口17bを通じて作動部材170の頭部178に当接して押し下げると,作動部材170(第2の垂直部175)が下動して連動レバー190が時計方向へ回動し,レバー状部材160の一端162が下動することとなる。
なお,カバー3が開けられると,圧縮バネ77の付勢力で作動部材170が上動し,バネ113の作用で第2移動部材130も上動して元の位置に戻る。
図13,図14に示すように,カバー4には突起4aが設けてある。
一方,図15に示すように,第3ホルダー17の上部側面には開口17cが設けられている。また,第3ホルダー17内には,連動レバー186が回動可能に設けられている。
上記開口17cおよび連動レバー186は,開閉カバー4が閉じられる際の突起4aの回動軌道中に位置しているとともに,連動レバー186は作動部材180の頭部187と当接している(図17参照)。
したがって,カバー4が閉じられて,図17(a)に示すように,カバー4の突起4aが上記開口17cを通じて連動レバー186を回動させると,連動レバー186が作動部材180を押し下げ,作動部材180(第2の垂直部185)がレバー状部材160の一端161を下動させることとなる。
なお,カバー4が開けられると,圧縮バネの付勢力で作動部材180が上動し,バネ113の作用で第2移動部材130も上動して元の位置に戻る。
以上のようなインターロック機構10’’ないし画像形成装置は次のように作動する。
図16(a)に示すように,インターロック機構10’’に外部からの力が入力されない状態(図13(b)に示すようにカバー1,2,3,4が開かれた状態)では,上述したように,第1レバー80,第2レバー90は第1移動部材60に作用せず,したがって,第1移動部材60は引っ張りバネ13の作用で下動した状態にあり,したがってまた作動部材30も下動した状態にある。
また,第2移動部材130は,引っ張り113の作用で上動した状態となっている。この状態では,第2移動部材130のカム131は作動部材30に作用しないため,作動部材30は,X2方向へ移動した状態となっている。
したがって,スイッチ20の作動子21はX2方向へ突出していてスイッチ20はOFF状態となっている。よって,このインターロック機構10’’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図16(b)に示すように,インターロック機構10’’に対し外部から第1レバー80のみが作動(入力)した状態(カバー1のみが閉じられた状態)では,上述したように,第1移動部材60が傾斜し,その分だけ作動部材30は上動するが,この状態では作動部材30の上動が不十分であり,また,第2移動部材130は下動していないので,作動部材30は引っ張りバネ13の作用でX2方向へ移動した状態のままとなっていて,スイッチ20の作動子21をX1方向(ON方向)へは移動させない。
したがって,スイッチ20はOFF状態のままであり,このインターロック機構10’’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図16(c)に示すように,インターロック機構10’’に対し外部から第2レバー90のみが作動(入力)した状態(カバー2のみが閉じられた状態)では,上述したように,第1移動部材60が傾斜し,その分だけ作動部材30は上動するが,この状態では作動部材30の上動が不十分であり,また,第2移動部材130は下動していないので,作動部材30は引っ張りバネ13の作用でX2方向へ移動した状態のままとなっていて,スイッチ20の作動子21をX1方向(ON方向)へは移動させない。
したがって,スイッチ20はOFF状態のままであり,このインターロック機構10’’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図16(d)に示すように,インターロック機構10’’に外部から作動部材170のみを作動させる外力のみが入力された状態(カバー3のみが閉じられて突起3aのみが入力された状態)では,上述したようにレバー状部材160が傾斜し第2移動部材130およびカム131が1段階分下動するが,その下動は不十分でカム131が作動部材30に作動し得ず,また,作動部材30は下動したままであって,第2移動部材130のカム131の作動を受けうる位置にはない。
したがって,作動部材30はX2方向へ移動した状態のままとなっていて,スイッチ20の作動子21をX1方向(ON方向)へは移動させないので,スイッチ20はOFF状態のままである。よって,このインターロック機構10’’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図17(a)に示すように,インターロック機構10’’に外部から作動部材180のみを作動させる外力のみが入力された状態(カバー4のみが閉じられて突起4aのみが入力された状態)では,上述したようにレバー状部材160が傾斜し第2移動部材130およびカム131が1段階分下動するが,その下動は不十分でカム131が作動部材30に作動し得ず,また,作動部材30は下動したままであって,第2移動部材130のカム131の作動を受けうる位置にはない。
したがって,作動部材30はX2方向へ移動した状態のままとなっていて,スイッチ20の作動子21をX1方向(ON方向)へは移動させないので,スイッチ20はOFF状態のままである。よって,このインターロック機構10’’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図17(b)に示すように,インターロック機構10’’に対し外部から第1レバー80と第2レバー90とが作動(入力)した状態(カバー1とカバー2とが閉じられ,カバー3,カバー4は開かれた状態)では,上述したように,第1移動部材60が2段階で上動し,その分だけ(2段階分だけ)作動部材30は上動して第2移動部材130のカム131の作動を受けうる位置に達する。
しかしながら,第2移動部材130は,引っ張りバネ113の作用で上動した位置にあり,第2移動部材130のカム131は作動部材30に作用しないため,作動部材30は,X2方向へ移動した状態となっている。
したがって,スイッチ20はOFF状態のままであり,このインターロック機構10’’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図17(c)に示すように,インターロック機構10’’に対し外部から第1レバー80と作動部材170が作動(入力)した状態(カバー1とカバー3とが閉じられ,カバー2,カバー4は開かれた状態)では,上述したように,第1移動部材60が傾斜し,その分だけ(1段階分だけ)作動部材30は上動するが,この状態では作動部材30の上動が不十分(第2移動部材130のカム131の作動を受けうる位置にはない状態)である。
また,レバー状部材160は傾斜し第2移動部材130およびカム131が1段階分下動するが,その下動は不十分でカム131は作動部材30に作動しない。
したがって,作動部材30は引っ張りバネ13の作用でX2方向へ移動した状態のままとなっていて,スイッチ20の作動子21をX1方向(ON方向)へは移動させない。
したがってまた,スイッチ20はOFF状態のままであり,このインターロック機構10’’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図17(d)に示すように,インターロック機構10’’に対し外部から第2レバー90と作動部材170が作動(入力)した状態(カバー2とカバー3とが閉じられ,カバー1,カバー4は開かれた状態)では,上述したように,第1移動部材60が傾斜し,その分だけ(1段階分だけ)作動部材30は上動するが,この状態では作動部材30の上動が不十分(第2移動部材130のカム131の作動を受けうる位置にはない状態)である。
また,レバー状部材160は傾斜し第2移動部材130およびカム131が1段階分下動するが,その下動は不十分でカム131は作動部材30に作用しない。
したがって,作動部材30は引っ張りバネ13の作用でX2方向へ移動した状態のままとなっていて,スイッチ20の作動子21をX1方向(ON方向)へは移動させない。
したがってまた,スイッチ20はOFF状態のままであり,このインターロック機構10’’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図18(a)に示すように,インターロック機構10’’に対し外部から第2レバー90と作動部材180が作動(入力)した状態(カバー2とカバー4とが閉じられ,カバー1,カバー3は開かれた状態)では,上述したように,第1移動部材60が傾斜し,その分だけ(1段階分だけ)作動部材30は上動するが,この状態では作動部材30の上動が不十分(第2移動部材130のカム131の作動を受けうる位置にはない状態)である。
また,レバー状部材160は傾斜し第2移動部材130およびカム131が1段階分下動するが,その下動は不十分でカム131は作動部材30に作用しない。
したがって,作動部材30は引っ張りバネ13の作用でX2方向へ移動した状態のままとなっていて,スイッチ20の作動子21をX1方向(ON方向)へは移動させない。
したがってまた,スイッチ20はOFF状態のままであり,このインターロック機構10’’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図18(b)に示すように,インターロック機構10’’に対し外部から作動部材170と作動部材180とが作動(入力)した状態(カバー3とカバー4とが閉じられ,カバー1とカバー2は開かれた状態)では,上述したように,レバー状部材160が2段階で下動し,その分だけ(2段階分だけ)第2移動部材130も下動して作動部材30のカム部31に作動を及ぼし得る位置に達する。
しかしながら,作動部材30は,引っ張りバネ13の作用で下動した位置にあり,第2移動部材130のカム131は作動部材30に作用しないため,作動部材30は,X2方向へ移動した状態となっている。
したがって,スイッチ20はOFF状態のままであり,このインターロック機構10’’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図18(c)に示すように,インターロック機構10’’に対し外部から第1レバー80と第2レバー90と作動部材170とが作動(入力)した状態(カバー1とカバー2とカバー3とが閉じられ,カバー4は開かれた状態)では,上述したように,第1移動部材60が2段階で上動し,その分だけ(2段階分だけ)作動部材30は上動して第2移動部材130のカム131の作動を受けうる位置に達する。
また,レバー状部材160が傾斜し第2移動部材130およびカム131が1段階分下動する。
しかしながら,第2移動部材130の下動は不十分でカム131が作動部材30に作動しないため,作動部材30は,X2方向へ移動した状態となっている。
したがって,スイッチ20はOFF状態のままであり,このインターロック機構10’’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図18(d)に示すように,インターロック機構10’’に対し外部から第1レバー80と第2レバー90と作動部材180とが作動(入力)した状態(カバー1とカバー2とカバー4とが閉じられ,カバー3は開かれた状態)では,上述したように,第1移動部材60が2段階で上動し,その分だけ(2段階分だけ)作動部材30は上動して第2移動部材130のカム131の作動を受けうる位置に達する。
また,レバー状部材160が傾斜し第2移動部材130およびカム131が1段階分下動する。
しかしながら,第2移動部材130の下動は不十分でカム131が作動部材30に作動しないため,作動部材30は,X2方向へ移動した状態となっている。
したがって,スイッチ20はOFF状態のままであり,このインターロック機構10’’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図19(a)に示すように,インターロック機構10’’に対し外部から第1レバー80と作動部材170と作動部材180とが作動(入力)した状態(カバー1とカバー3とカバー4とが閉じられ,カバー2は開かれた状態)では,上述したように,レバー状部材160が2段階で下動し,その分だけ(2段階分だけ)第2移動部材130も下動して作動部材30のカム部31に作動を及ぼし得る位置に達する。
また,第1移動部材60が傾斜し作動部材30が1段階分上動する。
しかしながら,作動部材30の上動は不十分でカム部31が第2移動部材130のカム131の作用を受けないため,作動部材30は,X2方向へ移動した状態となっている。
したがって,スイッチ20はOFF状態のままであり,このインターロック機構10’’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図19(b)に示すように,インターロック機構10’’に対し外部から第2レバー90と作動部材170と作動部材180とが作動(入力)した状態(カバー2とカバー3とカバー4とが閉じられ,カバー1は開かれた状態)では,上述したように,レバー状部材160が2段階で下動し,その分だけ(2段階分だけ)第2移動部材130も下動して作動部材30のカム部31に作動を及ぼし得る位置に達する。
また,第1移動部材60が傾斜し作動部材30が1段階分上動する。
しかしながら,作動部材30の上動は不十分でカム部31が第2移動部材130のカム131の作用を受けないため,作動部材30は,X2方向へ移動した状態となっている。
したがって,スイッチ20はOFF状態のままであり,このインターロック機構10’’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源は供給されない。
図19(c)に示すように,インターロック機構10’’に外部から第1レバー80,第2レバー90,および作動部材170,作動部材180がともに作動する(カバー1,カバー2,カバー3,カバー4がともに閉じられる)と,上述したように,第1移動部材60が2段階で上動し,その分だけ(2段階分だけ)作動部材30が上動して第2移動部材130のカム131の作動を受けうる位置に達し,かつ,第2移動部材130も2段階で下動し,その分だけ(2段階分だけ)カム131も下動して,第2移動部材130のカム131が作動部材30に作用する。
このため,作動部材30がX1方向へ移動し,スイッチ20の作動子21が連動部材22を介してX1方向(ON方向)へ押されてスイッチ20がONする。したがって,このインターロック機構10’’が装着された装置(この場合画像形成装置)に電源が供給される。
なお,カバー1,2,3,4が閉じられる順番は任意である。
以上のように,この実施の形態のインターロック機構10’’も,複数の移動部材60,130の,前記スイッチ20をONさせる際の移動方向が,全て,前記スイッチの作動子のON方向以外となっており,
また,この実施の形態の画像形成装置は,画像形成装置のケースにおける複数の面を,それぞれ開閉可能なカバー1,2,3,4で構成するとともに,画像形成装置内に,上記インターロック機構10’’を設け,前記複数の移動部材60,130を,前記開閉可能なカバー1,2,3,4に連動させてあるので,
このような構成によれば,複数の移動部材60,130全てが,作動部材30を前記ON位置に向けて移動させる方向へ移動したときに該作動部材30が前記ON位置に位置し(図19(c)参照),スイッチ20の作動子21がON方向へと移動してスイッチ20がONし,このインターロック機構10’’の取り付け対象である装置への供給電源がONし,逆に,複数の移動部材60,130のうちの1つでも作動部材30をOFF位置に向けて移動させる方向へ移動したときにはスイッチ20がOFFしてこのインターロック機構10’’の取り付け対象である装置への供給電源がOFFすることとなる。
そして,前記複数の移動部材60,130の,前記スイッチ20をONさせる際の移動方向は,全て,前記スイッチ20の作動子のON方向以外となっているので,移動部材60,130を移動させる外力(例えばカバー1,2,3,4の開閉による外力)として想定以上の力が作用したとしても,その想定以上の力はスイッチ20の作動子21のON方向へは作用しない。
すなわち,移動部材60の,前記スイッチ20をONさせる際の移動方向はY1方向となっており,移動部材130の,前記スイッチ20をONさせる際の移動方向はY2方向(前記スイッチ20の作動子のON方向であるX1方向と直交方向)となっているので,移動部材60,130を移動させる外力(上記Y1方向,Y2方向の外力)として想定以上の力が作用したとしても,その想定以上の力はスイッチ20の作動子21のON方向(X1方向)へは作用しない。
したがって,スイッチ20が破損するおそれがなくなる。
以上のようにこの実施の形態によれば,1つのスイッチ20で複数のカバー1,2,3,4の開閉等の複数入力(外力)に対応できると同時に,スイッチ20の破損のおそれもなくなる。
また,前記第2移動部材130を,2段階で移動させ,2段階目の移動により,前記作動部材30のカム部31がスイッチ20の作動子21をON方向へ移動させることが可能となる構成とすることで,3入力(例えば3つのカバーの開閉)または4入力(例えば4つのカバーの開閉)に対応したインターロック機構ないし画像形成装置を得ることができるようになる。
さらに,第2移動部材130はレバー状部材160の中間部に回動可能に連結された前記作動部材30と当接可能なカム131付の部材とし,レバー状部材160の一端部の移動によって1段階目の移動をさせ,当該1段目の移動後の前記レバー状部材160の他端部の移動によって前記2段階目の移動をさせて前記カム131を,前記作動部材30のカム部31による前記作動子21を介したスイッチ20のON/OFFを可能とする位置に位置させる構成とすることで,作動の確実性および円滑性を向上させることが可能となった。
以上,本発明の実施の形態について説明したが,本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく,本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
本発明に係るインターロック機構の一実施の形態を示す部分省略斜視図。 インターロック機構を組み込んだ画像形成装置の一実施の形態を示す図で,(a)はカバーを閉じた状態の斜視図,(b)はカバーを開けた状態の斜視図,(c)はカバーとフレームとの関係を示す斜視図,(d)はフレームを省略してインターロック機構と開かれたカバーとの関係を示す斜視図,(e)はフレームを省略してインターロック機構と閉じられたカバーとの関係を示す斜視図。 (c1),(c2)は図2(c)の平面図と正面図,(d1),(d2)は図2(d)の平面図と正面図,(e1),(e2)は図2(e)の平面図と正面図。 画像形成装置のフレームへのインターロック機構の組み込み状態を示す分解斜視図。 (a)〜(d)は作動説明図である。 本発明に係るインターロック機構の他の実施の形態を示す部分省略斜視図。 インターロック機構を組み込んだ画像形成装置の一実施の形態を示す図で,(a)はカバーを閉じた状態の斜視図,(b)はカバーを開けた状態の斜視図,(c)はカバーとフレームとの関係を示す斜視図,(d)はフレームを省略してインターロック機構と開かれたカバーとの関係を示す斜視図,(e)はフレームを省略してインターロック機構と閉じられたカバーとの関係を示す斜視図。 (c1),(c2)は図7(c)の平面図と正面図,(d1),(d2)は図7(d)の平面図と正面図,(e1),(e2)は図7(e)の平面図と正面図。 インターロック機構の分解斜視図。 (a)〜(d)は作動説明図。 (a)〜(d)は作動説明図。 本発明に係るインターロック機構の他の実施の形態を示す部分省略斜視図。 インターロック機構を組み込んだ画像形成装置の一実施の形態を示す図で,(a)はカバーを閉じた状態の斜視図,(b)はカバーを開けた状態の斜視図,(c)はカバーとフレームとの関係を示す斜視図,(d)はフレームを省略してインターロック機構と開かれたカバーとの関係を示す斜視図,(e)はフレームを省略してインターロック機構と閉じられたカバーとの関係を示す斜視図。 (c1),(c2)は図13(c)の平面図と正面図,(d1),(d2)は図13(d)の平面図と正面図,(e1),(e2)は図13(e)の平面図と正面図。 インターロック機構の分解斜視図。 (a)〜(d)は作動説明図。 (a)〜(d)は作動説明図。 (a)〜(d)は作動説明図。 (a)〜(c)は作動説明図。
符号の説明
1〜4:開閉カバー,10:インターロック機構,20:スイッチ,21:作動子,22:連動部材,30:作動部材,40,50,60,130:移動部材。

Claims (14)

  1. 作動子がON/OFF方向に移動することで,インターロック機構の取り付け対象である装置への供給電源をON/OFFするスイッチと,
    このスイッチの前記作動子に当接しまたは連動部材を介して該作動子をON方向へ移動させてスイッチをONするON位置と,前記スイッチをOFFさせるOFF位置とをとる作動部材と,
    この作動部材に直接当接しまたは直接連動していることで該作動部材を前記ON位置またはOFF位置へと移動させる複数の移動部材であって,全ての移動部材が前記作動部材を前記ON位置に向けて移動させたときに該作動部材を前記ON位置に位置させる移動部材とを備え,
    前記複数の移動部材の,前記スイッチをONさせる際の移動方向が,全て,前記スイッチの作動子のON方向以外となっていることを特徴とするインターロック機構。
  2. 作動子がON/OFF方向に移動することで,インターロック機構の取り付け対象である装置への供給電源をON/OFFするスイッチと,
    このスイッチの前記作動子に当接しまたは連動部材を介して該作動子をON方向へ移動させてスイッチをONするON位置と,前記スイッチをOFFさせるOFF位置とをとる作動部材と,
    この作動部材に直接当接しまたは直接連動していることで該作動部材を前記ON位置またはOFF位置へと移動させる複数の移動部材であって,全ての移動部材が前記作動部材を前記ON位置に向けて移動させたときに該作動部材を前記ON位置に位置させる移動部材とを備え,
    前記作動部材は,前記作動子をON/OFF方向へ移動させることが可能なカム部を有しかつ前記ON/OFF方向と直交方向へ移動可能かつ前記ON/OFF方向へ移動可能な作動部材であり,
    前記複数の移動部材は,前記作動部材を前記ON/OFF方向と直交方向へ移動させる第1移動部材と,前記ON/OFF方向と直交方向へ移動することで前記作動部材に当接して当該作動部材を前記ON/OFF方向へ移動させる第2移動部材であることを特徴とするインターロック機構。
  3. 前記第1移動部材は,2段階で移動し,2段階目の移動により,前記作動部材のカム部が前記作動子をON方向へ移動させることが可能となることを特徴とする請求項2記載のインターロック機構。
  4. 前記第1移動部材はレバー状の部材であり,このレバー状部材の中間部に前記作動部材が回動可能に連結され,前記レバー状部材の一端部の移動が1段階目の移動であり,当該1段目の移動後の前記レバー状部材の他端部の移動が前記2段階目の移動であることを特徴とする請求項3記載のインターロック機構。
  5. 前記第2移動部材は,2段階で移動し,2段階目の移動により,前記作動部材のカム部が前記作動子をON方向へ移動させることが可能となることを特徴とする請求項2〜4のうちいずれか1項に記載のインターロック機構。
  6. 前記第2移動部材はレバー状部材の中間部に回動可能に連結された,前記作動部材と当接可能なカム付の部材であり,前記レバー状部材の一端部の移動によって1段階目の移動をし,当該1段目の移動後の前記レバー状部材の他端部の移動によって前記2段階目の移動をして前記カムが,前記作動部材のカム部による前記作動子を介したスイッチのON/OFFを可能とすることを特徴とする請求項5記載のインターロック機構。
  7. 作動子がON/OFF方向に移動することで,インターロック機構の取り付け対象である装置への供給電源をON/OFFするスイッチと,
    このスイッチの前記作動子に当接しまたは連動部材を介して該作動子をON方向へ移動させてスイッチをONするON位置と,前記スイッチをOFFさせるOFF位置とをとるカム部を有する作動部材と,
    この作動部材に連動していることで該作動部材を前記ON位置またはOFF位置へと移動させる移動部材とを備え,
    前記移動部材はレバー状の部材であり,このレバー状部材の中間部に前記作動部材が回動可能に連結され,前記レバー状部材の一端部と他端部とがともに前記作動部材をON位置に移動させる方向へ移動したときに前記作動部材がON位置に位置することを特徴とするインターロック機構。
  8. 画像形成装置のケースにおける複数の面を,それぞれ開閉可能なカバーで構成するとともに,画像形成装置内に,
    作動子がON/OFF方向に移動することで,画像形成装置への供給電源をON/OFFするスイッチと,
    このスイッチの前記作動子に当接しまたは連動部材を介して該作動子をON方向へ移動させてスイッチをONするON位置と,前記スイッチをOFFさせるOFF位置とをとる作動部材と,
    この作動部材に直接当接しまたは直接連動していることで該作動部材を前記ON位置またはOFF位置へと移動させる複数の移動部材であって,全ての移動部材が前記作動部材を前記ON位置に向けて移動させたときに該作動部材を前記ON位置に位置させる移動部材とを備え,
    前記複数の移動部材の,前記スイッチをONさせる際の移動方向が,全て,前記スイッチの作動子のON方向以外となっているインターロック機構を設け,
    前記複数の移動部材を,前記開閉可能なカバーに設けた突起で構成し,または開閉カバーの開閉と連動させたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 画像形成装置のケースにおける複数の面を,それぞれ開閉可能なカバーで構成するとともに,画像形成装置内に,
    作動子がON/OFF方向に移動することで,インターロック機構の取り付け対象である装置への供給電源をON/OFFするスイッチと,
    このスイッチの前記作動子に当接しまたは連動部材を介して該作動子をON方向へ移動させてスイッチをONするON位置と,前記スイッチをOFFさせるOFF位置とをとる作動部材と,
    この作動部材に直接当接しまたは直接連動していることで該作動部材を前記ON位置またはOFF位置へと移動させる複数の移動部材であって,全ての移動部材が前記作動部材を前記ON位置に向けて移動させたときに該作動部材を前記ON位置に位置させる移動部材とを備え,
    前記作動部材は,前記作動子をON/OFF方向へ移動させることが可能なカム部を有しかつ前記ON/OFF方向と直交方向へ移動可能かつ前記ON/OFF方向へ移動可能な作動部材であり,
    前記複数の移動部材は,前記作動部材を前記ON/OFF方向と直交方向へ移動させる第1移動部材と,前記ON/OFF方向と直交方向へ移動することで前記作動部材に当接して当該作動部材を前記ON/OFF方向へ移動させる第2移動部材であるインターロック機構を設け,
    前記複数の移動部材を,前記開閉可能なカバーに設けた突起で構成し,または開閉カバーの開閉と連動させたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記第1移動部材は,2段階で移動し,2段階目の移動により,前記作動部材のカム部が前記作動子をON方向へ移動させることが可能となる移動部材であり,
    画像形成装置のケースにおける異なるカバーの開閉を前記第1移動部材における1段階目の移動と2段階目の移動にそれぞれ連動させたことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記第1移動部材はレバー状の部材であり,このレバー状部材の中間部に前記作動部材が回動可能に連結され,前記レバー状部材の一端部の移動が1段階目の移動であり,当該1段目の移動後の前記レバー状部材の他端部の移動が前記2段階目の移動であることを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 前記第2移動部材は,2段階で移動し,2段階目の移動により,前記作動部材のカム部が前記作動子をON方向へ移動させることが可能となる移動部材であり,
    画像形成装置のケースにおける異なるカバーの開閉を前記第2移動部材における1段階目の移動と2段階目の移動にそれぞれ連動させたことを特徴とする請求項9〜11のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記インターロック機構は,前記第2移動部材がレバー状部材の中間部に回動可能に連結された前記作動部材と当接可能なカム付の部材であり,前記レバー状部材の一端部の移動によって1段階目の移動をし,当該1段目の移動後の前記レバー状部材の他端部の移動によって前記2段階目の移動をして前記カムが,前記作動部材のカム部による前記作動子を介したスイッチのON/OFFを可能とするインターロック機構であり,
    画像形成装置のケースにおける異なるカバーの開閉を前記レバー状部材の両端部にそれぞれ連動させたことを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 画像形成装置のケースにおける複数の面を,それぞれ開閉可能なカバーで構成するとともに,画像形成装置内に,
    作動子がON/OFF方向に移動することで,インターロック機構の取り付け対象である装置への供給電源をON/OFFするスイッチと,
    このスイッチの前記作動子に当接しまたは連動部材を介して該作動子をON方向へ移動させてスイッチをONするON位置と,前記スイッチをOFFさせるOFF位置とをとるカム部を有する作動部材と,
    この作動部材に連動していることで該作動部材を前記ON位置またはOFF位置へと移動させる移動部材とを備え,
    前記移動部材はレバー状の部材であり,このレバー状部材の中間部に前記作動部材が回動可能に連結され,前記レバー状部材の一端部と他端部とがともに前記作動部材をON位置に移動させる方向へ移動したときに前記作動部材がON位置に位置するインターロック機構を設け,
    前記移動部材の一端部と他端部とを,前記開閉可能なカバーの開閉と連動させたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009199009A (ja) * 2008-02-25 2009-09-03 Ricoh Co Ltd 電力遮断機構、画像形成装置
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