JP2008036232A - 食器洗い機 - Google Patents

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Abstract

【課題】漂白剤を使用せずとも、紫外線とオゾンとの相乗効果によって食器及びまな板を効果的に漂白することができる食器洗い機を提供する。
【解決手段】洗浄槽2に給水された洗浄水を食器A及びまな板Bに対して噴射する回転ノズル51を備えた食器洗い機に、洗浄槽2に収容された食器A及びまな板Bに紫外線を照射する紫外線ランプ81と、オゾンを洗浄槽2内に供給するオゾン発生器64、エアポンプ65、及びエアストーン67からなるオゾン供給手段と、紫外線ランプ81及びオゾン供給手段を並行して駆動させる制御部95とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗浄槽内に収容された被洗浄物に紫外線を照射すると共に、洗浄槽内にオゾンを供給する食器洗い機に関する。
図11は、従来の食器洗い機を模式的に示す縦断面図である。食器洗い機は、食器を収容する洗浄槽2を筐体1の内部に配している。洗浄槽2内部には、食器に対して洗浄水を噴射する回転ノズル51、洗浄水加熱用のヒータ92等が配されており、洗浄槽2と筐体1との間には、回転ノズル51に洗浄水を供給する洗浄ポンプ91、乾燥工程で発生した蒸気を外部へ排出するための送風ファン75等が設けられている。
このように構成された食器洗い機においては、ヒータ92で加熱された洗浄水の噴射により食器を洗浄することができる。
一方、硬水及び軟水を生成し、硬水及び軟水を食器に噴射するように構成された食器洗い機が実用化されている。硬水は、食器に付着したタンパク質汚れを落とすことができ、軟水は、食器に付着したでんぷん汚れを落とすことができるため、洗剤を使用することなく、食器を洗浄することができる。
また、乾燥工程で発生した蒸気を排出するための排気口と洗浄槽とを連通する送風経路の途中で分岐した分岐送風経路、及び分岐送風路に配設されたオゾン発生器を備え、乾燥工程時にオゾン発生器を駆動して、排出される蒸気中にオゾンを混入させるように構成した食器洗い機が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に係る食器洗い機においては、オゾンの供給により、乾燥工程で排出される水蒸気及び空気を脱臭及び除菌することができる。
更に、殺菌作用を有するUV−C紫外線、即ちピーク波長が約254nmの紫外線を洗浄槽内に収容された食器に照射する紫外線ランプを備えた食器洗い機が提案されている(例えば、特許文献2)。
特許文献2に係る食器洗い機においては、紫外線の照射により、食器を殺菌することができる。
特開平3−289924号公報 特開平2−77223号公報
しかしながら、従来の食器洗い機においては、まな板の黄ばみ、湯飲みの茶渋等の漂白は、専ら洗剤に含まれている過炭酸ナトリウムのような漂白剤の漂白作用に依存しているため、漂白剤を含まない洗剤を使用する場合又は洗剤を使用しない場合、例えば硬水及び軟水にて食器を洗浄する場合、食器を漂白することができないという問題があった。
なお、特許文献1に係る食器洗い機は、排出する水蒸気にオゾンを混入させて、脱臭及び除菌する構成であるため、オゾンによって食器を漂白することはできない。
また、特許文献2に係る食器洗い機は、洗浄槽内に紫外線を照射する構成であるが、紫外線を照射するのみでは食器を漂白できないことが確認されている(図6参照)。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、オゾン発生器と送風ポンプを備えたオゾン供給手段及び紫外線ランプを並行して駆動するように構成することにより、漂白剤を使用せずとも、紫外線と、オゾンとの相乗効果によって被洗浄物を効果的に漂白することができる食器洗い機を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、洗浄槽の貯留部に貯留された洗浄水中にオゾンを放出する手段を備えることにより、オゾンの気泡が水面で破裂する際に発生するラジカルと、紫外線と、オゾンとの相乗効果によって、被洗浄物をより効果的に漂白することができる食器洗い機を提供することにある。
本発明の他の目的は、紫外線を照射し、洗浄槽内にオゾンを供給すると共に、ヒータで洗浄槽内に蒸気を発生させるように構成することにより、水蒸気と、紫外線と、オゾンとの相乗効果によって、より効果的に被洗浄物を漂白することができる食器洗い機を提供することにある。
本発明の他の目的は、洗浄槽の開口部を閉塞した扉体に対向するように被洗浄物を保持する保持部を備え、扉体の洗浄槽側に紫外線ランプを配することにより、被洗浄物に紫外線を効果的に照射し、被洗浄物を漂白することができる食器洗い機を提供することにある。
本発明の他の目的は、保持部に保持された被洗浄物に洗浄水を噴射する噴射ノズルを備えることにより、被洗浄物に洗浄水を集中的に噴射して、被洗浄物を漂白及び洗浄することができる食器洗い機を提供することにある。
本発明の他の目的は、紫外線を照射し、オゾンを供給している場合、扉体の開閉を規制するように構成することにより、生体に有害な紫外線及びオゾンが洗浄槽の外部に漏れ出すことを防ぐことができる食器洗い機を提供することにある。
本発明の他の目的は、波長が300nm以上、400nm以下の紫外線を照射する紫外線ランプと、紫外線ランプを覆う紫外線透過性の窓部とを備えることにより、波長が240nm以上、300nm未満の紫外線に比べて、紫外線照射による洗浄槽、樹脂製被洗浄物の損傷を抑えることができ、窓部をより低コストで構成することができる食器洗い機を提供することにある。
本発明の他の目的は、紫外線の照射及びオゾンの供給を受け付ける受付手段を備えることにより、受付手段の操作にて紫外線ランプ及びオゾン供給手段を駆動させ、被洗浄物を漂白することができる食器洗い機を提供することにある。
本発明の他の目的は、洗剤の要否を受け付ける洗剤要否受付手段を備え、洗剤要否受付手段が不要であることを受け付けた場合、紫外線ランプ及びオゾン供給手段を駆動するように構成することにより、洗剤を使用しない場合の漂白効果の低下を、紫外線の照射及びオゾンの供給によって補うことができる食器洗い機を提供することにある。
本発明に係る食器洗い機は、洗浄槽に給水された洗浄水を被洗浄物に対して噴射する食器洗い機において、前記洗浄槽に収容された被洗浄物に紫外線を照射する紫外線ランプと、オゾンを前記洗浄槽内に供給するオゾン供給手段と、前記紫外線ランプ及び前記オゾン供給手段を並行して駆動させる駆動手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、駆動手段は、紫外線ランプ及びオゾン供給手段を並行して駆動させる。従って、洗浄槽内に収容された被洗浄物は、紫外線及び洗浄槽内に供給されたオゾンに晒される。
図6に示すように、被洗浄物に紫外線を照射すると共に洗浄槽内にオゾンを供給する場合の漂白効果は、オゾンを供給せずに紫外線のみを照射する場合、又は紫外線を照射せずにオゾンのみを供給する場合に比べて、より高いことが実験で確認されている。また、紫外線の照射及びオゾンの供給を逐次実行する場合に比べて、より漂白効果が高いことが実験で確認されている。
よって、従来の食器洗い機に比べて、被洗浄物をより効果的に漂白することができる。
本発明に係る食器洗い機は、前記オゾン供給手段が、オゾンを発生させるオゾン発生器と、該オゾン発生器が発生させたオゾンを前記洗浄槽内へ送風する送風ポンプとを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、オゾン発生器がオゾンを発生させ、送風ポンプがオゾンを洗浄槽内に送風する。従って、オゾンが洗浄槽内に供給される。
本発明に係る食器洗い機は、前記洗浄槽が、洗浄水を貯留する貯留部を備え、前記オゾン供給手段は、オゾンを、前記貯留部に貯留された洗浄水中に放出する手段を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、洗浄槽の貯留部に貯留された洗浄水中にオゾンが放出される。洗浄水中に放出されたオゾンは、気泡として上昇し、水面で破裂して洗浄槽内に供給される。
オゾンの気泡が水面で破裂した場合、ラジカルが発生し、被洗浄物は、該ラジカル、紫外線及びオゾンの相乗効果によって漂白される。図8に示すように、オゾンのガスを直接洗浄槽内に供給する場合に比べ、オゾンを洗浄水中に放出した方がより効果的に被洗浄物を漂白できることが実験で確認されている。
従って、洗浄槽内にオゾンを直接供給する場合に比べて、より効果的に被洗浄物を漂白することができる。
本発明に係る食器洗い機は、前記紫外線ランプが紫外線を照射し、前記オゾン供給手段がオゾンを供給している場合、洗浄水を加熱するヒータを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、紫外線ランプが被洗浄物に紫外線を照射し、オゾン供給手段が洗浄槽内にオゾンを供給している場合、ヒータは洗浄水を加熱する。ヒータで加熱された洗浄水は、水蒸気となって洗浄槽内に充満する。従って、水蒸気、紫外線、及びオゾンの相互作用によって、より効果的に被洗浄物を漂白することができる。
本発明に係る食器洗い機は、前記洗浄槽が、被洗浄物を出し入れするための開口部を正面側に有しており、前記開口部を開閉可能に閉塞する扉体と、前記開口部を閉塞している前記扉体に対向するように、被洗浄物を保持する保持部とを備え、前記紫外線ランプは、前記保持部に保持された被洗浄物に紫外線が照射されるように、前記扉体の前記洗浄槽側に配されていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記保持部が、洗浄槽の正面側の開口部を閉塞した扉体に対向するように被洗浄物を保持する。そして、紫外線ランプは、保持部に保持された被洗浄物に紫外線を照射するように扉体に配されている。
従って、保持部に保持された被洗浄物に対して効果的に紫外線を照射することができる。
本発明に係る食器洗い機は、前記扉体が、前記保持部に保持された被洗浄物に対して洗浄水を噴射する噴射ノズルを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、噴射ノズルは、保持部に保持された被洗浄物に洗浄水を噴射する。従って、保持部に保持された被洗浄物はより効果的に漂白及び洗浄される。
本発明に係る食器洗い機は、前記紫外線ランプが紫外線を照射し、前記オゾン供給手段がオゾンを供給している場合、前記扉体の開閉を規制する規制手段を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、被洗浄物に紫外線が照射されると共に、洗浄槽内にオゾンが供給されている場合、扉体の開閉が規制される。従って、扉体が開いて、紫外線が洗浄槽外に照射され、オゾンが洗浄槽外に漏れる虞はない。
本発明に係る食器洗い機は、前記紫外線ランプが、波長が300nm以上、400nm以下の紫外線を照射するようにしており、前記紫外線ランプを覆う紫外線透過性の窓部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、紫外線透過性の窓部が紫外線ランプを覆っているため、紫外線ランプが発した紫外線は、窓部を透過して洗浄槽内に達する。逆に、洗浄水は窓部で遮られるため、洗浄水が紫外線ランプに噴射されることはない。
また、紫外線ランプは、波長が300nm以上、400nm以下の紫外線を照射するため、石英ガラスに比べて安価なガラス、例えばパイレックス(登録商標)ガラスによって、前記紫外線を透過する窓部を構成することができる。
更に、波長が300nm以上、400nm以下の紫外線は、波長が254nmの紫外線に比べて、無害であるため、紫外線が洗浄槽外部に照射された場合であっても生体に害を与える虞が低い。
更にまた、図6に示すように、波長が300nm以上、400nm以下の紫外線は、波長が254nmの紫外線に比べて、漂白効果が高いことも実験で確認されている。
本発明に係る食器洗い機は、紫外線の照射及びオゾンの供給を受け付ける受付手段を備え、前記駆動手段は、前記受付手段が紫外線の照射及びオゾンの供給を受け付けた場合、前記紫外線ランプ及び前記オゾン供給手段を並行して駆動させるようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、受付手段が紫外線の照射及びオゾンの供給を受け付けた場合、駆動手段は、紫外線ランプ及びオゾン供給手段を並行して駆動する。
本発明に係る食器洗い機は、洗剤の要否を受け付ける洗剤要否受付手段を備え、前記駆動手段は、前記洗剤要否受付手段が不要であることを受け付けた場合、前記紫外線ランプ及び前記オゾン供給手段を並行して駆動させるようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、洗剤要否受付手段が、洗剤が不要であることを受け付けた場合、駆動手段は、紫外線ランプ及びオゾン供給手段を並行して駆動する。
従って、洗剤を使用しない場合の漂白効果の低下を、紫外線及びオゾンによって補うことができる。
本発明によれば、漂白剤を使用せずとも、紫外線と、オゾンとの相乗効果によって被洗浄物を効果的に漂白することができる。
本発明によれば、オゾンの気泡が水面で破裂することにより発生するラジカルと、紫外線と、オゾンとの相乗効果によって、被洗浄物をより効果的に漂白することができる。
本発明によれば、水蒸気と、紫外線と、オゾンとの相乗効果によって、より効果的に被洗浄物を漂白することができる。
本発明によれば、被洗浄物に紫外線を効果的に照射し、被洗浄物を漂白することができる。
本発明によれば、被洗浄物に洗浄水を集中的に噴射して、被洗浄物を漂白及び洗浄することができる。
本発明によれば、生体に有害な紫外線及びオゾンが洗浄槽の外部に漏れ出すことを防ぐことができる。
本発明によれば、波長が240nm以上、300nm未満の紫外線に比べて、紫外線照射による洗浄槽、樹脂製被洗浄物の損傷を抑えることができ、窓部をより低コストで構成することができる。
また、波長が254nmの紫外線に比べて、安全性を高めることができる。
更に、波長が254nmの紫外線に比べて、より効果的に被洗浄物を漂白することができる。
本発明によれば、受付手段の操作にて紫外線ランプ及びオゾン供給手段を駆動させ、被洗浄物を漂白することができる。
本発明によれば、洗剤を使用しない場合の漂白効果の低下を、紫外線の照射及びオゾンの供給によって補うことができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る食器洗い機を模式的に示す縦断側面図である。図中1は、筐体であり、筐体1内部には略直方体の洗浄槽2が配されている。筐体1及び洗浄槽2は、食器A、まな板B(被洗浄物)等の被洗浄物を出し入れするための矩形の開口部27を正面側に形成しており、開口部27が上扉体31及び下扉体32にて閉塞されるように構成されている。
洗浄槽2は、筐体1の床への載置面11に対して正面側へ下り傾斜した略矩形の底板21を有しており、底板21の周縁部分には載置面11に対して略垂直の背面壁23、側壁22及び正面壁24が形成され、背面壁23及び側壁22の上端には、載置面11に対して略平行な天板25が形成されている。
また、底板21の正面側には、洗浄水を貯留する貯留部26が凹設されており、貯留部26には、残滓を濾過するための残滓フィルタ94が配されている。
側壁22には、食器かご4を支持する図示しない支持レールが形成されており、底板21には、食器かご4に載せられた食器Aに洗浄水を噴射する複数の回転ノズル51が横方向に並設されている。
食器かご4は、線条からなり、平面視が略矩形の枠体と、該枠体の内側で縦横に交差して底部を構成する複数の線条とを備えている。また、食器かご4は、まな板Bを下扉体32に対向するように保持する保持部41を備えている。保持部41は、食器かご4の底部から上方へ突出した複数の線条突起で構成されている。
側壁22における貯留部26の入口付近には、洗浄工程で洗浄水を加熱し、乾燥工程で食器A及びまな板Bを乾燥させるためのヒータ92が突設されている。
底板21と筐体1との間には、貯留部26に貯留された洗浄水を回転ノズル51へ供給する正逆回転式の洗浄ポンプ91、洗浄ポンプ91の駆動を制御する制御部95が配設されている。
洗浄ポンプ91は、インペラ、及びインペラを収容するポンプケーシングを備えており、インペラにはモータの出力軸が接続されている。洗浄ポンプ91が正回転した場合、洗浄水が回転ノズル51に供給され、回転ノズル51から洗浄水が噴射される。洗浄ポンプ91が逆回転した場合、貯留部26に貯留された洗浄水は、図示しない排水管を通じて、洗浄槽2外へ排水される。
筐体1を構成する載置面11の背面側部分と、貯留部26の上側部分とには吸気口12及び送風口28が夫々形成されており、吸気口12及び送風口28の間には、吸気口12から吸い込まれた空気を洗浄槽2内へ送風するための送風ダクト61が配設されている。
送風ダクト61は、吸気口12の上方背面側に上流側の開口62を有しており、途中で下方へ折り返し、洗浄槽2の背面壁23及び底板21に沿うように配設され、他端側は送風口28に接続されている。送風ダクト61の途中には、オゾンを発生させるための中空略直方体のオゾン発生室63が形成されている。オゾン発生室63の背面側には、オゾンを発生させるオゾン発生器64がオゾン発生面を正面側にして設けられており、オゾン発生室63の正面側にはエアポンプ65が設けられている。
オゾン発生器64は、平板状の誘電体、該誘電体を挟む一対の表面電極、及び該表面電極に形成された電極接点を備えている。表面電極の表面側は、保護層で覆われている。各電極接点には、高電圧交流を印加するオゾン発生器駆動回路が接続されている。例えば、オゾン発生器駆動回路は、540回/秒の周波数で交流電圧をオゾン発生器64に印加することにより、沿面放電を生じさせ、オゾンを発生させる。
エアポンプ65には、オゾン発生器64が発生させたオゾンを洗浄槽2内へ誘導するチューブ66の一端が接続されている。チューブ66の他端側には、多孔質セラミックからなるエアストーン67が設けられており、エアストーン67は、貯留部26の底部に配設されている。
オゾン発生器64及びエアポンプ65が駆動した場合、オゾン発生器64が発生させたオゾンは吸引され、チューブ66及びエアストーン67を通じて、貯留部26に貯留された洗浄水中に微細な気泡として放出される。
また、洗浄槽2を構成する背面壁23の上部には、洗浄槽2内に送風された空気、乾燥工程又は漂白工程で発生した水蒸気又はオゾン等を洗浄槽2外へ排出するための排気ダクト入口29が形成されている。排気ダクト入口29には、途中にラビリンス構造を有する排気ダクト71の下流側開口が接続されている。筐体1の天側には、空気、水蒸気又はオゾン等を洗浄槽2外へ排出するための排気口13が形成されており、排気ダクト71の上流側開口は、排気口13に接続されている。
排気ダクト71の排気口13側には、オゾンを分解するハニカム構造のオゾン分解触媒74が配設されている。また、排気ダクト71の排気ダクト入口29付近には、洗浄槽2内の空気、水蒸気及びオゾンを洗浄槽2外へ排出するための排気ファン72及び排気ファン72を回転させるファンモータ73とが配設されている。
上扉体31は、各側壁22の正面側端部に倣い、開口部27の上半分を覆うように形成されており、図示しない2本の板状の上扉支持腕によって上下回動可能に支持されている。
下扉体32は、各側壁22の正面側端部に倣い、開口部27の下半分を覆うように形成されており、下扉体32の下端部は、下扉体32が上下回動するように洗浄槽2の側壁22に枢支されている。
また、下扉体32の内壁には、紫外線ランプ81を収容するランプ収容凹部が形成されており、ランプ収容凹部には、紫外線ランプ81が収容されている。紫外線ランプは、
ピーク波長が略360nmのUV−A紫外線、つまり、波長が300nm以上、400nm以下の紫外線を照射するように構成されている。ランプ収容凹部は、紫外線を洗浄槽2側へ反射する反射板82を内面に形成しており、紫外線ランプ81及びランプ収容凹部は紫外線透過性のガラス部材、例えばパイレックスガラスからなる窓部83で覆われている。
更に、下扉体32の内壁、窓部83の上側には、洗浄水を背面側、つまり保持部41に保持されたまな板Bへ噴射する噴射ノズル53が配設されている。噴射ノズル53には、吐出ホース52の一端が接続されており、吐出ホース52の他端は、洗浄ポンプ91に接続されている。
下扉体32の正面側における上側、左右方向略中央部には押しボタン式の開扉ボタンが設けられている。内壁の横方向両側には、上下方向へ揺動可能に一端側が枢支されており、下方へ付勢されたフック及び開扉規制部96(図2参照)が設けられている。フックは、開扉ボタンが押圧された場合、上方へ回動するように構成されている。
開扉規制部96は、フックの上下回動を規制するものであり、例えばフックに係脱可能に係合し、フックの上方への回動を規制する係合部と、該係合部を、係合部及びフックが係合する係合位置、又は係合部がフックから脱離する非係合位置へ移動させるアクチュエータとを備えている。
また、筐体1の正面側であって、下扉体32の下方には、操作パネル93が配設されている。操作パネル93は、漂白コースボタン93a、洗浄コースボタン93b、イオンコースボタン93c、漂白工程追加ボタン93d、スタートボタン93e等を備えており(図2参照)、各ボタンの操作状態が制御部95に入力するように構成されている。
更に、食器洗浄機は、イオン交換樹脂、食塩を収容する食塩収容箱等を備えており、洗浄水をイオン交換樹脂に接触させることで軟水を生成する機能と、食塩水をイオン交換樹脂に接触させることで硬水を生成する機能とを有している。
図2は、制御部95の構成を示すブロック図である。制御部95は、例えばマイクロコンピュータからなり、CPU95aを備えている。CPU95aには、バス95gを介してROM95b、RAM95c、計時部95d、入力インタフェース95e、出力インタフェース95fが接続されている。入力インタフェース95eには、操作パネル93が接続され、出力インタフェース95fには、洗浄ポンプ91、オゾン発生器64、エアポンプ65、紫外線ランプ81、排気ファン72、ヒータ92、開扉規制部96が接続されている。
図3は、洗浄及び漂白に係る制御部95の処理手順を示すフローチャートである。
電源が投入された場合、制御部95は、操作パネル93の操作状態を検出し、漂白コースが選択されたか否かを判定する(ステップS11)。具体的には、操作パネル93の漂白コースボタン93a及びスタートボタン93eの操作状態を検出することにより、漂白コースボタン93aが押下され、次いでスタートボタン93eが押下されたか否かを判定する。
漂白コースが選択されたと判定した場合(ステップS11:YES)、制御部95は、開扉規制部96に制御信号を与えることにより、上扉体31及び下扉体32の開扉を規制する(ステップS12)。そして、制御部95は、漂白に係るサブルーチンを呼び出して、漂白に係る処理を実行する(ステップS13)。次いで、制御部95は、開扉規制部96に制御信号を与えることにより、開扉の規制を解除し(ステップS14)、洗浄及び漂白に係る処理を終える。
漂白コースが選択されていないと判定した場合(ステップS11:NO)、制御部95は、洗浄コースボタン93bの操作状態を検出することで、洗浄コースが選択されたか否かを判定する(ステップS15)。
洗浄コースが選択されたと判定した場合(ステップS15:YES)、制御部95は、漂白工程追加ボタン93dの操作状態を検出し、漂白を要するか否かを判定する(ステップS16)。漂白を要すると判定した場合(ステップS16:YES)、制御部95は、漂白洗浄に係るサブルーチンを呼び出して、漂白工程を一部に含む漂白洗浄に係る処理を実行し(ステップS17)、洗浄及び漂白に係る処理を終える。漂白を要さないと判定した場合(ステップS16:NO)、制御部95は、洗浄に係るサブルーチンを呼び出して、漂白工程を含まない洗浄に係る処理を実行し(ステップS18)、洗浄及び漂白に係る処理を終える。
洗浄コースが選択されていないと判定した場合(ステップS15:NO)、制御部95は、イオンコースボタン93cの操作状態を検出することで、イオンコースが選択されたか否かを判定する(ステップS19)。イオンコースが選択されたと判定した場合(ステップS19:YES)、制御部95は、漂白イオン洗浄に係るサブルーチンを呼び出して、漂白工程を一部に含み、硬水及び軟水にて食器A及びまな板Bを洗浄する処理を実行し(ステップS20)、洗浄及び漂白に係る処理を終える。
イオンコースが選択されていないと判定した場合(ステップS19:NO)、制御部95は、処理をステップS11へ戻す。
図4は、漂白のサブルーチンに係る制御部95の処理手順を示すフローチャートである。
漂白に係るサブルーチンが呼び出された場合、制御部95は、洗浄ポンプ91を逆回転させて、洗浄水を排水する(ステップS21)。そして、制御部95は、オゾン発生器64及びエアポンプ65を駆動し(ステップS22)、紫外線ランプ81を点灯させる(ステップS23)。
次いで、制御部95は、計時部95dに計時を開始させる(ステップS24)。そして、制御部95は、計時部95dによる計時開始後、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS25)。所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS25:NO)、制御部95は、処理をステップS25へ戻す。
所定時間が経過したと判定した場合(ステップS25:YES)、制御部95は、オゾン発生器64及びエアポンプ65を停止させ(ステップS26)、紫外線ランプ81を消灯する(ステップS27)。
次いで、制御部95は、排気ファン72を駆動する(ステップS28)。そして、制御部95は、計時部95dをリセットし(ステップS29)、計時部95dに計時を開始させる(ステップS30)。次いで、制御部95は、計時部95dによる計時開始後、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS31)。所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS31:NO)、制御部95は、処理をステップS31へ戻す。所定時間が経過したと判定した場合(ステップS31:YES)、制御部95は、排気ファン72を停止させ(ステップS32)、漂白に係るサブルーチンの処理を終える。
図5は、漂白洗浄のサブルーチンに係る制御部95の処理手順を示すフローチャートである。
漂白洗浄に係るサブルーチンが呼び出された場合、制御部95は、洗浄水を洗浄槽2内に給水する(ステップS41)。具体的には、図示しない給水弁を開放することで、洗浄槽2内に洗浄水を給水し、ヒータ92が浸漬する水位まで給水された場合、例えば図示しない水位センサが前記水位を検知した場合、給水弁を閉鎖する。
次いで、制御部95は、洗浄工程を実行する(ステップS42)。具体的には、制御部95は、ヒータ92へ給電すると共に洗浄ポンプ91のモータを正回転させて、貯留部26に貯留された洗浄水を回転ノズル51及び噴射ノズル53に送出することにより、食器A及びまな板Bに対して、回転ノズル51及び噴射ノズル53から洗浄水を噴射させる。制御部95は、洗浄水の温度が58度に達した場合、又は洗浄工程開始後、所定時間が経過した場合、洗浄工程を終了する。
そして、制御部95は、洗浄ポンプ91を逆回転させることで洗浄水を排水する(ステップS43)。次いで、制御部95は、洗浄水を給水し(ステップS44)、第1濯ぎ工程を実行する(ステップS45)。第1濯ぎ工程では、ヒータ92への給電を行わずに洗浄水を食器A及びまな板Bに噴射することにより食器A及びまな板Bを濯ぎ、所定時間が経過した場合、処理を終える。
ステップS45の処理を終えた場合、制御部95は、洗浄水を排水する(ステップS46)。次いで、制御部95は、洗浄水を給水し(ステップS47)、第2濯ぎ工程を実行する(ステップS48)。第2濯ぎ工程は、第1濯ぎ工程と同様の工程である。
ステップS48の処理を終えた場合、制御部95は、洗浄水を排水する(ステップS49)。次いで、制御部95は、開扉規制部96に制御信号を与えることにより、上扉体31及び下扉体32の開扉を規制する(ステップS50)。そして、制御部95は、漂白に係るサブルーチンを呼び出して、漂白に係る処理を実行する(ステップS51)。
ステップS51の処理を終えた場合、制御部95は、開扉規制部96に制御信号を与えることにより、開扉の規制を解除し(ステップS52)、洗浄水を給水する(ステップS53)。
次いで、制御部95は、第3濯ぎ工程を実行し(ステップS54)、洗浄水を排水する(ステップS55)。第3濯ぎ工程では、ヒータ92に給電すると共に洗浄ポンプ91を正回転させることにより食器A及びまな板Bを濯ぎ、洗浄水の温度が70度以上になった場合又は所定時間が経過した場合、第3濯ぎ工程を終える。
次いで、制御部95は、乾燥工程を実行し(ステップS56)、漂白洗浄に係るサブルーチンの処理を終える。乾燥工程では、制御部95は、排気ファン72を駆動し、ヒータ92へ断続的に給電する。
洗浄に係るサブルーチンは、図5に示す漂白洗浄に係る処理と同様であり、ステップS50乃至ステップS52を実行しない点のみが異なる。
漂白イオン洗浄に係るサブルーチンは、図5に示す漂白洗浄に係る処理と同様であり、洗浄工程又は濯ぎ工程で硬水及び軟水を生成する点が異なる。
図6は、紫外線及びオゾンの漂白効果に関する実験結果を示す図表である。図6は、250×170×80mmのステンレス容器に、実使用で黄ばんだまな板片を2個設置し、該ステンレス容器内に10ppmのオゾンを供給した場合、オゾンを供給すると共に中心波長が360nm又は254nmの紫外線を一方のまな板片に照射した場合、オゾンを供給せずに中心波長が360nm又は254nmの紫外線を照射した場合の黄ばみの計時変化を示している。図表中、「×」印は、まな板片の初期状態の汚れの程度を示しており、「△」印は、初期状態に比べてやや白い状態を示しており、「○」は、かなり白くなった状態を示しており、「◎」は、白くなった状態を示している。
なお、図6に記載の殺菌ランプは、中心波長が254nmの紫外線を照射する紫外線ランプを意味する。
図6に示した実験結果より、中心波長が360nmの紫外線をまな板片に照射すると共にステンレス容器にオゾンを供給した場合、1時間が経過したとき、まな板片がやや白くなり、2時間が経過したとき、かなり白くなり、3〜4時間が経過したとき、白くなることがわかる。一方、ステンレス容器にオゾンのみを供給して1〜2時間が経過した場合、まな板片がやや白くなり、3〜4時間が経過した場合、かなり白くなることがわかる。また、オゾンを供給せずに、紫外線のみをまな板片に照射した場合、4時間が経過してもまな板片の汚れは初期状態のままであり、漂白効果が不十分であることがわかる。
従って、紫外線を照射すると共にオゾンを洗浄槽2内に供給した場合、紫外線を照射するのみ又はオゾンのみを洗浄槽2内に供給する場合に比べ、より効果的にまな板Bを漂白できることがわかる。
また、中心波長が254nmの紫外線をまな板片に照射すると共にステンレス容器にオゾンを供給した場合、まな板片が白くなるまでに4時間要するが、中心波長が360nmの紫外線をまな板片に照射した場合、3時間でまな板片を白く漂白することができる。
従って、中心波長が360nmの光を照射する方が、245nmの波長を照射する場合に比べてより効果的にまな板Bを漂白することができる。
このように構成された実施の形態1に係る食器洗い機にあっては、漂白剤を使用せずとも、紫外線とオゾンとの相乗効果によって食器A及びまな板Bを効果的に漂白することができる。
また、保持部41に保持されたまな板Bは下扉体32に対向し、下扉体32は背面側に紫外線を照射する紫外線ランプ81を備えているため、まな板Bに紫外線を効果的に照射し、まな板Bを洗浄することができる。
更に、保持部41に保持されたまな板Bは下扉体32に対向し、下扉体32は背面側へ洗浄水を噴射する噴射ノズル53を備えているため、まな板Bに洗浄水を集中的に噴射して、まな板Bを漂白及び洗浄することができる。
更にまた、紫外線を照射し、オゾンを発生させている場合、開扉規制部96が上扉体31及び下扉体32の開扉を規制するため、漂白工程中に上扉体31及び下扉体32が開いて生体に有害な紫外線及びオゾンが洗浄槽2の外部に漏れ出すことを防ぐことができる。
更にまた、UV−A紫外線は、UV−C紫外線に比べて有害性が低いため、UV−C紫外線を使用する従来の食器洗い機に比べて、安全性を向上させることができる。
更にまた、UV−A紫外線は、UV−C紫外線に比べて漂白効果が高いため、UV−C紫外線を使用する従来の食器洗い機に比べて、より効果的に食器A及びまな板Bを漂白することができる。
更にまた、UV−C紫外線を使用する従来の食器洗い機に比べて、紫外線照射による洗浄槽2、樹脂製の食器A及びまな板Bの損傷を抑えることができ、窓部83をより低コストで構成することができる。
更にまた、漂白コースボタン93aが操作された場合、紫外線ランプ81及びオゾン発生器64を駆動させ、食器A及びまな板Bを漂白することができる。
更にまた、イオンコースボタン93cが操作された場合、漂白工程を追加するように構成してあるため、洗剤を使用しない場合の漂白効果の低下を、紫外線の照射及びオゾンの供給によって補うことができる。
なお、実施の形態1にあっては、沿面放電にてオゾンを発生させるオゾン発生器と、オゾンを洗浄槽内に供給するエアポンプとを備えているが、オゾンを洗浄槽内に供給することができるのであれば、他の構成であっても良い。
また、下扉体に紫外線ランプを配し、下扉体に対向するようにまな板を保持する保持部を食器かごに設けてあるが、漂白対象のまな板又は食器に紫外線が照射可能な構成であれば、紫外線ランプを他の箇所、例えば洗浄槽の天側に設けても良い。また、保持部を洗浄槽に設けても良い。
更に、噴射ノズルを下扉体に設けてあるが、被漂白対象のまな板又は食器に洗浄水を噴射することができるのであれば、他の箇所に噴射ノズルを設けても良い。
更にまた、波長が300nm以上、400nm以下の紫外線を照射するように構成してあるが、まな板、食器などを漂白することができるのであれば、300nm未満、又は400nm超の紫外線を照射するように構成しても良い。
更にまた、紫外線ランプは、発光管に限定されず、紫外線を照射可能な発光ダイオードで、紫外線ランプを構成しても良い。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2における漂白のサブルーチンに係る制御部95の処理手順を示すフローチャートである。
実施の形態2に係る食器洗い機は、制御部95の処理手順のみが実施の形態1に係る食器洗い機と異なるため、以下では主に上記相違点について説明する。
漂白に係るサブルーチンが呼び出された場合、制御部95は、図示しない給水弁を開放し、洗浄水を洗浄槽2内に給水する(ステップS61)。
次いで、制御部95は、図4に示すステップS22乃至ステップS32と同様の紫外線の照射及びオゾンの供給に係るステップS62乃至ステップS72の処理を実行する。実施の形態2では、洗浄槽2に洗浄水を給水して貯留部26に貯留させた後、貯留部26の底に配設されたエアストーン67にオゾンを送るため、オゾンは気泡として洗浄水中を上昇し、水面で破裂して、洗浄槽2中に供給される。
ステップS72の処理を終えた場合、制御部95は、洗浄ポンプ91を逆回転させて洗浄水を排水し(ステップS73)、漂白に係る処理を終える。
図8は、オゾンの供給方法と漂白効果との関係に係る実験結果を示す図表である。図8は、2個の湯飲みの内面に茶渋を付着させ、ステンレス容器に設置された一方の湯飲みには10ppmのオゾンを直接供給し、ステンレス容器に設置された他方の湯飲みには、湯飲みの高さの半分が浸かる程度まで水を注ぎ、水中に10ppmのオゾンをエアストーンにてバブリングした場合の茶渋の経時変化を示している。図表中、「×」印は、湯飲みの初期状態の汚れの程度を示しており、「△」印は、初期状態に比べてやや白い状態を示しており、「○」は、かなり白くなった状態を示しており、「◎」は、白くなった状態を示している。
図8に示した実験結果より、オゾンを直接供給した場合には、湯飲みを白く漂白するまでに3時間要するが、水中にオゾンをバブリングした場合、1時間で湯飲みを白く漂白することができる。
このように構成された実施の形態2に係る食器洗い機にあっては、オゾンの気泡が水面で破裂することにより発生するラジカルと、紫外線と、オゾンとの相乗効果によって、より効果的に食器A及びまな板Bを漂白することができる。
実施の形態2に係る食器洗い機の他の構成、作用及び効果は、実施の形態1に係る食器洗い機の構成、作用及び効果と同様であるため、対応する箇所には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態3)
図9及び図10は、実施の形態3における漂白のサブルーチンに係る制御部95の処理手順を示すフローチャートである。
実施の形態3に係る食器洗い機は、制御部95の処理手順のみが実施の形態1に係る食器洗い機と異なるため、以下では主に上記相違点について説明する。
漂白に係るサブルーチンが呼び出された場合、制御部95は、図示しない給水弁を開放し、洗浄水を洗浄槽2内に給水する(ステップS81)。そして、制御部95は、オゾン発生器64及びエアポンプ65を駆動し(ステップS82)、紫外線ランプ81を点灯させる(ステップS83)。次いで、制御部95は、ヒータ92に給電する(ステップS84)。
ステップS84の処理を終えた場合、制御部95は、計時部95dに計時を開始させる(ステップS85)。そして、制御部95は、計時部95dによる計時開始後、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS86)。所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS86:NO)、制御部95は、処理をステップS86へ戻す。
所定時間が経過したと判定した場合(ステップS86:YES)、制御部95は、オゾン発生器64及びエアポンプ65を停止させ(ステップS87)、紫外線ランプ81を消灯する(ステップS88)。次いで、制御部95は、ヒータ92への給電を停止させる(ステップS89)。
ステップS89の処理を終えた場合、制御部95は、排気ファン72を駆動する(ステップS90)。そして、制御部95は、計時部95dをリセットし(ステップS91)、計時部95dに計時を開始させる(ステップS92)。次いで、制御部95は、計時部95dによる計時開始後、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS93)。所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS93:NO)、制御部95は、処理をステップS93へ戻す。所定時間が経過したと判定した場合(ステップS93:YES)、制御部95は、排気ファン72を停止させる(ステップS94)。
そして、制御部95は、洗浄ポンプ91を逆回転させることで洗浄水を排水し(ステップS95)、漂白に係る処理を終える。
このように構成された食器洗い機によれば、食器A及びまな板Bに紫外線を照射すると共に、洗浄槽2内にオゾンを供給し、更にヒータ92に給電することで水蒸気を発生させる。従って、水蒸気と、紫外線と、オゾンとの相乗効果によって、より効果的に食器A及びまな板Bを漂白することができる。
実施の形態3に係る食器洗い機の他の構成、作用及び効果は、実施の形態1に係る食器洗い機の構成、作用及び効果と同様であるため、対応する箇所には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
本発明の実施の形態1に係る食器洗い機を模式的に示す縦断側面図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 洗浄及び漂白に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。 漂白のサブルーチンに係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。 漂白洗浄のサブルーチンに係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。 紫外線及びオゾンの漂白効果に関する実験結果を示す図表である。 実施の形態2における漂白のサブルーチンに係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。 オゾンの供給方法と漂白効果との関係に係る実験結果を示す図表である。 実施の形態3における漂白のサブルーチンに係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態3における漂白のサブルーチンに係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。 従来の食器洗い機を模式的に示す縦断面図である。
符号の説明
1 筐体
2 洗浄槽
4 食器かご
26 貯留部
27 開口部
31 上扉体(扉体)
32 下扉体(扉体)
41 保持部
51 回転ノズル
53 噴射ノズル
63 オゾン発生室
64 オゾン発生器
65 エアポンプ(送風ポンプ)
67 エアストーン
81 紫外線ランプ
82 反射板
83 窓部
91 洗浄ポンプ
92 ヒータ
93 操作パネル
93a 漂白コースボタン(受付手段)
93b 洗浄コースボタン(洗剤要否受付手段)
93c イオンコースボタン(洗剤要否受付手段)
93d 漂白工程追加ボタン(受付手段)
93e スタートボタン
94 残滓フィルタ
95 制御部(駆動手段)
96 開扉規制部(規制手段)
A 食器(被洗浄物)
B まな板(被洗浄物)

Claims (10)

  1. 洗浄槽に給水された洗浄水を被洗浄物に対して噴射する食器洗い機において、
    前記洗浄槽に収容された被洗浄物に紫外線を照射する紫外線ランプと、
    オゾンを前記洗浄槽内に供給するオゾン供給手段と、
    前記紫外線ランプ及び前記オゾン供給手段を並行して駆動させる駆動手段と
    を備えることを特徴とする食器洗い機。
  2. 前記オゾン供給手段は、
    オゾンを発生させるオゾン発生器と、
    該オゾン発生器が発生させたオゾンを前記洗浄槽内へ送風する送風ポンプと
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
  3. 前記洗浄槽は、
    洗浄水を貯留する貯留部を備え、
    前記オゾン供給手段は、
    オゾンを、前記貯留部に貯留された洗浄水中に放出する手段を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食器洗い機。
  4. 前記紫外線ランプが紫外線を照射し、前記オゾン供給手段がオゾンを供給している場合、洗浄水を加熱するヒータを備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の食器洗い機。
  5. 前記洗浄槽は、
    被洗浄物を出し入れするための開口部を正面側に有しており、
    前記開口部を開閉可能に閉塞する扉体と、
    前記開口部を閉塞している前記扉体に対向するように、被洗浄物を保持する保持部と
    を備え、
    前記紫外線ランプは、
    前記保持部に保持された被洗浄物に紫外線が照射されるように、前記扉体の前記洗浄槽側に配されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の食器洗い機。
  6. 前記扉体は、
    前記保持部に保持された被洗浄物に対して洗浄水を噴射する噴射ノズルを備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の食器洗い機。
  7. 前記紫外線ランプが紫外線を照射し、前記オゾン供給手段がオゾンを供給している場合、前記扉体の開閉を規制する規制手段を備える
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の食器洗い機。
  8. 前記紫外線ランプは、
    波長が300nm以上、400nm以下の紫外線を照射するようにしており、
    前記紫外線ランプを覆う紫外線透過性の窓部を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の食器洗い機。
  9. 紫外線の照射及びオゾンの供給を受け付ける受付手段を備え、
    前記駆動手段は、
    前記受付手段が紫外線の照射及びオゾンの供給を受け付けた場合、前記紫外線ランプ及び前記オゾン供給手段を並行して駆動させるようにしてある
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載の食器洗い機。
  10. 洗剤の要否を受け付ける洗剤要否受付手段を備え、
    前記駆動手段は、
    前記洗剤要否受付手段が不要であることを受け付けた場合、前記紫外線ランプ及び前記オゾン供給手段を並行して駆動させるようにしてある
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載の食器洗い機。
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