JP2008035816A - 多連ロータリーモア - Google Patents

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Abstract

【課題】
多連ロータリーモアにおいて、機体の下方に配設されるモアユニットのメンテナンスを容易にすることである。
【解決手段】
機体の下方であって、かつ前後の各車輪の間に配置される1ないし複数のモアユニットU4 ,U5 を昇降させる前記連結リンク装置は、機体に連結されたアームA1 の自由端部に一体に取付けられた固定ブラケットB1 と、前記モアユニットU4 ,U5 の左右回動軸21を挿通して回動可能に支持するための軸挿通筒部42が一体形成されて、前記固定ブラケットB1 に回動可能に連結された回動ブラケットB2 との連結位置を作業位置からメンテナンス位置に変更することにより、昇降シリンダS1 によりアームA1 を持ち上げた状態で、モアユニットU4 ,U5 は、空中配置状態で裏面が機体2に対して外方を向いた略起立姿勢にさせられる構成とする。
【選択図】図11

Description

本発明は、多数のモアユニットが昇降アーム装置を介して作業位置と非作業位置のいずれかを選択して、自走する機体に昇降可能に装着された多連ロータリーモアに関するものである。
多連ロータリーモアは、特許文献1に記載のように、自走する機体の各部に多数のモアユニットが装着され、各モアユニットは、1本のアームと1本の昇降シリンダを含む連結リンク装置により前記機体に対して作業位置と非作業位置とのいずれかを選択できるように昇降可能に連結された構成である。この多連ロータリーモアにおいては、多数のモアユニットのうち1ないし複数のモアユニットは、機体の下方であって、しかも前輪及び後輪の間に配置されるため、メンテナンス時には、機体の下方に配置されたモアユニットを機体の側方に配置し直す必要がある。
例えば、特許文献1に記載の多連ロータリーモアでは、機体に支持された垂直回動支点軸と、先端部がモアユニットに連結されて、前記垂直回動支点軸の下端部に一体となった第1ブラケットに基端部が垂直面内で回動可能に連結されたアームと、当該アームを垂直面内で回動させるために、前記垂直回動支点軸の上端部に一体となった第2ブラケットに基端部が連結されていると共に、先端部が前記アームに連結された昇降シリンダとを備え、前記垂直回動支点軸、前記アーム、及び前記昇降シリンダが、モアユニットを機体に連結するための連結リンク装置を構成している。また、昇降シリンダの基端部の第2ブラケットに対するアームの長手方向に沿った回動支点位置を変更可能にして、機体に対して昇降シリンダを伸縮可能な構成にすると共に、第1ブラケットに一体に設けられたアームロッドの長手方向に対するアーム本体の基端部の連結位置を変更可能にして、アームの長さを変更可能な構成にしてある。そして、メンテナンス時には、昇降シリンダの回動支点位置を機体に近づけると共に、アームの長さを短くなるように変更して、前記垂直回動支点軸を中心とするモアユニットの回動時に前輪との干渉を回避して、モアユニットを作業位置から機体の側方のメンテナンス位置まで配置変更している。また、モアユニットを正規の作業位置に配置する際には、昇降シリンダの回動支点位置、及びアームの基端部の連結位置は、いずれも元の位置に戻す必要がある。
このように、モアユニットは、前記垂直回動支点軸を中心にして水平面内で回動可能であって、モアユニットのメンテナンスを行う場合には、前記垂直回動支点軸を中心にしてモアユニットを水平面内で回動させて、作業位置に対して機体の左右中心線から離れた長さが長くなったメンテナンス位置に配置し、当該メンテナンス位置において昇降シリンダを作動させて、モアユニットを持ち上げてメンテナンスを行う構成となっている。
このため、上記構成では、メンテナンス時においては、その都度昇降シリンダの基端部の回動支点位置、アームの基端部の連結位置の各変更操作が必要となって、モアユニットのメンテナンスを行う場合のモアユニットの配置位置変更の操作が極めて面倒であった。また、モアユニットは、昇降シリンダによってそのまま上昇されるのみであるため、その上昇量は少なく、モアユニットの裏面側に配置されたナイフの研磨、交換等のメンテナンスには、作業者に無理な姿勢を強いられて、容易な作業ではないと共に、モアユニットの上昇量が少ないために十分なメンテナンスを行えなかった。
特開2005−198653号公報
本発明は、多連ロータリーモアを構成する多数のモアユニットのうち機体の下方であって、しかも前輪及び後輪の間に配置されている1ないし複数のモアユニットを、機体の側方に引き出して略起立姿勢にできるようにして、メンテナンスを容易に行えるようにすることを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、自走する機体の各部に多数のモアユニットが装着され、各モアユニットは、1本のアームと1本の昇降シリンダを含む連結リンク装置により前記機体に対して作業位置と非作業位置とのいずれかを選択できるように昇降可能に連結された構成の多連ロータリーモアであって、前記多数のモアユニットのうち前記機体の下方であって、かつ前後の各車輪の間に配置される1ないし複数のモアユニットを昇降させる前記連結リンク装置は、前記アームの自由端部に一体に取付けられた固定ブラケットと、前記モアユニットの左右方向の傾斜に追随可能にすべく当該モアユニットにその進行方向に沿って一体に設けられた左右回動軸を挿通して回動可能に支持するための軸挿通筒部が一体形成されて、前記固定ブラケットに対して作業位置とメンテナンス位置のいずれか一方を選択して連結可能なように、前記固定ブラケットに回動可能に連結された回動ブラケットとを備え、前記固定ブラケットに対する回動ブラケットの連結位置を作業位置からメンテナンス位置に変更することにより、前記モアユニットの左右回動軸を前記アームの長手方向の略延長線上に配置した後に、昇降シリンダによりアームを持ち上げた状態で、前記左右回動軸と直交する前後回動軸を中心にしてモアユニットを回動させることにより、モアユニットは、空中配置状態で裏面が機体に対して外方を向いた略起立姿勢にさせられる構成にしたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、多数のモアユニットのうち機体の下方であって、かつ前後の各車輪の間に配置される1ないし複数のモアユニットは、アームの自由端部に一体に取付けられた固定ブラケットに対する回動ブラケットの連結位置を、作業位置からメンテナンス位置に変更すると、平面視において、モアユニットに取付けられた左右回動軸とアームとの交差角度が大きくなって、前記左右回動軸がアームの略延長線上に配置される。この結果、モアユニットは、アームの先端部に、その前後方向がアームの略延長線上に配置されて、作業位置に比較して機体の左右方向の中心線から大きく離れる位置に配置される。モアユニットに設けられた左右回動軸は、作業位置においては機体の左右方向の中心線に対して平行であるが、メンテナンス位置においては機体の左右方向の中心線に対して傾斜して配置される。モアユニットがメンテナンス位置に配置された状態で、昇降シリンダを作動させてモアユニットを持ち上げると、アームは、その自由端部(先端部)が基端部(回動中心部)よりも高い位置に配置され、しかもモアユニットは、アームの長手方向の略延長線上に配置されているため、アームの先端部よりも更に機体の左右中心線から離れた位置に配置される。即ち、メンテナンス位置のモアユニットは、アームの長手方向の略延長線上において当該アームの先端部から更に先の位置(当該アームの基端部から更に離れた位置)に配置される。この結果、機体の左右方向の中心線から大きく離れたモアユニットの配置高さは、モアユニットがアームの基端部から離れた分だけ高くなって、機体と干渉することなく全体が空中配置されて、アームの自由端部(先端部)に左右回動軸を介して吊り下げられた姿勢となる。
モアユニットは、上記のようにして空中配置されると、理論上は左右回動軸及び前後回動軸の双方を中心にして回動可能であるが、モアユニットは左右回動軸を介してアームの自由端部に吊下支持されるために、モアユニットの左右回動軸と、当該左右回動軸を挿通している回動ブラケットの軸挿通筒部とは、「軸心方向に沿ってこじられた状態」となって、前後回動軸に対しては回動可能であるが、左右回動軸に対しては通常の力では回動しなくなる。よって、上記のように空中配置されたモアユニットを前後回動軸を中心にして、裏面が機体に対して外側を向くように回動させると、モアユニットは空中配置状態で裏面が外側を向いた略起立姿勢となる。この状態で、前後回動軸を中心とするモアユニットの回動を阻止しておくと、ナイフの研磨、交換、或いはモアユニットのナイフハウジング裏面の清掃等の種々のメンテナンスを容易に行える。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記アームは、自由端部が機体の前方に配置されるように、機体の左右方向の中心線に対して傾斜して配置され、モアユニットは、メンテナンス位置において左右回動軸が前記アームの延長線上に配置されることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、モアユニットをメンテナンス位置に配置した状態において、モアユニットの左右回動軸は、アームの長手方向の延長線上に正確に配置されるため、モアユニットの前後方向がアームの長手方向と一致して、モアユニットは、機体の左右中心線から最も離れたアームの延長線上に配置される。このため、アームの延長線上に配置されたモアユニットの左右回動軸の長さは、その全てがアームの長さを実質的に延長して長くなるように作用するため、モアユニットは、機体の左右中心線から最も離れた位置において空中配置させられる。ここで、機体の左右中心線から最も離れた位置において空中配置させられるとは、モアユニットの空中配置状態において、先端部が高くなるように配置されたアームの長手方向の延長線上にモアユニットの左右回動軸が配置されているため、モアユニットを最も高く配置できることを意味する。よって、空中配置状態で裏面が外側を向いて略起立姿勢となったモアユニットのメンテナンスを一層容易に行える。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、断面略コ字形の回動ブラケットは、固定ブラケットに対して略相似小形をなしていて、当該固定ブラケットに内装された状態で回動支点ピンを中心に回動可能に連結され、固定及び回動の各ブラケットにそれぞれ形成されたピン挿通孔の対応位置を変更させて、固定及び回動の各ブラケットの対応するピン挿通孔に連結ピンを挿通することにより、モアユニットの作業位置とメンテナンス位置とを変更し得る構成になっていることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、固定及び回動の各ブラケットは、相互に略相似の立体形状を有していて、固定ブラケットに回動ブラケットが内装された状態において、固定ブラケットに対して回動ブラケットが回動支点ピンを支点にして回動して、モアユニットの作業位置とメンテナンス位置との異なる位置において固定及び回動の各ブラケットが互いに連結される構成であるため、モアユニットの作業位置とメンテナンス位置との異なる2つの位置を容易に実現できると共に、固定及び回動の各ブラケット、並びにモアユニットの左右回動軸を介してアームとモアユニットとが連結された構造において、アームとモアユニットの連結部の剛性を高めることができる。
本発明によれば、多数のモアユニットのうち機体の下方であって、かつ前後の各車輪の間に配置される1ないし複数のモアユニットは、アームの自由端部に一体に取付けられた固定ブラケットに対する回動ブラケットの連結位置を、作業位置からメンテナンス位置に変更すると、モアユニットに取付けられた左右回動軸がアームの長手方向の略延長線上に配置されて、アームの先端部にモアユニットを、その前後方向がアームの長手方向に略沿った形態で配置される。この状態で、昇降シリンダによりモアユニットを持ち上げるとアームの自由端部は基端部よりも高い位置に配置されるため、モアユニットは、機体の左右中心線に対してアームの先端部よりも更に離れた位置において、しかもアームの先端部よりも更に高い位置に配置された状態で、アームの自由端部(先端部)に固定及び回動の各ブラケット、並びに左右回動軸を介して吊り下げられた姿勢となる。この状態で、前記左右回動軸と直交する前後回動軸を中心にしてモアユニットを回動させると、当該モアユニットは、空中配置状態で裏面が外側を向いた略起立姿勢となり、この略起立姿勢において前後回動軸を中心とするモアユニットの回動を不能にすると、ナイフの研磨、交換、或いはナイフハウジングの清掃等の種々のメンテナンスを容易、かつ安全に行える。
以下、最良の実施形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明に係る多連ロータリーモアの平面図であり、図2は、同じく側面図であり、図3は、同じく正面図であり、図4は、機体2の下方に配置された2基のモアユニットU4 ,U5 の作業状態の斜視図であり、図5は、固定ブラケットB1 に対して回動ブラケットB2 をメンテナンス位置に回動させて連結して、モアユニットU5 を機体2の左右中心線C21から離した状態の斜視図であり、図6は、同様の状態の平面図であり、図7は、機体2の左右中心線C21から離したモアユニットU5 を持ち上げることにより空中配置して略起立させたメンテナンス姿勢の斜視図であり、図8は、機体2に対してモアユニットU5 を連結するための連結リンク装置L1 の分解斜視図である。
図1ないし図3に示される多連ロータリーモアは、5基のモアユニットU1 〜U5 を備えていて、一対の前輪1の前方の機体2には、3基のモアユニットU1 〜U3 が横方向に沿って所定間隔をおき、しかも機体の左右中心線C21に対して対称となって横一列に配設されている。また、機体2の下方であって、しかも前輪1と後輪3との間には、2基のモアユニットU4 ,U5 が前記左右中心線C21に対して対称に配設されている。後側の2基のモアユニットU4 ,U5 は、前側の3基のモアユニットU1 〜U3 により形成される各隙間の直後に配設されている。前側の3基のモアユニットU1 〜U3 は、機体2を構成するフレーム4に、1本のアームA2 (A3 )と1本の昇降シリンダS2 (S3 )とを含む同一構成の連結リンク装置L2 (L3 )によって昇降可能となって装着されている。ここで、前記連結リンク装置L2 (L3 )は、従来構成のものであって、後側の2基のモアユニットU4 ,U5 を、機体2を構成するフレーム4に昇降可能に装着している本発明に係る連結リンク装置L1 を構成する固定及び回動の各ブラケットB1,B2 を欠落させた構成であるので、連結リンク装置L1 と共通の部分においてのみ、同一又は同等部分には同一符号を付して、後述する連結リンク装置L1 の説明を援用する。なお、図1ないし図3において、6は、機体2の運転席7に設けられたハンドルを示し、Mは、運転者を示し、C31は、後述するナイフ12の回転軸心を示す。
また、前記連結リンク装置L1 の説明を行う前に、当該連結リンク装置L1 との関係において必要な範囲においてモアユニットU1 〜U5 の構成について簡単に説明する。なお、モアユニットU1 〜U5 は、全て同一構成である。図4ないし図6及び図8において、モアユニットU1 〜U5 は、平面視で略コ字形をした枠フレーム11に、裏面側にナイフ12(図2及び図7参照)が回転可能に収容されるナイフハウジング13が複数の高さ調整装置D(図8参照)を介して高さ調整が可能に取付けられて、前記枠フレーム11の前側に左右一対の前ローラ14が、後側に1本の後ローラ15がそれぞれ取付けられ、前記枠フレーム11に、平面視に略台形状にわん曲された連結フレーム16が回動可能に連結された構成である。連結フレーム16の両端部には、互いに平行となって第1連結ブラケット17が前方に突出した状態で固着され、前記枠フレーム11の互いに平行な部分には、第2連結ブラケット18が上方に突出した状態で固着され、第1及び第2の各連結ブラケット17,18は、連結ピンで構成される前後回動軸19を介して相互に回動可能に連結されている。略コ字形の枠フレーム11は、開口側が後方に配置されて、各後端部に後ローラ15が取付けられ、前端部の両端部に取付板22を介して前ローラ14が取付けられている。また、略台形状の連結フレーム16は、モアユニットU1 〜U5 の前後方向の略後半部に、開口側が前側を向いた状態で配置される。
また、連結フレーム16の最も後方に配置される部分であって、しかも横方向Q(機体2の進行方向Pと直交する方向)に沿った中央部には、機体2の進行方向Pに沿って左右回動軸21が後方に大きく突出して一体に取付けられている。各モアユニットU1 〜U5 は、連結リンク装置L1 (L2 ,L3 )を介して機体2に連結された状態において、芝面の左右方向、及び前後方向の各傾斜(アンジュレーション)に対応して、左右回動軸21の軸心C1 を中心にして左右方向(横方向)に回動すると共に、前後回動軸19の軸心C2 を中心にして前後方向に回動する構成となっている。ここで、各モアユニットU1 〜U5 の重心位置G(図6参照)は、左右回動軸21の軸心C1 の延長線と前後回動軸19の軸心C2 の延長線との交点に存在するように設計されている。
次に、図4ないし図8(特に、図8)を参照して、モアユニットU5(U4)を機体2のフレーム4に昇降可能にして連結するための連結リンク装置L1 について詳細に説明する。なお、各モアユニットU4,U5 の連結リンク装置L1 は、機体2の左右中心線C21に対して対称に配置されているが、その構成は同一である。連結リンク装置L1 は、機体2の左右中心線C21に対して平面視で傾斜角度(θ1)〔図6参照〕でもって自由端部(先端部)が機体2の進行方向Pに対して前となるように配置されて、当該機体2のフレーム4に支点軸ピン31を介して基端部が連結されるアームA1 と、当該アームA1 を基端部の回動軸心C11を中心にして回動させるための昇降シリンダS1 とを備えている。昇降シリンダS1 は、基端部がフレーム4の端面から突出した支点軸ピン32に連結され、ロッド33の先端部が前記アームA1 の先端部に一体に設けられた連結ピン34に連結されて、昇降シリンダS1 のロッド33の出入りによって、アームA1 は、先端部が基端部(回動軸心C11)よりも下方に位置するモアユニットU5(U4)の作業位置と、先端部が基端部(回動軸心C11)よりも上方に位置して、モアユニットU5(U4)が空中配置される非作業位置とのいずれかに配置される〔図11(イ),(ロ)参照〕。また、アームA1 の基端部には、前記支点軸ピン31を挿通可能なピン挿通筒部35が、平面視において当該アームA1 の長手方向に対して前記傾斜角度(θ1)だけ傾斜して一体に形成され、機体2のフレーム4の一対の対向フランジ部5の間にアームA1 のピン挿通筒部35が挟み込んだ形態で配置されて、前記各対向フランジ部5に形成された挿通孔5a及び前記ピン挿通筒部35に支点軸ピン31が挿通されて、アームA1 の基端部が機体2のフレーム4に回動可能に連結される。また、アームA1 の先端部に一体に形成された連結ピン34は、アームA1 の幅方向の一端部から突出していて、当該連結ピン34には、アームA1 の幅方向の他端部から大きく突出するストッパーピン39が軸心を同一にして一体に形成されている。前記ストッパーピン39は、モアユニットU5(U4)が非作業位置に空中配置された状態で、連結フレーム16の左右回動軸21から横方向Qに少しずれた部分の上方に配置されることにより、空中配置状態のモアユニットU5(U4)を左右回動軸21に対して非バランス姿勢で静止させる作用を果す。
また、図9は、アームA1 の自由端部(先端部)とモアユニットU5(U4)の左右回動軸21とが固定及び回動の各ブラケットB1 ,B2 を介して連結された状態の一部を破断したモアユニットU5(U4)の作業位置の平面図であり、図10は、モアユニットU5(U4)の左右回動軸21がアームA1 の延長線上に配置されるように、固定ブラケットB1 に対して回動ブラケットB2 をメンテナンス位置まで回動させて連結し直した状態の一部を破断した平面図である。図8ないし図10において、アームA1 の自由端部(先端部)には、断面略コ字形をした固定ブラケットB1 が開口面を先端側にして一体に取付けられている。固定ブラケットB1 は、アームA1 の板厚方向に沿って所定間隔をおいて対向配置された一対の連結板部36の基端側(機体の左右中心線C21に近い側)が、モアユニットU5(U4)の作業位置において機体の進行方向Pと平行配置される壁板部37により一体に連結された構成である。固定ブラケットB1 を構成する各連結板部36は、モアユニットU5(U4)のメンテナンス位置において、当該モアユニットU5(U4)を機体2の左右中心線C21から最も離すことにより、地表面から最も高く配置可能にするために、アームA1 の長手方向に沿って配置されている〔図11(ハ)参照)。各連結板部36の開口38の側の端面は、モアユニットU5(U4)の作業位置において左右回動軸21の軸心C1 に対して傾斜角度(θ2)だけ傾斜していて、各連結板部36の開口38に臨む部分には、回動支点ピン孔H0 ,第2連結ピン孔H2 ,第1連結ピン孔H1 が、端面傾斜方向に沿って上記順序で形成されている。
一方、回動ブラケットB2 は、前記固定ブラケットB1 に内装され形態で当該固定ブラケットB1 に連結されて、モアユニットU5(U4)を作業位置とメンテナンス位置とに配置位置を変更させるための部材であって、前記固定ブラケットB1 と略相似小形をなしている。即ち、回動ブラケットB2 は、所定間隔をおいて対向配置された一対の連結板部41が、モアユニットU5(U4)の左右回動軸21を挿通するための軸挿通筒部42及び補助連結部材43を介してこれらの各部材41,42,43が一体に溶接されていて、各連結板部41の傾斜端面には、固定ブラケットB1 の回動支点ピン孔H0 及び第1連結ピン孔H1 に対応する回動支点ピン孔H0'及び第1連結ピン孔H1'が形成されており、各連結板部41の機体2の進行方向Pに沿って後側となる端面に臨む部分には、固定ブラケットB1 の第2連結ピン孔H2 に対応する第2連結ピン孔H2'が形成されている。また、回動ブラケットB2 の回動支点ピン孔H0'及び第1連結ピン孔H1'は、作業時において作用する大きな力に対処可能なように、各連結板部41の間に筒体を挿入することにより形成されている。
そして、図9に示されるように、固定ブラケットB1 内に回動ブラケットB2 が内装されて、各回動支点ピン孔H0,H0'に回動支点ピン44が挿通されることにより、両ブラケットB1 ,B2 が互いに連結され、作業時においては、各第1連結ピン孔H1,H1'に連結ピン45が挿通されることにより、固定ブラケットB1 に対して回動ブラケットB2 が回動不能に連結される。なお、回動支点ピン44には、その上端部に抜止め防止板部44aが一体に設けられ、当該抜止め防止板部44aを上側の連結板部41にビス46を介して固定することにより、回動支点ピン44の抜け止めを図っている。また、モアユニットU5(U4)の左右回動軸21は、回動ブラケットB2 の軸挿通筒部42に挿通されて、左右回動軸21の軸挿通筒部42から突出した部分に抜止カラー47が外嵌されると共に、抜止ピン48が差し込まれる。モアユニットU5(U4)の作業時においては、左右回動軸21の軸心C1 は、機体2の進行方向Pに沿っている。
一方、モアユニットU5(U4)のメンテナンス時には、図10に示されるように、固定及び回動の両ブラケットB1,B2 を連結している連結ピン45を取り外した状態で、回動支点ピン44の回動軸心C12を中心にして固定ブラケットB1 に対して回動ブラケットB2 を回動させて、固定ブラケットB1 の開口38から回動ブラケットB2 の一部を突出させ、互いに合致した回動及び固定の両ブラケットB1,B2 の第2連結ピン孔H2,H2'に連結ピン45を挿通して、固定及び回動の各ブラケットB1,B2 を互いに連結すると、アームA1 に対してモアユニットU5(U4)の全体が回動支点ピン44の回動軸心C12を中心にして、前輪1と干渉することなく、アームA1 に対するモアユニットU5(U4)の左右回動軸21の交差角度(θ3 >90°)〔図9参照〕が大きくなる方向に回動して、前記左右回動軸21は、アームA1 の延長線上に配置される〔前記交差角度(θ3)が180°となる〕。この結果、図6において、モアユニットU5(U4)は、二点鎖線で示される位置から実線で示される位置に配置位置が変更されて、作業位置に比較して機体2の左右中心線C21から離れたメンテナンス位置に配置される。
また、前輪1の前側に横一列に配設された計3基の各モアユニットU1 〜U3 を機体2に連結している連結リンク装置L2 ,L3 は、上記連結リンク装置L1 に対して、固定及び回動の各ブラケットB1 ,B2 を欠落させて、アームA2 ,A3 の先端部に、左右回動軸21を挿通する軸挿通筒部42を直接に取付けた構成が異なるのみであって、アームA2 ,A3 及び昇降シリンダS2 ,S3 の長さが、連結リンク装置L1 のアームA1 及び昇降シリンダS1 の長さに対して異なる点を除いて構成は全て同一である。なお、図3において、49は、機体2の前端部に横方向Qに沿って配置された横棹50の両端部に設けられたガイドローラであって、昇降シリンダS2 のロッド33を引っ込めて、モアユニットU1 ,U3 を機体2の側に引き寄せながら起立姿勢にして非作業位置に配置する際に、モアユニットU1 ,U3 の連結フレーム16に前記ガイドローラ49を当接させることにより、確実に起立姿勢になるようにしてある。
図11(イ),(ロ),(ハ)は、それぞれ作業位置、非作業位置、及びメンテナンス位置におけるモアユニットU4,U5 の正面図(図1のX−X線矢視図)である。但し、図11(ハ)は、図6において機体2の左右中心線C21から離れたモアユニットU4,U5 を矢印Yの方向から見た図であって、以下「略正面図」と称することもある。まず、芝刈作業時においては、図4、図6で2点鎖線、及び図11(イ)に示されるように、固定及び回動の各ブラケットB1 ,B2 の各第1連結ピン孔H1,H1'に連結ピン45を挿通して、各ブラケットB1 ,B2 を連結して、各モアユニットU4,U5 の左右回動軸21の軸心C1 を機体2の進行方向Pに沿わせた状態で、シリンダS1 のロッド33を突出させて、アームA1 の自由端部が基端部(回動軸心C11)よりも低くなるようにして、各モアユニットU4,U5 を地表面(芝生面)に設置させ、この状態で機体2を進行方向Pに走行させて芝刈作業を行う。なお、前輪1の前側に横一列に配設された各モアユニットU1 〜U3 も、前記各モアユニットU4,U5 と同様に地表面(芝生面)に設置されている。機体2が走行すると、各モアユニットU1 〜U5 は、いずれもアームA1 〜A3 より後方から押される形態で走行する。地表面(芝生面)に左右方向(横方向)、前後方向、或いは両方向を合成した方向に傾斜がある場合には、左右方向の傾斜に対しては、左右回動軸21の軸心C1 を中心にして各モアユニットU1 〜U5 が左右方向に回動すると共に、前後方向の傾斜に対しては、前後回動軸19の軸心C2 を中心にして各モアユニットU1 〜U5 が前後方向に回動し、更に左右方向及び前後方向を合成した方向の傾斜に対しては、各モアユニットU1 〜U5 が左右回動軸21の軸心C1 及び前後回動軸19の軸心C2 の双方を中心にして同時に回動することにより、地表面(芝生面)の傾斜に追随して芝刈作業を行うようになっている。
一方、芝刈作業を行わずに単に走行する場合には、図11(ロ)に示されるように、シリンダS1 のロッド33を引っ込めると、アームA1 は基端部の支点軸ピン31の軸心C11を中心にして、全長が短くなりつつ上方に向けて回動することにより、支点軸ピン31の軸心C11により低い位置に配置されていたアームA1 の自由端部は、前記軸心C11よりも高い位置に配置されることにより、各モアユニットU4,U5 は、アームA1 の自由端部(先端部)に吊り下げられた状態となって空中配置される。アームA1 に設けられたストッパーピン39は、モアユニットU4,U5 が非作業位置まで持ち上げられて空中配置された状態で、連結フレーム16の左右回動軸21から横方向Qに少しずれた部分の上方に配置されているため、モアユニットU4,U5 が水平になろうとする回動力により、その連結フレーム16が前記ストッパーピン39に当接して、空中配置状態のモアユニットU4,U5 を左右回動軸21に対して非バランス姿勢で静止させて、当該非バランス姿勢を保持させる。実施例では、各モアユニットU4,U5 は、横方向(幅方向)の内側が低くなるような姿勢で静止している。
また、図3で2点鎖線で示されるように、前輪1の前側の横一列の計3基のモアユニットU1 〜U3 のうち、両端のモアユニットU1,U3 は、連結リンク装置L2 のシリンダS2 のロッド33を引っ込めることにより、裏面が外側を向いた状態で起立姿勢となって配置されると共に、中央のモアユニットU2 は、連結リンク装置L3 のシリンダS3 のロッド33を引っ込めることにより、上方に持ち上げて空中配置した状態で前後回動軸19の軸心C2 を中心にして裏面が前方を向くように回動させることにより起立姿勢となって配置される。よって、前輪1の前側の計3基のモアユニットU1 〜U3 に関しては、各モアユニットU1 〜U3 を非作業位置において起立姿勢にさせると、ナイフハウジング13の裏側が機体2に対して外側に配置されるため、各モアユニットU1 〜U3 のメンテナンスは、非作業位置に配置させるのみで楽な姿勢で行うことができる。
次に、図5ないし図7、及び図11(ハ)を参照して、モアユニットU4,U5 のメンテナンスを行う場合について説明する。まず、図5、図6、図9、図10及び図11(ハ)の左半分にそれぞれ示されるように、作業位置における連結リンク装置L1 の先端の固定ブラケットB1 と回動ブラケットB2 とを連結している連結ピン45を取り外して、回動支点ピン44の軸心C12を中心にして、モアユニットU5 の全体を平面視において反時計方向に(180°−θ3 )だけ回動させて、図10及び図11(ハ)で左半分に示されるように、モアユニットU5 の左右回動軸21の軸心C1 をアームA1 の延長線上に配置させる。これにより、図6の二点鎖線及び実線の対比で分かるように、モアユニットU5 の全体は、回動支点ピン44の軸心C12を中心にして、前輪1と干渉することなく反時計方向に(180°−θ3 )だけ回動されて、作業位置に対して機体2の左右中心線C21から大きく離れた位置に、左右回動軸21の軸心C1 と機体2の左右中心線C21とが角度θ1 が交差した傾斜姿勢で配置される(図6参照)。なお、図11(ハ)の左半分の図面において二点鎖線は、作業位置のモアユニットU5 の正面図であり、実線は、上記のように接地したままで、機体2の左右中心線C21から大きく離されたモアユニットU5 の略正面図(図6におけるY矢視図)である。
そして、左右回動軸21の軸心C1 が機体2の左右中心線C21に対して傾斜して、当該左右中心線C21からモアユニットU5 が大きく離れた状態において、昇降シリンダS1 のロッド33を引っ込めると、アームA1 の先端部(自由端部)が基端部(回動中心部)よりも高い位置に配置され、しかもモアユニットU5 の左右回動軸21の軸心C1 がアームA1 の延長線上に配置されていることにより、モアユニットU5 は、アームA1 の先端の固定ブラケットB1 が取付けられている部分よりも更にアームA1 の基端部から離れた位置において、しかも更にアームA1 の先端部よりも高い位置において、全体が空中配置されて固定及び回動の各ブラケットB1,B2 並びに左右回動軸21を介してアームA1 の先端部に吊り下げられた姿勢となって配置される。
ここで、図13の左半分及び右半分は、それぞれ従来構成の連結リンク装置L1'及び本発明に係る連結リンク装置L1 によりモアユニットU5 を吊り上げた状態の対比図である。図13に対比して示されるように、同一長のアームA1 の自由端部が同一高さまで持ち上げられた状態において、本発明に係る連結リンク装置L1 によって、左右回動軸21の軸心C1 がアームA1 の延長線上に配置されるまで回動させたモアユニットU5 の前後回動軸19の軸心C2 の地表面からの高さ(K1)は、従来構成の連結リンク装置L1'により吊り上げられたモアユニットU4 の左右回動軸21の軸心C1 の地表面からの高さ(K2)よりも遥かに高いことが理解できる。
また、本発明に係る連結リンク装置L1 において、左右回動軸21の軸心C1 をアームA1 の延長線上に配置した状態において、昇降シリンダS1 のロッド33を突出させると、基端部の回動軸心C11を中心に上方に向けてアームA1 が回動することによりモアユニットU5 が徐々に上方に持ち上げられる途中において、モアユニットU5 の前後方向の重心位置は、前後回動軸19の軸心C2 の延長線上に位置しており、しかもモアユニットU5 は前記軸心C2 を中心にして前後方向に回動可能である。よって、モアユニットU5 は、連結フレーム16に対して軸心C2 を中心にして略正面視(図6のY矢視)において時計方向に回動しながら持ち上げられ、モアユニットU5 のナイフハウジング13の後端部が回動ブラケットB2 の部分に当接するまでは、モアユニットU5 は、連結フレーム16に対して回動し、当接後においては回動不能となる。なお、モアユニットU5 は左右回動軸21を介してアームA1 の自由端部に吊下支持されるために、モアユニットU5 の左右回動軸21と、当該左右回動軸21を挿通している回動ブラケットB2 の軸挿通筒部42とは、「軸心方向に沿ってこじられた状態」となって、モアユニットU5 は、前後回動軸19に対しては回動可能であるが、左右回動軸21に対しては通常の力では回動しなくなるため、上記したように空中配置状態のモアユニットU5 は、前後回動軸19を中心にしてのみ前後方向に回動可能となる。
モアユニットU5 が最も上方まで持ち上げられて空中配置された後において、前後回動軸19の軸心C2 を中心にして前ローラ14が高くなるような方向にモアユニットU5 を回動させると、図7、図11(ハ)及び図12に示されるように、ナイフハウジング13の裏面側が機体2に対して斜外側を向いて略起立姿勢となって配置される。モアユニットU5 が略起立姿勢となった状態で、第1及び第2の各連結ブラケット17,18に設けられているボルト挿通孔17a,18aのうち互いに合致したボルト挿通孔17a,18aにボルト(図示せず)を挿通して、上記した略起立姿勢を保持させておいて、ナイフ12の研磨、交換、或いはナイフハウジング13の裏面側の清掃等の種々をメンテナンスを行う。モアユニットU5 は、略起立姿勢となって空中配置されているために、作業者は無理な作業姿勢を強いられることなく、安定した作業姿勢で種々のメンテナンスを行えるので、メンテナンスが容易となる。
特に、上記実施例では、モアユニットU5 が左右中心線C21から離れた状態において左右回動軸21の軸心C1 は、アームA1 の延長線上に正確に配置される構成であるために、モアユニットU5 は、アームA1 の基端部(軸心C11である回動中心部)から最大に離れた位置において、当該モアユニットU5 の前後方向をアームA1 の長手方向に配置することが可能となる。よって、アームA1 を上方に回動させて、先端部が基端部(回動支点部)よりも高い位置に配置された状態においては、モアユニットU5 を最も高い位置に配置できることになって、メンテナンスを行い易い高い位置にモアユニットU5 を略起立姿勢で配置することが可能となるため、最良の実施形態と言える。しかし、本発明においては、モアユニットの左右回動軸の軸心がアームの延長線上に配置されることは必須の要件ではなくて、モアユニットの左右回動軸の軸心がアームの延長線上に対して多少ずれた位置に配置されても、上記したのと同等の作用効果が奏される。
また、上記実施例において、連結リンク装置L1 を構成するアームA1 が機体2の左右中心線C21に対して傾斜して連結されているのは、モアユニットU4,U5 の配置位置が限定されている関係上からして、機体2のフレーム4、及びモアユニットU4,U5 に対する各連結部の配置位置の関係からである。アームA1 が機体2のフレーム4に対して傾斜配置されていて、モアユニットU4,U5 の作業位置において、左右回動軸21の軸心C1 とアームA1 の長手方向に対する交差角度(θ3)が鈍角となるため、モアユニットU4,U5 をメンテナンス位置に配置するために、アームA1 に対してモアユニットU4,U5 を回動させる際の必要回動角度(180°−θ3)が小さくなって、モアユニットU4,U5 をメンテナンス位置に配置変更する作業が容易となる利点がある。
しかし、本発明においては、連結リンク装置L1 を構成するアームA1 が機体2の左右中心線C21に対して傾斜して連結されていることは必須の要件ではないので、本発明においては、アームA1 は機体2の左右中心線C21に対して直交して配置させることも可能である。
更に、上記実施例は、5基のモアユニットU1 〜U5 を備えた5連ロータリーモアに本発明を実施した例であるが、本発明は、3連、或いは7連の他の多連ロータリーモアにおいて、機体の下方であって、しかも前輪と後輪との間に配設されるモアユニットを機体に連結する場合にも、上記と全く同様の連結リンク装置により連結して、そのメンテナンスを容易に行うことができる。
本発明に係る多連ロータリーモアの平面図である。 同じく側面図である。 同じく正面図である。 機体2の下方に配置された2基のモアユニットU4 ,U5 の作業状態の斜視図である。 固定ブラケットB1 に対して回動ブラケットB2 をメンテナンス位置に回動させて連結して、モアユニットU5 を機体2の左右中心線C21から離した状態の斜視図である。 同様の状態の平面図である。 機体2の左右中心線C21から離したモアユニットU5 を持ち上げることにより空中配置して略起立させたメンテナンス姿勢の斜視図である。 機体2に対してモアユニットU5 を連結するための連結リンク装置L1 の分解斜視図である。 アームA1 の自由端部(先端部)とモアユニットU5(U4)の左右回動軸21とが固定及び回動の各ブラケットB1 ,B2 を介して連結された状態の一部を破断したモアユニットU5(U4)の作業位置の平面図である。 モアユニットU4 ,U5 の左右回動軸21がアームA1 の延長線上に配置されるように、固定ブラケットB1 に対して回動ブラケットB2 をメンテナンス位置まで回動させて連結し直した状態の一部を破断した平面図である。 (イ),(ロ),(ハ)は、それぞれ作業位置、非作業位置、及びメンテナンス位置におけるモアユニットU4,U5 の正面図である。 アームA1 の長手方向に沿った延長線上に空中配置されたモアユニットU5 を前後回動軸19の軸心C2 を中心に回動させる前後の状態を示す略正面図である。 本発明と従来の各連結リンク装置L1,L1'によってモアユニットU4,U5 が持ち上げられる高さの変化を示す対比図である。
符号の説明
1 〜A3 :アーム
1 :固定ブラケット
2 :回動ブラケット
1 :左右回動軸の軸心
2 :前後回動軸の軸心
11:アームの回動軸心
12:回動支点ピンの回動軸心
21:機体の左右中心線
0,H0':回動支点ピン孔
1,H1':第1連結ピン孔
2,H2':第2連結ピン孔
1 〜L3 :連結リンク装置
1 〜S3 :昇降シリンダ
1 〜U5 :モアユニット
θ1 :アームの傾斜角度
1:前輪
2:機体
3:後輪
4:機体のフレーム
16:連結フレーム
19:前後回動軸
21:左右回動軸
42:軸挿通筒部
44:回動支点ピン
45:連結ピン

Claims (3)

  1. 自走する機体の各部に多数のモアユニットが装着され、各モアユニットは、1本のアームと1本の昇降シリンダを含む連結リンク装置により前記機体に対して作業位置と非作業位置とのいずれかを選択できるように昇降可能に連結された構成の多連ロータリーモアであって、
    前記多数のモアユニットのうち前記機体の下方であって、かつ前後の各車輪の間に配置される1ないし複数のモアユニットを昇降させる前記連結リンク装置は、
    前記アームの自由端部に一体に取付けられた固定ブラケットと、
    前記モアユニットの左右方向の傾斜に追随可能にすべく当該モアユニットにその進行方向に沿って一体に設けられた左右回動軸を挿通して回動可能に支持するための軸挿通筒部が一体形成されて、前記固定ブラケットに対して作業位置とメンテナンス位置のいずれか一方を選択して連結可能なように、前記固定ブラケットに回動可能に連結された回動ブラケットとを備え、
    前記固定ブラケットに対する回動ブラケットの連結位置を作業位置からメンテナンス位置に変更することにより、前記モアユニットの左右回動軸を前記アームの長手方向の略延長線上に配置した後に、昇降シリンダによりアームを持ち上げた状態で、前記左右回動軸と直交する前後回動軸を中心にしてモアユニットを回動させることにより、モアユニットは、空中配置状態で裏面が機体に対して外方を向いた略起立姿勢にさせられる構成にしたことを特徴とする多連ロータリーモア。
  2. 前記アームは、自由端部が機体の前方に配置されるように、機体の左右方向の中心線に対して傾斜して配置され、モアユニットは、メンテナンス位置において左右回動軸が前記アームの延長線上に配置されることを特徴とする請求項1に記載の多連ロータリーモア。
  3. 断面略コ字形の前記回動ブラケットは、前記固定ブラケットに対して略相似小形をなしていて、当該固定ブラケットに内装された状態で回動支点ピンを中心に回動可能に連結され、固定及び回動の各ブラケットにそれぞれ形成されたピン挿通孔の対応位置を変更させて、固定及び回動の各ブラケットの対応するピン挿通孔に連結ピンを挿通することにより、モアユニットの作業位置とメンテナンス位置とを変更し得る構成になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の多連ロータリーモア。
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