JP2008034741A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化および大容量化が容易な半導体メモリを提供する。
【解決手段】本発明の積層メモリ1は、絶縁フィルム5上に配線部3および回路部4を印刷して形成した半導体メモリ2を積層して構成されている。そして、配線部3は、半導体メモリ2の端部まで達しており、該端部にて各層の半導体メモリ2を接続することができる。したがって、半導体メモリ2内に、隣り合う半導体メモリ2と接続するための構成を設ける必要がないので、半導体メモリ2の構成を簡略化でき、積層メモリ1を小型化することができる。また、積層する半導体メモリ2の枚数を増やすことで容易に大容量化することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、小型化および大容量化が容易な半導体メモリを実現する半導体記憶装置およびその製造方法に関する。
近年、コンピュータの高性能化に伴い、より小型で、より記憶容量の大きい記憶装置の開発が求められている。一般的な記憶装置としては、半導体メモリ、磁気記憶装置等がよく用いられている。
半導体メモリには、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の多様な形態があり、コンピュータのメインメモリを初めとして、多様な電子機器に広く用いられている。半導体メモリは、メモリセルに“0”または“1”のデータを蓄えることによってデータを記憶する。
したがって、小型で記憶容量の大きい半導体メモリを製造するためには、より狭い面積により多くのメモリセルを形成すればよい。現在では、微細加工技術の進歩により、数ミリ四方の基板に数百メガバイトの容量をもつ半導体メモリを製造することが可能となっている。
一方、ハードディスクに代表される磁気記憶装置は、半導体メモリと比べて低コストで記憶容量を増大させることができるので、その利用範囲が広がりつつある。例えば、携帯用音楽プレイヤーでは、楽曲の記憶媒体として、カセットテープ、DAT(Digital Audio Tape)等の磁気テープはあまり用いられなくなり、代わりにハードディスクを用いるものが主流となりつつある。
しかしながら、半導体メモリを小型かつ大容量化するための微細加工には限界があり、微細加工によって、更に小型かつ大容量のメモリを製作することは技術的に困難になりつつある。また、微細加工設備の導入には非常にコストがかかるという問題もある。
一方、磁気記憶装置は、半導体メモリよりも製造コストは安い。しかしながら、磁気記憶装置は、高精度の機械回転機構と磁気ヘッドを持つので、半導体メモリと比べて故障等の発生が多く、信頼性の面で半導体メモリに劣る。また、同様の理由により、磁気記憶装置の機械的寿命は、半導体メモリと比べて短いと言える。そして、磁気記憶装置からデータを読み出す速度は、半導体メモリからデータを読み出す速度と比べて遅いので、半導体メモリの代替品として磁気記憶装置を使用することが難しい場合がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化および大容量化が容易な半導体メモリを提供することにある。
本発明の半導体記憶装置は、上記の課題を解決するために、絶縁性シート上に、メモリセルと、該メモリセルへのアクセスを行うための配線部とを設けた半導体メモリが複数枚積層されており、上記配線部は、上記半導体メモリの端部まで達していると共に、上記積層された半導体メモリの各層の配線部を接続するための接続用シートが各層の上記端部に設けられていることを特徴としている。
上記の構成によると、積層した半導体メモリの配線部を接続することにより、複数枚の半導体メモリが1つの半導体記憶装置として機能することになるので、積層する半導体メモリの枚数を増やすだけで容易に大容量化することができる。
そして、積層した半導体メモリの配線部を接続するときには、該配線部が、半導体メモリの端部まで達しているので、半導体メモリを積層した後で容易に配線部を接続することができる。また、半導体メモリ内に、隣り合う半導体メモリと接続するための構成を設ける必要がないので、半導体メモリの構成を簡略化できる。これにより、半導体記憶装置を小型化することができる。
さらに、接続用シートにより、複数枚の半導体メモリが並列に接続されることになる。したがって、信号が他の層を通過すること無く送られるので、信号を高速に送ることができる。
また、本発明の半導体記憶装置は、上記の課題を解決するために、可撓性の絶縁性シート上に、メモリセルと、該メモリセルへのアクセスを行うための配線部とを設けた複数の半導体メモリが巻回されていることを特徴としている。
上記の構成によると、可撓性の絶縁性シートを利用しているので、半導体メモリをロール状に巻き付けることができる。このとき、巻回する径を小さくすることによって容易に小型化でき、巻回数を増やすことによって容易に大容量化することができる。
また、本発明の半導体記憶装置では、上記の構成に加えて、上記半導体メモリのそれぞれは、上記配線部が同じ位置に設けられていることが好ましい。
配線部が同じ位置に設けられている場合、各半導体メモリの配線部のパターンを揃えることができるので、製造が容易になる。
また、本発明の半導体記憶装置では、上記の構成に加えて、同じ位置に設けられた各半導体メモリの配線部には、同じ信号が伝搬されることが好ましい。
半導体メモリが複数枚積層されている半導体記憶装置において、同じ位置に設けられた配線部が重なり合うように積層され、同じ位置に設けられた各配線部に同じ信号が伝搬される場合、上記配線部には、同じ信号が同じ位相で伝搬されるので、各層の配線部間の容量による信号遅延を防止できる。
また、複数の半導体メモリが巻回されている半導体記憶装置において、各半導体メモリの同じ位置に設けられた配線部に同じ信号が伝搬される場合、上記信号が配線部間の容量を介して、他の半導体メモリの配線部に伝搬する。すなわち、上記信号がショートカットで伝搬するため、配線部の距離が長くなることによる信号遅延を抑制できる。
また、本発明の半導体記憶装置では、上記の構成に加えて、隣り合う一方の半導体メモリの配線部は、正および負の一方の信号が伝搬し、隣り合う他方の半導体メモリの配線部は、正および負の他方の信号が伝播するか、或いは接地していても良い。
上記の構成によると、隣り合う半導体メモリの配線部間の容量および電位差により、電荷が蓄えられる。そして、この蓄えられた電荷を例えば半導体記憶装置のバックアップ用電源として利用することができる。
また、本発明の半導体記憶装置では、上記の構成に加えて、上記半導体メモリは、アドレスデータに基づいてアクセスすべきメモリセルを選択するアドレスデコーダを有しており、上記アドレスデコーダは書き替え可能であることが好ましい。
上記の構成によると、半導体メモリごとに異なるアドレスデコーダを形成する必要がないので、半導体メモリの大量生産に適する。また、メモリセルに故障等の問題が生じた場合に、アドレスを書き替えることで、問題が生じたメモリセルにアクセスしないようにする等の処置をとることができる。
また、本発明の半導体記憶装置の製造方法は、絶縁性シート上に、メモリセルと、該メモリセルへのアクセスを行うための配線部とを設けた半導体メモリが複数枚積層された半導体記憶装置の製造方法であって、上記半導体メモリの端部まで上記配線部が達する上記半導体メモリを形成する工程と、形成された半導体メモリを複数枚積層する工程と、積層された半導体メモリの各層の配線部を接続するための接続用シートを、上記半導体メモリの各層の上記端部に取り付ける工程とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によると、半導体メモリの端部まで配線部が達するように半導体メモリを形成するので、該端部に接続用シートを取り付けるだけで複数枚の半導体メモリの配線部を容易に接続することができる。また、半導体メモリ内に、隣り合う半導体メモリと接続するための構成を設ける必要がないので、半導体メモリの構成を簡略化でき、半導体記憶装置を小型化することができる。さらに、積層する半導体メモリの枚数を増やすことで容易に大容量化することができる。したがって、小型かつ大容量の半導体記憶装置を容易に製造することができる。
また、本発明の半導体記憶装置の製造方法は、可撓性の絶縁性シート上に、メモリセルと、該メモリセルへのアクセスを行うための配線部とを設けた複数の半導体メモリが巻回された半導体記憶装置の製造方法であって、複数の半導体メモリを形成する工程と、複数の半導体メモリを巻回する工程とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によると、複数の半導体メモリを形成し、形成した半導体メモリを巻回するという簡単な工程にて小型かつ大容量の半導体記憶装置を製造することができる。
本発明の半導体記憶装置は、以上のように、絶縁性シート上に、メモリセルと、該メモリセルへのアクセスを行うための配線部とを設けた半導体メモリが複数枚積層されており、上記配線部は、上記半導体メモリの端部まで達していると共に、上記積層された半導体メモリの各層の配線部を接続するための接続用シートが各層の上記端部に設けられているので、小型化および大容量化が容易な半導体メモリを提供することができるという効果を奏する。
また、本発明の半導体記憶装置は、以上のように、可撓性の絶縁性シート上に、メモリセルと、該メモリセルへのアクセスを行うための配線部とを設けた複数の半導体メモリが巻回されているので、小型化および大容量化が容易な半導体メモリを提供することができるという効果を奏する。
そして、本発明の半導体記憶装置の製造方法は、絶縁性シート上に、メモリセルと、該メモリセルへのアクセスを行うための配線部とを設けた半導体メモリが複数枚積層された半導体記憶装置の製造方法であって、上記半導体メモリの端部まで上記配線部が達する上記半導体メモリを形成する工程と、形成された半導体メモリを複数枚積層する工程と、積層された半導体メモリの各層の配線部を接続するための接続用シートを、上記半導体メモリの各層の上記端部に取り付ける工程とを備えているので、小型かつ大容量の半導体記憶装置を容易に製造することができるという効果を奏する。
また、本発明の半導体記憶装置の製造方法は、可撓性の絶縁性シート上に、メモリセルと、該メモリセルへのアクセスを行うための配線部とを設けた複数の半導体メモリが巻回された半導体記憶装置の製造方法であって、複数の半導体メモリを形成する工程と、複数の半導体メモリを巻回する工程とを備えているので、簡単な工程にて小型かつ大容量の半導体記憶装置を製造することができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図10に基づいて説明すると以下の通りである。図1(a)は、本実施形態の積層メモリ(半導体記憶装置)1の概要を示す斜視図であり、図1(b)は、図1(a)に示す積層メモリ1の分解組立図である。図示のように、積層メモリ1は、半導体メモリ2を積層することにより、高密度化している。したがって、微細加工によって高密度化する場合と比べて低コストで高密度化することができる。また、積層メモリ1は、積層する半導体メモリ2の枚数を増やすことによって容易に大容量化することができる。
半導体メモリ2は、図1(a)に示すように、絶縁フィルム(絶縁性シート)5上に、配線部3と、回路部4とを備えている。配線部3は、信号を送るための信号線と、接地電位となる接地線とを備える。回路部4は、データの記憶を担うメモリセルと、メモリセルへのアクセスのための各種処理回路を備える。
図1(a)には示していないが、配線部3には、後述するアドレスバスラインやデータバスライン等の複数種類の配線が含まれており、同じ種類の配線は、各層の同じ位置に設けられている。そして、配線部3は、図1(b)に示すように、積層メモリ1の端部まで達している。該端部にて、図示しない接続用シートを取り付けて、該接続用シートの配線で各層の配線部3を接続することによって、複数枚の半導体メモリ2を有する積層メモリ1が完成する。
上記構成の積層メモリ1によると、半導体メモリ2内に、隣り合う半導体メモリ2と接続するための構成を設ける必要がないので、半導体メモリ2の構成を簡略化できる。これにより、半導体メモリ2を小型化でき、積層メモリ1を小型化できる。また、配線部3が各層のほぼ同じ位置に設けられているので、接続用シートの配線を簡略化することができる。なお、配線部3を接続用シートの配線で接続する方法については後述する。
また、積層メモリ1は、半導体メモリ2を積層させ、積層させた半導体メモリ2の配線部3を接続するので、信号を高速に送ることができる。この原理について、図2に基づいて説明する。図2は、積層メモリ1の等価回路図である。
図示のように、各層の配線部3はそれぞれ抵抗を持っており、また配線部3の信号線と接地線との間には浮遊容量Csが存在する。したがって、積層メモリ1にて信号を送る場合、信号が通過する配線部3の距離が短いほど信号を送るのに要する時間は短くなる。
ここで、例えば、図2に示す連結点Aから連結点Xに信号を送る場合、経路A−Xで信号を送る。そして、連結点Aから連結点Yに信号を送る場合、経路A−B−Yで信号を送ることができる。すなわち、信号が他の層を通過すること無く送られるので、信号を高速に送ることができる。
また、上述のように、同じ信号線が各層の同じ位置に設けられるため、各層の信号線は、図2に示すように、容量結合することになる。一方、各層の信号線には、同位相の信号(電圧)が送られるので、層間の信号線の電位差はほぼゼロとなる。したがって、本実施形態の積層メモリ1では、層間の容量結合の影響を受けずに、信号を送ることができるので、信号を高速に送ることが可能となる。
〔半導体メモリの詳細〕
次に、積層メモリ1を構成する半導体メモリ2の構成について図3に基づいて説明する。図3は、半導体メモリ2の配線部3および回路部4の詳細な構成を示している。
半導体メモリ2は、図3に示すように、アドレスバスライン6、アドレスデコーダ7、デコーダ書替回路8、メモリセル30、書込・読出制御ロジック回路9、およびデータバスライン10を備える構成である。なお、図1等に示す配線部3は、アドレスバスライン6、およびデータバスライン10を指し、回路部4は、アドレスデコーダ7、書込・読出制御ロジック回路9、およびメモリセル30を指す。
なお、本実施形態では、半導体メモリ2がデコーダ書替回路8及び書込・読出制御ロジック回路9を備えている態様を示しているが、半導体メモリ2がデコーダ書替回路8及び書込・読出制御ロジック回路9を備えていない構成としても良い。
例えば、積層メモリ1内の適所にデコーダ書替回路8及び書込・読出制御ロジック回路9を必要な数だけ設けるようにしても良いし、積層メモリ1の外部に設けるようにしても良い。この場合、半導体メモリ2の構成を簡略化することができる。
半導体メモリ2は、アドレスバスライン6上のアドレスデータが示す物理アドレスに、データバスライン10上のデータを書き込み、或いは、アドレスバスライン6上のアドレスデータが示す物理アドレスに記憶されたデータをデータバスライン10上に読み出すものである。したがって、図示の場合では、アドレスバスライン6およびデータバスライン10の本数が共に16本であるから、半導体メモリ2は、216個の物理アドレスのそれぞれに、16ビットのデータを記憶することができる。
すなわち、図示の半導体メモリ2は、216×16=220(1メガビット)の記憶容量を有することになる。したがって、例えばこの半導体メモリ2を3枚積層した積層メモリ1の場合、その記憶容量は3メガビットとなる。なお、半導体メモリ2のワード長および記憶容量は、この例に限られない。
本実施の形態の半導体メモリ2は、0000〜FFFF(16進数)の216個の物理アドレスを有し、216個の物理アドレスを16個のメモリセル30にそれぞれ割り当てている。具体的には、図3(b)に示すように、メモリセル30(A)には、アドレス0000〜0FFF(16進数)が割り当てられ、メモリセル30(B)にはアドレス1000〜1FFF(16進数)が割り当てられている。このように、メモリセル30にはそれぞれ212個ずつの物理アドレスが割り当てられている。また、本実施の形態の半導体メモリ2のワード長は、2である。したがって、各メモリセル30の記憶容量は、212×2=216となる。
アドレスバスライン6は、メモリセル30への物理アドレス入力を受け付ける配線であり、アドレスデコーダ7に接続している。本実施形態の半導体メモリ2は、ワード長を16ビットとしているので、アドレスバスライン6は、A〜A15の16本である。
アドレスデコーダ7は、アドレスバスライン6からのアドレスデータが示すアドレスに対応するメモリセル30を選択する回路であり、アドレスバスライン6と、メモリセル30とに接続している。
アドレスデコーダ7は、メモリセル30に1つずつ設けられており、該メモリセル30に割り当てられた物理アドレスが書き込まれている。そして、アドレスバスライン6を介して送られてくる物理アドレスと、自らに書き込まれている物理アドレスとに基づいて、自らが接続しているメモリセル30がアクセスされているか否かを判断し、アクセスされている場合は、自らが接続しているメモリセル30の該当するワード線を選択する。
例えば、図3(a)のメモリセル30(A)に接続しているアドレスデコーダ7は、物理アドレス0000〜0FFFが書き込まれている。そして、アドレスバスライン6を介して送られてくる物理アドレスが、上記範囲に含まれているか否かを判断し、含まれている場合は、メモリセル30(A)の該当するワード線を選択する。
なお、本実施形態のアドレスデコーダ7は、デコーダ書替回路8を介して、物理アドレスを電気的に書き替えることができる構成とされている。ここで、図3(a)に示すように、半導体メモリ2の配線や回路のうち、アドレスデコーダ7以外の配線および回路は、全て同一のパターンである。したがって、アドレスデコーダ7の物理アドレスを書き替えることができる場合、半導体メモリ2の主要な配線や回路を同一のパターンで形成し、その後の工程、例えば後述する半導体メモリ2の積層工程の後で物理アドレスを書き込むことができるので、半導体メモリ2の大量生産に好適である。
また、一部のメモリセル30に故障等の問題が発生した場合、デコーダ書替回路8でアドレスデコーダ7の物理アドレスを書き替えることにより、問題のあるメモリセル30に対してアクセスを行わないようにすることもできる。
なお、アドレスデコーダ7が書き替え可能でない場合、アドレスデコーダ7の形成時に予め物理アドレスを書き込んでおけばよい。この場合、デコーダ書替回路8は不要である。しかしながら、アドレスデコーダ7が書き替え可能である場合、半導体メモリ2を容易に大量生産することができ、また、故障等の問題が生じたメモリセル30に対してアクセスを行わないようにする等の処置を施すことができるので、アドレスデコーダ7は書き替え可能であることが好ましい。
メモリセル30は、半導体メモリ2における、データの記憶を担う部分である。本実施形態のメモリセル30は、一般に広く利用されているDRAM(Dynamic RAM)の構造を備えている。すなわち、メモリセル30には、ワード線とビット線とが縦横に格子状に形成されており、その交点に1個の選択トランジスタと、これに直列配置されたコンデンサとを備えている。そして、このコンデンサに蓄えられる電荷の有無によってデータを記憶する。なお、メモリセル30は、DRAM以外にも、SRAM(Static RAM)等、任意の半導体メモリで構成することができる。
書込・読出制御ロジック回路9は、メモリセル30と、データバスライン10とに接続しており、メモリセル30へのデータの書き込み、またはメモリセル30からのデータの読み出しを制御する回路である。具体的には、半導体メモリ2に何らかのアクセスがあった場合に、そのアクセスがデータの読み出しを求めるものであるか、またはデータの書き込みを求めるものであるかを判断する。そして、データの読み出しを求めるものである場合には、メモリセル30に対して読み出し指示を送り、データの書き込みを求めるものである場合には、メモリセル30に対して書き込み指示を送る。
データバスライン10は、メモリセル30に書き込むデータ、およびメモリセル30から読み出されたデータを伝送する配線であり、書込・読出制御ロジック回路9に接続している。本実施形態の半導体メモリ2は、データの読み出し、およびデータの書き込みを16ビット単位で行うので、データバスライン10は、D〜D15の16本である。なお、データの読み出し、およびデータの書き込みは、16ビット単位に限られない。
ここで、半導体メモリ2の動作例として、半導体メモリ2の物理アドレス0001(16進数)からデータを読み出す場合の動作を説明する。まず、書込・読出制御ロジック回路9は、半導体メモリ2へのアクセスがデータの読み出しを求めるものであるか、データの書き込みを求めるものであるかを判断する。ここでは、データの読み出しを求めるものであると判断し、メモリセル30に読み出し指示を送る。読み出し指示を受けたメモリセル30は、データの読み出しが可能となる。その後、アドレスバスライン6を介して物理アドレス0001(16進数)が送られてくる。物理アドレス0001(16進数)は、メモリセル30(A)に接続しているアドレスデコーダ7によって認識される。そして、該アドレスデコーダ7は、物理アドレス0001(16進数)に対応するメモリセル30を選択する。このとき、メモリセル30は、書込・読出制御ロジック回路9の指示によって読み出し可能状態となっているので、選択されたメモリセル30(A)からデータが読み出され、読み出されたデータは、データバスライン10を介して送信される。なお、半導体メモリ2へのデータ書き込みもデータ読出しと同様にして行われる。
〔積層メモリの製造方法〕
まず、半導体メモリ2の製造工程について、図4および図5に基づいて説明する。図4は、絶縁フィルム5に配線部3および回路部4を印刷によって形成する様子を示している。
半導体メモリ2の基板となる絶縁フィルム5には、ポリイミド樹脂系、エポキシ樹脂系、ポリエステル樹脂系、フェノール樹脂系、フッ素樹脂系等の合成樹脂や、紙、ガラス布、或いは、これらを組み合わせたコンポジット基材等の可撓性素材を用いることができる。また、絶縁フィルム5には、ガラス基板、セラミック等の不可撓性素材を用いることもできる。
図4に示すように、絶縁フィルム5を送りローラ11に予め巻き付けておき、絶縁フィルム5を送りローラ11で移動させながら、印刷ヘッド12から導電性材料や、絶縁性材料、P型半導体材料、およびN型半導体材料等を予め定めたパターンで吐出して配線部3および回路部4を適所に形成する。このとき、アドレスバスライン6、データバスライン10等、複数の半導体メモリ2で共通する配線部3は、連続して形成される。
ここで、本実施形態の半導体メモリ2は、デコーダ書替回路8を備えているので、印刷時にはアドレスデコーダ7に物理アドレスを書き込んでおく必要がない。すなわち、絶縁フィルム5上に形成する配線部3および回路部4は、一通りのパターンで良いので、複数枚の半導体メモリ2を効率よく形成することができる。なお、デコーダ書替回路8を備えていない場合には、アドレスデコーダ7に物理アドレスを書き込んでおく。
図5は、印刷によって配線部3および回路部4が形成された状態の絶縁フィルム5の斜視図である。同図の一点鎖線は、後の工程で切断する切断箇所を示している。この一点鎖線の箇所で絶縁フィルム5を切断することによって、複数枚の半導体メモリ2が同形に形成される。また、切断面で配線部3が露出することになる。
なお、配線部3および回路部4の形成パターンは、図5に示す態様に限定されない。例えば、絶縁フィルム5を予め半導体メモリ2の大きさに切断しておき、切断した絶縁フィルム5に配線部3および回路部4を印刷しても良い。しかしながら、この場合、複数の半導体メモリ2で共通する配線部3を端面にまで形成する必要がある。
図6は、回路部4のメモリセル30の部分における断面図である。図示のように、絶縁フィルム5上に、電極13、絶縁層14、N型半導体15、およびP型半導体16が形成されている。そして、メモリセル30を保護するために、メモリセル30上に絶縁性樹脂が被覆される。なお、図6では、NPN型の接合構造を示しているが、PNP型の接合構造としても良い。
また、図4に示したような印刷方法以外でも配線部3および回路部4を形成することができる。図7(a)は、転写ローラ17を用いた印刷方法を示している。転写ローラ17を用いる場合、印刷ヘッド12から吐出される導電性材料等は転写ローラ17に付着する。そして、絶縁フィルム5は、送りローラ11で移動され、転写ローラ17に挟み込まれる位置で、転写ローラ17に付着した導電性材料等が絶縁フィルム5に転写される。また、図7(b)は、転写板18を用いた印刷方法を示している。転写板18は、半導体メモリ2の配線部3および回路部4を絶縁フィルム5に転写する。絶縁フィルム5を送りローラ11で移動させながら、転写板18上の配線部3および回路部4を絶縁フィルム5に転写する。なお、半導体メモリ2のアドレスデコーダ7は、書き替えが可能であるから、絶縁フィルム5上に形成する配線部3および回路部4は一通りのパターンで良く、したがって、転写板18も1種類のみで良い。一方、アドレスデコーダ7の書き替えができない場合には、アドレスデコーダ7の物理アドレス部分が異なる複数の転写板18を用いて印刷を行う必要がある。
また、印刷以外の方法で半導体メモリ2の配線部3および回路部4を形成しても良い。例えば、一般的によく用いられている、半導体基板に高温プラズマによってイオンを注入する工程、高温で拡散する工程、マスクレジストを塗布する工程、エッチング等の工程等を経て配線部3および回路部4を形成することもできる。しかしながら、積層メモリ1は、絶縁フィルム5の厚さが薄いほど高密度なメモリとなるので、薄い絶縁フィルム5に効率良く配線部3および回路部4を形成するためには、印刷による方法が好ましい。
次に、配線部3および回路部4が形成された絶縁フィルム5を切断して積層し、積層メモリ1を形成する工程を図8に基づいて説明する。図8(a)(b)は絶縁フィルム5の切断および積層の様子を、図8(c)は積層された半導体メモリ2の配線部3を接続する様子を示している。
まず、図8(a)に示すように、絶縁フィルム5を、同図の一点鎖線に沿って切断する。複数枚の半導体メモリ2を1つのブロックとして切り離しているので、複数枚の半導体メモリ2を一括して積層することができる。なお、図8(a)は、4枚の半導体メモリ2を1ブロックとして切断する様子を示しているが、ブロック分けはこの例に限られない。また、ブロック分けを行わず、半導体メモリ2を1枚ずつ切り離しても良い。
次に、図8(b)に示すように、切断した絶縁フィルム5を、アドレスバスライン6や、データバスライン10等の配線部3が、各層で重なり合うように積層する。積層後、同図の一点鎖線部分にて切断することにより、半導体メモリ2の配線部3が、該半導体メモリ2の端部まで形成されている積層メモリ1が得られる。
続いて、図8(c)に示すように、積層メモリ1の側面に露出したアドレスバスライン6や、データバスライン10等の配線部3と当接するように、接続用シート19を導電性の接着剤等を用いて接着する。接続用シート19は、配線部3を接続するための図示しない配線を備えており、この接続用シート19の配線と、配線部3とが接続されることによって、複数枚の半導体メモリ2が1つの積層メモリ1として機能するようになる。
ここで、半導体メモリ2は、配線部3が半導体メモリ2の端部にまで形成されているので、接続用シート19によって容易に配線部3を接続することができる。なお、図8(c)には、積層メモリ1の両側面に接続用シート19を設ける様子を示しているが、接続用シート19は、積層メモリ1の一側面にのみ設けても良い。
そして、各層の半導体メモリ2のアドレスデコーダ7に、デコーダ書替回路8を介して物理アドレスを書き込むことにより、各メモリセル30に対してアクセスすることが可能となり、積層メモリ1が完成する。なお、アドレスデコーダ7への物理アドレスの書き込みは、配線部3を形成した後の工程であればどの段階で行っても良い。
〔変形例〕
積層メモリ1は、ある層の半導体メモリ2の配線部3には、正または負の一方の信号が伝搬し、その層と隣り合う層の半導体メモリ2の配線部3には、正および負の他方の信号が伝播するか、或いは接地するように配線接続することにより、層間にコンデンサを形成することができる。積層メモリ1の層間にコンデンサを形成する例を図9および図10に基づいて説明する。
図9は、欠落部20を有する半導体メモリ2を積層した積層メモリ24の分解組立図である。図9に示す半導体メモリ2は、配線部3の端部において、配線部3の右半分または左半分に配線部3を形成しない欠落部20を備えている。この欠落部20が各層で交互となるように、すなわち、右半分に欠落部20を有する半導体メモリ2と、左半分に欠落部20を有する半導体メモリ2とを交互に積層する。
図10は、接続用シート21の配線で欠落部20を有する半導体メモリ2の配線部3を接続して積層メモリ24を製造する様子を示している。電極フィルム21には、左半分の欠落部20と重なる位置の配線である左配線22と、右半分の欠落部20と重なる位置の配線である右配線23とが形成されている。なお、ここでは、左配線22に正電極を、右配線23に負電極を接続する例を説明する。
図10に記載の3枚の半導体メモリ2を下から第1層、第2層、第3層とすると、第1層では右半分に欠落部20が設けられているので、右配線23は第1層の配線部3と接続されず、左配線22のみが第1層の配線部3と接続される。そして、第2層では、左半分に欠落部20が設けられているので、左配線22は第2層の配線部3と接続されず、右配線23のみが第2層の配線部3と接続される。第3層では、第1層と同様に、左配線22のみが第3層の配線部3と接続される。
ここで、右配線23には負電極が、左配線22には正電極が接続されているので、第1層と第3層とには正電極が接続され、第2層には負電極が接続されることになる。したがって、第1層から第3層までには、順に正、負、正の電極が絶縁フィルム5を介して積層されることになり、層間にコンデンサが形成される。
このようにして、層間にコンデンサを形成した場合、該コンデンサに電荷を蓄えておくことができる。そして、この電荷を、例えば積層メモリ24のバックアップ用電流等に利用することができる。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の他の実施形態について図11ないし図14に基づいて説明する。図11は、本発明の他の実施形態であるロールメモリ25の概略構成を示す斜視図である。図示のように、ロールメモリ25は、半導体メモリ26を巻回して形成されている。本実施形態のロールメモリ25は、図1(a)の積層メモリ1に比べて、半導体メモリ2を積層する方法が異なるのみであり、その他の構成は同様である。なお、実施の形態1で説明した構成と同様の機能を有する構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態のロールメモリ25は、巻回する径を小さくすることによって容易に小型化でき、巻回数を増やすことによって容易に大容量化することができる。さらに、ロールメモリ25は、半導体メモリ26を巻回して構成しているので、図1(a)の積層メモリ1のように各層の配線部3を接続する必要はない。
一方、図1(a)の積層メモリ1に比べて、配線部3の長さが長くなるので、信号の遅延が懸念される。これに対し、上記実施形態と同様に、半導体メモリ26の配線部3は、同じ信号線がロールメモリ25の各層の同じ位置に設けられているので、信号の遅延を抑制でき、信号を高速に送ることができる。この原理について、図12に基づいて説明する。図12は、ロールメモリ25の第1層から第3層の等価回路図である。
ロールメモリ25は、半導体メモリ26を巻回して構成するので、各層の配線部3は途切れることなく繋がっており、図中の破線は各層の配線部3が繋がっている様子を示している。また、各層の配線部3はそれぞれ抵抗を持っており、また配線部3の信号線と接地線との間には浮遊容量Csが存在する。したがって、ロールメモリ25にて信号を送る場合、信号が通過する配線部3の距離が長いほど配線部3上で信号を送るのに要する時間は長くなる。
ここで、上述のように、同じ信号線が各層の同じ位置に設けられるため、各層の信号線は、図12に示すように、容量結合することになる。したがって、例えば、図12の連結点Aから連結点Yにデータを送る場合、X−Y間の容量結合を利用して、経路A−X−Yでデータを送ることができる。すなわち、ロールメモリ25では、層間の容量結合を利用してショートカットすることができるので、信号の送受信を高速で行うことが可能となる。また、ロールメモリ25は、他の容量結合や配線部3を介してデータを送ることもできるので、複数経路でデータを送ることができることになり、耐故障性が高いといえる。
〔ロールメモリの製造方法〕
ロールメモリ25の製造方法の一例を図13に基づいて説明する。ロールメモリ25を構成する半導体メモリ26は、積層メモリ1に用いた半導体メモリ2と同様に、絶縁フィルム5上に図3に示した配線部3および回路部4を印刷で形成している。ただし、ロールメモリ25は、半導体メモリ26をロール状に積層するため、半導体メモリ26の基板である絶縁フィルム5の素材は可撓性素材を用いる。
絶縁フィルム5上に形成する配線部3および回路部4の形成例を図13(a)に示す。図示のように、本実施形態では、図5で示した印刷パターンと同一のパターンで配線部3および回路部4を形成している。ただし、一点鎖線で示す切断箇所が図5と異なっている。
なお、この一点鎖線で示す切断箇所は、図13(a)に示す例に限られない。例えば、1枚の絶縁フィルム5から1枚の半導体メモリ26が取得できるように配線部3および回路部4を形成した場合には、切断箇所は生じない。また、1枚の絶縁フィルム5からより多数のロールメモリ25が取得できるように配線部3および回路部4を作成した場合には切断箇所はより多くなる。
図13(a)に示す半導体メモリ26を、同図に矢印で示す方向、すなわち、配線部3が各層で重なり合うように、また、配線部3および回路部4が形成されている面が内側になるように巻回する。なお、配線部3および回路部4が形成されている面が外側になるように巻回することもできるが、配線部3および回路部4が形成されている面が内側になるように積層した場合、ロールメモリ25の表面に配線部3および回路部4が露出しないので好ましい。
次に、図13(b)に示すように、巻回することによってロール状に成形された半導体メモリ26を、図13(a)に一点鎖線で示した位置で切断することによって、ロールメモリ25が完成する。なお、図13(a)の一点鎖線で示した位置で切断した後、巻回しても良い。
ここで、ロールメモリ25は、配線部3および回路部4が形成されている面が内側になるように巻いて形成されているので、巻き終わった後は、配線部3がロールメモリ25の外側に露出せず、ロールメモリ25の使用時に配線部3を電極等に接続することが難しい。
そこで、図13(c)に示すように、ロールメモリ25の巻き終わりの部分に、電極用フィルム27を貼り付けても良い。電極用フィルム27は、絶縁性フィルムに、内部の配線部3と接続するための内部接続電極28と、外部の電極と接続するための外部接続電極29とを形成して成る。
内部接続電極28と配線部3の端部とを導電性の接着剤等を用いて接着すると、図13(d)に示すように、外部接続電極29がロールメモリ25の外側に露出する。したがって、外部の電極と、ロールメモリ25とを容易に接続することができる。なお、電極用フィルム27の接着は、絶縁フィルム5を切断する前、すなわち図13(a)の状態で行い、電極用フィルム27を接着した後で絶縁フィルム5を切断することにより、製造工程を簡略化することができる。
なお、より簡便な方法としては、ロールメモリ25の巻き終わりの部分をロールメモリ25の外側に向かって折り曲げることによって配線部3をロールメモリ25の外部に露出させる方法等が考えられる。或いは、配線部3および回路部4が形成されている面が外側になるように巻回してもよい。
〔変形例〕
ロールメモリ25は、ある層の半導体メモリ26の配線部3には、正または負の一方の信号が伝搬し、その層と隣り合う層の半導体メモリ26の配線部3には、正および負の他方の信号が伝播するか、或いは接地するように配線接続することにより、層間にコンデンサを形成することができる。ロールメモリ25の層間にコンデンサを形成する例を図14に基づいて説明する。
図14(a)は、ロールメモリ25の層間にコンデンサを形成するための、半導体メモリ26における配線部3の形成例を示している。なお、図14(a)は、半導体メモリ26をロール状に積層したときに最も内側となる第1層から、その2つ外側の第3層までを示している。
図示のように、配線部3として、配線L〜Lおよび配線l〜lが形成されている。そして、配線L〜Lと、配線l〜lとは、第1層から第2層への変わり目、および第2層から第3層への変わり目で交差している。なお、配線L〜Lと、配線l〜lとが交差する部分では両配線が互いに絶縁されている。
したがって、図示のように、第1層では、配線Lと配線lとが半導体メモリ26の上端に近い方からL−lの順で並び、第2層では、配線Lと配線lとが半導体メモリ26の上端に近い方からl−Lの順で並び、第3層では、配線Lと配線lとが半導体メモリ26の上端に近い方からL−lの順で並ぶことになる。ここでは、配線L〜Lに負電極を、配線l〜lに正電極を接続する例を説明する。
このような配線L〜Lおよび配線l〜lの作成方法の例としては、まず、印刷によって配線L〜Lを形成し、続いて、配線L〜L上に絶縁層を印刷または塗布する。その後、絶縁層の上に配線l〜lを印刷することによって、図14(a)に示すような配線L〜Lおよび配線l〜lを形成することができる。
図14(b)は、図14(a)に示した半導体メモリ26を巻回して構成したロールメモリ25に対し、ロールの軸方向に切断したときの要部断面図である。図示のように、配線Lおよび配線l(第1層の配線)と、配線lおよび配線L(第2層の配線)とは、絶縁フィルム5を介してそれぞれ対向する位置となり、配線lおよび配線L(第2層の配線)と、配線Lおよび配線l(第3層の配線)とは、絶縁フィルム5を介してそれぞれ対向する位置となる。
ここで、配線L〜Lは、負電極に接続されており、配線l〜lは、正電極に接続されている。したがって、隣り合う配線L、配線l、配線Lには、順に負、正、負の電極が接続されることになり、また、隣り合う配線l、配線L、配線lには、順に正、負、正の電極が接続されることになり、層間にコンデンサが形成される。
このようにして、層間にコンデンサを形成した場合、該コンデンサに電荷を蓄えておくことができる。そして、この電荷を、例えばロールメモリ25のバックアップ用電流等に利用することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
小型かつ大容量の半導体メモリを提供することができるので、携帯用音楽プレイヤー、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)、パーソナルコンピュータ等、種々の電子機器の記憶装置として利用することができる。
同図(a)は、本発明の一実施形態である積層メモリの概要を示す斜視図であり、同図(b)は、上記積層メモリの分解組立図である。 上記積層メモリの等価回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、半導体メモリの配線部および回路部の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態を示すものであり、絶縁フィルム上に図3に示した配線部および回路部を印刷によって形成することによって、半導体メモリを製造する様子を示す斜視図である。 本発明の実施形態を示すものであり、配線部および回路部が印刷によって形成された状態の絶縁フィルムの斜視図である。 本発明の実施形態を示すものであり、回路部のメモリセルの部分における断面図である。 本発明の実施形態を示すものであり、同図(a)は転写ローラを用いた印刷方法を、同図(b)は転写板を用いた印刷方法を示す斜視図である。 本発明の実施形態を示すものであり、同図(a)(b)は絶縁フィルムの切断および積層の様子を、同図(c)は積層された半導体メモリの配線部を接続する様子を示す斜視図である。 本発明の実施形態を示すものであり、欠落部を有する半導体メモリを積層した積層メモリの分解組立図である。 本発明の実施形態を示すものであり、接続用シートの配線で欠落部を有する半導体メモリの配線部を接続する様子を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態であるロールメモリの概要を示す斜視図である。 上記ロールメモリの等価回路図である。 本発明の他の実施形態を示すものであり、(a)は、上記ロールメモリに使用する半導体メモリの配線部および回路部の形成例を示す斜視図であり、(b)は、上記半導体メモリを切断してロールメモリを形成する様子を示す斜視図であり、(c)は、上記ロールメモリに電極用フィルムを取り付ける様子を示す斜視図であり、(d)は、電極用フィルムを取り付けたロールメモリの斜視図である。 本発明の他の実施形態を示すものであり、同図(a)は、ロールメモリの層間にコンデンサを形成するための、半導体メモリにおける配線部の形成例を示す平面図であり、同図(b)は、(a)に示した半導体メモリを巻回して構成したロールメモリに対し、ロールの軸方向に切断したときの要部断面図である。
符号の説明
1 積層メモリ(半導体記憶装置)
2 半導体メモリ
3 配線部
4 メモリセル
5 絶縁フィルム(絶縁性シート)
6 アドレスバスライン
7 アドレスデコーダ
8 デコーダ書替回路(アドレス書替手段)
9 書込・読出制御ロジック回路
10 データバスライン
11 送りローラ
12 印刷ヘッド
13 電極
14 絶縁層
15 N型半導体
16 P型半導体
17 転写ローラ
18 転写板
19 接続用シート
20 欠落部
21 接続用シート
22 左配線
23 右配線
24 積層メモリ
25 ロールメモリ(半導体記憶装置)
26 半導体メモリ
27 電極用フィルム
28 内部接続電極
29 外部接続電極
30 メモリセル

Claims (8)

  1. 絶縁性シート上に、メモリセルと、該メモリセルへのアクセスを行うための配線部とを設けた半導体メモリが複数枚積層されており、
    上記配線部は、上記半導体メモリの端部まで達していると共に、
    上記積層された半導体メモリの各層の配線部を接続するための接続用シートが各層の上記端部に設けられていることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 可撓性の絶縁性シート上に、メモリセルと、該メモリセルへのアクセスを行うための配線部とを設けた複数の半導体メモリが巻回されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 上記半導体メモリのそれぞれは、上記配線部が同じ位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  4. 同じ位置に設けられた各半導体メモリの配線部には、同じ信号が伝搬されることを特徴とする請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 隣り合う一方の半導体メモリの配線部は、正および負の一方の信号が伝搬し、
    隣り合う他方の半導体メモリの配線部は、正および負の他方の信号が伝播するか、或いは接地していることを特徴とする請求項3または4に記載の半導体記憶装置。
  6. 上記半導体メモリは、アドレスデータに基づいて、アクセスすべきメモリセルを選択するアドレスデコーダを有しており、
    上記アドレスデコーダは書き替え可能であることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の半導体記憶装置。
  7. 絶縁性シート上に、メモリセルと、該メモリセルへのアクセスを行うための配線部とを設けた半導体メモリが複数枚積層された半導体記憶装置の製造方法であって、
    上記半導体メモリの端部まで上記配線部が達する上記半導体メモリを形成する工程と、
    形成された半導体メモリを複数枚積層する工程と、
    積層された半導体メモリの各層の配線部を接続するための接続用シートを、上記半導体メモリの各層の上記端部に取り付ける工程とを備えていることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  8. 可撓性の絶縁性シート上に、メモリセルと、該メモリセルへのアクセスを行うための配線部とを設けた複数の半導体メモリが巻回された半導体記憶装置の製造方法であって、
    複数の半導体メモリを形成する工程と、
    複数の半導体メモリを巻回する工程とを備えていることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
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