JP2008033852A - リソース管理システム及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】業務アプリケーションごとに、各業務アプリケーションを実行するコンピュータシステムを識別する情報、及び各コンピュータシステムを構成するリソースの利用率を含むリソース利用率情報(410、412)を格納した記憶部と、業務アプリケーションが、新たにコンピュータシステムのリソースの使用を要求する場合に、リソース利用率情報(410、412)を用いて、変更後の当該コンピュータシステムを構成する各リソースの利用率を集計して出力する影響範囲調査部409と、を備えるリソース管理システム。
【選択図】図4
Description
このような情報処理システムに想定外の過負荷、障害及び異常等のトラブルが発生した場合には、業務サービスの停止等による経済損失や、情報処理システムを利用する顧客等からの信用低下を最小限に留めるため、迅速かつ的確な対策の実施が求められる。
一般的にはポリシー制御処理として、障害の状態であれば代替用のコンピュータシステムを割り当て、過負荷の場合にはコンピュータシステムの動的追加を行い対処する(この具体的な対処の処理をポリシーアクションと定義する)。
したがって、本発明の目的は、共有リソースが使える環境下において、多階層で複数のリソースから構成され、リソースを重複して利用する複数の情報処理システムのポリシー制御の中で利用するリソースに対して、既に他の情報処理システムが稼動中である場合にも影響を与えないリソースを求める手段を提供することである。
本発明の他の態様については、後記する実施の形態において詳しく説明する。
<システム構成例>
本実施形態が適用されるシステムの全体構成例を図1に示す。
図1に示すように、本実施形態のシステムは、業務アプリケーションを稼働し、クライアントに対して業務サービスを提供する複数の業務サーバ106と、業務アプリケーションの実行制御及び業務アプリケーションのポリシー制御を行うマネージャ101と、マネージャ101に接続し業務アプリケーションの実行状況やポリシーの制御状況を参照可能なコンソール102と、各業務サーバ106を個別に監視するエージェント104とを含んで構成され、各構成要素は管理用ネットワーク(103,105)により接続されている。また、業務サーバ106は、業務ネットワーク107を介して業務クライアント108に対して業務サービスの提供を行っている。
なお、マネージャ101は特許請求の範囲のリソース管理システムに相当している。
また、業務サーバ106については、一般的にセキュリティ面を考慮して、例えば、業務サーバ106の一部を別の保護用のネットワークへ配置したり、業務サーバ106の外側のネットワークに対してファイヤーウォール等の装置を設置したりすることがあるが、本発明とはあまり関連性が無いことから省略している。
また、業務ネットワーク107については、一般的にはLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等が挙げられるが、業務サーバ106から業務クライアント108に対してサービスを提供できる形態であれば特に種類を問わない。
また、マネージャ101については、多階層型にして、マネージャ101の持つ処理を分散化させることもできる。
なお、図2において、参照符号206で示すボックスは、Webサーバ201、APサーバ202及びDBサーバ203の内部構成を示すブロックであり、参照符号207で示すボックスは、Webブラウザ205の内部構成を示すブロックである。また、図2において破線矢印を用いて、これらの関連を示している。
また、図2の参照符号206は、Webサーバ201、APサーバ202、及びDBサーバ203等の業務サーバ106の内部構成を示しており、まず、OS(Operating System)があり、その上でミドルウェアやコンテナサーバが動作し、さらにその上で業務アプリケーションが動作したり、業務用のデータを管理したりする(ただし、OS上で直接業務アプリケーションが動作する構成であってもよい)。また、図2の参照符号207は、Webブラウザ205(業務クライアント108)の内部構成を示しており、OS上でWebブラウザやクライアント専用のプログラムが動作する。
図3には、図1に示したマネージャ101、エージェント104、業務サーバ106、及び業務クライアント108等の各装置の構成例を示す図面である。図3に示した装置301は、CPU(Central Processing Unit)302、メモリ305、記憶装置306、ネットワークI/F(インタフェース)307、I/OポートI/F308を含んで構成されることを示している。また、各装置には必要に応じて、記録媒体303に記録された情報を読み取る記録媒体読取装置304、キーボード等の入力装置309、又はプリンタ等の出力装置310を備えることもできる。
各装置は、ほぼ同一の構成となるが、構成が必ずしも同一で無い場合、例えば仮想コンピュータ等においても、同じ役割をする構成が存在していればよい。また、各装置は、例えば、記憶装置306に格納された専用のプログラムを実行することで、各装置としての機能を実現する。
本実施形態で扱うシステムは、業務アプリケーション及び業務アプリケーションのポリシー実行処理を1つのジョブとして実行し、業務アプリケーションの実行による業務サービスの提供と、業務アプリケーションの監視とトラブル発生時の対処を行い、業務アプリケーションを継続運用できるようにしたことを特徴としている。業務アプリケーションの例としてWeb3階層のWebアプリケーションシステムを挙げているが、リソース上に動的配備を行うことにより業務アプリケーションを実行できる環境であればよく、必ずしも同じでなければならないことではなく、本実施形態以外の構成による業務アプリケーションであってもかまわない。
また、本実施形態のように動的配備するシステムだけでなく、ポリシー制御により業務アプリケーションを継続実行するシステムであれば本発明は適用可能である。
なお、ポリシー実行処理の具体例については後記する。
図4は、本発明の実施形態に係るマネージャ101を構成するモジュール及びテーブルの構成例を示す図面である。また、図中の矢印は、各モジュールとテーブルの関連を示している。
マネージャ101が備えるモジュールとして、業務アプリケーションの実行管理を行う業務アプリケーション制御部403、業務アプリケーションに設定されるポリシーの実行制御を行うポリシー制御部404、ポリシーアクション実行時の対象となるリソースを検索するためのリソースブローカ部406、リソースの負荷状況の取得を行う負荷状況調査部408、ポリシーアクション実行時の影響を調査する影響範囲調査部409、ジョブ実行状況やポリシーアクションを実行の実行状況を表示する表示部411及び各リソースの利用状況を定期的に収集する利用率収集部415がある。
なお、前記した各モジュールや各テーブルは、図3に示す機器構成におけるメモリ305や記憶装置306に配置され利用される。また、各テーブルの詳しい構成及びそれに格納される情報の例については、別途図を参照して後記する。また、マネージャ101が備える各テーブルは、特許請求の範囲の記憶部に相当している。
図5は、エージェント104のモジュール構成例を示す図面である。
エージェント104は、リソースの状態変化を認識するための状態監視と状態の変化(過負荷、障害等)となったときにイベントメッセージを送信する状態監視部502、リソースの負荷状況を定期的に収集する利用率測定部503を備える。各モジュールは、図3に示す機器構成におけるメモリ305や記憶装置306に配置され利用される。エージェントにおいても制御に必要なテーブル(例えば初期設定用のテーブルや何の項目について測定中であるかを示すテーブル等)を持つ必要はあるが、本発明の本質ではないためモジュールのみの説明を行い、各モジュール固有の機能等についての説明は省略する。
図6は、マネージャ101とエージェント104とのインタラクションを示している。マネージャ101側は、稼働する業務アプリケーションのポリシー実行の起点となるためのトラブル兆候の状態を得る必要があるため、ポリシー制御部404から業務アプリケーションの状態監視の指示を状態監視部502に対して行い、状態に何らかの変化があった場合は、状態監視部502が状態変更のイベントメッセージを送信し、ポリシー制御部404がイベントメッセージを受け取り、ポリシー制御処理の実行を開始する。
なお、図6においては、状態監視部502がエージェント側にある構成を示しているが、マネージャ101側に状態監視部502を持ち、マネージャ101側から利用率を定期的に収集し、状態の変化を判定するようなポーリング型のインタラクションであってもよい。
図7は、業務アプリケーション、業務アプリケーションを構成する業務オブジェクト、及びリソースのオブジェクトモデルの関係を示した図面である。業務アプリケーションを示す参照符号701の「G0000001」は、業務構成オブジェクトを示す参照符号702の「A0000001」、参照符号703の「A0000002」、参照符号704の「A0000003」により構成されている。参照符号702の「A0000001」、参照符号703の「A0000002」、参照符号704の「A0000003」は、それぞれリソースのオブジェクトを示す参照符号709の「R0000001」、参照符号711の「R0000002」、参照符号713の「R0000003」を使用して稼動していることを矢印で示している。この関係は、図2に示した業務システムに対応させると、参照符号702の「A0000001」がWebサーバ201、参照符号703の「A0000002」がAPサーバ202、参照符号703の「A0000003」がDBサーバ203を例えてモデル化しており、1つの業務サービスを構成していることを示している。
また、業務アプリケーション「G0000001」と「G0000002」とは、リソース「R0000003」を共有していることを示す。これら業務アプリケーションを構成する業務構成オブジェクトは、多種多様なリソースが存在するリソースのプールの中から選ばれた(リソースブローカリング)リソースに対して動的に配備され実行するものとする。なお、業務アプリケーションと業務構成オブジェクト、業務構成オブジェクトとリソースの関係は後に記述する業務構成テーブル412と業務構成オブジェクト属性テーブル413にて情報を保持している。
ここで、参照符号802の「A0000001」の配備・実行先がリソースをブローカリングした結果から参照符号810の「R0000004」となり、参照符号804の「A0000002」の配備・実行先はリソースをブローカリングした結果から参照符号812の「R0000005」となったこととする(矢印で関係を示している。)。
また、参照符号812の「R0000005」上で動作する業務構成オブジェクトである参照符号807の「A0000005」のリソースの利用率と、参照符号804の「A0000002」の負荷分散分のリソース利用率との合算値から、スケールアウトの実行が妥当かどうかを判断する。
以下に、図4に示したマネージャ101における処理の流れを、各機能部の処理手順を示すフローチャートを参照しながら説明する(適宜、図4参照)。マネージャ101が動作する前提として、いくつかのテーブルにはあらかじめ情報が格納されている。まず、予め情報が登録されたテーブルの例を説明する。
なお、業務アプリケーションに関する情報を表示したい場合には名称902以外の属性を示す列情報を追加してもよい。
なお、図11では属性として、「CPU」、「CPUクロック数」等を示しているが、図11で示している属性に限定されず他の属性にも設定可能である。
このうち、参照符号1212で示したユーザ定義の利用率である「ユーザ見積もり利用率」1206には、業務構成オブジェクトがリソースを利用する場合の利用率の予想値を格納し、「日時指定のピークの利用率」1207には、指定した日時に利用率がある程度上昇することを見込んだ利用率の予想値を格納する。ここで、「日時指定のピークの利用率」1207のフォーマットの内容として、参照符号1201に示した例では「2006年10月25日の17:00〜20:00に40%の利用率であること」を示している。
図14に示した例では、業務構成オブジェクト属性テーブル413の一例として、業務アプリケーションを示す業務ID1401の「G0000001」は、業務構成オブジェクト1402の「A0000001」(Webサーバ)、「A0000002」(APサーバ)、「A0000003」(DBサーバ)により構成されていることを示す。ここで、業務ID1401「G0000001」の業務構成オブジェクトは、「A0000001」−「A0000002」−「A0000003」の関連を持っていることを示している。また、「A0000001」(Webサーバ)の利用率の評価の対象とするリソースは「CPU」と「メモリ」であり、このうち「CPU」を優先的に扱うリソースであることを示している。
図15に示した例では、業務ID1501「G0000001」から「G0000003」を有する各業務アプリケーションに、業務アプリケーション独自のパラメータが設定されていることを示す。参照符号1503には、一例として業務ID1501「G0000001」のパラメータ情報1502を示す。ここでは、影響範囲の調査の際に、どの利用率を参照するのか、ポリシーの実行を画面に表示するか又は表示せずに利用率が最小な値となるリソ−スを自動的に選択し処理するのか、ポリシーの実行状況を表示する場合のリソースの表示順をどのように決めるのかのルールを格納している。
まず、図16に示すフローチャートは業務アプリケーション制御部403における処理手順を示しており、業務アプリケーションの起動、停止を行う処理である。なお、1つの業務アプリケーション(ポリシー制御処理を含む)の起動を本実施例では1つのジョブとして扱うものとする。
なお、本システムでは、「開始」、「停止」以外のジョブの操作が行われる場合もあり(例えばジョブの表示等、ステップ1606で‘Y’)、その操作指示に応じた処理を行うこともできる(ステップ1607)が、本発明においては重要な部分ではないので詳細は省略する。
そして、一連の処理を終了後、再びステップ1601のジョブの操作待ち状態となる。以上、図16に示す業務アプリケーション制御部403の処理は、一般的にはジョブを開始したり、又は停止したりする画面がコンソール102(図1参照)上に表示されユーザが利用しやすい形態となっているが、本発明においては重要な部分ではないので説明は省略する。
最初の処理は、当該業務アプリケーションが異常な状態にないかを監視するため、エージェントの起動を行い(ステップ1801)、さらに業務アプリケーションを構成する業務構成オブジェクトのリソースの利用率を取得するため、利用率収集部415を呼び出す。そして、エージェント104からのイベントメッセージの通知、または業務アプリケーション制御部403からジョブの停止メッセージの通知を待つ(ステップ1802)。なお、本実施形態においては、エージェントからのイベントメッセージは過負荷状態のイベントメッセージ内容とする(障害イベントのケースは別途説明する)。
ここで、SLOが達成されている場合は(ステップ1804で‘Y’)、イベントメッセージの通知を無視して再度、ステップ1802に戻って待ち状態となる。SLOが達成されていない場合は(ステップ1804で‘N’)、本業務アプリケーションを構成する業務構成オブジェクトが利用するリソースでの業務構成オブジェクトのリソース利用率を求めるため、負荷状況調査部408を呼び出す(ステップ1806)。
なお、前記のように、負荷状況調査部408及び利用率収集部415の動作はほぼ同様であるため、1つの動作部としてもよい。このため、特許請求の範囲の「利用率収集部」は、負荷状況調査部408及び利用率収集部415に相当している。
また、影響が見られない場合は処理を継続し、ポリシーアクションを実行する(ステップ1809)。そして、SLOを達成したか否かを判定する(ステップ1810)。
ここで、SLOが未達成である場合は(ステップ1810で‘N’の場合)、ステップ1806ないしステップ1810の処理を繰り返す。
一方、SLOが達成されたと判断すると(ステップ1810で‘Y’の場合)、再びステップ1802のエージェントからのイベントメッセージの通知又は業務アプリケーション制御部からジョブ停止要求の通知の待ち状態となる。
SLOの達成は、ポリシーアクションを実行した業務アプリケーションだけでなく、念のためリソースを共有する業務アプリケーション側について検証してもよい。
なお、ステップ1809によるポリシーアクションの実行が100%正しい処置であるならば、ポリシーアクション後における業務アプリケーションのSLO達成の検証は不要であるため、ステップ1810の処理を実行しないことも可能である。
参照符号2202で示した業務構成テーブル412は、ポリシーアクションとして、「A0000001」の業務構成オブジェクトのスケールアウトによる対処が行われたため、「A0000001」が、2つのリソースを利用することになり、2つのリソース間の負荷分散バランスレート1713として50%を設定していることを示している。リソースの1つは、「R0000001」であり、もう2つは参照符号2203に示すようにポリシーアクションの対象としたリソースIDが設定される(図中では仮のリソースとして「Rxxxxxxx」とした)。
まず、ポリシーアクションの対象となるリソースを利用している業務構成オブジェクトを業務構成テーブル412から取得する。そして、業務構成オブジェクトにより構成される業務オブジェクトを業務構成テーブル412から取得する。次に、業務オブジェクトを構成する業務構成オブジェクトと業務構成オブジェクトが利用するリソースを業務構成テーブル412から取得する(ステップ2301)。
つまりは、ポリシーアクションの対象となるリソース上で動作する業務アプリケーションの業務構成オブジェクトと、業務アプリケーションが使用するすべてのリソースを求める。なお、当該リソースを利用する業務構成オブジェクトが複数存在する場合は、すべての業務構成オブジェクトについて求める。
ここでは一例として、業務によりリソースの中の使用する箇所が異なることを考慮してサブリソースである「CPU」、「メモリ」、「ディスク量」、「プリンタポート」、「ネットワークリソース」について合算を行う。ただし、対象となるサブリソースは、業務構成オブジェクトが利用するサブリソースとする。業務構成オブジェクト属性テーブル(図14参照)で定義された業務構成オブジェクトに対応するサブリソース種別(1404)から求める。
また、ステップ1807で得たポリシーアクションの対象となるリソースの候補が複数ある場合は、ステップ2301からステップ2308の処理をリソースの数分だけ実行する。このため、すべてのポリシーアクション対象のリソースについて処理をしたか否かを判定し(ステップ2309)、すべての処理が終了するまで、ステップ2301の処理に戻る。すべてのリソースにおける利用率を求めたら、「B」の処理である図24のフローチャートへ処理を進める。
各サブリソースの利用率の合算値がすべて100を超える場合は(ステップ2404で‘Y’)、図18のポリシー制御部404が実行するフローチャートの「A」に戻り、第2候補以降のポリシーアクションを実行する。
なお、本実施形態では、ステップ2404の判定で、利用率の合算値が「100」を超えるか否かを判定したが、この値は任意に設定可能なしきい値であり、システム管理者等がシステムの安全性を考慮して決定することもできる。
ここで、表示部411が表示する内容は、第1にポリシーアクションを実行した業務アプリケーションの業務オブジェクト、業務構成オブジェクト、及び業務構成オブジェクトが利用するリソースであり、第2にポリシーアクションの対象候補となるすべてのリソースと属性、そのリソースを利用している業務アプリケーションの業務オブジェクト、業務構成オブジェクト、業務オブジェクトの属性である。第1及び第2の業務オブジェクトの表示には業務構成オブジェクト属性テーブル413(図14参照)を参照して業務アプリケーションの形態を表示する。また、業務オブジェクトとリソースとの関係は、業務構成テーブル412(図21参照)を参照し表示する。
なお、以上の表示例を図27及び図28に示し、その説明は後記する。
ここで、リソースから業務オブジェクトを求めるには、これまでと同様に業務構成テーブル412(図22参照)を参照し求める。また、利用率は、図18に示したフローチャートのステップ1806で求めた利用率と、図23と同様にリソース利用率テーブル410からそれぞれ求める。本処理はポリシーアクションの実行により共有利用しているリソースに影響がないかどうかを確認するものである。ポリシーアクションを自動的に実行しない設定を行っている場合は、表示部411を呼び出してコンソール102に、求めた利用率をコンソール102に表示してもよい。なお、その表示例を図33に示し、その説明を後記する。
図12に示すリソース利用率テーブル410において、「日時指定のピークの利用率」1207の列として日時指定の利用率を設定するようにしてあり、設定される内容を参照符号1201に一例として示している。ここでは、ある日時、ある曜日、期間、もしくはある時間帯において、高い利用率で利用することを示している。ここで示すフォーマットは一例であり、例えばセパレータ記号の種別により、複数の期間や時間を設定することも可能である。したがって当該業務システムがそのリソースを利用する時間帯に合わせて評価する。時間帯がテーブル内の時間帯に重なる場合には、テーブルに設定された利用率を適用する。時間帯が合わない場合には利用率を0%として扱う。
また、将来的な利用率の評価の方法として、当該業務アプリケーションが将来的に高い利用率でサブリソースを使用することが分かっている場合は、その将来の高利用率での時間帯とテーブル中にある日時指定の時間帯と一致するかどうかを判断した上で利用率の合算による評価を行い、当該リソースの利用を判断することもできる。
図27に、図23に示したフローチャート2303の処理における画面の表示例を示す。参照符号2701で示す画面では、「業務1」の業務アプリケーションで過負荷の状態を検知しスケールアウトのポリシーを実行しようとしている状況である。
図27を参照して、「業務1」2702を構成する業務構成オブジェクトとして「Web server」2703、「AP server」2704、及び「DB server」2705のアイコンがあり、参照符号2701に示す画面の左側に示されている。この左側の部分には、業務を構成する業務構成オブジェクトの一覧を表示する。さらに、ポリシーアクションが必要な業務構成オブジェクトには強調表示し分かりやすいように表示する(図27では、「Web Server」2703と「AP Server」2704とを強調表示している)。
また、サブリソースの利用率の合算値が100を超えている場合、又は100に近い値の場合にはアイコンそのものを赤色表示や黄色表示、もしくはアイコンの形状を変更する形にしてもよい。
また、表示順はリソースオブジェクトテーブル407(図11参照)から参照可能なリソースの持つ何らかの属性に従って変更することも可能である(業務ポリシー実行パラメータテーブル414(図15参照)に表示順を設定しておく)。
例えば、「Web Server」2703の場合は、「ComputerA」2606から「ComputerC」2708のリソースのいずれかを、「AP server」2704の場合は、「ComputerD」2709または「ComputerE」2710のいずれかを選択する。画面の下部には次の制御を行うための「リソースを選択し次へ」ボタン2711と別のポリシーを選択する「別のポリシーを選択」ボタン2712とを配置していることを示している。ポリシーアクション対象のリソースを選択し、次の処理へ移行する場合は、「リソースを選択し次へ」ボタン2711を選択し、別のポリシーにより実行を行う場合は、「別のポリシーを選択」ボタン2712を選択する。
図28に示した画面2801において、例えば、業務構成オブジェクトである「Web Server」からは、参照符号2802で示すように、オブジェクトの持つ属性情報や業務構成オブジェクトが使用するリソースやそのリソースの属性を表示することができることを示している。また、リソースのアイコンである「Computer D」からは、参照符号2803で示すように、利用率の合算値の内訳としてサブリソースごとの利用率の合算値を表示できること、リソースの属性情報、リソースを使用する業務構成オブジェクトと業務オブジェクトの構成情報、表示順の変更を指示できることを示している。
これらをポップアップさせる契機は、例えば、アイコンをマウスの右クリック等で、表示可能なメニューを表示し、メニューを選択することにより、ポップアップ表示する。
また、さらに詳細な情報を、他のポップアップウィンドウ等により表示することもできる(その一例として、利用率の内訳のポップアップ画面を図33に挙げ、その説明を後記する)。
図29に示した画面2901では、共有するリソースを使用している業務構成オブジェクトを、左側の業務構成オブジェクトのアイコンを強調表示することで示し、共有利用するリソースを右側のリソースのアイコンで表示していることを示している。例えば、「業務1」2902の実行中のポリシーの名称と構成する業務構成オブジェクトとして、「Web server」2903、「AP server」2904、及び「DB server」2905のアイコンがあり、画面2901の左側に表示している。ここで、共有リソースを利用する業務構成オブジェクトとして「DB server」2905を強調表示している。
さらに、画面2901の下部には、次の制御を行うための「ポリシーアクションの実行」ボタン2909と別のポリシーを選択する「別のポリシーを選択」ボタン2910とを配置していることを示している。ポリシーアクションを実行する場合は「ポリシーアクションの実行」ボタン2909を選択し、別のポリシーにより実行を行う場合は「別のポリシーを選択」ボタン2910を選択する。本画面2901においても、図28に示した画面2801と同様に、各アイコンを右クリックによるメニューから属性等の表示を行うことができる。以上、図27ないし図29に示したように、本実施形態の表示画面(2701、2801、2901)により、共有リソースの利用率を確認の上で次の処理へ進むことができる。
ポリシーアクションとしてスケールアウトによる負荷分散を行ったときの実際の運用例を以下に記載する。
図7に示すような業務アプリケーションを示すモデル「G0000001」があり、「A0000001」702、「A0000002」703、「A0000003」704の業務構成オブジェクトで構成されており、これらの業務構成オブジェクトは、図14に示した業務構成オブジェクト属性テーブル413の業務ID1401が「G0000001」の3つのエントリに示すように、Web3階層の業務アプリケーションを構成しているものとする。この業務アプリケーションを、図16に示したフローチャートに従ってジョブの実行を行った場合に、ステップ1601、ステップ1602、及びステップ1604の処理の順序でジョブとして実行される。このときの、業務構成オブジェクトの配備、実行先も、図17に示した業務構成テーブル412の業務ID1710が「G0000001」である3つのエントリに示すとおり、参照符号1714で示した「A0000001」の業務構成オブジェクトが「R0000001」のリソースに、参照符号1715で示した「A0000002」の業務構成オブジェクトが「R0000002」のリソースに、参照符号1716の「A0000003」の業務構成オブジェクトが「R0000003」のリソースに行われているものとする。
まず、図23に示したフローチャートのステップ2301の処理として、リソース「R0000007」、「R0000010」を使用する業務構成オブジェクトを求める。そのため、「R0000007」、「R0000010」をキーとして、業務構成テーブル412(図22参照)を検索する。結果、業務構成オブジェクト「A0000008」、「A0000012」がそれぞれ得られることになる。また、同時にその業務オブジェクトが利用するすべてのリソースも求める。
ここでは、ステップ2302、ステップ2303、ステップ2304の処理の流れで、図12に示したリソース利用率テーブル410の「1hの平均利用率値」1508を用いて影響範囲調査を行うこととし、ステップ2306の処理として「R0000007」及び「A0000008」と、「R0000010」及び「A0000012」との組み合わせで、リソース利用率テーブルよりサブリソースごとの利用率の取得を行う。
この結果、「R0000007」の場合は、図30の参照符号3001で示す領域と、図31の参照符号3101で示す領域とから利用率の合算値を取得でき、「R0000010」の場合は、図30の参照符号3002で示す領域と図31の参照符号3102で示す領域とから利用率の合算値を取得できる。説明の都合上、「R0000007」、「R0000010」を合わせて説明したが、実際は、ステップ2301からステップ2308について、リソースごとに個別に処理を行っている。
ここで、図33には、図32に示した「R0000007」3203のリソースの利用率の合算値を表示した画面例を示している。
さらに、1つのリソースを構成するサブリソースごとの利用率を評価することにより、処理実行形態が異なる業務間でのリソース共有についても正確に影響を評価することが可能となる。
これにより、業務サービスの信頼性の向上及び稼働率向上を図ることができる。
第2実施形態は、第1実施形態以外の他のトラブル現象におけるポリシー制御による実施形態である。
第1実施形態では、過負荷の状態によるスケールアウトを例にしたが、ポリシー制御実施には障害代替によるリソース入れ替えのポリシー制御もあり、第1実施形態に、4つの改造を施すことで具現できる。
第1、に状態変更のイベントメッセージに障害状態になった旨の情報を設定する。第2に、図18に示したフローチャートのステップ1806において業務アプリケーションを構成する業務構成オブジェクトのどの部分が障害の状態になっているかを求める。第3に、同じくステップ1807におけるポリシーアクションの選択においては障害代替のポリシーアクションが選択されることになり、サブリソースの利用率を求める際には業務構成テーブル412(図22参照)の業務構成オブジェクトにおける参照符号2213で示す負荷分散バランスレートを適用する。第4に、業務構成テーブル412の更新は、元々利用していたリソースのエントリを削除して障害代替のリソースをエントリする。
これにより、様々な事象に対処するポリシー制御技術に本発明を適用することが可能となる。
第3実施形態は、リソース利用率テーブルの参照の自動切り替えを行う実施形態である。
第1実施形態では、リソース利用率テーブル410(図12、図30、図31参照)の参照方法を、あらかじめ業務アプリケーションごとに設定したパラメータにより選択するようにしていた。ここで、リソース利用率テーブル410では、ユーザがあらかじめ設定した利用率と実際に測定した利用率の両方を保持している。実際の業務において、業務運用の初期段階においては実際に測定した利用率が正しく入っていないことも考えられる。そのため、最初はユーザが設定した利用率を割り当て、運用がある程度順調に行われ信頼できる実績値として実際に測定した利用率が使えるようになったら、それを利用できるようにする。
また、業務アプリケーションが実行した累積の運用時間を業務オブジェクトテーブル402(図9参照)や業務構成オブジェクト属性テーブル413(図14参照)に1つの属性として保持する。この方法をとることにより、実際の運用形態により近い利用率の適用が可能となる。
第4実施形態は、リソース利用率テーブルの自動更新を行う実施形態である。
第1実施形態では、実際のリソースを示すリソースオブジェクトの何らかの属性に変更が生じたときに、リソースオブジェクトテーブル407(図11参照)及びリソース利用率テーブル410(図12参照)の利用率の情報を自動的にアップデートする。
図1に示したマネージャ101とエージェント104とを常時接続するようにし、業務サーバ106のリソースの構成変更が生じた場合に、エージェントからマネージャにイベントメッセージを通知し、リソースオブジェクトテーブル407の属性1102や属性値1103及びリソース利用率テーブル410の利用率を更新する。例えば、サブリソースの「CPU」におけるCPUチップのアップグレード交換等の構成変更での利用率の変更は難しい(性能の比較テーブル等を設置すれば可能である)が、サブリソースの「メモリ」や「ディスク量」等容量をアップグレードする構成変更の場合は変更に比例して利用率の更新が可能である。これにより、ユーザがコンピュータのメンテナンスを実施した際にもリソースオブジェクトテーブル407及びリソース利用率テーブル410の両方を手動でメンテナンスする必要がなくなり、運用の手間が軽減される。
第5実施形態は、ジョブ実行時(業務アプリケーションの配備)において本発明を適用する実施形態である。
第1実施形態では、ポリシーアクションを実行した際の対象となるリソースについて他業務への影響を調査したが、ジョブ実行時のリソースの確保においても、本発明を適用することができる。
第1実施形態ではポリシーアクションを実行した時点での実際の利用率をもとに影響度を判定する手順を有しているが、リソース利用率テーブル410(図12参照)での「ユーザ定義の利用率」1212の「ユーザ見積もり利用率」1206を用いることにより、ジョブを配備する際のリソースの決定時においても、他業務アプリケーションへの影響を判断することができる。これにより、ジョブ配備時にも、リソースの有効活用のための検証手段を与えることができる。
第6実施形態は、ポリシーアクションとしてスケールアウトを実行する場合の負荷分散バランスレートの調整による利用率の合算値を調整する実施形態である。
第1実施形態では、スケールアウトのポリシーアクションにおいて、負荷分散バランスレートに基づいてサブリソースの利用率の算出を行っている。負荷分散バランスレートの比率によっては、サブリソースごとの利用率の合算の結果に影響があり、ポリシーアクションを実行できる可能性が生じる。
そのため、図24に示したフローチャートのステップ2403で、ポリシーアクションの対象となっているリソースのうち、サブリソースごとの利用率の合算値が100%を超えているものについて、ユーザの指示(例えば画面のボタン選択のタイミング)により、合算値が100%以上にならないよう、ポリシーアクション対象のリソースへの負荷分散バランスレートを徐々に下げていき最適な負荷分散バランスレートを求める。そして、最適な負荷分散バランスレートを画面上に表示し、ユーザの確認を得たのち、図18に示したフローチャートのステップ1809のポリシーアクション処理に得た負荷分散バランスレートをフィードバックする。
これにより、ポリシーアクションによる業務サービスの継続ができる手段を提供することができ、稼働率の向上につながる。
第1実施形態では、業務構成オブジェクト属性テーブル413(図14参照)に、優先サブリソース種別1405を設定し、図24に示したフローチャートのステップ2407では優先サブリソース種別の利用率の合算値に基づいて、ポリシーアクションにおける追加するリソースの決定を行った。
業務種別が異なっていれば、主に利用するサブリソースも異なってくる考え方から、ステップ2407の処理で優先サブリソース種別の他に、異なる業務アプリケーションまたは異なる業務の業務構成オブジェクトが利用するリソースを選択することを、優先度を決めるもう1つの目安とする。
このためには、業務オブジェクトテーブル402(図9参照)、業務構成オブジェクト属性テーブル413(図14参照)に業務の処理形態を示す属性情報を設定し、ステップ2407におけるリソースの決定処理や、ステップ2403におけるリソースの表示順において属性を参照することで可能となる。以上のことも、ポリシーアクションによる業務サービスの継続ができる手段のひとつであり、業務サービスの稼働率の向上につながる。
これまでは、ポリシーアクションの対象とするコンピュータシステムを選択する際にはコンピュータシステムを構成する各リソースの利用率の合算値から評価を行った。第8実施形態は、これに合わせて、対象となるコンピュータシステムの上で動作する業務アプリケーションのシステムのネットワーク形態も評価の対象とする。ネットワークの形態は、業務構成テーブルから求めることができる。例えば、ポリシーアクションの対象が複数あった場合に、負荷分散を目的に多重化しているコンピュータシステムを選択することで、共有先となる業務アプリケーションに対する影響をより少なくすることができる。システムが多重化している状態かどうかは、業務構成テーブルの業務構成オブジェクトの列を参照し、同一の業務構成オブジェクトが存在することで確認できる。本処理は、影響範囲調査部409に位置し、図23に示すフローチャートの2308の後に処理を追加することで実施可能となる。
103,105 管理用ネットワーク
104 エージェント
106 業務サーバ
107 業務ネットワーク
402 業務オブジェクトテーブル
403 業務アプリケーション制御部
404 ポリシー制御部
405 業務ポリシーテーブル
406 リソースブローカ部
407 リソースオブジェクトテーブル
408 負荷状況調査部
409 影響範囲調査部
410 リソース利用率テーブル
411 業務構成テーブル
412 業務構成オブジェクト属性テーブル
413 業務構成テーブル
414 業務ポリシー実行パラメータファイル
415 利用率収集部
502 状態監視部
503 利用率測定部
Claims (16)
- 複数のコンピュータシステムを共有利用でき、前記複数のコンピュータシステムを組み合わせて実行される業務アプリケーションによってサービスを提供するシステム環境におけるリソース管理システムであって、
前記業務アプリケーションごとに、各業務アプリケーションを実行する前記コンピュータシステムを識別する情報、及び各コンピュータシステムを構成するリソースの利用率を含むリソース利用率情報を格納した記憶部と、
前記業務アプリケーションが、新たに前記コンピュータシステムのリソースの使用を要求する情報を取得すると、前記リソース利用率情報から前記業務アプリケーションが要求するリソースの利用率を取得し、
変更後の当該コンピュータシステムを構成するリソースの利用率を集計する影響範囲調査部と、
を備えることを特徴とするリソース管理システム。 - 前記記憶部に、前記業務アプリケーションに対する前記コンピュータシステムの各リソースの割り当ての変更を規定する情報であるポリシーアクションを含むポリシー情報をさらに格納し、
前記ポリシー情報に含まれる前記ポリシーアクションに基づいて、前記業務アプリケーションが新たに前記コンピュータシステムのリソースの使用を要求する場合に、当該コンピュータシステムの各リソースの利用率を、前記影響範囲調査部に問い合わせ、前記影響範囲調査部が出力した当該コンピュータシステムの各リソースの利用率が、所定のしきい値以下であり、SLAの要求が満たされる場合に、前記ポリシーアクションに基づいて各リソースの割り当てを変更するポリシー制御部をさらに備えること、
を特徴とする請求項1に記載のリソース管理システム。 - 前記ポリシー制御部は、
各リソースの割り当てを変更すると、当該ポリシーアクションに基づいて、前記リソース利用率情報に含まれる各業務アプリケーションを実行する前記コンピュータシステムを識別する情報を更新すること、
を特徴とする請求項2に記載のリソース管理システム。 - 前記コンピュータシステムから各リソースの利用率を取得して、前記リソース利用率情報に含まれる利用率を更新する利用率収集部をさらに備えること、
を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のリソース管理システム。 - 前記利用率収集部は、前記影響範囲調査部が前記リソース利用率情報を利用する前に、前記コンピュータシステムから各リソースの利用率を取得すること、
を特徴とする請求項4に記載のリソース管理システム。 - 前記ポリシー制御部は、
前記ポリシー情報から、前記コンピュータシステムの各リソースの利用率のうち、前記所定のしきい値より大きなリソースがあると、それに対処可能に設定された前記ポリシーアクションを選択すること、
を特徴とする請求項4または請求項5に記載のリソース管理システム。 - 前記リソース利用率情報には、規定された各リソースの利用率と、前記利用率収集部が取得した各リソースの利用率とをそれぞれ含み、
前記影響範囲調査部は、処理実行回数が所定回数までは規定された各リソースの利用率を使用し、所定回数以降は、前記利用率収集部が取得した各リソースの利用率を使用すること、
を特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載のリソース管理システム。 - 複数のコンピュータシステムを共有利用でき、前記複数のコンピュータシステムを組み合わせて実行される業務アプリケーションによってサービスを提供するシステム環境において、
前記業務アプリケーションごとに、各業務アプリケーションを実行する前記コンピュータシステムを識別する情報、及び各コンピュータシステムを構成するリソースの利用率を含むリソース利用率情報を記憶部に格納したリソース管理システムが、
前記業務アプリケーションから、新たに前記コンピュータシステムのリソースの使用を要求する情報を取得すると、
前記リソース利用率情報から、前記業務アプリケーションが要求するリソースの利用率を取得し、
変更後の前記コンピュータシステムを構成するリソースの利用率を集計すること、
を特徴とするリソース管理方法。 - 前記リソース管理システムの前記記憶部には、前記業務アプリケーションに対する前記コンピュータシステムの各リソースの割り当ての変更を規定する情報であるポリシーアクションを含むポリシー情報がさらに格納され、
前記リソース管理システムは、
前記ポリシー情報に含まれる前記ポリシーアクションに基づいて、前記業務アプリケーションが新たに前記コンピュータシステムのリソースを要求する場合に、当該コンピュータシステムの各リソースの利用率を集計し、この集計した当該コンピュータシステムの各リソースの利用率が、所定のしきい値以下であり、SLAの要求が満たされる場合に、前記ポリシーアクションに基づいて各リソースの割り当てを変更すること、
を特徴とする請求項8に記載のリソース管理方法。 - 前記リソース管理システムは、各リソースの割り当てを変更すると、当該ポリシーアクションに基づいて、前記リソース利用率情報に含まれる、各業務アプリケーションを実行する前記コンピュータシステムを識別する情報を更新すること、
を特徴とする請求項9に記載のリソース管理方法。 - 前記リソース管理システムは、
前記コンピュータシステムから各リソースの利用率を取得して、前記リソース利用率情報に含まれる利用率を更新すること、
を特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれか1項に記載のリソース管理方法。 - 前記リソース管理システムは、
前記リソース利用率情報を利用する前に、前記コンピュータシステムから各リソースの利用率を取得すること、
を特徴とする請求項11に記載のリソース管理方法。 - 前記リソース管理システムは、
前記ポリシー情報から、前記コンピュータシステムの各リソースの利用率のうち、前記所定のしきい値より大きなリソースがあると、それに対処可能に設定された前記ポリシーアクションを選択すること、
を特徴とする請求項11または請求項12に記載のリソース管理方法。 - 前記リソース管理システムは、
前記リソース利用率情報に、規定された各リソースの利用率と、前記取得した各リソースの利用率とをそれぞれ含み、
処理実行回数が所定回数までは規定された各リソースの利用率を使用し、所定回数以降は、前記取得した各リソースの利用率を使用すること、
を特徴とする請求項11または請求項13に記載のリソース管理方法。 - 請求項8ないし請求項14のいずれか1項に記載のリソース管理方法を、前記リソース管理システムとしてコンピュータに実行させるプログラム。
- 請求項2に記載の影響範囲調査部において、変更後の当該コンピュータシステムを構成する各リソースすべての利用率を集計し、所定のしきい値以下かどうか判断することに加えて、当該コンピュータシステムに配備されている業務アプリケーションを構成するためのネットワーク形態の情報を取得し、負荷分散処理を実施しているコンピュータシステムをポリシーアクションの対象と判断することを特徴とするリソース管理システム。
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