JP2003330899A - 情報処理方法 - Google Patents

情報処理方法

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JP2003330899A
JP2003330899A JP2002140692A JP2002140692A JP2003330899A JP 2003330899 A JP2003330899 A JP 2003330899A JP 2002140692 A JP2002140692 A JP 2002140692A JP 2002140692 A JP2002140692 A JP 2002140692A JP 2003330899 A JP2003330899 A JP 2003330899A
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Japan
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service
terminal device
movement
coordinator
resource
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Pending
Application number
JP2002140692A
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English (en)
Inventor
Kenji Kawakami
憲治 川上
Kazuhito Hiroshige
一仁 広重
Yasukuni Oiyake
泰邦 岡宅
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SoftBank Corp
Original Assignee
Japan Telecom Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端末装置のリソースをより柔軟に利用し、ま
た、各端末装置においてアプリケーションの効率的な処
理を実現する。 【解決手段】 監視MA34-A1からの交渉開始要求に応
答して、コーディネータ30-1は、ミドルウェアを構成す
る移動可能なエージェントであるサービスMA32-A1を
移動させるための交渉を開始する。交渉においては、コ
ーディネータ30-1は、通信可能な他の端末装置20-2に対
して、そのコーディネータ30-2に調査を依頼し、調査結
果を受理する。調査結果には、サービスMAが移動する
ことに伴う影響度が含まれる。コーディネータ30-1は、
サービスMAの移動に伴う影響度を考慮して、サービス
MA32-A1を動作させるのに適した端末装置を選択す
る。選択にしたがって、サービスMA32-A1は自律的に
移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の情報処理装
置をデータ通信網で接続して、分散して処理を実行する
手法に関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークの普及により、種々の情報
が、サーバからネットワークを介して情報処理装置に提
供できるようになっている。その一方、携帯端末装置の
性能の向上に伴い、当該携帯端末装置が、ネットワーク
を介してサーバに接続して、種々の情報を取得すること
も可能となっている。
【0003】このようなネットワークを介して種々の端
末装置が接続されている形態では、処理を行なう際に、
単一の端末装置の資源のみを使用するのではなく、ネッ
トワークを介して接続されている複数の端末装置の計算
資源を利用するのが望ましい。このような技術において
は、(1)予め特定の端末装置を指定しておき、ある端
末装置において他の端末装置での処理が必要な場合に、
当該特定の端末装置に処理を依頼する手法、
【0004】(2)中央制御装置を設け、ネットワーク
に接続されている端末装置を監視し、処理可能な端末装
置に処理を依頼する手法が知られている。処理中の端末
装置の負荷が過度に大きくなった場合や、メモリの空き
容量が不足する場合に、上記(1)や(2)の手法を用
いて、ユーザが利用するアプリケーションを含む処理プ
ロセスを他の端末装置に移動させる。依頼を受けた端末
装置は、必要な処理を実行して、処理結果を依頼元の端
末装置に返す。たとえば、処理プロセスを移動させる手
法の一例が、特開平7−152699号公報に開示され
ている。ここでは、あるコンピュータの負荷量が基準値
を超えた場合に、負荷の比較的少ない他のコンピュータ
にプロセスを移動するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
手法においては、ユーザが利用するアプリケーションを
含むプロセス自体を移動させていた。このため、アプリ
ケーションを移動させるという前提の下で、アプリケー
ションを設計する必要があった。また、アプリケーショ
ンがユーザインタフェースを含む場合には、処理を依頼
している間に、そのアプリケーションを使用することが
できない。
【0006】また、携帯端末を含む、それぞれ性能が異
なる種々の端末装置がネットワークを介して接続されて
いる場合に、端末装置の絶対的な処理能力がわからない
と、適切に負荷を分散することができないという問題点
があった。たとえば、CPUの負荷量が50%のパーソ
ナルコンピュータと、CPUの負荷量が10%の携帯電
話とでは、当然、パーソナルコンピュータの処理能力が
優れるが、このような情報を適切に把握して、処理分散
を実現することができなかった。そこで、本出願人は、
他の端末装置上のリソースの有効利用や環境の変化に対
応できるモバイルエージェント(MA)を基盤とするミ
ドルウェアを提案し、これを出願している(特願200
2−47717号)。
【0007】しかしながら、複数のモバイルエージェン
トがリソースを共有するような場合には、(1)移動後
のリソース再配分を考慮した移動制御、(2)自端末装
置の状態だけでなく、他の端末装置の状態をトリガとし
た移動制御が実現できるのが望ましい。本発明は、各端
末装置のリソースをより柔軟に利用でき、また、各端末
装置においてアプリケーションの効率的な処理を実現で
きるシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、端末装
置で、アプリケーションの依頼に応答して、ミドルウェ
ア中の種々の移動可能なエージェントである1以上のサ
ービスモバイルエージェント(サービスMA)を稼動し
て、当該アプリケーションの機能を実現する情報処理方
法において、あるサービスMAの移動ポリシに基づき、
当該サービスMAを移動させるための条件が満たされる
場合に、コーディネータにおいて、エリアポリシにした
がって、通信可能な他の端末装置に対して、調査を要求
し、当該他の端末装置のコーディネータに、当該他の端
末装置において、サービスMAが移動することに伴う影
響度を調査させるとともに、前記自己の端末装置におい
て、サービスMAが移動することに伴う影響度を調査す
るステップと、前記他の端末装置からの調査結果および
自己の調査結果を受理し、前記サービスMAの移動に伴
う影響度を考慮して、サービスMAを動作させるのに適
した端末装置を選択するステップと、前記サービスMA
に対して、選択された端末装置が他の端末装置である場
合に、当該他の端末装置への移動を要求するステップ
と、前記サービスMAにおいて、移動要求に応答し、前
記選択された他の端末装置に移動して、処理を実行する
ステップとを備えたことを特徴とする情報処理方法によ
り達成される。
【0009】本発明によれば、他の端末装置(移動先の
端末装置)において、サービスMAを受け入れた場合
の、当該他の端末装置などにおける影響度を含む調査結
果を作り、その一方、端末装置(移動元の端末装置)に
おいては、自己のサービスMAが移動したことによる影
響(好影響)を含む調査結果を作成する。したがって、
これらを考慮して、たとえば、処理時間の著しい低下な
どの悪影響が少なくなるように、サービスMAの移動先
を決定することが可能となる。これにより、アプリケー
ションをより効率的に処理することができる。また、各
端末装置のリソースを柔軟に利用することも可能とな
る。
【0010】好ましい実施態様においては、さらに、リ
ソースマネージャにおいて、端末装置において動作する
サービスMAに与えるべきリソースの割当量を、サービ
スMAの数および各サービスMAの属性にしたがって動
的に決定するステップを備え、前記調査するステップ
が、前記コーディネータにおいて、前記リソースマネー
ジャに対して、前記サービスMAの移動後の各サービス
MAへの新たなリソースの割当量の算出を要求するステ
ップと、前記新たなリソースの割当量に基づき、前記影
響度を表す値を算出するステップとを有している。
【0011】本実施の形態によれば、リソースマネージ
ャにより、サービスMAに割り当てるべきリソースの割
当量が動的に設定される。サービスMAの移動前後の各
サービスMAのリソースの割当量に基づき、影響度を計
算し、これを利用してサービスMAの移動先が決定され
る。より好ましい実施態様においては、前記影響度を表
す値を算出するステップが、各サービスMAにおける処
理時間の予想値を算出するステップを含み、前記サービ
スMAを動作させるのに適した端末装置を選択するステ
ップが、前記移動前後の各サービスMAの処理に関する
予想値の最大値に基づき、端末装置を選択するステップ
を有する。
【0012】より好ましくは、前記端末装置を選択する
ステップが、サービスMAの移動元となる端末装置にお
ける最大値が、サービスMAの移動先の候補となる端末
装置における最大値以上である場合に、当該候補となる
端末装置を、サービスMAを動作させるのに適した端末
装置と決定するステップを含む。
【0013】さらに、予想値を算出するステップが、サ
ービスMAにおけるデータ通信時間および/またはサー
ビスMAの移動時間を考慮して、値を算出するのがのぞ
ましい。サービスMAが移動した場合の、移動時間を含
む処理時間に基づき、サービスMAの移動の是非を判断
するため、より適切な判断をなすことが可能となる。
【0014】たとえば、端末装置における予想値を算出
するステップが、前記端末装置におけるi番目のサービ
スMAが他の端末装置に移動する可能性がある場合
に、 max{f(j,r)}=サービスMAの処理時間
+サービスMAのデータ通信時間 (ただし、jは、j番目のサービスMA、rはサービス
MAが移動する前のリソース割当量を示す)を、サー
ビスMAの移動前の予想値として算出するステップと、 max{f(j,r’)}=サービスMAの処理時
間+サービスMAのデータ通信時間+(サービスMA
の移動時間(j=iの場合)または0(j≠i)の場
合) (ただし、jは、j番目のサービスMA、r’はサービ
スMAが移動した後のリソース割当量を示す)を、サ
ービスMAの移動後の予想値として算出するステップと
を有する。
【0015】また、別の好ましい実施態様においては、
さらに、サービスMAにおいて、モバイルエージェント
間およびアプリケーションとの間に介在するマネージャ
を介して、定められた監視項目の調査を実行する1以上
の監視モバイルエージェント(監視MA)に、当該監視
項目の調査を依頼するステップと、前記サービスMAに
おいて、所定の移動ポリシをコーディネータに登録する
ステップと、前記コーディネータにおいて、前記監視M
Aからの通知を受理して、端末装置間における交渉を開
始するステップとを備え、前記交渉の中で前記移動ポリ
シを参照して、前記サービスMAの移動先を決定する。
【0016】この実施態様によれば、あらかじめ移動ポ
リシをコーディネータに登録しておき、監視MAからの
通知が、サービスMAを経ることなくコーディネータに
伝達されることにより、サービスMAの処理とは独立に
交渉を行なうことができる。これにより、サービスMA
は、アプリケーションの機能を実現するために必要な処
理に専念することができる。
【0017】また、本発明の目的は、アプリケーション
の依頼に応答して、ミドルウェア中の種々の移動可能な
エージェントである1以上のサービスモバイルエージェ
ント(サービスMA)を動作させて、当該アプリケーシ
ョンの機能を実現する情報処理方法において、リソース
マネージャにおいて、端末装置において動作するサービ
スMAに与えるべきリソースの割当量を管理するステッ
プと、前記リソースマネージャにおいて、リソースの余
裕度を表す値を算出するステップと、前記余裕度を表す
値が所定の閾値を超えた場合に、コーディネータに、他
の端末装置への交渉開始を要求するステップと、前記コ
ーディネータにおいて、エリアポリシにしたがって、通
信可能な他の端末装置に対して、その余裕度を表す値を
調査させて、他の端末装置におけるサービスMAを移動
させるための交渉を促すステップと、前記他の端末装置
のコーディネータにおいて、サービスMAの移動の是非
を判断するステップと、サービスMAを移動すべき場合
に、当該他の端末装置で稼動中の所定のサービスMAに
対して、前記端末装置への移動を要求するステップと、
前記サービスMAにおいて、移動要求に応答し、前記端
末装置に移動して、処理を実行するステップとを備えた
ことを特徴とする情報処理方法によっても達成される。
【0018】本発明によれば、端末装置のリソースに余
裕がある、つまり、遊休資源が存在する場合に、他の端
末装置、特に、リソースに余裕がない状態の端末装置の
サービスMAを受け入れて、当該サービスMAに、遊休
資源を利用させることができる。これにより、リソース
の柔軟な利用や、システム全体としての処理効率の向上
を実現することが可能となる。好ましい実施態様におい
ては、さらに、リソースマネージャにおいて、端末装置
において動作するサービスMAに与えるべきリソースの
割当量を、サービスMAの数および各サービスMAの属
性にしたがって動的に決定するステップを備えている。
【0019】また、好ましい実施態様においては、前記
余裕度を表す値を算出するステップが、(1−R/R
)で表されるリソース余裕率(ここに、Rは、全リ
ソース量、Rは、端末装置で稼動する各サービスMA
が最小限必要とするリソース量の総和)を算出するステ
ップを有する。また、前記余裕度を表す値を算出するス
テップが、(R−R)で表されるリソース余裕量
(ここに、Rは、全リソース量、Rは、端末装置で
稼動する各サービスMAが最小限必要とするリソース量
の総和)を算出するステップを有していても良い。
【0020】別の好ましい実施態様においては、前記移
動の是非を判断するステップが、前記他の端末装置にお
いて、自己の余裕度を示す値より、前記端末装置に関す
る余裕度を示す値が大きい場合に、前記移動のための交
渉を開始するステップを有する。この実施態様によれ
ば、端末装置間のサービスMAの移動に関する交渉のト
リガとして、余裕度を利用し、一定の場合に、より詳細
な調査が実行され、サービスMAの移動の是非が判断さ
れる。したがって、余裕度に基づく比較的簡単な判断に
より、交渉開始の是非を判断でき、無駄な交渉の数を減
らすことが可能となる。
【0021】より好ましい実施態様においては、さら
に、前記交渉の開始に引き続いて、前記他の端末装置の
コーディネータにおいて、前記端末装置に対して、調査
を要求し、当該端末装置のコーディネータに、当該端末
装置において、前記他の端末装置で稼動している所定の
サービスMAが移動することに伴う影響度を調査させる
とともに、前記自己の端末装置において、サービスMA
が移動することに伴う影響度を調査するステップと、前
記端末装置からの調査結果および自己の調査結果を受理
し、前記サービスMAの移動に伴う影響度を考慮して、
サービスMAを移動させるべきか否かを判断するステッ
プを備えている。この実施態様によれば、余裕度を利用
した予備的な判断の後、必要な場合には、実際にサービ
スMAを移動させた場合の影響度を考慮した、移動の是
非が判断される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態につき説明を加える。図1は、本実施の
形態にかかる端末装置の構成を示すブロックダイヤグラ
ムである。図1に示すように、ハードウェア(H/W)
14上にオペレーティングシステム16、ミドルウェア
18が配置され、ミドルウェア18上で種々のアプリケ
ーション20が動作できるようになっている。図1に示
すように、ミドルウェア20は、アプリケーションと後
述するエージェントとの間に介在したエージェント管理
部22、サービスモバイルエージェント群23、監視モ
バイルエージェント群24、および、モバイルエージェ
ント実行環境26を有している。
【0023】エージェント管理部22には、アプリケー
ション20と後述するモバイルエージェントとの間や、
異なるモバイルエージェント間のブローカとして機能す
るマネージャ28、および、他の端末装置中のコーディ
ネータと協調して動作し、サービスモバイルエージェン
ト等の移動先端末を決定するための交渉を実行するコー
ディネータ30を有している。
【0024】サービスモバイルエージェント群23に
は、アプリケーション20の機能を提供するための種々
のサービスモバイルエージェント(サービスMA)、た
とえば、アプリケーション20のある機能を実現する処
理P1(3Dグラフィクス処理など)に関するサービス
MA32−1、処理P2に関するサービスMA32−
2、・・・が含まれる。監視モバイルエージェント(監
視MA)群24には、ミドルウェアまたはアプリケーシ
ョンから利用される実行環境を監視する機能を有する種
々の監視MA34−1、34−2、・・・が含まれる。
監視MA34の各々により、たとえば、CPU能力、帯
域幅、メモリ容量、ユーザ位置などアプリケーション2
0の実行にかかわる情報が取得される。
【0025】また、モバイルエージェント実行環境26
は、サービスMA32や監視MA34の起動、移動、複
製や識別子の管理といった基本制御機能を提供する。本
実施の形態において、モバイルエージェント実行環境2
6は、各MAが実行する処理の特性や利用可能なリソー
ス量の変動にあわせて適切にリソースを配分するための
処理を実行するリソースマネージャ36を有している。
本実施の形態においては、後述するように、一定のロジ
ックにしたがって、端末装置(以下、場合によって「ノ
ード」とも称する)内のMAの生成、消滅或いは移動に
伴って、MAに割り当てるべきリソースを動的に配分す
る。
【0026】このため、リソースマネージャ36は、ノ
ード内のリソースを柔軟に利用するために、後述する各
ノードの割り当てポリシにしたがって、割り当て可能な
リソースを、各MAの最小限必要なリソース量を基準に
して配分する。ここで、割り当て可能なリソースは、ノ
ード毎に最大割当量を設定することが可能であり、ノー
ドの内部状態によって変動する。また、最小限必要なリ
ソース量は各MA内部に定義されている。なお、リソー
スマネージャを導入することにより、不正なプログラム
が記述されたMAがリソースを浪費することを防止でき
る。
【0027】図2は、複数の端末装置の間におけるデー
タ授受の概略を示す図である。図2では、端末装置
「A」10−1と、端末装置「B」10−2とが図示さ
れているが、情報端末「C」や端末装置「D」との間で
も同様のデータ通信が実行される。端末装置「A」10
−1のアプリケーション「A」20−1は、マネージャ
「A」28−1を介して、サービスMA32−A1の処
理の実行を依頼する。また、サービスMA32−A1
も、処理結果を、マネージャ「A」28−1を介して、
アプリケーション「A」20−1に返す。端末装置
「B」10−2においても同様である。また、サービス
MA32の移動は、マネージャ「A」28−1を介した
コーディネータ「A」30−1からの移動要求に応答し
て、サービスMA32が自律的に移動することにより実
現される。
【0028】アプリケーション20は、必要に応じてサ
ービスMA32が提供する様々な機能を利用する。サー
ビスMAは一意の識別子(たとえば、名前やID)によ
り管理され、アプリケーション20はサービスMA32
の識別子、呼び出すメソッドおよび引数を指定すること
により、サービスMA32に処理を実行させる。このと
き、マネージャ28は、ブローカとして機能し、アプリ
ケーション20はマネージャ28を介してサービスMA
32に処理を実行させる。また、サービスMA32が他
端末に移動している場合、アプリケーション20はマネ
ージャ28を介して他の端末装置に移動したサービスM
A32へ実行要求し、その実行結果を受け取る。
【0029】監視MA34も、サービスMA32からの
マネージャ28を介しての監視要求に応答して、たとえ
ば、メモリ容量などの必要な監視処理の実行を開始し、
その結果を、マネージャ28を介してコーディネータ3
0に通知するようになっている。
【0030】以下、サービスMA32、監視MA34お
よびコーディネータ30の構成につきより詳細に説明を
加える。本実施の形態において、サービスMA32およ
び監視MA34を含むモバイルエージェントは、コード
部およびデータ部を有する。つまり、本実施の形態で
は、後述するモバイルエージェントの移動に伴い、デー
タ部とともにコード部も、他の端末装置に移動する。コ
ード部は、移動要求や複製要求の受理に応答して、MA
実行環境26を利用して、自己の移動や複製を実行する
MA制御処理を実行できるようになっている。
【0031】図3(a)に示すように、サービスMA3
2は、コード部320とデータ部321とを有する。コ
ード部320には、たとえば、複製、移動などに関する
MA制御処理、3Dグラフィクス演算、浮動小数点演算
などサービスMA固有の処理、コーディネータへの登録
処理、起動時に実行される監視MA34への監視要求処
理など種々の処理コードが含まれる。また、データ部3
21は、サービスMAの処理に必要な変数の値などを含
む実行時データ322と、移動条件330および評価基
準331を含む移動ポリシ323を有している。移動条
件330は、交渉開始の判定および監視項目の決定に関
し、評価基準は、調査結果の判定および調査項目の決定
に関する。
【0032】サービスMA(たとえば、サービスMA処
理P1(A):32−A1)は、基本的には、図3
(a)に示すように、マネージャ28−1を介して与え
られたアプリケーション20−1からの実行要求(矢印
301、302参照)に応答して、サービスMA32−
A1は、処理の実行を開始し、その結果を、マネージャ
28−1を介してアプリケーション20−1に返すよう
になっている。図3(b)に示すように、監視MA34
は、コード部340とデータ部341とを有する。コー
ド部340には、たとえば、複製、移動などに関するM
A制御処理、定期的な監視処理やオンデマンドの調査処
理など監視MAに固有の処理、コーディネータへの通知
処理などの種々の処理コードが含まれる。データ部34
1には、監視MAの処理に必要な変数の値などを含む実
行時データ342が含まれる。
【0033】本実施の形態においては、監視MAは複数
設けられそれぞれ、処理S1(メモリ空き容量)、処理
S2(CPU負荷状態)、処理S3(端末間の通信速
度)、処理S4(バッテリ残量)などの監視処理を実行
できるようになっている。監視MA(たとえば、監視M
A処理S1(A):34−A1)は、基本的には、図3
(b)に示すように、マネージャ28−1を介して与え
られたサービスMA32−A1からの実行要求(矢印3
11、312)に応答して、所定の監視処理(たとえ
ば、メモリ容量が20MBを下回ったか否か)を実行す
る。
【0034】図4は、本実施の形態にかかるコーディネ
ータ30をより詳細に示す図である。図4に示すよう
に、他の端末装置からの交渉開始要求を受信する交渉開
始要求受信処理部410、交渉に関する種々の処理を実
行する交渉処理部411、および、MAに対してその移
動を要求する移動要求処理部413を有している。交渉
処理部は、後に詳述するように、必要なときに他の端末
装置に対する調査要求を生成し(調査要求生成処理
部)、調査要求を送信し(調査要求送信処理部)、調査
結果を依頼元の端末装置に送信(返信)し(調査結果回
答送信処理部)、各端末装置から取得した調査結果に基
づき、MAを移動すべき端末を判定し(判定処理部)、
かつ、判定結果を各端末装置に送信(判定結果回答送信
処理部)できるようになっている。
【0035】コーディネータ30−1は、基本的には、
以下のように動作する。図4に示すように、マネージャ
28−1を介して与えられた監視MA34−A1からの
通知に応答して(矢印401、402参照)、コーディ
ネータ30−1は、調査要求を他の端末装置(たとえ
ば、端末装置10−2)のコーディネータ(たとえば、
コーディネータ30−2)に伝達し、調査結果を受理
し、判定の後判定結果を回答する。なお、このようなコ
ーディネータ間の一連の処理を「交渉」とも称する。交
渉の後、マネージャ28−1を介して、移動させるべき
MA32−A1に対して、移動要求を伝達する(矢印4
04参照)。
【0036】以下、本実施の形態にかかる端末装置間の
MAの移動に関する種々の処理につき、図5〜図8を参
照して説明を加える。図5(a)は、端末装置「A」1
0−1において、アプリケーション20−1がある処理
P1を実行する必要が生じると、処理P1の実行要求が
マネージャ28−1を介して処理P1にかかるサービス
MA32−A1に伝達される(ステップ501、50
2)。これにより、サービスMA32−A1において、
定められた処理が実行される。
【0037】その一方、本実施の形態においては、後述
する交渉処理の後、分散処理を実行する他の端末装置
「B」10−2が決定され、当該他の端末装置「B」1
0−2に、サービスMA32−A1が移動して、他の端
末装置「B」10−2において定められた処理が実行さ
れる場合もある。図5(b)は、そのときの処理を示す
フローチャートである。端末装置「A」10−1のアプ
リケーション20−1からの処理P1の実行要求は、マ
ネージャ28−1を介して、端末装置「B」20−2の
マネージャに伝達される(ステップ511、512)。
次いで、実行要求は、端末装置「B」10−2に移動し
ているサービスMA32−A1に伝達され、当該サービ
スMA32−A1にて定められた処理が実行される。
【0038】図5(b)に示すような分散処理を実現す
るための手順につき、以下に説明を加える。サービスM
A32−A1では、起動時や処理中の必要なとき(基本
的には起動時)に、メモリ容量、CPU負荷などの監視
を要求する。図6(a)および(b)は、監視要求およ
びこれに応答した通知に関連する処理を示すフローチャ
ートである。サービスMA32−A1からの監視要求
は、マネージャ28−1を介して監視MA34−A1に
伝達される(ステップ601、602)。このとき、サ
ービスMA32−A1は、データ部に保持している移動
条件(図3(a)の符号330参照)も、監視要求とと
もに伝達する。
【0039】また、サービスMA32−A1は、起動時
や処理中の必要なとき(基本的には起動時)に、交渉の
中で移動先を判定するのに使用される評価基準を、マネ
ージャ28−1を介して、コーディネータ30−1に伝
達し(ステップ611、612)、当該評価基準をコー
ディネータ30−1に登録しておく。
【0040】監視MA34−A1は、ポーリングにより
リソースマネージャ36−1から必要な情報を取得し
(ステップ621)、或いは、他の手段により、定めら
れた項目を監視し、移動条件に定められた事項(たとえ
ばメモリ容量に基づく条件)を満足すると、交渉開始要
求を、マネージャ28−1を介して、コーディネータ3
0−1に伝達する(ステップ622、623)。本実施
の形態においては、コーディネータ30−1に、サービ
スMA32−A1に関して、他のノードとの交渉の中で
移動先を判定するのに使用される評価基準を事前に登録
しておく。これにより、監視MA34−A1からの情報
を、いったんサービスMA32−A1に伝達し、サービ
スMA32−A1からマネージャ28−1を介してコー
ディネータ30−1に交渉開始要求が通知されるという
手順を経ることなく、換言すれば、サービスMA32−
A1における本来の処理を中断させることなく、交渉開
始要求をコーディネータ30−1に伝達することが可能
となる。
【0041】コーディネータ30−1は、端末装置10
−1と通信可能な状態になっている他の端末装置の各々
に、調査要求を送信する(ステップ701)。なお、図
7においては、調査要求が、端末装置「B」10−2に
のみ送られているが、実際には他の端末装置にも、調査
要求はマルチキャストされている。また、コーディネー
タ30−1は、自己の状況を知るために、自身(端末装
置10−1)のリソースマネージャ36−1にも調査要
求を伝達する(ステップ703)。
【0042】調査要求を受理した他の端末装置「B」1
0−2のコーディネータは、当該端末装置「B」10−
2のリソースマネージャ36−2に対して、調査要求を
伝達する(ステップ702)。リソースマネージャ36
−2においては、当該端末装置「B」における各サービ
スMAに割り当てるリソースの割当量を算出して、これ
を回答として、コーディネータに返送する(ステップ7
04)。ここで算出される割当量については、後に詳述
する。コーディネータ30−2は、リソースマネージャ
からの回答に基づき、コーディネータ30−2が、サー
ビスMAを受け入れた場合の影響度を、後述する所定の
評価式にしたがって算出し(ステップ705)、これを
調査結果として回答する(ステップ706)。
【0043】端末装置「A」10−1のリソースマネー
ジャ36−1も、同様に、当該端末装置「A」10−1
における各サービスMAに割り当てるリソースの割当量
を算出し、これをコーディネータ30−1に伝達する
(ステップ707)。コーディネータ30−1も、サー
ビスMAを移動させた場合の影響度を、後述する所定の
評価式にしたがって算出する(ステップ708)。次い
で、図8に示すように、コーディネータ30−1におい
て、調査結果を判定し、サービスMAによる処理を実行
するのに最も望ましい端末装置が判定される(ステップ
801)。
【0044】ここで、本実施の形態におけるサービスM
Aの移動に関する判定、および、この判定に作用するリ
ソースマネージャにおける処理につき、以下により詳細
に説明する。リソースマネージャ36は、所定の割り当
てポリシにしたがって、リソースの割当量を算出する。
図9(a)は、あるサービスMAの処理に割り当てるべ
きリソースを説明する図である。図9(a)に示すよう
に、本実施の形態においては、あるサービスMAによる
処理に、リソースの割当量として、処理を適切に実行す
るために最小限必要な第1の量(符号902参照)と、
余裕を持たせるために与える第2の量(符号903参
照)とを割り当てるようになっている。したがって、第
1の量と第2の量とを足したものが、あるサービスMA
へのリソースの割当量となる(符合901参照)。
【0045】本実施の形態においては、各サービスMA
について、第1の量と第2の量との比が、「1:α」と
なるように、割当量が決められる。たとえば、4つのサ
ービスMAによる「処理1」〜「処理4」が、それぞ
れ、図9(b)の符号911〜914にて示し、割り当
て可能なリソースの全体が符号910にて示すような場
合に、リソースマネージャ36は、「処理1」〜「処理
4」のそれぞれについて、第1の量と第2の量との比
が、それぞれ「1:α」となるように、割当量を決定す
る(符合921〜924参照)。つまり、各MAについ
て、最小限の必要量と余裕を持たせた量とが同じ比とな
るように、かつ、割り当て可能なリソースの全体を利用
するように、αの値を算出して、それぞれの割当量が決
定される。
【0046】このように、リソースマネージャ36によ
り、各サービスMAには最小限必要なリソース量を基準
とした割当量が与えられる。ここで、あるサービスMA
が、他の端末装置に移動すると、移動先の端末装置にお
ける各サービスMAに対する割当量は小さくなり、その
結果、当該移動先の端末装置において、すでに処理を実
行しているサービスMAのパフォーマンスが低下する場
合がある。そこで、サービスMAの移動の際には、移動
元の端末装置におけるサービスMAや、当該端末装置の
パフォーマンスだけでなく、他の端末装置のサービスM
Aへの影響も考慮して、移動先を決定するのが望まし
い。
【0047】その一方、アプリケーションへの応答時間
を考えた場合には,単純にリソース割当量の大小だけで
なく、サービスMAの通信量や移動コストを考慮した移
動制御を行なう必要がある。そこで、本実施の形態にお
いては、これらを考慮した評価基準を定義し、この評価
基準に基づいた交渉を行なうことによりサービスMAの
移動先を決定している。ここで、評価基準は、移動先と
して最適なノード(端末装置)を選択するための評価式
と、移動先ノードが満たすべき条件を定義する制約条件
とで構成される。
【0048】一例として,並列に実行されている各サー
ビスMAのアプリケーションの応答時間を評価式とし
て、最大応答時間を最小化する場合を例に説明する。こ
の例では、図10に示すように、割り当て可能なリソー
スの総量が比較的小さい端末装置「A」(たとえば、P
DA)1000−1において、あるアプリケーションの
要求に応答して、「サービスMA1(処理P1(A))」
32−A01と、「サービスMA2(処理P2(A))」
32−A02とが稼動し、その一方、割り当て可能なリ
ソース総量が比較的大きな端末装置「B」(たとえば、
パーソナルコンピュータ(PC))1000−2におい
て、あるアプリケーションの要求に応答して、「サービ
スMA3(処理P3(B))」32−B01が稼動してい
る。このような状態で、「サービスMA1」32−A0
1が、他の端末装置に移動することを考える。
【0049】この場合に、対象となるサービスMAの処
理時間が移動前よりも短縮され、かつ移動前のノード
(端末装置)で最も時間がかかっていたサービスMAの
処理時間よりも,移動後のノード(端末装置)で最も時
間がかかるサービスMAの処理時間が短くなるように、
サービスMAの移動制御は実行される。たとえば、図1
1(a)に示すように、移動前の端末装置「A」におい
ては、「サービスMA1」および「サービスMA2」に
関して、グラフ1100に示すように、処理時間が予想
される。その一方、移動前の端末装置「B」において
は、「サービスMA3」に関して、グラフ1101に示
すように、処理時間が予想される。これに対して、「サ
ービスMA1」を、端末装置「A」から端末装置「B」
に移動させた場合には、端末装置「A」および端末装置
「B」に関して、それぞれ、グラフ1110、1111
に示すように処理時間が予想される。
【0050】図11の処理時間の予想においては、移動
前のノード(端末装置「A」)で最も時間がかかる「サ
ービスMA1」の処理時間よりも、移動後のノード
(「端末装置「B」」で最も時間のかかる「サービスM
A1」の処理時間より短くなっている。したがって、こ
こでは、「サービスMA1」が端末装置「B」に移動す
べきと判断される。
【0051】より具体的な評価式を以下に説明する。一
般に、移動の対象となるサービスMAの評価式f(n
はノードを表す添え字)は、次式で定義される。 f=サービスMAの処理時間 +サービスMAのデータ通信時間 +サービスMAの移動時間 ・・・(1)
【0052】今,ノードAにおけるi番目のサービスM
が、ノードBに移動することを想定する。MA
が、ノードBに移動すれば、その分、ノードAのリソ
ースに余裕ができるため、移動元のノードAにおけるj
番目のMAへのリソース割当量は、rからr
(r<r’)に増大する。移動元のノードAにおけ
るMAが移動する前に、最も時間のかかるMAの処理
時間は次式で定義される。 max{f(j,r)}=サービスMAの処理時間 +サービスMAのデータ通信時間 (ただし、jはノードA内のMA) ・・・(2) その一方、ノードMにおいては、MAが移動してくる
ことから、その分リソースが利用され、ノードBにおけ
る他のMAのリソース割当量が、rからr ’(r
>r’)に減少することになる。
【0053】このことを考慮した場合に、移動先のノー
ドBにおいて最も時間のかかるMAの処理時間を表す式
は、次式で定義される。 max{f(j,r’)}=サービスMAの処理時間 +サービスMAのデータ通信時間 +(サービスMAの移動時間(j=i) または0(j≠i)) ・・・(3)
【0054】ただし、式(3)右辺の第3項目は、ノー
ドAから移動してきたMAに対してのみ有効となる。
移動先を決定する際には、ノードBと同様に、ノード
C、D、・・・についても評価式を計算し、式(2)≧
(3)などの制約条件を満足するノードのうち、評価式
(1)が最小となるノードを選択する。このような評価
式を用いて移動先を決定することにより、サービスMA
の最大応答時間を悪化させるようなサービスMAの移動
を防止することができる。
【0055】コーディネータ30−1において、上記評
価式および制約条件にしたがって、移動するのに最も望
ましい端末装置が判定されると、マネージャ28−1を
介して、サービスMA32−A1に対して、他の端末装
置(たとえば、端末装置「B」10−2)に移動するよ
う、移動要求を与える(ステップ802、803)。な
お、ステップ801において、自己の端末装置「A」1
0−1にて実行するのが最も望ましいと判断される場合
には、以下の処理は実行されない。サービスMA32−
A1は、モバイルエージェント実行環境26を利用し
て、指定された端末に、自ら移動する(ステップ80
4)。これにより、移動先の端末装置「B」10−2に
おいて、サービスMA32−A1は、定められた処理を
実行する。これ以降の処理は、図5(b)の処理フロー
に従う。
【0056】また、コーディネータは、調査要求を送信
した他の端末装置の全てに、判定結果を送信する(ステ
ップ806)。これにより、端末装置「B」10−2に
サービスMAを移動したことが、端末装置「B」10−
2を含む他の端末に通知される(ステップ806、80
7)。同様に、自己のマネージャ28−1にもその旨が
通知される(ステップ808)。移動先を通知されるこ
とにより、マネージャ28−1は、移動したサービスM
A32−A1の位置を管理することができる。
【0057】本実施の形態によれば、サービスMAが定
められた処理を実行する際など必要なときに、移動ポリ
シにしたがって、処理の実行に望ましい環境を備えた他
の端末装置に移動することができる。ミドルウェア中の
サービスMAが移動するため、端末装置のユーザはアプ
リケーションを利用しつづけることができる。また、リ
ソースマネージャからの調査結果回答に基づき、他の端
末装置を選択するため、適切な他の端末装置にサービス
MAを移動することが可能となる。
【0058】また、本実施の形態によれば、リソースマ
ネージャが、端末装置内のリソースを管理し、各サービ
スMAに対するリソースの割当量を動的に決定してい
る。また、コーディネータは、この割当量にしたがっ
て、他の端末装置からサービスMAを受け入れた場合の
影響や、他の端末装置にサービスMAを移動させた場合
の影響を、所定の評価式にしたがって算出し、サービス
MAを移動させるか否か、また、移動させるのであれば
どの端末装置に移動すべきかが判断される。したがっ
て、最適な移動先にサービスMAを移動させ、より効率
的にMAを動作させることができる。また、他のMAへ
の影響を考慮することにより、システム全体として、効
率的に各MAを動作させることが可能となる。
【0059】このような仕組みがない場合には、移動の
対象となるMA以外のMAの処理時間を大幅に悪化させ
ることが起こりうる。本実施の形態の手法を導入するこ
とにより、MA移動に伴うリソース再配分の影響を考慮
したMAの移動を実現することが可能となる。
【0060】次に、ネットワーク上にリソースに余裕が
あるノード(端末装置)が存在した場合に、その状態を
トリガとした移動制御につき説明を加える。図12は、
このような移動制御の概略を示すブロックダイヤグラム
である。図12において、端末装置「A」1200−1
において、リソースマネージャ(図示せず)は、ノード
内のリソースの余裕度(たとえば、以下に説明する余裕
率や余裕量)を表す値が、ノード内にてあらかじめ設定
された閾値を超えた場合に、他ノードのMAを受け入れ
可能な状態と判断し、コーディネータ1230−1に交
渉開始を要求する。これに応答して、コーディネータ1
230−1は、他のノード(図12においては、端末装
置「B」〜端末装置「D」)にこれを通知する(矢印1
201−1〜1201−3参照)。なお、全リソース量
をR、各Mが最小限必要とするリソース量の総和を
Raとすると、リソース余裕率=1−R/R、リソ
ース余裕量=R−Rと表すことができる。
【0061】通知を受理した他のノードにおいて、コー
ディネータ1230−2〜1230−4は、それぞれ、
通知に含まれる余裕度を表す値と、自ノード内の余裕度
を表す値とを比較し(矢印1202−1〜1202の3
参照)、通知された値がより大きい場合には、自ノード
内の適切なMAについて、ノード1200−1のコーデ
ィネータと交渉を開始する(矢印1203参照)。移動
するか否かを決定するために必要な情報は、交渉中に収
集されるので、通知を行なう際には、ノードに関する情
報に高い精度を必要としない。
【0062】以下、図13のフローチャートを参照し
て、より詳細に説明を加える。ある端末装置(図13に
おいては、端末装置「B」)のリソースマネージャは、
所定のタイミングで、端末装置「B」におけるリソース
の余裕度を表す値を調べ、これが所定の閾値を超えた場
合に、コーディネータ30−2に交渉開始要求を与える
(ステップ1301)。コーディネータ30−2は、通
信可能な状態となっている他の端末装置の各々に、交渉
開始要求を送信する(ステップ1302)。なお、図1
3においては、交渉開始要求が、端末装置「A」にのみ
送られているが、実際には、他の端末装置に対しても、
交渉開始要求はマルチキャストにより伝達されている。
【0063】交渉開始要求を受理した他の端末装置(図
13においては、端末装置「A」)のコーディネータ3
0−1は、自己の端末装置の余裕度を表す値と、交渉開
始要求に含まれる余裕度を表す値とを比較し(ステップ
1303)、通知された値、つまり、交渉開始要求に含
まれる値がより大きい場合には、端末装置「B」のコー
ディネータ30−2に対して、調査要求を伝達する(ス
テップ1311)。この調査要求は、端末装置「B」の
リソースマネージャ36−2に伝達される。その一方、
端末装置「A」のコーディネータ30−1は、自身の端
末装置のリソースマネージャ36−1に対しても、調査
要求を伝達する(ステップ1313)。以下、図7のス
テップ704〜708にそれぞれ対応する処理(ステッ
プ1314〜1318)が実行される。つまり、余裕度
を表す値により、交渉開始要求を受理した端末装置(図
13では、端末装置「A」)が、交渉すべきと判断する
と、当該端末装置と、先の交渉開始要求を発した端末装
置(図13では、端末装置「B」)との間で、端末装置
「A」中のいずれかのサービスMAを移動すべきか否か
の決定を含む処理が開始される。次いで、図8に示すよ
うな処理が実行され、所定の場合には、サービスMA
が、交渉開始要求を発した端末装置(端末装置「B」)
に移動し、そこで処理を実行する。
【0064】なお、調査要求を伝達する(ステップ13
11)のに先立って、コーディネータ30−1が、稼動
中のサービスMAの何れを移動させるのが、最も望まし
いかを、たとえば、先に述べた評価式を算出することで
決定しておくのが望ましい。これにより、調査要求にお
いて、決定されたサービスMAに関する情報を、端末装
置「B」に伝達することが可能となる。上述した仕組み
がない場合には、自ノードよりも大きなリソース量を割
り当てることが可能なノードがネットワーク上に存在し
ても、自ノードの環境が所定の移動条件より悪化するま
で交渉開始が要求されない。その結果、リソースに余裕
のあるノードを見出すことができない。これに対して、
本実施の形態によれば、リソースに余裕のあるノード
が、それを他のノードに通知することができ、他のノー
ドはリソースに余裕のあるノードに対して交渉を開始す
ることができる。
【0065】このように、本実施の形態によれば、リソ
ースマネージャを利用したリソース管理および他のノー
ドへの影響を考慮したMAの移動、並びに、リソースに
余裕のあるノードからの通知などにより、MAは各ノー
ドのリソースをより柔軟に利用することができ、アプリ
ケーションの効率的な処理を実現できる。本発明は、以
上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲
に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であ
り、それらも本発明の範囲内に包含されるものであるこ
とは言うまでもない。
【0066】たとえば、前記実施の形態においては、移
動の是非を判断するために、サービスMAの処理時間、
データ通信時間、および、場合によってサービスMAの
移動時間が利用されているが、これに加えて、他の条
件、たとえば、バッテリー残量などが考慮されても良
い。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、各端末装置のリソース
をより柔軟に利用でき、また、各端末装置においてアプ
リケーションの効率的な処理を実現できるシステムを提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本実施の形態にかかる端末装置の構
成を示すブロックダイヤグラムである。
【図2】 図2は、複数の端末装置の間におけるデータ
授受の概略を示す図である。
【図3】 図3は、本実施の形態にかかるサービスMA
および監視MAの構成とデータ授受の概略とを示す図で
ある。
【図4】 図4は、本実施の形態にかかるコーディネー
タをより詳細に示す図である。
【図5】 図5は、本実施の形態にかかる端末装置間の
サービスMAの移動に関する処理を示すフローチャート
である。
【図6】 図6は、本実施の形態にかかる端末装置間の
サービスMAの移動に関する処理を示すフローチャート
である。
【図7】 図7は、本実施の形態にかかる端末装置間の
サービスMAの移動に関する処理を示すフローチャート
である。
【図8】 図8は、本実施の形態にかかる端末装置間の
サービスMAの移動に関する処理を示すフローチャート
である。
【図9】 図9は、本実施の形態において、サービスM
Aの処理に割り当てるリソースを説明する図である。
【図10】 図10は、本実施の形態において、複数の
端末装置において稼動しているMAを概略的に示す図で
ある。
【図11】 図11は、本実施の形態にかかる処理時間
の評価を説明するためのグラフである。
【図12】 図12は、本実施の形態において、リソー
スに余裕のある端末装置へのサービスMAの移動に際し
て実行される処理を概略的に示す図である。
【図13】 図13は、本実施の形態にかかる端末装置
間のサービスMAの移動に関する他の処理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 端末装置 18 ミドルウェア 22 エージェント管理部 23 サービスMA群 24 監視MA群 26 モバイルエージェント実行環境 28 マネージャ 30 コーディネータ 32 サービスMA 34 監視MA 36 リソースマネージャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡宅 泰邦 東京都中央区八丁堀四丁目7番1号 日本 テレコム株式会社内 Fターム(参考) 5B045 BB42 GG04 GG15 5B085 AA01 AA04 AC03 BG02 BG07 CA02 CA04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末装置で、アプリケーションの依頼に
    応答して、ミドルウェア中の種々の移動可能なエージェ
    ントである1以上のサービスモバイルエージェント(サ
    ービスMA)を稼動して、当該アプリケーションの機能
    を実現する情報処理方法において、 あるサービスMAの移動ポリシに基づき、当該サービス
    MAを移動させるための条件が満たされる場合に、コー
    ディネータにおいて、エリアポリシにしたがって、通信
    可能な他の端末装置に対して、調査を要求し、当該他の
    端末装置のコーディネータに、当該他の端末装置におい
    て、サービスMAが移動することに伴う影響度を調査さ
    せるとともに、前記自己の端末装置において、サービス
    MAが移動することに伴う影響度を調査するステップ
    と、 前記他の端末装置からの調査結果および自己の調査結果
    を受理し、前記サービスMAの移動に伴う影響度を考慮
    して、サービスMAを動作させるのに適した端末装置を
    選択するステップと、 前記サービスMAに対して、選択された端末装置が他の
    端末装置である場合に、当該他の端末装置への移動を要
    求するステップと、 前記サービスMAにおいて、移動要求に応答し、前記選
    択された他の端末装置に移動して、処理を実行するステ
    ップとを備えたことを特徴とする情報処理方法。
  2. 【請求項2】 さらに、リソースマネージャにおいて、
    端末装置において動作するサービスMAに与えるべきリ
    ソースの割当量を、サービスMAの数および各サービス
    MAの属性にしたがって動的に決定するステップを備
    え、 前記調査するステップが、 前記コーディネータにおいて、前記リソースマネージャ
    に対して、前記サービスMAの移動後の各サービスMA
    への新たなリソースの割当量の算出を要求するステップ
    と、 前記新たなリソースの割当量に基づき、前記影響度を表
    す値を算出するステップとを有することを特徴とする請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記影響度を表す値を算出するステップ
    が、 各サービスMAにおける処理時間の予想値を算出するス
    テップを含み、 前記サービスMAを動作させるのに適した端末装置を選
    択するステップが、 前記移動前後の各サービスMAの処理に関する予想値の
    最大値に基づき、端末装置を選択するステップを有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記端末装置を選択するステップが、 サービスMAの移動元となる端末装置における最大値
    が、サービスMAの移動先の候補となる端末装置におけ
    る最大値以上である場合に、当該候補となる端末装置
    を、サービスMAを動作させるのに適した端末装置と決
    定するステップを含むことを特徴とする請求項3に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 さらに、予想値を算出するステップが、
    サービスMAにおけるデータ通信時間および/またはサ
    ービスMAの移動時間を考慮して、値を算出することを
    特徴とする請求項3または4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記端末装置における予想値を算出する
    ステップが、 前記端末装置におけるi番目のサービスMAが他の端
    末装置に移動する可能性がある場合に、 max{f(j,r)}=サービスMAの処理時間
    +サービスMAのデータ通信時間 (ただし、jは、j番目のサービスMA、rはサービス
    MAが移動する前のリソース割当量を示す)を、サー
    ビスMAの移動前の予想値として算出するステップと、 max{f(j,r’)}=サービスMAの処理時
    間+サービスMAのデータ通信時間+(サービスMA
    の移動時間(j=iの場合)または0(j≠i)の場
    合) (ただし、jは、j番目のサービスMA、r’はサービ
    スMAが移動した後のリソース割当量を示す)を、サ
    ービスMAの移動後の予想値として算出するステップと
    を有することを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 さらに、サービスMAにおいて、モバイ
    ルエージェント間およびアプリケーションとの間に介在
    するマネージャを介して、定められた監視項目の調査を
    実行する1以上の監視モバイルエージェント(監視M
    A)に、当該監視項目の調査を依頼するステップと、 前記サービスMAにおいて、所定の移動ポリシをコーデ
    ィネータに登録するステップと、 前記コーディネータにおいて、前記監視MAからの通知
    を受理して、端末装置間における交渉を開始するステッ
    プとを備え、 前記交渉の中で、前記移動ポリシを参照して、前記サー
    ビスMAの移動先を決定することを特徴とする請求項1
    ないし6の何れか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 アプリケーションの依頼に応答して、ミ
    ドルウェア中の種々の移動可能なエージェントである1
    以上のサービスモバイルエージェント(サービスMA)
    を動作させて、当該アプリケーションの機能を実現する
    情報処理方法において、 リソースマネージャにおいて、端末装置において動作す
    るサービスMAに与えるべきリソースの割当量を管理す
    るステップと、 前記リソースマネージャにおいて、リソースの余裕度を
    表す値を算出するステップと、 前記余裕度を表す値が所定の閾値を超えた場合に、コー
    ディネータに、他の端末装置への交渉開始を要求するス
    テップと、 前記コーディネータにおいて、エリアポリシにしたがっ
    て、通信可能な他の端末装置に対して、その余裕度を表
    す値を調査させて、他の端末装置におけるサービスMA
    を移動させるための交渉を促すステップと、 前記他の端末装置のコーディネータにおいて、サービス
    MAの移動の是非を判断するステップと、 サービスMAを移動すべき場合に、当該他の端末装置で
    稼動中の所定のサービスMAに対して、前記端末装置へ
    の移動を要求するステップと、 前記サービスMAにおいて、移動要求に応答し、前記端
    末装置に移動して、処理を実行するステップとを備えた
    ことを特徴とする情報処理方法。
  9. 【請求項9】 さらに、リソースマネージャにおいて、
    端末装置において動作するサービスMAに与えるべきリ
    ソースの割当量を、サービスMAの数および各サービス
    MAの属性にしたがって動的に決定するステップを備え
    たことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記余裕度を表す値を算出するステッ
    プが、 (1−R/R)で表されるリソース余裕率(ここ
    に、Rは、全リソース量、Rは、端末装置で稼動す
    る各サービスMAが最小限必要とするリソース量の総
    和)を算出するステップを有することを特徴とする請求
    項8または9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記余裕度を表す値を算出するステッ
    プが、 (R−R)で表されるリソース余裕量(ここに、R
    は、全リソース量、Rは、端末装置で稼動する各サ
    ービスMAが最小限必要とするリソース量の総和)を算
    出するステップを有することを特徴とする請求項8また
    は9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記移動の是非を判断するステップ
    が、 前記他の端末装置において、自己の余裕度を示す値よ
    り、前記端末装置に関する余裕度を示す値が大きい場合
    に、前記移動のための交渉を開始するステップを有する
    ことを特徴とする請求項8ないし11の何れか一項に記
    載の方法。
  13. 【請求項13】 さらに、前記交渉の開始に引き続い
    て、 前記他の端末装置のコーディネータにおいて、前記端末
    装置に対して、調査を要求し、当該端末装置のコーディ
    ネータに、当該端末装置において、前記他の端末装置で
    稼動している所定のサービスMAが移動することに伴う
    影響度を調査させるとともに、前記自己の端末装置にお
    いて、サービスMAが移動することに伴う影響度を調査
    するステップと、 前記端末装置からの調査結果および自己の調査結果を受
    理し、前記サービスMAの移動に伴う影響度を考慮し
    て、サービスMAを移動させるべきか否かを判断するス
    テップを備えたことを特徴とする請求項12に記載の方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006033646A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Sony Corp 情報処理システム及び情報処理方法、並びにコンピュータプログラム
US8046466B2 (en) 2006-08-01 2011-10-25 Hitachi, Ltd. System and method for managing resources
JP7448703B2 (ja) 2020-12-24 2024-03-12 株式会社日立製作所 情報処理システム及び情報処理システムにおけるデータ配置方法

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