JP2008032170A - 傾き調整装置及び投射型画像表示装置 - Google Patents
傾き調整装置及び投射型画像表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008032170A JP2008032170A JP2006208328A JP2006208328A JP2008032170A JP 2008032170 A JP2008032170 A JP 2008032170A JP 2006208328 A JP2006208328 A JP 2006208328A JP 2006208328 A JP2006208328 A JP 2006208328A JP 2008032170 A JP2008032170 A JP 2008032170A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tilting
- moving
- tilt
- pivot
- support member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
- Projection Apparatus (AREA)
Abstract
【課題】簡単な操作で被調整体の傾きを調整することが出来る傾き調整装置及び該傾き調整装置を備えた投射型画像表示装置を提供することにある。
【解決手段】例えば、投射型画像表示装置の箱体のような被調整体と連動して傾動する傾動部41と、該傾動部41を枢軸54で傾動可能に支持する支持部材12と、前記傾動部41及び支持部材12に挟まれ、前記枢軸54に対して接離する方向に移動する移動部材8とを備え、該移動部材8の前記方向への移動が前記傾動部41を傾動さするように構成する。
【選択図】図5
【解決手段】例えば、投射型画像表示装置の箱体のような被調整体と連動して傾動する傾動部41と、該傾動部41を枢軸54で傾動可能に支持する支持部材12と、前記傾動部41及び支持部材12に挟まれ、前記枢軸54に対して接離する方向に移動する移動部材8とを備え、該移動部材8の前記方向への移動が前記傾動部41を傾動さするように構成する。
【選択図】図5
Description
本発明は、設置面に対する被調整体の傾きを調整する傾き調整装置及び該傾き調整装置を備える投射型画像表示装置に関する。
投射型画像表示装置、測量装置、精密実験装置等は床又はテーブルに設置する場合、正しく使用するため、設置面に対する装置本体の高さ又は傾きを調整する必要がある。
そこで、装置本体の傾きを容易に調整することが出来るように、様々な工夫が施された傾き調整装置(以下、アジャスタと言う)を設けた装置が提案されている。特許文献1には、外装ケースの天面に設けられたアジャスタボタンの押下げ操作により底面から脚体が出没するアジャスタを外装ケースの前方略中央部に備え、アジャスタボタンに親指を当てた場合に少なくとも親指以外の数本の指が掛かる指当部を備える投射型画像表示装置が提案されている。この指当部に指を掛けることにより、投射型画像表示装置を片手で安定して把持した状態で、確実に外装ケースの傾きを調整することが出来る。
特許文献2には、自重により落下するフット及びこのフットを固定するためのボタンを備えてフットの長さを調整することにより、装置本体の傾きを大まかに調整する一方、フット自体を旋回させるとフット自体が上下に微小移動するように構成することにより、装置本体の傾きを微調整できる投射型画像表示装置が提案されている。
また特許文献3には、装置の外装ケースの外部にツマミを取り付け、このツマミを回転することにより調整脚の突出量を調整し、装置本体の高さ又は傾きを調整出来る投射型画像表示装置が提案されている。
特開2004−54039号公報
特開2000−347289号公報
特開2006−106487号公報
しかしながら、上述のような投射型画像表示装置はいずれも、投射型画像表示装置の傾きの調整が、一つ又は複数の脚の高さを調整することによって行われるものであるので以下のような問題がある。一つの脚の高さを調整して傾きを調整する投射型画像表示装置は、調整すべき量が大きい場合、投射型画像表示装置本体から突出する脚の長さが長くなるので投射型画像表示装置の支持が不安定になる。また、脚が複数ある投射型画像表示装置の場合は、傾きの微調整のために脚を回転させる必要があるが、実際には脚が投射型画像表示装置を支持しているので回転し難い。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被調整体(例えば、投射型画像表示装置においては箱体)と連動して傾動する傾動部材と、該傾動部材を枢軸で傾動可能に支持する支持部材と、前記傾動部材及び支持部材に挟まれ、前記枢軸に対して接離する方向に移動する移動部材とを備え、該移動部材の前記方向への移動が前記傾動部材を傾動させるように構成することにより、前記移動部材を移動させるだけで、前記傾動部材を傾動させ、該傾動部材と連動している前記被調整体の傾きを調整することが出来る傾き調整装置及び投射型画像表示装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、前記移動部材の移動を案内する案内部材の前記移動部材と接する面が、前記移動部材の移動方向のテーパ面であるように構成することにより、前記移動部材の移動で傾動する前記傾動部材の傾動角度がより広くなり、傾き調整の可能な範囲がより広くなる傾き調整装置及び投射型画像表示装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、前記傾動部材の前記支持部材側の面の両端に柱を備え、前記支持部材には、前記柱に嵌合して案内する案内孔を備えることにより、前記傾動部材が傾動する際、少なくとも一つの柱が前記案内孔に挿入されて案内され、安定した動作が確保出来る傾き調整装置及び投射型画像表示装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、前記枢軸及び該枢軸に嵌着された歯車を回転させるための操作部材を備え、前記移動部材には前記歯車に噛合するラックを備えることにより、前記操作部材を回転させる操作だけで前記移動部材を移動させ、前記傾動部材が傾動し、該傾動部材と連動して傾動する被調整体の傾きを簡単に調整することが出来る傾き調整装置及び投射型画像表示装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、前記支持部材の前記傾動部材側の面に対して垂直な方向に移動する脚を備えることにより、該脚の移動を調整し、傾きを粗調整することができる傾き調整装置及び投射型画像表示装置を提供することにある。
本発明に係る傾き調整装置は、被調整体の設置面に対する傾きを調整する傾き調整装置において、前記被調整体と連動して傾動する傾動部材と、枢軸により前記傾動部材を傾動可能に枢支しており、設置面に定置すべき支持部材と、該支持部材及び前記傾動部材に挟まれ、前記枢軸に対して接離する方向に移動することにより前記傾動部材を傾動させる移動部材とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、前記移動部材が前記枢軸へ近づくことにより、また、前記枢軸から離れることにより、傾動可能に枢支された前記傾動部材は夫々反対方向へ傾動し、該傾動部材に連動された被調整体も共に傾動し、被調整体の設置面に対する傾きが変わる。
本発明に係る傾き調整装置は、前記傾動部材の前記支持部材側の面又は前記支持部材の前記傾動部材側の面には、前記移動部材の移動を案内する案内部材を設けており、該案内部材は、前記移動部材と接する面が前記移動部材の移動方向のテーパ面としてあることを特徴とする。
本発明にあっては、前記移動部材の移動を案内する案内部材の前記移動部材と接する面が、前記移動部材の移動方向のテーパ面である。例えば、前記傾動部材の前記支持部材側の面に前記案内部材が設けられており、前記テーパ面は前記傾動部材の前記支持部材側の面に対して垂直な方向の長さが前記移動部材の移動方向の両端側に向けて漸次的に増加するように設けられているとする。前記移動部材が前記案内部材に案内され、前記枢軸から離れる方向に移動する場合、前記移動部材は前記テーパ面の前記長さが長くなる方向へ移動することとなる。つまり、前記移動部材が、前記テーパ面及び前記案内部材を介して前記傾動部材を押し上げるようになり、傾動可能に枢支された前記傾動部材が前記支持部材から離れる方向に傾動する。一方、前記移動部材が前記枢軸に近づく方向に移動する場合、前記テーパ面の前記長さが短くなる方向へ移動することとなり、前記傾動部材は前記支持部材に近づく方向に傾動する。このような傾動部材の傾動により、前記傾動部材に連動される被調整体の傾きが変る。なお、前記テーパ面は前記高さが前記移動部材の移動方向の両端側に向けて漸次的に減少するように設けても良い。また、前記案内部材は前記支持部材の前記傾動部材側の面に設けても良い。
本発明に係る傾き調整装置は、前記傾動部材は矩形板状を成し、前記傾動部材は、前記支持部材側の面の両端に柱を備え、前記支持部材は、前記柱に嵌合して案内する案内孔を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、前記傾動部材が傾動する場合、少なくとも1つの柱が、該柱に対向する位置の案内孔に挿入され、前記傾動部材の傾動を案内する。
本発明に係る傾き調整装置は、前記枢軸には歯車が嵌着され、前記枢軸を回転させるための操作部材を前記枢軸の端部に備えており、前記移動部材は、前記歯車と噛合するラックを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、前記操作部材を回転させることにより、前記歯車が回転し、前記歯車の回転は、前記ラックに伝達され、前記移動部材が前記支持部材の枢軸に対して接離する方向へ移動し、前記移動部材の移動は該移動部材の移動を案内する前記案内部材を介して前記傾動部材を傾動させる。
本発明に係る傾き調整装置は、前記支持部材の両端には、前記支持部材の前記傾動部材側の面に対して垂直な方向に移動する脚を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、例えば傾き調整量が大きい場合、前記脚の移動を調整して粗調整を行い、その後、前記移動部材を移動させる等の操作により微調整を行う。
本発明に係る投射型画像表示装置は、発光体を有する光源装置と、該光源装置から発せられる光で画像に係る変調光を生成する空間光変調素子と、該空間光変調素子が生成した変調光を被投影体に投影する投影レンズを有する箱体と、該箱体に前記傾動部材が取付けられた前述の本発明のいずれか一つの傾き調整装置とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、前記移動部材が前記支持部材及び前記傾動部材に挟まれ、前記移動部材の前記枢軸に対して接離する方向への移動が前記傾動部材を傾動させるように設けており、前記移動部材を前記方向に移動させ、前記傾動部材を傾動させることにより、前記傾動部材に取付けられた箱体も共に傾動し、該箱体の設置面に対する傾きが調整される。
本発明によれば、被調整体(例えば、投射型画像表示装置においては箱体)と連動して傾動する傾動部材が前記支持部材の枢軸により傾動可能に枢支され、前記移動部材の前記枢軸に対して接離する方向への移動が前記傾動部材を傾動させるように構成しているので、前記移動部材を移動させるだけで、前記傾動部材及び前記傾動部材と連動して前記被調整体が傾動し、設置面に対する傾きが変り、前記被調整体の設置面に対する傾きの調整が容易になる。
本発明によれば、前記移動部材の移動を案内する案内部材の前記移動部材と接する面が、前記移動部材の移動方向のテーパ面であるので、前記移動部材の移動によって傾動する前記傾動部材の傾動角度、つまり被調整体の傾きの調整可能範囲がより広くなる。
本発明によれば、前記傾動部材の前記支持部材側の面の両端に、柱を備え、前記支持部材には、前記柱に嵌合して案内する案内孔を備えているので、前記傾動部材が傾動する際、少なくとも一つの柱が前記案内孔に挿入されて支持され、安定した動作が確保出来る。
本発明によれば、前記枢軸及び該枢軸に嵌着された歯車を回転させるための操作部材を備え、前記移動部材には前記歯車に噛合するラックを備えているので、前記操作部材を回転させる簡単な操作だけで前記移動部材を移動させ、前記傾動部材が傾動し、該傾動部材と連動して傾動する被調整体の傾きを調整することが出来る上、前記操作部材の回転を微調整することにより、前記被調整体の傾きを微調整することが出来る。
本発明によれば、前記支持部材の前記傾動部材側の面に対して垂直な方向に移動する脚を備えているので、例えば傾き調整量が大きい場合、前記脚の移動を調整して粗調整を行い、その後前記移動部材を移動させて微調整を行い、傾き調整量が大きい場合であっても迅速に調整を行うことが出来る。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明の実施の形態に係る投射型画像表示装置を示す模式的正面図である。投射型画像表示装置は、箱体1と、該箱体1の正面側に取付けられた投影レンズ2とを備える。箱体1の底の外面であって該箱体1の正面側及び背面側には本発明の傾き調整装置3,3を夫々備えている。
図2は、本発明の実施の形態に係る投射型画像表示装置の内部構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態に係る投射型画像表示装置は光源装置20を備えている。光源装置20は、例えば超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等の発光体21を有しており、発光体21が発した白色光は、回転放物面状の反射鏡によって反射されてカラーホイール19を透過し、ロッドインテグレータ17に入射する。
カラーホイール19は、赤・緑・青の光を夫々透過させる扇状のカラーフィルタを周方向に配しており、カラーフィルタの回転通過域に光源装置20の投光域が位置するように配置されている。
カラーホイール19の中心部には、モータ駆動部22により回転駆動されるモータ18の出力軸が接続されており、モータ駆動部22はモータ18を等速回転させる。モータ18の回転は、マイクロコンピュータからなる制御部23によって制御される。
カラーホイール19が等速回転している場合、白色光は赤色、緑色及び青色のカラーフィルタに順次的に入射し、時系列で赤・緑・青の光に色時分割される。色時分割された光は、略長方形のロッドインテグレータ17の入射口に入射し、入射した光は、ロッドインテグレータ17の内面で反射を繰り返して均一な光となり、出射口から照明レンズ群16に入射する。
照明レンズ群16は、例えばコンデンサレンズ及びリレーレンズからなり、白色光を空間光変調素子14に入射させる。空間光変調素子14は例えばDMDからなり、画像データに係る画像の各ドットに対応付けられた複数の微小可動ミラーを備えている。空間光変調素子14にはDMD駆動部15が接続されており、DMD駆動部15は、制御部23から与えられた画像データに基づいて、色時分割された赤・緑・青の光が、投影レンズ2へ又は投影レンズ2外へ選択的に反射するように、各微小可動ミラーを選択的に±10度傾ける。空間光変調素子14に入射した光は、空間光変調素子14の微小可動ミラーにより光変調され、光変調された変調光は、投影レンズ2に入射する。
投影レンズ2は、変調光、即ち画像を拡大表示する光を被投影体25に投影する。その結果、画像データに係る画像が被投影体25に色時分割表示される。
図3は、本発明の実施の形態に係る傾き調整装置を示す斜視図、図4は、部分縦断面図、図5は、傾き調整装置の構成部材を示す分解斜視図である。
傾き調整装置3は、箱体1の両側面間の寸法と略等しい長さを有し、傾動により箱体1の設置面に対する傾きを変えるチャンネル部材4と、該チャンネル部材4に対向配置され、チャンネル部材4を傾動可能に支持する支持部材12とから成る。支持部材12は後述の移動部材8を収納する直方体形状の収納ケース5と、脚部材6,6とから成り、該脚部材6,6は、収納ケース5と等しい高さを有し、下面が開口している連結筒7,7を介して収納ケース5の両側に夫々設けられている。収納ケース5と、連結筒7,7と、後述の脚支持部61,61とは一体成形されている。
チャンネル部材4は、溝形鋼の形状を成している。チャンネル部材4のウェブは、箱体1に取付けられて該箱体1と連動して傾動する傾動部41であり、チャンネル部材4のフランジは傾動部41の傾動を案内するガイド部42である。ガイド部42,42は収納ケース5の高さと等しい高さを有し、長手方向の長さは傾動部41の長辺より少し短い。傾動部41の下面の長手方向の両端には、傾動部41の傾動を案内する円筒形状の柱44,44を設けている。柱44,44から中央側の傾動部41の下面には、後述の移動部材8の被挟持部材83,83を回転可能に挟持及び案内する案内部材として楔部43,43を設けており、楔部43,43は収納ケース5内に略収納される。楔部43,43は傾動部41の厚み方向の高さが、傾動部41の長手方向の中央側に向けて漸次増加する縦断面視直角三角形の形状を成す。楔部43,43は周面に被挟持部材83,83を案内する傾斜溝(テーパ面)47,47を有している。また、傾動部41の下面の長手方向の中央部には、厚み方向が傾動部41の長手方向と直交する2つの傾動支持板部45,45が、傾動部41の幅方向に適宜隔てて設けられている。傾動支持板部45,45は貫通孔46,46を夫々有し、貫通孔46,46を後述の枢軸54が貫くことにより、傾動部41は傾動可能に支持されている。傾動部41と、ガイド部42,42と、柱44,44と、楔部43,43と、傾動支持板部45,45とは一体成形されている。
収納ケース5は、上面に傾動部41に倣う形状の開口を有し、該開口は、傾動部41により蓋されている。収納ケース5の底の内面の長手方向の両側には、該内面の長手方向に沿って水平溝52,52を設けている。水平溝52,52は、前記傾斜溝47,47と略等しい長さを有する。また、収納ケース5は中に、前記底の内面を長手方向に移動する移動部材8を備えており、該移動部材8は水平溝52,52及び前記傾斜溝47,47により挟持及び案内される。また、収納ケース5は前記底の内面の両長辺側の側面の中央付近であって対向する位置に、回転支持孔53,53を設けており、枢軸54は回転支持孔53,53を介して収納ケース5を貫通している。枢軸54の一端部には抜け止め頭部を設けており、中間部には移動部材8を移動させるための歯車51を嵌着し、他端部には歯車51を回転させるための操作部材48を嵌着している。
連結筒7,7の上面であって前記柱44,44に対向する位置は、柱44,44の高さ方向への移動を案内する案内孔71,71を有している。
移動部材8は、傾斜溝47,47及び水平溝52,52によって回転可能に挟持される球形状の被挟持部材83,83と、収納ケース5の長手方向に沿って設けられ、被挟持部材83,83を回転可能に支持するU字形状の支持腕部81,81と、夫々の支持腕部81,81の屈曲した一端部を連結する連結板部82とから成る。各被挟持部材83,83は軸により支持されており、該軸の回転軸が収納ケース5の長手方向と直交するように前記軸の両端を支持腕部81,81の他端部が支持している。連結板部82は収納ケース5の長手方向と同一方向を長手方向とする矩形を有し、連結板部82の下面には、前記歯車51と噛合するラック24を設けている。移動部材8は、歯車51の回転によって移動する際、一端の被挟持部材83が該被挟持部材83を挟持する楔部43の最低高さ位置に達し、他端の被挟持部材83が該被挟持部材83を挟持する楔部43の最高高さ位置に達するように構成されている。
脚部材6,6は、脚体9,9と、脚体9,9を上下方向へ移動可能に支持する脚支持部61,61とからなる。脚支持部61,61は、自重により移動する脚体9,9を規制するためのストッパー(図示しない)と、該ストッパーを操作する調整レバー65,65とを有する。脚体9,9は、円筒状の柱部91,91を備え、柱部91,91の一端部には脚体9,9を箱体1に取り付けるための嵌込部92,92を設けており、他端部には柱部91,91を支持する円板状の基盤部93,93を備えている。
以下、本発明の実施の形態に係る傾き調整装置の操作について説明する。図6は、本発明の実施の形態に係る投射型画像表示装置の操作を説明する部分縦断面図である。
図6(a)に示すように、傾き調整装置3の傾動部41が収納ケース5の底に対して水平である場合、歯車51はラック24の中間部と噛合しており、各被挟持部材83,83は、各傾斜溝47,47及び水平溝52,52の中間部に位置している。また、傾動部41の両端の柱44,44の端部は、案内孔71,71に夫々挿入されている。
まず、ユーザは調整レバー65,65を操作して脚体9,9を移動させることにより高さ及び傾きの粗調整を行う。調整レバー65,65を箱体1の方向に持上げる操作によってストッパー(図示しない)が柱部91,91から離れ、脚体9,9が設置面に向かって移動する。また、調整レバー65,65から手を離すことによってストッパー(図示しない)が柱部91,91を挟止し、脚体9,9の移動を止めることが出来る(図6(b))。
次いで、操作部材48を回転操作することにより、傾きの微調整を行う。操作部材48を回転させた場合、歯車51が回転し、歯車51の回転がラック24に伝達されて移動部材8の水平移動に変わり、移動部材8は収納ケース5の長手方向の一方向へ移動する(図6(c))。この場合、移動部材8の両端の被挟持部材83,83は、傾斜溝47,47及び水平溝52,52に挟持及び案内されながら回転して前記一方向へ移動する。詳しくは、一方の被挟持部材83は、傾動部41の一端部側に、他方の被挟持部材83は、傾動部41の中央側に近づくこととなる。つまり、楔部43,43(又は傾斜溝47,47)は何れも傾動部41の厚み方向の高さが、傾動部41の中央側に向けて漸次増加しているので、一方の被挟持部材83は一楔部43の高さが減少する方向へ、他方の被挟持部材83は、他楔部43の高さが増加する方向へ移動するようになり、他方の被挟持部材83は、他楔部43を介して傾動部41を押し上げながら移動することとなる。したがって、傾動部41は枢軸54を中心に前記一端部が前記一方の被挟持部材83に近づく、且つ、他端部が前記他方の被挟持部材83から離れる方向に傾動する。このような傾動部41の傾動により、傾動部41に取り付けられた箱体1の設置面に対する傾きを変える。
上述の実施の形態においては、楔部43,43(又は傾斜溝47,47)の傾動部41の厚み方向の高さが、傾動部41の中央側に向けて漸次増加する場合について説明したが、これに限るものではなくい。図7は、本発明の実施の形態に係る投射型画像表示装置の楔部の一例を示す部分縦断面図である。図7に示すように、楔部43,43の傾動部41の厚み方向の高さが、傾動部41の両端に向けて漸次増加するようにしても良い。この場合は、操作部材48の回転に係る傾動部41の傾動方向が、上述の実施の形態の場合と反対になる。
また、上述の実施の形態においては、操作部材48の回転によって移動部材8が移動する場合について説明したが、これに限るものではない。図8は、本発明の実施の形態に係る投射型画像表示装置の移動部材を移動させるレバーの一例を示す斜視図である。前記枢軸54とは別に、移動部材8を移動させるためのレバー10を、収納ケース5の底の内面に対して垂直方向へ上下動可能に連結板部82へ設ける。また、収納ケース5の前記底の内面の両長辺側の側面のうちいずれかの一面に、レバー10を段階的に係持するための段階係持部11を設ける。従って、レバー10をスライドさせることにより、移動部材8を移動させ、レバー10を前記段階係持部11に係持することにより、移動を止めるようにしても良い。
また、上述の実施の形態においては、楔部43,43が傾動部41に設けられた場合について説明したが、これに限るものではなく、前記傾動部41の下面に対向する収納ケース5の底の内面に設けても良い。
また、上述の実施の形態においては、2つの楔部43,43が相互離隔して設けられた場合について説明したが、これに限るものではなく、2つの楔部43,43が相互接触するように構成しても良い。
また、上述の実施の形態においては、被挟持部材83,83が移動部材8の両端に回転可能に支持され、傾斜溝47,47及び水平溝52,52に挟持されながら回転して移動する場合について説明したが、これに限るものではない。被挟持部材83,83の回転が不可能であっても、傾斜溝47,47及び水平溝52,52によって移動可能に挟持されていれば足りる。
また、上述の実施の形態においては、投射型画像表示装置を例として説明したが、これに限るものではなく、例えば測量機器、三脚台などにも適用できる。
1 箱体
2 投影レンズ
3 傾き調整装置
5 収納ケース
8 移動部材
9 脚体
12 支持部材
14 空間光変調素子
20 光源装置
21 発光体
24 ラック
25 被投影体
41 傾動部
43 楔部
44 柱
47 傾斜溝(テーパ面)
48 操作部材
51 歯車
54 枢軸
71 案内孔
2 投影レンズ
3 傾き調整装置
5 収納ケース
8 移動部材
9 脚体
12 支持部材
14 空間光変調素子
20 光源装置
21 発光体
24 ラック
25 被投影体
41 傾動部
43 楔部
44 柱
47 傾斜溝(テーパ面)
48 操作部材
51 歯車
54 枢軸
71 案内孔
Claims (6)
- 被調整体の設置面に対する傾きを調整する傾き調整装置において、
前記被調整体と連動して傾動する傾動部材と、
枢軸により前記傾動部材を傾動可能に枢支しており、設置面に定置すべき支持部材と、
該支持部材及び前記傾動部材に挟まれ、前記枢軸に対して接離する方向に移動することにより前記傾動部材を傾動させる移動部材と
を備えることを特徴とする傾き調整装置。 - 前記傾動部材の前記支持部材側の面又は前記支持部材の前記傾動部材側の面には、前記移動部材の移動を案内する案内部材を設けており、
該案内部材は、前記移動部材と接する面が前記移動部材の移動方向のテーパ面としてあることを特徴とする請求項1に記載の傾き調整装置。 - 前記傾動部材は矩形板状を成し、
前記傾動部材は、前記支持部材側の面の両端に柱を備え、
前記支持部材は、前記柱に嵌合して案内する案内孔を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の傾き調整装置。 - 前記枢軸には歯車が嵌着され、前記枢軸を回転させるための操作部材を前記枢軸の端部に備えており、
前記移動部材は、前記歯車と噛合するラックを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の傾き調整装置。 - 前記支持部材の両端には、前記支持部材の前記傾動部材側の面に対して垂直な方向に移動する脚を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の傾き調整装置。
- 発光体を有する光源装置と、
該光源装置から発せられる光で画像に係る変調光を生成する空間光変調素子と、
該空間光変調素子が生成した変調光を被投影体に投影する投影レンズを有する箱体と、
該箱体に前記傾動部材が取付けられた請求項1乃至5のいずれか一つに記載の傾き調整装置と
を備えることを特徴とする投射型画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006208328A JP2008032170A (ja) | 2006-07-31 | 2006-07-31 | 傾き調整装置及び投射型画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006208328A JP2008032170A (ja) | 2006-07-31 | 2006-07-31 | 傾き調整装置及び投射型画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008032170A true JP2008032170A (ja) | 2008-02-14 |
Family
ID=39121813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006208328A Pending JP2008032170A (ja) | 2006-07-31 | 2006-07-31 | 傾き調整装置及び投射型画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008032170A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102466959A (zh) * | 2010-11-04 | 2012-05-23 | 亚洲光学股份有限公司 | 投影机的倾角调整机构 |
CN102865439A (zh) * | 2011-07-06 | 2013-01-09 | 伟如宝株式会社 | 转接器装置 |
-
2006
- 2006-07-31 JP JP2006208328A patent/JP2008032170A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102466959A (zh) * | 2010-11-04 | 2012-05-23 | 亚洲光学股份有限公司 | 投影机的倾角调整机构 |
CN102466959B (zh) * | 2010-11-04 | 2013-10-23 | 亚洲光学股份有限公司 | 投影机的倾角调整机构 |
CN102865439A (zh) * | 2011-07-06 | 2013-01-09 | 伟如宝株式会社 | 转接器装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7160975B2 (ja) | プロジェクタ | |
US7354160B2 (en) | Projector with adjustable image offset | |
JP2011186434A (ja) | 画像投写装置 | |
JP2004029356A (ja) | 画像投影装置 | |
US7993011B2 (en) | Projection display device in which positions of projection lens unit and projection mirror unit relative to illumination optical systems are switched | |
JP2004233688A (ja) | プロジェクタの反射鏡調整装置 | |
JP5950639B2 (ja) | ホルダーおよびホルダーを有するプロジェクタ | |
JP2001318425A (ja) | プロジェクタ装置 | |
US7265798B2 (en) | Optical system for projection television | |
JP2008032170A (ja) | 傾き調整装置及び投射型画像表示装置 | |
KR100373934B1 (ko) | 액정 빔 프로젝터용 액정 얼라인 장치 | |
JP3120598U (ja) | プロジェクタ | |
KR100829104B1 (ko) | 프로젝터 | |
JP3087733U (ja) | ビデオプロジェクタ | |
US20060227304A1 (en) | Optical assembly for a projection system | |
JP2007163916A (ja) | プロジェクタ装置 | |
JP2004226720A (ja) | 投射レンズシフト装置 | |
JP3877659B2 (ja) | 投写型映像表示装置 | |
JP2004226719A (ja) | 投射レンズシフト装置 | |
JP2009053267A (ja) | 傾き調整装置及び投射型画像表示装置 | |
JP4454284B2 (ja) | 鏡筒支持装置及びプロジェクタ装置 | |
JP4033890B2 (ja) | 投写型映像表示装置 | |
JPH0561747U (ja) | 投写型表示装置の投写方向調整機構 | |
JP2002277957A (ja) | プロジェクタ | |
JP7171180B2 (ja) | 投射型表示装置 |