JP2008031763A - 高断熱壁面体。 - Google Patents
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Abstract
【課題】たとえ未熟な作業によっても真空断熱材に釘などが打ち込まれる心配はない高断熱壁面体を提供する。
【解決手段】支持板部とリブ部とを断面T字状に形成し、かつ一定の長さを備えたT型胴縁を使用する。このT型胴縁の支持板部とリブ部とで形成される内隅部に、連続気泡の発泡体または有機、無機繊維からなる芯材をガスバリヤ性の高い外装材で包装して真空密封する板状の断熱材である真空断熱材4の端部を取り付ける。
【選択図】図1
【解決手段】支持板部とリブ部とを断面T字状に形成し、かつ一定の長さを備えたT型胴縁を使用する。このT型胴縁の支持板部とリブ部とで形成される内隅部に、連続気泡の発泡体または有機、無機繊維からなる芯材をガスバリヤ性の高い外装材で包装して真空密封する板状の断熱材である真空断熱材4の端部を取り付ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、建築物の高断熱構造に関し、真空断熱材の取り付け構造に関するものである。
ガスバリヤ性に優れたラミネートフィルムからなる袋体に、芯材として連続気泡硬質プラスチック発泡体、無機粉体、無機繊維等を収納し、減圧密封した真空断熱材は、その優れた断熱性能ゆえ、家電製品や産業機器などに広く使用されている。
加えて、特許文献1に示されるように、地球環境保護の観点から建物の
省エネルギー化を目的として、真空断熱材の適用・施工方法が提案されている。
省エネルギー化を目的として、真空断熱材の適用・施工方法が提案されている。
特許文献1には、真空断熱材と構造用断熱材を複合一体化した断熱部材の施工方法が開示されているが、複合材を作る手間が発生してしまう。さらに、芯材を複数用いて外装材の一部に傷がついて内部の減圧度が損なわれたとしても、隣り合う芯材の減圧度は維持されたままに出来る構造も開示されているが、芯材のサイズが小さくなるほど外装材に起因するヒートリークの影響が大きくなり、優れた断熱性能を十分に発揮出来ないことになる。
特開2006−125051号公報。
上記したような従来の真空断熱材の取り付け構造にあっては、次のような問題点がある。
<1> 真空断熱材が高い断熱性能を維持できるのは、包装内が真空だからである。したがって包装を破損しないような慎重な取り扱いが常に要求される。
<2> 特に建材として利用する場合には壁板などに釘やホチキス針を打ち込むことが普通であるから、その打ち込み作業によって包装が破損する可能性が高く、断熱性能の維持には特に慎重さが要求され、墨出しなどに余分な手間が必要となり、作業能率が低下する。
<3> さらに真空断熱材に釘やビスが打たれても真空度を低下させないために、真空区域を小さい範囲に設定し真空断熱材に釘などが打たれて破損しても他の真空区域の真空度を低下させないような工夫がなされている。しかし上記したように、外装材のヒートリークの影響により十分な断熱性能が発揮出来ないことに加え、多数の区域に分ければそれだけ真空断熱材の製作費が上昇して高価なものとなってしまう。
<4> あるいは真空区域の周囲には縁取りをして、この縁取りに釘などを打設するように工夫した製品も提案されている。確かに縁取りを大きくすれば釘打ちが容易であるが、その部分は真空区域ではないから断熱効果をまったく期待できず、断熱効果を上げようとする元来の目的に反することになる。
<5> 真空断熱材の取り付け後に、通気層の確保と外側取付板の固定のために胴縁を取り付ける必要があるが、その際にも真空断熱材を破損しないために墨出し作業が必要であった。
<1> 真空断熱材が高い断熱性能を維持できるのは、包装内が真空だからである。したがって包装を破損しないような慎重な取り扱いが常に要求される。
<2> 特に建材として利用する場合には壁板などに釘やホチキス針を打ち込むことが普通であるから、その打ち込み作業によって包装が破損する可能性が高く、断熱性能の維持には特に慎重さが要求され、墨出しなどに余分な手間が必要となり、作業能率が低下する。
<3> さらに真空断熱材に釘やビスが打たれても真空度を低下させないために、真空区域を小さい範囲に設定し真空断熱材に釘などが打たれて破損しても他の真空区域の真空度を低下させないような工夫がなされている。しかし上記したように、外装材のヒートリークの影響により十分な断熱性能が発揮出来ないことに加え、多数の区域に分ければそれだけ真空断熱材の製作費が上昇して高価なものとなってしまう。
<4> あるいは真空区域の周囲には縁取りをして、この縁取りに釘などを打設するように工夫した製品も提案されている。確かに縁取りを大きくすれば釘打ちが容易であるが、その部分は真空区域ではないから断熱効果をまったく期待できず、断熱効果を上げようとする元来の目的に反することになる。
<5> 真空断熱材の取り付け後に、通気層の確保と外側取付板の固定のために胴縁を取り付ける必要があるが、その際にも真空断熱材を破損しないために墨出し作業が必要であった。
上記のような課題を解決するために、本発明の真空断熱材の取り付け構造は、支持板部とリブ部とを断面T字状に形成し、かつ一定の長さを備えたT型胴縁を使用し、このT型胴縁の支持板部とリブ部とで形成される内隅部に、連続気泡の発泡体あるいは有機、無機繊維からなる芯材をガスバリヤ性の高い外装材で包装して真空密封する板状の断熱材である真空断熱材の端部を取り付けて構成した高断熱壁面体を特徴としたものである。
本発明の真空断熱材の取り付け構造は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<1> 内壁下地板や壁面への真空断熱材の取り付けに際して、釘やネジ止めはT型胴縁に対して行うものであり、この位置は完全に真空断熱材の位置とはずれているから、たとえ未熟な作業によっても真空断熱材に釘などが打ち込まれる心配はない。
<2> T型胴縁と真空断熱材を事前に一体化しておき、その状態で内壁下地板などに取り付けるから、胴縁の取り付けと同時に真空断熱材の取り付けが完了することになる。逆に言えば、真空断熱材の取り付けと同時に胴縁の取り付けが完了することになる。
<3> このように二段階の工程を一度に完了させることができるから、特に広い面積に膨大な数の真空断熱材を取り付ける場合には大幅な作業の効率化、迅速化をはかることができる。
<4> 真空断熱材や繊維断熱材で内壁下地板を被覆した後には、その外側に縦胴縁、横胴縁だけが露出している。したがって作業員はその胴縁に外装材を釘打ちして取り付ける以外に方法はなく、誤って真空断熱材に釘打ちを行う可能性はない。
<5> このように、内壁下地板への真空断熱材の取り付けの段階、および真空断熱材を取り付けた後の外装材などの取り付けの段階においても表面に突出し、あるいは露出している胴縁を対象に釘打ちを行うだけであるから、未熟な作業員が扱っても真空断熱材に釘打ちを行うような状況は発生せず、真空断熱材を破損から完全に回避させることができる構造である。
<1> 内壁下地板や壁面への真空断熱材の取り付けに際して、釘やネジ止めはT型胴縁に対して行うものであり、この位置は完全に真空断熱材の位置とはずれているから、たとえ未熟な作業によっても真空断熱材に釘などが打ち込まれる心配はない。
<2> T型胴縁と真空断熱材を事前に一体化しておき、その状態で内壁下地板などに取り付けるから、胴縁の取り付けと同時に真空断熱材の取り付けが完了することになる。逆に言えば、真空断熱材の取り付けと同時に胴縁の取り付けが完了することになる。
<3> このように二段階の工程を一度に完了させることができるから、特に広い面積に膨大な数の真空断熱材を取り付ける場合には大幅な作業の効率化、迅速化をはかることができる。
<4> 真空断熱材や繊維断熱材で内壁下地板を被覆した後には、その外側に縦胴縁、横胴縁だけが露出している。したがって作業員はその胴縁に外装材を釘打ちして取り付ける以外に方法はなく、誤って真空断熱材に釘打ちを行う可能性はない。
<5> このように、内壁下地板への真空断熱材の取り付けの段階、および真空断熱材を取り付けた後の外装材などの取り付けの段階においても表面に突出し、あるいは露出している胴縁を対象に釘打ちを行うだけであるから、未熟な作業員が扱っても真空断熱材に釘打ちを行うような状況は発生せず、真空断熱材を破損から完全に回避させることができる構造である。
以下図面を参照にしながら本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
<1>前提条件。
本発明の構造は、いわゆる外断熱構造の建物に関するものである。
すなわち、建物の柱2の外側に内壁下地板3を取り付け、その内壁下地板3の外側に断熱材を取り付ける外断熱構造におけるものであり、その断熱材の一部として真空断熱材4を使用する。
以下の実施例では真空断熱材4を内壁下地板3への取り付けた構成について説明するが、取り付ける対象は例えばコンクリートの外壁であっても同様の構成を採用することができる。
なお、本明細書において「内側」とは建物において人が生活などに利用する側、「外側」とは外気にさらされている側を意味する。
また本明細書、特許請求の範囲の記載において「釘打ち」とは、一般の釘やコンクリート釘の打ち込み作業だけではなく、木ネジのネジ込み、ホチキスの針の打ち込み、コンクリート壁、柱へのアンカーボルトの打ち込み、ビス止めなど、公知の固定作業を広く含む意味で使用する。
本発明の構造は、いわゆる外断熱構造の建物に関するものである。
すなわち、建物の柱2の外側に内壁下地板3を取り付け、その内壁下地板3の外側に断熱材を取り付ける外断熱構造におけるものであり、その断熱材の一部として真空断熱材4を使用する。
以下の実施例では真空断熱材4を内壁下地板3への取り付けた構成について説明するが、取り付ける対象は例えばコンクリートの外壁であっても同様の構成を採用することができる。
なお、本明細書において「内側」とは建物において人が生活などに利用する側、「外側」とは外気にさらされている側を意味する。
また本明細書、特許請求の範囲の記載において「釘打ち」とは、一般の釘やコンクリート釘の打ち込み作業だけではなく、木ネジのネジ込み、ホチキスの針の打ち込み、コンクリート壁、柱へのアンカーボルトの打ち込み、ビス止めなど、公知の固定作業を広く含む意味で使用する。
<2>T型胴縁1。
本発明の構成では次に説明するようなT型胴縁1を使用する。
このT型胴縁1は一定の長さを備えた板材である支持板部11とリブ部12とによって構成する。
支持板部11もリブ部12も、釘打ちによる固定が可能な強度を備えた木製、合成樹脂製の板状の材料である。
この支持板部11とリブ部12を断面がT字状になるように一体に形成する。
断面がT字状であるから、支持板部11とリブ部12との取付部には内隅部13が形成される。
このT型胴縁1の支持板部11の表面には、その中心位置に、長さ方向に沿って釘打ちの案内部14を描くことができる。
案内部14として、たとえば長さ方向と並行に溝を刻設したり、直線、鎖線、黒点を描いたり、あるいは目印の釘穴を事前に開口して形成することができる。
この案内部14に沿って釘打ちを行えば、内壁下地板3の内側の柱2を狙って釘などを正確な位置へ打ち込むことができる。
またこのT型胴縁1を木製ではなく、発泡性樹脂で構成することができる。
このような公知の発泡性樹脂の中で、特に高い断熱性能を備えたものを採用すれば、T型胴縁1に取り付けた真空断熱材4とのつき合わせ部分からのヒートリークを軽減できる。
発泡性樹脂の一例として、例えばポリスチレン、FRP、ポリカーボネートなどを使用することができる。
本発明の構成では次に説明するようなT型胴縁1を使用する。
このT型胴縁1は一定の長さを備えた板材である支持板部11とリブ部12とによって構成する。
支持板部11もリブ部12も、釘打ちによる固定が可能な強度を備えた木製、合成樹脂製の板状の材料である。
この支持板部11とリブ部12を断面がT字状になるように一体に形成する。
断面がT字状であるから、支持板部11とリブ部12との取付部には内隅部13が形成される。
このT型胴縁1の支持板部11の表面には、その中心位置に、長さ方向に沿って釘打ちの案内部14を描くことができる。
案内部14として、たとえば長さ方向と並行に溝を刻設したり、直線、鎖線、黒点を描いたり、あるいは目印の釘穴を事前に開口して形成することができる。
この案内部14に沿って釘打ちを行えば、内壁下地板3の内側の柱2を狙って釘などを正確な位置へ打ち込むことができる。
またこのT型胴縁1を木製ではなく、発泡性樹脂で構成することができる。
このような公知の発泡性樹脂の中で、特に高い断熱性能を備えたものを採用すれば、T型胴縁1に取り付けた真空断熱材4とのつき合わせ部分からのヒートリークを軽減できる。
発泡性樹脂の一例として、例えばポリスチレン、FRP、ポリカーボネートなどを使用することができる。
<3>真空断熱材4。
T型胴縁1には真空断熱材4を取り付ける。
この真空断熱材4は、連続気泡の発泡体または有機、無機繊維からなる芯材をガスバリヤ性の高い外装材で包装して真空密封する板状の断熱材のことである。
このような真空断熱材4とはすでに複数のメーカーから市販されている公知の材料であり、かつ本発明は真空断熱材4そのものの発明ではないからその構造に関する詳細な説明は省略するが、市販のすべての真空断熱材4を対象として本発明の構成に組み込むことができる。
T型胴縁1には真空断熱材4を取り付ける。
この真空断熱材4は、連続気泡の発泡体または有機、無機繊維からなる芯材をガスバリヤ性の高い外装材で包装して真空密封する板状の断熱材のことである。
このような真空断熱材4とはすでに複数のメーカーから市販されている公知の材料であり、かつ本発明は真空断熱材4そのものの発明ではないからその構造に関する詳細な説明は省略するが、市販のすべての真空断熱材4を対象として本発明の構成に組み込むことができる。
<4>T型胴縁1との一体化。
上記したT型胴縁1に真空断熱材4を取り付ける。
こうしてT型胴縁1と真空断熱材4を一体化したものを、本明細書では「高断熱壁面体5」と称する。
真空断熱材4は、T型胴縁1の支持板部11とリブ部12とで形成される内隅部13に、真空断熱材4の縁を当接して接着テープなどで一体化する。
両者の一体化は、真空断熱材4および胴縁を内壁下地板3などに取り付けるまでの仮止めであるから、強固に一体化する必要はない。
上記したT型胴縁1に真空断熱材4を取り付ける。
こうしてT型胴縁1と真空断熱材4を一体化したものを、本明細書では「高断熱壁面体5」と称する。
真空断熱材4は、T型胴縁1の支持板部11とリブ部12とで形成される内隅部13に、真空断熱材4の縁を当接して接着テープなどで一体化する。
両者の一体化は、真空断熱材4および胴縁を内壁下地板3などに取り付けるまでの仮止めであるから、強固に一体化する必要はない。
<5>高断熱壁面体5の取り付け。
設計の段階で柱2の間隔など、各種の寸法が明らかになるから、その寸法に合わせたT型胴縁1や真空断熱材4を取り寄せる。
T型胴縁1の長さは、1本の柱2の長さより短く形成し、複数のT型胴縁1を鉛直方向に延長することによって長いT型胴縁1を構成する。
真空断熱材4の高さ方向の寸法は、T型胴縁1の長さと一致したものを製造する。
そして1本のT型胴縁1に1枚の真空断熱材4を取り付けて一体化して、1枚の高断熱壁面体5を工場や現場作業場で作成しておく。
柱2は内壁下地板3の内側に隠れているから、その位置は墨出しを行い、内壁下地板3の外側に線を引いておく。
そして高断熱壁面体5を内壁下地板3に押し当て、T型胴縁1の案内部14と内壁下地板3の柱2の墨出し線とを一致させる。
その状態で、案内部14にしたがって釘打ちを行い、釘をT型胴縁1のリブ部12を貫通して柱2に貫入させ、T型胴縁1を内壁下地板3に固定する。
T型胴縁1の固定と同時に、T型胴縁1と一体の真空断熱材4も内壁下地板3の表面に接触するから、接着テープなどを使って仮に固定する。
また、表面性が劣る真空断熱材を使用する場合や平滑性が劣る壁面に真空断熱材を固定する場合には、壁面と真空断熱材の隙間を無くすために予め壁面に柔軟性のある発泡体を壁面に設置する。
T型胴縁1の支持板部11はT字状にリブ部12と交差しているから、真空断熱材4のT型胴縁1を固定していない自由端に、新たなT型胴縁1を取り付けることによって真空断熱材4の両端をT型胴縁1の支持板部11で外側から確実に押さえることができる。
その後、真空断熱材4の外側に繊維断熱材を取り付けたり、胴縁の外側から外側仕上材を釘打ちするなどして外断熱構造の施工を完了する。
設計の段階で柱2の間隔など、各種の寸法が明らかになるから、その寸法に合わせたT型胴縁1や真空断熱材4を取り寄せる。
T型胴縁1の長さは、1本の柱2の長さより短く形成し、複数のT型胴縁1を鉛直方向に延長することによって長いT型胴縁1を構成する。
真空断熱材4の高さ方向の寸法は、T型胴縁1の長さと一致したものを製造する。
そして1本のT型胴縁1に1枚の真空断熱材4を取り付けて一体化して、1枚の高断熱壁面体5を工場や現場作業場で作成しておく。
柱2は内壁下地板3の内側に隠れているから、その位置は墨出しを行い、内壁下地板3の外側に線を引いておく。
そして高断熱壁面体5を内壁下地板3に押し当て、T型胴縁1の案内部14と内壁下地板3の柱2の墨出し線とを一致させる。
その状態で、案内部14にしたがって釘打ちを行い、釘をT型胴縁1のリブ部12を貫通して柱2に貫入させ、T型胴縁1を内壁下地板3に固定する。
T型胴縁1の固定と同時に、T型胴縁1と一体の真空断熱材4も内壁下地板3の表面に接触するから、接着テープなどを使って仮に固定する。
また、表面性が劣る真空断熱材を使用する場合や平滑性が劣る壁面に真空断熱材を固定する場合には、壁面と真空断熱材の隙間を無くすために予め壁面に柔軟性のある発泡体を壁面に設置する。
T型胴縁1の支持板部11はT字状にリブ部12と交差しているから、真空断熱材4のT型胴縁1を固定していない自由端に、新たなT型胴縁1を取り付けることによって真空断熱材4の両端をT型胴縁1の支持板部11で外側から確実に押さえることができる。
その後、真空断熱材4の外側に繊維断熱材を取り付けたり、胴縁の外側から外側仕上材を釘打ちするなどして外断熱構造の施工を完了する。
<6>他の実施例。
以上の実施例では、高断熱壁面体5を内壁下地板3に取り付ける構成を説明したが、前記したようにコンクリートの外壁の外側に高断熱壁面体5を取り付けて外断熱構造を構成することも可能である。
また、以上の実施例ではT型胴縁1を縦方向の胴縁として使用する場合だけについて説明したが、「縦」胴縁と限定していないのは、このT型胴縁1を水平方向の横胴縁として使用することも可能だからである。
その場合にはT型胴縁1の下に真空断熱材4がぶら下がるような状態でT型胴縁1と真空断熱材4を一体化することになる。
さらに壁面への取り付けだけではなく、天井面の構築の場合にも本発明の高断熱壁面体5を使用して同様の構成を採用することができる。
その場合には上記の実施例の内壁下地板3は天井下地板と読み替えることになる。
以上の実施例では、高断熱壁面体5を内壁下地板3に取り付ける構成を説明したが、前記したようにコンクリートの外壁の外側に高断熱壁面体5を取り付けて外断熱構造を構成することも可能である。
また、以上の実施例ではT型胴縁1を縦方向の胴縁として使用する場合だけについて説明したが、「縦」胴縁と限定していないのは、このT型胴縁1を水平方向の横胴縁として使用することも可能だからである。
その場合にはT型胴縁1の下に真空断熱材4がぶら下がるような状態でT型胴縁1と真空断熱材4を一体化することになる。
さらに壁面への取り付けだけではなく、天井面の構築の場合にも本発明の高断熱壁面体5を使用して同様の構成を採用することができる。
その場合には上記の実施例の内壁下地板3は天井下地板と読み替えることになる。
1:T型胴縁
11:支持板部
12:リブ部
13:内隅部
14:案内部
2:柱
3:内壁下地板
4:真空断熱材
5:高断熱壁面体
11:支持板部
12:リブ部
13:内隅部
14:案内部
2:柱
3:内壁下地板
4:真空断熱材
5:高断熱壁面体
Claims (3)
- 支持板部とリブ部とを断面T字状に形成し、かつ一定の長さを備えたT型胴縁を使用し、
このT型胴縁の支持板部とリブ部とで形成される内隅部に、
連続気泡の発泡体あるいは無機、有機繊維などで形成される芯材をガスバリヤ性の高い外装材で包装して真空密封する板状の断熱材である真空断熱材の端部を取り付けて構成した、
高断熱壁面体。
- このT型胴縁の支持板部の表面には、長さ方向と並行に案内部を形成しておき、
この案内部を釘打ちなどの案内に使用するように構成した、
請求項1記載の、高断熱壁面体。
- このT型胴縁は、
発泡性樹脂で構成した、
請求項1記載の、高断熱壁面体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006207898A JP2008031763A (ja) | 2006-07-31 | 2006-07-31 | 高断熱壁面体。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006207898A JP2008031763A (ja) | 2006-07-31 | 2006-07-31 | 高断熱壁面体。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008031763A true JP2008031763A (ja) | 2008-02-14 |
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ID=39121488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006207898A Pending JP2008031763A (ja) | 2006-07-31 | 2006-07-31 | 高断熱壁面体。 |
Country Status (1)
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- 2006-07-31 JP JP2006207898A patent/JP2008031763A/ja active Pending
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