JP2008028590A - 圧電振動片及び圧電振動片の製造方法、圧電振動子、並びに、圧電振動子を備える発振器、電子機器、及び電波時計 - Google Patents

圧電振動片及び圧電振動片の製造方法、圧電振動子、並びに、圧電振動子を備える発振器、電子機器、及び電波時計 Download PDF

Info

Publication number
JP2008028590A
JP2008028590A JP2006197609A JP2006197609A JP2008028590A JP 2008028590 A JP2008028590 A JP 2008028590A JP 2006197609 A JP2006197609 A JP 2006197609A JP 2006197609 A JP2006197609 A JP 2006197609A JP 2008028590 A JP2008028590 A JP 2008028590A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
fine adjustment
piezoelectric vibrating
piezoelectric
external electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006197609A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Uetake
宏明 植竹
Mitsuo Tomiyama
光男 富山
Takashi Kobayashi
高志 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2006197609A priority Critical patent/JP2008028590A/ja
Publication of JP2008028590A publication Critical patent/JP2008028590A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

【課題】 効果的な周波数調整を行うことができるとともに、調整後に酸化などの影響を受けて共振周波数が変動してしまうことを防ぎ、また、効率良く製造可能な圧電振動片及びその製造方法、その圧電振動子、並びに、発振器、電子機器、電波時計を提供する。
【解決手段】 圧電振動片1は、水晶片1a上に、外部電極接続部7と、励振電極5と、微調部9とが設けられたものであり、水晶片1aの外形を形成する外形形成工程と、水晶片1aの表面にクロム膜20を形成するクロム膜形成工程と、外部電極接続部7、励振電極5、微調部9となる位置で、クロム膜20をパターニングするクロム膜パターン形成工程と、微調部9となる位置で形成されたクロム膜20の表面に、保護膜11を成膜する保護膜形成工程と、微調部9にレーザー光を照射して、微調部9の重量を調整して、水晶片1aを所定の共振周波数に設定する周波数微調整工程とを備えた製造方法で製造される。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧電振動片及び圧電振動片の製造方法、圧電振動子、並びに、圧電振動子を備えた発振器、電子機器、及び電波時計に関するものである。
圧電振動子の中でも特に温度特性が良い水晶振動子は、情報通信装置、家電、携帯機器などにおいて、時計機能や周波数制御機能として広く用いられている。このような水晶振動子は、水晶振動片の表面に、外部電極と接続する外部電極接続部と、外部電極接続部を介して外部電極から電圧を印加可能な励振電極とを備えている(例えば、特許文献1参照)。励振電極としては、安価で導通性が良好なCr(クロム)膜が用いられ、また、外部電極接続部としては、Cr膜上にAu(金)膜を成膜したものが用いられている。そして、外部電極接続部を介して外部電極から励振電極に電圧を印加することで、圧電効果によって水晶振動片を振動させて、発振することが可能である。
ところで、このような水晶振動子においては、励振電極によって水晶振動片を正確に振動させる必要があるため、水晶振動片の共振周波数を所定の値に調整しておく必要がある。このため、水晶振動片の励振電極にレーザー光を照射することによって励振電極の一部を除去し、水晶振動片の重量を変化させて周波数調整する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、圧電振動片の表面に、圧電体薄膜と、圧電体薄膜を挟み込む一対の励振電極とが設けられているとともに、最上層部には窒化アルミニウムや酸化シリコンなどで形成された調整層を備えたものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。この圧電振動片では、調整層にレーザー光を照射して除去することで、周波数調整することが可能であるとともに、調整層が窒化アルミニウムや酸化シリコンなどで形成されていて保護層として機能することで、励振電極が酸化の影響を受けず、共振特性が変化してしまうことがないとされている。
特開2000−223994号公報 特開2003−332873号公報 特開2003−37469号公報
しかしながら、特許文献1の圧電振動片において周波数調整を行う場合、特許文献2に示すように、励振電極であるCr膜にレーザー光を照射して除去することとなるが、この場合、調整後に大気中に取り出すと、レーザー光を照射した部分のCr膜が酸化などの作用を受けてしまい、共振周波数が変化してしまう問題があった。
また、特許文献3の圧電振動片においては、圧電体薄膜、一対の励振電極、及び調整層と、多数の薄膜を形成する必要があり、工程数が増大してしまう。また、調整層が窒化アルミニウムや酸化シリコンなどの窒化物または酸化物であることで、酸化などの影響を受けにくいものの、比重が小さく効果的な周波数調整を行うことができなかった。このため、生産効率が低下してしまい、製造コストが増大してしまう問題があった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、効果的な周波数調整を行うことができるとともに、調整後に酸化などの影響を受けて共振周波数が変動してしまうことを防ぎ、また、効率良く製造可能な圧電振動片及びその製造方法、圧電振動片を備えた圧電振動子、並びに、圧電振動子を備えた発振器、電子機器、及び電波時計を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明は、所定の形状に形成された水晶片上に、外部電極と接続される外部電極接続部と、前記水晶片を所定の周波数で振動させる励振電極と、前記水晶片を所定の共振周波数に設定するための微調部とが設けられた圧電振動片の製造方法であって、前記水晶片の外形を形成する外形形成工程と、外形形成された該水晶片の表面にクロム膜を形成するクロム膜形成工程と、前記外部電極接続部、前記励振電極、及び、前記微調部となる位置で、前記クロム膜をパターニングするクロム膜パターン形成工程と、前記微調部となる位置で形成された前記クロム膜の表面に、少なくとも1層の保護膜を成膜する保護膜形成工程と、前記微調部にレーザー光を照射して、前記保護膜とともにその下層の前記クロム膜を蒸発させることで、前記微調部の重量を調整して、前記水晶片を所定の共振周波数に設定する周波数微調整工程とを備えることを特徴としている。
また、本発明の圧電振動片は、所定の形状に形成された水晶片と、該水晶片の表面に所定のパターンで形成されたクロム膜の内の第1の部分によって形成される励振電極と、前記クロム膜の内の第2の部分によって形成される外部電極接続部と、前記クロム膜の内の第3の部分と該第3の部分の表面に成膜された保護膜とによって形成され、該保護膜及び前記クロム膜の前記第3の部分の一部がレーザー光によって蒸発されて重量の調整が行われる微調部とを備えることを特徴としている。
この発明に係る圧電振動片の製造方法及び圧電振動片によれば、クロム膜形成工程及びクロム膜パターン形成工程で水晶片の表面にパターニングされたクロム膜によって、それぞれ第1の部分が励振電極を、第2の部分が外部電極接続部を、さらに、第3の部分が微調部をそれぞれ形成することとなる。クロム膜は、良好な導電性を有するとともに、水晶片と密着性が良好である。このため、励振電極、外部電極接続部、微調部を形成する膜を、同時に効率良く作製可能であるとともに、励振電極、外部電極接続部、微調部の各々において良好な密着性及び導電性を得ることができる。また、微調部は、さらに、保護膜形成工程において、クロム膜の第3の部分の表面に保護膜を成膜して形成される。このため、周波数微調整工程において、微調部にレーザー光を照射した場合、レーザー光は保護膜を蒸発させるとともに、その下層のクロム膜も蒸発させることになる。クロム膜は、酸化物や窒化物、あるいは、軽金属に比べて比重が大きいため、効果的に周波数調整を行うことができる。そして、レーザー光が照射されたクロム膜の表面には、周波数微調整工程完了後、一度蒸気化した保護膜が再び覆われることで、大気中に取り出したとしても酸化等の影響を受けて共振周波数が変化してしまうことを防ぐことができる。
また、上記の圧電振動片の製造方法において、前記微調部は、前記水晶片の片側一面のみに形成され、前記クロム膜パターン形成工程は、前記水晶片の反対側の他面で、前記微調部と対応する部分のクロム膜を除去することがより好ましいとされている。
また、上記の圧電振動片において、前記微調部は、前記水晶片の一面のみに形成されているとともに、該水晶片の反対側の他面の内、前記微調部と対応する部分には、前記クロム膜を設けないことがより好ましいとされている。
この発明に係る圧電振動片の製造方法及び圧電振動片によれば、微調部が水晶片の片側一面のみに形成されていることで、保護膜形成工程において、工程数を削減して生産効率をさらに向上させることができる。また、微調部が形成された一面と反対側の他面において微調部と対応する部分には、クロム膜パターン形成工程において、クロム膜が除去されて設けられてない状態となる。このため、周波数微調整工程において、微調部に照射したレーザー光が、微調部の保護膜及びクロム膜の第3の部分を蒸発させて、さらに水晶片を透過しても、他面側においてクロム膜に照射され、そのクロム膜が酸化等することで共振周波数が変化してしまうことが無い。
さらに、上記の圧電振動片の製造方法において、前記外部電極接続部となる位置で形成された前記クロム膜の表面に、少なくとも1層の金属膜を成膜する外部電極接続部追加成膜工程とを備え、前記微調部は、前記外部電極接続部と同一面に形成され、前記保護膜形成工程で、前記外部電極接続部追加成膜工程と同時に、前記微調部となる位置で、前記クロム膜の表面に前記金属膜を前記保護膜として成膜することがより好ましいとされている。
さらに、上記の圧電振動片において、前記外部電極接続部は、前記クロム膜の前記第2の部分の表面に金属膜を有し、前記微調部は、前記外部電極接続部と前記水晶片の同一面に形成されているとともに、前記保護膜が、前記外部電極接続部の前記金属膜と同一膜材であることがより好ましいとされている。
この発明に係る圧電振動片の製造方法及び圧電振動片によれば、外部電極接続部がさらに金属膜を有することで、外部電極との接続時における濡れ性を向上させることができる。また、外部電極接続部と微調部とを同一面とし、微調部の保護膜を金属膜と同一膜材のものとすることで、外部電極接続部追加成膜工程において、同時に保護膜形成工程として保護膜を形成することができる。このため、工程数を削減して、生産効率をさらに向上させることができる。
また、本発明の圧電振動子は、上記の圧電振動片の製造方法により製造された圧電振動片を備えることを特徴としている。
また、本発明の圧電振動子は、上記の圧電振動片を備えることを特徴としている。
この発明に係る圧電振動子によれば、圧電振動片の共振周波数が酸化等によって変化してしまうことを防ぐことができるので、周波数精度及び信頼性の向上を図ることができる。また、圧電振動片の生産効率の向上によって、製造コストの低減を図ることができる。
また、本発明の発振器は、上記の圧電振動子が発振子として集積回路に接続されていることを特徴としている。
また、本発明の電子機器は、上記の圧電振動子を備えることを特徴としている。
また、本発明の電波時計は、上記の圧電振動子が、フィルタ部に電気的に接続されていることを特徴としている。
この発明に係る発振器、電子機器、電波時計によれば、周波数精度及び信頼性をより向上した圧電振動子を備えているので、精度及び信頼性を向上させたそれぞれ発振器、電子機器、電波時計を提供することができる。
本発明の圧電振動片の製造方法によれば、クロム膜形成工程及びクロム膜パターン形成工程を備えることで、外部電極接続部、励振電極、及び、微調部を、良好な密着性及び導電性を有しつつ効率良く作製することができる。また、保護膜形成工程を備えることで、周波数微調整工程において、所定の共振周波数に設定した後に酸化等の影響を受けて共振周波数が変化してしまうのを防ぎ、周波数精度と信頼性を向上させた圧電振動片を提供することができる。
また、本発明の圧電振動片によれば、外部電極接続部、励振電極、及び、微調部がいずれもクロム膜で形成されていることで、良好な密着性及び導電性を有しつつ生産効率の向上を図ることができる。また、微調部が保護膜を備えていることで、周波数調整を行った後に酸化等の影響を受けて共振周波数が変化してしまうのを防ぎ、周波数精度と信頼性の向上を図ることができる。
また、本発明の圧電振動子によれば、上記の圧電振動片を備えることで、周波数精度及び信頼性の向上を図るとともに、生産効率の向上を図り、製造コストの低減を図ることができる。
また、本発明の発振器、電子機器、及び、電波時計によれば、上記の圧電振動子を備えることで、精度及び信頼性を向上させることができる。
(第1の実施形態)
図1及び図8は、この発明に係る第1の実施形態を示している。図1は、本実施形態の圧電振動片の斜視図を示している。また、図2は、図1に示す切断線A−Aにおける断面図を、図3は、切断線B−Bにおける断面図を示している。
図1及び図2に示すように、本実施形態の圧電振動片1は、音叉型の振動片であり、隣接した状態で互いに平行に配設された一対の振動腕部2、3と、振動腕部2、3の基端側を一体的に固定する基部4とを備えた水晶片1aで形成されている。また、振動腕部2、3の表面には、所定のパターンに形成されたCr膜(クロム膜)20の内の第1の部分20aによって形成された励振電極5が設けられている。励振電極5は、振動腕部2、3の上側主面2a、3a及び下側主面2b、3bに形成された平面電極5aと、振動腕部2、3の各側面2c、3cに形成された側面電極5bとで構成されている。これら平面電極5aと側面電極5bとは電気的に切り離されてパターニングされている。そして、これらの励振電極5に電圧を印加させることによって、振動腕部2、3を互いに接近または離間する方向に所定の共振周波数で振動させることが可能である。なお、図2及び図3に示すように、振動腕部2、3において、励振電極5上にはさらに絶縁性の電極保護膜6が覆われていて、平面電極5aと側面電極5bとの短絡を防止している。電極保護膜6は、本実施形態においてはSiO2で形成されているが、これに限らず絶縁性を有し、Cr膜20に密着を図れる組成であれば良い。
また、基部4において、下側主面4bには、後述する外部電極104a(以下、インナーリードと称す)と接続可能な外部電極接続部7(以下、マウントパッドと称す)が設けられている。図2に示すように、マウントパッド7は、所定のパターンで形成されたCr膜20の内の第2の部分20bと、第2の部分20bの表面に成膜された金属膜8とで構成されている。金属膜8は、2層で形成されていて、Cr膜20の第2の部分20bの表面に成膜されたNiCr(ニッケルクロム合金)膜8aと、NiCr膜8a上に成膜されたAu(金)膜8bとで構成される。ここで、NiCr膜8a中のNi(ニッケル)は、後述するインナーリード104aとのハンダ接合に際し、ハンダとの合金層を形成してインナーリード104aとの接続強度を向上させることができる。また、Au膜8bは、同様にハンダとの合金層を形成するほか、NiCr膜8aの表面の酸化を防いで、ハンダの濡れ性を向上させることができる。また、最下層のCr膜20の第2の部分20bは、上側主面4aまでパターニングされていて、それぞれ、振動腕部2、3の上側主面2a、3a及び下側主面2b、3bにおいて、励振電極5の平面電極5a及び側面電極5bを形成する第1の部分20aと連続して形成されている。
また、振動腕部2、3の励振電極5が設けられた位置よりも先端側には、水晶片1aの共振周波数を微調整するための微調部9が設けられているとともに、さらに先端側には、粗調整するための粗調部10が設けられている。微調部9は、マウントパッド7が設けられた基部4の下側主面4bと同一面である振動腕部2、3の各下側主面2b、3bにのみ設けられている。微調部9は、各下側主面2b、3bに所定のパターンで形成されたCr膜20の内の第3の部分20cと、第3の部分20cの表面に成膜された保護膜11とで構成されている。保護膜11は、マウントパッド7の金属膜8と同一の構成であり、第3の部分20cの表面に成膜されたNiCr膜11aと、NiCr膜11a上に成膜されたAu膜11bとで構成されている。また、微調部9が設けられた下側主面2b、3bと反対側の上側主面2a、3aにおいて、微調部9と対応する部分2d、3dには、Cr膜20が設けられていない構成としている。
粗調部10は、上側主面2a、3aにのみ設けられていて、所定のパターンで形成されたCr膜20の内の第4の部分20dと、第4の部分20dの表面に成膜されたCr膜10aと、このCr膜10a上に成膜されたAg(銀)膜10bと、Ag膜10b上に成膜されたCr膜10cとで構成されている。なお、微調部9及び粗調部10によって水晶片1aの共振周波数を調整する詳細については後述する。
図4は、この圧電振動片を備えた圧電振動子の斜視図を示している。本実施形態においては、圧電振動片1を備えた圧電振動子として、シリンダーパッケージタイプの圧電振動子を例にして説明する。図4に示すように、本実施形態の圧電振動子100は、圧電振動片1と、圧電振動片1を内部に収納する有底円筒状のケース101と、圧電振動片1をケース101内に密閉させる気密端子102とを備える。
気密端子102は、金属性材料で形成された環状のステム103と、ステム103を貫くように配設され、圧電振動片1のマウントパッド7に電気的及び物理的にそれぞれ接続された2本の外部電極であるリード104と、リード104とステム103とを絶縁状態で一体的に固定すると共にケース101内を密封させる充填剤105とで構成されている。充填剤105の材料は、例えばホウケイ酸ガラスなどである。なお、2本のリード104は、ケース101内に突出している部分がインナーリード104aとなり、ケース101外に突出している部分がアウターリード104bとなっている。そして、このアウターリード104bが、外部接続端子として機能するようになっている。ケース101は、気密端子102のステム103の外周に対して圧入されて、嵌合固定されている。このケース101の圧入は、真空雰囲気下で行われているため、ケース101内の圧電振動片1を囲む空間は、真空に保たれた状態で密閉されている。
次に、圧電振動片1及び圧電振動片1を備えた圧電振動子100の製造方法について説明する。図5に圧電振動片の製造工程のフロー図を、また、図6に説明図を示す。また、図7に製作した圧電振動片から圧電振動子を組立てる工程のフロー図を示す。
図5に示すように、まず、水晶のランバード原石をワークテーブルに配置し、X線回折法を援用して、ランバード原石の向きを所定の切断角度になるように設定する。次に、例えば、ワイヤソーなどの切断装置によってランバード原石をスライスして、略200μmの厚みのウエハに切断する(ステップS10)。通常、切断には遊離砥粒が慣用される。また、切断用のワイヤーには、線径が例えば160μm程度の高炭素鋼線が用いられる。
次に、ウエハが一定の厚みになるまで研磨を行う(ステップS20)。通常、研磨は、粒径の粗い遊離砥粒で粗ラッピングを行い、さらに、粒径の細かい遊離砥粒による仕上げのラッピングを行う。この後、表面をエッチングして加工変質層を除去した後に、ポリッシュ加工を行って所定の厚さ及び平面度を有する鏡面に仕上げる。ウエハの厚さは、振動片の小型化とともに薄くなり、略50μmから130μmに仕上げられる。
次に、外形形成工程S30を行う。まず、ウエハを純水または超純水で洗浄し乾燥した後、スパッタリングなどの成膜手段によって、ウエハの両面にマスク用の金属薄膜を所定の膜厚で成膜する。続いて、フォトリソグラフィー技術によって水晶片1aの外形を形成する。図6(a)、(b)は、本工程において形成される水晶片1aを示していて、(a)が平面図を、(b)が側面図を示している。具体的には、レジストを両面に塗布した後に、外形用マスクで両面を露光し、現像を行うことで、レジストによる外形のマスクパターンを得ることができる。この後、エッチング液で不要な金属パターンを除去することで、金属膜のマスクパターンを得ることができる。そして、レジストを除去した後、フッ酸系の水溶液でウエハをエッチングすることで、ウエハ上に水晶片1aとなる複数の外形を形成することができる。そして、外形形成完了後に、エッチング用マスクとして用いた金属膜をすべて剥離することで、図6(a)、(b)に示す水晶片1aが形成される。なお、図6(a)、(b)において、水晶片1aは個片化されているが、実際には図示しない連結部によって多数の水晶片1aが連結された状態で以下の工程を行っている。
次に、クロム膜形成工程S40を行う。具体的には、水晶片1aにおいて、振動腕部2、3及び基部4の各上側主面2a、3a、4a、各下側主面2b、3b、4b、及び、側面2c、3c、4cに、スパッタリングなどの成膜手段によって、Cr(クロム)膜を成膜する。図6(c)は、成膜完了後の水晶片1aの側面図を示している。なお、Cr膜20の厚みは、誇張して描いている。Crは、水晶との密着性が良好であるため、水晶片1aの表面に、導電性及び密着性が良好な膜を成膜することができる。
次に、クロム膜パターン形成工程S50として、フォトリソグラフィー技術を用いて、マウントパッド7、励振電極5、微調部9、及び粗調部10と対応する各位置でCr膜20のパターニングを行う。具体的には、Cr膜20が成膜された水晶片1aに、静電塗布技術や回転スプレーなどを用いてレジスト膜を形成し、加熱処理後、露光機を用いて、マウントパッド7、励振電極5、微調部9、及び粗調部10と対応するCr膜20のパターンに露光する。続いて現像を行い、レジスト膜にマスクとなるパターンを形成する。その後、水晶片1aをCrのエッチング液に浸漬することでCr膜20はパターニングされる。Crのエッチング液としては、過塩素酸と硫酸セリウムアンモンの混合水溶液が慣用される。これによって、図6(d)に示すように、励振電極5、マウントパッド7、微調部9、及び粗調部10と対応するCr膜20の第1の部分20a、第2の部分20b、第3の部分20c、及び第4の部分20dがそれぞれ形成される。なお、この際、上側主面2a、3aにおいて微調部9と対応する部分2d、3dには、Cr膜20が形成されないように、レジスト膜をパターン形成してエッチングで除去するものとする。最後に、マスクであるレジストを剥離し、洗浄と乾燥を行う。
次に、粗調部追加成膜工程S60として、粗調部10を形成するCr膜20の第4の部分20d上にさらに追加成膜することで、粗調部10を形成する。図6(f)に示すように、まず、Cr膜20の第4の部分20dの表面に、さらにCr膜10aを成膜する。次に、Cr膜10a上に、重りとなるAg膜10bを成膜する。なお、重りとして作用するこの層は、Ag膜に限らず他の組成によるものとしても良い。そして、図6(f)に示すように、Ag膜10b上にさらにCr膜10cを成膜することで、粗調部10が形成される。ここで、粗調部10は、まず、Cr膜20を水晶片1aの表面に成膜することによって水晶片1aとの密着性を図ることができる。さらに、重りとなるAg膜10bを成膜するにあたってCr膜10aを成膜することで、下地となるCr膜20との密着性を向上させることができる。また、Ag膜10b上にCr膜10cを成膜することで、Ag膜10b表面の安定化を図り、酸化などによって変化してしまうことを抑制することができる。また、このようなCr膜10a、Ag膜10b、及びCr膜10cの3層構造の成膜手法としては、蒸着法が好適であり、容易に実施することができる。
次に、電極保護膜形成工程S70として、振動腕部2、3において、励振電極5としてCr膜20の第1の部分20aを形成した領域に、SiO2膜からなる電極保護膜6を成膜する。具体的には、第1の部分20aが形成された領域と対向した位置に貫通穴を配置した金属製マスクを2枚準備し、水晶片1aをこの金属マスクで挟み込む。この状態で、スパッタ装置などで水晶片1aの対象となる範囲に電極保護膜6を両面同時に成膜することで、図6(g)に示すように、SiO2膜からなる電極保護膜6が形成されることとなる。なお、電極保護膜形成工程S70は、粗調部追加成膜工程S60より先に行うものとしても良い。特に、粗調部10の最表層がAg膜など非常に酸化しやすい膜である場合で、電極保護膜6を形成する際に酸化した銀微粒子が脱落する恐れがある場合には有効である。
次に、外部電極接続部追加成膜工程S80として、Cr膜20の第2の部分20bにさらに金属膜8を追加成膜することで、マウントパッド7を形成する。さらに、この外部電極接続部追加成膜工程S80と同時に、保護膜形成工程S90として、Cr膜20の第3の部分20cにさらに金属膜8と同一膜材の保護膜11を追加成膜することで、微調部9を形成する。具体的には、金属マスクを準備して、マウントパッド7及び微調部9と対応する位置にパターニングする。そして、スパッタリングなどの成膜手段によってCr膜20上に順次NiCr膜8a、11aと、Au膜8b、11bを成膜する。
次に、周波数粗調整工程S100として、水晶片1aの共振周波数の調整を行う。水晶片1aの共振周波数の調整は、目標とする共振周波数を基準とする広いレンジの中に追い込むことを目的とする粗調と、最終的に要求される周波数精度まで追い込む微調とがあるが、ここではまず粗調を行う。
まず、図6(h)に示すように、粗調部10にレーザー光L1を瞬間的に照射して、粗調部10を構成する各層を部分的に蒸発させる。この際、下側主面2b、3b側から水晶片1aを透過させてレーザー光L1を粗調部10に照射するとともに、蒸発した粗調部10の金属蒸気を、上側主面2a、3a側から吸引することで、この金属蒸気が他の部分に再付着することを防ぐことができる。そして、粗調部10の重量を低減させることで、これに相当する分だけ周波数が高くなっていく。そして、周波数を確認しながら、目標とする共振周波数を基準とするレンジの中に周波数が入るまでレーザー光L1のスポットを粗調部10内で走査する。ここで、レーザー光L1を照射した際に、各層の温度が急上昇して、振動腕部2、3の稜線部分の膜(図示せず)が部分的に剥がれてしまう象が発生する場合がある。これは、下地のCr膜20の第4の部分20dと新たに成膜した膜との密着性が劣る場合に発生する現象であり、圧電振動子の共振周波数の変動の要因になる。しかしながら、下地層であるCr膜20の第4の部分20dとAg膜10bとの間には、下地層との密着性を考慮してCr膜10aを設けていることで、このような現象の発生を防ぐことができる。そして、周波数調整後に、水晶片1aを超音波洗浄して工程中で表面に付着した微粒子等を除去し乾燥させることで、圧電振動片1が完成する。
なお、この段階での周波数調整は粗調のみで、さらに微調を行うことではじめて要求される周波数精度を有する圧電振動片1となるが、本実施形態においては、微調については圧電振動片1を気密端子102に搭載して圧電振動子100を組立てる工程内において実施し、その詳細は後述する。また、本工程において蒸発した導電性膜20の第4の部分20d及びCr膜10a、10cは、活性化され、大気中に曝されることで酸化等して重量がごく微少量変化してしまうこととなるが、本工程は粗調のみを目的とするので、この段階でわずかな重量変化が問題となることは無い。
次に、この圧電振動子100を組立てる工程について、図7及び図4を参照して説明する。図7に、圧電振動子100を組立てる工程のフロー図を示す。図7に示すように、まず、上述のように製造された圧電振動片1を簡易な冶具やレーザーを用いて図示しない連結部から切断して個々の圧電振動片にした後に、所定の冶具に整列させる(ステップS110)。
次に、図4に示すように、気密端子102のインナーリード104aと圧電振動片1の位置合わせを行い、インナーリード104aの表面に形成されたSnCu(錫銅合金)やSnPb(錫鉛合金)のメッキ膜を熱風、光、放電熱等のエネルギーにより溶融させ、圧電振動片1の基部4に設けられたマウントパッド7に接続(マウント)する(ステップS120)。これにより、圧電振動片1は、インナーリード104aと機械的かつ電気的に接続される。本工程では、メッキの濡れ性及び接続強度の管理が重要である。次に、圧電振動片1を接続した気密端子102を、真空中において所定の温度をかけてアニールを行い、接合で発生した歪を緩和させる(ステップS130)。
次に、周波数微調整工程S140を行い、圧電振動片1の共振周波数の微調を行う。微調は、圧電振動片1を最終的に封止する環境と同一のもので行う最後の微小量の調整であり、デバイスの公称周波数の所定の範囲内に調整する。より詳しくは、真空雰囲気下で、発振周波数を計測しながらレーザー光L2を微調部9に照射して調整する。レーザー光L2としては、微調部9を形成するAu膜11b、NiCr膜、及びCr膜20など、金属膜に吸収される波長のレーザー光が選択され、例えば、波長1.064μmのYAGレーザーなどが好適に選択される。図8にその概要図を示す。図8に示すように、レーザー光L2は、表面に露出する保護膜11のAu膜11bに照射されてAu膜11b及びその下層のNiCr膜11aを蒸発させる。そして、レーザー光L2は、さらにその下層のCr膜20の第3の部分20cにも照射されて、Cr膜20を蒸発させる。このようにして、レーザー光L2のスポットに対応した位置の微調部9におけるCr膜20の第3の部分20cと、保護膜11であるNiCr膜11a及びAu膜11bとが蒸発し、その蒸発した質量に相当する分の周波数変化が発生して、所定の共振周波数に調整することができる。
ここで、蒸発して除去される微調部9を構成する層は、それぞれCr、NiCr、Auで形成され、酸化膜や窒化膜、あるいは軽金属などと比べて比重の大きい材料で形成されている。このため、レーザー光L2のスポット当たりに消失する重量が大きく、効果的に周波数の調整を行うことができる。また、水晶片1aの表面にCr膜20が形成され、その上に保護膜11としてNiCr膜11a及びAu膜11bが形成されている。このため、水晶片1aとの密着を良好なものとすることができる。一方、レーザー光L2の照射後は、Cr膜20の第3の部分20c上には、蒸気化したAu膜11bの一部が被膜する。このように、極めて安定的なAu膜11bが、レーザー光L2によって活性化されて酸化等しやすい状態にあるCr膜20を再び覆うこととなるため、微調後に大気中に曝してもCr膜20が酸化等してしまうことが無く、微調後の重量変動、すなわち周波数の変動を防ぐことができる。
なお、上述の説明は、図8に示すように、レーザー光L2を、微調部9を構成する最表面層11bの側から入射する場合の説明である。レーザー光L2をこれとは反対側から、すなわち水晶片1aの微調部9の形成されていない側から入射させた場合も、上述した説明と同じ作用をなし、微調後の周波数の変動を抑制可能である。そして、このことは、後述する図9に示す本実施形態の変形例の場合にも当てはまることである。
次に、図4及び図7に示すように、各気密端子102に対向する位置にケース101を配置し、真空中でケース101を、圧電振動片1を覆うように圧入して気密封止する(ステップS150)。気密端子102のステム103の外環には、図示しないメッキ層が形成されており、しまりばめに設計されたケース101の内面とメッキ層が密着し気密封止を実現している。なお、ステム103の外環に形成されるメッキ層は、気密端子102のインナーリード104aの表面に形成されるメッキ層と同一の材料であり、10から15μmの厚みを有する。メッキの形成は、バレルメッキ法が慣用されている。そして、気密封止の後に、周波数の安定化のために、真空中または大気中で所定の温度でスクリーニングを行う(ステップS160)。その後、共振周波数及び共振抵抗値等の電気特性を検査する(ステップS170)。上述の工程を実施して圧電振動子100が完成する。
以上のように、本実施形態の圧電振動片1においては、励振電極5、マウントパッド7、微調部9、及び、粗調部10において、水晶片1aの表面に成膜される最下層の膜を、ともにCr膜20とすることで、同時に効率良く作製可能であるとともに、各々において良好な密着性及び導電性を得ることができる。また、微調部9においては、Cr膜20上にさらに保護膜11が形成されていることで、比重の大きいCr膜20及び保護膜11によって効果的に周波数調整することができるとともに、保護膜11によってCr膜20が酸化等の影響を受けて共振周波数が変化してしまうことを防ぐことができる。このため、微調を行った後の工程を、その環境下のまま行う必要が無く、必要に応じて大気中に取り出すことが可能となり、所望の周波数精度を実現可能なだけでなく、微調後の工程を容易なものとすることができる。
また、微調部9が水晶片1aの片側一面(下側主面2b、3b)のみに形成されていることで、保護膜形成工程S90において、工程数を削減して生産効率をさらに向上させることができる。また、微調部9が形成された下側主面2b、3bと反対側の上側主面2a、3aにおいて微調部9と対応する部分2d、3dには、クロム膜パターン形成工程S50において、クロム膜20が除去されて設けられてない状態となる。このため、周波数微調整工程S140において、微調部9に照射したレーザー光L2が、微調部9の保護膜11及びクロム膜20の第3の部分20cを蒸発させ、さらに、水晶片1aを透過しても、上側主面2a、3a側においてクロム膜に照射され、そのクロム膜が酸化等することで共振周波数が変化してしまうことが無い。さらに、微調部9の保護膜11はマウントパッド7の金属膜8と同一膜材であり、保護膜形成工程S90を外部電極接続部追加成膜工程S80と同時に行うことが可能である。このため、工程数を削減して生産効率をさらに向上させることができる。
また、本実施形態の圧電振動子100においては、上述のように共振周波数が酸化等によって変化してしまうことを防ぐことが可能な圧電振動片1を備えることで、周波数精度及び信頼性の向上を図ることができる。また、圧電振動片1の生産効率の向上によって、製造コストの低減を図ることができる。
図9は、この実施形態の変形例の圧電振動片を示している。この変形例の圧電振動片30は、微調部31として、Cr膜20の第3の部分20c上に保護膜32が成膜されて形成されている。保護膜32は、Cr膜20の第3の部分20cの表面に成膜されたCr膜32aと、Cr膜32aの表面に成膜されたAu膜32bとで形成されている。また、外部電極接続部33は、Cr膜20の第2の部分20b上に金属膜34が成膜されて形成されている。金属膜34は、Cr膜20の第2の部分20bの表面に成膜されたCr膜34aと、Cr膜34aの表面に成膜されたAu膜34bとで形成されていて、保護膜32と同一の構成となっている。
この変形例の圧電振動片30においても同様に、微調部31として保護膜33が形成されていて、表層に極めて安定的なAu膜34bを有していることで、周波数微調整工程後に微調部9のCr膜20の第3の部分20cが酸化等して周波数が変動してしまうことが無い。また、微調部31が外部電極接続部33と同一面の下側主面2b、3bのみに設けられ、保護膜32と金属膜34の構成が同一なので、工程数を削減して生産効率をさらに向上させることができる。
なお、保護膜の構成については、上述の圧電振動片1、30における保護膜11、34の構成に限るものでは無い。少なくとも、最表層が微調としてレーザー光を照射した後も安定性を有する材質であれば良く、単層あるいは3層以上で構成されているものとしても良い。また、本実施形態においては、本発明の圧電振動片を備えたシリンダーパッケージタイプの圧電振動子について説明したが、これに限るものでは無く、例えば、セラミックパッケージタイプの圧電振動子としても良い。
(第2の実施形態)
図10は、この発明に係る第2の実施形態を示している。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図10は、本発明に係る音叉型水晶発振器の構成を示す概略図であり、上述した圧電振動子を利用した表面実装型圧電発振器の平面図を示している。 図10に示すように、この実施形態の発振器120は、シリンダーパッケージタイプの圧電振動子100を、集積回路121に電気的に接続された発振子として構成したものである。なお、圧電振動子100については、第1の実施形態のものと同様であるので、その説明を省略する。この発振器120は、コンデンサ等の電子部品122が実装された基板123を備えている。基板123には、発振器用の集積回路121が実装されていて、この集積回路121の近傍に、圧電振動片1が実装されている。これら電子部品122、集積回路121及び圧電振動子100は、図示しない配線パターンによってそれぞれ電気的に接続されている。なお、各構成部品は、図示しない樹脂によりモールドされている。
このように構成された発振器120において、圧電振動子100に電圧を印加すると、圧電振動子100内の圧電振動片1が振動し、この振動が水晶の圧電特性により電気信号に変換されて、集積回路121に電気信号として入力される。入力された電気信号は、集積回路121によって各種処理がなされ、周波数信号として出力される。これにより、圧電振動子100が発振子として機能する。また、集積回路121の構成を、例えば、RTC(リアルタイムクロック)モジュール等を要求に応じて選択的に設定することで、時計用単機能発振器等の他、当該機器や外部機器の動作日や時刻を制御したり、時刻やカレンダー等を提供したりする機能を付加することができる。
上述したように、本実施形態の発振器120によれば、上述の圧電振動子100を備えることで、圧電振動子100から出力される周波数信号をより高精度なものとすることができ、発振器120としての精度及び信頼性を向上させることができる。なお、上記の発振器120は、シリンダーパッケージタイプの圧電振動子100を備えるものとして説明したが、少なくとも本発明の圧電振動片を備える圧電振動子であれば良い。例えば、表面実装型パッケージタイプの圧電振動子としても良い。あるいは、セラミックパッケージタイプの圧電振動子としても良い。
(第3の実施形態)
図11は、この発明に係る第3の実施形態を示している。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
この実施形態においては、電子機器として、上述した圧電振動子100を有する携帯情報機器を例にして説明する。図11は、この電子機器の構成を示すブロック図である。図11に示すように、この実施形態の携帯情報機器130は、圧電振動子100と、電力を供給するための電源部131とを備えている。電源部131は、例えば、リチウム二次電池で構成されている。この電源部131には、各種制御を行う制御部132と、時刻等のカウントを行う計時部133と、外部との通信を行う通信部134と、各種情報を表示する表示部135と、それぞれの機能部の電圧を検出する電圧検出部136とが並列に接続されている。そして、電源部131によって、各機能部に電力が供給されるようになっている。
制御部132は、各機能部を制御して音声データの送信及び受信、現在時刻の計測や表示等、システム全体の動作制御を行う。また、制御部132は、予めプログラムが書き込まれたROMと、ROMに書き込まれたプログラムを読み出して実行するCPUと、CPUのワークエリアとして使用されるRAM等とを備えている。
計時部133は、発振回路、レジスタ回路、カウンタ回路及びインターフェース回路等を内蔵する集積回路と、圧電振動子100とを備えている。圧電振動子100に電圧を印加すると圧電振動片1が振動し、この振動が水晶の有する圧電特性により電気信号に変換されて、発振回路に電気信号として入力される。発振回路の出力は二値化され、レジスタ回路とカウンタ回路とにより計数される。そして、インターフェース回路を介して、制御部132と信号の送受信が行われ、表示部135に、現在時刻や現在日付或いはカレンダー情報等が表示される。
通信部134は、従来の携帯電話と同様の機能を有し、無線部137、音声処理部138、切替部139、増幅部140、音声入出力部141、電話番号入力部142、着信音発生部143及び呼制御メモリ部144を備えている。無線部137は、音声データ等の各種データを、アンテナ145を介して基地局と送受信のやりとりを行う。音声処理部138は、無線部137又は増幅部140から入力された音声信号を符号化及び複号化する。増幅部140は、音声処理部138又は音声入出力部141から入力された信号を、所定のレベルまで増幅する。音声入出力部141は、スピーカやマイクロフォン等から構成され、着信音や受話音声を拡声したり、音声を集音したりする。
また、着信音発生部143は、基地局からの呼び出しに応じて着信音を生成する。切替部139は、着信時に限って、音声処理部138に接続されている増幅部140を着信音発生部143に切り替えることによって、着信音発生部143において生成された着信音が増幅部140を介して音声入出力部141に出力される。なお、呼制御メモリ部144は、通信の発着呼制御に係るプログラムを格納する。また、電話番号入力部142は、例えば、0から9の番号キー及びその他のキーを備えていて、これら番号キー等を押下することにより、通話先の電話番号等が入力される。
電圧検出部136は、電源部131によって制御部132等の各機能部に対して加えられている電圧が、所定の値を下回った場合に、その電圧降下を検出して制御部132に通知する。このときの所定の電圧値は、通信部134を安定して動作させるために必要な最低限の電圧として予め設定されている値であり、例えば、3V程度となる。電圧検出部136から電圧降下の通知を受けた制御部132は、無線部137、音声処理部138、切替部139及び着信音発生部143の動作を禁止する。特に、消費電力の大きな無線部137の動作停止は、必須となる。更に、表示部135に、通信部134が電池残量の不足により使用不能になった旨が表示される。
すなわち、電圧検出部136と制御部132とによって、通信部134の動作を禁止し、その旨を表示部135に表示することができる。この表示は、文字メッセージであっても良いが、より直感的な表示として、表示部135の表示面の上部に表示された電話アイコンに、×(バツ)印を付けるようにしても良い。なお、携帯情報機器130は、通信部134の機能に係る部分の電源を、選択的に遮断することができる電源遮断部146を備えており、この電源遮断部146によって、通信部134の機能が確実に停止される。
この実施形態の携帯情報機器130によれば、上述の圧電振動子100を備えることで、圧電振動子100から出力される周波数信号をより高精度なものとすることができ、携帯情報機器130としての精度及び信頼性を向上させることができる。なお、上記の携帯情報機器130は、シリンダーパッケージタイプの圧電振動子100を備えるものとして説明したが、少なくとも本発明の圧電振動片を備える圧電振動子であれば良い。例えば、表面実装型パッケージタイプの圧電振動子としても良い。あるいは、セラミックパッケージタイプの圧電振動子としても良い。また、上述の圧電振動子100を実装する場合において、予め円筒状のケース101の周囲を覆うように樹脂モールドしてある表面実装型タイプとすれば、他の電子部品と同時にプリント基板上にリフロー半田にて接続できるためより好適である。
(第4の実施形態)
図12は、この発明に係る第4の実施形態を示している。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
この実施形態においては、電波時計の一実施形態として、上述した圧電振動子100を有する電波時計について説明する。図12は、この電波時計の構成を示すブロック図である。図12に示すように、この実施形態の電波時計150は、フィルタ部151に電気的に接続された圧電振動子100を備えたものであり、時計情報を含む標準の電波を受信して、正確な時刻に自動修正して表示する機能を備えた時計である。日本国内には、福島県(40kHz)と佐賀県(60kHz)とに、標準の電波を送信する送信所(送信局)があり、それぞれ標準電波を送信している。40kHz若しくは60kHzのような長波は、地表を伝播する性質と、電離層と地表とを反射しながら伝播する性質とを併せもつため、伝播範囲が広く、上述した2つの送信所で日本国内を全て網羅している。
アンテナ152は、40kHz若しくは60kHzの長波の標準電波を受信する。長波の標準電波は、タイムコードと呼ばれる時刻情報を、40kHz若しくは60kHzの搬送波にAM変調をかけたものである。受信された長波の標準電波は、アンプ153によって増幅され、複数の圧電振動子100を有するフィルタ部151によって濾波、同調される。なお、圧電振動子100として、上記搬送周波数と同一の40kHz及び60kHzの共振周波数を有する圧電振動子部154、155をそれぞれ備えている。
さらに、濾波された所定周波数の信号は、検波、整流回路156により検波復調される。そして、波形整形回路157を介してタイムコードが取り出され、CPU158でカウントされる。CPU158では、現在の年、積算日、曜日、時刻等の情報を読み取る。読み取られた情報は、RTC159に反映され、正確な時刻情報が表示される。搬送波は40kHz若しくは60kHzであるから、圧電振動子部154、155は、上述した音叉型の構造を持つ圧電振動子が好適である。60kHzを例にとれば、音叉型振動子片の寸法例として、全長が約2.8mm、基部の幅寸法が約0.5mmの寸法で構成することが可能である。
この実施形態の電波時計150によれば、上述の圧電振動子100を備えることで、圧電振動子100によってより高精度に時刻をカウントすることができる。このため、電波時計150としての精度及び信頼性を向上させることができる。なお、上記の電波時計150は、シリンダーパッケージタイプの圧電振動子100を備えるものとして説明したが、少なくとも本発明の圧電振動片を備える圧電振動子であれば良い。例えば、表面実装型パッケージタイプの圧電振動子としても良い。あるいは、セラミックパッケージタイプの圧電振動子としても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
この発明の第1の実施形態の圧電振動片の斜視図である。 この発明の第1の実施形態の圧電振動片の図1に示す切断線A−Aにおける断面図である。 この発明の第1の実施形態の圧電振動片の図1に示す切断線B−Bにおける断面図である。 この発明の第1の実施形態の圧電振動子の斜視図である。 この発明の第1の実施形態の圧電振動片の製造工程を示すフロー図である。 この発明の第1の実施形態の圧電振動片の製造工程を示す工程図である。 この発明の第1の実施形態の圧電振動子の製造工程を示すフロー図である。 この発明の第1の実施形態の圧電振動片の周波数微調整工程における説明図である。 この発明の第1の実施形態の変形例の圧電振動片の断面図である。 この発明の第2の実施形態の発振器の概要図である。 この発明の第3の実施形態の電子機器のブロック図である。 この発明の第4の実施形態の電波時計のブロック図である。
符号の説明
1、30 圧電振動片
1a 水晶片
2a、3a、4a 上側主面
2b、3b、4b 下側主面
5 励振電極
7、33 マウントパッド(外部電極接続部)
8、34 金属膜
9、31 微調部
11、32 保護膜
20 Cr膜(クロム膜)
20a 第1の部分
20b 第2の部分
20c 第3の部分
100 圧電振動子
120 発振器
130 携帯情報機器(電子機器)
150 電波時計
S30 外形形成工程
S40 クロム膜形成工程
S50 クロム膜パターン形成工程
S80 外部電極接続部追加成膜工程
S90 保護膜形成工程
S140 周波数微調整工程
S210 調整膜形成工程
L2 レーザー光

Claims (11)

  1. 所定の形状に形成された水晶片上に、外部電極と接続される外部電極接続部と、前記水晶片を所定の周波数で振動させる励振電極と、前記水晶片を所定の共振周波数に設定するための微調部とが設けられた圧電振動片の製造方法であって、
    前記水晶片の外形を形成する外形形成工程と、
    外形形成された該水晶片の表面にクロム膜を形成するクロム膜形成工程と、
    前記外部電極接続部、前記励振電極、及び、前記微調部となる位置で、前記クロム膜をパターニングするクロム膜パターン形成工程と、
    前記微調部となる位置で形成された前記クロム膜の表面に、少なくとも1層の保護膜を成膜する保護膜形成工程と、
    前記微調部にレーザー光を照射して、前記保護膜とともにその下層の前記クロム膜を蒸発させることで、前記微調部の重量を調整して、前記水晶片を所定の共振周波数に設定する周波数微調整工程とを備えることを特徴とする圧電振動片の製造方法。
  2. 請求項1に記載の圧電振動片の製造方法において、
    前記微調部は、前記水晶片の片側一面のみに形成され、
    前記クロム膜パターン形成工程は、前記水晶片の反対側の他面で、前記微調部と対応する部分のクロム膜を除去することを特徴とする圧電振動片の製造方法。
  3. 請求項2に記載の圧電振動片の製造方法において、
    前記外部電極接続部となる位置で形成された前記クロム膜の表面に、少なくとも1層の金属膜を成膜する外部電極接続部追加成膜工程を備え、
    前記微調部は、前記外部電極接続部と同一面に形成され、
    前記保護膜形成工程は、前記外部電極接続部追加成膜工程と同時に、前記微調部となる位置で、前記クロム膜の表面に前記金属膜を前記保護膜として成膜することを特徴とする圧電振動片の製造方法。
  4. 所定の形状に形成された水晶片と、
    該水晶片の表面に所定のパターンで形成されたクロム膜の内の第1の部分によって形成される励振電極と、
    前記クロム膜の内の第2の部分によって形成される外部電極接続部と、
    前記クロム膜の内の第3の部分と該第3の部分の表面に成膜された保護膜とによって形成され、該保護膜及び前記クロム膜の前記第3の部分の一部がレーザー光によって蒸発されて重量の調整が行われる微調部とを備えることを特徴とする圧電振動片。
  5. 請求項4に記載の圧電振動片において、
    前記微調部は、前記水晶片の一面のみに形成されているとともに、
    該水晶片の反対側の他面の内、前記微調部と対応する部分には、前記クロム膜を設けないことを特徴とする圧電振動片。
  6. 請求項5に記載の圧電振動片において、
    前記外部電極接続部は、前記クロム膜の前記第2の部分の表面に金属膜を有し、
    前記微調部は、前記外部電極接続部と前記水晶片の同一面に形成されているとともに、前記保護膜が、前記外部電極接続部の前記金属膜と同一膜材であることを特徴とする圧電振動片。
  7. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の圧電振動片の製造方法により製造された圧電振動片を備えることを特徴とする圧電振動子。
  8. 請求項4から請求項6のいずれかに記載の圧電振動片を備えることを特徴とする圧電振動子。
  9. 請求項7または請求項8に記載の圧電振動子が、発振子として集積回路に接続されていることを特徴とする発振器。
  10. 請求項7または請求項8に記載の圧電振動子を備えることを特徴とする電子機器。
  11. 請求項7または請求項8に記載の圧電振動子が、フィルタ部に電気的に接続されていることを特徴とする電波時計。
JP2006197609A 2006-07-20 2006-07-20 圧電振動片及び圧電振動片の製造方法、圧電振動子、並びに、圧電振動子を備える発振器、電子機器、及び電波時計 Withdrawn JP2008028590A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006197609A JP2008028590A (ja) 2006-07-20 2006-07-20 圧電振動片及び圧電振動片の製造方法、圧電振動子、並びに、圧電振動子を備える発振器、電子機器、及び電波時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006197609A JP2008028590A (ja) 2006-07-20 2006-07-20 圧電振動片及び圧電振動片の製造方法、圧電振動子、並びに、圧電振動子を備える発振器、電子機器、及び電波時計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008028590A true JP2008028590A (ja) 2008-02-07

Family

ID=39118816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006197609A Withdrawn JP2008028590A (ja) 2006-07-20 2006-07-20 圧電振動片及び圧電振動片の製造方法、圧電振動子、並びに、圧電振動子を備える発振器、電子機器、及び電波時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008028590A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009124310A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Citizen Holdings Co Ltd 圧電振動子及びその製造方法
CN101510767A (zh) * 2008-02-14 2009-08-19 精工电子有限公司 晶圆及抛光装置和方法、压电振动器及制造方法和装置
JP2010135973A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 圧電デバイスの製造方法
CN102983826A (zh) * 2012-12-04 2013-03-20 四川环州机电设备有限公司 一种石英晶体振荡器贴片及其生产工艺
US8987975B2 (en) 2009-12-04 2015-03-24 Daishinku Corporation Lead type piezoelectric resonator device
JPWO2017203757A1 (ja) * 2016-05-25 2019-03-07 株式会社村田製作所 共振子及び共振装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009124310A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Citizen Holdings Co Ltd 圧電振動子及びその製造方法
CN101510767A (zh) * 2008-02-14 2009-08-19 精工电子有限公司 晶圆及抛光装置和方法、压电振动器及制造方法和装置
JP2009194631A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Seiko Instruments Inc ウエハ、ウエハ研磨装置、ウエハ研磨方法、圧電振動子の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計
JP2010135973A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 圧電デバイスの製造方法
US8987975B2 (en) 2009-12-04 2015-03-24 Daishinku Corporation Lead type piezoelectric resonator device
JP5799811B2 (ja) * 2009-12-04 2015-10-28 株式会社大真空 リード型圧電振動デバイス
CN102983826A (zh) * 2012-12-04 2013-03-20 四川环州机电设备有限公司 一种石英晶体振荡器贴片及其生产工艺
JPWO2017203757A1 (ja) * 2016-05-25 2019-03-07 株式会社村田製作所 共振子及び共振装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4812014B2 (ja) 圧電振動片及び圧電振動片の製造方法、圧電振動子、並びに、圧電振動子を備える発振器、電子機器、及び電波時計
JP5237976B2 (ja) 圧電振動子、圧電振動子の製造方法、発振器、電子機器及び電波時計
JP5226791B2 (ja) 圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計並びに圧電振動子の製造方法
JP5237965B2 (ja) 圧電振動子の製造方法
JP2011049665A (ja) 圧電振動子、圧電振動子の製造方法、発振器、電子機器および電波時計
JP2011199065A (ja) 真空パッケージ、真空パッケージの製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計
JP5226073B2 (ja) 圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計
JP2011142591A (ja) 圧電振動子の製造方法、発振器、電子機器および電波時計
JP2009194630A (ja) 圧電振動片の製造方法、圧電振動片、ウエハ、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計
JP2011030095A (ja) 圧電振動子、圧電振動子の製造方法、発振器、電子機器および電波時計
JP2011029910A (ja) 圧電振動子、圧電振動子の製造方法、発振器、電子機器および電波時計
WO2010023728A1 (ja) 圧電振動子の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計
US20110226731A1 (en) Crystal substrate etching method, piezoelectric vibrating reed, a piezoelectric vibrator, oscillator, electronic device, and radio-controlled timepiece
JP2006262456A (ja) 圧電振動片とその製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計
JP5128670B2 (ja) 圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計、並びに圧電振動子の製造方法
JP2008028590A (ja) 圧電振動片及び圧電振動片の製造方法、圧電振動子、並びに、圧電振動子を備える発振器、電子機器、及び電波時計
JP2011114692A (ja) 圧電振動片、圧電振動子、圧電振動子の製造方法、発振器、電子機器および電波時計
JP5128669B2 (ja) 圧電振動子の製造方法
JP2009194745A (ja) 圧電振動片の製造方法、圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器、電波時計、ウエハ及びウエハ用治具
WO2010097901A1 (ja) 陽極接合方法、パッケージの製造方法、圧電振動子の製造方法、発振器、電子機器および電波時計
JP2011029911A (ja) 圧電振動子の製造方法、並びに圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計
US20110219593A1 (en) Pattern forming method, pattern forming apparatus, piezoelectric vibrator, method of manufacturing piezoelectric vibrator, oscillator, electronic apparatus, and radio-controlled timepiec
JP5263529B2 (ja) 圧電振動子の製造方法
JP5263779B2 (ja) 圧電振動片、圧電振動子、及び圧電振動子の製造方法、並びに発振器、電子機器及び電波時計
WO2010097900A1 (ja) パッケージの製造方法、圧電振動子の製造方法、発振器、電子機器および電波時計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090220

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091105

RD01 Notification of change of attorney

Effective date: 20091113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

A977 Report on retrieval

Effective date: 20110523

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110628

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20110824

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761