JP2008028033A - 光結合装置、及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】隣り合うチャンネル間の干渉による誤作動がなく、双方向通信が可能な多チャンネル型の光結合装置、及びその光結合装置を搭載した電子機器を提供する。
【解決手段】1次側リードフレーム11に搭載された1次側発光素子21と2次側リードフレーム12に搭載された2次側受光素子32とで構成されるチャンネルC1、及び2次側リードフレーム12に搭載された2次側発光素子22と1次側リードフレーム11に搭載された1次側受光素子31とで構成されるチャンネルC2が、遮光性樹脂封止体50に覆われた同一の透光性樹脂封止体40の内部に収納してある多チャンネル型の光結合装置において、1次側リードフレーム11及び2次側リードフレーム12の少なくとも一方に、各チャンネルC1,C2の間に配置されて隣接する他のチャンネルの光を遮断する遮光性壁60を固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、双方向通信が可能な多チャンネル型の光結合装置及びその光結合装置が搭載してある電子機器に関する。
一般的に、フォトカプラのような光結合装置の用途として、例えば「スイッチング電源」、「Factory Automation(以下、FAと略称)機器の通信インターフェイス」が挙げられる。
まず、スイッチング電源回路では、1−2次間の電気的絶縁に用いられる光結合装置が、トランス、コンデンサの次に大きな部品となるため、実装面積および高さが大きくなりやすい。
近年では、高スイッチング周波数のlnsulated Gate Bipolar Transistor(以下、IGBTと略称)素子等の登場により、コンデンサやトランスの部品サイズの縮小化が進展しており、スイッチング電源回路の小型化が要求される事が予想される。
一方、FA機器の通信インターフェイスに用いられる高速通信用フォトカプラ(光結合装置)についても、実装基板あたりのノード数が多い事から、限られた実装面積の中に多くのチャンネルを収納する事が要求される。
また、通信には送信と受信があり、インターフェイス基板上では、2つのフォトカプラ(光結合装置)をそれぞれ逆方向に実装する事になるため、多チャンネル化を実現する際には双方向通信に対応した構造が望まれる。
例えば、特許文献1に、双方向信号路と単方向信号路とを光を媒体として接続し、信号伝達方向を制御することにより、2つの装置の間の電気的な分離を実現しつつ、双方向データ信号を含むバスラインを有する処理装置と単方向の入出力信号路を備える周辺装置とを簡単に接続することが可能な双方向フォトカプラが挙げられている。
また、特許文献2に、一対の1次側入出力ピン→1次側発光素子→光伝達経路→2次側受光素子→一対の2次側入出力ピンという経路の第1の光結合素子と、一対の2次側入出力ピン→2次側発光素子→光伝達経路→1次側受光素子→一対の1次側入出力経路という経路の第2光結合素子とを形成することにより、第1及び第2光結合素子を通じての双方向通信を可能とした光結合装置が挙げられている。
さらに、FA機器の通信インターフェイスに用いられる高速通信用フォトカプラ(光結合装置)では、あらゆる方向の信号が同時にフォトカプラを通して送受信される事が多く、隣り合うチャンネル間の干渉を防ぐことは重要な課題となっている。
しかしながら、特許文献1では隣り合うチャンネル間の干渉対策については言及されていない。また、特許文献2については隣り合うチャンネル間の干渉対策が示されているが、特許文献2の光結合装置の外部端子(端子ピン)の数は4つと少なく、外部端子が多く必要となるオプティカルIC内蔵の高速通信用フォトカプラとして適応させることは困難である。
多チャンネル型のチャンネル間の干渉を防ぐためには、隣り合う個々のチャンネルの光伝達経路を互いに独立した状態に確保することが必要となる。
図9は、従来例に係る光結合装置のドッキング型構造を説明する説明図である。
電気的に絶縁された一対のリードフレーム111,112に、発光素子121と受光素子132とが各々個別にダイボンドされて搭載されている。また、発光素子121と受光素子132とは、各々のリードフレーム(発光素子側(1次側)リードフレーム111、受光素子側(2次側)リードフレーム112)にワイヤ170でワイヤボンドされている。
また、チャンネルを構成する発光素子121と受光素子132との間は透光性のシリコーン樹脂141で繋がれている。
さらに、シリコーン樹脂141の周りは遮光性のエポキシ樹脂151で覆われている。
このようなドッキング型構造によれば、比較的簡単に双方向通信が可能な多チャンネル型の光結合装置を作成することができる。
また、各チャンネルは遮光性のエポキシ樹脂151で覆われているので、各チャンネル間を遮光することができ、隣り合うチャンネル間の光伝達経路を互いに独立した状態に確保することができる。
しかしながら、ドッキング型構造を有する光結合装置では、実装時のフローやリフローの熱衝撃に対し、シリコーン樹脂141とエポキシ樹脂151との膨張係数によるパッケージクラックが発生するという問題がある。
図10は、従来例に係る光結合装置の2重トランスファーモールド構造を説明する説明図である。
電気的に絶縁された一対のリードフレーム111,112に、発光素子121と受光素子132とが各々個別にダイボンドされて搭載されている。また、発光素子121と受光素子132は、各々のリードフレーム(発光素子側(1次側)リードフレーム111、受光素子側(2次側)リードフレーム112)にワイヤ170でワイヤボンドされている。
また、発光素子121と受光素子132は透光性の1次モールド樹脂(透光性樹脂封止体)140により樹脂封止されている。
さらに、1次モールド樹脂140の周りは遮光性の2次モールド樹脂(遮光性樹脂封止体)150により覆われている。
このような2重トランスファーモールド型を有する光結合装置は、ドッキング型を有する光結合装置と比べ、パッケージクラックの発生率が低く、高絶縁耐圧であるため、パッケージ信頼性が高い。
しかしながら、1次モールド樹脂140は透光性であるため、1次側と2次側での光伝達の混在を確実に防止することができない。よって、発光素子121と受光素子132とで構成されるチャンネル間の干渉を抑えることは難しい。
例えば、以下に2重トランスファーモールド構造を採用した従来例に係る多チャンネル型の光結合装置について説明する。
図11〜図14は、従来例に係る多チャンネル型の光結合装置を説明する図である。
図11は、従来例に係る多チャンネル型の光結合装置を示す透視側面図であり、図12は、従来例に係る多チャンネル型の光結合装置の等価回路図である。図13は、従来例に係る多チャンネル型の光結合装置の1次側のリードフレームへの素子実装状態を示す平面図であり、図14は、従来例に係る多チャンネル型の光結合装置の2次側のリードフレームへの素子実装状態を示す平面図である
1次側リードフレーム111には2つ(チャンネルの数)の発光素子121a,121bがダイボンドされて搭載されている。また、2次側リードフレーム112には2つ(チャンネルの数)の受光素子132a,132bがダイボンドされて搭載されている。
各発光素子121a,121bは1次側リードフレーム111にワイヤ170にてワイヤボンドされている。また、発光素子121a,121bがダイボンドされた1次側リードフレーム111は隣り合う発光素子121a,121bの間で分離されている。
各受光素子132a,132bは、受光素子132a,132bの電源(Vcc)とグランド電位(GND)とを共通化するようにワイヤ170にて2次側リードフレーム112にワイヤボンドされている。
よって、例えば、図12の等価回路図に示すような1次側から2次側への一方向通信となっている。1次側の各アノード(Anode1、Anode2)から入力されたデータ信号は、各発光素子121a,121bへ入力され、発光素子121a,121bから受光素子132a,132bへ向けての発光の有無により2次側へ伝達される。受光素子132a,132bで受光された光は、受光素子132a,132bにより電気信号に変換され、さらに増幅されてデータ信号が1次側の出力端(Out1、Out2)へ出力される。
さらに、1次側リードフレーム111の分離された箇所、つまり各発光素子121a,121bと各受光素子132a,132bとで構成される各チャンネルの間に遮光性モールド樹脂160が設けられている。
これにより、各チャンネル間は遮光性モールド樹脂160により遮光されることとなるので、隣り合うチャンネル間の干渉は抑えられている。
しかしながら、双方向通信用の多チャンネル型の光結合装置を形成する場合には、グランド電位(GND)と発光素子のカソードを共通化する必要があり(図2の等価回路図参照)、1次側リードフレームと2次側リードフレームの両方に発光素子と受光素子を搭載する必要がある。このため、図13に示した1次側リードフレーム111のように、リードフレームを分離することができない。従って、チャンネル間に遮光性モールド樹脂160を設けることができず、隣り合うチャンネル間を遮光することができない。
このように、パッケージ信頼性が高い2重トランスファモールド型の構造を有する多チャンネル型の光結合装置において、双方向通信を可能としつつ、隣り合うチャンネル間の干渉を防ぐことは困難であった。
特開平6−338778号公報 特開2004−128144号公報
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、各チャンネル間に配置されて隣接する他のチャンネルの光を遮断する遮光性壁を1次側リードフレーム及び2次側リードフレームの少なくとも一方に固定することにより、隣り合うチャンネル間の干渉による誤作動がなく、双方向通信が可能な小型の光結合装置を提供することを目的としている。
また、本発明は、発光素子を駆動する発光素子駆動用素子を備えることにより、光信号の転送速度を高速化して高速通信可能な光結合装置を提供することを他の目的としている。
さらに、本発明は、本発明に係る光結合装置を搭載することにより、安定した双方向通信が可能な小型の電子機器を提供することを他の目的としている。
本発明の光結合装置は、発光素子と該発光素子から送信された光信号を受信する受光素子とで構成されるチャンネルが、遮光性樹脂封止体に覆われた同一の透光性樹脂封止体内に複数収納してある多チャンネル型の光結合装置において、1次側発光素子及び1次側受光素子を搭載した1次側リードフレームと、 前記1次側発光素子からの光信号を受信する2次側受光素子、及び前記1次側受光素子へ光信号を送信する2次側発光素子を搭載した2次側リードフレ−ムと、各チャンネル間に配置されて隣接する他のチャンネルの光を遮断する遮光性壁とを備え、前記遮光性壁は前記1次側リードフレーム及び前記2次側リードフレームの少なくとも一方に固定してあることを特徴とする。
この構成により、複数のチャンネルを同一のパッケージ(樹脂封止体)内に収納できるから、各チャンネル間の距離を狭めて小型の光結合装置を実現することが可能となる。
また、1次側リードフレームと2次側リードフレームには共に発光素子と受光素子が搭載してあるから、双方向通信が可能な光結合装置とすることができる。
さらに、隣接する1次側発光素子と1次側受光素子との間、又は隣接する2次側発光素子と2次側受光素子との間は遮光性壁で遮光してあるから、1次側と2次側での光伝達の混在を防止することができ、各チャンネル間の干渉を抑えた誤作動のない信頼性の高い光結合装置とすることができる。
本発明の光結合装置では、前記遮光性壁は前記1次側リードフレーム及び前記2次側リードフレームの両方に固定してあることを特徴とする。
この構成により、隣接する1次側発光素子と1次側受光素子との間、及び隣接する2次側発光素子と2次側受光素子との間は遮光性壁で遮光してあるから、1次側と2次側での光伝達の混在を確実に防止することができ、各チャンネル間の干渉を確実に抑えることができる。
本発明の光結合装置では、前記遮光性壁は遮光絶縁性樹脂壁であることを特徴とする。
この構成により、1次側リードフレームと2次側リードフレーム間の電気的な絶縁性を向上させることが可能となる。
本発明の光結合装置では、前記遮光性樹脂封止体及び前記遮光絶縁性樹脂壁はともにエポキシ樹脂からなることを特徴とする。
この構成により、1次側発光素子と1次側受光素子間、及び2次側発光素子と2次側受光素子間の沿面距離を確保することができる。
本発明の光結合装置では、前記遮光性壁は接着剤により前記1次側リードフレーム又は前記2次側リードフレームに固定してあることを特徴とする。
この構成により、遮光性壁を安定に前記1次側リードフレーム又は前記2次側リードフレームに固定することが可能となる。
本発明の光結合装置では、前記1次側リードフレーム又は前記2次側リードフレームは前記遮光性壁を固定する位置に溝部を有することを特徴とする。
この構成により、生産工程で生じ得る遮光性壁の固定位置のバラツキを低減させることができ、安定に遮光性壁を固定することが可能となる。
本発明の光結合装置では、前記1次側リードフレームと前記2次側リードフレームは互いに同一の形状を有することを特徴とする。
この構成により、光結合装置の構造を簡略化して生産性を向上させることが可能となる。
本発明の光結合装置では、前記1次側発光素子又は前記2次側発光素子を駆動するための発光素子駆動用素子を備えることを特徴とする。
この構成により、光信号の転送速度を高速化することができる。つまり、高速通信可能な光結合装置とすることができる。
本発明の電子機器は、上記した本発明に係る光結合装置が搭載してあることを特徴とする。
この構成により、小型で信頼性の高い双方向通信が可能な光結合装置が搭載してあるから、安定した双方向通信が可能な小型の電子機器を実現することができる。
本発明に係る光結合装置によれば、複数のチャンネルを同一のパッケージ(樹脂封止体)内に収納できるから、各チャンネル間の距離を狭めて小型の光結合装置を実現することができるという効果を奏する。
また、1次側リードフレームと2次側リードフレームには共に発光素子と受光素子が搭載してあるから、双方向通信が可能な光結合装置とすることができるという効果を奏する。
さらに、隣接する1次側発光素子と1次側受光素子との間、又は隣接する2次側発光素子と2次側受光素子との間は遮光性壁で遮光してあるから、1次側と2次側での光伝達の混在を防止することができ、各チャンネル間の干渉を抑えた誤作動のない信頼性の高い光結合装置とすることができるという効果を奏する。
本発明に係る光結合装置によれば、遮光性壁が1次側リードフレーム及び2次側リードフレームの両方に固定してあり、隣接する1次側発光素子と1次側受光素子との間、及び隣接する2次側発光素子と2次側受光素子との間を遮光性壁で遮光することができるから、1次側と2次側での光伝達の混在を確実に防止することができ、各チャンネル間の干渉を確実に抑えることができるという効果を奏する。
本発明に係る光結合装置によれば、遮光性壁は遮光絶縁性樹脂壁であるから、1次側リードフレームと2次側リードフレーム間の電気的な絶縁性を向上させることができるという効果を奏する。
本発明に係る光結合装置によれば、遮光性樹脂封止体及び遮光絶縁性樹脂壁はともにエポキシ樹脂からなるから、1次側発光素子と1次側受光素子間、及び2次側発光素子と2次側受光素子間の沿面距離を確保することができるという効果を奏する。
本発明に係る光結合装置によれば、遮光性壁は接着剤により1次側リードフレーム又は2次側リードフレームに固定してあるから、遮光性壁を安定に1次側リードフレーム又は2次側リードフレームに固定することができるという効果を奏する。
本発明に係る光結合装置によれば、1次側リードフレーム又は2次側リードフレームは遮光性壁を固定する位置に溝部を有するから、生産工程で生じ得る遮光性壁の固定位置のバラツキを低減させることができ、安定に遮光性壁を固定することができるとういう効果を奏する。
本発明に係る光結合装置によれば、1次側リードフレームと2次側リードフレームは互いに同一の形状を有するから、光結合装置の構造を簡略化して生産性を向上させることができるという効果を奏する。
本発明に係る光結合装置によれば、1次側発光素子又は2次側発光素子を駆動するための発光素子駆動用素子を備えるから、光信号の転送速度を高速化することができる。つまり、高速通信可能な光結合装置とすることができるという効果を奏する。
本発明に係る電子機器によれば、小型で信頼性の高い双方向通信が可能な本発明に係る光結合装置が搭載してあるから、安定した双方向通信が可能な小型の電子機器を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<実施の形態1>
図1〜図5は本実施の形態に係る多チャンネル型の光結合装置を説明する図である。
図1は、本実施の形態に係る光結合装置を示す透視側面図である。図2は、本実施の形態に係る光結合装置の等価回路図である。図3は、本実施の形態に係る光結合装置の1次側リードフレームへの素子実装状態を示す平面図であり、図4は、本実施の形態に係る光結合装置の2次側リードフレームのへの素子実装状態を示す平面図である。
本実施の形態に係る光結合装置は、電気的に絶縁された一対のリードフレーム(1次側リードフレーム11、2次側リードフレーム12)と、各リードフレーム11,12に搭載されている発光素子(1次側発光素子21、2次側発光素子22)と、各リードフレーム11,12に搭載されている受光素子(1次側受光素子31、2次側受光素子32)と、発光素子21,22及び受光素子31,32を収納する透光性樹脂封止体40と、透光性樹脂封止体40を覆う遮光性樹脂封止体50と、各チャンネル間に配置されて隣接する他のチャンネルの光を遮断する遮光性壁60とで構成されている。
1次側リードフレーム11には、1次側発光素子21と1次側受光素子31が同一平面上にダイボンドされている。さらに、1次側発光素子21と1次側受光素子31は、それぞれ1次側リードフレーム11にワイヤ70を介して適宜にワイヤボンドされている。
2次側リードフレーム12には、2次側発光素子22と2次側受光素子32が同一平面上にダイボンドされている。さらに、2次側発光素子22と2次側受光素子32は、それぞれ2次側リードフレーム12にワイヤ70を介して適宜にワイヤボンドされている。
また、1次側リードフレーム11と2次側リードフレーム12は互いに同一の形状を有している。つまり、1次側リードフレーム11と2次側リードフレーム12を互いに同一の形状に形成することで光結合装置の構造を簡略化し、生産性を向上させている。
また、1次側発光素子21及び2次側発光素子22としては、上面にアノード電極を、底面にカソード電極を有するP−UP(Plus−UP)タイプのLED(Light Emitting Diode)が用いられ、1次側受光素子31及び2次側受光素子32としては、フォトダイオードと増幅器で構成されるオプティカルICが用いられている。
また、1次側発光素子21と2次側受光素子32は対向配置されてチャンネルC1を構成しており、1次側発光素子21から送信された光信号は2次側受光素子32で受信される。同様に、2次側発光素子22と1次側受光素子31は対向配置されてチャンネルC2を構成しており、2次側発光素子22から送信された光信号は1次側受光素子31で受信される。
つまり、図2の等価回路図が示すように、1次側のアノード(Anode1)から入力されたデータ信号は1次側発光素子21へ入力され、1次側発光素子21から2次側受光素子32へ向けての発光の有無により2次側へ伝達される。そして、2次側受光素子32で受光された光は、2次側受光素子32により電気信号に変換され、さらに増幅されてデータ信号が2次側の出力端(Out2)へ出力される。
同様に、2次側のアノード(Anode2)から入力されたデータ信号は2次側発光素子22へ入力され、2次側発光素子22から1次側受光素子31へ向けての発光の有無により1次側へ伝達される。そして、1次側受光素子31で受光された光は、1次側受光素子31により電気信号に変換され、さらに増幅されてデータ信号が1次側の出力端(Out1)へ出力される。
このようにして、1次側リードフレーム11及び2次側リードフレーム12の両方に発光素子21,22と受光素子31,32を搭載することにより、1次側から2次側及び2次側から1次側へのデータ信号の双方向通信を可能としている。
透光性樹脂封止体40は、1次側発光素子21と2次側受光素子32とで構成されるチャンネルC1、及び2次側発光素子22と1次側受光素子31とで構成されるチャンネルC2を一体的に封止している。このように、同一の透光性樹脂封止体40内に複数のチャンネルC1,C2を収納することで、各チャンネル間C1,C2の距離を狭めて小型の光結合装置を実現することができるようにしてある。また、透光性樹脂封止体40は、シリコーン樹脂などの透光性樹脂で形成されている。
遮光性樹脂封止体50は透光性樹脂封止体40の周りを覆っている。また、遮光性樹脂封止体50はエポキシ樹脂などの遮光性樹脂で形成されている。
遮光性壁60は1次側リードフレーム11と2次側リードフレーム12の両方に設けられている。具体的には、遮光性壁60は、1次側リードフレーム11上の隣接する1次側発光素子21と1次側受光素子31との間、及び2次側リードフレーム12上の隣接する2次側発光素子22と2次側受光素子32との間にそれぞれ接着材等により安定に固定してある。つまり、1次側と2次側での光伝達の混在が遮光性壁60により防止されるようにしてある。
なお、本実施の形態では1次側リードフレーム11と2次側リードフレーム12の両方に遮光性壁60を設けているが、1次側或は2次側でのチャンネルの分離が可能であれば、1次側リードフレーム11と2次側リードフレーム12の一方にのみ遮光性壁60を設けてもよい。
また、遮光性壁60は、1次側リードフレーム11と2次側リードフレーム12との間の電気的な絶縁性を向上させるため、遮光絶縁性樹脂壁としてある。
さらに、遮光性壁60は、1次側発光素子21と1次側受光素子31の間、及び2次側発光素子22と2次側受光素子32の間の沿面距離を確保できるようにエポキシ樹脂で形成されている。
図5は、本実施の形態に係る2次側リードフレームの構造を示す平面図であり、発光素子、受光素子、遮光性壁を実装する前の状態を示している。
リードフレーム12には、遮光性壁60を固定する位置に溝部80が設けられている。つまり、溝部80を形成することにより、生産工程での遮光性壁の固定位置のバラツキが生じないようにしてある。さらに、遮光性壁60をリードフレーム12の溝部80に固定することで、安定に遮光性壁60をリードフレーム12に固定しておくことができるようにしてある。
なお、本実施の形態に係る1次側リードフレームの構造については、2次側リードフレームと同じであるので説明を省略する。
<実施の形態2>
図6〜図8は本実施の形態に係る多チャンネル型の光結合装置を説明する図である。
図6は、本実施の形態に係る光結合装置の等価回路図である。図7は、本実施の形態に光結合装置の1次側リードフレームへの素子実装状態を示す平面図であり、図8は、本実施の形態に係る光結合装置の2次側リードフレームへの素子実装状態を示す平面図である。
本実施の形態に係る多チャンネル型の光結合装置の基本構成は、実施の形態1に係る多チャンネル型の光結合装置の構成と同様である。つまり、電気的に絶縁された一対のリードフレーム(1次側リードフレーム11、2次側リードフレーム12)と、各リードフレーム11,12に搭載されている発光素子(1次側発光素子21、2次側発光素子22)と、各リードフレーム11,12に搭載されている受光素子(1次側受光素子31、2次側受光素子32)と、発光素子21,22及び受光素子31,32を収納する透光性樹脂封止体と、透光性樹脂封止体を覆う遮光性樹脂封止体と、各チャンネル間に配置されて隣接する他のチャンネルの光を遮断する遮光性壁とで構成されている。
透光性樹脂封止体、遮光性樹脂封止体、及び遮光性壁は、実施の形態1と同様にして設けられており、説明を省略する。
以下、実施の形態1に係る多チャンネル型の光結合装置と異なる点について主に説明する。
各リードフレーム(1次側リードフレーム11、2次側リードフレーム12)には、発光素子(1次側発光素子21、2次側発光素子22)と受光素子(1次側受光素子31、2次側受光素子32)に加え、各発光素子21,22を駆動するための発光素子駆動用素子(1次側発光素子駆動用素子91、2次側発光素子駆動用素子92)が搭載されている。
具体的には、1次側発光素子21は、1次側発光素子21を駆動するための1次側発光素子駆動用素子91にワイヤ70を介してワイヤボンドされ、1次側発光素子駆動用素子91は1次側リードフレーム11にワイヤ70を介してワイヤボンドされている。
同様に、2次側発光素子22は、2次側発光素子22を駆動するための2次側発光素子駆動用素子92にワイヤ70を介してワイヤボンドされ、1次側発光素子駆動用素子92は1次側リードフレーム11にワイヤ70を介してワイヤボンドされている。
1次側受光素子31及び2次側受光素子32はそれぞれ、実施の形態1と同様に1次側リードフレーム11又は2次側リードフレーム12にワイヤ70を介してワイヤボンドされている。
よって、図6の等価回路図が示すように、1次側の入力端(In1)から入力されたデータ信号が1次側発光素子駆動用素子91へ入力されると、1次側発光素子駆動用素子91が1次側発光素子21を定電流で駆動する。1次側発光素子21の駆動状態に応じて、データ信号は1次側発光素子21から2次側受光素子32へ向けての発光の有無により2次側へ伝達される。2次側受光素子32で受光された光は、2次側受光素子32により電気信号に変換され、さらに増幅されてデータ信号が2次側の出力端(Out2)へ出力される。
同様に、2次側の入力端(In2)から入力された信号が2次側発光素子駆動用素子92へと入力されると、2次側発光素子駆動用素子92は2次側発光素子22を定電流で駆動する。2次側発光素子22の駆動状態に応じて、データ信号は2次側発光素子22から1次側受光素子31へ向けての発光の有無により1次側へ伝達される。1次側受光素子31で受光された光は電気信号に変換され、さらに増幅されてデータ信号が1次側の出力端(Out1)へ出力される。
このように、本実施の形態では発光素子駆動用素子91,92を搭載して光信号の転送速度を高速化させている。
<実施の形態3>
本実施の形態にかかる電子機器(不図示)は、実施の形態1又は実施の形態2のいずれか一に記載した多チャンネル型の光結合装置を搭載したものである。小型で信頼性の高い双方向通信が可能な光結合装置を搭載することから、安定した双方向通信が可能な小型の電子機器となっている。
実施の形態1に係る光結合装置を示す透視側面図である。 実施の形態1に係る光結合装置(双方向通信用の光結合装置)の等価回路図である。 実施の形態1に係る光結合装置の1次側リードフレームへの素子実装状態を示す平面図である。 実施の形態1に係る光結合装置の2次側リードフレームへの素子実装状態を示す平面図である。 実際の形態1に係る光結合装置の2次側リードフレームの構造を示す平面図である。 実施の形態2に係る光結合装置の等価回路図である。 実施の形態2に係る光結合装置の1次側リードフレームへの素子実装状態を示す平面図である。 実施の形態2に係る光結合装置の2次側リードフレームへの素子実装状態を示す平面図である。 従来例に係るドッキング型の光結合装置を示す透視側面図である。 従来例に係る2重トランスファーモールド型の光結合装置を示す透視側面図である。 従来例に係る一方向通信用の多チャンネル型の光結合装置を示す透視側面図である。 従来例に係る一方向通信用の多チャンネル型光結合装置の等価回路図である。 従来例に係る一方向通信用の多チャンネル型光結合装置の1次側リードフレームへの素子実装状態を示す平面図である。 従来例に係る一方向通信用の多チャンネル型光結合装置の2次側リードフレームへの素子実装状態を示す平面図である。
符号の説明
11 1次側リードフレーム
12 2次側リードフレーム
21 1次側発光素子
22 2次側発光素子
31 1次側受光素子
32 2次側受光素子
40 透光性樹脂封止体
50 遮光性樹脂封止体
60 遮光性壁(遮光絶縁性壁)
70 ワイヤ
80 溝部
91 1次側発光素子駆動用素子
92 2次側発光素子駆動用素子
C1、C2 チャンネル

Claims (9)

  1. 発光素子と該発光素子から送信された光信号を受信する受光素子とで構成されるチャンネルが、遮光性樹脂封止体に覆われた同一の透光性樹脂封止体内に複数収納してある多チャンネル型の光結合装置において、
    1次側発光素子及び1次側受光素子を搭載した1次側リードフレームと、
    前記1次側発光素子からの光信号を受信する2次側受光素子、及び前記1次側受光素子へ光信号を送信する2次側発光素子を搭載した2次側リードフレ−ムと、
    各チャンネル間に配置されて隣接する他のチャンネルの光を遮断する遮光性壁とを備え、
    前記遮光性壁は前記1次側リードフレーム及び前記2次側リードフレームの少なくとも一方に固定してあることを特徴とする光結合装置。
  2. 前記遮光性壁は前記1次側リードフレーム及び前記2次側リードフレームの両方に固定してあることを特徴とする請求項1記載の光結合装置。
  3. 前記遮光性壁は遮光絶縁性樹脂壁であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光結合装置。
  4. 前記遮光性樹脂封止体及び前記遮光絶縁性樹脂壁はともにエポキシ樹脂からなることを特徴とする請求項3記載の光結合装置。
  5. 前記遮光性壁は接着剤により前記1次側リードフレーム又は前記2次側リードフレームに固定してあることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の光結合装置。
  6. 前記1次側リードフレーム又は前記2次側リードフレームは前記遮光性壁を固定する位置に溝部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載の光結合装置。
  7. 前記1次側リードフレームと前記2次側リードフレームは互いに同一の形状を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の光結合装置。
  8. 前記1次側発光素子又は前記2次側発光素子を駆動するための発光素子駆動用素子を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一に記載の光結合装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一に記載の光結合装置が搭載してある電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013084813A (ja) * 2011-10-11 2013-05-09 Toshiba Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2016171235A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 株式会社東芝 半導体モジュール
JP2017147364A (ja) * 2016-02-18 2017-08-24 株式会社東芝 半導体モジュール

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