JP2008027520A - 光ディスク装置及びその情報記録方法 - Google Patents

光ディスク装置及びその情報記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
光ディスク装置において、記録時間の短縮化と記録品質を確保を可能にする。
【解決手段】
記録時、反射レーザ光の強さまたは光量を検出し、該検出結果を基準値と比較し、該基準値で規定される範囲を外れるか否かを判別し、該範囲を外れるときに、記録動作を停止させ、停止直前に記録された記録マークのβ値を測定し、目標β値との差分を求め、該差分に基づき記録パワーを増大または減少させる補正を行い、該補正した記録パワーで記録動作を再開する構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は光ディスク装置に係り、特に、情報記録を行う際の記録パワーの制御に関する。
従来、光ディスク装置において、例えばDVDの高速記録では、記録時のレーザ出力を制御するために、情報記録のために光ディスクに照射されたレーザ光の戻り光(反射レーザ光)の強さを検出し、該検出結果に基づきレーザ出力を補正すること(ランニングOPCと呼ばれる。OPC:Optimum Power Control)や、記録動作を定期的に停止し、停止直前に記録した信号の記録品質を測定し、該測定結果に基づきレーザ出力を補正すること(ウォーキングOPCと呼ばれる)が行われている。
また、本発明に関連した従来技術であって特許文献に記載された技術としては、例えば、特開2002−208139号公報(特許文献1)、特開2005−92950号公報(特許文献2)及び特開2005−116027号公報(特許文献3)に記載されたものがある。特開2002−208139号公報には、CAV(Constant Angular Velocity)方式の光ディスクへの情報記録技術において、光ディスクの記録面を半径方向に複数の記録領域に分割して記録を行い、各々の記録領域の終端部の記録部分を再生してその再生結果に基づき、近似式に補正を加えながら、次の記録領域の記録パワーを算出して記録することで、記録動作の中断・再開にかかわらず光ディスク全面にわたって均一な特性の記録を可能にするとした技術が記載され、特開2005−92950号公報には、光ディスク装置におけるZCLV(Zone Constant Linear Velocity)方式の情報記録技術において、光ディスクの回転速度を切替える際に、記録動作を一旦停止して、この時点で終端部分を再生してβ値を測定し、該測定したβ値と目標β値とを比較してβ値を補正し、該補正したβ値に対応してレーザ光の記録パワーを調整し、情報記録を行うとした技術が記載され、また、特開2005−116027号公報には、光ディスク装置において、光ディスクに情報を記録する際のレーザ光のパワーを精度良く決定するために、光ディスクの所定領域からの反射レーザ光に基づき取得した反射率に関する値及びβ値を用いて記録品質に関する値を取得し、該記録品質に関する値に基づいて記録パワーを決定するとした技術が記載されている。
特開2002−208139号公報 特開2005−92950号公報 特開2005−116027号公報
上記従来技術のうち、光ディスクに照射されたレーザ光の戻り光の検出結果に基づいてレーザ出力を補正するもの(ランニングOPC)は、記録品質の評価精度が悪いため、記録品質の確保が難しくなるおそれがある。また、記録動作を定期的に停止し、停止直前の記録品質を測定してその測定結果に基づきレーザ出力を補正するもの(ウォーキングOPC)は、記録動作を定期的に停止するため、記録時間が長くかかるとともに、光ディスクに局部的な記録感度変化がある場合にはそれへの対応が難しいという問題点がある。また、上記公報記載の技術もいずれもが、上記と同様、記録動作を定期的に停止し、停止直前の記録品質を測定することでレーザ出力を補正する技術(ウォーキングOPC)である。
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、光ディスク装置において、短時間で情報記録を行えるようにし、かつ、記録品質も確保可能にすることである。
本発明の目的は、かかる課題点を解決し、使い勝手が良く、記録性能も確保された光ディスク装置を提供することにある。
上記課題点を解決するために、本発明では、光ディスク装置において、記録時、反射レーザ光の強さまたは光量を検出し、該検出結果を基準値と比較し、該基準値で規定される範囲を外れるか否かを判別し、該範囲を外れるときに、記録動作を停止させ、停止直前に記録された記録マークのβ値を測定し、目標β値との差分を求め、該差分に基づき記録パワーを増大または減少させる補正を行い、該補正した記録パワーで記録動作を再開する構成とする。
本発明によれば、光ディスク装置において、記録時間の短縮と記録品質の確保とが可能となる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を用いて説明する。
図1〜図9は、本発明の実施形態の説明図である。図1は、本発明の一実施形態としての光ディスク装置の構成例図、図2は、図1の光ディスク装置における最適記録パワー設定の説明図、図3は、図1の光ディスク装置における記録異常とその検出位置の説明図、図4は、図1の光ディスク装置において記録動作停止直前位置におけるβ値についての説明図、図5は、図1の光ディスク装置において記録異常が検出された場合の記録検出位置前後の記録パワーの説明図、図6は、図1の光ディスク装置においてCAV方式の倍速記録における戻り光の記録異常検出レベルの説明図、図7は、図1の光ディスク装置における記録時の戻り光検出の説明図、図8は、図1の光ディスク装置における情報記録動作の説明図、図9は、図1の光ディスク装置においてZCLV方式の倍速記録における戻り光の記録異常検出レベルの説明図である。
図1において、1は、本発明の実施形態としての光ディスク装置、2は、DVD、青色レーザ用ディスクなどの光ディスク、3は、光ディスク2を回転駆動するディスクモータ、4は光ピックアップ、5は対物レンズ、6は、記録または再生のために所定の強さまたは光量のレーザ光を発生するレーザダイオード、7は、レーザダイオード6を駆動するレーザ駆動回路、8は、対物レンズ5を介し光ディスク2の記録面(以下、これも光ディスク面という)からの反射レーザ光を受光して電気信号に変換し出力する受光部、9は、受光部8からの信号を増幅するなどアナログ処理するアナログフロントエンド、11は、直線状のガイド部材(図示なし)やリードスクリュー部材(図示なし)などを備えて構成され、光ピックアップ4を光ディスク2の略半径方向に移動させる移動・案内機構部、12は、移動・案内機構部11内にあってリードスクリュー部材(図示なし)を回転駆動するスライドモータ、15は、ディスクモータ3やスライドモータ12などを駆動するモータ駆動回路、30はDSP(Digital Signal Processor)、31は、DSP30内にあってモータ駆動回路15を制御するモータ制御部、32は、記録信号を生成する記録信号生成部、33は、DSP30内にあって受光部8からの再生信号を、RF信号や、トラッキングエラー信号や、フォーカスエラー信号として処理する再生信号処理部、34は、DSP30内にあって、再生信号処理部33から出力される再生信号から、光ディスク2の反射レーザ光(戻り光)の強さまたは光量を検出し、該検出した値を、予め設定してある基準値と比較して、該検出値が該基準値で規定される範囲を外れるか否かを判別する戻り光レベル検出手段としての戻り光レベル検出部、35は、DSP30内にあって再生信号処理部33からの再生信号から、光ディスク2に記録されている記録マークのβ値を測定するβ測定手段としてのβ測定部、36は、予め設定されている目標のβ値と、上記β測定部35で測定したβ値との差分を求め、該差分に応じて記録パワーの補正量または補正率を演算し、該演算結果の信号をレーザ駆動回路7側に出力する記録パワー補正演算手段としての記録パワー補正演算部、37はDSP30内のメモリ、40は、DSP30を制御する制御手段としてのマイコンである。
制御手段としてのマイコン40は、DSP30内の、少なくともモータ制御部31、記録信号生成部32、戻り光レベル検出部34、β測定部35及び記録パワー補正演算部36を制御する。マイコン40は、光ディスク装置1が記録動作を開始する前の状態でDSPを制御し光ディスク装置1に通常のOPC処理を行わせ、目標のβ値の設定と、それに対応して光ディスク2の記録面へ投入するレーザ光の最適な記録パワー(最適な範囲の記録パワーであって本発明を有効に構成するに足る範囲の記録パワーをいうものとする)の設定を行う。マイコン40は、また、その後の該光ディスク装置1の記録動作中において、戻り光レベル検出部34において上記基準値で規定される範囲を外れる強さまたは光量の反射レーザ光が検出されたとき、該戻り光レベル検出部34を制御し、該戻り光レベル検出部34から該検出結果に応じた制御信号をレーザ駆動回路7に向けて出力させて該レーザ駆動回路7からの記録用駆動信号のレーザダイオード6側への出力を停止させるとともに、記録信号生成部32を制御して記録信号の生成・出力を停止させ、かつ、モータ制御部31を制御してスライドモータ12を停止させ、移動・案内機構部11を停止させて、光ディスク装置1の記録動作を一時停止させる。さらに、マイコン40は、該停止状態で、β測定部35及び記録パワー補正演算部36を制御し、該記録動作の停止直前に記録された記録信号による記録マークのβ値を、β測定部35で測定させた後、記録パワー補正演算部36に、該測定したβ値を目標β値と比較させ、さらにその差分に対応して記録パワーの補正量または補正率を演算させる。マイコン40は、上記戻り光レベル検出部34における上記基準値として、記録品質が許容範囲内となる値を予め設定しメモリ37などに記憶させておく。マイコン40は、また、記録パワー補正演算部36が記録パワーの補正量または補正率を演算した後は、モータ制御部31を制御して、スライドモータ12に回転を再開させて移動・案内機構部11を再駆動させ、光ピックアップ4の移動を再開させるとともに、記録信号生成部32を制御して記録信号の生成・出力を行わせ、かつ、レーザ駆動回路7によりレーザダイオード6に上記補正した記録パワーに対応する発光を行わせて、該補正した記録パワーで光ディスク装置1に記録動作を再開させる。
以下、説明中で用いる図1の光ディスク装置1の構成要素には、図1の場合と同じ符号を付して用いる。
図2は、図1の光ディスク装置1において、記録動作前に行うOPC(Optimum Power control)の説明図である。
図2において、横軸は、光ディスク装置1の記録動作前のOPCで光ディスク2の記録面へ投入される投入パワー(以下、記録パワーという)、縦軸は、光ディスク2の記録面の記録マークのβ値である。光ディスク装置1の記録動作前のOPCでは、記録パワーを変化させたレーザ光を光ディスク2の記録面に照射し、それぞれの記録パワーに対応した記録マークのβ値を、反射レーザ光による再生信号から測定し、特性曲線Qを求める。その後、目標のβ値であるβtを設定し、特性曲線Qに基づき、該目標のβ値に対応したレーザ光の最適な記録パワー(最適記録パワー)Poの設定を行う。該最適な記録パワー(最適記録パワー)Poは、最適な範囲の記録パワーであって本発明を有効に構成するに足る範囲の記録パワーをいうものとする。光ディスク装置1は、該最適記録パワーPoで記録信号の記録動作を開始する。
図3は、光ディスク装置における記録異常とその検出位置の説明図である。
図3において、横軸は記録位置すなわちディスク半径位置、縦軸は、戻り光レベル検出部34で検出されるディスク面からの反射レーザ光(戻り光)の強さまたは光量のレベル(以下、戻り光レベルという)と、ジッタやエラーレートにより評価される記録品質レベル(以下、単に記録品質という)である。図3中、Aは、戻り光レベルが減少する場合の該戻り光レベルの特性曲線、Aは、戻り光レベルが増大する場合の該戻り光レベルの特性曲線、Bは記録品質の特性曲線、rは、光ディスク装置1が記録動作を開始するディスク半径位置、rは、記録中に記録異常が検出されるディスク半径位置、Tは戻り光レベルの目標値、Tは、特性曲線Aの場合の戻り光レベルの許容限界値(以下、戻り光レベルの下側閾値という)、Tは、特性曲線Aの場合の戻り光レベルの許容限界値(以下、戻り光レベルの上側閾値という)、△Tは、特性曲線Aの場合のディスク半径位置rにおける戻り光レベルの許容変化量、△Tは、特性曲線Aの場合のディスク半径位置rにおける戻り光レベルの許容変化量、P12は、ディスク半径位置rにおける記録品質、Paは、記録品質の許容限界値である。マイコン40は、上記戻り光レベルの下側閾値Tと、上記戻り光レベルの上側閾値Tとを、戻り光レベル検出部34における比較動作の基準値として設定する。該下側閾値T、該上側閾値Tはともに、記録品質が許容限界値Pa以内となる値である。
ディスク半径位置rでは、戻り光レベル検出部34が検出する戻り光レベルが減少して(特性曲線Aの場合)下側閾値T未満となる場合、または、該戻り光レベルが増大して(特性曲線Aの場合)上側閾値Tを超える場合に、マイコン40は、予め設定された基準値で規定される範囲すなわち下側閾値Tと上側閾値Tで規定される範囲を外れる強さまたは光量の反射レーザ光が戻り光レベル検出部34で検出されたとして、光ディスク装置1の記録動作を一時停止させ、該記録動作停止の直前に記録された領域の終端位置における記録マークのβ値をβ測定部35で測定させ、記録パワー補正演算部36において、該測定したβ値を目標β値と比較させ、さらにその差分に対応して記録パワーの補正量または補正率を演算させる。
図4は、光ディスク装置1において記録動作が停止される直前位置における記録マークのβ値の説明図である。
図4において、横軸は、光ディスク2のディスク半径位置、縦軸は、光ディスク2の記録面の記録マークのβ値である。rは、光ディスク装置1が記録動作を開始するディスク半径位置、rは、戻り光レベルが、基準値で規定される範囲を外れて(未満または超過して)検出されるディスク半径位置、βeは、ディスク半径位置rのときにβ測定部34が測定するβ値である。マイコン40は、ディスク半径位置rにおいて、光ディスク装置1に記録動作前のOPCを行わせ、目標のβ値であるβtと、レーザ光の最適記録パワーPoとを設定する。その後、マイコン40は、光ディスク装置1に記録動作を開始させ、スライドモータ12で駆動された移動・案内機構部11が、光ピックアップ4をディスク半径位置rの方向に移動させながら記録が行われるようにする。記録時においては、例えばレーザダイオード6の温度変化に対応して該レーザダイオード6の発光特性が変化し、出射されるレーザ光の記録パワーが変化する。光ピックアップ4の対物レンズ5によりレーザ光スポットがディスク半径位置rに達したときに、戻り光レベル検出部34により、基準値で規定された範囲を外れるレベルの反射レーザ光が検出されると、マイコン40は、光ディスク装置1の記録動作を一時停止させ、β測定部35に、該記録動作停止の直前に記録された領域の終端位置における記録マークのβ値としてのβeを測定させる。図4において、ディスク半径位置rは、記録動作が一時停止された記録部終端を成すものとする。マイコン40は、その後、記録パワー補正演算部36に、該測定したβeを目標β値のβtと比較させ、さらにその差分│βt−βe│に対応して記録パワーの補正量または補正率を演算させる。該演算結果による記録パワーの補正分は、ディスク半径位置rにおいてOPC処理で求めた最適記録パワーをPo、β値と記録パワーとの間の換算係数をkとするとき、
Po・k・│βt−βe│ …(数1)
となり、補正後の記録パワーは、
Po{1+k・│βt−βe│} …(数2)
となる。
図5は、光ディスク装置1において記録異常が検出された場合の記録検出位置前後の記録パワーの説明図である。
光ディスク装置1において、記録動作中に、ディスク半径位置rで記録異常が検出された場合すなわちディスク半径位置rで戻り光レベル検出部34により、基準値で規定された範囲を外れるレベルの反射レーザ光が検出された場合、マイコン40による制御により、ディスク半径位置rで記録動作が一時停止され、記録パワー補正演算部36の演算結果に基づき記録パワーの補正が行われる。図5において、横軸はディスク半径位置、縦軸は設定された記録パワーである。記録動作が開始されるディスク半径位置rから記録異常が検出されるディスク半径位置rまでの間の領域Rでは、ディスク半径位置rにおいてOPC処理で求めた最適記録パワーを初期値とする記録パワーで記録が行われ、該領域Rでは、戻り光レベル検出部34は戻り光レベルを再生信号により測定する。記録異常が検出されるディスク半径位置rでは、β測定部35が記録停止直前の記録マークのβ値を測定し、該測定結果に基づき、記録パワー補正演算部36が記録パワーの補正量または補正率を演算し、マイコン40は、該演算結果に基づき、レーザ駆動回路7を介してレーザダイオード6から、補正した記録パワーに対応したレーザ光を出射させる。ディスク半径位置r以降の領域Rでは、該補正した記録パワーで記録動作が再開され、その後、該補正した記録パワーを初期値とする記録パワーで記録が続行される。
図6は、光ディスク装置1においてCAV方式の倍速記録における戻り光の記録異常検出レベルの説明図である。
図6において、横軸は倍速値、縦軸は戻り光レベルである。また、Tsは戻り光レベルの目標値、Tは、戻り光レベルの低レベル側の許容限界値、Tは、戻り光レベルの高レベル側の許容限界値、△Tは、戻り光レベルの低レベル側の許容変化量、△Tは、戻り光レベルの高レベル側の許容変化量である。a〜dはそれぞれ、各倍速値におけるOPC処理での最適記録パワーによる戻り光レベルの目標値である。すなわち、記録の倍速値を切替えるとき、各倍速値で記録動作に先立ちOPC処理を行い、最適記録パワーを求める。各倍速値での記録動作中に、戻り光レベル検出部34が、低レベル側の許容限界値T未満の戻り光レベルすなわちW領域の戻り光レベルを検出した場合または高レベル側の許容限界値Tを超える戻り光レベルすなわちW領域の戻り光レベルを検出した場合に、記録パワーを補正するための記録動作の一時停止が行われる。戻り光レベルの許容変化量△T、△Tは例えば約5%とする。
図7は、光ディスク装置1における記録時の戻り光検出の説明図である。
図7において、(a)は戻り光量の状態を示す図、(b)は照射レーザ光の状態を示す図である。qは、記録時に記録パワーPwの記録パルスを光ディスクに照射した場合の戻り光量の初期値、qは、記録時に記録パワーPwの記録パルスを光ディスクに照射した場合の戻り光量の定常値、qは、再生時にパワーPrのレーザ光を光ディスクに照射した場合の戻り光量の定常値である。記録動作中、戻り光レベル検出部34は、戻り光量qと戻り光量qとの差q―qを検出し、該差が、基準値で規定された範囲から外れるか否かを判別する。戻り光量qは、戻り光量qの実測値とパワー比Pw/Prとから数3により求められる。
=q・Pw/Pr …(数3)
また、戻り光量qは、戻り光量qと同様、実測により求められる。
よって、q―qは、数4による演算を戻り光レベル検出部34が行うことで求められる。
―q=q・Pw/Pr―q …(数4)
図8は、図8は、光ディスク装置1における情報記録動作の説明図である。
図8において、
(1)マイコン40は、光ディスク装置1の記録モードをスタートさせる(ステップS801)。
(2)マイコン40は、光ディスク装置1に、記録動作に先立ち、OPC処理を行わせ、最適記録パワーを求める(ステップS802)。
(3)マイコン40は、OPC処理による最適記録パワーでの再生信号から、戻り光レベルの基準値(基準戻り光レベル)を設定する(ステップS803)。
(4)マイコン40は、光ディスク装置1に、記録信号による記録動作を開始させる(ステップS804)。
(5)マイコン40は、記録終了か否かを判別する(ステップS805)。
(6)上記ステップS805における判別の結果、記録終了でない場合は、マイコン40は、戻り光レベル検出部34に、再生信号処理部33から出力される再生信号から、記録動作中における戻り光レベルを検出させる(ステップS806)。
(7)マイコン40は、戻り光レベル検出部34に、上記ステップS806で検出した戻り光レベルと、上記ステップS803で設定した戻り光レベルの基準値とを比較させ、該検出値が該基準値で規定される範囲を外れるか否か、すなわち、変化率が該基準値で規定される変化率範囲(例えば5%)を外れるか否かを判別させる(ステップS807)。
(8)上記ステップS807における判別の結果、上記検出した戻り光レベルの変化率が上記基準値で規定される変化率範囲を外れる場合には、マイコン40は、光ディスク装置の記録動作を一時的に停止させる(ステップS808)。
(9)マイコン40は、光ディスク装置1の記録動作が一時停止した状態で、β測定部35に、該記録動作停止の直前に記録された領域の終端位置における記録マークのβ値を測定させる(ステップS809)。
(10)マイコン40は、その後、記録パワー補正演算部36に、該測定したβ値を目標β値と比較させ、その差分に対応した記録パワーの補正量または補正率を演算させる。例えば、上記ステップS807における判別の結果、戻り光レベル検出部34が検出した戻り光レベルが、基準値すなわち戻り光レベルの許容限界値としての下側閾値T(図3)に達しない場合は、上記測定したβ値と目標β値との差分に対応して記録パワーを増大させるための補正量または補正率を演算させる(ステップS810)。反対に、ステップS807における判別の結果、戻り光レベル検出部34が検出した戻り光レベルが、基準値すなわち戻り光レベルの許容限界値としての上側閾値T(図3)を超える場合は、測定したβ値と目標β値との差分に対応して記録パワーを減少させるための補正量または補正率を演算させることになる。
(11)マイコン40は、上記ステップS810において求めた補正量または補正率で補正した記録パワーで光ディスク装置1に記録動作を再開させる。
(12)上記ステップS805における判別の結果、記録終了の場合は、光ディスク装置1の記録モードを終了させる(ステップS811)。
(13)上記ステップS807における判別の結果、上記検出した戻り光レベルの変化率が基準値で規定される変化率範囲内にある場合には、マイコン40は、記録動作を停止させずに、光ディスク装置1をステップS805の動作に移行させる。
上記(1)〜(13)の一連の手順は、メモリ37など光ディスク装置1内の記憶手段に記憶されたプログラムに従って、マイコン40が自動的に実行する。
図9は、光ディスク装置1においてZCLV方式の倍速記録における戻り光の記録異常検出レベルの説明図である。
図9において、横軸は倍速値、縦軸は戻り光レベルである。また、Ts〜Tsは戻り光レベルの目標値、T11〜T13は、戻り光レベルの低レベル側の許容限界値、T21〜T23は、戻り光レベルの高レベル側の許容限界値、△T11〜△T13は、戻り光レベルの低レベル側の許容変化量、△T21〜△T23は、戻り光レベルの高レベル側の許容変化量である。e〜gはそれぞれ、各倍速値におけるOPC処理での最適記録パワーによる戻り光レベルの目標値である。すなわち、記録の倍速値を切替えるとき、各倍速値で記録動作に先立ちOPC処理を行い、最適記録パワーを求める。各倍速値での記録動作中に、戻り光レベル検出部34が、低レベル側の各許容限界値T11、T12、T13未満の戻り光レベルを検出した場合または高レベル側の各許容限界値T21、T22、T23を超える戻り光レベルを検出した場合に、記録パワーを補正するための記録動作の一時停止が行われる。戻り光レベルの許容変化量△T11〜△T13、△T21〜△T23は例えば約5%とする。
図1〜図9で説明した実施形態によれば、光ディスク装置1の記録動作中、記録動作を一時停止しての記録パワーの補正は、定期的には行わずに、戻り光レベルが、基準値で規定された範囲を外れる値となった場合にだけ行うため、記録に要する時間を短縮することができる。また、記録動作中に戻り光レベルが、基準値で規定された範囲を外れて減少または増加した場合は、記録マークのβ値を測定し、目標β値との差分に対応した記録パワーの補正を実施するため、記録品質を確保することができる。
なお、上記実施形態では、制御手段としてのマイコン40がDSP30を制御する構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、マイコンなどの制御手段がDSP30内に含まれる構成であってもよいし、または、逆に、マイコン内に、DSP30内の回路の一部例えば戻り光レベル検出部34やβ測定部35や記録パワー補正演算部36などが含まれる構成であってもよい。
本発明の一実施形態としての光ディスク装置の構成例図である。 図1の光ディスク装置における最適記録パワー設定の説明図である。 図1の光ディスク装置における記録異常とその検出位置の説明図である。 図1の光ディスク装置において記録動作停止直前位置におけるβ値についての説明図である。 図1の光ディスク装置において記録異常が検出された場合の記録検出位置前後の記録パワーの説明図である。 図1の光ディスク装置においてCAV方式の倍速記録における戻り光の記録異常検出レベルの説明図である。 図1の光ディスク装置における記録時の戻り光検出の説明図である。 図1の光ディスク装置における情報記録動作の説明図である。 図1の光ディスク装置においてZCLV方式の倍速記録における戻り光の記録異常検出レベルの説明図である。
符号の説明
1…光ディスク装置、
2…光ディスク、
3…ディスクモータ、
4…光ピックアップ、
5…対物レンズ、
6…レーザダイオード、
7…レーザ駆動回路、
8…受光部、
9…アナログフロントエンド、
11…移動・案内機構部、
12…スライドモータ、
15…モータ駆動回路、
30…DSP、
31…モータ制御部、
32…記録信号生成部、
33…再生信号処理部、
34…戻り光レベル検出部、
35…β測定部、
36…記録パワー補正演算部、
37…メモリ、
40…マイコン。

Claims (5)

  1. 光ディスクにレーザ光を照射し情報記録を行う光ディスク装置であって、
    上記レーザ光を発光するレーザダイオードと、
    上記レーザダイオードを駆動するレーザ駆動回路と、
    上記レーザ駆動回路に供給する記録信号を生成する記録信号生成部と、
    光ディスクからの反射レーザ光に基づく再生信号から、該反射レーザ光の強さまたは光量を検出し、基準値と比較する戻り光レベル検出手段と、
    光ディスクからの反射レーザ光に基づく再生信号から、該光ディスクに記録された記録マークのβ値を測定するβ測定手段と、
    上記測定したβ値を目標β値と比較し、その差分に対応して記録パワーの補正量または補正率を演算する記録パワー補正演算手段と、
    上記β測定手段、上記戻り光レベル検出手段及び上記記録パワー補正演算手段を制御する制御手段と、
    を備えた構成としたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 上記制御手段は、記録中に、上記戻り光レベル検出手段において、上記比較の結果上記基準値で規定される範囲外の強さまたは光量の反射レーザ光が検出されたとき、該戻り光レベル検出手段から該検出結果に応じた制御信号を上記レーザ駆動回路に向けて出力させて該レーザ駆動回路からの記録用駆動信号の上記レーザダイオードへの出力を停止させ、該停止状態で、該停止直前に記録された記録マークのβ値を、β測定手段により測定させ、上記記録パワー補正演算手段に、該測定したβ値を目標β値と比較させ、その差分に対応して記録パワーの補正量または補正率を演算させる構成を備える請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 上記制御手段は、上記戻り光レベル検出手段における上記基準値として、記録品質が許容範囲内となる値を設定する請求項1または請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 上記制御手段は、上記記録パワー補正演算手段が、記録パワーの補正量または補正率を演算した後、装置に記録動作を再開させる構成である請求項2に記載の光ディスク装置。
  5. 光ディスクにレーザ光を照射して情報記録を行う光ディスク装置の情報記録方法であって、
    記録時、反射レーザ光の強さまたは光量を検出するステップと、
    上記検出した値を、予め設定してある基準値と比較して、該基準値で規定される範囲を外れるか否かを判別するステップと、
    上記判別の結果、上記検出した値が上記基準値で規定される範囲を外れるとき、記録動作を停止させるステップと、
    上記記録停止状態で、該停止直前に記録された記録マークのβ値を測定するステップと、
    上記測定したβ値を目標β値と比較し、両者の差分を求めるステップと、
    上記差分に基づき記録パワーの補正量または補正率を演算するステップと、
    上記補正量または補正率により補正した記録パワーで記録動作を再開するステップと、
    を備えたことを特徴とする光ディスク装置の情報記録方法。
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