JP2008027416A - 防犯と防災の対処方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】窓ガラス部材に防犯、防災センサを設けて損壊と不正侵入の検知、関係部署へ報知を行って居住者の安全を確保するのと、定期的なメンテナンスを行うシステムと保障の方法を提供する。
【解決手段】ガラス部材に微小なRFIDICタグチップによって構成した破壊センサを透明な薄膜体上に備える。この透明な薄膜体センサは既存の窓ガラスに貼り付けることが可能である。家宅、オフィスにRFIDICタグから発信する信号を受信する無線集端装置を備える。この集端装置は、携帯無線網、情報通信網を通してガラス管理センターに接続する。管理センターは24時間体制で監視を行う。異常が報知されれば異常状態の程度に応じて、代理人を派遣して、近隣住民の協力を得て状況を把握してから最寄の警察、消防に通報して被害者の安全と財産の保全を確保する。顧客と定期メンテナンス契約をして所定の経費を負担してもらって、管理センターを運営する。
【選択図】図1

Description

本発明は、窓ガラス部材等の破損と不正侵入の検出、災害等異常事態の対応と総合的な管理システムに関する。
近年、生活様式の変化と伴に夫婦共働きが多くなってきた。従って家庭も留守が多く幼児の大半は施設に預けている。かつ高齢化によって独居老人の家庭が増えてきた。それに伴って、家宅への不正侵入によって犯罪に巻き込まれたり、事故が多発し特に老人介護のケアが社会問題になっている。
今までは、地域自治体や近隣住民の善意にすがってこれまで対処してきた。さらに警察による警備体制では善良な市民を守れなくなってきたし、近隣関係も希薄でなって安心できない状態にある。家宅に係わらず、オフィス、店舗等の犯罪、盗難も多発しているのが現状である。
一方、技術の進展は急速である。特にユビキタス(ubiquitous)とインターネットの利用は、一般底辺層に拡大した。さらに、携帯電話網の社会への浸透は、凄まじい勢いで波及した。携帯電話機、パソコン、PDA(personal digital assistant)は、老若男女を問わず各人が所有するまでになった。一般にいうユビキタス(ubiquitous)社会である。ユビキタス・コンピューテングあるいは、ユビキタス・ネットワーキングともいう。
ユビキタス社会とは、どこにでもコンピュータの能力があって、インターネット(internet)が付随して情報通信をサポートし、サービスの利便性が一層向上した社会を意味する。我々人類は、多方面に恩恵が受けられる技術である。
それに微弱電波の利用が活発になってきた。ブルーツース(bluetooth)や赤外線通信IrDA(infrared data association)を利用したホット・スポット(hotspot)の普及も顕著である。これによって、屋内の情報通信は無配線で連絡できる。
ホット・スポットは、IEEE(institute of electrical and electronics engineers:電気電子分野における国際規格を推進する国際電気標準会議)微弱電波を使った無線LANである。IEEE802.11aの5,2Ghzと802.11bの2,4Ghzが一般的に使われている。
又、近年微小CPUを使ったICタグチップが実用になった。ICタグチップはRFID(radio frequency identify device:無線移動識別素子)チップともいう。微小な無線応答装置であって、内蔵アンテナを含んでいて1mm程度で構成できる。2.5GHz帯のものは、到達距離1.5メートルと短いがUHF(950〜956MHz)帯のICタグチップは、10メートルと長いから本発明の実用化に有効である。今や、交通管制システムにまで応用されている。
ガラスの破損、不正侵入には単純な発信回路を付加するだけでも検出はできる。しかし、情報通信網を活用してきめ細かなサービスを迅速に顧客に提供するには、1mm中にCPU,メモリ、アンテナを含んだ微小コンピュターチップのほうが情報量は莫大に多いから有利である。
従って、インターネットのような情報通信網を組み合せて使えば顧客に満足させるサービスと安全を提供できる。従来の方法はガラスが破損する時の衝撃波や、ガラスに導電線を張って導電線の切断によって検知していた。いずれも情報通信網との連携は難しいので警報を発する程度であって、かつ誤動作も多く実用に至っていない。
さらに現在では、単に不正侵入の検知、報知だけでは意味がない。犯人の迅速な逮捕と家宅人、一般人の安全の確保が重要である。防犯だけでなく高齢化に伴う独居老人の介護の必要は社会的な要求である。
特開 2002−133537 特開平10−326385 日経コミュニケーション「世界に取り残される無線ICタグチップ」2004年8月15日号
解決しようとする問題点の一つは、犯罪に対する予防と防衛、財産、生命の安全の確保である。ガラスの破損検出は従来技術で達成できる。問題は破損の程度と、不正侵入から人と財産を守ることにある。警報を発して周囲に知らせるだけでは、万全ではない。
損害を最小限にするのと、修復を速く行うことが肝要である。それに犯人逮捕を迅速に行う必要がある。顧客に損害を与えないために不正侵入を未然に防ぐ事と、犯罪に巻き込まれたら対応を早く行って顧客の生命、財産を守ることにある。
犯罪だけでなく、風水害等の防災に注力して顧客の財産、生命の安全を確保する。近年異常気象によって、大雨、水害、がけ崩れが多発している。さらに、独居老人の介護も大きな社会問題に発展している。
本発明は、上記課題を解決するためにガラス部材上に微小ICタグチップを設けた破壊センサを備える。この破壊センサは、CPU,メモリ、高周波発信部が一体となった構成で、ガラス部材の品種、装着年月日、補修の状況、顧客名、場所、位置等の情報を記憶してある。破壊センサは、ICタグに接続してあるインピーダンス、誘電率の変化を検知する導体からガラスの破断、不正侵入を検知する。
異常の程度は、TA(ターミナルアダプタ:集端装置)から質問信号を発信して、破壊センサから受信信号の変調度によって検知できる。異常が発生した場合には、直ちに公衆情報通信網を介して管理センターと、家宅、オフィスの責任者の携帯電話機、パソコンに異常の状態を知らせる。家宅、オフィスに異常を警報する照明灯、警報音を発生させて周囲に報知する。
同時にメンテナンス会社のサイトにも異常の程度が入力されて修復情報、金額が見積もられて本人に知らす。保険会社にも通報されて保険加入の程度、被害状況に応じて保障の金額が被害者とガラス会社にも提示される。
不正侵入等の犯罪が検出された場合は、管理センターが異常の程度、不正侵入を確認して警察に通報する。ガラス破損、異常検知、本人通報、補修会社、管理センター、保険会社と警察、地域近隣への通報を本発明によるシステムによって効率よく達成できる。
破壊センサと伴に、緊急信号発信ボタンを備える。この目的は、高齢者、病弱者用の緊急信号の発信である。これを押すと家宅に備えてある、警報ランプと警報音が発生して周囲に報知する。管理センターはこの緊急信号を受信すると、状況の確認をおこなう。
家宅に備えた監視カメラ、TV電話によって本人の状況を観察する。あるいは、近隣の保護者、代理人が確認したり、管理センターと契約している警備会社、補修会社の要員に観察しに行かせる。これらの情報をもとに管理センターは、消防署の救急車の出動要請したり、警察に通報する。
本発明のガラス破損検出装置と不正侵入検知器は、簡単な透明体で構成したRFIDタグチップを添付するだけで達成できる。かつRFIDタグチップからのパルス変調幅、デューティ比によって破損個所と被害の程度を把握できる。
集端装置にて破損、異常を検知したら、管理センターが状況の把握をおこなう。管理センターより異常の程度に応じて、最寄の警察署、消防署に通知して出動要請を行う。異常の確認は、近隣住民、地域自治体、あるいは管理センターと契約している警備会社、ガラス材の補修会社が行う。
管理会社は家宅、オフィスの責任者にインターネット等の情報通信網を活用して本人に通知できる。かつ、不正侵入を検知した場合には、警報ランプ、警報音を発生して周囲に知らせるのと、警備保障会社、警察に迅速に報知して犯罪の追跡と予防に効果をあげる。メンテナンスを早急に行うために、費用の見積、請求を財産の所有者にいち早く知らせて、保険会社より代金の支払いを行うから人の手を煩わさないで、利便性と効率があがる。
本発明は、独居老人、病弱者、乳幼児、児童の監視と保護を目的にする。緊急ボタンを家宅、オフィスに設置してあって、これを押すと管理センターに通報されて、状況確認を行う。前記説明したように、種々な手段をつかって現場確認を行う。
そして警察、消防の出動要請を行って、弱者を保護できる。本発明による管理センターは時差を利用して、国際インターネット網、国際情報通信網によって少なくとも8時間時差がある3ヶ所に設置する。このようにすれば、24時間体制で監視でき人件費を安くして運営出来るという、メリットがある。
本発明は、ガラス部材で構成した窓ガラス、扉、ショーウインド、ショーケース等の破損と不正侵入の検出と犯罪の予防をおこなって、財産と安全を確保する方法を提供するものである。かつ、ガラス会社の定期的メンテナンスを行う。ICタグチップは、膨大な情報を貯えられるから、材料の履歴、形状、材質、設置年月日、施工者等各種情報が記憶されている。
ガラス会社は独自にコールセンターを情報通信網、インターネット上に設けて、24時間体制で防犯、防災の監視を行っている。老人、病弱者に事故があれば契約してある警備会社、ガラス材の補修業者が確認して、110番、119番通報をおこなって被害者の救援と損害を最小限に抑えられる。
第1実施形態
図1は、は本発明の全体構成を示す。11の情報通信網は国際網と接続していて28は、海外網の一例を示している。12はガラス会社のコールセンター(管理センター)19と接続している情報通信網上のサイトである。21は19と接続する通信線である。
19はサーバ20、21をLAN(local area network)42によって接続している。さらに22の電話端末機は電話回線23にて最寄の警察署、消防署と通話連絡できる。コールセンター19は、サーバに顧客の家宅、オフィス、ビル、建物のガラス材の破損、人の進入を監視している。異常が起これば監視員が直ちに異常状態の確認作業を行う。
11の情報通信網には、13のガラス材の補修業者サイトがあって、コールセンター19の要請によって補修作業をするのと、警備会社の代行をして家宅の状況を確認する人を派遣する。異常の程度をコールセンター19に報告して状況に応じて110番通報したり、119番通報して出動を要請する。
17は携帯無線会社の基地局であって、37はPHS,携帯無線電波である。16は専用線で情報通信網11にある携帯無線会社のサイト15に接続している。13のサイトはガラス材会社の補修とメンテナンスを行う会社のサイトであって、事故、異常事態発生時の確認に人を派遣して、警備会社の代行業を行う。
26の国際網との接続サイトは国際回線を経由して海外網28に接続される。27は海外網の接続サイトである。29は海外にあるコールセンターであって19と同じ構成になっている。海外に少なくとも3,4箇所にコールセンターを設置しておけば24時間体制の管理が可能である。
日本を中心にした場合、日本、ヨーロッパ、米国に設ければ24時間カバーできる。かつ海外にて本システムを事業化すれば、ガラス材の補修を主体にした防犯、防災、介護の事業展開が海外でも可能になる。
情報通信網11にある14のサイトは公衆通信線30との接続を行う。30には一般の家宅31、32、オフィス33、工場34へ情報通信回線として接続する。これら家宅、オフィス、工場の窓ガラス、扉にはガラス破損センサ、人進入検知センサを備えていて、19のコールセンター(監視、管理センター)において、24時間体制でウオッチしている。
異常事態が発生したら、まず40の警報音が大きき鳴動して警報灯が点滅、回転して周囲に報知する。19のコールセンターは当然、異常の内容を把握して必要な処置をとる。警備員を派遣したり、あるいは近隣住民、民生委員に連絡を取る。必要に応じて最寄の警察、消防に出動要請をかける。
41は異常事態を知らせる警報音、照明灯である。35は家宅、オフィス、工場等に設けた無線アンテナであって、家宅、構内で異常を検知したときに携帯無線網で19のコールセンターに報知するのと、家宅、オフィス、工場の責任者39の携帯電話機に緊急連絡する。38は携帯電話機、携帯端末機器である。
以上説明したように、第1実施形態では本発明によると19のコールセンターはガラスの破損、何を原因にして破壊されたか、人の侵入はあったか、火事、風水害、事故あるいは老人、子供、要介護者に異常が起こったかどうか海外ネットワークを使って、24時間体制で監視する。異常事態であれば、最寄りの警察、消防に出動要請することが出来るという、きわめて迅速に防犯、防災に対応できるシステムを提供する。
第2実施形態
図2は第2実施形態の家宅内の構成を示す。51は一般の家宅の内部構成を示した図である。11はインターネット網、携帯無線網、電話回線等の情報通信網である。17は携帯無線会社基地局であって、16は専用線で11のサイト15に接続している。
14は一般公衆通信サイトであって、図1にて説明したように11にはコールセンター19が接続している。35は家宅にある携帯無線アンテナであって、37は携帯無線電波である。図1において説明したように、11の情報通信網は海外のネットワーク網に接続している。
52は家宅の窓ガラスである。53はドア、玄関であって54は家宅51のロフト(屋根裏部屋)にある採光用のガラス窓である。これらのガラス窓には、ガラス破壊センサ、人の不正侵入センサ、それに図示していない緊急ボタンが各部屋に備えてある。破壊センサ55はRFID、ICタグで構成している。このRFIDタグ(以下ICタグと称す)で構成した破壊センサ55を各所にあるガラスに添付している。
図2において、この破壊センサ55は、55a〜551と示している。56は無線集端末(TA:terminal adapter)であって、52のガラスに添付している破壊センサ55に質問信号を送って、異常の有無のチェックを行う。異常が発生したときには、TAに割り込み信号が入って、35の携帯無線網、11の情報通信網を介在してコールセンター19に通報される。
57はTAのアンテナであって、55からの信号を受信するのと、定期的に55に向けて質問信号を発信して家宅の状態を順次コールセンターに知らせる。40は異常を周囲に報知するサイレン、及び表示灯である。家宅に不正侵入があった時、老人、病弱者が図示していない緊急スイッチを押したときに作動する。
この警報音は一定時間、10分間、15分間鳴動したら自動的に停止する。近隣に騒音を撒き散らすという公害になる。警報を知らせる表示灯は、異常事態の処理が終わるまで点灯を続ける。41は周囲に報知する表示灯と警報音である。表示灯は人の目に付くように赤、黄色という極彩色の色を回転しながら、或いは点滅して周囲の関心を注力する効果がある。
異常があった時、家宅、オフィスの責任者39は、携帯電話機38から異常の状況をコールセンター19から知らされる。異常がなくても39の人の依頼によって現在の状態を知ることができる。出張中、海外に滞在していても安心できる。
第3実施形態
図3はRFIDの内部構成を示した模式図である。66の高周波アンテナと70のセンサ以外の要素は、わずか1mm×1mm程度の大きさである。62は内部のシステムバスであって、62はCPU(演算部)、64はデータを記憶するメモリである。ここでは、ガラス材の材質、施工年月日、取り付け位置、家宅の場所情報、補修年月日等が記憶されている。
このメモリ部64は、センサ70から入力した情報を一時的に格納して、情報の判断材料にすることができるテンポラリデータメモリの機能をもっている。65は高周波回路部であって、800MHZ,2.45GHZの変調と発信をおこなう。
66はパッチアンテナである。パッチアンテナは印刷技術によって大量生産が可能なため、インピーダンス整合回路も、別途、電子部品を取り付けること無しに実現できる。本例では、ガラス材そのものに印刷するか、貼り付けるだけでよい。67は電源部であって電源のコントロールを行う。
68は電池である。本例でのRFIDはアクティブ型を示した。ここではボタン型電池、紙のように薄い数ミリ程度の電池、又は、ソーラセル(太陽電池)を使用する。パッシブ型のRFIDは、66の高周波アンテナを別に設けてTAから給電用の高周波電波を送ってもらい、電池68に電源を蓄える方法もある。
69は、RFIDチップの外部とのインタフェース部であって、ここを経由して外部の部品を接続する。70はセンサであって本例では破壊センサである。ガラス材に添付してある導体がガラスの破断によってインピーダンス、又は誘電率が変化する。この変位をCPU63が演算して検出する。
ガラス材の破損が検出されたら65の高周波発信部からアンテナ66を介してTA56に発信する。TA56はコールセンター19に通知して異常事態かどうか判断する。異常と認識したら、所定の処理をおこなって家宅、オフィスの責任者に携帯電話にて通報する。
図4は、RFIDの通信方式の一例であるOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)を示す。通信は、同一空間で多くの無線を共存して、同一システムがその空間を電波的に効率よく利用するために多重化が行われる。多重化には、種々な方式がある。偏波面分割多重化(PDMA:polarization division multiple access)、周波数分割多重化(FDMA:frequency division multiple access),時分割多重化(TDMA:time division multiple access)等がある。
直交周波数分割多重化、OFDM方式は図4に示すように複数の情報を同時に複数の搬送波(マルチキャリア)で伝送する。OFDM方式は、情報のシンボルレートと搬送波の間隔を等しくとり、サイドロープの重なる部分において隣接する搬送波をお互いに直交させて、各々の搬送波が干渉しないように工夫した。
RFIDのよう数多くばら撒いて使用するような、同一の場所で多くの電波を共有する場合には、有効な多重化方式である。高速移動体、デイジタルTV,次世代携帯電話にも応用が可能な方式である。
図5は伝送におけるRFIDチップからパケットで送信される、データの情報の構成を示した図である。61はパケットのフィールド構成を示したものである。61aはフラグであって、パケットの最初と最後の境界を示している。61bはLMIDLClアドレスを示す。アドレス情報が格納されている。
61cはポール/最終ビットのセットを行う。61dはパケット列のフレームを示す定数値である。61eは数値は通常0である。61fはステータス照会、ステータスメッセージを示す。61gは情報要素を任意に含む可変長フィールドである。ここにセンサ70が捕らえた情報が載ってくる。
61hは伝送されたデータの整合性をチェックするフィールドであって、61iは最後のフラグである。すなわちパケットは各々のRFIDから連続して、TAからの質問信号に応じて送信する。最初のフラグ61a、最後のフラグ61iにてRFIDの区別を行う。
異常を検出したRFIDは、割り込みをかけてTAに伝送する。その場合61aのフラグは異常を知らせる数値のフラグをたてて割り込みを行う。これによって、TAは異常事態をいち早く認識してコールセンター19に報知できる。
図6は破壊センサ55とTA56との信号の交信を示す状態遷移図である。まずTaから質問信号をセンサに発信する。a,a’間である。次にセンサから返答信号が送られる。a’,b間である。このように順次Taは各々のセンサ55に質問を繰り返して異常値のチェックを行う。
Taから送った質問信号eからセンサはx’にて異常状態であることをxにてTaは受領した。直ちにTaは異常事態発生を19のコールセンターに報知する。Taはさらにどんな異常事態か内容の確認を行う。x,q’で示す交信である。
異常事態の内容の確認は、図示していない監視カメラ、又は図示していないIrDA(遠赤外線素子)を随所においてこれを監視センサにして異常の程度を把握する。q’,qにて示す。人の不正侵入か子供のいたずらか、風水害、火災によるものか、老人、病弱者の救護かが判断かのうである。コールセンターによって認識して異常の程度に応じた処置をする。
q,e’にて再び質問信号の交信があってe’,eとたのセンサ、RFIDと交信を続ける。Tyに示すように他に異常がないかどうか質問信号を発信してセンサからの応答を解析して順次絶え間なく、安全確保のためにこの動作は継続する。
第4実施形態
図7、図8に第4実施形態を説明するフロー図を示す。図7は窓ガラスを破って賊の侵入に対する対処方法を説明したものである。S601はTA56によるセンサ55に質問信号を送ってガラスの状態をチェックしている。
S602はTAから異常があるかないか、質問信号を送ってS603においてセンサ55から応答を待っている。S604は、センサから応答信号が返ってきた。この信号の解析をしてS605において、異常があるかどうか判断する。異常がなければS602に帰って次のセンサに質問信号を送る。これを繰り返しおこなって異常値の検出を行う。
S606は何らかの異常が検出された。このデータの解析を行ってS607では、人の侵入が検知された。S608は不正侵入か、いたずらかの確認作業をS608にて行う。確認は家宅、オフィスに監視カメラ、IrDAによる検知装置があれば、これで確認はできる。
あるいは、近隣住民、介護人、ガラス会社と契約している補修業者、警備会社の人に確認をコールセンター19から依頼する。S609は賊の侵入が確認された。場所と位置の認識をおこなう。S610は周囲に分かるように警報音を発生するのと、ランプを点灯して報知する。
警報音、警報ランプの点灯はコールセンターに通知がなくとも家宅31、オフィス33のTA56が判断して発生する。ただし警報音は、周囲への騒音の発生になるから10分か15分間でとめる。最初の3,5分は大きな音を発生してその後小さな音を継続して発生しても良い。警報ランプは、処置がおわるまで点灯を続ける。
S611はコールセンターによって現場の確認作業が終わって、異常事態であることが認識された。直ちに最寄の警察署に110番通報して警察官の出動を要請する。S612は警察署への通報によって、警察官が現場に駆けつけた。賊の逮捕と被害者の救援を行う。
S613は人の侵入を検出したが、特定できなかった。原因の解析と認識を行う。S614は異常状態の内容の特定をおこなう。ガラス会社の代理人、近隣住民、協力者の見聞を下に特定をおこなう。
S615は何らかの異常があったかどうか判定する。S616では異常があったと認識された。S617は管理センター19と契約している警備会社の警備員、あるいは代理人が急行して異常事態の詳しい内容を調査する。S618において、家宅、オフィスの責任者に携帯電話機、通信手段をつかって詳細な報告をする。S615の判定で問題がなくても異常信号が検出されたことをS618において家宅、オフィスの責任者に通報する。
S613〜S618までの工程は、子供のいたずら、犬、猫等、小動物を原因とする場合もある。又、強風によって窓ガラスが破損する場合もある。雨、雪による誤動作も考えられる。本システムは、2年程度を目安に保守点検を行っている。点検の日時と担当者もRFIDチップに記憶されているから解析は容易に行える。
図8は図7のS608において異常が検出されて、ガラス材が破壊されてしまった。この修理に付き詳細に説明したフロー図である。S701はガラス材の破損箇所の特定を行う。S702は顧客名、家宅、オフィスの位置と場所を確認してS703では、破損ガラス材の材質、寸法をRFID55のセンサから認識する。
S704では、管理センター19から顧客に破損状態と修理日時、見積もりを連絡する。S705は修理材料の手配を行って、S706において修理人を顧客宅、オフィスに行かせる。S707では修理作業が行われて、S708は顧客に管理センター19より修理代金の請求を行う。
S709は管理センターにて代金の受領を確認する。賊の侵入によって破壊された場合には、警察署から被害証明書を発行してもらって、保険金の請求を顧客よりおこなう。風水害等の災害の場合も事故証明書を自治体、警察署より発行してもらって、同様に保険金の請求を被害者よりおこなう。
第5実施形態
図9に示す本実施形態は、窓ガラスの定期メンテナンスと老人、独居病弱者や乳幼児の保護に付き説明したフロー図である。S801は管理センター19より家宅、オフィスの窓ガラスのチェックをセンサ55のRFIDからおこなう。これは管理センターにて定期的、自動的に行うものである。
S802は定期メンテナンスの時期が来たことを認識する。センサ55の電池の交換、破壊センサ55の作動確認の必要がある。S803において、メンテナンス、補修の時期の確認を行う。S804は定期メンテナンスの時期がきていた。S805では、顧客に補修のための来訪日時を顧客と相談して決める。電話でも、電子メール、郵便でも連絡手段を使ってもよい。
S806は窓ガラスの補修作業を行う。これは管理センターと契約してある顧客の最寄の代行業者によって行われる。S807は防犯、防災システムの補修が終わって機能を確認する。55の破壊センサは透明なマイラー状の薄膜体であって、これを窓ガラスに張り替えれば補修は終了する。あとはガラス材に破損があるかないか、チェックして破損、磨耗していれば交換する。
S608は機能テストをして正常であることを確認する。正常な動作をしなければ、S806に戻って正常な動作をするまでメンテナンスする。正常であればこの工程を終了する。
S809は定期メンテナンスでなく異常信号を受信した。S810はセンサ55が人の不法侵入を検知した。賊の侵入であれば図7のS606にスキップして異常事態の解析を行う。S811は異常であっても、緊急ボタンを家宅人は押していた。警報音が作動して周囲に知らせるのと、表示灯が点灯する。要介護信号であった。
S812は要介護者の状態の認識をおこなう。監視カメラ、TV電話があれば状況を見て判断する。あるいは近隣住民、地域自治体、管理センターの代理人が急行して確認する。S813は病気、怪我の状況を把握する。病気、怪我の確認ができたらS814にて管理センター19より最寄の消防署に119番通報して救急車の出動を要請する。
S815では家宅人、保護者、民生委員に連絡して後の処理を依頼する。S813において、病気、怪我ではなかった。S816は災害によるものと認識された。S817では管理センター19から家宅の責任者に災害による破損状態を報告する。S818は補修の必要があるかどうか判断する。
補修の必要があればS806にてメンテナンスの確認をおこなう。チェックを行って正常であればこの工程を終了する。補修の必要がなければこの一連の工程は終了する。
以上説明したように、防犯、防災ガラスに破壊センサ55を添付して、センサにあるRFIDタグから情報を収集する。管理センター19は統括して顧客の監視を24時間体制でおこなう。RFIDタグと人侵入センサ、さらに緊急ボタンを備えることによって要介護人、乳幼児、弱者の安全を確保できる。
管理センター19は、日本だけでなく少なくとも時差が8時間ある海外に3,4箇所設置すれば、国際回線をつかって24時間監視ができて安価で安全確実なシステムを提供できる。
第1実施形態の全体構成を示したシステム図である。 第2実施形態の家宅、オフィスの詳細な構成示した図である。 第3実施形態のRFIDチップの内部構成を示した図である。 同、多重搬送通信方法を示した図である。 同、通信パケットの内容を示した図である。 無線集端装置とセンサとの交信を示した状態遷移図である。 第4実施形態を説明したフロー図である。 同、詳細説明をしたフロー図である。 第5実施形態を説明したフロー図である。
符号の説明
11 情報通信網、インターネット網、高速電話回線
12、29 コールセンターウェブサイト
13 補修会社、コールセンター代理会社
14 一般情報通信ウェブサイト
15 携帯無線会社専用ウェブサイト
16 携帯無線専用線
17 携帯無線基地局
18 コールセンター専用線
19、36 コールセンター(管理会社)
20、21 サーバ
22 電話インタフェース端末機
23 電話回線
24 警察署、消防署
25、27 国際回線インタフェースウェブサイト
26 国際回線、国際インターネット
28 海外網
30 公衆通信線
31、32、33、34 家宅、オフィス、工場
35 無線アンテナ
37 携帯無線電波
38 携帯電話機、携帯端末機器
39 人、顧客
40 警報音、警報照明灯発生器
41 警報音、照明灯
42 構内LAN(local area network)
51 家宅、オフィス
52 窓ガラス
53 ドア、出入り口
54 ロフト窓ガラス
55 破壊センサ、RFIDタグ
56 無線集端装置、TA(terminal adapter)
57 無線集端装置のアンテナ
58 微弱電波
61 パケット列
62 RFIDICタグ内部バス
63 CPU,中央演算装置
64 メモリ
65 高周波回路
66 高周波アンテナ、パッチアンテナ
67 電源部
68 電池、バッテリ
69 IO部、入出力部
70 インピーダンスセンサ、誘電率検出センサ

Claims (9)

  1. ガラス部材の窓ガラス、人の出入り口、車両等のガラス構造部にRFID(無線移動識別素子)ICタグより構成したセンサを添付して、ガラス部材の破損、不正侵入を検知する手段と、
    該センサは、透明薄膜部材上に構成してガラス部材に貼り付け可能とした事を特徴とする防犯と防災の対処方法。
  2. 前記請求項1のセンサから発信する信号を家宅、オフィスに設けた微弱無線集端装置TAにて受信して、ガラス部材を管理するセンターを情報通信網上に設けて、該センサからきた信号の解析を行って異常状態か正常であるか判断する手段としての管理センターを情報通信網上に設けた事を特徴とする防犯と防災の対処方法。
  3. ガラス部材と防犯センサ、防災センサの定期的にメンテナンスをする手段として、該管理センターの運営経費に顧客から一定の料金を徴収する事を特徴とする防犯と防災の対処方法。
  4. 前記請求項3において、該センサは所定の定期メンテナンス時に薄膜透明体状で構成されテープ状の構造を備えて、かつ容易にガラス部材に電池を包含して、張り替え可能にした事を特徴とする防犯と防災の対処方法。
  5. 前記請求項1に記載のセンサと家宅に緊急ボタンを備えて、家宅内にて異常事態が発生した際に、緊急ボタンを押圧して該管理センターに報知する手段と、
    管理センターにて異常の状態を認識して異常の程度に応じて介護人、又は警察、消防に出動要請する事を特徴とする防犯と防災の対処方法。
  6. 前記請求項5において、緊急ボタンを押したとき家宅に設けてある警報音と警報照明灯が作動して周囲に報知する手段を備えた事を特徴とする防犯と防災の対処方法。
  7. 前記請求項6に記載の警報音は、所定時間鳴動したら停止するのと、当初高い音量で周囲に報知して、その後低い音量と表示灯の点滅によって近隣に報知する手段を有する事を特徴とする防犯と防災の対処方法。
  8. 前記請求項6に記載の異常事態の程度の把握は、該管理センターと契約したガラス部材の補修会社、近隣住民、民生委員の確認によって、該管理センターが認識して、最寄の警察、消防に出動要請する事を特徴とする防犯と防災の対処方法。
  9. 情報通信網上に設けたガラス部材管理センターは、国際情報通信網と接続していて、国際時差を利用するのと少なくとも8時間の時差のある地域に複数個所の管理センターを設けて24時間監視する事を特徴とする防犯と防災の対処方法。
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