JP2008026116A - 放射性コンクリートの処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】放射性コンクリートを処理するために形成する廃棄体の単位体積当たりに含まれる破砕した放射性コンクリートの容量を増大することができる放射性コンクリート体の処理方法を提供する。
【解決手段】本発明にかかる放射性コンクリート体の処理方法は、先ず、放射性コンクリート11を、少なくとも粗骨材12aと細骨材12bと粉材13とを含むように破砕する(破砕工程)。次に、粉材13が自硬性を有するように破砕した放射性コンクリート11を加熱する。次いで、例えばミキサーで細骨材12bと自硬性を有する粉材13’と水14とを混練して混練材17を形成し、あらかじめ粗骨材12aを入れた容器16に、上記混練材17を入れる(混練工程および投入工程)。最後に、自硬性を有する粉材13’と水14とが再水和反応を起こすことで硬化(硬化工程)させて廃棄体18を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明にかかる放射性コンクリート体の処理方法は、先ず、放射性コンクリート11を、少なくとも粗骨材12aと細骨材12bと粉材13とを含むように破砕する(破砕工程)。次に、粉材13が自硬性を有するように破砕した放射性コンクリート11を加熱する。次いで、例えばミキサーで細骨材12bと自硬性を有する粉材13’と水14とを混練して混練材17を形成し、あらかじめ粗骨材12aを入れた容器16に、上記混練材17を入れる(混練工程および投入工程)。最後に、自硬性を有する粉材13’と水14とが再水和反応を起こすことで硬化(硬化工程)させて廃棄体18を形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、放射性コンクリートの処理方法に関するものである。
例えば原子力発電所を解体する場合には、放射性を有するコンクリートの塊(以下、単に、「放射性コンクリート」と略す)が発生する。その放射性コンクリートは、従来、以下に記載するようにして処理することが考えられていた。
先ず、図2に示すように、放射性コンクリート1を破砕することで、比較的粒径の大きい骨材2と、比較的粒径の小さい粉材3とを形成する(破砕工程)。次に、上記骨材2および粉材3に、水4およびセメント5を加え、それら骨材2と粉材3と水4とセメント5とを混ぜ合わせてから、その混ぜ合わせたものをドラム缶等の容器6に入れ、水4およびセメント5の水和反応によって硬化すること(硬化工程)で、容器6の内部に廃棄体7を形成する(例えば、特許文献1参照)。
上記廃棄体7は、長期間に亘って放射性を有するため、放射性廃棄物処分場に搬送し、そこで貯蔵処分する。
ところで、放射性破棄物処分場を建設することができる場所は、国土の狭い我が国では限られている。よって、廃棄体7の単位体積当たりに含まれる破砕した放射性コンクリートの容量を増大することができる放射性コンクリートの処理方法が望まれている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、放射性コンクリートを処理するために形成する廃棄体の単位体積当たりに含まれる破砕した放射性コンクリートの容量を増大することができる放射性コンクリートの処理方法を提供することにある。
本発明は、上述した課題を解決し、目的を達成するための放射性コンクリートの処理方法であって、放射性コンクリートを、少なくとも粉材を含むように破砕する工程と、前記粉材が自硬性を有するように破砕した放射性コンクリートを加熱する工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項2にかかる放射性コンクリートの処理方法は、上記請求項1において、粉材とともに骨材を含むように放射性コンクリートを破砕することを特徴とする。
本発明にかかる放射性コンクリートの処理方法によれば、放射性コンクリートを、少なくとも粉材を含むように破砕する工程と、粉材が自硬性を有するように破砕した放射性コンクリートを加熱する工程とを含むため、粉材に水を加えて混練すれば、粉材と水とで再水和反応が生じることによって硬化する。よって、破砕した放射性コンクリートから廃棄体を形成する際に硬化させるためセメントを加える必要がない。従って、放射性コンクリートを処理するために形成する廃棄体の単位体積当たりに含まれる破砕した放射性コンクリートの容量を増大することができる。
以下に、本発明にかかる放射性コンクリートの処理方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明にかかる放射性コンクリートの処理方法を示す説明図である。
準備として、放射性コンクリート11を用意する。この放射性コンクリート11は、例えば原子力発電所を解体した際に発生するものであって、放射性を有するコンクリートの塊である。
次に、上記放射性コンクリート11を例えばジョークラッシャー等の破砕装置で破砕する。この破砕のとき、少なくとも粗骨材(骨材)12aと細骨材(骨材)12bと粉材13とを含むように破砕装置で放射性コンクリート11を破砕する(破砕工程)。粗骨材12aは、例えば粒径が2.5mmより大きいものであり、細骨材12bは、例えば粒径が0.15mm以上〜2.5mm以下のものであり、粉材13は、例えば粒径が0.15mmより小さいものである。
これら粗骨材12aと細骨材12bと粉材13の中から、例えば粗骨材12aと、細骨材12bおよび粉材13とを分離する。
次いで、細骨材12bおよび粉材13は、混ざった状態で、粉材13が自硬性を有するように加熱する(加熱工程)。このとき、例えば粉材13が700℃〜800℃となるように粉材13および細骨材12bを加熱すると、粉材13は自硬性を有するようになる。換言すれば、上記のように加熱することで、粉材13は、自硬性を有する粉材13’に変化する。
次に、ミキサーに、細骨材12bと自硬性を有する粉材13’と水14とを入れ、ミキサーによってそれら細骨材12bと自硬性を有する粉材13’と水14とを混ぜ合わせて混練材17を形成する(混練工程)。
次いで、粗骨材12aを例えばドラム缶等の容器16の内部に入れてから、混練材17を上記容器16の内部に入れる(投入工程)。従って、容器16の内部には、粗骨材12aと混練材17とが入っている。なお、混練材17と粗骨材12aとを容器16に同時に投入しても良いし、容器16の内部に混練材17を入れてから、粗骨材12aを容器16に入れても良い。
容器16の内部では、水14と自硬性を有する粉材13’とが再水和反応を起こすことで硬化(硬化工程)し、粗骨材12aと細骨材12bと自硬性を有する粉材13’と水14とから成る廃棄体18が形成されることとなる。このような廃棄体18は、放射性廃棄物処分場に搬送し、そこで貯蔵処分する。
上記のように廃棄体18を形成すれば、破砕した放射性コンクリート11から廃棄体18を形成する際に硬化させるためのセメント15を入れる必要がない。従って、廃棄体18の単位体積当たりに含まれる破砕した放射性コンクリート11の容量を増大させることができる。このことにより、原子力発電所を解体する場合において、放射性コンクリート11を処分する際のコストが安価になる。さらに、放射性コンクリート11を、粗骨材12aと細骨材12bと粉材13とを含むように破砕するため、粗骨材12a、細骨材12bおよび粉材13を形成する作業性を向上することができる。
また、上述した実施の形態には、粉材13の自硬性が顕在化するよう破砕した放射性コンクリート11を加熱する際、細骨材12bおよび粉材13を加熱するもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、少なくとも粉材13の自硬性が顕在化するよう放射性コンクリート11を加熱すれば良い。従って、例えば破砕した放射性コンクリート11から粉材13を選別し、選別した粉材13のみを上述したように加熱しても良い。
さらに、上述した実施の形態には、容器16に、粗骨材12aと混練材17とを入れて廃棄体18を形成するもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、粗骨材12aの代わりに放射性を有するコンクリート塊、または/および放射性を有する金属等の放射性廃棄物を適用することも可能である。また、細骨材12bと粉材13と水とからなる混練材のみで廃棄体を形成しても良い。
11 放射性コンクリート
12a 粗骨材(骨材)
12b 細骨材(骨材)
13 粉材
13’ 自硬性を有する粉材
14 水
15 セメント
16 容器
17 混練材
18 廃棄体
12a 粗骨材(骨材)
12b 細骨材(骨材)
13 粉材
13’ 自硬性を有する粉材
14 水
15 セメント
16 容器
17 混練材
18 廃棄体
Claims (2)
- 放射性コンクリートの処理方法であって、
放射性コンクリートを、少なくとも粉材を含むように破砕する工程と、
前記粉材が自硬性を有するように破砕した放射性コンクリートを加熱する工程と
を含むことを特徴とする放射性コンクリートの処理方法。 - 粉材とともに骨材を含むように放射性コンクリートを破砕することを特徴とする請求項1に記載の放射性コンクリートの処理方法。
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2006
- 2006-07-20 JP JP2006198204A patent/JP2008026116A/ja active Pending
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