JP2013160736A - 地殻組成体、放射能無能化処理システム、地殻組成体の製造方法、及び、放射能無能化処理方法 - Google Patents

地殻組成体、放射能無能化処理システム、地殻組成体の製造方法、及び、放射能無能化処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013160736A
JP2013160736A JP2012025619A JP2012025619A JP2013160736A JP 2013160736 A JP2013160736 A JP 2013160736A JP 2012025619 A JP2012025619 A JP 2012025619A JP 2012025619 A JP2012025619 A JP 2012025619A JP 2013160736 A JP2013160736 A JP 2013160736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
main component
firing
composition containing
calcium carbonate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012025619A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Michiwaki
裕 道脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
IHI Infrastructure Systems Co Ltd
Next Innovation GK
Original Assignee
IHI Corp
IHI Infrastructure Systems Co Ltd
Next Innovation GK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp, IHI Infrastructure Systems Co Ltd, Next Innovation GK filed Critical IHI Corp
Priority to JP2012025619A priority Critical patent/JP2013160736A/ja
Publication of JP2013160736A publication Critical patent/JP2013160736A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

【課題】放射性廃棄物を無能化して、比較的容易に処分することが出来る。
【解決手段】炭酸カルシウムを主成分とした地質組成物から成る炭酸カルシウム組成物と、層状ケイ酸塩を主成分とし、粒径0.05mm以下の微粒地質組成物と、ケイ酸質の地質組成物を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、適宜量の細骨材と、適宜量の粗骨材とを適宜量の水で混練してペースト状組成物を生成し、前記ペースト状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにする。
【選択図】図6

Description

本発明は、放射能物質の濃度を、国際又は国内基準等に定められる安全基準以下まで下げることが出来る地殻組成体、放射能無能化処理システム、地殻組成体の製造方法、及び、放射能無能化処理方法に関する。
日本では、2011年3月11日の大震災の後、原子力発電所の事故があり、図1に示すように、85万テラベクレル以上の放射性物質が飛散したと考えられている。これ以降、高レベル放射性廃棄物だけでなく、低レベル放射性廃棄物や除染に伴う廃棄物も多量に発生し、今も増加の一途を辿っている。具体的に、図2に示すように、放射性廃棄物は、日々集積するゴミ焼却場の焼却灰や下水処理場の汚泥に放射能汚染物質が認められ、被災地の瓦礫からも放射能汚染物質が確認されている。また、河川や海洋にも、放射能汚染物質が確認されている。
放射性廃棄物の処理に関しては、図3に示すように、震災前に制定された原子力政策大綱があり、また、原子炉等規制法や放射線障害防止法が制定されている。国際的には、日本はロンドン条約に加入しており、放射性物質の海洋投棄が禁止されている。更に、クリアランス制度が導入されており、ここでは、放射性廃棄物のクリアランスレベルが設定されている。
放射性廃棄物の最終処分に当たっては、現在のところ、高レベル放射性廃棄物は、ガラス固化体を地層処分することとなっており、低レベル放射性廃棄物は、余裕深度処分、浅地中ピット処分或いは浅地中トレンチ処分することになっている。また、地層処分についいては、管理期間が数万年以上、余裕深度処分では数百年、浅地中ピット処分については約300年、浅地中トレンチ処分は約50年となっている。このような処分方法は、極めて高度の技術を要し、コストがかさみ、また、極めて長期間に亘って管理を行って行かなければならない。今後増加する放射性廃棄物を、このような方法で処分管理していくことは、非常に大変である。
本発明は、以上のような背景に基づいて成されたものであり、放射性廃棄物を無能化して、比較的容易に処分することが出来る地殻組成体、放射能無能化処理システム、地殻組成体の製造方法、及び、放射能無能化処理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る地殻組成体は、一次組成物であって、炭酸カルシウムを主成分とした組成物から成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分とし、粒径0.05mm以下の微粒組成物と、ケイ酸質の組成物を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物であって、所定値以下の濃度の放射性物質を含んで構成されている。従って、前記組成体は、放射性廃棄物を無能化し、比較的容易に処分することが出来る。
ここで、前記焼成に必要な熱量は、前記焼成に際して自らを燃焼させて該焼成に必要な熱量を得るためのものであり、その燃え殻自体も前記固相組成物の原料となる燃原料物質を含む。また、前記組成体は、多孔質材が混入され、放射性物質を吸着することが出来る。また、前記組成体は、放射性物質と鉱物質とを共在固定化した定着材が混入され、放射性物質を内部に封じ込めることが出来る。
また、本発明に係る地殻組成体は、二次組成物であって、炭酸カルシウムを主成分とした組成物から成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分とし、粒径0.05mm以下の微粒組成物と、ケイ酸質の組成物を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材とを含んで得られる粉粒状組成物であって、所定値以下の濃度の放射性物質を含んで構成されている。従って、前記地殻組成体は、放射性廃棄物を無能化し、比較的容易に処分することが出来る。
更に、本発明に係る地殻組成体は、三次組成物であって、炭酸カルシウムを主成分とした組成物から成る炭酸カルシウム組成物と、層状ケイ酸塩を主成分とし、粒径0.05mm以下の微粒組成物と、ケイ酸質の組成物を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、を水で混練して得られるペースト状組成物であって、所定値以下の濃度の放射性物質を含んで構成されている。従って、前記地殻組成体は、放射性廃棄物を無能化し、比較的容易に処分することが出来る。
更に、本発明に係る地殻組成体は、四次組成物であって、炭酸カルシウムを主成分とした組成物から成る炭酸カルシウム組成物と、層状ケイ酸塩を主成分とし、粒径0.05mm以下の微粒組成物と、ケイ酸質の組成物を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、細骨材と、を水で混練して得られるペースト状組成物であって、所定値以下の濃度の放射性物質を含んで構成されている。従って、前記地殻組成体は、放射性廃棄物を無能化し、比較的容易に処分することが出来る。
更に、本発明に係る地殻組成体は、五次組成物であって、炭酸カルシウムを主成分とした組成物から成る炭酸カルシウム組成物と、層状ケイ酸塩を主成分とし、粒径0.05mm以下の微粒組成物と、ケイ酸質の組成物を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、細骨材と、粗骨材と、を水で混練して得られるペースト状組成物であって、所定値以下の濃度の放射性物質を含んで構成されている。従って、前記地殻組成体は、放射性廃棄物を無能化し、比較的容易に処分することが出来る。
前記地殻組成体は、外部にアスファルト質、タール質、ガラス質等の不透水層を設けて、地殻組成体を自ら保護する構成とすることが出来る。
更に、本発明に係る放射能無能化処理システムは、前記一次組成物の処理システムであって、炭酸カルシウムを主成分とした組成物から成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分とし、粒径0.05mm以下の微粒組成物と、ケイ酸質の組成物を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して固相組成物を生成し、前記固相組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにする。また、本発明は、前記一次組成物となる地殻組成体の製造方法であり、放射能無能化処理方法である。
また、本発明に係る放射能無能化処理システムは、前記二次組成物の処理システムであって、炭酸カルシウムを主成分とした組成物から成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分とし、粒径0.05mm以下の微粒組成物と、ケイ酸質の組成物を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材とを混合して粉粒状組成物を生成し、前記粉粒状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにする。また、本発明は、前記二次組成物となる地殻組成体の製造方法であり、放射能無能化処理方法である。
また、本発明に係る放射能無能化処理システムは、前記三次組成物の処理システムであって、炭酸カルシウムを主成分とした組成物から成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分とし、粒径0.05mm以下の微粒組成物と、ケイ酸質の組成物を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材とを水で混練してペースト状組成物を生成し、前記ペースト状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにする。また、本発明は、前記三次組成物となる地殻組成体の製造方法であり、放射能無能化処理方法である。
また、本発明に係る放射能無能化処理システムは、前記四次組成物の処理システムであって、炭酸カルシウムを主成分とした組成物から成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分とし、粒径0.05mm以下の微粒組成物と、ケイ酸質の組成物を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、細骨材と、を水で混練してペースト状組成物を生成し、前記ペースト状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにする。また、本発明は、前記四次組成物となる地殻組成体の製造方法であり、放射能無能化処理方法である。
また、本発明に係る放射能無能化処理システムは、前記五次組成物の処理システムであって、炭酸カルシウムを主成分とした組成物から成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分とし、粒径0.05mm以下の微粒組成物と、ケイ酸質の組成物を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、細骨材と、粗骨材とを水で混練してペースト状組成物を生成し、前記ペースト状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにする。また、本発明は、前記五次組成物となる地殻組成体の製造方法であり、放射能無能化処理方法である。
本発明では、水和反応によって硬化する地殻組成体の材料の少なくとも一に、放射性廃棄物を含ませ、全体の放射性物質の濃度を所定値以下とすることによって、放射性廃棄物を無能化し、比較的容易に処分することが出来る。
本発明の背景を説明する図である。 本発明の背景を説明する図である。 本発明の背景を説明する図である。 本発明の構成を示す図である。 本発明の構成を示す図である。 地殻組成体の構成を示す図である。 地殻組成体の製造工程図である。 図7の続きの地殻組成体の製造工程図である。 図8の続きの地殻組成体の製造工程図である。 外部に不透水層が設けられた地殻組成体の断面図である。
以下、本発明に係る地殻組成体、放射能無能化処理システム、地殻組成体の製造方法、及び、放射能無能化処理方法について図面を参照して説明する。
図4に示すように、本発明は、放射能無能化処理システム10を備え、放射能無能化処理システム10において、放射能汚染物質を無能化して、放射性物質の濃度を国内外の基準値以内にした本発明の地殻組成体20を水和反応を利用して生成する。より具体的に、図5に示すように、放射能無能化処理システム10は、放射能汚染物質を含む瓦礫、汚泥、スラッジ等を焼却等することによって、放射性物質を例えば濃縮しながら、濃縮された放射性物質を他の物質と例えば同時的に混合して希釈化し、放射性物質の濃度を基準値以内にする。また、放射能無能化処理システム10は、放射性物質を地殻組成体20内に固定し閉じ込め、また、閉じ込めることによって、放射能が外部に放出されないように遮蔽するようにしている。このように、放射能無能化処理システム10は、地殻組成体20を用いて、放射性物質を物理的閉じ込め固定することで、放射性物質の洩出を防止出来、また、放射性物質を化学的閉じ込め固定することで、放射性物質の溶出を防止出来、更に、放射性物質を超低密度化することで、放射線絶対量を大幅に低下出来、更にまた、放射線を遮蔽することで、放射線レベルを低減することが出来、更に、熱密度を低下させることで、過熱を防止出来る。
ここで、放射性物質の濃度の基準値は、環境省の平成23年10月29日付け「東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質による環境汚染の対処において必要な中間貯蔵施設等の基本的考え方について」の書面によれば、8,000Bq/kg以下である。従って、これに準拠するように地殻構成体を作製することは国内法に適い好ましい。また、原子力安全・保安院放射性廃棄物規制課の「原子炉等規制法におけるクリアランス制度について」の書面によれば、下記基準とされる。従って、これに準拠するように地殻構成体を作製することは国際ルール上においても適するので好ましい。
具体的に、クリアランスレベルは、対象物中に複数の放射性核種が存在する場合、重畳を考慮すべく、対象物に含まれる評価対象放射性核種の濃度の当該核種のクリアランスレベルに対する比の総和が1以下であることを基準とする。数式では、以下の通りである。
Figure 2013160736
i : 評価対象放射性核種i
D(i) :対象物に含まれる核種iの濃度
C(i) :核種iのクリアランスレベル(下記表1参照)
Figure 2013160736
ところで、図6に示すように、放射能汚染物質には、魚貝類、野菜類、焼却灰、汚泥スラッジ、海洋泥砂、泥河川砂、湖泥砂、街路樹木、がれき(コンクリ、木材、ガラス、金属、プラスチック)、汚染水、グランド土砂、湖泥砂、海洋泥砂、河川泥砂、路面材等が存在する。これらの汚染物質は、下記表2のように分類することが出来る。
Figure 2013160736
図7に示すように、本発明の地殻組成体20は製造される。原料工程では、放射能汚染物質となった魚貝類、動物の死体、肉骨、野菜などの動植物類等から生成された炭酸カルシウム組成物、放射能汚染物質となった焼却灰、汚泥スラッジ、湖泥砂等の微粒地質組成物、放射能汚染物質となった海洋泥砂、河川泥砂、湖泥砂等のケイ酸質組成物、酸化鉄原料を中心に、所定の構成成分になるように粉砕、乾燥、混合して成分が安定した粉体原料を製造する。なお、微粒地質組成物やケイ酸質組成物には、火力発電所の焼却灰等を用いても良いし、放射能汚染物質となったがれき(コンクリ、木材、ガラス、金属、プラスチック)を用いても良い。
次いで、図8に示すように、焼成工程では、原料工程で得られた粉体原料を所定の温度になるまで加熱し、水硬性の化合物となるように焼成する。例えば最高温度に達して所定の化学反応を終えた後エアークエンチングクーラーで一気に冷却して固相組成物である一次組成物を生成する。焼成時には、放射能汚染物質、非放射能汚染材料の何れでも良いが廃プラスチック、廃油、廃白土、木くず、肉骨粉、再生油等の燃原料物質を投入し、粉体原料を焼成する。
なお、この固相組成物である一次組成物は、炭酸カルシウム組成物、微粒地質組成物、ケイ酸質組成物、酸化鉄原料、燃原料物質のそれぞれについて予め放射性物質の濃度を調整したものを用いることで、全体としての放射性物質の濃度を所定値以下にすることが出来る。なお、固相組成物である一次組成物は、炭酸カルシウム組成物、微粒地質組成物、ケイ酸質組成物、酸化鉄原料、燃原料物質の一又は複数に、放射能汚染物質を用い、他を非放射能汚染材料とし、その量を調整することによって、放射性物質の濃度を上述した所定値以下にすることも出来る。
更に、図9に示すように、仕上げ工程では、焼成工程で得られた固相組成物である一次組成物に、該一次組成物の硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材、例えば石膏が加えられ、これらは、細かい粉末になるまで粉砕され、これにより、固化性結合材となる二次組成物が完成される。この固化性結合材となる二次組成物も、上述の一次組成物が用いられることで、全体としての放射性物質の濃度が所定値以下にされる。
この固化性結合材となる二次組成物は、適宜量の水で混練されることによってペースト状組成物である三次組成物となる。この三次組成物は、水と混練されることによって、水和や重合し硬化する。ここで用いられる水としては、放射能汚染物質である汚染水であっても良いし、非放射能汚染材料の水であっても良い。三次組成物は、どのような水を用いるかによって、全体としての放射性物質の濃度が所定値以下に調整することが出来る。このような三次組成物は、ペースト状組成物の状態、或いは硬化した地殻組成体の状態において、全体としての放射性物質の濃度が所定値以下にされる。
更に、固化性結合材となる二次組成物は、細骨材(砂)を加え、適宜量の水で混練されることによってペースト状組成物である四次組成物となる。この四次組成物は、水と混練されることによって、水和や重合し硬化する。ここで用いられる水としては、放射能汚染物質である汚染水であっても良いし、非放射能汚染材料の水であっても良い。また、細骨材(砂)としては、グランド土砂、湖泥砂、海洋泥砂、河川泥砂といった放射能汚染物質を用いても良いし、非放射能汚染材料の砂であっても良い。四次組成物は、どのような水や細骨材(砂)を用いるかによって、全体としての放射性物質の濃度が所定値以下に調整することが出来る。このような四次組成物は、ペースト状組成物の状態、或いは硬化した地殻組成体の状態において、全体としての放射性物質の濃度が所定値以下にされる。
更に、固化性結合材となる二次組成物は、細骨材(砂)と粗骨材(砂利)を加え、適宜量の水で混練されることによってペースト状組成物である五次組成物となる。この五次組成物は、水と混練されることによって、水和や重合し硬化する。ここで用いられる水としては、淡水の他、海水であってもよく、また放射能汚染物質である汚染水であっても良いし、非放射能汚染材料の水であっても良い。特に、海水を用いた場合であって、経海地殻還元による処理を行う場合、地殻組成体とその経海時に接する海水との間の浸透圧調整を予め行うことが出来て好ましい。また、細骨材(砂)としては、グランド土砂、湖泥砂、海洋泥砂、河川泥砂といった放射能汚染物質を用いても良いし、非放射能汚染材料の砂であっても良い。更に、粗骨材(砂利)としても、放射能汚染物質である路面材を用いても良いし、非放射能汚染材料の砂利であっても良い。五次組成物は、どのような水や細骨材(砂)や粗骨材(砂利)を用いるかによって、全体としての放射性物質の濃度が所定値以下に調整することが出来る。このような五次組成物は、ペースト状組成物の状態、或いは硬化した地殻組成体の状態において、全体としての放射性物質の濃度が所定値以下にされる。
ところで、一次乃至五次組成物には、水で混練するまでに、放射性物質を吸着する多孔質材を混入するようにしても良い。多孔質材としては、特に限定されるものではないが、例えば、シラス多孔質ガラス(Shirasu Porous Glass)が好ましい。シラス多孔質ガラスは、熱処理条件を調節することによって1nm〜50μmの範囲で自由に孔径を制御できるので、目的とする放射性物質の大きさに応じて孔径を調整することが出来る。なお、このような多孔質材は、例えば汚染水を濾過する濾材に用いて、その廃材を、一次乃至五次組成物に混入するようにしても良い。
また、ペースト状組成物である五次組成物が固化した地殻組成体20は、図10に示すように、例えばブロック状に固化される。地殻組成体20は、その表面にアスファルト質、タール質、ガラス質のうちから選択される少なくとも一つ以上の物質によって不透水層21を設けるようにしても良い。すなわち、一次乃至五次組成物を含む地殻組成体20は、全体としての放射性物質の濃度が所定値以下にされ、もはや放射能汚染物質の定義に該当するものではない。したがって、例えば、海洋に投入し、魚礁等に用いることが出来る。また、海溝等の深海に海を経由する経海によって投入した際には、プレートの移動にあわせて消滅させる、すなわち地殻還元することが出来る。海洋に投入された際には、長期間に亘って、海水に晒されることになり、表面が脆弱になるおそれがある。そこで、図10に示すように、地殻組成体20は、不透水層21を設けることで、該地殻組成体20が脆弱になることを防止することが出来る。なお、地殻組成体20は、海洋に投入する他に、採掘場等の空洞に収納する、或いは採掘時のリプレースで入れ替え収納するようにしても良い。
更に、高レベル放射性物質や高毒性放射性物質の固化処理方法としては、ホランダイト、ペロブスカイト、ジルコノライト等のチタン酸塩系の鉱質を主成分として人工的に鉱石を合成し、その際に、モリブデン、テクネチウム、ルテニウム、プルトニウム等の超ウラン元素核種等を共在固定化し、共在固定化した定着材22を、一次乃至五次組成物や不透水層21と複合固化させて高度な閉じ込め効果を有するようにしても良い。例えば定着材22は、水との混練時より前に混入することが出来る。上記の人工的な鉱石の合成は、例えば前駆体のうちルチル(TiO)とジルコン(ZnO)は、チタンアルコキシドとジルコニウムアルコキシドから作製する。残り成分は、全て硝酸塩溶液の混合液としてアルカリ溶液で処理して共沈させて作製する。これらの前駆体を、高レベル放射性や高毒性放射性廃液と混合してスラリーとし、これを乾燥させて800℃の還元雰囲気下で焼成し、これをチタン粉末と共に器内に封入して、加熱加圧して加圧焼成させる。
なお、以上の例では、水和反応によって地殻組成体20を製造する場合を説明したが、本発明としては、単独、対、クラスター、環状、鎖状、二本鎖状、層状、三次元網目状などのケイ酸塩を主成分とし、粒径0.05mm以下の微粒地質組成物を焼成して得られる固相組成物や、基本成分が金属酸化物で、高温での熱処理によって焼き固めた焼結体が所定値以下の濃度の放射性物質を含んで構成されるものであっても良い。
10 放射能無能化処理システム、20 地殻組成体、21 不透水層、22 高レベル放射性物質や高毒性放射性物質

Claims (55)

  1. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物であって、
    所定値以下の濃度の放射性物質を含んで構成されていることを特徴とする地殻組成体。
  2. 前記焼成に必要な熱量は、前記焼成に際して自らを燃焼させて該焼成に必要な熱量を得、その燃え殻自体は前記固相組成物の原料となる燃原料物質を含むことを特徴とする請求項1に記載の地殻組成体。
  3. 多孔質材が混入されていることを特徴とする請求項1又は2記載の地殻組成体。
  4. 放射性物質と鉱物質とを共在固定化した定着材が混入されていることを特徴とする1−3の何れか記載の地殻組成体。
  5. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、
    硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材とを含んで得られる粉粒状組成物であって、
    所定値以下の濃度の放射性物質を含んで構成されていることを特徴とする地殻組成体。
  6. 前記焼成に必要な熱量は、前記焼成に際して自らを燃焼させて該焼成に必要な熱量を得その燃え殻自体は前記固相組成物の原料となる燃原料物質を含むことを特徴とする請求項5に記載の地殻組成体。
  7. 多孔質材が混入されていることを特徴とする請求項5又は6記載の地殻組成体。
  8. 放射性物質と鉱物質とを共在固定化した定着材が混入されていることを特徴とする5−7の何れか記載の地殻組成体。
  9. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、
    硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、
    を水で混練して得られるペースト状組成物であって、
    所定値以下の濃度の放射性物質を含んで構成されていることを特徴とする地殻組成体。
  10. 前記焼成に必要な熱量は、前記焼成に際して自らを燃焼させて該焼成に必要な熱量を得、その燃え殻自体は前記固相組成物の原料となる燃原料物質を含むことを特徴とする請求項9に記載の地殻組成体。
  11. 多孔質材が混入されていることを特徴とする請求項9又は10記載の地殻組成体。
  12. 放射性物質と鉱物質とを共在固定化した定着材が混入されていることを特徴とする9−11の何れか記載の地殻組成体。
  13. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、
    硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、
    細骨材と、
    を水で混練して得られるペースト状組成物であって、
    所定値以下の濃度の放射性物質を含んで構成されていることを特徴とする地殻組成体。
  14. 前記焼成に必要な熱量は、前記焼成に際して自らを燃焼させて該焼成に必要な熱量を得、その燃え殻自体は前記固相組成物の原料となる燃原料物質を含むことを特徴とする請求項13に記載の地殻組成体。
  15. 多孔質材が混入されていることを特徴とする請求項13又は14記載の地殻組成体。
  16. 放射性物質と鉱物質とを共在固定化した定着材が混入されていることを特徴とする13−15の何れか記載の地殻組成体。
  17. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、
    硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、
    細骨材と、
    粗骨材と、
    を水で混練して得られるペースト状組成物であって、
    所定値以下の濃度の放射性物質を含んで構成されていることを特徴とする地殻組成体。
  18. 前記焼成に必要な熱量は、前記焼成に際して自らを燃焼させて該焼成に必要な熱量を得、その燃え殻自体は前記固相組成物の原料となる燃原料物質を含むことを特徴とする請求項17に記載の地殻組成体。
  19. 多孔質材が混入されていることを特徴とする請求項17又は18記載の地殻組成体。
  20. 放射性物質と鉱物質とを共在固定化した定着材が混入されていることを特徴とする17−19の何れか記載の地殻組成体。
  21. 該地殻組成体は、外部に不透水層が設けられていることを特徴とする請求項17−20の何れか記載の地殻組成体。
  22. 前記不透水層は、アスファルト質、タール質、ガラス質のうちから選択される少なくとも一つ以上の物質であることを特徴とする請求項21に記載の地殻組成体。
  23. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して固相組成物を生成し、
    前記固相組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにする放射能無能化処理システム。
  24. 前記焼成に必要な熱量は、前記焼成に際して自らを燃焼させて該焼成に必要な熱量を得、その燃え殻自体は前記固相組成物の原料となる燃原料物質を焼成時に添加することを特徴とする請求項23に記載の放射能無能化処理システム。
  25. 更に、多孔質材を混入することを特徴とする請求項23又は24記載の放射能無能化処理システム。
  26. 更に、放射性物質と鉱物質とを共在固定化した定着材を混入することを特徴とする23−25の何れか記載の放射能無能化処理システム。
  27. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、
    硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材とを混合して粉粒状組成物を生成し、
    前記粉粒状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにする放射能無能化処理システム。
  28. 前記焼成に必要な熱量は、前記焼成に際して自らを燃焼させて該焼成に必要な熱量を得、その燃え殻自体は前記固相組成物の原料となる燃原料物質を焼成時に添加することを特徴とする請求項27に記載の放射能無能化処理システム。
  29. 多孔質材を混入することを特徴とする請求項27又は28記載の放射能無能化処理システム。
  30. 放射性物質と鉱物質とを共在固定化した定着材を混入することを特徴とする27−29の何れか記載の放射能無能化処理システム。
  31. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、
    硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、
    を水で混練してペースト状組成物を生成し、
    前記ペースト状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにすることを特徴とする放射能無能化処理システム。
  32. 前記焼成に必要な熱量は、前記焼成に際して自らを燃焼させて該焼成に必要な熱量を得、その燃え殻自体は前記固相組成物の原料となる燃原料物質を焼成時に添加することを特徴とする請求項31に記載の放射能無能化処理システム。
  33. 多孔質材を、少なくとも水との混練時より前に混入することを特徴とする請求項31又は32記載の放射能無能化処理システム。
  34. 放射性物質と鉱物とを共在固定化した定着材を、少なくとも水との混練時より前に混入することを特徴とする31−33の何れか記載の放射能無能化処理システム。
  35. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、
    硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、
    細骨材と、
    を水で混練してペースト状組成物を生成し、
    前記ペースト状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにすることを特徴とする放射能無能化処理システム。
  36. 前記焼成に必要な熱量は、前記焼成に際して自らを燃焼させて該焼成に必要な熱量を得るためのものであり、その燃え殻自体も前記固相組成物の原料となる燃原料物質を焼成時に添加することを特徴とする請求項35に記載の放射能無能化処理システム。
  37. 多孔質材を、少なくとも水との混練時より前に混入することを特徴とする請求項35又は36記載の放射能無能化処理システム。
  38. 放射性物質と鉱物質とを共在固定化した定着材を、少なくとも水との混練時より前に混入することを特徴とする35−37の何れか記載の放射能無能化処理システム。
  39. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、
    硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、
    細骨材と、
    粗骨材と、
    を水で混練してペースト状組成物を生成し、
    前記ペースト状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにすることを特徴とする放射能無能化処理システム。
  40. 前記焼成に必要な熱量は、前記焼成に際して自らを燃焼させて該焼成に必要な熱量を得るためのものであり、その燃え殻自体も前記固相組成物の原料となる燃原料物質を焼成時に添加することを特徴とする請求項39に記載の放射能無能化処理システム。
  41. 多孔質材を、少なくとも水との混練時より前に混入することを特徴とする請求項39又は40記載の放射能無能化処理システム。
  42. 放射性物質と鉱物質とを共在固定化した定着材を、少なくとも水との混練時より前に混入することを特徴とする39−41の何れか記載の放射能無能化処理システム。
  43. 前記ペースト状組成物の成形品の外部に不透水層を形成することを特徴とする請求項39−42の何れか記載の放射能無能化処理システム。
  44. 前記不透水層は、アスファルト質、タール質、ガラス質のうちから選択される少なくとも一つ以上の物質であることを特徴とする請求項43に記載の放射能無能化処理システム。
  45. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して固相組成物を生成し、
    前記固相組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにする地殻組成体の製造方法。
  46. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、
    硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材とを混合して粉粒状組成物を生成し、
    前記粉粒状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにする地殻組成体の製造方法。
  47. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、
    硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、
    を水で混練してペースト状組成物を生成し、
    前記ペースト状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにすることを特徴とする地殻組成体の製造方法。
  48. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、
    硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、
    細骨材と、
    を水で混練してペースト状組成物を生成し、
    前記ペースト状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにすることを特徴とする地殻組成体の製造方法。
  49. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、
    硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、
    細骨材と、
    粗骨材と、
    を水で混練してペースト状組成物を生成し、
    前記ペースト状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにすることを特徴とする地殻組成体の製造方法。
  50. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分とて成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して固相組成物を生成し、
    前記固相組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにする放射能無能化処理方法。
  51. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、
    硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材とを混合して粉粒状組成物を生成し、
    前記粉粒状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにする放射能無能化処理方法。
  52. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、
    硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、
    を水で混練してペースト状組成物を生成し、
    前記ペースト状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにすることを特徴とする放射能無能化処理方法。
  53. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、
    硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、
    細骨材と、
    を水で混練してペースト状組成物を生成し、
    前記ペースト状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにすることを特徴とする放射能無能化処理方法。
  54. 炭酸カルシウムを主成分として成る炭酸カルシウム組成物と、ケイ酸塩を主成分として成るケイ酸質組成物と、酸化鉄系物質を主成分として成る酸化鉄組成物とを焼成して得られる固相組成物と、
    硬化速度及び/又は水和反応速度を調整するための反応速度調整材と、
    細骨材と、
    粗骨材と、
    を水で混練してペースト状組成物を生成し、
    前記ペースト状組成物に所定値以下の濃度の放射性物質が含まれるようにすることを特徴とする放射能無能化処理方法。
  55. 層状ケイ酸塩を主成分とし、粒径0.05mm以下の微粒地質組成物を焼成して得られる固相組成物が、所定値以下の濃度の放射性物質を含んで構成されることを特徴とする地殻組成体。
JP2012025619A 2012-02-08 2012-02-08 地殻組成体、放射能無能化処理システム、地殻組成体の製造方法、及び、放射能無能化処理方法 Pending JP2013160736A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012025619A JP2013160736A (ja) 2012-02-08 2012-02-08 地殻組成体、放射能無能化処理システム、地殻組成体の製造方法、及び、放射能無能化処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012025619A JP2013160736A (ja) 2012-02-08 2012-02-08 地殻組成体、放射能無能化処理システム、地殻組成体の製造方法、及び、放射能無能化処理方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017096602A Division JP2017161547A (ja) 2017-05-15 2017-05-15 地殻組成体、放射能無能化処理システム、地殻組成体の製造方法、及び、放射能無能化処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013160736A true JP2013160736A (ja) 2013-08-19

Family

ID=49173076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012025619A Pending JP2013160736A (ja) 2012-02-08 2012-02-08 地殻組成体、放射能無能化処理システム、地殻組成体の製造方法、及び、放射能無能化処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013160736A (ja)

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57153783A (en) * 1981-02-17 1982-09-22 United States Gypsum Co Method of treating fluid dangerous waste
JPS57169700A (en) * 1981-03-20 1982-10-19 Studsvik Energiteknik Ab Method of finally treating radioactive organic waste
JPS61178699A (ja) * 1985-02-05 1986-08-11 明星工業株式会社 放射性廃棄物の減容化方法
JPS62175699A (ja) * 1985-11-04 1987-08-01 オ−ストラリアン・アトミツク・エナジ−・コミツシヨン 放射性廃棄物処理用原料の製造方法及びその装置
JPS62282684A (ja) * 1986-05-30 1987-12-08 Ouka Eng Kk 有害な廃棄物質の埋蔵施設及びその方法
JP2005249389A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Ngk Insulators Ltd 高線量放射性廃棄物の処理方法
JP2005338104A (ja) * 2005-08-12 2005-12-08 Kobe Steel Ltd 廃棄物固化体およびその製造方法
JP2006118957A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Toshiba Corp 高放射能濃度の放射性廃棄物の固化処理方法及びその装置
JP2008026116A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Shimizu Corp 放射性コンクリートの処理方法
JP2012522239A (ja) * 2009-03-31 2012-09-20 オネクトラ 放射性廃棄物の合成岩石形態でのパッケージ化方法
JP2013076690A (ja) * 2011-09-13 2013-04-25 Taiheiyo Cement Corp 放射性セシウムの除去方法、及び、焼成物の製造方法
JP2013122440A (ja) * 2011-09-15 2013-06-20 Taiheiyo Cement Corp 放射性セシウムの除去方法、及び、焼成物の製造方法

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57153783A (en) * 1981-02-17 1982-09-22 United States Gypsum Co Method of treating fluid dangerous waste
JPS57169700A (en) * 1981-03-20 1982-10-19 Studsvik Energiteknik Ab Method of finally treating radioactive organic waste
JPS61178699A (ja) * 1985-02-05 1986-08-11 明星工業株式会社 放射性廃棄物の減容化方法
JPS62175699A (ja) * 1985-11-04 1987-08-01 オ−ストラリアン・アトミツク・エナジ−・コミツシヨン 放射性廃棄物処理用原料の製造方法及びその装置
JPS62282684A (ja) * 1986-05-30 1987-12-08 Ouka Eng Kk 有害な廃棄物質の埋蔵施設及びその方法
JP2005249389A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Ngk Insulators Ltd 高線量放射性廃棄物の処理方法
JP2006118957A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Toshiba Corp 高放射能濃度の放射性廃棄物の固化処理方法及びその装置
JP2005338104A (ja) * 2005-08-12 2005-12-08 Kobe Steel Ltd 廃棄物固化体およびその製造方法
JP2008026116A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Shimizu Corp 放射性コンクリートの処理方法
JP2012522239A (ja) * 2009-03-31 2012-09-20 オネクトラ 放射性廃棄物の合成岩石形態でのパッケージ化方法
JP2013076690A (ja) * 2011-09-13 2013-04-25 Taiheiyo Cement Corp 放射性セシウムの除去方法、及び、焼成物の製造方法
JP2013122440A (ja) * 2011-09-15 2013-06-20 Taiheiyo Cement Corp 放射性セシウムの除去方法、及び、焼成物の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Saleh et al. Innovative cement-based materials for environmental protection and restoration
JP5896836B2 (ja) 焼成物の製造方法
JP6515435B2 (ja) 地殻様組成体の製造方法
JP2013113762A (ja) 高濃度放射性物質によって汚染した土壌及び汚泥等の封じ込め処理法
Luhar et al. Solidification/stabilization technology for radioactive wastes using cement: An appraisal
KR101470417B1 (ko) 안정화된 폐석고를 이용하여 성토재 조성물을 제조하는 방법 및 상기 방법에 따라 제조된 성토재 조성물
Pappu et al. Waste to wealth-cross sector waste recycling opportunity and challenges
US8987541B2 (en) Coal waste treatment processes and products
JP2008239362A (ja) 低放射化セメント及びその製造方法、低放射化コンクリート
JP6151084B2 (ja) 放射性廃棄物の固化処理方法
JP2017161547A (ja) 地殻組成体、放射能無能化処理システム、地殻組成体の製造方法、及び、放射能無能化処理方法
JP2013160736A (ja) 地殻組成体、放射能無能化処理システム、地殻組成体の製造方法、及び、放射能無能化処理方法
JP6114055B2 (ja) 放射性物質の固定化材および放射性汚染物の処理方法
JP6077765B2 (ja) 有害物質の溶出防止剤およびそれを用いた溶出防止方法
JP6971484B2 (ja) 地殻様組成体及びペースト状組成物
JP2013160676A (ja) 放射性物質の固定化材、および放射性汚染物の処理方法
JP2005041750A (ja) 産業廃棄物再生骨材及びその製造方法
JP2004269822A (ja) 硫化カルシウム系重金属固定化剤の製造方法
JPS59116100A (ja) 人造岩石による放射性廃棄物の封じ込め方法
JP6515434B2 (ja) 地殻様組成体
Falayi Desilication of fly ash and geotechnical applications of the desilicated fly ash
JP2017015430A (ja) 放射性セシウム除去用コンクリート製品及びそれを用いた放射性セシウムの除去方法
JP2013213701A (ja) 汚染水の処理方法、処理材、地殻様組成体の製造方法、ペースト状地殻様組成体、及び、地殻様組成体
JP2013213697A (ja) 地殻様組成体及び地殻様組成体の製造方法
KR102585792B1 (ko) 패각 재활용을 이용한 저탄소 그린시멘트의 제조ㆍ생산ㆍ시공방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150130

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20150220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160315

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160516

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161121

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170515

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170519

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170606

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20170818

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170823