JP2008025802A - バタフライ弁の製造方法、及びバタフライ弁構造 - Google Patents

バタフライ弁の製造方法、及びバタフライ弁構造 Download PDF

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Abstract

【課題】弁軸の軸方向位置を調整する機構、及びその調整する作業を不要とする。
【解決手段】 バタフライ弁の弁箱1に設けた上部弁軸支持部9及び下部弁軸支持部8により弁軸2を軸周り回転自在に支持し、その弁軸2に弁体3が取付けられている。下部弁軸支持部8は弁箱1を内外に貫通して設けられており、その底部は弁箱1に対して不動に固定されたボトムカバー5で塞がれている。その弁軸2の下端をボトムカバー5に当接させて軸方向へ位置決めし、弁体3が接離する弁座シート4を鋳込み形成した構成を採用した。弁座シート4を鋳込んで形成したので、その内径面は、鋳込み時の型枠位置に基づいてその径方向位置が確定され得る。このため、弁座シート4の内径面における最上端と最下端の2点間中央を通る管軸方向中心線と、弁体3の外径面の最上端と最下端の2点間中央を通る管軸方向中心線とが一致させれば、弁軸位置の調整機構、調整作業を不要とできる。
【選択図】図2

Description

この発明は、弁軸の弁箱に対する軸方向位置の調整を不要とするバタフライ弁の製造方法、及びそのバタフライ弁構造に関するものである。
バタフライ弁は、水道等の管路に据え付けられる開閉バルブであり、その構成は、例えば、図6に示すように、円筒形の弁箱1内にその筒軸直角方向に弁軸2を貫通させ、その弁軸2に所謂蝶形の弁体3を取付けている。
弁箱1の上部には、その弁箱1を内外に貫通する上部弁軸支持部9が、また、弁箱1の下部には弁箱1を内外に貫通する、又は有底の下部弁軸支持部8が設けられて、その上下各弁軸支持部9,8内にブッシュやライナー等を介して上記弁軸2が軸回り回転可能に嵌められている(図7(a)参照)。
その弁箱1の管路の内面全周には、環状のゴムからなる弁座シート4が嵌め込まれて固定されている。上記弁軸2の軸回り回転とともに弁体3も回転し、その弁体3の周縁部3aが弁座シート4に接離して前記管路が開閉される。
バタフライ弁を組立てる際には、図8(a)に示すように、弁体3の弁軸挿通孔3b内に弁軸2を挿通し、その弁体3を弁軸2に対し所定の軸方向位置に位置合わせした後、その弁体3と弁軸2とを貫通するピン孔3d,2dを穿孔する。
穿孔後、一旦、弁軸2を弁体3の弁軸挿通孔3bから抜いて、弁箱1内に弁体3のみを差し入れる(図8(b)参照)。弁箱1の上部弁軸支持部9、弁体3の弁軸挿通孔3b、弁箱1の下部弁軸支持部8の順に弁軸2を挿通し(図8(c)参照)、弁軸2のピン孔2dと弁体3のピン孔3dとを位置合わせして、そのピン孔2d,3dにピン3cを挿入して弁軸2と弁体3とを一体に固定する(図8(d)参照)手順で行われる。
上記バタフライ弁に使用される弁箱1は一般に鋳物であるため、その内面寸法には誤差が生じやすい。特に、上下各弁軸支持部9,8付近は複雑な形状であり、その弁箱1の肉厚が全周に亘って一様でないため、冷却時の収縮の度合いが各部で大きく異なり、前記内面寸法に誤差を生じさせやすいとも考えられる。
このため、弁孔内面は、その組立て前に、予め切削処理や研磨処理が施されて、筒軸直交方向における前記弁孔断面が、弁体3の外周縁及び弁座シート4に対応した真円になるように加工される。
しかし、上記弁孔内面の切削処理や研磨処理は、弁箱と弁体とが組み込まれた状態ではできないため、その加工面の中心が弁体3の中心に合致せず径方向に位置ずれを生じることもある。また、弁軸2と弁体3とを貫通するピン孔2d,3dを穿孔する際に、その弁体3が弁軸2に対する所定の固定位置から軸方向へ位置がずれることもある。
この位置ずれの影響を、図7に基づいて説明する。図7(b)は、図7(a)に示すバタフライ弁の構成部材を、説明のため便宜的に別々に示したものである。図中の符号rは弁体3の外径を、符号sは弁座シート4の径方向厚さを示す。
弁座シート4の内径面の最上端と最下端の2点b,b’間中央を通る管軸方向中心線p(あるいは、弁箱1の内面の最上端と最下端の2点a,a’間中央を通る管軸方向中心線p)と、弁体3の外径面の最上端と最下端の2点c,c’間中央を通る管軸方向中心線qを合わせると上述の位置ずれの影響により、弁軸2の下面2bの弁軸方向の位置が弁によってばらつく。また、逆に、弁軸2の下面2bの弁軸方向位置を一定に決めると、上述の位置ずれの影響により、弁によって弁座シート4と弁体3とが径方向にずれて、弁座シート4の内径面と弁体3の外周縁とがその全周に亘って水密に接しない状態が生じ得る。
このため、図7(a)に示すように、下部弁軸保持部8にパッキン7を介して取り付けられたボトムカバー5に貫通孔5aを形成し、その貫通孔5aに調整ボルト6aをねじ込み可能としている。
調整ボルト6aを上方へねじ込めば、パッキン7を圧縮させながらボトムカバー5が上昇し、調整ボルト6aの先端が弁軸2を軸方向上方へわずかに移動させる。また、調整ボルト6aを逆回転すれば、弁軸2は自重で軸方向下方へ移動する。
この弁軸2の移動により上記両中心線p,qを一致させ、弁体3の外径面が弁座シート4の内径面に対して、その全周に亘って水密性を維持し得るよう調整を行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−351414号公報
しかし、バタフライ弁に上記弁軸の調整機構を設けることは、部品点数の増大をもたらす。また、その弁軸の調整作業は面倒であるとともに熟練を要することから、バタフライ弁の製造工程を煩雑化、高コスト化する要因の一つとなっている。
そこで、この発明は、弁軸の軸方向位置を調整する機構、及びその調整する作業を不要とすることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、弁箱に設けた上部弁軸支持部及び下部弁軸支持部により弁軸を軸周り回転自在に支持するとともにその弁軸を弁体の弁軸挿通孔に挿通して前記弁軸と前記弁体とを一体に固定したバタフライ弁の製造方法において、前記弁箱内に前記弁体を挿入するとともに、前記上部弁軸支持部、前記弁体の弁軸挿通孔、及び前記下部弁軸支持部に前記弁軸を挿通し、その弁軸の下端を前記下部弁軸支持部の底部に当接させてその当接により前記弁軸を弁箱に対して軸方向へ位置決めし、その状態で前記弁体を前記弁軸に対して軸方向へ位置決めした後、前記弁軸と弁体とを一体に固定するバタフライ弁の製造方法を採用した。
このようにすれば、弁体は、弁箱の弁孔内面の位置に合わせて弁軸に一体に固定できるので、その弁孔と弁体とが径方向にずれることがなく、弁軸の軸方向位置の調整を不要とすることができる。すなわち、弁軸の軸方向位置を調整する機構、及びその調整する作業を不要とすることができる。
また、他の手段として、この発明は、弁箱に設けた上部弁軸支持部及び下部弁軸支持部により弁軸を軸周り回転自在に支持するとともにその弁軸に弁体を一体に固定したバタフライ弁の製造方法において、前記弁箱内に前記弁体が接離可能な弁座シートを接着成形し、その後、前記弁軸を前記上部弁軸支持部及び前記下部弁軸支持部に支持させるとともにその弁軸の下端を前記下部弁軸支持部の底部に当接させてその当接により前記弁軸を弁箱に対して軸方向へ位置決めするバタフライ弁の製造方法を採用した。
バタフライ弁の弁座シートを弁箱内に接着成形、すなわち弁箱内に型を設けてその弁箱内面に接着する弁座シートを鋳込み形成したので、その弁座シートの内径面は、鋳込み時の型枠位置に基づいてその径方向位置が確定され得る。
このため、弁座シートの内径面位置の径方向への誤差が減少し、弁座シートの内径面における最上端と最下端の2点間中央を通る管軸方向中心線と、弁体の外径面の最上端と最下端の2点間中央を通る管軸方向中心線とを一致させやすい。
また、上記の課題を解決するために、この発明は、弁箱に設けた上部弁軸支持部及び下部弁軸支持部により弁軸を軸周り回転自在に支持するとともにその弁軸に弁体を一体に固定し、上記弁軸の上端は上記上部弁軸支持部から弁箱外に突出し、上記弁軸の下端は、上記下部弁軸支持部の底部に当接してその当接により前記弁軸がその軸方向へ位置決めされるようになっているバタフライ弁構造を採用し得る。
また、上記下部弁軸支持部は上記弁箱を内外に貫通して設けられており、上記下部弁軸支持部の底部は、前記弁箱に対して上記軸方向不動に固定され前記下部弁軸支持部を塞ぐボトムカバーであるバタフライ弁構造を採用し得る。
弁箱に対して軸方向不動に固定されたボトムカバーとは、例えば、ボトムカバーと弁箱とが接する対向面間(弁軸軸方向の対向面間)に、弾性体等の弾性変形可能な部材を介在させることなく、ボルト等によって両者を固定した態様が考えられる。弾性体等を介在していなければ、ボルト等の固定具の締付け度合いによって、弁箱に対するボトムカバーの軸方向位置が変化しない。
さらに、上記弁軸の下端と上記ボトムカバーとの対向面間にライナーを介在させ、前記弁軸は、その弁軸の下端と前記ボトムカバーとがライナーを介して当接することによりその軸方向へ位置決めされる構成を採用し得る。
介在させるライナーの形状や材質を適宜選択することにより、摺動抵抗を低減することが可能となる。また、弁軸が直接ボトムカバーに当たらないため、ボトムカバーの摩耗等を抑制することができる。摩耗が抑制されれば、弁軸を軸方向に調整する必要が少なくなるので、より好ましい。
また、上記ライナーを設けた構成において、上記弁軸の下端と上記ボトムカバーとの対向面の一方又は両方に、その対向面から遠ざかるに従って徐々に縮径する凹部を設け、上記ライナーをその凹部へ収納するとともに、そのライナーに、前記凹部の内周面に環状に線接触する球面を有する構成を採用し得る。
このようにすれば、ライナーと凹部の内周面とが環状に線接触するので、弁軸回転時の摺動抵抗を小さくできるという利点がある。
なお、使用するライナーの球面の曲率を調整することにより、上記環状の線接触部分に係る径を任意に設定することができる。線接触に係る径を任意に設定することができれば、当接面に発生することが予測される摩耗量を調整することも可能となる。
また、上記テーパー状の凹部を弁軸とボトムカバーの両方に設けた場合において、上記ライナーを球体としてその球体を自由に回転可能とすれば、ライナーの前記凹部との接触面が、その球面の一定部位に偏らなくなるのでさらに好ましい。
この発明は、以上のようにしたので、弁軸を軸方向に調整する機構、及びその調整する作業を不要とすることができる。
一実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態のバタフライ弁は、図1(a)(b)に示すように、円筒状の弁箱1内にその筒軸直角方向にステンレス製の弁軸2を貫通させ、その弁軸2に弁体3が取付けられている。
弁孔付近において、弁箱1の内面全周には、弁軸2の回転とともに弁体3の周縁部3aが接離する弁座シート4が設けられている。弁座シート4は、弁箱1の内面全周に形成された溝1aに沿って、後述の手法により接着成形(鋳込み形成)されたものである。
弁座シート4の素材であるゴム組成物が、前記内面全周の溝1a内に入り込んだ状態に鋳込まれているので、弁箱1から弁座シート4の離脱が防止される。また、その鋳込み範囲は、弁箱1の筒軸方向に沿って所定の長さに設定され、弁座シート4の筒軸方向両側縁は、弁箱1の開口縁まで至らない範囲となっている。
弁座シート4の内径面は、図2(a)に示すように、弁軸2の軸心に対して弁箱1の筒軸方向に線対称となっており、その上部及び下部に前記弁軸2が挿通可能な孔がそれぞれ形成されている。
また、弁箱1の上部及び下部には、それぞれその弁箱1を内外に貫通する上部弁軸支持部9及び下部弁軸支持部8が同一軸上に設けられており、その各弁軸支持部9,8の内周面は円筒面となっている。
その下部弁軸支持部8の底部は、弁箱1の下部のねじ孔18にボルト15をねじ込むことにより固定された金属製のボトムカバー5によって塞がれている。
弁箱1は鋳物であり、ボトムカバー5の上面と弁箱1の下面とはその金属面同士が直接接触し、前記ボルト15は、その両接触面間を貫通して設けられている。また、弁箱1とボトムカバー5とは、下部弁軸支持部8の内周部全周に接するパッキン19により水密が保持されている。
弁軸2は、前記各弁軸支持部9,8内、及び前記弁座シート4の上下各孔内に挿入され、その弁軸2の上端は上記上部弁軸支持部9から弁箱1外に突出し、その下端に設けた円柱状の金属製のライナー2aが、前記ボトムカバー5の上面5bに形成した断面円形の凹部5cに嵌って軸周り回転自在に支持されている。また、下部弁軸支持部8と弁軸2の間には、スリーブ20が挿入されている。
このバタフライ弁の製造方法について説明する。まず、弁箱1内に弁座シート4を形成する方法について、以下に説明する。
上記弁座シート4の鋳込み形成は、図3及び図4に示す金型10を使用する。弁箱1の筒軸方向両側開口から第一の金型10aと第二の金型10bをそれぞれ挿入するとともに、弁箱1の上下弁軸保持部9,8内にそれぞれ弁軸支持部用金型11,12を挿入する。
弁軸支持部用金型11,12は、それぞれ円柱状を成す棒状金型11a,12aと、その一端に固定されたフランジ部11b,12bとからなり、上下弁軸保持部9,8内には棒状金型11a,12aが挿入されて、前記対の金型10a,10bとの間に入れ子13,13を介在させる。
入れ子13,13は円盤状であり、半割ピース13a,13aを合わせて成る。その中央部に、前記棒状金型11a,12aの先端がぴったりと嵌り込む凹部を備えている。
対の金型10a,10bの前面同士は、図3(b)に示すように、鉤状部が噛み合った状態で密着し、その状態でスペーサ17を介して弁箱1に固定される。この固定は、周知の、ボルト等を用いた締結金具を使用してよい。
対の金型10a,10b、両棒状金型11a,12a及び入れ子13,13によって、弁箱1の内面との間に弁座シート4用のキャビティが形成される。なお、対の金型10a,10bは、前記キャビティに面した部分を除いて、弁箱1の内面に密着しているので、弁箱1に対する径方向位置は調整する必要がなく、両金型10a,10bを弁箱1内に挿入すればその径方向位置は自ずと決定される。
また、入れ子13,13は、両金型10a,10bの前面同士が密着した状態において、その両金型10a,10b及び弁箱1の内面に挟まれて不動に固定される。
つぎに、第一の金型10aの背面側に形成された凹部14に、未加硫ゴムGを充填する。金型10のラム10cを筒軸方向へ押すと、未加硫ゴムGは、対の金型10a,10bによって形成された湯道(未加硫ゴムGの注入路)16a,16bを介して前記キャビティ内に圧入される。未加硫ゴムGが圧入された状態で、所定の加硫工程を経て弁座シート4が形成される。
つぎに、弁軸2及び弁体3等の取付け方法について説明する。
上述のように、弁箱1内に弁座シート4を鋳込み形成した後、図5(a)に示すように、前記弁箱1内に前記弁体3を挿入するとともに、その弁箱1の上部弁軸支持部9と、その弁体3の弁軸挿通孔3b、及び弁箱1の下部弁軸支持部8に弁軸2を挿通できるように弁体3の位置、方位、向きを調整する。図5(b)に示すように、弁軸2を弁体3の弁軸挿通孔3bに挿通すると同時に、スリーブ20を介して前記各弁軸支持部8,9内に挿通し、その弁軸2の下端を前記下部弁軸支持部8の底部のボトムカバー5に当接させる。
この当接の際に、弁軸2の下面2bとボトムカバー5の上面5bとの間に前記ライナー2aを介在させる。弁軸2とボトムカバー5とがライナー2aを介して当接することにより、弁軸2が弁箱1に対して軸方向へ位置決めされる。また、そのライナー2aは、ボトムカバー5の上面5bに形成された凹部5cに嵌り込むので、その横方向位置が保持される。
このとき、弁軸2の軸方向位置は、弁座シート4の内径面の最上端と最下端の2点(従来例を示す図7(b)の符号b,b’参照)間中央を通る管軸方向中心線と、弁体3の外径面の最上端と最下端の2点(同じく符号c,c’参照)間中央を通る管軸方向中心線とが合致するように設定されているので、その後、弁軸2の軸方向位置を調整する必要がない。
この位置で弁軸2が動かないように、弁軸2と弁箱1とを保持する。つぎに、弁体3を弁軸2に対して軸方向所定位置へ位置合わせした後、前記弁軸2と弁体3とを貫通するピン孔2d,3dを穿孔して、そのピン孔2d,3dにピン3cを挿入し、弁軸2と弁体3とを一体に固定する。この弁体3の位置合わせは、弁座シート4の位置を基準に行う。最後に、弁箱1外において、弁軸2の上端に所定の開閉装置を取付ける。
なお、ボトムカバー5の態様は、この実施形態に限定されず、凹部5cを設けない構成も採用可能である。また、ライナー2aの効果を望まない場合には、ライナー2aを省略した構成も採用し得る。
さらに、弁箱1とボトムカバー5との固定は、両者が接する対向面間(弁軸2の軸方向の対向面間)に、弾性体等の弾性変形可能な部材を介在させることなく、両者の金属面同士が直接接した状態で固定されていればよい。弾性体等を介在していなければ、ボルト等の固定具の締付け度合いによって、弁箱1に対するボトムカバー5の軸方向位置が変化しないからである。
また、ボトムカバー5を用いないで、下部弁軸保持部8の底部を弁箱1と一体に鋳造し、弁軸2の下端をその底部に直接当接させてもよい。
なお、上記ライナー2aを用いる場合、例えば、図2(b)(c)に示す態様を採用してもよい。図2(b)は、上記弁軸2の下端と上記ボトムカバー5との対向面2b、5bの両方に、それぞれその対向面2b、5bから遠ざかるに従って徐々に縮径するテーパー状の内面を有する凹部2c,5cを設けている。凹部2c、5c内は、それぞれ同一の径、高さからなる円錐状空間となっている。ライナー2aは球体となっており、その球体からなるライナー2aを凹部2c,5cへ収納することにより、ライナー2aの球面が前記各凹部2c,5cの内周面に環状に線接触する。このため、弁軸2の回転時の摺動抵抗を小さくすることができる。
また、上記テーパー状の凹部を弁軸2とボトムカバー5のいずれか一方に設けてもよい。テーパー状の凹部を、弁軸2とボトムカバー5のいずれか一方に設ける場合、他方の凹部には、例えば、図2(c)に示すような断面円形の凹部を形成してもよい。このとき、ライナー2aは、前記テーパー状の凹部に対し環状に線接触する球面と、前記断面円形の凹部に嵌って保持される円柱部とを有する構成を採用することができる。
この実施形態では、弁座シート4は鋳込み形成され、弁箱1に対する弁座シート4の内径面の径方向位置の精度が高められており、且つ、弁軸2とボトムカバー5とがライナー2aを介して当接することにより、その弁軸2が弁箱1に対して所定の軸方向位置に位置決めされる。このため、例えば、従来例の図8に示すバタフライ弁の製造方法を用いた場合においても、弁軸2に対する弁体3の取付け精度を所定のレベルに維持すれば、他の要素から生じる誤差が少ないので、弁軸2の軸方向位置調整を不要とすることもできる。
また、例えば、バタフライ弁に弁座シート4が鋳込み形成されていない場合、すなわち、予め成形されたゴム製等の弁座シート4を弁箱1内に嵌め込んで外れないように固定したもの、あるいは弁体3の周囲にシートリングを設けたものである場合において、弁体3を、弁箱1の弁孔内面位置(径方向位置)、あるいはその弁孔に固定された弁座シート4の内径面位置(径方向位置)に合わせて弁軸2の軸方向に沿って位置調整を行う限りにおいて、その後、弁軸2の軸方向位置を調整する作業を不要とすることができる。
一実施形態を示し、(a)側面図、(b)は正面図 (a)は図1(b)の要部拡大図、(b)(c)は他の実施形態を示す要部拡大図 弁座シートの形成方法を示す説明図で、(a)は縦断面図、(b)は横断面図 弁座シートを形成する際に使用する金型の構成を示す斜視図 バタフライ弁の製造方法を示す説明図 バタフライ弁の斜視図 従来例を示し、(a)は正面図、(b)は弁箱と弁軸及び弁体との構成を示す説明図 従来例のバタフライ弁の製造方法を示す説明図
符号の説明
1 弁箱
2 弁軸
2a ライナー
2b 下面(対向面)
2c 凹部
3 弁体
4 弁座シート
5 ボトムカバー
5a 貫通穴
5b 上面(対向面)
5c 凹部
6a,6b 調整ボルト
7 パッキン
8 下部弁軸支持部
9 上部弁軸支持部
10 金型
10a 第一の金型
10b 第二の金型
10c ラム
11,12 弁軸支持部用金型
11a,12a 棒状金型
11b,12b フランジ部
13 入れ子
13a 半割ピース
14 凹部
15 ボルト
16a,16b 湯道
18 ねじ孔
19 パッキン
20 スリーブ
G ゴム

Claims (6)

  1. 弁箱1に設けた上部弁軸支持部9及び下部弁軸支持部8により弁軸2を軸周り回転自在に支持するとともにその弁軸2を弁体3の弁軸挿通孔3bに挿通して前記弁軸2と前記弁体3とを一体に固定したバタフライ弁の製造方法において、
    上記弁箱1内に前記弁体3を挿入するとともに、上記上部弁軸支持部9、上記弁体3の弁軸挿通孔3b、及び上記下部弁軸支持部8に上記弁軸2を挿通し、その弁軸2の下端を前記下部弁軸支持部8の底部に当接させてその当接により弁軸2を弁箱1に対して軸方向へ位置決めし、その状態で前記弁体3を前記弁軸2に対して軸方向へ位置決めした後、前記弁軸2と弁体3とを一体に固定することを特徴とするバタフライ弁の製造方法。
  2. 弁箱1に設けた上部弁軸支持部9及び下部弁軸支持部8により弁軸2を軸周り回転自在に支持するとともにその弁軸2に弁体3を一体に固定したバタフライ弁の製造方法において、
    上記弁箱1内に上記弁体3が接離可能な弁座シート4を接着成形し、その後、上記弁軸2を上記上部弁軸支持部9及び上記下部弁軸支持部8に支持させるとともにその弁軸2の下端を前記下部弁軸支持部8の底部に当接させてその当接により前記弁軸2を弁箱1に対して軸方向へ位置決めすることを特徴とするバタフライ弁の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のバタフライ弁の製造方法によって製造されるバタフライ弁の構造であって、弁箱1に設けた上部弁軸支持部9及び下部弁軸支持部8により弁軸2を軸周り回転自在に支持するとともにその弁軸2に弁体3を一体に固定し、上記弁軸2の上端は上記上部弁軸支持部9から弁箱1外に突出し、上記弁軸2の下端は、上記下部弁軸支持部8の底部に当接してその当接により前記弁軸2がその軸方向へ位置決めされるようになっていることを特徴とするバタフライ弁構造。
  4. 上記下部弁軸支持部8は上記弁箱1を内外に貫通して設けられており、上記下部弁軸支持部8の底部は、前記弁箱1に対して上記軸方向不動に固定され前記下部弁軸支持部8を塞ぐボトムカバー5であることを特徴とする請求項3に記載のバタフライ弁構造。
  5. 上記弁軸2の下端と上記ボトムカバー5との対向面間にライナー2aを介在させ、前記弁軸2は、その弁軸2の下端と前記ボトムカバー5とがライナー2aを介して当接することによりその軸方向へ位置決めされることを特徴とする請求項4に記載のバタフライ弁構造。
  6. 上記弁軸2の下端と上記ボトムカバー5との対向面の一方又は両方に、その対向面から遠ざかるに従って徐々に縮径する凹部を設け、上記ライナー2aは、前記凹部へ収納されてその凹部の内周面に環状に線接触する球面を有することを特徴とする請求項5に記載のバタフライ弁構造。
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