JP2008025308A - 既設埋設管の回収工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回収対象である埋設管10の始端位置、終端位置にそれぞれ立坑である発進坑11、到達坑12を掘削し、埋設管の推進工法に用いる推進機20を発進坑11に設置し、推進機20にパイロット管30を取り付け、推進機20によってパイロット管30を埋設管10の外周面に沿って到達坑12まで到達するまで推進する。到達坑側に突き抜けたパイロット管30の先端部に滑材を吐出するノズル部を有するスクレーパ34を取り付け、このスクレーパ34から滑材を吐出しながらパイロット管30を引き抜き、埋設管10の外周面と地盤の間に滑材を注入する。しかる後、推進機20で埋設管10を引き抜き、これを回収する。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明に係る既設埋設管の回収工法を実施するために使用する推進機を示す。図1において、参照番号20が推進機である。この推進機20には、非開削で埋設管を地中に推進する工法で広く用いられる公知の推進機が使用される。参照番号10は、この推進機20を使って回収しようとする既設の埋設管である。この埋設管10は、鋼管、ヒューム管等種類は問わない。
図1において、パイロットヘッド31には、レーザターゲット40が配置され、このレーザターゲット40に向けて、推進機20に配置したレーザセオドライト42からレーザが照射される。レーザターゲット40でのレーザビームの偏位からパイロット管30の推進方向のずれを検出できるようになっている。そして、ずれが生じた場合には、そのずれをパイロットヘッド31を利用して修正する。
スクレーパ34の本体部35の一端部は、パイロット管30との継手部35aになっている。この本体部35は中空になっており、他端部は、滑材を吐出するノズル部36となっている。この実施形態では、ノズル部36の吐出口は、ゴム板37a、37bで閉塞されている。滑材の圧力でゴム板37a、37bが押し開かれると、滑材が吐出するようになっている。
スクレーパ34では、翼形に展開するブレード38a、38bが本体部35と一体的に形成されている。このブレード38a、38bは、埋設管10に付着した土砂を掻き寄せるためのもので、テーパのついた刃が付いているとともに埋設管10の外周面に倣って湾曲した形状をもっている。このようなスクレーパ34を取り付けたパイロット管30には、ポンプとタンクを備えた滑材供給装置40から滑材が供給される。なお、滑材としては、ヒューム管等の管の推進工法において、管を押し込むときの抵抗を低減させるために用される滑材を使用できる。
以上のようなこの滑材の充填は、図5に示すように、順次位置を変えながら繰り返して行う。この図5の場合、45°ずつ、パイロット管30の推進位置を埋設管10の周方向にずらしながら、埋設管10の外周全体に亘って滑材42を注入している。この推進位置の変更は、推進機20の高さや位置を適当にずらすことで可能である。なお、滑材を充填するためにパイロット管推進の位置、回数は、埋設管10と地盤との密着状態によるので、長い年月が経過して地盤と強固に密着している埋設管10では、回数を多くすればよい。
11 発進抗
12 到達抗
20 推進機
23 油圧シリンダ
30 パイロット管
31 パイロットヘッド
34 スクレーパ
40 レーザターゲット
42 滑材
52 ロッド
54 充填材プラント
60 充填材
Claims (7)
- 地中に埋設された既設の埋設管を非開削で地上に回収する工法であって、
回収対象である埋設管の始端位置、終端位置にそれぞれ立坑である発進坑、到達坑を掘削し、埋設管の推進工法に用いる推進機を前記発進坑に設置する工程と、
前記推進機にパイロット管を取り付け、前記推進機によって前記パイロット管を埋設管の外周面に沿って前記到達坑まで到達するまで推進する工程と、
前記到達坑側に突き抜けたパイロット管の先端部から滑材を吐出し、前記パイロット管を引き抜きながら、前記埋設管の外周面と地盤の間に滑材を注入する工程と、
前記埋設管の到達坑側の末端に連結板を取り付け、前記推進機から延びるロッドを前記連結板に接続するとともに、到達坑側の開口部を仕切板で閉塞しておき、前記推進機によって前記ロッドを介して当該埋設管を引っ張り、充填材を注入しながら当該埋設管を発進坑側に引き抜く工程と、
発進坑側に引き抜いた埋設管を適当な箇所で切断し、地上に回収する工程と、
からなることを特徴とする既設埋設管の回収工法。 - 前記パイロット管の先端には、方向制御用のパイロットヘッドを取り付け、推進するときに、方向を修正しながら推進することを特徴とする請求項1に記載の既設埋設管の回収工法。
- 前記埋設管の周方向に前記パイロット管の推進位置を順次変えて、前記埋設管の外周全体に亘って滑材を注入することを特徴とする請求項1に記載の既設埋設管の回収工法。
- 前記滑材を吐出するためのノズル部の付いたスクレーパを取り付け、前記パイロット管を引き抜き前記スクレーパにより土砂を掻き寄せながら、滑材を吐出することを特徴とする請求項1に記載の既設埋設管の回収工法。
- 地中に埋設された既設の埋設管を引き抜いて非開削で地上に回収するために、前記埋設管の外周面と地盤の間に滑材を充填する工法であって、
回収対象である埋設管の始端位置、終端位置にそれぞれ立坑である発進坑、到達坑を掘削し、埋設管の推進工法に用いる推進機を前記発進坑に設置する工程と、
推進機にパイロット管を取り付け、前記推進機によって前記パイロット管を埋設管の外周面に沿って前記到達坑まで到達するまで推進する工程と、
前記到達坑側に突き抜けたパイロット管の先端部に滑材を吐出するノズル部を有するスクレーパを取り付け、前記スクレーパから滑材を吐出しながら前記パイロット管を引き抜き、前記埋設管の外周面と地盤の間に滑材を注入する工程と、
からなることを特徴とする既設埋設管の回収工法における滑材充填方法。 - 地中に埋設された既設の埋設管を引き抜いて非開削で地上に回収するために、前記埋設管の外周面と地盤の間に滑材を充填する工法に用いる充填装置であって、
埋設管の推進工法に用いる推進機に接続され、埋設管の外周面に沿って推進されるパイロット管と、
前記パイロット管の先端部に取り付けられ、滑材を吐出するノズル部を有するスクレーパと、
前記パイロット管に滑材を供給する滑材供給装置と、
を備えたことを特徴とする既設埋設管の回収工法に用いる滑材充填装置。 - 前記スクレーパの本体部には、前記埋設管の外周面の形状に倣って翼形に展開するブレードを有することを特徴とする請求項6に記載の既設埋設管の回収工法に用いる滑材充填装置。
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