JP2008024950A - オレフィン系エラストマー架橋発泡体およびその架橋発泡体用エラストマー組成物 - Google Patents
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Abstract
るエチレン・α-オレフィン共重合体(A)と、ポリオレフィンに不飽和カルボン酸等をグラフトした変性ホ゜リオレフィンおよび/または特定の密度とMFRを有する高圧法低密度ホ
゜リエチレンと、有機ペルオキシト゛と、架橋助剤と、発泡剤とからなるオレフィン系エラストマー組成物を、熱処理して得られる架橋発泡体である。上記共重合体(A)として、
特定の密度とMFRを有するエチレン・α-オレフィン共重合体(A1)と、特定の密度とMFRを
有するエチレン・α-オレフィン共重合体(A2)とからなり、かつ両共重合体の混合物のMFRが特定の範囲にある組成物を用いることができる。本発明のオレフィン系エラストマー架橋発泡体用エラストマー組成物は、上記架橋発泡体の調製に用いられるエラストマー組成物である。
【効果】上記架橋発泡体は、高発泡倍率で脱泡による肌荒れがなく、柔軟な感触で、しかも圧縮永久歪みが小さく、かつ引裂強度特性および耐熱性に優れている。上記エラストマー組成物は、上記の架橋発泡体を提供することができる。
【選択図】なし
Description
しかしながら、従来の加硫ゴムは、柔軟性、弾性には優れているものの、これらの特性を得るために不可欠な加硫ないし架橋工程が複雑であり、コスト的にも高くなる。一方、軟質オレフィン系プラスチック、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、低密度ポリエチレン等の熱可塑性樹脂を発泡体成形に用いることが既に知られている。このような軟質オレフィン系プラスチックは、基本的に加硫ゴムに比べ耐熱性に劣るため、得られる発泡体の用途が大きく制限されたり、溶融時の張力が劣るため、脱泡し易く、発泡倍率が小さくなり、しかも脱泡による肌荒れが顕著に現れるという問題がある。また、EVAでは、酢酸ビニル含有量が多くなると引裂強度と接着性は向上するものの、耐摩耗性、表面硬さ、気泡の緻密さが低下するため、これらの物性等のバランスをとるのが難しく、しかもEVA自身の比重が大きいため、必ずしも低比重の発泡体が得られないなどの問題がある。
10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(A)70〜95重量部、
ポリオレフィンに不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフトした変性ポリオレフィン(B)5〜30重量部[成分(A)および(B)の合計量を100重量部とする]、
有機ペルオキシド(D)、
架橋助剤(E)および
発泡剤(F)
からなるオレフィン系エラストマー組成物を熱処理して得られる架橋された発泡体であって、
該エチレン・α-オレフィン共重合体(A)が、
密度が0.88g/cm3以上0.90g/cm3未満であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(A1)5〜95重量部と、
密度が0.90〜0.93g/cm3であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190
℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(
A2)5〜95重量部[成分(A1)および(A2)の合計量を100重量部とする]とからなり、かつ、
エチレン・α-オレフィン共重合体(A1)と(A2)とからなる混合物のメルトフロ
ーレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が、0.5〜10g/10分であることを特徴としている(後述する第1のオレフィン系エラストマー架橋発泡体に相当する。)。
ィー(GPC)により求めた分子量分布(Mw/Mn)は2.3〜4.0の範囲にあることが好ましい。
90g/cm3未満であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が
0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(A1)5〜90重量
部、
密度が0.90〜0.93g/cm3であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190
℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(
A2)5〜90重量部、
密度が0.91g/cm3以上0.93g/cm3未満であり、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg)が0.1〜50g/10分である高圧法低密度ポリエチレン(C)5〜50重量部[成分(A1)、(A2)および(C)の合計量を100重量部とする]、
有機ペルオキシド(D)、
架橋助剤(E)および
発泡剤(F)
からなり、かつ、エチレン・α-オレフィン共重合体(A1)と(A2)とからなる混合
物のメルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が、0.5〜10g/10分であるオレフィン系エラストマー組成物を、熱処理して得られる架橋された発泡体であることを特徴としている(後述する第3のオレフィン系エラストマー架橋発泡体に相当する。)。
90g/cm3未満であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が
0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(A1)5〜85重量
部、
密度が0.90〜0.93g/cm3であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190
℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(
A2)5〜85重量部、
ポリオレフィンに不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフトした変性ポリオレフィン(B)5〜30重量部、
密度が0.91g/cm3以上0.93g/cm3未満であり、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg)が0.1〜50g/10分である高圧法低密度ポリエチレン(C)5〜50重量部[成分(A1)、(A2)、(B)および(C)の合計量を100重量部とする]、
有機ペルオキシド(D)、
架橋助剤(E)および
発泡剤(F)
からなり、かつ、エチレン・α-オレフィン共重合体(A1)と(A2)とからなる混合
物のメルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が、0.5〜10g/10分であるオレフィン系エラストマー組成物を、熱処理して得られる架橋された発泡体であることを特徴としている(後述する第5のオレフィン系エラストマー架橋発泡体に相当する。)。
本発明においては、前記架橋助剤(E)と有機ペルオキシド(D)との重量比[(E)/(D)]は1/8〜3/1であることが好ましい。
ポリオレフィンに不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフトした変性ポリオレフィン(B)5〜30重量部[成分(A)および(B)の合計量を100重量部とする]、
有機ペルオキシド(D)、
架橋助剤(E)および
発泡剤(F)
からなるオレフィン系エラストマー架橋発泡体用エラストマー組成物であって、
該エチレン・α- オレフィン共重合体(A)が、
密度が0.88g/cm3以上0.90g/cm3未満であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(A1)5〜95重量部と、
密度が0.90〜0.93g/cm3であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190
℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(
A2)5〜95重量部[成分(A1)および(A2)の合計量を100重量部とする]とからなり、かつ、
該エチレン・α-オレフィン共重合体(A1)と(A2)とからなる混合物のメルトフ
ローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が、0.5〜10g/10分であることを特徴としている(後述する第1のオレフィン系エラストマー架橋発泡体用エラストマー組成物に相当する。)。
密度が0.90〜0.93g/cm3であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190
℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(
A2)5〜90重量部、
密度が0.91g/cm3以上0.93g/cm3未満であり、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg)が0.1〜50g/10分である高圧法低密度ポリエチレン(C)5〜50重量部[成分(A1)、(A2)および(C)の合計量は100重量部とする]、
有機ペルオキシド(D)、
架橋助剤(E)および
発泡剤(F)
からなり、かつ、エチレン・α-オレフィン共重合体(A1)と(A2)とからなる混合
物のメルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が、0.5〜10g/10分であることを特徴としている(後述する第3のオレフィン系エラストマー架橋発泡体用エラストマー組成物に相当する。)。
密度が0.90〜0.93g/cm3であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190
℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(
A2)5〜85重量部、
ポリオレフィンに不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフトした変性ポリオレフィン(B)5〜30重量部、
密度が0.91g/cm3以上0.93g/cm3未満であり、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg)が0.1〜50g/10分である高圧法低密度ポリエチレン(C)5〜50重量部[成分(A1)、(A2)、(B)および(C)の合計量を100重量部とする]、
有機ペルオキシド(D)、
架橋助剤(E)および
発泡剤(F)
からなり、かつ、エチレン・α-オレフィン共重合体(A1)と(A2)とからなる混合
物のメルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が、0.5〜10g/10分であることを特徴としている(後述する第5のオレフィン系エラストマー架橋発泡体用エラストマー組成物に相当する。)。
することにより、比重が0.1〜0.2であり、圧縮永久歪みが20〜60%であり、引裂強度が2.0〜4.0kg/cmである二次圧縮架橋発泡体を得ることができる。
本発明に係る第1のオレフィン系エラストマー架橋発泡体は、エチレン・α-オレフィ
ン共重合体(A)、変性ポリオレフィン(B)、有機ペルオキシド(D)、架橋助剤(E)および発泡剤(F)からなるオレフィン系エラストマー組成物を、熱処理して得られる架橋された発泡体である。このエチレン・α- オレフィン共重合体(A)は、エチレン・α- オレフィン共重合体(A1)とエチレン・α- オレフィン共重合体(A2)との混合物であってもよい。
レフィン共重合体(A1)、エチレン・α-オレフィン共重合体(A2)、変性ポリオレ
フィン(B)、高圧法低密度ポリエチレン(C)、有機ペルオキシド(D)、架橋助剤(E)および発泡剤(F)からなるオレフィン系エラストマー組成物を、熱処理して得られる架橋された発泡体である。
ペルオキシド(D)、架橋助剤(E)および発泡剤(F)からなる。
法低密度ポリエチレン(C)、有機ペルオキシド(D)、架橋助剤(E)および発泡剤(F)からなる。
本発明で用いられるエチレン・α- オレフィン共重合体(A)は、エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフィンとからなる非結晶性ないし低結晶性のランダム共重合体であり、密度(ASTM D 1505)が0.88〜0.92g/cm3であって、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg)が0.1〜10g/10分、好ましくは0.5〜10g/10分である軟質エチレン・α- オレフィン共重合体が望ましい。
ン(和光純薬工業(株)製)および酸化防止剤としてBHT(武田薬品工業(株)製)0.025重量%を用い、1.0ml/分で移動させ、試料濃度は0.1重量%とし、試料注入量は500マイクロリットルとし、検出器として示差屈折計を用いた。標準ポリスチレンは、分子量がMw<1000およびMw>4×106については東ソー(株)製を用い、1000≦Mw≦4×106 についてはプレッシャーケミカル社製を用いた。
エチレン・α- オレフィン共重合体(A)としては、具体的には、エチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・1-ブテンランダム共重合体、エチレン・プロピレン・1-ブテンランダム共重合体、エチレン・プロピレン・エチリデンノルボルネンランダム共重合体、エチレン・1-ヘキセンランダム共重合体、エチレン・1-オクテンランダム共重合体などが挙げられる。これらのうちでも、エチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・1-ブテンランダム共重合体、エチレン・1-ヘキセンランダム共重合体、エチレン・1-オクテンランダム共重合体などが特に好ましく用いられる。これらの共重合体は、2種以上併用してもよい。
η*=[η]/[η]blank(特公平3−14045号公報)]が0.95を超える直鎖状のエチレン・α- オレフィン共重合体を用いた場合には、発泡成形物の収縮率が小さい点で優れる。
用いた場合には、流動性が良く、メルトテンションが高いため、成形性に優れ、発泡倍率は高く、圧縮永久歪み性が優れる。
本発明に係る第1のオレフィン系エラストマー架橋発泡体用エラストマー組成物において、エチレン・α-オレフィン共重合体(A)は、エチレン・α- オレフィン共重合体(
A)および変性ポリオレフィン(B)の合計量100重量部に対して、70〜95重量部、好ましくは80〜95重量部、さらに好ましくは85〜95重量部の割合で用いられる。エチレン・α-オレフィン共重合体(A)を上記のような割合で用いると、低比重で圧縮永久歪み性、機械的強度(特に引裂強度)および接着強度に優れる架橋発泡体を提供することができるエラストマー組成物を得ることができる。
重合体(A1)と(A2)との合計量100重量部に対して、5〜95重量部、好ましくは50〜90重量部の割合で用いられ、エチレン・α-オレフィン共重合体(A2)は、
5〜95重量部、好ましくは10〜50重量部の割合で用いられる。エチレン・α-オレ
フィン共重合体(A1)および(A2)を上記のような割合で用いると、低比重で圧縮永久歪み性および機械的強度(引裂強度)に優れ、かつ高硬度の架橋発泡体を提供することができるエラストマー組成物を得ることができる。特に、エチレン・α-オレフィン共重
合体(A1)および(A2)のいずれか一方に上記長鎖分岐型エチレン・α- オレフィン共重合体を用いると、更に低比重で圧縮永久歪み性に優れるエラストマー架橋発泡体を調製することができるエラストマー組成物が得られる。
記長鎖分岐型エチレン・α-オレフィン共重合体を用いると、更に高発泡で圧縮永久歪み
性に優れるエラストマー架橋発泡体を調製することができるエラストマー組成物が得られる。
記長鎖分岐型エチレン・α-オレフィン共重合体を用いると、更に低比重(高発泡)で圧
縮永久歪み性に優れるエラストマー架橋発泡体を調製することができるエラストマー組成物が得られる。
本発明で用いられる変性ポリオレフィン(B)は、ポリオレフィンに不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフトしたグラフト変性物である。
(MFR;ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が0.1〜100g/10分、好ましくは
0.5〜50g/10分、さらに好ましくは0.5〜20g/10分である。MFRが上記のような範囲にある未変性エチレン・α-オレフィンランダム共重合体から得られる変
性エチレン・α-オレフィンランダム共重合体は、エチレン・α-オレフィン共重合体(A)とのブレンド性が良好である。しかも、この変性エチレン・α-オレフィンランダム共重合体を用いると、特に接着力、機械的強度が向上する。
定される結晶化度が通常40%以下、好ましくは10〜30%である。結晶化度が40%以下の未変性エチレン・α-オレフィンランダム共重合体から得られる変性エチレン・α-
オレフィンランダム共重合体を用いると、耐衝撃性に優れたエラストマー組成物を得ることができる。
公知の共重合方法、たとえば可溶性バナジウム化合物とアルキルアルミニウムハライド化合物とからなるバナジウム系触媒、またはジルコニウムのメタロセン化合物と有機アルミニウムオキシ化合物とからなるジルコニウム系触媒の存在下に、エチレンと炭素原子数3〜20のα-オレフィンとをランダム共重合させることによって調製することができる。
ジルコニウム系触媒は、ジルコニウムのメタロセン化合物および有機アルミニウムオキシ化合物とともに、有機アルミニウム化合物を含有していてもよい。このような有機アルミニウム化合物としては、具体的には、トリイソブチルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド、メチルアルミニウムセスキクロリドなどが挙げられる。
定量の不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフトすることにより得ることができる。
対して、0.1〜4.0重量%、好ましくは0.5〜2.5重量%である。
ジカルボン酸)などが挙げられる。
(1)溶融させた上記未変性エチレン・α- オレフィンランダム共重合体に、不飽和カルボン酸またはその誘導体を添加してグラフト共重合させる方法。
(2)上記未変性エチレン・α- オレフィンランダム共重合体を溶媒に溶解させ、その溶解液に不飽和カルボン酸またはその誘導体を添加してグラフト共重合させる方法。
上記ラジカル開始剤としては、有機ペルオキシド、アゾ化合物などが使用される。このようなラジカル開始剤としては、具体的には、ベンゾイルペルオキシド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ-tert-ブチルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5- ジ(ペルオキシドベンゾエート)ヘキシン-3、1,4-ビス(tert- ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド、tert- ブチルペルアセテート、2,5-ジメチル-2,5- ジ-(tert- ブチルペルオキシド)ヘキシン-3、2,5-ジメチル-2,5- ジ(tert- ブチルペルオキシド)ヘキサン、tert- ブチルペルベンゾエート、tert- ブチルペルフェニルアセテート、tert- ブチルペルイソブチレート、tert- ブチルペル-sec- オクトエート、tert- ブチルペルピバレート、クミルペルピバレート、tert- ブチルペルジエチルアセテート等の有機ペルオキシド;アゾビスイソブチロニトリル、ジメチルアゾイソブチレート等のアゾ化合物などが挙げられる。これらの中では、ジクミルペルオキシド、ジ-tert-ブチルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5- ジ(tert- ブチルペルオキシ)ヘキシン-3、2,5-ジメチル-2,5- ジ(tert- ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,4-ビス(tert- ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼンなどのジアルキルペルオキシドが好ましく用いられる。
本発明で用いられる高圧法低密度ポリエチレン(C)は、エチレン単独重合体またはエチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフィンとの共重合体であって、密度が0.91g/cm3以上0.93g/cm3未満、好ましくは0.91〜0.92g/cm3の範囲に
ある。
ル-1- ペンテン、ジエチル-1- ブテン、プロピル-1- ペンテン、1-デセン、メチル-1- ノネン、ジメチル-1- オクテン、トリメチル-1- ヘプテン、エチル-1- オクテン、メチルエチル-1- ヘプテン、ジエチル-1- ヘキセン、1-ドデセン、1-ヘキサドデセンなどが挙げられる。これらのα- オレフィンは、単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
しくは15〜30重量部の割合で用いられる。高圧法低密度ポリエチレン(C)を上記のような割合で用いると、高硬度で引裂強度に優れる架橋発泡体を提供することができるエラストマー組成物を得ることができる。
本発明で架橋剤として用いられる有機ペルオキシド(D)としては、具体的には、ジクミルペルオキシド、ジ-t- ブチルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5- ジ-(t-ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5- ジ-(t-ブチルペルオキシ)ヘキシン-3、1,3-ビス(t-ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1-ビス(t-ブチルペルオキシ)-3,3,5- トリメチルシクロヘキサン、n-ブチル-4,4-ビス(t-ブチルペルオキシ)バレレート、ベン
ゾイルペルオキシド、p-クロロベンゾイルペルオキシド、2,4-ジクロロベンゾイルペルオキシド、t-ブチルペルオキシベンゾエート、t-ブチルペルベンゾエート、t-ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、ジアセチルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、t-ブチルクミルペルオキシドなどが挙げられる。
)との混合物)および変性ポリオレフィン(B)の合計量100重量部に対して、通常0.1〜1.5重量部、好ましくは0.2〜1.0重量部の割合で用いられる。
リオレフィン(B)および高圧法低密度ポリエチレン(C)の合計量100重量部に対して、通常0.1〜1.5重量部、好ましくは0.2〜1.0重量部の割合で用いられる。
有機ペルオキシド(D)を架橋助剤(E)とともに、上記のような割合で用いると、適度な架橋構造を有する架橋発泡体を得ることができる。
本発明で用いられる架橋助剤(E)としては、具体的には、硫黄、p-キノンジオキシム、p,p'- ジベンゾイルキノンジオキシム、N-メチル-N-4- ジニトロソアニリン、ニトロソベンゼン、ジフェニルグアニジン、トリメチロールプロパン-N,N'-m-フェニレンジマレイミドのようなペルオキシ架橋用助剤;あるいはジビニルベンゼン、トリアリルシアヌレート(TAC)、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート等の多官能性メタクリレートモノマー、ビニルブチラート、ビニルステアレートのような多官能性ビニルモノマーなどが挙げられる。中でも、トリアリルシアヌレート(TAC)、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)が好ましい。
本発明で用いられる発泡剤(F)としては、具体的には、アゾジカルボンアミド(ADCA)、N,N'- ジニトロソペンタメチレンテトラミン、4,4'- オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ジフェニルスルホン-3,3'-ジスルホニルヒドラジド、p-トルエンスルホニルセミカルバジド、トリヒドラジノトリアジンなどの有機系熱分解型発泡剤、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸アンモニウムなどの無機系熱分解型発泡剤が挙げられる。中でも、アゾジカルボンアミド(ADCA)、炭酸水素ナトリウムが特に好ましい。
部に対して、通常3〜20重量部、好ましくは5〜15重量部の割合で用いられる。
上記の、本発明に係る第1、第2、第3、第4および第5のオレフィン系エラストマー架橋発泡体用エラストマー組成物は、未架橋かつ未発泡状態の組成物であり、溶融状態であってもよいし、また冷却固化したペレットまたはシートであってもよい。
本発明に係る第1、第2、第3、第4および第5のオレフィン系エラストマー架橋発泡体は、それぞれ上記の本発明に係る第1、第2、第3、第4、第5のオレフィン系エラス
トマー架橋発泡体用エラストマー組成物を用い、たとえば以下のような方法により調製することができる。
00kg/cm2である。加圧、加熱時間は、加圧成形用金型内に供給される組成物量に
より変わるが、組成物が溶融して165〜175℃に達してから架橋反応と発泡剤(F)の分解が行なわれる時間が必要である。上記架橋反応と発泡剤(F)の分解に必要な時間は、温度によっても異なるが少なくとも10分以上は必要である。
m2である。加圧、加熱時間は賦形する金型の形状や温度によっても異なるが、通常は7
分以上は必要である。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、これら実施例により何ら限定されるものではない。
(1)発泡倍率未発泡品の密度980kg/m3として発泡体の見かけ密度で除した値を
発泡倍率とした。
(2)圧縮永久歪みJIS K 6301に従って、50℃×6Hr、圧縮量50%の条件で圧縮永久歪み試験を行ない、圧縮永久歪みを求めた。
(3)引裂強度BS5131-2.6に従って、引張速度10mm/分の条件で引裂強度試験を行ない、引裂強度を求めた。
(4)柔軟な感触発泡体表面に手で触れてその感触により、発泡体の柔軟な感触を次の5段階による評価を行なった。
5:表面が平らで柔軟な感触
4:表面がややざらつくが、柔軟な感触
3:評点2と4の中間
2:表面がざらつき、やや硬い感触
1:表面が荒れ、樹脂ライクな硬い感触
(5)発泡の均一性発泡の均一性は、発泡体の切断面の状態を肉眼で観察し、その状態により、次の4段階で評価した。
◎:泡の大きさと形が共に極めて均一
○:泡の大きさと形が共に均一
△:泡の大きさと形が共にやや不均一
×:泡の大きさと形が共にばらつきが大きい
エチレン含量が91モル%、密度(ASTM D 1505)が0.89g/cm3、MFR(ASTM D
1238,190℃、2.16kg荷重)が3.6g/10分、Mw/Mnが2.1、gη*値が1.
00である直鎖状エチレン・1-ブテン共重合体(A−1)95重量部、エチレン含量が89モル%、密度(ASTM D 1505)が0.89g/cm3、MFR(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が3.6g/10分であるエチレン・1-ブテン共重合体に、無水マレイン酸をグラフトした変性エチレン・1-ブテン共重合体〔グラフト量(無水マレイン酸換算)=0.5重量%〕5重量部、ジクミルペルオキシド(DCP)0.5重量部、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)[商品名 M−60( TAIC含有量60%)]、日本化成(株)製]0.35重量部(TAIC含量として)、アゾジカルボンアミド7重量部、およびタルク10重量部からなる混合物を、ロールにより、ロール表面温度120℃で10分間混練した後、シート状に成形した。
分の条件で加圧、加熱し、発泡体(厚み=24.5mm、縦=150mm、横=200mm)を得た。
上記加熱終了後、発泡体がキャビティ内に入っている状態で直ちに賦形用金型を冷却し、二次圧縮架橋発泡体を得た。得られた発泡体の物性を第2表に示す。
実施例1において、実施例1で用いた直鎖状エチレン・1-ブテン共重合体(A−1)の代わりに、エチレン含量が89モル%、密度(ASTM D 1505)が0.89g/cm3、MFR(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が1.8g/10分、Mw/Mnが2.5、gη*
値が1.00である直鎖状エチレン・1-ブテン共重合体(A−3)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結果を第1表に示す。
上記のようにして得られた架橋発泡体を用い、実施例1と同様にして、二次圧縮架橋発泡体を得た。得られた発泡体の物性を第2表に示す。
実施例1において、実施例1で用いた直鎖状エチレン・1-ブテン共重合体(A−1)95重量部の代わりに、直鎖状エチレン・1-ブテン共重合体(A−1)50重量部とエチレン含量が94モル%、密度(ASTM D 1505)が0.91g/cm3、MFR(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が1.5g/10分、Mw/Mnが2.1、gη*値が1.00である直鎖状エチレン・1-ヘキセン共重合体(A−4)45重量部を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結果を第1表に示す。
上記のようにして得られた架橋発泡体を用い、実施例1と同様にして、二次圧縮架橋発泡体を得た。得られた発泡体の物性を第2表に示す。
実施例1において、実施例1で用いた直鎖状エチレン・1-ブテン共重合体(A−1)95重量部および変性エチレン・1-ブテン共重合体5重量部の代わりに、実施例2で用いた直鎖状エチレン・1-ブテン共重合体(A−3)80重量部と密度(ASTM D 1505)が0.92g/cm3、MFR(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が3.0g/10分である高圧法低密度ポリエチレン20重量部を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結果を第1表に示す。
上記のようにして得られた架橋発泡体を用い、実施例1と同様にして、二次圧縮架橋発泡体を得た。得られた発泡体の物性を第2表に示す。
実施例4において、実施例4で用いた直鎖状エチレン・1-ブテン共重合体(A−3)80重量部の代わりに、実施例1で用いた直鎖状エチレン・1-ブテン共重合体(A−1)40重量部と実施例3で用いた直鎖状エチレン・1-ヘキセン共重合体(A−4)40重量部を用いた以外は、実施例4と同様に行なった。結果を第1表に示す。
上記のようにして得られた架橋発泡体を用い、実施例1と同様にして、二次圧縮架橋発泡体を得た。得られた発泡体の物性を第2表に示す。
実施例4において、実施例4で用いた直鎖状エチレン・1-ブテン共重合体(A−3)80重量部の代わりに、直鎖状エチレン・1-ブテン共重合体(A−3)75重量部と変性エチレン・1-ブテン共重合体5重量部を用いた以外は、実施例4と同様に行なった。結果を第1表に示す。
上記のようにして得られた架橋発泡体を用い、実施例1と同様にして、二次圧縮架橋発泡体を得た。得られた発泡体の物性を第2表に示す。
実施例5において、実施例5で用いた直鎖状エチレン・1-ヘキセン共重合体(A−4)40重量部の代わりに、直鎖状エチレン・1-ヘキセン共重合体(A−4)35重量部と変性エチレン・1-ブテン共重合体5重量部を用いた以外は、実施例5と同様に行なった。結果を第1表に示す。
上記のようにして得られた架橋発泡体を用い、実施例1と同様にして、二次圧縮架橋発泡体を得た。得られた発泡体の物性を第2表に示す。
実施例1において、実施例1で用いたジクミルペルオキシド(DCP)およびトリアリルイソシアヌレート(TAIC)の配合量をそれぞれ0.8重量部、0.1重量部(TAIC含量として)に変更した以外は、実施例1と同様に行なった。結果を第1表に示す。
上記のようにして得られた架橋発泡体を用い、実施例1と同様にして、二次圧縮架橋発泡体を得た。得られた発泡体の物性を第2表に示す。
実施例1において、実施例1で用いた直鎖状エチレン・1-ブテン共重合体(A−1)の代わりに、エチレン含量が89モル%、密度(ASTM D 1505)が0.89g/cm3、MFR(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が3.6g/10分、Mw/Mnが1.9、gη*
値が0.89である長鎖分岐型エチレン・1-ブテン共重合体(A−2)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結果を第1表に示す。
上記のようにして得られた架橋発泡体を用い、実施例1と同様にして、二次圧縮架橋発泡体を得た。得られた発泡体の物性を第2表に示す。
実施例1において、実施例1で用いた直鎖状エチレン・1-ブテン共重合体(A−1)95重量部および変性エチレン・1-ブテン共重合体5重量部の代わりに、酢酸ビニル含量が19重量%、密度(ASTM D 1505)が0.94g/cm3、MFR(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が2.5g/10分であるエチレン・酢酸ビニル共重合体100重量部を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結果を第1表に示す。
Claims (10)
- 密度が0.88〜0.92g/cm3であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190
℃、2.16kg荷重)が0.1〜10g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(
A)70〜95重量部、
ポリオレフィンに不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフトした変性ポリオレフィン(B)5〜30重量部[成分(A)および(B)の合計量を100重量部とする]、
有機ペルオキシド(D)、
架橋助剤(E)および
発泡剤(F)
からなるオレフィン系エラストマー組成物を熱処理して得られる架橋された発泡体であって、
該エチレン・α-オレフィン共重合体(A)が、
密度が0.88g/cm3以上0.90g/cm3未満であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフ
ィン共重合体(A1)5〜95重量部と、
密度が0.90〜0.93g/cm3であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190
℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(
A2)5〜95重量部[成分(A1)および(A2)の合計量を100重量部とする]とからなり、かつ、
エチレン・α-オレフィン共重合体(A1)と(A2)とからなる混合物のメルトフロ
ーレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が、0.5〜10g/10分であることを特徴とするオレフィン系エラストマー架橋発泡体。 - 前記エチレン・α-オレフィン共重合体(A)のゲルパーミエイションクロマトグラフ
ィー(GPC)により求めた分子量分布(Mw/Mn)が2.3〜4.0の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のオレフィン系エラストマー架橋発泡体。 - 密度が0.88g/cm3以上0.90g/cm3未満であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフ
ィン共重合体(A1)5〜90重量部、
密度が0.90〜0.93g/cm3であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190
℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(
A2)5〜90重量部、
密度が0.91g/cm3以上0.93g/cm3未満であり、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg)が0.1〜50g/10分である高圧法低密度ポリエチレン(C)5〜50重量部[成分(A1)、(A2)および(C)の合計量を100重量部とする]、
有機ペルオキシド(D)、
架橋助剤(E)および
発泡剤(F)
からなり、かつ、エチレン・α-オレフィン共重合体(A1)と(A2)とからなる混合
物のメルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が、0.5〜10g/10分であるオレフィン系エラストマー組成物を、熱処理して得られる架橋された発泡体であることを特徴とするオレフィン系エラストマー架橋発泡体。 - 密度が0.88g/cm3以上0.90g/cm3未満であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(A1)5〜85重量部、
密度が0.90〜0.93g/cm3であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190
℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(
A2)5〜85重量部、
ポリオレフィンに不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフトした変性ポリオレフィン(B)5〜30重量部、
密度が0.91g/cm3以上0.93g/cm3未満であり、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg)が0.1〜50g/10分である高圧法低密度ポリエチレン(C)5〜50重量部[成分(A1)、(A2)、(B)および(C)の合計量を100重量部とする]、
有機ペルオキシド(D)、
架橋助剤(E)および
発泡剤(F)
からなり、かつ、エチレン・α-オレフィン共重合体(A1)と(A2)とからなる混合
物のメルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が、0.5〜10g/10分であるオレフィン系エラストマー組成物を、熱処理して得られる架橋された発泡体であることを特徴とするオレフィン系エラストマー架橋発泡体。 - 前記架橋助剤(E)と有機ペルオキシド(D)との重量比[(E)/(D)]が1/8〜3/1であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のオレフィン系エラストマー架橋発泡体。
- 密度が0.88〜0.92g/cm3であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190
℃、2.16kg荷重)が0.1〜10g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(
A)70〜95重量部、
ポリオレフィンに不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフトした変性ポリオレフィン(B)5〜30重量部[成分(A)および(B)の合計量を100重量部とする]、
有機ペルオキシド(D)、
架橋助剤(E)および
発泡剤(F)
からなるオレフィン系エラストマー架橋発泡体用エラストマー組成物であって、
該エチレン・α- オレフィン共重合体(A)が、
密度が0.88g/cm3以上0.90g/cm3未満であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(A1)5〜95重量部と、
密度が0.90〜0.93g/cm3であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190
℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(
A2)5〜95重量部[成分(A1)および(A2)の合計量を100重量部とする]とからなり、かつ、
該エチレン・α-オレフィン共重合体(A1)と(A2)とからなる混合物のメルトフ
ローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が、0.5〜10g/10分であることを特徴とするオレフィン系エラストマー架橋発泡体用エラストマー組成物。 - 前記エチレン・α- オレフィン共重合体(A)のゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)により求めた分子量分布(Mw/Mn)が2.3〜4.0の範囲にあることを特徴とする請求項6に記載のオレフィン系エラストマー架橋発泡体用エラストマー組成物。
- 密度が0.88g/cm3以上0.90g/cm3未満であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(A1)5〜90重量部、
密度が0.90〜0.93g/cm3であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190
℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(
A2)5〜90重量部、
密度が0.91g/cm3以上0.93g/cm3未満であり、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg)が0.1〜50g/10分である高圧法低密度ポリエチレン(C)5〜50重量部[成分(A1)、(A2)および(C)の合計量は100重量部とする]、
有機ペルオキシド(D)、
架橋助剤(E)および
発泡剤(F)
からなり、かつ、エチレン・α-オレフィン共重合体(A1)と(A2)とからなる混合
物のメルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が、0.5〜10g/10分であることを特徴とするオレフィン系エラストマー架橋発泡体用エラストマー組成物。 - 密度が0.88g/cm3以上0.90g/cm3未満であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(A1)5〜85重量部、
密度が0.90〜0.93g/cm3であり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190
℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-オレフィン共重合体(
A2)5〜85重量部、
ポリオレフィンに不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフトした変性ポリオレフィン(B)5〜30重量部、
密度が0.91g/cm3以上0.93g/cm3未満であり、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg)が0.1〜50g/10分である高圧法低密度ポリエチレン(C)5〜50重量部[成分(A1)、(A2)、(B)および(C)の合計量を100重量部とする]、
有機ペルオキシド(D)、
架橋助剤(E)および
発泡剤(F)
からなり、かつ、エチレン・α-オレフィン共重合体(A1)と(A2)とからなる混合
物のメルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が、0.5〜10g/10分であることを特徴とするオレフィン系エラストマー架橋発泡体用エラストマー組成物。 - 前記架橋助剤(E)と有機ペルオキシド(D)との重量比[(E)/(D)]が1/8〜3/1であることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載のオレフィン系エラストマー架橋発泡体用エラストマー組成物。
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