JP2008024499A - カルテの収納位置検出装置 - Google Patents

カルテの収納位置検出装置 Download PDF

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Kiyoshi Kato
清 加藤
Konen Doi
功年 土居
Yasuo Naito
靖雄 内藤
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Kinki University
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Abstract


【課題】 カルテが収納されている位置を報知するカルテの収納位置検出装置を提供する。
【解決手段】 ICタグ5は、交番磁界内で誘導起電力を発生するタグ用アンテナ31と、第2識別情報を記録するタグ記憶部36と、第2識別情報を読出してタグ用アンテナ31によって出力するタグ制御部37とを含む。表示部8は、カルテ用収納領域18内にカルテファイル4が収納されていることを報知する。本体制御部10は、タグ用アンテナ31から出力される第2識別情報を受信して検出し、第2識別情報と第1識別情報と一致するか否かを判定する。本体制御部10は、第2識別情報と第1識別情報とが一致すると、第1識別情報と一致する第2識別情報を記憶するICタグ5が設けられるカルテファイル4が、カルテ用収納領域18内に収納されていることを、表示部8によって報知させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ICタグを用いてカルテが収納されている位置を検出するカルテの収納位置検出装置に関する。
従来の技術であるカルテの収納位置検出装置は、複数のカルテが予め定められる位置にそれぞれ収納される。カルテの収納位置検出装置は、利用者のカルテが収納されるべき位置である収納位置を記憶する記録媒体から前記収納位置を読取り可能に構成される。カルテの収納位置検出装置は、記録媒体から収納位置を読取ると、前記収納位置に対応する位置を報知する(たとえば、特許文献1参照)。
特開平10−157809号公報
従来の技術のカルテの収納位置検出装置では、利用者のカルテが、記録媒体に記憶される収納位置に対応する位置に収納されていない場合がある。たとえば、誤った位置に収納される、カルテを紛失する、または長時間使用しないカルテを倉庫に移動させる場合である。この場合、カルテが収納されている位置が判らない。それ故、利用者のカルテを全てのカルテの中から探索する必要がある。病院では、この探索作業のために多く人員を割くまたは人員を確保する必要があり、人件費が嵩む。
本発明の目的は、物品が収納されている位置を報知するカルテの収納位置検出装置を提供することである。
本発明は、予め定められる第1識別情報を取得する識別情報取得手段と、
カルテを収納する複数のカルテ収納体が、カルテ収納体の厚み方向に重ねて収納されるカルテ用収納領域に設けられる収納領域用アンテナと、
収納領域用アンテナを励振して、カルテ用収納領域に交番磁界を発生させる励振回路と、
カルテ収納体に設けられるICタグであって、
カルテ用収納領域の交番磁界内で誘導起電力を発生するタグ用アンテナと、
予め定められる第2識別情報を記憶するタグ記憶手段と、
タグ用アンテナが発生する誘導起電力によって駆動するタグ制御手段であって、第2識別情報を読出してタグ用アンテナによって出力するタグ制御手段とを含むICタグと、
カルテ用収納領域内にカルテが収納されていることを報知する報知手段と、
タグ用アンテナから出力される第2識別情報を受信し検出する検出手段と、
検出される第2識別情報が、前記第1識別情報と一致するか否かを判定する判定手段と、
第1識別情報と第2識別情報とが一致すると判断すると、第1識別情報に一致する第2識別情報を記憶するICタグが設けられるカルテ収納体が、カルテ用収納領域内に収納されていることを、報知手段によって報知させる制御手段とを含み、
前記カルテ収納体は、前記ICタグを貼り付けるための領域であって、互いに重ならない複数の領域であるタグ貼付領域を有し、
前記ICタグは、
前記タグ貼付領域の中から選択される1つの領域に貼り付けられることを特徴とするカルテの収納位置検出装置である。
また本発明は、予め定められる第1識別情報を取得する識別情報取得手段と、
カルテを収納する複数のカルテ収納体が、カルテ収納体の厚み方向に重ねて収納されるカルテ用収納領域に設けられる収納領域用アンテナと、
収納領域用アンテナを励振して、カルテ用収納領域に交番磁界を発生させる励振回路であって、前記第1識別情報をコード化する励振回路と、
カルテ収納体に設けられるICタグであって、
カルテ用収納領域の交番磁界内で誘導起電力を発生するタグ用アンテナと、
予め定められる第2識別情報を記録するタグ記憶手段と、
コード化される第1識別情報をタグ用アンテナによって受信し検出する検出手段と、
タグ用アンテナが発生する誘導起電力によって駆動する判定手段であって、検出される第1識別情報と記憶される第2識別情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、
タグ用アンテナが発生する誘導起電力によって駆動するタグ制御手段であって、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致すると判断すると、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致することを示す信号をタグ用アンテナによって出力するタグ制御手段とを含むICタグと、
カルテ用収納領域内にカルテ収納体が収納されていることを報知する報知手段と、
タグ用アンテナから出力される信号を受信すると、第1識別情報に一致する第2識別情報を記憶するICタグが設けられるカルテ収納体が、カルテ用収納領域内に収納されていることを、報知手段によって報知させる制御手段とを含み、
前記カルテ収納体は、前記ICタグを貼り付けるための領域であって、互いに重ならない複数の領域であるタグ貼付領域を有し、
前記ICタグは、
前記タグ貼付領域の中から選択される1つの領域に貼り付けられることを特徴とするカルテの収納位置検出装置である。
また本発明は、収納領域用アンテナは、複数のカルテ用収納領域にそれぞれ設けられ、
励振回路は、各収納領域用アンテナを順次的に励振して、対応するカルテ用収納領域に交番磁界を発生させることを特徴とする。
また本発明は、報知手段は、各カルテ用収納領域毎に対応付けて設けられ、
制御手段は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致すると、第1識別情報に一致する第2識別情報を記憶するICタグが設けられるカルテ収納体が収納されるカルテ用収納領域に前記カルテ収納体が収納されていることを、このカルテ用収納領域に対応する報知手段によって、報知させることを特徴とする。
また本発明は、報知手段は、カルテ収納体に設けられ、タグ用アンテナの誘導起電力によって駆動される半導体発光素子であり、
ICタグは、タグ用アンテナと、タグ記憶手段と、タグ制御手段と、検出手段と、判定手段と、制御手段とを含むことを特徴とする。
また本発明は、予め定められる第1識別情報を取得する識別情報取得手段と、
カルテを収納する複数のカルテ収納体が、カルテ収納体の厚み方向に重ねて収納されるカルテ用収納領域に設けられ、指向性を有する電波を放射する収納領域用アンテナと、
カルテ収納体に設けられるICタグであって、
収納領域用アンテナによって放射される電波を受信するタグ用アンテナと、
予め定められる第2識別情報を記憶するタグ記憶手段と、
収納領域用アンテナによって放射される電波に応答して、第2識別情報を読出してタグ用アンテナによって出力するタグ制御手段とを含むICタグと、
カルテ用収納領域内にカルテが収納されていることを報知する報知手段と、
タグ用アンテナから出力される第2識別情報を受信し検出する検出手段と、
検出される第2識別情報が、前記第1識別情報と一致するか否かを判定する判定手段と、
第1識別情報と第2識別情報とが一致すると判断すると、第1識別情報に一致する第2識別情報を記憶するICタグが設けられるカルテ収納体が、カルテ用収納領域内に収納されていることを、報知手段によって報知させる制御手段とを含み、
前記カルテ収納体は、前記ICタグを貼り付けるための領域であって、互いに重ならない複数の領域であるタグ貼付領域を有し、
前記ICタグは、前記タグ貼付領域の中から選択される1つの領域に貼り付けられ、
前記収納領域用アンテナは、各タグ貼付領域に向かう方向毎に電波を放射することを特徴とするカルテの収納位置検出装置である。
また本発明は、予め定められる第1識別情報を取得する識別情報取得手段と、
カルテを収納する複数のカルテ収納体が、カルテ収納体の厚み方向に重ねて収納されるカルテ用収納領域に設けられ、指向性を有する電波を放射する収納領域用アンテナと、
前記第1識別情報をコード化し、収納領域用アンテナによって出力する識別情報出力手段と、
カルテ収納体に設けられるICタグであって、
収納領域用アンテナによって放射される電波を受信するタグ用アンテナと、
予め定められる第2識別情報を記憶するタグ記憶手段と、
収納領域用アンテナから出力される第1識別情報をタグ用アンテナによって受信し検出する検出手段と、
検出される第1識別情報と記憶される第2識別情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、
前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致すると判断すると、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致することを示す信号をタグ用アンテナによって出力するタグ制御手段とを含むICタグと、
カルテ用収納領域内にカルテ収納体が収納されていることを報知する報知手段と、
タグ用アンテナから出力される信号を受信すると、第1識別情報に一致する第2識別情報を記憶するICタグが設けられるカルテ収納体が、カルテ用収納領域内に収納されていることを、報知手段によって報知させる制御手段とを含み、
前記カルテ収納体は、前記ICタグを貼り付けるための領域であって、互いに重ならない複数の領域であるタグ貼付領域を有し、
前記ICタグは、前記タグ貼付領域の中から選択される1つの領域に貼り付けられ、
前記収納領域用アンテナは、各タグ貼付領域に向かう方向毎に電波を放射することを特徴とするカルテの収納位置検出装置である。
また本発明は、前記収納領域用アンテナの指向性を制御し、放射される電波の主ローブ方向を、各タグ貼付領域に向かう方向毎に、順次的に変化させる指向性制御手段をさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、前記収納領域用アンテナは、各タグ貼付領域に対応付けて複数設けられ、
各収納領域用アンテナは、放射する電波の主ローブ方向を、対応するタグ貼付領域に向かう方向に定められ、対応するタグ貼付領域に対して、電波を順次的に放射することを特徴とすることを特徴とする。
また本発明は、収納領域用アンテナは、複数のカルテ用収納領域にそれぞれ設けられ、
各収納領域用アンテナは、対応するカルテ用収納領域に電波を順次的に放射することを特徴とする。
また本発明は、報知手段は、各カルテ用収納領域毎に対応付けて設けられ、
制御手段は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致すると、第1識別情報に一致する第2識別情報を記憶するICタグが設けられるカルテ収納体が収納されるカルテ用収納領域に前記カルテ収納体が収納されていることを、このカルテ用収納領域に対応する報知手段によって、報知させることを特徴とする。
また本発明は、報知手段は、カルテ収納体に設けられ、タグ用アンテナによって駆動される半導体発光素子であり、
ICタグは、タグ用アンテナと、タグ記憶手段と、タグ制御手段と、検出手段と、判定手段と、制御手段とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、励振回路は、収納領域用アンテナを励振して、カルテを収納する複数のカルテ収納体がカルテ収納体の厚み方向に重ねて収納されるカルテ用収納領域に、交番磁界を発生させる。交番磁界が発生するカルテ用収納領域内において、ICタグは、タグ用アンテナによって誘導起電力を発生する。この誘導起電力によってタグ制御手段が駆動し、タグ記憶手段に記憶される第2識別情報を読出し、タグ用アンテナによってこの第2識別情報を出力する。この第2識別情報は、検出手段によって検出され、識別情報取得手段によって取得された第1識別情報と一致するか否かが判定手段によって判定される。第1識別情報と第2識別情報とが一致すると、第1識別情報と一致する第2識別情報を記憶するICタグが設けられるカルテ収納体(以下、単に「一致収納体」と称する)が、カルテ用収納領域に収納されていることを、報知手段によって報知する。これによって予め、第2識別情報を割振ってタグ記憶手段に記憶させると、第1識別情報を取得することのみによって、カルテ用収納領域に一致収納体が収納されているか否かを知ることができる。それ故、一致収納体を探索する探索作業の負担を軽減できる。換言すると、探索作業に伴う人件費を低減できる。また物品に設けられるICタグに記憶される第2識別情報を確認する確認作業を省くことができ、確認作業に伴う人件費を低減できる。
さらに、カルテ収納体は、前記ICタグを貼り付けるための複数のタグ貼付領域を有し、このタグ貼付領域は、互いに重ならないように設けられる。ICタグは、複数のタグ貼付領域の中から選択される1つの領域に貼り付けられる。これによって、複数のカルテ収納体がカルテ用収納領域内に重ねて収納される場合であっても、各カルテ収納体に設けられるICタグ自体が互いに重なる確率が低減されるとともに、互いに重なるICタグの数量を少なくすることができる。これによって、ICタグが多数重なることで生じ得る磁界の減衰を抑制することが可能となる。
本発明によれば、励振回路は、収納領域用アンテナを励振して、カルテを収納する複数のカルテ収納体がカルテ収納体の厚み方向に重ねて収納されるカルテ用収納領域に交番磁界を発生させる。励振回路によって、識別情報取得手段によって取得される第1識別情報がコード化される。交番磁界が発生するカルテ用収納領域内において、ICタグは、タグ用アンテナによって誘導起電力を発生し、検出手段によって第1識別情報を検出する。この誘導起電力によって、判定手段およびタグ制御手段とが駆動する。判定手段は、検出される第1識別情報と、タグ記憶手段に記憶される第2識別情報とが一致するか否かを判定する。第1識別情報と第2識別情報とが一致すると判定すると、タグ制御手段は、第1識別情報と第2識別情報とが一致することを示す信号をタグ用アンテナによって出力する。制御手段は、信号を受信すると、一致収納体がカルテ用収納領域内に収納されていることを、報知手段によって報知する。これによって予め、第2識別情報を割振ってタグ記憶手段に記憶させると、第1識別情報を取得することのみによって、カルテ用収納領域に一致収納体が収納されているか否かを知ることができる。それ故、一致収納体を探索する探索作業の負担を軽減できる。換言すると、探索作業に伴う人件費を低減できる。また物品に設けられるICタグに記憶される第2識別情報を確認する確認作業を省くことができ、確認作業に伴う人件費を低減できる。
さらに、カルテ収納体は、前記ICタグを貼り付けるための複数のタグ貼付領域を有し、このタグ貼付領域は、互いに重ならないように設けられる。ICタグは、複数のタグ貼付領域の中から選択される1つの領域に貼り付けられる。これによって、複数のカルテ収納体がカルテ用収納領域内に重ねて収納される場合であっても、各カルテ収納体に設けられるICタグ自体が互いに重なる確率が低減されるとともに、互いに重なるICタグの数量を少なくすることができる。これによって、ICタグが多数重なることで生じ得る磁界の減衰を抑制することが可能となる。
本発明によれば、収納領域用アンテナは、複数のカルテ用収納領域にそれぞれ設けられる。励振回路は、各収納領域用アンテナを順次的に励振して、対応するカルテ用収納領域に交番磁界を発生させる。順次的に励振することによって、カルテ用収納領域毎に一致収納体が収納されているか否かを判定できる。これによって一致収納体がいずれのカルテ用収納領域に収納されているか、すなわち一致収納体の収納されている収納位置を知ることができる。したがって複数のカルテ用収納領域が形成される場合であっても、予め、第2識別情報を割振ってタグ記憶手段に記憶させると、第1識別情報を取得することのみによって、一致収納体が収納される収納位置を知ることができる。それ故、一致収納体を探索する探索作業の負担を軽減できる。換言すると、探索作業に伴う人件費を低減できる。
本発明によれば、制御手段は、第1識別情報と第2識別情報とが一致すると、一致収納体が収納されるカルテ用収納領域に一致収納体が収納されていることを、前記カルテ用収納領域に対応する報知手段によって報知する。これによって一致収納体が収納されるカルテ用収納領域を容易に知ることができる。それ故、一致収納体を探索する探索作業の負担を軽減できる。換言すると、探索作業に伴う人件費を低減できる。
本発明によれば、報知手段は、半導体発光素子であり、カルテ収納体に設けられる。半導体発光素子は、交番磁界によって発生する誘導起電力によって駆動する。半導体発光素子が発光することによって、カルテ収納体が収納される収納位置を報知する。これによってカルテの収納位置を容易に知ることができる。
本発明によれば、収納領域用アンテナは、カルテを収納する複数のカルテ収納体がカルテ収納体の厚み方向に重ねて収納されるカルテ用収納領域に指向性を有する電波を放射する。カルテ用収納領域内において、ICタグのタグ用アンテナは、収納領域用アンテナから放射される電波を受信する。タグ制御手段は、タグ記憶手段に記憶される第2識別情報を読出し、タグ用アンテナを制御してこの第2識別情報を出力する。この第2識別情報は、検出手段によって検出され、識別情報取得手段によって取得した第1識別情報と一致するか否かが判定手段によって判定される。第1識別情報と第2識別情報とが一致すると判定すると、第1識別情報と一致する第2識別情報を記憶するICタグが設けられる一致収納体が、カルテ用収納領域に収納されていることを、報知手段によって報知する。これによって予め、第2識別情報を割振ってタグ記憶手段に記憶させると、第1識別情報を取得することのみによって、カルテ用収納領域に一致収納体が収納されているか否かを知ることができる。それ故、一致カルテ収納体を探索する探索作業の負担を軽減できる。換言すると、探索作業に伴う人件費を低減できる。またカルテ収納体に設けられるICタグに記憶される第2識別情報を確認する確認作業を省くことができ、確認作業に伴う人件費を低減できる。
さらに、カルテ収納体は、前記ICタグを貼り付けるための複数のタグ貼付領域を有し、このタグ貼付領域は、互いに重ならないように設けられる。ICタグは、複数のタグ貼付領域の中から選択される1つの領域に貼り付けられる。これによって、複数のカルテ収納体がカルテ用収納領域内に重ねて収納される場合であっても、各カルテ収納体に設けられるICタグ自体が互いに重なる確率が低減されるとともに、互いに重なるICタグの数量を少なくすることができる。これによって、ICタグが多数重なることで生じ得る電波の減衰を抑制することが可能となる。
さらに、収納領域用アンテナは、各タグ貼付領域に向かう方向毎に電波を放射する。これによって、各タグ貼付領域に貼り付けられるICタグ毎に通信を行うことが可能となり、一度に大量のICタグから信号が出力されることによって生じ得る混信の可能性および処理速度の低下を抑制することができる。
本発明によれば、収納領域用アンテナは、カルテを収納する複数のカルテ収納体がカルテ収納体の厚み方向に重ねて収納されるカルテ用収納領域に指向性を有する電波を放射する。識別情報出力手段によって、識別情報取得手段によって取得される第1識別情報がコード化され、収納領域用アンテナによって出力される。カルテ用収納領域内において、ICタグのタグ用アンテナは、収納領域用アンテナによって出力される第1識別情報を受信し、第1識別情報は、検出手段によって検出される。判定手段は、検出される第1識別情報と、タグ記憶手段に記憶される第2識別情報とが一致するか否かを判定する。第1識別情報と第2識別情報とが一致すると判定すると、タグ制御手段は、第1識別情報と第2識別情報とが一致することを示す信号をタグ用アンテナによって出力する。制御手段は、信号を受信すると、一致収納体がカルテ用収納領域内に収納されていることを、報知手段によって報知する。これによって予め、第2識別情報を割振ってタグ記憶手段に記憶させると、第1識別情報を取得することのみによって、カルテ用収納領域に一致収納体が収納されているか否かを知ることができる。それ故、一致収納体を探索する探索作業の負担を軽減できる。換言すると、探索作業に伴う人件費を低減できる。また物品に設けられるICタグに記憶される第2識別情報を確認する確認作業を省くことができ、確認作業に伴う人件費を低減できる。
さらに、カルテ収納体は、前記ICタグを貼り付けるための複数のタグ貼付領域を有し、このタグ貼付領域は、互いに重ならないように設けられる。ICタグは、複数のタグ貼付領域の中から選択される1つの領域に貼り付けられる。これによって、複数のカルテ収納体がカルテ用収納領域内に重ねて収納される場合であっても、ICタグ自体が互いに重なる確率が低減されるので、互いに重なるICタグの数量を少なくすることができる。これによって、ICタグが多数重なることで生じ得る電波の減衰を抑制することが可能となる。
さらに、収納領域用アンテナは、各タグ貼付領域に向かう方向毎に電波を放射する。これによって、各タグ貼付領域に貼り付けられるICタグ毎に通信を行うことが可能となる。前述の互いに重なるICタグの数量が少なくされるという効果に相俟って、一度に大量のICタグから信号が出力されることによって生じ得る混信の可能性および処理速度の低下を抑制することができる。
本発明によれば、収納領域用アンテナは、指向性制御手段によって指向性が制御され、電波の主ローブ方向を、各タグ貼付領域に向かう方向毎に、順次的に変化させることができる。これによって、収納領域用アンテナの指向性を制御するのみによって、各タグ貼付領域に貼り付けられるICタグ毎に通信を容易に行うことが可能となり、一度に大量のICタグから信号が出力されることによって生じ得る混信の可能性および処理速度の低下をさらに効率よく抑制することができる。
本発明によれば、収納領域用アンテナは、各タグ貼付領域に対応付けて複数設けられ、各収納領域用アンテナによって放射される電波の主ローブ方向は、各タグ貼付領域に向かう方向毎にそれぞれ設定される。各収納領域用アンテナは、対応するタグ貼付領域に対して、電波を順次的に放射する。これによって、各タグ貼付領域に対応する収納領域用アンテナを設けることのみによって、各タグ貼付領域に貼り付けられたICタグ毎に通信を容易に行うことが可能となり、一度に大量のICタグから信号が出力されることによって生じ得る混信の可能性および処理速度の低下をさらに効率よく抑制することができる。
本発明によれば、収納領域用アンテナは、複数のカルテ用収納領域にそれぞれ設けられる。各収納領域用アンテナは、対応するカルテ用収納領域に電波を順次的に放射する。順次的に放射することによって、カルテ用収納領域毎に一致カルテ収納体が収納されているか否かを判定できる。これによって一致収納体がいずれのカルテ用収納領域に収納されているか、すなわち一致収納体の収納されている収納位置を知ることができる。したがって複数のカルテ用収納領域が形成される場合であっても、予め、第2識別情報を割振ってタグ記憶手段に記憶させると、第1識別情報を取得することのみによって、一致収納体が収納される収納位置を知ることができる。それ故、一致収納体を探索する探索作業の負担を軽減できる。換言すると、探索作業に伴う人件費を低減できる。
本発明によれば、制御手段は、第1識別情報と第2識別情報とが一致すると、一致収納体が収納されるカルテ用収納領域に一致カルテ収納体が収納されていることを、前記カルテ用収納領域に対応する報知手段によって報知する。これによって一致収納体が収納されるカルテ用収納領域を容易に知ることができる。それ故、一致収納体を探索する探索作業の負担を軽減できる。換言すると、探索作業に伴う人件費を低減できる。
本発明によれば、報知手段は、半導体発光素子であり、カルテ収納体に設けられる。半導体発光素子は、タグ用アンテナによって駆動する。半導体発光素子を発光させると、一致カルテ収納体が収納される収納位置を報知する。一致収納体の収納位置を容易に知ることができる。これによって一致収納体を探索する探索作業の負担を軽減できる。換言すると、探索作業に伴う人件費を低減できる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。各形態で先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。また実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
図1は、本発明の実施の第1の形態であるカルテの収納位置検出装置1の一部を拡大して示す拡大斜視図である。図2は、装置本体2の電気的な構成を示すブロック図である。図3は、本体アンテナユニット3を示す斜視図である。カルテの収納位置検出装置1は、複数のカルテファイル4を収納可能に構成され、前記カルテファイル4が収納される位置を報知する装置である。カルテの収納位置検出装置1は、装置本体2とICタグ5とを含む。
装置本体2は、読取り器6、収納棚7、複数の本体アンテナユニット3、複数の表示部8、本体記憶部9および本体制御部10を含む。読取り器6は、磁気カード11の情報を読取る機能を有する。読取り器6は、いわゆるカードリーダである。記録媒体である磁気カード11は、磁気によって利用者の識別情報を記憶する機能を有する。読取り器6は、磁気カード11を通すと、磁気カード11に記憶される識別情報を読取る機能を有する。
収納棚7は、2つの固定板12と複数の仕切り台13とを含む。収納棚7は、第1方向A1に伸びる2つの固定板12が配設される。2つの固定板12は、互いに第2方向A2に間隔を空けて配設される。第2方向A2は、第1方向A1に垂直な方向である。2つの固定板12の間には、複数の仕切り台13が第1方向A1に間隔を空けて並設される。各仕切り台13は、第2方向A2に伸びる扁平状の板部材であり、その厚み方向が第1方向A1に一致する。各仕切り台13の第2方向A2の両端部は、2つの固定板12にそれぞれ固定される。
本体アンテナユニット3は、2つの本体アンテナ器14とフェライト板15とを含む。2つの本体アンテナ器14は、構成が同一であるので、一方の本体アンテナ器14について説明し、他方の本体アンテナ器14については、同一の符号を付してその説明を省略する。本体アンテナ器14は、筐体16と本体アンテナ17とを含む。筐体16は、絶縁性材料、たとえば樹脂材料によって構成され、板状に形成される。本体アンテナ17は、筐体16の内方に配設される。収納領域用アンテナである本体アンテナ17は、いわゆるコイルアンテナであり、筐体16の厚み方向に垂直な仮想平面上に渦状に形成される。ただし、前記仮想平面上に形成されるものに限定されず、螺旋状であってもよい。本体アンテナ17は、銅などの導電材料から成り、本体制御部10に電気的に接続される。本体アンテナ17は、交流電流が流れると、交番磁界を発生して無線信号を出力する機能を有する。本体アンテナ17は、無線信号を受信する機能を有する。フェライト板15は、フェライトから成り、板状に形成される。
本体アンテナユニット3は、2つの本体アンテナ器14が、これらの間にフェライト板15を介在させて並設される。2つの本体アンテナ器14は、これらの厚み方向を互いに一致させて並設される。収納棚7には、複数の本体アンテナユニット3が配設される。各本体アンテナユニット3は、第2方向A2に間隔を空けて各仕切り台13上に配設される。各本体アンテナユニット3は、各段を仕切り、複数のカルテ用収納領域18を形成する。換言すると、カルテ用収納領域18の両側には、本体アンテナ器14がそれぞれ配設される。このカルテ用収納領域18の両側に、互いに対向して配設される2つの本体アンテナ器14を「一対の本体アンテナ器14」と称する。段は、2つの固定板12と互いに対向する仕切り台13とによって囲繞される部分である。本実施の形態では、N0組の一対の本体アンテナ器14が配設される。換言すると、本体アンテナユニット3によって、収納棚がN0個のカルテ用収納領域18に区分けされる。一対の本体アンテナ器14は、これらの間に形成されるカルテ用収納領域18内に、少なくとも本体アンテナ17から出力される無線信号が伝播される間隔で配設される。具体的には、一対の本体アンテナ器14の間隔は、60cm以下であることが好ましい。ただしこのような距離に限定されない。カルテ用収納領域18には、複数のカルテファイル4が収納可能に構成される。
報知手段である表示部8は、半導体発光素子(略称:LED)であり、仕切り台13に配設される。ただしLEDに限定されず、液晶ディスプレイなどの文字を表示するものであってもよい。表示部8は、一対の本体アンテナ器14の組数と少なくとも同数が配設される。本実施の形態では、N0個の表示部8が配設される。各表示部8は、各カルテ用収納領域18と対応付けて配設される。具体的には、各カルテ用収納領域18を形成する一対の本体アンテナ器14に対応付けて配設される。表示部8は、たとえば発光させて、利用者に報知する機能を有する。
記憶手段である本体記憶部9は、たとえばRAMであり、本体制御部10に電気的に接続される。本体記憶部9は、本体制御部10を駆動するためのプログラムを記憶する。本体記憶部9は、読取り器6によって読取った識別情報を記憶する。本体記憶部9は、各一対の本体アンテナ器14およびこれに対応付けられる表示部8にアンテナ番号Nを1から順に付して、その対応関係を記憶する。本体記憶部9は、一対の本体アンテナ器14の総組数N0を記憶する。本体記憶部9は、様々な情報を記憶する。
本体制御部10は、たとえばCPUであり、読取り器6で読取った識別情報を取得し、本体記憶部9に記憶させる機能を有する。本体制御部10は、搬送波を発生させる機能を有する。本体制御部10は、一対の本体アンテナ器14毎に順次的に搬送波を伝送して、一対の本体アンテナ器14を励振させる機能を有する。本体制御部10は、一対の本体アンテナ器14を励振させることによって、カルテ用収納領域18毎に順次的に交番磁界を発生させて、電力供給無線信号W1を出力する機能を有する。搬送波は、一定間隔W2置きに発生され伝送される。本体制御部10は、搬送波を振幅変調することによって要求信号を発生させる機能を有する。本実施の形態では、負荷変調によって、搬送波が振幅変調され、その変調度が100%である。ただし変調度は100%限定されず、10%であってもよい。本体制御部10は、要求信号を一対の本体アンテナ器14に伝送し、要求信号がコード化される交番磁界をカルテ用収納領域18毎に発生させて、要求無線信号W3を出力する機能を有する。要求無線信号W3は、要求信号がコード化される無線信号である。本体制御部10は、要求信号を予め定められる時間間隔で発生させる。本体制御部10は、演算する機能を有する。
図4は、ICタグ5が設けられるカルテファイル4を示す斜視図である。図5は、カルテファイル4を拡大して示す斜視図である。図6は、カルテファイル4を分解して示す分解図である。図7は、ICタグ5の電気的な構成を示すブロック図である。カルテ収納体であるカルテファイル4は、病院のカルテを綴じるために使用される。本実施の形態では、カルテファイルであるけれども、必ずしもこれに限定されず、資料および書類をとじるためのファイルであってもよい。カルテファイル4には、第1表紙部19、第2表紙部20、内折れ部21およびカルテ収納シート22を含む。
第1表紙部19および第2表紙部20は、紙材料または樹脂材料から成り、板状に形成される。第1表紙部19および第2表紙部20は、その厚み方向平面視でカルテと同一形状に形成される。第1表紙部19および第2表紙部20は、これらの幅方向一端部が内折れ部21で連結される。内折れ部21は、第1および第2表紙部20と連結される部分でそれぞれ折り畳み可能に構成される。第1および第2表紙部19,20は、内折れ部21を介して折り畳んだ状態で、これらの厚み方向一表面部23,24が互いに対向するように配設される。第1表紙部19は、図4および図5に示すように、その厚み方向一表面部23に複数のカルテ25を積層して乗載可能に構成される。乗載されるカルテ25は、たとえば粘着テープ26によって第1表紙部19に貼付けまたは固定される。
カルテ収納シート22は、樹脂材料から成り、シート本体27と保持部28とを含む。シート本体27は、板状に形成される。シート本体27は、その厚み方向平面視でカルテ25と同一形状に形成される。シート本体27は、第2表紙部20の厚み方向一表面部24に配設される。シート本体27は、その幅方向一端部27aが、粘着テープ26などによって第2表紙部20に貼付けまたは固定される。シート本体27は、その幅方向他端部27bに保持部28が形成される。保持部28は、立上り部28a、外カバー部28bおよび押圧部28cを含む。立上り部28aは、シート本体27の幅方向他端部27bから第2表紙部20に対してシート本体27の幅方向一端部27aに向かって離反する方向に伸びる。外カバー部28bは、立上り部28aの端部から立上り部28aに対して離反する方向に伸びる。押圧部28cは、外カバー部28bの端部から立上り部28aに近接する方向に折り返されて鉤状に形成される。押圧部28cは、その頂部29がシート本体27に近接する方向に突出し、シート本体27に当接する。頂部29とシート本体27との間にカルテ25を介在させると、押圧部28cとシート本体27とによってカルテ25が挟持され、保持される。
ICタグ5は、いわゆるRFIDタグであり、板状に形成され、カルテファイル4の第1表紙部19または第2表紙部20の厚み方向他表面部30に配設される。ICタグ5は、タグ用アンテナ31、共振コンデンサ32、負荷変調回路33、整流器34、充電用コンデンサ35、タグ記憶部36およびタグ制御部37を含む。タグ用アンテナ31は、いわゆるコイルアンテナであり、ICタグ5の厚み方向に垂直な仮想平面上に渦状に形成される。ただしタグ用アンテナ31は、前記仮想平面上に形成されることに限定されず、螺旋状に形成されてもよい。タグ用アンテナ31は、銅などの導電材料から成り、その一端部および他端部がタグ制御部37に電気的に接続される。タグ用アンテナ31は、交番磁界内で誘導起電力を発生し、各構成部に電力を供給する機能を有する。すなわちタグ用アンテナ31は、電力供給無線信号W1を受信すると、誘導起電力を発生し、各構成部に電力を供給する機能を有する。タグ用アンテナ31は、交流電流が流れると、反磁界を発生して無線信号を出力する機能を有する。タグ用アンテナ31は、無線信号を受信する機能を有する。
共振コンデンサ32は、タグ用アンテナ31に対して直列に、タグ制御部37に対して並列に電気的に接続される。共振コンデンサ32は、タグ用アンテナ31とともに共振回路38を形成する。負荷変調回路33は、抵抗39およびスイッチング素子40を含む。負荷変調回路33は、抵抗39とスイッチング素子40とが直列に接続される。負荷変調回路33は、タグ用アンテナ31に対して直列に、共振コンデンサ32およびタグ制御部37に対して並列に電気的に接続される。スイッチング素子40は、電界効果型トランジスタであり、ソースおよびドレインが抵抗39とタグ用アンテナ31との間に直列に電気的に接続される。たとえば、ソースが抵抗39に電気的に接続され、ドレインがタグ用アンテナ31に電気的に接続される。スイッチング素子40は、ゲートがタグ制御部37に電気的に接続される。負荷変調回路33は、スイッチング素子40のオンおよびオフを切替えることによって、信号を振幅変調する機能を有する。
整流器34は、交流電流を整流して直流電流に変換する機能を有する。整流器34は、タグ用アンテナ31に対して直列に、共振コンデンサ32、負荷変調回路33およびタグ制御部37に対して並列に電気的に接続される。整流器34は、整流される直流電流をタグ制御部37に流すために、タグ制御部37と2つの導電線41によって電気的に接続される。充電用コンデンサ35は、2つの導電線41間に電気的に接続される。充電用コンデンサ35は、充電および放電可能に構成される。具体的には、充電用コンデンサ35は、整流器34によって整流される直流電流によって充電され、前記直流電流の供給がなくなる、たとえば一定間隔W2で、放電し、タグ制御部37に電力を供給する機能を有する。
タグ記憶手段であるタグ記憶部36は、タグ制御部37に電気的に接続される。タグ記憶部36は、タグ制御部37を駆動するためのプログラムを記憶する。タグ記憶部36は、第2識別情報を書換え可能に記憶する。ただしタグ記憶部36は、第2識別情報を書換え可能に記憶するものに限定されず、書換え不可能に記憶するものであってもよい。第2識別情報は、予め定められる情報である。各ICタグ5には、異なる第2識別情報がそれぞれ割当てられ、タグ記憶部36にそれぞれ記憶される。すなわち第2識別情報は、各ICタグ5を識別するための、ICタグ5毎に異なる固有の情報である。各磁気カード11には、これらの第2識別情報のうち1つの第2識別情報に一致する第1識別情報が記憶される。すなわち第1識別情報と第2識別情報とが一対一で対応付けられている。本実施の形態では、1つの磁気カード11に対して、1つの第1識別情報および1つの第2識別情報が割当てられている。ただし1つの磁気カード11に対して、複数の第1識別情報および第2識別情報が割当てられてもよい。タグ記憶部36は、様々な情報を記憶する。
タグ制御部37は、タグ用アンテナ31が受信する要求無線信号W3に基づいて、要求信号を検出する機能を有する。タグ制御部37は、要求信号を検出すると、タグ記憶部36から第2識別情報を読出し、この第2識別情報に基づいて、タグ搬送波を振幅変調してタグ識別信号を発生させる機能を有する。具体的には、タグ制御部37は、タグ搬送波を分周し、副搬送波を発生させ、この副搬送波を第2識別情報に基づいて位相変調する。タグ制御部37は、この位相変調される信号に基づいて、スイッチング素子40のオンおよびオフを切替えて、タグ搬送波を振幅変調させてタグ識別信号を発生させる。タグ搬送波は、電力供給無線信号W1を受信することによって、共振回路38に発生する信号である。各タグ制御部37は、タグ識別信号をタグ用アンテナ31に伝送し、タグ用アンテナ31によって第2識別情報がコード化される反磁界を発生させて、タグ無線信号W4,W5を出力する機能を有する。タグ無線信号W4,W5は、第2識別情報がコード化される無線信号である。
本体制御部10は、本体アンテナ器14によってタグ無線信号W4,W5を受信する機能を有する。具体的には、本体制御部10は、ビットコリジョン方式およびスロットマーカ方式などの衝突防止処理によって、複数のICタグ5から出力されるタグ無線信号W4,W5から1つのタグ無線信号W4を受信する機能を有する。本体制御部10は、受信するタグ無線信号W4に基づいて、第2識別情報を検出し、この第2識別情報を本体記憶部9に記憶する機能を有する。本体制御部10は、本体記憶部9に記憶される第1識別情報および第2識別情報とが一致するか否かを判定する機能を有する。本体制御部10は、一致する場合、タグ無線信号W4を受信する一対の本体アンテナ器14のアンテナ番号Nに対応付けられる表示部8を本体記憶部9から読出し、この表示部8を発光させる機能を有する。
本実施の形態では、本体制御部10が、励振回路、検出手段、判定手段および制御手段に相当し、タグ制御部37が、タグ制御手段に相当する。また物品がカルテファイル4に相当し、カルテ用収納領域18が物品用収納領域に相当する。
図8は、本体制御部10およびタグ制御部37の動作を示すフローチャートである。図8(a)は、本体制御部10の動作を示し、図8(b)は、タグ制御部37の動作を示す。図9は、装置本体2およびICタグ5から出力される無線信号の波形の包絡線を示す波形図である。図9(a)は、装置本体2から出力される無線信号の波形の包絡線を示し、図9(b)は、ICタグ5から出力される無線信号の波形の包絡線を示し、図9(c)は、他のICタグ5から出力される無線信号の波形の包絡線を示す。図9は、横軸が時間を示し、縦軸が振幅を示す。図9(b)および図9(c)では、各ICタグ5から出力される無線信号のうち、代表的なものを示している。本実施の形態において、本体制御部10とタグ制御部37と情報の転送方式に全二重方式が用いられる場合について説明する。ただし、全二重方式に限定されず、たとえば半2重方式およびシーケンシャル方式であってもよい。他の実施の形態においても、同様である。以下では、本体制御部10およびタグ制御部37の動作について説明する。
まず、本体制御部10の動作について説明する。読取り器6に磁気カード11が通されると、収納位置検出処理を開始し、ステップa1へ移行する。ステップa1では、読取り器6に通される磁気カード11から第1識別情報を読取る。読取った第1識別情報を本体記憶部9に記憶する。第1識別情報を記憶すると、ステップa2へ移行する。ステップa2は、アンテナ番号NをN=1に設定する。アンテナ番号Nを設定すると、ステップa3へ移行する。ステップa3では、設定されたアンテナ番号Nが付される一対の本体アンテナ器14から、図9(a)に示す電力供給無線信号W1を出力する。電力供給無線信号W1を出力すると、ステップa4へ移行する。ステップa4では、アンテナ番号Nが付される一対の本体アンテナ器14から、図9(a)に示す要求無線信号W3を出力する。要求無線信号W3を出力すると、ステップa5へ移行する。
ステップa5では、ICタグ5からの出力されるタグ無線信号W4,W5の受信の有無を判定する。タグ無線信号W4,W5の受信無しと判定すると、ステップa6へ移行する。ステップa6では、アンテナ番号Nに1を加える、すなわちN=N+1の演算を行う。演算が行われると、ステップa7へ移行する。ステップa7では、アンテナ番号Nが一対の本体アンテナ器14の総組数N0より大きいか否かを判定する。N≦N0の場合、ステップa3へ戻る。N>N0の場合、表示部8を発光させずに処理を終了する。すなわち第1識別情報と一致する第2識別情報を有するICタグ5が配設されるカルテファイル4(以下、単に「一致ファイル4」と称する)が収納されていないことを報知して処理を終了する。
ステップa5でタグ無線信号W4,W5のうちのいずれか一方、たとえばタグ無線信号W4の受信有りと判定すると、タグ無線信号W4にコード化される第2識別情報を検出する。検出する第2識別情報を本体記憶部9に記憶させる。第2識別情報を記憶させると、ステップa8へ移行する。ステップa8では、本体記憶部9が記憶する第2識別情報と識別情報とが一致するか否かを判定する。一致しないと判定すると、ステップa6へ移行する。一致すると判定すると、アンテナ番号Nに対応付けられる表示部8を発光させ、一致ファイル4が収納されるカルテ用収納領域18の位置を報知する。報知すると、処理を終了する。
次に、タグ制御部37の動作について説明する。タグ用アンテナ31によって電力供給無線信号W1を受信すると、ICタグ駆動処理を開始し、ステップb1へ移行する。ステップb1では、タグ用アンテナ31は、受信する電力供給無線信号W1によって、誘導起電力を発生する。これによってタグ制御部37に電力が供給され、待機状態になる。充電用コンデンサ35は、充電を開始する。待機状態になると、ステップb2へ移行する。ステップb2では、要求無線信号W3の受信の有無を判定する。要求無線信号W3の受信無しと判定すると、ステップb1へ戻り待機状態となる。要求無線信号W3の受信有りと判定すると、要求無線信号W3に基づいて、要求信号を検出する。要求信号を検出すると、ステップb3へ移行する。ステップb3では、タグ記憶部36から第2識別情報を読み出す。第2識別情報を読み出すと、ステップb4へ移行する。ステップb4では、読み出される第2識別情報に基づくタグ無線信号W4,W5(図9(b)および図9(c))を各タグ用アンテナ31から出力する。タグ無線信号W4,W5を出力すると、処理を終了する。
以下では、このように構成されるカルテの収納位置検出装置1が奏する効果について説明する。本実施の形態のカルテの収納位置検出装置1によれば、本体制御部10は、本体アンテナ17を励振して、カルテ用収納領域18に交番磁界を発生させる。交番磁界が発生するカルテ用収納領域18内において、ICタグ5は、タグ用アンテナ31によって誘導起電力を発生する。この誘導起電力によってタグ制御部37が駆動し、タグ記憶部36に記憶される第2識別情報を読出し、タグ用アンテナ31によってこの第2識別情報を出力する。この第2識別情報は、本体制御部10によって、検出され、磁気カード11から読取った第1識別情報と一致するか否かを判定される。第2識別情報と第1識別情報とが一致すると、本体制御部10は、一致ファイル4が、カルテ用収納領域18に収納されていることを、表示部8によって報知する。これによって予め、第2識別情報を割振って、各タグ記憶部36に記憶させると、磁気カード11から第1識別情報を読取るだけで、カルテ用収納領域18に一致ファイル4が収納されているか否かを知ることができる。それ故、一致ファイル4を探索する探索作業の負担を軽減できる。換言すると、探索作業に伴う人件費を低減できる。またカルテファイル4に設けられるICタグ5に記憶される第2識別情報を1つ1つ確認する確認作業を省くことができ、確認作業に伴う人件費を低減できる。
本実施の形態のカルテの収納位置検出装置1によれば、一対の本体アンテナ器14は、複数のカルテ用収納領域18にそれぞれ設けられる。本体制御部10は、各組の一対の本体アンテナ17を順次的に励振して、カルテ用収納領域18に交番磁界を発生させる。順次的に励振することによって、カルテ用収納領域18毎に一致ファイル4が収納されているか否かを判定できる。これによって一致ファイル4がいずれのカルテ用収納領域18に収納されているか、すなわち一致ファイル4の収納されている収納位置を知ることができる。したがって複数のカルテ用収納領域18が形成される場合であっても、予め、各ICタグ5に互いに異なる第2識別情報を割振ってタグ記憶手段に記憶させると、第1識別情報を磁気カード11から読取るだけで、一致ファイル4が収納される収納位置を知ることができる。それ故、一致ファイル4を探索する探索作業の負担を軽減できる。換言すると、探索作業に伴う人件費を低減できる。
本実施の形態のカルテの収納位置検出装置1によれば、本体制御部10は、第1識別情報と第2識別情報とが一致すると、一致ファイル4が収納されるカルテ用収納領域18に一致ファイル4が収納されていることを、前記カルテ用収納領域18に対応する表示部8によって報知する。これによって一致ファイル4が収納されるカルテ用収納領域18を容易に知ることができる。したがって、一致ファイル4を探索する探索作業の負担を軽減できる。換言すると、探索作業に伴う人件費を低減できる。
本実施の形態のカルテの収納位置検出装置1によれば、本体アンテナユニット3では、2つの本体アンテナ器14の間にフェライト板15が介在する。これによって一対の本体アンテナ器14は、一方向、具体的にはこれらが互いに近接する方向に強い指向性を有する交番磁界を発生させることができる。これによって一対の本体アンテナ器14は、これらが形成するカルテ用収納領域18だけに交番磁界を発生して、無線信号を出力できる。したがって、カルテ用収納領域18毎にカルテファイル4が収納されているか否かを判定することを実現できる。これによって表示部8が発光すると、発光する表示部8に対応するカルテ用収納領域18を探索すれば、カルテファイル4を確実に見つけることができる。
本実施の形態のカルテの収納位置検出装置1によれば、カルテ用収納領域18に収納される複数のカルテファイル4のなかから一致ファイル4を、一対の本体アンテナ器14によって探索する。したがってカルテファイル4毎に本体アンテナ17を設ける場合に比べて、部品点数を少なくすることができる。それ故、構造を簡単化することができ、製造コストを低減できる。
図10は、本発明の実施の第2の形態のカルテの収納位置検出装置1Aに含まれる本体制御部10Aおよびタグ制御部37Aの動作を示すフローチャートである。図10(a)は、本体制御部10Aの動作を示し、図10(b)は、タグ制御部37Aの動作を示す。図11は、装置本体2AおよびICタグ5Aから出力される無線信号の波形の包絡線を示す波形図である。図11(a)は、装置本体2Aから出力される無線信号の波形の包絡線を示し、図11(b)は、ICタグ5Aから出力される無線信号の波形の包絡線を示し、図11(b)は、他のICタグ5Aから出力される無線信号の波形の包絡線を示す。図11は、横軸が時間を示し、縦軸が振幅を示す。図11(b)および図11(c)では、各ICタグ5Aが出力する無線信号のうち代表的な無線信号を示している。実施の第2の形態のカルテの収納位置検出装置1Aは、実施の第1の形態のカルテの収納位置検出装置1Aと構成が同一であり、本体制御部10Aおよびタグ制御部37Aの機能が異なる。したがって構成については、図1〜図7を参照し、その説明を省略する。本体制御部10Aおよびタグ制御部37Aの機能については、異なる点だけを説明し、同一の点についてはその説明を省略する。
本体制御部10Aは、本体記憶部9に記憶される第1識別情報に基づいて、搬送波を振幅変調し、前記第1識別情報がコード化される識別信号を発生する機能を有する。本体制御部10Aは、識別信号を一対の本体アンテナ器14に伝送し、第1識別情報がコード化される交番磁界を発生させて、識別無線信号W6を出力する機能を有する。識別無線信号W6は、第1識別情報がコード化される無線信号である。
タグ制御部37Aは、タグ用アンテナ31によって受信する識別無線信号W6に基づいて、第1識別情報を検出する機能を有する。タグ制御部37Aは、第1識別情報をタグ記憶部36に記憶させる機能を有する。タグ制御部37Aは、タグ記憶部36に記憶される第1識別情報と第2識別情報とが一致するか否かを判定する機能を有する。タグ制御部37Aは、一致する場合、負荷変調回路33によって、タグ搬送波を振幅変調し、応答信号を発生する機能を有する。タグ制御部37Aは、応答信号をタグ用アンテナ31に伝送し、応答信号がコード化される反磁界を発生し、応答無線信号W7を出力する機能を有する。応答無線信号W7は、応答信号がコード化される無線信号である。
本体制御部10Aは、一対の本体アンテナ器14が受信する応答無線信号W7に基づいて、応答信号を検出する機能を有する。本体制御部10Aは、応答信号を検出すると、応答無線信号W7を受信する一対の本体アンテナ器14のアンテナ番号に対応付けられる表示部8を発光させる機能を有する。
本実施の形態では、本体制御部10Aが、励振回路および制御手段に相当し、タグ制御部37Aが、検出手段、判定手段およびタグ制御手段に相当する。
以下では、本体制御部10Aおよびタグ制御部37Aの動作について説明する。まず、本体制御部10Aの動作について説明する。読取り器6に磁気カード11が通されると、収納位置検出処理を開始し、ステップc1へ移行する。ステップc1では、読取り器6に通される磁気カード11から第1識別情報を読取る。読取った第1識別情報を本体記憶部9に記憶する。第1識別情報を記憶すると、ステップc2へ移行する。ステップc2は、アンテナ番号NをN=1に設定する。アンテナ番号Nを設定すると、ステップc3へ移行する。ステップc3では、設定されるアンテナ番号Nが付される一対の本体アンテナ器14から、図11(a)に示す電力供給無線信号W1を出力する。電力供給無線信号W1を出力すると、ステップc4へ移行する。ステップc4では、アンテナ番号Nが付される一対の本体アンテナ器14から、図11(a)に示す識別無線信号W6を出力する。識別無線信号W6を出力すると、ステップc5へ移行する。
ステップc5では、ICタグ5Aから出力される応答無線信号W7の受信の有無を判定する。応答無線信号W7の受信無しと判定すると、ステップc6へ移行する。ステップc6では、アンテナ番号Nに1を加える、すなわちN=N+1の演算を行う。演算が行われると、ステップc7へ移行する。ステップc7では、アンテナ番号Nが一対の本体アンテナ器14の総組数N0より大きいか否かを判定する。N≦N0の場合、ステップc3へ戻る。N>N0の場合、表示部8が発光せずに処理を終了する。すなわち一致カルテファイル4が収納されていないことを報知して処理を終了する。
ステップc5では、応答無線信号W7の受信有りと判定すると、応答無線信号W7にコード化される応答信号を検出する。応答信号を検出すると、ステップc8へ移行する。ステップc8では、応答無線信号W7を受信する一対の本体アンテナ器14のアンテナ番号Nに対応付けられる表示部8を発光させ、一致ファイル4が収納されるカルテ用収納領域18の位置を報知する。報知すると、処理を終了する。
次に、タグ制御部37Aの動作について説明する。タグ用アンテナ31によって電力供給無線信号W1を受信すると、ICタグ駆動処理を開始し、ステップd1へ移行する。ステップd1では、タグ用アンテナ31が受信する電力供給信号によって、誘導起電力を発生する。これによってタグ制御部37Aに電力が供給され、待機状態になる。充電用コンデンサ35は、充電を開始する。待機状態になると、ステップd2へ移行する。ステップd2では、識別無線信号W6の受信の有無を判定する。識別無線信号W6の受信無しと判定すると、ステップd1へ戻る。識別無線信号W6の受信有りと判定すると、識別無線信号W6に基づいて、第1識別情報を検出し、タグ記憶部36に第1識別情報を記憶させる。第1識別情報を記憶させると、ステップd3へ移行する。ステップd3では、タグ記憶部36から第2識別情報を読み出し、第1識別情報と一致するか否かを判定する。一致しないと判定すると、無線信号を出力せず(図11(c))、処理を終了する。一致すると判定すると、ステップd4へ移行する。ステップd4では、応答無線信号W7(図11(b))をタグ用アンテナ31によって出力する。応答無線信号W7を出力すると、処理を終了する。
以下では、このようにして構成されるカルテの収納位置検出装置1Aが奏する効果について説明する。本実施の形態のカルテの収納位置検出装置1Aによれば、本体制御部10Aは、本体アンテナ器14を励振して、カルテ用収納領域18に交番磁界を発生させる。この交番磁界は、本体制御部10Aによって、磁気カード11から読取った第1識別情報に基づいてコード化される。交番磁界が発生するカルテ用収納領域18内において、ICタグ5Aは、タグ用アンテナ31によって誘導起電力を発生する。この誘導起電力によって、タグ制御部37Aが駆動する。タグ制御部37Aは、コード化される第1識別情報を検出する。タグ制御部37Aは、検出される第1識別情報と、タグ記憶部36に記憶される第2識別情報とが一致するか否かを判定する。第1識別情報と第2識別情報とが一致すると判定すると、タグ制御部37Aは、第1識別情報と第2識別情報とが一致することを示す応答無線信号W7をタグ用アンテナ31によって出力する。本体制御部10Aは、応答無線信号W7を受信すると、一致ファイル4がカルテ用収納領域18内に収納されていることを、表示部8を発光させて報知する。これによって予め、各ICタグ5Aに互いに異なる第2識別情報を割振ってタグ記憶部36に記憶させると、第1識別情報を磁気カード11から読取るだけで、カルテ用収納領域18に一致ファイル4が収納されているか否かを知ることができる。それ故、一致ファイル4を探索する探索作業の負担を軽減できる。換言すると、探索作業に伴う人件費を低減できる。またカルテ収納体4に設けられるICタグ5Aに記憶される第2識別情報を確認する確認作業を省くことができ、確認作業に伴う人件費を低減できる。
本実施の形態のカルテの収納位置検出装置1Aによれば、実施の第1の形態のカルテの収納位置検出装置1と同様の効果を奏する。
図12は、本発明の実施の第3の形態のカルテの収納位置検出装置1Bに含まれるICタグ5Bの電気的な構成を示すブロック図である。図13は、本体制御部10Bおよびタグ制御部37Bの動作を示すフローチャートである。図13(a)は、本体制御部10Bの動作を示し、図13(b)は、タグ制御部37Bの動作を示す。実施の第3の形態のカルテの収納位置検出装置1Bは、実施の第2の形態のカルテの収納位置検出装置1Bと類似している。したがってカルテの収納位置検出装置1Bにおいて、実施の第2の形態のカルテの収納位置検出装置1Bと異なる点についてだけ説明し、同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。以下では、図1〜図7、図10および図11を参照しつつ、カルテの収納位置検出装置1Bについて説明する。
カルテの収納位置検出装置1Bは、装置本体2BおよびICタグ5Bを含む。装置本体2Bは、読取り器6、収納棚7、複数の本体アンテナユニット3、複数の表示部8、本体記憶部9および本体制御部10Bを含む。ICタグ5Bは、タグ用アンテナ31、共振コンデンサ32、負荷変調回路33、整流器34、充電用コンデンサ35、記憶部、タグ表示部42およびタグ制御部37Bを含む。
タグ表示部42は、たとえばLEDであり、各カルテファイル4の第1または第2表紙部19,20の厚み方向他表面部30、または内折り部21に配設される。タグ表示部42は、たとえば発光して、利用者に報知する機能を有する。タグ表示部42は、タグ制御部37Bに電気的に接続される。タグ制御部37Bは、第1識別情報と第2識別情報とが一致すると、タグ表示部42に誘導起電力を供給し、タグ表示部42を駆動させる。本実施の形態では、タグ制御部37Bは、タグ表示部42を発光させる機能を有する。
本実施の形態では、本体制御部10Bが、励振回路に相当し、タグ制御部37Bが、検出手段、判定手段、タグ制御手段および制御手段に相当する。
以下では、本体制御部10Bおよびタグ制御部37Bの動作について説明する。まず、本体制御部10Bの動作について説明する。本体制御部10Bの動作は、実施の第2の形態の本体制御部10Bの動作とステップc5だけが異なる。したがって本体制御部10Bの動作について、フローチャートの各ステップの符号の「c」を「e」に代えて付し、ステップe5についてだけ説明し、他のステップについては、その説明を省略する。ステップe5では、ICタグ5Bからの出力される応答無線信号W7の受信の有無を判定する。応答無線信号W7の受信無しと判定すると、ステップe6へ移行する。ステップe5では、応答無線信号W7の受信有りと判定すると、応答無線信号W7にコード化される応答信号を検出する。応答信号を検出すると、処理を終了する。
次にタグ制御部37Bの動作について説明する。タグ用アンテナ31によって電力供給無線信号W1を受信すると、ICタグ5B駆動処理を開始し、ステップf1へ移行する。ステップf1では、タグ用アンテナ31が受信する電力供給信号によって、誘導起電力を発生する。これによってタグ制御部37Bに電力が供給され、待機状態になる。このとき充電用コンデンサ35は、充電を開始する。待機状態になると、ステップf2へ移行する。ステップf2では、識別無線信号W6の受信の有無を判定する。識別無線信号W6の受信無しと判定すると、ステップf1へ戻る。識別無線信号W6の受信有りと判定すると、識別無線信号W6に基づいて、第1識別情報を検出し、タグ記憶部36に第1識別情報を記憶させる。第1識別情報を記憶させると、ステップf3へ移行する。ステップf3では、タグ記憶部36から第2識別情報を読み出し、第1識別情報と一致するか否かを判定する。一致しないと判定すると、処理を終了する。一致すると判定すると、ステップf4へ移行する。ステップf4では、タグ表示部42に電力を供給し発光させて、利用者に一致ファイル4の位置を報知させる。報知させると、ステップf5へ移行する。ステップf5では、応答無線信号W7(図11(b))をタグ用アンテナ31によって出力する。応答無線信号W7を出力すると、処理を終了する。
本実施の形態のカルテの収納位置検出装置1Bによれば、タグ表示部42は、LEDであり、各カルテファイル4に設けられる。タグ表示部42は、交番磁界によって発生する誘導起電力によって駆動する。半導体発光素子を発光させることによって、一致ファイル4が収納される収納位置を報知する。したがって、一致ファイル4のカルテ25の収納位置を容易に知ることができる。これによって一致カルテファイル4を探索する探索作業が必要なくなり、探索作業に伴う人件費をさらに削減できる。
本実施の形態のカルテの収納位置検出装置1Bによれば、各カルテファイル4にタグ表示部42が設けられるので、一致ファイル4の位置を的確に報知することができる。これによって複数のカルテファイル4の中から一致ファイル4を容易に探し出すことができ、複数のカルテファイル4を探索する必要がない。それ故、さらに探索作業に伴う人件費をさらに削減できる。
図14は、本発明の実施の第4の形態のカルテの収納位置検出装置1Cにおけるカルテファイル4を示す斜視図である。実施の第4の形態のカルテの収納位置検出装置1Cは、実施の第1の形態のカルテの収納位置検出装置1とほぼ同一の構成を有している。したがってカルテの収納位置検出装置1Cにおいて、実施の第1の形態のカルテの収納位置検出装置1と異なる点についてだけ説明し、同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態におけるカルテファイル4の第1表紙部19の厚み方向他表面部30には、ICタグ5の輪郭と同一形状かつ同一寸法の輪郭で囲まれるタグ貼付領域50a,50b,50c,50dが複数設けられる。各カルテファイル4において、複数のタグ貼付領域は、カルテファイル4の厚み方向平面視において互いに重ならないように設けられる。カルテファイル4には、タグ貼付領域の輪郭を表示する輪郭線51が予め印刷される。本実施の形態において、カルテファイル4に印刷されるタグ貼付領域の輪郭線は、図14に示すとおり破線で表されるが、その他のあらゆる形態の輪郭線を用いることができる。本実施の形態において、タグ貼付領域は、4つ設けられ、厚み方向他表面部30の右上部、左上部、右下部および左下部に、全てのカルテファイル4に共通する位置にそれぞれ設けられる。
本実施の形態において、各カルテファイル4の厚み方向他表面部30に設けられるタグ貼付領域の数は、4つであるが、2つ以上であればよく、好ましくは2〜8つであり、それぞれ可能な限り隔離して設けるのが好ましい。本実施の形態において、タグ貼付領域は、カルテファイル4の第1表紙部19の厚み方向他表面部30に設けられるが、第2表紙部20の厚み方向他表面部30に設けられてもよい。
本実施の形態において、各カルテファイル4において、ICタグ5は、複数のタグ貼付領域のうち1つの領域が選択されて貼り付けられる。各カルテファイル4においてICタグが貼り付けられるタグ貼付領域は、複数のカルテファイル4を厚み方向に重ねた場合に、ICタグが可能な限り互いに重ならないように選択されるのが好ましい。カルテファイル4が多数収納される場合、各カルテファイル4においてICタグが貼り付けられるタグ貼付領域は、ICタグ5が互いに重なる数が各タグ貼付領域において均等となるように、選択されるのが好ましいけれども、無作為に選択されてもよい。
本実施の形態におけるカルテの収納位置検出装置1Cは、本発明の実施の第1の形態におけるカルテの収納位置検出装置1とほぼ同一の構成を有するけれども、カルテファイル4の構成を除いて、本発明の実施の第2および第3の形態におけるカルテの収納位置検出装置1A,1Bと同一の構成を有してもよい。
本実施の形態のカルテの収納位置検出装置1Cによれば、カルテファイル4は、ICタグ5を貼り付けるための複数のタグ貼付領域50a,50b,50c,50dを有し、このタグ貼付領域は、互いに重ならないように設けられる。ICタグは、複数のタグ貼付領域の中から選択される1つの領域に貼り付けられる。これによって、複数のカルテカルテファイル4が重ねて収納される場合であっても、ICタグ自体の互いに重なる確率が低減されるので、互いに重なるICタグの数量を少なくすることができる。これによって、ICタグが多数重なることで生じ得る磁界の減衰を抑制することが可能となる。
図15は、本発明の実施の第5の形態のカルテの収納位置検出装置1Dが含む本体アンテナ器14の電気的な構成を示すブロック図である。図16は、図15の本体アンテナ器14およびICタグを貼り付けたカルテファイル4を収納棚7に配置した状態を示す概略図である。図17は、図15の本体アンテナ器14に含まれる指向性制御部60による指向性制御手順を説明する概略図である。図17(a)は、収納棚7を正面視した概略図であり、図17(b)は、カルテファイル4の厚み方向正面視における概略図である。図18は、本体制御部10Cおよびタグ制御部37Cの動作を示すフローチャートである。図18(a)は、本体制御部10Cの動作を示し、図18(b)は、タグ制御部37Cの動作を示す。実施の第5の形態のカルテの収納位置検出装置1Dは、実施の第4の形態のカルテの収納位置検出装置1Cと類似している。したがってカルテの収納位置検出装置1Dにおいて、実施の第4の形態のカルテの収納位置検出装置1Cと異なる点についてだけ説明し、同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図15に示すとおり、本実施の形態において、本体アンテナ器14に含まれる本体アンテナ17Aは、半波長ダイポールアンテナである複数の素子アンテナ61a,61b,61c,61dを互いに半波長または1/4波長の間隔をあけて二次元に並べて成るアレイアンテナである。
本体アンテナ17Aは、素子アンテナ61a,61b,61c,61dが本体制御部10Cの励振回路により励振されることによって、指向性を有する電波を放射することができる。また各素子アンテナ61a,61b,61c,61dには、ディジタル位相器62a,62b,62c,62dがそれぞれ電気的に接続される。各位相器には、送信用アンテナ61から放射される電波の指向性を制御する指向性制御部60が電気的に接続される。指向性制御部60は、たとえばCPUを含んで構成され、本体制御部10Dの指示に従って、各位相器を制御して、対応する各素子アンテナ61a,61b,61c,61dの位相差を制御することができる。これによって電波の主ローブ63方向、すなわち電波の放射エネルギが最大となる方向を、上下方向および左右方向に変化させることができる。
図16に示すとおり、本体アンテナ17Aは、カルテファイル4を収納棚7に収納した状態において、カルテファイル4の第1表紙部19の中央部70に対向する位置に設けられる。
本実施の形態において用いられるICタグ5のタグ用アンテナ31は、半波長ダイポールアンテナであり、本体アンテナ17Aから放射される電波を受信し、反射波として本体アンテナ17Aに向かって電波を放射することができるように構成される。タグ用アンテナ31から放射される電波は指向性を有する。タグ用アンテナ31は、銅などの導電材料から成り、その一端部および他端部がタグ制御部37に電気的に接続される。本実施の形態において、タグ用アンテナ31は、本体アンテナ17Aからタグ用アンテナ31に向かって電波が放射されることによって生じる起電力によって、各構成部に電力を供給する機能を有するが、ICタグ5に内蔵される電池によって電力を供給する構成であってもよい。
図16に示すとおり、本実施の形態において、ICタグ5は、タグ用アンテナ31の一端部から他端部に向かって延びる方向が、本体アンテナ17Aからタグ用アンテナ31に向かう方向に延びる仮想線Xに対して垂直な方向、すなわちカルテファイル4の中心点70からタグ用アンテナ31に向かって延びる仮想線Yに対して垂直な方向となるように、タグ貼付領域内に貼付けられる。これによって、ICタグ5が設けられるカルテファイル4を収納棚7に収納した状態において、タグ用アンテナ31から放射される電波の主ローブ方向を、本体アンテナ17Aに向かう方向に設定することができる。
本体アンテナ器14に含まれる指向性制御部60は、予め定められる指向性制御手順に従って、予め定められる速度で、電波の主ローブ63方向を、各タグ貼付領域に向かう方向に、順次的に変化させるように構成される。以下、図17を参照して、指向性制御手順について説明する。カルテファイル4の位置検出処理の開始状態における電波の主ローブ63方向は、本体アンテナ器14に最も近い位置に収納されるカルテファイル4の厚み方向他表面部30の左上部に位置するタグ貼付領域50aに向かう方向に設定される。カルテファイル4の位置検出処理が開始されると、指向性制御部60は、より遠い位置に収納されるカルテファイル4の厚み方向他表面部30の左上部に位置するタグ貼付領域50aに向かう方向に向かって、すなわち図17(a)の矢印P方向に向かって、電波の主ローブ63方向を順次的に変化させ、通信可能領域における最も遠い位置に収納されるカルテファイル4の厚み方向他表面部30の左上部に位置するタグ貼付領域50aに向かう方向に変化させる。次いで、本体アンテナ器14に最も近い位置に収納されるカルテファイル4の厚み方向他表面部30の右上部に位置するタグ貼付領域50bに向かう方向に、すなわち図17(b)の矢印Q方向に変化させ、より遠い位置に収納されるカルテファイル4の厚み方向他表面部30の右上部に位置するタグ貼付領域50bに向かう方向に向かって、すなわち図17(a)の矢印Pの方向に順次的に変化させ、通信可能領域における最も遠い位置に収納されるカルテファイル4の厚み方向他表面部30の右上部に位置するタグ貼付領域50bに向かう方向に変化させる。さらに、指向性制御部60は、カルテファイル4の厚み方向他表面部30の右下部に位置するタグ貼付領域50c、カルテファイル4の厚み方向他表面部30の左下部に位置するタグ貼付領域50dの順に、同様の手順で電波の主ローブ63方向を変化させ、通信可能領域における最も遠い位置に収納されるカルテファイル4の厚み方向他表面部30の左下部に位置するタグ貼付領域50dに向かう方向に変化させた時点で、指向性制御手順を完了する。
主ローブ63方向を変化させる速度は、各タグ貼付領域に貼り付けられるICタグ5に信号を送信してから、そのICタグ5からの応答信号を受信可能な程度の速度に予め設定される。
本実施の形態では、本体制御部10Cが、励振回路に相当し、タグ制御部37Cが、検出手段、判定手段、タグ制御手段および制御手段に相当し、指向性制御部60が、指向性制御手段に相当する。
以下では、本体制御部10Cおよびタグ制御部37Cの動作について説明する。まず、本体制御部10Cの動作について説明する。本体制御部10Cの動作は、実施の第1の形態の本体制御部10の動作およびステップa5とステップa6との間が異なる。したがって本体制御部10の動作について、フローチャートの各ステップの符号の「a」を「g」に代えて付し、ステップa6以降のステップ符号を、「g8」以降に代えて付し、ステップg6およびステップg7についてだけ説明し、他のステップについては、その説明を省略する。ステップg6では、指向性制御部の制御による指向性制御手順が完了したかどうかを判断する。指向性制御手順が完了していないと判断すると、ステップg7に移行し、指向性制御部に電波の指向性の制御を指示する。指向性制御部は、本体制御部10Cの指示に応答して、指向性制御手順に従って、電波の指向性を制御する。その後、本体制御部10Cは、ステップg3に移行する。ステップg6において、指向性制御手順が完了したと判断すると、ステップg8に移行する。
本実施の形態において、本体制御部10Cによって第1識別情報と第2識別情報とが一致するかどうか判定するように構成されるけれども、本発明の実施の第2および第3の形態と同様に、タグ制御部によって判定するように構成されてもよい。この場合における本体制御部10Cの動作を、図10および図13を参照して説明する。本体制御部10Cは、ステップc5またはe5において検出しなかったと判定した場合、指向性制御部の制御による指向性制御手順が完了したかどうかを判断する。指向性制御手順が完了していないと判断すると、指向性制御部に電波の指向性の制御を指示する。指向性制御部は、本体制御部10Cの指示に応答して、指向性制御手順に従って、電波の指向性を制御し、ステップc3またはe3に移行する。他方、本体制御部10Cは、指向性制御手順が完了したと判断すると、ステップc7またはe7に移行する。
本実施の形態のカルテの収納位置検出装置1Dによれば、本体アンテナ17Aは、各タグ貼付領域に向かう方向毎に電波を放射する。これによって、各タグ貼付領域に貼り付けられるICタグ毎に通信を行うことが可能となる。互いに重なるICタグの数量が少なくされるという本発明の実施の第4の形態による効果と相俟って、一度に大量のICタグから信号が出力されることによって生じ得る混信の可能性および処理速度の低下を抑制することができる。
本実施の形態のカルテの収納位置検出装置1Dによれば、本体アンテナ17Aは、指向性制御部60によって指向性が制御され、電波の主ローブ方向63を、各タグ貼付領域に向かう方向に、順次的に変化させる。これによって、各タグ貼付領域に貼り付けられるICタグ毎に通信を容易に行うことが可能となり、一度に大量のICタグから信号が出力されることによって生じ得る混信の可能性または処理速度の低下をさらに効率よく抑制することができる。
図19は、本発明の実施の第6の形態のカルテの収納位置検出装置1Eが含む本体アンテナ器14の電気的な構成を示すブロック図である。図20は、図19の本体アンテナ器14およびICタグ5を貼り付けたカルテファイル4を収納棚7に配置した状態を示す概略図である。図21は、本体制御部10Cおよびタグ制御部37Cの動作を示すフローチャートである。図21(a)は、本体制御部10Dの動作を示し、図21(b)は、タグ制御部37Dの動作を示す。実施の第6の形態のカルテの収納位置検出装置1Eは、実施の第5の形態のカルテの収納位置検出装置1Dと類似している。したがってカルテの収納位置検出装置1Eにおいて、実施の第5の形態のカルテの収納位置検出装置1Dと異なる点についてだけ説明し、同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図19に示すとおり、本実施の形態において、本体アンテナ器14に含まれる本体アンテナ17Bは、複数のアンテナ部80a,80b,80c,80dを含む。本体アンテナ17Bのアンテナ部80a,80b,80c,80dは、それぞれ半波長ダイポールアンテナによって構成され、本体制御部10Dの励振回路により励振されることによって、指向性を有する電波をそれぞれ放射することができる。
複数のアンテナ部は、各タグ貼付領域に対応付けて設けられる。図20に示すとおり、アンテナ部80a,80b,80c,80dは、カルテファイル4を収納棚7に収納した状態において、各タグ貼付領域に対向する位置にそれぞれ設けられる。各アンテナ部は、本体制御部10Dによってカルテの収納位置検出処理が開始されると、本体制御部10Dの制御のもと、対応するタグ貼付領域に向かって、電波を順次的に放射するように構成される。
本実施の形態において用いられるICタグ5のタグ用アンテナ31は、半波長ダイポールアンテナであり、本体アンテナ17Bの各アンテナ部から放射される電波を受信し、反射波として対応するアンテナ部に向かって電波を放射することができるように構成される。タグ用アンテナ31から放射される電波は指向性を有する。タグ用アンテナ31は、銅などの導電材料から成り、その一端部および他端部がタグ制御部37に電気的に接続される。本実施の形態において、タグ用アンテナ31は、本体アンテナ17Bの各アンテナ部からタグ用アンテナ31に向かって電波が放射されることによって生じる起電力によって、各構成部に電力を供給する機能を有するが、ICタグ5に内蔵される電池によって電力を供給する構成であってもよい。
図20に示すとおり、本実施の形態において、ICタグ5は、タグ用アンテナ31の一端部から他端部に向かって延びる方向が、本体アンテナ17Aからタグ用アンテナ31に向かう方向に延びる仮想線Xに対して垂直な方向となるように、タグ貼付領域内に貼付けられる。これによって、ICタグ5が設けられるカルテファイル4を収納棚7に収納した状態において、タグ用アンテナ31から放射される電波の主ローブ方向を、対応するアンテナ部に向かう方向に設定することができる。
本実施の形態では、本体制御部10Dが、励振回路に相当し、タグ制御部37Dが、検出手段、判定手段、タグ制御手段および制御手段に相当する。
以下では、本体制御部10Dおよびタグ制御部37Dの動作について説明する。まず、本体制御部10Dの動作について説明する。本体制御部10Dの動作は、実施の第5の形態の本体制御部10Cの動作とステップg6およびステップg7とが異なる。したがって本体制御部10Dの動作について、フローチャートの各ステップの符号の「g」を「i」に代えて付し、ステップg8以降のステップ符号を「i7」以降に代えて付し、ステップi6についてだけ説明し、他のステップについては、その説明を省略する。ステップi6では、全てのアンテナ部による信号送信が完了したかどうかを判断する。全てのアンテナ部による信号送信が完了していないと判断すると、ステップi3に移行し、未だ検出処理が完了していないアンテナ部を制御して、信号を送信させる。ステップi6において、全てのアンテナ部による信号送信が完了したと判断すると、ステップi7に移行する。
本実施の形態において、本体制御部10Dによって第1識別情報と第2識別情報とが一致するかどうか判定するように構成されるけれども、本発明の実施の第2および第3の形態と同様に、タグ制御部によって判定するように構成されてもよい。この場合、本体制御部10Dは、次のような流れで動作する。本体制御部10Dは、ステップc5またはe5において検出しなかったと判定した場合、全てのアンテナ部による信号送信が完了したかどうかを判断する。全てのアンテナ部による信号送信が完了していないと判断すると、ステップc3またはe3に移行する。他方、本体制御部10Dは、全てのアンテナ部による信号送信が完了したと判断すると、ステップc7またはe7に移行する。
本実施の形態のカルテの収納位置検出装置1Eによれば、本体アンテナ17Bは、各タグ貼付領域に向かう方向毎に電波を放射する。これによって、各タグ貼付領域に貼り付けられるICタグ毎に通信を行うことが可能となる。互いに重なるICタグの数量が少なくされるという本発明の実施の第4の形態による効果と相俟って、一度に大量のICタグから信号が出力されることによって生じ得る混信の可能性および処理速度の低下を抑制することができる。
本実施の形態のカルテの収納位置検出装置1Eによれば、本体アンテナ17Bの複数のアンテナ部は、各タグ貼付領域に対応付けて設けられ、各アンテナ部によって放射される電波の主ローブ方向は、各タグ貼付領域に向かう方向毎にそれぞれ設定される。各アンテナ部は、対応するタグ貼付領域に対して、電波を順次的に放射する。これによって、各タグ貼付領域に対応するアンテナ部を設けることのみによって、各タグ貼付領域に貼り付けられたICタグ毎の通信を容易に行うことが可能となり、一度に大量のICタグから信号が出力されることによって生じ得る混信の可能性および処理速度の低下をさらに効率よく抑制することができる。
本実施の形態では、表示部8が発光することによって、カルテファイル4の収納位置を報知しているけれども、必ずしもこれに限定されない。たとえば音によって場所を報知してもよい。たとえば音声案内によって収納位置を報知してもよい。これによって、実施の第1および第2の形態のカルテの収納位置検出装置1,1Aと同様の効果を奏する。
本実施の形態では、全てのICタグ5,5A,5Bが同一の周波数の無線信号を出力しているけれども、互いに異なる周波数の無線信号を出力するICタグ5,5A,5Bであってもよい。この場合、たとえば、装置本体2,2A,2Bには、受信すべき無線信号の周波数毎に本体アンテナ器14が設けられる。これによって、装置本体2,2A,2Bは、ICタグ5,5A,5Bから出力される無線信号を、混信することなく受信することができる。これによって確実にICタグ5,5A,5Bと装置本体2,2A,2Bとの無線信号の伝送を実現できる。
本実施の形態では、カルテファイル4について説明しているけれども、必ずしもこれに限定されない。たとえばカルテ25であってもよく、書籍、野菜などの商品であってもよく、また商品が詰められる箱であってもよく、物品であればよい。またカルテファイル4の構成は、本実施の形態の構成に限定されず、書類を綴じることができる構成であればよい。
本実施の形態では、磁気カード11から第1識別情報を読取っているけれども、第1識別情報が予め本体記憶部9に記憶させてもよい。この場合、磁気カード11に前記第1識別情報に対応付けられる個別情報を記憶させる。読取り器6によって磁気カード11から個別情報を読取る。本体制御部10,10A,10Bがこの個別情報に対応付けられる第1識別情報を記憶部から読出す。このような構成であっても、本実施の形態のカルテの収納位置検出装置1,1A,1Bと同様の効果を奏する。
本実施の形態では、振幅変調によって情報がコード化される無線信号を用いて通信が行われているけれども、これに限定されない。たとえば位相変調されている無線信号または周波数変調されている無線信号であってもよい。
本発明の実施の第1の形態であるカルテの収納位置検出装置1の一部を拡大して示す拡大斜視図である。 装置本体2の電気的な構成を示すブロック図である。 本体アンテナユニット3を示す斜視図である。 ICタグ5が設けられるカルテファイル4を示す斜視図である。 カルテファイル4を拡大して示す斜視図である。 カルテファイル4を分解して示す分解図である。 ICタグ5の電気的な構成を示すブロック図である。 本体制御部10およびタグ制御部37の動作を示すフローチャートである。 装置本体2およびICタグ5から出力される無線信号の波形の包絡線を示す波形図である。 本発明の実施の第2の形態のカルテの収納位置検出装置1Aに含まれる本体制御部10Aおよびタグ制御部37Aの動作を示すフローチャートである。 装置本体2AおよびICタグ5Aから出力される無線信号の波形の包絡線を示す波形図である。 本発明の実施の第3の形態のカルテの収納位置検出装置1Bに含まれるICタグ5Bの電気的な構成を示すブロック図である。 本体制御部10Bおよびタグ制御部37Bの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の第4の形態のカルテの収納位置検出装置1Cに含まれるカルテファイル4を示す斜視図である。 本発明の実施の第5の形態のカルテの収納位置検出装置1Dに含まれる本体アンテナ器14の電気的な構成を示すブロック図である。 図15の本体アンテナ器14およびICタグを貼り付けたカルテファイル4を収納棚7に配置した状態を示す概略図である。 図15の本体アンテナ器14に含まれる指向性制御部60による指向性制御手順を説明する概略図である。 本体制御部10Cおよびタグ制御部37Cの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の第6の形態のカルテの収納位置検出装置1Eが含む本体アンテナ器14の電気的な構成を示すブロック図である。 図19の本体アンテナ器14およびICタグ5を貼り付けたカルテファイル4を収納棚7に配置した状態を示す概略図である。
本体制御部10Cおよびタグ制御部37Cの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 カルテの収納位置検出装置
4 カルテファイル
5,5A,5B ICタグ
6 読取り器
8 表示部
9 本体記憶部
10 本体制御部
17,17A,17B 本体アンテナ
31 タグ用アンテナ
36 タグ記憶部
37 タグ制御部
42 タグ表示部
50a,50b,50c,50d タグ貼付領域
60 指向性制御部

Claims (12)

  1. 予め定められる第1識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    カルテを収納する複数のカルテ収納体が、カルテ収納体の厚み方向に重ねて収納されるカルテ用収納領域に設けられる収納領域用アンテナと、
    収納領域用アンテナを励振して、カルテ用収納領域に交番磁界を発生させる励振回路と、
    カルテ収納体に設けられるICタグであって、
    カルテ用収納領域の交番磁界内で誘導起電力を発生するタグ用アンテナと、
    予め定められる第2識別情報を記憶するタグ記憶手段と、
    タグ用アンテナが発生する誘導起電力によって駆動するタグ制御手段であって、第2識別情報を読出してタグ用アンテナによって出力するタグ制御手段とを含むICタグと、
    カルテ用収納領域内にカルテが収納されていることを報知する報知手段と、
    タグ用アンテナから出力される第2識別情報を受信し検出する検出手段と、
    検出される第2識別情報が、前記第1識別情報と一致するか否かを判定する判定手段と、
    第1識別情報と第2識別情報とが一致すると判断すると、第1識別情報に一致する第2識別情報を記憶するICタグが設けられるカルテ収納体が、カルテ用収納領域内に収納されていることを、報知手段によって報知させる制御手段とを含み、
    前記カルテ収納体は、前記ICタグを貼り付けるための領域であって、互いに重ならない複数の領域であるタグ貼付領域を有し、
    前記ICタグは、
    前記タグ貼付領域の中から選択される1つの領域に貼り付けられることを特徴とするカルテの収納位置検出装置。
  2. 予め定められる第1識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    カルテを収納する複数のカルテ収納体が、カルテ収納体の厚み方向に重ねて収納されるカルテ用収納領域に設けられる収納領域用アンテナと、
    収納領域用アンテナを励振して、カルテ用収納領域に交番磁界を発生させる励振回路であって、前記第1識別情報をコード化する励振回路と、
    カルテ収納体に設けられるICタグであって、
    カルテ用収納領域の交番磁界内で誘導起電力を発生するタグ用アンテナと、
    予め定められる第2識別情報を記録するタグ記憶手段と、
    コード化される第1識別情報をタグ用アンテナによって受信し検出する検出手段と、
    タグ用アンテナが発生する誘導起電力によって駆動する判定手段であって、検出される第1識別情報と記憶される第2識別情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、
    タグ用アンテナが発生する誘導起電力によって駆動するタグ制御手段であって、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致すると判断すると、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致することを示す信号をタグ用アンテナによって出力するタグ制御手段とを含むICタグと、
    カルテ用収納領域内にカルテ収納体が収納されていることを報知する報知手段と、
    タグ用アンテナから出力される信号を受信すると、第1識別情報に一致する第2識別情報を記憶するICタグが設けられるカルテ収納体が、カルテ用収納領域内に収納されていることを、報知手段によって報知させる制御手段とを含み、
    前記カルテ収納体は、前記ICタグを貼り付けるための領域であって、互いに重ならない複数の領域であるタグ貼付領域を有し、
    前記ICタグは、
    前記タグ貼付領域の中から選択される1つの領域に貼り付けられることを特徴とするカルテの収納位置検出装置。
  3. 収納領域用アンテナは、複数のカルテ用収納領域にそれぞれ設けられ、
    励振回路は、各収納領域用アンテナを順次的に励振して、対応するカルテ用収納領域に交番磁界を発生させることを特徴とする請求項1または2記載のカルテの収納位置検出装置。
  4. 報知手段は、各カルテ用収納領域毎に対応付けて設けられ、
    制御手段は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致すると、第1識別情報に一致する第2識別情報を記憶するICタグが設けられるカルテ収納体が収納されるカルテ用収納領域に前記カルテ収納体が収納されていることを、このカルテ用収納領域に対応する報知手段によって、報知させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のカルテの収納位置検出装置。
  5. 報知手段は、カルテ収納体に設けられ、タグ用アンテナの誘導起電力によって駆動される半導体発光素子であり、
    ICタグは、タグ用アンテナと、タグ記憶手段と、タグ制御手段と、検出手段と、判定手段と、制御手段とを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のカルテの収納位置検出装置。
  6. 予め定められる第1識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    カルテを収納する複数のカルテ収納体が、カルテ収納体の厚み方向に重ねて収納されるカルテ用収納領域に設けられ、指向性を有する電波を放射する収納領域用アンテナと、
    カルテ収納体に設けられるICタグであって、
    収納領域用アンテナによって放射される電波を受信するタグ用アンテナと、
    予め定められる第2識別情報を記憶するタグ記憶手段と、
    収納領域用アンテナによって放射される電波に応答して、第2識別情報を読出してタグ用アンテナによって出力するタグ制御手段とを含むICタグと、
    カルテ用収納領域内にカルテが収納されていることを報知する報知手段と、
    タグ用アンテナから出力される第2識別情報を受信し検出する検出手段と、
    検出される第2識別情報が、前記第1識別情報と一致するか否かを判定する判定手段と、
    第1識別情報と第2識別情報とが一致すると判断すると、第1識別情報に一致する第2識別情報を記憶するICタグが設けられるカルテ収納体が、カルテ用収納領域内に収納されていることを、報知手段によって報知させる制御手段とを含み、
    前記カルテ収納体は、前記ICタグを貼り付けるための領域であって、互いに重ならない複数の領域であるタグ貼付領域を有し、
    前記ICタグは、前記タグ貼付領域の中から選択される1つの領域に貼り付けられ、
    前記収納領域用アンテナは、各タグ貼付領域に向かう方向毎に電波を放射することを特徴とするカルテの収納位置検出装置。
  7. 予め定められる第1識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    カルテを収納する複数のカルテ収納体が、カルテ収納体の厚み方向に重ねて収納されるカルテ用収納領域に設けられ、指向性を有する電波を放射する収納領域用アンテナと、
    前記第1識別情報をコード化し、収納領域用アンテナによって出力する識別情報出力手段と、
    カルテ収納体に設けられるICタグであって、
    収納領域用アンテナによって放射される電波を受信するタグ用アンテナと、
    予め定められる第2識別情報を記憶するタグ記憶手段と、
    収納領域用アンテナから出力される第1識別情報をタグ用アンテナによって受信し検出する検出手段と、
    検出される第1識別情報と記憶される第2識別情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、
    前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致すると判断すると、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致することを示す信号をタグ用アンテナによって出力するタグ制御手段とを含むICタグと、
    カルテ用収納領域内にカルテ収納体が収納されていることを報知する報知手段と、
    タグ用アンテナから出力される信号を受信すると、第1識別情報に一致する第2識別情報を記憶するICタグが設けられるカルテ収納体が、カルテ用収納領域内に収納されていることを、報知手段によって報知させる制御手段とを含み、
    前記カルテ収納体は、前記ICタグを貼り付けるための領域であって、互いに重ならない複数の領域であるタグ貼付領域を有し、
    前記ICタグは、前記タグ貼付領域の中から選択される1つの領域に貼り付けられ、
    前記収納領域用アンテナは、各タグ貼付領域に向かう方向毎に電波を放射することを特徴とするカルテの収納位置検出装置。
  8. 前記収納領域用アンテナの指向性を制御し、放射される電波の主ローブ方向を、各タグ貼付領域に向かう方向毎に、順次的に変化させる指向性制御手段をさらに含むことを特徴とする請求項6または7記載のカルテの収納位置検出装置。
  9. 前記収納領域用アンテナは、各タグ貼付領域に対応付けて複数設けられ、
    各収納領域用アンテナは、放射する電波の主ローブ方向を、対応するタグ貼付領域に向かう方向に定められ、対応するタグ貼付領域に対して、電波を順次的に放射することを特徴とすることを特徴とする請求項6または7記載のカルテの収納位置検出装置。
  10. 収納領域用アンテナは、複数のカルテ用収納領域にそれぞれ設けられ、
    各収納領域用アンテナは、対応するカルテ用収納領域に電波を順次的に放射することを特徴とする請求項6〜9のいずれか1つに記載のカルテの収納位置検出装置。
  11. 報知手段は、各カルテ用収納領域毎に対応付けて設けられ、
    制御手段は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致すると、第1識別情報に一致する第2識別情報を記憶するICタグが設けられるカルテ収納体が収納されるカルテ用収納領域に前記カルテ収納体が収納されていることを、このカルテ用収納領域に対応する報知手段によって、報知させることを特徴とする請求項6〜10のいずれか1つに記載のカルテの収納位置検出装置。
  12. 報知手段は、カルテ収納体に設けられ、タグ用アンテナによって駆動される半導体発光素子であり、
    ICタグは、タグ用アンテナと、タグ記憶手段と、タグ制御手段と、検出手段と、判定手段と、制御手段とを含むことを特徴とする請求項6〜10のいずれか1つに記載のカルテの収納位置検出装置。
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