JP2008024249A - 車両用隙間閉塞部材及びこれを用いた隙間閉塞部材付き車両窓用板状体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】窓用板状体の周縁部に取付けられ、車両本体開口部と窓用板状体の間の隙間を閉塞する隙間閉塞部材であって、前記隙間閉塞部材は、窓用板状体に固着される本体部と車両本体と当接するリップ部を備え、少なくとも該本体部と該リップ部は同一の材料で形成されており、温度変化に対する硬度変化の小さく、静止摩擦係数の小さい材料を主に用いることにより異音発生を低減し、耐傷付き性など機械的性能に優れる隙間閉塞部材を実現する。
【選択図】図2
Description
(1)前記材料の硬度変化が次に式で表され
y=−ax+b y:硬度、x:温度(℃)
−30≦x≦80において、−0.25≦a≦0、70≦b≦85であり、
かつ、
(2)前記リップ部の静止摩擦係数μがμ≦0.14である
ことを特徴とする隙間閉塞部材を特徴とする隙間閉塞部材を提供する。
前記隙間閉塞部材は、窓用板状体に固着される本体部と車両本体と当接するリップ部を備え、少なくとも該本体部と該リップ部は同一の材料で形成されており、
(1)前記材料の硬度変化が次に式で表され、
y=−ax+b y:硬度、x:温度(℃)
−30≦x≦80において、−0.2≦a≦0、74≦b≦86であり、
かつ
(2)前記リップ部の静止摩擦係数μがμ≦0.16である
ことを特徴とする隙間閉塞部材を特徴とする隙間閉塞部材を提供する。
前記隙間閉塞部材は、窓用板状体に固着される本体部と車両本体と当接するリップ部を備え、少なくとも該本体部と該リップ部は同一の材料で形成されており、
(1)前記材料の硬度yが
y=−ax+b y:硬度、x:温度(℃)
y=−0.2x+85、 y=−0.2x+75、 x=−30、 x=80
の直線に囲まれた範囲に含まれ
かつ
(2)前記リップ部の静止摩擦係数μがμ≦0.16である
ことを特徴とする隙間閉塞部材を特徴とする隙間閉塞部材を提供する。
y=−ax+b y:硬度、x:温度(℃)
傾きaの値が、基本的に負の値であるが、−0.25以上であることである。さらに好ましくは−0.2以上であることである。また、このときの切片bが70以上であれば、高温硬度がPVCの硬度よりも高く保持でき、76≦であれば、80℃での硬度を60よりも硬く制御することが容易になる。bが85以下であれば高温硬度がPVCの硬度よりも低く保持でき、76≦であれば、−30℃での硬度を90よりも柔らかく制御することが容易になる。
なお、本発明において、隙間閉塞部材とは、車両窓用板状体と車両本体開口部の隙間を閉塞するために用いられる、ガスケット、モール、ウェザーストリップあるいはシールゴム等を総称したものであり、主に樹脂材料によって形成される部材を指すこととする。
本発明の組成物は、各成分を機械的に溶融混練する通常の方法によって製造することができる。かかる方法に用いられる溶融混練機としては、例えば、単軸押出機、二軸押出機、ブラベンダープラストグラフ、バンバリーミキサー、ニーダーブレンダー、ロール等を挙げることができる。溶融混練は好ましくは145〜300℃の温度範囲で実施される。また、組成物の射出温度は160〜220℃、射出圧力は装置によって適宜設定可能である。
非塩素系TPEとして、硬度75のスチレン系熱可塑性樹脂を用いて射出成形装置で隙間閉塞部材付きガラス板(窓用板状体)の作成を行った。ガラス板は、150×25mm×厚さ5mmの強化ガラス板を用い、事前にガラス板の周縁部にプライマーを塗布して金型に装着し、ガラス板の周縁部に金型の内壁によってキャビティ空間を形成した。射出成形時のガラス板の温度が80℃になるようにガラス板を加熱した後、上記樹脂組成物キャビティ内に射出し、固化させ隙間閉塞部材付きウインドウガラスを得た。また、同様に射出成形により、幅50mm、長さ250mm、厚さ2mmの平状のシート(試験体A)を製造した。この試験体A及び、これから切り出した試験体B、Cを用いて後述の方法で、各温度のおける硬度、静止摩擦係数、初期グロス、及び、耐傷付き性能の試験を行った。
非塩素系TPEとして、硬度65のオレフィン系熱可塑性樹脂を用いて行った以外は実施例1と同様に試験を行った。
非塩素系TPEとして、硬度65のオレフィン系熱可塑性樹脂を用い、射出成形前にシリコーン粒子2%添加して表面改質処理を行った以外は例2と同様に試験を行った。
非塩素系TPEとして、硬度65のオレフィン系熱可塑性樹脂を用い、射出成形前にシリコーン粒子4%添加して表面改質処理を行った以外は例2と同様に試験を行った。
非塩素系TPEとして、硬度65のオレフィン系熱可塑性樹脂を用い、射出成形後にアクリルシリコーン樹脂を塗布して表面改質処理を行った以外は例2と同様に試験を行った。
非塩素系TPEとして、硬度65のオレフィン系熱可塑性樹脂を用い、射出成形後にフッ素系潤滑剤を塗布して表面改質処理を行った以外は例2と同様に試験を行った。
非塩素系TPEとして、硬度60のオレフィン系熱可塑性樹脂を用いて行った以外は実施例1と同様に試験を行った。
塩素系TPEとして、硬度60の塩素化エチレン熱可塑性樹脂を用いて行った以外は実施例1と同様に試験を行った。
塩素系TPEとして、硬度70の塩素化エチレン熱可塑性樹脂を用いて行った以外は実施例1と同様に試験を行った。
塩素系TPEとして、硬度65のポリ塩化ビニル系熱可塑性樹脂を用いて行った以外は実施例1と同様に試験を行った。
塩素系TPEとして、硬度80のポリ塩化ビニル系熱可塑性樹脂を用いて行った以外は実施例1と同様に試験を行った。
硬度: 平板状の試験体A(50mm×250mm×2mm)からダンベル状試験片(JIS K6251に記載のゴム3号形)を打ち抜き、これを用いて、JIS K6253(加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法)に準じて、島津製作所社製、「デュロメーターA 硬度計」)を使用して測定した。
y=−ax+b y:硬度、x:温度(℃)
で表される直線で近似したときの近似式である。
また、表2は、前記前記近似式の傾き(a)と静止摩擦係数の測定結果を示した一覧である。
2:ウインドウガラス(窓用板状体)
3:モール(隙間閉塞部材)
3a:本体部(モール)
3b:リップ部(モール)
3c:カバー部(モール)
10:自動車
20:接着剤仕切部材
22:接着剤
40:フランジ面(車両本体)
42:内壁面(車両本体)
44:車外側表面(車両本体)
Claims (6)
- 車両の開口部に組付けられる窓用板状体の周縁部に取付けられ、車両本体開口部と窓用板状体の間の隙間を閉塞する隙間閉塞部材であって、
前記隙間閉塞部材は、窓用板状体に固着される本体部と車両本体と当接するリップ部を備え、少なくとも該本体部と該リップ部は同一の材料で形成されており、
(1)前記材料の硬度変化が次に式で表され
y=−ax+b y:硬度、x:温度(℃)
−30≦x≦80において、−0.25≦a≦0、70≦b≦85であり、
かつ、
(2)前記リップ部の静止摩擦係数μがμ≦0.14である
ことを特徴とする隙間閉塞部材。 - 車両の開口部に組付けられる窓用板状体の周縁部に取付けられ、車両本体開口部と窓用板状体の間の隙間を閉塞する隙間閉塞部材であって、
前記隙間閉塞部材は、窓用板状体に固着される本体部と車両本体と当接するリップ部を備え、少なくとも該本体部と該リップ部は同一の材料で形成されており、
(1)前記材料の硬度変化が次に式で表され、
y=−ax+b y:硬度、x:温度(℃)
−30≦x≦80において、−0.2≦a≦0、74≦b≦86であり、
かつ
(2)前記リップ部の静止摩擦係数μがμ≦0.16である
ことを特徴とする隙間閉塞部材。 - 車両の開口部に組付けられる窓用板状体の周縁部に取付けられ、車両本体開口部と窓用板状体の間の隙間を閉塞する隙間閉塞部材であって、
前記隙間閉塞部材は、窓用板状体に固着される本体部と車両本体と当接するリップ部を備え、少なくとも該本体部と該リップ部は同一の材料で形成されており、
(1)前記材料の硬度yが
y=−ax+b y:硬度、x:温度(℃)
y=−0.2x+85
y=−0.2x+75
x=−30
x=80
の直線に囲まれた範囲に含まれ
かつ
(2)前記リップ部の静止摩擦係数μがμ≦0.16である
ことを特徴とする隙間閉塞部材。 - 前記隙間閉塞部材は、同一の樹脂材料で形成される請求項1、2又は3に記載の隙間閉塞部材。
- 前記材料が非塩素系熱可塑性エラストマーである請求項1、2、3又は4に記載の隙間閉塞部材。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の隙間閉塞部材を用いた隙間閉塞部材付き車両窓用板状体。
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JP2006201759A JP2008024249A (ja) | 2006-07-25 | 2006-07-25 | 車両用隙間閉塞部材及びこれを用いた隙間閉塞部材付き車両窓用板状体 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0437011U (ja) * | 1990-07-27 | 1992-03-27 | ||
JP2002052926A (ja) * | 2000-08-09 | 2002-02-19 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 車両用ガラス窓構造 |
-
2006
- 2006-07-25 JP JP2006201759A patent/JP2008024249A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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