JP2008022775A - 刈り込み機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】芝生バリカン1bでは、下カバー30が、前後方向へスライド可能に設けられ、常態ではコイルバネ35により、ガード部33の先端が刈り込み刃14の動作範囲より前方に突出するガード位置に付勢されて、外力によって前端が平面視で刈り込み刃14の動作範囲内へ退避可能となっている。
【選択図】図6
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、ガード部材を刈り込み面の良好な仕上げにも利用可能とするために、ガード部材を、刈り込み刃に沿って本体に設けられ、常態では先端が刈り込み刃の動作範囲よりも前方に突出する複数の弾性ピンを前方部分に並設した櫛状体とし、外力による変形で弾性ピンの先端が刈り込み刃の動作範囲内に退避可能としたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、ガード部材を簡単に得るために、ガード部材を、刈り込み刃に沿って本体に設けられ、常態では先端が刈り込み刃の動作範囲よりも前方に突出する複数のガード棒を前方部分に並設した櫛状体とし、各ガード棒の先端を、外力による変形で刈り込み刃の動作範囲内に退避可能な弾性部材で形成したものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、ガード部材を簡単に得るために、ガード部材を、刈り込み刃に沿って前後へスライド可能且つ常態では付勢手段によって前方のガード位置へ付勢され、外力によって刈り込み刃の動作範囲内に後退可能なスライド板としたものである。
請求項6に記載の発明は、請求項5の目的に加えて、ガード部材の移動操作を容易に行うために、ガード部材を、後端が本体の側方に軸着されて、前方のガード位置と、その上側後方の退避位置との間で回転可能な回転板とし、回転付勢手段によって常態ではガード位置へ回転付勢される構成としたものである。
請求項7に記載の発明は、請求項5の目的に加えて、ガード部材の移動操作を容易に行うために、ガード部材を、刈り込み刃に沿って前後へスライド可能且つ常態では付勢手段によって前方のガード位置へ付勢され、操作部によって刈り込み刃の動作範囲内に後退操作可能なスライド板としたものである。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、ガード部材の弾性ピンによって芝生を起立させながら刈り込み刃による刈り込みが可能となり、刈り込み面をより綺麗に仕上げることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、ガード部材が簡単に形成可能となる。また、弾性部材の損傷や劣化に応じた交換も可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、ガード位置から退避するガード部材を簡単に得ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項5の効果に加えて、回転板の採用により、ガード位置及び退避位置への移動操作を容易に行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項5の効果に加えて、操作部を備えたスライド板の採用により、ガード位置及び退避位置への移動操作を容易に行うことができる。
《形態1》
図1は、刈り込み機の一例である芝生バリカンの縦断面図、図2は底面図で、芝生バリカン1は、後方(図1の左側)上側にハンドル3を延設した左右二つ割りで形成される本体としてのハウジング2内に、モータ4を下向きに収容し、モータ4の出力軸5に固着したピニオン6の回転を、その後方で鉛直方向に軸支される第二ギヤ7を介して、出力軸5の前方で鉛直方向に軸支される第三ギヤ8へ減速して出力可能としている。9はモータ駆動用のスイッチ、10は押し込み操作によってスイッチ9をONさせるスイッチレバーである。第三ギヤ8の下方には、前端が所定間隔で刃部11a,11a・・及び12a,12a・・が突設される平面櫛刃状となる上刃11と下刃12とが、上下方向に重ね合わせた状態でピン13によって略中間部同士で軸着されて、ハウジング2の前方へ突出する前端部分によって刈り込み刃14を形成している。
よって、モータ4の駆動に伴って第三ギヤ8が回転すると、ボス15,16の偏心運動によって上刃11及び下刃12がボス15,16の左右方向の動作に追従してピン13を中心に左右方向へ互いに逆向きに揺動し、刈り込み刃14では刃部11a,12aによる剪断動作を行うことになる。21はハウジングの下面を覆う下カバーで、下カバー21と下刃12との間には下刃12の下面を支持してその揺動を案内するプレート22が介在されている。
一方、壁際の芝生等を刈り込む場合は、刈り込み刃14を壁面に向けて近づけると、ガード板23の先端が先に壁面に当接して当該部分の弾性ピン24が弾性変形し、刈り込み刃14の前進を許容する。よって、そのまま刈り込み刃14を壁面に近接させて際刈りを行うことができる。
特に、ガード部材として、刈り込み刃14に沿ってハウジング2に設けられ、前方部分に常態では先端が刈り込み刃14の動作範囲よりも前方に突出する複数の弾性ピン24を並設した櫛状体のガード板23を採用し、外力による変形で弾性ピン24の先端が動作範囲内に退避可能としたので、ガード板23によって芝生を起立させながら刈り込み刃14による刈り込みが可能となり、刈り込み面をより綺麗に仕上げることができる。
さらに、ガード部材は刈り込み刃の上側に限らず、下カバーに固定する等して下側に設けてもよいし、上下両側に設けてもよい。
《形態2》
図3に示す芝生バリカン1aでは、ガード部材としてハウジング2の下端から一体にガード部25が前方に向けて突設されている。このガード部25も、図4に示すように、上刃11に近接して刈り込み刃14の全体を上方から非接触で覆う合成樹脂製(例えばハウジング2と同じABS樹脂)の板状体で、前方部分は、上刃11の刃部11aと同じ間隔で先細り状のガード棒26,26・・が突設される平面櫛刃状となっている。また、各ガード棒26の先端には、一回り小さい芯棒部27が夫々突設され、その芯棒部27に弾性部材としてのゴム製のキャップ28が被着されている。このキャップ28は、常態では刈り込み刃14の動作範囲よりも僅かな寸法(約2mm)だけ前方へ突出するガード位置にあるが、外力によって変形できる弾性を有している。
一方、壁際等の芝生を刈り込む場合は、刈り込み刃14を壁面に向けて近づけると、キャップ28の先端が先に壁面に当接して図5のようにキャップ28が弾性変形し、刈り込み刃14の前進を許容するため、そのまま刈り込み刃14を壁面Wに近接させて際刈りを行うことができる。
特に、ガード部材として、刈り込み刃14に沿ってハウジング2に設けられ、前方部分に常態では先端が刈り込み刃14の動作範囲よりも前方に突出する複数のガード棒26を並設した櫛状体のガード部25を採用し、各ガード棒26の先端を、外力による変形で刈り込み刃14の動作範囲内に退避可能なキャップ28で形成したことで、ガード部材が簡単に形成可能となる。また、キャップ28の損傷や劣化に応じて交換も可能となる。
また、ガード部も下カバーに一体成形する等して刈り込み刃の下側に設けることもできるし、上下両側に設けることもできる。
図6に示す芝生バリカン1bでは、合成樹脂製の下カバー30が、図7にも示すように、ハウジング2への螺着用のネジ31が貫通する貫通孔32,32・・を前後方向に長くすることで、前後方向へスライド可能なスライド板となっている。同図(A)は下半分を下カバー30を取り外した状態で示している。この下カバー30の前方部分は、下刃12の刃部12aと同じ間隔で先細り状のガード部33,33・・が突設される平面櫛刃状となっている。
また、下カバー30の上面中央で後端寄りに立設された係止片34とハウジング2の後方内面との間には、付勢手段となるコイルバネ35が前後方向に設けられている。よって、下カバー30は、常態ではコイルバネ35により、ネジ31が貫通孔32の後端にあってガード部33の先端が刈り込み刃14の動作範囲から僅かな寸法だけ前方へ突出する前進位置(ガード位置)に付勢されることになる。
よって、下カバー30は常態ではストッパ36により前進位置でそのスライドを規制されることになるが、ストッパ36には、図8にも示す如く、ハウジング2の側方に設けた窓40を介して外部に突出する操作片41が形成されていることから、操作片41によってストッパ36をコイルバネ38の付勢に抗して上方へスライドさせると、ストッパ36が凹部39から離れて下カバー30のスライド規制が解除されることになる。
一方、壁際等の芝生を刈り込む場合は、ストッパ36を上方へスライドさせた状態で刈り込み刃14を壁面に向けて近づけると、ガード部33の先端が先に壁面に当接して下カバー30がコイルバネ35の付勢に抗して後退し、刈り込み刃14の前進を許容するため、そのまま刈り込み刃14を壁面に近接させて際刈りを行うことができる。
また、ガード部材として、刈り込み刃14に沿って前後へスライド可能且つ常態ではコイルバネ35によって前方のガード位置へ付勢され、外力によって刈り込み刃14の動作範囲内に後退可能なスライド板(下カバー30)を採用したことで、ガード位置から退避するガード部材を簡単に得ることができる。特にここでは、既存の下カバーをスライド板に兼用したことで部品点数の少ない合理的な構成となっている。
さらに、スライド板のスライドも、ネジと長孔とによるものに限らず、リブ等のレールとそのレールを受ける凹溝等のガイド部との他の案内手段と、スライド板のスライド位置を規制するストッパとの併用によって実現する等、他の構造も採用可能である。
一方、スライド板のストッパ機構もストッパと凹部との係脱に限らず、凹部を透孔に代えたり、凹部や透孔をなくしてストッパをスライド板の後端に直接当接させて後退を阻止する構造としたり等、適宜変更可能である。
図9,10に示す芝生バリカン1cでは、刈り込み刃14の上方に、ガード部材として合成樹脂製の回転板42が設けられる。この回転板42も、前方部分は、下刃12の刃部12aと同じ間隔で先細り状のガード棒43,43・・が突設される平面櫛刃状となっているが、各ガード棒43の前端には、下方へ向けて折曲する前板44が形成されて、回転板42が上刃11の上面に当接するガード位置では、各ガード棒43の前板44が刈り込み刃14の前方を非接触で覆うように垂下する。
一方、回転板42の両側部には、一対のアーム45,45が後方へ向けて延設されている。各アーム45の後端に設けられた円筒部46は、図11にも示すように、ハウジング2の左右の側面に突設されたボス部47,47にネジ48によって回転可能に軸着されている。但し、円筒部46には、一端が円筒部46側に、他端がハウジング2側に係止される回転付勢手段としてのトーションスプリング49が外装されて、円筒部46を、回転板42が刈り込み刃14側へ当接する方向へ回転付勢している。
一方、壁際等の芝生を刈り込む場合は、図12の実線で示すように、レバー50を後方へ回転させると、回転板42が上側後方の退避位置へ退避して刈り込み刃14を露出させるため、そのまま刈り込み刃14を壁面に近接させて際刈りを行うことができる。
特に、ガード部材を、後端がハウジング2の側方に軸着されて、前方のガード位置と、その上側後方の退避位置との間で回転可能な回転板42とし、トーションスプリング49によって常態ではガード位置へ回転付勢される構成としたことで、ガード位置及び退避位置への回転板42の移動操作を容易に行うことができる。
一方、ガード部材をガード位置と退避位置との間で回転させる構造に限らず、形態3のように前後方向でスライド可能で、且つガード位置に付勢されるスライド板を、指当て部や操作片等を介して後方の退避位置へ任意にスライド操作可能とすることもできる。この場合、形態3のようにスライド板は下カバーで兼用してもよいし、別体で設けてもよい。
図13に示す芝生バリカン1dは、形態3と同様に下カバー30をスライド板として利用したものであるが、下カバー30の後端側方には、図14,15に示すように、横向きに張り出す突出板51が形成され、その突出板51の上に、操作部として、開口をハウジング2側に向けた箱状のツマミ部52が立設状態でネジ止めされて、このツマミ部52内にロックボタン53が遊嵌されている。ロックボタン53は、ハウジング2側に向けて突設したピン54を、突出板51上でツマミ部52と平行に立設された逆L字状の支持板55の筒状部56に貫通させることで、ハウジング2の側面に対して前後移動可能に支持されている。ピン54の先端寄りには、ストッパリング57が直交状に嵌着されて、支持板55との間に外装されたコイルバネ58により、ロックボタン53はハウジング2の側面側へ付勢される。一方、ハウジング2の側面には、下カバー30の前進位置でロックボタン53のピン54が嵌合する嵌合凹部59が形成されている。
一方、壁際等の芝生を刈り込む場合は、ロックボタン53をツマミ部52内に押し込んでピン54を嵌合凹部59から外した状態で、そのまま下カバー30をコイルバネ35の付勢に抗して後退させれば、ガード部33が退避して刈り込み刃14を露出させる。よって、刈り込み刃14を壁面に近接させて際刈りを行うことができる。
また、ガード部材として、刈り込み刃14に沿って前後へスライド可能且つ常態ではコイルバネ35によって前方のガード位置へ付勢され、ツマミ部52によって刈り込み刃14の動作範囲内に後退操作可能なスライド板(下カバー30)を採用したことで、ガード位置及び退避位置への移動操作を容易に行うことができる。ここでも既存の下カバーをスライド板に兼用したことで部品点数の少ない合理的な構成となっている。
Claims (7)
- モータを収容した本体の下面前方に、前記モータの駆動で左右方向に剪断動作する一対の刈り込み刃を突出させた刈り込み機であって、
常態では前端が前記刈り込み刃の動作範囲より前方に突出するガード位置にあり、外力によって少なくとも前記前端が平面視で前記動作範囲内へ退避可能なガード部材を設けたことを特徴とする刈り込み機。 - ガード部材は、刈り込み刃に沿って本体に設けられ、常態では先端が前記刈り込み刃の動作範囲よりも前方に突出する複数の弾性ピンを前方部分に並設した櫛状体で、外力による変形で前記弾性ピンの先端が前記動作範囲内に退避可能とした請求項1に記載の刈り込み機。
- ガード部材は、刈り込み刃に沿って本体に設けられ、常態では先端が前記刈り込み刃の動作範囲よりも前方に突出する複数のガード棒を前方部分に並設した櫛状体で、各前記ガード棒の先端を、外力による変形で前記刈り込み刃の動作範囲内に退避可能な弾性部材で形成した請求項1に記載の刈り込み機。
- ガード部材は、刈り込み刃に沿って前後へスライド可能且つ常態では付勢手段によって前方のガード位置へ付勢され、外力によって前記刈り込み刃の動作範囲内に後退可能なスライド板である請求項1に記載の刈り込み機。
- モータを収容した本体の下面前方に、前記モータの駆動で左右方向に剪断動作する一対の刈り込み刃を突出させた刈り込み機であって、
常態では前端が前記刈り込み刃の動作範囲より前方に突出するガード位置にあり、少なくとも前記前端が平面視で前記動作範囲内へ退避する退避位置へ任意に移動操作可能なガード部材を設けたことを特徴とする刈り込み機。 - ガード部材は、後端が本体の側方に軸着されて、前方のガード位置と、その上側後方の退避位置との間で回転可能な回転板であり、回転付勢手段によって常態では前記ガード位置へ回転付勢されるものである請求項5に記載の刈り込み機。
- ガード部材は、刈り込み刃に沿って前後へスライド可能且つ常態では付勢手段によって前方のガード位置へ付勢され、操作部によって前記刈り込み刃の動作範囲内に後退操作可能なスライド板である請求項5に記載の刈り込み機。
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