JP2008021783A - 部品移載装置およびそれを備える表面実装機 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品保持部材の破損を防ぎつつサイクルタイムを短縮して部品移送効率を向上させることが可能な部品移載装置およびそれを備える表面実装機を提供する。
【解決手段】この部品移載装置は、部品を保持可能なノズル部材を略鉛直方向に昇降させるエアシリンダ24と、ノズル部材を略水平方向に移動させるX軸およびY軸サーボモータと、エアシリンダ24および各サーボモータを駆動制御する制御手段50とを備えている。制御手段50は、エアシリンダ24に駆動開始信号を出力してからノズル部材が下降動作を完了するまでの所要時間であるノズル部材の駆動所要時間Tを、エアシリンダ24の直近の駆動時刻からの経過時間であるエアシリンダ24の非駆動時間tに基づいて求めるとともに、ノズル部材を下降させるタイミングを、ノズル部材の駆動所要時間Tに応じて可変的に設定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、部品移載装置およびそれを備える表面実装機に関し、特に、エア式アクチュエータを駆動源として昇降する部品保持部材により部品を拾い上げて移送し所定位置に載置する部品移載装置およびそれを備える表面実装機に関する。
従来から、表面実装機においてフィーダから供給された部品を拾い上げて移送し基板に実装するように構成された部品移載装置が広く知られている。この部品移載装置は、部品を保持可能な吸着ノズル(部品保持部材)と、この吸着ノズルを水平方向に移動させる水平駆動手段と、吸着ノズルを垂直方向に昇降させる垂直駆動手段とを備えており、これら水平駆動手段および垂直駆動手段が適宜駆動制御されることで上記吸着ノズルを所定の目的位置に向けて移動させ、これによってフィーダに収容された部品を取り出して基板に実装させるようになっている。そして、上記吸着ノズルを昇降駆動するための垂直駆動手段として、空気式のアクチュエータであるエアシリンダを用いる技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平10−209678号公報
ところで、上記のように吸着ノズルの駆動源としてエアシリンダを用いた部品移載装置において、このエアシリンダに駆動信号が送られてから実際にエアシリンダのピストンが圧縮空気によって押動されて吸着ノズルが所定量下降されるまでの時間(吸着ノズルの駆動所要時間)は、エアシリンダが駆動されていない時間(エアシリンダの非駆動時間)によって変化する。このため、上記吸着ノズルが目的位置上方に到達する時期に対して上記吸着ノズルの下降開始タイミングを適正に制御しないと、例えば吸着ノズルが目的位置上方に到達する前に吸着ノズルの下降動作が完了してしまった場合は、吸着ノズルが基板に既に実装されている部品等に接触して破損する虞がある。そこで、このような不具合を確実に防止するための措置として、上記吸着ノズルを下降させるタイミングを、吸着ノズルの駆動所要時間が短い場合を想定した遅めのタイミングに定常的に設定することが考えられる。
しかしながら、吸着ノズルの下降開始タイミングを上記のように設定してしまうと、吸着ノズルの駆動所要時間が長い場合は、当該吸着ノズルが目的位置上方に到達してから吸着ノズルの下降動作が完了されるまでの間に長い待ち時間が発生し、その分だけサイクルタイムが増大してしまう。
なお、このような問題点は、上記吸着ノズルに限らず、エア式アクチュエータの駆動に応じて昇降する各種部品保持部材にも同様に生じ得るものである。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、エア式アクチュエータの特性を合理的に利用して、部品保持部材の破損を防ぎつつサイクルタイムを短縮して部品移送効率を向上させることが可能な部品移載装置およびそれを備える表面実装機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明の請求項1に記載の部品移載装置は、部品を拾い上げて移送し所定位置に載置する部品移載装置であって、前記部品を保持可能な部品保持部材と、前記部品保持部材を略鉛直方向に昇降させるエア式アクチュエータと、前記部品保持部材を略水平方向に移動させる水平駆動手段と、前記部品保持部材を前記部品の移送元を経由して前記部品の移送先まで移動させるとともに少なくとも前記移送元および前記移送先において昇降させるように前記エア式アクチュエータおよび前記水平駆動手段を駆動制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記部品保持部材を下降させるべく前記エア式アクチュエータに駆動開始信号を出力してから前記部品保持部材が下降動作を完了するまでの所要時間である前記部品保持部材の駆動所要時間を、前記エア式アクチュエータの直近の駆動時刻からの経過時間である前記エア式アクチュエータの非駆動時間に基づいて求めるとともに、前記部品保持部材を下降させるタイミングを、前記部品保持部材の駆動所要時間に応じて可変的に設定することを特徴とする。
この請求項1に記載の部品移載装置では、上記のように、エア式アクチュエータを駆動源として昇降するとともに水平駆動手段を駆動源として水平移動する部品保持部材により部品を拾い上げて移送し所定位置に載置する部品移載装置において、エア式アクチュエータの非駆動時間に基づいて部品保持部材の駆動所要時間を求めるとともに、部品保持部材を下降させるタイミングを、上記部品保持部材の駆動所要時間に応じて変化させるように構成することによって、例えば長時間休止後の運転再開時のように、エア式アクチュエータの非駆動時間が長いことに起因して部品保持部材の駆動所要時間が相対的に長くなる場合に、その駆動所要時間の長い分を考慮した早めのタイミングで部品保持部材を下降させる信号を出力することができる一方、連続運転時のように、エア式アクチュエータの非駆動時間が短いことに起因して部品保持部材の駆動所要時間が相対的に短くなる場合に、その駆動所要時間の短い分を考慮した遅めのタイミングで部品保持部材を下降させる信号を出力することができる。従って、従来のように吸着ノズル(部品保持部材)の下降開始タイミングを遅めのタイミングに定常的に設定する場合と異なり、部品保持部材の駆動所要時間が長い場合でも、部品保持部材を早めのタイミングで下降させることで、水平駆動手段によって部品保持部材が目的位置の上方に到達してからエア式アクチュエータによる下降動作が完了するまでの間の待ち時間を短縮することができる。これにより、サイクルタイムを短縮することができるので、部品の移送効率を向上させることができる。また、上記のように、部品保持部材を下降させるタイミングを上記部品保持部材の駆動所要時間に応じて可変的に設定するように構成したので、部品保持部材が下降動作を完了された状態で水平移動されることのないタイミングで上記部品保持部材を下降させることができる。その結果、部品保持部材が他の部材に接触して破損するのを防ぐことができる。
上記請求項1に記載の部品移載装置において、好ましくは、前記制御手段は、前記移送元および前記移送先のいずれかを目的位置として前記部品保持部材を移動させる際に、前記部品保持部材の駆動所要時間から前記部品保持部材が前記水平駆動手段によって前記目的位置の上方に到達するのに要する時間である前記部品保持部材の移動所要時間を差し引いた時間が所定時間以上になったことを起点として前記部品保持部材を下降させるように構成されている(請求項2)。このように構成すれば、部品保持部材の駆動所要時間が移動所要時間よりも所定時間長くなったときに部品保持部材を下降させることになるので、部品保持部材が水平移動している最中に下降動作が完了されることがない。これにより、部品保持部材が他の部材に接触して破損するのを確実に防止することができる。
上記請求項1または2に記載の部品移載装置において、好ましくは、前記エア式アクチュエータの直近の駆動時刻である最終駆動時刻を記憶する駆動実績記憶手段をさらに備え、前記制御手段は、前記駆動実績記憶手段から読み出された最終駆動時刻に基づいて前記エア式アクチュエータの非駆動時間を算出するように構成されている(請求項3)。このように構成すれば、駆動実績記憶手段から読み出したエア式アクチュエータの最終駆動時刻と現在時刻との時間差から容易にかつ正確にエア式アクチュエータの非駆動時間を算出することができるので、この非駆動時間に応じた部品保持部材の正確な駆動所要時間を容易に求めることができる。
上記請求項1〜3のいずれか一項に記載の部品移載装置において、好ましくは、前記制御手段は、前記エア式アクチュエータの非駆動時間と前記部品保持部材の駆動所要時間との関係を特定するために予め測定された実測データに基づいて前記部品保持部材の駆動所要時間を求めるように構成されている(請求項4)。このように、予め測定された実測データに基づいて部品保持部材の駆動所要時間を求めるようにした場合には、実機に即したより正確な駆動所要時間を求めることができるので、これに応じて部品保持部材を下降させるタイミングをより適正に設定することができるという効果を奏する。
また、この発明の請求項5に記載の表面実装機は、部品供給部において供給される部品を拾い上げて移送し、実装作業位置に位置決めされた基板に実装する表面実装機であって、前記部品供給部から前記基板に前記部品を移送する手段として、請求項1〜4のいずれか一項に記載の部品移載装置を備えていることを特徴とする。
この請求項5に記載の表面実装機では、上記のように、部品保持部材の破損を防ぎつつサイクルタイムを短縮して部品の移送効率を向上させることが可能な部品移載装置を用いて部品供給部から基板に部品を移送するように構成したので、容易に、構成部材の破損を防止しつつサイクルタイムを短縮して生産効率を向上させることができる。
この発明の部品移載装置およびそれを備える表面実装機によれば、エア式アクチュエータの非駆動時間に起因して部品保持部材の駆動所要時間が相対的に変化する場合に、その駆動所要時間を考慮した適切なタイミングで部品保持部材を下降させる信号を出力することができるので、部品保持部材の駆動所要時間が長い場合は、部品保持部材を早めのタイミングで下降させることができる。これにより、水平駆動手段によって部品保持部材が目的位置の上方に到達してからエア式アクチュエータによる下降動作が完了するまでの間の待ち時間を短縮することができるので、サイクルタイムを短縮して部品の移送効率を向上させることができる。また、部品保持部材を下降させるタイミングを上記部品保持部材の駆動所要時間に応じて変化させたので、部品保持部材が下降動作を完了された状態で水平移動されることのないタイミングで上記部品保持部材を下降させることができる。その結果、部品保持部材が他の部材に接触して破損するのを防ぐことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2は、本発明の一実施形態による表面実装機の構成を示した図であり、図3〜図5は、図1に示した表面実装機に搭載されるヘッドユニットの構成を示した図である。また、図6は、図1に示した表面実装機の制御系を示したブロック図である。まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態による表面実装機100の全体構成について説明する。
同図に示すように、実装機本体1の基台2上には、プリント基板P(部品の移送先)搬送用のコンベア3が配置され、プリント基板Pがこのコンベア3に沿って搬送されて所定の実装作業位置で停止されるようになっている。
上記コンベア3を挟んだ両側には、それぞれ、部品供給ユニット4が設けられている。各部品供給ユニット4は、多数列のテープフィーダ5を有しており、各テープフィーダ5は、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状の部品を所定間隔おきに収納保持したテープがリールから導出されることで、上記部品を所定の部品取出し位置(部品の移送元)まで送り出すように構成されている。すなわち、テープ繰出し端にはラチェット式の送り機構が具備され、次述のヘッドユニット20により部品がピックアップされるにつれてテープが間欠的に繰り出されるようになっている。
また、上記基台2の上方には、部品装着用のヘッドユニット20を備えた部品移載装置101が装備され、このヘッドユニット20がX軸方向(コンベア3の搬送方向)およびY軸方向(水平面上でX軸と直交する方向)に移動するようになっている。
すなわち、上記基台2上には、Y軸方向に延びる一対の固定レール11と、Y軸サーボモータ12により回転駆動されるボールねじ軸13とが配設され、上記固定レール11上にヘッドユニット支持部材14が配置されて、この支持部材14に設けられたナット部分(図示せず)が上記ボールねじ軸13に螺合している。また、上記支持部材14には、X軸方向に延びるガイド部材15と、X軸サーボモータ16により駆動されるボールねじ軸17とが配設され、上記ガイド部材15にヘッドユニット20が移動可能に保持され、このヘッドユニット20に設けられたナット部分18が上記ボールねじ軸17に螺合している。そして、Y軸サーボモータ12の作動によりボールねじ軸13が回転して上記支持部材14がY軸方向に移動するとともに、X軸サーボモータ16の作動によりボールねじ軸17が回転して、ヘッドユニット20が支持部材14に対してX軸方向に移動するようになっている。
上記ヘッドユニット20には、部品を吸着するための複数のノズル部材21が具備されており、本実施形態では、図3に示すように8本のノズル部材21がX軸方向に整列した状態で配設されている。さらに、ヘッドユニット20には、上記各ノズル部材21をヘッドユニット本体22に対して昇降移動(Z軸方向の移動)させる昇降駆動機構、各ノズル部材21を中心軸(R軸)回りに回転させる回転駆動機構、各ノズル部材21に部品吸着用の負圧を供給する負圧供給系統等が具備されている。
上記昇降駆動機構は、各ノズル部材21を同時に上下動させる1個のZ軸サーボモータ23と、各ノズル部材21を個別に一定ストロークだけ昇降させる所定数(8個)のエアシリンダ24とを有しており、上記Z軸サーボモータ23とエアシリンダ24とを併用することにより各ノズル部材21を所定の上昇位置と下降位置とにわたって昇降させるように構成されている。また、回転駆動機構は、1個のR軸サーボモータ25(図6参照)を有し、このR軸サーボモータ25により例えばベルト伝動機構からなる動力伝達手段を介して各ノズル部材21を回転させるように構成されている。
上記ヘッドユニット20の構成をより具体的に説明すると、ヘッドユニット本体22には、図4に示すように、上記ノズル部材21およびエアシリンダ24等を保持するハウジング26がレール27を介して上下動可能に取り付けられているとともに、その上方にZ軸サーボモータ23が取り付けられ、このZ軸サーボモータ23の駆動によるボールねじ軸28の正逆回転に伴いハウジング26を上下動させるようになっている。
上記各ノズル部材21は、図5に示すように、中空のノズルシャフト21aと、これに取り付けられるノズルホルダ21bと、その下端に着脱自在に装着されるノズル21cとから構成され、このノズル部材21がノズルガイド29を介して上記ハウジング26に上下動および回転可能に取り付けられている。つまり、ハウジング26にノズルガイド29が回転可能に取り付けられ、このノズルガイド29に上記ノズルシャフト21aが上下動可能に嵌合されている。
ノズルシャフト21aには、その略中間部分にベアリング30が固定されるとともに、その下方部分には上記ノズルガイド29との間にスプリング31が装着されており、このスプリング31によりベアリング30を介してノズルシャフト21aが上方に付勢されるようになっている。
また、各ノズル部材21のノズルシャフト21aに対向する位置には、ハウジング26に下降端センサ32が取り付けられており、ノズルシャフト21aの下降に伴ってセンサ32が上記ベアリング30を検出することによってノズルシャフト21aが下降端位置に到達したことが検知されるようになっている。
上記ハウジング26の前面側(図5では左面側)におけるノズル部材21の配設箇所の上方には、上記各エアシリンダ24と、各エアシリンダ24に対するエア給排系統とが設けられており、上記各ノズル部材21のノズルシャフト21a上端がそれぞれ対応するエアシリンダ24の内部に挿入されている。上記エア給排系統は、後述するように、各エアシリンダ24に対するエアの給排を切り替えるエアシリンダ駆動用のソレノイドバルブ33を有しており、これらソレノイドバルブ33がエア供給手段48(図6参照)に接続されている。
各エアシリンダ24は、その内部にピストン34を備えるとともに、このピストン34の上方および下方に圧力室35,36を有し、これらの圧力室35,36がポート37,38を介してエア給排系統に接続されている。上記ピストン34の外周面には、不図示のゴム製のOリングが設けられており、ピストン34の外周面とエアシリンダ24本体の内周面との隙間が上記Oリングによってシールされるようになっている。また、上記圧力室35,36に送り込まれる圧縮空気には僅かなミスト状の潤滑油が混入しており、この潤滑油は、上記ピストン34外周のOリングとエアシリンダ24本体の内周面との間に介在してピストン34の摺動抵抗を低減させる役割を果たしている。そして、上側圧力室35にエアが供給されつつ下側圧力室36からエアが排出されるときにはピストン34が下降し、逆に下側圧力室36にエアが供給されつつ上側圧力室35からエアが排出されるときにはピストン34が上昇するようになっている。
エアシリンダ24に対するエア給排系統は、コンプレッサ等からなるエア供給手段48で発生したエアをエア供給路42および各ソレノイドバルブ33を介して各エアシリンダ24に供給するように構成されている。各ソレノイドバルブ33とエアシリンダ24との間には、エアシリンダ24の下側圧力室36に通じる下側圧力室用エア通路43と、上側圧力室35に通じる上側圧力室用エア通路44とが設けられており、各ソレノイドバルブ33は、下側圧力室用エア通路43をエア供給手段48に接続するとともに上側圧力室用エア通路44を図外のエア排気通路を介して大気に開放する上昇駆動状態と、上側圧力室用エア通路44をエア供給手段48に接続するとともに下側圧力室用エア通路43をエア排気通路を介して大気に開放する下降駆動状態とに切替可能となっている。
なお、図3中符号46は、プリント基板Pに設けられたフィデューシャルマークを認識するためのカメラであり、ヘッドユニット本体22の側部に取り付けられている。
また、上記エアシリンダ24の内部においてその上端部には、ピストン34の昇降ストロークよりも長い筒状のスリーブ39が固定的に設けられており、このスリーブ39がピストン34の上端部に挿入されている。そして、エアシリンダ24の上部にキャップ40が装着され、このキャップ40内に次述の負圧供給系統に接続される通路41が形成されるとともに、この通路41が上記スリーブ39に連通している。また、上記ヘッドユニット20には、各ノズル部材21のノズル21cに対してそれぞれ負圧を供給するための負圧供給系統としての真空発生器45が設けられ、これが上記ヘッドユニット本体22の上方に配置されている。これにより、表面実装機100の駆動時には、キャップ40の通路41、スリーブ39、ノズルシャフト21aおよびノズルホルダ21bを通じてノズル21cの先端に部品吸着用の負圧が供給されるようになっている。
また、ヘッドユニット20には、上記各エアシリンダ24の最終駆動時刻、すなわちエアシリンダ24が直近に駆動された時刻を記憶する駆動実績記憶手段47(図6参照)が設けられている。具体的に、この駆動実績記憶手段47は、エアシリンダ24が駆動されるごとにこのときの時刻を記憶することにより、エアシリンダ24の最終駆動時刻を順次更新しながら記憶するように構成されている。また、上記駆動実績記憶手段47は、上記ソレノイドバルブ33と電気的に接続され、このソレノイドバルブ33に切替操作信号が入力されるのを読み取ってそのときの時刻を順次記憶するように構成されている。なお、上記駆動実績記憶手段47をヘッドユニット20の外部に、例えばネットワーク等を介して集約的に設けてもよい。
次に、表面実装機100の制御系について図6を参照して説明する。本図に示すように、実装機本体1には、論理演算を実行する周知のCPU、そのCPUを制御する種々のプログラム等を予め記憶するROM、プログラム実行中等に種々のデータを一時的に記憶するRAM、各種データやソフトを記憶するHDD等から構成された制御手段50が設けられている。この制御手段50は、内蔵された記憶部51に予め記憶されている生産プログラムに従って一連の実装作業、つまり実装機本体1へのプリント基板Pの搬入から搬出までの間に実行される一連の作業を進めるべく、実装機本体1におけるコンベア3およびヘッドユニット20や、ヘッドユニット20における各ノズル部材21等の動作を統括的に制御するとともに、その作業に伴う各種演算処理等を行うものである。
例えば、上記制御手段50は、X軸およびY軸サーボモータ16,12の駆動を制御することにより上記ヘッドユニット20の水平移動動作を制御する一方、Z軸およびR軸サーボモータ23,25の駆動を制御するとともにソレノイドバルブ33の切替動作を制御して各ノズル部材21に対応するエアシリンダ24に適宜圧縮空気を送り込むことにより各ノズル部材21の昇降動作および回転動作を制御する。
特に、部品吸着時や部品実装時における各ノズル部材21の下降動作については、後述するように、ノズル部材21のXY方向の移動所要時間Tnとエアシリンダ24の非駆動時間tから求められるノズル部材21の駆動所要時間Tとを比較し、この比較結果に基づいて上記ノズル部材21の昇降駆動機構のうちエアシリンダ24を駆動源とする機構を以下に説明するように駆動制御することにより、部品吸着動作および部品実装動作ごとに適したタイミングでノズル部材21に下降動作を実行させるようになっている。
そして、以上のように構成された表面実装機100においては、例えば以下のようにして実装作業が行われる。
実装作業が開始されてプリント基板Pがコンベア3に沿って図1に示した実装作業位置に搬入されると、表面実装機100は、まず部品の吸着動作を開始する。この部品の吸着動作では、ヘッドユニット20のノズル部材21のうちの1つを特定のテープフィーダ5の部品取出し位置(目的位置)の上方に位置決めするために、ヘッドユニット20がX軸およびY軸サーボモータ16,12の駆動に応じて部品供給ユニット4上方に水平移動する。このとき、テープフィーダ5では、テープの繰出し動作が所定のタイミングで開始され、このテープに収容されている部品が上記部品取出し位置に送り出されるとともに、上記部品の収容部の上面を覆っていたカバーテープが剥がされる。これにより、上記ノズル部材21によってテープ内の部品を吸着して取り出すことが可能な状態になる。
そして、本実施形態では、上記ヘッドユニット20の部品供給ユニット4上方への水平移動に伴って、部品の吸着を行なうべきノズル部材21に対応するエアシリンダ24において所定のタイミングで上側圧力室35にエアが供給されつつ下側圧力室36からエアが排出されるとともに、真空発生器45で生成された負圧がノズル部材21内に供給される。これにより、ピストン34が下降させられてベアリング30を下方に押圧することにより、ピストン34とノズルシャフト21aとが一体に下降端位置まで変位させられて部品の吸着が行われる。また、このようなエアシリンダ24の作動に加えてZ軸サーボモータ23が作動させられることにより、下降端位置が調整される。
その後、上記エアシリンダ24へのエアの給排が切り換えられて下側圧力室36にエアが供給されつつ上側圧力室35からエアが排出されることによりピストン34が上昇させられるとともに、上記スプリング31の付勢力によりノズルシャフト21aがピストン34に追従して上昇端位置まで上昇させられる。
こうして各ノズル部材21毎に上述のような部品吸着動作が行われることによって、順次各ノズル部材21によって部品の吸着が行われる。
上記部品供給ユニット4からの部品の取出しが完了すると、ヘッドユニット20がX軸およびY軸方向に移動させられることによって、吸着部品がプリント基板Pの所定の装着位置(目的位置)上方に移動させられる。このときにも、上記部品吸着時と同様、ヘッドユニット20の水平移動に伴って、部品の装着を行なうべきノズル部材21に対応するエアシリンダ24において所定のタイミングで上側圧力室35にエアが供給されつつ下側圧力室36からエアが排出されることでノズル部材21が下降させられるとともに、ノズル部材21が下降端に達するタイミングでノズル部材21への負圧の供給が遮断され、これによって部品がプリント基板Pに装着される。この際、ノズル部材21の下降前、あるいは下降後に上記回転駆動機構のR軸サーボモータ25が駆動されることによりノズル部材21が回転させられ、これにより部品の回転方向の位置決めが行われる。
そして、全ての部品の装着が完了すると、プリント基板Pがコンベア3により搬出される。
ここで、上述のようなヘッドユニット20による部品の吸着動作に関し、より具体的な制御内容を説明する。なお、上記ヘッドユニット20による部品の装着動作も以下とほぼ同様の制御により行われる。本実施形態では、制御手段50は、上述したように、ノズル部材21が上記テープフィーダ5の部品取出し位置の上方に位置決めされた時点で、既に当該ノズル部材21の下降動作が開始されているようにエアシリンダ24を制御する。従って、例えばノズル部材21が部品取出し位置に位置決めされた後にエアシリンダ24により下降され始めるように制御される場合に比べて、上記ノズル部材21の部品取出し位置上方への位置決め完了から下降動作の完了までの所要時間を短縮することが可能である。
ただし、図7に示すように、ノズル部材21の駆動所要時間T、すなわち、ソレノイドバルブ33に切替操作信号が入力されてから実際にエアシリンダ24に圧縮空気が送られてピストン34が所定量下降されるまでの時間は、エアシリンダ24の非駆動時間t(エアシリンダ24の最終駆動時刻からの経過時間)に応じて変化することが一般に知られている。すなわち、エアシリンダ24では、上述したように、エアに混入した潤滑油をピストン34外周のOリングとエアシリンダ24本体の内周面との間に介在させてピストン34の摺動抵抗を低減させるようにしているが、エアシリンダ24の非駆動時間tが長いと、上記ピストン34外周のOリングが潤滑油を介してエアシリンダ24本体の内周面に貼り付く現象が発生してしまうため、その分だけエアシリンダ24の応答時間が長くなり、これに応じて上記駆動所要時間Tが長くなる。一方、エアシリンダ24の非駆動時間tが短い場合には、上記のようなピストン34の貼り付き現象が発生しにくいので、上記駆動所要時間Tは相対的に短くなる。従って、このようなノズル部材21の駆動所要時間Tの変化に合わせて上記ノズル部材21の下降開始タイミングを決定することが、このノズル部材21の待ち時間を抑制する上で必要である。
そこで、制御手段50は、ノズル部材21を駆動するエアシリンダ24の最終駆動時刻を対応する駆動実績記憶手段47から読み出し、当該時刻に基づいてそのエアシリンダ24の非駆動時間tを算出するとともに、この算出された非駆動時間tに応じたノズル部材21の駆動所要時間Tを、記憶部51に予め記憶された実測データに照らして求める。そして、このようにして求められたノズル部材21の駆動所要時間Tに基づいて、上記ノズル部材21の下降開始タイミングが決定される。具体的には、ノズル部材21の駆動所要時間Tが短いほど(つまり、エアシリンダ24の非駆動時間tが短いほど)ノズル部材21の下降開始タイミングを早めるように制御し、ノズル部材21の駆動所要時間Tが長いほど(つまり、エアシリンダ24の非駆動時間tが長いほど)ノズル部材21の下降開始タイミングを遅らせるように制御する。これにより、ノズル部材21の駆動所要時間Tの変化にかかわらず、ヘッドユニット20の水平移動中にノズル部材21の下降動作を実行させ、ノズル部材21の部品取出し位置上方への到達から下降動作完了までの待ち時間を短縮させることが可能になる。
また、上記記憶部51に記憶された実測データ、すなわち、上記エアシリンダ24の非駆動時間tからノズル部材21の駆動所要時間Tを求める際の基準となる実測データは、代表的なノズル部材21に対して予め測定された実測値に基づいて作成されている。具体的に、上記記憶部51には、図8に示すように、エアシリンダ24における複数の異なる非駆動時間t(α、β、γ、・・)と、これら各非駆動時間tに対応して測定されたノズル部材21の駆動所要時間Tの実測値(x,y,z,・・)とならなるテーブル状のデータが記憶されている。そして、制御手段50は、上記駆動実績記憶手段47に記憶されたエアシリンダ24の最終駆動時刻を基にそのエアシリンダ24の非駆動時間tを算出すると、この値と上記図8のテーブルデータとから、上記非駆動時間tに対応するノズル部材21の駆動所要時間Tを求める。この駆動所要時間Tの値は、図7からも導かれるとおり、エアシリンダ24の非駆動時間tが短いほど短く、非駆動時間tが長いほど長くなっている。なお、上記非駆動時間tが図8のテーブルデータに存在しない場合でも、補完法等によってこれに対応する駆動所要時間Tが求められる。
次に、以上のような制御手段50による部品吸着時の制御動作を、図9および図10に示すフローチャートに基づいて説明する。
図9は、部品吸着時の制御動作の内容を示すメインフローチャートである。この制御動作がスタートすると、制御手段50は、まず、内部の記憶部51に記憶された生産プログラムから、吸着すべき部品の位置や順番等の各種データを読み出す制御を実行する(ステップS1)。次いで、制御手段50は、ノズル部材21を水平移動(XY方向に移動)させる制御を開始する(ステップS3)。すなわち、X軸およびY軸サーボモータ16,12を駆動してヘッドユニット20を移動させ始めることにより、ノズル部材21を上記テープフィーダ5の部品取出し位置上方に位置決めする動作を開始する。
次いで、制御手段50は、対象となるノズル部材21の駆動所要時間Tを算出する制御を実行するとともに(ステップS5)、ヘッドユニット20のノズル部材21の現在位置と、吸着すべき部品が収容されたテープフィーダ5の部品取出し位置との位置関係等から、上記ノズル部材21が部品取出し位置の上方まで水平移動するのに要する時間(XY方向の移動所要時間)Tnを算出する制御を実行する(ステップS7)。
図10は、上記ステップS5において実行される駆動所要時間Tの算出制御の具体的内容を示すサブルーチンである。このサブルーチンがスタートすると、制御手段50は、上記ノズル部材21を駆動するエアシリンダ24の最終駆動時刻を、ヘッドユニット20に設けられた対応する駆動実績記憶手段47から読み出すとともに(ステップS51)、この最終駆動時刻と現在時刻との時間差から上記エアシリンダ24の非駆動時間tを算出する制御を実行する(ステップS53)。
そして、制御手段50は、上記ステップS53で求めた非駆動時間tと、記憶部51に記憶された図8のデータベースとから、上記非駆動時間tに対応するノズル部材21の駆動所要時間Tを算出する(ステップS55)。
以上のような手順でノズル部材21の駆動所要時間Tが求められると、制御手段50は、再び図9のメインフローチャートに戻って、「ノズル部材21の駆動所要時間T」−「ノズル部材21のXY方向の移動所要時間Tn」≧所定のマージン時間であるか否かを判定する(ステップS9)。すなわち、ノズル部材21が部品取出し位置の上方に位置決めされてからその下降動作が完了するまでの間の時間がマージン時間以上であるかどうかを判定する。なお、上記マージン時間は、ノズル部材21と基板2に既に実装された部品等との接触を防ぐ目的で設定されるものであり、各ユーザが自由に設定可能なようになっている。そして、制御手段50は、このステップにおいてYESと判定されたとき、すなわち、ノズル部材21が部品取出し位置の上方に到達してから所定のマージン時間経過後に上記ノズル部材21の下降動作が完了することが確認されたときに、上記ノズル部材21に対応するエアシリンダ24に駆動命令を出力する制御を実行する(ステップS11)。具体的には、ソレノイドバルブ33に操作信号を出力し、これに応じて圧縮空気が上側圧力室35に送り込まれるようにソレノイドバルブ33の切替動作を制御してエアシリンダ24のピストン34を駆動することにより、ノズル部材21に下降動作を開始させる。これにより、上記部品取出し位置に送出された部品にノズル部材21のノズル21cを接近させる(ステップS13)。そして、これに合わせてノズル21cの先端に負圧を供給することにより、このノズル21cに上記部品を吸着させる制御を実行する(ステップS15)。
このフローから分かるように、ノズル部材21の水平移動が開始した時点で、ノズル部材21の部品取出し位置の上方への移動所要時間Tnからノズル部材21の駆動所要時間Tを差し引いた値がマージン時間以上である場合には、直ちにエアシリンダ24に駆動命令が出力されるため、ノズル部材21の部品取出し位置上方への到達から下降動作完了までの待ち時間を短縮することが可能である。これに対し、例えばノズル部材21とテープフィーダ5との位置関係等の諸条件によっては、ノズル部材21の水平移動が開始した時点で、ノズル部材21の部品取出し位置の上方への移動所要時間Tnからノズル部材21の駆動所要時間Tを差し引いた値がマージン時間よりも小さい場合があり、このときには、ステップS9において上記差分(Tn−T)がマージン時間以上になるのを待ってから、エアシリンダ24に駆動命令が出力されることになる。ただし、この場合でも、上記のようにエアシリンダ24の非駆動時間tに応じて変化するノズル部材21の正確な駆動所要時間Tが分かっており、この駆動所要時間Tの変化に応じて上記ノズル部材21の下降開始タイミングを調整可能になっていることから、上記ノズル部材21の部品取出し位置上方への到達から下降動作完了までの待ち時間を短縮することが可能である。
本実施形態では、上記のように、エアシリンダ24の非駆動時間tに基づいてノズル部材21の駆動所要時間Tを求めるとともに、ノズル部材21を下降させるタイミングを、上記ノズル部材21の駆動所要時間Tに応じて変化させるように構成することによって、例えば長時間休止後の運転再開時のように、エアシリンダ24の非駆動時間tが長いことに起因してノズル部材21の駆動所要時間Tが相対的に長くなる場合に、その駆動所要時間Tの長い分を考慮した速めのタイミングでノズル部材21を下降させる信号を出力することができる一方、連続運転時のように、エアシリンダ24の非駆動時間tが短いことに起因してノズル部材21の駆動所要時間Tが相対的に短くなる場合に、その駆動所要時間Tの短い分を考慮した遅めのタイミングでノズル部材21を下降させる信号を出力することができる。従って、従来のように吸着ノズル(ノズル部材21)の下降開始タイミングを遅めのタイミングに定常的に設定する場合と異なり、ノズル部材21の駆動所要時間Tが長い場合でも、ノズル部材21を早めのタイミングで下降させることで、X軸およびY軸サーボモータ16,12によってノズル部材21が部品取出し位置の上方に到達してからエアシリンダ24による下降動作が完了するまでの間の待ち時間を短縮することができる。これにより、サイクルタイムを短縮することができるので、部品の移送効率を向上させることができる。また、上記のように、ノズル部材21を下降させるタイミングを上記ノズル部材21の駆動所要時間Tに応じて可変的に設定するように構成したので、ノズル部材21が下降動作を完了された状態で水平移動されることのないタイミングで上記ノズル部材21を下降させることができる。その結果、ノズル部材21が基板2等に接触して破損するのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、上記のように、ノズル部材21の駆動所要時間Tからノズル部材21が部品取出し位置の上方まで水平移動するのに要する移動所要時間Tnを差し引いた時間が所定のマージン時間以上になったことを起点としてノズル部材21を下降させるように制御手段50により制御することによって、ノズル部材21の駆動所要時間Tが移動所要時間Tnよりもマージン時間の分だけ長くなったときにノズル部材21を下降させることになるので、ノズル部材21が水平移動している最中に下降動作が完了されることがない。これにより、ノズル部材21が他の部材に接触して破損するのを確実に防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御手段50が、駆動実績記憶手段47から読み出されたエアシリンダ24の直近の駆動時刻である最終駆動時刻に基づいてエアシリンダ24の非駆動時間tを算出するように構成されていることによって、駆動実績記憶手段47から読み出したエアシリンダ24の最終駆動時刻と現在時刻との時間差から容易にかつ正確にエアシリンダ24の非駆動時間tを算出することができるので、この非駆動時間tに応じたノズル部材21の正確な駆動所要時間Tを容易に求めることができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御手段50が、エアシリンダ24の非駆動時間tとノズル部材21の駆動所要時間Tとの関係を特定するために予め測定された実測データに基づいてノズル部材21の駆動所要時間Tを求めるように構成されていることによって、より正確な駆動所要時間Tを求めることができるので、これに応じてノズル部材21を下降させるタイミングをより適正に設定することができる。
なお、上記実施形態では、ノズル部材21に設けられた駆動実績記憶手段47からエアシリンダ24の最終駆動時刻をその都度読み出し、この最終駆動時刻から算出された非駆動時間tに基づいてノズル部材21の駆動所要時間Tを求めるようにしたが、制御手段50の記憶部51に記憶される生産プログラムに、各ノズル部材21の使用計画等から予想される各時点でのエアシリンダ24の非駆動時間tおよびこれに基づいたノズル部材21の駆動所要時間Tを予め含ませるようにしてもよい。このように構成すれば、エアシリンダ24の最終駆動時刻を記憶する上記駆動実績記憶手段47を省略できるため、装置の低コスト化を図ることができる。
本発明の一実施形態による表面実装機の全体構成を示した平面図である。 図1に示した表面実装機の正面図である。 図1に示した表面実装機に搭載される部品移載装置のヘッドユニットの構成を示した正面図である。 図3に示したヘッドユニットの右側面図である。 図4に示したヘッドユニットのノズル部材および昇降駆動機構の要部構成を示した断面図である。 図1に示した表面実装機の制御系を示したブロック図である。 エアシリンダの非駆動時間とノズル部材の駆動所要時間との関係を説明するための図である。 図7に示した関係を特定するために測定された実測データの内容を示す図である。 図1に示した表面実装機におけるノズル部材の下降動作の一例を示したメインフローチャートである。 図9に示したメインフローチャートにおいて実行されるノズル部材の駆動所要時間算出制御の内容を示したサブルーチンである。
符号の説明
4 部品供給ユニット(部品供給部)
12 Y軸サーボモータ(水平駆動手段)
16 X軸サーボモータ(水平駆動手段)
21 ノズル部材(部品保持部材)
24 エアシリンダ(エア式アクチュエータ)
47 駆動実績記憶手段
50 制御手段
100 表面実装機
101 部品移載装置
P 基板

Claims (5)

  1. 部品を拾い上げて移送し所定位置に載置する部品移載装置であって、
    前記部品を保持可能な部品保持部材と、
    前記部品保持部材を略鉛直方向に昇降させるエア式アクチュエータと、
    前記部品保持部材を略水平方向に移動させる水平駆動手段と、
    前記部品保持部材を前記部品の移送元を経由して前記部品の移送先まで移動させるとともに少なくとも前記移送元および前記移送先において昇降させるように前記エア式アクチュエータおよび前記水平駆動手段を駆動制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記部品保持部材を下降させるべく前記エア式アクチュエータに駆動開始信号を出力してから前記部品保持部材が下降動作を完了するまでの所要時間である前記部品保持部材の駆動所要時間を、前記エア式アクチュエータの直近の駆動時刻からの経過時間である前記エア式アクチュエータの非駆動時間に基づいて求めるとともに、前記部品保持部材を下降させるタイミングを、前記部品保持部材の駆動所要時間に応じて可変的に設定することを特徴とする部品移載装置。
  2. 前記制御手段は、前記移送元および前記移送先のいずれかを目的位置として前記部品保持部材を移動させる際に、前記部品保持部材の駆動所要時間から前記部品保持部材が前記水平駆動手段によって前記目的位置の上方に到達するのに要する時間である前記部品保持部材の移動所要時間を差し引いた時間が所定時間以上になったことを起点として前記部品保持部材を下降させることを特徴とする請求項1に記載の部品移載装置。
  3. 前記エア式アクチュエータの直近の駆動時刻である最終駆動時刻を記憶する駆動実績記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記駆動実績記憶手段から読み出された最終駆動時刻に基づいて前記エア式アクチュエータの非駆動時間を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の部品移載装置。
  4. 前記制御手段は、前記エア式アクチュエータの非駆動時間と前記部品保持部材の駆動所要時間との関係を特定するために予め測定された実測データに基づいて前記部品保持部材の駆動所要時間を求めることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の部品移載装置。
  5. 部品供給部において供給される部品を拾い上げて移送し、実装作業位置に位置決めされた基板に実装する表面実装機であって、
    前記部品供給部から前記基板に前記部品を移送する手段として、請求項1〜4のいずれか一項に記載の部品移載装置を備えていることを特徴とする表面実装機。
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