JP2008021379A - オーディオ再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
アナログレコードプレーヤと同様の操作により特殊再生を行うことができると共に、ジョグダイヤルの回転操作に対する制動力を容易に調節することができるオーディオ再生装置を提供する。
【解決手段】
記憶部に記憶されたオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を指示する読出指示部は、回転軸と、回転軸を軸として回転する操作円盤部と、操作円盤部を載置する円盤部と、切欠部が形成された保持部と、切欠部を回転軸に挿入した保持部を押圧することにより操作円盤部に付加する制動力を調節する調節部とを備える。
【選択図】 図1
アナログレコードプレーヤと同様の操作により特殊再生を行うことができると共に、ジョグダイヤルの回転操作に対する制動力を容易に調節することができるオーディオ再生装置を提供する。
【解決手段】
記憶部に記憶されたオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を指示する読出指示部は、回転軸と、回転軸を軸として回転する操作円盤部と、操作円盤部を載置する円盤部と、切欠部が形成された保持部と、切欠部を回転軸に挿入した保持部を押圧することにより操作円盤部に付加する制動力を調節する調節部とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、記録媒体から読み取ったオーディオデータを記憶し、記憶したオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を指示する操作円盤部を備えたオーディオ再生装置に関する。
オーディオ再生装置を操作してオーディオデータを再生するDJ(Disc Jockey)は、アナログレコード又はCD(Compact Disc)等の記録媒体に記録されたオーディオデータを再生している最中に、擦れ音のような効果音を発生させるスクラッチ再生と呼ばれる特殊再生を行うことがある。DJは、アナログレコードプレーヤを用いてスクラッチ再生を行う場合、アナログレコードを素早く正方向又は逆方向に回すことにより擦れ音を発生させる。また、このアナログレコードプレーヤによるスクラッチ再生と同様の特殊再生を行うことが可能なDJ用CDプレーヤがある。
DJ用CDプレーヤは、ジョグダイヤルとメモリを備え、CDから再生したオーディオデータをメモリに記憶し、ジョグダイヤルを正方向又は逆方向に回転することにより、メモリに記憶されたオーディオデータの読み出し速度と読み出し順序を制御し、アナログレコードによる擦れ音と同等の効果音を発生させる。このように、DJは、CDに記録されたオーディオデータを再生しているとき、ジョグダイヤルをアナログレコードと同じように回転操作することにより、アナログレコードと同様のスクラッチ再生等の特殊再生を行うことができる。(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)
アナログレコードを回転操作してスクラッチ再生等の特殊再生を行うことができるアナログレコードプレーヤでは、アナログレコードがターンテーブル上で滑りやすくするために、ターンテーブル上にスリップマットが置かれている。DJは、アナログレコードを回転操作しやすくするために、このスリップマットの材質や厚さを変えて、スリップマットのアナログレコードの回転操作による回転に対する制動力(摩擦力)を調節していた。
特許文献1に開示されているようなDJ用CDプレーヤでは、ジョグダイヤルを回転操作するとき、ジョグダイヤルの回転に対して一定の制動力を付加するのみであり、DJは、ジョグダイヤルを回転操作しやすい制動力に調節することができない。また、特許文献2に開示されているようなDJ用CDプレーヤでは、ジョグダイヤルを回転しやすくするためのシート部材(スリップマットに相当する)を備えた構成をしている。このような構成であっても、ジョグダイヤルの回転に対して一定の制動力を付加するのみであり、ジョグダイヤルを回転操作しやすい制動力に調節することができない。このため、DJは、アナログレコードを用いて特殊再生を行う場合と同様の回転操作の感覚(アナログレコードを手で回転させる力加減)で、ジョグダイヤルを回転操作することができないという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、アナログレコードプレーヤと同様の操作により特殊再生を行うことができると共に、ジョグダイヤルの回転操作に対する制動力を容易に調節することができるオーディオ再生装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、記録媒体に記録されたオーディオデータを再生する再生部と、前記再生部が再生したオーディオデータを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されたオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を指示する読出指示部とを備えたオーディオ再生装置において、前記読出指示部は、回転軸と、前記回転軸を軸として回転する操作円盤部と、前記操作円盤部を載置する円盤部と、切欠部が形成された保持部と、前記切欠部を前記回転軸に挿入した前記保持部を押圧することにより前記操作円盤部に付加する制動力を調節する調節部とを備えることを特徴とする。
また、本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のオーディオ再生装置において、前記円盤部を回転駆動する駆動部と、前記操作円盤部の回転速度及び回転方向を検出して制御信号を発生する検出部と、前記制御信号により前記記憶部に記憶されたオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、アナログレコードプレーヤと同様の操作により特殊再生を行うことができると共に、ジョグダイヤルの回転操作に対する制動力を容易に調節することができるオーディオ再生装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例であるオーディオ再生装置の構成を示すブロック図である。図1において、1は本実施例のオーディオ再生装置、2は再生部、3は信号処理部、4はメモリ制御部、5は記憶部、6はDAC(Digital to Analog Converter)、7は増幅部、8は出力部、9は操作部、10は制御部を示す。本発明の一実施例であるオーディオ再生装置は、CDやHD(Hard Disk)等の記録媒体に記録されたデジタルオーディオデータを再生する装置であり、操作部9に読出指示部としてのジョグダイヤルを備える。
図1は、本発明の一実施例であるオーディオ再生装置の構成を示すブロック図である。図1において、1は本実施例のオーディオ再生装置、2は再生部、3は信号処理部、4はメモリ制御部、5は記憶部、6はDAC(Digital to Analog Converter)、7は増幅部、8は出力部、9は操作部、10は制御部を示す。本発明の一実施例であるオーディオ再生装置は、CDやHD(Hard Disk)等の記録媒体に記録されたデジタルオーディオデータを再生する装置であり、操作部9に読出指示部としてのジョグダイヤルを備える。
再生部2は、CDやHDに記録されたデジタルオーディオデータを再生する。再生されたデジタルオーディオデータは、信号処理部3に入力される。信号処理部3は、入力されたデジタルオーディオデータにデコード等を信号処理を施し、信号処理を施したデジタルオーディオデータをメモリ制御部4に入力する。
メモリ制御部4は、入力されたデジタルオーディオデータを記憶部5に記憶する制御、および、記憶部5に記憶したデジタルオーディオデータを読み出す制御をする。記憶部5は、メモリ制御部4から入力されたデジタルオーディオデータを記憶する。記憶部5により記憶されたデジタルオーディオデータは、メモリ制御部4の制御により読み出されDAC6に入力される。DAC6は、デジタルオーディオデータをアナログオーディオ信号に変換し増幅部7に入力する。DAC6により変換されたアナログオーディオ信号は、増幅部7により増幅され出力部8を介してスピーカ等から出力される。操作部9は、ジョグダイヤル、再生ボタン、再生停止ボタン等を備える。制御部10は、オーディオ再生装置1を統括的に制御する。
図2は、操作部9に備えられたジョグダイヤルの側断面を示す図である。図2において、21はパネル、22はモータ、23は回転軸、24はプーリ、25はプーリ部、26はベルト、27は円盤部、28はプーリ部、29はスリップマット、30は操作円盤部、31は保持部、32は回転軸、33は第2光センサ部、34はスケール保持部、35はスケール部、36は第1光センサ部、37はスケール保持部、38はスケール部、39はワッシャー、40はネジ、41は軸受け、42はEリング、43は軸受け、44は軸受けを示す。操作円盤部30は、直径10cm〜30cmのアナログレコードと同等の大きさであり、オーディオ再生装置1の上面に取り付けられている。
モータ22は、オーディオ再生装置1のパネル21にネジ40により取り付けられている。パネル21は、軸受け41をインサート成形、すなわち一体成形(以下同じ)により形成している。モータ22の回転軸23には、プーリ24が取り付けられている。モータ22の回転軸23に取り付けられたプーリ24のプーリ部25と円盤部27のプーリ部28にベルト26が掛けられている。
円盤部27の回転状態を検出するためのスケール部38は、円盤部27の裏面に取り付けられたスケール保持部37にネジ40により固定されている。第1光センサ部36は、パネル21にネジ40により固定されている。また、スケール保持部37は、軸受け43と一体成形により形成されている。スケール保持部37は、パネル21の軸受け41に挿入され、Eリング42により保持されている。円盤部27の裏面には、上述したプーリ部28が環状に設けられている。
操作円盤部30の保持シャフトである回転軸32には、軸受け44が一体成形により形成されている。回転軸32は、パネル21の軸受け41にワッシャー39を介して挿入され保持されている。
操作円盤部30の回転状態を検出するためのスケール部35は、スケール保持部34にネジ40により固定されている。スケール保持部34は、ワッシャー39を介して回転軸32に挿入されている。第2光センサ部33は、パネル21にネジ40により固定されている。スリップマット29は、円盤部27の上面に載置されている。このスリップマット29は、摩擦係数が小さく、静電気が発生しにくいプラスチックまたはプラスチック繊維からなる。操作円盤部30は、スリップマット29の上面に載置されている。
保持部31は、操作円盤部30の上面に載置され、回転軸32に設けられた孔(図示せず)と嵌合するとともに、保持部31に設けられた凸部(図示せず)と操作円盤部30に設けられた凹部(図示せず)が嵌合する。したがって、操作円盤部30が回転すると、保持部31を介して回転軸32およびスケール保持部34に取り付けられたスケール部35も回転するため、操作円盤部30とスケール部35は一体的に回転する。
図3は、第2光センサ部33及びスケール部35を説明する図である。図3(a)は、スケール部35の上面を示す図であり、図3(b)は、図3(a)の点線円内の部分を拡大した図である。
図3(a)に示すように、スケール部35の外周部には、等間隔に長方形状のスリット部35aが設けられている。スケール部35の材質が金属の場合、スリット部35aは、長方形状の開口部にする。しかし、開口部の形状は、長方形に限られるものではなく、任意の形状でよい。また、スケール部35として材質が透明又は半透明のプラスチックなどが用いられている場合は、スリット部35aを印刷によって形成する。この場合、スリット部35aの印刷塗料にカーボンを含ませると、第2光センサ部33によるスリット部35aを検出する精度が向上する。また、スケール部38は、スケール部35と同様にその外周部に等間隔に長方形状のスリット部が設けられている。
図3(a)に示すように、スケール部35の外周部には、等間隔に長方形状のスリット部35aが設けられている。スケール部35の材質が金属の場合、スリット部35aは、長方形状の開口部にする。しかし、開口部の形状は、長方形に限られるものではなく、任意の形状でよい。また、スケール部35として材質が透明又は半透明のプラスチックなどが用いられている場合は、スリット部35aを印刷によって形成する。この場合、スリット部35aの印刷塗料にカーボンを含ませると、第2光センサ部33によるスリット部35aを検出する精度が向上する。また、スケール部38は、スケール部35と同様にその外周部に等間隔に長方形状のスリット部が設けられている。
第2光センサ部33は、図3(b)に示すように、操作円盤部30と一体的に回転するスケール部35の回転方向を検出するために、2つの光センサ33a及び33bから構成され、スリット部35aを検出できるようにパネル21の裏面に固定されている。また、第1光センサ部36は、第2光センサ部33と同様に2つの光センサから構成され、スリット部を検出できるようにパネル21の上面に固定されている。
第1光センサ部36は、スケール部38のスリット部を検出し、円盤部27の回転状態(回転角度及び回転方向)に応じた第1パルス信号を発生し、制御部10に入力する。また、第2光センサ部33は、スケール部35のスリット部35aを検出し、操作円盤部30の回転状態に応じた第2パルス信号を発生し制御部10に入力する。
制御部10は、第1光センサ部36から入力された第1パルス信号から、円盤部27の回転速度を予め定められた速度に保つようにモータ22を制御する。また、制御部10は、第2光センサ部33から入力される第2パルス信号に応じて、記憶部5に記憶されたデジタルオーディオデータの読み出す速度及び方向を判別しメモリ制御部4を制御する。
本実施例のオーディオ再生装置1は、記録媒体に記録されたオーディオデータを再生する場合、モータ22は、予め定められた速度(例えば、アナログレコードプレーヤの再生時におけるターンテーブルの角速度)で回転する。モータ22の駆動力は、プーリ部25とプーリ部28にかけられているベルト26に伝達されて円盤部27が回転することにより、スリップマット29、操作円盤部30、スケール部35及びスケール部38は、円盤部27と同じ速度で回転する。ここで、操作円盤部30は、円盤部27の回転に追従できるように表面積を大きくし、材質、厚みを調節することにより、載置されているスリップマット29が小さい摩擦係数であっても、円盤部27と同じ回転速度で回転を開始するように、自重と慣性モーメントとを小さくなるように設計されている。モータ22の回転方向は、アナログレコードプレーヤのターンテーブルの回転方向(右回り)と同じ方向である。このため、本実施例のオーディオ再生装置1は、アナログレコードを用いて特殊再生を行う操作と同様の操作をすることができる。
本実施例のオーディオ再生装置1において、DJが予め定められた速度で回転している操作円盤部30を停止する操作を行うときの再生動作について説明する。
DJは、予め定められた速度で回転している操作円盤部30に手を乗せ、徐々に操作円盤部30の回転速度を低くする。このとき、円盤部27は、スリップマット29の摩擦係数が小さいため、操作円盤部30の回転速度に影響されることなく、予め定められた回転速度で回転する。操作円盤部30の回転速度が変化すると、第2光センサ部33から一定時間に発生する第2パルス信号のパルス数は、操作円盤部30の回転速度に応じて変化する。制御部10は、第2光センサ部33から一定時間に入力された第2パルス信号のパルス数から操作円盤部30の回転速度を判別する。制御部10は、判別した回転速度に応じてメモリ制御部4を制御する。メモリ制御部4は、記憶部5からデジタルオーディオデータを読み出す速度を低くする制御をする。
操作円盤部30の回転が停止したとき、第2光センサ部33は、制御部10に第2パルス信号を入力しない。制御部10は、第2光センサ部33から第2パルス信号の入力がない場合、メモリ制御部4に記憶部5からデジタルオーディオデータの読み出しを停止する制御をする。
DJが操作円盤部30から手を離し操作が終了すると、操作円盤部30は、円盤部27が予め定められた速度で回転しているので、直ちに、予め定められた速度で回転を再開する。操作円盤部30が予め定められた速度で回転を再開すると、制御部10は、メモリ制御部4に通常再生時の読み出し速度で記憶部5からデジタルオーディオデータを読み出す制御をする。
また、DJは、予め定められた速度で回転している操作円盤部30を手で予め定められた速度より速く回転させて、徐々に操作円盤部30の回転速度を高くする場合、制御部10は、第2光センサ部33から一定時間に入力された第2パルス信号のパルス数に応じて、メモリ制御部4に記憶部5から読み出すデジタルオーディオデータの速度を高くする制御をする。
本実施例のオーディオ再生装置1において、DJが操作円盤部30を定められた速度で回転している方向と逆方向に回転させるときの再生動作について説明する。
DJは、手で予め定められた速度で回転している操作円盤部30を逆方向(左回り)に回転させる。このとき、円盤部27は、スリップマット29の摩擦係数が小さいため、操作円盤部30の回転速度及び方向に影響されることなく、予め定められた速度で回転することができる。第2光センサ部33は、2つの光センサ33a及び33bを備えているため、操作円盤部30の回転方向が変化すると、この2つの光センサ33a及び33bから発生する第2パルス信号の位相差は、操作円盤部30の回転方向に応じて変化する。制御部10は、この2つの光センサ33a及び33bから入力された第2パルス信号の位相差から操作円盤部30の回転方向を判別する。また、上述したように、制御部10は、第2光センサ部33から一定時間に入力された第2パルス信号のパルス数から操作円盤部30の回転速度を判別する。制御部10は、判別した回転速度及び回転方向に応じて、メモリ制御部4を制御する。メモリ制御部4は、記憶部5からデジタルオーディオデータを読み出す速度及び順序を制御する。
DJが操作円盤部30から手を離し操作が終了すると、操作円盤部30は、円盤部27が予め定められた速度で回転しているので、直ちに、予め定められた速度及び回転方向の回転を再開する。操作円盤部30が予め定められた速度及び回転方向で回転を再開すると、制御部10は、メモリ制御部4に通常再生時の読み出し速度で記憶部5からデジタルオーディオデータを読み出す制御をする。
図4は、第2光センサ部が操作円盤部30の回転方向を判別する方法を説明する図である。図3(b)に示すように、スケール部35のスリット部35aを検出する第2光センサ部33が備える光センサ33a及び光センサ33bが、スリット部35aを検出したとき、ONを示す第2パルス信号を出力し、スリット部35a位置にないとき、OFFを示す第2パルス信号を出力する。光センサ33a及び光センサ33bは、それぞれ出力される第2パルス信号の組み合わせとして、次の4通りの出力パターンが発生する。
#1:33a‐ON、33b‐OFF
#2:33a‐ON、33b‐ON
#3:33a‐OFF、33b‐ON
#4:33a‐OFF、33b‐OFF
#1:33a‐ON、33b‐OFF
#2:33a‐ON、33b‐ON
#3:33a‐OFF、33b‐ON
#4:33a‐OFF、33b‐OFF
ここで、光センサ33aは、光センサ33bに対して、(nピッチ+1/4ピッチ)だけ正方向に進んだ位置にセットされている場合、操作円盤部30が正方向に回転した場合は、図4(a)に示すように、
#4→#1→#2→#3→#4→#1→・・・
の順番で上述した出力パターンが発生する。
#4→#1→#2→#3→#4→#1→・・・
の順番で上述した出力パターンが発生する。
一方、操作円盤部30が逆方向に回転した場合は、図4(b)に示すように、
#1→#4→#3→#2→#1→#4→・・・
の順番で上述した出力パターンが発生する。制御部10は、上記の出力パターンの発生順序の違いを検出し、操作円盤部30の回転方向を判別することができる。同様に、円盤部27の回転方向の判別についても、第1光センサ部36が備える2つの光センサ36から、それぞれ出力される第1パルス信号の出力パターンから、制御部12が円盤部27の回転方向の判別を判別することができる。
#1→#4→#3→#2→#1→#4→・・・
の順番で上述した出力パターンが発生する。制御部10は、上記の出力パターンの発生順序の違いを検出し、操作円盤部30の回転方向を判別することができる。同様に、円盤部27の回転方向の判別についても、第1光センサ部36が備える2つの光センサ36から、それぞれ出力される第1パルス信号の出力パターンから、制御部12が円盤部27の回転方向の判別を判別することができる。
本実施例のオーディオ再生装置1を用いて、スクラッチ再生を行う場合、DJは、手で操作円盤部30を素早く正方向又は逆方向に回転させる操作を繰り返す。制御部10は、第2光センサ部33から入力される第2パルス信号から、操作円盤部30の回転速度及び回転方向を判別する。制御部10は、判別した回転速度及び回転方向に応じてメモリ制御部4を制御する。
メモリ制御部4は、記憶部5に記憶されたデジタルオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序(オーディオデータを昇順アドレスで読み出す、または、降順で読み出す)を制御する。記憶部5から読み出されたデジタルオーディオデータは、DAC6によりアナログオーディオ信号に変換され、増幅部7により増幅されて出力部8を介してスピーカから擦れ音のような効果音として出力される。
次に、本実施例のオーディオ再生装置1において、操作円盤部30の回転操作に対する制動力の調節について説明する。
図5は、保持部31の構成を示す図である。図5(a)は保持部31の上面図であり、図5(b)は保持部31の側断図である。図5(a)に示すように、保持部31には、切欠部31aが形成されている。この切欠部31aは、保持部31を回転軸32に挿入するために形成されている。また、切欠部31aは、図5(b)に示すように、保持部31の上面から下面の方向に切欠の幅が狭くなるように形成されている。この切欠部31aにより、保持部31には、切欠部31aに傾斜部31bが形成されている。また、図5(a)および図5(b)に示すように保持部31の下面には、2つの凸部31cが設けられている。
図6は、回転軸32の構成を示す図である。回転軸32の先端は、調節部32aに設けられたネジにより結合可能な構成をしている。また、回転軸32の先端は窪んでいるため、調節部32aがネジにより回転軸32と結合すると、保持部31を挿入するための挿入孔32bが形成される。操作円盤部30には、保持部31が回転軸32の挿入孔32bに挿入されたとき、保持部31に設けられた凸部31cと嵌合する凹部30aが設けられている。
図7は、保持部31を回転軸32に挿入する状態を示す図である。図示する矢印の方向へ保持部31の切欠部31aを回転軸32に形成された挿入孔32bに挿入すると、保持部31は、回転軸32と当接するとともに、保持部31の凸部31cが操作円盤部30の凹部30aと嵌合する。保持部31は、凸部31cと凹部30aが嵌合することにより、操作円盤部30を保持する。
図8は、操作円盤部30の回転操作に対する制動力の調節を説明する図である。回転軸32と調節部32aは、ネジにより結合可能な構成となっているため、調節部32aを回転させることにより、操作円盤部30の回転操作に対する制動力の調節をすることができる。例えば、調節部32aを時計方向に回転させると、調節部32aは保持部31を押圧する力が強くなり、保持部31は傾斜部31bに沿って図8に示すY方向に移動する。
調節部32aを反時計方向に回転させると、調節部32aは保持部31を押圧する力が弱くなり、保持部31は傾斜部31bに沿って図8に示すX方向に移動する。調節部32aのネジのピッチが0.4mmである場合、調節部32aが1回転すると、X方向またはY方向に0.4mm移動する。
本実施例のオーディオ再生装置1は、保持部31に形成された切欠部31aを回転軸32に挿入して操作円盤部30を保持する構成であるため、容易に保持部31を取り付けおよび取り外しをすることができる。このため、簡単にスリップマット29の交換を行うことができる。また、本実施例のオーディオ再生装置1は、調節部32aを回転させることにより、回転軸32に挿入された保持部31が操作円盤部30を押圧する力を調節することができる。このように、保持部31による操作円盤部30を押圧する力を調節することにより、操作円盤部30とスリップマット29の間に生じる摩擦力が変化するため、操作円盤部30を回転操作しやすい制動力になるように調節することができる。
本実施例のオーディオ再生装置1において、スリップマット29や操作円盤部30の厚さが不均一である場合、スリップマット29を交換した場合や操作円盤部30が透明なものであるときに操作円盤部30とスリップマット29の間に図形などがデザインされたシートを追加する場合等により、操作円盤部30とスリップマット29の間に生じる摩擦力が変化することがある。このような場合、DJは、調節部32aを回転させることにより、操作円盤部30とスリップマット29の間に生じる摩擦力を調節することができる。
1…オーディオ再生装置、2…再生部、3…信号処理部、4…メモリ制御部、5…記憶部、6…DAC、7…増幅部、8…出力部、9…操作部、10…制御部、21…パネル、22…モータ、23…回転軸、24…プーリ、25…プーリ部、26…ベルト、27…円盤部、28…プーリ部、29…スリップマット、30…操作円盤部、31…保持部、32…回転軸、33…第2光センサ部、34…スケール保持部、35…スケール部、36…第1光センサ部、37…スケール保持部、38…スケール部、39…ワッシャー、40…ネジ、41…軸受け、42…Eリング、43…軸受け、44…軸受け
Claims (2)
- 記録媒体に記録されたオーディオデータを再生する再生部と、
前記再生部が再生したオーディオデータを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されたオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を指示する読出指示部とを備えたオーディオ再生装置において、
前記読出指示部は、
回転軸と、
前記回転軸を軸として回転する操作円盤部と、
前記操作円盤部を載置する円盤部と、
切欠部が形成された保持部と、
前記切欠部を前記回転軸に挿入した前記保持部を押圧することにより前記操作円盤部に付加する制動力を調節する調節部とを備えることを特徴とするオーディオ再生装置。 - 請求項1に記載のオーディオ再生装置において、
前記円盤部を回転駆動する駆動部と、前記操作円盤部の回転速度及び回転方向を検出して制御信号を発生する検出部と、前記制御信号により前記記憶部に記憶されたオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を制御する制御部とを備えることを特徴とするオーディオ再生装置。
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WO2022168282A1 (ja) * | 2021-02-05 | 2022-08-11 | AlphaTheta株式会社 | 回転操作子及び操作装置 |
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2006
- 2006-07-14 JP JP2006193519A patent/JP2008021379A/ja active Pending
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