JP2005190633A - 光ディスク再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
CD等の光ディスクの特殊再生をする場合、アナログレコードの特殊再生を行う場合と同様の操作により特殊再生を行うことができる光ディスク再生装置を提供する。
【解決手段】
操作部は、回転可能に設けられた操作円盤部と、操作円盤部を載置する載置部と、操作円盤部の回転速度及び回転方向を検出し第1の制御信号を出力する第1の検出部と、操作円盤部の外周部が押圧されたことを検出し第2の制御信号を出力する複数の第2の検出部とを備え、第1の制御信号及び第2の制御信号が入力されると第1の制御信号に基づいて記憶部に記憶されたオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を制御し、第1の制御信号のみが入力されると第1の制御信号に基づいて記憶部に記憶されたオーディオデータの読み出し速度のみを制御する制御部とを備える。
【選択図】 図2
CD等の光ディスクの特殊再生をする場合、アナログレコードの特殊再生を行う場合と同様の操作により特殊再生を行うことができる光ディスク再生装置を提供する。
【解決手段】
操作部は、回転可能に設けられた操作円盤部と、操作円盤部を載置する載置部と、操作円盤部の回転速度及び回転方向を検出し第1の制御信号を出力する第1の検出部と、操作円盤部の外周部が押圧されたことを検出し第2の制御信号を出力する複数の第2の検出部とを備え、第1の制御信号及び第2の制御信号が入力されると第1の制御信号に基づいて記憶部に記憶されたオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を制御し、第1の制御信号のみが入力されると第1の制御信号に基づいて記憶部に記憶されたオーディオデータの読み出し速度のみを制御する制御部とを備える。
【選択図】 図2
Description
本発明は、光ディスクから読み取ったオーディオデータを記憶部に記憶し、記憶部に記憶したオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を指示する操作円盤部を備えた光ディスク再生装置に関する。
光ディスク再生装置を操作してオーディオデータを再生するディスクジョッキー(DJ、Disc Jockey)は、アナログレコード又はコンパクトディスク(CD、Compact Disc)等の光ディスクに記録されたオーディオデータを再生している最中に、擦れ音のような効果音を発生させるスクラッチ再生と呼ばれる特殊再生を行うことがある。DJは、アナログレコードプレーヤを用いてスクラッチ再生を行う場合、再生中のアナログレコードを素早く通常の回転方向である時計回り方向又はその反対方向である反時計回り方向に強制的に手動で回すことにより擦れ音を発生させる。また、このアナログレコードプレーヤによるスクラッチ再生と同様のスクラッチ再生を行うことが可能なDJ用CDプレーヤがある。このDJ用CDプレーヤは、ジョグダイヤルと記憶部(メモリ)を備え、CDから再生したオーディオデータをメモリに記憶し、ジョグダイヤルを時計回り方向又は反時計回り方向に回転することにより、メモリに記憶されたオーディオデータの読み出し速度と読み出し順序を制御し、アナログレコードによる擦れ音と同等の効果音を発生させる。このように、DJは、CDに記録されたオーディオデータをDJ用CDプレーヤにより再生しているとき、ジョグダイヤルをアナログレコードと同じように回転操作して、アナログレコードと同様のスクラッチ再生を行うことができる(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載されているようなDJ用CDプレーヤは、ジョグダイヤルが操作されない場合、CDに記録されたオーディオデータを標準速度で再生(以下、通常再生という。)する。ジョグダイヤルが回転操作された場合、CDプレーヤは、ジョグダイヤルの回転速度及び回転方向を検出し、検出した回転速度及び回転方向に応じて、CDから再生しメモリに記憶したオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を変えるスクラッチ再生を行う。
特許文献1に記載されているDJ用CDプレーヤにおいて、DJがジョグダイヤルを回転操作してジョグダイヤルから手を離した場合、ジョグダイヤルの回転が、慣性により直ぐに停止しないことがある。スクラッチ再生を行う場合、DJは、時計回り方向又は反時計回り方向にジョグダイヤルを素早く回転させるので、スクラッチ再生を終了し通常再生に戻るためにジョグダイヤルから手を離したとき、ジョグダイヤルは、慣性により回転が停止するまでに時間を要するため、DJが意図したタイミングでスクラッチ再生から通常再生に戻ることができない。したがって、ジョグダイヤルを備えたCDプレーヤでは、アナログレコードと同様にジョグダイヤルを回転操作しても、アナログレコードのスクラッチ再生による効果音と同等の効果音を発生させることができないという課題があった。
また、DJは、アナログレコードプレーヤによりアナログレコードを再生しているとき、アナログレコードを予め定められた回転数より速く回転させたり、遅く回転させるピッチベンドと呼ばれる操作を行う場合がある。DJは、ピッチベンドの操作を行うことにより、オーディオデータの再生速度を変化させて、他のアナログレコードプレーヤから再生されているオーディオデータの再生速度に合わせることができる。そして、再生速度が一致したとき、他のアナログレコードプレーヤから再生されているオーディオデータから、再生速度を合わせたオーディオデータに切り替えることにより、違和感なく2つのオーディオデータを切り替えることができる。特許文献1に記載されているDJ用CDプレーヤは、ジョグダイヤルの操作の機能(スクラッチ機能、ピッチベンド機能など)を選択する選択ボタンを備えている。DJは、この選択ボタンを操作することにより、ジョグダイヤルの操作機能をスクラッチ機能からピッチベンド機能に切り替えていた。しかし、アナログレコードプレーヤによる操作に慣れたDJにとっては、この選択ボタンを用いてジョグダイヤルの操作機能の選択を行う操作がアナログレコードプレーヤの操作と異なるため、DJ用CDプレーヤの操作に違和感があるという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、アナログレコードのスクラッチ再生やピッチベンド再生を行う場合と同様の操作により光ディスクのスクラッチ再生やピッチベンド再生を行うことができる光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本願の請求項1記載の発明は、光ディスクに記録されたオーディオデータを読み取る読取部と、前記読取部が読み取ったオーディオデータを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されたオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を指示する操作部とを備えた光ディスク再生装置において、前記操作部は、回転可能に設けられた操作円盤部と、前記操作円盤部を載置する載置部と、前記操作円盤部の回転速度及び回転方向を検出し第1の制御信号を出力する第1の検出部と、前記操作円盤部の外周部が押圧されたことを検出し第2の制御信号を出力する複数の第2の検出部とを備え、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号が入力されると前記第1の制御信号に基づいて前記記憶部に記憶されたオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を制御し、前記第1の制御信号のみが入力されると前記第1の制御信号に基づいて前記記憶部に記憶されたオーディオデータの読み出し速度のみを制御する制御部とを備えることを特徴とする。
また、本願の請求項2記載の発明は、請求項1に記載の光ディスク再生装置において、前記制御部は、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号の入力の後、前記第2の制御信号の入力が停止し前記第1の制御信号のみ入力すると、前記記憶部に記憶されたオーディオデータを予め定められた読み出し速度及び読み出し順序で読み出す制御をすることを特徴とする。
また、本願の請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の光ディスク再生装置において、前記第2の検出部は、前記操作円盤部の下部に位置し、同一円周上に備えられていることを特徴とする。
また、本願の請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の光ディスク再生装置において、前記載置部と前記操作円盤部の間に、前記操作円盤部と略同一形状のマット部を備えることを特徴とする。
本発明の光ディスク再生装置によれば、ジョグダイヤルを用いてスクラッチ再生を行う場合、スクラッチ再生終了後、直ちに、通常再生を再開することができる。また、本発明の光ディスク再生装置によれば、機能切り替えの選択ボタンを必要とせずにジョグダイヤルを用いてピッチベンド操作をすることができる光ディスク再生装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例である光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。図1において、1はターンテーブル、2はスピンドルモータ、3はサーボ制御部、4は光ピックアップ、5は再生アンプ、6は信号処理部、7はメモリ制御部、8はRAM(Random Access Memory)、9はDAC(Digital to Analog Converter)、10は出力端子、11は制御部、12は操作部、13は表示部を示す。本発明の一実施例である光ディスク再生装置は、操作部12にジョグダイヤルを備え、ジョグダイヤルからの指示により、CDから再生しRAM8に記憶されたデジタルオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を変えることができるDJ用のCDプレーヤである。
図1は、本発明の一実施例である光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。図1において、1はターンテーブル、2はスピンドルモータ、3はサーボ制御部、4は光ピックアップ、5は再生アンプ、6は信号処理部、7はメモリ制御部、8はRAM(Random Access Memory)、9はDAC(Digital to Analog Converter)、10は出力端子、11は制御部、12は操作部、13は表示部を示す。本発明の一実施例である光ディスク再生装置は、操作部12にジョグダイヤルを備え、ジョグダイヤルからの指示により、CDから再生しRAM8に記憶されたデジタルオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を変えることができるDJ用のCDプレーヤである。
スピンドルモータ2に固定されたターンテーブル1は、CDを固定する。操作部12から再生開始の指示が入力されると、サーボ制御部3は、スピンドルモータ2を所定の線速度で回転駆動させる制御をする。また、サーボ制御部3は、光ピックアップ4からのレーザ光をCDのピット列を正しくトレースするために、図示しないフォーカスサーボ回路とトラッキングサーボ回路を制御する。
光ピックアップ4が読み取ったデジタルオーディオデータは、再生アンプ5により波形整形及び増幅され信号処理部6に入力される。信号処理部6は、デジタルオーディオデータの復調、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号等のエラー信号、同期信号の抜き出し等をしてデジタルオーディオデータをメモリ制御部7に入力する。
メモリ制御部7は、入力されたデジタルオーディオデータをRAM8に入力するよう制御する。RAM8は、入力されたデジタルオーディオデータを記憶する。RAM8が記憶したデジタルオーディオデータは、メモリ制御部7の制御により読み出されDAC9に入力される。DAC9は、デジタルオーディオデータをアナログオーディオ信号に変換する。DAC9により変換されたアナログオーディオ信号は、出力端子11から出力される。
表示部13は、現在再生しているトラックの再生時間、トラックナンバー等を表示する。操作部12は、再生ボタン、再生停止ボタン、イジェクトボタン、ジョグダイヤルを備えている。
図2及び図3は、本発明の実施例であるCDプレーヤの操作部12に備えるジョグダイヤルの側断面を示す図である。図2及び図3において、21は載置部、22はマット部、23は操作円盤部、23aは突起部、24は保持部、25は回転軸、26はネジ、27はスケール部、27aはスリット部、28はCDプレーヤの筐体部、29は光センサ部、30は押圧検出部、30aは押圧検出部のスイッチ部を示す。図4は、本発明の実施例であるCDプレーヤの操作部12に備えるジョグダイヤルの上面を示す図である。本実施例のCDプレーヤでは、操作円盤部21は、直径10cm〜30cmの大きさであり(アナログレコードの大きさに相当する。)、CDプレーヤの上面に取り付けられている。
載置部21は、筐体部28に固定されている。マット部22は、中心部に回転軸25が挿入され載置部21の上面に載置されている。操作円盤部23は、中心部に回転軸25が挿入されマット部22の上面に載置されている。このマット部22は、操作円盤部23が載置部21上で滑らかに回転するために用いられている。マット部22は、操作円盤部23と略同一の外形を有し、摩擦係数が小さく、静電気が発生しにくい樹脂材料等からなる。載置部21、マット部22及び操作円盤部23は、DJが用いるアナログレコードプレーヤにおいて、ターンテーブル、スリップマット及びアナログレコードと対応する。このため、DJは、アナログレコードプレーヤと同様の操作感覚で本実施例のCDプレーヤを操作することができる。また、載置部21は、ポリカーボネート樹脂等からなる。ここで、操作円盤部23として、載置部21上で滑らかに回転することができ静電気が発生しにくい材料を用いれば、上述したマット部22は、載置部21と操作円盤部23の間に備えなくても良い。保持部24は、中心部に回転軸25が挿入され操作円盤部23の上面に載置されており、保持部24に設けられた図示しない凹部に操作円盤部23に設けられた突起部23aを挿入しネジ26で回転軸25に固定される。このため、操作円盤部23は、回転操作されても回転軸25から外れることがなく、マット部22を介して載置部21の上面で回転することができる。
スケール部27は、中心部に回転軸25が挿入され図示しないネジにより回転軸25に固定されている。操作円盤部23とスケール部27は、回転軸25を介して一体的な構造となっているため、操作円盤部23が回転操作されると、スケール部27も操作円盤部23と同じ回転速度及び同じ回転方向で回転する。スケール部27には、外周部にスリット部27aが設けられている。スリット部27aは、例えば、長方形状の開口部又はカーボンが含まれた印刷塗料による印刷によって形成されている。
本実施例の第1の検出部である光センサ部29は、操作円盤部23と共に回転するスケール部27の回転速度及び回転方向を検出するために、2つの光センサを備え、スリット部27aを検出できる位置に筐体部28に固定されている。光センサ部29は、スリット部27aを検出すると、2つの光センサから位相が異なる(例えば、90°の位相差)パルス信号a及びパルス信号bを発生して制御部11に出力する。本実施例では、この位相の異なるパルス信号a及びパルス信号bを第1制御信号という。
本実施例の第2の検出部である押圧検出部30は、筐体部28上において回転軸25を中心とした半径Rの円の同一円周上に等間隔で備えられている。この半径Rは、図4に示すように、回転軸25から操作円盤部23の外周部までの長さと略等しい。押圧検出部30の数は、操作円盤部23の大きさや載置部21及び操作円盤部23の弾性強度に応じて定められる。本実施例では、8個の押圧検出部30を設けた。この押圧検出部30は、例えば、ソフトタッチタイプ(スイッチ部30aを押し下げたとき、抵抗が小さい)のプッシュ型スイッチであり、スイッチ部30aの移動量(ストローク)は、0.5mm程度である。
図3に示すように、本実施例のCDプレーヤの操作者(DJ)が操作円盤部23の外周部を押圧した場合、載置部21、マット部22及び操作円盤部23は、D点を支点として押圧力により下方向に撓む。このとき、載置部21の外周部が押圧検出部30のスイッチ部30aを押し下げると、押圧検出部30は、第2制御信号を発生して制御部11に出力する。
制御部11は、入力される第1制御信号のパルス信号aとパルス信号bの位相差に基づいて操作円盤部21の回転方向を判別する。例えば、パルス信号a及びパルス信号bの位相差が90°である場合、操作円盤部23が時計回り方向に回転しているとき、パルス信号aは、パルス信号bに対して、+90°の位相差となる。また、操作円盤部23が反時計回り方向に回転しているとき、パルス信号aは、パルス信号bに対して、−90°の位相差となる。また、制御部11は、一定時間に入力された第1制御信号のパルス信号a又はパルス信号bのどちらか一方のパルス信号のパルス数から操作円盤部23の回転速度を判別する。
制御部11は、後述するように、第1制御信号及び第2制御信号が共に入力されたとき、判別した操作円盤部23の回転速度及び回転方向に対応した読み出し速度及び読み出し順序でRAM8からデジタルオーディオデータを読み出すようにメモリ制御部7を制御する。メモリ制御部7は、RAM8に記憶されたデジタルオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序(オーディオデータを昇順アドレスで読み出す又は降順で読み出す)を制御する。例えば、制御部11は、操作円盤部23が時計回り方向に回転操作されると、その回転速度に応じた読み出し速度で、RAM8に記憶されたデジタルオーディオデータを昇順アドレスで読み出すように制御をする。また、操作円盤部23が反時計回り方向に回転操作されると、その回転速度に応じた読み出し速度で、RAM8に記憶されたデジタルオーディオデータを降順アドレスで読み出すように制御をする(スクラッチ機能)。
また、制御部11は、第1制御信号及び第2制御信号が共に入力されていない状態から第1制御信号のみが入力されたとき、判別した操作円盤部23の回転方向に応じて、RAM8から読み出すデジタルオーディオデータの読み出し速度を高く又は低くするようにメモリ制御部7を制御する。メモリ制御部7は、RAM8に記憶されたデジタルオーディオデータの読み出し速度を制御する(ピッチベンド機能)。
本実施例のCDプレーヤの再生動作について説明する。図5は、制御信号に対する再生動作について説明する図である。
DJは、操作部12の再生ボタンを押すことにより、CDに記録されたオーディオデータの通常再生を開始させる。本実施例のCDプレーヤは、制御部11に第1制御信号と第2制御信号が共に入力されていないとき、つまり、操作円盤部23が回転操作されていないとき通常再生を行う。
DJは、操作部12の再生ボタンを押すことにより、CDに記録されたオーディオデータの通常再生を開始させる。本実施例のCDプレーヤは、制御部11に第1制御信号と第2制御信号が共に入力されていないとき、つまり、操作円盤部23が回転操作されていないとき通常再生を行う。
スクラッチ再生を行う場合、DJは、通常再生をしているときに手で操作円盤部23の外周部を押しながら素早く時計回り方向又は反時計回り方向に回転させる。通常、アナログレコードプレーヤを用いてスクラッチ再生を行うとき、ターンテーブルの回転に逆らって素早くアナログレコードを回転させるために、DJは、アナログレコードを押しながら回転操作を行う。また、アナログレコードを回転させるとき、DJは、アナログレコードの内周部よりも外周部に手を添えるほうがアナログレコードを回転させ易い。このため、DJがアナログレコードと同様の操作感覚で操作円盤部23を操作すると、操作円盤部23は、外周部が下方向に押圧されながら回転操作される。
DJが操作円盤部23の外周部を押しながら回転操作すると、図3に示すように、載置部21、マット部22及び操作円盤部23は、D点を支点として押圧力により下方向に撓む。このとき、載置部21の外周部が1又は複数の押圧検出部30のスイッチ部30aを押し下げると、押圧検出部30は、第2制御信号を発生して制御部11に出力する。また、光センサ部29は、回転しているスリット部27aを検出すると、第1制御信号(上述したパルス信号a及びパルス信号b)を発生して制御部11に出力する。したがって、DJが操作円盤部23の外周部を押圧しながら回転操作を開始(図4に示すA点)すると、図5に示すように、第1制御信号及び第2制御信号が制御部11に出力される。
制御部11は、第1制御信号及び第2制御信号が共に入力されているとき、第1制御信号に基づいて判別した操作円盤部23の回転速度及び回転方向に対応した読み出し速度及び読み出し順序でRAM8からデジタルオーディオデータを読み出すようにメモリ制御部7を制御する。
DJが操作円盤部23から手を離しスクラッチ再生を終了(図5に示すB点)すると、載置部21、マット部22及び操作円盤部23は、弾性により図2に示すように操作円盤部23が押圧される前の状態に戻る。載置部21が押圧検出部30のスイッチ部30aを押し下げなくなると、押圧検出部30は、制御部11に第2制御信号の出力を停止する。制御部11は、光センサ部29から第1制御信号が入力されていても、押圧検出部30から第2制御信号の入力が停止すると、メモリ制御部7に通常再生時の読み出し速度でRAM8からデジタルオーディオデータを読み出す制御をさせる。すなわち、図5に示すように、制御部11は、第1制御信号及び第2制御信号が共に入力されている場合は、第1制御信号に基づいてRAM8からデジタルオーディオデータを読み出す制御をし、第2制御信号の入力が停止し第1制御信号のみが入力されている状態(図5に示すCの部分)になると、デジタルオーディオデータを通常再生時の読み出し速度でRAM8から読み出す制御をする。したがって、操作円盤部23が慣性によって回転している間に発生した第1制御信号(図5に示すCの部分)が制御部11に入力されていても、本実施例のCDプレーヤは、制御部11に第2制御信号の入力が停止するとスクラッチ再生から通常再生に戻ることができる。
次に、ピッチベンド操作を行う場合について説明する。ピッチベンド操作を行う場合、DJは、通常再生をしているときに(載置部21、マット部22及び操作円盤部23が撓まない力加減で)操作円盤部23を時計回り方向又は反時計回り方向に回転させる。光センサ部29は、スリット部27aを検出すると、第1制御信号(パルス信号a及びパルス信号b)を発生して制御部11に出力する。このとき、載置部21が押圧検出部30のスイッチ部30aを押し下げないので、押圧検出部30は、制御部11に第2制御信号を出力しない。
制御部11は、第1制御信号及び第2制御信号が共に入力されていない状態から、第1制御信号のみが入力される状態になると、第1制御信号のパルス信号aとパルス信号bの位相差に基づいて判別した操作円盤部23の回転方向に応じて、メモリ制御部7にRAM8から読み出すデジタルオーディオデータの読み出し速度を高く又は低くする制御をさせる。例えば、DJが操作円盤部23を時計回り方向に回転操作すると、制御部11は、操作円盤部23の回転数(入力されたパルス信号a又はパルス信号bのパルス数)に応じて、RAM8から読み出すデジタルオーディオデータの速度を高くしていくようにメモリ制御部7を制御する。逆に、DJが操作円盤部23を反時計回り方向に回転操作すると、制御部11は、操作円盤部23の回転数に応じて、RAM8から読み出すデジタルオーディオデータの速度を低くしていくようにメモリ制御部7を制御する。第1制御信号の入力が停止すると、制御部11は、メモリ制御部7に通常再生時の読み出し速度でRAM8からデジタルオーディオデータを読み出す制御をさせる。
図6は、本実施例のCDプレーヤの再生動作を説明するフローチャートである。
図6に示すステップ1は、CDに記録されたデジタルオーディオデータを読み取り、読み取ったデジタルオーディオデータをRAM8に記憶するステップである。
ステップ2は、制御部11が通常再生時の読み出し速度でデジタルオーディオデータをRAM8から読み出す制御をするステップである。制御部11は、第1制御信号及び第2制御信号が共に入力されていないとき、メモリ制御部7に通常再生時の読み出し速度でRAM8からデジタルオーディオデータを読み出す制御をする。
図6に示すステップ1は、CDに記録されたデジタルオーディオデータを読み取り、読み取ったデジタルオーディオデータをRAM8に記憶するステップである。
ステップ2は、制御部11が通常再生時の読み出し速度でデジタルオーディオデータをRAM8から読み出す制御をするステップである。制御部11は、第1制御信号及び第2制御信号が共に入力されていないとき、メモリ制御部7に通常再生時の読み出し速度でRAM8からデジタルオーディオデータを読み出す制御をする。
ステップ3は、第1制御信号が光センサ部29から制御部11に入力されたか否かを制御部11が判別するステップである。操作円盤部23が回転操作されると、光センサ部29は、スリット部27aを検出し第1制御信号(パルス信号a及びパルス信号b)を発生して制御部11に入力する。第1制御信号が制御部11に入力された場合はステップ4に進む。
ステップ4は、第2制御信号が制御部11に入力されたか否かを制御部11が判別するステップである。ステップ3において、操作円盤部23の外周部が下方向に押圧されながら回転操作され、載置部22が押圧検出部30のスイッチ部30aを押し下げて押圧検出部30が第2制御信号を発生すると、第1制御信号及び第2制御信号が共に制御部11に入力される。したがって、DJが操作円盤部23の外周部を押圧しながら回転操作を開始(図5に示すA点)すると、図5に示すように、第1制御信号及び第2制御信号が制御部11に入力される。制御部11に第1制御信号及び第2制御信号が入力された場合はステップ5に進む。制御部11に第1制御信号のみが入力された場合はステップ8に進む。
ステップ5は、制御部11がジョグダイヤルの操作機能をスクラッチ機能とする制御をするステップである。制御部11は、図5に示すように、第1制御信号及び第2制御信号が入力されているとき、ジョグダイヤルの操作機能をスクラッチ機能とする制御をする。そして、制御部11は、操作円盤部23が回転操作され光センサ部29から入力される第1制御信号に基づいて、RAM8から読み出すデジタルオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序(オーディオデータを昇順アドレスで読み出す又は降順で読み出す)を制御する。
ステップ6は、制御部11に第2制御信号の入力が停止したか否かを制御部11が判別するステップである。回転操作が終了し、載置部21、マット部22及び操作円盤部23が図2に示すように操作円盤部23が押圧される前の状態に戻り、載置部21が押圧検出部30のスイッチ部30aを押下げなくなると、押圧検出部30は、制御部11に第2制御信号の入力を停止する。第2制御信号の入力が停止した場合はステップ7に進む。
ステップ7は、制御部11が通常再生時の読み出し速度でデジタルオーディオデータをRAM8から読み出す制御をするステップである。制御部11は、図5に示すように、第2制御信号の入力が停止すると、メモリ制御部7に通常再生時の読み出し速度でRAM8からデジタルオーディオデータを読み出す制御をする。ここで、操作円盤部23の回転操作が終了した後、図5のCの部分に示すように、操作円盤部23が慣性により回転し第1制御信号が制御部11に入力しても、制御部11は、第2制御信号の入力が停止すると通常再生を行う制御をする。このため、操作円盤部23の回転操作を終了すると、スクラッチ再生から通常再生に戻ることができる。
ステップ8は、制御部11がジョグダイヤルの操作機能をピッチベンド機能とする制御をするステップである。制御部11は、第1制御信号のみ入力されているとき、ジョグダイヤルの操作機能をピッチベンド機能とする制御をする。そして、制御部11は、操作円盤部23が回転操作され光センサ部29から入力される第1制御信号に基づいて、メモリ制御部7にRAM8から読み出すデジタルオーディオデータの読み出し速度を高く又は低くする制御する。
ステップ9は、制御部11に第1制御信号の入力が停止したか否かを制御部11が判別するステップである。操作円盤部23の回転が停止すると、光センサ部29は、制御部11に第1制御信号の入力を停止する。第1制御信号の入力が停止した場合はステップ7に進む。
上述した本発明の実施例では、本実施例の第2の検出部をプッシュ型スイッチとして説明したが、第2の検出部を光センサとしても良い。第2の検出部を光センサとした場合、載置部21の外周部が予め定められた位置まで撓むと、この光センサが載置部21の外周部を検出することができる位置に光センサを筐体部28に固定する。
上述したように、本実施例のCDプレーヤでは、DJが手で操作円盤部23の外周部を押しながらスクラッチ再生を行い、操作円盤部23から手を離しスクラッチ再生を終了すると、直ちに、スクラッチ再生から通常再生に戻ることができる。また、操作円盤部23を押す力加減に応じて、スクラッチ再生又はピッチベンド操作をすることができる。
1…ターンテーブル、2…スピンドルモータ、3…サーボ制御部、4…光ピックアップ、5…再生アンプ、6…信号処理部、7…メモリ制御部、8…RAM、9…DAC、10…出力端子、11…制御部、12…操作部、13…表示部、21…載置部、22…マット部、23…操作円盤部、23a…突起部、24…保持部、25…回転軸、26…ネジ、27…スケール部、27a…スリット部、28…CDプレーヤの筐体部、29…光センサ部、30…押圧検出部、30a…スイッチ部
Claims (4)
- 光ディスクに記録されたオーディオデータを読み取る読取部と、前記読取部が読み取ったオーディオデータを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されたオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を指示する操作部とを備えた光ディスク再生装置において、
前記操作部は、回転可能に設けられた操作円盤部と、前記操作円盤部を載置する載置部と、前記操作円盤部の回転速度及び回転方向を検出し第1の制御信号を出力する第1の検出部と、前記操作円盤部の外周部が押圧されたことを検出し第2の制御信号を出力する複数の第2の検出部とを備え、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号が入力されると前記第1の制御信号に基づいて前記記憶部に記憶されたオーディオデータの読み出し速度及び読み出し順序を制御し、前記第1の制御信号のみが入力されると前記第1の制御信号に基づいて前記記憶部に記憶されたオーディオデータの読み出し速度のみを制御する制御部とを備えることを特徴とする光ディスク再生装置。 - 請求項1に記載の光ディスク再生装置において、
前記制御部は、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号の入力の後、前記第2の制御信号の入力が停止し前記第1の制御信号のみ入力すると、前記記憶部に記憶されたオーディオデータを予め定められた読み出し速度及び読み出し順序で読み出す制御をすることを特徴とする光ディスク再生装置。 - 請求項1又は請求項2記載の光ディスク再生装置において、
前記第2の検出部は、前記操作円盤部の下方に位置し、同一円周上に備えられていることを特徴とする光ディスク再生装置。 - 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の光ディスク再生装置において、
前記載置部と前記操作円盤部の間に、前記操作円盤部と略同一形状のマット部を備えることを特徴とする光ディスク再生装置。
Priority Applications (5)
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2003
- 2003-12-26 JP JP2003434156A patent/JP2005190633A/ja not_active Withdrawn
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JP2008135147A (ja) * | 2006-10-24 | 2008-06-12 | D & M Holdings Inc | 操作子及び再生装置 |
US8059498B2 (en) | 2006-10-24 | 2011-11-15 | D&M Holdings, Inc. | Operating element and reproducer |
WO2009118931A1 (ja) | 2008-03-27 | 2009-10-01 | 株式会社ディーアンドエムホールディングス | 再生装置及び再生方法 |
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