JP2008021029A - 防災システム、避難状態監視装置、避難シェルター及びプログラム - Google Patents

防災システム、避難状態監視装置、避難シェルター及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2008021029A
JP2008021029A JP2006190814A JP2006190814A JP2008021029A JP 2008021029 A JP2008021029 A JP 2008021029A JP 2006190814 A JP2006190814 A JP 2006190814A JP 2006190814 A JP2006190814 A JP 2006190814A JP 2008021029 A JP2008021029 A JP 2008021029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evacuation
information
shelter
host computer
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006190814A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4908087B2 (ja
Inventor
Takahisa Mizuyama
高久 水山
Katsujiro Hirata
勝二郎 平田
Hiroshi Tsujimoto
浩史 辻本
Yasuo Shimada
泰夫 島田
Takahiko Uematsu
孝彦 植松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NORTH PLAN KK
YUKIKEN SNOW EATERS KK
Original Assignee
NORTH PLAN KK
YUKIKEN SNOW EATERS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NORTH PLAN KK, YUKIKEN SNOW EATERS KK filed Critical NORTH PLAN KK
Priority to JP2006190814A priority Critical patent/JP4908087B2/ja
Publication of JP2008021029A publication Critical patent/JP2008021029A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4908087B2 publication Critical patent/JP4908087B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Emergency Lowering Means (AREA)

Abstract

【課題】建造物から離脱可能な避難シェルターから発信された情報に基づいて、該避難シェルターの状態を監視するホストコンピュータが、警報を発令することで、住人の安全を確保する。
【解決手段】避難が開始された避難シェルター1は避難モードに設定される。避難シェルター1が避難モードにセットされれば、シェルターID及び避難開始情報がネットワーク7を介してホストコンピュータ2に送信される。避難開始情報を受信したホストコンピュータ2は、監視モードに設定される。避難モード中の避難シェルター1からはGPS衛星5から取得した位置情報がホストコンピュータ2に送信される。監視モード中のホストコンピュータ2において避難シェルター1から受信した位置情報を解析し、該避難シェルター1の位置が変化したときに車載コンピュータ3に対して救助要請が行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建造物内部に設定され、該建造物から離脱可能な避難シェルターから発信された情報に基づいて、該避難シェルターの状態を監視するホストコンピュータが、警報を発令するための技術に関する。
災害時において、短時間に逃げることのできる避難場所は、居住空間内に設けることが好ましい。しかしながら、マンションなどの賃貸物件の多い日本では、避難専用の場所を設けること自体が困難であった。また、避難専用の場所を居住空間内に設けたのでは、居住スペースが狭くなってしまうという問題があった。ここで、居住空間の一部であるお風呂場をユニット型のシェルターとすることで居住スペースを確保するものがあった(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2002−70360号公報 特開平8−240021号公報
しかしながら、上記特許文献1、2では、災害によって建造物が破壊されてもシェルター内の安全を確保することが考えられているが、建造物が破壊された後に土石流などによってシェルターが流されることまでは、考慮されていなかった。また、上記特許文献1、2では、外部からシェルターに避難した人に対して救助が必要かどうかを判断することはできなかった。
本発明は、建造物内部に設定され、該建造物から離脱可能な避難シェルターから発信された情報に基づいて、該避難シェルターの状態を監視するホストコンピュータが、警報を発令することで、住人の安全を確保することのできる防災システム等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる防災システムは、建造物の内部に設置されると共に該建造物から離脱可能に構成された避難シェルターと、該避難シェルターから発信された情報を収集し、該収集した情報に基づいて該避難シェルターの状態を監視するホストコンピュータとを備える防災システムであって、前記避難シェルターは、住人が避難を完了して出入口が閉じられたときに、該避難シェルターを避難モードにセットする避難モード設定手段と、前記避難モード設定手段により前記避難モードにセットされたときに、その旨を示す避難開始情報を前記ホストコンピュータに発信する避難開始情報発信手段と、前記避難シェルターが存在する位置を検出する位置検出手段と、前記避難モードにセットされているときに、前記位置検出手段の検出した位置を示す位置情報を前記ホストコンピュータに発信する位置情報発信手段とを備え、前記ホストコンピュータは、前記避難開始情報を受信する避難開始情報受信手段と、前記避難開始情報の受信により前記位置情報発信手段から発信される位置情報の受信を監視する監視モードにセットする監視モード設定手段と、前記監視モード設定手段により前記監視モードにセットされているときに受信待機状態となって、前記位置情報発信手段から発信される位置情報を受信する位置情報受信手段と、前記位置情報を受信したときに、該受信した位置情報を解析して、該解析結果に応じて警報を発令する警報発令手段とを備えることを特徴とする。
上記防災システムでは、住人によって避難シェルターの出入口が閉じられ、避難モードにセットされれば、避難開始情報がホストコンピュータに発信される。避難開始情報を受信したホストコンピュータは、監視モードに設定される。避難モード中の避難シェルターからはホストコンピュータに該避難シェルターの位置情報が発信され、該位置情報を受信した監視モード中のホストコンピュータにおいては、該位置情報の解析した結果に応じて警報が発令されることとなる。このように、避難シェルターへの避難完了後、該避難シェルターの位置情報の解析結果に応じて警報が発令されるため、避難が完了した避難シェルターにおいて、住人の安全を確保することのできる。
上記第1の観点にかかる防災システムにおいて、前記ホストコンピュータは、リアルタイムで気象情報を収集する気象情報収集手段と、前記気象情報収集手段の収集した気象情報を解析する気象情報解析手段と、前記気象情報解析手段の解析結果に応じて前記住人の避難を要する要避難状態となっているかどうかを判断する要避難判断手段と、前記要避難判断手段により要避難状態となっていると判断されたときに、その旨を示す情報を外部に出力する要避難出力手段と、前記要避難判断手段により要避難状態となっていると判断されたときに、前記避難開始情報発信手段から発信される避難開始情報の受信を監視するプレ監視モードにセットするプレ監視モード設定手段とをさらに備え、前記避難情報開始受信手段は、前記プレ監視モードにセットされているときに、前記避難開始情報の受信を監視するものとすることができる。
ここでは、リアルタイムで収集された気象情報の解析結果が要避難状態である場合には、ホストコンピュータから避難を要する旨を示す情報が外部に出力され、ホストコンピュータはプレ監視モードにされる。プレ監視モード中のホストコンピュータでは、避難シェルターから発信される避難開始情報の受信が監視されることとなる。この場合には、要避難状態である避難シェルターに避難が開始されたかどうかを監視することによって、住人の安全を把握することのできる。
また、前記要避難出力手段は、前記要避難状態となっている旨を示す情報を前記建造物に向けて発信する要避難情報発信手段を含み、前記建造物は、前記要避難情報発信手段から発信された要避難情報を受信する要避難情報受信手段と、前記要避難情報受信手段が前記要避難情報を受信したときに、前記建造物に居住する住人に対して避難要請を出力する避難要請出力手段とを備えるものとすることができる。
ここでは、要避難状態である避難シェルターにおいて、建造物に居住する住人に対して避難要請が出力される。この場合には、住人は、避難が必要な旨を避難要請の出力を受けて知り、避難シェルターへ避難することによって安全を確保することのできる。
さらに、前記ホストコンピュータは、前記要避難状態となっているときに、前記気象情報解析手段の解析結果に応じて該要避難状態が解除されたかどうかを判断する不要避難判断手段と、前記不要避難判断手段により要避難状態が解除されたと判断されたときに、その旨を示す情報を前記避難シェルターに対して送信する不要避難情報送信手段をさらに備え、前記避難シェルターは、前記不要情報送信手段から送信された情報を受信する不要避難情報受信手段と、前記不要避難情報受信手段が前記不要避難情報を受信したときに、前記避難シェルターに避難している住人に対して避難不要情報を出力する避難不要情報出力手段とを備えるものとすることができる。
ここでは、ホストコンピュータは、要避難状態となっている避難シェルターの要避難状態が解除されたどうかを判定し、要避難状態が解除された避難シェルターにその旨を示す情報を該避難シェルターに送信する。要避難状態にある避難シェルターにおいて要避難状態が解除された旨の情報を受信した場合には、建造物に居住する住人に対して避難不要情報が出力される。この場合には、住人は、避難が必要なくなったかどうかを避難不要情報の出力によって知ることができるので、避難が必要なくなってから避難シェルターへの避難を解除することによって、不必要に避難を継続する必要がない。
この場合において、前記避難シェルターは、所定の時間間隔で間欠的に前記不要避難情報の送信要請を前記ホストコンピュータに対して発信する送信要請発信手段をさらに備え、前記ホストコンピュータは、前記送信要請発信手段から発信された送信要請を受信する送信要請受信手段をさらに備え、前記不要避難情報送信手段は、前記不要避難判断手段により要避難状態が解除されたと判断されたときに、前記送信要請の受信に応答して、その旨を示す情報を前記避難シェルターに対して送信するものとすることができる。
ここでは、ホストコンピュータにおいて、避難シェルターから所定の時間間隔で間欠的に送信される送信要請を受信したときに、該避難シェルターにおいて要避難状態が解除されていれば、その旨を示す情報が該避難シェルターに送信される。この場合には、避難シェルターにおいて、要避難状態が解除されたかどうかを示す情報の受信は、送信要請の送信に対応して所定間隔で行えばよく、通信にかかる負担を減らすことができる。また、避難シェルターにおいて、電力を節約することができる。
上記第1の観点にかかる防災システムにおいて、前記警報発令手段は、前記避難シェルターに避難した住人の救助活動を行う救助要員が有する端末装置に、前記位置情報受信手段の受信した位置情報とともに前記警報の発令を示す警報情報を送信する警報情報送信手段を含むものとすることができる。
ここでは、避難シェルターにおいて警報が発令されたときに、ホストコンピュータから救助活動を行う救助要員の端末装置に、該避難シェルターの位置情報と、警報情報とが送信される。この場合には、救助要員は、避難シェルターの位置情報と、警報情報とに応じて救助活動を行うことができる。例えば、救助要員の端末装置が車両に搭載された移動可能な装置であれば、より迅速に救助場所に移動し、救助活動を行うことができるものとなる。
上記第1の観点にかかる防災システムにおいて、前記避難シェルターは、前記避難モードにセットされた後に、前記出入口が正常操作により開かれたかどうかを判定する出入口開放判定手段と、前記出入口開放判定手段により前記出入口が正常操作により開かれたと判定されたときに、前記避難モード設定手段により設定された避難モードを解除する避難モード解除手段と、前記避難モード解除手段により前記避難モードが解除されたときに、該避難モードの解除を示す避難解除情報を前記ホストコンピュータに発信する避難解除情報発信手段とをさらに備え、前記ホストコンピュータは、前記避難解除情報発信手段から発信された避難解除情報を受信する避難解除情報受信手段と、前記避難解除情報の受信により前記監視モード設定手段によりセットされた監視モードをリセットする監視モードリセット手段とをさらに備えるものとすることができる。
ここでは、避難モード中の避難シェルターの出入口が正常な操作によって開かれたときに、該避難シェルターの避難モードが解除され、避難解除情報がホストコンピュータに送信される。避難解除情報を受信したホストコンピュータにおいては、監視モードが解除されることとなる。この場合には、避難シェルターが住人の自主的判断によって避難が解除された場合に、ホストコンピュータはその旨を把握することができる。ここで、避難解除後に更に要避難状態が依然として継続している場合には、ホストコンピュータは、要避難状態となっている旨の情報を再び避難シェルターに送信し、避難シェルターにおいて避難要請が出力され、住人は、避難が必要な状態が継続されている旨を知ることのできる。
上記第1の観点にかかる防災システムにおいて、前記避難シェルターは、前記位置検出手段の検出した位置が該避難シェルターの平常時における位置から変化したかどうかを判定する位置変化判定手段をさらに備え、前記位置情報発信手段は、前記位置変化判定手段により位置が変化したと判定されたことを条件として、前記位置情報を発信するものとすることができる。
ここでは、避難シェルターの位置が平常時より変化したときにのみ、該避難シェルターからホストコンピュータに位置情報が送信されることで、避難シェルター及びホストコンピュータにおいて通信にかかる負担を減らすことができる。また、避難シェルターにおいて、電力を節約することができる。
上記第1の観点にかかる防災システムにおいて、前記避難シェルターは、該避難シェルターの設置されている建造物の倒壊を検出する倒壊検出手段と、前記倒壊検出手段により前記建造物の倒壊が検出された場合に、所定の倒壊情報を前記ホストコンピュータに対して発信する倒壊情報発信手段とをさらに備えるものとすることができる。
ここでは、避難シェルターの設置されている建造物が倒壊したときに、該避難シェルターからホストコンピュータに倒壊情報が送信される。この場合には、ホストコンピュータは倒壊情報を受信することによって建造物の倒壊を把握することで、避難シェルターへ避難した住人の安全を確保することのできる。
上記第1の観点にかかる防災システムにおいて、前記位置情報発信手段は、前記位置情報を前回の発信から所定の時間間隔で間欠的に発信するものとすることができる。
ここでは、避難モード中の避難シェルターから位置情報を所定の時間間隔で間欠的にホストコンピュータに発信することで、避難シェルター及びホストコンピュータにおいて通信にかかる負担を減らすことができる。また、避難シェルターにおいて、電力を節約することができる。なお、所定の時間間隔は、必ずしも一定である必要はない。
上記第1の観点にかかる防災システムにおいて、前記避難シェルターは、外部電源から供給された電力を該避難シェルター内の動作電力として供給する外部電力供給手段と、蓄電池に蓄積された電力を該シェルター内の動作電力として供給する内部電力供給手段と、前記外部電源からの電力の供給が遮断されたときに、該避難シェルター内への動作電力の供給を前記外部電力供給手段から前記内部電力供給手段に切り替える電力切替手段をさらに備えるものとすることができる。
ここでは、外部電源から避難シェルターへの電力供給が遮断されたとき、該避難シェルターの動作電力は蓄電池に蓄積された電力からの供給に切り替えられる。この場合には、停電が起こったとき、或いは避難シェルターが土石流などによって流されたときにおいても該避難シェルターには電力が供給され、ホストコンピュータにおいて避難シェルターの状況を把握することで避難した住人の安全を確保することのできる。
上記第1の観点にかかる防災システムにおいて、前記避難シェルターは、複数あり、避難シェルター毎に固有の識別情報が付されており、前記避難開始情報発信手段は、当該避難シェルターに固有に識別情報と共に、前記避難開始情報を発信し、前記位置情報発信手段は、当該避難シェルターに固有の識別情報と共に、前記位置情報を発信するものとすることができる。
ここでは、複数存在する避難シェルターのそれぞれが識別情報を有することによって、ホストコンピュータにおいていずれの避難シェルターの位置情報であるかを識別し、処理を行うことができるものとなる。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかる避難状態監視装置は、建造物の内部に設置されると共に該建造物から離脱可能に構成された避難シェルターから発信された情報を収集し、該収集した情報に基づいて該避難シェルターの状態を監視する避難状態監視装置であって、住民が避難を完了したときに前記避難シェルターから発信され、該避難シェルターが避難モードにセットされた旨を示す避難開始情報を受信する避難開始情報受信手段と、前記避難開始情報の受信により、前記避難シェルターから発信される該避難シェルターが存在する位置を示す位置情報の受信を監視する監視モードにセットする監視モード設定手段と、前記監視モード設定手段により前記監視モードにセットされているときに前記位置情報の受信待機状態となり、該受信待機状態において該位置情報を受信する位置情報受信手段と、前記位置情報を受信したときに、該受信した位置情報を解析して、該解析結果に応じて警報を発令する警報発令手段とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点にかかる避難シェルターは、建造物の内部に設置されると共に該建造物から離脱可能に構成され、ホストコンピュータに情報を発信して該ホストコンピュータに状態を監視させる避難シェルターであって、住人が避難を完了して出入口が閉じられたときに、該避難シェルターを避難モードにセットする避難モード設定手段と、前記避難モード設定手段により前記避難モードにセットされたときに、その旨を示す避難開始情報を前記ホストコンピュータに発信する避難開始情報発信手段と、前記避難シェルターが存在する位置を検出する位置検出手段と、前記避難モードにセットされているときに、前記位置検出手段の検出した位置を示す位置情報を前記ホストコンピュータに発信する位置情報発信手段とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点にかかるプログラムは、建造物の内部に設置されると共に該建造物から離脱可能に構成された避難シェルターから発信された情報を収集し、該収集した情報に基づいて該避難シェルターの状態を監視するコンピュータ装置を、住民が避難を完了したときに前記避難シェルターから発信され、該避難シェルターが避難モードにセットされた旨を示す避難開始情報を受信する避難開始情報受信手段、前記避難開始情報の受信により、前記避難シェルターから発信される該避難シェルターが存在する位置を示す位置情報の受信を監視する監視モードにセットする監視モード設定手段、前記監視モード設定手段により前記監視モードにセットされているときに前記位置情報の受信待機状態となり、該受信待機状態において該位置情報を受信する位置情報受信手段、及び、前記位置情報を受信したときに、該受信した位置情報を解析して、該解析結果に応じて警報を発令する警報発令手段として機能させることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第5の観点にかかるプログラムは、建造物の内部に設置されると共に該建造物から離脱可能に構成され、ホストコンピュータに情報を発信して該ホストコンピュータに状態を監視させる避難シェルターに設置されたコンピュータ装置を、住人が避難を完了して出入口が閉じられたときに、該避難シェルターを避難モードにセットする避難モード設定手段、前記避難モード設定手段により前記避難モードにセットされたときに、その旨を示す避難開始情報を前記ホストコンピュータに発信する避難開始情報発信手段、前記避難シェルターが存在する位置を検出する位置検出手段、及び、前記避難モードにセットされているときに、前記位置検出手段の検出した位置を示す位置情報を前記ホストコンピュータに発信する位置情報発信手段として機能させることを特徴とする。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、この実施の形態に適用される防災システムの全体構造を示す図である。図示するように、この防災システムは、避難シェルター1と、ホストコンピュータ2と、車載コンピュータ3と、気象コンピュータ4とを含んでいる。この防災システムは、予め登録された避難シェルター1に避難が開始されたときに避難シェルター1から送信される位置情報を、ホストコンピュータ2が受信し、該受信した位置情報の解析結果に応じて車載コンピュータ3に対して救助要請を行うようにしたものである。
気象センターに設置された気象コンピュータ4は、天候や地震などに関する気象情報を収集するコンピュータ装置である。気象コンピュータ4は、専用線6を介してホストコンピュータ2に接続され、リアルタイムで気象情報を送信する。
ホストコンピュータ2は、避難要請及び解除、並びに救助要請を管理するコンピュータ装置である。ホストコンピュータ2は、専用線6を介して気象コンピュータ4と接続され、リアルタイムで気象情報を受信する。ホストコンピュータ2は、ネットワーク7を介して、複数の避難シェルター1(1a〜1n)及び車載コンピュータ3に接続され、互いに情報の送受信を行う。ホストコンピュータ2の構成については、詳細を後述する。
避難シェルター1は、建造物8内に設置される。避難シェルター1に搭載されているコンピュータ装置は、避難した人が操作する装置であり、個々にプログラムを実行する。避難シェルター1は、GPS機能を有し、GPS衛星5から情報を受信することによって、現在の位置情報を取得することができる。避難シェルター1は、建造物8に設置された後にネットワーク7を介してホストコンピュータ2に接続されたときに防災システムに登録される。避難シェルター1の構成については、詳細を後述する。
車載コンピュータ3は、救助活動を行う救助要員の車両に備えられる。車載コンピュータ3は、救助を行う人が操作するコンピュータ装置であり、個々にプログラムを実行する。車載コンピュータ3の構成については、詳細を後述する。
図2は、避難シェルター1の構成を示す図である。避難シェルター1は、建造物8に組み込み可能なユニットタイプの住空間である。避難シェルター1は、住居者などの生活導線を考慮し、建造物8において避難し易い位置に設置されることが好ましい。避難シェルター1の広さは、建造物8に居住する人数などを考慮して決定されるものであり、一般的には3畳〜4畳半程度となる。
避難シェルター1は、火及び水に強く、外的圧力に対して耐久性を有した部材によって構成されることが好ましく、この実施例においては、骨組の外側を鋼板(FRP(繊維強化プラスチック)などでもよい)の壁で囲んだものとする。また、避難シェルター1は、崖・土砂崩れ、洪水、津波及び雪崩などの災害によって建造物8が壊れ、水や土砂に避難シェルター1が流された場合には、浮かぶ構造であることが好ましい。避難シェルター1の床は、揺れが内部に影響しないように、油圧により傾きを調整するものであってもよい。
避難シェルター1には、人が出入りできる扉1Aが設けられている。避難シェルター1の扉1Aには、鍵1Bが設けられており、鍵1Bが施錠されることによって避難シェルター1は密閉状態となり、水や土砂などが避難シェルター1内に入ることはない。
避難シェルター1の壁には、コンピュータ装置が埋め込まれている。避難シェルター1の内側と外側とに面してスピーカ1Cが設けられている。避難シェルター1の内側に面して避難開始ボタン1D(図4参照)及び避難解除ボタン1E(図4参照)の2つのボタンとが備えられている。
スピーカ1Cは、音を出力することで避難が必要である旨、或いは避難が必要なくなった旨を示す。避難開始ボタン1D(図4参照)は、避難を開始するときに操作されるボタンである。避難解除ボタン1E(図4参照)は、避難を解除するときに操作されるボタンである。
図3は、土石流に流されたときの避難シェルター1の状態を示す図である。図3では、避難シェルター1の内部を見やすくするために、避難シェルター1の上面を破断して示している。土石流などによって建造物8が破壊され、避難シェルター1が流された場合にも、避難シェルター1は破壊されることはなく、建造物8から分離して形状を止めたまま流される。避難シェルター1内には、非常用食料、簡易的な医療品(治療品)、酸素ボンベ、水、懐中電灯などが備え付けられていることが好ましい。
土石流などによって避難シェルター1が流され、避難シェルター1の電源が断たれた場合には、避難シェルター1に設置されたコンピュータ装置に備えられた内蔵バッテリーによってバッテリー電源が供給される。避難シェルター1が流された場合には、避難シェルター1は、GPS衛星5から取得した位置情報を、ネットワーク7を介してホストコンピュータ2に送信することで、救助を要請する。
次に、避難シェルター1に搭載されるコンピュータ装置、ホストコンピュータ2、車載コンピュータ3の詳細についてそれぞれ説明するものとする。図4は、図2の避難シェルター1に搭載されたコンピュータ装置を含む電気回路構成を示すブロック図である。図示するように、避難シェルター1に設置されたコンピュータ装置は、装置本体100を中心として構築される。この装置本体100は、その内部バスに接続されたCPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、施錠検出部104、電源部105、バッテリー106、電断検出部107、通信インターフェイス108、GPS109、入力部110、及び出力部111を含む。
CPU101は、ROM102上に格納されたプログラムを実行し、処理を行うとともに、装置本体100に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。CPU101は、内部タイマを備えており、内部タイマは後述する避難モード中においては避難タイマとして使用される。ROM102は、CPU101が実行するプログラムや固定的なデータを記憶する。RAM103は、CPU101がプログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。
施錠検出部104は、鍵1Bと接続されており、扉1Aの鍵1Bが施錠されているかどうかを監視する。施錠検出部104は、施錠を検出したときに施錠信号を、解錠を検出したときに解錠信号を、CPU101に対してそれぞれ出力する。施錠検出部104には、電源のオンオフを切り替えるスイッチが設置されており、CPU101の指示によって電源がオンとオフとで切り替わる。
電源部105には、外部電源とバッテリー106とが接続されている。電源部105は、外部からAC100Vの電源が供給されるとともに、このAC100Vの電源から装置本体100を構成する電気部位の駆動に必要な直流電圧を生成し、各部位に供給する。バッテリー106は、外部からの電源供給が絶たれたとき使用されるバッテリー電源である。
電断検出回路107は、装置本体100に供給される外部電源を監視し、電圧低下或いは復活を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をCPU101に対して出力する。電断検出回路107が電圧低下を検出したときに、CPU101は、該避難シェルター1の動作電力の供給を外部電源からバッテリー電源に切り替える。また、電断検出回路107が電圧復活を検出したときに、CPU101は、該避難シェルター1の動作電力をバッテリー電源から外部電源に切り替える。
通信インターフェイス108には、ネットワーク7に接続され、ホストコンピュータ2との通信を行う。通信インターフェイス108には、電源のオンオフを切り替えるスイッチが設置されており、CPU101の指示によって電源がオンとオフとで切り替わる。
GPS109は、装置本体100に設置されたアンテナ(図示せず)によりGPS衛星5から位置情報を受信し、この受信した位置情報を元に避難シェルター1の現在位置を特定するための一連のシステムを含む。GPS109には、電源のオンオフを切り替えるスイッチが設置されており、CPU101の指示によって電源がオンされると、GPS衛星5から避難シェルター1の現在位置を取得し、位置情報をCPU101に対して出力した後に、電源がオフに切り替わる。
入力部110には、避難開始ボタン1Dと避難解除ボタン1Eとが接続されている。入力部110は、避難開始ボタン1D或いは避難解除ボタン1Eが操作されることにより、信号(避難開始信号或いは避難解除信号)をCPU101に入力する。
CPU101は、入力部110が避難開始信号を検知した場合に施錠検出部104の電源をオンにし、該施錠検出部104が施錠信号を検知することによって、正常に避難が開始されたと判断する。また、CPU101は、入力部110が避難解除信号を検知した場合に施錠検出部104の電源をオンにし、該施錠検出部104が解錠信号を検知することによって、正常に避難が解除されたと判断する。施錠検出部104の電源は、施錠信号或いは解錠信号を検知した後に、オフに切り替えられる。
出力部111は、スピーカ1Cが接続されており、スピーカー1Cから音を出力させる。出力部111には、電源のオンオフを切り替えるスイッチが設置されており、CPU101の指示によって電源がオンとオフとで切り替わる。
図5は、図1のホストコンピュータ2の構成を示すブロック図である。図示するように、このホストコンピュータ2は、内部バスに接続された制御部201、HDD(ハードディスク・ドライブ)202、RAM203、入力装置204、出力装置205、及び通信装置206を含む。
制御部201は、CPUやROMなどを含み、HDD202上に格納されたプログラムを実行し、処理を行うとともに、ホストコンピュータ2に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。制御部201は、内部タイマを備えている。
HDD202は、制御部201が実行するプログラムや、登録した避難シェルター1に関する情報を記憶する避難シェルターデータベースなど固定的なデータを記憶する。避難シェルターデータベースには、避難シェルター1を一意に特定するシェルターIDと、避難シェルター1の位置情報(初期位置)と、避難シェルター1への避難を要請する避難要請基準と、連絡先となる情報(アドレス)などが含まれる。RAM203は、制御部201がプログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。
入力装置204は、いくつかのキーから構成され、必要な情報を制御部201に入力する。出力装置205は、液晶表示装置などによって構成され、状況に応じて警報の発令状況などを表示する。通信装置206は、ネットワーク7を介して外部のシステム(登録された避難シェルター1及び車載コンピュータ3)と情報を送受信する。また、通信装置206は、専用線6を介して気象コンピュータ4と情報を送受信する。
ホストコンピュータ2で防災システムを実行するためのプログラム及びデータは、最初例えば、HDD202に記憶されている。このプログラム及びデータは、実行時にHDD202からRAM203にロードされる。制御部201は、RAM203にロードされたプログラム及びデータを処理する。制御部201が処理を行っている間の中間的なデータはRAM203に記憶される。
図6は、図1の車載コンピュータ3の構成を示すブロック図である。図示するように、この車載コンピュータ3は、内部バスに接続された制御部301、HDD302、RAM303、入力装置304、出力装置305、通信装置306、及びGPS307を含む。
制御部301は、CPUやROMなどを含み、HDD302上に格納されたプログラムを実行し、処理を行うとともに、車載コンピュータ3に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。HDD302は、制御部301が実行するプログラムや、地図など固定的なデータを記憶する。RAM303は、制御部301がプログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。
入力装置304は、いくつかのキーから構成され、必要な情報を制御部301に入力する。出力装置305は、液晶表示装置などによって構成され、状況に応じて救助を行う避難シェルター1の現在位置や、車載コンピュータ3の現在位置などを表示する。通信装置306は、ネットワーク7を介して外部のシステム(ホストコンピュータ2)と情報を送受信する。
GPS307は、車両に設置されたアンテナ(図示せず)によりGPS衛星5から位置情報を受信し、この受信した位置情報を元に車載コンピュータ3の現在位置を特定するための一連のシステムを含む。GPS307は、車載コンピュータ3の現在位置を制御部301に対して出力する。
車載コンピュータ3で防災システムを実行するためのプログラム及びデータは、最初例えば、HDD302に記憶されている。このプログラム及びデータは、実行時にHDD302からRAM303にロードされる。制御部301は、RAM303にロードされたプログラム及びデータを処理する。制御部301が処理を行っている間の中間的なデータはRAM303に記憶される。
図7は、この実施の形態に適用される防災システムにおける動作の全体的な流れを示すフローチャートである。まず、ホストコンピュータ2において、通信装置206が、気象コンピュータ4から送信される気象情報を、専用線6を介して受信する。制御部201は、受信した気象情報を解析する(ステップS101)。そして、制御部201は、HDD202の避難シェルターデータベースに登録されている全ての避難シェルター1の位置において、それぞれ避難が必要かどうかを判断する。
避難が必要と判断された避難シェルター1がある場合には、制御部201は、要避難情報を、ネットワーク7を介して通信装置206から避難シェルターデータベースに登録されている該避難シェルター1のアドレスに送信させる(ステップS102)。そして、制御部201は、通信装置206が該避難シェルター1から送信される避難開始情報をネットワーク7を介して受信するのを監視するプレ監視モードに設定する(ステップS103)。
避難シェルター1において、通信インターフェイス108が、ホストコンピュータ2から送信される要避難情報を、ネットワーク7を介して受信すると(ステップS104)、CPU101は、出力部111の電源をオンにし、該出力部111に対してサウンド出力を行うよう指示し、スピーカ1Cから避難要請用の音を出力する(ステップS105)。
その後、避難シェルター1への避難が開始されれば、CPU101は、避難モードにセットし、避難タイマの計時を開始する(ステップS106)。そして、CPU101は、いずれの避難シェルター1であるかを示すシェルターIDと、避難が開始されたことを示す避難開始情報とを、ネットワーク7を介して通信インターフェイス108からホストコンピュータ2に送信させる(ステップS107)。そして、CPU101は、通信インターフェイス108の電源をオフにする。
避難モード中の避難シェルター1において、CPU101は、避難タイマの計時する所定のタイミング(この実施例では、5、10、…5t分)で、GPS109を起動させ、避難シェルター1の位置情報を取得する。そして、CPU101は、シェルターID、取得した位置情報、及び避難警報の発令が解除されたかどうかの情報の受信を要請する送信要請情報を、ネットワーク7を介して通信インターフェイス108からホストコンピュータ2に送信させる(ステップS108)。
ホストコンピュータ2において、通信装置206が、避難シェルター1から送信されるシェルターID及び避難開始情報を、ネットワーク7を介して受信すると(ステップS109)、制御部201は、避難シェルターデータベースに登録されている該シェルターIDの避難シェルター1をプレ監視モードから監視モードに設定を変更する(ステップS110)。
監視モード中のホストコンピュータ2において、制御部201は、所定のタイミングで避難シェルター1から送信されるシェルターID、位置情報、及び送信要請情報を、ネットワーク7を介して通信装置206に受信させる。そして、制御部201は、受信された位置情報が、HDD202の避難シェルターデータベースに登録されている該シェルターIDが示す避難シェルター1の位置情報から変化したかどうかを判定することで、救助が必要かどうかを解析する(ステップS111)。
避難シェルター1の位置が変化したことにより救助が必要と判定されれば、制御部201は、該避難シェルター1の位置情報及び救助要請情報を、ネットワーク7を介して通信装置206から車載コンピュータ3に送信させる(ステップS112)。車載コンピュータ3において、通信装置306が、位置情報及び救助要請情報を、ネットワーク7を介して受信すると(ステップS113)、制御部201は、該避難シェルター1の位置情報と、該救助要請情報が示す内容と、を出力装置305に表示する。救助活動を行う救助要員は、該出力装置305に表示された画面を見て、避難シェルター1に救助を行うべく活動を行うこととなる。
以上のような処理により、ホストコンピュータ2は、建造物8内に設置された避難シェルター1から発信される位置情報を監視し、位置情報が変化したときに車載コンピュータ3に対して救助要請を行うよう指示する情報を送信する。次に、ホストコンピュータ2及び避難シェルター1において行われる処理について、図8及び図9を用いてそれぞれ詳細を説明する。
図8は、ホストコンピュータ2における処理を詳細に示すフローチャートである。ホストコンピュータ2の制御部201は、入力装置204が操作されることによって入力されるコマンド、或いは通信装置206から受信されるコマンドのいずれかのコマンドを受信したかどうかを判定している(ステップS201)。いずれのコマンドも受信していなければ、ステップS201の処理を繰り返して行う。いずれかのコマンドを受信すると、制御部201は、受信したコマンドの種類が何であるかを判定する(ステップS202)。
受信したコマンドが登録を示すものであれば、制御部201は、登録する避難シェルター1を一意に特定するシェルターIDを発行する(ステップS203)。そして、制御部201は、該避難シェルター1が河川の近くである、崖に面しているなどの立地条件に応じて、該避難シェルター1の住人に対して避難の要請を行うかどうかを決定する基準となる避難要請基準を算出する(ステップS204)。
そして、制御部201は、HDD202の避難シェルターデータベースに、シェルターIDと、避難シェルター1の位置情報(初期位置)と、避難要請基準と、連絡先となる情報(アドレス)などとを対応付けて登録する(ステップS205)。そして、ステップS201の処理に戻る。
受信したコマンドが、気象コンピュータ4から専用線6を介して受信した気象情報であれば、制御部201は、該気象情報を解析する(ステップS206)。そして、気象情報の解析結果が、ステップS204で算出された避難要請基準を超える避難シェルター1が避難シェルターデータベースに登録されているかどうかを判定する(ステップS207)。
避難要請基準を超える避難シェルター1がHDD202の避難シェルターデータベースに登録されていれば、制御部201は、該避難シェルター1がプレ監視モード或いは監視モードであるかどうかを判定する(ステップS208)。該避難シェルター1がプレ監視モード或いは監視モードでなければ、制御部201は、避難シェルター1への避難を要請する要避難情報を、ネットワーク7を介して通信装置206からHDD202の避難シェルターデータベースに登録されている該避難シェルター1のアドレスに、送信する(ステップS209)。
そして、制御部201は、該避難シェルター1をプレ監視モードに設定する。プレ監視モードにおいて制御部201は、該避難シェルター1からネットワーク7を介して送信される避難開始情報の受信を監視する(ステップS210)。そして、ステップS201の処理に戻る。
ステップS207において避難要請基準を超える避難シェルター1がHDD202の避難シェルターデータベースに登録されていないと判定された場合、及びステップS208において避難シェルター1がプレ監視モード或いは監視モードであると判定された場合には、ステップS201の処理に戻る。
受信したコマンドが、避難シェルター1からネットワーク7を介して受信したシェルターID及び避難解除であれば、制御部201は、該シェルターIDの示す避難シェルター1において監視モード或いはプレ監視モードを解除する(ステップS211)。そして、ステップS201の処理に戻る。
受信したコマンドが、避難シェルター1からネットワーク7を介して受信したシェルターID及び避難開始であれば、制御部201は、該シェルターIDの示す避難シェルター1を監視モードに設定する。監視モードにおいて制御部201は、該避難シェルター1からネットワーク7を介して送信される位置情報の受信を監視する(ステップS212)。そして、ステップS201の処理に戻る。
受信したコマンドが、避難シェルター1からネットワーク7を介して受信したシェルターID及び位置情報を含むものであれば、制御部201は、該シェルターIDの示す避難シェルター1の位置がHDD202の避難シェルターデータベースに登録されている初期位置から変化したかどうかを判定する(ステップS213)。位置が変化していれば、制御部201は、該避難シェルター1の位置情報と、該避難シェルター1への救助を要請する救助要請情報を、ネットワーク7を介して通信装置206から車載コンピュータ3に送信する(ステップS214)。救助要請情報には、該避難シェルター1のIDも含まれる。そして、ステップS201の処理に戻る。
ステップS213において避難シェルター1の位置が変化していれば、制御部201は、該避難シェルター1において、避難が必要な状況が継続しているかどうかを判定する(ステップS215)。ここで、制御部201は、以前に行われたステップS207の処理において、気象情報の解析結果が、HDD202の避難シェルターデータベースに登録されている避難要請基準を越えていなくなったことによって、避難が必要な状況が終了したと判断する。避難が必要な状況が終了していれば、制御部201は、該避難シェルター1への避難解除を促す不要避難情報を、ネットワーク7を介して通信装置206からHDD202の避難シェルターデータベースに登録されている該避難シェルター1のアドレスに送信する(ステップS216)。そして、ステップS201の処理に戻る。
避難が必要な状況が継続していれば、制御部201は、該避難シェルター1への避難の継続を促す避難継続情報を、ネットワーク7を介して通信装置206からHDD202の避難シェルターデータベースに登録されている該避難シェルター1のアドレスに送信する(ステップS217)。そして、ステップS201の処理に戻る。
受信したコマンドがその他のものであれば、CPU101は、その他の処理を実行する(ステップS218)。この処理については、本発明とは直接的な関係がないため、詳細な説明は省略する。その後、ステップS201の処理に戻る。
図9は、避難シェルター1内のコンピュータ装置における処理を詳細に示すフローチャートである。避難シェルター1のCPU101は、通信インターフェイス108の電源がオンになっており、ホストコンピュータ2から送信される指示を、ネットワーク7を介して通信インターフェイス108から受信したかどうかを判定する(ステップS301)。
ホストコンピュータ2から送信される指示を受信すれば、CPU101は、該指示が要避難情報であるかどうかを判定する(ステップS302)。要避難情報であれば、CPU101は、出力部111の電源をオンにし、該出力部111に対してサウンド出力を行うよう指示を行うことで、スピーカ1Cから避難要請用の音を出力する(ステップS303)。そして、ステップS301の処理に戻る。
ホストコンピュータ2から送信される指示が要避難情報でなければ、CPU101は、該指示が不要避難情報であるかどうかを判定する(ステップS304)。不要避難情報であれば、CPU101は、出力部111の電源をオンにし、該出力部111に対してサウンド出力を行うよう指示を行うことで、スピーカ1Cから避難不要請用の音を出力する(ステップS305)。そして、ステップS301の処理に戻る。
ホストコンピュータ2から送信される指示が不要避難情報でもなければ、CPU101は、該指示が避難継続情報であるかどうかを判定する(ステップS306)。避難継続情報であれば、CPU101は、通信インターフェイス108の電源をオフにする(ステップS307)。そして、ステップS301の処理に戻る。
ホストコンピュータ2から送信される指示が避難継続情報でもなければ、CPU101は、その他の指示に応じた処理を実行する(ステップS308)。この処理には、防災システムへの登録後、初めてホストコンピュータ2と通信を行った際に行われるシェルターIDの登録などが含まれるが、本発明とは直接的な関係がないため、詳細な説明は省略する。その後、ステップS301の処理に戻る。
ステップS301の処理において、通信インターフェイス108の電源がオフとなっている或いは、通信インターフェイス108の電源がオンとなっていてもホストコンピュータ2から受信した指示がなければ、CPU101は、避難モード中であるかどうかを判定する(ステップS309)。
避難モード中でなければ、CPU101は、避難シェルター1への避難が開始されたかどうかを判定する。ここで、CPU101は、入力部110が避難開始信号を検知した場合に施錠検出部104の電源をオンにし、該施錠検出部104が施錠信号を検知することによって、正常に避難が開始されたと判定する。施錠検出部104の電源は、施錠信号を検知した後に、オフに切り替えられる。なお、CPU101は、入力部110から避難開始信号を検知していなければ、施錠検出部104の電源をオンにしない(ステップS310)。
避難が開始されていなければ、CPU101は、その他実行すべき処理があれば、該処理を実行する(ステップS311)。この処理には、バッテリー106の充電や、防災システムへの登録、電断検出回路107が電圧低下或いは復帰を検出した場合における動作電力供給の切り替えなどが含まれるが、本発明とは直接的な関係がないため、詳細な説明は省略する。その後、ステップS301の処理に戻る。
一方、避難が開始されていれば、CPU101は、ステップS303の処理で開始された避難要請用の音がスピーカ1Cから出力中であるかどうかを判定する(ステップS312)。避難要請が出力中であれば、避難要請用の音の出力に応じて、避難シェルター1の扉1Aの鍵1Bが施錠され、避難開始ボタン1Dが操作されることで避難が開始されたこととなる。この場合には。CPU101は、出力部111にスピーカ1Cからの避難要請用の音の出力を終了させ、該出力部111の電源をオフにする(ステップS313)。そして、ステップS314の処理に進む。
一方、避難要請が出力中でなければ、自主的に住人によって避難シェルター1の扉1Aの鍵1Bが施錠され、避難開始ボタン1Dが操作されることで避難が開始されたこととなる。この場合には、そのままステップS314の処理に進む。
ステップS314では、CPU101は、避難モードに設定する。次に、CPU101は、避難タイマの計時を開始する(ステップS315)。CPU101は、シェルターID及び避難開始情報を、ネットワーク7を介して通信インターフェイス108からホストコンピュータ2に送信した(ステップS316)後に、通信インターフェイス108の電源をオフにする(ステップS317)。そして、ステップS301の処理に戻る。
ステップS309の処理において、避難モード中でなければ、CPU101は、電断検出部107が、電圧低下或いは復帰を検出したかどうかを判定する(ステップS318)。電断検出回路107が電圧低下を検出した場合、CPU101は、該避難シェルター1の動作電力の供給を外部電源からバッテリー電源に切り替える。また、電断検出回路107が電圧復活を検出した場合、CPU101は、該避難シェルター1の動作電力をバッテリー電源から外部電源に切り替える(ステップS319)。そして、ステップS301の処理に戻る。
一方、電圧低下或いは復帰を検出していなければ、CPU101は、避難シェルター1への避難が解除されたかどうかを判定する。ここで、CPU101は、入力部110が避難解除信号を検知した場合に施錠検出部104の電源をオンにし、該施錠検出部104が解錠信号を検知することによって、正常に避難が解除されたと判定する。施錠検出部104の電源は、解錠信号を検知した後に、オフに切り替えられる。なお、CPU101は、入力部110から避難解除信号を検知していなければ、施錠検出部104の電源をオンにしない(ステップS320)。
避難が解錠されていれば、CPU101は、スピーカ1Cから避難不要請用の音が出力中であるかどうかを判定する(ステップS321)。避難不要請が出力中であれば、避難不要請用の音の出力に応じて、避難解除ボタン1Eが操作され、避難シェルター1の扉1Aの鍵1Bが解錠されることで避難が解除されたこととなる。この場合には。CPU101は、出力部11に避難不要請の出力を終了させ、該出力部111の電源をオフにする(ステップS322)。そして、ステップS323の処理に進む。
一方、避難不要請が出力中でなければ、自主的に住人によって避難解除ボタン1Eが操作され、避難シェルター1の扉1Aの鍵1Bが解錠されることで避難が解除されたこととなる。この場合には、そのままステップS323の処理に進む。
ステップS323では、CPU101は、避難モードを解除する。次に、CPU101は、避難タイマの計時を終了する(ステップS324)。CPU101は、通信インターフェイス108の電源をオンにし、シェルターID及び避難解除情報を、ネットワーク7を介して通信インターフェイス108からホストコンピュータ2に送信する(ステップS325)。そして、ステップS301の処理に戻る。
ステップS320の処理において、避難が解錠されていなければ、CPU101は、ステップS315の処理で計時を開始した避難タイマの計時が5tであるかどうかを判定する(ステップS326)。避難タイマの計時が5tでなければ、そのままステップS301の処理に戻る。一方、避難タイマの計時が5tであれば、CPU101は、GPS109を起動させ、GPS衛星5から位置情報を取得する。そして、CPU101は、GPS109の電源をオフにする(ステップS327)。
そして、CPU101は、通信インターフェイス108の電源をオンにし(ステップS328)、シェルターID、該取得した位置情報、及び送信要請情報を、ネットワーク7を介して通信インターフェイス108からホストコンピュータ2に送信する(ステップS329)。そして、ステップS301の処理に戻る。
以上説明したように、この実施の形態にかかる防災システムでは、避難シェルター1に避難した人によって扉1Aの鍵1Bが施錠され、避難開始ボタン1Dが操作されることで、避難シェルター1は避難モードに設定される。避難シェルター1が避難モードにセットされれば、シェルターID及び避難開始情報がネットワーク7を介して通信インターフェイス108からホストコンピュータ2に送信される。避難開始情報を受信したホストコンピュータ2では、該シェルターIDの示す避難シェルター1が監視モードに設定される。避難モード中の避難シェルター1からはホストコンピュータ2に該避難シェルター1の位置情報が送信され、監視モード中の該ホストコンピュータ2において避難シェルター1から位置情報を受信し、位置が変化したときに車載コンピュータ3に対して救助要請が行われる。このように、避難シェルター1へ避難が行われた後、該避難シェルター1の位置情報が変化することによって救助が要請されるため、避難が完了した避難シェルター1において、住人の安全を確保することのできる。
なお、ホストコンピュータ2では、気象コンピュータ4から受信した気象情報を解析した結果が、HDD202の避難シェルターデータベースに登録されている避難要請基準を超える避難シェルター1に対して、要避難情報が送信される。気象コンピュータ4では、天候や地震に関する気象情報がリアルタイムで収集される。ここでは、ホストコンピュータ2において避難シェルター1が要避難状態と判定された場合には、ホストコンピュータ2から要避難情報が避難シェルター1に送信され、プレ監視モードにされる。プレ監視モード中のホストコンピュータ2では、避難シェルター1から送信される避難開始情報の受信が監視されることとなる。この場合には、要避難状態である避難シェルター1に避難が開始されたかどうかを監視することによって、住人の安全を把握することのできる。
また、避難シェルター1がホストコンピュータ2から送信された要避難情報を、ネットワーク7を介して通信インターフェイス108から受信したときに、該避難シェルター1のスピーカ1Cから避難要請用の音が出力されることで、避難シェルター1が設置された建造物8において避難が必要な旨が報知される。ここでは、要避難状態である避難シェルター1において、建造物8に居住する住人に対して避難要請が出力される。この場合には、住人は、避難が必要な旨を避難要請の出力を受けて知り、避難シェルター1へ避難することによって安全を確保することのできる。
その後、避難シェルター1がホストコンピュータ2から送信された不要避難情報を、ネットワーク7を介して通信インターフェイス108から受信したときに、該避難シェルター1のスピーカ1Cから避難不要請用の音が出力されることで、避難シェルター1が設置された建造物8において避難が必要なくなった旨が報知される。ここでは、要避難状態が解除された避難シェルター1において、建造物8に居住する住人に対して避難不要情報が出力される。この場合には、住人は、避難が必要なくなったかどうかを避難不要情報の出力によって知ることができるので、避難が必要なくなってから避難シェルター1への避難を解除することによって、不必要に避難を継続する必要がない。
ところで、避難シェルター1が避難モードに設定されたとき、避難シェルター1の通信インターフェイス108は、電源がオフになる。避難モード中の避難シェルター1では、避難タイマが5tとなるタイミング毎に、通信インターフェイス108の電源をオンにして、避難警報の発令が解除されたかどうかの情報の受信を要請する送信要請情報を、ネットワーク7を介して通信インターフェイス108からホストコンピュータ2に送信する。ここでは、ホストコンピュータ2において、避難シェルター1から送信要請情報を受信したときに、要避難状態が解除されていれば、不要避難情報が、避難が継続中であれば避難継続情報が、それぞれ該避難シェルター1に送信される。この場合には、避難シェルター1において、通信インターフェイス108から不要避難情報或いは避難継続情報の受信を、送信要請情報の送信から所定間隔で行えばよく、通信にかかる負担を減らすことができる。また、通信インターフェイス108は、送信要請情報を送信後、電源がオフとなる。この場合には、通信インターフェイス108においての電源をオンとオフで切り替えることで、避難シェルター1において、電力を節約することができる。
ところで、避難モード中の避難シェルター1では、避難タイマが5tとなるタイミング毎に、GPS109の電源はオンになり、GPS衛星5から位置情報を受信した後に、オフになる。また、施錠検出部104の電源は、入力部110から避難開始信号或いは避難解除信号を受信したときにオンになり、施錠信号或いは解錠信号をCPU101に出力した後にオフになる。出力部111の電源は、ホストコンピュータ2から要避難情報或いは不要避難情報を受信したときにオンに切り替えられ、避難の開始或いは解除を検出したときにオフに切り替えられる。このように、避難シェルター1に搭載されるコンピュータ装置において、電源のオンオフが切り替えされることによって、避難シェルター1において、電力を節約することができる。
ところで、監視モード中のホストコンピュータ2において、避難シェルター1の位置が変化した場合には、ホストコンピュータ2から救助活動を行う救助要員の車載コンピュータ3に、該避難シェルター1の位置情報と、警報情報とが送信される。車載コンピュータ3は、救助活動を行う救助要員の車両に備えられる装置であるので、救助要員は、より迅速に救助場所に移動し、救助活動を行うことができる。
なお、ホストコンピュータ2からの不要避難情報を受信する前に避難シェルター1の扉1Aが正常な操作によって開かれたときに、該避難シェルター1の避難モードが解除され、避難解除情報が、ネットワーク7を介して通信インターフェイス108からホストコンピュータ2に送信される。避難解除情報を受信したホストコンピュータ2においては、監視モードが解除されることとなる。この場合には、避難シェルター1が住人の自主的判断によって避難が解除された場合に、ホストコンピュータ2はその旨を把握することができる。さらにその後、避難解除後に更に要避難状態が依然として継続している場合には、避難シェルター1はホストコンピュータ2から送信される要避難情報を再び受信する。そして、避難シェルター1においてはスピーカ1Cから避難要請が出力され、該避難シェルター1の設置された建造物8の住民は、避難が必要な旨を再度把握することができる。
ところで、外部電源から避難シェルター1への電力供給が遮断されたとき、該避難シェルター1の動作電力は、バッテリー電源からの供給に切り替えられる。この場合には、停電が起こったとき、或いは避難シェルター1が土石流などによって流されたときにおいても該避難シェルター1には電力が供給され、ホストコンピュータ2において避難シェルター1の位置情報を把握することで避難した人の安全を確保することのできる。
ところで、避難シェルター1が防災システムへ登録を行った際に、ホストコンピュータ2において、該避難シェルター1を一意に特定するシェルターIDが発行される。避難シェルター1からホストコンピュータ2に送信される情報には、シェルターIDが必ず含まれる。ここでは、防災システムに登録された複数の避難シェルター1のそれぞれがシェルターIDを有することによって、ホストコンピュータ2においていずれの避難シェルター1の情報であるかを識別し、処理を行うことができるものとなる。
本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形態様について説明する。
上記の実施の形態では、各避難シェルター1の避難要請基準は、ホストコンピュータ2におけるステップS204の処理において、制御部201によって算出され、該算出された避難要請基準が該避難シェルター1に対応する避難シェルターデータベースに登録されるものとしていたが、これに限るものではない。各避難シェルター1の避難要請基準は、ホストコンピュータ2の入力装置204からの入力によって設定され、該設定された避難要請基準が該避難シェルター1に対応する避難シェルターデータベースに登録されるものるものであってもよい。また、全ての避難シェルター1について共通の避難要請基準が用いられるのであれば、避難シェルターデータベースに登録しておく必要はなく、例えば、プログラム中の判定ステップにおいて該当する基準が決定されていればよい。
上記の実施の形態では、避難要請基準を1つの基準として扱ったが、避難要請基準は、複数の基準から構成されるものであってもよい。例えば、避難要請基準には、1時間あたりの降水量の基準である単位時間基準と、降り始めからの降水量の基準である合計降水量とがあってもよい。また、避難シェルター1によって異なる値をとる避難要請基準と、いずれの避難シェルター1においても同一の値となる避難要請基準とを、含むものであってもよい。これらの場合には、ホストコンピュータ2は、どのような事象によって避難が必要であるかどうかを示す情報も要避難情報に含み、避難シェルター1に送信するものとしてもよい。そして、避難シェルター1においては、避難要請の出力の際に、どのような事象によって避難が必要であるかどうかを示す情報も出力するものとしてもよい。ここでは、住人は、どのような事象によって避難が必要となっているかまでを避難要請の出力を受けて知ることができ、避難シェルター1へ避難することによって安全を確保することのできる。
上記の実施の形態では、ステップS215の処理において、制御部201は避難が必要な状況が継続しているかどうかを、以前に行われたステップS207の処理において、気象情報の解析結果が、HDD202の避難シェルターデータベースに登録されている避難要請基準を越えていなくなったことによって、避難が必要な状況が終了したと判断するものとしていたが、避難が必要な状況が継続しているかどうかを判定する方法はこれに限るものではない。前述した避難要請基準と同じような方法(避難シェルターデータベースに登録、ホストコンピュータ2の入力装置204からの入力など)によって決定されるものであってもよい。また、避難要請基準と、避難が必要な状況が継続しているかどうかを判定する基準とは、必ずしも同じ方法によって決定される必要はない。
上記の実施の形態では、スピーカ1Cから避難要請用或いは避難不要請用の音を出力することによって、住人に対して避難が必要な旨或いは避難が必要なくなった旨を報知するものとしていたが、報知方法はこれに限るものではない。例えば、ベルやブザーなどによる音や、ランプなどによる光等によって報知する装置を備えるものであってもよい。また、避難シェルターデータベースに携帯電話などのアドレスを登録しておき、該アドレスにメールを送信することで報知するものであってもよい。或いは、これらのいくつかを含むものであってもよい。
上記の実施の形態では、避難シェルター1のスピーカ1Cから避難要請用或いは避難不要請用の音が出力されるかどうかは、ホストコンピュータ2から受信した指示(要避難情報、不要避難情報)に応じて、決定されるものとしていたが、これに限るものではなく、避難シェルター1に避難要請用或いは避難不要請用の音を出力するかどうかを決定する装置を含み、該装置の決定に応じて避難要請用或いは避難不要請用の音が出力されるものであってもよい。
例えば、避難シェルター1が地震動装置を備える場合には、地震動装置に初期微動が検知されることによって避難要請用の音を出力するものとしてもよい。この場合には、地震のような、余地が難しい災害に関しても本震の前に避難シェルター1への避難を促すことができ、住人の安全を確保することのできる。
また、例えば、避難シェルター1が煙検知装置を備える場合には、避難シェルター1の設置された建造物8において多量の煙が発生したことが煙検知装置に検知されることによって避難要請用の音を出力するものとしてもよい。また、避難シェルター1が温度検知装置を備える場合には、避難シェルター1の周りの温度が所定値以下になったことが温度検知装置に検知されることによって避難不要請用の音を出力するものとしてもよい。この場合には、火事のような場合にも避難シェルター1への避難を促すことができ、住人の安全を確保することのできる。
なお、避難要請用或いは避難不要請用の音を出力するかどうかを決定する装置は、所定のタイミングで電源がオンオフで切り替わる構造であることが好ましい。また、避難シェルター1は、いずれの事象によって避難が開始されたかどうかを示す情報も避難開始情報に含めてホストコンピュータ2に送信することが好ましい。
上記の実施の形態では、避難シェルター1の位置情報が変化したかどうかを、ホストコンピュータ2において判定するものとしていたが、これに限るものではない。例えば、避難シェルター1において行われるステップS327の処理において、GPS109を起動させ位置情報を取得した際に、位置が変化したかどうかを判定し、位置が変化した場合にのみ、位置情報をホストコンピュータ2に送信するものとしてもよい。ここでは、避難シェルター1の位置が平常時より変化したときにのみ、該避難シェルター1からホストコンピュータ2に位置情報が送信されることで、避難シェルター1及びホストコンピュータ2において通信にかかる負担を減らすことができる。また、避難シェルター1において、電力を節約することができる。
上記の実施の形態では、避難タイマの計時が5tである場合に、ステップS327〜ステップS329の処理において、CPU101がGPS109を起動させ、位置情報を取得した後に、制御部201が通信インターフェイス108の電源をオンにし、シェルターID、該取得した位置情報、及び送信要請情報を、ネットワーク7を介して通信インターフェイス108からホストコンピュータ2に送信するものとしていたが、ステップS327〜ステップS329の処理を行うタイミングは、これに限りものではない。例えば、避難開始から時間が経過するほど、ステップS327〜ステップS329の処理を行うタイミングの間隔を短くするものとしてもよい。この場合には、避難状態が継続されているほど、一般的に救助の必要確率が高くなるので、避難開始から時間を経過するほど位置情報を発信する時間間隔を短くすることで、スムーズに警報の発令を行うことができ、避難シェルター1へ避難した住人の安全を確保することのできる。
上記の実施の形態では、ステップS329の処理において、位置情報と送信要請情報を同じタイミングでホストコンピュータ2に送信するものとしていたが、位置情報と送信要請情報を送信するタイミングは、異なるものであってもよい。例えば、位置情報を送信する時間間隔は、送信要請情報を送信する時間間隔よりも長くなるものとしても構わない。
上記の実施の形態では、ステップS329の処理において、制御部201が通信インターフェイス108の電源をオンにし、シェルターID、該取得した位置情報、及び送信要請情報を、ネットワーク7を介して通信インターフェイス108からホストコンピュータ2に送信するものとしていたが、送信する情報はこれに限るものではなく、その他の情報を含んでいてもよい。例えば、電源がバッテリー106からの供給に切り替わったかどうかを示す情報を含み、そこからの経過時間で避難シェルター1への電力の供給ができているかどうかをホストコンピュータ2において監視するものとしてもよい。また、避難タイマの計時情報を含んでいてもよい。この場合には、避難タイマの計時時間が所定時間以上を越える場合には、ホストコンピュータ2において救助要請を行うものとすることができる。
さらに、送信する情報を付加する検知装置を備えるものであってもよい。例えば、避難シェルター1が、該避難シェルター1の設置されている建造物8が倒壊したかどうかを判定する倒壊検出部を備える場合には、建造物8が倒壊したときに、該避難シェルター1からホストコンピュータ2に倒壊情報が送信される。この場合には、ホストコンピュータ2は倒壊情報を受信することによって建造物8の倒壊を把握することで、避難シェルター1へ避難した住人の安全を確保することのできる。なお、送信する情報を付加する検知装置は、所定のタイミングで電源がオンオフで切り替わる構造であることが好ましい。
上記の実施の形態では、CPU101は避難継続情報を受信することによって、通信インターフェイス108の電源をオフにするものとしていたが、通信インターフェイス108の電源をオフにする条件はこれに限るものではない。例えば、ステップS329の処理において、送信要請情報を、ネットワーク7を介して通信インターフェイス108からホストコンピュータ2に送信させたときに避難タイマの計時しているタイムから、不要避難情報を受信するのに必要な十分な所定時間を経過したことによって、通信インターフェイス108の電源をオフにするものとしてもよい。この場合には、避難シェルター1において、所定時間の間に不要避難情報が受信されなければ、通信インターフェイス108の電源はオフになる。ここで、ホストコンピュータ2においては避難継続情報を送信する必要がなく、避難シェルター1においては、継続避難情報を受信するのための電力消費を押さえることができるものとなる。
上記の実施の形態では、避難シェルター1は、ステップS303の処理或いはステップS305の処理において出力部111の電源をオンにし、該出力部111に対してサウンド出力を行うよう指示を行うことで、スピーカ1Cから避難要請用或いは避難不要請用の音を出力するものとし、避難開始或いは避難解除が行われたときにステップS313の処理或いはステップS322の処理において避難要請及び避難不要請要の出力を終了するものとしていたが、避難要請及び避難不要請要の出力終了のタイミングはこれに限るものではない。例えば、避難要請及び避難不要請を出力するときに内部タイマの計時を開始させ、内部タイマが所定時間を計時したことによって、避難要請及び避難不要請の出力を終了するものとしてもよい。ここでは、避難開始及び避難解除が行われなかったという情報をホストコンピュータ2に送信するものとしてもよい。
上記の実施の形態では、避難シェルター1において避難開始が行われたときに送信する避難開始情報には、位置情報を含まないものとしていたが、これに限るものではなく、避難開始を判定したステップS310からステップS316の間に、ステップS327の処理と同様にGPS109を起動させ、GPS衛星5から位置情報を取得し、ステップS316において、避難開始情報に該取得した位置情報も含み、ホストコンピュータ2に送信するものとしてもよい。
上記の実施の形態では、ホストコンピュータ2において行われるステップS212の処理において、プレ監視モードに設定されているかどうかに関わらず、避難シェルター1を監視モードに設定するものとしていたが、これに限るものではない。例えば、プレ監視モードに設定されている避難シェルター1と、プレ監視モードに設定されていない避難シェルター1とでは、異なる監視モードに設定するものとしてもよい。この場合、プレ監視モードに設定されていない避難シェルター1から避難開始情報を受信した場合には、該避難シェルター1に位置情報を直ちに送信するように指示を送ることで、直ちに救助が必要かどうかを判定し、ホストコンピュータ2において救助要請を行うものとすることができる。
上記の実施の形態では、防災システムは、避難シェルター1と、ホストコンピュータ2と、車載コンピュータ3と、気象コンピュータ4とを含んでいるものとしていたが、これに限るものではなく、気象コンピュータ4或いは車載コンピュータ3を含んでいないものであってもよい。気象コンピュータ4が含まれていない場合には、気象コンピュータ4が行っていた避難情報及び不要避難情報を発令するための気象情報の収集を行う装置をホストコンピュータ2が含んでいればよい。或いは、気象情報を収集する装置をホストコンピュータ2が含んでいない場合であっても、避難シェルター1から送信される避難開始のみによってホストコンピュータ2が該避難シェルター1の監視を行うことができる。また、車載コンピュータ3が含まれていない場合にも、車載コンピュータ3が行っていた処理をホストコンピュータ2において行うものとすればよい。
上記の実施の形態では、気象コンピュータ4が収集した気象情報を、専用線6を介してホストコンピュータ2に送信するものとしていたが、これに限るものではない。例えば、気象コンピュータ4から送信される気象情報は、防災システムに登録されている避難シェルター1の周辺のみであってもよい。また、気象コンピュータ4から気象情報の送信は、防災システムに登録されている避難シェルター1において、避難が必要とされる及び必要ないとされる場合のみであってもよい。
上記の実施の形態では、避難シェルター1は、建造物8内に設置されるものとしていたが、建造物8は、住居にかぎるものではない。例えば、図書館などの不特定多数が利用する施設であっても、会社などの特定多数が利用する施設であってもよい。また、船舶などの移動する乗り物であってもよい。また、公園などに単独で設置されるものであってもよい。
上記の実施の形態では、入力部110に接続された避難シェルター1の内側に面して避難開始ボタン1D及び避難解除ボタン1Eの2つのボタンとが備えられているものとしていたが、これに限るものではなく、必要な情報をCPU101に入力するものであればよい。また、避難シェルター1の内側に面して、出力部111に接続された出力装置などを含むものであってもよい。出力装置は、液晶表示装置などによって構成され、状況に応じて警報の発令状況などを表示することができる。
上記の実施の形態では、避難シェルター1に搭載されたコンピュータにおいて実行されるプログラムはROM102に、ホストコンピュータ2において実行されるプログラムはHDD202に、それぞれ格納されているものとして説明した。これらのプログラムは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に格納し、コンピュータ装置とは別個に配布するものとすることができる。つまり、これらの記録媒体に格納されたプログラムをインストールして実行させることで、専用コンピュータだけではなく、他の用途にも利用可能な汎用コンピュータを、避難シェルター1に搭載されたコンピュータ、ホストコンピュータ2として用いることができる。
本発明の実施の形態にかかる防災システムの全体構成を示す図である。 図1の避難シェルターの構成を示す図である。 土石流に流されたときの避難シェルターの状態を示す図である。 図2の避難シェルターに設置されたコンピュータ装置を含む電気回路構成を示すブロック図である。 図1のホストコンピュータの構成を示すブロック図である。 図1の車載コンピュータの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる防災システムにおける動作の全体的な流れを示すフローチャートである。 ホストコンピュータにおける処理を詳細に示すフローチャートである。 避難シェルター内のコンピュータ装置における処理を詳細に示すフローチャートである。
符号の説明
1 避難シェルター
2 ホストコンピュータ
3 車載コンピュータ
4 気象コンピュータ
5 GPS衛星
6 専用線
7 ネットワーク
8 建造物
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 施錠検出部
105 電源部
106 バッテリー
107 電断検出部
108 通信インターフェイス
109 GPS
110 入力部
1A 扉
1B 鍵
1C スピーカ
1D 避難開始ボタン
1E 避難解除ボタン
201 制御部
202 HDD
206 通信装置
301 制御部
306 通信装置

Claims (16)

  1. 建造物の内部に設置されると共に該建造物から離脱可能に構成された避難シェルターと、該避難シェルターから発信された情報を収集し、該収集した情報に基づいて該避難シェルターの状態を監視するホストコンピュータとを備える防災システムであって、
    前記避難シェルターは、
    住人が避難を完了して出入口が閉じられたときに、該避難シェルターを避難モードにセットする避難モード設定手段と、
    前記避難モード設定手段により前記避難モードにセットされたときに、その旨を示す避難開始情報を前記ホストコンピュータに発信する避難開始情報発信手段と、
    前記避難シェルターが存在する位置を検出する位置検出手段と、
    前記避難モードにセットされているときに、前記位置検出手段の検出した位置を示す位置情報を前記ホストコンピュータに発信する位置情報発信手段とを備え、
    前記ホストコンピュータは、
    前記避難開始情報を受信する避難開始情報受信手段と、
    前記避難開始情報の受信により、前記位置情報発信手段から発信される位置情報の受信を監視する監視モードにセットする監視モード設定手段と、
    前記監視モード設定手段により前記監視モードにセットされているときに前記位置情報発信手段から発信される位置情報の受信待機状態となり、該受信待機状態において該位置情報を受信する位置情報受信手段と、
    前記位置情報を受信したときに、該受信した位置情報を解析して、該解析結果に応じて警報を発令する警報発令手段とを備える
    ことを特徴とする防災システム。
  2. 前記ホストコンピュータは、
    リアルタイムで気象情報を収集する気象情報収集手段と、
    前記気象情報収集手段の収集した気象情報を解析する気象情報解析手段と、
    前記気象情報解析手段の解析結果に応じて前記住人の避難を要する要避難状態となっているかどうかを判断する要避難判断手段と、
    前記要避難判断手段により要避難状態となっていると判断されたときに、その旨を示す情報を外部に出力する要避難出力手段と、
    前記要避難判断手段により要避難状態となっていると判断されたときに、前記避難開始情報発信手段から発信される避難開始情報の受信を監視するプレ監視モードにセットするプレ監視モード設定手段とをさらに備え、
    前記避難情報開始受信手段は、前記プレ監視モードにセットされているときに、前記避難開始情報の受信を監視する
    ことを特徴とする請求項1に記載の防災システム。
  3. 前記要避難出力手段は、前記要避難状態となっている旨を示す情報を前記建造物に向けて発信する要避難情報発信手段を含み、
    前記建造物は、
    前記要避難情報発信手段から発信された要避難情報を受信する要避難情報受信手段と、
    前記要避難情報受信手段が前記要避難情報を受信したときに、前記建造物に居住する住人に対して避難要請を出力する避難要請出力手段とを備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の防災システム。
  4. 前記ホストコンピュータは、
    前記要避難状態となっているときに、前記気象情報解析手段の解析結果に応じて該要避難状態が解除されたかどうかを判断する不要避難判断手段と、
    前記不要避難判断手段により要避難状態が解除されたと判断されたときに、その旨を示す情報を前記避難シェルターに対して送信する不要避難情報送信手段をさらに備え、
    前記避難シェルターは、
    前記不要情報送信手段から送信された情報を受信する不要避難情報受信手段と、
    前記不要避難情報受信手段が前記不要避難情報を受信したときに、前記避難シェルターに避難している住人に対して避難不要情報を出力する避難不要情報出力手段とを備える
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の防災システム。
  5. 前記避難シェルターは、所定の時間間隔で間欠的に前記不要避難情報の送信要請を前記ホストコンピュータに対して発信する送信要請発信手段をさらに備え、
    前記ホストコンピュータは、前記送信要請発信手段から発信された送信要請を受信する送信要請受信手段をさらに備え、
    前記不要避難情報送信手段は、前記不要避難判断手段により要避難状態が解除されたと判断されたときに、前記送信要請の受信に応答して、その旨を示す情報を前記避難シェルターに対して送信する
    ことを特徴とする請求項4に記載の防災システム。
  6. 前記警報発令手段は、前記避難シェルターに避難した住人の救助活動を行う救助要員が有する端末装置に、前記位置情報受信手段の受信した位置情報とともに前記警報の発令を示す警報情報を送信する警報情報送信手段を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の防災システム。
  7. 前記避難シェルターは、
    前記避難モードにセットされた後に、前記出入口が正常操作により開かれたかどうかを判定する出入口開放判定手段と、
    前記出入口開放判定手段により前記出入口が正常操作により開かれたと判定されたときに、前記避難モード設定手段により設定された避難モードを解除する避難モード解除手段と、
    前記避難モード解除手段により前記避難モードが解除されたときに、該避難モードの解除を示す避難解除情報を前記ホストコンピュータに発信する避難解除情報発信手段とをさらに備え、
    前記ホストコンピュータは、
    前記避難解除情報発信手段から発信された避難解除情報を受信する避難解除情報受信手段と、
    前記避難解除情報の受信により前記監視モード設定手段によりセットされた監視モードをリセットする監視モードリセット手段とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の防災システム。
  8. 前記避難シェルターは、前記位置検出手段の検出した位置が該避難シェルターの平常時における位置から変化したかどうかを判定する位置変化判定手段をさらに備え、
    前記位置情報発信手段は、前記位置変化判定手段により位置が変化したと判定されたことを条件として、前記位置情報を発信する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の防災システム。
  9. 前記避難シェルターは、
    該避難シェルターの設置されている建造物の倒壊を検出する倒壊検出手段と、
    前記倒壊検出手段により前記建造物の倒壊が検出された場合に、所定の倒壊情報を前記ホストコンピュータに対して発信する倒壊情報発信手段とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至8の防災システム。
  10. 前記位置情報発信手段は、前記位置情報を前回の発信から所定の時間間隔で間欠的に発信する
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の防災システム。
  11. 前記避難シェルターは、
    外部電源から供給された電力を該避難シェルター内の動作電力として供給する外部電力供給手段と、
    蓄電池に蓄積された電力を該シェルター内の動作電力として供給する内部電力供給手段と、
    前記外部電源からの電力の供給が遮断されたときに、該避難シェルター内への動作電力の供給を前記外部電力供給手段から前記内部電力供給手段に切り替える電力切替手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の防災システム。
  12. 前記避難シェルターは、複数あり、避難シェルター毎に固有の識別情報が付されており、
    前記避難開始情報発信手段は、当該避難シェルターに固有に識別情報と共に、前記避難開始情報を発信し、
    前記位置情報発信手段は、当該避難シェルターに固有の識別情報と共に、前記位置情報を発信する
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の防災システム。
  13. 建造物の内部に設置されると共に該建造物から離脱可能に構成された避難シェルターから発信された情報を収集し、該収集した情報に基づいて該避難シェルターの状態を監視する避難状態監視装置であって、
    住民が避難を完了したときに前記避難シェルターから発信され、該避難シェルターが避難モードにセットされた旨を示す避難開始情報を受信する避難開始情報受信手段と、
    前記避難開始情報の受信により、前記避難シェルターから発信される該避難シェルターが存在する位置を示す位置情報の受信を監視する監視モードにセットする監視モード設定手段と、
    前記監視モード設定手段により前記監視モードにセットされているときに前記位置情報の受信待機状態となり、該受信待機状態において該位置情報を受信する位置情報受信手段と、
    前記位置情報を受信したときに、該受信した位置情報を解析して、該解析結果に応じて警報を発令する警報発令手段とを備える
    ことを特徴とする避難状態監視装置。
  14. 建造物の内部に設置されると共に該建造物から離脱可能に構成され、ホストコンピュータに情報を発信して該ホストコンピュータに状態を監視させる避難シェルターであって、
    住人が避難を完了して出入口が閉じられたときに、該避難シェルターを避難モードにセットする避難モード設定手段と、
    前記避難モード設定手段により前記避難モードにセットされたときに、その旨を示す避難開始情報を前記ホストコンピュータに発信する避難開始情報発信手段と、
    前記避難シェルターが存在する位置を検出する位置検出手段と、
    前記避難モードにセットされているときに、前記位置検出手段の検出した位置を示す位置情報を前記ホストコンピュータに発信する位置情報発信手段とを備える
    ことを特徴とする避難シェルター。
  15. 建造物の内部に設置されると共に該建造物から離脱可能に構成された避難シェルターから発信された情報を収集し、該収集した情報に基づいて該避難シェルターの状態を監視するコンピュータ装置を、
    住民が避難を完了したときに前記避難シェルターから発信され、該避難シェルターが避難モードにセットされた旨を示す避難開始情報を受信する避難開始情報受信手段、
    前記避難開始情報の受信により、前記避難シェルターから発信される該避難シェルターが存在する位置を示す位置情報の受信を監視する監視モードにセットする監視モード設定手段、
    前記監視モード設定手段により前記監視モードにセットされているときに前記位置情報の受信待機状態となり、該受信待機状態において該位置情報を受信する位置情報受信手段、及び、
    前記位置情報を受信したときに、該受信した位置情報を解析して、該解析結果に応じて警報を発令する警報発令手段
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  16. 建造物の内部に設置されると共に該建造物から離脱可能に構成され、ホストコンピュータに情報を発信して該ホストコンピュータに状態を監視させる避難シェルターに設置されたコンピュータ装置を、
    住人が避難を完了して出入口が閉じられたときに、該避難シェルターを避難モードにセットする避難モード設定手段、
    前記避難モード設定手段により前記避難モードにセットされたときに、その旨を示す避難開始情報を前記ホストコンピュータに発信する避難開始情報発信手段、
    前記避難シェルターが存在する位置を検出する位置検出手段、及び、
    前記避難モードにセットされているときに、前記位置検出手段の検出した位置を示す位置情報を前記ホストコンピュータに発信する位置情報発信手段
    として機能させることを特徴とするプログラム。
JP2006190814A 2006-07-11 2006-07-11 防災システム、避難状態監視装置、避難シェルター及びプログラム Expired - Fee Related JP4908087B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006190814A JP4908087B2 (ja) 2006-07-11 2006-07-11 防災システム、避難状態監視装置、避難シェルター及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006190814A JP4908087B2 (ja) 2006-07-11 2006-07-11 防災システム、避難状態監視装置、避難シェルター及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008021029A true JP2008021029A (ja) 2008-01-31
JP4908087B2 JP4908087B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=39076919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006190814A Expired - Fee Related JP4908087B2 (ja) 2006-07-11 2006-07-11 防災システム、避難状態監視装置、避難シェルター及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4908087B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010098568A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Laurel Bank Mach Co Ltd 監視カメラシステム
JP2010098569A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Laurel Bank Mach Co Ltd 監視カメラシステム
JP2010124186A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Laurel Bank Mach Co Ltd 監視カメラシステム
JP2011151706A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Laurel Bank Machines Co Ltd 監視カメラシステム
JP2011155624A (ja) * 2010-04-21 2011-08-11 Laurel Bank Machines Co Ltd 監視カメラシステム
JP2011155625A (ja) * 2010-04-21 2011-08-11 Laurel Bank Machines Co Ltd 監視カメラシステム
JP2013236718A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Secom Co Ltd 防災ベッド
JP5486722B1 (ja) * 2013-07-08 2014-05-07 一郎 阿久津 避難通知システム
JP2014137809A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Fujika:Kk 津波発生予測に基づく避難用配電対応システム
JP2016035724A (ja) * 2014-08-05 2016-03-17 株式会社 ダイワテック 防災用品保管庫およびこれを使用した防災システム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5947059A (ja) * 1982-09-10 1984-03-16 Toshiba Corp 鋳造回転子の製造方法
JP2000224058A (ja) * 1999-01-27 2000-08-11 Nec Mobile Commun Ltd 市町村防災無線緊急システム
JP2004322939A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Fumitsugu Matsuba 津波又は洪水に対する防災用として地上設置される浮遊型シェルタ
JP2006158874A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Iwai Tadanori 津波または大水災害避難用装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5947059A (ja) * 1982-09-10 1984-03-16 Toshiba Corp 鋳造回転子の製造方法
JP2000224058A (ja) * 1999-01-27 2000-08-11 Nec Mobile Commun Ltd 市町村防災無線緊急システム
JP2004322939A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Fumitsugu Matsuba 津波又は洪水に対する防災用として地上設置される浮遊型シェルタ
JP2006158874A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Iwai Tadanori 津波または大水災害避難用装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010098568A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Laurel Bank Mach Co Ltd 監視カメラシステム
JP2010098569A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Laurel Bank Mach Co Ltd 監視カメラシステム
JP2010124186A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Laurel Bank Mach Co Ltd 監視カメラシステム
JP2011151706A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Laurel Bank Machines Co Ltd 監視カメラシステム
JP2011155624A (ja) * 2010-04-21 2011-08-11 Laurel Bank Machines Co Ltd 監視カメラシステム
JP2011155625A (ja) * 2010-04-21 2011-08-11 Laurel Bank Machines Co Ltd 監視カメラシステム
JP2013236718A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Secom Co Ltd 防災ベッド
JP2014137809A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Fujika:Kk 津波発生予測に基づく避難用配電対応システム
JP5486722B1 (ja) * 2013-07-08 2014-05-07 一郎 阿久津 避難通知システム
JP2016035724A (ja) * 2014-08-05 2016-03-17 株式会社 ダイワテック 防災用品保管庫およびこれを使用した防災システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4908087B2 (ja) 2012-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4908087B2 (ja) 防災システム、避難状態監視装置、避難シェルター及びプログラム
US20030210140A1 (en) Wireless management of portable toilet facilities
CN107667394A (zh) 用于操作自行式清洁设备的方法
US20070210913A1 (en) Building monitoring system
JP2008234534A (ja) 防災監視システム
WO2006117916A1 (ja) エレベータ防犯装置
JP2003067002A (ja) プラント制御システム及び制御方法
JP2011079652A (ja) エレベーターの管制運転装置
JP5164771B2 (ja) 携帯端末
JP4984274B1 (ja) 独居者向けの安否確認システム
JP2008033768A (ja) 住戸監視システム
JP2015026146A (ja) 建物及び安否確認システム
JP5122413B2 (ja) 安否確認システムおよび監視センタ装置
JP2008077612A (ja) 防犯システム
JP5839843B2 (ja) 集合住宅の管理装置及び方法
JP2005275878A (ja) 警備装置
JP2009087222A (ja) 工事現場防犯システム
JP2004086658A (ja) ホームセキュリティシステム
JP5224997B2 (ja) 携帯端末
JP2008033767A (ja) 住戸監視システム
JP2006185241A (ja) 警備装置
JP2004234136A (ja) ホームセキュリティ警備システム、ホームセキュリティ侵入警備システム、ホームセキュリティ火災警備システム、ホームセキュリティガス漏れ警備システム、及びホームセキュリティ警備システムの処理方法
JP2005275776A (ja) 要救助通報装置
JP4668543B2 (ja) 警備システム
JP2004252532A (ja) 情報機器、情報システムおよびその制御方法、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4908087

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees