JP5486722B1 - 避難通知システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、多くの緊急避難用の施設や装置に収容された避難者の人数を簡単に通知でき、その通知に基づいて避難状況を的確に把握することができる避難通知システムを提供する。
【解決手段】避難通知システムは、避難場所1−1、1−2に備えられ、入力された避難者数と測定された避難位置とに基づいて作成された避難通知情報を送信することができる避難通知端末装置T1、T2と、避難監視場所Cに備えられ、前記避難通知端末装置T1、T2から送信され、受信した前記避難通知情報に含まれた避難者数及び避難位置に基づいて、端末画面に表示された地図上に避難位置マークを表示するとともに、該マークに関連付けて避難者数を表示することができる受信端末装置20と、を含み、少なくとも緊急避難時に、前記避難通知端末装置T1、T2と前記受信端末装置20との間で無線通信が形成される。
【選択図】図3
【解決手段】避難通知システムは、避難場所1−1、1−2に備えられ、入力された避難者数と測定された避難位置とに基づいて作成された避難通知情報を送信することができる避難通知端末装置T1、T2と、避難監視場所Cに備えられ、前記避難通知端末装置T1、T2から送信され、受信した前記避難通知情報に含まれた避難者数及び避難位置に基づいて、端末画面に表示された地図上に避難位置マークを表示するとともに、該マークに関連付けて避難者数を表示することができる受信端末装置20と、を含み、少なくとも緊急避難時に、前記避難通知端末装置T1、T2と前記受信端末装置20との間で無線通信が形成される。
【選択図】図3
Description
本発明は、津波、洪水などの災害発生時に、或いは、避難警報の発令時に、避難場所に避難した人数を避難監視場所(例えば、地方自治体に置かれた防災センターなど)に通知できるようにし、避難状況を速やかに且つ精度よく把握できる避難通知システムに関する。
一般に、津波、洪水などの水害対策は、地方自治体を中心にして講じられてきた。津波に対しては、例えば、大堤防を築き、津波の襲来に備えるとか、或いは、津波予報が発令された時には、素早く高台に避難するといった行政指導が行われている。
ところで、東日本大震災の際に発生した予想外の大津波襲来においては、大堤防も破壊されて、津波の到来を阻止できず、多くの人命が失われた。このとき、高台に避難した人々は助かった。このことからも、先ずは、高台に避難することが、最重要であり、基本的なことである。しかし、津波避難場所が指定されてあったとしても、それは、自然地形的に見て、高台であることが多く、必ずしも、避難場所に到達するのに苦労し、利用しやすいように整備されている訳ではない。特に、車椅子利用者、老人、子供などを含む社会的弱者にとっては、容易なことではない。
そこで、緊急時に迷う事なく利用でき、高台に駆け上がらなくても高台に避難したのと同じ効果があり、上述の社会的弱者であっても安全に避難収容できる津波避難用の施設が種々提案されている(例えば、特許文献1〜4を参照)。
本出願人は、図1及び図2に示される緊急避難用装置(緊急避難用シェルター)を提案した(特許文献5を参照)。図1の緊急避難用装置は、水密構造の中空室を有する円環状浮体1の中央部空間を貫通して遊嵌する誘導手段3が、円環状浮体を載置する台座2に固定された構成を有している。誘導手段3は、想定される津波や洪水の水位より高くなるように設置される。そこで、津波や洪水が襲来したときには、円環状浮体が、台座から浮上し、水位の増減に応じて、誘導手段に沿って上下に誘導される。そのため、円環状浮体は、水流の水圧を容易に回避することができ、水圧で破壊され難く、しかも、津波や洪水が終息したときには、円環状浮体1は、台座に載置されていた元の場所に戻る。災害終息後の後片付けを簡単かできる。
図1に示した緊急避難用装置では、誘導手段3の高さは、想定される津波や洪水の水位を基準に設定されているため、その想定を超える予想外の高い水位の津波や洪水が襲来した場合には、円環状浮体1は、誘導手段3から離れてしまい、水上に浮遊し、漂流することになる。しかし、円環状浮体1は、漂流してしまっても、安定して浮遊するため、この円環状浮体内に収容された避難者の安全を確保することができる。
ここで、図2に示された緊急避難装置では、円環状浮体1が想定を超える水位の津波や洪水が襲来した場合であっても、漂流することが無いように工夫されている。緊急避難用装置の基本構成は、図1の装置と変わりがないが、図2の装置では、誘導手段3が、基部31とワイヤ32とから構成される。基部31は、円環状浮体1の中央部空間を貫通して遊嵌し、台座21に固定されている。ワイヤ32の一端は、基部32の上端に取り付けられ、その他端は、基部31よりもさらに高い構造物に取り付けられている。この様に構成したので、円環状浮体1は、想定を超える水位の津波や洪水が襲来しても、基部31とワイヤ32に沿って上下に誘導されるので、円環状浮体1の漂流を防止でき、しかも、津波や洪水が終息したときには、元の場所に戻り、後片付けが簡単である。
なお、図2の装置では、円環状浮体1が載置される台座21には、水を満たすことのできる凹部が形成されている。その凹部には、日頃、水はなく、空であるが、津波や洪水が襲来したときには水が満たされるので、津波や洪水が終息したときに、元に戻ろうとする円環状浮体1が、その凹部の水面に浮くため、円環状浮体が浮いている間に、その凹部に溜まった瓦礫等を取り除き易くなり、しかも、戻った時に円環状浮体の向きが変わっていても、人力だけで容易に変えることができる。
上述したように、津波や洪水などに対処できる緊急避難用の施設・装置が種々提案されている。しかし、これらの緊急避難用の施設や装置が多く用意されていたとしても、実際の災害発生時に、避難監視場所、例えば、行政自治体に置かれている防災センターでは、それらの施設・装置に避難した人数を即座に把握することができないという問題があった。そのため、防災センターでは、その避難状況の把握に手間取り、情報が錯綜するなど、不確かな情報に頼ることとなって、救助・救援体制を整えるのに時間を要していた。また、災害発生が予測されるときに、防災センターが避難警報を発令しても、防災センターでは、それらの施設・装置へどれだけの人々が避難したのか、その情報が即座に得られず、正確な避難状況を把握するには、手間取って時間を要するという問題があった。
そこで、本発明は、上述した課題に鑑みて、多くの緊急避難用の施設や装置に収容された避難者の人数を簡単に通知でき、その通知に基づいて避難状況を的確に把握することができる避難通知システムを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本出願の発明では、次に示す構成を採用した。
(1)本発明の避難通知システムにおける避難通知端末装置は、避難者数を入力する少なくとも数字キーを有する入力手段と、電源がオン状態のとき、全地球測位システム(GPS)を利用して避難位置を測定する自動的に位置測定手段と、前記入力された避難者数と前記測定された避難位置とに基づいて避難通知情報を作成する制御手段と、前記避難者数の入力後に、送信ボタンが押されると、作成された前記避難通知情報を無線送信する送信手段と、を有し、避難場所に備えられ、避難者が携行して避難場所から移動できることを特徴とする。
(2)前記(1)の避難通知端末装置における前記避難通知情報は、前記数字キーで入力される優先者数を含むことを特徴とする。
(3)本発明の避難通知システムは、避難場所に備えられ、避難者が携行して避難場所から移動することができ、避難者によって入力された避難者数と電源オン状態の時に全地球測位システム(GPS)を利用して自動的に測定された避難位置とに基づいて作成された避難通知情報を前記避難者数の入力後に無線送信することができる避難通知端末装置と、避難監視場所に備えられ、前記避難通知端末装置から無線送信され、受信した前記避難通知情報に含まれた避難者数及び避難位置に基づいて、端末画面に表示された地図上に避難位置マークを表示するとともに、該マークに関連付けて避難者数を表示することができる受信端末装置と、を含み、少なくとも緊急避難時に、前記避難通知端末装置と前記受信端末装置との間で無線通信が形成されることを特徴とする。
(1)本発明の避難通知システムにおける避難通知端末装置は、避難者数を入力する少なくとも数字キーを有する入力手段と、電源がオン状態のとき、全地球測位システム(GPS)を利用して避難位置を測定する自動的に位置測定手段と、前記入力された避難者数と前記測定された避難位置とに基づいて避難通知情報を作成する制御手段と、前記避難者数の入力後に、送信ボタンが押されると、作成された前記避難通知情報を無線送信する送信手段と、を有し、避難場所に備えられ、避難者が携行して避難場所から移動できることを特徴とする。
(2)前記(1)の避難通知端末装置における前記避難通知情報は、前記数字キーで入力される優先者数を含むことを特徴とする。
(3)本発明の避難通知システムは、避難場所に備えられ、避難者が携行して避難場所から移動することができ、避難者によって入力された避難者数と電源オン状態の時に全地球測位システム(GPS)を利用して自動的に測定された避難位置とに基づいて作成された避難通知情報を前記避難者数の入力後に無線送信することができる避難通知端末装置と、避難監視場所に備えられ、前記避難通知端末装置から無線送信され、受信した前記避難通知情報に含まれた避難者数及び避難位置に基づいて、端末画面に表示された地図上に避難位置マークを表示するとともに、該マークに関連付けて避難者数を表示することができる受信端末装置と、を含み、少なくとも緊急避難時に、前記避難通知端末装置と前記受信端末装置との間で無線通信が形成されることを特徴とする。
以上の様に、本発明の避難通知システムは、避難場所に備えられた避難通知端末装置と、避難監視場所に備えられた受信端末装置と有し、受信端末装置では、避難通知端末装置から送信された避難通知情報に含まれる避難者数及び避難位置とに基づいて、端末画面に表示された地図上に避難位置マークを表示するとともに、該マークに関連付けて避難者数を表示するようにしたので、避難監視場所、例えば、地方自治体に置かれた防災センターでは、広範囲に発生した災害においても、通常の通信網が途絶えても、避難した場所と、そこに避難した人数と正確に把握することができる。そのため、避難状況を正確に、且つ、迅速に把握できるため、避難者への救助・救援体制を早期に整えることができる。
本発明の避難通知端末装置は、入力手段と位置測定手段と送信手段とを有するという簡単な構成になっている。この避難通知端末装置は、当該避難場所に避難した避難者が操作するのであって、避難者は、入力手段を使って、人数を入力するだけである。この入力操作と同時に、位置測定手段は、自動的に当該避難通知端末装置の位置を測定する様になっているので、入力された避難者の人数と測定された避難位置とを含む避難通知情報が作成されて送信される。そのため、位置情報が、当該避難通知端末装置の識別情報の役割を果たしており、簡単な操作で避難通知情報を送信することができる。さらに、この避難通知端末を携行して、他の避難場所に移動した場合でも、移動後の位置測定が自動的に実行されるので、移動後の避難者数と位置情報とが含まれる避難通知情報が作成され、送信され、防災センターでも、移動後の避難状況を把握することができる。
また、本発明の受信端末装置では、避難通知端末装置から送信された少なくとも避難者数及び避難位置を含む複数の避難通知情報を受信して、各避難通知情報に含まれた避難者数及び避難位置に基づいて、受信端末装置の端末画面に表示された地図上に避難位置マークを表示するとともに、該避難位置マークに関連付けて避難者数を表示するようにしたので、広範囲の地域に係る避難状況について、視覚的に、容易に把握することができ、避難者への救助・救援体制を早期に整えることが可能となる。
以上の様に構成された本発明は、津波、洪水などの災害発生時に、或いは、避難警報の発令時に、避難場所に避難した人数を避難監視場所(防災センター)に通知でき、避難状況を速やかに且つ精度よく把握でき、避難者の安全を確保することができる。
本発明による避難通知システムに関する実施形態について、以下に、図3乃至図10を参照しながら、実施例を示して具体的に説明する。
図3には、本発明の避難通知システムの実施例に関する全体的な概要が示されている。図3に示されるように、避難通知システムは、例えば、図1又は図2に示される緊急避難用装置、或いは、緊急避難シェルター、避難指定施設(学校、公民館等)、避難指定場所等の避難場所1−1、1−2に設置された避難通知端末装置T1、T2と、避難監視場所としての防災センターCに備えられた受信端末装置20とで構成される。図3では、避難場所は代表的に例示しており、具体的には、もっと多くの避難場所が存在している。そして、それらの避難場所毎に、避難通知端末装置Tが設置されている。さらに、受信端末装置20は、これらの避難通知端末装置Tから送信される避難通知情報を受信することができる。ここでの送信システムでは、少なくとも緊急避難時に、避難通知端末装置と受信端末装置との間で無線通信が形成されることが好ましい。なお、図3には、避難場所に避難者を例示している。
次に、図4に、図3に示した避難通知システムにおける避難場所に設置された避難通知端末装置T1、T2の具体例を示した。図4では、代表例として、避難場所1−1に設置された避難通知端末装置T1を示しているが、他の避難場所に設置された避難通知端末装置Tも、T1と同様の構成になっている。避難通知端末装置T1は、端末本体10、アンテナ11、電源ボタン12、入力キー13、表示画面14、送信ボタン15を備えている。入力キー13は、「0〜9」の数字キー、[・]の点キー、「C」のクリアキーからなっている。
避難通知端末装置の端末本体10には、電源としてのバッテリが内蔵され、避難者による電源ボタン12の操作により、端末機能が起動される。このバッテリは、日頃には、太陽光発電システムにより充電されるようにすることが好ましい。また、避難通知端末装置を固定設置せず、持ち運べるようにすることもでき、この場合には、この端末装置を充電装置から取り外したときに、端末機能を自動起動することも可能である。
図5には、避難通知端末装置の端末機能を実現できるシステム構成が示され、このシステム構成が端末本体10内に組み込まれている。このシステム構成は、制御手段101、入力手段102、位置測定手段103、記憶手段104、表示手段105、そして、送信手段106からなっている。入力手段102は、端末本体10に備えられた入力キー13、送信ボタン15を含み、位置測定手段103は、全地球測位システム(GPS)を利用して当該端末装置の位置を測定し、位置情報を得る。記憶手段104には、少なくとも、当該端末装置の識別情報、端末処理プログラム、表示メッセージが格納されている。表示手段105は、制御手段101からの指示に従って、表示画面14にメッセージを表示する。
以上の様に構成されたシステムに関する処理フローチャートが図6に示されている。このフローチャートは、記憶手段104に格納されたプログラムに従っており、制御手段101によって実行される。先ず、避難者による電源ボタン12の操作、或いは、自動起動によって、電源がON状態になると(ステップS1)、制御手段101は、位置測定手段103に当該端末装置の位置測定を指示し、現在の位置情報を得て、記憶手段104に記憶する(ステップS2)。次いで、制御手段101は、図7(a)に示されるメッセージ「避難人数を入力して下さい」を記憶手段104から読み出し、表示画面14にそのメッセージを表示させ、人数の入力指示を行う(ステップS3)。
次いで、避難者によって、避難している人数が、入力キー13で入力されると、制御手段101は、その人数を記憶手段104に記憶するとともに、例えば、入力された人数が、12人であれば、図7(b)に示されるように、表示画面14に、「12」と表示する(ステップS4)。ここで、避難者数と当該端末装置の位置情報を取得できたので、制御手段101は、記憶手段104から読み出した識別情報と人数情報と位置情報とを送信システムに適したフォーマットに変換して避難通知情報を作成する(ステップS5)。次いで、制御手段101は、図7(c)に示されるように、表示画面14に、メッセージ「送信ボタンを押して下さい」と表示する。避難者によって、送信ボタン15が押されたことを確認して、送信手段106に、避難通知情報の送信を指示し(ステップS6)、図7(c)に示されるように、表示画面14に、メッセージ「送信を完了しました」と表示する(ステップS7)。
なお、入力手段13における「C」のクリアキーを用いれば、人数入力の訂正が可能である。また、収容された避難者の中に、負傷者、高齢者など優先した対応が必要な優先者がいる場合には、避難者数の入力の後に、入力手段13における[・]の点キーを押下して、優先者人数を入力できるようにしてもよい。例えば、優先者人数が1人であれば、人数情報は、「12・1」となる。表示画面14に各メッセージを各ステップで表示するようにしたが、そのメッセージに替えて、或いは、そのメッセージの表示と同時に、音声で知らせることもできる。また、避難者数は変化する可能性があるので、その変化が有った時には、電源がON状態である限り、再度、人数の入力を繰り返して、その都度、送信ボタンを押下することにより、避難通知情報を送信することが可能である。即ち、人数を更新して避難通知情報を送信することができる。避難者の心情を考慮すれば、避難している人がいることを防災センターに何度でもリアルタイムに送信できるようにすることが好ましい。
これまでに、避難通知システムにおける避難通知端末装置について説明したが、以下に、同システムにおける受信端末装置の実施例について、図8乃至図10を参照しながら説明する。
図8には、図3に示した避難通知システムにおける防災センターCに設置された受信端末装置20の端末機能を実現できるシステム構成が示されている。このシステム構成は、制御手段201、操作手段202、受信アンテナを有する受信手段203、記憶手段204、そして、表示手段205を有している。操作手段202は、防災センターCの担当者によって操作され、端末装置の機能を制御するためのものである。受信手段203は、避難通知端末装置Tから送信された電波を受信し、避難通知情報を取得する。記憶手段204には、少なくとも、地図画像情報、地図位置に関連付けられた所在地名(番地を含む)情報が記憶され、かつ、端末処理プログラムが格納されている。表示手段205は、制御手段101からの指示に従って、表示画面14には、少なくとも、地図画像、位置マーク、人数を表示する。
以上の様に構成されたシステムに関する処理フローチャートが図9に示されている。このフローチャートは、記憶手段204に格納されたプログラムに従っており、制御手段201によって実行される。先ず、防災センターCの担当者が、操作手段202によって、災害発生時、或いは、緊急避難命令の発令時に、受信端末装置20を起動し、受信可能状態、即ち、待ち受け状態にする(ステップ11)。ここで、避難通知端末装置から送信された電波により避難通知情報を受信したとき(ステップS12)、その避難通知情報から、人数と位置情報を取得する(ステップS13)。
次いで、制御手段201は、記憶手段204から、格納されていた地図画像情報を読み出し、表示手段205にその地図情報を伝送し、表示画面22に地図画像を表示する。そして、取得した位置情報に基づいて、表示された地図画像上の位置を特定し、その位置に、避難場所、即ち、避難通知端末装置の現在位置を示す位置マークを表示する(ステップ14)。この位置マークは、避難通知端末装置の現在位置が明確に表示できれば十分であり、単に、赤色などのドットであってもよい。図10では、一例として、Tの字を丸で囲んだ記号を用い、2か所に表示している。受信して取得できた避難通知情報が複数あれば、その全ての避難通知情報に対応して、位置マークを表示する。ここで、地図画面22に映し出される地図画像を拡大表示すれば、例えば、図10に示されるように、避難通知端末装置の現在位置と道路との関係を明瞭に表示される。なお、防災センターCについて、例えば、図10のように、Cの字を丸で囲んだ記号を用いて表示すると、防災センターCと避難場所との位置関係が明瞭になる。
ここで、制御手段201は、避難通知情報から取得した人数情報に基づいて、表示された位置マークに関連付けて、人数を表示する(ステップ15)。例えば、図10に示されるように、位置マークから吹き出し部を表示して、そこに、人数n1、n2と表示する。図7の例に従えば、「12」と表示される。なお、受信した避難通知情報に含まれる位置情報が、既に受信していた避難通知情報に含まれる位置情報と同じである場合には、人数を上書きして、人数表示を更新するようにしてもよい。また、人数情報に、負傷者、高齢者などの優先情報が含まれる場合には、当該吹き出し部に、例えば、赤字による人数を表示してもよい。さらに、吹き出し部には、記憶手段204から、当該位置に対応する所在地情報を読み出し、その現在地の地名・番地を表示するようにしてもよい。
防災センターCに関しては、その位置マークから延びる吹き出し部に、避難通知情報の全てから取得した人数情報に基づいて、避難者数の総計Nを表示することができる。防災センターの担当者は、操作手段202を操作して、表示画面22を切り替えた画面、或いは、表示されている画面おける別ウインドウに、避難通知端末装置毎に、現在位置の地名(番地)と避難者数とを一覧表形式で表示することも可能である。この様に、避難監視場所となる防災センターにおいては、津波、洪水などの災害発生時に、或いは、避難警報の発令時に、避難場所への避難状況を速やかに且つ精度よく把握でき、避難者の安全を確保できる救助・救援体制を的確迅速に整えることができる(ステップS16)。
以上では、避難場所に設置された避難通知端末装置が、当該避難場所に留まり、移動しない場合について説明した。しかし、前述したように、災害の状況を考慮して、避難者自らが当該避難場所では危険であると判断した時には、さらに安全な避難場所を求めて移動することが考えられる。この様なときには、当該避難場所に設置されていた避難通知端末装置を携行して移動するようにすれば、防災センターCの表示画面22には、移動後の位置に従った位置マークが表示され、その吹き出し部には、移動後の避難者数が表示される。そのため、防災センターCでは、リアルタイムで避難状況を把握することができる。つまり、避難者は、携行した避難通知端末装置を用いて、移動後に、避難者数を新たに入力して、避難通知情報を送信する必要がある。防災センターCの受信端末装置20においては、受信した避難通知情報に含まれる識別情報及び位置情報に基づいて、既に取得した識別情報及び位置情報と、新しく取得した識別情報及び位置情報とが同じであるかどうかを判断し、既に取得した識別情報と新しく取得した識別情報とが同じであって、既に取得した位置情報と新しく取得した位置情報とが異なる場合には、避難通知端末装置が移動されたと判断して、表示画面22には、新しく取得した位置情報と人数情報とに基づいて、新しい現在位置に対応した位置マークと新しい人数とを表示する。ここで、既に取得した避難通知情報に基づく表示を消去するか、或いは、矢印で移動状況を表示してもよい。
また、前述した図1の緊急避難用装置では、津波や洪水などが襲来したとき、その水位が想定される水位より低い場合には、円環状浮体は、誘導手段を上下して浮遊し、漂流することは無く、設置された避難通知端末装置も移動しないため、防災センターCに設置された受信端末装置における表示画面上では、現在位置を示す位置マークは、移動しない。これに対して、その水位が想定を超えた場合には、円環状浮体は、誘導手段との遊嵌から外れて、漂流することになる。しかし、この場合にも、当該円環状浮体に設置されていた避難通知端末装置が、この円環状浮体の漂流に伴って移動することになるので、この漂流中に、その円環状浮体に避難している避難者が、避難者数を新たに入力して、避難通知情報を繰り返して送信すれば、防災センターCの受信端末装置の表示画面にも、上述の避難通知端末装置を携行して移動した場合と同様に表示処理が行われ、漂流移動の様子をリアルタイムで把握することができる。
1 円環状浮体
1−1、1−2 避難場所
2、21 台座
3 誘導手段
31 基部
32 ワイヤ
4 キャスター
10 端末本体
11、21 アンテナ
12 電源ボタン
13 入力キー
14、205 表示画面
15 送信ボタン
20 受信端末装置
22 情報表示画面
101、201 制御手段
102 入力手段
104、204 記憶手段
105、205 表示手段
106 送信手段
202 操作手段
203 受信手段
C 防災センター
T1、T2 避難通知端末装置
1−1、1−2 避難場所
2、21 台座
3 誘導手段
31 基部
32 ワイヤ
4 キャスター
10 端末本体
11、21 アンテナ
12 電源ボタン
13 入力キー
14、205 表示画面
15 送信ボタン
20 受信端末装置
22 情報表示画面
101、201 制御手段
102 入力手段
104、204 記憶手段
105、205 表示手段
106 送信手段
202 操作手段
203 受信手段
C 防災センター
T1、T2 避難通知端末装置
Claims (3)
- 避難者数を入力する少なくとも数字キーを有する入力手段と、
電源がオン状態のとき、全地球測位システム(GPS)を利用して避難位置を自動的に測定する位置測定手段と、
前記入力された避難者数と前記測定された避難位置とに基づいて避難通知情報を作成する制御手段と、
前記避難者数の入力後に、送信ボタンが押されると、作成された前記避難通知情報を無線送信する送信手段と、
を有し、避難場所に備えられ、避難者が携行して避難場所から移動できることを特徴とする避難通知端末装置。 - 前記避難通知情報は、前記数字キーで入力される優先者数を含むことを特徴とする請求項1に記載の避難通知端末装置。
- 避難場所に備えられ、避難者が携行して避難場所から移動することができ、避難者によって入力された避難者数と電源オン状態の時に全地球測位システム(GPS)を利用して自動的に測定された避難位置とに基づいて作成された避難通知情報を前記避難者数の入力後に無線送信することができる避難通知端末装置と、
避難監視場所に備えられ、前記避難通知端末装置から無線送信され、受信した前記避難通知情報に含まれた避難者数及び避難位置に基づいて、端末画面に表示された地図上に避難位置マークを表示するとともに、該マークに関連付けて避難者数を表示することができる受信端末装置と、
を含み、少なくとも緊急避難時に、前記避難通知端末装置と前記受信端末装置との間で無線通信が形成されることを特徴とする避難通知システム。
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2013
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