JP2008020058A - 流体軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】適正量の潤滑剤を内部空間に注入可能の流体軸受装置を提供する。
【解決手段】ラジアル軸受隙間Rの一端側に第1気液界面P1を設けると共に、他端側に第2気液界面P2を設けた。これにより、第1フランジ部(ハブ3)が外径側へ延び、第1気液界面P1が外部から確認しにくい場合でも、第2気液界面P2を確認しながら軸受装置内部へ注油することができるため、適量の注油が可能となる。よって、油不足や油過多による不具合を回避することができる。
【選択図】図3
【解決手段】ラジアル軸受隙間Rの一端側に第1気液界面P1を設けると共に、他端側に第2気液界面P2を設けた。これにより、第1フランジ部(ハブ3)が外径側へ延び、第1気液界面P1が外部から確認しにくい場合でも、第2気液界面P2を確認しながら軸受装置内部へ注油することができるため、適量の注油が可能となる。よって、油不足や油過多による不具合を回避することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、軸受隙間に生じる潤滑剤の潤滑膜で、軸部を回転可能に支持する流体軸受装置に関する。
流体軸受装置は、その高回転精度および静粛性から、情報機器、例えばHDD等の磁気ディスク駆動装置、CD−ROM、CD−R/RW、DVD−ROM/RAM等の光ディスク駆動装置、MD、MO等の光磁気ディスク駆動装置等のスピンドルモータ用、レーザビームプリンタ(LBP)のポリゴンスキャナモータ、プロジェクタのカラーホイール、あるいは電気機器の冷却ファン等に使用されるファンモータなどの小型モータ用として好適に使用可能である。
例えば、特許文献1には、軸部及び軸部に設けられたディスクハブと、内周に軸部を挿入した軸受スリーブと、軸受スリーブを内周に保持し、一端側が開口し他端側が閉口したハウジングとを備え、軸部の外周面と軸受スリーブの内周面との間にラジアル軸受隙間が形成された流体軸受装置が示されている。ラジアル軸受隙間を含む軸受装置内部の空間は、潤滑剤で満たされている。ハウジング開口側では、軸受装置の内部に充満された潤滑油が大気に開放し、気液界面が形成される。一方、ハウジング閉口側では、潤滑油で満たされた空間がハウジングで閉塞されるため、気液界面は形成されない。
上記のような流体軸受装置では、各部材を組立てた後、ハウジング開口側から軸受装置の内部に潤滑油を注入する。しかし、上記の軸受装置では、ディスクハブが気液界面を越えて外径側へ延びているため、外部から気液界面を確認しにくく、適正な注油量の管理が困難となる。このため、軸受内部への注油量に過不足が生じ、油不足による軸受装置の潤滑不良や、油過多による油漏れを招く恐れがある。
本発明の課題は、流体軸受装置の内部空間へ潤滑剤を注入する際、注入量の管理を容易化し、潤滑不良等の不具合を防止することにある。
前記課題を解決するため、本発明では、軸部と、軸部に設けられた第1フランジ部と、内周に軸部を挿入した外側部材と、軸部の外周面と外側部材の内周面との間に形成されたラジアル軸受隙間とを備え、ラジアル軸受隙間を含む空間に潤滑剤を充満した流体軸受装置において、ラジアル軸受隙間の一端側に第1気液界面を第1フランジ部に接して形成し、第1フランジ部が第1気液界面を越えて外径側に延び、さらに、ラジアル軸受隙間の他端側に第2気液界面を形成したことを特徴とする。
このように本発明では、ラジアル軸受隙間の一端側に第1気液界面を設けると共に、他端側に第2気液界面を設けた。これにより、軸受装置内部へ潤滑剤を注入する際、外径側へ延びた第1フランジ部に妨げられて第1気液界面を確認しにくい場合でも、第2気液界面を確認しながら注入することができる。よって、適量の注入が可能となり、潤滑剤不足や潤滑剤過多による不具合を回避することができる。
この軸受装置において、例えば、ラジアル軸受隙間の一端側に第1シール空間を形成し、この第1シール空間内に第1気液界面を径方向で移動可能に保持すると共に、ラジアル軸受隙間の他端側に第2シール空間を形成し、この第2シール空間内に第2気液界面を軸方向で移動可能に保持する構成をとることもできる。この構成により、潤滑油の外部への漏れ出しを防止することができる。
あるいは、ラジアル軸受隙間の一端側に第1シール空間を、他端側に第2シール空間をそれぞれ形成し、第1シール空間内に保持される第1気液界面、および第2シール空間に保持される第2気液界面が共に軸方向で移動可能となるよう構成してもよい。
この場合、第1シール空間に比べて第2シール空間を内周側に配した構成とすることもできる。通常、シール空間の半径方向隙間は、使用する潤滑油の性質等により所定の範囲内に設定されるため、上述の構成とすることで、第2気液界面の表面積は、第1気液界面の表面積より小さくなる。これにより、第2気液界面の軸方向への変動割合(感度)を第1気液界面のそれに比べて向上させることができ、実質的な注油口となる第2シール空間における油面管理を容易かつ高精度に行うことが可能となる。
また、この軸受装置において、ラジアル軸受隙間の少なくとも一方の端部とその端部側の気液界面との間に、スラスト軸受隙間を設けることができる。例えばラジアル軸受隙間の両端側にスラスト軸受隙間を設けた場合、モーメント力に対するスラスト方向の軸受剛性を向上させることができる。
また、この軸受装置の軸部に第2フランジ部を設け、第2フランジ部の外周面と接して第2気液界面を形成するとともに、第2フランジ部の端面と接してスラスト軸受隙間を形成してもよい。
また、この軸受装置に、第2気液界面の大気側の空間を閉塞する蓋部材を設けると、軸受装置の内部空間に異物が混入することを防止できる。さらにこの閉塞された大気空間に連通する通気手段を設けると、この大気空間の圧力を適正に保つことができる。
以上のように、本発明によると、流体軸受装置の内部空間へ潤滑剤を注入する際、外部から確認しやすい場所に気液界面を設けることにより、注入量の管理が容易化され、適量の潤滑剤の注入が可能となるため、潤滑不良等の不具合を防止することができる。
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る流体軸受装置(動圧軸受装置)1を組み込んだファンモータ100の縦断面図を、図2は同ファンモータ100の平面図をそれぞれ示している。このファンモータ100はいわゆるシロッコファンモータと呼ばれるもので、軸部2及び軸部2の一端に装着された第1フランジ部としてのハブ3を回転自在に支持する動圧軸受装置1と、例えば半径方向のギャップを介して対向させたステータコイル4およびロータマグネット5と、これらを収容するケーシング6とを備え、冷却すべき部品(図1中1点鎖線で示す部品)に取り付けられる。ハブ3の内径側にはロータマグネット5が固定されると共に、その外径側には複数枚のファン(羽根)7が円周方向に亘って立設される。この実施形態では、ケーシング6の外壁部6aの円周方向一部領域に開口部6bが設けられている。この開口部6bは、ファンモータ100の駆動時、外径側に送られる排気流の排気口として作用する。また、ケーシング6の上面6cには、孔6c1が形成される。
ステータコイル4に通電すると、ステータコイル4とロータマグネット5との間の励磁力でロータマグネット5が回転し、それによって、軸部2、ハブ3、およびハブ3を介して軸部2に取り付けられた複数枚のファン7が一体に回転する。このファン7の回転により、孔6d1から吸気流が軸方向下側(図1中矢印Xの方向)に向けて引き込まれるとともに、外径方向(図1中矢印Yの方向)への気流を生じ、この気流により押し出される形で、開口部6bから気流Zが排出される。
動圧軸受装置1は、図3に示すように、軸部2と、軸部2の一端に設けられた第1フランジ部としてのハブ3と、軸部2の他端に設けられた第2フランジ部としてのシール部12と、内周に軸部2を挿入した外側部材としての軸受9と、軸受9の一端開口部を閉口する蓋部材13とを備える。軸受9は、円筒状の金属部10と、金属部10を内周に保持す
る保持部11とで構成される。尚、説明の便宜上、ハブ3側を上側、シール部12側を下側として、以下の説明を進める。
る保持部11とで構成される。尚、説明の便宜上、ハブ3側を上側、シール部12側を下側として、以下の説明を進める。
軸部2の外周面2aと軸受9の金属部10の内周面10aとの間に、ラジアル軸受隙間Rが形成される。ラジアル軸受隙間Rを含む空間には、潤滑剤として例えば潤滑油が満たされる。ラジアル軸受隙間Rの一端側の第1気液界面P1は、ハブ3と軸受9との間に形成される第1シール空間S1内に径方向で移動可能に保持され、ラジアル軸受隙間Rの他端側の第2気液界面P2は、シール部12の外周面12aと軸受9との間に形成される第2シール空間S2に軸方向で移動可能に保持される。ラジアル軸受隙間Rの一端部と第1気液界面P1との間には、第1スラスト軸受隙間T1が形成され、ラジアル軸受隙間Rの他端部と第2気液界面P2との間には、第2スラスト軸受隙間T2が形成される。
軸部2は、SUS鋼等の金属材料で円筒状に形成される。例えば、軸部2の外周面2aのうち、ハブ3やシール部12が固定される箇所に、抜け止めや接着剤溜りとして機能する凹部を設けても良い。
ハブ3は、例えば軸部2をインサート部品とした樹脂の射出成形により軸部2と一体成形され、図1に示すように、円盤状の基部3aと、基部3aの外径端から下方へ向けて延びた円筒部3bと、円筒部3bの下端から外径へ向けて延びた鍔部3cとを備える。基部3aの下側端面3a1は、軸受9の保持部11の上側端面11aと第1スラスト軸受隙間T1を介して対向する。円筒部3bの内周には、ヨーク8を介してロータマグネット5が固定される。鍔部3cには、ファン7が取り付けられる。
シール部12は、金属材料あるいは樹脂材料で環状に形成される。シール部12の上側端面12bは、第2スラスト軸受隙間T2を介して保持部11の第1の肩面11dと対向する。シール部12の外周面12aは下方へ向けて漸次縮径したテーパ状に形成される。このテーパ状の外周面12aと軸受9の保持部11の大径内周面11eとの間に、下方へ向けて径方向幅が漸次拡大した第2シール空間S2が形成される。このシール部12は、軸部2の抜け止めとしても作用する。
軸受9は軸方向両端に開口し、円筒状の金属部10と、金属部10を内周に保持する保持部11とで構成される。金属部10の内周面10aの横断面形状は、軸方向で一定であるとともに、大径内周面10a1及び小径内周面10a2が円周方向で交互に現れる、いわゆるステップ形状を呈する(図3(b)参照)。このステップ形状の内周面10aは、軸部2の回転時に、ラジアル軸受隙間Rの潤滑油に動圧作用を発生させるラジアル動圧発生部として機能する。
保持部11の上側端面11aの全面又は一部環状領域には、例えば複数の動圧溝がスパイラル形状に配列された状態で形成される(図示省略)。軸部2の回転時には、この動圧溝形成領域が、第1スラスト軸受隙間T1の潤滑油に動圧作用を発生させるスラスト動圧発生部として機能する。また、保持部11の上側端面11aの外径側には、外径へ向けて傾斜したテーパ面11bが形成される。このテーパ面11bとハブ3の基部3aの下側端面3a1との間に、外径へ向けて軸方向幅が漸次拡大した第1シール空間S1が形成される。
保持部11の内周面には、軸部2の外周面2aと対向する小径内周面11cと、シール部12の外周面12aと対向する大径内周面11eと、蓋部材13が固定される固定面11gとが形成される。小径内周面11cと大径内周面11eとの間に形成される径方向の肩面(以下、第1の肩面11d)の全面又は一部環状領域には、例えば複数の動圧溝がスパイラル形状に配列された状態で形成される(図示省略)。軸部2の回転時には、この動圧溝形成領域が、第2スラスト軸受隙間T2の潤滑油に動圧作用を発生させるスラスト動圧発生部として機能する。
このような軸受9は、いわゆる電鋳加工により形成される金属部10をインサート部品として、樹脂で射出成形される。具体的には、マスター軸を電解質溶液に浸漬した状態で通電し、マスター軸の外周に金属部10を析出させる。このとき、マスター軸の外周面に金属部10の内周面10aの形状に対応する成形部を設け、この成形部を転写することにより金属部10の内周面10aを形成する。本実施形態では、外周面がステップ形状のマスター軸を用いることで、金属部10の内周面10aが図3(b)に示すようなステップ形状に形成される。このようにマスター軸の形状を転写して金属部10の内周面10aを成形する場合、マスター軸の高精度に加工し、外周面の表面性状を高めておくことにより、金属部10の内周面10aの表面精度を高めることができる。
このようにして形成されたマスター軸及び金属部10の一体品を、インサート部品として金型内に配置し、キャビティ内に樹脂を射出することにより保持部11を成形する。本実施形態では、保持部11とケーシング6とが一体に成形される。樹脂の固化後、マスター軸を金属部10及び保持部11からなる軸受9から分離することにより、軸受9が形成される。
蓋部材13は、金属材料や樹脂材料で形成され、大径内周面11eと固定面11gとの間に形成される径方向の肩面(以下、第2の肩面11f)に当接することにより軸受9に対して位置決めされ、固定面11gに接着、圧入、溶接、溶着等の適宜の手段で固定される。この蓋部材13により、第2気液界面P2の大気側の空間が閉塞され、軸受装置の内部空間への異物の侵入を防止できる。この閉塞された大気空間と外気とを連通する通気手段として、蓋部材13の中央部に貫通孔13aが形成される。これにより、閉塞された大気空間の圧力バランスを適正に保つことができる。尚、図3では貫通孔13aが蓋部材13の中央部の一箇所に形成されているが、これにかぎらず、例えば円周方向の複数箇所に形成してもよい。また、通気手段は蓋部材13の貫通孔13aに限らず、例えば保持部11に径方向の貫通孔を形成し、この径方向の貫通孔で通気手段を構成してもよい。あるいは、通気手段が特に必要のない場合は、前記の閉塞された大気空間を密閉してもよい。また、蓋部材13がなくても問題ない場合は、これを省略することができる。
軸部2が回転すると、ラジアル軸受隙間Rのうち、金属部10の大径内周面10a1と軸部2の外周面2aとの間に形成される幅広部R1の潤滑油が、金属部10の小径内周面10a2と軸部2の外周面2aとの間に形成される幅狭部R2に押し込まれることにより、圧力が高められる。この動圧作用により、軸部2がラジアル方向に非接触支持される。これと同時に、第1スラスト軸受隙間T1の潤滑油の圧力が、保持部11の上側端面11aに形成された動圧溝により高められると共に、第2スラスト軸受隙間T2の潤滑油の圧力が、保持部11の第1の肩面11dに形成された動圧溝により高められる。この動圧作用により、軸部2がスラスト方向に非接触支持される。このように、スラスト軸受隙間T1、T2を軸方向で離隔した2箇所に設けることにより、優れたモーメント剛性を得ることができる。
このとき、ラジアル軸受隙間の両端側に、断面楔状の第1シール空間S1及び第2シール空間S2が形成され、このシール空間S1、S2内に気液界面P1、P2が保持される。このシール空間S1、S2の毛細管力により、潤滑油が軸受装置の内部側に引き込まれ、潤滑油の漏れ出しが防止される。また、シール空間S1、S2が温度変化に伴う潤滑油の体積膨張を吸収するバッファ機能を果たすことにより、常にシール空間S1、S2内に気液界面P1、P2が保持され、高温環境下での油漏れを防止できる。本実施形態では、ラジアル軸受隙間Rの両端側にシール空間S1、S2が形成されるため、各シール空間の容積を縮小することができ、軸受装置の小型化を図ることができる。さらに、第1シール
空間S1が軸受9の上側端面の外径側に設けられたテーパ面11bとハブ3の基部3aの下側端面3a1とで形成されることにより、軸受装置の軸方向寸法および径方向寸法を拡大することなく第1シール空間を形成できるため、軸受装置の更なる小型化が可能となる。
空間S1が軸受9の上側端面の外径側に設けられたテーパ面11bとハブ3の基部3aの下側端面3a1とで形成されることにより、軸受装置の軸方向寸法および径方向寸法を拡大することなく第1シール空間を形成できるため、軸受装置の更なる小型化が可能となる。
以下、上記構成の動圧軸受装置1の組立工程を説明する。
まず、軸部2の上端部にハブ3を設け、この軸部2及びハブ3を軸受9の内周に挿入した後、軸部2の下端にシール部12を固定する。この状態で、ラジアル軸受隙間Rの下端側、すなわち第2シール空間S2側から軸受装置の内部空間に潤滑油を注入する。第1シール空間S1まで達した潤滑油は、毛細管力により幅狭側(内径側)に引き込まれるため、第1気液界面P1は第1シール空間S1内に留まる。さらに潤滑油を注入し、第2気液界面P2が第2シール空間S2内に達すると、注入が完了する。
本実施形態では、図1に示すように、第1気液界面P1がハブ3で覆われているため、第1シール空間S1側から潤滑油を注入することは極めて困難である。本発明では、ラジアル軸受隙間Rの他端側、すなわち、外部から確認しやすい第2シール空間S2側に第2気液界面P2が形成されることにより、軸受内部への注油が簡易化されるため、組立工程が簡易化できる。また、注油量の管理も簡単に行えるため、適正な量の注油が可能となり、油不足による潤滑不良や、油過多による油漏れを回避することができる。
注油完了後、保持部11の下端に設けられた固定面11gに蓋部材13を固定し、動圧軸受装置1が完成する。
本発明は、上記の実施形態(第1実施形態)に限られない。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、上記実施形態と同様の構成、機能を有する部位には、同一符号を付し、説明を省略する。
例えば、第1実施形態では、保持部11の上側端面11aと、この面に対向するハブ3の基部3aの下側端面3a1との間に、第1シール空間S1を形成し、この第1シール空間S1内で、第1気液界面P1を半径方向に移動可能に保持した場合を説明したが、この構成に限ることはない。例えば、第1シール空間S1内で、第1気液界面P1を軸方向に移動可能に保持する構成を採ることも可能である。
図5は、第2実施形態に係る動圧軸受装置21の縦断面図を示しており、軸部22と、軸部22の一端に設けられた第1フランジ部としてのハブ23と、内周に軸部22を挿入した外側部材24と、軸部22の他端に設けられた第2フランジ部としてのシール部28とを主に備える。外側部材24は、ハウジング部25と、ハウジング部25の内部に収容される円筒状の軸受スリーブ26とで構成される。以下、主に第1実施形態との構成上の違いを中心に説明を進める。
ハウジング部25の外周上端面25aは、この実施形態ではテーパ形状をなし、ラジアル方向に対向するハブ23の円筒部23bの内周面23b1との間に、その半径方向寸法が軸方向下方に向かうにつれて拡大する第1シール空間S1を形成している。従い、後述するように、動圧軸受装置21の内部空間を潤滑油で満たした状態では、第1気液界面P1が第1シール空間S1内に保持され、かつ、この気液界面P1が軸方向に移動可能に保持されるようになっている。
また、ハウジング部25の内周下端面25bは、図5に示すように、ラジアル方向で軸部22に固定されるシール部28の外周面28aと対向する。そして、これら内周下端面25bと外周面28aとの間には、第2気液界面P2を保持する第2シール空間S2が形成される。ここで、第2気液界面P2は、例えば注油時、第2シール空間S2内を軸方向に移動可能である。なお、この実施形態でも、シール部28の外周面28aはテーパ形状をなすことから、第2シール空間S2は、その半径方向寸法が軸方向下方に向かうにつれて拡大する形状をなす。
なお、ハウジング部25は、この実施形態では、その下端部に、本来、動圧軸受装置21を組み込むべき装置(モータなど)の構成要素であって、その内側にハウジング部25を取り付けるべき部材27(組み込むべき装置により呼び名は異なるが、例えばモータベースやブラケットなど)を一体的に形成している。また、この実施形態では、取り付け部材27に、ハブ23の円筒部23bの外周面23b2と対向する部分27aが設けられ、この対向部27aの対向面27a1と、外周面23b2との間でシール空間が形成されている。
ハウジング部25の内周に固定される軸受スリーブ26は、その内周に軸部22を挿入した状態では、内周面26aと軸部22の外周面22aとの間にラジアル軸受隙間Rを形成する。また、この実施形態では、軸受スリーブ26の上側端面26bにスラスト動圧発生部を設け、これと対向する下側端面23a1との間を第1スラスト軸受隙間T1とし、このスラスト軸受隙間T1に潤滑油の動圧作用を発生させるようにしている。そのため、軸受スリーブ26の上側端面26bとこれに対向する基部23aの下側端面23a1との間のスラスト隙間は、ハウジング部25の上側端面25cと下側端面23a1との間のスラスト隙間よりも小さくなるよう構成されている。
第2スラスト軸受隙間T2は、軸受スリーブ26の下側端面26cとシール部28との間に形成され、軸部22の回転時、下側端面26cに形成されたスラスト動圧発生部により、このスラスト軸受隙間T2内に潤滑油の動圧作用を発生させるようになっている。
このように構成することで、アセンブリ後の段階では、外部からは注油が困難な箇所に第1シール空間S1を形成する場合であっても、外部から確認しやすい側に第2シール空間S2を形成することで、軸受内部への注油を目視で容易に行うことができる。特に本実施形態のように、ハウジング部25をその内周に取り付けるべき部材(ブラケットなど)27と一体に形成した場合には、有効な手段となる。
また、この実施形態のように、第1シール空間S1をハウジング部25の外径側に形成し、第2シール空間S2をハウジング部25の内径側に形成することで、実質的な注油口となる、第2シール空間S2の第2気液界面P2の表面積を第1シール空間S1の第1気液界面P1のそれよりも容易に小さくすることができる。従い、比較的その表面積を小さくした第2シール空間S2の側から注油を行えば、注油時の気液界面P2の変動割合が大きくなるため、より感度良好に(高精度に)注油作業を行うことができる。この際、第2シール空間S2の容積はその寸法上の関係から第1シール空間S1の容積に比べて小さくなるが、当該容積を小さくした分だけ第1シール空間S1の軸方向寸法を増大させることで、全体として必要なバッファ容量を確保することができる。そのため、何らシール性能を損なうことはない。
また、この実施形態では、潤滑油の内部移動を円滑かつ迅速に行うために、軸受スリーブ26の外周面に軸方向溝26dを形成し、併せて、ハウジング部25の内径側に位置する軸受スリーブ26の上側端面26bとハブ23の下側端面23a1との間に第1スラスト軸受隙間T1を形成するようにした。このような構成とすることで、軸方向溝26dにより軸受内部空間における油圧状態の異常を早期に回復することができる。かつ、第1実施形態の如く、スラスト動圧発生部の動圧溝配列態様をポンプイン効果の高いスパイラル形状とした場合であっても、この軸方向溝26dを介した内径側のシール空間(第2シール空間S2)への油の流れが大となるのを防ぎ、このシール空間S2の側から油漏れが生じる事態を極力回避することができる。
また、第1実施形態では、金属部10が電鋳加工で形成される場合を示したが、これに限らず、例えば鍛造加工やプレス加工等の機械加工で形成してもよい。あるいは、金属部10を焼結金属で形成してもよい。この場合、焼結金属に含浸された潤滑油がラジアル軸受隙間Rに逐次供給されるため、潤滑性が向上する。第2実施形態であれば、軸受スリーブ26を焼結金属で形成することで、同様の効果を得ることができる。
また、第1実施形態では、軸受9が、金属部10及び保持部11からなる場合を示したが、これに限らず、例えば、軸受9全体を樹脂材料あるいは金属材料で形成することもできる。軸受9全体を樹脂材料で形成した場合、軸受9の成形と同時に各軸受隙間に動圧作用を発生させる動圧発生部を成形することができるため、工程を簡略化することができる。また、軸受9全体を金属材料で形成した場合、軸受9の剛性や寸法安定性等を向上させることができる。第2実施形態に関しても、外側部材24全体を同様に樹脂材料、あるいは金属材料で形成することも可能である。
また、第1実施形態では、軸部2とハブ3とが一体に成形される場合を示したが、例えば、これらを別体に形成した後に、接着や圧入等の手段で固定してもよい。また、保持部11とケーシング6とを一体に成形しているが、これらを別体に形成してもよい。第2実施形態に関しても、軸部22とハブ23、ハウジング部25と取り付け部材27とが一体、別体であるかを問わず、任意の構成を採ることが可能である。
また、第1実施形態では、ラジアル動圧発生部として機能する金属部10の内周面10aが、ステップ形状に形成されているが、これに限らず、例えば図4に示すように、内周面10aを3つの円弧面10a3、10a4、10a5で構成することもできる(いわゆる3円弧軸受)。3つの円弧面10a3、10a4、10a5の曲率中心O’は、それぞれ、軸受9(軸部2)の軸中心Oから等距離オフセットされている。3つの円弧面10a3、10a4、10a5で区画される各領域において、ラジアル軸受隙間Rは、円周方向の両方向に対して、それぞれ楔状に漸次縮小した形状を有している。軸部2が回転すると
、その回転の方向に応じて、ラジアル軸受隙間Rの幅広部R1の潤滑油が、楔状に縮小した幅狭部R2側に押し込まれて、その圧力が上昇する。このような潤滑油の動圧作用によって、軸部2がラジアル方向で回転自在に非接触支持される。尚、3つの円弧面10a3、10a4、10a5の相互間の境界部に、分離溝と称される、一段深い軸方向溝を形成しても良い。
、その回転の方向に応じて、ラジアル軸受隙間Rの幅広部R1の潤滑油が、楔状に縮小した幅狭部R2側に押し込まれて、その圧力が上昇する。このような潤滑油の動圧作用によって、軸部2がラジアル方向で回転自在に非接触支持される。尚、3つの円弧面10a3、10a4、10a5の相互間の境界部に、分離溝と称される、一段深い軸方向溝を形成しても良い。
図5は、金属部10の内周面10aが他の多円弧軸受で構成される例を示している。この例においても、金属部10の内周面10aが、3つの円弧面10a3、10a4、10a5で構成されているが(いわゆる3円弧軸受)、3つの円弧面10a3、10a4、10a5で区画される各領域において、ラジアル軸受隙間Rは、円周方向の一方向に対して、それぞれ楔状に漸次縮小した形状を有している。このような構成の多円弧軸受は、テーパ軸受と称されることもある。また、3つの円弧面10a3、10a4、10a5の相互間の境界部に、分離溝と称される、一段深い軸方向溝14が形成されている。そのため、軸部2が所定方向に相対回転すると、ラジアル軸受隙間Rの幅広部R1の潤滑油が、楔状に縮小した幅狭部R2側に押し込まれて、その圧力が上昇する。このような潤滑油の動圧作用によって、軸部2がラジアル方向で回転自在に非接触支持される。
図6は、金属部10の内周面10aが他の多円弧軸受で構成される例を示している。この例では、図5に示す構成において、3つの円弧面10a3、10a4、10a5の幅狭部R2側の所定領域θが、それぞれ、軸受9(軸部2)の軸中心Oを曲率中心とする同心の円弧で構成されている。従って、各所定領域θにおいて、ラジアル軸受隙間の隙間幅(最小隙間)は一定になる。このような構成の多円弧軸受は、テーパ・フラット軸受と称されることもある。
以上の各例における多円弧軸受は、いわゆる3円弧軸受であるが、これに限らず、いわゆる4円弧軸受、5円弧軸受、さらに6円弧以上の数の円弧面で構成された多円弧軸受を採用しても良い。もちろん、以上の多円弧軸受に係る構成は、第2実施形態に係る動圧軸受装置21にも適用可能である。
また、第1実施形態では、金属部10の内周面10aの横断面形状が軸方向で一定の場合を示したが、これに限らず、内周面10aに、ラジアル動圧発生部として、ヘリングボーン形状やスパイラル形状等の動圧溝を形成してもよい。第2実施形態に係る軸受スリーブ26に関しても、同様に任意形状のラジアル動圧発生部が形成可能である。
同様に、第1実施形態では、スラスト軸受隙間T1、T2の潤滑油に動圧作用を発生させるスラスト動圧発生部として、スパイラル形状の動圧溝が形成される場合を示しているが、これに限らず、例えばヘリングボーン形状の動圧溝や、ステップ軸受、波型軸受(端面が調和波形などの波型になったもの)等を形成することもできる。第2実施形態に関しても同様である。
また、第1実施形態では、ラジアル軸受隙間R及びスラスト軸受隙間T1、T2の潤滑油に動圧作用を発生させる動圧発生部が、金属部10の内周面10a、保持部11の上側端面11a、及び第1の肩面11dにそれぞれ形成される場合を示しているが、これらと軸受隙間を介して対向する面、すなわち、軸部2の外周面2a、ハブ3の基部3aの下側端面3a1、あるいはシール部12の上側端面12bに形成することもできる。第2実施形態に関しても、同様に、軸部22の外周面22a、ハブ23の基部23aの下側端面23a1、あるいはシール部28の上側端面28bに動圧発生部を形成することもできる。
また、双方の実施形態共に、軸部2の外周面2a(軸部22の外周面22a)およびこれと対向する金属部10の内周面10a(軸受スリーブ26の内周面26a)の何れも円筒面とした、いわゆる真円軸受を構成することもできる。
また、双方の実施形態では、潤滑剤として潤滑油が用いられているが、これに限らず、潤滑グリースや磁性流体等を使用してもよい。
本発明の軸受装置は上記のように径方向の気流を発生させるファンモータに限らず、例えば軸方向に気流を発生させるいわゆる軸流ファンなど、他のファンモータにも適用できる。また、ファンモータに限らず、光ディスクの光磁気ディスク駆動用のスピンドルモータ等、高速回転下で使用される情報機器用の小型モータ、あるいはレーザビームプリンタのポリゴンスキャナモータ等における回転軸支持用としても好適に使用することができる。本発明にて例示した実施形態でいえば、例えば第1実施形態に係る動圧軸受装置1であればファンモータ用途に、第2実施形態に係る動圧軸受装置21であれば情報機器用のモータ用途に好適である。
1、21 動圧軸受装置
2、22 軸部
3、23 ハブ(第1フランジ部)
4 ステータコイル
5 ロータマグネット
6 ケーシング
7 ファン
9 軸受(外側部材)
10 金属部
11 保持部
12 シール部(第2フランジ部)
23 ハブ(第1フランジ部)
24 外側部材
25 ハウジング部
26 軸受スリーブ
28 シール部(第2フランジ部)
100 ファンモータ
R ラジアル軸受隙間
T1、T2 スラスト軸受隙間
S1、S2 シール空間
P1、P2 気液界面
2、22 軸部
3、23 ハブ(第1フランジ部)
4 ステータコイル
5 ロータマグネット
6 ケーシング
7 ファン
9 軸受(外側部材)
10 金属部
11 保持部
12 シール部(第2フランジ部)
23 ハブ(第1フランジ部)
24 外側部材
25 ハウジング部
26 軸受スリーブ
28 シール部(第2フランジ部)
100 ファンモータ
R ラジアル軸受隙間
T1、T2 スラスト軸受隙間
S1、S2 シール空間
P1、P2 気液界面
Claims (7)
- 軸部と、軸部に設けられた第1フランジ部と、内周に軸部を挿入した外側部材と、軸部の外周面と外側部材の内周面との間に形成されたラジアル軸受隙間とを備え、ラジアル軸受隙間を含む空間に潤滑剤を充満した流体軸受装置において、
ラジアル軸受隙間の一端側に第1気液界面を第1フランジ部に接して形成し、第1フランジ部が第1気液界面を越えて外径側に延び、さらに、ラジアル軸受隙間の他端側に第2気液界面を形成したことを特徴とする流体軸受装置。 - ラジアル軸受隙間の一端側に第1シール空間を形成し、この第1シール空間内に第1気液界面を径方向で移動可能に保持すると共に、ラジアル軸受隙間の他端側に第2シール空間を形成し、この第2シール空間内に第2気液界面を軸方向で移動可能に保持する請求項1記載の流体軸受装置。
- ラジアル軸受隙間の一端側に第1シール空間を、他端側に第2シール空間をそれぞれ形成し、第1シール空間内に保持される第1気液界面、および第2シール空間内に保持される第2気液界面を共に軸方向に移動可能とした請求項1記載の流体軸受装置。
- 第1シール空間に比べて第2シール空間を内周側に配した請求項3記載の流体軸受装置。
- ラジアル軸受隙間の少なくとも一方の端部とその端部側の気液界面との間に、スラスト軸受隙間を設けた請求項1記載の流体軸受装置。
- 軸部に第2フランジ部を設け、第2フランジ部の外周面と接して第2気液界面を形成するとともに、第2フランジ部の端面と接してスラスト軸受隙間を形成した請求項1記載の流体軸受装置。
- 第2気液界面の大気側の空間を閉塞する蓋部材を設け、さらにこの閉塞された大気空間に連通する通気手段を設けた請求項1記載の流体軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007004789A JP2008020058A (ja) | 2006-06-13 | 2007-01-12 | 流体軸受装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006163671 | 2006-06-13 | ||
JP2007004789A JP2008020058A (ja) | 2006-06-13 | 2007-01-12 | 流体軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008020058A true JP2008020058A (ja) | 2008-01-31 |
Family
ID=39076151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007004789A Withdrawn JP2008020058A (ja) | 2006-06-13 | 2007-01-12 | 流体軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008020058A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9051938B2 (en) | 2011-06-30 | 2015-06-09 | Nidec Corporation | Fan bearing system having a fluid reservoir |
-
2007
- 2007-01-12 JP JP2007004789A patent/JP2008020058A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9051938B2 (en) | 2011-06-30 | 2015-06-09 | Nidec Corporation | Fan bearing system having a fluid reservoir |
US9341189B2 (en) | 2011-06-30 | 2016-05-17 | Nidec Corporation | Fan |
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