JP2008019727A - 燃料循環ポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】モータ駆動の水素循環ポンプにおいて、モータの発熱によって効率的に燃料循環ポンプを加温する。
【解決手段】絶縁性液体のフロリナート101を貯留するフロリナートリザーバタンク83と空気圧縮機14の空気圧によってモータケーシング77の内部にフロリナート101を注入する絶縁性液体注入手段とを備える。水素循環ポンプ37とモータ39とをクラッチ57によって切り離して、モータケーシング77に絶縁性液体注入手段によってフロリナート101を注入する。フロリナート101を注入後モータ39に通電、回転させる。ロータ73、ステータ71の発熱によってフロリナート101を加温、流動させてフロリナート101に接しているポンプケーシング55を加温して水素循環ポンプ37を解凍する。解凍後クラッチ57を接続して水素循環ポンプ37を起動する。
【選択図】図2
【解決手段】絶縁性液体のフロリナート101を貯留するフロリナートリザーバタンク83と空気圧縮機14の空気圧によってモータケーシング77の内部にフロリナート101を注入する絶縁性液体注入手段とを備える。水素循環ポンプ37とモータ39とをクラッチ57によって切り離して、モータケーシング77に絶縁性液体注入手段によってフロリナート101を注入する。フロリナート101を注入後モータ39に通電、回転させる。ロータ73、ステータ71の発熱によってフロリナート101を加温、流動させてフロリナート101に接しているポンプケーシング55を加温して水素循環ポンプ37を解凍する。解凍後クラッチ57を接続して水素循環ポンプ37を起動する。
【選択図】図2
Description
本発明は、燃料電池システムの燃料循環ポンプの構造に関する。
燃料電池では、燃料には水素、酸化剤としては酸素を含む空気が用いられる場合が多い。このような、水素と空気を用いた燃料電池では、水素は燃料側電極の触媒の作用によって水素イオンと電子に別れ、水素イオンは電解質膜を通して酸化剤極に移動し、酸化剤側電極の触媒の作用で水素イオンと外部の負荷を回ってきた電子と酸素が結合して水が生成される。反応生成物の水は酸化剤としての空気と共に燃料電池の外部に排出され、生成された水の一部は、電解質膜を湿度雰囲気に保つため、加湿モジュールによって燃料電池入口に再循環するシステムが多く用いられている。また、燃料側電極を流れる水素ガスは、流路を流れている水素の一部が反応して消費されるので、水素ポンプによって水素を循環させる循環系統となっており、発電反応で消費された分の水素が外部の水素タンクから水素の循環系統に供給されるようになっている。
上記のような燃料電池の動作原理では、空気側電極で水が生成され、生成された水は水素電極側には入り込まないこととなっているが、実際の燃料電池においては、反応中に発生する逆拡散現象によって、微小な量の生成水が水素側電極に入り込んでくる。ところが、水素系統は上記のように循環系統となっていることから、水素系統に入り込んだ生成水は次第に水素循環系統内に蓄積されてくる。そして、水素系統内に水蒸気あるいは水滴として滞留してくる。水素系統には、このように循環系統に滞留してきた水分や濃縮された不純物などを所定の運転時間ごとに排出するパージ系統が設置されている。しかし、上記の生成水は微小量ではあるが、燃料電池の運転中に継続して水素電極側に入り込んでくるので、水素循環系統は常に幾分かの水分を水蒸気あるいは、水滴の形で含んでいることとなる。
このような燃料電池の寒冷地での使用においては、氷点下の温度で燃料電池を長時間停止させると水素ガス中に入り込んだ水蒸気又は水滴が水素循環ポンプ内で凍結し、燃料電池の起動ができなくなってしまうという問題があった。そして、この問題を解決するために、水素循環ポンプを、水素を吸蔵して発熱するとともに水素を放出して発熱する水素吸蔵合金を内蔵した暖機ジャケットにて被い、燃料電池の起動時には水素を暖機ジャケットに導入して水素吸蔵合金を発熱させ、発生した熱で水素循環ポンプを暖機する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、モータ駆動のポンプにおいて、遠心式ポンプ内部に残留した液体が凍結した場合のポンプの起動方法として、ポンプインペラとモータとの間にワンウェイクラッチを取り付けるとともに、モータとポンプとの間に熱伝導部材としての円筒部材を取り付けるポンプモータが提案されている。このポンプモータでは、ポンプが凍結している場合には、ワンウェイクラッチによってポンプインペラの回転を止めたままの状態でモータを逆回転させ、モータのロータ、ステータの発熱によって円筒部材を加熱し、円筒部材の熱伝導によってその熱をポンプ室に伝達しポンプの加温、解凍を行うというものである(例えば、特許文献2参照)。
しかし、特許文献1に開示された従来技術においては、水素吸蔵合金に水素を供給する装置が複雑であり、装置全体が大型化してしまうという問題があった。また、特許文献2に記載されている従来技術では、モータの発熱によって円筒部材を加熱し、その熱を円筒部材の熱伝導によってポンプに伝達してポンプの解凍を行うことから、熱の伝達が効率的ではなくポンプの解凍に時間がかかるという問題がある。
本発明は、モータの発熱によって効率的に燃料循環ポンプを加温することを目的とする。また、本発明の他の目的は、簡便な構造で低温状態からの始動特性のよい燃料循環ポンプを提供することを目的とする。
本発明の燃料循環ポンプは、燃料電池システムに用いられ、モータによって駆動される燃料循環ポンプであって、燃料循環ポンプ駆動軸とモータ回転軸とを接続及び切り離しするクラッチと、モータケーシング内に絶縁性液体を注入する絶縁性液体注入手段と、ポンプ駆動制御部と、を含み、前記ポンプ駆動制御部は、前記絶縁性液体注入手段によって前記絶縁性液体を前記モータのロータの少なくとも一部がつかるように前記モータケーシング内に注入し、前記クラッチによって前記モータ回転軸と前記燃料循環ポンプとを切り離し、前記モータを回転させて前記絶縁性液体を加温し、加温された前記絶縁性液体に接している前記燃料循環ポンプを加温するポンプ加温手段、を有することを特徴とする。
また、本発明の燃料循環ポンプは、更に、前記ポンプケーシング外面に前記モータケーシング内と連通するよう取り付けられ、内部に絶縁性液体が注入されるとともに、前記モータケーシング内で加温された前記絶縁性液体が循環する絶縁性液体ジャケット、を有すること、としても好適であるし、更に、前記モータケーシング又は絶縁性液体ジャケットと接続される絶縁性液体リザーバタンク、を有することとしても好適である。
また、本発明の燃料循環ポンプは、更に、ポンプ温度検出手段を備え、前記制御部は、更に、前記ポンプ温度検出手段によって検出されたポンプ温度が所定の温度以下であった場合に、前記絶縁性液体注入手段によって前記絶縁性液体を前記モータケーシング内に注入する絶縁性液体注入手段、を有することとしても好適であるし、更に、モータケーシング内又は絶縁性液体ジャケットから絶縁性液体を絶縁性液体リザーバタンクに排出する絶縁性液体排出手段を備えていること、としても好適である。
本発明の燃料循環ポンプは、燃料電池システムに用いられ、モータによって駆動される燃料循環ポンプであって、燃料循環ポンプ駆動軸とモータ回転軸とを接続及び切り離しするクラッチと、ポンプ温度検出手段と、ポンプ駆動制御部と、を含み、前記ポンプ駆動制御部は、前記ポンプ温度検出手段によって検出されたポンプ温度が所定の温度以下であった場合に、前記クラッチによって前記モータ回転軸と前記燃料循環ポンプとを切り離して前記モータを回転させ、前記モータを回転させた状態で前記クラッチによって前記モータ回転軸と前記燃料循環ポンプとを接続し、前記燃料循環ポンプを衝撃起動するポンプ衝撃起動手段、を有することを特徴とする。
本発明は、モータの発熱によって効率的に燃料循環ポンプを加温することができるという効果を奏する。また、本発明は、簡便な構造で低温状態からの始動特性のよい燃料循環ポンプを提供することができるという効果を奏する。
本発明の好適な実施形態について、図1を参照しながら説明する。図1は本発明の燃料電池循環ポンプの実施形態を含む燃料電池システムの概略系統図である。図1に示すように、この燃料電池システムは酸化剤ガスとして酸素を含む空気を用い、燃料ガスとして水素を用いている。酸化剤ガスである空気は大気から吸気流量計18や空気フィルタを介して空気吸込み管路19から空気圧縮機14に吸込まれ、空気圧縮機14によって加圧された吐出空気は圧縮機吐出管路20から燃料電池の空気供給管路21に供給される。空気は途中で、加湿モジュール15において燃料電池11での反応で生成された水分を付加され、湿り空気となって空気供給管路21から燃料電池11に供給される。燃料電池11の酸化剤極である空気側電極12から燃料電池内に入った空気は、水素系統から供給された水素と反応して発電して酸素が減少し、反応の結果の生成水が水蒸気あるいは水滴として空気中に増えてくる。湿分の増加した空気は燃料電池11の空気排気管路23に排出される。排気された湿分を多く含む空気は、加湿モジュール15でその湿分の一部を供給空気への付加湿分とするために除去される。湿分量が減少した排出空気は排気管路23によって下流に流れ、大気放出管路24からサイレンサ47を通って大気放出口49から大気に放出される。
燃料ガスである水素ガスは水素ガスタンク31に貯留されている。水素は水素ガスタンク31から水素供給管路33によって燃料電池11の燃料側電極である水素側電極13に供給される。燃料電池11に供給された水素の一部は空気側電極12に供給された酸化剤である空気中の酸素と反応して消費されるが、消費されなかった水素は水素側電極13から排出された後、水素循環管路38に設けられた水素循環ポンプ37によって再度加圧されて燃料電池11の水素側電極13に供給される。水素循環ポンプ37はルーツ式ポンプであってモータ39で駆動される。そして発電によって消費された水素分は水素ガスタンク31から水素供給管路33によって補充される。補充される水素ガスの量は水素ガス供給調節弁32によって調節される。水素系統は循環系統となっているので、長時間運転していると逆拡散によって水素ガス中に入り込んだ反応生成水や水素ガス中に入っていた不純物が滞留、濃縮されてくる。そこで、このような水分や不純物がある程度滞留、濃縮されてきた場合には、所定量の水素ガスを水素排気管路41から外気に放出する。この場合は、高濃度の水素ガスを直接大気に放出することがないように、混合器43によって排気空気と混合して、その濃度を下げてから大気に排出するようになっている。
燃料電池11はその保護と低温での停止中の内部温度の低下による劣化の防止のために燃料電池ケース17の中に収められている。この燃料電池ケース17の中には燃料電池11本体のみならず、直接燃料電池の制御に関係する調節弁などが一緒に収納されている。
図1及び図2に示すように、水素循環ポンプ37は、モータ39の内部に絶縁性液体である鉱油、合成油、鉱油と合成油の混合油等の絶縁油、具体的な例を挙げれば、フロンの一種の絶縁油であるフロリナートを内部に注入することができる絶縁性液体注入手段を有している。絶縁性液体注入手段は、絶縁性液体であるフロリナートを貯留するフロリナートリザーバタンク83とフロリナートリザーバタンク83に貯留されているフロリナートをモータ39に押込む空気圧を調節するフロリナート押し込み空気弁81と、フロリナート注入の際にモータ39内部の空気をモータケーシング77に接続された空気抜き管87から外部に排気する空気抜き弁89と、フロリナートをフロリナートリザーバタンク83に戻す際にフロリナートリザーバタンク83の圧力を逃がす圧力逃がし弁86と、動作ガスとなる圧縮空気を空気圧縮機14出口の圧縮機吐出管路20から供給する空気供給管82を含んで構成されている。
図2に示すように、フロリナートリザーバタンク83は内部に上下に可動するピストン84を備え、ピストン84によってその内部を上部のフロリナート室83aと下部の押し出し空気室83bに区分している。上部のフロリナート室83aにはフロリナート101が貯留され、フロリナート注入管85によってモータケーシング77と接続されている。また、下部の押し出し空気室83bには空気供給管82が接続され、空気圧縮機14からの圧縮空気が導入できるように構成されている。また、フロリナートリザーバタンク83には、ピストン位置検出センサ88が取り付けられている。ピストン位置検出センサ88はフロリナートリザーバタンク83内のどの位置にピストン84が位置しているかを検出するもので、フロリナートリザーバタンク83の下部に固定された発振器から超音波などを発信してピストン84との距離を測定するような非接触式でもよいし、フロリナートリザーバタンク83内部のピストンと接触してその角度などから位置を検出するような接触式であってもよい。
モータ39はモータケーシング77の内面にステータ71が固定され、モータ回転軸75と一体になって回転するロータ73とを備えている。モータ39と水素循環ポンプ37は一体となるように接続され、水素循環ポンプ37のポンプケーシング55一方の端板はモータ39の一方の端板と共用となっている。ポンプケーシング55の中には、水素循環ポンプロータ51を駆動する駆動軸53が回転自在に取り付けられている。モータ回転軸75と駆動軸53との間には、モータ回転軸75と駆動軸53とを接続及び切り離しするクラッチ57が取り付けられている。クラッチ57は電磁式のクラッチでもよいし、油圧式など他の形式のクラッチであってもよい。クラッチ57はモータケーシング77の内部に取り付けられ、周囲にはフロリナート101が入り込まないようにケーシングが取り付けられている。また、ポンプケーシング55の下面には水素循環ポンプ吸い込み管路35が取り付けられ、上部には水素循環ポンプ吐出管路36が取り付けられている。更に、ポンプケーシング55の温度を測定する温度センサ56が、ポンプケーシング55外面に取り付けられたり、ポンプケーシング55を構成する板材に埋め込まれたりしている。
以上、述べたような構成の、モータ39と、温度センサ56と、クラッチ57と、フロリナート押し込み空気弁81と、空気抜き弁89と、圧力逃がし弁86と、ピストン位置検出センサ88とは、水素循環ポンプの駆動制御を行う制御部91にそれぞれ接続され、制御部91からの指令によって駆動、制御されている。制御部91は内部にCPUと記憶部とを備え、ソフトウェアによって水素循環ポンプ37の駆動制御を行うものであってもよいし、電気回路を組み合わせて制御回路を構成していてもよい。また、制御部91には、他の制御部によって制御される空気圧縮機14などの各機器の運転状態の信号、データが入力されている。
図3に本実施形態の水素循環ポンプ37に用いられているルーツ式ポンプの概略断面図を示す。図3に示すように、ルーツ式ポンプは長円形のポンプケーシング55の中で駆動軸53a,53bによって、まゆ型の水素循環ポンプロータ51a,51bを互いに反対方向に回転させて流体を吸い込み圧縮、吐出する。各水素循環ポンプロータ51a,51bの長手方向の先端は相手側ロータあるいはポンプケーシング55と微小隙間を持って回転している。この微小隙間は数十ミクロン程度の隙間である。図3では、水素循環ポンプロータ51aはA点でポンプケーシング55と微小隙間を持ち、D点で相手側の水素循環ポンプロータ51bと微小隙間を持っている状態で、水素循環ポンプロータ51bはB点及びC点にてポンプケーシング55と微小隙間を持っている状態を示している。水素循環ポンプ37は図3に示すように下部から水素を吸い込んで、上部から吐出するように取り付けられている。このように下部から吸い込んで上部から吐出することによって、循環系統中に入り込んできた水分は循環系統の下部に落ちていくので各水素循環ポンプ37の内部には多くの水分が滞留しないようになっている。しかし、停止中には上記の微小隙間A,B,C,Dの部分に温度低下によって水素ガス中に結露してきた水分が入り込んで、低温状態において凍結してしまうことがある。
図4及び5を参照しながら、本実施形態の動作について説明する。水素循環ポンプ37が停止している状態を図5(a)に示す。図5(a)に示すように、停止状態では、フロリナートリザーバタンク83のフロリナート室83aにはフロリナート101が貯留され、ピストン84は最下部において停止している。モータケーシング77の内部には空気が入っている。水素循環ポンプ37は、先に説明したように、水素循環ポンプロータ51a,51bとポンプケーシング55との間に微小な隙間がある状態のまま停止している。停止中は、クラッチ57は切り離し位置となっていて、水素循環ポンプ37の駆動軸53とモータ回転軸75はそれぞれ独立に回転する状態となっている。また、空気抜き弁89、圧力に逃がし弁86、フロリナート押し込み空気弁81はいずれも閉状態で、空気圧縮機14も停止している。
低温状態での起動においては、燃料電池11に空気を供給する空気圧縮機14が起動される。この空気圧縮機14の駆動信号は燃料電池11の制御装置等の水素循環ポンプの駆動制御装置以外の制御装置から制御部91に入力される。制御部91は、図4のステップS101に示すように、空気圧縮機14の起動状態を確認する。図2のステップS102に示すように、制御部91は空気圧縮機14の起動状態を確認したら、ポンプ温度センサ56から入力された温度信号と所定の温度、例えば、−5℃などと比較して、水素循環ポンプ37の温度が所定の温度以下である場合には、水素循環ポンプ37が凍結状態であると判断し、所定の温度以上である場合には、水素循環ポンプ37は凍結していないものと判断する。
制御部91は、水素循環ポンプ37が凍結状態であると判断した場合は、図4のステップS103に示すように、クラッチ57に開放指令を出力してクラッチ57を開放し、モータ回転軸75と水素循環ポンプ37の駆動軸53とが切り離されていることを確認する。これによって、水素循環ポンプ37を回転させずにモータ39を回転させることができる。次に、制御部91は、図4のステップS104に示すように、モータケーシング上部の空気抜き管87に接続されている空気抜き弁89を開とする指令を出力し空気抜き弁89を開とする。そして制御部91は、図4のステップS105に示すように、フロリナートリザーバタンク83の押し出し空気室83bに接続されている圧力逃がし弁86を閉とする指令を出力し、圧力逃がし弁86を閉とする。
制御部91は、図4のステップS106に示すように、フロリナート押し込み空気弁81を開とする指令を出力して、フロリナート押し込み空気弁81を開とする。フロリナート押し込み空気弁81を開とすると、空気圧縮機14によって圧縮された空気が押し出し空気室83bに流入してくる。流入した空気はその圧力でピストン84を押し上げて、フロリナート室83aに貯留していたフロリナート101をモータケーシング77の内部に注入していく。この際、モータケーシング77の内部の空気はモータケーシング77上部の空気抜き弁89を通って外部へ排気される。ピストン84はピストン位置検出センサ88によって検出され、その位置の信号は制御部91に入力される。図4のステップS107に示すように、制御部91はこの信号によってピストン84の位置を監視する。そしてピストン84の位置が所定の位置まで上昇したと判断した場合には、制御部91は、図4のステップS108に示すように、フロリナート押し込み空気弁81を閉とする指令を出力して、フロリナート押し込み空気弁81を閉とする。また、制御部91は、図4のステップS109に示すように、空気抜き弁89を閉とする指令を出力して空気抜き弁89を閉とする。
上記の動作が終了すると、図5(b)のように、モータケーシング77の内部にフロリナート101が注入され他状態でモータケーシング77は密閉され、モータケーシング77の内面とポンプケーシング55のモータ側面はフロリナート101と接した状態となる。また、圧力逃がし弁86とフロリナート押し込み空気弁81とが閉となっていることから、フロリナートリザーバタンク83の押し出し空気室83bは加圧された状態が保持されている。本実施形態では、図5(b)のようにモータ回転軸75とロータ73の70%程度がフロリナート101に浸かるような状態となっているが、ロータ73の一部がフロリナート101に浸かるようになっていれば、もっとフロリナート101の注入量は少なくともよいし、逆にもっとフロリナート101の量を多くしてモータケーシング77内部の空気を全部フロリナート101に置換しても良い。
制御部91は、図4のステップS110に示すように、モータ39に通電を開始してモータ39を回転させる。図5(b)に示すように、モータ39に通電するとモータ回転軸75とロータ73とが回転し、ロータ73とステータ71とが発熱する。モータケーシング77の内部にはフロリナート101が注入されていることから、ロータ73の回転抵抗が内部が空気である状態よりも増加し、モータ39のロータ73、ステータ71への通電量及び、ロータ73、ステータ71の発熱量も内部が空気である状態よりも大きくなる。ロータ73、ステータ71の発熱によってモータケーシング77の内部に注入されたフロリナート101は温度が上昇するとともに、ロータ73の回転によってモータケーシング77の内部で流動する。温度の上昇したフロリナート101は流動しながらモータ39との境界になっている面に接してポンプケーシング55に熱伝達を行う。流動が大きいほど、表面の熱伝達率が上昇することから、内部にフロリナート101が注入されていない場合に比較して、モータ39から水素循環ポンプ37への移動熱量が大きくなる。熱の伝達は上記のようにモータ39との境界になってフロリナートと接しているポンプケーシング55の面のみでなく、モータ39の発熱とフロリナート101の流動によって加熱されたモータケーシング77からポンプケーシング55の外周部にも伝達される。
図5(b)の矢印で示すように、モータ39との境界でフロリナート101と接しているポンプケーシング55の面から水素循環ポンプ37に入った熱は、ポンプケーシング55の面から図3に示した水素循環ポンプロータ51a,51bに伝達されて水素循環ポンプロータ51a,51bを加温する。一方、他のポンプケーシング55に伝達された熱は、ポンプケーシング55の内部を熱伝導によってモータ39の側から水素循環ポンプ端部に向かって移動し、ポンプケーシング55をモータ39の側から水素循環ポンプに向かって加温していく。
制御部91は、図4のステップS111に示すように、ポンプ温度センサ56によって検出した水素循環ポンプ37の温度信号を取得し、所定の温度、例えば+5℃など、と比較する。そして、ポンプ温度センサ56によって検出した温度が所定の温度以上となった場合には、水素循環ポンプ37は解凍された状態となったものと判断する。そして、制御部91は、図4のステップS112に示すように、モータ39への通電を停止する指令を出力し、モータ39への通電を停止してモータ39を停止する。モータ39の停止後、制御部91は図4のステップS113に示すように、空気抜き弁89を開とする指令を出力して、空気抜き弁89を開とし、図4のステップS114に示すように押し出し空気室83bの圧力を逃がす圧力逃がし弁86を開とする。すると、モータケーシング77の内部に注入されていたフロリナート101は重力によってモータケーシング77から下部のフロリナートリザーバタンク83に排出される。制御部91は、図4のステップS115に示すよう、ピストン84の位置をピストン位置検出センサ88からの出力信号によって監視する。そして、ピストン84の位置が当初の位置まで戻ったと判断した場合には、制御部91は、図4のステップS116に示すように、空気抜き弁89を閉として、図4のステップS117に示すように圧力逃がし弁86を閉とする。これによって、水素循環ポンプ37は停止直後の状態となる。
上記のように、水素循環ポンプ37の解凍が終了し、フロリナート101のフロリナートリザーバタンク83への排出が終了すると、制御部91は、図4のステップS118に示すように、クラッチ57を接続して、図4のステップS119に示すようにモータ39に通電指令を出力してモータ39を起動して、図4のステップS120に示すように水素循環ポンプ37を起動する。
一方、水素循環ポンプ37が凍結状態に無いと判断した場合、制御部91は、図4のステップS151に示すように、クラッチ57を接続して、図4のステップS152に示すようにモータ39に通電指令を出力してモータ39を起動して、図4のステップS153に示すように水素循環ポンプ37を起動する。
以上述べた、本実施形態では、モータケーシング77の内部にロータ73の回転抵抗となるフロリナート101を注入することによって、モータ39の回転による発熱量を大きくすることができるとともに、モータケーシング77の内部でのフロリナート101の流動によって、モータ39において発生した熱を効率的に水素循環ポンプ37に伝達することができることから、効率的に水素循環ポンプ37を加温することができるという効果を奏する。また、低温状態からの起動において、水素循環ポンプ37の解凍必要時間が短縮され、低温状態からの始動特性が改善されるという効果を奏する。
本実施形態は、ポンプ温度センサ56によって水素循環ポンプ37が凍結状態であると判断された場合にフロリナート101をモータケーシング77に注入し、加熱、解凍が終了した場合には、フロリナート101をフロリナートリザーバタンク83に排出することとして説明したが、冬季などで水素循環ポンプ37の凍結状態での起動停止が煩雑に行われる場合には、一端注入したフロリナート101をモータケーシング77から排出せずに、注入状態のままとしておいても好適である。この場合は、起動の際のフロリナート101の注入、排出にかかる時間が短縮できることから、水素循環ポンプ37が凍結している場合の燃料電池11の起動時間をより短縮し、始動特性を改善することができるという効果を奏する。
本発明に係る燃料循環ポンプの他の実施形態について、図6を参照しながら説明する。図1から図5を参照しながら説明した実施形態と同様の部分には同様の部号を付して説明は省略する。図6に示した実施形態は、水素循環ポンプ37のポンプケーシング55の外部とモータケーシング77の一部を囲むジャケット58を取付け、ジャケット58にフロリナートリザーバタンク83からフロリナート101を注入するフロリナート注入管85bと、ジャケット58の上部にジャケット58の内部の空気を空気抜き弁89に接続する空気抜き管87bをとりつけたものである。また、ポンプケーシング55のジャケット58に対向する面にはフィン59が取り付けられている。ジャケット58とモータケーシング77との間には複数の連通孔54が明けられている。例えば、モータケーシング77の底部と上部、それに中心軸高さ位置などである。更に45度あるいは30度ごとに連通孔54を空けても良い。ポンプ温度センサ56はポンプケーシング55の温度を正確に検出することができるようにカバーが取り付けられている。制御部91の制御する系統構成は図2で説明した実施形態と同様である。
図6に示した実施形態の動作について、図7を参照しながら説明する。図7(a)は水素循環ポンプ37が停止している状態を示している。図7(a)に示すように、停止状態では、フロリナートリザーバタンク83のフロリナート室83aにはフロリナート101が貯留され、ピストン84は最下部において停止している。モータケーシング77の内部には空気が入っている。停止中は、クラッチ57は切り離し位置となっていて、水素循環ポンプ37の駆動軸53とモータ回転軸75はそれぞれ独立に回転する状態となっている。また、空気抜き弁89、圧力に逃がし弁86、フロリナート押し込み空気弁81はいずれも閉状態で、空気圧縮機14も停止している。
図4に示したフローチャートと同様の工程で、水素循環ポンプ37とモータ39との間のクラッチ57の開放を確認し、空気抜き弁89を開、圧力逃がし弁86を閉としてフロリナート押込み空気弁81を開とすると、図7(b)に示すように、フロリナート101はモータケーシング77及びジャケット58に注入される。フロリナート101の注入が終了したら各弁を閉めて、モータ39に通電し、ロータ73を回転させる。ロータ73、ステータ71によって加熱されたフロリナート101は先の実施形態と同様にモータケーシング77内を流動しながらその熱をポンプケーシング55に伝達していく。またモータケーシング77の内部で加温されたフロリナート101はモータケーシング77とジャケット58との間に設けられた上方の連通孔54からジャケット側に流れ、ジャケット側の冷たいフロリナートは下側の連通孔54からモータケーシング77の内部に流入する。このようにステータ71、ロータ73の発熱によってジャケット58内部のフロリナート101がジャケット58とモータケーシング77との間で循環流動し、ジャケット58内部のフロリナート101もしだいに温度が上昇していく。加温されたフロリナート101はポンプケーシング55に取り付けられたフィン59を通してポンプケーシング55をより効率的に加温していく。このように、図7(b)の矢印に示すように、ポンプケーシング55は周囲全体で加温されたフロリナート101と接し、この加温されたフロリナート101から熱周囲全体から流入するので、効率的に水素循環ポンプ37の解凍を行い、燃料電池11を短時間で起動することができるという効果を奏する。
水素循環ポンプ37の解凍後、フロリナート101を排出し、クラッチ57を接続してモータ39、水素循環ポンプ37を起動することは先の実施形態と同様である。また、冬季などで水素循環ポンプ37の凍結状態での起動停止が煩雑に行われる場合には、先に説明した実施形態と同様に、一端注入したフロリナート101を排出せずに、注入状態のままとしておいても好適である。
本発明に係る燃料循環ポンプの他の実施形態について、図8を参照しながら説明する。図1から図7と同様の部分には同様の符号を付して、説明は省略する。この実施形態は、絶縁性液体注入手段であるフロリナート注入手段を備えていない点で、図2で説明した実施形態と異なっている。従って、制御部91にはポンプ温度センサ56、クラッチ57、モータ39の指令信号および他の制御部からの信号が出力されるようになっている。
先に、図3において説明したように、水素循環ポンプ37はルーツ式ポンプであり、図3に示した微小隙間A,B,C,Dが凍結する場合が多い。この微小隙間は数十ミクロンと非常に小さい。また、水素ガス自体は乾燥ガスであるため、水素循環ポンプ37の内部で凍結を起こす水分は逆拡散によって空気側電極12から入り込んできたものである。このため凍結する水分量自体も多くない。このため、水分が凍結して、水素循環ポンプロータ51a,51bが固着されてしまう部分は非常に細い線状部分となる。従って、固着力も弱く、簡単な衝撃によって固着状態が開放される場合がある。特に、水素循環ポンプ37の温度が氷点下になってはいるものの、大きな温度低下となっていない場合、例えば、−0.5℃から−3℃などの場合は上記のような状態となっている場合が多い。
図9,10を参照しながら、本実施形態の動作について説明する。水素循環ポンプが停止している状態ではクラッチ57は開放された状態となっている。図9のステップS201に示すように、制御部91は、ポンプ温度センサ56によって測定された温度が所定の値、例えば、上記のように−0.5℃から−3℃など、の際には、水素循環ポンプ37は図3に示した微小隙間A,B,C,Dが非常に細い線状に凍結、固着している状態にあるものと判断する。そしてその場合、制御部91は、図9のステップS202に示すように、クラッチ57に開放指令を出力しクラッチ57を開放する。すでにクラッチ57が開放されている場合は、この動作は確認動作となる。図9のステップS203に示すように、制御部91は、モータ39に通電指令を出力しモータ39の回転を開始させる。この状態では、図10(a)に示すように、ロータ73が水素循環ポンプ37の駆動軸53とは独立して回転している。図9のステップS204に示すように、制御部91は、モータへの通電後、内部クロックなどによってモータ39の通電開始からの時間を取得し、モータ39への通電から所定の時間が経過したかどうかを判断する。所定の時間、例えば10秒など、が経過したら、ロータ73の回転数は定格回転数に達したと判断する、そして、制御部91は、図9のステップS205に示すように、モータ39のロータ73が回転状態のまま、クラッチ57を接続する。すると、図10(b)に示すように、ロータ73の回転慣性力によって、回転衝撃力がクラッチ57を解して水素循環ポンプ37の駆動軸53に伝達される。駆動軸53は水素循環ポンプロータ51に衝撃回転力を伝達する。これによって、凍結による水素循環ポンプロータ51とポンプケーシング55又は水素循環ポンプロータ51相互の線状固着部分が剥がれ、水素循環ポンプロータの回転が可能となる。水素循環ポンプロータ51が回転を始め、図9のステップS206に示すように、ポンプが起動されたら、制御部91はその状態で水素循環ポンプ37の運転を継続する。
一方、水素循環ポンプ37が凍結状態に無いと判断した場合、制御部91は、図9のステップS251に示すように、クラッチ57を接続して、図9のステップS252に示すようにモータ39に通電指令を出力してモータ39を起動して、図9のステップS253に示すように水素循環ポンプ37を起動する。
以上説明した本実施形態では、水素循環ポンプ37の駆動軸53とモータ39の回転軸75との間にクラッチ57を設けるという簡便な構成によって、凍結した水素循環ポンプ37を直接起動することができる。このことから簡便な構造で低温状態からの始動特性を良くすることができるという効果を奏する。
10 燃料電池システム、11 燃料電池、12 空気側電極、13 水素側電極、14 空気圧縮機、15 加湿モジュール、16 空気圧縮機モータ、17 燃料電池ケース、18 吸気流量計、19 空気吸込み管路、20 圧縮機吐出管路、21 空気供給管路、23 空気排気管路、24 大気放出管路、31 水素ガスタンク、32 水素ガス供給調節弁、33 水素供給管路、35 水素循環ポンプ吸込み管路、36 水素循環ポンプ吐出管路、37 水素循環ポンプ、38 水素循環管路、39 モータ、41 水素排気管路、43 混合器、47 サイレンサ、49 大気放出口、51,51a,51b 水素循環ポンプロータ、53 駆動軸、54 連通孔、55 ポンプケーシング、56 ポンプ温度センサ、57 クラッチ、58 ジャケット、59 フィン、71 ステータ、73 ロータ、75 モータ回転軸、77 モータケーシング、81 フロリナート押し込み空気弁、82 空気供給管、83 フロリナートリザーバタンク、83a フロリナート室、83b 押し出し空気室、84 ピストン、85,85a,85b フロリナート注入管、86 圧力逃がし弁、87,87a,87b 空気抜き管、88 ピストン位置検出センサ、89 空気抜き弁、91 ポンプ駆動制御部、101 フロリナート、A,B,C,D 微小隙間。
Claims (6)
- 燃料電池システムに用いられ、モータによって駆動される燃料循環ポンプであって、
燃料循環ポンプ駆動軸とモータ回転軸とを接続及び切り離しするクラッチと、
モータケーシング内に絶縁性液体を注入する絶縁性液体注入手段と、
ポンプ駆動制御部と、を含み、
前記ポンプ駆動制御部は、前記絶縁性液体注入手段によって前記絶縁性液体を前記モータのロータの少なくとも一部がつかるように前記モータケーシング内に注入し、前記クラッチによって前記モータ回転軸と前記燃料循環ポンプとを切り離し、前記モータを回転させて前記絶縁性液体を加温し、加温された前記絶縁性液体に接している前記燃料循環ポンプを加温するポンプ加温手段、
を有することを特徴とする燃料循環ポンプ。 - 請求項1に記載の燃料循環ポンプであって、
更に、前記ポンプケーシング外面に前記モータケーシング内と連通するよう取り付けられ、内部に絶縁性液体が注入されるとともに、前記モータケーシング内で加温された前記絶縁性液体が循環する絶縁性液体ジャケット、
を有することを特徴とする燃料循環ポンプ。 - 請求項1又は2に記載の燃料循環ポンプであって、
更に、前記モータケーシング又は絶縁性液体ジャケットと接続される絶縁性液体リザーバタンク、
を有することを特徴とする燃料循環ポンプ。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の燃料循環ポンプであって、
更に、ポンプ温度検出手段を備え、
前記制御部は、更に、前記ポンプ温度検出手段によって検出されたポンプ温度が所定の温度以下であった場合に、前記絶縁性液体注入手段によって前記絶縁性液体を前記モータケーシング内に注入する絶縁性液体注入手段、
を有することを特徴とする燃料循環ポンプ。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の燃料循環ポンプであって、
更に、モータケーシング内又は絶縁性液体ジャケットから絶縁性液体を絶縁性液体リザーバタンクに排出する絶縁性液体排出手段を備えていること、
を有することを特徴とする燃料循環ポンプ。 - 燃料電池システムに用いられ、モータによって駆動される燃料循環ポンプであって、
燃料循環ポンプ駆動軸とモータ回転軸とを接続及び切り離しするクラッチと、
ポンプ温度検出手段と、
ポンプ駆動制御部と、を含み、
前記ポンプ駆動制御部は、前記ポンプ温度検出手段によって検出されたポンプ温度が所定の温度以下であった場合に、前記クラッチによって前記モータ回転軸と前記燃料循環ポンプとを切り離して前記モータを回転させ、前記モータを回転させた状態で前記クラッチによって前記モータ回転軸と前記燃料循環ポンプとを接続し、前記燃料循環ポンプを衝撃起動するポンプ衝撃起動手段、
を有することを特徴とする燃料循環ポンプ。
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2006
- 2006-07-11 JP JP2006189979A patent/JP2008019727A/ja active Pending
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