JP2008018610A - 記録媒体用印刷装置及び記録媒体用印刷方法 - Google Patents

記録媒体用印刷装置及び記録媒体用印刷方法 Download PDF

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達巳 伊藤
Masato Ando
真人 安藤
Koji Ashizaki
浩二 芦崎
Takahiro Toyoda
高博 豊田
Minoru Takeda
実 武田
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Abstract

【課題】ディスク状記録媒体の全体と印刷ヘッドの吐出ノズルの周囲をミスト吸収体で覆う構成とし、印刷時に発生するインクのミストをミスト吸収体で捕獲し、周囲がミストによって汚染されるのを防止する。
【解決手段】着脱可能に装着される光ディスク2を回転駆動するスピンドルモータ9と、ターンテーブル11に装着された光ディスク2の情報記録面に対向され且つ情報記録面に対して情報信号の記録又は再生が可能な光ピックアップ6と、光ディスク2のレーベル面に対向される吐出ノズルを有し且つレーベル面に対して吐出ノズルからインク滴を吐出して文字、絵柄等の可視情報を印刷可能な印刷ヘッド41と、を備えて構成されている。印刷ヘッド41によるレーベル面への可視情報の印刷時に、光ディスク2との間に適当な隙間をあけて光ディスク2の全体と印刷ヘッド41の吐出ノズルの周囲を覆うようにミスト吸収体を配置して設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報信号の記録及び/又は再生を行うためのディスク状記録媒体のレーベル面に文字や絵柄等の可視情報を印刷する記録媒体用印刷装置及び記録媒体用印刷方法に関し、特に、印刷時に発生するインクのミストを効果的に捕獲することができる記録媒体用印刷装置及び記録媒体用印刷方法に関するものである。
従来の、この種の記録媒体用印刷装置としては、例えば、この特許出願人が先に特許出願したもので、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、光ディスクにレーベルを印刷するための光ディスクのレーベル印刷方法と印刷装置に関するものが記載されている。この特許文献1に記載された光ディスクのレーベル印刷装置は、「光ディスクに対して印刷しようとする画像データを印刷用データに変換するデータ変換手段と、上記印刷用データに基づいて、上記光ディスクにレーベルを印刷するための印刷手段と、を備える」ことを特徴としている。
このような構成を有する光ディスクのレーベル印刷装置によれば、「刷版の保持や位置出しが不要で、印刷機構が簡単である」という効果を得ることができる。
従来の、この種の記録媒体用印刷装置の他の例としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものもある。特許文献2には、光ディスクを挿入したまま光ディスクのラベル面に文字や絵柄等を印刷できる光ディスク装置に関するものが記載されている。この特許文献2に記載された光ディスク装置は、「交換可能な光ディスクを用いて情報の記録あるいは再生の少なくともいずれかを行う情報記憶装置において、前記光ディスクに印刷を施す印字ヘッドと、前記印字ヘッドを前記光ディスクのラジアル方向に移動せしめる印字ヘッド駆動手段と、前記光ディスクを回転させる主軸モータと、前記印字ヘッド及び前記印字ヘッド駆動手段及び主軸モータを制御する制御手段を有し、前記制御手段により、前記印字ヘッドを前記光ディスク上で走査せしめ、前記光ディスクに印刷を施す」ことを特徴としている。
このような構成を有する光ディスク装置によれば、「光ディスクにラベルを印刷する際、専用のラベルプリンタを別個に用意することなく、しかもディスクを前記光ディスク装置に挿入したままでラベルを印刷することができる。」等の効果が期待される。
また、従来の、この種の記録媒体用印刷装置の更に他の例としては、例えば、特許文献3に記載されているようなものもある。特許文献3には、追記型光ディスクへの光学情報記録及び該追記型光ディスクのレーベル面に情報を印字するための光ディスク情報記録兼インクジェットプリント装置に関するものが記載されている。この光ディスク情報記録兼インクジェットプリント装置は、「光学的に読み取り可能な情報を追記型光ディスクに記録/再生可能なヘッドと、該光ディスクのレーベル面に文字、絵柄等を印刷できるインジェクションプリントヘッドを有し、光学情報を光ディスクに記録するときに、該光ディスクのレーベル面に文字、絵柄等を同時に印刷する」ことを特徴としている。
このような構成を有する光ディスク情報記録兼インクジェットプリント装置によれば、「追記型光ディスクに光学情報記録とレーベル面印刷を同時に行うことができ、これまで別々に行っていた時間が大幅に短縮されるだけでなく、装置自体も別々に設置する必要もなくコンパクトな構成にすることができる。
特開平7−32728号公報 特開平9−265760号公報 特開2004−110994号公報
しかしながら、特許文献1に記載された光ディスクのレーベル印刷装置、特許文献2に記載された光ディスク装置、及び特許文献3に記載された光ディスク情報記録兼インクジェットプリント装置のいずれの場合においても、インクジェット方式の印刷装置を備えて構成されていた。そのため、インク滴が吐出された後に、ミストと呼ばれる微細なインクの液滴が発生し、そのミストが印刷対象物に到達することなく、空気中に浮遊して周囲を汚染するという問題があった。
ミストは、インク滴がノズルから吐出して表面張力で球状に変形する過程で幾つかに分裂して形成されるか、若しくは吐出後のヘッド流路内に残る液体振動によって意図されず吐出してしまう液体の微細な粒(液滴)である。このミストは、直径が小さいために空気抵抗によって失速し、周辺の気流に乗って浮遊する。このミストが付着すると、それ自体が印刷インクであるため、ミストの付着部分が印刷インクによって汚染されることになる。このミストの発生を完全に防ぐことは、技術的に非常に困難である。
このような問題を有する記録媒体用印刷装置であっても、文字や絵柄等の可視情報を印刷対象物に簡単に印刷できることから、その用途は広く、各種の電子機器に使用されている。このような記録媒体用印刷装置を備えた電子機器の従来例として、前述した特許文献1〜3に記載されているようなものが存在している。
ところが、記録媒体用印刷装置を光ディスク装置に搭載し、光ディスクのレーベル面に文字や絵柄等の可視情報を印刷する前述した従来例では、ミスト対策が行われていなかった。そのため、例えば、光ピックアップの光学系や可動部にミストが付着して汚染されるという不具合が生じている。特に、光ピックアップの対物レンズは、光ディスクの情報記録面に対向するように露出されていて、印刷ヘッドの吐出ノズルと光ディスクを挟んで向き合う位置関係にあるため、ミストが付着し易くなっている。その結果、ミストが対物レンズに付着して印刷インクで汚染されると、情報信号の記録(書込み)・再生(読出し)性能の劣化につながることになる、という問題があった。
解決しようとする問題点は、従来の電子機器に用いられている記録媒体用印刷装置では、印刷時に発生するインクのミスト対策が行われていなかったため、周辺部分がミストによって汚染され、例えば、光ピックアップの光学系や可動部にミストが付着して汚染されると、情報信号の記録・再生性能の劣化につながることになる、という点である。
本出願の記録媒体用印刷装置は、着脱可能に装着されるディスク状記録媒体を回転駆動するディスク回転機構と、そのディスク回転機構に装着されたディスク状記録媒体の情報記録面に対向され且つ情報記録面に対して情報信号の記録及び/又は再生が可能なピックアップ機構と、ディスク状記録媒体のレーベル面に対向される吐出ノズルを有し且つレーベル面に対して吐出ノズルからインク滴を吐出して文字、絵柄等の可視情報を印刷可能な印刷ヘッドと、を備えて構成されている。印刷ヘッドによるレーベル面への可視情報の印刷時に、ディスク状記録媒体との間に適当な隙間をあけてディスク状記録媒体の全体と印刷ヘッドの吐出ノズルの周囲を覆うようにミスト吸収体を配置して設けたことを最も主要な特徴とする。
また、本出願の記録媒体用印刷方法は、ディスク回転機構に装着されて回転駆動されるディスク状記録媒体のレーベル面に対して印刷ヘッドの吐出ノズルからインク滴を吐出して文字、絵柄等の可視情報を印刷するに際し、ディスク状記録媒体の全体と印刷ヘッドの吐出ノズルの周囲を覆うミスト吸収体により、吐出ノズルからインク滴を吐出させたときに発生するインクのミストを捕獲するようにしたことを特徴とする。
本出願の記録媒体用印刷装置及び記録媒体用印刷方法によれば、ディスク状記録媒体の全体と印刷ヘッドの吐出ノズルの周囲をミスト吸収体で覆う構成としたため、印刷時に発生するインクのミストをミスト吸収体で捕獲することができ、周囲がミストによって汚染されるのを防止することができる。例えば、光ピックアップの光学系や可動部にミストが付着して汚染されるのを防止し、情報信号の記録・再生性能の劣化を防ぐことができる。
印刷時に発生するインクのミストによって周囲が汚染されるのを防止し、ミストが付着して汚染されることにより発生する情報信号の記録・再生性能の劣化等を防ぐことができる記録媒体用印刷装置及び記録媒体用印刷方法を、簡単な構造によって実現した。
図1〜図11は、本発明の実施の形態の例を示すものである。即ち、図1及び図2は本発明の記録媒体用印刷装置である光ディスク装置の一実施例の概略構成を示すディスク排出状態の平面断面図及び側面断面図、図3及び図4は同じく記録再生状態の平面断面図及び側面断面図、図5及び図6は同じく印刷状態の平面断面図及び側面断面図、図7及び図8は同じくミストの流れを説明する平面断面図及び側面断面図、図9及び図10はミスト吸収体の分解斜視図及び組立斜視図、図11は回転するディスクの近傍に発生する気流の状態を示す説明図である。
まず、図1〜図6を参照して、本発明の記録媒体用印刷装置の第1の実施の例を示す光ディスク装置1を説明する。図1〜図6に示す光ディスク装置1は、情報記憶メディアであるディスク状記録媒体の一具体例として示す直径12cmのDVD−R(Digital Video Disc−Recordable)等の光ディスク2を使用し、光学的な画像を撮像素子(例えば、CCDやCMOS等)で電気的な信号に変換して光ディスク(DVD−R等)2に記録したり、テレビジョン等の表示装置に表示できるようにしたものである。
しかしながら、本発明の記録媒体用印刷装置としては、この実施例で示す光ディスク装置1に限定されるものではなく、例えば、光ディスク式撮像装置、光ディスク式プレーヤ、光磁気ディスク式撮像装置、光磁気ディスク式レコーダ、光磁気ディスク式プレーヤ、磁気ディスク式撮像装置、磁気ディスク式レコーダ、磁気ディスク式プレーヤ等のようにディスク状記録媒体を用いて情報信号の記録や再生を行うディスク記録及び/又は再生装置であれば、各種の電子機器に適用できるものである。
即ち、本発明の記録媒体用印刷装置に使用されるディスク状記録媒体としては、DVD−Rに限定されるものではなく、DVD−RW(DVD+Rewritable)、DVD−RAMその他の記録可能な光ディスクや、再生専用の光ディスクを用いることができることは勿論のこと、これらと記録方式が異なる光磁気ディスク、磁気ディスク等のように他の記録方式のディスク状記録媒体を適用することができることは勿論である。
光ディスク装置1は、外装ケースをなす装置筐体3と、光ディスク2をディスク排出位置とディスク装着位置とに搬送するトレイ4と、光ディスク2を回転駆動するディスク回転機構5と、光ディスク2に対する情報信号の記録及び/又は再生を行うピックアップ機構の一具体例を示す光ピックアップ6と、光ディスク2のレーベル面に対して可視情報の印刷を行う印刷機構7と、この光ディスク装置1の駆動制御等を行う図示しない制御回路等を備えて構成されている。
図1及び図2等に示すように、装置筐体3は、縦(奥行)方向及び横(左右)方向の長さに比べて高さ方向の長さを短くした矩形で中空の容器からなる。装置筐体3の六面は塞がれていて、正面部3aにはトレイ4を出し入れするための出入口8が設けられている。装置筐体3の出入口8は、正面部3aの略中央部に設定されており、トレイ4の形状に対応して横長の開口部となっている。この装置筐体3の内部の略中央部にディスク回転機構5が配置されており、そこがディスク装着部となっている。
ディスク回転機構5は、装置筐体3に対して上下方向へ昇降可能に支持されたスピンドルモータ9と、このスピンドルモータ9の回転軸に固定されたターンテーブル11によって構成されている。スピンドルモータ9は回転軸を上方へ向けた状態で配置されており、この回転軸の先端にターンテーブル11が取り付けられている。ターンテーブル11は、光ディスク2の中心穴2aに着脱可能に嵌合されるディスク嵌合部11aと、光ディスク2の中心穴2aの周縁部を支えるディスク載置部11bを有している。
このターンテーブル11及びスピンドルモータ9に対して、トレイ4が水平方向へ接近及び離反可能とされている。トレイ4は、光ディスク2が載置される円形の凹部からなるディスク収納部12を一面に有する平面形状が略矩形をなす板状部材からなる。このトレイ4には、ターンテーブル11との接触を避けるための切欠き部13が設けられている。トレイ4の切欠き部13は、ターンテーブル11に対向する一辺に開口されており、他端が中心側に延在されて、ディスク収納部12の中央部に達している。トレイ4の下面の一辺には、切欠き部13と平行をなすように延在されたラック部14が設けられている。
トレイ4のラック部14には、電動モータ15の回転軸に固定されたピニオン16が噛合されている。このラック部14と電動モータ15とピニオン16とにより、トレイ4を水平方向に移動させてディスク排出位置とディスク装着位置とに搬送するトレイ移動機構17が構成されている。図1及び図2は、トレイ4が装置筐体3から突出されてディスク排出位置に移動した状態を示している。また、図3〜図6は、トレイ4が装置筐体3内に入り込み、ディスク装着位置に移動した状態を示している。
このディスク装着位置において、図示しない昇降機構によってスピンドルモータ9を上昇させることにより、ターンテーブル11のディスク嵌合11aが、ディスク収納部12に載置されている光ディスク2の中心穴2aに嵌合される。そして、ターンテーブル11によって光ディスク2が持ち上げられ、ディスク収納部12から所定量だけ浮き上げられる。また、昇降機構によってスピンドルモータ9を下降させると、ターンテーブル11のディスク嵌合部11aが光ディスク2の中心穴2aから下方へ抜け出す。これにより、ターンテーブル11が光ディスク2から外れるため、光ディスク2がディスク収納部12上に載置される。
なお、ターンテーブル11のディスク嵌合部11aには、光ディスク2の中心穴2aに着脱可能に係合されて光ディスク2をロックする複数のロック爪が設けられている。この複数のロック爪を中心穴2aに係合することにより、光ディスク2をターンテーブル11にロックし、回転時の抜け出しを防止することができる。
スピンドルモータ9によって回転される光ディスク2の回転数は、データ信号の記録又は再生を行う記録・再生モード時においては、通常、1000〜数1000rpm程度である。仮に、回転数が1000rpmであった場合、直径120mmの光ディスク2における最外周の周速度は約6.3m/secである。なお、光ディスク2の中心穴2aは、直径が15〜16mm程度の丸穴である。この光ディスク2の一面が情報信号の記録や再生が可能な情報記録面となっており、その反対側の面が新たに記録された情報の内容等を表示可能なレーベル面となっている。このレーベル面に対して、印刷機構7によって所望の情報が新たに印刷される。
また、装置筐体3内において、トレイ4の反対側に光ピックアップ6が配置されている。光ピックアップ6は、光ディスク2の情報記録面にレーザ光を照射して情報信号を記録(書込み)したり、情報記録面から反射してきた戻りのレーザ光を受光して予め情報記録面に記録されている情報信号を再生(読出し)するものである。この光ピックアップ6は、レーザ光を発射するレーザダイオード等の光源と、この光源から入射されたレーザ光を偏向するビームスプリッタと、偏向されたレーザ光を対物レンズから情報記録面に照射すると共に戻りのレーザ光が入射される2軸アクチュエータと、この2軸アクチュエータを通って戻るレーザ光から情報を読み取るフォトダイオード等の光検出器等を備えて構成されている。
この光ピックアップ6は、スライド部材21に搭載されていて、スライド部材21と一体的に移動される。スライド部材21の上面の前側略中央部に、情報記録面に対向される対物レンズ22が配置されている。このスライド部材21には、トレイ4の移動方向と平行に配置された送りねじ軸23とガイド軸24が貫通されている。送りねじ軸23は、電動モータ25の回転軸となっており、これら送りねじ軸23とガイド軸24と電動モータ25により、光ピックアップ6を光ディスク2の半径方向へ移動させるピックアップ移動機構26が構成されている。
光ピックアップ6の上方には、後述する印刷機構7による印刷時に、対物レンズ22の上面を覆って保護するシャッタ部材31が配設されている。シャッタ部材31は、トレイ4の切欠き部13の形状に見合う形状とされており、ターンテーブル11に臨む辺には、ターンテーブル11との接触を回避するための半円形状をなす逃げ凹部32が設けられている。更に、シャッタ部材31は、シャッタ移動機構33によって水平方向へ移動可能とされており、シャッタ移動機構33の作動により、トレイ4の切欠き部13に対して係合及び離脱可能とされている。
シャッタ移動機構33は、シャッタ部材31に設けたラック部34と電動モータ35とピニオン36とによって構成されている。ラック部34は、シャッタ部材31の下面の一辺において、ピックアップ移動機構26の送りねじ軸23と平行をなすように延在されている。シャッタ部材31のラック部34には、電動モータ35の回転軸に固定されたピニオン36が噛合されている。このシャッタ移動機構33の作動により、シャッタ部材31が、図1,図2及び図5,図6に示すように、ターンテーブル11に近づいた前進位置と、図3及び図4に示すように、ターンテーブル11から離れた後退位置とを選択的に取ることができるようになっている。
更に、装置筐体3の内部には、光ディスク2のレーベル面に対して文字や絵柄等のレーベル情報を可視情報として印刷する印刷機構7が配設されている。印刷機構7は、印刷ヘッド41と、送りねじ軸42と、電動モータ43と、ガイド軸44等を備えて構成されている。印刷ヘッド41は、光ディスク2に可視情報を印刷するためのもので、下面であるレーベル面に対向する面には、所定の色のインクを吐出する1又は2以上の吐出ノズルが設けられている。使用するインクの色は、例えば、白黒印刷の場合にはブラックインクであり、カラー印刷の場合にはシアンとマゼンタとイエローとブラックの各インクである。これらの使用インクに対応して、各色について1又は2以上の吐出ノズルが設けられている。
印刷機構7の送りねじ軸42は、トレイ4及びシャッタ部材31の移動方向と直交する方向に延在されている。送りねじ軸42は、電動モータ43の回転軸として構成されており、先端部がターンテーブル11の近傍に達している。ガイド軸44は、送りねじ軸42と平行に延在されており、これら送りねじ軸42及びガイド軸44が印刷ヘッド41を貫通している。
印刷機構7の非作動時、印刷ヘッド41は、図1及び図3に示すように、ターンテーブル11から離れた待機位置に待機している。このとき、印刷ヘッド41にはヘッドキャップ45が装着され、このヘッドキャップ45によって吐出ノズルが閉鎖されている。ヘッドキャップ45は、印刷ヘッド41に送り込まれたインクの乾燥や、ノズル面に塵や埃が付着するのを防止すると共に、印刷ヘッド41がダミー吐出したインクを一時的に保持する機能を有する。一方、印刷機構7の作動時、印刷ヘッド41は、図5及び図7に示すように、ターンテーブル11に近づく方向へ移動する。この状態において、印刷ヘッド41による可視情報の印刷が可能となる。
図示しないが、印刷ヘッド41には、使用するインクの数と同数のインクカートリッジが、それぞれ接続パイプを介して接続されている。例えば、シアンとマゼンタとイエローとブラックの4色のインクカートリッジを備えている場合には、カラー印刷が可能となる。また、ヘッドキャップ45には、接続チューブを介して吸引ポンプが接続されている。そして、吸引ポンプには、接続チューブを介して廃インク吸収体が接続されている。ヘッドキャップ45に保持されたインクは、吸引ポンプにより吸引されて、廃インク吸収体に廃棄される。
印刷ヘッド41によるインク滴の吐出周波数は、印刷ヘッドの温度上昇、インクリフィル、メニスカスの安定によって限界があり、バブルジェット(登録商標)型において、現在では最高10kHz程度である。例えば、直径120mmの光ディスク2の最外周(半径60mm部分)を600dpi(円周の長さで表すと、ピッチ=42.3μm)にて印刷すると、このときの線速度Vは、
V=42.3×10−6[m]×1×10[1/s]=0.423[m/s]
となる。
これをディスク回転数N[rpm]に直すと、
N=0.423[m/s]/(120×103[m]×Π×60[s])
=67.3[rpm]となる。
従って、印刷時の光ディスク2の回転数は、60〜70[rpm]程度が好適である。しかしながら、本願発明による光ディスク2の回転数は、60[rpm]以下であってもよく、また、70[rpm]以上であってもよいことは勿論である。
なお、印刷ヘッド41によるインク滴の吐出速度は、通常、5m/sec〜20m/sec程度である。
この印刷機構7による印刷時の印刷ヘッド41及び光ディスク2の周囲を囲うように、ミスト吸収体50が設けられている。ミスト吸収体50は、気流に乗って空気中を移動するミストを捕獲できる機能を有するものであり、ミストを含む空気が通過するために必要な微細な隙間や孔等が多数設けられている。このようなミスト吸収体の材質としては、例えば、不織布、微細な連続した気泡を有するスポンジや多孔質プラスチック、多数の微細な隙間を有する紙等を適用することができる。
図1〜図8に示すように、ミスト吸収体50は、ターンテーブル11に装着された光ディスク2の外周面との間に適宜な隙間をあけて外側を囲うように設けた側面対向部51と、光ディスク2のレーベル面との間に適宜な隙間をあけて上側全体を覆うように設けた主面対向部52からなっている。更に、側面対向部51は、トレイ4に取り付けられたトレイ側対向片51aと、シャッタ部材31に取り付けられたシャッタ側対向片51bとによって形成されている。
側面対向部51は、一定の幅を有するリボンのような形状にとされており、その長手方向の中途部で2つに分割することによってトレイ側対向片51aとシャッタ側対向片51bが形成されている。トレイ側対向片51aは、トレイ4のディスク収納部12の外側であって、切欠き部13を除いた部分に立設されていて、ディスク収納部12の外縁に沿って円弧状に延在されている。一方、シャッタ側対向片51bは、その曲率半径をトレイ側対向片51aの曲率半径と同一にして、シャッタ側対向片51bの欠けた部分に嵌まり合うようにシャッタ部材31の上面に立設されている。これにより、トレイ4の切欠き部13の所定位置までシャッタ部材31を差し込むと、トレイ側対向片51aとシャッタ側対向片51bが周方向に連続され、1つの連続した輪を形成するようになっている。
図9及び図10に示すように、側面対向部51は、側板53によって支持することが好ましい。側板53は、トレイ4に固定されたトレイ側板片53aと、シャッタ部材31に固定されたシャッタ側板片53bとからなる。トレイ側板片53aは、トレイ側対向片51aに対応した大きさ及び形状とされており、トレイ側板片53aの内面にトレイ側対向片51aが接着剤等の固着手段によって固定されている。同様に、シャッタ側板片53bは、シャッタ側対向片51bに対応した大きさ及び形状とされており、シャッタ側板片53bの内面にシャッタ側対向片51bが接着剤等の固着手段によって固定されている。
トレイ側板片53aとシャッタ側板片53bには、空気を通過させるための通気穴54が適当な数だけ設けられている。図9及び図10に示す実施例では、トレイ側板片53aには10個の通気穴54が設けられ、シャッタ側板片53bには1個の通気穴54が設けられている。このような側版53に保持されたミスト吸収体50の側面対向部51により、ミストを含む気流が通過する際に、その表面にミストが吸着されて捕獲される。
このミスト吸収体50の側面対向部51と側板53の高さは、ターンテーブル11によって持ち上げられた光ディスク1に対して、その上下方向である光ディスク1の情報記録面及び反対側のレーベル面との間に、それぞれ適当な隙間が設定される高さになっている。これら側面対向部51と側板53の上方に、主面対向部22が配置されている。ミスト吸収体50の主面対向部52は、図9及び図10等に示すように、側面対向部51によって形成された円形空間部の上面を完全に閉鎖することができる大きさで円形に形成されている。
主面対向部52は、天板55の下面に接着剤等の固着手段によって固定されている。そして、天板55は、装置筐体3の内面に固定されている。主面対向部52は、トレイ4とシャッタ部材31が共にディスク装着位置へ移動したときに、側面対向部51の上部に蓋をするように重なり合って円形空間部を閉じるようになっている。
また、主面対向部52と天板55の中心部には、外部の空気を円形空間部内に引き込むための中央空気穴52a,55aが設けられている。更に、主面対向部52と天板55には、印刷機構7の印刷ヘッド41を光ディスク1のレーベル面に臨ませると共に半径方向へ移動可能とするためのヘッド用切欠き部52b,55bが設けられている。主面対向部52の中央空気穴52aと天板55の中央空気穴55a及び主面対向部52のヘッド用切欠き部52bと天板55のヘッド用切欠き部55bは、それぞれが重なり合うように形成されている。そして、重ね合わされたヘッド用切欠き部52b,55bに対して印刷ヘッド41が出入り可能となっている。
図1及び図2は、装置筐体3の出入口8から突出してディスク排出位置にあるトレイ4のディスク収納部12に光ディスク2が載置されている状態を示している。この状態は、トレイ4のディスク収納部12に光ディスク2をセットするときと、記録又は再生が終了してディスク排出位置に搬送された光ディスク2を取り出すときに表れる。このとき、印刷機構7の印刷ヘッド41は、ターンテーブル11から離れた後退位置にある。一方、光ピックアップ6はターンテーブル11に近づいた位置にあり、その上方に配置されたシャッタ部材31は、光ピックアップ6の対物レンズ22を保護するために同じくターンテーブル11に近づいた位置にある。
このとき、トレイ4のディスク収納部12に載置された光ディスク2は、その外周が、ミスト吸収体50のうち、側方に配置された側面対向部51のトレイ側対向片51aによってC字形に囲われており、切欠き部13のある部分のみが開放されている。側面対向部51の高さは、光ディスク2の厚みよりも高くなっており、また、光ディスク2の外周面とトレイ側対向片51aの内周面との間には、適当な大きさの隙間が設定されている。
この状態から、例えば、イジェクト釦を押圧操作するか、或いはトレイ4を直接押圧することにより、トレイ移動機構17が駆動される。即ち、電動モータ15の作動を介してピニオン16の回転力がトレイ4のラック部14に伝達され、トレイ4が装置筐体3内に引き込まれる。そして、トレイ4が所定位置であるディスク装着位置まで移動すると、トレイ移動機構1に連動する昇降機構の作動によってスピンドルモータ9が所定量だけ押し上げられる。これにより、ターンテーブル11が同様に上昇してディスク嵌合部11aが光ディスク2の中心穴2a内に入り込み、光ディスク2がターンテーブル11に装着される。この状態を示す図が、図3及び図4である。
このとき、光ディスク2の情報記録面に対する記録又は再生動作を実行するためには光ピックアップ6の対物レンズ22を露出させる必要がある。そのため、ピックアップ移動機構26を作動させてシャッタ部材31を後退動作させる。即ち、電動モータ35を作動させてピニオン36の回転力をシャッタ部材31のラック部34に伝達し、シャッタ部材31をターンテーブル11から離れる方向に移動させる。これにより、光ピックアップ6の対物レンズ22が露出され、その対物レンズ22が光ディスク2の情報記録面に対向される。
この状態において、光ピックアップ6による光ディスク2に対する情報信号の記録(書込み)及び再生(読出し)が可能となり、情報記録面に対して新たに情報信号を書き込んだり、予め記録されている情報信号を読み出すことができる。即ち、電動モータ25を作動させて送りねじ軸23の回転力をスライド部材21に伝達し、スライド部材21を介して対物レンズ22を、情報記録面の最内周部に移動させる。そして、スライド部材21を光ディスク2の半径方向外側へ移動させながら、光ピックアップ6による情報信号の記録又は再生を実行する。
図5及び図6は、印刷機構7を用いて光ディスク2のレーベル面に、文字や絵柄等の可視情報を印刷する状態を示している。このときは、印刷機構7を作動させて印刷ヘッド41を光ディスク2のレーベル面に対向させる。即ち、電動モータ43を作動させて送りねじ軸42の回転力を印刷ヘッド41に伝達し、印刷ヘッド41を主面対向部52と天板55のヘッド用切欠き部52b,55b内に挿入する。これにより、印刷ヘッド41のノズル面がレーベル面に対向される。
このとき、印刷時に発生するミストが対物レンズ22に付着するのを防止するため、光ピックアップ6の上面をシャッタ部材31で覆うようにする。即ち、電動モータ35を作動させてピニオン36の回転力をシャッタ部材31のラック部34に伝達し、シャッタ部材31をターンテーブル11に近づける方向に移動させる。これにより、シャッタ部材31がトレイ4の切欠き部13内に入り込み、ディスク収納部12の切欠き部13によって欠けた部分をシャッタ部材31が閉鎖する。その結果、光ピックアップ6の上面がシャッタ部材31によって覆われ、対物レンズ22がシャッタ部材31の下方に隠れることになる。
この状態で、スピンドルモータ9を駆動して光ディスク2を回転すると共に、印刷機構7を作動し、印刷ヘッド41によってレーベル面に文字や絵柄等の印刷情報を印刷する。これにより、回転する光ディスク2のレーベル面に、例えば、音楽の曲名や歌手の名前等の文字情報や、映画のタイトルや印象的な場面等の絵柄等のような所望の可視情報を印刷することができる。
この場合、インクジェット方式の印刷機構7では、吐出ノズルからインク滴が吐出されることによって多数のミストが発生し、その多数のミストが空気中を浮遊することになる。しかしながら、この実施例では、印刷機構7による印刷時には、トレイ4の切欠き部13をシャッタ部材31によって塞ぎ、光ピックアップ6の対物レンズ22をシャッタ部材31で覆う構成とした。そのため、印刷機構7の印刷ヘッド41が光ディスク2を挟んで対物レンズ22と対向する位置に配置されている構成であっても、空気中を浮遊するミストが対物レンズ22に近づくことをシャッタ部材31で防ぐことができ、そのミストが対物レンズ22に付着してレンズ表面を汚染するのを防止することができる。
このとき、図11に示すように、光ディスク2が回転する(例えば、回転方向R)と、その主面の両面には、同じ回転方向であって、半径方向の内側から外側へ向かって円弧状に広がるように拡散する気流(空気の流れ)Sが発生する。この状態を表した図が、図7及び図8である。図7は、気流Sを平面から見たものであり、また、図8は気流Sを正面から見たものである。この気流Sを形成する空気は、光ディスク2の上面(レーベル面)では、主面対向部22及び天板55に設けた中央空気穴52a,55aを通って内部に入り込み、気流Sとなって半径方向外側へ流れる。また、光ディスク2の下面(情報記録面)では、トレイ4に設けた切欠き部13の一部とシャッタ部材31の逃げ凹部32によって形成されるリング状の隙間を通って内部に入り込み、気流Sとなって半径方向外側へ流れる。
この半径方向外側へ流れる気流Sと共に移動するミストは、側面対向部51(トレイ側対向片51a及びシャッタ側対向片51bの連続した目或いは連続した隙間を通り、これらを支持するトレイ側板片53a及びシャッタ側板片53bの通気穴54,54をそれぞれ通過して、外側に移動する。この際、ミスト吸収体50の連続した目或いは連続した隙間をミストが通過するときに、そのミストがミスト吸収体50の表面に吸着され、これにより、空気中を浮遊する多数のミストを効率よく確実に捕獲することができる。
また、印刷機構7によるレーベル面の印刷時における光ディスク2の回転数は、一般に、60rpm〜70rpmが好適であり、前述した気流Sは、このような印刷時の回転数の下に生じている。このような回転数の下に、前述した気流Sを生じさせて、空気中に浮遊するミストを捕獲することはできるが、光ディスク2の回転数を高くすることによって、その捕獲効率を更に高めることができる。このときの光ディスク2の回転数は、印刷時の回転数よりも高いものであれば良く、できれば200rpm以上の高速回転とすることが好ましい。
印刷機構7によるレーベル面への印刷が終了した後には、印刷ヘッド41は、図3に示すように、ターンテーブル11から離れた位置に後退させる。即ち、電動モータ43を作動させて送りねじ軸42の回転力を印刷ヘッド41に伝達し、印刷ヘッド41をヘッド用切欠き部52b,55bから外に抜け出させる。これにより、印刷ヘッド41のノズル面がヘッドキャップ45によって覆われ、吐出ノズルの乾燥等を防ぐことができる。
以上説明したように、本発明によれば、印刷対象物であるディスク状記録媒体の周囲にミスト吸収体を配置し、印刷時に発生するインク滴のミストをミスト吸収体で捕獲するようにしたため、ミストが光ピックアップ等に付着して対物レンズ等が汚染されるのを防止することができる。この際、対物レンズを保護するシャッタ部材を設け、印刷時にはシャッタ部材で対物レンズを覆うことにより、対物レンズの汚染をより効果的に防止することができる。また、ディスク状記録媒体の回転軸上と外周縁の外側に開口部を設け、ミストが発生する空間部を通る気流を制御することにより、そのミストをミスト吸収体で効果的に捕獲することができる。更に、印刷後に、ディスク状記録媒体の回転数を高めることにより、空気中に浮遊しているミストの捕獲効率をより向上させることができる。
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例では、DVD−Rを記録媒体として用いたディスク式記録再生装置に適用した例について説明したが、光磁気ディスクや磁気ディスク等を用いた他の記録方式のディスク状記録媒体を使用した記録及び/又は再生装置に適用できるものである。更に、本発明に係る記録媒体印刷装置としては、前述した光ディスク装置に限定されるものではなく、この種の光ディスク装置が用いられるディスクドライブ装置、撮像装置、パーソナルコンピュータ、電子辞書、DVDプレーヤ、カーナビゲーションその他各種の電子機器に適用できるものである。
本発明の記録媒体印刷装置の第1の実施の例に係る光ディスク装置の概略構成を断面して示すもので、トレイをディスク排出位置に移動させた平面図である。 本発明の記録媒体印刷装置の第1の実施の例に係る光ディスク装置の概略構成を断面して示すもので、トレイをディスク排出位置に移動させた正面図である。 本発明の記録媒体印刷装置の第1の実施の例に係る光ディスク装置の概略構成を断面して示すもので、トレイをディスク装着位置に移動させた平面図である。 本発明の記録媒体印刷装置の第1の実施の例に係る光ディスク装置の概略構成を断面して示すもので、トレイをディスク装着位置に移動させた正面図である。 本発明の記録媒体印刷装置の第1の実施の例に係る光ディスク装置の概略構成を断面して示すもので、印刷機構の印刷ヘッドを印刷位置に移動させた平面図である。 本発明の記録媒体印刷装置の第1の実施の例に係る光ディスク装置の概略構成を断面して示すもので、印刷機構の印刷ヘッドを印刷位置に移動させた正面図である。 本発明の記録媒体印刷装置の第1の実施の例に係る光ディスク装置の作用を説明するもので、気流が流れる方向を断面して示す平面図である。 本発明の記録媒体印刷装置の第1の実施の例に係る光ディスク装置の作用を説明するもので、気流が流れる方向を断面して示す正面図である。 本発明の記録媒体印刷装置の第1の実施の例に係る光ディスク装置の構成を説明するもので、ミスト吸収体の分解状態を示す斜視図である。 本発明の記録媒体印刷装置の第1の実施の例に係る光ディスク装置の構成を説明するもので、ミスト吸収体の組立状態を示す斜視図である。 本発明の記録媒体印刷装置の第1の実施の例に係る光ディスク装置の構成を説明するもので、回転するディスクの近傍に発生する気流の状態を示す説明図である。
符号の説明
1…光ディスク装置(記録媒体用印刷装置)、 2…光ディスク(ディスク状記録媒体)、 2a…中心穴、 3…装置筐体、 4…トレイ、 5…ディスク回転機構、 6…光ピックアップ(ピックアップ機構)、 7…印刷機構、 8…出入口、 9…スピンドルモータ(ディスク回転機構)、 11…ターンテーブル、 11a…ディスク嵌合部、 12…ディスク収納部、 13…切欠き部、 17…トレイ移動機構、 21…スライド部材、 22…対物レンズ、 26…ピックアップ移動機構、 31…シャッタ部材、 33…シャッタ移動機構、 41…印刷ヘッド、 42…送りねじ軸、 43…電動モータ、 44…ガイド軸、 50…ミスト吸収体、 51…側面対向部、 51a…トレイ側対向片、 51b…シャッタ側対向片、 52…主面対向部、 52a,55a…中央空気穴、 52b,55b…ヘッド用切欠き部、 53…側板、 53a…トレイ側板片、 53b…シャッタ側板片、 54…通気穴、 55…天板

Claims (8)

  1. 着脱可能に装着されるディスク状記録媒体を回転駆動するディスク回転機構と、
    前記ディスク回転機構に装着された前記ディスク状記録媒体の情報記録面に対向され且つ当該情報記録面に対して情報信号の記録及び/又は再生が可能なピックアップ機構と、
    前記ディスク状記録媒体のレーベル面に対向される吐出ノズルを有し且つ当該レーベル面に対して当該吐出ノズルからインク滴を吐出して文字、絵柄等の可視情報を印刷可能な印刷ヘッドと、を備え、
    前記印刷ヘッドによる前記レーベル面への可視情報の印刷時に、前記ディスク状記録媒体との間に適当な隙間をあけて当該ディスク状記録媒体の全体と前記印刷ヘッドの前記吐出ノズルの周囲を覆うようにミスト吸収体を配置して設けた
    ことを特徴とする記録媒体用印刷装置。
  2. 前記ミスト吸収体は、前記ディスク状記録媒体のレーベル面に対向される主面対向部と、前記ディスク状記録媒体の外周面に対向される側面対向部を有し、
    前記主面対向部と前記側面対向部とで囲まれた空間部内において、前記ディスク状記録媒体を回転させて前記レーベル面に対して前記印刷ヘッドの吐出ノズルからインク滴を吐出させて印刷を行うと共に、吐出時に発生するインクのミストを前記ミスト吸収体で捕獲するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の記録媒体用印刷装置。
  3. 前記ディスク状記録媒体が載置されると共に前記ディスク回転機構が内蔵された装置筐体に出し入れされることにより、載置された前記ディスク状記録媒体を、前記ディスク回転機構に装着されるディスク装着位置と、前記装置筐体から排出されるディスク排出位置とに搬送するトレイを設け、
    前記ミスト吸収体の前記主面対向部は前記装置筐体に取り付け、前記ミスト吸収体の前記側面対向部は前記トレイに取り付けた
    ことを特徴とする請求項2記載の記録媒体用印刷装置。
  4. 前記トレイは、前記搬送時に前記ディスク回転機構との接触を避けるための切欠き部を有し、当該トレイが前記ディスク装着位置に移動したときに前記切欠き部に係合可能とされたシャッタ部材を前記装置筐体に移動可能に設け、
    前記側面対向部を複数に分割し、当該側面対向部の一部を前記トレイの、前記切欠き部を除いた部分に取り付け、当該側面対向部の残部を前記シャッタ部材に取り付け、
    前記トレイと前記シャッタ部材を係合させた状態において前記側面対向部の一部と残部が連続されて環状となるように構成した
    ことを特徴とする請求項3記載の記録媒体用印刷装置。
  5. 前記シャッタ部材は、前記ピックアップ機構の対物レンズを開閉するものであって、前記情報記録面に対する情報信号の記録及び/又は再生時には前記対物レンズを開放し、前記レーベル面に対する可視情報の印刷時には当該対物レンズを閉鎖する
    ことを特徴とする請求項4記載の記録媒体用印刷装置。
  6. 前記ディスク回転機構の回転中心に対向される前記主面対向部の中央部には、外気を取り入れる空気穴を設け、前記空気穴から取り入れた空気を前記側面対向部に導いて前記ミストを捕獲する
    ことを特徴とする請求項2記載の記録媒体用印刷装置。
  7. 前記ディスク回転機構は、回転速度を複数段階又は無段階に切換え可能であり、前記印刷時における回転速度に比べて、印刷後における回転速度を高速に切り換えるようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の記録媒体用印刷装置。
  8. ディスク回転機構に装着されて回転駆動されるディスク状記録媒体のレーベル面に対して印刷ヘッドの吐出ノズルからインク滴を吐出して文字、絵柄等の可視情報を印刷するに際し、前記ディスク状記録媒体の全体と前記印刷ヘッドの前記吐出ノズルの周囲を覆うミスト吸収体により、前記吐出ノズルからインク滴を吐出させたときに発生するインクのミストを捕獲するようにした
    ことを特徴とする記録媒体用印刷方法。
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