JP2004062951A - メディアアクセス装置およびインクジェット記録装置 - Google Patents

メディアアクセス装置およびインクジェット記録装置 Download PDF

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Takayuki Tanabe
田辺 孝幸
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Abstract

【課題】レーベル面に記録を行う際の記録位置のずれを防ぐとともに、記録動作またはデータアクセス動作のたびにユーザがデータ記憶メディアを取り出して、他の装置にセットしなおす必要がなく、さらに、レーベル面に記録した画像が完全に乾いていない状態でも、ユーザはデータ記憶メディアに手を触れることなく、データアクセスをすることができるメディアアクセス装置を提供する。
【解決手段】メディアトレイ上でデータ記憶メディアを高速回転させ、該メディアトレイに設けられたピックアップによってデータ記憶メディアの情報を読み取るメディアアクセス装置において、データ記録メディアのレーベル面と対峙する位置に記録ヘッドを設け、該記録ヘッドによる記録を行う記録モードと、前記データアクセスを行うデータアクセスモードとを切りかえる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット記録装置に関し、詳しくは、コンパクトディスク(以下「CD」ともいう)、DVDディスク(DVD−R、DVD−RWディスクなどを含む)などの記憶メディアに対し、記録を行うインクジェット記録装置及び、インクジェット記録機能を有するメディアアクセス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラやビデオカメラで撮像した画像を保存する媒体として、CD、DVDディスクなどが家庭にも普及してきている。そして、このような円盤状のディスクのデータ照射面(以下、「データアクセス面」ともいう)と反対の面(以下、「レーベル面」ともいう)に、タイトルなどを記録したいという要求があり、この要求にこたえて、円盤状のディスクに直接記録を行うことができるインクジェット記録装置が提供されている。また、インクジェット記録装置で所定のラベルに記録を行い、そのラベルを円盤状ディスクのレーベル面に貼りつける形態も提供されている。
【0003】
図9、図10、図11は、円盤状のディスクに直接記録を行うインクジェット記録装置の一例を示す図である。
【0004】
図9において、9は記録媒体である円盤状のディスクである。43はこのディスク9を載せるための台紙であり、中央部分に、底を残した状態でちょうどディスク9の大きさの円形溝44が形成されている。記録時には、この台紙43の円形溝44にディスク9をはめ込んだ状態で記録装置に給紙される。具体的には次のようにして行う。
【0005】
図10において、記録装置45では、普通紙などたわむことができる厚みの薄い記録媒体は、第1給紙部46に給紙される。第1給紙部46は、一般にJパスと呼ばれる給紙方式で記録領域に記録媒体を給紙する。矢印A方向で給紙された記録媒体は、記録ヘッドと対峙する位置まで搬送され、この搬送中、ガイドレールにそって水平方向に向きを変えることになる。記録媒体の厚みが薄いので、このガイドレールにそって移動することは可能である。一方、円盤状のディスク9は厚みがあり、硬いので、ガイドレールに沿って移動することは不可能である。そこで、上述の台紙43にはめ込まれ、第2給紙部48に給紙される。第2給紙部48は、ストレートパスと呼ばれる給紙方式で記録領域に記録媒体を給紙する。矢印Bの方向、ここでは水平方向で給紙された記録媒体は、そのまま給紙ローラによって、記録ヘッドと対峙する位置まで搬送される。そして、記録が行われると、この水平方向を維持したまま、排紙部49より排紙される。したがって、折り曲げられることなく、記録動作を完結することができる。
【0006】
図11は、もう一つの従来例である所定のラベルに記録を行い、それを円盤状ディスクに貼りつける形態を示す模式図である。
【0007】
50はインクジェット、レーザー、熱転写など一般的な機構を有するプリンタである。51は粘着材があらかじめ塗布され、ディスクサイズの切れ目が入ったラベル用シートであり、このシート51をプリンタ50にセットして、所定位置にラベルの記録が行われる。そして、記録されたシート51は、予め入れられた切れ目に沿って、シート52から分離され、ラベル53となる。そして、このラベル53がディスク9表面に貼付される。貼付の際はずれないように、専用の冶具を備える装置もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の円盤状ディスクのレーベル面に記録する形態では次のような問題があった。専用の台紙に載せて給紙する形態では、給紙精度によって、記録位置が大きく変わってしまう。例えば、他のサイズの記録媒体の手差し給紙と給紙部を兼用している場合、給紙口の大きさを前記ディスク専用の台紙の紙幅に固定することができず、このような給紙口では、位置ずれなどが起こりやすい。したがって、大量のディスクに記録を行う場合、記録位置にばらつきが発生する可能性がある。
【0009】
一方、ラベルを貼りつける方式でも、ラベルをディスクに貼りつける際に、位置がずれてしまうなどして偏心が起こる可能性がある。偏心した状態のディスクを高速回転で使用すると、異常振動が起こる。また、ずれているラベルははがれやすく、耐久性も低い。
【0010】
さらに、従来の形態では、ラベルやディスクのレーベル面に記録を行うプリンタと、ディスクに記憶されている内容を読み取ったり、ディスクに記憶させるディスクレコーダ等の装置とが別筐体となっている。したがって、レーベル面に記録を行うために、わざわざディスクをプリンタの場所まで持っていき、所定の台紙にセットしなければならない。また、レーベル面はインク定着のための加工がされているが、普通紙に記録する場合に比べてインクが乾くのに時間を要する。記録した画像によっては完全に乾ききるまで数時間を要する場合もある。したがって、いったんレーベル面に記録すると、それが乾ききるまで触れるのを避けた方がよいので、ディスクレコーダ等にディスクを入れてデータアクセスをすることができない。これによって大幅なタイムロスが発生する可能性もある。
【0011】
一方、このような手間やタイムロスを省くために、プリンタとディスクレコーダとを一体化させた装置も考えられるが、その場合でも、インクジェット記録装置がインク吐出時に主インク滴と一緒に吐出してしまう霧状のインクがディスクのレーザ照射面に付着すると、データが正しく読み取れないなどの不都合が生じる。このため、一体化させた装置では、ミストがレーザ照射面に付着しないようにする必要がある。
【0012】
本発明は以上の問題を解決するためになされたものであり、レーベル面に記録を行う際の記録位置のずれを防ぐとともに、記録動作またはデータアクセス動作のたびにユーザがデータ記憶メディアを取り出して、他の装置にセットしなおす必要がなく、さらに、レーベル面に記録した画像が完全に乾いていない状態でも、ユーザはデータ記憶メディアに手を触れることなく、データアクセスをすることができるメディアアクセス装置または、レーベル面の適切な位置に常に記録を行うことができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のメディアアクセス装置は、データを記憶するデータアクセス面と、該データアクセス面と反対の面にインク付与が可能なレーベル面とを有するデータ記憶メディアに対し、データアクセスを行うメディアアクセス装置において、前記データ記憶メディアとデータアクセスするデータアクセス手段と、前記データ記憶メディアに記録ヘッドからインクを吐出して画像を記録させる記録手段によって記録動作が行われる記録モードと前記データアクセス手段によってデータアクセス動作が行われるデータアクセスモードとをユーザの操作に基づいて切りかえる切り換え手段とを具えることを特徴とする。
【0014】
本発明のインクジェット記録装置は、記録媒体に対し、画像を記録するインクジェット記録装置において、位置合わせ穴を有する記録媒体の、該位置合わせ穴に嵌合可能な位置合わせ軸を具え、該位置合わせ軸は前記位置合わせ穴に嵌合することにより前記記録媒体を所定位置に設置することを特徴とする。
【0015】
以上の構成によれば、データ記憶メディアのレーベル面に記録を行う記録手段と、データアクセス面から情報を読み取ったり、新たな情報を記憶させるデータアクセス手段との両方を有するインクジェット記録装置または、メディアアクセス装置であるので、記録動作またはデータアクセス動作を行うためにユーザがデータ記憶メディアを取り出して、他の装置にセットしなおす必要がなく、さらに、レーベル面に記録した画像が完全に乾いていない状態でも、ユーザはデータ記憶メディアに手を触れることなく、データアクセスをすることができる。
【0016】
また、位置合わせ軸で常に記録媒体、特にデータ記憶メディアが所定位置に設置されるので、常に同じ位置から記録を始めることができ、記録位置のわずかなずれも防ぐことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、以下に図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、プリンタ機能を有するメディアアクセス装置のディスク設置部分を示す模式図である。
【0019】
図4は、メディアアクセス装置の外形を示す斜視図である。
【0020】
なお、プリンタ機能を有するメディアアクセス装置は、コンパクトディスクプレーヤー、DVDプレーヤーなど、各種データを読み込み、または書き込みをする装置であれば、いかなるものであってもよい。
【0021】
図1は、図4における外側に出ているメディアトレイ5が内部に格納された状態での、装置内部のディスク設置部分の断面図である。
【0022】
1はキャリッジユニットであり、2は記録ヘッドであり、3は記録ヘッド2のノズル面を密封するキャップである。キャリッジユニット1にはインク色別のインクタンクが搭載されており、各インクはインク路を介して記録ヘッド2に供給される。
【0023】
記録ヘッド2は、複数のノズルが配列されたノズル面が記録媒体と対峙する方向に配置されている。本実施形態では垂直方向下向きとなっている。各ノズルにはそれぞれ電気熱変換体であるヒータが設けられており、このヒータを発熱させてインク中に気泡を発生させ、気泡の生成圧力によって所定量のインクを吐出する。このように本発明はインクの吐出方法としてバブルスルー方式を用いているが、本発明はこれに限らず、ピエゾ方式など他のいかなる吐出方法を用いてもよい。
【0024】
キャップ3は、記録ヘッド2が記録を行っていない間、ノズル内のインクが乾燥するのを防ぐために設けられており、記録時には、記録ヘッド2はこのキャップ3から自動的に外れる。
【0025】
4は、円盤状ディスク9(以下、「ディスク」とも言う)のレーベル面上部に、ディスク直径以上の長さで設けられているシャフトである。キャリッジユニット1はこのシャフト4に沿ってディスク上部を移動することができる。
【0026】
5は、円盤状ディスク9を設置するためのメディアトレイである。メディアトレイ5の中心にはドライブシャフト8が貫通し、このドライブシャフト8の上にディスクを下から支えるためのメディアホールドスペース7が設けられており、この上にディスクを固定するロック部6が設けられている。
【0027】
図4に示すように、メディアトレイ5は、ユーザが操作ボタン100を押すと、本体から出てくる仕組みとなっている。以下、メディアトレイ5が本体の外側にあるときを、「オープン状態」という。そして、ユーザはメディアトレイ5上に円盤状ディスク9を載せて、再度操作ボタン100を押すと、メディアトレイ5は本体内に格納される。以下、メディアトレイが本体内に格納されている状態を「クローズ状態」という。また、円盤状ディスク9を取り出す場合も操作ボタン100を押せばよい。
【0028】
また、操作ボタン100には、メディアトレイ5の開閉のほかに、各種スイッチも設けられている。例えば、ディスクからデータの読み取りまたはデータの書き込みを行うディスクアクセスモードと、ディスクのレーベル面に記録を行う記録モードとの切り換えスイッチや、記録開始スイッチ、データアクセス開始スイッチ、停止スイッチなどである。これらのスイッチをユーザが操作することによって、モードの切り換えや、各種駆動部分が駆動する。なお、ここに挙げた操作は、操作ボタン100で行うほかに、リモートコントロールスイッチによって行われる形態であってもよい。
【0029】
円盤状ディスク9の中心部分には円形の穴が設けられており、ロック部6の突起をこの穴にはめ込むことによって、ディスク9はメディアトレイ5に固定される。さらにメディアホールドスペース7は前記ディスク9の穴よりも大きい直径の円盤であり、このメディアホールドスペース7の上にディスク9が載ることによって、メディアホールドスペース7が下からディスク9を支えることになる。ドライブシャフト8は不図示のモータを駆動力として回転し、この回転によってディスク9も矢印12の方向で回転される。さらに、ドライブシャフト8は、図1の位置からさらに鉛直下方向に移動する。この移動の詳細については後述する。
【0030】
10は円盤状ディスク9のデータを読み書きするピックアップであり、11はピックアップ10から照射されるレーザーである。13はディスク9のレーベル面であり、14は、メディアトレイ5上のピックアップ開口部であり、ピックアップ10はこの開口部14の中を移動する。16はピックアップ10の移動範囲を示すものである。
【0031】
ドライブシャフト8は、通常、図1に示す状態であり、この状態でロック部6に取りつけられたディスク9はメディアトレイ5から浮いている状態となる。そして、データアクセスモードのとき、すなわち、データの読み取り、または書き込みを行う際は、矢印12の方向にディスク9が回転し、ピックアップ10がディスク9にレーザを照射する。このとき、キャリッジユニット1は、ディスク9の回転を妨げないように、ディスク9上から退避した所定の待機位置で停止している。シャフト4は、ディスク9上に存在するが、ディスク9の回転を妨げない位置にあるので、ディスク9が回転する上での問題はない。
【0032】
このように、円盤状ディスク9にデータアクセスする場合は、ディスク9が浮いている状態となっている。一方、このディスク設置部分に設けられた記録手段、すなわち、キャリッジユニット1に搭載された記録ヘッド2によって行われる記録動作は、次に説明するとおりである。
【0033】
図2は、記録中のディスク設置部分を示したものである。
【0034】
まず、ユーザの操作により、データアクセスモードから記録モードに変わると、ドライブシャフト8が鉛直下方向に下がり、この移動に伴って、ロック部6、メディアホールドスペース7も下に下がる。そして、図1のディスク9が浮いている状態から、直接、メディアトレイ5上に載せられた状態(以下、「ダウンポジション」という)となる。ダウンポジションではドライブシャフト8は回転せず、したがって、ディスク9は非回転状態となっている。さらに、メディアトレイ5上に載っているので、ピックアップ10およびピックアップ開口部14とディスク9は当接し、ディスク9によって、ピックアップ開口部14は蓋をされた状態となっている。
【0035】
キャリッジユニット1はシャフト4に沿って、矢印17方向にディスク9上を移動する。この移動中、記録ヘッド2の各ノズルはディスク9表面にインクを吐出して記録を行う。インクを吐出する際、ノズルから吐出された主インク滴のほかに、細かい霧状のミスト19が排出される。ピックアップ10および、ディスク9のレーベル面とは反対側のデータアクセス面(レーザ照射面)に塵や埃が付着すると、正しくデータを読み取ったり、書き込んだりすることが出来なくなる場合がある。したがって、ディスク9とメディアトレイ5とが当接することで、ディスク9のデータアクセス面およびピックアップ10にミスト19が混入するのを阻止し、この部分にミストが付着しないようになっている。
【0036】
図3に示すように、キャリッジユニット1がディスク9の一方端まで移動したら、メディアトレイ5は所定量だけ矢印21方向、すなわち、本体から外に出る方向に移動する。このように、記録ヘッドの走査による記録とメディアトレイ5の移動とを繰り返すことによって、ディスク9表面の全体に記録を行うことができる。また、記録が進むにつれて、メディアトレイ5が外に出てくるので、一般のプリンタと同様に記録結果が段階的に排出されてくる。したがって、ユーザが記録途中の状態を確認することができ、ユーザの安心感にもつながる。また、吐出されたインクが外気に触れることになるので、インクの乾燥を促すことになり、速乾性の期待できないディスク9における画像定着の手助けとなる。
【0037】
図4に示すように、装置外観は従来のディスクレコーダと変わらない。したがって、他のオーディオ製品との統一性をとることも可能である。
【0038】
24はインク交換用ドアであり、カートリッジユニットの待機位置上部に設けられている。そして、このドアを開けて、内部のインクタンクを新しいものと交換することができる。なお、本実施形態では、カートリッジユニットの待機位置上部に設けたが、本発明はこれに限らず、インクタンク交換方法は他のいかなる方法であってもよい。
【0039】
(実施形態2)
一般的に円盤状ディスクのレーベル面には、インク受容層が設けられており、記録されたインクを定着させている。しかしながら、普通紙等に記録する場合に比べて、インクが定着するまでに要する時間が長い。したがって、インクが完全に乾いていない状態でユーザが誤って触れると、記録結果を汚してしまうことになる。実施形態1では、記録されるにしたがって、メディアトレイが本体の外側へ出てくる形態なので、インクが乾ききらない状態でユーザが誤って触れてしまう可能性が高い。そこで、本実施形態では、このような失敗を防ぐために、記録が進むにつれてメディアトレイが本体内部に入っていくようになっている。具体的な機構を以下に説明する。
【0040】
図5は、本実施形態におけるメディアトレイ部分の機構を示す模式図である。
【0041】
図6は、本実施形態における記録開始時の装置外観を示す斜視図である。
【0042】
メディアトレイ5は、記録開始指令を受けると、ディスク9を載せた状態でいったんオープン位置まで移動する(図6の状態)。そして、記録を開始する。キャリッジユニット1が1走査するごとに、矢印26方向、つまり、クローズする方向にメディアトレイ5は所定量だけ移動していく。これにより、記録が進むにしたがって、ディスク9およびメディアトレイ5が本体内に格納されていくことになる。そして、完全に記録が終了すると、クローズ状態となる。このように本体内部にディスク9が格納されることで、インクが乾ききらないうちに、ユーザが誤って記録されたレーベル面を触ってしまうという事態を防止することができる。さらに、キャリッジユニット1は記録が終了すると、待機位置に移動し待機状態となる。よってディスク9上にキャリッジユニット9がないので、万が一、振動などでディスクが上下しても、あやまって、記録されたレーベル面にキャリッジユニット9が接触してしまうこともない。
【0043】
(実施形態3)
本実施形態では、メディアトレイとディスクとの間の機密性を高めるために、リング状の弾性部材を設けた形態について説明する。
【0044】
図7(a)は、本実施形態におけるメディアトレイ部分を示す模式図である。
同図(b)は、リング状の弾性部材を示す図である。
【0045】
リング状の弾性部材29は、ディスク9の円周に密着する程度の直径で形成されており、メディアトレイ5の上に設けられている。データアクセスモードのときは、この弾性部材29からディスクが浮いた状態でロック部6にディスクの中心部分が固定される。そして、実施形態1,2と同様にディスク9が回転してデータアクセスが行われる。なお、弾性部材29はピックアップ10の移動を妨げない位置にあるので、この弾性部材29があっても、データアクセスには支障が生じない。
【0046】
一方、記録モード時には、実施形態1,2と同様にしてドライブシャフト8が鉛直下方向に移動すると、ディスク9が弾性部材29に密着する。すると、メディアトレイ5とディスク9との間の空間は外気から遮断された状態となる。この状態で、キャリッジユニット1およびメディアトレイ5は、実施形態1または2と同様にキャリッジユニット1の走査による記録と、メディアトレイ5の所定量の移動とを繰り返すことにより、ディスク9全体に記録を行う。このとき発生するミストは、弾性部材29があるためにディスク9とメディアトレイ5との間の空間に入り込むことはない。したがって、ミストによってディスク9やピックアップ10が汚れることはない。
【0047】
また、弾性部材29は、装置が外部からうけた振動なども吸収するクッションの役割を果たすため、ディスク9の位置が外部の振動によってずれることを防止する。
【0048】
弾性部材29は、交換可能であり、連続使用によってリング外側にインクが付着する場合があるので、この弾性部材29は定期的に交換されることが好ましい。
【0049】
(実施形態4)
本実施形態は、インクを吐出する空間に気流の流れを設け、ミストをこの気流の流れによって、ディスクデータ面やピックアップに付着しない場所まで運ぶことによって、ディスクやピックアップのミストによる汚れを防止するものである。
【0050】
図8は、本実施形態におけるメディアトレイ部分を示す模式図である。
【0051】
30はキャリッジトレイ1が移動して記録を行う記録室であり、31は気流の入り口となる吸気口であり、32は、記録室からの気流の流れを示す矢印であり、33は気流の流れを強制的に発生させるプロペラであり、34はプロペラ33の駆動源であるモーターである。35は重力によって落ちるミストを蓄積するミスト蓄積部であり、36は、気流が装置外に放出されるときにミストを完全に吸収するエアーフィルタであり、37は、エアーフィルタによってミストが取り除かれた気流である。41は記録室からの気流が流れるように設けられたミスト搬送路である。
【0052】
吸気口31から入った空気は、プロペラ33が回転することによって発生する気流によって記録室30内に漂うミストを誘い込んで、ミスト搬送路41へ流れていく。矢印32に示すように、このとき気流はディスク9のエッジ部分を巻くようにして移動するので、この気流の巻き込みがエアーカーテンのような作用をし、ミストはピックアップ10の方へは漂わない。さらに、ミストはミスト搬送路41を通って、ミスト室42に入り、ある程度のミストはここで重力作用によってミスト蓄積部35に落下していく。落下せずに浮遊しているミストも気流がエアーフィルタ36側に移動することによって、エアーフィルタ36で除去される。
【0053】
このように気流の流れを作ることで、ミストがディスク9やピックアップに付着するのを防ぐことができる。
【0054】
なお、この気流の流れは、メディアトレイ5の移動によって大きく乱れるものではなく、メディアトレイ5の位置に左右されない程度のものである。
【0055】
なお、上記各実施形態では、記録ヘッドはシリアルプリントを行うものとしたが、本発明はこれに限らず、フルライン型でもよい。
【0056】
また、上記各実施形態では、データ記憶メディアとして、コンパクトディスクなどの円盤状ディスクを用いているが、本発明はこれに限らず、位置決め穴を有するものであればいかなるものであってもよく、また、インクジェット記録装置は、データアクセス機能を具えるものだけでなく、プリント機能だけのものであっても、位置決め軸を有するものであればいかなるものであってもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、本発明を用いることにより、データ記憶メディアのレーベル面に記録を行う記録モードと、データアクセス面から情報を読み取ったり、新たな情報を記憶させるデータアクセスモードとの両方を有するメディアアクセス装置であるので、記録動作またはデータアクセス動作を行うためにユーザがデータ記憶メディアを取り出して、他の装置にセットしなおす必要がなく、さらに、レーベル面に記録した画像が完全に乾いていない状態でも、ユーザはデータ記憶メディアに手を触れることなく、データアクセスをすることができる。
【0058】
また、メディアトレイにデータ記憶メディアを固定して記録を行うので、記録位置がずれることなく、常に適切な位置に記録を行うことができる。
【0059】
さらに、リング状の弾性部材をメディアトレイとデータ記憶メディアの間に設けることで、メディアトレイとデータ記憶メディアとの間の機密性を高めることができ、ミスト状のインクがデータアクセス面に付着するのを十分に防ぐことができるとともに、外部からの振動を弾性部材が吸収するので、振動によってデータ記憶メディアがすれるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施形態1のメディアアクセス装置のディスク設置部分を示す模式図であり、(b)は(a)をI方向から見た図である。
【図2】(a)は、図1のディスク設置部分が記録モードのときの状態を示す模式図であり、(b)は(a)をI方向から見た図である。
【図3】ディスク設置部分を側面からみた模式図である。
【図4】メディアアクセス装置の外観図である。
【図5】実施形態2のメディアアクセス装置のディスク設置部分を側面から見た模式図である。
【図6】実施形態2のメディアアクセス装置の外観図である。
【図7】(a)は実施形態3のメディアアクセス装置のディスク部分を示す模式図であり、(b)は弾性部材を示す斜視図である。
【図8】実施形態4のメディアアクセス装置のディスク設置部分を示す模式図である。
【図9】従来のディスク記録をする際のディスクを入れる厚紙を示す図である。
【図10】従来のインクジェット記録装置の一例を示す図である。
【図11】従来のインクジェット記録装置のほかの例を示す図である。
【符号の説明】
1   キャリッジユニット
2   記録ヘッド
3   キャップ
4   シャフト
5   メディアトレイ
6   ロック部
7   メディアホールドスペース
8   ドライブシャフト
9   円盤状ディスク
10  ピックアップ
12  矢印
14  ピックアップ開口部
17  矢印
19  ミスト
21  矢印
26  矢印
29  弾性部材
30  記録室
31  吸気口
32  矢印
33  プロペラ
35  ミスト蓄積部
36  エアーフィルタ
41  ミスト搬送路
42  ミスト室
43  台紙
44  円形溝
45  記録装置
46  給紙部
48  給紙部
49  排紙部
50  プリンタ
51  シート
52  シート
53  ラベル
100 操作ボタン

Claims (13)

  1. データを記憶するデータアクセス面と、該データアクセス面と反対の面にインク付与が可能なレーベル面とを有するデータ記憶メディアに対し、データアクセスを行うメディアアクセス装置において、
    前記データ記憶メディアとデータアクセスするデータアクセス手段と、
    前記データ記憶メディアに記録ヘッドからインクを吐出して画像を記録させる記録手段
    によって記録動作が行われる記録モードと前記データアクセス手段によってデータアクセス動作が行われるデータアクセスモードとをユーザの操作に基づいて切りかえる切り換え手段と、
    を具えることを特徴とするメディアアクセス装置。
  2. 前記切り換え手段によって、データアクセスモードから前記記録モードへ切りかえられると、前記データアクセス手段および前記データ記憶メディアのデータアクセス面が、前記記録ヘッドが吐出するインクによって汚れないようにする保護手段をさらに具えることを特徴とする請求項1に記載のメディアアクセス装置。
  3. 前記データアクセス手段は、前記データ記憶メディアのデータアクセス面にレーザ光を照射するピックアップを具え、該ピックアップによって該データ記憶メディアに記憶されている情報を読み取ったり、新たな情報を記憶させることを特徴とする請求項1または2に記載のメディアアクセス装置。
  4. 前記データ記憶メディアを、レーベル面を鉛直方向上にした状態で設置するメディアトレイをさらに具え、該メディアトレイの前記データ記憶メディアと対峙する面には前記ピックアップが設けられており、
    前記保護手段は、前記データアクセスモードでは、前記データ記憶メディアを前記メディアトレイのトレイ面から浮かせた状態にし、前記記録モードでは、前記データ記憶メディアを前記メディアトレイ上に置くことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のメディアアクセス装置。
  5. 前記保護手段は、前記記録モードでは、前記データ記憶メディアを前記ピックアップと前記データ記憶メディアのデータアクセス面が接触するようにして、前記メディアトレイ上に置くことを特徴とする請求項4に記載のメディアアクセス装置。
  6. データ記憶メディアのデータアクセス面と前記メディアトレイのトレイ面との間に設けられ、前記記録モードでは、前記データアクセス面および前記トレイ面と密着することにより、前記トレイ面と前記データアクセス面との間の空間を密閉する弾性部材を具えることを特徴とする請求項4に記載のメディアアクセス装置。
  7. 前記保護手段は、前記ピックアップおよび前記データ記憶メディアのデータアクセス面に前記記録ヘッドの吐出インクが行かないようにする気流の流れを作るファンを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のメディアアクセス装置。
  8. 前記データ記憶メディアは、コンパクトディスクまたはDVDディスクであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のメディアアクセス装置。
  9. 記録媒体に対し、画像を記録するインクジェット記録装置において、
    位置合わせ穴を有する記録媒体の、該位置合わせ穴に嵌合可能な位置合わせ軸を具え、該位置合わせ軸は前記位置合わせ穴に嵌合することにより前記データ記憶メディアを所定位置に設置することを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 前記記録媒体はデータ記憶メディアであり、該データ記憶メディアはデータを記憶するデータアクセス面と、該データアクセス面と反対の面にインク付与が可能なレーベル面とを有し、
    前記データ記憶メディアを、レーベル面を鉛直方向上にした状態で設置するメディアトレイをさらに具え、
    前記位置合わせ軸は、前記データ記憶メディアを前記メディアトレイ上の所定位置に設置し、
    前記記録ヘッドは、前記データ記憶メディアのレーベル面と対峙する位置に設けられ、前記記録手段は、前記記録ヘッドを所定方向に複数回走査させ、それぞれの走査の際に前記記録ヘッドよりインクを吐出させるとともに、前記複数回の走査の間に前記記録ヘッドの走査方向と異なる方向へ所定量だけ前記メディアトレイを移動させることによって前記データ記憶メディアのレーベル面全体に画像を形成することを可能とする請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記記録手段は、前記記録ヘッドが走査するごとに、前記メディアトレイを装置本体から外方向に突出する方向に移動させることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記記録手段は、前記記録ヘッドが走査するごとに、前記メディアトレイを装置本体内に格納する方向に移動させることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記記録ヘッドは熱エネルギーによってインクに気泡を発生させ、該気泡の生成圧力によってインクを滴として吐出することを特徴とする請求項9ないし12のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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