JP2002046305A - 情報記憶装置 - Google Patents

情報記憶装置

Info

Publication number
JP2002046305A
JP2002046305A JP2000233665A JP2000233665A JP2002046305A JP 2002046305 A JP2002046305 A JP 2002046305A JP 2000233665 A JP2000233665 A JP 2000233665A JP 2000233665 A JP2000233665 A JP 2000233665A JP 2002046305 A JP2002046305 A JP 2002046305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
print
information
storage medium
storage device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000233665A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Koide
博 小出
Susumu Katagiri
片桐  進
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000233665A priority Critical patent/JP2002046305A/ja
Publication of JP2002046305A publication Critical patent/JP2002046305A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが記憶メディアに別の印刷装置で直接
印字する操作を不要にし、簡単でかつ安価なラベル印刷
を行う。 【解決手段】 光ディスク2は、ローディング機構によ
り、スピンドルモータ4の上の結合されたターンテーブ
ル方向に運ばれて、前記ターンテーブルに固定され、ス
ピンドルモータ4により回転される。印字ヘッド10
は、光ディスク2の内周にアクセスする。印字ヘッド1
0が内周にアクセスしたことは、ホームポジションセン
サにより検出される。これにより印字ヘッド10は印字
を開始する。印字ヘッド10は、光ディスク2の内周か
ら外周へと徐々に移動して行き、この間、印字を続け
る。その後、印字ヘッド10が外周に到達したときに、
光ディスク2の全域にわたって印字が完了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクのよう
な記憶メディアに記録された内容について、外部から一
目瞭然に確認できるよう光ディスクに直接印字できる情
報記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年CD−RとCD−RW記憶メディア
には、インクジェットプリント方式等で印刷し易いよう
に印字面が加工された“プリンタブル”なものが普及し
つつある。あるいは、これら記憶メディアに印字し易い
ようにシートラベルを貼り付けて使用している。これら
に画像あるいは文字を含むラベルを印刷する装置があ
る。
【0003】従来は、記憶メディアにラベルを付けるた
めに、別のラベル印刷装置により印刷したラベルを貼付
するか、手書きで作成したラベルを貼付するか、あるい
は記憶メディアに直接印字する専用の印刷装置を用いて
直接記憶メディアに印字していた。印刷あるいは手書き
されたラベルを記憶メディアに新たに貼るという操作
は、ユーザによっては大変面倒な作業であることから、
結局ラベルを貼らないことになる。その結果、記憶メデ
ィアに記憶されている必要な情報を得たいとき、特に多
くの情報を蓄積して増えた記憶メディア内の必要とする
情報を検索するのに多くの時間を要するという不具合を
生じる。
【0004】また、記憶メディアに直接印字する専用装
置は、専用の機器で有ることからコストが高く、さらに
記憶メディアを記憶再生装置から取り外して再度専用装
置にセットする操作を要する。これらの面倒な操作等に
より記憶メディアの印字を後回しにすることとなる。そ
して後で印字するとき、内容をもう一度記憶再生装置に
より確認を行ってから印字処理をするというような不効
率な操作を行わなければならない。
【0005】例えば、USP6041703では、CD
−R,CD−RWの記憶メディアに、情報を記録するラ
イターと、記録された記憶メディアの記録結果を確認す
るためのリーダーと、記憶メディアにインデックスやラ
ベル等を印字するプリンタと、ライター,リーダー,プ
リンタとの間で記憶メディアを移動させるハンドリング
手段を設けた装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような装置は、高額となり、また装置自体が大きいとい
う問題があった。
【0007】本発明は、前記従来技術の問題を解決する
ことに指向するものであり、ユーザが記憶メディアにラ
ベルを貼付する、あるいは記憶メディアに別の印刷装置
で直接印字するというような操作を不要にし、ユーザに
簡単でかつ安価なラベル印刷を行うことができる記憶メ
ディアのラベル印刷手段を備える情報記憶装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の情報記憶装置における請求項1に係る発明
は、装置本体内に記憶メディアに印字するラベル印刷手
段を設けた構成によって、記憶メディアへの印字を別装
置で行う場合に比較し、ユーザの省スペース化を図り、
記憶メディアへの情報記録あるいは再生と印字が同じ装
置でできる。このことにより記録データあるいは再生デ
ータと関連ある印字をする編集が楽になると共に、記憶
メディアへの関連あるデータの印字忘れを防御できる。
【0009】また、請求項2〜4に係る発明は、ラベル
印刷手段として、記憶メディアに記録再生を実現する少
なくとも1つの機構あるいは回路を共用すること、また
共用する機構として、回転機構,ローディング機構およ
びシーク機構とした構成によって、印字機能実現のため
のコストを下げ、機構の簡易化と装置の小型化を図るこ
とができる。
【0010】回転機構とローディング機構の共用は、記
憶メディアをローディングした回転モータ上へチャッキ
ングする動作を記憶メディアへの印字とデータの記録あ
るいは再生に対して別な動作をさせる必要をなくしてい
る。またシーク機構の共用は、印字ヘッドと光ピックア
ップを同時に動かすことを可能にしている。
【0011】また、請求項5に係発明は、記憶メディア
の1回転に1回パルスを発生する基準位置発生手段を設
けた構成によって、記憶メディアの回転方向の印字の開
始位置を高精度に決めることができる。
【0012】また、請求項6〜8に係る発明は、ラベル
印刷手段に記憶メディアに印字を行う印字ヘッドと記憶
メディアから情報の記録および/または再生を行う光ピ
ックアップとを備え、さらに、印字ヘッドと光ピックア
ップとを着脱自在に連結する連結手段を設けたこと、ま
た、連結手段として印字ヘッドの凸部あるいは凹部と、
光ピックアップの凹部あるいは凸部とで、印字ヘッドと
光ピックアップを着脱自在に移動する駆動手段を備えた
構成によって、非印字時には、光ピックアップ単体で移
動が可能となり、可動部の重量が減り、記憶メディアの
半径方向への移動を高速にできる。そしてラベル印刷手
段に光ピックアップを備えることにより記憶メディアか
ら検出できる各種情報を、正確に印字を行うために使う
ことができる。また連結手段として印字ヘッドの凸部あ
るいは凹部と、光ピックアップの凹部あるいは凸部を用
いることによって確実に係止することができる。
【0013】また、請求項9に係る発明は、共用する回
路を、マイクロプロセッサ,半導体ROM,半導体RA
M,バッファマネージャ回路,ホストインターフェース
回路,シーク系制御回路,回転系制御回路,ローディン
グ系制御回路の少なくとも1つとした構成によって、回
路の簡易化と小型化、さらにはコスト低減を図ると共
に、共通に使えるファームウェアが多くなり、ファーム
ウェアの開発期間を短くできる。
【0014】また、請求項10〜12に係る発明は、前
記印字ヘッドの同時に印字可能な複数の各印字部が、記
憶メディアの半径方向にずれて配設され、任意の印字部
の位置を基準位置あるいは記憶メディア上の任意の位置
を基準位置とした各印字部の印字タイミングを、印字部
の半径方向にずれた位置と基準位置との比を基準位置の
印字タイミング周波数に乗じて得た印字タイミング周波
数で印字すること、また、印字部の印字位置の記憶メデ
ィアの線速に合わせて、印字電圧制御すること、さら
に、印字位置の線速に合わせて、印字タイミング信号の
遅れ時間あるいは進み時間を制御あるいは印字タイミン
グに合わせて発生する印字情報を制御する構成によっ
て、印字部の記憶メディア半径位置に応じた印字タイミ
ング周波数で印字することにより複数の印字部の各印字
部における記憶メディアの線速にそれぞれ差があって
も、対応した印字タイミング信号が発生でき、また、印
字電圧を制御することによりインクジェット方式であれ
ばインクの飛ぶ速度を変えて印字位置のばらつきを防
ぎ、サーマル方式であればヘッドの接触部の熱発生を調
整して、印字部の線速の違いによる印字品質のばらつき
を防ぎ、さらに、印字タイミング信号あるいは印字発生
情報の制御によりデジタル的な処理とすることができL
SI化や印字タイミング信号の発生回路等の共通化がで
き、高品質の印字と共に回路の簡易化が図られ低コスト
化が実現できる。
【0015】また、請求項13〜14に係る発明は、記
憶メディアの面ぶれを検出し、面ぶれに応じた印字電圧
の制御を行うこと、また、面ぶれに応じた印字タイミン
グ信号の遅れ時間あるいは進み時間の制御、あるいは印
字タイミング信号に合わせて発生させる印字データの発
生を制御する構成によって、面ぶれがあっても印字位置
がずれないように制御するので印字ヘッドと記憶メディ
ア印字面との距離を小さくでき装置の小型化が図れる。
また、印字タイミングあるいは印字データの発生を制御
して、アナログ的な制御を行うことなしにデジタル的な
回路により実現できる。
【0016】また、請求項15に係る発明は、面ぶれの
検出を、光ピックアップにおける焦点制御用アクチュエ
ータの駆動電流を検出することによって行う構成によっ
て、新たな面ぶれ検出手段を設けることなく低価格に面
ぶれを検出し、高い印字品質が実現できる。
【0017】また、請求項16に係る発明は、印字ヘッ
ドの印字部の近傍に配設された面ぶれ検出手段により行
う構成によって、さらに、印字部近傍に設けて誤差が少
ない面ぶれ検出ができ、高い印字品質が実現できる。
【0018】また、請求項17に係る発明は、ラベル印
刷手段において、記憶メディアにおける面ぶれ、印字ヘ
ッドの複数印字部における記憶メディアの回転方向に対
する位置ずれ、前記印字ヘッドの記憶メディア上の半径
位置における線速の違い、および/または印字ヘッドの
複数ある印字部を少なくとも1つ含めて仮想的に分割し
た各ブロックの記憶メディアに対する線速の違い、によ
り生じる印字位置のずれを、適切な印字タイミング信号
を制御してすべての印字位置のずれ補正をするか、ある
いは印字タイミング信号に合せて発生する印字情報を制
御してすべての印字位置のずれ補正をする構成によっ
て、デジタル処理を多く含む簡易な回路により各種の要
因によって生じる印字ずれの補正ができる。
【0019】また、請求項18〜21に係る発明は、記
憶メディアから読み出した情報を用いて、印字時に、印
字ヘッドの位置決め、印字ヘッドの印字タイミング、デ
ィスク回転速度の少なくとも1つを制御すること、ま
た、記憶メディアから読み出した情報をウォブルしてい
るランドあるいはグルーブより検出すること、さらに、
ウォブルしているランドあるいはグルーブより検出した
ウォブル信号により回転制御する際、分周したウォブル
信号を用いること、さらにウォブル信号により印字タイ
ミング信号を生成する際、逓倍したウォブル信号を用い
る構成によって、CD−R、CD−RW等のウォブルし
ているランドあるいはグルーブを有す記憶メディアの印
字面に印字するときに、特別な高精度の位置決め用のエ
ンコーダを必要とせず、かつ記憶メディア等による偏心
による影響を受けずに高精度位置決めができ、さらに、
記憶メディア上からの信号に同期させて印字するので高
精度な印字タイミングの発生回路を必要とせず、また高
精度な回転制御用のエンコーダが必要なく、安定に回転
制御でき回転方向の印字精度が上がり安価で高印字品質
の装置が実現できる。また、印字ヘッドの印字タイミン
グは、ウォブル信号を使うことによって容易に生成でき
る。そして、分周したウォブル信号を使うことによって
ヘッドが一定の位置に留まっているとき印字開始を待ち
ながら安定に回転制御できる。また、逓倍したウォブル
信号から印字タイミングを生成することによって、前記
回転角度の基準位置発生手段より出力されるパルスとウ
ォブル信号によって検出されるパルスの位相誤差の影響
が軽減されディスク回転方向の印字精度が上がる。
【0020】また、請求項22〜23に係る発明は、デ
ィスク回転速度の制御として、記憶メディアの記録再生
時の回転速度より印字時の回転速度を遅くしたこと、ま
た、ユーザによって選択される高速モードと低速モード
を備え、低速モードは記憶メディアから読み出した情報
を用いて印字する構成によって、低速で印字すれば、記
憶メディアから読み出した情報で記憶メディアの記録面
にあるトラックを光ビームが追従するトラッキング動作
をして印字するときの印字位置の誤差を軽減でき、ま
た、記憶メディアから読み出し信号を使わない高速モー
ドを持つことにより、ユーザの選択により印字品質を要
求されない印字情報を、ユーザの待ち時間を軽減して高
速印字することができる。
【0021】また、請求項24〜29に係る発明は、ラ
ベル印刷手段における印字ヘッドに、非印字動作時には
印字ヘッドを覆うカバー部を設けたこと、またカバー部
を、記憶メディアの収容位置となる領域外に設けて印字
ヘッドをカバー部の設置位置へ移動させること、また、
ラベル印刷手段における印字ヘッドに、記憶メディアに
印字する印字部の周辺、および/または記憶メディアか
ら情報の記録再生をする光ピックアップの対物レンズの
周辺に、壁部を設けたこと、さらに壁部を、前記対物レ
ンズの周辺では記憶メディアの回転により発生する気流
の上流側、印字部の周辺では下流側、あるいは前記対物
レンズの周辺と印字部の周辺とも上流側と下流側の位置
に配設した構成によって、非印字動作時にカバーするこ
とによりインクジェット方式では印字ヘッドからインク
漏れによる光ピックアップや記憶メディアの汚れを防ぎ
かつ乾くことによるインクの目詰まりを防止でき、また
印字ヘッドが、固定のラインヘッドではなくディスクの
半径方向に移動自在である場合は、カバー部をその移動
方向上に設置しておけば、わざわざカバー部を印字ヘッ
ドに移動させることなく容易に設置でる。さらに、壁部
を設けることにより記憶メディアの回転による気流によ
って発生するインクの記憶メディア側あるいは光ピック
アップの対物レンズ側への飛散防止と光ピックアップの
汚れ防止が可能となり、そして、対物レンズおける壁部
を気流の上側に設けることにより飛散してくるインクが
対物レンズに付着しないようにし、印字部における壁部
を気流の下側に設けることにより飛散したインクを捕獲
し、さらには、印字部における壁部を気流の上側にも設
けてインクを飛散しなしようにし、対物レンズの下流側
にも壁部を設けてインクの周り込みを防ぐことができ光
ピックアップや記憶メディアをインクで汚すことを防ぐ
ことができる。
【0022】また、請求項30に係る発明は、装置本体
に、印字ヘッドのインクカートリッジを交換するための
扉を備えた構成によって、容易に、インクの補充ができ
る。
【0023】また、請求項31〜33に係る発明は、ラ
ベル印刷手段により、記憶メディアに記録された情報に
関係する内容を自動的に印字すること、また、記憶メデ
ィアに記録された情報に関係する内容の印字を記憶メデ
ィアの装置外への搬出前に行うこと、また、記憶メディ
アとして、繰り返して記録/消去を行える部材と、ラベ
ル印刷手段として、前記部材に記録/消去を行う印刷方
式により印字する手段を備えた構成によって、ユーザが
意識せずに記憶メディアに記憶された情報と対応した可
視化された情報が常に印字され、また、印字を記憶メデ
ィアのアンローディング時に実行することにより確実に
可視化された情報が常に印字され、必要な記憶メディア
の記録情報へのアクセスが容易にでき、さらに、記録/
消去可能な印刷方式を使うことによりCD−RWのよう
な書き換え可能な光ディスクにおいて、記録した情報内
容が変更されたとき可視化情報も合わせて変更できる。
【0024】また、請求項34に係る発明は、パソコン
等のコンピュータ側が、前記ラベル印刷手段への印字情
報を、前記印字ヘッド内の前記各印字部で発生すべきシ
ーケンスにコンピュータ内にある画像データを変換する
とともに、印字ヘッドの複数印字部における記憶メディ
アの回転方向に対する位置ずれ、印字ヘッドの記憶メデ
ィア上の半径位置における線速の違い、および/または
印字ヘッドの複数ある印字部を少なくとも1つ含めて仮
想的に分割した各ブロックの記憶メディアに対する線速
の違いがあっても、印字位置のずれを補正するように印
字情報を発生すことによって、情報記憶装置内のラベル
印刷手段に関るタイミング発生等の回路を減らすことが
でき、低コスト化が可能となる。
【0025】また、請求項35に係る発明は、印字情報
は、記憶メディアへの記録前あるいは記録待ち時間に印
字することよって、ディスク排出時に印字する時間を軽
減できる。また記録前に一定の使用開始の日付と時間、
部署名、使用者名、絵柄等を印刷しておけば、ユーザが
途中で中断してディスクを取り出したときはすでディス
クを判別できる情報が印字されているので後で、アクセ
スすることが容易となる。
【0026】また、請求項36に係る発明は、パソコン
等のコンピュータへ内蔵することによって、ユーザがコ
ンピュータと接続する苦労をなくすことができるだけで
なく、ラベル印刷装置と情報記憶装置の設置スペースを
なくすことができる。さらには、前記請求項34で述べ
たことを実施するコンピュータ側の制御ソフト(ドライ
バソフト)の製作は、汎用的に構築する必要がないので
開発コストが軽減される。
【0027】また、請求項37に係る発明は、ラベル印
字手段として、印字ヘッドを記憶メディアの印字面の印
字内容を白色で上書きするなどの方法で消去する手段用
を含めて複数備えたことにより、カラー印字が可能にな
り、かつ後で不要になった印字情報を消去することがで
きる。このことにより、追加データ記録情報の内容で、
印字情報の内容を変更したいときは変更が可能になる。
【0028】また、請求項38に係る発明は、デジタル
カメラあるいはデジタルビデオカメラに内蔵することに
よって、写真あるいは映像情報の蓄積ばかりでなく、こ
れらを撮ったときの日付、時間等の可視化情報を印字で
きる。
【0029】また、請求項39に係る発明は、光学的に
情報検出可能なバーコード等のマークを印字することに
よって、たとえば、このマークに特殊な解読用の演算符
号を入れ、これを光学的に検出して復号し、この符号を
記録データの解読として使うというようなシキュアシス
テムなどの応用に使える。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明にお
ける実施の形態を詳細に説明する。
【0031】図1は本発明の実施の形態1における情報
記録再生装置(以下、ドライブ装置という)を示す外観
斜視図である。本発明は、ドライブ装置内にラベル印刷
手段を設けて操作性を容易にし、かつ印刷機能実現のた
めに従来のドライブ装置内の駆動機構を、例えば、回転
機構,ローディング機構を共用することによってラベル
印刷機能を実現する。
【0032】図1において、ドライブ装置1の筐体は、
いわゆるハーフハイトサイズの大きさとなっており、一
般的なCD−ROMやCD−R/RWドライブと同じも
のを使用している。記憶メディアである光ディスク2
は、非情報記録層であるラベル印刷面をローディングト
レイ3と反対側にして、ローディングトレイ3に搭載さ
れる。これは、一般的なCD−ROMやCD−R/RW
ドライブと同じである。CD−ROMやCD−R/RW
ドライブで使用しているものと同じローディング機構を
採用している。
【0033】図2は光ディスクを装着する部分を示す側
面図である。図1において、ローディングトレイ3がド
ライブ装置内に挿入されると、図2に示すように光ディ
スク2は、スピンドルモータ4のターンテーブル5上に
搭載される。クランパ6がターンテーブル5に磁気的に
吸引されて(図示していないが、永久磁石がターンテー
ブル5に、鉄片がクランパ6に内蔵されている)、ディ
スク2は、クランパ6とターンテーブル5間で挟持され
る。このクランパ6によりターンテーブル5にディスク
2を取り付ける構成も、CD−ROM,CD−R/RW
等のドライブ装置で採用されている一般的な方式であ
り、その部品を共用化することができる。
【0034】図3はスピンドルモータを示す斜視図であ
る。図3に示すように、スピンドルモータ4にはエンコ
ーダ板7が付加されている。このエンコーダ板7には、
スリット8が設けられているが、1つだけ幅が広くなっ
ている。これらのスリット8を検知するための図示しな
いフォトインタラプタからなるセンサが設けられてい
る。エンコーダ板7の1回転に1回、幅の広いスリット
8aを検出することにより、1回転に1回の信号を得る
ことができる。あるいは、幅の広いスリット8aを検出
した後に、2つ目の細いスリット8bのエッジ(スリッ
トの端部)を1周に1回の信号としてもよい。また、他
の細いスリット8bによりスピンドルモータ4の回転速
度を検知することも可能である。
【0035】図4は光ディスクにアクセスする印字ヘッ
ドと光ピックアップのヘッド部分を示す側面図である。
図4において、光ディスク2の下面側には、情報の記録
/再生を行う光ピックアップ30がアクセスし、光ディ
スク2の上面側には、ラベル印刷を行う印字ヘッド10
がアクセスする。
【0036】図5は印字ヘッド専用のシーク機構を示す
斜視図である。図5において、印字ヘッド10は、印字
ヘッド専用のシーク機構11により、光ディスクの任意
の半径位置に位置決め可能である。シークモータ12の
軸部13に設けられた第1ギヤ14の駆動力をリードス
クリュー15に設けた第2ギヤ16に伝達することによ
り駆動力を印字ヘッド10に加える。第1ギヤ14に
は、シークエンコーダ板17が一体的に設けられてい
る。シークエンコーダ板17に設けたスリットは、通常
のCD−ROMやCD−R/RWに設けられているもの
より細かくしてある。図示していない光ディスクを挟ん
で反対側には、一般的な光ピックアップが配置されてお
り、光ディスクへの情報の記録/再生が行われる。
【0037】以上のように構成される本実施の形態1の
光ディスクに印字を行う手順について各図を参照しなが
ら説明する。
【0038】ローディング機構により、スピンドルモー
タ4のターンテーブル5に固定された光ディスク2は、
スピンドルモータ4により回転される。印字ヘッド10
は、光ディスク2の内周にアクセスする。印字ヘッド1
0が内周にアクセスしたことは、ホームポジションセン
サ18により検出される。つまり、印字ヘッド10が内
周に位置したときには、印字ヘッド10の突出部分19
をホームポジションセンサ18が検出することにより認
識される。これにより印字ヘッド10は印字を開始す
る。印字ヘッド10は、光ディスク2の内周から外周へ
と徐々に移動して行き、この間、印字を続ける。その
後、印字ヘッド10が外周に到達したときに、光ディス
ク2の全域に渡って印字が完了する。
【0039】また、ホームポジションセンサ18は、印
字ヘッド10の突出部分19を光学的に検出するフォト
インタラプタや、印字ヘッド10の突出部分19により
押圧されて検出する電気接点型センサであればよい。
【0040】なお、ここでは、光ディスク2の内周から
印字する手順を示したが、外周から印字を開始してもよ
い。この場合は、ホームポジションセンサ18を外周に
設置しておき、印字ヘッド10は、光ディスク2の外周
にアクセスする。この印字ヘッド10が、外周にアクセ
スしたことは、ホームポジションセンサ18により検出
される。つまり、印字ヘッド10が外周に位置したとき
には、印字ヘッド10の突出部分19をホームポジショ
ンセンサ18が検出することにより認識される。印字ヘ
ッド10は印字を開始して、光ディスク2の外周から内
周へと徐々に移動して印字を続ける。そして、印字ヘッ
ド10が内周に到達したときに、光ディスクの全域に渡
って印字が完了している。
【0041】図6は本発明の実施の形態2における印字
ヘッドが共用するシーク機構を示す斜視図である。ここ
で、前記実施の形態1を示す図1〜5で説明した構成部
材に対応し実質的に同等の機能を有するものには同一の
符号を付してこれを示す。
【0042】本実施の形態2において、前記実施の形態
1における回転機構,ローディング機構の共用に加えシ
ーク機構を共用するようにしたものであるため、前記図
1〜4を用いて行った重複する説明は省略する。
【0043】図6に示す光ピックアップ30は、光ディ
スク2から情報を記録/再生するためのものであり、シ
ーク機構11によって光ディスク2の任意の半径位置に
位置決め可能である。また、印字ヘッド10は、光ピッ
クアップ30に脱着自在に設けられている。つまり、印
字ヘッド10は、後で説明する構成により、アーム20
により、光ピックアップ30から離脱したり、装着した
りすることができる。
【0044】以上の構成により、光ディスク2に印字を
行う手順を示す。ローディング機構により、スピンドル
モータ4のターンテーブル5に固定された光ディスク2
は、スピンドルモータ4により回転される。光ピックア
ップ30は、光ディスク2の内周にアクセスする。印字
ヘッド10は印字を開始し、光ピックアップ30による
光ディスク2の内周から外周への徐々に移動することに
よって、印字を続ける。外周に到達したときに、光ディ
スク2の全域に渡っての印字が完了している。
【0045】光ディスク2に印字しない場合は、印字ヘ
ッド10を光ピックアップ30から離脱させる。これに
より、光ディスク2への情報の記録/再生動作に対する
印字ヘッド10の影響が無くなる。つまり、光ピックア
ップ30によって印字ヘッド10が移動されることがな
いので、情報の記録/再生の際のアクセス時間を遅くす
ることはない。
【0046】なお、印字を行う印字ヘッド10には、複
数ドットを同時に印字できるインクジェット方式あるい
はペンのような走査方式等の印字ヘッドを用いる。
【0047】図7は印字ヘッドと光ピックアップを示す
斜視図である。この印字ヘッドはインクジェット方式の
ものを例としている。図7に示すように、光ピックアッ
プ30には、対物レンズ31があり、図示しない光源で
ある半導体レーザから発せられた光束を光ディスク2上
に集光して、光スポットを形成し、情報の記録/再生を
行う。印字ヘッド10は、インクカートリッジ21,イ
ンク噴射ノズル部分22とからなる。インク噴射ノズル
部分22は、対物レンズ31上に位置しているので、対
物レンズ31が、光ディスク2の内周から外周まで全域
に渡ってアクセスできるのと同じように、光ディスク2
の全域に渡って印字可能となっている。
【0048】印字ヘッド10と、光ピックアップ30と
は、アーム20により接続される。アーム20の先端部
分は、光ピックアップ30に設けられた溝部32と離脱
/装着が自在となっており、印字ヘッド10と光ピック
アップ30とは、アーム20が溝部32に入っている場
合は一体的に移動可能であり、またアーム20を溝部3
2から外すことにより印字ヘッド10と光ピックアップ
30とを離脱することができる。
【0049】つまり、図8に示すように、印字ヘッド1
0と光ピックアップ30とが光ディスクの外周側に位置
した際に、離脱用ソレノイド23が、アーム20を押圧
することにより、アーム20がスライド移動して、先端
部分20aが光ピックアップ30の溝部32から外れ
る。これにより、印字ヘッド10と光ピックアップ30
とは離脱する。
【0050】また、印字ヘッド10と接続されていない
状態の光ピックアップ30が光ディスクの外周側に位置
した際に、装着用ソレノイド24が、アーム20を押圧
することにより、アーム20がスライド移動して、先端
部分20aが光ピックアップ30の溝部32に入る。こ
れにより、印字ヘッド10と光ピックアップ30とは一
体的に接続される。
【0051】なお、以上の構成は、印字ヘッド10がイ
ンクジェット方式の場合の構成であるが、インクジェッ
ト方式に限定せず、光ディスクの表面に印字できるもの
であれば良い。
【0052】図9は本発明の実施の形態3における、ラ
ベル印刷手段を備えたドライブ装置の概略構成を示すブ
ロック図である。本実施の形態3において、図9に示す
ように、マイクロプロセッサ(CPU),半導体RA
M,半導体ROM,シーク系制御回路,回転系制御回
路,バッファマネージャ回路,ホストインタフェース回
路,ローディング系制御回路等の回路の共通化が可能で
ある。したがって、ローコストな印字機能と光ディスク
機能もつドライブ装置が実現できる。
【0053】図10は各機構部とそれらを制御する回路
との関係を示す図である。従来と同様に、光ピックアッ
プ30の一般的な構成は、光源である半導体レーザ、そ
こから発した光束を集光して光ディスク上に光スポット
を形成する対物レンズ、光ディスクからの反射光を対物
レンズで拾って、検出する受光素子とからなる。
【0054】光ディスクに記録された情報トラックに光
スポットが追従するために、CD−R/RWドライブ
は、一般的にDPP法などのトラッキングエラー検出手
段を有している。受光素子は、そのためのトラッキング
エラー信号を検出する。
【0055】既に説明したように、スピンドルモータ4
に付加したエンコーダ板のスリットをセンサで検出する
エンコーダ検出回路、その検出信号から、スリット幅の
大きいものを検出することにより、光ディスク1回転に
1発の信号を抽出する1周1発パルス検出回路、細かい
スリットから回転速度を検出する速度検出回路が設けら
れている。
【0056】以上のように、安価なラベル印刷手段の実
現のために、現在ある光ディスクのドライブ装置を構成
する部材として用いられる機構や回路を使用する。これ
により、現在CD−ROMの機構部は、現在安価なもの
が流通しており、この部材を共用して使用すれば安いラ
ベル印刷手段を備えたドライブ装置が実現できる。
【0057】ここで、本発明の印字ヘッドにより光ディ
スクに行う印字について説明する。印字ヘッドにより印
字を行う光ディスクはスピンドルモータにより回転して
いることから、1番目として、渦巻きに沿った印字を行
う場合の情報の発生について、光ディスクの回転を一定
角速度ωとした方式を以下に述べる。
【0058】いま、1回転するとピッチwで印字位置が
移動し、印字ヘッドは等速Vで光ディスク中心から外側
へ移動しているとする。1回転する時間Tは(数1)とな
る。
【0059】
【数1】T=2π/ω したがって、等速Vは(数2)となる。
【0060】
【数2】V=w/T ここで、rを印字する印字ヘッドの移動(シーク)位置
(光ディスク上の印字半径位置)、r0を初期位置とす
ると、(数3)の関係になる。
【0061】
【数3】r=r0+V×t θは光ディスク上の印字される角度位置の回転角であ
る。
【0062】
【数4】θ=ωt 回転走査に沿った印字線密度dを一定とする。
【0063】ここで、線密度dと時間tの関係を求め
る。
【0064】
【数5】 x=rcosθ=(r0+V×t)cos(ωt)
【0065】
【数6】 y=rsinθ=(r0+V×t)sin(ωt)これ
より時間tのときの線密度dを求めるための印字時間間
隔τを求める。
【0066】そのために時間tからt+τ間に印字ヘッ
ド上を光ディスクが通過する距離から印字時間間隔τを
求める。
【0067】
【数7】dx/dt=Vcos(ωt)−ω(r0+V
×t)sin(ωt) dy/dt=Vsin(ωt)+ω(r0+V×t)c
os(ωt) (dx/dt)2+(dy/dt)2=V2+ω2(r0+
V×t)2 したがって
【0068】
【数8】 ∫t+ τ t[{V2+ω2(r0+V×t)2}1/2]dt=d τは線密度dを一定にするための時間tにおける印字時
間間隔である。
【0069】τ=f(t)を求めてもこの時間間隔を実際
に制御するのは困難である。したがって簡単のために1
回転の軌跡を近似として円と仮定すると(数9)にな
る。
【0070】
【数9】 d=rωτ τ=d/(rω)つまり印字ヘッドの位
置rに反比例する時間間隔で印字情報を発生していけば
よい。
【0071】すべて基本クロックに同期させて印字位置
制御と印字情報を発生したい。回転系は、基本クロック
から生成した基準クロックに同期させてPLLによる等
速制御をすればよい。
【0072】また、印字ヘッドの等速移動も同様に制御
できる。位置rの情報と回転角θの情報より印字データ
にアクセスすることができる。印字時間間隔τと基本ク
ロックとの関係を(数10)により求める。
【0073】
【数10】 τ=d/(rω)=d/{(r0+V×t)ω} 印字発生周波数fpは(数11)により求める。
【0074】
【数11】fp=1/τ=(r0+V×t)ω/d したがって、印字時間の経過時間tに比例した印字発生
周波数を発生する信号発生器を形成する必要がある。
【0075】印字発生のタイミングは、印字発生周波数
fpで行うが、印字情報は、そのときの位置rと回転角
θに基づいたアドレスxとyに基づいた情報を発生す
る。これは、印字発生周波数fpに基づいて印字情報を
生成すると累積誤差が大きくなるからである。
【0076】また、図7に示した印字ヘッド10がイン
クジェット方式であり、インク噴射ノズル部分22の印
字部となるノズルが、例えば64個あるような複数の場
合、シリアル(主走査方向)に紙上にシークして印字す
るインクジェット方式のヘッドは、複数のノズルを紙送
り(副走査)方向に並べて同時に印字することによって
高速化を図っている。そして、ノズルのピッチは、紙送
り方向の印字密度より一般には粗くなっている。したが
って、1回の副走査により印字すると隙間ができてしま
うが、それを埋めるために、紙をわずかにフィードして
隙間を印字するようにしている。そして隙間が埋まった
ら、少し大きくフィードして次の行を印字することにな
る。さらに別の方法として、副走査方向の適正な印字密
度を得るために一直線上に並んでいるノズルを斜めに傾
ける方法がある。
【0077】また、渦巻き状に高速に連続して印字し、
かつ光ディスク半径方向の適正な印字密度を上げるため
に、前記した印字ヘッドのシーク方向あるいは光ディス
クの半径方向に対して、一直線上に並んでいるノズルを
斜めに傾けた場合について説明する。
【0078】ノズル個々が印字するための情報は、(数
11)のタイミングで発生するが、発生情報はノズル個
々の光ディスク上の位置から、(数5),(数6)で求
められるアドレスx、yより決定される。ただし、各ノ
ズルの初期位置r0が個々に異なっているので、個々の
ノズルの印字発生周波数fpは異なっている。ただし印
字品質の高品質が要求されない場合は、回路の簡易化の
ために印字発生周波数fpはヘッドの中央に相当するノ
ズルに合わせる。
【0079】また、カラー印刷する場合は、さらに複数
個のヘッドを設けるが各ノズルへ印字するための情報を
送る方法は同様である。
【0080】次に、光ディスクの回転数が一定であるの
とき、印字ヘッドのある位置においてノズルが半径方向
に一直線上に並んでいることから、光ディスク上の線速
が異なる。このため、ノズルから射出されるインクの速
度が一定であると線速が異なることからディスク上に印
字される位置が相対的にずれを生じる。
【0081】この線速変化に対する第1の解決方法は、
インク射出の駆動電圧を光ディスク内周側と外周側とで
変化させて、ノズルからのインク射出速度を制御して、
ノズルから射出された瞬間から光ディスク上に印字され
る位置までのディスク回転方向距離が常に等しくなるよ
うにする。つまり、外周側へ行くほど光ディスクの印字
ノズル下の線速が速いので、駆動電圧は、外周側へ行く
ほど高くすればよい。
【0082】第2の解決方法としては、インク射出の駆
動電圧を一定とし、印字する情報を補正する。つまり、
ノズルから射出されるインクの速度を一定とし、ノズル
下の光ディスクの線速が異なることによって生ずるディ
スク上に印字される位置の相対的なずれは、そのずれを
見込んで補正するように印字情報を発生すればよい。つ
まり外周側へ行くほど、早めに印字する情報を発生させ
る。
【0083】2番目として、渦巻きに沿った印字を行う
情報の発生について、光ディスクの線速を一定とする方
式について以下に述べる。
【0084】回転速度とシーク速度の関係は、(数1
2)で表される。
【0085】
【数12】l=rθ Lv=dl/dt=θ・dr/dt+rdθ/dt 線速Lvの第1項の変化が小さいとすると、(数13)
となる。
【0086】
【数13】Lv=rdθ/dt 印字ヘッド(ノズル)の印字周波数fplは(数14)
となる。
【0087】
【数14】fpl=Lv/d 1回転内の速度と位置rの変化が小さいとすると(数1
5)となる。
【0088】
【数15】Lv=rω(r) 半径方向の位置rでの1回転するに必要な時間T
(r)、角速度ω(r)は(数16)より求める。
【0089】
【数16】T(r)=2πr/Lv=2π/ω(r) ω(r)=Lv/r 光ディスク1回転でのシーク系の移動距離をwとする
と、ヘッドのシーク速度V(r)は、(数17)とな
る。
【0090】
【数17】dr/dt=V(r)=w/T(r)=w・
Lv/(2πr) これより
【0091】
【数18】r2=(w・Lv/π)t+r02 ただし、初期位置r0はシーク開始位置である。
【0092】したがって回転角速度ω(t)と回転角θ
(t)は、(数19)により求める。
【0093】
【数19】ω(t)=1/[{w/(πLv)}t+1
/ω021/2 ただしω0=Lv/r0(初期位置r0での回転角速
度) θ(t)=(2πLv/w)[{w/(πLv)}t+
1/ω021/2 シーク速度V(t)とシーク位置r(t)は、
【0094】
【数20】V(t)=(w/2π)・ω(t) r(t)=[{wLv/π}t+r021/2 となる。
【0095】また、PLLによる回転系とシーク系にお
ける速度制御用の基本クロックを、ROMテーブルに基
本クロック発生情報とアナログ速度制御用の基準信号情
報を(数19),(数20)にしたがって記憶させる。
さらに、シーク系はすぐ目標の速度にならないので立ち
上がりを想定した情報を加える。また、回転系は印字を
開始するまでは、回転角速度ω(初期位置r0)で回転
させる基準情報を発生させる。
【0096】そして、印字情報の発生は、位置情報の位
置r,回転角θに基づいてアドレス情報x,yを生成す
る。つまり、(数14)に基づいた一定印字タイミング
で印字するが、印字情報はそのときの位置情報の位置
r,回転角θに対応したアドレスx,yより取り出す。
【0097】さらに、印字ヘッドに有する複数ノズルに
おける印字情報の発生は、複数あるノズルは前記したよ
うに並べられていることから、各ノズルの下を横切る光
ディスクの線速はわずかに異なっている。したがって
(数14)において、各ノズルに対応する線速Lvでの
印字周波数fplでそれぞれ印字する。しかし各ノズル
の線速差はわずかであるので、各ノズルの印字駆動条件
はほぼ同じで良い。ただし、より高品質な印字を狙う場
合は、前記した線速変化に対する第1,第2の解決方法
に説明したようにインクの射出速度を制御するか射出タ
イミングの補正を行えばよい。
【0098】次に3番目として、同心円の組み合わせに
よる印字を行う場合の情報の発生について、まず光ディ
スクの回転を一定角速度ωとする方式を以下に述べる。
【0099】印字情報の発生により、1回転して印字し
た後、ピッチwに印字ヘッドがシーク(移動)して位置
決めし、印字ヘッドが整定した後に次の印字を開始す
る。
【0100】1回転する時間Tは(数21)となる。
【0101】
【数21】T=2π/ω 光ディスク上の印字される角度位置の回転角θを(数2
2)より求める。
【0102】
【数22】θ=ωt 回転走査に沿った印字線密度dを一定とする。
【0103】dとtの関係を求めると(数23)と(数
24)より
【0104】
【数23】x=rcosθ=rcos(ωt)
【0105】
【数24】y=rsinθ=rsin(ωt) τは線密度dを一定にするための位置rにおける印字時
間間隔である。
【0106】
【数25】d=rωτ τ=d/(rω)となる。
【0107】つまり印字ヘッドの位置rに反比例する時
間間隔で印字データを発生していけばよい。すべて基本
クロックに同期させて印字情報を発生するため、回転系
は、基本クロックから生成した基準クロックに同期させ
てPLLによる等速制御をする。
【0108】位置情報の位置rと回転角θの情報より印
字情報にアクセスする印字発生周波数fpは
【0109】
【数26】fp=1/τ=rω/d したがって、印字位置rに比例した印字発生周波数fp
を発生する信号発生器を形成する。印字発生のタイミン
グは、fpで行い、印字情報は、そのときの位置rと回
転角θに基づいたアドレスxとyより情報を発生する。
【0110】ここで、1番目でも説明した実際のインク
ジェット方式における印字ヘッドが複数のノズルの場合
において、印字ヘッドのシーク方向あるいは光ディスク
の半径方向に対して、光ディスクの半径方向への適正な
印字密度を上げるために、一直線上に並んでいるノズル
を斜めに傾ける場合について述べる。ノズル個々が印字
するための情報は、(数26)のタイミングで発生する
が、発生情報はノズル個々の光ディスク上の位置から、
(数23),(数24)で決定されるアドレスx,yよ
り決定される。ただし、個々のノズルの印字タイミング
を決める印字周波数fpは異なっている。印字品質の高
品質が要求されない場合には、回路の簡易化のために周
波数fpはヘッドの中央に相当するノズルに合わせる。
また、カラー印刷する場合は、さらに複数個のヘッドを
設けることになるがノズルへ印字するための情報を送る
方法は同様である。
【0111】また、線速変化に対する対策は、先に説明
した渦巻き状に印字を行う処理で述べたように、前記第
1,第2の解決方法により補正すればよい。また、第2
の解決方法によれば、内周側ほど遅れた印字情報を発生
すれば良いことになるが、例えば、内周側から印字する
場合に、スタート信号Stが発生してから最も遅延させ
て印字を開始させ、印字ヘッドが光ディスクの外周側へ
行くほど遅延量を減らして印字すればよい。
【0112】最後に4番目として、同心円の組み合わせ
により印字を行う情報の発生について、光ディスクの線
速を一定とする方式について以下に述べる。
【0113】印字時間間隔一定のとき、(数27),
(数28)より
【0114】
【数27】l=rθ
【0115】
【数28】 Lv=dl/dt=r・dθ/dt=r・ω(r) 印字ヘッド(ノズル)の印字周波数fplは、(数2
9)より求める。
【0116】
【数29】fpl=Lv/d (数28)より位置rでの光ディスク回転角速度ω
(r)は、(数30)
【0117】
【数30】ω(r)=Lv/r となる。
【0118】PLLによる回転系の基本クロック周波数
は、(数30)より半径rに反比例した基本クロックを
生成すればよい。
【0119】また、印字情報は位置情報の位置r,回転
角θに基づいてアドレス情報x,yを生成する。つま
り、(数29)に基づいた一定印字タイミングで印字す
るが、印字情報はそのときの位置情報の位置r,回転角
θに対応したアドレスx,yより取り出す。
【0120】複数ノズルの印字情報は、印字ヘッド内に
複数あり前記したように並べられているので、各ノズル
の下を横切る光ディスクの線速はわずかに異なってい
る。したがって(数29)において、各ノズルに対応す
る線速Lvでの印字周波数fplでそれぞれ印字する。
しかし各ノズルの線速差はわずかであるので、各ノズル
の印字駆動条件はほぼ同じで良い。ただし、より高品質
な印字を狙う場合は、前記したようにインクの射出速度
を制御すればよい。
【0121】本発明の実施の形態4における、印字を行
う情報の発生の処理について説明する。図11は光ディ
スク上に印字する画像と画像メモリ上のアドレスとの関
係を示す図である。印字するドット情報のn番目の位置
(r,θ)に対応する(rn,θn)を(数5),(数
6)あるいは(数23),(数24)で変換して、例え
ば、四捨五入して丸めたアドレス(xn,yn)を得て
印字画像メモリにアクセスして印字データを抽出する。
印字時、各ノズルに対して光ディスクが通過していく位
置(r,θ)に従って印字情報を発生して行けば良い。
【0122】通常は、前記のように(r,θ)アドレス
座標を(x,y)座標に変換したときに得られるアドレ
スを四捨五入等し整数化して、印字画像があるメモリア
ドレスを求める。印字品質を向上するためには、変換し
た対応(x,y)印字アドレスが、本来の印字情報のあ
るアドレスの中間状態(変換アドレスが小数点を持って
いる状態等)の場合は、印字情報を補間するようなアル
ゴリズムによって印字情報の生成を行う。
【0123】また、この情報の生成を印字する前に予め
コンピュータで実行しておき、印字する順番にあった印
字情報を印刷制御装置へ転送してもよい。この場合、画
像情報は、コンピュータ(パソコン等)でデータ変換し
て各ノズルに対して順次印字するデータを生成しておい
てもよい。また印字情報をコンピュータ側で印字される
順序の位置(r,θ)に従った印字データを発生するた
めに、(r,θ)アドレス座標を(x,y)座標に変換
した方が、印字制御系の回路は簡単になる。
【0124】この印字を行う制御装置が印字情報を正し
く受け取り、かつ印字スタート信号Stに同期させて光
ディスク上に高精度に印字させるためと、転送情報を減
らすため、印字情報に同期符号を埋め込む(図12参
照)。
【0125】同期符号の後の印字情報から次の同期符号
までを受け取れば、それ以上のデータを転送する必要が
ない。例えば、連続する印字情報をワード単位で区切
り、これに同期判定用の1ビットを追加して転送する。
同期符号として、前記追加した1ビットを判定すること
によって検知できる。また、先頭を表すワードの符号を
入れて印刷装置が印字情報の先頭を判定できるようにす
る。
【0126】また、図示しないが同期符号のすぐ後にア
ドレス位置rの情報を入れれば、画像のない位置rのデ
ータは送る必要がなくなる。またコンピュータは、前記
した図12のフォーマットの変換後に記憶すれば、コン
ピュータ内のメモリの消費量を少なくすることができ
る。
【0127】図13は光ディスクの半径方向に適正な印
字密度を上げるために、一直線上に並んでいるノズルを
斜めに傾けた状態を示す図である。
【0128】図13に示すように、ノズル22aから射
出されるインクの速度が一定であるが、各ノズル22a
下を通過する光ディスクの線速が異なることから光ディ
スク上に印字される位置が相対的にずれる。この補正を
行うため、図14に示すような回路構成によりインク射
出駆動電圧を光ディスクの内周側と外周側とで変化させ
て、ノズル22aからのインク射出速度を制御する方式
がある。
【0129】図14は印字ヘッド10の中の1ノズル2
2aのみの駆動回路の構成を示したブロック図である。
コントローラ40は、光ディスクの半径位置r(線速)
に対応したインク射出速度になるような駆動電圧データ
をD−A変換器41に送る。D−A変換器41は、イン
ク射出駆動電圧を供給する電圧ドライバ回路42に供給
すべき電圧信号を送る。そして電圧ドライバ回路42
は、印字トリガ信号に同期した、一定長のパルス幅を持
ち、かつD−A変換器41で指定された電圧によって振
幅が制御されるインク滴を射出するためのパルス信号
(インク滴信号)を印字ヘッド10の対応するノズル2
2aに供給する。印字トリガ信号は、(数11)あるい
は(数26)のタイミングで出力される。
【0130】また、別の方式としては、インク射出駆動
電圧を一定とし、ノズル下の線速が異なることによって
生ずる光ディスク上に印字される位置の相対的なずれ
は、そのずれを見込んで補正するように印字情報を発生
させる。この方式は、前記した方式より回路構成が簡易
になる。これは前記の方式では、各ノズル毎にD−A変
換器41が付されるからである。
【0131】処理速度が速いコントローラ40であれ
ば、ファームウェアで遅延時間を処理し、処理速度が遅
いコントローラ40のときは、可変型遅延回路を付す。
これにより光ディスク内周側では最も遅延時間を長く
し、外周側では最も遅延時間を短くする。
【0132】図15には可変型遅延回路を用いた1ノズ
ルのブロック図を示す。他のノズルに対しても同様な回
路が付される。コントローラ40より印字する半径位置
rに対応した遅延時間データが遅延時間指定レジスタ4
3へ送られる。印字情報は、コントローラ40からシフ
トレジスタ44へ送られ、遅延時間指定レジスタ43で
セットされたビット分シフトするとゲート回路から出力
されOR回路を通って印字ドライバ回路(図示せず)へ
出力される。その情報に基づいて、印字ドライバ回路
は、印字トリガ信号に同期して印字するように駆動す
る。そして図13に示した各ノズル22a位置を光ディ
スク回転方向にずらしたことによる印字タイミングのず
れに対しての補正にも共用することができる。
【0133】コンピュータ側での処理は、画像の(r,
θ)アドレス座標から(x,y)座標のみの変換とし
て、印刷機能を備えたドライブ装置側が、線速の違いと
ノズルのアライメントの違いによる補正をするようにし
た方がよい。これは、ドライブ装置側において、例えば
線速一定方式と回転角速度一定方式等のように印字の方
式によって印字タイミングが異なるからである。将来の
新しい機種では、タイミングの変更は当然あることが予
測できる。
【0134】ここで、図16に線速度一定方式で印字す
る制御回路のブロック図を示す。この方式は、回転モー
タに1回転で多数パルスを発生するエンコーダと1回転
の印字開始位置(角度)を示す信号Stを発生する検出
器が付されている(回転制御系)。また印字ヘッドの位
置を検出するためのシークエンコーダも付されている。
そしてシーク開始位置Ssを示す検出器も付されている
(シーク制御系)。
【0135】まず、光ディスクの回転制御系は、エンコ
ーダパルス出力とカウンタあるいはROMより出力され
るパルスとを位相比較するPLL制御系(位相比較器+
チャージポンプ+ループフィルタ)45と回転モータの
逆起電力を検出することによって得られる回転角速度信
号とROMより出力される速度基準情報に基づきD−A
変換された基準信号と比較する速度制御系46からな
る。そしてPLL制御系45の出力と速度制御系46の
出力の和をとりモータドライバ回路47を駆動している
(図16では、位相補償回路を示してないが即応性ある
いは安定化するために設計上必要なときもある)。ま
た、同様な構成でシーク制御系が構成されている。
【0136】ROMには回転制御系とシーク制御系の基
準信号を発生する情報が記憶されている。回転モータを
(数19)の回転角θ(t)に従って回すためにROM
のワード情報内の1ビットをPLL基準信号パルス発生
に割り当てる。このときエンコーダの回転角出力と比較
して制御できるように、ROMのアドレスがアドレスカ
ウンタによって逐次指定されて図17に示すような連続
した“1”“0”が出力され、それによって基準パルス
が生成される。この基準パルスに従って制御すれば、
(数19)の回転角θ(t)に従った回転制御ができる
ようにROMには情報が入っている。
【0137】同様にROM内のシーク制御用PLL基準
信号発生ビット列も(数20)のシーク位置r(t)に
従ってシーク系が動作できるような情報が入っている。
ただし、図18に示すようにシーク系はすぐ立ち上がれ
ないので初期位置r0より手前から起動する。
【0138】したがってROMの前段のアドレス部に
は、初期位置r0まで立ち上がる軌跡位置rのデータを
入れる。初期位置r0以後は、(数20)のシーク位置
r(t)に従ったビット列が入る。シークが起動し、初
期位置r0に到達するまでの回転系制御用PLL基準信
号発生ビット列は、初期位置r0での回転数で回る基準
信号情報を入れておく。初期位置r0に相当するアドレ
ス以後は(数20)のシーク位置r(t)に従ったビッ
ト列を入れる。つまり回転系は、初期位置r0よりすぐ
立ち上がれる準備をしておくのである。
【0139】回転系とシーク系の速度基準ワード情報
は、回転モータの逆起電力より検出される速度信号と比
較するための速度基準信号発生情報が記憶されている。
この出力をD−A変換することにより、速度基準信号が
生成できる。初期位置r0に相当するROMアドレス以
後は、(数19)の回転角速度ω(t)あるいは(数2
0)のシーク速度V(t)に対応した情報が記憶されて
いる。初期位置r0に対応するアドレス以前は、前記P
LL基準信号発生で説明した内容における速度情報が記
憶されている。
【0140】次に、図16に示す制御回路の動作シーケ
ンスについて述べる。まず、電源ON時、コントローラ
40は、クリア信号CRによってカウンタ,フリップフ
ロップ(D−FF),アドレスカウンタ等を初期化し、
回転制御系とシーク制御系のモータドライバ回路47を
ディスエーブルにする。そして、印字動作を開始するた
め、コントローラ40は、回転制御系のモータドライバ
回路47をイネーブルにする。このとき、発振器の出力
がカウンタ(例えば、1ビットカウンタ)によって分周
され、初期位置r0での回転角速度で回転するような基
準パルスを出力する。またこのときROMはアドレス0
が指定され、回転系速度基準情報も初期位置r0に相当
する速度基準情報を発生している。コントローラは、回
転モータが回転角速度ω0まで立ち上がったことを、エ
ンコーダパルス検出器の出力パルス幅によって検出す
る。
【0141】そして、スタート信号STRを出力する。
カウンタの出力CRYが“ハイ”になり、発振器48か
らのクロックCKが到来するとフリップフロップ(D−
FF)がセットされる。このときアドレスカウンタがイ
ネーブルされ、また、カウンタ出力CRYが回転制御系
のPLL制御系45の位相比較器へ行かないようにゲー
ト回路が閉じられる。そして、次のクロックCKからア
ドレスカウンタがインクリメントされ、この出力によっ
てROMアドレスが指定され、前記した回転制御系とシ
ーク制御系の基準信号となる情報が出力される。
【0142】コントローラ40は、シーク用エンコーダ
パルスをシーク開始位置Ssからカウントし、初期位置
r0を検知することによって印字を開始する。印字は、
St信号と(数14)によって求められる発振器48に
よって生成されるクロックCKに同期されて印字情報が
印字される(印字情報は、印字線密度dに対応するよう
に出力されている)。印字が終了するとコントローラ4
0は、モータドライバ回路47をディスエーブルし、シ
ーク系をスタート位置にリターンし、その後シーク用回
転モータのモータドライバ回路47をディスエーブルす
る。
【0143】また、光ディスクの回転を一定角速度ωで
回し、光ディスク上に渦巻きに沿って印字する場合、シ
ーク位置は(数3)のように移動する。一定回転制御
は、図16で示したような回転制御系において基準信号
に回転角速度ωとなるようなパルスを位相比較器へそし
て一定電圧を速度検出信号の基準電圧として供給すれば
実現できる。ただし、このケースでは、回転が一定回転
であるので、回転角エンコーダを不要とし、光ディスク
1回転に1発信号が出るStパルスをPLL制御系45
の位相比較器の基準信号として利用して制御できる。つ
まり回転速度制御の定常誤差はPLL制御系45で小さ
くし、通常の安定な速度制御は、回転モータの逆起電力
による速度検出信号を使う速度制御系46で制御する。
【0144】シーク制御は、印字開始初期位置r0で速
度Vとなるように、助走距離を持つようにすればよい。
制御系はやはり図16のようなシーク制御系において一
定な基準信号を与えて制御すればよい。ただし、印字開
始初期位置r0を検知できる検出器をシーク系に設けて
おく。印字発生周波数fpは(数11)で与えられる。
つまり時間に比例して周波数が上がるような回路構成が
必要となる。図19に一例を示す。
【0145】(数11)から(数31)のように変形で
きる。
【0146】
【数31】 fp={(kfo+kωV/d・t)/kfo}fo ={(M1+N)/M2}fo (ただし fo=r0ω/d) kは回路が構成できるようにM1、N、M2とfpを自
然数化にするように選ぶ。桁数は要求印字品質から決定
する。また、fpを変化させるタイミングを決めるカウ
ンタTのカウント数も、要求される印字品質に合わせて
決める。
【0147】図19において、カウンタM1=kfoと
プログラマブルカウンタによるトータルのカウント値L
=M1+Nは周波数foのL倍のパルス周波数を生成
し、カウンタM2=kfoはfoをL倍されたパルス周
波数を1/M2にする。ただし、プログラマブルカウン
タのカウント値Nは、インクリメンタルカウンタNによ
ってセットされる。プログラマブルカウンタは、このセ
ットされたカウント値Nでカウントされる。このように
して印字タイミング周波数foを生成する。コントロー
ラは、印字ヘッドを動かすシーク系がスタートしてから
印字開始初期位置r0に到達すると、インクリメンタル
カウンタとプログラマブルカウンタへ行っているクリア
信号CRを解除する。このときから(数31)に従った
信号fpが出力される。コントローラ40は、光ディス
クの1回転に一発出力するStパルスと同期させて印字
データを出力していく。Stパルスと印字データの同期
は1周ごとに行って印字位置の累積誤差が出ないように
する。
【0148】複数ノズルがある場合には、各ノズル下面
を通過する光ディスクの線速がそれぞれ異なっている。
このため、インクが飛ぶ距離による印字ずれと、ノズル
がディスク回転方向にずれていることに関する補正は、
図15の方法で実施可能である。印字密度(印字ドット
ピッチ)のノズル間の差は、各ノズル毎に図19の回路
を持ち各ノズルに最適なパルス周波数fpに同期させて
印字する。ノズルが光ディスクの回転方向にずれている
ことに関する補正は、ここで述べたパルスfpをカウン
トして補正してもよい。印字品質を少し劣化させてもよ
い場合は複数ヘッドの中心にあるノズルの位置に合わせ
た周波数fpに同期させて他のノズルも印字すればよ
い。あるいは、複数のノズルを複数にグループ化し、各
グループの中心位置に合った図19の回路による周波数
fpのパルスのタイミングに合わせてこのグループ内の
各ノズルの印字情報を発生してもよい。
【0149】また、図20に示すように同心円の組み合
わせで印字し、光ディスク回転を一定回転角速度ωで回
転させて印字する場合は、図16のような回転制御系に
おいて前記したような一定回転に制御する。回転角速度
ωは、印字ヘッドの特性等で規定される印字周波数fp
と印字線密度dによって決定する。したがって(数2
6)より最外周のときが印字周波数最大となるので、そ
のときの光ディスク半径の位置rより回転角速度ωを決
定する。印字ヘッドの位置は、シーク開始位置検出器を
基準にシークエンコーダによって検出される。シーク制
御系はこの信号をフィードバックして位置決め制御す
る。印字情報を出力するタイミングを決める印字周波数
fpは、(数26)より決定される。初期位置r0での
印字周波数をfp0とすると(数32)が成り立つ。
【0150】
【数32】fp={ar/(a・r0)}fp0 ただし、aはarあるいはa・r0を自然数化する値で
あり、目標精度に応じて値を決定する。図21におい
て、コントローラ40より印字ヘッド停止位置rに対応
した値arをレジスタarにセットする。この値に基づ
いてプログラマブルカウンタ49はカウントする。この
結果、印字周波数fpが得られる。
【0151】コントローラ40は、印字位置rで光ディ
スクの1回転分を印字するとき、印字ヘッドがシークし
て整定し、光ディスク1回転に1回出力するStパルス
が到来したとき、図21で生成されるパルスfpに同期
させて印字データを出力していく。複数ノズルがあった
場合、各ノズル下面を通過するディスクの線速が異なる
こととインクが飛ぶ距離による印字ずれと、ノズルがデ
ィスク回転方向にずれていることに関する補正は、図1
5の方法で実施可能である。
【0152】印字密度(印字ドットピッチ)のノズル間
の差は、各ノズル毎に図21の回路を持ち各ノズル毎に
最適なパルス周波数fpに同期させて印字する。ノズル
が光ディスクの回転方向にずれていることに関する補正
は、ここで述べたパルスfpをカウントして補正しても
よい。また、印字品質を少し劣化させてもよい場合は、
複数ヘッドの中心にあるノズルの位置に合わせた周波数
fpに同期させて他のノズルも印字すればよい。あるい
は、複数のノズルを複数にグループ化して、各グループ
の中心位置に合った図21に示す回路による周波数fp
のパルスのタイミングに合わせて、このグループ内の各
ノズルの印字情報を発生してもよい。
【0153】あるいは、図20のように同心円の組み合
わせで印字して、光ディスクの回転を印字ヘッド位置に
応じて可変とし、印字ヘッド下を通過するディスク面の
線速をほぼ一定にして印字する場合は、(数30)に従
ったディスク回転数にする。そのために図16のような
回転制御系を用いる。回転角エンコーダの1回転のパル
ス数をPnとすると(数30)は、(数33)のように
なる。
【0154】
【数33】Pn・f={b・r0/(b・r)}Pn・
fo ただしω=2πf、bはb・r0とb・rを自然数化す
る値であり、foは初期位置r0における回転速度fで
ある。Pn・fは、位置rにおける目標回転角エンコー
ダ出力パルス周波数となる。したがって図22のように
回転系のPLL制御系45の基準信号用パルスを形成す
る。
【0155】印字ヘッドが位置rのときプログラマブル
カウンタ49をカウント数b・rにすればよい。回転モ
ータの逆起電力による回転速度の検出信号と比較する基
準信号は、コントローラが(数30)に対応したデータ
を出力し、その出力をD−A変換することによって得ら
れる。この同心円状に印字する場合は、各印字位置では
光ディスクが指定された回転数で一定回転しているので
Pn=1で実現できる。
【0156】また、線速度Lvは、印字ヘッドの特性等
で規定される印字周波数fplと印字線密度dによって
決定する。印字ヘッドの位置は、シーク開始位置検出器
を基準にシークエンコーダによって検出される。シーク
制御系はこの信号をフィードバックして位置決め制御す
る。印字情報を出力するタイミングを決める印字周波数
fplは、(数29)より決定される。
【0157】ここで、複数ある印字ノズルの各ノズルの
印字周波数fpl(n)は、光ディスク最内周側にある
ノズルの周波数を(数29)のfplとすると、図21
を用いた説明と同様な考え方で各ノズルの印字周波数f
pl(n)が、図23のような回路において発振器の周
波数をfplすることによって得られる。ただし、プロ
グラマブルカウンタBのカウント数は印字ヘッドの最内
周側のノズル位置r(0)によって決まる値a・r
(0)によって決定される。
【0158】コントローラ40は、印字位置rで光ディ
スクの1回転分を印字するとき、印字ヘッドがシークし
て整定し、かつ印字位置rでの光ディスクの回転数で整
定した後、光ディスク1回転に1回出力するStパルス
が到来したとき、図23で生成されるパルスfplと各
fpl(n)に同期させて印字データを出力していく。
複数ノズルがあった場合に、各ノズル下面を通過するデ
ィスクの線速が異なること、インクが飛ぶ距離があるこ
とによる印字ずれと、ノズルがディスク回転方向にずれ
ていることに関する補正は、図15の方法で実施可能で
ある。
【0159】印字密度(印字ドットピッチ)のノズル間
の差は、各ノズルごとに図23の回路を持ち各ノズル毎
に最適なパルス周波数fplあるいはfpl(n)に同
期させて印字する。ノズルが光ディスク回転方向にずれ
ていることに関する補正は、ここで述べたパルスfpl
あるいはfpl(n)をカウントして補正してもよい。
【0160】また、印字品質を少し劣化させてもよい場
合は複数ヘッドの中心にあるノズルの位置に合わせた周
波数fplに同期させて他のノズルも印字すればよい。
あるいは、複数のノズルを複数にグループ化し、各グル
ープの中心位置に合った図23に示す回路による周波数
fplあるいはfpl(n)のパルスのタイミングに合
わせてこのグループ内の各ノズルの印字情報を発生して
もよい。
【0161】次に、後述する光ディスク上に記録された
情報を用いずに、ドライブ装置から得られる信号で印字
する場合について説明する。
【0162】この場合シーク位置検出用として、リニア
エンコーダか、あるいは同様の効果を有するように構成
されたエンコーダを用いる。光ディスクの回転速度を一
定にする方式においては、高精度な回転制御のための回
転角エンコーダはコスト高となるので、前記したような
1回転に1回パルスを発生するスタート信号Stによっ
て定常誤差を補正する速度制御を行えば、安定な一定回
転制御を得ることができる。
【0163】また、線速度一定方式おいては、精度を向
上させるために光ディスク1回転で多数のパルスを発生
する回転角エンコーダか、あるいは同様の効果を得るよ
うに構成されたエンコーダを付設する必要がある。
【0164】渦巻き状に光ディスクの回転角速度を一定
にして印字する場合に、印字ヘッドの印字速度能力を加
味して、最外周の印字周期を考慮して(数9)より回転
角速度ωを決める。この回転になるように回転制御系の
基準信号を発生する。そして、たとえば内周側から印字
する場合、印字開始初期位置r0の手前からシーク開始
し、初期位置r0で(数2)に基づいたシーク速度Vに
なるようにシーク制御系の基準信号を生成する。
【0165】渦巻き状に光ディスクの線速度を一定にし
て印字する場合に、すでに述べたように、回転制御用と
シーク制御用に基準信号発生のために、ROMテーブル
に基本クロック発生情報とアナログ速度制御用基準信号
情報を(数19),(数20)に従って記憶させる。
【0166】シーク系はすぐ目標の速度にならないので
立ち上がりを想定した情報を加え、また回転系は印字を
開始するまでは、回転角速度ω(初期位置r0)で回転
させる基準情報を発生させる。
【0167】次に、同心円状に光ディスクの回転角速度
を一定にして印字する場合は、印字ヘッドの印字速度能
力を加味して、最外周の印字周期を考慮して(数25)
より回転角速度ωを決める。そしてシーク位置は、リニ
アエンコーダ等により位置を検出してピッチwごとに位
置決めする。
【0168】同心円状に光ディスクの線速度を一定にし
て印字する場合は、ピッチwごとの位置rに基づいて
(数30)より回転角速度制御系の基準信号を生成す
る。
【0169】また、光ディスクの回転角検出用とシーク
位置検出用エンコーダの構成として、変速機構(ギア
等)を付して低コストなエンコーダを用いてもよい。た
だし、現状の光ディスクのドライブ装置における各機構
に付設するような取り付けをすればより低価格が実現で
きる。
【0170】以上のように、光ディスクの記録再生用の
光ピックアップを使わないで印字する場合の4つの方法
について説明した。つまり渦巻き状と同心円状に印字す
る方法で、それぞれディスク回転角一定方式と線速一定
方式がある。
【0171】本発明の実施の形態5における、光ディス
ク上に記録された情報を用いて印字する場合について説
明する。ここでは、シーク機構に印字ヘッドと光ピック
アップが一体的に構成されている場合を例とする。位置
情報の位置rと回転角θは、光ディスクのトラックある
いはアドレス情報より検出する。CD−R/RWの場合
は、トラッキングエラー信号とウォブル内にあるアドレ
ス情報より検出する。
【0172】光ディスクのトラックピッチは、CD−R
/RWの場合1.6μmであり、印字品質が200dp
iのときは、印字ドットピッチが約120μmとなる。
光ピックアップからのレーザビームが光ディスクの記録
再生情報トラック上をトラッキングしながら1回転する
とシーク系の位置はわずかに1.6μm移動するにすぎ
ない。ただし、回転機構の偏心を含んだ全ディスク偏心
は100μm以上を有する。このような状況にある光デ
ィスク上の情報を使ってシームレスに内周側から外周側
に印字する場合について具体的に述べる。なお、印字を
実施する場合は外周側から内周側へ印字してもよい。
【0173】同心円状にディスク線速度一定にして印字
する場合は、渦巻き状に行う方式より印字品質がよくな
る。まず、印字を開始する前、印字開始位置に相当する
トラックへのシーク動作として、目標トラックでトラッ
キングとトラックジャンプの動作を繰り返しながら印字
ヘッドを待機させる。印字開始位置は、光ディスクのア
ドレス情報により検知を行い。例えば、CD−Rあるい
はCD−RW等の光ディスクではウォブル信号からアド
レスを検知する。
【0174】光ディスクを1回転すると1.6μmシー
ク位置が移動するので印字待機時は1トラック戻る方向
にトラックジャンプする。そして光ディスク1回転に1
パルス発生するスタート信号Stにより印字を開始す
る。光ディスク回転が、高精度に制御できているとすれ
ば、(数29)に従った印字タイミングで印字していけ
ばよい。
【0175】そして、1回転分の印字が終了すると、次
に距離wだけシークして、そこでまた目標トラックでト
ラッキングとトラックジャンプを繰り返しながら待機し
て、スタート信号Stにより印字を開始する。またシー
ク位置は、光ディスクのアドレス情報により検知する。
以後、この動作を繰り返して印字領域を印字すればよ
い。光ディスクの回転速度が(数30)に対応して正確
に得られれば、高画質になる。
【0176】高精度な回転制御のための基準信号発生と
高精度な回転角エンコーダはコスト高となる。また光デ
ィスクは、回転モータと接続されているターンテーブル
に載せられるときの誤差とディスク偏心等によってディ
スクアドレスに対応するシーク位置rに誤差が生じる。
さらに、光ディスク製造時に使うスタンパのアドレスと
位置rがスタンパ毎にトラックピッチとアドレス情報書
き込み位置の製造ばらつきで異なっている(ディスク規
格は、ばらつきを許容している)。当然光ディスク化さ
れたときもばらついていることになる。CD−R/RW
(CD−RとCD−RW)においては、トラックピッチ
とウォブル周期が各スタンパ毎にばらついている。
【0177】つまり、前記した(数29)と(数30)
における位置rに誤差が出るので、回転数と印字周波数
に誤差が生じ、印字品質が劣化する。それゆえ、光ディ
スク回転数、印字タイミング、そしてシーク位置制御す
べてを光ディスク上から光ピックアップによって検出さ
れるアドレス情報、トラッキングエラー信号、同期信号
によって行う。CD−R/RWの場合には、ウォブル信
号から得られるトラッキングエラー信号とウォブル信号
を復調することによって得られるアドレス情報とを使
い、このCD−R/RWのウォブル周期Wbは約60μ
mである。
【0178】また、一定のシーク位置で留まってウォブ
ル信号によって回転制御する場合、光ピックアップがト
ラックジャンプ動作をしているので、ウォブル信号が一
定時間乱れることと、繋ぎ目(トラックジャンプする位
置)のウォブル周期の位相が揃わないという問題があ
る。前者の対策として、トラックジャンプしている期間
におけるPLLの位相比較は停止して、停止する寸前の
状態を維持しておく。後者の対策としては、ウォブル周
期WbのM(M:自然数)倍の周期をフィードバック信
号として使い、繋ぎ目の位相ずれの影響を軽減する。
【0179】光ディスクの回転が目標の回転数に整定し
た後に印字は開始される。トラックジャンプは、トラッ
クジャンプした後、印字開始回転角Stに到達したとき
トラックジャンプの回転角速度変動の影響がなくなる角
度位置で行う。印字を開始して、光ディスク1回転の印
字期間は、トラックジャンプを行わない。また、印字は
ウォブル周期Wbの自然数倍ごとにすれば、光ディスク
内で一定ピッチのドットが得られる。
【0180】ただし、回転方向のスタート位置を示すス
タート信号Stが出力される瞬間の各シーク位置でのウ
ォブル信号は、位相差を持つので各印字された同心円間
で印字のずれが出る。また、ヘッド内の複数ノズル間の
印字タイミングを同じにすると、やはりノズル隣接間と
隣接同心円間に印字のずれが出る。
【0181】このために同心円間の位相差に対してはウ
ォブル周波数fw=Lv/Wbを逓倍N(N:自然数)
することによって誤差を減らし、複数ノズルの印字タイ
ミングは、シンセサイザも用いてfs(0)=N・fw
=NLv/Wbを基準として各ノズルの適正な周波数の
クロックfs(n)にて印字用のタイミング信号を形成
することによって行う。そして、この逓倍された周波数
fs(0)とfs(n)クロックを使ってスタート信号
Stが到来してから線密度dが得られるように周波数f
s(0)とfs(n)クロックを一定カウントNdとし
て、印字タイミングを得るクロックfpi(0)=fs
(0)/Nd=Lv/dとfpi(n)=fs(n)/
Nd=Lv/dを発生する。ただし自然数Nは、前記し
たように、印字開始角度位置Stと各印字位置でのウォ
ブルの位相差ばらつきを低減するために選ばれる。
【0182】また、複数ノズルをディスク半径方向の印
字密度を上げるためにディスク回転方向にずらすことに
よる印字タイミングのずれ、および各ノズルを横切るデ
ィスク線速の違いによるインクの印字位置のずれは、す
でに前述した方法によって制御する。
【0183】次に、同心円状にディスク回転速度を一定
にして印字する場合に、この方式は、印字速度を前記の
方式より速くすることができる。ディスクの変速が不要
だからである。
【0184】まず、前記と同様に印字を開始する前に印
字開始位置にシークし、目標のトラックでトラッキング
とトラックジャンプ動作を繰り返しながら印字ヘッドを
待機する。印字開始位置は、光ディスクのアドレス情報
により検知する。CD−RあるいはCD−RW等の光デ
ィスクではウォブル信号からアドレスを検知する。光デ
ィスクが1回転すると1.6μmシーク位置が移動する
ので印字待機時は、1トラック戻る方向にトラックジャ
ンプする。そして光ディスク1回転に1パルス発生する
スタート信号Stにより印字を開始する。
【0185】光ディスクの回転が、高精度に制御できて
いるとすれば、(数26)に従った印字タイミングで印
字していけばよい。そして1回転分の印字が終了する
と、つぎに距離wだけシークして、そこでまた目標トラ
ック上でトラッキングとトラックジャンプをしながら待
機し、スタート信号Stにより印字を開始する。シーク
位置は、光ディスクのアドレス情報により検知する。以
後はこの動作を繰り返して印字領域を印字すればよい。
【0186】高精度な回転制御のための回転角エンコー
ダはコスト高となる。前記スタート信号Stによって定
常誤差を補正する速度制御を行えば、安定な一定回転制
御を得る。
【0187】光ディスクは、回転モータと接続されてい
るターンテーブルに載せられるときの誤差とディスク偏
心等によってディスクアドレスに対応するシーク位置r
に誤差が生じる。さらにディスク製造時に使うスタンパ
のアドレスと位置rがスタンパ毎にトラックピッチとア
ドレス情報書き込み位置の製造ばらつきで異なっている
(ディスク規格は、ばらつきを許容している)。当然デ
ィスク化されたときもばらついている。
【0188】つまり、CD−R/RW(CD−RとCD
−RW)においては、トラックピッチとウォブル周期が
各スタンパ毎にばらついていることになる。前記した
(数26)における位置rに誤差が出るので、印字周波
数に誤差が生じ、印字品質が劣化する。
【0189】それゆえ、光ディスクの回転角速度を補正
する。光ディスク上の初期位置r0における一定時間内
のウォブル数をカウントし、このカウント値が規定の範
囲になるように光ディスクの回転制御系の基準信号を補
正する。そして、印字タイミングおよびシーク位置制御
のすべてを光ピックアップによって検出されるアドレス
情報、トラッキングエラー信号,同期信号によって行
う。CD−R/RWの場合は、ウォブル信号から得られ
るトラッキングエラー信号とウォブル信号を復調するこ
とによって得られるアドレス情報とを使う。
【0190】光ディスクの回転数一定のこの方式は、光
ディスクの回転に変速がないので印字速度は速くなる。
【0191】印字を開始して、光ディスク1回転の印字
期間は、トラックジャンプを行わない。また印字はウォ
ブル周期Wbの自然数倍ごとにすれば、光ディスク内で
一定ピッチのドットが得られる。ただし、回転方向のス
タート位置を示すスタート信号Stが出力される瞬間の
各シーク位置でのウォブル信号は、位相差を持つので各
印字された同心円間で印字のずれが出る。またヘッド内
の複数ノズル間の印字タイミングを同じにすると、やは
りノズル隣接間と隣接同心円間に印字のずれが出る。こ
のために同心円間の位相差に対してはウォブル周波数f
w(r)=rω/Wbを逓倍N(N:自然数)すること
によって誤差を減らし、複数ノズルの印字タイミング
は、シンセサイザも用いて印字開始位置でのクロック周
波数fs(r0)=N・fw(r0)=Nr0・ω/W
bを基準として各ノズルの適正な周波数のクロックfs
(r)にて印字用のタイミング信号を形成することによ
って行う。
【0192】そして、この逓倍された周波数fs(r
0)とfs(r)クロックを使ってスタート信号Stが
到来してから線密度dが得られるように周波数fs(r
0)あるいはfs(r)クロックを一定カウントNdと
して、印字タイミングを得るクロックfpa(r0)=
N・fw(r0)/Nd=r0・ω/dとfpa(r)
=N・fw(r)/Nd=rω/dを発生する。ただし
自然数Nは、前記したように、印字開始角度位置Stと
各印字位置でのウォブル信号の位相差ばらつきを低減す
るために選ばれる。この方式は前述した方式より印字周
波数の可変範囲が当然大きくなる。
【0193】また、複数ノズルをディスク半径方向の印
字密度を上げるためにディスク回転方向にずらすことに
よる印字タイミングのずれ、および各ノズルを横切るデ
ィスク線速の違いによるインクの印字位置のずれは、す
でに述べた方法によって制御する。
【0194】次に、印字情報を発生するための回転角θ
の演算は、(数34)より求める。
【0195】
【数34】θ=l/r=d×P(n)/(r・Nd) ただし、P(n)は、クロックfsのStからのカウン
ト数である。そして印字情報はカウントNdごとに発生
する。
【0196】また、光ディスク上のトラック偏心があっ
た場合に、光ピックアップの対物レンズがトラックに追
従するように制御される。このときトラックの偏心が大
きいと、対物レンズの動きだけでは、トラックラジアル
方向に追従できないので、光ピックアップ全体を移動さ
せるシーク機構も補完するために働く。これは2段サー
ボ制御として知られている。
【0197】このシーク機構の動きによって印字ヘッド
も動き、対物レンズのシーク機構を保持しているベース
に対しての移動量Tr0とシーク機構の移動量Trsの
誤差ε=Tr0−Trsが光ディスクの半径方向への印
字位置のずれの要因になる。したがって誤差εが可能な
限り小さくなるようにすれば印字品質が上がる。つま
り、印字するときに、光ディスクへの情報の記録再生時
よりディスク回転数を下げれば、誤差εは小さくなる。
【0198】図24は光ディスク上に記録された情報を
示すウォブルランドグルーブを表す図である。光ピック
アップにより検出される信号で光ディスクの記録再生す
るガイド溝(グルーブ)である。このグルーブは、図2
4のように蛇行(ウォブル)され形成されている。この
ウォブルは変調されており、これを復調することによっ
て光ディスク上のアドレス情報が検出でき、位置決め制
御に使用する。
【0199】そしてこの変調信号のキャリア信号を復調
して、印字用のタイミング信号あるいは回転速度制御用
の検出信号として使用する。
【0200】図25は、光ディスク2、印字ヘッド1
0、光ピックアップ30、シーク機構、回転モータ(ス
ピンドルモータ4)、そして1回転に1回発生する回転
方向の印字開始角度を示すパルスSt検出器の構成例を
示すブロック図である。印字ヘッド10と光ピックアッ
プ30がシーク方向に一体となっていることがわかる。
図26は光ピックアップ30から検出されるアナログ信
号を示す図である。光ディスク上に記録されているマー
クから検出するRf信号、光ビームに記録再生面上にお
けるフォーカス誤差状態を示すフォーカス誤差信号、光
ビームのトラックからのずれを示すトラッキング誤差信
号、そしてウォブル検出信号が出力される。
【0201】ここで、同心円状にディスク線速度をほぼ
一定にして印字する場合について述べる。図27に目標
位置での回転速度情報をコントローラ40はD−A変換
器41へ送る。このときスイッチSWはオフしている。
そしてシーク系が目標位置近傍へ到達したときスイッチ
をオンする。これによりPLL制御系45の制御がかか
り回転モータは目標の速度で回転する。そしてSt信号
到達前にトラックジャンプして印字開始のために待機す
る。トラックジャンプするときコントローラは、サンプ
ルホールド回路によりループフィルタの出力をホールド
する。そしてトラックジャンプ動作が整定するとコント
ローラ40は、サンプルホールド動作を停止し、ループ
フィルタの出力がサンプルホールド回路を通過するよう
にする。このようにして目標位置に待機する。
【0202】また、図28にウォブル信号から印字用の
タイミングfpi(0)とfpi(n)の生成回路のブ
ロック図を示した。この考え方は図23を用いて説明し
たの場合と同様である。印字ノズルnの印字タイミング
は、そのノズル位置rと最内周にあるノズル初期位置r
0で決定される。
【0203】次に、同心円状にディスク回転速度を一定
にして印字する場合について述べる。光ディスクの一定
回転は、St信号とモータ逆起電力によって検出される
速度信号によってすでに示した方法で制御を行う。ま
た、印字タイミング信号は、図28で説明したのと同様
な回路により生成する。
【0204】本発明の実施の形態6における、光ディス
クの面ぶれ補正を行い印字する場合について説明する。
図29においてインクジェット方式の印字ヘッド10と
ノズル(印字部)22aと光ディスク2、さらには対物
レンズ31との関係を示している。光ピックアップから
出力されるレーザ光が光ディスク2に照射されディスク
記録部に焦点が合わ(フォーカシング)されていると
き、対物レンズ31によって決まるワーキンングディス
タンスと、ディスク厚は一定であるので、対物レンズ3
1のフォーカシング方向zの動きと光ディスク2の印字
面の動きはほぼ一致している。したがって対物レンズ3
1の動きを検出すれば、光ディスク2の印字面の動きを
検出することができることになる。ドライブ装置を小型
化する場合にノズル22aから印字面までの距離zを狭
くする必要がある。
【0205】このとき光ディスク2を保持するターンテ
ーブルを含む機構と光ディスク2そのものの面ぶれに起
因する印字部分の面ぶれの変動による印字位置のずれが
問題となる。インクが射出される瞬間の初速度をVo、
ノズル部分でのディスク線速をLv、ディスク印字面と
ノズル間距離をzとし、ディスク印字面の面ぶれの振幅
をΔz、ディスク印字面とノズル間距離zのディスク印
字面の平均距離をz0、インクが射出されてから印字さ
れるまでの時間をt、印字する瞬間のノズル位置のディ
スク印字面から実際に印字される位置までのディスクの
走行距離をPlとすると(数35)が成り立つ。
【0206】
【数35】z=z0+Δz t=z/Vo Pl=Lvt=Lv(z0+Δz)/Vo =Lv・z0/Vo+Lv・Δz/Vo つまりディスク印字面への印字位置のばらつきΔPlが
面ぶれの変動Δzによって(数36)に従った量存在す
る。
【0207】
【数36】ΔPl=(Lv/Vo)Δz 印字面の面ぶれ量Δzの時間的変化は、印字のタイミン
グよりゆるやかである。
【0208】したがって、印字位置のずれ分を見込んで
印字タイミングを補正する。Δzの増分がある場合は、
印字タイミングをΔPl分つまりτ時間(τ=ΔPl/
Lv)早めればよい。図15における回路においてコン
トローラがこの印字時間間隔τに相当する時間に対応す
るデータを遅延時間指定レジスタへ送ることによって印
字位置を補正する。あるいは、コントローラ内のCPU
等の能力を上げデータ処理速度を速くして、コントロー
ラがデータの発生タイミングを印字面の面ぶれ変動Δz
に応じて変えることによっても実現できる。
【0209】次にインクジェット方式の印字ヘッドへの
駆動電圧Vを制御して印字位置を補正する方法について
述べる。
【0210】インクジェット方式の印字ヘッドへの駆動
電圧Vとインク滴の初速度Voの関係は、その概略を図
30に示すような以下の(数37)の特性が成り立つと
して見てよいものがある。
【0211】
【数37】Vo=aV−ab ただし、aは単位駆動電圧を付加したときの初速度Vo
の変化量であり、bはインクが射出を開始できる瞬間の
駆動電圧である。
【0212】したがって、Plを一定とするために印字
面の面ぶれΔzを検出し、(数38)に対応した印字ヘ
ッドへの駆動電圧を制御すれば一定の印字位置Plが選
ばれる。
【0213】
【数38】 V={Lv/(a・Pl)}Δz+Cnt Cnt={Lv/(a・Pl)}z0+b 実際の駆動回路は前記した図14で実現できる。
【0214】図31は、光ピックアップ部アクチュエー
タ内のフォーカシング機構の一部分(トラッキング機構
と磁気回路等を図示せず)と駆動回路および面ぶれ変位
量Δzの検出部の概念図を示す。Δzは対物レンズの基
準位置(平均位置)z0からの変位量である。面ぶれ変
位量Δzの検出部は、フォーカスアクチュエータの推力
定数kf、フォーカスアクチュエータの粘性係数をD、
対物レンズの支持ばねのばね定数をkc、対物レンズを
含む可動部質量をM、面ぶれ変位量Δzのラプラス変換
をΔZ(s)、そしてフォーカシング用アクチュエータ
に流れる電流iの平均値ioからの変位分のラプラス変
換をΔI(s)とすると以下の(数39)が成り立つ。
ただし、フォーカス用サーボアンプは、駆動電流とフォ
ーカシングアクチュエータの推力が比例するように電流
源型サーボアンプである。
【0215】
【数39】ΔZ(s)={kf/(Ms2+Ds+k
c)}ΔI(s) (sはラプラス演算子) このようにして図31のように面ぶれ変位量Δzが求ま
る。伝達関数kf/(Ms2+Ds+kc)の演算は、
アナログフィルタあるいはデジタルフィルタ等で実現で
きる。
【0216】ここで、基準位置z0に対応する平均電流
ioは、コントローラが、ディスク挿入時あるいは印字
開始前にディスク印字面を光ピックアップがフォーカシ
ングをしている状態で、図20の各同心円毎に印字する
位置での平均電流を求め、光ディスク全体の平均電流を
求めてもよいが、予め固定値ioを設定する方が回路的
に簡易である。誤差分はΔzの変動量として扱われる。
図31において予め固定するioを対応する固定電位E
iで与える。この値を用いて電流の変位分Δi=i−i
oを面ぶれ変位量Δz検出部へ入力する。
【0217】ノズル(印字部)から印字面までの距離を
直接的に計測し面ぶれを計測する方法でも同様なことが
実現できる。印字ヘッド部の近傍に光ディスクのピップ
アップで用いられているフォーカス誤差信号検出光学系
と同様な方式を用いれば、この面ぶれ検出器を構成でき
る。この場合は、フォーカシング制御用アクチュエータ
は不要で、フォーカス誤差信号出力がそのまま面ぶれ変
位量と相関がある。
【0218】これまで各種印字対策のずれについて述べ
てきた。つまり、前記光ディスクの面ぶれ、前記複数の
印字部における光ディスクの回転方向での位置の違い、
前記印字部の光ディスクの線速の違い、および前記ヘッ
ド内に複数あるそれぞれの印字部の光ディスクの線速の
違いによる印字位置のずれに対する印字位置の補正を個
々に述べてきた。これらの記述より、回路全体を簡易化
するために、すべて適切な印字タイミングに変えて印字
制御すれば印字位置のずれを補正できる。また、適切な
タイミングで印字データの発生を制御していけば、印字
位置の補正ができることは、前記してきた説明で可能な
ことがわかる。
【0219】実施の形態7における、インクジェット方
式の印字ヘッドのインク飛散対策について説明する。図
32は印字ヘッド非使用時の状態を示す斜視図である。
印字ヘッド10は光ピックアップ(図示せず)とを連結
するアーム20により着脱自在となっている。離脱用ソ
レノイド23に電圧印可することにより、アーム20の
一方が押圧されて光ピックアップから外れる。このと
き、印字ヘッド10は、移動してノズル22aの部分は
カバー部25により隠される。つまり、ノズル22aに
インクがあってもカバー部25により、インクが外部に
もれることがない。
【0220】このときのカバー部25は、光ディスクの
搭載領域以外の位置に配置してあるため、印字ヘッド1
0によりカバー部25が移動することなく簡単な構成に
でき、かつカバー部25の取り付けも容易に行うことが
できる。
【0221】また、図33には、印字ヘッド10のノズ
ル22aの周囲に壁部26が設けられている。この壁部
26によりインクが飛散することを防止している。この
壁部26は、光ピックアップ側にインクが到達しないよ
うなドライブ装置内の空気の流れにし、光ディスクの回
転により発生する気流の上流側に設けられる。つまり、
ディスクの回転方向の上流側である。これにより、気流
がノズル22aに流れることを防止している。よって、
ディスクの回転により発生する気流にインクが流されて
飛散することがなくなる。
【0222】また、図34には別の構成を示す。図34
(a)はノズル22aの全周に壁部26aを設けてい
る。この構成は、気流からノズルを完全に隔離すること
ができる。図34(b)は気流の上流側と下流側とに壁
部26bを設けている。この構成でも、気流に対しては
ノズル22aをほぼ隔離できている。図34(c)は気
流の下流側のみに壁部26cを設けている。この構成で
あれば、気流が入ってきても、ノズル22aから出たイ
ンクは下流方向に向かうが、下流方向に設けた壁部26
cにより留めることができる。
【0223】以上は、印字ヘッドのノズル22aの周り
に壁部を設けてインクの飛散を防止したが、光ピックア
ップの対物レンズ周辺に、同様な壁部を設けるとさらに
効果がある。つまり、対物レンズ31にインクが付着す
ると対物レンズ31の光透過率が減少して、光ピックア
ップ30の記録/再生の特性が悪化する。このことか
ら、図35(a),(b),(c)に示すように、対物
レンズ31の周辺に壁部33a〜33cを設けることに
より、対物レンズ31へのインクの付着を防止すること
ができる。
【0224】図35(a)は対物レンズ31の全周に壁
部33aを設けている。この構成は、気流から対物レン
ズ31を完全に隔離することができる。図35(b)は
気流の上流側と下流側とに壁部33bを設けている。こ
の構成でも、気流に対しては対物レンズ31をほぼ隔離
できている。図35(c)は気流の上流側のみに壁部3
3c設けている。この構成であれば、気流が対物レンズ
31に流れることを防止している。よって、光ディスク
の回転により発生する気流にインクが流されて飛散して
きても、壁部33a,33b,33cにより遮られて、
対物レンズ31に気流とインクが及ぶことがない。
【0225】図36は本発明の実施の形態8におけるラ
ベル印刷手段のみを有するドライブ装置の構成を示す部
分斜視図である。図36において、ドライブ装置の筐体
は、いわゆるハーフハイトサイズの大きさで、CD−R
OMやCD−R/RWドライブ装置と同じ物を使用して
いる。光ディスクは、ラベル印刷面をローディングトレ
イ側にして、ローディングトレイに搭載される。これ
は、一般的なCD−ROMやCD−R/RWのドライブ
装置と逆である。つまり、一般には、ラベル印刷面は、
ローディングトレイと反対側に搭載し、ローディングト
レイ側には、情報記録層の面が搭載される。
【0226】しかしながら、ドライブ装置に光ディスク
を挿入/排出する動作は同じであるので、CD−ROM
やCD−R/RWのドライブ装置で使用しているものと
同じローディング機構を採用することができる。ローデ
ィングトレイがドライブ装置内に挿入されると、光ディ
スクは、スピンドルモータ4のターンテーブル5上に搭
載される。クランパがターンテーブル5に磁気的に吸引
されて、光ディスクは、クランパとターンテーブル5と
で挟持される。このように、クランパによりターンテー
ブルにディスクを取り付ける構成も、CD−ROMやC
D−R/RWのドライブ装置で採用されている一般的な
方式であり、部品を共用することができる。
【0227】また、スピンドルモータ4には、エンコー
ダ板7が付加されている。このエンコーダ板7には、ス
リット8が設けられているが、1つだけ幅が大きくなっ
ている。これらのスリット8を検知するためのフォトイ
ンタラプタからなるセンサが設けられている。幅の大き
いスリットにより、光ディスクの1回転に1回の広いス
リットを検出することにより、1回転に1発の信号を得
ることができる。また、他の細いスリットによりスピン
ドルモータ4の回転速度を検知することが可能である。
【0228】印字ヘッド10は、シーク機構11によ
り、光ディスクの任意の半径位置に位置決め可能であ
る。シークモータ12の軸部に設けられた第1ギヤ14
の駆動力をリードスクリュー15に設けた第2ギヤ16
に伝達することにより駆動力を印字ヘッド10に加え
る。第1ギヤ14には、シークエンコーダ板17が一体
的に設けられている。シークエンコーダ板17に設けた
スリットは、通常のCD−ROMやCD−R/RWに設
けられているものより細かくしてある。
【0229】以上の構成で、光ディスクに印字を行う手
順を示す。ローディング機構により、スピンドルモータ
4のターンテーブル5に固定された、光ディスクは、ス
ピンドルモータ4により回転される。印字ヘッド10
は、光ディスクの内周にアクセスし、印字ヘッド10は
印字を開始する。印字ヘッド10は、光ディスクの内周
から外周へと徐々に移動して行き、この間、印字ヘッド
10は印字を続ける。外周に到達したときに、光ディス
クの全周に渡って、印字が完了している。
【0230】本実施の形態8は、前記実施の形態1にお
けるドライブ装置の光ピックアップの位置に印字ヘッド
を設けて構成したもである。
【0231】また、印字ヘッドのインクカートリッジあ
るいはペンの交換は、前記実施の形態1のように光ピッ
クアップと印字ヘッドとが共にある場合は、インクカー
トリッジあるいはペン側、つまり印字ヘッドの有る側の
筐体面に交換用の扉を付す。また本実施の形態8の場合
においても、インクカートリッジあるいはペンが取り付
けられているシーク機構側の筐体面に扉を付す。筐体面
に設けた扉を開いた状態を図37に示す。印字ヘッドを
構成するインク噴射ノズル部分22に設けられたインク
カートリッジ21は、着脱自在であるので、扉を開い
て、インクカートリッジ21の交換が可能である。
【0232】この場合のドライブ装置の筐体は外付け型
といわれるホストコンピュータの筐体とは別筐体で接続
されるタイプである。また、ホストコンピュータの筐体
内に設置される内蔵型とわれるタイプでは、別途ドライ
ブ装置をホストコンピュータの筐体から出し入れできる
ローディング機構を設ける必要がある。
【0233】図38は本発明の実施の形態9における光
ディスクへの印字領域の例を示す図である。同一光ディ
スクへの情報の記録再生領域(図38(a))と印字面
の印字領域例(図38(b),(c))との対応を示し
ている。予めこのような対応を決めておけば、一定情報
を書き込み領域が埋まったら自動的に印字を実行して光
ディスクにその内容を目視できるようにしておき、後か
らいちいち整理用のラベルを付して整理をしなくても、
光ディスク内の内容の検索を容易に行うことができる。
印字する代表的な情報としては、日付、その領域で最も
多く使っている用語、先頭の内容等を入れる。また、自
動的に印字を行わない場合はユーザが印字内容を作成で
きるようにしておく。
【0234】本実施の形態9では光ディスクの内周側あ
るいは外周側からのどちらかの印字を行ってもよい。ま
た、印字領域への印字は、インクジェット方式に限るも
のでなく、サーマル印字方式等にも展開できることは明
らかである。
【0235】さらに、現在市販されているCD−Rディ
スクの中には、光ピックアップからのレーザ光が入射す
る反対側の面は、インクジェット方式で印字が可能なも
のがある。光ディスクの情報記録再生機能とラベル印刷
機能を備えた本発明においては、以下のような便利さが
ある。つまり、ユーザが意識しないでも光ディスクに自
動的に索引を印字できるモードを設定できることであ
る。
【0236】リムーバブルの記憶メディアとして、例え
ば、フレキシブル(フロッピー(登録商標))ディスク
などでは、ユーザがデータ記録後、ラベルを貼り付けて
索引を記録していた。このような面倒で煩雑な作業を行
うことなくフロッピーディスクを所有しているユーザが
多く見受けられる。このようなユーザにおいては、いざ
必要な情報の記録された記憶メディアを使おうとしたと
き、記憶を頼りに必要な記憶メディアを探すのことにな
り、見つけるのに時間を要している。また、ディスクラ
ベル印字専用の装置を使う場合、人が一度介在すること
から索引を印字することを忘れる可能性が出てくる。
【0237】本発明では、光ディスクを取り出す前に内
容を示す索引が付けられるのでこのようなことは起きな
い。ローディング機構に、索引の印字が終わるまでは光
ディスクのアンロード動作を行わないようにすること
や、光ディスクの情報記録再生領域を分割し、分割され
た領域に対応した印字領域を決めておけば、一度、光デ
ィスクを取り出した後でも2重書きすることなく印字す
ることが可能である。
【0238】印字を行うルールとして、分割された領域
の記録が開始されている場合は必ず印字を終了させてお
くか、あるいは分割された領域の記録が終了したときの
み印字を終了させるかのどちらかを選ぶ。また、リライ
タブルであるたとえばCD−RWディスクを使う場合
は、印字領域に印字の記録消去を繰り返しできる材料
(リライタブル記録部材等)を塗布あるいは紙を張り付
けておく。このようにすれば、CD−RWへの記録され
る情報は変わるので、それに合わせて印字する索引を変
えることができる。この場合の印字方式としてはサーマ
ル印字方式がある。前記のリライタブルなサーマル印字
用紙(リライタブル記録部材)はすでに実用化されてい
る。
【0239】いままで述べてきたラベル印刷手段の制御
を、パソコン等のコンピュータ側にできるだけ負担させ
れば、本発明の情報記憶装置がさらに簡易化できる。コ
ンピュータではコンピュータ内にある画像データを図1
1のような曲座標変換をして、印字ヘッド内の各印字部
で発生すべきデータシーケンスに変換するだけではなく
他の処理も実行させる。図13のような印字ヘッドの複
数印字部における光ディスクの回転方向に対する位置ず
れ、印字ヘッドの光ディスク上の半径位置における線速
の違い、印字ヘッドの複数ある印字部を少なくとも1つ
含めて仮想的に分割した各ブロックの光ディスクに対す
る線速の違いにより印字位置がずれるのを見込んで補正
するように、前記各印字部で発生すべきデータシーケン
スに整理された印字情報を持つ画像メモリ上で遅れ方向
あるいは進み方向に相当するアドレス方向にデータをシ
フトし整理して前記記憶装置側へ転送する。ここでのデ
ータシフト量は、記憶装置側のラベル印刷手段内で使用
する基本印字タイミング信号によって決める。例えば、
このタイミング信号が同心円状に印字するために移動す
る印字ヘッドの中心位置の光ディスク線速に合わせて生
成されるのであれば、前記データシフト量はこの分は少
なくなる。可能な限りコンピュータ側で補正処理できれ
ば、情報記憶装置内のラベル印刷手段に関るタイミング
発生等の回路を減らすことができ、低コスト化が可能と
なる。このコンピュータ側の制御ソフトをドライバソフ
トとして作成して本装置とセットでユーザに提供してい
けば、ユーザは本発明の情報記憶装置とコンピュータを
接続する条件を揃えることができる。また超LSIを使
った小型中央演算装置を使ってコンピュータと同等の機
能をもつ装置組み込用のコンピュータを用いて同様のこ
とを行うことができる。
【0240】さて、光ディスク排出時に印字するのでは
ユーザを待たせることになる。このことを軽減するため
に、印字情報を光ディスクへの記録前あるいは記録待ち
時間に印字することよって、光ディスク排出時に印字す
る時間を軽減できる。また記録前に一定の使用開始の日
付と時間、部署名、使用者名、絵柄等を印刷しておけ
ば、ユーザが途中で中断して光ディスクを取り出したと
きはすで光ディスクを判別できる情報が印字されている
ので後で、必要な情報にアクセスすることが容易とな
る。このことは大変操作性が良くなる。
【0241】また、パソコン等のコンピュータへ本発明
の装置を内蔵することによって、ユーザがコンピュータ
と接続する苦労をなくすことができるだけでなく、ラベ
ル印刷装置と情報記憶装置の設置スペースをなくすこと
ができる。さらには、コンピュータではコンピュータ内
にある画像データを図11のような曲座標変換と、それ
により各印字部で発生すべきデータシーケンスに整理さ
れた印字情報を持つ画像メモリ上で遅れ方向あるいは進
み方向に相当するアドレス方向にデータをシフトし整理
して前記記憶装置側へ転送することを実施するコンピュ
ータ側の制御ソフト(ドライバソフト)の製作は、汎用
的に構築する必要がないので開発コストが軽減される。
このことは、装置組み込用のコンピュータを含む装置に
組み込む場合でも同様である。このような装置は今後益
々小型化が進み各種応用製品が出現する可能性がある。
【0242】また、ラベル印字手段として、印字ヘッド
をディスク回転方向に複数個並べ、その中の一つは、記
憶メディアの印字面の印字内容を白色で上書きするなど
の方法で消去するための印字ヘッドとし、そしてカラー
印字のために最低3個の印字ヘッドを揃えれば、後で不
要になった印字情報を消去することができ、かつカラー
印字することが可能となる。消去するための印字ヘッド
により、追加データ記録情報の内容で、印字情報の内容
を変更したいときは変更が可能になる。このとき消去
後、修正情報は、上書きするか、別のところへ書く。こ
のような状況は光ディスク内情報の重み付けが変わって
光ディスクのタイトルを変えたいとき、あるいはプリン
タブルなCD−RW等の書き換え可能なメィデアを使っ
ているときに起こり易いので大変有効な手段をユーザに
提供できる。
【0243】また、デジタルカメラあるいはデジタルビ
デオカメラに内蔵することによって、写真あるいは映像
情報の蓄積ばかりでなく、これらを撮ったときの日付、
時間等の可視化情報を印字できる。内蔵するので組み込
み用のコンピュータが強力であれば、前記した画像デー
タの曲座標変換機能と、それにより各印字部で発生すべ
きデータシーケンスに整理された印字情報を持つ画像メ
モリ上で遅れ方向あるいは進み方向に相当するアドレス
方向にデータをシフトし整理して前記記憶装置側へ転送
する機能をこのコンピュータ側で行い装置のより小型化
が可能となる。
【0244】また、光学的に情報検出可能なバーコード
等のマークを印字し、例えば、このマークに特殊な解読
用の演算符号を入れ、このマークで決められた演算をデ
ィスクに記録するデータに施し、このデータをディスク
に記録する。再生時は、このマークを光学的に検出して
復号し、この符号を記録データの解読として使うという
ようなシキュアシステムなどの応用に使える。この記録
マークをたびたび変更すれば、大変強力なシキュアシス
テムが構築できる。またこのマークを利用して機械的な
仕分け用の判定に使うことができる。たとえば、光ディ
スクが増えてきたときにジュークボックスのような機能
を利用して光ディスクを管理する場合、内部データを読
まないで前記マークを読むだけでジュークボックス内の
光ディスク配置を高速に判定するようにすることができ
る。
【0245】さて本発明は、CD−R等の一回書き込み
型、CD−RW等の再書き込み可能型のみならずCD−
ROMに代表される再生専用型にも有効である。つまり
CD−ROMディスクにメモを書くなどの機能が想定さ
れる。またCD−RメディアとCD−RWメディア記録
再生用の情報記憶装置はCD−ROMの再生もできるの
で、この装置にCD−ROMディスクがローディングさ
れる可能性があり、このラベルにもメモ書きができる。
【0246】本発明は、光ディスク半径方向あるいは印
字密度を上げるために光ディスク半径方向に対して傾け
て配置して印字範囲幅をカバーするラインヘッドに対し
ても有効である。このときは印字時におけるシーク動作
は不要になる。
【0247】また本発明は、カラー用に複数個の印字ヘ
ッドを光ディスク回転方向に配置して実現する場合にも
有効である。
【0248】また本発明は、記憶装置としての機能をな
くして、単に通常の安価なCD−ROM等の機構あるい
は回路を使ってラベルプリンタを実現する場合にも有効
である。
【0249】また本発明は、プリンタブルな光ディスク
ばかりでなく、ディスクの紙を予め貼りつけて使う場合
にも有効である。
【0250】また本発明は、印字するために印字ヘッド
がシークするときは、いつもホーム位置からスタートし
ないで印字する場合にも有効である。特に光ディスクの
アドレス情報等を利用するときは、印字する光ディスク
半径位置近傍に即アクセスして印字することもできる。
なお、印字は外周から内周に向かって実行してもよい。
【0251】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の記載によれば、光ディスクへの印字を別の装置で行う
場合に比較して、ユーザの省スペース化が図れるととも
に、光ディスクへの情報の記録あるいは再生と印字が同
じ装置でできるので記録した情報と関連のある印字を行
うための編集が楽になると共に、光ディスクへの関連情
報の印字忘れを防ぐことができる。
【0252】また、請求項2〜4の記載によれば、印字
機能実現のためのコストを下げ機構の簡易化と装置の小
型化を図ることができる。回転機構とローディング機構
の共用は、記憶メディアをローディングし回転モータ上
へチャッキングする動作を光ディスクへの印字とデータ
の記録あるいは再生に対して別な動作をさせる必要をな
くしている。またシーク機構の共用は、印字ヘッドと光
ピックアップを同時に動かすことを可能にしている。
【0253】また、請求項5の記載によれば、記憶メデ
ィアの回転方向の印字開始位置を高精度に決めることが
できる。
【0254】また、請求項6〜8の記載によれば、非印
字時には、光ピックアップ単体で移動が可能となり、可
動部の重量が減り、光ディスクの半径方向への移動を高
速にできる。そしてラベル印刷手段に光ピックアップを
備えることにより光ディスクから検出できる各種情報
を、正確に印字を行うために使うことができる。また連
結手段として印字ヘッドの凸部あるいは凹部と、光ピッ
クアップの凹部あるいは凸部を用いることによって確実
に係止することができる。
【0255】また、請求項9の記載によれば、回路の簡
易化と小型化、されにはコストの低減が図られる。また
同一の回路を使うことによるファームウェアの共通化も
可能となり、ファームウェアの開発期間を短縮し開発コ
ストも安くできる。
【0256】また、請求項10〜12の記載によれば、
印字部の光ディスク半径位置に応じた印字タイミング周
波数で印字することにより複数の印字部の各印字部にお
ける光ディスクの線速にそれぞれ差があっても、対応し
た印字タイミング信号が発生でき、また、印字電圧を制
御することによりインクジェット方式であればインクの
飛ぶ速度を変えて印字位置のばらつきを防ぎ、サーマル
方式であればヘッドの接触部の熱発生を調整して、印字
部の線速の違いによる印字品質のばらつきを防ぎ、さら
に、印字タイミング信号あるいは印字発生情報の制御に
より、デジタル的な処理とすることができLSI化や印
字タイミング信号の発生回路等の共通化ができ、高品質
の印字と共に回路の簡易化が図られ低コスト化が実現で
きる。
【0257】また、請求項13〜14の記載によれば、
面ぶれがあっても印字位置がずれないように制御するの
で印字ヘッドと光ディスク印字面との距離を小さくでき
装置の小型化が図れる。また、印字タイミングあるいは
印字データの発生を制御して、アナログ的な制御を行う
ことなしにデジタル的な回路により実現できる。
【0258】また、請求項15の記載によれば、新たな
面ぶれ検出手段を設けないで低価格に面ぶれを検出し
て、印字位置のずれ補正ができる。
【0259】また、請求項16に記載によれば、誤差が
少ない面ぶれ検出をすることができ、高い印字品質が実
現できる。
【0260】また、請求項17の記載によれば、簡易な
回路で、各種の原因による生じる印字ずれの補正をする
ことができる。
【0261】また、請求項18〜21の記載によれば、
特別な高精度のな位置決め用のエンコーダを必要とせ
ず、かつ光ディスク等による偏心の影響を受けずに高精
度の位置決めができ、または光ディスクからの信号に同
期させて印字するので高精度な印字タイミングの発生回
路も必要とせず、また高精度に回転制御する回転制御用
のエンコーダも必要としないので、安定に回転制御でき
光ディスクの回転方向の印字精度が上がり安価で高印字
品質の装置が実現できる。また、印字ヘッドの印字タイ
ミングは、ウォブル信号を使うことによってを容易に生
成できる。そして、分周したウォブル信号を使うことに
よってヘッドが一定の位置に留まっているとき印字開始
を待ちながら安定に回転制御できる。また、逓倍したウ
ォブル信号から印字タイミングを生成することによっ
て、前記回転角度の基準位置発生手段より出力されるパ
ルスとウォブル信号によって検出されるパルスの位相誤
差の影響が軽減されディスク回転方向の印字精度が上が
る。
【0262】また、請求項22〜23の記載によれば、
低速で印字すれば、光ディスクから読み出した情報で光
ディスクの記録面にあるトラックを光ビームが追従する
トラッキング動作をして印字するときの印字位置の誤差
を軽減でき、また、光ディスクからの読み出し信号を使
わない高速モードをもつことにより、ユーザの選択によ
り印字品質を要求されない印字情報を、ユーザの待ち時
間を軽減して高速印字することができる。
【0263】また、請求項24〜29の記載によれば、
非印字動作時にカバーすることによりインクジェット方
式では印字ヘッドからインク漏れによる光ピックアップ
やディスクの汚れを防ぎかつ乾くことによるインクの目
詰まりを防止でき、また印字ヘッドが、固定のラインヘ
ッドではなく光ディスクの半径方向に移動自在である場
合は、カバー部をその移動方向上に設置しておけば、わ
ざわざカバー部を印字ヘッドに移動させることなく容易
に設置できる。さらに、壁部を設けることにより記憶メ
ディアの回転による気流によって発生するインクの光デ
ィスク側あるいは光ピックアップの対物レンズ側への飛
散防止と光ピックアップの汚れ防止が可能となり、そし
て、対物レンズにおける壁部を気流の上側に設けること
により飛散してくるインクが対物レンズに付着しないよ
うにし、印字部における壁部を気流の下側に設けること
により飛散したインクを捕獲し、さらには、印字部にお
ける壁部を気流の上側にも設けてインクを飛散しなしよ
うにし、対物レンズの下側にも壁部を設けてインクの周
り込みを防ぐことができ光ピックアップや記憶メディア
をインクで汚すことを防ぐことができる。
【0264】また、請求項30の記載によれば、ドライ
ブ装置の筐体にインクカートリッジの交換をするための
扉を設けたので、容易にインクの補充ができる。
【0265】また、請求項31〜33の記載によれば、
ユーザが意識せずに光ディスクに記憶された情報と対応
した可視化された情報が常に印字され、また、印字を光
ディスクアンロード時に実行することにより確実に可視
化された情報が常に印字され、必要な光ディスクの記録
情報へのアクセスが容易にでき、さらに、記録/消去可
能な印刷方式を使うことによりCD−RWのような書き
換え可能な光ディスクにおいて、記録した情報内容が変
更されたとき可視化情報も合わせて変更できる。また、
請求項34の記載によれば、前記情報記憶装置内のラベ
ル印刷手段に関るタイミング発生等の回路を減らすこと
ができ、低コスト化が可能となる。
【0266】また、請求項35の記載によれば、光ディ
スク排出時に印字する時間を軽減できる。また記録前に
一定の使用開始の日付と時間、部署名、使用者名、絵柄
等を印刷しておけば、ユーザが途中で中断して光ディス
クを取り出したときはすで光ディスクを判別できる情報
が印字されているので後で、アクセスすることが容易と
なる。
【0267】また、請求項36の記載によれば、ユーザ
がコンピュータと接続する苦労をなくすことができるだ
けでなく、ラベル印刷装置と情報記憶装置の設置スペー
スをなくすことができる。さらには、コンピュータ側の
制御ソフト(ドライバソフト)の製作は、汎用的に構築
する必要がないので開発コストが軽減される。
【0268】また、請求項37の記載によれば、カラー
印字が可能になり、かつ後で不要になった印字情報を消
去することができる。このことにより、追加データ記録
情報の内容で、印字情報の内容を変更したいときは変更
が可能になる。
【0269】また、請求項38の記載によれば、写真あ
るいは映像情報の蓄積ばかりでなく、これらを撮ったと
きの日付、時間等の可視化情報を印字できる。
【0270】また、請求項39の記載によれば、例え
ば、このマークに特殊な解読用の演算符号を入れ、これ
を光学的に検出して復号し、この符号を記録データの解
読として使うというようなシキュアシステムなどの応用
に使える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における情報記録再生装
置を示す外観斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における光ディスクを装
着する部分を示す側面図
【図3】本発明の実施の形態1におけるスピンドルモー
タを示す斜視図
【図4】本発明の実施の形態1における光ディスクにア
クセスする印字ヘッドと光ピックアップのヘッド部分を
示す側面図
【図5】本発明の実施の形態1における印字ヘッド専用
のシーク機構を示す斜視図
【図6】本発明の実施の形態2における印字ヘッドが共
用するシーク機構を示す斜視図
【図7】本発明の実施の形態2における印字ヘッドと光
ピックアップを示す斜視図
【図8】本発明の実施の形態2における印字ヘッドと光
ピックアップを係合する駆動手段を示す斜視図
【図9】本発明の実施の形態3におけるラベル印刷手段
を備えたドライブ装置の概略構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態3におけるドライブ装置
の各機構部とそれらを制御する回路との関係を示す図
【図11】本発明の実施の形態4における光ディスク上
に印字する画像と画像メモリ上のアドレスとの関係を示
す図
【図12】本発明の実施の形態4における同期符号を付
した印字情報のフォーマット例を示す図
【図13】本発明の実施の形態4における印字ヘッドの
一直線上に並んでいるノズルを斜めに傾けた状態を示す
【図14】本発明の実施の形態4における印字ヘッドの
ノズルの駆動回路の構成例を示すブロック図
【図15】本発明の実施の形態4における印字ヘッドの
可変型遅延回路を用いたノズルのブロック図
【図16】本発明の実施の形態4における線速度一定方
式で印字する制御回路のブロック図
【図17】図16のROMのアドレスカウンタの出力例
を示す図
【図18】シーク系を起動する波形例を示す図
【図19】本発明の実施の形態4における時間に比例し
て周波数が上がるような回路構成例を示すブロック図
【図20】本発明の実施の形態4における光ディスクに
同心円の組み合わせで印字する例を示す図
【図21】本発明の実施の形態4における印字用のタイ
ミングfpの生成回路のブロック図
【図22】本発明の実施の形態4における回転系PLL
制御用の基準信号パルスの生成回路のブロック図
【図23】本発明の実施の形態4における印字用のタイ
ミングfplとfpl(n)の生成回路のブロック図
【図24】本発明の実施の形態5における光ディスク上
に記録された情報を示すウォブルランドグルーブを表す
【図25】本発明の実施の形態5におけるドライブ装置
における1回転に1回発生する回転方向の印字開始角度
を示すパルスSt検出器の構成例を示すブロック図
【図26】本発明の実施の形態5における光ピックアッ
プから検出されるアナログ信号を示す図
【図27】本発明の実施の形態5におけるウォブル信号
を用いる制御回路の構成を示すブロック図
【図28】本発明の実施の形態5におけるウォブル信号
から印字用のタイミングfpi(0)とfpi(n)の
生成回路のブロック図
【図29】本発明の実施の形態6におけるノズルと印字
面および対物レンズとの関係を示す図
【図30】本発明の実施の形態6におけるインクジェッ
ト方式の印字ヘッドへの駆動電圧とインク滴の初速度の
関係を示す図
【図31】本発明の実施の形態6における光ピックアッ
プ部アクチュエータ内のフォーカシング機構の一部分と
駆動回路および面ぶれ変位量の検出部の概念を示す図
【図32】本発明の実施の形態7における印字ヘッド非
使用時の状態を示す斜視図
【図33】本発明の実施の形態7における印字ヘッドの
ノズルの周囲に壁部が設けられた斜視図
【図34】(a)は本発明の実施の形態7におけるノズ
ルの全周に壁部を、(b)は気流の上流側と下流側とに
壁部を、(c)は気流の下流側のみに壁部を設けた印字
ヘッドを示す斜視図
【図35】(a)は本発明の実施の形態7における対物
レンズの全周に壁部を、(b)は気流の上流側と下流側
とに壁部を、(c)は気流の上流側のみに壁部を設けた
光ピックアップを示す斜視図
【図36】本発明の実施の形態8におけるラベル印刷手
段のみを有するドライブ装置の構成を示す部分斜視図
【図37】本発明の実施の形態8におけるドライブ装置
の筐体に設けた扉を開いた状態を示す図
【図38】本発明の実施の形態9における光ディスクへ
の印字領域の例を示す図
【符号の説明】
1 ドライブ装置 2 光ディスク 3 ローディングトレイ 4 スピンドルモータ 5 ターンテーブル 6 クランパ 7 エンコーダ板 8 スリット 8a 広いスリット 8b 細いスリット 10 印字ヘッド 11 シーク機構 12 シークモータ 13 軸部 14 第1ギヤ 15 リードスクリュー 16 第2ギヤ 17 シークエンコーダ板 18 ホームポジションセンサ 19 突出部分 20 アーム 21 インクカートリッジ 22 インク噴射ノズル部分 22a ノズル 23 離脱用ソレノイド 24 装着用ソレノイド 25 カバー部 26 壁部 26a 全周壁部 26b 上下流壁部 26c 下流壁部 30 光ピックアップ 31 対物レンズ 32 溝部 33a 全周壁部 33b 上下流壁部 33c 上流壁部 40 コントローラ 41 D−A変換器 42 電圧ドライバ回路 43 遅延時間指定レジスタ 44 シフトレジスタ 45,45′ PLL制御系 46,46′ 速度制御系 47,47′ モータドライバ回路 48 発振器 49 プログラマブルカウンタ

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶メディアへの情報の記録あるいは再
    生を行う情報記憶装置であって、装置本体内に設けたラ
    ベル印刷手段により前記記憶メディアに印字をすること
    を特徴とする情報記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記ラベル印刷手段として、記憶メディ
    アに記録再生を実現するための機構あるいは回路の少な
    くとも1つを共用することを特徴とする請求項1記載の
    情報記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記共用する機構を、回転機構,ローデ
    ィング機構としたことを特徴とする請求項2記載の情報
    記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記共用する機構を、記憶メディアにお
    ける半径方向に印字ヘッドあるいは光ピックアップを移
    動させるシーク機構としたことを特徴とする請求項2ま
    たは3記載の情報記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記ラベル印刷手段に、記憶メディアの
    1回転に1回のパルスを発生する回転角度の基準位置発
    生手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の情報記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記ラベル印刷手段に、記憶メディアに
    印字を行う印字ヘッドと前記記憶メディアから情報の記
    録あるいは再生を行う光ピックアップとを備えたことを
    特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報記
    憶装置。
  7. 【請求項7】 前記ラベル印刷手段に、記憶メディアに
    印字を行う印字ヘッドと前記記憶メディアから情報の記
    録あるいは再生を行う光ピックアップとを着脱自在に連
    結する連結手段を備えたことを特徴とする請求項1〜6
    のいずれか1項に記載の情報記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記連結手段として、印字ヘッドに設け
    た凸部と光ピックアップに設けた凹部とで、あるいは印
    字ヘッドに設けた凹部と光ピックアップに設けた凸部と
    で、前記印字ヘッドと前記光ピックアップを着脱自在に
    する駆動手段とを備えたことを特徴とする請求項7記載
    の情報記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記共用する回路を、マイクロプロセッ
    サ,半導体ROM,半導体RAM,バッファマネージャ
    回路,ホストインタフェース回路,シーク系制御回路,
    回転系制御回路,ローディング系制御回路の少なくとも
    1つとしたことを特徴とする請求項2記載の情報記憶装
    置。
  10. 【請求項10】 前記印字ヘッドとして、同時に印字可
    能な複数の印字部を有し、前記各印字部が回転する記憶
    メディアの半径方向にずれて配設され、任意の印字部の
    半径位置を基準位置あるいは前記記憶メディアの任意の
    半径位置を基準位置とした各印字部の印字タイミング
    を、印字部の前記半径方向にずれた位置と前記基準位置
    との比を前記基準位置の印字タイミング周波数に乗じて
    得た印字タイミング周波数で印字するように構成したこ
    とを特徴とする請求項1,2あるいは5〜7のいずれか
    1項に記載の情報記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記印字ヘッドの印字部において、印
    字位置の記憶メディアの線速に合わせて、印字電圧制御
    することを特徴とする請求項1,2あるいは5〜7ある
    いは10のいずれか1項に記載の情報記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記印字ヘッドの印字部において、印
    字位置の記憶メディアの線速に合わせて、印字タイミン
    グ信号の遅れ時間あるいは進み時間を制御、あるいは印
    字タイミングに合わせて発生させる印字データの発生を
    制御することを特徴とする請求項1,2あるいは5〜7
    あるいは10のいずれか1項に記載の情報記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記ラベル印刷手段として、記憶メデ
    ィアの面ぶれを検出して、前記検出した面ぶれに応じて
    印字電圧を制御することを特徴とする請求項1,2ある
    いは5〜7あるいは10〜12のいずれか1項に記載の
    情報記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記ラベル印刷手段として、記憶メデ
    ィアの面ぶれを検出して、前記検出した面ぶれに応じて
    印字タイミング信号の遅れ時間あるいは進み時間の制
    御、あるいは印字タイミング信号に合せて発生させる印
    字データの発生を制御することを特徴とする請求項1,
    2あるいは5〜7あるいは10〜12のいずれか1項に
    記載の情報記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記記憶メディアの面ぶれの検出を、
    光ピックアップにおける焦点制御用アクチュエータの駆
    動電流を検出することによって行うことを特徴とする請
    求項13あるいは14に記載の情報記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記記憶メディアの面ぶれの検出を、
    印字ヘッドの印字部の近傍に配設された面ぶれ検出手段
    により行うことを特徴とする請求項13あるいは14に
    記載の情報記憶装置。
  17. 【請求項17】 前記ラベル印刷手段において、記憶メ
    ディアにおける面ぶれ、印字ヘッドの複数印字部におけ
    る前記記憶メディアの回転方向に対する位置ずれ、前記
    印字ヘッドの前記記憶メディア上の半径位置における線
    速の違い、および/または前記印字ヘッドの複数ある印
    字部を少なくとも1つ含めて仮想的に分割した各ブロッ
    クの記憶メディアに対する線速の違い、により生じる印
    字位置のずれを、適切な印字タイミング信号を制御して
    前記すべての印字位置のずれ補正をするか、あるいは印
    字タイミング信号に合せて発生する印字情報を制御して
    前記印字位置のずれ補正をすることを特徴とする請求項
    1から16のいずれか1項に記載の情報記憶装置。
  18. 【請求項18】 前記記憶メディアから読み出した情報
    を用いて、印字時に、印字ヘッドの位置決め,印字ヘッ
    ドの印字タイミング,ディスク回転速度の少なくとも1
    つを制御することを特徴とする請求項5,6,10〜1
    4あるいは17のいずれか1項に記載の情報記憶装置。
  19. 【請求項19】 前記記憶メディアから読み出した情報
    を、前記記憶メディアの情報記録面側にあるウォブルし
    ているランドあるいはグルーブより検出することを特徴
    とする請求項18記載の情報記憶装置。
  20. 【請求項20】 前記ウォブルしているランドあるいは
    グルーブより検出されたウォブル信号を用いて回転制御
    する際、分周したウォブル信号を用いることを特徴とす
    る請求項19記載の情報記憶装置。
  21. 【請求項21】 前記ウォブルしているランドあるいは
    グルーブより検出されたウォブル信号を用いて印字タイ
    ミング信号を生成する際、逓倍したウォブル信号を用い
    ることを特徴とする請求項19記載の情報記憶装置。
  22. 【請求項22】 前記ディスク回転速度の制御として、
    記憶メディアの記録あるいは再生時の回転速度より印字
    時の回転速度を遅くしたことを特徴とする請求項1〜2
    1のいずれか1項に記載の情報記憶装置。
  23. 【請求項23】 前記ラベル印刷手段において、ユーザ
    によって選択される高速で印字する高速モードと低速で
    印字する低速モードとを備え、前記低速モードは記憶メ
    ディアから読み出した情報を用いて印字することを特徴
    とする請求項1〜22のいずれか1項に記載の情報記憶
    装置。
  24. 【請求項24】 前記ラベル印刷手段における印字ヘッ
    ドに、非印字動作時には前記印字ヘッドを覆うカバー部
    を設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項
    に記載の情報記憶装置。
  25. 【請求項25】 前記カバー部を、記憶メディアの収容
    位置となる領域外に設けて印字ヘッドを前記カバー部の
    設置位置へ移動させることを特徴とする請求項24記載
    の情報記憶装置。
  26. 【請求項26】 前記ラベル印刷手段における印字ヘッ
    ドに、記憶メディアを印字する印字部の周辺、および/
    または前記記憶メディアから情報の記録あるいは再生を
    する光ピックアップの対物レンズの周辺に、壁部を設け
    たことを特徴とする請求項1〜8あるいは24のいずれ
    か1項に記載の情報記憶装置。
  27. 【請求項27】 前記対物レンズの周辺に設けた壁部
    を、記憶メディアの回転により発生する気流の上流側の
    位置に配設したことを特徴とする請求項26記載の情報
    記憶装置。
  28. 【請求項28】 前記印字部の周辺に設けた壁部を、記
    憶メディアの回転により発生する気流の下流側の位置に
    配設したことを特徴とする請求項26記載の情報記憶装
    置。
  29. 【請求項29】 前記壁部を、記憶メディアの回転によ
    り発生する気流の上流側と下流側の位置に配設したこと
    を特徴とする請求項26記載の情報記憶装置。
  30. 【請求項30】 前記装置本体に、印字ヘッドのインク
    カートリッジを交換するための扉を備えたことを特徴と
    する請求項1〜8あるいは24,26のいずれか1項に
    記載の情報記憶装置。
  31. 【請求項31】 前記ラベル印刷手段により、記憶メデ
    ィアに記録された情報に関係する内容を自動的に印字す
    ることを特徴とする請求項1〜30のいずれか1項に記
    載の情報記憶装置。
  32. 【請求項32】 前記ラベル印刷手段により、記憶メデ
    ィアに記録された情報に関係する内容の印字を、記憶メ
    ディアの装置外へ排出前に行うことを特徴とする請求項
    31あるいは32記載の情報記憶装置。
  33. 【請求項33】 前記記憶メディアとして、繰り返して
    記録/消去が可能な部材と、前記ラベル印刷手段とし
    て、前記部材に記録/消去を行う印刷方式により印字す
    る手段を備えたことを特徴とする請求項31あるいは3
    2記載の情報記憶装置。
  34. 【請求項34】 パソコン等のコンピュータあるいは装
    置組み込用のコンピュータ側が、前記ラベル印刷手段へ
    の印字情報を前記印字ヘッド内の前記各印字部で発生す
    べきシーケンスに変換するとともに、印字ヘッドの複数
    印字部における前記記憶メディアの回転方向に対する位
    置ずれ、前記印字ヘッドの前記記憶メディア上の半径位
    置における線速の違い、および/または前記印字ヘッド
    の複数ある印字部を少なくとも1つ含めて仮想的に分割
    した各ブロックの記憶メディアに対する線速の違いがあ
    っても、印字位置のずれを補正するように印字情報を発
    生することを特徴とする請求項1〜23のいずれか1項
    に記載の情報記憶装置。
  35. 【請求項35】 印字情報は、記憶メディアへの記録前
    あるいは記録待ち時間に印字することを特徴する請求項
    1〜34のいずれか1項に記載の情報記憶装置。
  36. 【請求項36】 パソコン等のコンピュータあるいは装
    置組み込用のコンピュータを持つ装置へ内蔵することを
    特徴とする請求項1〜35のいずれか1項に記載の情報
    記憶装置。
  37. 【請求項37】 ラベル印字手段として、印字ヘッドを
    記憶メディアの印字面の印字内容を消去する手段用を含
    めて複数備えたことを特徴とする請求項1〜36のいず
    れか1項に記載の情報記憶装置。
  38. 【請求項38】 デジタルカメラあるいはデジタルビデ
    オカメラに内蔵することを特徴とする請求項1〜37の
    いずれか1項に記載の情報記憶装置。
  39. 【請求項39】 光学的に情報検出可能なバーコード等
    のマークを印字することを特徴とする請求項1〜38の
    いずれか1項に記載の情報記憶装置。
JP2000233665A 2000-08-01 2000-08-01 情報記憶装置 Pending JP2002046305A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000233665A JP2002046305A (ja) 2000-08-01 2000-08-01 情報記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000233665A JP2002046305A (ja) 2000-08-01 2000-08-01 情報記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002046305A true JP2002046305A (ja) 2002-02-12

Family

ID=18726156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000233665A Pending JP2002046305A (ja) 2000-08-01 2000-08-01 情報記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002046305A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004188986A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Hewlett-Packard Development Co Lp 光ディスク用非デカルト座標系生成方法
JP2008018610A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Sony Corp 記録媒体用印刷装置及び記録媒体用印刷方法
US7484820B2 (en) 2005-03-30 2009-02-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus for rotating recording medium
US7561309B2 (en) 2005-03-30 2009-07-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus and recording method
JP2009170033A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Sony Corp ディスク記録及び/又は再生装置及びディスク記録及び/又は再生装置のミスト吸着方法
US8085647B2 (en) 2005-11-03 2011-12-27 Toshiba Samsung Storage Technology Korea Corporation Optical recording/reproducing apparatus having label printer and method for printing labels on optical disk
US8854646B2 (en) 2011-09-16 2014-10-07 Ricoh Company, Limited Printing device and control method of printing device

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004188986A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Hewlett-Packard Development Co Lp 光ディスク用非デカルト座標系生成方法
JP4588315B2 (ja) * 2002-12-12 2010-12-01 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. 光ディスク用非デカルト座標系生成方法
US7484820B2 (en) 2005-03-30 2009-02-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus for rotating recording medium
US7561309B2 (en) 2005-03-30 2009-07-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus and recording method
US8085647B2 (en) 2005-11-03 2011-12-27 Toshiba Samsung Storage Technology Korea Corporation Optical recording/reproducing apparatus having label printer and method for printing labels on optical disk
US8537652B2 (en) 2005-11-03 2013-09-17 Toshiba Samsung Storage Technology Korea Corporation Optical recording/reproducing apparatus having label printer and method for printing labels on optical disk
JP2008018610A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Sony Corp 記録媒体用印刷装置及び記録媒体用印刷方法
JP2009170033A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Sony Corp ディスク記録及び/又は再生装置及びディスク記録及び/又は再生装置のミスト吸着方法
US8118398B2 (en) 2008-01-16 2012-02-21 Sony Corporation Disc recording and/or reproducing apparatus and mist adsorbing method of the disc recording and/or reproducing apparatus
US8854646B2 (en) 2011-09-16 2014-10-07 Ricoh Company, Limited Printing device and control method of printing device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002251862A (ja) 記憶メディアとこれを用いる情報記録再生装置
JPH09265760A (ja) 光ディスク装置
JP2011154774A (ja) ハードディスクドライブのサーボパターン記録方法及びそれを用いて製造されるハードディスクドライブ
JP2008027535A (ja) 印刷装置及び印刷方法
KR20080060162A (ko) 디스크 드라이브 장치 및 디스크 인쇄 방법
JP2002046305A (ja) 情報記憶装置
CN101051513B (zh) 记录介质处理装置、打印方法及计算机程序
WO2007026813A1 (ja) 光ディスク及びその製造方法、スタンパー、信号処理方法、信号処理装置、画像描画方法、光ディスク記録装置、並びに、光記録媒体
JP4285538B2 (ja) ディスクドライブ装置
US7215625B2 (en) Optical disk recording apparatus that records a visible image on an optical disk
KR100975244B1 (ko) 광기록 매체에 대한 인쇄 방법 및 인쇄 장치 그리고 광기록매체
US20070047403A1 (en) Method of laser spot location and adjustment thereof
JP4371143B2 (ja) 記録媒体駆動装置、記録媒体、記録媒体駆動装置の駆動方法
US7681964B2 (en) Recording medium processing apparatus, printing method, and computer program
JP4644643B2 (ja) 光記録媒体に対する印刷方法及び印刷装置並びに光記録媒体
JP2003257153A (ja) 記録装置及び記録システム
US8004940B2 (en) Optical disk device and rotation control method
JP2008173880A (ja) 印刷装置、記録媒体駆動装置及び印刷方法
JP2007149314A (ja) 光記録媒体に対する印刷方法及び印刷装置
JPWO2008072341A1 (ja) 描画装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
CN1906669A (zh) 光盘记录方法以及光盘记录和读取设备
KR100654503B1 (ko) 디스크 매체의 회전구동에 따른 펄스를 이용해 그 라벨면에인쇄하는 방법 및 장치
US7965613B2 (en) Image reader
JP2006120249A (ja) 記録再生装置、及び画像記録方法
JP2001118202A (ja) 磁気ディスクの記録再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050113

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20071113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20080110

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080212

A521 Written amendment

Effective date: 20080410

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080930