JP2008018316A - 浚渫土の処理方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】浚渫土を減容化し、礫、砂等を取り出し資源として有効に再利用し得る方法および装置を提供する。
【解決手段】スクリーン9により大きな混在異物を除去する工程、加水して解砕撹拌機20によりスラリー21とする工程、スラリー21から土砂分離機22を介し所定の粒径の土砂24を分離させる工程、通過したスラリー32をサイクロン28を通し、分離された軽いスラリー30を土砂分離機44を通過させ所定の粒径の土砂45を分離させる工程。さらに土砂分離機22により分離させた土砂24を礫洗浄機34により洗浄して礫35とスラリー36とに分離させる工程。さらに土砂分離機44を通過したスラリー46に凝集剤を添加、混合してスラリー槽49に貯留する工程と、前記スラリー槽49からのスラリー56を高圧フィルタープレス57に打込み脱水ケーキ60と濾水64とに分離する工程とにて構成した。
【選択図】図1−1

Description

本発明は、港湾や湖沼、河川などの底泥の浚渫土を処理し、有効利用するための浚渫土の処理方法および装置に関する。
浚渫土を減容化して処理したり、資源として有効利用することが望ましい。
しかしながら、浚渫土には、水やゴミ、大小の礫、浮遊物等の種々の各種の異物が混在しているため、それらを取り除かなければ、減容化して量を少なくし、その後の処理を容易としたり、資材として有効利用することはできない。
浚渫土砂を再利用可能に処理する浚渫土砂処理方法としては、特許第3541204号(以下、従来例1という)がある。
この従来例1では、
浚渫土砂に加水しつつスクリーンを介して大きさn以上のものを排除する第1の工程と、
大きさn未満の浚渫土砂を水とともに一方向に回転する回転ドラム内へ投入し、回転ドラムの内周面にその軸方向に沿って取り付けられた複数の掻き上げ羽根と回転ドラム内に偏心して配設され回転ドラムよりも速くかつ逆方向に回転するロータの外周面にその軸方向に沿って取り付けられた保持羽根とで浚渫土砂同士が互いに研磨、破砕し合うようにする第2の破砕工程と、
この破砕工程で処理された浚渫土砂を1つないしいくつかのスクリーンを介して大きさn(n<n)以上のものと未満のものとをふるい分けするとともに、必要に応じてさらに大きさn(n<n)以上のものと未満のものとにふるい分けする第3の工程と、
第3の工程でスクリーンを通らずにそれぞれの大きさにふるい分けられた浚渫土砂を振動しながら進行する無端ゴム帯に加水して投入し、この無端ゴム帯は進行方向に向かって初めはほぼ水平に進行し途中から登り勾配となるようにして浚渫土砂中の比重の大きいものを無端ゴム帯の登り切って反転する個所から排出するとともに比重の小さいものは反対側の反転個所から排出する第4の工程と、
第3の工程でスクリーンを通過して得られたものを1つないしいくつかのスクリーンを介してふるい分けする第5の工程とを有し、
浚渫土砂を、砂、砂利、ゴミ、スラリー状の細かな土にふるい分けするものである。
他の従来例としては、特許第3711293号(以下、従来例2という)がある。
この従来例2では、浚渫工事において、
バケット浚渫汚泥をバースクリーン又は、振動グリズリーバーを用いてゴミ、木片、浮遊物等の挟雑物を除去し、
該汚泥を解砕機にてスラリー化し、
スラリー化した汚泥を振動篩にかけ、石塊、礫と砂分を個別に分離脱水し、
分離した汚泥をサイクロンにより細粒土及び、水分を分離し、
前記サイクロンにより分離された分離浮遊固形物や取り残しの大粒子をさらに細粒振動篩にて除去し、
前記別々に分離された石塊、礫、砂分、分離浮遊固形物や取り残しの大粒子を各成分毎に建設用に材料化するとともに、
最後に残った細粒土を1.9MPa〜5.9MPaの圧力を用いてフィルタープレスにより脱水して、コーン指数4以上の脱水ケーキ(低含水率土)を得て、前記脱水処理により生成したケーキを細粒まで解砕して土と同様に用材化するようにしている。
また、他の処理技術として、特開2005−74334(以下、従来例3という)が存在する。
この従来例3は、
港湾や湖、河川の底泥を採取して得た浚渫土に水を加えて撹拌し、礫やごみを破砕するとともに、均質な泥水を作り、
この泥水を礫・砂と、ごみと、スラリーとに分別し、
礫・砂を洗浄し、洗浄水をスラリーとして処理し、
礫・砂を取り除いたスラリーに、凝集材とPH調整剤を添加して、これらを撹拌し、
前記凝集剤とPH調整剤を混合したスラリーを高圧フィルタープレスに、高圧で打ち込み、
この高圧フィルタープレスでスラリーを脱水して脱水ケーキを作り、
この高圧フィルタープレスから排出される濾水を酸化して中和し、スラッジを凝集して捕集し、濾布の洗浄水をスラリーとして処理し排水処理をした後、放流し、
前記脱水ケーキを破砕するとともに、破砕ケーキに脱塩素添加剤を撹拌・混合して混合ケーキを作り、
前記混合ケーキを撹拌しつつ移動させ、その間に間接加熱により混合ケーキを加熱して、乾燥・浄化処理を行い、
混合ケーキが含有するダイオキシンなどの有機塩素化合物を分解するとともに、分解析出した塩素成分と添加混合した脱塩素添加剤とを接触化学反応させて、無害な塩化物に置換生成することで、混合ケーキが含有するダイオキシンなどの有機塩素化合物を除去して浄化土を作り、
前記混合ケーキの加熱処理時に分解析出する水蒸気ガス、分解ガスを高温で燃焼させ、かつ粉塵を捕集し、排ガスを浄化処理して大気中に排出するようにしている。
特許第3541204号 特許第3711293号 特開2005−74334
従来例1の第1の工程における、浚渫土砂に加水しつつスクリーンを介して大きさn以上のものを排除するとは、まず浚渫土砂をホッパーに投入し、このホッパーからの自動供給機により水を加えながら第1スクリーンに浚渫土砂を供給し、第1スクリーンによる最初のフルイで100mm以上のものを排除し、貯蔵槽に貯蔵するようにしている。
しかしながら、グラブ浚渫工事では、例えばバイクや自転車などの大型ゴミのような夾雑物がしばしば混入し、自動供給機ではこのような夾雑物に対応できない、という課題がある。
また、従来例1における浚渫土砂処理装置は、前処理のシステムにゴムのベルコンを利用し、ゴミなどの分級を図っている。この場合、スクリーンを介してふるい分けられた第3の工程の後、スクリーンを通らずに残った浚渫土に加水して投入し、無端ゴム帯にのせて移動しながら、ゴミと土砂とを分級しようとしているが、無端ゴム帯を振動させるだけでは撹拌能力が小さく、例えば羽根を有するスクリューが回転する中で撹拌しない限り、「礫または砂分」と「付着している細粒分」とを分離できず、洗浄能力を果たせない、という問題がある。
従来例2では、バースクリーンまたは振動グリズリーバーの前工程で浚渫土砂搬送用の汚泥コンベアを設けているが、従来例1の自動供給機と同様、あらゆる夾雑物に対応できる汚泥コンベアはないため、実際の浚渫土砂を運搬することは出来ない、という課題があった。
また、最初のスクリーン(振動グリズリーバー)を通る前に、鉄片を選磁機5により吸着除去をしようとしているが、下記(1)、(2)の理由により鉄片をうまく除去出来ない、という課題がある。
(1)第1の工程「土砂溜め槽に溜められた浚渫土を撹拌兼積込機により撹拌混合する工程」が無いため、細粒分の大きな塊が有れば、それが邪魔をして周辺にある鉄片を吸着出来ない。
(2)第2の工程「浚渫土をスクリーン(振動グリズリーバー)により、大礫、粗大ごみ、木片などの大径な混在異物を除去する工程」の前に選磁機があるため、大礫、粗大ごみ、木片などの大径な混在異物が邪魔をして、鉄片を吸着する選磁機の機能がうまく働かない。
さらに、この従来例2では、水洗い工程が無い。このため、再生利用すべき「分別した砂」および「分別した礫」に細粒分およびゴミが付着しており、その不必要な成分のため、下記障害がある。
(1)細粒分およびゴミが混在しているので、単一粒径として骨材販売店から購入する「砂」または「礫」と同等の材料として、路床材、裏込め材、海浜材、コンクリートの骨材などには使用できない。
(2)ダイオキシン類や有害重金属類などの有害物質は、細粒分に付着または細粒分として存在しており、砂や礫などの粗粒分にはほとんど存在していない場合が多い。「細粒分に存在するダイオキシン類や有害重金属などの有害物質を分離するシステムの前処理工程」として、有害物質など除去したい物質を多量に含有した細粒分を十分分離できないので、そういう処理システムとして採用することができない。
従来例3は、港湾や湖、河川などの底泥で、基準値を上回るダイオキシンなどの有機塩素化合物を含んでいる浚渫土からそれらを低減、除去することに主目的があり、浚渫土自体を積極的に有効利用するための浚渫土の処理方法および装置ではなく、「スクリーンにより大礫、粗大ごみ、木片などの大径な混在異物を除去する」工程が無いため、それらを除去できず、よって後工程の機器、解砕撹拌機または土砂分離機を破損する、という課題があった。
また、用いられている土砂分離機は具体的には単純な篩構造のため、ゴミ類が分離出来ず、礫、砂のなかにゴミが残って混在してしまうので、盛土材や裏込め材などに有効利用できない、という課題があった。
また、従来例3では、分別された礫および砂を洗浄する洗浄器装置やゴミ類を除去する機構になっていないため、処理システム内に貯まる構造なので、大量のゴミ類がある場合、システムが成り立たなくなる、という課題があった。
この発明は上記のことに鑑み提案されたもので、その目的とするところは、港湾、河川、湖沼などから発生する浚渫土に含まれている各種の混合異物を分別、除去でき、浚渫土を低コストで大幅に減水化、減容化でき、また、浚渫土から各種ゴミと水以外の礫、砂等を資材として取り出し、それらを資源として有効に再利用し得る浚渫土砂の処理方法および装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願請求項1記載の浚渫土の処理方法は、土砂溜め槽3に溜められた浚渫土2を撹拌兼積込機4により撹拌混合した土砂5、または土砂圧送浚渫船6によって浚渫され、かつパイプ輸送管7で運ばれてきた浚渫土8を、スクリーン9により大礫、粗大ごみ、木片などの大きな混在異物を除去する工程と、前記スクリーン9を通過した第1の土砂11を土砂搬送装置12により所定の場所まで搬送し、加水して解砕撹拌機20により第1のスラリー21とする工程と、前記第1のスラリー21から第1の土砂分離機22を介し所定の粒径の第2の土砂24を分離させる工程と、前記第1の土砂分離機22を通過したスラリーから第2の土砂分離機23を介し所定の粒径の第3の土砂25を分離させる工程と、前記第2の土砂分離機23を通過した第2のスラリー26をサイクロン28により重い第3のスラリー29と軽い第4のスラリー30とに分離させる工程と、前記第3のスラリー29から第3の土砂分離機31を介し所定の粒径の第4の土砂33を分離させる工程と、前記第3の土砂分離機31を通過した第5のスラリー32を再度前記第1、第2の土砂分離機22、23、前記サイクロン28を経由させる工程と、前記サイクロン28により分離された軽い前記第4のスラリー30を第4の土砂分離機44を通過させ所定の粒径の第5の土砂45を分離させる工程と、前記第1、第2の土砂分離機22、23により分離させた前記第2、第3の土砂24、25を加水しながら礫洗浄機34により洗浄して礫35と第6のスラリー36とに分離させる工程と、前記礫洗浄機34および砂洗浄機41より分離させた第6のスラリー36、第7のスラリー43を、ゴミ・土砂分離機37により第8のスラリー38とゴミ39に分離させる工程と、前記第4の土砂分離機44を通過した第9のスラリー46に凝集剤を添加、混合してスラリー槽49に貯留する工程と、前記スラリー槽49からの第10のスラリー52を高圧ポンプ55に供給し、高圧ポンプ55からの第11のスラリー56を高圧フィルタープレス57に打込み脱水ケーキ60と濾水64とに分離することを特徴とした。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の浚渫土の処理方法において、前記土砂運搬装置12に磁力選別装置13を設け、前記第1の土砂11中の鉄片18を除去することを特徴とした。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の浚渫土の処理方法において、前記第3、第4の土砂分離機31、44より分離された第4、第5の土砂33、45を加水しながら前記砂洗浄機41により洗浄して砂42と第7のスラリー43とに分離させることを特徴とした。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の浚渫土の処理方法において、前記第8のスラリー38は泥水受け槽40内に投入され、かつ第8のスラリー38は前記解砕撹拌機20に循環されることを特徴とした。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の浚渫土の処理方法において、前記スラリー槽49と前記高圧フィルタープレス57との間に第10のスラリー52に含まれる微小鉄片74を除去する磁力選別装置54を設けたことを特徴とした。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の浚渫土の処理方法において、前記第1のスラリー21から第1の土砂分離機22を介し所定の粒径の第2の土砂24を分離させる工程と、前記第1の土砂分離機22を通過したスラリーから第2の土砂分離機23を介し所定の粒径の第3の土砂25を分離させる工程とによって得られた第2、第3の土砂24、25を礫洗浄機34で処理する前、または処理後、前記解砕撹拌機20に投入し、再度前記解砕撹拌機20で処理することを特徴とした。
請求項7記載の浚渫土砂処理装置は、土砂溜め槽3に溜められた浚渫土2を撹拌兼積込機4により撹拌混合した土砂5、または土砂圧送浚渫船6によって浚渫され、かつパイプ輸送管7で運ばれてきた浚渫土8中から大礫、粗大ごみ、木片などの大きな混在異物を除去するスクリーン9と、このスクリーン9を通過した第1の土砂11を土砂搬送装置12により所定の場所まで搬送し、加水して第1のスラリー21とする解砕撹拌機20と、前記第1のスラリー21から所定の粒径の第2の土砂24を分離させる第1の土砂分離機22と、この第1の土砂分離機22を通過したスラリー中から所定の粒径の第3の土砂25を分離させる第2の土砂分離機23と、前記第2の土砂分離機23を通過した第2のスラリー26を重い第3のスラリー29と軽い第4のスラリー30とに分離させるサイクロン28と、前記第3のスラリー29から所定の粒径の第4の土砂33を分離させる第3の土砂分離機31と、前記サイクロン28により分離された軽い前記第4のスラリー30から所定の粒径の第5の土砂45を分離させる第4の土砂分離機44と、前記第1、第2の土砂分離機22、23により分離された前記第2、第3の土砂24、25を加水しながら洗浄して礫35と第6のスラリー36とに分離させる礫洗浄機34と、前記礫洗浄機34および砂洗浄機41より分離された第6のスラリー36、第7のスラリー43を、第8のスラリー38とゴミ39に分離するゴミ・土砂分離機37と、前記第4の土砂分離機44を通過した第9のスラリー46に凝集剤を添加、混合して貯留するスラリー槽49と、前記スラリー槽49からの第10のスラリー52を高圧ポンプ55に供給し、高圧ポンプ55からの第11のスラリー56を脱水ケーキ60と濾水64とに分離する高圧フィルタープレス57とを備えてなることを特徴とした。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の浚渫土砂処理装置において、前記土砂運搬装置12に、運搬されている前記第1の土砂11に含まれている鉄片18を除去する磁力選別装置13を設けたことを特徴とした。
請求項9記載の発明は、請求項7記載の浚渫土砂処理装置において、前記第3、第4の土砂分離機31、44より分離された第3、第4の土砂33、45を洗浄して砂42と第7のスラリー43とに分離させる前記砂洗浄機41を設けたことを特徴とした。
請求項10記載の発明は、請求項7記載の浚渫土砂処理装置において、前記スラリー槽49と前記高圧フィルタープレス57との間に第10のスラリー52に含まれる微小鉄片74を除去する磁力選別装置54を設けたことを特徴とした。
請求項11記載の発明は、請求項7記載の浚渫土砂処理装置において、前記第1、第2の土砂分離機22、23からの第2、第3の土砂24、25を礫洗浄機34で処理する前、または前記礫洗浄機34での処理後の土砂を前記解砕撹拌機20に投入する搬送手段80を設けたことを特徴とした。
請求項1〜11記載の発明によれば、スクリーン9の前段階に従来例1のような自動供給機を用いていないため、スクリーン9を介し大型ゴミの夾雑物を除去することができる。
また、解砕撹拌機20、第1〜第nの土砂分離機、サイクロン28等により、礫、砂のような粒径の異なる土砂をそれぞれ取り出し、それらを洗浄して有効な資材として利用することができる。
また、礫洗浄機34、砂洗浄機41からの排出物をゴミ・土砂分離機37により処理するようにしているため、容易にゴミを取り出し処理することができる。
また、前述のように、礫、砂を取り出し資材として活用できるようにし、かつ高圧フィルタープレス57により、脱水ケーキ60と濾水64とに分離するので、浚渫土を大幅に減容化することができる。
請求項2、5、8、10記載の発明によれば、含まれている鉄片18または微小鉄片74を確実に除去することができる。
請求項4記載の発明によれば、泥水受け槽40の水を循環して利用するようにしているため、使用する水の量を低減することができる。また、大幅な減水化を図ることができる。さらに、この水に含まれる細粒土を解砕撹拌機20を経て最終的に脱水ケーキ60とすることで再資源化ができる。
請求項6、11の発明によれば、浚渫土2が硬質粘土であっても解砕撹拌機20の設備を大幅に改良する必要がなく、設備費や設備の設置スペースの増大を招くことなく容易に処理することができる。
以下、図面に沿って本発明の実施例を説明する。
図1−1〜図1−2は本発明にかかる処理方法を実施するための装置の一実施例の系統図を示す。
この処理装置は、例えばグラブ浚渫船1により浚渫された浚渫土2が投入される土砂溜め槽3と、この土砂溜め槽3内の浚渫土2を撹拌兼所定の場所に積込む撹拌兼積込機4と、土砂溜め槽3の土砂5をスクリーン9を介し混在異物を除去して投入される受入れホッパー10と、この受入れホッパー10からの第1の土砂11を所定の場所へ搬送する土砂搬送装置12と、搬送されてきた土砂中から混在している鉄片18を除去する第1の磁力選別装置13とを備えている。
磁力選別装置13は、ベルトコンベア14を有している。このベルトコンベア14内にはマグネット15が設けられ、ベルト上に搬送されている土砂中に含まれている鉄片16を吸着自在となっており、吸着した鉄片16が所定位置に搬送されてきたとき、シュート17を介し所定の場所に搬送し収集するように構成されている。符号18は収集・集積された鉄片18を示す。
前記土砂搬送装置12の次工程として、解砕撹拌機20が設けられている。この解砕撹拌機20には、鉄片16があるときはそれが除去された土砂搬送装置12からの第1の土砂11が投入される。また、清水槽19内の水がポンプで供給される。また、第1の泥水受け槽40の水がポンプを介して循環して供給され、省水化を図っている。
解砕撹拌機20の次工程として、第1のスラリー21が投入される第1の土砂分離機22、第2の土砂分離機23、第2の土砂分離機23からの第2のスラリー26が投入される第2の泥水受け槽27が設けられている。
第2の泥水受け槽27内の水はポンプを介しサイクロン28に供給される。サイクロン28は重いスラリーと軽いスラリーとに分別するものでサイクロン28からの第3のスラリー29は第3の土砂分離機31に供給され、取り出された第5のスラリー32は第1の土砂分離機22に投入されるように構成されている。
また、前記サイクロン28からの第4のスラリー30が投入される第4の土砂分離機44、この第4の土砂分離機44からの第9のスラリー46が投入される第3の泥水受け槽47を備えている。
また、第1、第2の土砂分離機22、23からの第2、第3の土砂24、25が投入される礫洗浄機34を備えている。
また、第3の土砂分離機31から取り出される第4の土砂33が投入される砂洗浄機41、礫洗浄機34からの第6のスラリー36、砂洗浄機41からの第7のスラリー43が投入されるゴミ・土砂分離機37を備え、このゴミ・土砂分離機37から排出される第8のスラリー38は前記第1の泥水受け槽40に投入される。
また、PAC50、消石灰51がそれぞれ供給される、撹拌機が設けられたスラリー槽49、第3の泥水受け槽47からの泥水が供給される撹拌機が設けられた貯泥槽48を備えている。
スラリー槽49からの第10のスラリー52は、給泥ポンプ53、必要に応じ設けられた第2の磁力選別装置54を介し高圧ポンプ55へ供給され、高圧ポンプ55からの第11のスラリー56は高圧フィルタープレス57に投入される。
高圧フィルタープレス57からの濾水64は、適宜処理され、その過程で生じる第12のスラリー71は前記貯泥槽48に供給される。
なお、第2の磁力選別装置54は、流入口の配管bおよび流出口の配管cを有する円筒容器aと、この円筒容器a内に設けられた磁石dとを備えている。
その他、図1−2において、符号60は高圧フィルタープレス57から排出された脱水ケーキ、59は脱水ケーキ60を搬送するベルトコンベア、61は粉砕機、62は土砂ホッパー、63は粉砕土である。
次に本発明の処理方法を説明する。
まず、湖や、河川、港湾などの底泥をグラブ浚渫船1で浚渫し、土運船などから浚渫土2を土砂溜め槽3に貯留する。
土砂溜め槽3内に貯留された浚渫土2は撹拌兼積込機4で均質となるように撹拌し、土砂5とする。このように処理することで、次のスクリーン9での分離がよりスムーズとなる効果がある。
次に、土砂5を撹拌兼積込機4でスクリーン9に投入する。その際、撹拌兼積込機4の運転席から視覚によって大きな夾雑物の有無を確認できる特徴がある。
スクリーン9の篩目は100mm程度で、大きな石と夾雑物を取り除く。土砂5中の夾雑物には、バイクや自転車など大型ゴミが含まれている場合もあり、これら夾雑物は人力により表面の細粒分の泥を水洗いされた後、除去される。このスクリーン9には、フルイを通すことにより、浚渫土にある細粒分の塊をより小さくして、均質な第1の土砂11を作る機能がある。
スクリーン9から出てきた第1の土砂11は土砂搬送装置12で、解砕撹拌機20まで搬送され、投入される。大きな夾雑物を除去し、スクリーン9から出てきて、より均質化した第1の土砂11に金属片が含まれる場合、土砂搬送装置12を移動する間に、磁力選別装置13を設けて除去すれば良い。
この磁力選別装置13の具体例として、土砂搬送装置12の上空に直行するベルトコンベア14の内部にマグネット15を備え、第1の土砂11に含まれる金属片を鉄片16として除去し、シュート17にて鉄片18として集積する構成のものを採用すれば良い。
解砕撹拌機20には、第1の土砂11のほかに、振動ふるいで分離を容易にするために必要な量の水を清水槽19から同時に加える。例えば、浚渫土の含水比が200%程度であれば、その約2倍程度の水を加える(泥水濃度約20%程度)。給水する水は、第1の泥水受け槽40の第8のスラリー38からも行う。
解砕撹拌機20は、回転するドラムの内側に羽を設け、内側に同じ様な羽根を設けた回転軸をドラムの軸とずらして設置し回転する機構があるなど、内部に投入した第1の土砂11の内、塊となった細粒分(74μm以下の土粒子)をバラバラに破砕し、加えた水と土砂の撹拌と移動を同時に行い、均質なスラリーを作り出す機能を持った装置である。この解砕撹拌機20は、破砕すべき細粒分の塊の大きさや量などにより外側と内側の羽の角度、間隔、長さなどを適宜変えることができる。
解砕撹拌機20の種類としては、土砂の種類などにより、複数の羽根を多数取り付けた2軸の撹拌羽根を互いにラップさせて設置し、互いに逆方向に回転させることで、浚渫土と加えた水とを撹拌・混合することができるパドル式装置とする場合もある。
また、解砕撹拌機20の他の例として、回転するドラムの内側に球状の物体(例えば鉄の玉)を入れておき、その球状の物体は回転するドラムから逸失しない構造をドラムが持ち、内部に投入した第1の土砂11の内、塊となった細粒分をバラバラに破砕し、加えた水と土砂の撹拌と移動を同時に行い、均質なスラリーを作り出す機能を持った装置を用いても良い。
さらに、解砕撹拌機20の他の例として、クラッシュファイヤーおよびトロンメルなどのように、回転するドラムに加水、撹拌、混合しながら均質なスラリーを作成し得る装置がある。なお、これらには分級機能も持ち合わせているので、これらの場合は第1の土砂分離機22または第2の土砂分離機23を兼ねた装置とする場合がある。
さらにまた、解砕撹拌機20の他の例として、後述する他の実施例における土砂圧送浚渫船6による浚渫の場合、パイプ輸送管7で搬送された浚渫土8を壁に圧送されてきた土砂を直接吹き付けることで、細粒分の塊を破砕し、均質なスラリーを作成する方法もある。この壁は、例えばパイプ輸送管7より数倍大きな径で作成された茶筒状の鋼管をパイプ輸送管7とは直交させた形状で配管する、などの方法がある。
解砕撹拌機20で処理された第1のスラリー21を第1の土砂分離機22の例えば25mmのフルイで、粒径25mm以上の第2の土砂24を分別し、それ以下の粒径の土砂は、後続の第2の土砂分離機23の例えば3mmのフルイで、粒径3mm以上の第3の土砂25を分別する。第2の土砂分離機23を通過したそれ以下の粒径の第2のスラリー26は、第2の泥水受け槽27に貯められる。
これら第1の土砂分離機22と第2の土砂分離機23の2つのフルイは、1つの場合や、3つ以上の場合もあり、規模、スラリーの性状等、必要に応じ適宜設けられる。
この実施例においては、土砂分離機は2台用意され、上述のように、第2の土砂分離機23で処理された第2のスラリー26は第2の泥水受け槽27に投入される。
この第2のスラリー26は、第2の泥水受け槽27からポンプで圧送され、サイクロン28に入りその遠心分離機能により、比重の小さな、つまり軽い第4のスラリー30と、比重の大きな、つまり重い第3のスラリー29とに分離される。第3のスラリー29は第3の土砂分離機(振動フルイ)31の例えば0.7mmのフルイで、粒径0.7mm以上の土砂33を分別する。それ以下の粒径は第5のスラリー32となる。第5のスラリー32は、解砕撹拌機20から搬出された第1のスラリー21に対し上部から合流し、そのシャワー効果で分級機能を補助する。それ以降、前述の第1の土砂分離機22の処理となる。
第1、第2の土砂分離機22、23からそれぞれ取り出された第2の土砂24と第3の土砂25は、礫洗浄機34で加水され洗浄される。第2の土砂24と第3の土砂25は別々の大きさの礫35として有効活用する場合、その使用目的に応じて別々の礫洗浄機で処理される場合もある。
この洗浄工程で、「有効活用する礫分」と、「礫表面などに付着して混在している細粒分の土粒子およびゴミ」とを分離する。「礫」と「細粒分とゴミ」を分離する原理は、水中で物理的に強制撹拌すると、大きな粒子「礫」は直ぐ沈降して底に溜まるが、表面に付着していた細粒分は洗浄され、軽いゴミとともに沈降できずに水中に浮遊し、撹拌されている間は液状で存在する。その状態の違いを利用して2種類に分離する。
礫洗浄機34の一例として、スパイラル洗浄機と呼ばれる回転するφ1000程度のスクリュー羽根と羽根径よりやや大きいU字型の樋形状で、これを所定の角度に傾斜させて設置する。設置角度や回転速度を自在に制御できる機構を持った機械として、土砂の滞留時間をコントロールする場合もある。
礫洗浄機34は、回転するスクリューや羽根などで、第2の土砂24と第3の土砂25を水中で撹拌しながら、前述の土粒子の分離を行う。3mm以上の土粒子のみをスクリューなどで気中まで掻き上げて、自由落下させ礫35とする。残りの成分は、第6のスラリー36として、流体移送し別処理工程とする。
礫洗浄機34の種類は、回転ドラム状で第2の土砂24と第3の土砂25に加水しながら、付随するフルイで前述の分離の機能を果たす場合もある。
第6のスラリー36は、ゴミ・土砂分離機37で例えば0.7mmフルイに掛け、上に残ったのはゴミ39として堆積し、産業廃棄物として処理する。フルイを通過した第8のスラリー38は、第1の泥水受け槽40で貯留する。
第1の泥水受け槽40の水は、解砕撹拌機20に加水として利用し、リサイクルする。これにより、水の有効利用ができるので、水が不足する条件でも購入する水を少なく出来る利点がある。また、大幅な減水化を図ることができる。さらにこの水に含まれる細粒土を解砕撹拌機20を経て最終的に脱水ケーキ60とすることで再資源化ができる。これは本発明の一特徴でもある。
一方、サイクロン28から排出された第4のスラリー30は第4の土砂分離機44で、例えば0.7mmのフルイで残った第5の土砂45と通過成分の第9のスラリー46とに分離される。
第5の土砂45は第4の土砂33と共に砂洗浄機41に入り、礫洗浄機34と同様の機能で処理され、1つは0.7mm以上の土粒子で構成される有効活用可能な砂42として分離される。残りの成分は、第7のスラリー43として、第6のスラリー36と同じ処理とする。
砂42の使用目的や土質条件などにより、砂洗浄機41による砂洗浄工程を経ず、第5の土砂45と第4の土砂33をそのまま砂42として有効活用する場合もある。
礫洗浄機34で処理された礫35や、砂洗浄機41で処理された砂42には、土粒子の細粒分や比重の軽いゴミなどがほとんど混在しておらず、利用価値の高い資材となることが本発明の大きな特徴である。
礫35、砂42は、例えば路床材、裏込め材、人工海浜や、コンクリートの骨材などに有効利用できる。
第4の土砂分離機44からの第9のスラリー46は第3の泥水受け槽47に入り、ポンプで貯泥槽48に貯泥される。また、第9のスラリー46は貯泥槽48から、さらにポンプでスラリー槽49に送泥される。この時、その送泥される第9のスラリー46に含まれる乾燥重量に応じて、凝集剤を必要量添加(凝集剤として例えば、土質によるが、PAC50と消石灰51が各3%程度添加)し、スラリー槽49内の撹拌装置により、均質に混合されて第10のスラリー52となる。
第10のスラリー52は、スラリー槽49から高圧ポンプ55(圧力4MPa)により、第11のスラリー56として高圧フィルタープレス57に打ち込まれる。第10のスラリー52は、高圧ポンプ55を通過する前に、必要に応じ設けられた第2の磁力選別装置54を通過することにより、その中に含まれる高圧ポンプ55の機能障害となり得る微小鉄片74を除去する工程を行う場合がある。
高圧ポンプ55の一例として、油圧を特殊ゴムを介してスラリーに伝えて送泥する装置が挙げられる。
高圧ポンプ55の他の例として、ヘイシンモーノポンプの名称に代表され、内側で回転するローターと呼ばれる特殊加工の1条の雄ネジと、外側のステーターと呼ばれる弾性材で成型された雌ネジなどで構成され、ローターの回転速度で送泥速度を調整し送泥に脈動がなく送泥する装置が挙げられる。
さらに、高圧ポンプ55の他の例として、油圧ピストンの往復運動で送泥するスラッジポンプによる装置がある。
高圧フィルタープレス57(4MPa)で第11のスラリー56を脱水し、脱水ケーキ60を作る(脱水時間約40〜60分)。
高圧フィルタープレス57から排出される濾水64は濾水槽65に貯留し、中和剤67を添加する中和槽66、凝集剤69を添加する凝集槽68、シックナー70、放流槽72を経て放流水73として放流する。
シックナー70に沈降したスラッジ(スラリー71)は、貯泥槽48に戻し、再処理する。
高圧フィルタープレス57の濾布洗浄水や、そのほかの機器の洗浄水は、すべて第1の泥水受け槽40に集められ、再処理される。
高圧フィルタープレス57で第11のスラリー56を脱水した際の余剰分は、余剰スラリーとしてスラリー槽49に返送し、再処理される。
脱水ケーキ60は必要により粉砕機61で破砕し、土砂ホッパー62や粉砕土63として貯留する。
粉砕機61は、例えば下部に複数の突起を持つ回転軸を2軸装備し、互いに逆方向に回転できるもので、羽根の間隔、長さ、回転速度を変えられる機構を装備している。
粉砕機61は、粉砕後のケーキの形状寸法などにより、複数台設けることもある。
脱水ケーキ60は、使用目的に応じ、粉砕機61を用いないで、高圧フィルタープレス57から分離したのみで、地上で自由落下させて破砕を行う場合もある。
脱水ケーキ60や粉砕土63は、含水比が40〜50%程度であり、路体盛土、法面吹付け土、植生土などに有効利用可能である。
図2は本発明の他の実施例である。
前述の実施例では、湖や河川、港湾などの底泥をグラブ浚渫船1で浚渫したが、この実施例では土砂圧送浚渫船6で浚渫したことに特徴を有し、土砂圧送浚渫船6による浚渫の場合は、浚渫土8をパイプ輸送管7で搬送しスクリーン9に入れるようにしている。
なお、この実施例において、大きな夾雑物は浚渫土の吸込み口に引っかかる。この場合、吸込み口を移動させることで、回避される。
他の装置の構成、処理方法は前述の実施例と同様であるので、説明の重複を避けるために、詳細は省略する。
図3は本発明の第3実施例を示し、浚渫土2が硬質のシルト粘土分(以下、硬質粘土という)が非常に多い場合の処理に好ましい。
この実施例は、破線で示すラインを追加することにより、硬質粘土の処理を容易としている。すなわち、前述の第1、第2実施例における浚渫土砂処理方法、装置において、第1、第2の土砂分離機22、23からの第2、第3の土砂24、25を直接、または礫洗浄機34を通し、搬送手段80によって再び解砕撹拌機20に戻し、再処理することに特徴を有している。
硬質粘土は、解砕撹拌機20において大幅な設備改良しないで通常の処理をした場合、細粒分の土塊が硬質のため完全に破砕されないまま処理を終え分級機に達し、分級機のふるいで礫分(土砂24または土砂25)として礫洗浄機34に粘土塊の形状で、分別出来ずに礫の中に混入してしまい、利用価値の高い資材とすることができない。
これを解決するには解砕撹拌機20を大幅に改良する必要がある。解砕撹拌機20の大幅な改良とは、より長い処理スペース(長い機長)のある機種に取り替えるか、解砕撹拌機20を追加して複数台直列に並べ、長時間にわたって当該土質の解砕撹拌処理を行うことである。その改造には、次に続く第2、第3の土砂分離機22、23などが立体的に接続されるため、それに係る装置配置を大掛かりに変更することが伴う。結果として、解砕撹拌機20の出力・能力・台数などの増強費と装置配置の改造費で、多大な費用を要し、工程の遅れも生じる。
これに対し、この実施例では、第1、第2の土砂分離機22、23からの第2、第3の土砂24、25を礫洗浄機34で処理する前に、または礫洗浄34で処理した後、当該土砂を搬送手段80を介し解砕撹拌機20に投入するようにしている。
投入された土砂は、加水と破砕が2度目となるため、土塊は破砕され均質な第1のスラリー21として処理することができる。
搬送手段80としては、例えばスラリーポンプ、圧送ポンプ、コンクリートポンプ、ベルトコンベア、スクリューコンベア、などを使用すれば良い。
その後の処理は前述の実施例と同様であり、同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第1実施例にかかる装置の系統図である。 同じく本発明の第1実施例にかかる装置の後続の系統図である。 本発明の第2実施例の要部の系統図である。 本発明の第3実施例の要部の系統図である。
符号の説明
1 グラブ浚渫船
2 浚渫土
3 土砂溜め槽
4 撹拌兼積込機
5 土砂
6 土砂圧送浚渫船
7 パイプ輸送管
8 浚渫土
9 スクリーン
10 (受入れホッパー)
11 土砂
12 土砂搬送装置
13 磁力選別装置
14 ベルトコンベア
15 マグネット
16 鉄片
17 シュート
18 鉄片
19 清水槽
20 解砕撹拌機
21 スラリー
22 土砂分離機
23 土砂分離機
24 土砂
25 土砂
26 スラリー
27 泥水受け槽
28 サイクロン
29 スラリー
30 スラリー
31 土砂分離機
32 スラリー
33 土砂
34 礫洗浄機
35 礫
36 スラリー
37 ゴミ土砂分離機
38 スラリー
39 ゴミ
40 泥水受け槽
41 砂洗浄機
42 砂
43 スラリー
44 土砂分離機
45 土砂
46 スラリー
47 泥水受け槽
48 貯泥槽
49 スラリー槽
50 PAC
51 消石灰
52 スラリー
53 (給泥ポンプ)
54 磁力選別装置
55 高圧ポンプ
56 スラリー
57 高圧フィルタープレス
59 ベルトコンベア
60 脱水ケーキ
61 粉砕機
62 土砂ホッパー
63 粉砕土
64 濾水
65 濾水槽
66 中和槽
67 中和剤
68 凝集槽
69 凝集剤
70 シックナー
71 スラリー
72 放流槽
73 放流水
74 微小鉄片
80 搬送手段
a 円筒容器
b、c 配管
d 磁石

Claims (11)

  1. 土砂溜め槽(3)に溜められた浚渫土(2)を撹拌兼積込機(4)により撹拌混合した土砂(5)、または土砂圧送浚渫船(6)によって浚渫され、かつパイプ輸送管(7)で運ばれてきた浚渫土(8)を、スクリーン(9)により大礫、粗大ごみ、木片などの大きな混在異物を除去する工程と、
    前記スクリーン(9)を通過した第1の土砂(11)を土砂搬送装置(12)により所定の場所まで搬送し、加水して解砕撹拌機(20)により第1のスラリー(21)とする工程と、
    前記第1のスラリー(21)から第1の土砂分離機(22)を介し所定の粒径の第2の土砂(24)を分離させる工程と、
    前記第1の土砂分離機(22)を通過したスラリーから第2の土砂分離機(23)を介し所定の粒径の第3の土砂(25)を分離させる工程と、
    前記第2の土砂分離機(23)を通過した第2のスラリー(26)をサイクロン(28)により重い第3のスラリー(29)と軽い第4のスラリー(30)とに分離させる工程と、
    前記第3のスラリー(29)から第3の土砂分離機(31)を介し所定の粒径の第4の土砂(33)を分離させる工程と、
    前記第3の土砂分離機(31)を通過した第5のスラリー(32)を再度前記第1、第2の土砂分離機(22)、(23)、前記サイクロン(28)を経由させる工程と、
    前記サイクロン(28)により分離された軽い前記第4のスラリー(30)を第4の土砂分離機(44)を通過させ所定の粒径の第5の土砂(45)を分離させる工程と、
    前記第1、第2の土砂分離機(22)、(23)により分離させた前記第2、第3の土砂(24)、(25)を加水しながら礫洗浄機(34)により洗浄して礫(35)と第6のスラリー(36)とに分離させる工程と、
    前記礫洗浄機(34)および砂洗浄機(41)より分離させた第6のスラリー(36)、第7のスラリー(43)を、ゴミ・土砂分離機(37)により第8のスラリー(38)とゴミ(39)に分離させる工程と、
    前記第4の土砂分離機(44)を通過した第9のスラリー(46)に凝集剤を添加、混合してスラリー槽(49)に貯留する工程と、
    前記スラリー槽(49)からの第10のスラリー(52)を高圧ポンプ(55)に供給し、高圧ポンプ(55)からの第11のスラリー(56)を高圧フィルタープレス(57)に打込み脱水ケーキ(60)と濾水(64)とに分離することを特徴とする浚渫土の処理方法。
  2. 請求項1記載の浚渫土の処理方法において、
    前記土砂運搬装置(12)に磁力選別装置(13)を設け、前記第1の土砂(11)中の鉄片(18)を除去することを特徴とする浚渫土の処理方法。
  3. 請求項1記載の浚渫土の処理方法において、
    前記第3、第4の土砂分離機(31)、(44)より分離された第4、第5の土砂(33)、(45)を加水しながら前記砂洗浄機(41)により洗浄して砂(42)と第7のスラリー(43)とに分離させることを特徴とする浚渫土の処理方法。
  4. 請求項1記載の浚渫土の処理方法において、
    前記第8のスラリー(38)は泥水受け槽(40)内に投入され、かつ第8のスラリー(38)は前記解砕撹拌機(20)に循環されることを特徴とする浚渫土の処理方法。
  5. 請求項1記載の浚渫土の処理方法において、
    前記スラリー槽(49)と前記高圧フィルタープレス(57)との間に第10のスラリー(52)に含まれる微小鉄片(74)を除去する磁力選別装置(54)を設けたことを特徴とする浚渫土の処理方法。
  6. 請求項1記載の浚渫土の処理方法において、
    前記第1のスラリー(21)から第1の土砂分離機(22)を介し所定の粒径の第2の土砂(24)を分離させる工程と、前記第1の土砂分離機(22)を通過したスラリーから第2の土砂分離機(23)を介し所定の粒径の第3の土砂(25)を分離させる工程とによって得られた第2、第3の土砂(24)、(25)を礫洗浄機(34)で処理する前、または処理後、前記解砕撹拌機(20)に投入し、再度前記解砕撹拌機(20)で処理することを特徴とする浚渫土の処理方法。
  7. 土砂溜め槽(3)に溜められた浚渫土(2)を撹拌兼積込機(4)により撹拌混合した土砂(5)、または土砂圧送浚渫船(6)によって浚渫され、かつパイプ輸送管(7)で運ばれてきた浚渫土(8)中から大礫、粗大ごみ、木片などの大きな混在異物を除去するスクリーン(9)と、
    このスクリーン(9)を通過した第1の土砂(11)を土砂搬送装置(12)により所定の場所まで搬送し、加水して第1のスラリー(21)とする解砕撹拌機(20)と、
    前記第1のスラリー(21)から所定の粒径の第2の土砂(24)を分離させる第1の土砂分離機(22)と、
    この第1の土砂分離機(22)を通過したスラリー中から所定の粒径の第3の土砂(25)を分離させる第2の土砂分離機(23)と、
    前記第2の土砂分離機(23)を通過した第2のスラリー(26)を重い第3のスラリー(29)と軽い第4のスラリー(30)とに分離させるサイクロン(28)と、
    前記第3のスラリー(29)から所定の粒径の第4の土砂(33)を分離させる第3の土砂分離機(31)と、
    前記サイクロン(28)により分離された軽い前記第4のスラリー(30)から所定の粒径の第5の土砂(45)を分離させる第4の土砂分離機(44)と、
    前記第1、第2の土砂分離機(22)、(23)により分離された前記第2、第3の土砂(24)、(25)を加水しながら洗浄して礫(35)と第6のスラリー(36)とに分離させる礫洗浄機(34)と、
    前記礫洗浄機(34)および砂洗浄機(41)より分離された第6のスラリー(36)、第7のスラリー(43)を、第8のスラリー(38)とゴミ(39)に分離するゴミ・土砂分離機(37)と、
    前記第4の土砂分離機(44)を通過した第9のスラリー(46)に凝集剤を添加、混合して貯留するスラリー槽(49)と、
    前記スラリー槽(49)からの第10のスラリー(52)を高圧ポンプ(55)に供給し、高圧ポンプ(55)からの第11のスラリー(56)を脱水ケーキ(60)と濾水(64)とに分離する高圧フィルタープレス(57)とを備えてなることを特徴とする浚渫土砂処理装置。
  8. 請求項7記載の浚渫土砂処理装置において、
    前記土砂運搬装置(12)に、運搬されている前記第1の土砂(11)に含まれている鉄片(18)を除去する磁力選別装置(13)を設けたことを特徴とする浚渫土砂処理装置。
  9. 請求項7記載の浚渫土砂処理装置において、
    前記第3、第4の土砂分離機(31)、(44)より分離された第3、第4の土砂(33)、(45)を洗浄して砂(42)と第7のスラリー(43)とに分離させる前記砂洗浄機(41)を設けたことを特徴とする浚渫土砂処理装置。
  10. 請求項7記載の浚渫土砂処理装置において、
    前記スラリー槽(49)と前記高圧フィルタープレス(57)との間に第10のスラリー(52)に含まれる微小鉄片(74)を除去する磁力選別装置(54)を設けたことを特徴とする浚渫土砂処理装置。
  11. 請求項7記載の浚渫土砂処理装置において、
    前記第1、第2の土砂分離機(22)、(23)からの第2、第3の土砂(24)、(25)を礫洗浄機(34)で処理する前、または前記礫洗浄機(34)での処理後の土砂を前記解砕撹拌機(20)に投入する搬送手段(80)を設けたことを特徴とする浚渫土砂処理装置。
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