JP2008018156A - 骨補填材 - Google Patents

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Abstract

【課題】骨折部に対して円滑且つ連続的に充填されると共に、該骨折部における所望位置に位置決めして留置する。
【解決手段】骨補填材10は、素線が螺旋状に巻回されたコイルスプリング12からなり、略一定直径で軸線方向に沿って延在した本体部14と、該本体部14の一端部側に設けられ、前記本体部14に対して半径外方向に膨出した膨出部16とを有する。そして、骨補填材10が骨折部22に充填される際、膨出部16が前記骨折部22の内部を移動すると共に、該膨出部16が所望の位置まで到達して固定される。
【選択図】図7

Description

本発明は、骨粗鬆症による椎体圧迫骨折等の骨折部、種々の疾病による骨疾患部等に充填される骨補填材に関する。
近時の整形外科の骨粗鬆症治療、骨折治療等においては患者の負担軽減のため低侵襲であることが重要視されている。骨粗鬆症による椎体骨折に対応して経皮的椎体形成術(PVP)が行われるようになっている(例えば、特許文献1及び2参照)。このような経皮的椎体形成術では、例えば、リン酸カルシウム系骨セメントやポリメチルメタクリレート(PMMA)系骨セメント等の充填材を骨折部位内に送り込んで充填させているが、これらの充填材が骨折部位から椎体外部へと漏れる可能性があり、副作用や生体不適合性が懸念されている。
そこで、近年、ハイドロキシアパタイト(HA)ブロックを用いた椎体形成術が開発され、普及しつつある(例えば、特許文献3及び4参照)。このハイドロキシアパタイトブロックは固体であるため、骨折部位から外部へと漏れることによる副作用や生体不適合性を回避することができると共に、硬化時間を気にする必要がないという利点がある。その反面、ハイドロキシアパタイトブロックの充填効率を高める場合に、その操作性が悪いという問題がある。
一方、上述したハイドロキシアパタイトブロックの代わりに、半剛体のワイヤ、ケーブル等を充填材として骨折部位に対して連続的に充填し、前記充填材を折り重ねるように前記骨折部位に送り込む経皮的椎体形成術が行われている(例えば、特許文献5参照)。
特表2002−522148号公報 特表平9−508292号公報 特開2005−168670号公報 国際公開第2005/055886号パンフレット 特表2005−537098号公報
ところで、特許文献5に係る従来技術においては、半剛体のワイヤ、ケーブル等からなる充填材を充填させようとした場合に、椎体内に満たされたスポンジ状の海綿骨が抵抗となって充填作業を行う際に大きな力を必要とすることとなる。その結果、前記充填材を連続的に充填させることが困難となり、且つ、前記充填材を骨折部位における所望の位置に留置させることが容易でない。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、骨折部に対して円滑且つ連続的に充填できると共に、該骨折部における所望位置に位置決めして留置することが可能な骨補填材を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、骨内に充填される骨補填材において、
素線が螺旋状に巻回されたコイル体からなり、前記コイル体は略一定の直径で軸線方向に沿って延在する本体部と、前記本体部の端部に設けられ、該本体部に対して前記直径が変化した変径部とを備え、
前記変径部が、前記骨内に前記コイル体が充填される際に前記本体部の進行方向端部側に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、素線が螺旋状に巻回されたコイル体から骨補填材を構成し、軸線方向に沿って延在した本体部の端部に、該本体部とは直径の異なる変径部を備え、該変径部をコイル体が骨内へと充填される際の進行方向となる本体部の端部側に設けている。
従って、骨内に充填される骨補填材は、その進行方向に設けられた変径部を先頭として骨内に変位しながら侵入する。この際、変径部は、本体部に対して直径が変化するように形成されているため、骨内部における骨補填材の変位抵抗を軽減することができ、前記骨補填材の挿入性を向上させることができる。その結果、骨内に骨補填材を円滑且つ連続的に充填することができる。
また、変径部と骨との接触作用下に該変径部の変位を規制し、前記変径部を前記骨に対して固定することができるため、骨内に固定された変径部を基点として本体部を含む骨補填材を所望の位置に安定的に充填することができる。
さらに、変径部を、本体部に対して半径外方向に膨出させて形成することにより、骨への固定を容易とし、骨補填材の充填位置を安定化させることができる。
さらにまた、変径部を、本体部に対して半径内方向に縮径させて形成することにより、骨補填材が骨折部内を突き進む際の変位抵抗を軽減することができるため、縮径した変径部を含む骨補填材を円滑且つ連続的に充填することができる。
またさらに、変径部を、本体部から離間する方向に向かって傾斜したテーパ状に形成することにより、骨補填材の進行方向に向かって徐々に先細状とすることができるため、前記変径部から骨補填材が骨折部内を進む際の変位抵抗が軽減されると共に、前記変径部が骨折部に沿って変位する際の摺動抵抗を軽減することができる。そのため、テーパ状の変径部を含む骨補填材を円滑且つ連続的に充填することができる。
また、変径部が、本体部側に向かって突出した突部を有することにより、前記突部が骨補填材の進行方向と反対方向に突出しているため、骨折部に対して前記突部を係合させることにより、変径部を含む骨補填材を骨折部内で好適に位置決めして所望の位置に留置させることが可能となる。
さらに、変径部を本体部に対して着脱自在に設けることにより、形状の異なる変径部を単一の本体部に対して自在に装着・離脱させることが可能となると共に、前記変径部を前記本体部と一体的に構成する場合と比較し、その製造コストを抑制することができる。
一般に骨は、外形状を規定する皮質骨や関節軟骨、内部の海綿骨及び骨髄組織とからなるが、本発明において骨内とは、該皮質骨や関節軟骨の内側となる部分をいい、すなわち、前記の海綿骨や骨髄組織の存在する部分をいう。また、骨折や病変等により、その部分が変性あるいは瘢痕化した部分もいう。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、骨補填材を骨内へと充填する際に、該骨補填材はその進行方向に設けられ、本体部に対して変化した直径を有する変径部を先頭として前記骨内を変位するため、前記骨内における骨補填材の変位抵抗を軽減することができ、前記骨補填材の挿入性を向上させることができる。その結果、骨補填材を骨内に対して円滑且つ連続的に充填することができる。また、骨に対する変径部の接触作用下に該変径部の変位を規制し、前記骨補填材を前記骨に対して位置決めすることにより所望の位置に安定的に留置させることができる。
本発明に係る骨補填材について、椎体圧迫骨折を一例として好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る骨補填材を示す。
この骨補填材10は、図1に示されるように、同一径からなる素線12aが軸線方向に沿って螺旋状に巻回されたコイルスプリング(コイル体)12からなる。
コイルスプリング12は、略一定の直径で巻回されて軸線方向に沿って延在する本体部14と、該本体部14の一端部側に設けられ、前記本体部14に対して半径外方向に膨出した膨出部(変径部)16とを含む。なお、このコイルスプリング12は、後述する充填器具18を介して膨出部16側から骨折部(骨内)22へと供給され、該膨出部16を先頭として椎体20内を進むことによって充填される。
膨出部16は、図1及び図2に示されるように、本体部14の一端部に対して所定直径で拡径し、且つ、その拡径した部位から前記本体部14に対して離間する方向に向かって徐々に縮径して形成される。すなわち、膨出部16は、その先端が最も小径となる略三角錐状に形成される。換言すれば、膨出部16は、本体部14側が最も大きな直径で形成され、該本体部14から離間するに伴って前記直径が徐々に小さくなるように形成されている。なお、この膨出部16は、本体部14を構成する素線12aが巻回され、該本体部14と一体的に形成される。
また、膨出部16における最大外周径は、後述する穿刺針42の外周径及び導入管24における通路34の内周径より小さく設定されると共に、コイルスプリング12の内周径より大きく設定されている。
このコイルスプリング12は、例えば、TiやTi合金等の金属製材料から形成され、この軸線方向及び該軸線と略直交する半径方向への弾発力を備えている。すなわち、骨補填材10は、その弾発作用下に螺旋状に変形可能な弾発力を有している。このコイルスプリング12の長さは、該コイルスプリング12を含む骨補填材10が充填される患者の椎体20の内部容積に応じて予め選択又は設定される。
なお、コイルスプリング12の構成材料は、特に限定されるものではなく、生体為害性に問題のない合成樹脂材料、金属材料等を用いると好適である。詳細には、合成樹脂材料として、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアリルエーテルケトンのようなケトン系樹脂や、ポリフェニレンサルフィド、ポリサルフォン等の熱可塑性樹脂が挙げられる。一方、金属材料としては、Ti、Ti−4Al−6V、Ni−Ti等のTi合金、ステンレス鋼等が挙げられる。
純Tiは適度に塑性変形し、周辺骨とよくなじみ好ましい。また、超弾性合金は、比較的柔軟であると共に復元性を有している。そのため、コイルスプリング12を超弾性合金で構成することにより、十分な柔軟性と曲げに対する復元性が得られ、骨折した椎体20の内部で障害物を避けながら、骨折部22の形状に追従させて安定的に充填させることができる。
この超弾性合金の好ましい組成としては、49〜52原子%NiのNi−Ti合金等のNi−Ti系合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(Xは、Be、Si、Sn、Al、Gaのうちの少なくとも1種)、36〜38原子%AlのNi−Al合金等が挙げられる。この中でも特に好ましいものは、上述したNi−Ti系合金である。
このコイルスプリング12の表面に、例えば、PTFE(テフロン:登録商標)でコーティング処理を施したり、シリコンオイルを塗布するようにしてもよい。これにより、コイルスプリング12からなる骨補填材10の表面抵抗が低減されるため、該骨補填材10を椎体20の内部へと充填する際により一層円滑に移動させることができる。
また、コイルスプリング12の表面をアルカリ処理することにより、該骨補填材10が骨折部22に充填された際の親和性を向上させ、前記骨折部22における骨形成を促進させることができる。
一方、本体部14の端部に膨出部16を設ける代わりに、図3A及び図3Bに示される骨補填材10a、10bのように、前記本体部14に対して半径内方向に徐々に縮径した縮径部(変径部)21a、21bを設けるようにしてもよい。図3Aに示す縮径部21aは、本体部14から離間する方向に向かって徐々に縮径した断面略三角形状(テーパ状)に形成され、コイルスプリング12の外周面より半径外方向に膨出することがない。また、図3Bに示す縮径部21bは、本体部14の端部から軸線D上に沿って延在した接続部23に接続され、前記接続部23に対して前記素線12aが再び半径外方向に巻回されると共に、該接続部23から離間する方向に向かって徐々に縮径して形成される。
上述した膨出部16及び縮径部21a、21bは、コイルスプリング12の軸線Dに対して最も半径外方向に離間した外周部位と前記軸線Dとの間の最大距離L1が、前記本体部14の外周面と前記軸線Dとの間の距離L2に対して1〜1.5倍に設定されるとよく、好ましくは、1〜1.25倍に設定し、さらに好ましくは、1〜1.1倍に設定すると最適である。なお、この距離L2は、本体部14の外周径に対する半径となる。
次に、本発明の実施の形態に係る骨補填材10を患者の椎体20内に充填するための充填器具18について説明する。
この充填器具18は、図4、図6〜図8に示されるように、骨補填材10を患者の椎体20の骨折部22へと導く導入管24と、該導入管24の内部に変位自在に挿通され、前記骨補填材10を前記骨折部22側に向かって押出可能なインパクタ26と、前記導入管24を前記骨折部22内へと案内するガイド管28とを含む。
導入管24は、軸線方向に沿って所定長さを有する筒状に形成され、その一端部には、前記軸線と略直交し、外周面に沿って開口した開口部30と、該軸線を中心として前記開口部30と反対側に形成される湾曲部32とを有する。なお、導入管24は、軸線方向に沿って一直線状に形成され、その内部には骨補填材10が供給される通路34を有する。
開口部30は、コイルスプリング12からなる骨補填材10が挿通可能な略長円状に形成され、導入管24の通路34を通じて供給される骨補填材10が該開口部30を介して椎体20の骨折部22へと充填される。また、湾曲部32は、開口部30と対向する位置に形成され、導入管24の管壁が開口部30側に向かって徐々に接近するように湾曲して形成される。すなわち、骨補填材10が導入管24の一端部側に向かって供給された際、該骨補填材10が湾曲部32に沿って移動することにより徐々に開口部30側へと導かれる。換言すれば、湾曲部32は、骨補填材10を開口部30へと案内するガイド手段として機能している。
インパクタ26は、導入管24に挿通されて骨補填材10を押し出す軸部36と、該軸部36の端部に設けられ、術者が把持する把持部38とを含む。
軸部36は、導入管24の長手寸法より長く形成されて可撓性を有すると共に、圧縮方向には硬く、一端部に設けられた把持部38を押すことにより前記導入管24の通路34に挿通された他端部が押し出される。なお、軸部36の直径は、導入管24における通路34の内周径より小さく設定される。
ガイド管28は、金属製材料から筒状に形成され、その一端部には半径外方向に拡径した拡径部40が形成される。このガイド管28の内部には導入管24が変位自在に挿通される。すなわち、ガイド管28の内周径は、導入管24が挿通可能なように該導入管24の外周径より若干だけ大きく形成される。そして、ガイド管28を椎体20に形成された挿入口44から骨折部22へと挿入した際、拡径部40が椎体20の開口部位に係止されるため、該ガイド管28が椎体20内へと進入し過ぎることがない(図5参照)。
また、ガイド管28の他端部は、先端に向かって徐々に縮径するテーパ状に形成される。これにより、ガイド管28を椎体20に対して挿入する際に、該ガイド管28を好適に挿入することが可能となる。
次に、このように構成される充填器具18を用いて、経皮的椎体形成術として骨折部22に骨補填材10を充填する方法について図5〜図9を参照しながら説明する。以下、骨粗鬆症の患者の患部である椎体20内の骨折部22に対して骨補填材10を充填する場合を例にして説明する。
先ず、初期処置として患者に対する麻酔や患部の椎体20の位置確認をX線CTモニタ等により行い、図5に示されるように、背部より金属製の穿刺針42とガイド管28を組み合わせて用いて、前記椎体20に対して挿入口44を開ける。この椎体20には骨折部22があり、挿入口44は該骨折部22に連通する。この穿刺針42を引き抜くとガイド管28が椎体20に留置される。
次に、図6に示されるように、このガイド管28の内部に導入管24を挿通させることにより開口部30を有する該導入管24の一端部を骨折部22内へと突出させる。この際、図示しないX線装置を動作させて患者の患部にX線を照射し、該X線装置の検出部で検出したX線に基づいて得られたX線画像を術者がモニタで見ながら手技を行うことができる。
そして、骨補填材10を膨出部16側から導入管24の通路34内へと挿入する。この骨補填材10は、既に説明したように所定半径で弾発力を有した螺旋状に形成されているため、術者は、湾曲した骨補填材10を前記弾発力に抗して一直線状となるように変形させながら通路34内へと挿入する。なお、この場合、導入管24に対して単一の骨補填材10を挿入させてよいし、複数の骨補填材10を連続的に挿入させるようにしてもよい。
次に、把持部38を介して術者がインパクタ26を把持し、その軸部36を導入管24の他端部から椎体20側(図6中、矢印A方向)に向かって挿通させ、該椎体20側に向かって変位させる。これにより、前記軸部36の端部によって骨補填材10が椎体20側に向かって押圧される。そして、骨補填材10が膨出部16から徐々に椎体20の骨折部22へと充填される。その際、骨補填材10は、導入管24内で直線状に変形していた状態から弾発力によって再び螺旋状に復帰しながら、前記骨折部22へと充填されていく(図7参照)。
また、骨補填材10は、その先端となる膨出部16が該骨折部22の骨22aに当接した場合に、前記膨出部16が先端に向かって徐々に縮径したテーパ状に形成されているため、前記骨22aに対して前記膨出部16が滑るようにして所望の方向へと進行方向が変更される。すなわち、膨出部16が骨折部22の骨22aに当接した際に、前記膨出部16が突き当たることにより該膨出部16の変位が規制されてしまうことがない。その結果、膨出部16を含む骨補填材10を所望の方向へと進めることができるため、該骨補填材10の充填が妨げられることがなく、充填作業を円滑且つ連続的に行うことができる。そして、膨出部16は、骨折部22の骨22aに当接して所望の方向へと進行方向が変更された後、その外周部位16aが前記骨22aに当接した状態で該骨22aに沿って移動する。
さらに、椎体20の内部は、スポンジのような海綿構造の海綿骨46を有する。このため、骨補填材10は、図7及び図8に示されるように、先端に設けられた膨出部16を介して前記海綿骨46を含む骨内を徐々に突き進むように変位し、骨内の空間が骨補填材10によって好適に満たされる。この際、膨出部16は、先端に向かって徐々に縮径したテーパ状に形成されるため、前記膨出部16が骨内を進行する際の抵抗が小さく、連続的に進めて充填していくことができる(図8参照)。
そして、術者は、モニタのX線画像を見ながら骨折部22への骨補填材10の充填状況を確認し、その充填が不十分である場合には、前記骨補填材10を継続的に充填する。
この場合、図8に示される椎体20内まで挿入されたインパクタ26を導入管24から一旦離脱させた後(矢印B方向)、次の骨補填材10を前記導入管24の他端部から挿入する。そして、インパクタ26を再び導入管24へと挿通させて椎体20側(矢印A方向)に向かって押圧することにより、軸部36を介して骨補填材10が椎体20の骨折部22へと充填される。この骨補填材10は、先に充填された骨補填材10と同様に骨折部22の空間に供給される。
このように、骨補填材10の充填が終了するたびに、術者は骨折部22への骨補填材10の充填状況を確認し、その充填が不十分である場合には、一旦、インパクタ26を導入管24から離脱させて次の骨補填材10を挿入した後に、前記骨補填材10の充填を継続的に行う。
この骨折部22に対する骨補填材10の充填が十分であることを術者がモニタによって確認し、前記骨補填材10の充填作業を終了する。
最後に、挿入口44から充填器具18の導入管24を抜き取り、開口した挿入口44を所定のプラグ48で塞ぐ等の手技を行う(図9参照)。そして、患部の縫合等の所定の後処置を行い、経皮的椎体形成術を終了する。
以上のように、本実施の形態では、螺旋状に巻回されたコイルスプリング12から骨補填材10、10a、10bを構成し、該コイルスプリング12の端部に半径外方向に膨出した膨出部16又は半径内方向に縮径した縮径部21a、21bを設け、前記膨出部16及び縮径部21a、21bを、その先端に向かって徐々に縮径するテーパ状としている。これにより、骨補填材10、10a、10bを充填器具18を通じて骨折部22へと充填し、前記骨補填材10、10a、10bが骨折部22の骨22aに対して突き当たった場合でも、前記骨補填材10、10a、10bの先端となる膨出部16又は縮径部21a、21bが先細となるテーパ状に形成されているため、該骨22aに対して滑らせることにより所望の方向へと進めることができる。その結果、骨折部22において骨補填材10、10a、10bの移動が規制されることがなく、前記骨補填材10、10a、10bを円滑に進めて充填させることができる。
このように、骨補填材10、10a、10bを構成するコイルスプリング12の端部に、半径外方向に膨出した膨出部16又は半径内方向に縮径した縮径部21a、21bを設け、前記膨出部16又は縮径部21a、21bが先頭となるように前記骨折部22に対して骨補填材10、10a、10bを充填させることにより、海綿骨46を有する骨折部22への骨補填材10、10a、10bの挿入性を向上させることができる。その結果、骨補填材10、10a、10bを円滑且つ連続的に充填することが可能となる。
さらに、骨補填材10の膨出部16は、骨折部22の骨22aに沿って所定距離だけ変位した後に、該膨出部16の外周部位16aが前記骨22a又は海綿骨46との接触作用下に係止される。これにより、骨折部22において膨出部16を所望の位置まで移動させて停止させることにより、骨補填材10の先端を固定して位置決めした状態とし、前記膨出部16を基点として長尺な本体部14を連続的に骨折部22へと充填させることが可能となる。その結果、骨折部22において骨補填材10を所望位置に位置決めし留置させることができる。
さらにまた、骨補填材10をコイルスプリング12から形成することにより、例えば、PMMA系骨セメント等を充填した場合に懸念される充填材の骨折部22からの漏出がなく安全性が確保される。
なお、骨補填材10に設けられる膨出部16は、上述した略三角錐状に形成される場合に限定されるものではなく、例えば、図10Aに示されるように、略球体状の膨出部60aとしてもよい。すなわち、膨出部60aの外周部位が所定半径からなる曲面状となり、前記膨出部60aを含む骨補填材10が充填される際の進行方向(図6中、矢印A方向)に向かって徐々に縮径するように形成されている。そのため、膨出部60aが骨折部22の骨22aを進む際の摺動抵抗をより一層軽減し、前記骨補填材10の充填をさらに円滑に行うことが可能となる。
さらに、膨出部60aが骨折部22の骨22aに突き当たった場合でも、その変位が規制されることがなく、曲面状に形成された外周部位を介して膨出部60aを変位させることが可能となる。
また、図10Bに示される膨出部60bのように、先端に向かって徐々に縮径するテーパ状であり、且つ、その外周部位が本体部14側に向かって突出した突出部62を有する断面槍形状としてもよい。すなわち、膨出部60bの本体部14側が、突出部62によってフック状に形成されている。これにより、膨出部60bが骨折部22の内部を進む際の変位抵抗を軽減して円滑且つ連続的に充填をすることができ、且つ、前記骨折部22の骨22aに対して突出部61を係合させることにより、前記膨出部60bを骨折部22において好適に係止させることができる。
さらに、図10Cに示されるように、本体部14の軸線を中心として半径外方向に偏心するように膨出した膨出部60cとしてもよい。この膨出部60cは、その先端が所定半径からなる湾曲状に形成されると共に、この湾曲した部位が本体部14側に向かって延在して突出部64を形成している。一方、図10Dに示される膨出部60dは、前記の膨出部60cを本体部14の軸線を中心として略対称形状としたものである。
すなわち、このような膨出部は、コイルスプリング12の本体部14に対して半径外方向へと膨出し、前記膨出部を含む骨補填材10の進行方向(矢印A方向)に向かって徐々に縮径するような形状であれば、特に形状には限定されるものではない。さらに、前記膨出部は、本体部14側に向かって突出した突出部を有するものであればさらに好適である。
一方、コイルスプリング12の端部に膨出部16を設ける代わりに、図11A〜図11Dに示されるように、該コイルスプリング12における本体部14の端部14aに対してブロック体66a〜66dを装着するようにしてもよい。
このブロック体66a〜66dは、例えば、ハイドロキシアパタイト、β−TCP等のリン酸カルシウム系無機材料等の骨伝導性を有する材料、ポリオレフィン系エラストマ、シリコーン樹脂等の自身が変形して骨と係合可能な軟質樹脂材料が用いられる。また、骨や線維組織の侵入可能な多孔を有する生体為害性のない金属製材料(例えば、金、白金、Ti、SUS等)や合成高分子性樹脂を用いることができる。なお、ブロック体66a〜66dは、コイルスプリング12と同材質から形成してもよい。
ブロック体66a〜66dの略中央部に形成された嵌合穴68には、コイルスプリング12において軸線方向に突出した本体部14の端部14aが嵌合される。また、ブロック体66a〜66dの最大外周径は、本体部14の外周径より大きく形成される。これにより、ブロック体66a〜66dが、コイルスプリング12の軸線D上に一体的に装着される。また、ブロック体66a〜66dの材質は、成形が容易で適度な強度があり、しかも生体に対する親和性の高いものが好ましい。
詳細には、図11Aに示すように、ブロック体66aをコイルスプリング12から離間する方向に向かって徐々に縮径する略三角錐状に形成してもよいし、図11Bに示されるブロック体66bのように断面略砲弾状としてもよいし、さらに、図11Cのブロック体66cのように所定半径からなる球状としてもよい。
すなわち、ブロック体66a〜66cの外周部位が、先端に向かって縮径するテーパ状若しくは所定半径からなる曲面状となり、前記ブロック体66a〜66cを含む骨補填材10が充填される際の進行方向(図6中、矢印A方向)に向かって徐々に縮径するように形成されている。そのため、ブロック体66a〜66cが骨折部22の骨に沿って進む際の摺動抵抗をより一層軽減し、前記骨補填材10の充填をさらに円滑に行うことが可能となる。
さらに、ブロック体66a〜66cが骨折部22の骨に突き当たった場合でも、その変位が規制されることがなく、曲面状に形成された外周部位を介してブロック体66a〜66cを前記骨に沿って変位させることが可能となる。
さらにまた、図11Dに示されるような略三角錐状のブロック体66dに対して、その外周部位にコイルスプリング12側に向かって突出した突出部67を設けるようにしてもよい。すなわち、ブロック体66dのコイルスプリング12側が、突出部67によってフック状に形成されている。これにより、ブロック体66dが骨折部22の内部を進む際の変位抵抗を軽減して円滑且つ連続的に充填をすることができ、且つ、前記骨折部22の骨に対して突出部67を係合させることにより、前記ブロック体66dを骨折部22において好適に係止させることができる。
このように、コイルスプリング12に対して別体からなるブロック体66a〜66dを装着することにより、骨折部22において前記ブロック体66a〜66dを介して骨補填材10を円滑且つ連続的に充填することができると共に、前記コイルスプリング12に膨出部16を一体的に設けた場合と比較し、骨補填材10が骨折部22に充填されて留置された際に、前記ブロック体66a〜66dが生体に対して高い親和性を有しているため、前記骨折部22における固定性及び安定性を良好とすることができる。
本発明に係る骨補填材は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本発明の実施の形態に係る骨補填材の外観斜視図である。 図1の骨補填材における膨出部の近傍を示す拡大平面図である。 図3A及び図3Bは骨補填材における膨出部の代わりに、コイルスプリングに対して縮径した縮径部を設けた場合を示す拡大平面図である。 図1の骨補填材を椎体内へと充填するための充填器具の構成を示す分解斜視図である。 穿刺針によって挿入口を開けた椎体の拡大断面図である。 充填器具の導入管に骨補填材が供給された状態を示す拡大断面図である。 図4における充填器具の導入管を介して骨補填材が骨折部内に充填され始めた状態を示す拡大断面図である。 図7の骨折部が充填された骨補填材によって満たされた状態を示す拡大断面図である。 図8の骨補填材の充填が完了した椎体の挿入口をプラグで封止した状態を示す拡大断面図である。 図10A〜図10Dは、骨補填材における膨出部の変形例を示す拡大平面図である。 図11A〜図11Dは骨補填材における膨出部の代わりに、本体部の端部にブロック体を装着した変形例を示す一部断面拡大平面図である。
符号の説明
10、10a、10b…骨補填材 12…コイルスプリング
14…本体部 16、60a〜60d…膨出部
18…充填器具 20…椎体
21a、21b…縮径部 22…骨折部
24…導入管 26…インパクタ
28…ガイド管 30…開口部
32…湾曲部 42…穿刺針
44…挿入口 46…海綿骨
48…プラグ 66a〜66d…ブロック体

Claims (6)

  1. 骨内に充填される骨補填材において、
    素線が螺旋状に巻回されたコイル体からなり、前記コイル体は略一定の直径で軸線方向に沿って延在する本体部と、前記本体部の端部に設けられ、該本体部に対して前記直径が変化した変径部とを備え、
    前記変径部が、前記骨内に前記コイル体が充填される際に前記本体部の進行方向端部側に設けられていることを特徴とする骨補填材。
  2. 請求項1記載の骨補填材において、
    前記変径部は、前記本体部に対して半径外方向に膨出して形成される
    ことを特徴とする骨補填材。
  3. 請求項1又は2記載の骨補填材において、
    前記変径部は、前記本体部に対して半径内方向に縮径して形成される
    ことを特徴とする骨補填材。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の骨補填材において、
    前記変径部は、前記本体部から離間する方向に向かって傾斜したテーパ状に形成されることを特徴とする骨補填材。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の骨補填材において、
    前記変径部には、前記本体部側に向かって突出した突部を有することを特徴とする骨補填材。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の骨補填材において、
    前記変径部は、前記本体部に対して着脱自在に設けられることを特徴とする骨補填材。
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