JP2008017761A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】 刈取り部の地面への突っ込みおよび高刈りを回避しながら接地刈り作業を行うことができるコンバインを提供する。
【解決手段】 自走機体の前部に刈取り部10を揺動昇降自在に連結してある。刈取り部10に設けた接地部18と、刈取り部10の接地圧を減少させるよう刈取り部10に支持作用するバランス支持手段21とを備えてある。刈取り部10の下降限界を変更自在に設定するストッパ手段51と、接地部18が接地状態にあることを検出する接地検出手段72と、制御手段70とを設けてある。制御手段70は、接地検出手段72が検出状態にあると、ストッパ手段51が刈取り部10の下降限界を高く設定し、接地検出手段72が非検出状態に切り換わると、ストッパ手段51が刈取り部10の下降限界を低く設定するようストッパ手段51を操作する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、自走機体の前部に刈取り部を揺動昇降自在に連結するとともに、前記刈取り部に設けた接地部と、前記刈取り部の接地圧を減少させるよう刈取り部に支持作用するバランス支持手段とを備えてあるコンバインに関する。
上記したコンバインは、自走機体の前後傾斜などにかかわらず、刈取り部による刈り高さを一定またはほぼ一定に維持しながら、かつ、刈取り部の地面への突っ込みを防止しながら刈取り走行できるものである。
つまり、走行地の凹凸などによって自走機体が基準の対地姿勢よりも前上がり傾斜した場合、刈取り部が自重のために自走機体に対して下降揺動し、自走機体が基準の対地姿勢よりも前下がり傾斜した場合、刈取り部が接地部に作用する接地反力のために自走機体に対して上昇揺動し、いずれの場合も、刈取り部が接地部によって接地支持され、刈取り部による刈り高さが一定又はほぼ一定になる。また、バランス支持手段によって刈取り部の接地圧が減少されることにより、自走機体の前下がり傾斜などに伴う刈取り部の接地反力による上昇操作が軽く行われ、刈取り部が地面に突っ込みにくくなる。
この種のコンバインとして、従来、例えば特許文献1に示されるものがあった。特許文献1に示されるコンバインは、接地部としての接地橇を備え、バランス支持手段としてのバランススプリングを備えている。
特開2004−267123号公報(段落〔0021〕、図7,8)
この種のコンバインにおいて、刈取り部の下降限界が適切に設定されるよう、刈取り部の下降に対するストッパ手段を設けると、たとえば地面が軟弱である場合などでも、刈取り部が自走機体に対して異常に低く下降することがストッパ手段によって防止され、刈取り部の地面への深い突っ込みが発生しなくなる。しかし、自走機体が基準の対地姿勢から前上がり傾斜するとともにその前上がり角が大きい場合、自走機体の前上がりに伴って刈取り部が自走機体に対して下降しても、刈取り部が十分に下降しないうちにストッパ手段が作用することになると、刈取り部は、接地部が地面上から離間した連結状態で支持されることになる。すると、刈取り部による刈り高さが基準高さよりも高くなるという高刈りが発生する。
本発明の目的は、刈取り部の地面への突っ込みも、上記した高刈りも効果的に回避しながら接地刈り作業を行うことができるコンバインを提供することにある。
本第1発明は、自走機体の前部に刈取り部を揺動昇降自在に連結するとともに、前記刈取り部に設けた接地部と、前記刈取り部の接地圧を減少させるよう刈取り部に支持作用するバランス支持手段とを備えてあるコンバインにおいて、
前記刈取り部の下降限界を変更自在に設定するストッパ手段と、前記接地部が接地状態にあることを検出する接地検出手段とを設け、
前記接地検出手段が検出状態にあると、前記ストッパ手段が刈取り部の下降限界を高く設定し、前記接地検出手段が非検出状態に切り換わると、前記ストッパ手段が刈取り部の下降限界を低く設定するか、又は刈取り部の下降限界の設定を解除するよう、前記接地検出手段による検出情報に基づいてストッパ手段を操作する制御手段を設けてある。
本第1発明の構成によると、自走機体が基準の対地姿勢から前上がり傾斜や前下がり傾斜しても、これに伴う刈取り部の自走機体に対する昇降によって接地部が接地するという通常状態の場合、接地検出手段が検出状態になる。すると、接地検出手段による検出情報を基にした制御手段のストッパ手段の操作のため、ストッパ手段が刈取り部の下降限界を高く設定する。これにより、刈取り部が自走機体に対して著しく低く下降することがストッパ手段によって防止され、刈取り部の地面への大きな突っ込みが発生しない。
これに対し、自走機体が基準の対地姿勢から前上がり傾斜して刈取り部が自走機体に対して下降しても、自走機体の前上がり角が大きく、接地部が接地するまでにストッパ手段が作用すると、接地部が地面上から浮上した状態になる。この場合、接地検出手段が非検出状態になるため、接地検出手段からの情報に基づく制御手段のストッパ手段の操作により、ストッパ手段が刈取り部の下降限界を低く設定するか、又はストッパ手段が刈取り部の下降限界の設定を解除する。このため、刈取り部は自走機体に対してさらに下降し、接地部が地面に接地して刈取り部による刈り高さが設定高さになる。
これにより、自走機体の前後傾斜にかかわらず刈り高さが揃うように接地刈り作業を行うことができるのみならず、自走機体の前後傾斜角が大きくても、刈取り部の地面への突っ込みが効果的に防止されるとともに刈り高さが揃った良好な仕上がり状態に作業できる。
本第2発明は、自走機体の前部に刈取り部を揺動昇降自在に連結するとともに、前記刈取り部に設けた接地部と、前記刈取り部の接地圧を減少させるよう刈取り部に支持作用するバランス支持手段とを備えてあるコンバインにおいて、
前記刈取り部の下降限界を変更自在に設定するストッパ手段と、前記自走機体の水平基準面に対する前後傾斜角を検出する傾斜角検出手段とを設け、
前記傾斜角検出手段による検出前上がり角が設定検出前上がり角未満であると、前記ストッパ手段が刈取り部の下降限界を高く設定し、前記傾斜角検出手段による検出前上がり角が前記設定検出前上がり角以上であると、前記ストッパ手段が刈取り部の下降限界を低く設定するか、又は刈取り部の下降限界の設定を解除するよう、前記傾斜角検出手段による検出情報に基づいてストッパ手段を操作する制御手段を設けてある。
本第2発明の構成によると、自走機体が基準の対地姿勢から前上がり傾斜しても、これに伴う刈取り部の自走機体に対する下降がストッパ手段による設定下降限界に至らなくて接地部が接地する場合、傾斜角検出手段による検出前上がり角が設定検出前上がり角未満になる。すると、傾斜角検出手段による検出情報を基にした制御手段によるストッパ手段の操作のため、ストッパ手段が刈取り部の下降限界を高く設定する。これにより、刈取り部が自走機体に対して著しく低く下降することがストッパ手段によって防止され、刈取り部の地面への大きな突っ込みが発生しない。
これに対し、自走機体が基準の対地姿勢から前上がり傾斜して刈取り部が自走機体に対して下降しても、自走機体の前上がり角が大きく、接地部が接地するまでにストッパ手段が作用する場合、傾斜角検出手段による検出前上がり角が設定検出前上がり角以上になる。すると、傾斜角検出手段による検出情報を基にした制御手段のストッパ手段の操作により、ストッパ手段が刈取り部の下降限界を低く設定するか、又はストッパ手段が刈取り部の下降限界の設定を解除する。このため、刈取り部は自走機体に対してさらに下降し、接地部が地面上に接地して刈取り部による刈り高さが設定高さになる。
これにより、自走機体の前後傾斜にかかわらず刈り高さが揃うように接地刈り作業を行えるのみならず、自走機体の前後傾斜角が大きくても、刈取り部の地面への突っ込みが効果的に防止されるとともに刈り高さが良好に揃った仕上がり状態に作業できる高性能のコンバインを得られる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
〔第一実施例〕
図1は、本発明の第一実施例に係るコンバインの側面図である。図2は、本発明の第一実施例に係るコンバインの平面図である。これらの図に示すように、本発明の第一実施例に係るコンバインは、クローラ式の走行装置1によって自走し、かつ、運転座席2が装備された運転部を有した自走機体と、この自走機体の機体フレーム3の前部に連結された刈取り部10と、前記自走機体の機体フレーム3の後部側に設けた脱穀装置5および穀粒タンク6とを備えている。
このコンバインは、稲、麦などの収穫を行うものである。すなわち、刈取り部10は、この刈取り部10が有する前処理部フレーム11と前記機体フレーム3とにわたって設けた昇降操作機構50により、前記前処理部フレーム11の基部11bが前記機体フレーム3の前部に位置する支持体4に相対回動自在に連結している自走機体横向きの軸芯Xまわりで自走機体に対して揺動操作され、刈取り部10の前部に設けてある橇形の接地部18が地面上に接地し、かつ、接地部18の後側に位置する刈取り装置12が地面近くに位置した下降作業状態と、前記接地部18が地面から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作される。刈取り部10を下降作業状態にして自走機体を走行させると、刈取り部10は、この刈取り部10の前部に自走機体横方向に並んで位置する複数の分草具14によって植立穀稈を刈り取り対象と非刈取り対象とに分草するとともに刈取り対象の植立穀稈を各分草具14の後方に位置する引き起こし経路15に案内し、各引き起こし経路15に案内された植立穀稈を引き起こし装置16によって引き起こし処理するとともにバリカン形の前記刈取り装置12によって刈取り処理し、刈取り装置12からの刈取り穀稈を供給装置17によって機体後方向きに搬送して脱穀装置5の脱穀フィードチェーン5aの始端部に供給する。脱穀装置5は、脱穀フィードチェーン5aによって刈取り穀稈の株元側を挟持して機体後方向きに搬送しながら穂先側を扱室(図示せず)に供給し、その穂先側を回動する扱胴(図示せず)によって脱穀処理する。穀粒タンク6は、脱穀装置5から搬送された脱穀粒を回収し、貯留していく。
図1,2に示すように、前記前処理部フレーム11は、前記支持体4に基部11bが前記軸芯Xまわりで回動自在に支持された伝動ケースで成るメインフレーム11aと、このメイフレーム11aの先端部の自走機体横方向に並ぶ複数箇所から機体前方向きに延出した分草杆13とを備えている。前記各分草具14は、前記分草杆13の延出端部に設けてある。前記接地部18は、前記分草具14の後方近くで前記分草杆13に設けてある。
図3は、前記昇降操作機構50の自走機体正面視での構造を示す。図4は、前記昇降操作機構50の自走機体側面視での構造を示す。これらの図に示すように、昇降操作機構50は、前記支持体4に固定された左右一対のブラケット52,52に連結軸部53bが自走機体横向きの軸芯53aまわりで回動自在に連結された揺動操作体53と、この揺動操作体53の遊端側軸部53dに固定されたブラケット58と機体フレーム3に固定されたブラケット54とにわたって連結された油圧式単動シリンダで成る昇降シリンダ51とを備えている。前記揺動操作体53の前記遊端側軸部53dと、揺動操作体53に固定された左右一対のブラケット56,56に支持された係止ロッド55とが前記メインフレーム11aを挟んでいることにより、揺動操作体53がメインフレーム11aに一体揺動自在に係止している。揺動操作体53の遊端側軸部53dは、メインフレーム11aに設けた保護プレート11cに当接してメインフレーム11aに押し上げ作用する。係止ロッド55は、仲介部材57を介してメインフレーム11aに係止作用する。図3,4に示す如く前記左右一対のブラケット56,56に回転自在に支持された螺旋軸60は、電動モータ61によって正回転方向や逆回転方向に回転操作され、横送り部材62を介してメインフレーム11aをこのメインフレーム11aと支持体4の連結軸に兼用の入力軸63に沿わせて移動操作する。すなわち、螺旋軸60は、刈取り部10を自走機体に対して中割り作業用の連結位置と回り刈り作業用の連結位置とに位置変更するものである。
つまり、昇降操作機構50は、昇降シリンダ51に油圧が供給されると、昇降シリンダ51が油圧によって伸長操作されて揺動操作体53を介してメインフレーム11aを上昇揺動操作することにより、刈取り部10を上昇操作し、昇降シリンダ51から油圧が排出されると、昇降シリンダ51が刈取り部10の重量によって短縮操作されてメインフレーム11aを下降揺動操作することにより、刈取り部10を下降操作する。
図3,5,6,7に示すように、機体フレーム3の前部にバランス支持装置20を設けてある。図3は、バランス支持装置20の自走機体正面視での構造を示す。図5は、バランス支持装置20の自走機体側面視での構造を示す。図6は、バランス支持装置20の縦断側面図である。図7は、バランス支持装置20の縦断平面図である。これらの図に示すように、バランス支持装置20は、機体フレーム3に固定されたバネ受け台26と、このバネ受け台26に固定されている一対の支軸27,27に支持された基端側バネホルダ25および先端側バネホルダ28と、前記基端側バネホルダ25と前記先端側バネホルダ28とバネカバー30との内部に設けたコイルバネで成るバランスバネ21と、前記基端側バネホルダ25と先端側バネホルダ28とにわたって装着した連結杆29とを備えている。連結杆29は、基端側バネホルダ25と先端側バネホルダ28とを設定間隔以上離れないように連結し、これによってバランスバネ21に初期弾性変形を備えさせている。一対の支軸27,27は、先端側バネホルダ28を摺動自在に支持している。連結杆29は、基端側バネホルダ25と先端側バネホルダ28とを接近自在に連結している。バネカバー30は、伸縮自在になっている。
刈取り部10が自走機体に対する昇降範囲Aの上側部位B(図8参照)に位置した場合、前記揺動操作体53の前記遊端側軸部53dが先端側バネホルダ28から上方に離れ、バランス支持装置20は、刈取り部10に対して支持作用しない。刈取り部10が前記昇降範囲Aのうちの下側の作業部位C(図8参照)に位置した場合、前記揺動操作体53の前記遊端側軸部53dが先端側バネホルダ28に当接し、バランスバネ21が刈取り部10の重量によって初期弾性変形状態を超えた変形状態に圧縮操作され、バランス支持装置20は、バランスバネ21によって揺動操作体53を介してメインフレーム11aに上昇操作力を付与するよう刈取り部10に支持作用する。これにより、バランス支持装置20は、刈取り部10が接地部18の接地反力の変化に敏感に応答して自走機体に対して上昇するように刈取り部10の接地部18での接地圧を減少させる。
図10は、昇降操作機構50の油圧回路を示す。この図に示すように、前記昇降シリンダ51の制御弁Vは、「中立」に切り換え操作されると、昇降シリンダ51に対する油圧の供給及び排出を停止する。制御弁Vが「中立」に操作された状態においても、昇降シリンダ51は、接地部18に作用する接地反力の大きさによっては、この接地反力と、バランスバネ21による上昇操作力との合力のために、かつ、圧油の気泡含有などのために若干伸長作動し、刈取り部10が自走機体に対して上昇することを許容する。制御弁Vが「中立」に操作された状態では、昇降シリンダ51は、短縮操作の外力が付与されても短縮作動せず、刈取り部10に対するストッパとなって刈取り部10の自走機体に対する下降限界を設定する。すなわち、昇降シリンダ51は、通常の短縮状態に操作された場合と、この通常短縮状態よりも短縮した特別短縮状態に操作された場合とを比較すると、通常短縮状態では、刈取り部10の下降限界を高く設定し、特別短縮状態では、刈取り部10の下降限界を低く設定する。
図10は、本第1発明の実施例に係るコンバインが有する刈取り部操作装置のブロック図である。この図に示すように、この刈取り部操作装置は、前記制御バルブVの電磁操作部に連係された制御手段70と、この制御手段70に連係された昇降指令手段71と接地検出手段72と支持検出手段73とを備えている。制御手段70は、ベルトテンション式の刈取りクラッチ74aに設けたクラッチ検出手段74と、前記昇降シリンダ51に設けたストローク検出手段75とにも連係されている。昇降指令手段71は、運転部に設けてある。接地検出手段72は、前記接地部18に設けてある。支持検出手段73は、前記バランス支持装置20に設けてある。
昇降指令手段71は、昇降レバー76を備えたスイッチによって構成してある。昇降レバー76が中立位置Nから上昇位置Uに操作されると、昇降指令手段71は、刈取り部10を上昇操作するべき上昇指令を制御手段70に出力する。昇降レバー76が中立位置Nから下降位置Dに操作されると、昇降指令手段71は、刈取り部10を下降操作するべき下降指令を制御手段70に出力する。昇降レバー76は、中立位置Nに自動的に復帰するように付勢されている。
接地検出手段72は、感圧センサを利用して構成してあり、接地部18が接地状態にあれば、検出状態となり、この検出結果を制御手段70に出力する。
支持検出手段73は、バランスバネ21の加圧状態を検出する感圧センサを利用して構成してあり、バランスバネ21が初期圧縮変形を超えた圧縮変形状態にあれば、バランス支持装置20が刈取り部10に支持作用した状態にあると検出し、この検出結果を制御手段70に出力する。
クラッチ検出手段74は、刈取り部10に対する伝動を入り切りする前記刈取りクラッチ74aの入り状態を検出し、この検出結果を制御手段70に出力する。ストローク検出手段75は、昇降シリンダ51が如何なる長さのストローク状態にあるかを検出し、この検出ストロークを制御手段70にフィードバックする。
制御手段70は、マイクロコンピュータを利用して構成してある。図11は、刈取り部10を昇降操作する制御(昇降制御)のフロー図である。この図に示すように、制御手段70は、昇降指令手段71からの上昇指令および下降指令があったか否かを判断し、上昇指令があったと判断した場合、昇降シリンダ51を伸長操作し、刈取り部10が上昇ストロークエンドに到達すると、昇降シリンダ51を停止操作する。下降指令があったと判断した場合、昇降シリンダ51を短縮操作する。ストローク検出手段75からの検出情報を基に昇降シリンダ51が通常短縮状態になったか否かを判断し、昇降シリンダ51が通常短縮状態になったと判断すると、昇降シリンダ51を停止操作する。
図12は、昇降シリンダ51によって設定される刈取り部10の下降限界を変更する制御(下限変更制御)のフロー図である。この図に示すように、制御手段70は、クラッチ検出手段74による検出情報を基に、刈取りクラッチ74aが入り状態にあるか否かを判断する。刈取りクラッチ74aが入り状態にあると判断した場合、接地検出手段72による検出情報を基に、接地部18が非接地状態に切り換わったか否かを判断する。接地部18が非接地状態に切り換わっていないと判断した場合、昇降シリンダ51を、刈取り部下降限界を高く設定するよう通常短縮状態に操作する。接地部18が非接地状態に切り換わったと判断した場合、さらに、支持手段検出手段73による検出情報を基に、バランス支持手段20が作用状態にあるか否かを判断する。バランス支持手段20が作用状態にあると判断した場合、昇降シリンダ51を特別短縮状態になるまで短縮操作する。
つまり、作業を行うに当たり、昇降レバー76を下降位置Dに操作し、昇降指令手段71を作動させる。このとき、昇降レバー76を下降位置Dに切り換わった直後に中立位置Nに復帰させてもよい。すると、昇降指令手段71が下降指令を出力し、この下降指令を基に制御手段70が制御弁Vを「下降」に切換え操作する。これにより、昇降シリンダ51が制御弁Vによって排油されて短縮操作され、刈取り部10を下降操作する。刈取り部10の下降によって接地部18が接地し、かつ、バランスバネ21が初期弾性変形状態よりもさらに若干弾性変形された状態になると、接地検出手段72と支持検出手段73とストローク検出手段75とによる検出情報を基に、制御手段70が制御弁Vを「中立」に切換え操作する。これにより、刈取り部10が接地部18によって接地支持された下降作業状態になり、自走機体が地面の凹凸などに起因して前後に傾斜しても、これによる接地部18での接地反力の変化と、刈取り部10の重量とによって昇降シリンダ51が若干伸縮作動するために刈取り部10が自走機体に対して揺動昇降する。このため、刈取り部10は、接地部18によって接地支持され、地面に起伏があっても刈取り装置12による刈り高さが一定またはほぼ一定になるよう接地部18によって追従した状態で刈り取り作業を行う。このとき、制御手段70が昇降シリンダ51を通常短縮状態に操作している。このため、昇降シリンダ51は、刈取り部10の下降限界を高く設定することによって刈取り部10が自走機体に対して低く下降することを防止し、分草具14が地面に深くに突っ込むことを防止する。
図9(イ)は、自走機体が基準の対地姿勢にある状態を示す。図9(ロ)は、自走機体が基準の対地姿勢よりも前上がり傾斜した対地姿勢になり、かつ、昇降シリンダ51が通常短縮状態にある状態を示す。図9(ハ)は、自走機体が基準の対地姿勢よりも前上がり傾斜した対地姿勢になり、かつ、昇降シリンダ51が特別短縮状態になった状態を示す。これらの図に示すように、作業走行している際、自走機体が基準の対地姿勢よりも前上がり傾斜した対地姿勢になると、これに伴って刈取り部10が自走機体に対して下降する。このように刈取り部10が下降しても、通常短縮状態にある昇降シリンダ51による下降限界設定のために刈取り部10が十分に下降せず、接地部18が地面上から浮上した状態になることがある。この場合、接地検出手段72が非検出状態に切り換わり、刈取り部10の重量がバランスバネ21に掛かって支持検出手段73が検出状態にあるため、接地検出手段72と支持検出手段73とによる検出情報を基に制御手段70が昇降シリンダ51を特別短縮状態に短縮操作する。すると、昇降シリンダ51が刈取り部10の下降限界を低く設定することになり、刈取り部10が自走機体に対して十分に下降して接地部18が接地する。これにより、自走機体の前上がり傾斜にかかわらず、刈取り部10の刈取り装置12による刈り高さが一定またはほぼ一定に維持される。
一方、刈取り部10を上昇させる場合、昇降レバー76を上昇位置Uに操作し、昇降指令手段71を作動させる。このとき、昇降レバー76を上昇位置Uに切り換わった直後に中立位置Nに復帰させてもよい。すると、昇降指令手段71が上昇指令を出力し、この上昇指令に基づいて制御手段70が制御弁Vを「上昇」に切換え操作する。これにより、昇降シリンダ51が制御弁Vから油圧を供給されて伸長操作され、刈取り部10を上昇操作する。刈取り部10がストロークエンドまで上昇すると、ストローク検出手段75からの検出情報を基に制御手段70が制御弁Vを「中立」に切換え操作し、昇降シリンダ51が停止する。これにより、刈取り部10が上昇非作業状態になる。
制御手段70は、昇降シリンダ51を通常短縮状態から特別短縮状態に切換えるには、接地部18が非接地状態に切り換わったことを検出するのみならず、バランスバネ21が作用状態にあることも検出することによって切換える。これにより、刈取り部10がバウンドや走行振動などに起因して自走機体に対して上昇することによって接地部18が非接地状態になることがあっても、昇降シリンダ51が特別短縮状態にならず、刈取り部10が再下降した際、分草具14が地面に突っ込むことがない。つまり、刈取り部10がバウンドなどによって自走機体に対して上昇することによって接地部18が対地浮上した場合、揺動操作体53が前処理部フレーム11と共に上昇し、揺動操作体53の遊端側軸部53dがバランスバネ21の加圧を解除する。この場合、支持検出手段73が非検出状態になり、制御手段70が昇降シリンダ51を通常短縮状態に維持し、昇降シリンダ51が刈取り部10の下降限界を高く設定したままになる。
〔第二実施例〕
図13は、本発明の第二実施例に係る刈取り部操作装置のブロック図である。この図に示すように、この刈取り部操作装置は、前記制御バルブVの電磁操作部に連係された制御手段70と、この制御手段70に連係された昇降指令手段71と傾斜角検出手段77とクラッチ検出手段74とストローク検出手段75とを備えている。
昇降指令手段71とクラッチ検出手段74とストローク検出手段75とは、本第1発明の実施例に係るコンバインが有する刈取り部操作装置の昇降指令手段71、クラッチ検出手段74、ストローク検出手段75と同一の構成を備えている。
傾斜角検出手段77は、自走機体に設けてある。この傾斜角検出手段77は、自走機体の水平基準面に対する前後傾斜角を検出し、この検出結果を制御手段70に出力する。
制御手段70は、マイクロコンピュータを利用して構成してある。この制御手段70は、本第一実施例に係る刈取り部操作装置の制御手段70と比較すると、昇降指令手段71からの指令を基に昇降シリンダ51を操作することによって刈取り部10を昇降操作する制御(昇降制御)の点において本第一実施例に係る刈取り部操作装置の制御手段70と同一の構成を備え、昇降シリンダ51によって設定される刈取り部10の下降限界を変更する制御(下限変更制御)の点において本第一実施例に係る刈取り部操作装置の制御手段70と異なる構成を備えている。この相違点について、次に説明する。
昇降シリンダ51が通常短縮状態に操作されて刈取り部10の下降限界を高く設定している状態において、自走機体が水平基準面に対して前上がり傾斜した状態になれば、その前上がり角によっては、刈取り部10が自走機体に対して下降しても、接地部18が接地するまでに刈取り部10が下降限界に至り、接地部18が地面から浮上した状態になる。制御手段70は、このように刈取り部10の自走機体に対する下降にかかわらず接地部18が地面から浮上した状態となる場合の自走機体の前上がり角のうちの最小の前上がり角を設定検出前上がり角θ1として設定している。図14は、昇降シリンダ51によって設定される刈取り部10の下降限界を変更する制御(下限変更制御)のフロー図である。この図に示すように、制御手段70は、クラッチ検出手段74による検出情報を基に、刈取りクラッチ74aが入り状態にあるか否かを判断する。刈取りクラッチ74aが入り状態にあると判断した場合、傾斜角検出手段77による検出前上がり角θ2と設定検出前上がり角θ1とを比較し、検出前上がり角θ2が設定検出前上がり角θ1未満であるか否かを判断する。検出前上がり角θ2が設定検出前上がり角θ1未満であると判断した場合、昇降シリンダ51を通常短縮状態に操作する。検出前上がり角θ2が設定検出前上がり角θ1未満でないと判断した場合、昇降シリンダ51を特別短縮状態になるまで短縮操作する。
つまり、作業を行うに当たり、昇降レバー76を下降位置Dに操作して昇降指令手段71を作動させると、昇降指令手段71による下降指令と、ストローク検出手段75による検出情報とを基に制御手段70が刈取り部10を下降操作し、刈取り部10が接地部18によって接地支持された下降作業状態となり、地面に起伏があっても刈取り装置12による刈り高さが一定またはほぼ一定になるよう接地部18によって追従した状態で刈取り作業を行う。さらに、制御手段70が昇降シリンダ51を通常短縮状態に操作し、昇降シリンダ51が刈取り部10の下降限界を高く設定し、分草具14が地面深くに突っ込むことを防止する。
このように作業している際、自走機体が基準の対地姿勢から前上がり傾斜した状態になり、これに伴って刈取り部10が自走機体に対して下降しても、通常短縮状態にある昇降シリンダ51による刈取り部10の下降限界の設定のために刈取り部10が十分に下降せず、接地部18が地面上から浮上した状態になることがある。すると、傾斜角検出手段77による検出情報を基に制御手段70が昇降シリンダ51を特別短縮状態に短縮操作する。これにより、昇降シリンダ51が刈取り部10の下降限界を低く設定し、刈取り部10が自走機体に対して十分に下降して接地部18が接地する。このため、自走機体の前上がり傾斜にかかわらず、刈取り部10の刈取り装置12による刈り高さが一定またはほぼ一定になる。
〔別実施例〕
上記各実施例の昇降シリンダ51に替え、メインフレーム11aなどに作用する専用のストッパを位置変更自在に設ける構成を採用しても本発明の目的を達成することができる。従って、昇降シリンダ51、ストッパを総称してストッパ手段51と呼称する。
昇降シリンダ51に替えて専用のストッパ手段を設けた場合、上記各実施例の制御手段70に替え、接地検出手段72が非検出状態に切り換わると、ストッパ手段が刈取り部10の下降限界の設定を解除するようストッパ手段を操作するべく構成した制御手段を採用しても、傾斜角検出手段77による検出傾斜角が設定検出傾斜角以上であると、ストッパ手段が刈取り部10の下降限界の設定を解除するようストッパ手段を操作するべく構成した制御手段を採用してもよい。いずれ場合も、本発明の目的を達成することができる。
上記実施例の如くバランスバネ21を利用したバランス支持装置20に替え、油圧を利用して刈取り部10に上昇操作力を付与することによって刈取り部10の接地圧を減少させる構成を採用しても本発明の目的を達成することができる。従って、バランスバネ21や油圧式バランス支持装置を総称してバランス支持手段21と呼称する。
コンバイン全体の側面図 コンバイン全体の平面図 昇降操作機構、バランス支持装置の正面図 昇降操作機構の側面図 バランス支持装置の側面図 バランス支持装置の縦断側面図 バランス支持装置の縦断平面図 刈取り部の昇降範囲を示す側面図 昇降シリンダによる刈取り部下限設定の変更制御を説明する側面図 刈取り部操作装置のブロック図 昇降制御のフロー図 下限変更制御のフロー図 第二実施例の刈取り部操作装置のブロック図 第二実施例の下限変更制御のフロー図
符号の説明
10 刈取り部
18 接地部
21 バランス支持手段
70 制御手段
72 接地検出手段
77 傾斜角検出手段
θ1 設定検出前上がり角
θ2 検出前上がり角

Claims (2)

  1. 自走機体の前部に刈取り部を揺動昇降自在に連結するとともに、前記刈取り部に設けた接地部と、前記刈取り部の接地圧を減少させるよう刈取り部に支持作用するバランス支持手段とを備えてあるコンバインであって、
    前記刈取り部の下降限界を変更自在に設定するストッパ手段と、前記接地部が接地状態にあることを検出する接地検出手段とを設け、
    前記接地検出手段が検出状態にあると、前記ストッパ手段が刈取り部の下降限界を高く設定し、前記接地検出手段が非検出状態に切り換わると、前記ストッパ手段が刈取り部の下降限界を低く設定するか、又は刈取り部の下降限界の設定を解除するよう、前記接地検出手段による検出情報に基づいてストッパ手段を操作する制御手段を設けてあるコンバイン。
  2. 自走機体の前部に刈取り部を揺動昇降自在に連結するとともに、前記刈取り部に設けた接地部と、前記刈取り部の接地圧を減少させるよう刈取り部に支持作用するバランス支持手段とを備えてあるコンバインであって、
    前記刈取り部の下降限界を変更自在に設定するストッパ手段と、前記自走機体の水平基準面に対する前後傾斜角を検出する傾斜角検出手段とを設け、
    前記傾斜角検出手段による検出前上がり角が設定検出前上がり角未満であると、前記ストッパ手段が刈取り部の下降限界を高く設定し、前記傾斜角検出手段による検出前上がり角が前記設定検出前上がり角以上であると、前記ストッパ手段が刈取り部の下降限界を低く設定するか、又は刈取り部の下降限界の設定を解除するよう、前記傾斜角検出手段による検出情報に基づいてストッパ手段を操作する制御手段を設けてあるコンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112335400A (zh) * 2020-10-20 2021-02-09 南京百酷新能源技术开发有限公司 一种用于农产品的收割设备

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