JP2007116940A - コンバイン - Google Patents

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Atsushi Tonari
厚史 戸成
Fumio Furuno
文雄 古野
Masayuki Kumagai
熊谷  雅行
Takeshi Kumatori
剛 熊取
Yoshiaki Goto
義昭 後藤
Yutaka Yoneda
豊 米田
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Abstract

【課題】 自走機体に上下揺動自在に支持された刈取り前処理部にバランスバネによって上昇操作力を付与するバランス機構を設けたコンバインにおいて、刈取り前処理部の上下揺動にかかわらず、バランスバネがこじれにくい状態で変形してスムーズに上昇操作力が付与されるようにする。
【解決手段】 自走機体のバネ受け台26にバランスバネ21を支持させてある。刈取り前処理部10が下降作業状態になると、前処理部フレーム11に設けてあるバネ当て部22がバランスバネ21に当接して刈取り前処理部10の荷重によってバランスバネ21を変形させ、バランスバネ21は、刈取り前処理部10に上昇操作力を付与する。バネ当て部22のバランスバネ21に当接する当接作用面23を、突形円弧の当接作用面にしてある。
【選択図】 図7

Description

本発明は、自走機体の前部に、刈取り前処理部を下降作業状態と上昇非作業状態に上下揺動自在に連結し、前記自走機体と前記刈取り前処理部の一方に支持されたバランスバネと、前記自走機体と前記刈取り前処理部の他方に設けたバネ当て部との当接により、下降作業状態の刈取り前処理部の接地反力による上昇を軽くするように下降作業状態の刈取り前処理部に上昇操作力を付与するバランス機構を設けたコンバイン。
上記のコンバインは、自走機体が前下がり傾斜したり、圃場面に隆起部があったりするなどによって刈取り前処理部が接地した場合、地面から受ける接地反力が比較的弱くても、バランス機構が刈取り前処理部に上昇操作力を付与していることにより、刈取り前処理部がこれの重量の割には軽く上昇操作され、分草具などの地面への突っ込みを防止しながら作業することが可能になったものである。
この種のコンバインとして、従来、たとえば特許文献1に示されるものを開発した。この特許文献1に示されるものは、バランス機構を次の如く構成したものである。
すなわち、自走機体2のフレーム2Aに軸芯P2まわりで揺動自在に支持されるアーム部材7と、フレーム2Aとにわたって連結された伸縮部材、この伸縮部材に外嵌されたバランスプリング13、伸縮部材に設けたスプリング受け14を備え、アーム部材7が油圧シリンダ8によって下降揺動操作されて刈取フレーム3aを軸芯P1まわりで下降揺動操作し、これによって刈取部3(刈取り前処理部に相当)が昇降範囲の下方の範囲A(下降作業状態に相当)に下降すると、スプリング受け14がバランススプリング13に当接してバランススプリング13が刈取り部3に上昇操作力を付与するように構成したものである。
特開2004−267123号公報(段落〔0021〕、図5,8,9)
上記した従来の技術を採用すると、伸縮部材を備える必要があって、バランス機構の重量が増大しやすくなり、かつ、バランス機構が大型になりやすくなっていた。また、刈取り前処理部の昇降に伴ってバランスバネがスムーズに変形するようにするには、伸縮部材がこじれないで伸縮するようにする必要があって伸縮部材をスムーズに伸縮するように精度よく製作せねばならず、コスト高になりがちであった。
本発明の目的は、刈取り前処理部の上下揺動に伴ってバランスバネがスムーズに変形しながら作用するものを、重量や大きさの面でも経済面でも有利に得ることができるコンバインを提供することにある。
本第1発明にあっては、自走機体の前部に、刈取り前処理部を下降作業状態と上昇非作業状態に上下揺動自在に連結し、前記自走機体と前記刈取り前処理部の一方に支持されたバランスバネと、前記自走機体と前記刈取り前処理部の他方に設けたバネ当て部との当接により、下降作業状態の刈取り前処理部の接地反力による上昇を軽くするように下降作業状態の刈取り前処理部に上昇操作力を付与するバランス機構を設けたコンバインにおいて、
前記バネ当て部の前記バランスバネに当接する当接作用面、又は、前記バランスバネの前記バネ当て部に当接する当接作用面を、前記刈取り前処理部の揺動軸芯に沿う方向視で突形円弧の当接作用面にしてある。
すなわち、バネ当て部及びバランスバネを刈取り前処理部や自走機体に姿勢変化がない状態で支持させながら、従来の伸縮部材の如き部材を不要にしても、かつ、刈取り前処理部の下降作業状態での連結位置が上下に変化してバネ当て部とバランスバネの間に相対姿勢の変化が発生しても、刈取り前処理部の荷重がバランスバネの軸芯位置又はそれに近い位置でバランスバネに掛かるようにバネ当て部又はバランスバネの突形円弧の当接作用面が調芯作用し、バランスバネがこじれにくい状態でスムーズに変形するようにしながら刈取り前処理部を上下揺動させることができる。
従って、本第1発明によると、刈取り前処理部の上下揺動にかかわらず、バランスバネがこじれにくい状態でスムーズに変形しながら刈取り前処理部の上昇操作力を現出し、刈取り前処理部が接地した際の上昇操作がスムーズに行われるものでありながら、バネ当て部及びバランスバネを姿勢変化自在に支持させる従来の伸縮部材の如き構成を不要にしながらバランス機構を得て、その分軽量かつコンパクトに、さらに安価に得ることができる。
本第2発明にあっては、本第1発明の構成において、前記バネ当て部は、前記刈取り前処理部に設けられ、前記バランスバネは、コイルバネで成り、バランスバネのバネ軸芯が、前記刈取り前処理部の上下揺動によって前記バネ当て部の前記当接作用面が移動する円弧軌跡に接する接線に沿った状態で自走機体に支持されている。
すなわち、バランスバネのバネ軸芯が前記接線に沿っているものだから、刈取り前処理部の下降作業状態での連結位置が上下に変化しても、刈取り前処理部の荷重がバネ軸芯に極力沿った方向でバランスバネに掛かってバランスバネがこじれにくい状態でスムーズに変形し、刈取り前処理部に上昇操作力が常にスムーズに付与される。
従って、本第2発明によると、刈取り前処理部の下降作業状態での連結位置変化にかかわらず、刈取り前処理部が接地した際、刈取り前処理部がスムーズに上昇操作されて刈取り前処理の地面への突っ込みを精度よく回避することができる。
本第3発明にあっては、本第1又は第2発明の構成において、前記バネ当て部は、自走機体横向きの丸棒材によって構成されている。
すなわち、バネ当て部の前記突形円弧の当接作用面を、丸棒材の周面形状を利用して得るものである。
従って、本第3発明によると、刈取り前処理部の連結位置の上下変化にかかわらず、バネ当て部の突形円弧の当接作用面によってバランスバネがこじれにくい状態でスムーズに変形して刈取り前処理部の上下操作力が常にスムーズに付与されるものでありながら、丸棒材を利用して製作面から安価に得ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1,2に示すように、クローラ式の走行装置1、運転座席2が装備された運転部などを備えた自走機体の機体フレーム3の前部に位置する支持台4に、刈取り前処理部10の前処理部フレーム11の基部を回動自在に連結するとともに、自走機体の運転座席2の下方に設けたエンジン(図示せず)の駆動力を刈取り前処理部10の伝動ケースに兼用の前記前処理部フレーム11に入力して刈取り前処理部10を駆動するように構成し、前記機体フレーム3の後部側に、脱穀装置5及び穀粒タンク6を設けて、コンバインを構成してある。
このコンバインは、稲、麦などの収穫を行うものであり、刈取り前処理部10の前記前処理部フレーム11と、機体フレーム3との間に、油圧シリンダ51を備えた昇降操作機構50を設けてあり、前記油圧シリンダ51を操作すると、昇降操作機構50が前処理部フレーム11を軸芯Xまわりで機体フレーム3に対して上下に揺動操作することにより、刈取り前処理部10を刈取り装置12が地面上近くに位置した下降作業状態と、前記刈取り装置12などが地面から上方に高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。刈取り前処理部10を下降作業状態にして自走機体を走行させると、刈取り前処理部10は、この刈取り前処理部10の下部で機体横方向に並んでいる複数本の分草杆13の前端部に支持されている分草具14によって植立穀稈を刈り取り対象と非刈取り対象の植立穀稈に分草し、かつ、刈り取り対象の複数の植付け条の植立穀稈を複数の引き起こし経路15のうちの対応する引き起こし経路15に分かれて入るように分草するとともに案内し、各引き起こし経路15に導入された植立穀稈を各引き起こし経路15に対応した引き起こし装置16によって引き起こし処理するとともにバリカン形の前記刈取り装置12によって刈取り処理し、刈取り装置12からの刈取り穀稈を供給装置17によって機体後方向きに搬送して脱穀装置5の脱穀フィードチェーン5aの始端部に供給する。脱穀装置5は、脱穀フィードチェーン5aによって刈取り穀稈の株元側を機体後方向きに挟持搬送しながら穂先側を扱室(図示せず)に供給し、その穂先側を回動する扱胴(図示せず)によって脱穀処理する。穀粒タンク6は、脱穀装置5から搬送された脱穀粒を回収して貯留していく。
図3,5などに示すように、前記昇降操作機構50は、前記支持台4が有する左右一対の支持板52に自走機体横向きの軸芯53aまわりで揺動自在に支持された昇降操作体53、この昇降操作体53の遊端側に一端側が連結され、他端側が機体フレーム3に固定のシリンダブラケット54に連結された前記油圧シリンダ51を備えて構成してある。
昇降操作体53は、前記左右一対の支持板52に前記軸芯53aまわりで回動自在に連結している自走機体横向きの連結軸53b、この連結軸53bの両端部から一体回動自在に延出している揺動アーム53c、前記左右一対の揺動アーム53cの遊端側を連結している自走機体横向きの操作軸53dを備えて構成してある。前記左右一対の揺動アーム53cと前記操作軸53dとは、折り曲げ成形した一本の丸棒材によって構成してある。昇降操作体53の前記操作軸53dは、刈取り前処理部10の前処理部フレーム11の後方側に当接作用するように配置してある。前処理部フレーム11の前方側に配置した自走機体横向きの係止杆55の両端側を、前記揺動アーム53cに付設した支持ブラケット56に連結し、前記係止杆55の中間部を、この係止杆55が挿通するように構成して前記前処理部フレーム11に付設した支持ブラケット57に連結してあることにより、昇降操作体53は、前処理部フレーム11と連動して軸芯53aまわりで揺動するように前処理部フレーム11に係止されている。昇降操作体53の前記操作軸53dに付設したシリンダブラケット58に前記昇降シリンダ51を連結してある。
すなわち、昇降操作機構50は、油圧シリンダ51が昇降操作体53を前記軸芯53aまわりで上下に動操作して昇降操作体53の前記操作軸53dを前処理部フレーム11の受圧部11aに当接させて押し上げ作用させたり受け止め支持させたりすることにより、油圧シリンダ51によって昇降操作体53を介して前処理部フレーム11を上下に揺動操作し、これによって刈り取り前処理部10を上昇非作業状態や下降作業状態に昇降操作する。
尚、図3,5などに示すネジ軸60は、前記支持ブラケット56に回動自在に支持されるとともに電動モータ61に連動されており、この電動モータ61によって正回転や逆回転方向に駆動されることにより、前処理部フレーム11に係合している送り駒体62を移動操作して前処理部フレーム11を前記係止杆55や、の基部11bを挿通している入力軸63に沿わせて自走機体横方向に摺動操作し、前処理部フレーム11(刈取り前処理部10)を運転部の方に寄って連結された作業位置(図3参照)と、運転部から離間して連結された作業位置(図4参照)とに切り換えるものである。
図10に示すように、前記油圧シリンダ51は、単動形シリンダに構成してある。これにより、この油圧シリンダ51に接続された制御弁Vが「上昇」に切り換え操作されることにより、この制御弁Vによって油圧ポンプPからの圧油が供給され、この作動油によって伸長側に駆動されて刈取り前処理部10を上昇操作し、制御弁Vが「下降」に切り換え操作されることにより、この制御弁Vによって作動油が排出され、刈取り前処理部10の重量のために短縮側に作動して刈取り前処理部10を下降操作し、制御弁Vが「中立」に切り換え操作されることにより、この制御弁Vによって作動油の供給及び排出が停止され、刈取り前処理部10を上昇非作業状態や下降作業状態の操作位置にこの操作位置から下降しないように停止操作する。
これにより、油圧シリンダ51は、刈取り前処理部10が刈取り装置12による刈り高さが設定刈り高さになった連結高さで停止操作されると、刈取り前処理部10をその連結高さから下降しないようにストップさせる下降ストッパーになる。また、油圧シリンダ51は、刈取り前処理部10に対する下降ストッパーになっている状態において、刈取り前処理部10が接地して接地反力を受けた際、この接地反力のために伸長側に操作され、刈取り前処理部10が接地反力によって設定刈り高さの連結高さから上昇操作されることを許容する。
図1に示すように、刈取り前処理部10の前記複数本の分草杆13のうち、刈取り前処理部10の最も両横外側に位置する分草杆13の前記分草具14よりもやや後方側の下部に橇体18を取付けることにより、この橇体18の底面で成る接地平面部18aを各横外側の分草杆13に設けてある。
図3,6,7などに示すように、刈取り前処理部10の前記前処理部フレーム11と、自走機体の機体フレーム3の前端部との間に、バランスバネ21を備えたバランス機構20を設けてある。
バランス機構20は、自走機体に設けた前記バランスバネ21、前処理部フレーム11の自走機体後方側に設けたバネ当て部22を備えて構成してある。
前記バランスバネ21は、コイルバネによって構成してある。図7に示すように、前記バネ当て部22の当接作用面23は、刈取り前処理部10の上下揺動によって昇降操作体53の揺動軸芯53aを中心にした円弧軌跡Tを描きながら移動する。刈取り前処理部10が上昇非作業状態から下降されて下降作業状態のうちの標準設定刈り高さh(図11参照)の連結高さになったとき前記円弧軌跡Tに接する接線Lを設定し、バランスバネ21は、このバランスバネ21のバネ軸芯21aが前記接線Lに沿った配置にして、かつ、バネホルダー24の基端側ホルダー25が機体フレーム3に固定のバネ受け台26の座板26aに受け止め支持されるようにして前記バネ受け台26に固定のバネ伸縮ガイド27に前記バネホルダー24を介して支持させてある。バランスバネ21は、バランスバネ21の伸縮変形を許容するように可撓性を備えたバネカバー30によって覆われている。
図7,8,9に示すように、前記バネホルダー24は、バランスバネ21の先端側に係止突部28aが入り込んで係止した先端側ホルダー28、バランスバネ21の基端側に係止突部25aが入り込んで係止した前記基端側ホルダー25、先端側ホルダー28と基端側ホルダー25の係止突部28a,25aどうしを締め付け連結することによって先端側ホルダー28と基端側ホルダー25を連結するとともに締め付け力によってバランスバネ21を圧縮変形させている連結ロッド29を備えて構成してあり、バランスバネ21を初期圧縮変形させた状態にして保持している。バネホルダー24の前記先端側ホルダー28は、バランスバネ21の前処理部フレーム11のバネ当て部22によって荷重を受ける荷重受け部(バネ当て部22に対する当接作用面)を構成している。バネ受け台26の座板26aから延出している一対の前記バネ伸縮ガイド杆27が前記基端側ホルダー25及び前記先端側ホルダー28を挿通し、各バネ伸縮ガイド杆27の先端側ホルダー28から突出している端部に装着してある抜け止めピン27a(図6参照)によってバネホルダー24の抜け止めを行っていることにより、バランスバネ21は、初期圧縮変形が付与された状態でバネ受け台26に支持されている。
前処理部フレーム11のバネ当て部22は、前記昇降操作体53の前記操作軸53dによって構成してあることにより、丸棒材で構成されており、刈取り前処理部10が下降作業状態に下降操作されると、前記丸棒材の周面で成る前記当接作用面23によってバランスバネ21の荷重受け部(先端側ホルダー28)に当接し、刈取り前処理部10の重量によって決まる荷重によってバランバネ21を押圧操作する。バネ当て部22の当接作用面23は、自走機体横向きの丸棒材の周面でなっていることから、刈取り前処理部10の揺動軸芯Xに沿う方向視で突形円弧の当接作用面になっており、バネ当て部22及びバランスバネ21を前処理部フレーム11や機体フレーム3に姿勢変化がない状態で支持させるものでありながら、刈取り前処理部10の下降作業状態での連結位置が上下に変化してバネ当て部22とバランスバネ21の間に相対姿勢の変化が発生しても、バランスバネ21の荷重の掛かる位置が常にバランスバネ21の軸芯21aの位置又はそれに近い位置になった状態で、かつ、バランスバネ21の荷重の掛かる方向がバランスバネ21のバネ軸芯21aに極力沿った方向になった状態で刈取り前処理部10の荷重がバランスバネ21に掛かる。これにより、刈取り前処理部10の下降作業状態での連結位置が上下に変化しても、バランスバネ21は、こじれのない状態でスムーズに伸縮して刈取り前処理部10に上昇操作力を付与する。
刈取り前処理部10が上昇非作業状態から下降操作されて下降作業状態における最高位置の連結高さになると、前処理部フレーム11のバネ当て部22がバランスバネ21の荷重受け部(先端側バネホルダー28)に当接し、刈取り前処理部10がさらに下降していくと、油圧シリンダ51が下降側のストロークエンドになって刈取り前処理部10が下降作業状態における最低位置の連結高さになるまで、前処理部フレーム11のバネ当て部22が刈取り前処理部10の荷重によってバランスバネ21を押圧して圧縮操作していくように構成してある。これにより、バランス機構20は、刈取り前処理部10が下降作業状態に操作された状態において、バランスバネ21によって刈取り前処理部10に上昇操作力を付与し、刈取り前処理部10が前記接地平面部18aによって接地して地面からの接地反力を受けた際、接地反力が刈取り前処理部10の重量の割には軽くても、刈取り前処理部10が接地反力によって上昇操作されることを可能にしている。
尚、バランスバネ21は、油圧シリンダ51が下降側のストローク限界になっても、弾性変形の限界に達しておらず、まだ短縮側に弾性変形し得る状態にして組み付けられている。
つまり、このコンバインは、次の収穫方法に基づいて収穫作業を行うものである。
すなわち、図10に示す如く油圧シリンダ51の制御弁Vの電磁操作部に制御手段35を介して連係された昇降レバー36を下げ位置に切り換え操作し、制御弁Vを「下降」に切り換え操作して油圧シリンダ51を下降状態に操作し、油圧シリンダ51によって刈取り前処理部10を上昇非作業状態から下降操作させる。刈取り前処理部10が下降作業状態の最高位置まで下降すると、前処理部フレーム11のバネ当て部22がバランスバネ21の荷重受け部(先端側ホルダー28)に当接し、バランスバネ21が下降抵抗になって刈取り前処理部10の下降速度がそれまでよりも低下する。これにより、刈取り前処理部10が下降作業状態に入ったことを容易に認識し、この後、刈取り前処理10が下がり過ぎないように注意しながら刈取り前処理部10をさらに下げ操作する。刈取り前処理部10がさらに下降して分草杆13の先端側が設定標準刈り高さhになった標準連結高さなど、所望の設定刈り高さになった設定連結高さになると、昇降レバー36を中立位置に切り換え操作し、制御弁Vを「中立」に切り換え操作して油圧シリンダ51を中立状態に維持操作し、油圧シリンダ51を刈取り前処理部10に対する下降ストッパーとして効かせて刈取り前処理部10を地面から設定刈り高さに浮上した設定連結高さに支持させながら収穫走行し、植立穀稈を設定刈り高さで刈り取っていく。そして、自走機体が前傾したり、地面に隆起部が存在したりした場合、刈取り前処理部10が接地平面部18aによって接地して受けた地面からの接地反力と、バランス機構20のバランスバネ21による上昇操作力とによって刈取り前処理部10を設定連結高さよりも高く上昇操作させ、分草具14などが地面や隆起部に突っ込むことを防止しながら収穫走行する。
また、このコンバインにあっては、次の如き収穫方法を採用しても収穫作業を行うことができる。
すなわち、刈取り前処理部10を下降作業状態に下降操作し、刈取り前処理部10が接地平面部18aで接地するまで下降すると、昇降レバー36を中立位置に切り換え操作し、制御弁Vを「中立」に切り換えて油圧シリンダ8を停止状態に維持させ、刈取り前処理部10を接地平面部18aによって圃場面の起伏に接地追従させながら収穫走行する。
前記バランス機構20によって上操作力が付与される刈取り前処理部10の分草杆先端側の昇降範囲Aと、自走機体が水平面上に位置した状態での水平面Bとの関係が図11に示す関係になるように前記昇降範囲Aを設定してある。すなわち、前記昇降範囲Aの中心aが前記水平面Bよりも低く位置するように、かつ、分草杆先端側が前記水平面Bから設定標準刈り高さhに浮上するとともに水平姿勢になった状態での分草杆先端側が前記昇降範囲中心aよりも高い箇所に位置するように設定してある。
つまり、図12(イ)に示すように、畦Cから傾斜地Sを自走させて圃場Eに進入させる際、刈取り前処理部10を前下がり姿勢の連結高さにしておき、刈取り前処理部10の前下がりによって重心が低くなるとともに走行装置1が畦Cから傾斜地Sに乗り移った際に刈取り前処理部10が接地して衝撃の発生が抑制されるようにしながら自走移動させることを可能にしてある。図12(ロ)に示すように、このように傾斜地Sに入った後、傾斜地Sから圃場Eに入る際、刈取り前処理部10は圃場面に接地して受ける接地反力のために自走機体に対して上昇し、分草具14が圃場面に突っ込むことを回避しながら圃場Eに入ることができる。
図8に示すように、前記バネホルダー24の先端側ホルダー28にボルト孔40及びピン孔41を設け、図15の如く先端側ホルダー28の表面側にバネ圧調整板42を脱着することを可能にしてある。図13,14に示すように、バネ圧調整板42は、貫通孔42a、ボルト孔43、回り止めピン44を備え、回り止めピン44を先端側ホルダー28のピン孔41に係入させ、バネ圧調整板42と先端側ホルダー28のボルト孔43,40に連結ボルト45を装着することによって、先端側ホルダー28に装着するようになっている。
すなわち、図16に示す如く刈取り前処理部10の引き起こし装置16の前側に強制分草装置46を装着した場合、刈取り前処理装置10全体の重量が強制分草装置46の重量のために増大する。これにより、強制分草装置46を装着した場合、バネホルダー24の先端側ホルダー28にバネ圧調整板42を装着する。すると、たとえば、刈取り前処理部10が設定標準刈り高さhの連結高さになった際、強制分草装置46を備えない状態で設定標準刈り高さhの連結高さになった場合に比し、バランスバネ21が刈取り前処理部10の荷重によって弾性変形操作される変形量が増大して、バランスバネ21によって刈取り前処理部10により大きな上昇操作力が付与され、刈取り前処理部10が重量増大にかかわらず、接地反力によって軽く上昇操作されるようになる。
このように、バネ圧調整板42を装着しても、刈取り前処理部10が重すぎ、バランス機構20を適正な上昇操作力を発揮する状態に調整することができない場合、図17に示すように、バランスバネ21と同心状に配置した補助バランスバネ21aをバランスバネ21に装備させることにより、バネ圧調整を行うとよい。
図18,19は、実施構造を備えた昇降操作機構50及びバランス機構20を示し、この昇降操作機構50にあっては、油圧シリンダ51を、前処理部フレーム11に設けたシリンダブラケット59と、機体フレーム3に設けたシリンダブラケット3aとに連結してある。
バランス機構20は、前記油圧シリンダ51よりも自走機体上方側の部位に自走機体横方向に並べて設けた2個のバランスバネ21、前処理部フレーム11の自走機体後方側に設けたバネ当て部22を備えて構成してある。
前記各バランスバネ21は、コイルバネによって構成してある。前記バネ当て部22の当接作用面23は、刈取り前処理部10の上下揺動によって刈取り前処理部10の上下揺動軸芯Xを中心にした円弧軌跡Tを描きながら移動する。刈取り前処理部10の上昇非作業状態からの下降に伴ってバネ当て部22が各バランスバネ21の先端側ホルダー28で成る荷重受け部に当接し始めたときに前記円弧軌跡Tに接する接線Lを設定し、各バランスバネ21は、このバランスバネ21のバネ軸芯21aが前記接線Lに沿った配置にして、かつ、バネホルダー24の基端側ホルダー25が機体フレーム3に固定のバネ受け台26の座板26aに受け止め支持されるようにして前記バネ受け台26に固定のバネ伸縮ガイド27に前記バネホルダー24を介して支持させてある。各バランスバネ21は、バランスバネ21の伸縮を許容するように可撓性を備えたバネカバー30によって覆われている。
前記バネホルダー24は、各バランスバネ21の先端側に係止筒部28aが入り込んで係止した前記先端側ホルダー28、各バランスバネ21の基端側にバネ座屈防止に兼用の係止筒部25aが入り込んで係止した前記基端側ホルダー25、先端側ホルダー28と基端側ホルダー25の一方のバランスバネ21に入り込んでいる係止筒部28a,25aどうしや、他方のバランスバネ21に入り込んでいる係止筒部25a,28aどうしを締め付け連結することによって先端側ホルダー28と基端側ホルダー25を連結するとともに締め付け力によって各バランスバネ21を圧縮変形させている連結ロッド29を備えて構成してあり、2個のバランスバネ21を纏めて、各バランスバネ21に初期圧縮変形を付与した状態にして保持している。バネホルダー24の前記先端側ホルダー28は、各バランスバネ21の前処理部フレーム11のバネ当て部22によって荷重を受ける荷重受け部を構成している。バネ受け台26の座板26aから延出している一対の前記バネ伸縮ガイド杆27が前記基端側ホルダー25及び前記先端側ホルダー28を挿通し、各バネ伸縮ガイド杆27の先端側ホルダー28から突出している端部に装着してある抜け止めピン27aによってバネホルダー24の抜け止めを行っていることにより、各バランスバネ21は、初期圧縮変形が付与された状態でバネ受け台26に支持されている。
前処理部フレーム11のバネ当て部22は、前処理部フレーム11に前記シリンダブラケット59を介して取付けた自走機体横向きの丸棒材によって構成してあり、刈取り前処理部10が下降作業状態に下降操作されると、前記丸棒材の周面で成る前記当接作用面23によって各バランスバネ21の荷重受け部(先端側ホルダー28)に当接し、刈取り前処理部10の重量によって決まる荷重によって各バランバネ21を押圧操作する。バネ当て部22の当接作用面23は、自走機体横向きの丸棒材の周面でなっていることから、刈取り前処理部10の上下揺動軸芯Xに沿う方向視で突形円弧の当接作用面になっており、バネ当て部22及び各バランスバネ21を前処理部フレーム11や機体フレーム3に姿勢変化がない状態で支持させるものでありながら、刈取り前処理部10の下降作業状態での連結位置が上下に変化してバネ当て部22とバランスバネ21の間に相対姿勢の変化が発生しても、バランスバネ21の荷重の掛かる方向がバランスバネ21のバネ軸芯21aに極力沿った方向になった状態で刈取り前処理部10の荷重がバランスバネ21に掛かる。これにより、刈取り前処理部10の下降作業状態での連結位置が上下に変化しても、各バランスバネ21は、こじれのない状態でスムーズに伸縮して刈取り前処理部10に上昇操作力を付与する。
〔別実施例〕
上記実施例の如くバネ当て部22のバランスバネ21に当接する当接作用面23を突形円弧の当接作用面にして実施する他、先端側ホルダー28に丸棒材を付設するなどにより、バランスバネ21のバネ当て部22に当接する当接作用面を突形円弧の当接作用面にして実施してもよいのであり、この実施構成を採用しても本発明の目的を達成することができる。
上記実施例の如く刈取り前処理部10のバネ当て部22を刈取り前処理部10の方に設け、バランスバネ21を自走機体の方に設けて実施する他、バネ当て部を自走機体の方に設け、バランスバネを刈取り前処理部10の方に設けて実施してもよいのであり、いずれによっても本発明の目的を達成することができる。
上記実施例の如く刈取り前処理部10のバネ当て部22を、昇降操作機構50の昇降操作体53を利用して構成して実施する他、専用の丸棒材を設けて構成して実施してもよいのであり、いずれによっても本発明の目的を達成することができる。
コンバイン全体の側面図 コンバイン全体の平面図 前処理部フレームが運転部側に寄った状態での昇降操作機構及びバランス機構の正面図 前処理部フレームが運転部から遠い側に寄った状態での昇降操作機構及びバランス機構の正面図 昇降操作機構の側面図 バランス機構の側面図 バランスバネ断面状態でのバランス機構の側面図 バランスバネの正面図 バランスバネの断面図 収穫要領、油圧回路を示す説明図 バランス機構の作用範囲を示す説明図 (イ)は、コンバインを圃場に搬入する要領を示す側面図、(ロ)は、コンバイン搬入時に刈取り前処理部が圃場に接地した状態を示す側面図 バランス機構のバネ圧調節板装着状態での正面図 バネ圧調整板の斜視図 バランス機構のバネ圧調節板装着状態での側面図 強制分草装置を装着した状態での刈取り前処理部の側面図 バランスバネのバネ圧調整要領を示す断面図 別の実施構造を備えた昇降操作機構及びバランス機構の側面図 別の実施構造を備えたバランス機構の正面図
符号の説明
10 刈取り前処理部
20 バランス機構
21 バランスバネ
21a バネ軸芯
22 バネ当て部
23 当接作用面
X 刈取り前処理部の揺動軸芯
T 円弧軌跡
L 接線

Claims (3)

  1. 自走機体の前部に、刈取り前処理部を下降作業状態と上昇非作業状態に上下揺動自在に連結し、
    前記自走機体と前記刈取り前処理部の一方に支持されたバランスバネと、前記自走機体と前記刈取り前処理部の他方に設けたバネ当て部との当接により、下降作業状態の刈取り前処理部の接地反力による上昇を軽くするように下降作業状態の刈取り前処理部に上昇操作力を付与するバランス機構を設けたコンバインであって、
    前記バネ当て部の前記バランスバネに当接する当接作用面、又は、前記バランスバネの前記バネ当て部に当接する当接作用面を、前記刈取り前処理部の揺動軸芯に沿う方向視で突形円弧の当接作用面にしてあるコンバイン。
  2. 前記バネ当て部は、前記刈取り前処理部に設けられ、
    前記バランスバネは、コイルバネで成り、バランスバネのバネ軸芯が、前記刈取り前処理部の上下揺動によって前記バネ当て部の前記当接作用面が移動する円弧軌跡に接する接線に沿った状態で自走機体に支持されている請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記バネ当て部は、自走機体横向きの丸棒材によって構成されている請求項1又は2記載のコンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016063770A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 株式会社クボタ 自脱型コンバイン

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