JP2008016697A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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義典 桃井
Kazumasa Yonekura
和賢 米倉
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Abstract

【課題】低誘電率膜の吸湿性に起因するドライエッチング加工の不均一性を改善することのできる技術を提供する。
【解決手段】レジストパターンをマスクとしたドライエッチングにより被処理体52である低誘電率材料からなる絶縁膜を加工する際、エッチング装置50の真空チャンバ51内へ導入される各種ガスに3sccmの流量で水蒸気を添加することにより、低誘電率材料からなる絶縁膜から脱離する水蒸気の量に依存した、その絶縁膜のエッチング特性の変動を抑制する。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、半導体基板の主面上に形成された絶縁膜に溝パターンまたは孔パターンを形成するドライエッチング方法に適用して有効な技術に関するものである。
有機系反射防止膜加工でのプラズマガスとしてArを用いない条件を適用し、絶縁膜である被加工膜を加工する際の希ガスとして、プラズマの電子温度を低減できるXeもしくはKrもしくはArとXeの混合ガスもしくはArとKrの混合ガスを適用したドライエッチング技術が特開2005−72518号公報(特許文献1)に記載されている。
特開2005−72518号公報(段落[0015]、図1)
近年、酸化シリコン膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜が半導体装置に採用されている。低誘電率膜としては、例えばフッ素または炭素を含有する酸化シリコンからなる無機系膜、フッ素または炭素を含有する酸化シリコンからなる有機系膜、さらに多孔質膜等が検討されており、一部実用化されている。
しかしながら、低誘電率膜は、その材料組成や構造に起因して吸湿性が酸化シリコン膜よりも大きい。そのため、低誘電率膜のドライエッチングについては、以下に説明する低誘電率膜の吸湿性に関する種々の技術的課題が存在する。
低誘電率膜上に酸化シリコン膜を積層すると、酸化シリコン膜は低誘電率膜よりも緻密であり、また密度が大きいことから、低誘電率膜に吸湿された水蒸気は低誘電率膜に閉じこめられる。この積層膜の上層である酸化シリコン膜をドライエッチングにより加工すると低誘電率膜が露出して、低誘電率膜に閉じこめられていた水蒸気が脱離する。脱離した水蒸気は低誘電率膜のエッチング特性、例えば低誘電率膜のエッチング速度または低誘電率膜のエッチングストッパ膜に対するエッチング速度選択比等を変動させる。
上記エッチング特性の変動はパターン配置の疎密に依存する。例えば孤立パターンでは、密集パターンと比較して、より広範囲から水蒸気が移動して集まるため、エッチング特性の変動が顕著に起きる。同様に、密集パターンの端部でも密集パターンの外周部から水蒸気が移動して集まるため、密集パターンの内部と比較して、エッチング特性の変動が顕著に起きる。
また、低誘電率膜を成膜または放置している間に低誘電率膜は吸湿するが、これらの時間は常に一定とは限らない。半導体装置の製造ラインの状況によっては、成膜してからドライエッチングにより加工されるまでに数日経過する低誘電率膜や数時間しか経過しない低誘電率膜がある。このため、低誘電率膜に吸湿される水蒸気の量は一定ではない。従って、上記エッチング特性の変動は、パターン配置の疎密の他に低誘電率膜の成膜または放置時間にも依存する。
このような低誘電率膜から脱離した水蒸気に起因するエッチング特性の変動は、例えば低誘電率膜のエッチング深さがばらつく、あるいは過剰に低誘電率膜のエッチングが進んでエッチングストッパ膜が除去される等の加工形状の不良を生じてしまう。そのため、低誘電率膜のドライエッチング工程では低誘電率膜から脱離した水蒸気に起因するエッチング特性の変動を抑制して、半導体製品の製造不良率を低減する必要がある。
本発明の目的は、低誘電率膜の吸湿性に起因するドライエッチング加工の不均一性を改善することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明による半導体装置の製造方法は、プラズマを用いて低誘電率膜をドライエッチングする際、エッチング装置の真空チャンバ内へ導入される各種ガスに所定量の水蒸気を添加するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
低誘電率膜から脱離する水蒸気の量に依存した低誘電率膜のエッチング特性の変動を抑制することができるので、低誘電率膜の吸湿性に起因するドライエッチング加工の不均一性を改善することができる。
本実施の形態においては、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、本実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、本実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、本実施の形態において、ウエハと言うときは、Si(Silicon)単結晶ウエハを主とするが、それのみではなく、SOI(Silicon On Insulator)ウエハ、集積回路をその上に形成するための絶縁膜基板等を指すものとする。その形も円形またはほぼ円形のみでなく、正方形、長方形等も含むものとする。また、本実施の形態においては、電界効果トランジスタを代表するMISFETをMISと略し、pチャネル型のMISFETをpMISと略し、nチャネル型のMISFETをnMISと略す。
また、本実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による半導体装置の製造方法を図1〜図12を用いて工程順に説明する。図1〜図3、図5、図6および図9〜図12は半導体装置の要部断面図、図4はエッチング装置の概略図、図7は低誘電率膜のエッチング速度比とエッチング装置の真空チャンバ内へ導入される各種ガスに添加される水蒸気の量との関係を示すグラフ図、図8はレジスト膜に対する低誘電率膜のエッチング速度選択比とエッチング装置の真空チャンバ内へ導入される各種ガスに添加される水蒸気の量との関係を示すグラフ図である。
まず、図1に示すように、シリコン単結晶からなる半導体基板(円形の薄い板状に加工した半導体ウエハ)1の主面に所望する半導体素子を形成する。半導体素子としては、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)デバイス、抵抗素子、容量素子等が形成されるが、本実施の形態ではCMOSデバイスを例示する。
半導体基板1の素子分離領域に絶縁膜からなる分離部2を形成した後、半導体基板1にp型の導電性を示す不純物をイオン注入してpウェル3を形成し、同様に、n型の導電性を示す不純物をイオン注入してnウェル4を形成する。続いてnMISおよびpMISを構成するゲート絶縁膜5およびゲート電極6n,6pを形成し、さらにゲート電極6n,6pの側壁にサイドウォール7を形成する。続いてゲート電極6nの両側のpウェル3にn型の導電性を示す不純物をイオン注入し、nMISのソース・ドレインとして機能するn型半導体領域8をゲート電極6nおよびサイドウォール7に対して自己整合的に形成する。同様に、ゲート電極6pの両側のnウェル4にp型の導電性を示す不純物をイオン注入し、pMISのソース・ドレインとして機能するp型半導体領域9をゲート電極6pおよびサイドウォール7に対して自己整合的に形成する。
次に、半導体基板1の主面上にCVD(Chemical Vapor Deposition)法により窒化シリコン膜を堆積し、続いてプラズマCVD法によりTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)膜を堆積して層間絶縁膜10を形成する。その後、層間絶縁膜10の表面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法で研磨することによって平坦化する。
次に、レジストパターンをマスクとして層間絶縁膜10をエッチングし、接続孔11を所定の箇所、例えばnMISのゲート電極6nおよびn型半導体領域8、ならびにpMISのゲート電極6pおよびp型半導体領域9の上方に位置する層間絶縁膜10に形成する。
次に、接続孔11の内部を含む半導体基板1の主面上にバリアメタル膜12を堆積した後、接続孔11の内部を含む半導体基板1の主面上に金属膜13、例えばW(タングステン)膜をCVD法により堆積する。バリアメタル膜12は、例えばTi膜上にTiN膜を積み重ねた積層膜である。続いて、例えばCMP法により接続孔11以外の領域のバリアメタル膜12および金属膜13を除去することによって接続孔11の内部に金属膜13を埋め込み、金属膜13を主導電材料とするプラグを形成する。
次に、第1層目の配線を形成する。図2に示すように、半導体基板1の主面上にストッパ絶縁膜14および配線形成用の絶縁膜15を順次形成する。ストッパ絶縁膜14は絶縁膜15への溝加工の際にエッチングストッパとなる膜であり、絶縁膜15に対してエッチング選択比を有する材料を用いる。ストッパ絶縁膜14は、例えばプラズマCVD法により形成される窒化シリコン膜とし、絶縁膜15は酸化シリコン膜とすることができる。
次に、レジストパターンをマスクとしたドライエッチングによってストッパ絶縁膜14および絶縁膜15の所定の領域に配線溝16を形成した後、半導体基板1の主面上にバリアメタル膜17を形成する。バリアメタル膜17は、例えばTiN膜、TaN膜、TaN膜上にTa膜を積み重ねた積層膜、またはTaN膜上にRu膜を積み重ねた積層膜である。続いてCVD法またはスパッタリング法によりバリアメタル膜17上にCuのシード層を形成し、さらに電解めっき法を用いてシード層上にCuめっき膜を形成する。Cuめっき膜により配線溝16の内部を埋め込む。続いて配線溝16以外の領域のCuめっき膜、シード層およびバリアメタル膜17をCMP法により除去して、Cu膜を主導電材料とする第1層目の配線M1を形成する。
次に、第2層目の配線を形成する。図3に示すように、半導体基板1の主面上にストッパ絶縁膜18、配線および接続電極形成用の絶縁膜19、キャップ絶縁膜20および反射防止膜21を順次形成する。ストッパ絶縁膜18は絶縁膜19への孔加工の際にエッチングストッパとなる膜であり、絶縁膜19に対してエッチング速度選択比を有する材料を用いる。ストッパ絶縁膜18は、例えばプラズマCVD法により形成されるSiC膜、SiCO膜、SiCN膜、SiN膜、またはこれらの組合せからなる多層膜である。本実施の形態1ではSiCO膜を用いた。絶縁膜19は、SiOよりも誘電率が低い低誘電率膜であり、比誘電率が3.0以下の材料が望ましい。絶縁膜19は、例えばSiOC膜、MSQ(methylsilsesquioxane)膜、多孔質SiOC膜、多孔質MSQ膜、またはこれら組合せからなる多層膜である。本実施の形態1ではSiOC膜を用いた。キャップ絶縁膜20は、TEOS膜、SiN膜、SiC膜などのSiを含有する絶縁膜、TiN膜、TaN膜などのメタル膜、またはこれらの組合せからなる多層膜である。本実施の形態1ではTEOS膜を用いた。ストッパ絶縁膜18、絶縁膜19、キャップ絶縁膜20および反射防止膜21の厚さは、例えばそれぞれ50nm、500nm、50nmおよび30nmである。
次に、反射防止膜21上に孔形成用のレジストパターン22を形成する。レジストパターン22は通常のフォトリソグラフィ法によって形成される。すなわち、レジストパターン22は半導体基板1の主面上にレジスト膜を塗布した後、そのレジスト膜に対して露光および現像処理を施すことによりパターニングされている。
次に、レジストパターン22をマスクとしたドライエッチングにより反射防止膜21、キャップ絶縁膜20および絶縁膜19を順次加工して、所定の領域に接続電極用の孔パターンを形成する。このドライエッチングでは、例えば図4に示すエッチング装置が用いられる。以下に、このエッチング装置について説明する。
エッチング装置50では、真空チャンバ51内に被処理体52を設置する下部電極53と、被処理体52に対向する位置に上部電極54とが設置されている。上部電極54には、UHF電源55から主にプラズマ発生用に周波数450MHzのUHF帯電磁波と、第1の高周波電源56aから主に上部電極54へのバイアス印加用に周波数13.56MHzの高周波とが重畳して印加される。下部電極53には、第2の高周波電源56bから主に被処理体52へのバイアス印加用に周波数800kHzの高周波を印加する。これら電磁波により、上部電極54と下部電極53との間にプラズマを発生させる。また、真空チャンバ51の外側には複数のソレノイドコイル57が設置されており、これらのソレノイドコイル57で発生させた磁場によりプラズマの分布を調整することができる。
真空チャンバ51内へは、水蒸気と各種ガスが導入される。水蒸気および各種ガスは、マスフローコントローラ58a,58b1〜58b4でそれぞれの流量が調整されたうえで混合され、上部電極54に設置されたシャワープレート59から真空チャンバ51内へ導入される。シャワープレート59の被処理体52に対向する面には複数のガス噴出口が設けられており、混合ガスはガス噴出口へ分散されて真空チャンバ51内へ入る。真空チャンバ51の排気には、例えばターボ分子ポンプとドライポンプが用いられる。また、水蒸気が導入される配管には、配管内壁への水蒸気の吸着を防ぐために、配管用ヒータが巻き付けられており、例えば50℃以上に加熱される。
下部電極53は温度調整が可能な構造となっており、下部電極53に設置された被処理体52の温度を一定とすることができる。また、上部電極54および真空チャンバ51の側壁も温度調整が可能な構造となっている。下部電極53、上部電極54および真空チャンバ51の温度は、例えばそれぞれ20℃、50℃および50℃に設定される。なお、本実施の形態1では、上記エッチング装置50を用いたが、これに限定されるものではなく、プラズマ生成、被処理体へのバイアスの印加、真空排気等には本実施の形態1に例示していない他の手段を採用することができる。
次に、反射防止膜21、キャップ絶縁膜20、絶縁膜19およびストッパ絶縁膜18をドライエッチングにより順次加工する手順について説明する。
まず、図5に示すように、レジストパターン22をマスクとしたドライエッチングによって反射防止膜21およびキャップ絶縁膜20を順次加工し、孔パターン23aを形成する。孔パターン23aがキャップ絶縁膜20を越えて絶縁膜19に、例えば20nm程度入り込むまで、キャップ絶縁膜20をエッチングしてもよい。
反射防止膜21およびキャップ絶縁膜20のエッチングでは、Arガス、フルオロカーボンガス、Oガス、Nガス、COガス、またはこれらを含む混合ガスを用いる。フルオロカーボンガスとしては、CF、C、C、C、C、CHF、CHガスなどを用いる。反射防止膜21のエッチングとキャップ絶縁膜20のエッチングとで同じガスを用いてもよく、または異なるガスを用いてもよい。例えば反射防止膜21のエッチングでは、例えばCFガスを125sccmの流量で流し、真空チャンバ51内の圧力が4Paとなるように排気を調整し、UHF電源55、第1の高周波電源56aおよび第2の高周波電源56bの出力をそれぞれ800W、200Wおよび100Wとする。またキャップ絶縁膜20のエッチングでは、例えばAr、CHF、CFおよびNからなる混合ガスをそれぞれ500sccm、10sccm、20sccmおよび60sccmの流量で流し、真空チャンバ51内の圧力が6.7Paとなるように排気を調整し、UHF電源55、第1の高周波電源56aおよび第2の高周波電源56bの出力をそれぞれ400W、600Wおよび1500Wとする。
次に、図6に示すように、レジストパターン22をマスクとしたドライエッチングによって絶縁膜19を加工し、ストッパ絶縁膜18に到達する孔パターン23を形成する。絶縁膜19のエッチングでは、反射防止膜21およびキャップ絶縁膜20のエッチングと同様に、Arガス、フルオロカーボンガス、Oガス、Nガス、COガス、またはこれらを含む混合ガスを用いる。
絶縁膜19のエッチングでは、ストッパ絶縁膜18の突き抜けを防ぐために2段階エッチングを採用する。第1段階のエッチングでは、例えばAr、CHFおよびNからなる混合ガスをそれぞれ250sccm、100sccmおよび300sccmの流量で流し、真空チャンバ51内の圧力が6.7Paとなるように排気を調整し、UHF電源55、第1の高周波電源56aおよび第2の高周波電源56bの出力をそれぞれ400W、600Wおよび1200Wとする。第2段階のエッチングでは、例えばAr、CおよびNからなる混合ガスをそれぞれ500sccm、3sccmおよび140sccmの流量で流し、真空チャンバ51内の圧力が4.0Paとなるように排気を調整し、UHF電源55、第1の高周波電源56aおよび第2の高周波電源56bの出力をそれぞれ400W、600Wおよび1500Wとする。第1段階のエッチングは、エッチング速度比から見積もった絶縁膜19を、例えば8割までエッチングできる時間で終了する。その後、第2段階のエッチングを行い、絶縁膜19のエッチングを完了する。なお、ここでは2段階エッチングを採用したが、3段階以上の多段階に分けてエッチングを行ってもよい。
本実施の形態1では、前述した絶縁膜19の第1段階のエッチング時に、エッチング装置50の真空チャンバ51内へ導入される各種ガス(以下、単に導入ガスと略す)に水蒸気を3sccmの流量で添加する。これにより、絶縁膜19のエッチング速度の変動を小さくすることができる。以下に、導入ガスに水蒸気を添加する効果と水蒸気の流量の決定手順について説明する。
反射防止膜21およびキャップ絶縁膜20がエッチングされると、低誘電率膜で構成される絶縁膜19が真空に露出するため、絶縁膜19に吸湿していた水蒸気が脱離する。第1段階のエッチングにおいて、導入ガスに水蒸気を添加しない場合は、絶縁膜19から脱離した水蒸気により絶縁膜19のエッチング速度が変動する。
図7に、低誘電率膜のエッチング速度比と導入ガスに添加した水蒸気の量との関係を示す。ここでは、低誘電率膜にSiOC膜を用いた。図7に示すように、水蒸気添加量が0〜3sccmでは水蒸気添加量が増加するに従い低誘電率膜のエッチング速度比が減少し、水蒸気添加量が3sccmでは、水蒸気を添加しない場合の60%程度となる。しかし、水蒸気添加量が3〜10sccmでは水蒸気添加量が増加してもエッチング速度比の変動は小さく、ほぼ一定となる。
図7に示したデータは、導入ガスに水蒸気を添加した結果を示しているが、低誘電率膜から脱離した水蒸気も同様の効果があると考えられる。すなわち、水蒸気を導入ガスに添加しない場合は、低誘電率膜から脱離した水蒸気のみが低誘電率膜のエッチング速度比に変動を与えることになる。従って、脱離した水蒸気の量が0〜3sccmの範囲であれば、脱離した水蒸気が増加するに従い低誘電率膜のエッチング速度比は低減し、例えば低誘電率膜から脱離した水蒸気が集中する孤立パターンや水蒸気を多く吸湿した低誘電率膜において、低誘電率膜のエッチング速度比の低減が顕著に現れると推測される。しかしながら、あらかじめ導入ガスに水蒸気を添加して、低誘電率膜から脱離した水蒸気の量と導入ガスに添加した水蒸気の量の合計を3〜10sccmの範囲とするならば、パターン配置の疎密に依存して水蒸気の脱離量が互いに異なってもあるいは低誘電率膜の吸湿量に依存して水蒸気の脱離量が互いに異なっても、エッチング速度比の変動を小さくすることができる。以上のことから、絶縁膜19の第1段階のエッチング時に、水蒸気を3sccmの流量で添加することとした。
さらに、絶縁膜19のエッチング速度の他に、絶縁膜19のストッパ絶縁膜18に対するエッチング選択比、孔パターン23の垂直性または開口性などの特性も水蒸気の添加量によって変動するが、第1段階のエッチング時に、導入ガスに水蒸気を3sccmの流量で添加することにより、これらの特性の変動も小さくすることができる。
また、本実施の形態1では、前述した絶縁膜19の第2段階のエッチング時にも導入ガスに水蒸気を添加する。これにより、絶縁膜19のレジストパターン22に対するエッチング速度選択比を改善することができる。図8に、低誘電率膜のレジスト膜に対するエッチング速度選択比(相対比)と導入ガスに添加した水蒸気の量との関係を示す。ここでは、低誘電率膜にSiOC膜を用いた。図8に示すように、水蒸気添加量が2〜7sccmの範囲において低誘電率膜のレジスト膜に対するエッチング速度選択比が改善できることが分かる。
ところで、図8に示すように、7〜10sccm以上の水蒸気を添加するとレジスト膜に対する低誘電率膜のエッチング速度選択比は水蒸気添加量が増加するに従い低下する。このエッチング速度選択比の低下は、過剰に添加された水蒸気によりフルオロカーボンガスが酸化されて、特にC(炭素)が除去されることによりレジスト膜のエッチング速度が増大することに起因する。従って、水蒸気とフルオロカーボンガスとの流量比が過大であっては望ましいエッチング加工が行えないことを考慮する必要がある。導入ガスに添加される水蒸気に含まれるO(酸素)原子の数を、真空チャンバ51内へ導入されるフルオロカーボンに含まれるC(炭素)原子の数よりも少なくすることにより、過剰な水蒸気の添加を防ぐことができる。
なお、本実施の形態1では、第1段階のエッチング時に最適な水蒸気添加量と第2段階のエッチング時に最適な水蒸気添加量とは異なる。しかし、絶縁膜19のエッチング速度を重視して、第1段階のエッチング時の水蒸気添加量を3sccmと選んだ場合であっても、絶縁膜19のエッチング速度の変動を抑制し、かつ絶縁膜19のレジストパターン22に対するエッチング速度選択比を改善することができる。また、絶縁膜19のレジストパターン22に対するエッチング速度選択比を重視して、第2段階のエッチング時の水蒸気添加量を4〜5sccmと選んだ場合であっても、絶縁膜19のエッチング速度の変動を抑制し、かつ絶縁膜19のレジストパターン22に対するエッチング速度選択比を改善することができる。
また、本実施の形態1では、導入ガスに添加する水蒸気の量を流量で説明したが、最適な水蒸気添加量はガス条件やプラズマ発生条件に依存する。例えばガス条件に対しては分圧を考慮して上記流量を再設定することができる。本実施の形態1では、図7および図8から水蒸気添加量が10sccm以下において、前述した効果が得られている。これは分圧に換算すると0.1Pa以下に相当する。プラズマ発生条件により水蒸気の解離状態が変更できることを考慮して、添加する水蒸気の分圧は0.5Pa以下とすることが望ましい。また、低誘電率膜のエッチング速度比やレジスト膜に対する低誘電率膜のエッチング速度選択比の変動は、主に添加した水蒸気とフルオロカーボンガスとの反応が原因であることから、添加する水蒸気の流量をフルオロカーボンガスの流量との比から決めることも有効である。
また、本実施の形態1では、絶縁膜19のドライエッチング工程において、導入ガスに水蒸気を添加するとしたが、反射防止膜21またはキャップ絶縁膜20のドライエッチング工程においても所定量の水蒸気を添加してもよく、同様の効果を得ることができる。
このように、本実施の形態1によれば、例えば孔パターン23の配置の疎密または絶縁膜19の吸湿量に差異がある場合でも、絶縁膜19に吸湿した水蒸気がドライエッチング中に脱離することにより生ずるエッチング特性(例えば絶縁膜19のエッチング速度、絶縁膜19のストッパ絶縁膜18に対するエッチング選択比、孔パターン23の垂直性または開口性など)の変動を抑制することができる。また孔パターン23は孤立パターンであるため、例えば溝パターンと比較して広範囲から移動して集まる水蒸気の量は多いが、上記エッチング特性の変動は十分に抑制することが可能である。これにより、絶縁膜19から脱離する水蒸気の量に依存したドライエッチング加工の不均一性が改善される。またレジストパターン22に対する絶縁膜19のエッチング速度選択比を改善することができる。以上の効果から、孔パターン23を形成する絶縁膜19のドライエッチング工程における不良率を低減することができる。
次に、図9に示すように、レジストパターン22を除去した後、反射防止膜21上に溝形成用のレジストパターン24を形成する。レジストパターン24は通常のフォトリソグラフィ法によって形成される。続いてレジストパターン24をマスクとしたドライエッチングにより反射防止膜21およびキャップ絶縁膜20を加工し、さらに絶縁膜19を所定の深さまで加工する。続いて露出したストッパ絶縁膜18をドライエッチングにより除去することにより、絶縁膜19に接続孔25および配線溝26が形成される。
次に、図10に示すように、レジストパターン24および反射防止膜21を除去した後、接続孔25およびお配線溝26の内部を含む半導体基板1の主面上にバリアメタル膜27を形成する。バリアメタル膜27は、例えばTiN膜、TaN膜、TaN膜上にTa膜を積み重ねた積層膜、またはTaN膜上にRu膜を積み重ねた積層膜である。続いてCVD法またはスパッタリング法によりバリアメタル膜27上にCuのシード層を形成し、さらに電解めっき法を用いてシード層上にCuめっき膜MLを形成する。Cuめっき膜MLにより接続孔25および配線溝26の内部を埋め込む。
次に、図11に示すように、接続孔25および配線溝26以外の領域のCuめっき膜ML、シード層およびバリアメタル膜27をCMP法により除去して、Cu膜を主導電材料とする第2層目の配線M2を形成する。この第2層目の配線M1と下層配線である第1層目の配線M1とを接続する接続部材は第2層目の配線M2と一体に形成される。
その後、図12に示すように、例えば前述した第2層目の配線M2と同様な方法により、さらに上層の配線を形成する。図12では、第3層目から第6層目の配線M3,M4,M5,M6を形成したCMOSデバイスを例示している。続いて第6層目の配線M6上に窒化シリコン膜28を形成し、窒化シリコン膜28上に酸化シリコン膜29を形成する。これら窒化シリコン膜28および酸化シリコン膜29は、外部からの水分や不純物の侵入防止およびα線の透過の抑制を行うパッシベーション膜として機能する。
次に、レジストパターンをマスクとしたエッチングにより窒化シリコン膜28および酸化シリコン膜29を加工して、第6層目の配線の一部M6aを露出させる。続いて露出した配線の一部M6a上にAu膜およびNi膜等の積層膜からなるバンプ下地電極30を形成し、バンプ下地電極30上に金または半田等からなるバンプ電極BEを形成することにより、本実施の形態1であるCMOSデバイスが略完成する。なお、このバンプ電極BEは外部接続用電極となる。この後、半導体ウエハから半導体チップSCに個々に切り分けられ、パッケージ基板等に実装されて半導体装置が完成するが、それらの説明は省略する。
なお、本実施の形態1では、本願発明を第2層目の配線層の接続孔の形成に適用したが、第3層目以上の接続孔に適用可能であることはいうまでもない。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2による半導体装置の製造方法を図13〜図16を用いて工程順に説明する。図13〜図16は半導体装置の要部断面図である。前述した実施の形態1では、本願発明をダマシン配線の孔パターンを低誘電率膜に形成するドライエッチング工程(孔パターン23の形成工程)に適用したが、本実施の形態2では、本願発明をダマシン配線の溝パターンを低誘電率膜に形成するドライエッチング工程に適用する場合について説明する。
まず、図13に示すように、前述した実施の形態1と同様にして、半導体基板1の主面にCMOSデバイスのゲート絶縁膜5、ゲート電極6n,6p、ソース・ドレイン(n型半導体領域8、p型半導体領域9)を形成した後、半導体基板1の主面上に形成した層間絶縁膜10に接続孔11を形成し、さらに接続孔11の内部に金属膜13を埋め込み、金属膜13を主導電材料とするプラグを形成する。
次に、ダマシン法により第1層目の配線を形成する。半導体基板1の主面上にストッパ絶縁膜31、配線形成用の絶縁膜32、キャップ絶縁膜33および反射防止膜34を順次形成する。ストッパ絶縁膜31は絶縁膜32への溝加工の際にエッチングストッパとなる膜であり、絶縁膜32に対してエッチング速度選択比を有する材料を用いる。ストッパ絶縁膜31は、例えばプラズマCVD法により形成されるSiC膜、SiCO膜、SiCN膜、SiN膜、またはこれらの組合せからなる多層膜である。本実施の形態2ではSiCO膜を用いた。絶縁膜32は、SiOよりも誘電率が低い低誘電率膜であり、比誘電率が3.0以下の材料が望ましい。絶縁膜32は、例えばSiOC膜、MSQ膜、多孔質SiOC膜、多孔質MSQ膜、またはこれら組合せからなる多層膜である。本実施の形態2ではSiOC膜を用いた。キャップ絶縁膜33は、TEOS膜、SiN膜、SiC膜などのSiを含有する絶縁膜、TiN膜、TaN膜などのメタル膜、またはこれらの組合せからなる多層膜である。本実施の形態2ではTEOS膜を用いた。ストッパ絶縁膜31、絶縁膜32、キャップ絶縁膜33および反射防止膜34の厚さは、例えばそれぞれ50nm、500nm、50nmおよび30nmである。
次に、反射防止膜34上にレジストパターン35を形成した後、レジストパターン35をマスクとしたドライエッチングにより反射防止膜34、キャップ絶縁膜33、絶縁膜32およびストッパ絶縁膜31を順次加工して、所定の領域に配線用の溝パターンを形成する。ここで、例えば前述した実施の形態1の孔パターンの形成工程と同様にして、前記図3に示すエッチング装置50およびエッチング方法を用いたドライエッチングを行う。
まず、図14に示すように、レジストパターン35をマスクとしたドライエッチングによって反射防止膜34およびキャップ絶縁膜33を順次加工し、溝パターン36aを形成する。溝パターン36aがキャップ絶縁膜33を越えて絶縁膜32に、例えば20nm程度入り込むまで、キャップ絶縁膜33をエッチングしてもよい。
反射防止膜34およびキャップ絶縁膜33のエッチングでは、Arガス、フルオロカーボンガス、Oガス、Nガス、COガス、またはこれらを含む混合ガスを用いる。反射防止膜34のエッチングでは、例えばCFガスを125sccmの流量で流し、エッチング装置50の真空チャンバ51内の圧力が4Paとなるように排気を調整し、UHF電源55、第1の高周波電源56aおよび第2の高周波電源56bの出力をそれぞれ800W、200Wおよび100Wとする。またキャップ絶縁膜33のエッチングでは、例えばAr、CHF、CFおよびNからなる混合ガスをそれぞれ500sccm、10sccm、20sccmおよび60sccmの流量で流し、真空チャンバ51内の圧力が6.7Paとなるように排気を調整し、UHF電源55、第1の高周波電源56aおよび第2の高周波電源56bの出力をそれぞれ400W、600Wおよび1500Wとする。
次に、図15に示すように、レジストパターン35をマスクとしたドライエッチングによって絶縁膜32を加工し、ストッパ絶縁膜31に到達する溝パターン36を形成する。絶縁膜32のエッチングでは、反射防止膜34およびキャップ絶縁膜33のエッチングと同様に、Arガス、フルオロカーボンガス、Oガス、Nガス、COガス、またはこれらを含む混合ガスを用いる。
絶縁膜32のエッチングでは、例えばAr、CF、CHFおよびNからなる混合ガスをそれぞれ250sccm、50sccm、50sccmおよび300sccmの流量で流し、真空チャンバ51内の圧力が6.7Paとなるように排気を調整し、UHF電源55、第1の高周波電源56aおよび第2の高周波電源56bの出力をそれぞれ400W、600Wおよび1200Wとする。なお、ここでは1段階のエッチングにより溝を形成したが、2段階以上の多段階に分けてエッチングを行ってもよい。
本実施の形態2では、前述した絶縁膜32のエッチング時に、エッチング装置50の導入ガスに水蒸気を3sccmの流量で添加する。反射防止膜34およびキャップ絶縁膜33がエッチングされると、低誘電率膜で構成される絶縁膜32が真空に露出するため、絶縁膜32に吸湿していた水蒸気が脱離するが、導入ガスに水蒸気を添加することにより、絶縁膜32から水蒸気が脱離しても、絶縁膜32のエッチング速度等のエッチング特性の変動を抑制することができる。
次に、図16に示すように、溝パターン36の底部のストッパ絶縁膜31を除去し、ささらにレジストパターン35および反射防止膜34を除去することにより、配線溝38を形成する。続いて半導体基板1の主面上にバリアメタル膜37を形成した後、CVD法またはスパッタリング法によりバリアメタル膜37上にCuのシード層を形成し、さらに電解めっき法を用いてシード層上にCuめっき膜を形成する。Cuめっき膜により配線溝38の内部を埋め込む。続いて配線溝38以外の領域のCuめっき膜、シード層およびバリアメタル膜37をCMP法により除去して、Cu膜を主導電材料とする第1層目の配線M1を形成する。
その後は、前述した実施の形態1と同様にして、上層の配線を形成することにより、本実施の形態2であるCMOSデバイスが略完成する。
なお、本実施の形態2では、本願発明を第1層目の配線M1の形成に適用したが、第2層目以上の配線にも適用可能であることはいうまでもない。
このように、本実施の形態2によれば、例えば溝パターン36の配置の疎密または絶縁膜32の吸湿量に差異がある場合でも、絶縁膜32に吸湿した水蒸気がドライエッチング中に脱離することにより生ずるエッチング特性の変動を抑制することができる。これにより、絶縁膜32から脱離する水蒸気の量に依存したドライエッチング加工の不均一性が改善される。またレジストパターン35に対する絶縁膜32のエッチング速度選択比を改善することができる。以上の効果から、溝パターン36を形成する絶縁膜32のドライエッチング工程における不良率を低減することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板の主面上に形成された低誘電率膜に溝パターンまたは孔パターンを形成するドライエッチング方法に適用することができる。
本発明の実施の形態1による半導体装置の製造工程を示す半導体装置の要部断面図である。 図1に続く半導体装置の製造工程中の図1と同じ箇所の要部断面図である。 図2に続く半導体装置の製造工程中の図1と同じ箇所の要部断面図である。 本発明の実施の形態1によるエッチング装置の概略図である。 図3に続く半導体装置の製造工程中の図1と同じ箇所の要部断面図である。 図5に続く半導体装置の製造工程中の図1と同じ箇所の要部断面図である。 本発明の実施の形態1による低誘電率膜のエッチング速度比とエッチング装置の真空チャンバ内へ導入される各種ガスに添加された水蒸気の量との関係を示すグラフ図である。 本発明の実施の形態1によるレジスト膜に対する低誘電率膜のエッチング速度選択比とエッチング装置の真空チャンバ内へ導入される各種ガスに添加された水蒸気の量との関係を示すグラフ図である。 図6に続く半導体装置の製造工程中の図1と同じ箇所の要部断面図である。 図9に続く半導体装置の製造工程中の図1と同じ箇所の要部断面図である。 図10に続く半導体装置の製造工程中の図1と同じ箇所の要部断面図である。 図11に続く半導体装置の製造工程中の図1と同じ箇所の要部断面図である。 本発明の実施の形態2による半導体装置の製造工程を示す半導体装置の要部断面図である。 図13に続く半導体装置の製造工程中の図13と同じ箇所の要部断面図である。 図14に続く半導体装置の製造工程中の図13と同じ箇所の要部断面図である。 図15に続く半導体装置の製造工程中の図13と同じ箇所の要部断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 分離部
3 pウェル
4 nウェル
5 ゲート絶縁膜
6n,6p ゲート電極
7 サイドウォール
8 n型半導体領域
9 p型半導体領域
10 層間絶縁膜
11 接続孔
12 バリアメタル膜
13 金属膜
14 ストッパ絶縁膜
15 絶縁膜
16 配線溝
17 バリアメタル膜
18 ストッパ絶縁膜
19 絶縁膜
20 キャップ絶縁膜
21 反射防止膜
22 レジストパターン
23a,23 孔パターン
24 レジストパターン
25 接続孔
26 配線溝
27 バリアメタル膜
28 窒化シリコン膜
29 酸化シリコン膜
30 バンプ下地電極
31 ストッパ絶縁膜
32 絶縁膜
33 キャップ絶縁膜
34 反射防止膜
35 レジストパターン
36a,36 溝パターン
37 バリアメタル膜
38 配線溝
50 エッチング装置
51 真空チャンバ
52 被処理体
53 下部電極
54 上部電極
55 UHF電源
56a 第1の高周波電源
56b 第2の高周波電源
57 ソレノイドコイル
58a,58b1〜58b4 マスフローコントローラ
59 シャワープレート
BE バンプ電極
M1〜M6 配線
M6a 配線の一部
ML Cuめっき膜

Claims (11)

  1. 第1の比誘電率を有する第1の絶縁膜上に前記第1の比誘電率よりも高い第2の比誘電率を有する第2の絶縁膜を形成した積層膜をプラズマを用いたドライエッチングにより加工する半導体装置の製造方法であって、
    (a)エッチング装置の真空チャンバ内に各種ガスを混合してなる第1のガスを導入し、プラズマを用いたドライエッチングにより前記第2の絶縁膜を加工する工程と、
    (b)前記(a)工程に続いて、前記エッチング装置の真空チャンバ内に各種ガスを混合してなる第2のガスを導入し、プラズマを用いたドライエッチングにより前記第1の絶縁膜を加工する工程とを含み、
    前記(b)工程において、前記エッチング装置の真空チャンバ内へ導入される前記第2のガスに水蒸気を添加することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記水蒸気の分圧が0.5Pa以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記水蒸気の流量は3sccm以上であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記第2のガスに少なくとも1種類のフルオロカーボンガスが含まれることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項4記載の半導体装置の製造方法において、前記水蒸気の流量が前記フルオロカーボンガスに含まれる炭素原子の流量よりも少ないことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項4記載の半導体装置の製造方法において、前記フルオロカーボンガスは、CF、C、C、C、C、CHFまたはCHであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記第1の絶縁膜の密度が前記第2の絶縁膜の密度よりも低いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記第1の絶縁膜に吸湿される水蒸気の量が前記第2の絶縁膜に吸湿される水蒸気の量よりも多いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記第1の絶縁膜の前記第1の比誘電率は3.0以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記第1の絶縁膜は、SiOC膜、MSQ膜、多孔質SiOC膜、多孔質MSQ膜、またはこれら組合せからなる多層膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、レジストパターンをマスクとしたドライエッチングにより前記第1および第2の絶縁膜を加工することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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